JP4138920B2 - 測温素子付温度ヒューズ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、炊飯器やジャー、ポットなどの加熱電気器具の温度コントロールと過熱防止に用いる温度ヒューズに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年においては、炊飯器やジャー、ポット等の加熱電気器具は温度制御などにマイコン(マイクロコンピュータ)が使用され、多機能化が図られている。細かな温度制御を行うために、発熱部にはサーミスタ等のアナログ式測温素子が設置されて、マイコン制御に必要な温度信号を得ている。さらに、異常温度上昇時に器具や電子回路を保護するための温度ヒューズも併せて使用されている。
【0003】
これらのサーミスタと温度ヒューズは、別々の機能を有する別部品であり、発熱部位の異なった場所に取り付けていた。例えば、ポットの場合、図10に示すような、金属製のキャップ21内にサーミスタ素子を収納してガラスシール22で封入し、リード線23を圧着端子24でリード電線25と接続し、接続部をシリコンチューブ26で絶縁し、リード電線の端部にコネクタ27を取り付けた部品を用い、これを図9に示すように、取付板29に取り付けた押さえバネ28でポットの底面30の中心部に圧接するように固定している。温度ヒューズ31は筒状のハウジング内にヒューズ素子を封入したものであり、ポットの取付板29の中心部より離れた場所に固定している。
【0004】
このように、従来においては、温度コントロールの精度を上げるため、サーミスタが発熱の中心部位に設けられ、温度ヒューズはその近傍に取り付けられることが多い。そうすると、温度ヒューズの作動誤差や遅れが出てきて好ましくない。また、温度ヒューズは100V、220V等の商用電源を直接切断するものであり、温度ヒューズの素子に直接その電圧がかけられるため、器具への取付の際には、感電や漏電を防止するために絶縁を施さなければならない。絶縁物は通常、熱伝導率の悪い材料で構成されるため、ここでも熱伝達率が悪くなる。さらに、取り付けスペースも大きく必要となる。
【0005】
このような問題点を解消し、温度ヒューズとサーミスタをほぼ一緒の温度で管理するために、一つのケース内に温度ヒューズとサーミスタを併設したものがある。この温度ヒューズは、例えば、図12に示されているように、筒状のハウジング内にヒューズ素子を封入した温度ヒューズ41の端子に圧着端子42でリード線43を接続し、温度ヒューズ41及び圧着端子42の金属露出部分を絶縁チューブ44で被覆したものである。リード線43の端部にはコネクタ45が取り付けられている。また、サーミスタは、図13に示されているように、ガラス封入されたサーミスタ素子46の端子47に圧着端子48でリード線50を接続し、サーミスタ素子46及び圧着端子48の金属露出部分を絶縁チューブ49で被覆したものである。リード線50の端部にはコネクタ51が取り付けられている。
【0006】
これらの温度ヒューズ41とサーミスタ素子46を図11に示すようにアルミ押さえ金具52に形成した凹部にそれぞれ装着し、アルミ感温板53を被せ、カシメ部54で筒部55と一体化し、図14に示すように炊飯器の底板58の中央穴59の切り欠き部に脚部の先端係合部56が係合するように装着し、底板58と筒部55に装着したリング57との間にスプリング60を装着して、炊飯器の内容器(図示せず)の底部がアルミ感温板53に弾力的に接するようにする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図11〜図14に記載された従来の温度ヒューズ及びサーミスタ組立品は、それぞれ一般的にはメーカーの異なる別部品のサーミスタと温度ヒューズを製品製造の際に組み立てるものであるため、これらを組み立てるための別部品や、組み立ての手間とコストが掛かるという問題があった。また、温度ヒューズが通常は熱伝導率が低い絶縁物、前記従来例では絶縁チューブ44による絶縁を要するため、直接発熱部位に固定することができず、絶縁被覆があると熱伝導が悪くなるという問題があった。
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、製品製造の際に、温度ヒューズとサーミスタを別のアセンブリ用部品に組み立てる必要がなく、また温度ヒューズを発熱部位に直接固定することができる測温素子付温度ヒューズを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明の測温素子付温度ヒューズは、一対の固定電極を固定した一端開口の絶縁ケース内に、底面が受熱面である金属容器と、この金属容器に摺動自在に嵌合し、頂部が前記一対の固定電極の基端に当接して両固定電極間を接触させる可動接点に対する当接部である絶縁キャップとからなる可動筒体を収納し、前記絶縁ケース内に前記可動接点を前記両固定電極から切り離すためのスプリングを設け、前記スプリングの付勢力に抗して前記可動接点を前記両固定電極に圧接するための弾発力を与える弾発部材及び過熱時に溶解して前記弾発部材の弾発力を消勢させる可溶金属体を前記可動筒体の金属容器内に収納し、前記金属容器の底面と直接接触する金属カバーを前記絶縁ケースの開口部に取り付け、前記金属容器の底面に形成した凹部と前記金属カバーの間に又は前記金属カバーの底面に形成した凹部に、測温素子を取り付け、前記測温素子のリード線を前記絶縁ケースにおいて支持したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示した実施例に基づいて具体的に説明する。
図1〜図4は本発明の第1実施例を示すものであり、図1はその斜視図、図2は図1のA−A断面図、図3は図1のB−B断面図、図4は底面図である。
【0011】
本実施例においては、一対の固定電極2,3を固定した一端開口の絶縁ケース1内に、底面が受熱面である金属容器4と、この金属容器4に摺動自在に嵌合し、頂部が前記一対の固定電極2,3の先端に当接して両固定電極2,3間を接触させる可動接点5に対する当接部である絶縁キャップ6とからなる可動筒体7を収納し、絶縁ケース1内に前記可動接点5を前記両固定電極2,3から切り離すためのスプリング8を設け、前記スプリング8の付勢力に抗して前記可動接点4を前記両固定電極2,3に圧接するための弾発力を与える弾発部材9及び過熱時に溶解して前記弾発部材の弾発力を消勢させる可溶金属体10を前記可動筒体7内に収納し、前記金属容器の底面と直接接触する金属カバー11を前記絶縁ケース1の開口部に取り付け、前記金属容器4の底面又は前記金属カバー11の底面に形成した凹部に、サーミスタ素子12を取り付け、サーミスタ素子12のリード線13,14を前記絶縁ケース1において支持したものである。図中、15,16は固定電極2,3のリード線、17は可溶金属体10と弾発部材9との間に設けられるディスク、18は感温カバーである。
【0012】
以上の構成の測温素子付温度ヒューズを、図5に示すようにジャーポット70の取付板71に取り付けたスプリング72で、ポット内筒73の底部中心部に圧接するように取り付ける。温度ヒューズのコネクタ74と測温素子のコネクタ75はそれぞれ電源回路と温度調節回路に接続する。
【0013】
炊飯器の場合は、図6に示すように、炊飯器80の取付板81にスプリング82を介して内釜83の底部中央部に圧接するように取り付ける。
【0014】
この第1実施例においては、通常の温度制御時には、サーミスタ素子12によりポットまたは炊飯器の底部中央部の温度を測定し、マイコンによる温度制御を行う。ポットまたは炊飯器の底部中央部の温度が異常上昇したときには、可動筒体7内の可溶金属体10が設定温度で溶解するので、圧縮されていた弾発部材9が液化した可溶金属体10内に伸張し、弾発部材9の付勢力が小さくなり、スプリング8の付勢力に負けて、可動接点5を固定電極2,3から引き外す。これにより、リード線15,16に接続されている商用電源が直接遮断される。
【0015】
図7に示すのは本発明の第2実施例であり、第1実施例ではサーミスタ素子12を金属カバー11の底面に形成した凹部に装着し、その外側に感温カバー18を取り付けたが、第2実施例では、感温カバー18を設けずに、金属カバー11’を直接絶縁ケース1の底部に取り付けてサーミスタ素子12が露出するようにしている。
【0016】
図8に示すのは、本発明の第3実施例であり、本例では金属容器4の底面に凹部を形成してその凹部にサーミスタ素子12を装着するようにしたものである。
【0017】
【発明の効果】
上述したように、本発明によれば、下記の効果を奏する。
(1) 2つの部品を発熱部分に取り付けるために、取付用のハウジングを要していたが、これが不要になる。
(2) 温度ヒューズとサーミスタの測定温度が同じとなり、時間遅れがない。
(3) 両者のリード線の接触を防ぐために絶縁に工夫しなければならないが、これが不要となる。
(4) セットメーカーにおいて本品1部品の取り付けだけを考察するだけで済むため、設計が簡素化され、またアセンブリおよびアセンブリに必要な部品の加工調達が不要となる。一体化することによりコンパクトになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を示す斜視図である。
【図2】 図1のA−A断面図である。
【図3】 図1のB−B断面図である。
【図4】 第1実施例の底面図である。
【図5】 第1実施例をジャーポットに取り付けた例を示す断面図である。
【図6】 第1実施例を炊飯器に取り付けた例を示す断面図である。
【図7】 第2実施例の断面図である。
【図8】 第3実施例の断面図である。
【図9】 従来の温度ヒューズとサーミスタの取付状態を示す断面図である。
【図10】 従来のサーミスタ部品の斜視図である。
【図11】 従来の温度ヒューズとサーミスタを組み合わせたアセンブリの断面図である。
【図12】 従来の温度ヒューズの構成を示す正面図である。
【図13】 従来のサーミスタ部品の構成を示す正面図である。
【図14】 (a)は従来のアセンブリの取付状態を示す一部切欠正面図、(b)はアセンブリを取り付ける中央穴の部分の底面図である。
【符号の説明】
1 絶縁ケース、2,3 固定電極、4 金属容器、5 可動接点、6 絶縁キャップ、7 可動筒体、8 スプリング、9 弾発部材、10 可溶金属体、11 金属カバー、12 サーミスタ素子、13,14,15,16 リード線、17 ディスク、18 感温カバー、70 ジャーポット、71 取付板、72スプリング、73 ポット内筒、74 コネクタ、75 コネクタ、80 炊飯器、81 取付板、82 スプリング、83 内釜
Claims (1)
- 一対の固定電極を固定した一端開口の絶縁ケース内に、底面が受熱面である金属容器と、この金属容器に摺動自在に嵌合し、頂部が前記一対の固定電極の基端に当接して両固定電極間を接触させる可動接点に対する当接部である絶縁キャップとからなる可動筒体を収納し、
前記絶縁ケース内に前記可動接点を前記両固定電極から切り離すためのスプリングを設け、前記スプリングの付勢力に抗して前記可動接点を前記両固定電極に圧接するための弾発力を与える弾発部材及び過熱時に溶解して前記弾発部材の弾発力を消勢させる可溶金属体を前記可動筒体の前記金属容器内に収納し、
前記金属容器の底面と直接接触する金属カバーを前記絶縁ケースの開口部に取り付け、
前記金属容器の底面に形成した凹部と前記金属カバーの間に又は前記金属カバーの底面に形成した凹部に、測温素子を取り付け、
前記測温素子のリード線を前記絶縁ケースにおいて支持したことを特徴とする測温素子付温度ヒューズ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29303497A JP4138920B2 (ja) | 1997-10-24 | 1997-10-24 | 測温素子付温度ヒューズ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP29303497A JP4138920B2 (ja) | 1997-10-24 | 1997-10-24 | 測温素子付温度ヒューズ |
Publications (2)
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JPH11126552A JPH11126552A (ja) | 1999-05-11 |
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ID=17789644
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP29303497A Expired - Lifetime JP4138920B2 (ja) | 1997-10-24 | 1997-10-24 | 測温素子付温度ヒューズ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4138920B2 (ja) |
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-
1997
- 1997-10-24 JP JP29303497A patent/JP4138920B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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