JP4138650B2 - 閉鎖圧力を補償される燃料インゼクタ - Google Patents
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Description
技術分野
空気圧縮式の内燃機関においては、次第に、高圧集合室(コモンレール)を備えた燃料噴射システムが使用されている。内燃機関のシリンダ数に応じて、対応する数の燃料インゼクタに、高圧集合室を介して、高い圧力下の燃料が供給される。使用目的に応じて、燃料インゼクタに孔ノズル、例えば袋穴ノズル又は座孔ノズルを備えることができる。ノズル設計は、噴射持続時間及び噴射量に関して、配量された噴射にとって重要である。噴射ノズルはノズルニードルの先端により、燃料インゼクタの運転中に周期的に閉鎖若しくは開放される。
【0002】
背景技術
ドイツ連邦共和国特許公開第19619523号明細書には、供給すべき内燃機関の燃焼室内に弁体が突入している燃料噴射弁が開示されている。弁体は締め付けナットによって、軸方向で弁保持体に予め締付けられている。弁体は、弁保持体に向いた端面から出る袋穴を有しており、この袋穴は案内孔として構成されていて、この案内孔内で、ピストン形の弁部材が軸方向摺動可能に案内されている。この場合、案内孔は半径方向に拡大されている圧力室を有しており、この圧力室は、案内孔の壁と弁部材との間に形成されたリングギャップによって、円すい状の弁座面に接続されており、この弁座面は案内孔の、内方に向かって突出している閉じた端部に形成されている。この弁座面に、下流側で噴射開口が接続しており、これらの噴射開口は内燃機関の燃焼室内に開口している。この場合、軸方向摺動可能な弁部材は戻しばねによって予荷重を加えられて、弁部材の、燃焼室側の端部に設けられた弁シール面で弁座に当接保持される。噴射弁への燃料供給は、圧力室内に開口している供給通路を介して行われ、この供給通路は弁保持体を貫通していて、更に噴射導管を介して常に、供給すべき内燃機関のすべての噴射弁に共通の高圧集合室(コモンレール)に接続されている。この場合、ピストン形の弁部材は更に圧力室の領域にリング肩を有しており、このリング肩に、圧力室内で常に作用している燃料高圧が、弁部材の開放方向で作用する。この場合、弁部材は、接触している圧力棒若しくはピストン棒を介して液力式にその閉鎖位置に案内され、ロックされ、このために圧力棒の、弁座とは逆の側の端面が液力式の閉鎖圧力室を制限する。
【0003】
この解決策は、常に噴射弁に作用している燃料高圧によって、弁部材を案内する案内孔が半径方向に拡開するという欠点を有している。これは、弁体の高圧強度が小さくなるばかりでなく、圧力室と低圧側のばね室との間の漏えいが大きくなるという結果を伴い、これにより、全体の燃料噴射システムの効率が著しく害される。
【0004】
ドイツ連邦共和国特許第29814934号明細書は内燃機関のための燃料噴射弁に関する。この解決策によれば、圧力室内の燃料圧力が高い場合に、弁体の破損と増大する漏えいとを確実に回避するために、締め付けナットと弁体との間の燃料導入面を円すい状に形成し、したがって構造部分を相互に緊締する場合に、軸方向に向けられた締め込み力成分の他に、半径方向の付加的な締め込み力成分が弁体に伝達されるようにする。この半径方向で内方に向けられた締め込み力は、この場合、案内孔の拡開に反対作用をし、したがって案内孔の壁と弁部材との間の狭い遊びが保たれ、わずかな漏えい量しか狭いギャップを介して排出され得ない。
【0005】
発明の開示
本発明により提案された解決策により、ノズルニードルに生ずる、ノズルニードルを負荷する閉鎖ばねの老化によってゆっくりと生ずる閉鎖力減少が、補償され得る。ノズルニードルを負荷する閉鎖ばねのばね剛性は、時間の経過とともに減少し、これによって、作用せしめられるばね力が減少する。インゼクタの運転時間を介したばね力の減少は、本発明によれば、ばね力に反対作用をする液力式の力に影響を及ぼすことによって補償される。このために、ノズルニードルに、ノズルニードルを案内する案内兼シールエレメントの出口領域の下方で、液力式の面が形成されていて、この面はノズルニードルをほぼ円すい台形に取り囲む。ノズルニードルの新しい、かつ使用されていない状態では、この領域と、ノズルニードルの案内兼シールエレメントの、例えば傾斜部として形成されていてよい接触領域との間に、先ず線形の接触が生ぜしめられ、この接触は運転経過につれて、自然的に生ずる磨滅に基づいて面接触に移行する。案内兼シールエレメントの傾斜部と液力式の面との線形の接触が、案内兼シールエレメントの面接触に移行することは、ノズルニードルに形成されていて円すい台形の液力式の面の傾斜角度の設計に関連しており、その設計によって、閉鎖ばねの老化特性、換言すればその閉鎖力減少に適合させることができる。線形の接触が面状の接触に移行する際に、円すい台形の区分の、液力式に作用する面が減少する。したがって、閉鎖ばねのばね力の減少は、液力式に作用する面の減少を伴う、線接触から面接触への移行によって、閉鎖ばねの力に反対作用をする液力式の力が、理想的に閉鎖ばねに対して平行に減少することによって、補償され得る。
【0006】
閉鎖ばねのばね力に反対作用をする液力式の対抗力に影響を及ぼすことによって、より長い運転時間の後にも、ノズルニードル及び燃料インゼクタの迅速な閉鎖を達成することができる。
【0007】
噴射ノズルの迅速な閉鎖は特に、内燃機関の燃焼室内の燃焼過程の終わり頃に燃料噴射を回避することに関して、有利である。燃焼の終わり頃に、「過度に遅く」噴射された燃料体積は燃焼せしめられることができず、したがってこの遅い時点における噴射は、遅いニードル閉鎖に基づいて、内燃機関の、許容し得ない強いHC放出を結果として伴う。本発明による解決策は、内燃機関の放出特性に最高に不利な影響を及ぼす、燃焼過程の遅い時点での内燃機関の燃焼室内への燃料噴射を、ノズル座におけるノズルニードルの迅速な閉鎖によって回避する。
【0008】
実施例
図面によって、本発明を以下に詳細に説明する。
【0009】
図1による図示から、図示の位置ではノズル体における噴射開口を閉じているノズルニードルを知ることができる。
【0010】
燃料インゼクタ1はインゼクタ体2を有しており、このインゼクタ体2内にノズルニードル3が可動に収容されている。ノズルニードル3はインゼクタ体2内で、その上方の領域を、案内兼シールエレメント4内で案内されており、この案内兼シールエレメント4は、スリーブとして構成されていてよい。符号31はノズルニードル3の、案内兼シールエレメント4によって取り囲まれている領域内の直径を示す。案内兼シールエレメント4の下方では、ノズルニードル3に、減少せしめられた直径20の領域が形成されている。ノズルニードル3は、その上方の端面において、ばねエレメント35(閉鎖ばね)によって予荷重を加えられている。
【0011】
ノズルニードル3はインゼクタ体2内で、この中に形成されたノズル室6によって取り囲まれている。ノズル室6は高圧流入部7を介して、ここでは図示していない高圧集合室(コモンレール)に接続されている。高圧集合室を介して、高圧流入部7により高い圧力下にある燃料が、インゼクタ体2のノズル室6内に導入される。ノズルニードル3がノズル室6によって取り囲まれている領域では、ノズルニードル3において圧力段5が形成されている。圧力段5の下方でノズルニードル3は案内8を有しており、この案内8は、例えば多面案内9として形成されていてよい。案内8は90°だけ相互にずらされた案内面10を有しており、これらの案内面10で、ノズルニードル3は燃料インゼクタ1のノズル体11内で案内されている。
【0012】
ノズルニードル3は、対称線12に関して実質的に回転対称的な構造部分として構成されていて、ニードル先端13の領域に座直径15を備えている。座直径15は、ノズル体11内に形成された噴射開口18の閉じた状態では、座面16を備えた噴射円すい17の内側に接触していて、したがって噴射開口18は、図1に示した状態では、ノズルニードル先端13によって閉じられており、換言すれば、燃料が内燃機関の燃焼室内に噴射されることはない。図1による実施例では、ノズルニードル3のノズルニードル先端13は座孔ノズル34として構成されている。ノズルニードル3のノズルニードル先端13の別の実施例では、ノズルニードル先端13は袋穴ノズル(図示せず)として構成されている。
【0013】
有利にはスリーブ形の構造部分として構成されている案内兼シールエレメント4の下方の領域では、ノズルニードル3に、減少せしめられた直径の領域20が構成されている。直径を減少せしめられた領域20は、円すい台形に構成された区分23を有しており、その周面は円すい状に延びている。ノズル室6と、ノズルニードル3の、直径を減少せしめられた領域20とは、インゼクタ体2に形成されているリング通路19を介して、液力式に接続されている。
【0014】
図1.1の図示から、ノズルニードル3、直径を減少せしめられた領域における液力式の面の経過及び構成を知ることができる。
【0015】
図1.1に示した、燃料インゼクタ1のインゼクタ体2内のノズルニードル3の位置においては、座孔ノズル34として形成されたノズルニードル先端13はノズル体11の噴射円すい17内に、ノズル体11内に形成された噴射開口18が閉じられているように位置している。符号28で示したこの状態において、ノズルニードル3の、直径を減少せしめられた領域20における液力式の面23と、案内兼シールエレメント4の下方の領域24における傾斜部22との間には、ギャップが形成されており、したがってリング通路19を介して、高い圧力下にある燃料がノズル室6から、液力式の面23と案内兼シールエレメント4の下方の領域における傾斜部22との間の開口内に流入することができる。ノズルニードル3が燃料インゼクタ1のインゼクタ体2内で行う行程距離は、符号21で示されている。図1.1の図示から分かるように、直径を減少せしめられた領域20、例えばノズルニードル3の周部におけるアンダカットは、その最も狭い箇所において、ノズルニードル3が案内兼シールエレメント4内で案内されている領域で有している直径よりも小さい直径を有している。
【0016】
図2は、図1の図示によるノズルニードルを、ノズルニードル先端が噴射円すい17の領域内で噴射開口18を開放している、インゼクタ体2内の位置において示す。
【0017】
インゼクタ体2に対して相対的な、ノズルニードル3のこの位置においては、ここに図示していない高圧集合室(コモンレール)から流れてくる燃料が、高圧流入部7を介してノズル室6内に流入する。ノズルニードル3の案内8の領域においてノズル体11内に形成されている流入面を介して、高い圧力下にある燃料は、ノズル室6からノズルニードル先端13の方向に流れる。ノズルニードル3は、その行程距離21(図1の図示を参照)に相応して、ばねエレメント35のばね力に抗して上方に移動させられている。これによって、ノズルニードル3のノズルニードル先端13の領域における座直径15は、噴射円すい17からノズル体11内を上方に移動させられており、したがって案内8の領域における流入面を介して、高い圧力下にある燃料がノズル室6から、ノズル体11とノズルニードル3の周部との間のリングギャップに沿って噴射開口18に流入することができる。インゼクタ体2若しくはノズル体11内の、ノズルニードル3の、符号33で示したこの位置においては、ノズルニードル3の、直径を減少せしめられた領域20における液力式の面23は案内兼シールエレメント4の下方で傾斜部22に接触している(図1の図示参照)。
【0018】
図2.1はノズルニードルの、直径を減少せしめられた領域20における液力式の面が、これに相応する、案内兼シールエレメントの傾斜部に接触している状態を示す。
【0019】
案内兼シールエレメント4は、有利にはスリーブとして形成されていて、燃料インゼクタ1のインゼクタ体2内に取り付けられている。インゼクタ体2に対して相対的なノズルニードル3の、符号33で示した位置では、ノズルニードル3は矢印25の方向で案内兼シールエレメント4内に移動させられており、したがって液力式の面23は、案内兼シールエレメント4の接触領域24における、液力式の面23に対応するように構成された傾斜部22に、第1の接触位置27において線形の接触で、傾斜部22の接触領域24に接触する。ノズルニードル3のこの位置において、ノズルニードル3の周部と案内兼シールエレメント4の内面との間の、直径が減少せしめられている領域20のポケット形の領域(符号30で示す)内への燃料の流入が中断される。高い圧力下にある燃料体積で負荷されている、インゼクタ体2内のノズル室6の高い圧力は、案内兼シールエレメント4の下方のリング面26に作用し、ノズルニードル3の、直径が減少せしめられた領域20における、くびれ部30として構成された領域内に流入することができない。
【0020】
図2.2は、案内兼シールエレメントの下方の領域における傾斜部と線形に接触している液力式の面を示す。
【0021】
図2.2に示した図示においては、ノズルニードル3は、インゼクタ体2内の、符号33で示した位置にある。この状態においては、液力式の面23は、換言すれば、ノズルニードル3の、円すい台形に形成された区分の、円すい状に延びている周面は、案内兼シールエレメント4の接触領域24における傾斜部22の線27に接触している。ポケット形に構成された切り欠き部30、換言すればそこに形成されたくびれ部内への、リング通路19を介した燃料の流入は、液力式の面23が傾斜部22に接触することによって中断されている。符号27により、液力式の面23と案内兼シールエレメント4の接触領域24の傾斜部22との間の第1の接触位置が示されている。燃料インゼクタ1の運転時間中に、液力式の面23と接触領域24の傾斜部22との間の接触領域内に、矢印29の方向でゆっくりと進む面接触が生ぜしめられる。液力式の面23がノズルニードル3の周部で円すい台形に形成されている傾斜角度を選ぶことによって、かつ案内兼シールエレメント4の材料選択によって、案内兼シールエレメント4の傾斜部22に対して液力式の面23が、線形の接触27から面状の接触29に移行する時間に影響を及ぼすことができる。前述のパラメータによって、液力式の面23の、線接触27から面接触(符号29で示した)への移行を、ノズルニードル3を負荷する閉鎖ばね35の老化特性に適合させることができる。これにより、燃料インゼクタ1の、より長い運転後でも、迅速なニードル閉鎖が生ぜしめられ、ひいては噴射が所定の時点に、インゼクタの、より長い運転後でも終了され得ることが保証されている。
【0022】
本発明により構成された、液力式の面23を備えたノズルニードル3の作用形式は、次のとおりである。
【0023】
ノズルニードル3が図2の図示に従って、噴射開口18を開放する位置33を占めると、液力式の面23は案内兼シールエレメント4の傾斜部22に接触する。この時点において、インゼクタ体2内のノズル室6は、高圧集合室(コモンレール)からの高圧流入部7を介して、高い圧力下にある燃料体積で負荷され、この燃料体積は、ノズルニードル3とノズル体11との間に延びているリングギャップを介してノズル体11の噴射円すい17内に流入し、かつ噴射開口18を介して供給すべき内燃機関の燃焼室内に達する。同時に、案内兼シールエレメント4のリング面26には、高い圧力下にある燃料が、リング通路19を介して作用する。
【0024】
ノズルニードル3の上方の端面を負荷する閉鎖ばね35のばね力の作用によって、ノズル室6の放圧の際に、ノズルニードル3は行程距離21に相応して、座直径15がノズル体11内の噴射円すい17の座面16内に移動する方向で、移動させられる。
【0025】
閉鎖ばね35のばね力32に反対作用をする液力式の力は、一方では、制御室6によって取り囲まれているノズルニードル3の圧力段5によって規定される。他方では、この液力式の力は、案内兼シールエレメント4の接触領域24の傾斜部22と協働する液力式の面23によって補償される。ノズルニードル3における液力式の面23の円すい台形の領域の傾斜角度に応じて、かつノズルニードル材料と案内兼シールエレメント4の材料との間の材料対に応じて、まず線接触が生ぜしめられ、この線接触は、燃料インゼクタ1の運転時間の経過につれて、液力式の面23と案内兼シールエレメント4の傾斜部22との間の面接触(矢印29によって示す)に移行する。液力式の面23の領域における、線接触27から面接触29への移行とともに、液力式に作用する面が縮小される。
【0026】
本発明により提案された手段により、ばねエレメント35のばね剛性の減少によって生じる閉鎖力減少が、減少するばね力32に反対作用をする液力式の力の、相応の修正によって補償されることが保証されている。ノズルニードル3の閉鎖運動に反対作用をする液力式の力の減少は次のように、すなわち、ノズルニードル3の必要な迅速な閉鎖のために必要なばね力32が、老化していてそのばね剛性を減少せしめられたばねエレメント35によっても生ぜしめられ得るように、影響され得る。これにより、本発明により提案された解決策による燃料インゼクタ1は、より長い運転時間の後にも、所定の噴射時点、特にエミッションの著しい最終時点を前規定する噴射位相を、噴射サイクル中に実現しかつ維持することができる。
【0027】
ノズルニードル3の閉鎖がより迅速に行われ得るほど、換言すればノズルニードル先端13における座直径15が、ノズル体11の噴射円すい17における、座直径15に相応する座16内により迅速に走入運動させられるほど、それだけ迅速にノズルが閉じられ得る。これによって、内燃機関の燃焼室内で進行する燃焼過程の終わり頃に、燃料が燃焼室内に達して、この燃料が既に充分に進捗していてひいては終了している燃焼によってもはや燃焼せしめられ得ないことが、保証されている。したがって、過度に遅く噴射された燃料による許容し得ないHCエミッションは、ノズルニードル3の迅速な閉鎖によって防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ノズルニードルを開いた状態、換言すれば噴射ノズルが閉じられた状態を示す。
【図1.1】 ノズルニードルの周部におけるアンダカットの領域における液力式の面の構成を示す。
【図2】 ノズルニードルを閉じた状態、換言すれば噴射ノズルが開かれた状態を示す。
【図2.1】 上方のストッパ位置に移動させられたノズルニードルの状態で、ノズルニードル及び保持体における円すい状に延びる面の接触を示す。
【図2.2】 ノズルニードルの周部における液力式の面を拡大して示す。
【符号の説明】
1 燃料インゼクタ、 2 インゼクタ体、 3 ノズルニードル、 4 案内兼シールエレメント、 5 圧力段、 6 ノズル室、 7 高圧流入部、 8 案内、 9 多面案内、 10 案内面、 11 ノズル体、 12 対称軸線、 13 ノズルニードル先端、 14 噴射ノズル、 15 座直径、 16 座、 17 噴射円すい、 18 噴射開口、 19 リング通路、 20 直径を減少せしめられた領域、 21 行程距離、 22 傾斜部、 23 液力式の面、 24 接触領域、 25 ノズルニードルの行程運動、 26 リング面、 27 第1の接触位置、 28 ノズルニードルの開放位置=噴射ノズルの閉鎖位置、 29 面接触、 30 くびれ箇所、 31 案内直径、 32 保持体の閉鎖力、 33 ノズルニードルの閉鎖位置=ノズルの開放位置、 34 座孔ノズル、 35 ばねエレメント
Claims (9)
- 内燃機関の燃焼室内に燃料を噴射するための燃料インゼクタであって、インゼクタ体(2)が設けられており、このインゼクタ体(2)内に、閉鎖ばね(35)を介して負荷されているノズルニードル(3)が収容されており、このノズルニードル(3)がノズル室(6)によって取り囲まれており、このノズル室(6)が、高圧流入部(7)を介して、高い圧力下にある燃料で負荷されており、ノズルニードル先端(13)に座面(15)が設けられており、この座面(15)を介して、ノズル体(11)の噴射開口(18)が開放可能及び閉鎖可能である形式のものにおいて、ノズルニードル(3)に、案内兼シールエレメント(4)とノズル室(6)との間で、液力式の面(23)が形成されており、この面(23)が、案内兼シールエレメント(4)と向き合っており、かつ案内兼シールエレメント(4)の傾斜部(22)と接触して接触領域を形成しており、液力式の面(23)と傾斜部(22)とは、運転の経過につれてその接触領域が増大し、該接触領域の増大によって前記高い圧力下にある燃料の負荷により前記接触領域において液力式の面(23)と傾斜部(22)とが離間して離間空間を形成可能となることを特徴とする、閉鎖圧力を補償される燃料インゼクタ。
- 液力式の面(23)が、ノズルニードル(3)の円すい台形の区分に形成されている、請求項1記載の燃料インゼクタ。
- ノズルニードル(3)の円すい台形の区分が、ノズルニードル(3)の、直径を減少せしめられた領域(20)内に移行している、請求項2記載の燃料インゼクタ。
- インゼクタ体(2)内にリング通路(19)が形成されており、このリング通路(19)を介してノズル室(6)が、ノズルニードル(3)の、減少せしめられた直径の領域(20)に、液力式に接続されている、請求項1記載の燃料インゼクタ。
- リング通路(19)がノズルニードル(3)を取り囲んでいる、請求項4記載の燃料インゼクタ。
- 減少せしめられた直径の領域(20)がくびれ箇所(30)に終わっており、このくびれ箇所(30)の直径が、案内兼シールエレメント(4)内のノズルニードル(3)の直径(31)よりも小さい、請求項3記載の燃料インゼクタ。
- ノズル体(11)内のノズルニードル(3)が案内(8)内に収容されており、その案内面(10)の間に、燃料をノズルニードル先端(13)に流入させるための流入面が形成されている、請求項1記載の燃料インゼクタ。
- 案内(8)が多面案内(9)として形成されている、請求項7記載の燃料インゼクタ。
- ノズルニードル(3)に、ノズルニードル先端(13)の領域において、座孔ノズル(34)が形成されている、請求項1記載の燃料インゼクタ。
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