JP4138725B2 - 乱数発生装置及び乱数発生方法 - Google Patents

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本発明は、乱数を発生する乱数発生装置及び乱数発生方法に関する。
無線ICタグと呼ばれる、情報を記録する小型のICチップと金属製のアンテナから成る小型のチップがある。無線ICタグには、一般的に10数バイトから数Kバイト程度のメモリが組み込まれており、無線通信によってデータの読み取りや書き込みを行う。無線ICタグの利点は、例えば、固有のID番号を記憶できることや離れた場所から複数のID番号を一括で読み取ることができることである。そのため、バーコードに代わるより便利なタグとして、物流管理やトレーサビリティ・システム分野への応用が期待されている。
無線ICタグは、用途により、情報の読み取り専用のもの、情報変更可能なもの、CPUや暗号コプロセッサのような計算能力を有するものなど多様な製品が開発されている。これらのうち、読み取り専用の無線タグは、メモリ部分にROMやPROM、EEPROMが用いられている。これらのメモリにID番号を記憶するためにはまず人為的にID番号の指定が必要である。ROMの場合は、指定されたIDを記憶させるためにチップ製造時にID番号ごとのマスクが必要である。PROMやEEPROMの場合は、製造工程にCMOSプロセスと異なるプロセスが加わるため製造コストが高価になる上、チップ製造後にIDを記憶させる作業が必要である。また、チップ製造後にIDを記憶させるPROMやEEPROMの場合は偽造が容易であるという問題もある。
ID番号の指定が不要なID自動発生方法の例として、デバイスの物理特性のばらつきを利用して得た乱数を固有ID番号に応用するという方法がある(例えば、非特許文献1参照)。具体的には、Poly−SiTFTの1bitのセルに読み出し電圧をかけた時に流れる電流を参照電流と比較することにより0又は1のデジタルデータとして読み出す。各bitでPoly−SiTFTの電流―電圧特性が違うため、このデジタルデータは乱数となる。
また、細い線幅の抵抗体アレイの製造ばらつきを利用した乱数発生方法がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−63028公報 Shigenobu Maeda, et al., " An Artificial Fingerprint Device (AFD): A Study of Identification Number Applications Utilizing Characteristics Variation of Polycrystalline Silicon TFTs", IEEE Transactions on electron devices, vol. 50, No. 6, 2003
しかし、非特許文献1の例では、得られる乱数は、読み出す環境(例えば温度など)の違いにより、読み出し毎に異なる乱数が得られる可能性がある。また、セルの電気特性、読み出し電圧、参照電流の関係によって0と1の出現割合が0.5からずれる可能性がある。0と1の出現割合が0.5からずれた場合、得られる数は乱数としての質が低いため固有IDとして用いることが困難となる。
また、特許文献1の例では、読み出し毎に同じ乱数が得られるが、LSIのプロセスルールより細い線幅で抵抗アレイを作製するという特別な工程を加えなければならない。
本発明は、上述した従来の問題点に鑑み、読み出し毎に同じ乱数を得ることができ、0と1の出現割合の偏りを低減させ、かつ、製造コストを低くすることができる乱数発生装置を提供することを目的とする。
本発明の乱数発生装置によれば、気的ストレスを受けると絶縁状態から絶縁破壊状態に変化する1つの電気ヒューズ素子と、前記電気ヒューズ素子と同一の工程で製造された複数の電気ヒューズ素子で絶縁破壊状態になる破壊耐圧の分布での平均値に対応する第1の電気的ストレス、又は、前記電気ヒューズ素子の絶縁状態を検出するための第2の電気的ストレスを前記電気ヒューズ素子に供給する供給手段と、前記第1又は第2の電気的ストレスのうちのいずれか一方を前記電気ヒューズ素子に供給するように制御する制御手段と、前記第1の電気的ストレスが前記電気ヒューズ素子に印加された後、前記第2の電気ストレスが前記電気ヒューズ素子に印加された場合に、前記電気ヒューズ素子が絶縁状態にあるか若しくは絶縁破壊状態にあるかを読み出す読出手段と、前記電気ヒューズ素子が絶縁状態にあるか否かに基づいて、0又は1のデジタルデータを対応付ける対応付け手段を具備することを特徴とする。
また、本発明の乱数発生装置によれば、気的ストレスを受けると絶縁状態から絶縁破壊状態に変化する複数の電気ヒューズ素子と、前記複数の電気ヒューズ素子に含まれる各電気ヒューズ素子を絶縁破壊状態にする電気的ストレスの値のうちの最小値よりも小さい値から時間と共に大きくなる第1の電気的ストレス、又は、前記電気ヒューズ素子の絶縁状態を検出するための第2の電気的ストレスを前記電気ヒューズ素子に供給する供給手段と、前記第1又は第2の電気的ストレスのうちのいずれか一方を前記電気ヒューズ素子に供給するように制御する制御手段と、前記第1の電気的ストレスが各前記電気ヒューズ素子に印加されて、或る電気ヒューズ素子が絶縁破壊状態になった場合に、該電気ヒューズ素子以外の複数の電気ヒューズ素子の絶縁破壊を阻止する阻止手段と、前記第1の電気的ストレスが各前記電気ヒューズ素子に印加された後、前記第2の電気ストレスが前記電気ヒューズ素子に印加された場合に、前記電気ヒューズ素子が絶縁状態にあるか若しくは絶縁破壊状態にあるかを読み出す読出手段と、前記複数の電気ヒューズ素子のうちの絶縁破壊状態になった電気ヒューズ素子に基づいて、0又は1のデジタルデータを対応付ける対応付け手段を具備することを特徴とする。
本発明の乱数発生方法によれば、気的ストレスを受けると絶縁状態から絶縁破壊状態に変化する1つの電気ヒューズ素子を利用する乱数発生方法において、前記電気ヒューズ素子と同一の工程で製造された複数の電気ヒューズ素子で絶縁破壊状態になる破壊耐圧の分布での平均値に対応する第1の電気的ストレス、又は、前記電気ヒューズ素子の絶縁状態を検出するための第2の電気的ストレスを前記電気ヒューズ素子に供給し、前記第1又は第2の電気的ストレスのうちのいずれか一方を前記電気ヒューズ素子に供給するように制御し、前記第1の電気的ストレスが前記電気ヒューズ素子に印加された後、前記第2の電気ストレスが前記電気ヒューズ素子に印加された場合に、前記電気ヒューズ素子が絶縁状態にあるか若しくは絶縁破壊状態にあるかを読み出し、前記電気ヒューズ素子が絶縁状態にあるか否かに基づいて、0又は1のデジタルデータを対応付けることを特徴とする。
また、本発明の乱数発生方法によれば、気的ストレスを受けると絶縁状態から絶縁破壊状態に変化する複数の電気ヒューズ素子を利用する乱数発生方法において、前記複数の電気ヒューズ素子に含まれる各電気ヒューズ素子を絶縁破壊状態にする電気的ストレスの値のうちの最小値よりも小さい値から時間と共に大きくなる第1の電気的ストレス、又は、前記電気ヒューズ素子の絶縁状態を検出するための第2の電気的ストレスを前記電気ヒューズ素子に供給し、前記第1又は第2の電気的ストレスのうちのいずれか一方を前記電気ヒューズ素子に供給するように制御し、前記第1の電気的ストレスが各前記電気ヒューズ素子に印加されて、或る電気ヒューズ素子が絶縁破壊状態になった場合に、該電気ヒューズ素子以外の複数の電気ヒューズ素子の絶縁破壊を阻止し、前記第1の電気的ストレスが各前記電気ヒューズ素子に印加された後、前記第2の電気ストレスが前記電気ヒューズ素子に印加された場合に、前記電気ヒューズ素子が絶縁状態にあるか若しくは絶縁破壊状態にあるかを読み出し、前記複数の電気ヒューズ素子のうちの絶縁破壊状態になった電気ヒューズ素子に基づいて、0又は1のデジタルデータを対応付けることを特徴とする。
本発明の乱数発生装置及び乱数発生方法によれば、読み出し毎に同じ乱数を得ることができ、0と1の出現割合の偏りを低減させ、かつ、製造コストを低くすることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態にかかる乱数発生装置及び乱数発生方法について詳細に説明する。
本発明の実施形態の乱数発生装置は、電気ヒューズ素子の破壊耐圧のばらつきをデジタルデータに変換することにより、0と1の出現割合の偏りを低減させる仕組みを持つ装置である。電気ヒューズ素子の破壊耐圧のばらつきは、電気ヒューズ素子の製造によって自然に生じるものである。通常は、このばらつき具合は正規分布にしたがうので、0と1の出現割合の偏りを低減させることができると期待できる。また、破壊耐圧がある閾値以下の電気ヒューズ素子を絶縁破壊という不可逆状態にするため、読み出し毎に同じ乱数を得ることが可能である。
(第1の実施形態)
本実施形態の乱数発生装置は、1つの電気ヒューズ素子が絶縁破壊することにより1ビットデータの乱数を発生させるものであり、図1に示すように、電源101、制御回路102、電気ヒューズ素子103、モニター回路104、ラッチ回路105、全体制御部106を備えている。
電源101は、電気ヒューズ素子103に電気的なストレスをかけ、電気ヒューズ素子103を電気的絶縁状態から電気的導通状態に変化させることができるものである。電源101は、例えば、電気ヒューズ素子103に高電圧を印加して電気ヒューズ素子103の電気的絶縁状態を破壊する、又は電気ヒューズ素子103に高電流を流して電気ヒューズ素子103の電気的絶縁状態を破壊する。電源101は、電気ヒューズ素子103が50%付近の確率で絶縁破壊するように意図づけられた電気的ストレスを出力するように、例えば、電圧値又は電流値を設定する。言い換えれば、電源101が電気ヒューズ素子103に電気的ストレスをかけた場合には、電気ヒューズ素子103はほぼ50%の確率で電気的に非導通状態又は導通状態となる。
また、電源101は、全体制御部106からの制御信号に基づいて、大きさの異なる2種類の電気的ストレスを発生し出力する。すなわち、電源101は、電気ヒューズ素子103により乱数を発生させる時には電気ヒューズ素子103がほぼ50%の確率で電気的に非導通状態又は導通状態となる電気的ストレス(以後、破壊ストレスと称する)の一定値を発生し、電気ヒューズ素子103が非導通状態であるか否かを判定する時にはモニター回路104がその判定をすることができるような電圧又は電流を発生する。
制御回路102は、全体制御部106からの制御信号を入力して、この制御信号に基づき電源101が発生する電気的ストレスを電気ヒューズ素子103にかけたり、かけなかったりする。また、制御回路102は、全体制御部106からの制御信号を入力して、この制御信号に基づき電気ヒューズ素子103とモニター回路104を電気的に導通状態又は非導通状態に設定する。
電気ヒューズ素子103は、或る閾値以上の電気的ストレスを受けると絶縁状態から絶縁破壊状態に変化するものである。言い換えれば、電気ヒューズ素子103は、この閾値以上の電気的ストレスを受けるとその素子の抵抗値を劇的に変化させるものである。例えば、電気ヒューズ素子の抵抗値は、絶縁状態で10オームオーダー、絶縁破壊状態で10オームオーダーである。具体的には、電気ヒューズ素子103は、例えば、ソース、ドレイン、ボディを接地させたNMOSFET(N-channel metal oxide semiconductor field-effect transistor)又はPMOSFET(P-channel metal oxide semiconductor field-effect transistor)、キャパシタである。電気ヒューズ素子103は、破壊ストレスを受けると、ほぼ50%の確率で絶縁状態が破壊され、端子間を導通状態(すなわち、低抵抗状態)にするものである。絶縁破壊耐電圧及び絶縁破壊耐電流は製造プロセスのばらつきにより素子により異なる値を持つ。このばらつきを利用して乱数を得ると同時に0と1の出現割合の偏りを低減させることができる。
0又は1の1ビットデータ複数ビットを乱数として得る場合には、上記のように破壊ストレスにより絶縁破壊が生じるように製造された電気ヒューズ素子103を使用し、乱数を得ることになる。製造された電気ヒューズ素子103は、製造過程による製造のばらつきにより、通常、「破壊ストレスを受けると、ほぼ50%の確率で絶縁状態が破壊されるもの」が最も多数になるような正規分布にしたがう。逆に言えば、電気ヒューズ素子103を複数個使用して乱数を発生させる場合、「ほぼ50%の確率で絶縁状態が破壊されないもの」も含まれることになる。しかし、発生したい乱数のビット数が大きく、電気ヒューズ素子103の使用数が大きい場合には、ほぼ50%の確率で絶縁状態が破壊されるものが多くなるので、この乱数は「ほぼ50%の確率で絶縁状態が破壊される」電気ヒューズ素子103によって生成されたものと見なしても差し支えない。発生したい乱数のビット数が小さい場合は、より精選した「ほぼ50%の確率で絶縁状態が破壊される」電気ヒューズ素子103を使用することが望ましい。
モニター回路104は、電気ヒューズ素子103の電気的状態が非導通状態であるか否かを判定する。言い換えれば、モニター回路104は、電気ヒューズ素子103が発生した乱数を読み取る。モニター回路104は、電気ヒューズ素子103の抵抗の状態を、読み出し回路を用いて0又は1のデジタルデータに変換することにより行う。例えば、電気ヒューズ素子103が導通状態であると判定した場合はデジタルデータとして1に対応付け、電気ヒューズ素子103が絶縁状態を維持していると判定した場合はデジタルデータとして0に対応付ける。モニター回路104は、例えば、インバーターからなる。電気ヒューズ素子103が絶縁状態にあるか否かの2状態でのモニター回路104での電気的状態の差(例えば、電位差)が小さい場合は、モニター回路104はセンスアンプを含む方が好ましい。
ラッチ回路105は、モニター回路104が変換したデジタルデータを入力し、このデジタルデータが0であるか1であるかをラッチする。ラッチ回路105は0又は1の1ビットデータを出力する。
全体制御部106は、乱数発生装置の全体の制御を行う。全体制御部106は、例えば、大きさの異なる2種類の電気的ストレスを発生し出力するように電源101に指示する。また、全体制御部106は、例えば、電源101が発生する電気的ストレスを電気ヒューズ素子103にかけたり、かけなかったりするように制御回路102に指示する。
ラッチ回路105がラッチした0又は1の1ビットデータをIDとして応用するためには、図1に示した装置をID番号に必要なbit数分用意すればよい。
次に、本実施形態の乱数発生装置を図2を参照してより具体的に説明する。
制御回路102はトランジスタ201、202からなる。しかし、これらトランジスタと同様な機能を持つスイッチであれば他のものでもよい。また、電気ヒューズ素子103は、例えば、ソース、ドレイン、ボディを接地させたNMOSFET又はPMOSFET等のMOSFET203とする。
MOSFET203のゲートにトランジスタ201を介して電源101を接続する。すなわち、トランジスタ201がオンオフすることによって、電源101からの電気的ストレスがMOSFET203にかかったりかからなかったりする。また、モニター回路104は、トランジスタ202を介してMOSFET203のゲートに接続している。
電源101は、全体制御部106の指示に基づいて、乱数を発生させる時には一定値を有する破壊ストレスを発生し、モニター回路104が乱数を読み出す時には判定にすることができるような、例えば、電圧(読み出し電圧)を印加する。破壊ストレスは、例えば、破壊電圧であり、その値はMOSFET203のゲート絶縁膜が50%付近の確率で破壊するように意図づけられた電圧がMOSFET203のゲートにかかるような値とする。
乱数を発生させる時は、全体制御部106の指示により、電源101が破壊ストレスを発生すると共に、トランジスタ201をON、トランジスタ202をOFFにする。一方、乱数を読み出す時は、全体制御部106の指示により、電源101から読み出し電気的ストレス(例えば、読み出し電圧)を発生させると共に、トランジスタ201及びトランジスタ202をONにする。
MOSFET203が破壊ストレスにより破壊されて導通状態になった場合、MOSFET203のゲート電圧はグラウンドレベルに落ち込み、トランジスタ202のドレイン電圧はlowとなる。逆に、MOSFET203が破壊ストレスにより破壊されず非導通状態を維持する場合、MOSFET203のゲート電圧はhighのままでありトランジスタ202のドレイン電圧もhighとなる。
そして、MOSFET203が破壊ストレスにより破壊されて導通状態になった場合、ラッチ回路105がhigh=1をラッチし、MOSFET203が破壊ストレスにより破壊されず非導通状態を維持する場合はラッチ回路105がlow=0をラッチする。
また、MOSFET203のゲート絶縁膜の破壊耐圧は、回路を構成する他のトランジスタのゲート、ソース、ドレインいずれの破壊耐圧より小さいものとすることが好ましい。これにより回路を構成する他のトランジスタを保護するための素子が不要となる。さらに、これにより、破壊用電圧を抑制することができ、電圧源の回路規模を小さくできる。このようなMOSFET203にするには、素子のゲート絶縁膜は、低温酸化にて作製する、High−k膜を採用する、結晶欠陥を導入するなど、意図的に信頼性の低いものにする。
以上説明した本実施形態によれば、電気ヒューズ素子が50%付近の確率で絶縁破壊するように意図づけられた電気的ストレスを電気ヒューズ素子に与えて電気ヒューズ素子が絶縁破壊を起こすか否かを検出することにより、0と1の出現割合の偏りを低減させ、かつ、特別な製造工程はないので製造コストを低くすることができる乱数発生装置を提供することができる。
(第2の実施形態)
本実施形態の乱数発生装置は、第1の実施形態の乱数発生装置と比較して、電気ヒューズ素子が複数あることが異なる。この変更に伴い、電源、制御回路、モニター回路、全体制御部等も異なる。本実施形態の乱数発生装置のその他の装置部分は第1の実施形態の乱数発生装置の装置部分と同様である。同様な装置部分は第1の実施形態と同一な番号を付与し、その詳細な説明は省略する。
図3には本実施形態の一例として電気ヒューズ素子が2つある場合を示している。この場合は、1bitセル中の電気ヒューズ素子の数が2個である。
電源301は、電気ヒューズ素子103及び電気ヒューズ素子303に電気的なストレスをかけ、電気ヒューズ素子103又は電気ヒューズ素子303を電気的絶縁状態から電気的導通状態に変化させることができるものである。電源301は、例えば、電気ヒューズ素子103及び電気ヒューズ素子303に高電圧を印加して電気ヒューズ素子103又は電気ヒューズ素子303の電気的絶縁状態を破壊する、又は、電気ヒューズ素子103及び電気ヒューズ素子303に高電流を流して電気ヒューズ素子103又は電気ヒューズ素子303の電気的絶縁状態を破壊する。
また、電源301は、電源101とは異なり、電気的ストレスを時間変化させつつ電気ヒューズ素子103、303にかける。より詳しくは、電源301は、電気ヒューズ素子103、303のいずれかが破壊すると想定される程度の電気的ストレスの値よりも十分小さい値から時間と共にこの値を大きくする。このように電気ヒューズ素子103、303により乱数を発生する場合と異なり、電気ヒューズ素子103、303のどちらが絶縁状態になっているかを判定する場合には、電源301は、モニター回路304がその判定をすることができるような電圧又は電流を発生する。その他は、電源101と同様である。
制御回路302は、全体制御部305からの制御信号を入力して、この制御信号に基づき電源301が発生する電気的ストレスを電気ヒューズ素子103及び電気ヒューズ素子303にかけたり、かけなかったりする。また、制御回路302は、モニター回路304から受け取る破壊阻止信号により、電気ヒューズ素子103、303のいずれか一方が絶縁破壊した場合に絶縁破壊していないもう一方の電気ヒューズ素子の絶縁破壊を阻止する。
電気ヒューズ素子103、電気ヒューズ素子303は、電気的ストレスを受けるとその素子の抵抗値を変化させるものである。具体的には、電気ヒューズ素子103は、例えば、ソース、ドレイン、ボディを接地させたNMOSFET又はPMOSFET、キャパシタである。本実施形態では、同様な品質のものとして製造される。すなわち、電気ヒューズ素子103及び電気ヒューズ素子303は、電気ヒューズ素子103、電気ヒューズ素子303は、同一の電気的ストレスを加えるとある電気的ストレスで両方とも絶縁破壊するような同一の構造になるように製造される。しかし、電気ヒューズ素子103、303は、通常、このように製造されても全く同一の品質になることはありえず、製造プロセスのばらつきにより絶縁破壊を起こす電気的ストレスの値は微妙に異なる。本実施形態の乱数発生装置は、このように、絶縁破壊を起こす電気的ストレスの値が電気ヒューズ素子によって異なることに基づいて、乱数を発生する。
モニター回路304は、電気ヒューズ素子103、303のいずれの電気的状態が非導通状態になっているか否かを判定する。さらに、モニター回路304は、電気ヒューズ素子103、303のうちのどちらかが破壊した後は破壊時に変化する信号を利用して、他方の絶縁破壊を発生していない電気ヒューズ素子に電気的ストレスがかからないように制御する。この結果、モニター回路304は、電気ヒューズ素子103、303のうちのどちらかが破壊した状態で、電気ヒューズ素子103、303の抵抗の状態を読み出すことができる。モニター回路304は、読み出した抵抗の状態に応じて0又は1のデジタルデータに変換する。より具体的には、例えば、モニター回路304は、電気ヒューズ素子103が絶縁破壊された場合は0のデジタルデータに変換し、電気ヒューズ素子303が絶縁破壊された場合は1のデジタルデータに変換する。
全体制御部305は、乱数発生装置の全体の制御を行う。全体制御部305は、例えば、電気ヒューズ素子により乱数を発生させる場合は時間変化させて電気的ストレスを発生するように、また、電気ヒューズ素子103又は303から乱数を読み取る場合はどちらが絶縁状態になっているかを判定することができるような電気的ストレスを発生するように電源301に指示する。また、全体制御部305は、例えば、電源301が発生する電気的ストレスをMOSFET402、403にかけたり、かけなかったりするように制御回路302に指示する。
モニター回路304の出力信号を入力したラッチ回路105がラッチした0又は1の1ビットデータをIDとして応用するには、図4に示した装置をID番号に必要なbit数分用意する。電気ヒューズ素子の状態を、非破壊=0、破壊=1とすると、2個の電気ヒューズ素子から得られるデータはそれぞれ0,0という組み合わせになることは無い。また、両方同時に破壊して1,1の組み合わせになった場合はエラーとしてそのbitを除去し、予備bitを用意しておき、この予備bitで置き換えるようにすればよい。
次に、本実施形態の乱数発生装置を図4を参照してより具体的に説明する。
電気ヒューズ素子103、303はそれぞれ、ソース、ドレイン、ボディを接地させたNMOSFET又はPMOSFET等のMOSFET402、403とする。MOSFET402、403は、図4に示すように、それぞれ抵抗404、405と直列に接続し、抵抗401を介して制御回路302に並列に接続する。抵抗404と抵抗405は、同じ抵抗値とする。例えば、電気的ストレスを与えた時、MOSFET402が先に絶縁破壊するとすると、抵抗401、抵抗404の各抵抗値は、絶縁膜破壊したMOSFET402の抵抗値の10倍程度に設定する。
また、モニター回路304は、抵抗404とMOSFET402との間のノードN42、及び、抵抗405とMOSFET403との間のノードN43と接続し、例えば、これらノードの各電圧値をモニターする。
乱数を発生させる時は、全体制御部305の指示により、電源301がMOSFET402又は403を破壊する電気的ストレス(例えば、電圧)を発生すると共に、制御回路302が抵抗401を介してMOSFET402とMOSFET403の各ゲートにこの電気的ストレスを印加する。その後、印加された電気的ストレスは時間とともに増加し、例えば、ノードN41の電圧値はMOSFET402又はMOSFET403のゲート絶縁膜が破壊される電圧値に達する。
仮に、MOSFET402の方がMOSFET403よりも破壊耐圧が低いとすると、MOSFET402の方が先に絶縁膜破壊し、MOSFET402は或る抵抗値を有する抵抗体と等価になる。このとき、抵抗401、抵抗404の各抵抗値が共に絶縁膜破壊したMOSFET402の抵抗値の10倍程度に設定されている場合、ノードN41、ノードN42の電圧値はどちらも、MOSFET402の絶縁膜が破壊された電圧値の約1/2となり、破壊されていないMOSFET403への電圧ストレスを軽減し、破壊されていないMOSFET403の破壊を防ぐ。このように、抵抗401及び抵抗404の抵抗値は電気ヒューズ破壊後のノードN41が絶縁膜破壊電圧値よりも十分に低い電圧値になるような値に設定しておく。
また、モニター回路304はノードN42の電圧変化をモニターしている。MOSFET402が絶縁膜破壊された場合、モニター回路304は、制御回路302に破壊阻止信号を送り、制御回路302が電源301からの電気的ストレスを阻止する。すなわち、制御回路302が電源301からの電圧印加を停止する。
読み出しの時は、全体制御部106の指示により、電源101が読み出し電圧を発生し、モニター回路304がノードN42とノードN43の電圧値を比較しこれら電圧値の高低を検出する。モニター回路304は、ノードN42がノードN43よりも高い電圧値であることを検出した場合はMOSFET402が絶縁膜破壊したと見なし、ノードN42がノードN43よりも低い電圧値である場合はMOSFET403が絶縁膜破壊したと見なす。
また、MOSFET402、MOSFET403のゲート絶縁膜の破壊耐圧は、回路を構成する他のトランジスタのゲート、ソース、ドレインいずれの破壊耐圧より小さいものとすることが好ましい。これにより回路を構成する他のトランジスタを保護するための素子が不要となる。さらに、これにより、破壊用電圧を抑制することができ、電圧源の回路規模を小さくできる。このようなMOSFET402、MOSFET403にするには、素子のゲート絶縁膜は、低温酸化にて作製する、High−k膜を採用する、結晶欠陥を導入するなど、意図的に信頼性の低いものにする。
また、本実施形態では、電気ヒューズ素子が2つある場合の例を示したが、電気ヒューズ素子は複数個でもよい。例えば、電気ヒューズ素子が4個あり、それぞれ、図3に示した電気ヒューズ素子103、電気ヒューズ素子303のように制御回路302とモニター回路304に接続している場合、各電気ヒューズ素子のうち、どの電気ヒューズ素子に絶縁破壊が発生したかにより、0又は1の1ビットデータを対応付けておけばよい。例えば、第1又は第2の電気ヒューズ素子に絶縁破壊が発生した場合はラッチ回路105が0ビットデータをラッチするようにしておき、第3又は第4の電気ヒューズ素子に絶縁破壊が発生した場合はラッチ回路105が1ビットデータをラッチするようにしておけばよい。電気ヒューズ素子が偶数個ある場合は、このように0のビットデータと1のビットデータに半分個ずつ電気ヒューズ素子を対応付ければ、0と1の出現確率はほぼ等しいと期待できる。もし、電気ヒューズ素子が奇数個ある場合は、ある1つの電気ヒューズ素子には0又は1のビットデータを対応付けせず、この電気ヒューズ素子に絶縁破壊が発生した場合は無効とすれば、偶数の場合と同様に、0のビットデータと1のビットデータに半分個ずつ電気ヒューズ素子を対応付けることができ、0と1の出現確率をほぼ等しくすることができる。
以上に示した実施形態によれば、同様な品質を有する複数の電気ヒューズ素子に、電気的ストレスを低い値から、いずれか1つの電気ヒューズ素子が絶縁破壊されるまで徐々に上げてゆくことにより、どの電気ヒューズ素子が絶縁破壊を起こしたかを検出することにより、読み出し毎に同じ乱数を得ることができ、0と1の出現割合の偏りを低減させ、かつ、特別な製造工程はないので製造コストを低くすることができる乱数発生装置を提供することができる。
以下、上記の図4を参照して説明した具体例の変形例を2つ挙げる。
(変形例1)
本変形例の乱数発生装置を図5を参照して説明する。
制御回路302は、トランジスタ501、502、503からなる。モニター回路304は、インバーター504、505からなる。また、本変形例の乱数発生装置は、新たに、プリチャージ回路508、全体制御部509を備える。プリチャージ回路508は、乱数を発生させる前に、図5に示すノードN51とノードN52をhighレベルにチャージする。全体制御部509は、全体制御部305の機能に加えて、乱数を発生させる前に、プリチャージ回路508に作動指示を送る。
乱数を発生させる時は、事前に全体制御部509の指示に基づき、プリチャージ回路508がノードN51とノードN52をhighレベルにチャージしておく。また、電源301は、全体制御部509の指示に基づき、時間変化させて電気的ストレスを発生する。さらに、全体制御部509は、トランジスタ501を導通状態にし、電源301からの電気的ストレスは、トランジスタ502、トランジスタ503を通り、MOSFET402及びMOSFET403のゲートに印加される。電源301が印加電圧を徐々に上げていくと、MOSFET402又はMOSFET403のどちらかが先に絶縁膜破壊を起こす。
仮に、MOSFET402の方が先に絶縁膜破壊した場合、MOSFET402のゲートにかかるノードN51の電圧はhighからlowになる。このとき、インバーター505によりノードN53ではhighになり、トランジスタ503を遮断状態にさせる。したがって、電源301からMOSFET403への電圧印加が遮断され、MOSFET403のゲート電圧は絶縁膜が破壊される電圧値より低くなり、MOSFET403は保護される。逆に、MOSFET403の方が先に絶縁膜破壊した場合は、ノードN54でhighになり、上記と同様な過程を経て、MOSFET402が保護される。
読み出しの時は、全体制御部509の指示により、電源301が読み出し電圧を発生し、トランジスタ501を導通状態にする。MOSFET402及びMOSFET403の両方が絶縁膜破壊されていない限り、電気ヒューズ素子の状態に応じてノードN53とノードN54の電圧値がhigh又はlowとなるためこれをラッチする。
また、読み出し時のノードN53とノードN54との電位差を大きくして0又は1のデジタルデータをラッチしやすくするために、抵抗506の抵抗値は絶縁膜破壊時のMOSFET402の抵抗値よりも十分大きくすることが好ましい。同様に、同様の理由により、抵抗507の抵抗値は絶縁膜破壊時のMOSFET403の抵抗値よりも十分大きくすることが好ましい。
この変形例では、破壊していない方の電気ヒューズ素子を保護する信号を送るためにインバーターを用いているが、読み出しの際、このインバーターがセンスアンプにもなるため読み出し回路が不要となる。
(変形例2)
本変形例の乱数発生装置を図6を参照して説明する。
制御回路302は、トランジスタ601、トランジスタ602からなる。また、本変形例の乱数発生装置は、モニター回路とラッチ回路の機能を合わせ持つモニターラッチ回路603を備える。モニターラッチ回路603は、インバーター604、605、トランスミッションゲート606、607を備える。
乱数を発生させる時は、全体制御部305の指示に基づいて、時間変化させて電気的ストレスを発生する。さらに、全体制御部305は、トランジスタ601、602を導通状態にし、電源301からの電気的ストレスは、トランジスタ601、602を通り、MOSFET402及びMOSFET403のゲートに印加される。電源301が印加電圧を徐々に上げていくと、MOSFET402又はMOSFET403のどちらかが先に絶縁膜破壊を起こす。
仮にMOSFET402の方が先に絶縁膜破壊した場合、ノードN61の電圧はhighからlowになり、ノードN63の電圧はhighとなる。一方、MOSFET403は絶縁膜破壊されていないのでノードN62での電圧はhighのままでノードN64の電圧はlowである。したがって、トランスミッションゲート607はONとなりノードN62の電圧値は絶縁膜が破壊される電圧より低い電圧値になるため、MOSFET403は保護される。逆に、MOSFET403の方が先に絶縁膜破壊した場合は、ノードN64でhighになり、ノードN63でlowになり、トランスミッションゲート606はONとなりノードN61の電圧値は絶縁膜が破壊される電圧より低い電圧値になるため、MOSFET402が保護される。
読み出しの時は、全体制御部305の指示により、電源301が読み出し電圧を発生し、トランジスタ601、602を導通状態にする。MOSFET402及びMOSFET403の両方が絶縁膜破壊されていない限り、電気ヒューズ素子の状態に応じてノードN63とノードN64の電圧値がhigh又はlowとなるためこれをラッチする。この変形例では、破壊していない方の電気ヒューズ素子を保護する信号を送るためにインバーターを用いているが、読み出しの際、このインバーターがセンスアンプにもなるため読み出し回路が不要となる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施形態にかかる乱数発生装置のブロック図。 図1の乱数発生装置の具体例を示すブロック図。 本発明の第2の実施形態にかかる乱数発生装置のブロック図。 図3の乱数発生装置の具体例を示すブロック図。 図4の乱数発生装置の変形例1を示すブロック図。 図4の乱数発生装置の変形例2を示すブロック図。
符号の説明
101、301・・・電源、102、302・・・制御回路、103、303・・・電気ヒューズ素子、104、304・・・モニター回路、105・・・ラッチ回路、106、305、509・・・全体制御部、201、202、501、502、503、601、602・・・トランジスタ、203・・・MOSFET、401、404、405・・・抵抗、504、505、604・・・インバーター、508・・・プリチャージ回路、603・・・モニターラッチ回路、606、607・・・トランスミッションゲート

Claims (11)

  1. 気的ストレスを受けると絶縁状態から絶縁破壊状態に変化する1つの電気ヒューズ素子と、
    前記電気ヒューズ素子と同一の工程で製造された複数の電気ヒューズ素子で絶縁破壊状態になる破壊耐圧の分布での平均値に対応する第1の電気的ストレス、又は、前記電気ヒューズ素子の絶縁状態を検出するための第2の電気的ストレスを前記電気ヒューズ素子に供給する供給手段と、
    前記第1又は第2の電気的ストレスのうちのいずれか一方を前記電気ヒューズ素子に供給するように制御する制御手段と、
    前記第1の電気的ストレスが前記電気ヒューズ素子に印加された後、前記第2の電気ストレスが前記電気ヒューズ素子に印加された場合に、前記電気ヒューズ素子が絶縁状態にあるか若しくは絶縁破壊状態にあるかを読み出す読出手段と、
    前記電気ヒューズ素子が絶縁状態にあるか否かに基づいて、0又は1のデジタルデータを対応付ける対応付け手段を具備することを特徴とする乱数発生装置。
  2. 前記供給手段は、電気的ストレスとして、前記電気ヒューズ素子に電圧を印加する若しくは電流を流すことを特徴とする請求項1に記載の乱数発生装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記第1又は第2の電気的ストレスのうちのいずれか一方を選択する選択信号を前記供給手段に出力する出力手段と、
    前記供給手段から前記第1又は第2の電気的ストレスを前記電気ヒューズ素子に供給するか否かを切り換える切換手段と、
    を具備することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乱数発生装置。
  4. 前記電気ヒューズ素子は、ソース、ドレイン、ボディを接地させたMOS(metal oxide semiconductor)構造を有する、若しくは、キャパシタ構造を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の乱数発生装置。
  5. 気的ストレスを受けると絶縁状態から絶縁破壊状態に変化する複数の電気ヒューズ素子と、
    前記複数の電気ヒューズ素子に含まれる各電気ヒューズ素子を絶縁破壊状態にする電気的ストレスの値のうちの最小値よりも小さい値から時間と共に大きくなる第1の電気的ストレス、又は、前記電気ヒューズ素子の絶縁状態を検出するための第2の電気的ストレスを前記電気ヒューズ素子に供給する供給手段と、
    前記第1又は第2の電気的ストレスのうちのいずれか一方を前記電気ヒューズ素子に供給するように制御する制御手段と、
    前記第1の電気的ストレスが各前記電気ヒューズ素子に印加されて、或る電気ヒューズ素子が絶縁破壊状態になった場合に、該電気ヒューズ素子以外の複数の電気ヒューズ素子の絶縁破壊を阻止する阻止手段と、
    前記第1の電気的ストレスが各前記電気ヒューズ素子に印加された後、前記第2の電気ストレスが前記電気ヒューズ素子に印加された場合に、前記電気ヒューズ素子が絶縁状態にあるか若しくは絶縁破壊状態にあるかを読み出す読出手段と、
    前記複数の電気ヒューズ素子のうちの絶縁破壊状態になった電気ヒューズ素子に基づいて、0又は1のデジタルデータを対応付ける対応付け手段を具備することを特徴とする乱数発生装置。
  6. 前記供給手段は、電気的ストレスとして、前記電気ヒューズ素子に電圧を印加する若しくは電流を流すことを特徴とする請求項5に記載の乱数発生装置。
  7. 前記制御手段は、
    前記第1又は第2の電気的ストレスのうちのいずれか一方を選択する選択信号を前記供給手段に出力する出力手段と、
    前記供給手段から前記第1又は第2の電気的ストレスを前記電気ヒューズ素子に供給するか否かを切り換える切換手段と、
    を具備することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の乱数発生装置。
  8. 各前記電気ヒューズ素子は、ソース、ドレイン、ボディを接地させたMOS(metal oxide semiconductor)構造を有する、若しくは、キャパシタ構造を有することを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の乱数発生装置。
  9. 前記阻止手段は、一端を前記供給手段に接続し、他端を前記複数の電気ヒューズ素子のゲートに接続してある第1の抵抗と、一端を前記電気ヒューズ素子のソース、ドレイン、ボディのいずれかに接続し、他端を接地してある抵抗を複数有する抵抗群を具備し、
    前記第1の抵抗と前記抵抗群に属する抵抗の抵抗値は、前記電気ヒューズ素子が絶縁破壊した場合の抵抗値よりも、該電気ヒューズ素子以外の複数の電気ヒューズ素子が絶縁破壊しない程度に大きく設定することを特徴とする請求項8に記載の乱数発生装置。
  10. 気的ストレスを受けると絶縁状態から絶縁破壊状態に変化する1つの電気ヒューズ素子を利用する乱数発生方法において、
    前記電気ヒューズ素子と同一の工程で製造された複数の電気ヒューズ素子で絶縁破壊状態になる破壊耐圧の分布での平均値に対応する第1の電気的ストレス、又は、前記電気ヒューズ素子の絶縁状態を検出するための第2の電気的ストレスを前記電気ヒューズ素子に供給し、
    前記第1又は第2の電気的ストレスのうちのいずれか一方を前記電気ヒューズ素子に供給するように制御し、
    前記第1の電気的ストレスが前記電気ヒューズ素子に印加された後、前記第2の電気ストレスが前記電気ヒューズ素子に印加された場合に、前記電気ヒューズ素子が絶縁状態にあるか若しくは絶縁破壊状態にあるかを読み出し、
    前記電気ヒューズ素子が絶縁状態にあるか否かに基づいて、0又は1のデジタルデータを対応付けることを特徴とする乱数発生方法。
  11. 気的ストレスを受けると絶縁状態から絶縁破壊状態に変化する複数の電気ヒューズ素子を利用する乱数発生方法において、
    前記複数の電気ヒューズ素子に含まれる各電気ヒューズ素子を絶縁破壊状態にする電気的ストレスの値のうちの最小値よりも小さい値から時間と共に大きくなる第1の電気的ストレス、又は、前記電気ヒューズ素子の絶縁状態を検出するための第2の電気的ストレスを前記電気ヒューズ素子に供給し、
    前記第1又は第2の電気的ストレスのうちのいずれか一方を前記電気ヒューズ素子に供給するように制御し、
    前記第1の電気的ストレスが各前記電気ヒューズ素子に印加されて、或る電気ヒューズ素子が絶縁破壊状態になった場合に、該電気ヒューズ素子以外の複数の電気ヒューズ素子の絶縁破壊を阻止し、
    前記第1の電気的ストレスが各前記電気ヒューズ素子に印加された後、前記第2の電気ストレスが前記電気ヒューズ素子に印加された場合に、前記電気ヒューズ素子が絶縁状態にあるか若しくは絶縁破壊状態にあるかを読み出し、
    前記複数の電気ヒューズ素子のうちの絶縁破壊状態になった電気ヒューズ素子に基づいて、0又は1のデジタルデータを対応付けることを特徴とする乱数発生方法。
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