JP4138241B2 - アクセス送信のための高速信号捕捉および同期化 - Google Patents

アクセス送信のための高速信号捕捉および同期化 Download PDF

Info

Publication number
JP4138241B2
JP4138241B2 JP2000519962A JP2000519962A JP4138241B2 JP 4138241 B2 JP4138241 B2 JP 4138241B2 JP 2000519962 A JP2000519962 A JP 2000519962A JP 2000519962 A JP2000519962 A JP 2000519962A JP 4138241 B2 JP4138241 B2 JP 4138241B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
stage
preamble
code
modulated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2000519962A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003530720A (ja
Inventor
ゼハビ、エフライム
スキナー、ゴードン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Qualcomm Inc
Original Assignee
Qualcomm Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Qualcomm Inc filed Critical Qualcomm Inc
Publication of JP2003530720A publication Critical patent/JP2003530720A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4138241B2 publication Critical patent/JP4138241B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/69Spread spectrum techniques
    • H04B1/707Spread spectrum techniques using direct sequence modulation
    • H04B1/7073Synchronisation aspects
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/69Spread spectrum techniques
    • H04B1/707Spread spectrum techniques using direct sequence modulation
    • H04B1/7073Synchronisation aspects
    • H04B1/7075Synchronisation aspects with code phase acquisition
    • H04B1/70751Synchronisation aspects with code phase acquisition using partial detection
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/69Spread spectrum techniques
    • H04B1/707Spread spectrum techniques using direct sequence modulation
    • H04B1/7073Synchronisation aspects
    • H04B1/7075Synchronisation aspects with code phase acquisition
    • H04B1/7077Multi-step acquisition, e.g. multi-dwell, coarse-fine or validation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/24Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts
    • H04B7/26Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts at least one of which is mobile
    • H04B7/2628Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts at least one of which is mobile using code-division multiple access [CDMA] or spread spectrum multiple access [SSMA]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/69Spread spectrum techniques
    • H04B1/707Spread spectrum techniques using direct sequence modulation
    • H04B1/7073Synchronisation aspects
    • H04B1/7075Synchronisation aspects with code phase acquisition
    • H04B1/708Parallel implementation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/69Spread spectrum techniques
    • H04B1/707Spread spectrum techniques using direct sequence modulation
    • H04B1/7097Interference-related aspects
    • H04B1/71Interference-related aspects the interference being narrowband interference
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B2201/00Indexing scheme relating to details of transmission systems not covered by a single group of H04B3/00 - H04B13/00
    • H04B2201/69Orthogonal indexing scheme relating to spread spectrum techniques in general
    • H04B2201/707Orthogonal indexing scheme relating to spread spectrum techniques in general relating to direct sequence modulation
    • H04B2201/70702Intercell-related aspects

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Radio Relay Systems (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、多元接続スペクトル拡散通信システムおよびネットワークに関する。特に、この発明はスペクトル拡散通信システム中で受信されたアクセスチャネル送信信号のタイミングの不確実性を解決することに関する。
【0002】
【従来の技術】
非常に多数のシステムユーザ間に情報を送信するために、さまざまな多元接続通信システムおよび技術が開発されてきている。しかしながら、符号分割多元接続(CDMA)通信システム中で使用される技術のようなスペクトル拡散変調技術は、特に非常に多数の通信システムユーザに対してサービスを提供する際に、他の変調方式に対して顕著な効果を奏する。このような技術は、“衛星または地上中継器を使用するスペクトル拡散多元接続通信システム”とのタイトルの下で1990年2月13日に発行された米国特許第4,901,307号および“個々の受信者の位相時間およびエネルギを追跡するためにスペクトル拡散通信システムにおいてフルスペクトル送信電力を使用する方法および装置”とのタイトルの下で1997年11月25日に発行された米国特許第5,691,974号の教示に開示されており、両特許は本発明の譲受人に譲渡され、参照によりここに組み込まれている。
【0003】
先に言及した特許は多元接続通信システムを開示しており、この通信システムでは非常に多数の一般的な移動または遠隔システムユーザがそれぞれ少なくとも1つのトランシーバを使用して、公衆電話交換ネットワークのような他のシステムユーザあるいは他の接続されたシステムのユーザと通信している。トランシーバはゲートウェイおよび衛星、または(セルサイトあるいはセルとしても呼ばれることがある)地上基地局を通して通信する。
【0004】
基地局はセルをカバーし、一方衛星は地球表面上のフットプリントまたはスポットをカバーする。いずれのシステムにおいても、容量利得はカバーされている地理的領域をセクタ区分、すなわち細分することにより達成することができる。セルは基地局において指向性アンテナを使用することにより“セクタ”に分割することができる。同様に、衛星のフットプリントはビーム成形アンテナシステムの使用により地理的に“ビーム”に分割することができる。カバレッジ領域を細分するこれらの技術は、相対アンテナ指向性または空間分割多重化を使用して分離を生み出すものとして考えることができる。さらに、利用可能な帯域幅があるとした場合、これらを細分したもののそれぞれ、すなわちセクタまたはビームのいずれかは、周波分割多重化(FDM)の使用を通して複数のCDMAチャネルに割り当てることができる。衛星システムでは、各CDMAチャネルは“サブビーム”として呼ばれる。その理由は“ビーム”当たりにこれらがいくつか存在するからである。
【0005】
CDMAを使用する通信システムでは、独立したリンクを使用してゲートウェイまたは基地局との間に通信信号を送信する。フォワードリンクは基地局またはゲートウェイからユーザ端末への通信リンクに関係しており、信号はゲートウェイまたは基地局で発生され、システムユーザに送信される。リバースリンクはユーザ端末からゲートウェイまたは基地局への通信リンクに関係しており、信号はユーザ端末で発生され、ゲートウェイまたは基地局に送信される。
【0006】
リバースリンクは、アクセスチャネルとリバーストラフィックチャネルの少なくとも2つの独立したチャネルから構成されている。アクセスチャネルは時間的に分離されており、ゲートウェイまたは基地局への通信を開始し、またはこれらからの通信に応答するために、1つ以上のユーザ端末により使用される。この通信プロセスはアクセス送信としてあるいは“アクセスプローブ”として呼ばれる。リバーストラフィックチャネルは、“通話”あるいは通話セットアップ中にユーザ端末から1つ以上のゲートウェイまたは基地局にユーザおよびシグナリング情報を送信するために使用される。アクセスチャネル、メッセージおよび通話に対する構造またはプロトコルは“デュアルモードワイドバンドスペクトル拡散セルラシステムのための移動局−基地局互換性標準規格”と題する電気通信工業協会IS−95標準規格にさらに詳細に説明されており、これは参照によりここに組み込まれている。
【0007】
典型的なスペクトル拡散通信システムでは、通信信号として送信するために搬送波上に変調する前に、1つ以上の予め選択された疑似雑音(PN)コードシーケンスを使用して、予め定められたスペクトル帯域に対してユーザ情報信号を変調すなわち“拡散”する。PN拡散処理、すなわち技術的によく知られているスペクトル拡散送信の方法は、データ信号のものよりもかなり広い帯域幅を持つ送信信号をもたらす。フォワードリンクでは、PN拡散コードまたはバイナリシーケンスを使用して、パルチパス信号間とともに、異なる基地局によりあるいは異なるビームに対して送信された信号間を識別する。これらのコードは一般的に所定のセル、ビームあるいはサブビーム内のすべての通信信号により共有される。
【0008】
ある通信システムでは、リバースリンクトラフィックおよびアクセスチャネルの両方に対して、同じセットのフォワードリンクPN拡散コードをリバースリンクでも使用する。他の提案されている通信システムでは、フォワードリンクとリバースリンク間で異なるセットのPN拡散コードを使用する。さらに別の通信システムでは、リバースリンクトラフィックとアクセスチャネル間で使用するための異なるセットのPN拡散コードが提案されている。
【0009】
PN拡散は1対の疑似雑音(PN)コードシーケンス、すなわちPNコード対を使用して、情報信号を変調すなわち“拡散”することにより達成される。一般的に、1つのPNコードシーケンスを使用して同位相(I)チャネルを変調し、他のPNコードシーケンスを使用して直角位相(Q)チャネルを変調する。このPN変調すなわちエンコーディングは、情報信号が搬送波信号により変調されて、ゲートウェイまたは基地局によりフォワードリンク上で通信信号として送信される前に生じる。PN拡散コードはショートPNコードまたはシーケンスとしても呼ばれることがある。その理由は通信システムにより使用される他のPNコードまたはコードシーケンスと比較した場合に比較的“ショート”であるからである。
【0010】
特定の通信システムはフォワードリンクまたはリバースリンクチャネルのいずれが使用されているかに応じていくらかの長さのショートPNシーケンスを使用する。フォワードリンクに対して、ショートPNコードは一般的に210から215チップまでの長さを持つ。これらのショートPNコードを使用してさまざまな衛星、またはゲートウェイおよび基地局により送信される信号間を識別する。さらに、所定のショートPNコードのタイミングオフセットを使用して、特定の衛星またはセルのビーム間を識別する。
【0011】
衛星システムのリバースリンクに対して、ショートPNコードはおよそ28チップのシーケンス長を持つ。フォワードリンクで使用される“より長い”ショートPNコードに関係する複雑さをもたらすことなく、これらのショートPNシーケンスを使用して、通信システムにアクセスしようとしているユーザ端末をゲートウェイ受信機が迅速にサーチできるようにする。この説明のために、“ショートPNコード”はリバースリンクで使用されるショートPNコードシーケンス(28チップ)に言及する。
【0012】
チャネル化コードとして呼ばれる他のPNコードシーケンスを使用して、セルまたはサブビーム内で異なるユーザ端末により送信される通信信号間を識別する。PNチャネル化コードはロングコードとしても呼ばれる。その理由は通信システムにより使用される他のPNコードと比較した場合に比較的“ロング”であるからである。ロングPNコードは一般的におよそ242チップの長さを持つ。一般的に、ショートPNコードにより変調されて、その後にアクセスプローブとしてゲートウェイまたは基地局に送信される前に、アクセスメッセージはロングPNコード、すなわちこのようなコードの特定の“マスクされた”バージョンにより変調される。しかしながら、ショートPNコードおよびロングPNコードはアクセスメッセージを変調する前に組み合わされることもある。
【0013】
ゲートウェイまたは基地局の受信機がアクセスプローブを受信したとき、受信機はアクセスプローブを逆拡散してアクセスメッセージを獲得しなければならない。これは仮定を形成することにより達成される。すなわちどのロングPNコードとどのショートPNコード対が受信されたアクセスメッセージを変調したかについて推測することにより達成される。所定の仮定とアクセスプローブとの間の相関関係が発生されて、アクセスプローブに対してどの仮定が最高の評価であるかが決定される。一般的に予め定められたしきい値に対して最高の相関関係を生み出す仮定が選択された仮定である。いったん適切な仮定が決定されると、選択された仮定を使用してアクセスプローブが逆拡散され、アクセスメッセージが獲得される。
【0014】
このタイミングの不確実性はスペクトル拡散通信システムに対して問題を提起する。このタイミングの不確実性はPNコードシーケンスの開始における不確実性、すなわちコードの開始点またはタイミングにおける不確実性に対応している。タイミングの不確実性が増加すると、PNコードシーケンスの開始を決定するためにさらに多くの仮定を形成する必要がある。これらの通信システムにおける信号の適切な復調は、さまざまなPNコードシーケンスが受信信号のどこで開始するかを“知る”ことに基づいて決定される。PNコードシーケンスの開始を認識するに、あるいはそれらの各タイミングに適切に同期化するのに失敗すると、受信信号の復調が失敗することになる。
【0015】
しかしながら衛星通信システムでは、ユーザ端末と衛星中継器との間の距離が変化するために、アクセスプローブを捕捉するのが特に困難である。衛星が地球を旋回しているとき、ユーザ端末と衛星との間の距離はかなり変化する。最大距離は衛星がユーザ端末に対して水平に位置しているときに生じる。最小距離は衛星がユーザ端末の真上に位置しているときに生じる。この距離変動は20ミリ秒(ms)までのアクセスプローブの一方向(すなわちユーザ端末からゲートウェイへ)のタイミングに不確実性を生成する。システムに応じて、この不確実性はさらに多くなる。
【0016】
タイミングの不確実性を解決するために、ゲートウェイ受信機は数万の仮定をサーチする必要があるかもしれない。このサーチは実行するのに数秒かかるかもしれず、通信リンクを確立するのに遅延が生じ、これはユーザにとって許容できない。さらに、通信システムにおけるチャネル数が制限されていることから、特定のユーザは数分間通信システムにアクセスする機会を実際に失うかもしれない。その理由は最初に1人以上の他のユーザがリンクまたは通話を確立するからである。
【0017】
同様な状況はスロット化されたALOHAアクセス信号プロトコルまたは技術を使用する通信システムで生じる。この技術では、アクセスチャネルは信号を受信するために使用される一連の固定長フレームまたはタイムスロットに分割される。アクセス信号は一般的に“パケット”として構成され、これはプリアンブルとメッセージ部分からなり、捕捉されるタイムスロットの始まりで到着しなければならない。特定のフレーム期間中にアクセスプローブを捕捉するのに失敗すると、アクセスを要求している送信機がアクセスプローブを再送信して、後続フレーム中で受信機がアクセスプローブを再度検出できるようにしなければならないことになる。同時に到着する複数のアクセス信号は“衝突”し、捕捉されず、両方を再送信することが必要となる。いずれのケースでも、最初の試みが失敗したときの後続するアクセス送信のタイミングは、ランダム数のタイムスロットまたはフレームに等しい遅延時間に基づく。プローブ捕捉における遅延の長さは、さまざまな仮定をスキャンするために受信機中の捕捉回路をリセットする際、および先に言及したように他のプローブが最初に捕捉される際の何らかの遅延により増加する。最終的に、タイミングの不確実性が解決されないのであれば、アクセスプローブは決して捕捉されないかもしれず、少なくとも実用的な時間制限内には捕捉されないかもしれない。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
必要とされるものは、予測されるタイミングの不確実性の存在下で、スペクトル拡散通信システム中のアクセスプローブを高速で捕捉するシステムおよび方法である。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明はスペクトル拡散通信システム中で送信しているユーザ端末からのアクセスプローブを高速で捕捉し同期化する新規で改善されたシステムおよび方法である。アクセスプローブはショート疑似雑音(PN)コード対とロングPNコードの両者で最初に拡散されるのではなく、アクセスプローブは複数のステージで拡散される。第1ステージ中に、ヌルデータから構成されているアクセスプローブのプリアンブルは最初にショートPNコード対のみで拡散される。第2ステージ中に、アクセスプローブのプリアンブルはショートPNコード対とロングPNコードの両方により拡散される。
【0020】
複数のステージでアクセスプローブを拡散する目的は、アクセスプローブにおけるタイミングの不確実性を解決するのに受信機に要求される仮定の全体数を減少させるためである。アクセスプローブの第1ステージ中では、受信機は粗サーチ機能または動作を使用して、プリアンブルのヌルデータを変調したショートPNコードを決定する。ショートPNコード対の決定は、ショートPNコード対の長さの関数としてタイミングの不確実性を部分的に解決する。
【0021】
アクセスプローブの第2ステージ中で、使用されているショートPNコード対を受信機が決定した後に、受信機は微サーチ機能または動作を使用して、ショートPNコード対とロングPNコードの両方によっても拡散されたプリアンブルのヌルデータを変調したロングPNコードを決定する。ロングPNコードの決定はアクセスプローブのタイミング不確実性を完全に解決する。
【0022】
本発明の特徴は、アクセス信号またはプローブを捕捉する際に受信機により要求される仮定の全体数を減少させることである。仮定数の減少はアクセスプローブを捕捉するのに必要な時間量を減少させることになる。したがって、ユーザ端末は従来の技術を使用するシステムと比較した場合に通信システムにアクセスする際にかなり短い遅延しか受けない。仮定数の減少はユーザ端末とゲートウェイとの間の接続を確立する確率も増加させる。
【0023】
本発明の特徴、目的および効果は、同じ参照文字が全体を通して対応したものを識別している図面とともに以下に述べられた詳細な説明からさらに明らかになるであろう。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明は、スペクトル拡散通信システムにおいてアクセスプローブを高速に捕捉するシステムおよび方法に向けられている。本発明の1実施形態では、捕捉されているアクセスプローブはユーザ端末または移動局からゲートウェイまたは基地局に送信される。
【0025】
典型的なCDMA通信システムでは、予め規定された地理的領域すなわちセル内の基地局はいくつかのスペクトル拡散モデムか、送信機モジュールおよび受信機モジュールのいずれかを使用して、基地局のサービスエリア内のシステムユーザに対する通信信号を処理する。各受信機モジュールは一般的にデジタルスペクトル拡散データ受信機と少なくとも1つのサーチャー受信機とともに関連する復調器などを使用する。典型的な動作中、基地局における、特定の送信機モジュールと特定の受信機モジュール、あるいはモデムがユーザ端末に割り当てられ、基地局とユーザ端末間の通信信号の伝送に対応する。あるケースでは、複数の受信機モジュールを使用して、ダイバーシティ信号処理に対応する。
【0026】
衛星を使用する通信システムに対して、送信機モジュールおよび受信機モジュールは、衛星を通して通信信号を送信することによりシステムユーザと通信するゲートウェイまたはハブとして呼ばれる基地局に一般的に配置される。さらに、衛星またはゲートウェイと通信して、システムのワイドトラフィック制御および信号同期化を維持する他の関連コンロトールセンターがあってもよい。
【0027】
I.システムの概観
本発明にしたがって構成され、動作するワイヤレス通信システムの例が図1に示されている。通信システム100は、ワイヤレスデータ端末または電話機を有する(ユーザ端末126および128として示されている)ユーザ端末と通信する際に、スペクトル拡散変調技術を利用する。地上システムでは、通信システム100は(基地局114および116として示されている)システム基地局を通してユーザ端末126および128と通信する。大都市エリア中のセルラ電話機タイプのシステムは、地上ベースの中継器を使用して数千のユーザ端末126および128を取り扱う数百の基地局114および116を持つかもしれない。
【0028】
移動局すなわちユーザ端末126および128はそれぞれ、これらに限定されないが、セルラ電話機、データトランシーバまたは送信デバイス(例えば、コンピュータ、パーソナルデジタルアシスタンス、ファクシミリ)、ページングまたは位置決定受信機のようなワイヤレス通信デバイスを有するあるいは具備する。一般的に、このようなユニットは望まれるようにハンドヘルド型あるいは車載型のいずれかである。これらのユーザ端末は移動体として説明されているが、本発明の教示は遠隔ワイヤレスサービスが望まれる固定ユニットや他のタイプの端末にも適用できることも理解される。この後者のタイプのサービスは、世界の多くの遠隔エリアで通信リンクを確立するために衛星を使用する場合に特に適合する。
【0029】
例示的なユーザ端末は先に参照した米国特許第5,691,974号、“低軌道衛星通信システムのためのパイロット信号強度制御”と題する米国特許出願第08/627,830号、および“2つの低軌道衛星を使用する曖昧な位置決定”と題する第08/723,725号に開示されており、これらは参照によりここに組み込まれている。
【0030】
衛星ベースのシステムでは、通信システム100は(衛星118および120として示されている)衛星と(ゲートウェイ122および124として示されている)システムゲートウェイを使用して、ユーザ端末126および128と通信する。ゲートウェイ122および124は通信信号を衛星118および120を通してユーザ端末126および128に送信する。衛星ベースのシステムは一般的により少ない衛星を使用して、より大きな地理的領域に対してさらに多くのユーザにサービスを行う。
【0031】
独立した一般的にオーバーラップしてない地理的領域をカバーするように向けられている複数のビームを提供する衛星がこの例に対して意図されている。CDMAチャネルとしても呼ばれる異なる周波数における複数のビーム、“サブビーム”、あるいはFDM信号、周波数スロットまたはチャネルは、同じ領域をオーバーラップするように向けることができる。しかしながら、異なる衛星に対するビームカバレッジまたはサービスエリア、あるいは地上セルサイトに対するアンテナパターンは、通信システム設計および提供されるサービスのタイプに基づいて、完全にあるいは部分的に所定の領域をオーバーラップしてもよいことが容易に理解される。またこれらの通信領域またはデバイスの任意のものの間で、ダイバーシティまたはハンドオフが達成されてもよい。例えば、それぞれが異なる周波数で異なる特徴を有する異なるセットのユーザにサービスを提供してもよく、あるいは所定の移動ユニットが、それぞれ地理的カバレッジをオーバーラップしている複数の周波数および/または複数のサービスプロバイダを使用してもよい。
【0032】
図1に図示されているように、通信システム100はシステムコントローラおよびスイッチネットワーク112を使用し、これは地上システムにおいては移動体電話スイッチングオフィス(MTSO)として、衛星システムに対して(地上)コマンドおよびコントロールセンターとしても呼ばれる。このようなコントローラには一般的に、基地局114および116またはゲートウェイ122および124に対してシステムワイドの制御を提供するインターフェイスおよび処理回路が含まれている。コントローラ112はまた一般的に、公衆電話交換ネットワーク(PSTN)、基地局114および116またはゲートウェイ122および124、ならびに移動体ユニット126および128間の電話通話をルーティングすることに対してマスター制御を持っている。しかしながら、PSTNインターフェイスは一般的にこのような通信ネットワークまたはリンクに対する直接接続のための各ゲートウェイの一部を形成する。コントローラ112をさまざまなシステム基地局114および116またはゲートウェイ122および124に結合する通信リンクは、これらに限定されないが、専用電話回線、光ファイバリンク、マイクロ波または専用衛星通信リンクのような既知の技術を使用して確立することができる。
【0033】
図1では、基地局114および116とユーザ端末126および128との間の通信リンクに対する可能性ある信号パスのいくつかがライン130、132、134および136として図示されている。これらのライン上の矢頭は、フォワードリンクまたはリバースリンクのいずれかとして、リンクに対する例示的な信号方向を図示しており、明示目的のためだけの図示として機能し、実際の信号パターンを何ら限定するものではない。
【0034】
同様な方法で、ゲートウェイ122および124、衛星118および120、ならびにユーザ端末126および128間の通信リンクに対する信号パスが、ゲートウェイから衛星へのリンクに対してライン146、148、150および152として、衛星からユーザへのリンクに対してライン140、142および144として図示されている。いくつかの構成では、ライン154により例示されている直接的な衛星から衛星へのリンクを確立することが可能であり、好ましいかもしれない。
【0035】
当業者に明らかになるように、本発明は地上ベースシステムまたは衛星ベースシステムのいずれに対しても適合する。したがって、ゲートウェイ122および124ならびに基地局114および116は、明確にするためにこれから集合的にゲートウェイ122として呼ぶ。同様に衛星118および120は集合的に衛星118として呼び、ユーザ端末126および128は集合的にユーザ端末126として呼ぶ。さらに、ユーザ端末126は“移動体”として説明されているが、本発明の教示は遠隔ワイヤレス通信サービスを要求する固定ユニットに対して適用可能であることが理解される。
【0036】
図1では2つの衛星のみが図示されているが、通信システムは異なる軌道面を移動する複数の衛星を一般的に使用する。さまざまな多重衛星通信システムが提案されており、非常の多くのユーザ端末にサービスを提供するために、例示的なシステムはおおよそ48以上の衛星を使用し、これらの衛星は低軌道(LEO)中の8つの異なる軌道面を移動する。しかしながら、他の軌道距離および配列を含むさまざまな衛星システムおよびゲートウェイ構成に本発明の教示をどのように適用できるかは当業者に容易に理解できるであろう。
【0037】
用語基地局およびゲートウェイは技術的に交換可能に使用されることがあり、衛星に通信を向け、さらに多くの“機能”を有する特殊化された基地局としてゲートウェイは認識され、関連装置により、移動する中継器を通してこのような通信リンクを維持する一方で、基地局は地上アンテナを使用して周囲の地理的領域内に通信を向ける。中央コントロールセンターは、一般的にゲートウェイおよび衛星と相互対話する際に実行するさらに多くの機能を持っている。ユーザ端末は、好み応じて、加入者ユニット、移動体ユニット、移動局、あるいはある通信システムでは単に“ユーザ”、“移動体”あるいは“加入者”として呼ばれることもある。
【0038】
II.通信リンク
図2は通信システム100中のゲートウェイ122とユーザ端末126間で使用される通信リンクの例示的な構成を図示している。少なくとも、そして一般的に通信システム100では2つのリンクを使用して、ゲートウェイ122とユーザ端末126間の通信信号の送信を促進する。これらのリンクはフォワードリンク210およびリバースリンク220として呼ばれる。フォワードリンク210はゲートウェイ122(あるいは基地局)からユーザ端末126に送信される送信信号215を取り扱う。リバースリンク220はユーザ端末126からゲートウェイ122(あるいは基地局)に送信される送信信号225を取り扱う。
【0039】
フォワードリンク210には、フォワードリンク送信機212とフォワードリンク受信機218が含まれている。1つの実施形態では、フォワードリンク送信機212は先に参照した特許で開示されているようなよく知られたCDMA通信技術にしたがってゲートウェイ122(基地局)中で実現される。1つの実施形態では、フォワードリンク受信機218は先に参照した特許で開示されているようなよく知られているCDMA通信技術にしたがってユーザ端末126で実現される。
【0040】
リバースリンク220にはリバースリンク送信機222とリバースリンク受信機228が含まれている。1つの実施形態では、リバースリンク送信機222はユーザ端末126で実現される。1つの実施形態では、リバースリンク受信機228はゲートウェイ122(基地局)で実現される。
【0041】
リバースリンク220は、1つ以上のアクセスチャネルと1つ以上のリバーストラフィックチャネルの少なくとも2つのチャネルから構成されている。これらのチャネルは異なる受信機または独立したモードで動作する同じ受信機で実現することができる。先に説明したように、アクセスチャネルはゲートウェイ122との通信を開始し、これに応答するためにユーザ端末126により使用される。独立したアクセスチャネルは各アクティブユーザに対して任意の所定の時間に要求される。特に、アクセスチャネルはいくつかのユーザ端末126により時間共有され、各アクティブユーザからの送信は他のものから時間的に分離される。システムは所要レベルのゲートウェイの複雑さおよびアクセスタイミングのような既知の要因に応じて1つ以上のアクセスチャネルを使用してもよい。提案されている実施形態は周波数当たり1ないし8つのアクセスチャネルを使用する。アクセスチャネルは以下にさらに詳細に説明する。
【0042】
III.アクセスチャネル
図3はアクセスチャネル300をさらに詳細に図示している。アクセスチャネル300にはアクセスチャネル送信機310、アクセスチャネル受信機320、アクセスプローブ330が含まれている。アクセスチャネル送信機310は、先に説明したリバースリンク送信機222に含まれている。アクセスチャネル受信機320は、先に説明したリバースリンク受信機228に含まれている。
【0043】
アクセスチャネル300は発呼を含むショートシグナリングメッセージ交換、ページに対する応答、ユーザ端末126により起こされ、ゲートウェイ122に向けられた登録に対して使用される。ユーザ端末126がアクセスチャネル300を通してゲートウェイ122(または基地局)と通信を開始し、またはこれに応答するために、アクセス信号またはアクセスプローブ330と呼ばれる信号が送られる。
【0044】
アクセスチャネルは一般的に、通信システムで使用される1つ以上の特定のページングチャネルとも関係している。ページに応答してユーザ端末アクセス送信に対してどこを探せばよいかが分かっているシステムに関して、これはページングメッセージに対する応答をさらに効率的にする。この関連または割当は固定システム設計に基づいて知られているか、あるいはページングメッセージの構造内でユーザ端末に示される。知られているように、スロット分割されたアクセスチャネルアプローチを使用して、アクセスチャネルは、一連の固定長フレームまたはタイムスロットに分割され、このフレームまたはスロット中でアクセス送信またはプローブをユーザ端末から受信することができる。
【0045】
IV.アクセスプローブ中のタイミングの不確実性
アクセスプローブ330のタイミングにおける不確実性は、地球を回る衛星118の軌道の結果として、ユーザ端末126と衛星中継器118との間の距離または伝搬パスが変化することにより生じる。このタイミングの不確実性は最小伝搬遅延と最大伝搬遅延により境界付けられる。最小伝搬遅延Dminは、衛星118がユーザ端末126の真上にいるときにユーザ端末126から衛星118に伝わる信号に対する時間量である。最大伝搬遅延Dmaxは、衛星118がユーザ端末126の予め定められた有効な水平位置に配置されているときにユーザ端末126から衛星118に伝わる信号に対する時間量である。同様な方法において、一般的により小さな大きさであるが、ユーザ端末と基地局114との間の相対運動に対して、何らかの程度のタイミングの不確実性が生じ得る。
【0046】
タイミングの不確実性を解決することは、適切にアクセスプローブ330を捕捉するために必要である。特に、タイミング(すなわちPNコードの開始時間)は、ロングPNコードおよびショートPNコードを使用して、アクセスプローブ330あるいはそのメッセージ内容を逆拡散するために知られていなければならない。これはアクセスプローブ330を形成するアクセス信号をさまざまなタイミング仮定と相関させて、アクセスプローブ330を解決するためにどのタイミング仮定が最高の推定であるかを決定することによりなされる。タイミング仮定は他のものからの時間的なオフセットであり、アクセスプローブ330のタイミングのさまざまな推定、またはプローブを発生させるために使用されるPNコードのタイミングのさまざまな推定を表している。アクセスプローブ330と最高の相関を発生させる仮定は一般的に、予め定められたしきい値を越えるものであり、その特定のアクセスプローブ330に対するタイミングの最も可能性がある(“正しい”と想定される)推定を有する仮定である。いったんタイミングの不確実性がこのような方法で解決されると、アクセスプローブ330は、よく知られた技術にしたがって、そのタイミング推定ならびにロングPNコードおよびショートPNコードを使用して逆拡散することができる。
【0047】
V.アクセスプローブを送信するための従来のプロトコル
図4は、従来のCDMA通信システム中で使用されるアクセスチャネルに対して、アクセスプローブとしても呼ばれる従来のアクセス信号410を送信するための従来の信号構造またはプロトコル400を図示している。ユーザ端末126が通信システム100にアクセスしようとしたときに、すなわち通信を開始または通信に応答しようとしたときに、ユーザ端末126は従来のプロトコル400にしたがって従来のアクセス信号またはプローブ410をゲートウェイ122に送信する。従来のアクセスプローブ410にはアクセスプローブプリアンブル(プリアンブル)420とアクセスプローブメッセージ(アクセスメッセージ)430とが含まれている。従来のアクセスプローブ410はユーザ端末126中のアクセスチャネル送信機310によりゲートウェイ122中のアクセスチャネル受信機320に送信される。
【0048】
従来のスペクトル拡散システムでは、プリアンブル420とアクセスメッセージ430はそれぞれショート疑似雑音コードシーケンスの対440(ショートPNコード対)で直角位相拡散され、ロング疑似雑音コードシーケンス(ロングPNコード)450でチャネル化される。プリアンブル420は一般的にヌルデータ(すなわちすべて“1”またはすべて“0”、あるいは“1”および“0”の予め選択されたパターン)から構成され、アクセスメッセージ430が送信される前にアクセスプローブ410を捕捉する機会をアクセスチャネル受信機320に与えるために最初に送信される。
【0049】
ショートPNコード対440を使用して情報信号を変調または“拡散”する。疑似雑音変調またはエンコーディングは情報信号が搬送波信号により変調されてゲートウェイ122に送信される前に生じる。ショートPNコード対440を使用して、特定のCDMAチャネルに対して送信される通信信号間を識別する。本発明の1実施形態では、ショートPNコード対440を使用して、リバースリンク220中で使用されるアクセスチャネル信号と他の通信信号とを識別する。本発明の1実施形態にしたがうと、各ゲートウェイ122はその自己のショートPNコード対440を使用する。本発明の他の実施形態では、適応されるべき通信トラフィック量に基づいて、ゲートウェイ122内の各周波数帯域に対して異なるショートPNコード対440を使用する。これらの実施形態では、ゲートウェイ当たり8つまでのショートPNコード対440が意図されている。しかしながら、さらに多くあるいはさらに少ない他の数のPNコード対をこの機能に対して使用することができる。
【0050】
ロングPNコード450を使用して、セルまたはビーム内の異なるユーザ端末126により送信される通信信号間を識別する。一般的に、従来のシステムでは、プリアンブル420とアクセスメッセージ430はショートPNコード対440により拡散される前にロングPNコード450により変調またはエンコーディングされる。しかしながら、他の従来のシステムでは、ショートPNコード440およびロングPNコード450が組み合わされ、そしてプリアンブル420およびアクセスメッセージ430を変調するために使用される。
【0051】
アクセスチャネル受信機320がプリアンブル420を受信すると、アクセスチャネル受信機320はショートPNコード対440とロングPNコード450を使用してプリアンブル420を逆拡散しなければならない。これは仮定を形成することにより達成される。すなわちどのロングPNコード450およびどのショートPNコード対440がプリアンブル420に含まれているヌルデータを変調したかについて推測する。所定の仮定およびプリアンブル420は相互に相関関係がとられる。プリアンブル420とそれぞれの仮定との相関の結果を比較する。大きさまたはエネルギについて、最高の相関関係を発生させる特定の仮定が選択された仮定である。この仮定を構成する特定のロングPNコード450と特定のショートPNコード440を使用してアクセスプローブ410を復調する。捕捉を確実にするためにアクセスプローブ410の送信を繰り返す必要があるかもしれない。
【0052】
いったんショートPNコード対440とロングPNコード450がアクセスチャネル受信機320により決定されると、従来のアクセスプローブ410は捕捉されたと呼ばれる。プリアンブル420が予め定められた時間期間に対して送信された後に、アクセスメッセージ430がアクセスチャネル送信機310により送信される。先に説明したように、アクセスメッセージ430は、従来のプロトコルまたはアクセス信号構造400にしたがって、プリアンブル420を拡散するのに使用されたのと同じショートPNコード対440およびロングPNコード450を使用して拡散される。
【0053】
アクセスメッセージ430が送信される前に、アクセスチャネル受信機320が仮定を処理して、従来のアクセスプローブ410を捕捉する時間を持つように、プリアンブル420は十分な長さでなければならない。さもなければ、アクセスチャネル受信機320は、アクセスメッセージ430が送信されている間に依然として従来のアクセスプローブ410を捕捉しようとする。このケースでは、アクセスメッセージ430は適切に受信されない。捕捉時間として呼ばれるアクセスプローブ410を捕捉するのに必要な時間は、いくつの受信機を並列に使用して仮定を処理するか、さまざまなコードシーケンスがどれ位長いか、信号送信におけるタイミングの不確実性の範囲などに基づいて変化する。これらの要因のそれぞれは、形成されなければならない仮定数および従来のアクセスプローブ410を捕捉するのに必要とされる時間に影響を与える。捕捉時間に影響を与える要因に加えて、異なるユーザ端末126により送信されるアクセスプローブ410間の衝突を最小にするために、プリアンブル420の長さおよび反復の頻度を選択する。これらの要因のそれぞれは、明らかとなるように、プリアンブル420の長さを決定する際のシステム設計検討事項に基づいて考えられる。
【0054】
本発明は、従来のアクセスプローブ410により要求されるものよりもかなり少ない、形成されるべき仮定しか必要としないアクセスプローブを送信するアクセス信号構造またはプロトコルを使用する。このアクセスプローブは以下でさらに詳細に説明する。
【0055】
VI.本発明にしたがったアクセスプローブを送信するプロトコル
図5は本発明の1実施形態にしたがったアクセスプローブ510を送信するための信号構造およびプロトコル500を図示している。アクセスプローブ510にはアクセスプローブプリアンブル(プリアンブル)520とアクセスプローブメッセージ(アクセスメッセージ)530とが含まれている。プロトコル500と従来のプロトコル400間の1つの基本的な相違点は、プリアンブル520がショートPNコード対440のみで最初に拡散すなわち変調され、その後にショートPNコード対440とロングPNコード450の両方により変調されることである。これにより、アクセスチャネル受信機320がショートPNコード対440のみを使用してタイミングの不確実性を解決することができる。これに対して、従来のプロトコル400はタイミングの不確実性を解決するために、ショートPNコード対440とロングPNコード450の両方の使用を必要とする。
【0056】
複数のステージでプリアンブル520を変調すると、すなわち最初にショートPNコード対440のみでその後にショートPNコード対440とロングPNコード450の両方で変調すると、アクセスプローブ510を捕捉するのにアクセスチャネル受信機320により要求される仮定数がかなり減少する。仮定数を減少させることにより、アクセスプローブ510を捕捉するのにアクセスチャネル受信機320により要求される時間(すなわち捕捉時間)は対応して減少する。
【0057】
本発明にしたがうと、プリアンブル520は、第1ステージプリアンブル560、第2ステージプリアンブル570の2つのステージで送信される。第1ステージのプリアンブル560では、アクセスチャネル受信機320がショートPNコード対440のタイミングを決定できるように十分な長さの時間の間に、プリアンブル520がショートPNコード対440により変調される。
【0058】
第2ステージのプリアンブル570では、プリアンブル520はショートPNコード対440とロングPNコード450の両方により変調される。アクセスチャネル受信機320がロングPNコード450のタイミングを決定できるように十分な長さの時間の間に、第2ステージのプリアンブル570がアクセスチャネル送信機310により送信される。第2ステージのプリアンブル570の終わりまでに、アクセスチャネル受信機320はアクセスプローブ510を捕捉しなければならない。
【0059】
第2ステージのプリアンブル570後に、メッセージステージ580がアクセスチャネル送信機310により送信される。メッセージステージ580中、メッセージ530がショートPNコード対440とロングPNコード450の両方により変調される。
【0060】
複数のステージでプリアンブル520を送信することにより、タイミングの不確実性を解決し、アクセスプローブ510を捕捉するために必要とされる仮定数が減少する。従来のプロトコル400を使用するシステムでは、必要な仮定数はタイミングの不確実性をチップレートで乗算することにより決定される。その理由は、タイミングの不確実性の期間に対する従来のアクセスプローブ410のそれぞれ潜在的なコード開始時間(フレームの開始)に対して、1つの仮定が必要とされるからである。言い換えると、それぞれの潜在的なPNコードタイミング(すなわちアクセスプローブが開始する時間)を不確実性の期間に対して評価しなければならない。
【0061】
本発明の好ましい実施形態では、アクセスチャネル受信機320は、予め知られているショートPNコード対440を使用して第1ステージのプリアンブル560を最初に逆拡散することによりタイミングの不確実性を部分的に解決する。ショートPNコード対440がタイミングの不確実性よりもかなり短いことが予測されることから、ショートPNコード対440を捕捉するのに必要な仮定数はショートPNコード対440に対して可能性があるコード開始点の数またはコード開始時間の数である。したがって、256の長さを持つショートPNコード対440に対して、ショートPNコード対440を捕捉するのに要求される仮定数は256である。
【0062】
本発明の好ましい実施形態では、アクセスチャネル受信機320は、予め知られたショートPNコード対440と予め知られたロングPNコード450の両方を使用して第2ステージのプリアンブル570を逆拡散することによりタイミングの不確実性を完全に解決する。ショートPNコード対440が捕捉された後には、ショートPNコード対440の長さのおおよそ整数分程度の曖昧さがアクセスプローブ510のタイミングに存在する。言い換えると、ショートPNコード対440はタイミングの不確実性の期間内で整数回反復される。反復の数は第2ステージのプリアンブル570の送信間に形成されるべきことが要求される仮定数である。この数はショートPNコード対440の期間により、タイミングの不確実性を除算することにより決定される。
【0063】
タイミングの不確実性を解決するために本発明により必要とされる仮定の総数は、第1ステージのプリアンブル560と第2ステージのプリアンブル570のそれぞれに対して要求される仮定の合計として決定される。タイミングの不確実性を解決するために要求される仮定数の比較は表Iに示されている。表Iは従来のアクセスプローブ410を使用するシステムに対して要求される仮定数を、本発明にしたがったさまざまなショートPNコード長(L)を有するアクセスプローブ510を使用するシステムと比較している。表Iは、秒当たり1.2288メガチップのチップレートと10ミリ秒のタイミングの不確実性を有する例示的なCDMA通信システムに対して作成されている。この例示的な比較に対して、ハーフチップの仮定は無視されている。
【表1】
Figure 0004138241
【0064】
仮定数の減少は、周波数の不確実性が考慮される場合にはさらに重要になる。本発明の1実施形態にしたがうと、第1ステージのプリアンブル560の送信中に周波数の不確実性を解決する一方、第2ステージのプリアンブル570の送信中にタイミングの不確実性を完全に解決する。この実施形態では、第1ステージのプリアンブル560中に要求される仮定数は、第2ステージのプリアンブル570により要求される仮定数が変化しないままである間にテストされた周波数仮定数(例えばN)倍に増加する。周波数の仮定数Nは、ドップラおよび他の周波数シフト効果の予測される大きさのような技術的によく知られている要因とともに、サーチされるべき総周波数空間を分割するために使用される周波数“ビン”のサイズおよび数に依存する。先の表I中のような同じシステムを使用してタイミングと周波数の両方を解決するのに要求される仮定数は表IIで比較されている。
【表2】
Figure 0004138241
【0065】
VII.アクセスチャネル送信機
図6は本発明の1実施形態にしたがったアクセスチャネル送信機310の例を図示しているブロック図である。アクセスチャネル送信機310には、送信データプリプロセッサ610、ロングコード発生器635、プリアンブルステージスイッチ640、および送信データポストプロセッサ690が含まれている。
【0066】
送信データプリプロセッサ610は、CDMA通信において利用されるさまざまな信号処理技術にしたがって送信されるべき情報を前処理する。本発明の例示的な実施形態では、送信データプリプロセッサ610には、エンコーダ615、シンボル反復器620、インターリーバ625、およびM−ary直交変調器630が含まれている。送信データプリプロセッサ610には、これらの構成要素とともに、本発明の範囲を逸脱することなく他の前処理構成要素が含まれていてもよい。当業者には、情報信号を準備するのに使用されるさまざまなタイプの信号処理構成要素および関連構成要素がよく知られている。
【0067】
送信データプリプロセッサ610の例示的な実施形態をこれから説明する。この実施形態では、エンコーダ615は畳み込みエンコーダであり、技術的によく知られている発生関数を使用してデータをエンコードする。エンコーダ615はビットとしてデータ入力を受け取り、コードシンボルとしてデータを出力する。シンボル反復器620はエンコーダ615から受け取ったコードシンボルを反復するので、フレーム当たりのコードシンボルの総数はさまざまなデータレートに維持される。インターリーバ625は一般的にブロックインターリーバであり、よく知られた技術にしたがってコードシンボルをインターリーブする。M−ary直交変調器630は、M−ary直交コード変調プロセスを使用して、インターリーブされたコードシンボルを変調する。これらのM−ary直交コードはウォルシュ関数またはコードであってもよく、これらはよく知られているようにCDMA通信システムにおいて普通に使用されている。
【0068】
log2Mコードシンボルの各グループはM個の相互に排他的な直交変調シンボルの1つにマッピングされ、ウォルシュコードが直交コードに対して使用されるときにはこれはウォルシュシンボルとして呼ぶことができる。本発明のこの実施形態では、64−ary直交変調器が使用される。したがって、この実施形態では、各ウォルシュシンボルは64ウォルシュチップから構成され、6コードシンボルが1つのウォルシュシンボルまたは直交関数にマッピングされる。当業者に明らかなように、他のコード長を異なるセットまたは数のコードシンボルと使用することができる。
【0069】
プリアンブルステージスイッチ640は送信データプリプロセッサ610からデータを、ロングコード発生器635からロングPNコード450を受け取る。プリアンブルステージスイッチ640はデータを送信データポストプロセッサ690に出力する。プリアンブルステージスイッチ640を以下でさらに詳細に説明する。
【0070】
送信データポストプロセッサ690は、送信される前にプリアンブルステージスイッチ640からの情報を後処理する。本発明の例示的な実施形態では、送信データポストプロセッサ690には、Iチャネル変調器645、Iチャネルショートコード発生器648、Qチャネル変調器650、Qチャネルショートコード発生器649、遅延素子655、Iチャネルベースバンドフィルタ660、Qチャネルベースバンドフィルタ665、Iチャネル搬送波信号変調器670、Qチャネル搬送波信号変調器675、および信号合成器680が含まれている。送信データポストプロセッサ690にはこれらの構成要素とともに、本発明の範囲を逸脱することなく他の後処理構成要素が含まれていてもよい。例えば、送信される信号は先に説明したような同位相および直角位相成分から構成されていなくてもよい。言い換えると、通信システム100により位相シフトキーイングが使用されなくてもよい。この例では、送信データポストプロセッサ690中の1つの信号パスのみを使用してもよい。したがって、明らかとなるように、この例では、ショートコード発生器648、649の1つ、ベースバンドフィルタ660、665の1つ、および搬送波信号変調器670、675の1つのみが使用される。いずれのケースでも、送信データポストプロセッサ690は、CDMA通信においてよく知られている技術にしたがってさまざまなフィルタ処理および変調動作を実行する。
【0071】
本発明の好ましい実施形態では、プリアンブルステージスイッチ640からの出力は、ショートコード発生器648、649からのショートPNコード対440を使用して、変調器645および650により直角位相拡散される。ショートPNコード対440は、QパイロットPNシーケンスおよびIパイロットPNシーケンスとして呼ばれることがあるシーケンスを含む。この名称は、地上セルラ通信システムおよびいくつかの衛星通信システムにおける場合と同様に、フォワードリンクショートPNコードと一致するようにショートコード対440が選択される実施形態に対して便利である。さもなければ、パイロットが使用されないリバースリンクに対してのみ、あるいはアクセスチャネルに対してのみに使用されるコードを参照するために用語“パイロット”を用いる必要はない。ショートコード発生器648はI PN(PNI)シーケンスを発生する。ショートコード発生器649はQ PN(PNQ)シーケンスを発生する。IおよびQシーケンスはまったく異なるシーケンスであってもよく、あるいは他のシーケンスからの遅延で1シーケンスオフセットした同じシーケンスであってもよい。
【0072】
(示されていない)代替実施形態では、ショートコード発生器648、649は、単一のショートコード発生器648と遅延素子により置換される。この代替実施形態では、ショートコード発生器の出力は変調器645に直接加えられ、遅延させた後に変調器650に加えられる。変調器645、650は、合成器、乗算器、もしくは2を法とする加算器、あるいは明らかなように他の技術を使用して実現してもよい。
【0073】
本発明の1実施形態では、ショートコード発生器649により変調された後に、PNQシーケンスは遅延素子655を通してPNIシーケンスに対してPNチップ時間の半分だけ遅延される。本発明のこの実施形態では、チップの半分の遅延は直角位相シフトキーイングに対してオフセットをもたらし、後続するベースバンドフィルタ処理に対する電力包絡線を改善する。
【0074】
拡散動作からの出力はベースバンドフィルタ660、665に加えられ、それぞれ変調器670、675を通して搬送波信号により変調される。結果として得られる変調信号は合成器680を使用して合成され、よく知られた通信技術にしたがって送信される。
【0075】
VIII.プリアンブルステージスイッチ
図7はプリアンブルステージスイッチ640の例示的な構成をさらに図示している。プリアンブルステージスイッチ640には、第1のスイッチ710,第2のスイッチ720、2つのヌルコード発生器730、および変調器(あるいは拡散素子)740が含まれている。第1のスイッチ710には2つの端子位置が含まれ、第1の端子位置は“A、B”と印が付けられ、第2の端子位置は“C”と印が付けられている。第2のスイッチ720には2つの端子位置が含まれ、第1の端子位置は“A”と印が付けられ、第2の端子位置は“B、C”と印が付けられている。“A”は第1ステージプリアンブル560の発生および送信中に第1のスイッチ710および第2のスイッチ720の端子位置を識別する。“B”は第2ステージプリアンブル570の発生および送信中に第1のスイッチ710および第2のスイッチ720の端子位置を識別する。“C”はメッセージステージ580の発生中に第1のスイッチ710および第2のスイッチ720の端子位置を識別する。
【0076】
プリアンブルステージスイッチの動作を図5および図7を参照してこれから説明する。アクセスプローブ510の第1ステージプリアンブル560の間、第1のスイッチ710および第2のスイッチ720はそれぞれ“A”と印が付けられた端子位置に位置付けられる。この位置では、第1のスイッチ710はヌルデータを変調器740に通す一方、第2のスイッチ720もヌルデータを変調器740に通す。第1ステージプリアンブル560中に、出力642はヌルデータから構成される。このヌルデータは先に説明したようにショートPNコード対440により変調される。したがって、第1ステージプリアンブル560の間に、ヌルデータはショートPNコード対440により変調され、ロングPNコード450により変調されない。
【0077】
ヌルデータは一定あるいは既知の値、例えばすべて“0”またはすべて“1”のいずれか、あるいは既知のパターン例えば“1”および“0”交互などを有するデータに関連している。ヌルデータは、アクセスプローブ510を捕捉する際に役立つように受信機に知られている固定パターンを表している。ヌルデータは何らメッセージ情報を含んでいない。本発明のこの実施形態では、ヌルデータはすべて“1”を意味している。
【0078】
アクセスチャネル受信機320のような受信機が第1ステージプリアンブル560からショートPNコード対440を決定するのに十分な時間を持った後に、第2ステージプリアンブル570が送信される。第2ステージプリアンブル570の発生または送信中には、第1のスイッチ710および第2のスイッチ720は、“B”と印が付けられたそれぞれの端子位置に位置付けられる。この位置では、第1のスイッチ710はヌルデータを変調器740に通し続ける一方、第2のスイッチ720はロングPNコード450を変調器740に通す。第2ステージプリアンブル570の発生または送信中には、出力642はロングPNコード570により変調されたヌルデータから構成されている。出力642は先に説明したようにその後ショートPNコード対440により変調される。したがって、第2ステージプリアンブル570中に、ヌルデータはロングPNコード450とショートPNコード対440の両方により変調される。
【0079】
受信機(アクセス受信機320)が第1ステージプリアンブル560からショートPNコード対440を決定するのに十分な時間を持ち、第2ステージプリアンブル570からロングPNコード450を決定するのに十分な時間を持った後に、メッセージステージ580が送信される。メッセージステージ580の発生または送信中に、第1のスイッチ710および第2のスイッチ720は“C”と印が付けられたそれぞれの端子位置に位置付けられる。この位置では、第1のスイッチ710はアクセスチャネル情報638を変調器740に通し続ける一方、第2のスイッチ720はロングPNコード450を変調器740に通し続ける。メッセージステージ580中には、出力642はロングPNコード570により変調されたメッセージデータから構成されている。出力642は先に説明したようにその後ショートPNコード対440により変調される。したがって、メッセージステージ580中には、メッセージデータはロングPNコード450とショートPNコード対440の両方により変調される。
【0080】
図8はプリアンブルステージスイッチ640の他の例示的な構成をさらに詳細に図示している。この実施形態では、プリアンブルステージスイッチ640には、スイッチ810,ヌルコード発生器820、および変調器(または拡散素子)830が含まれている。スイッチ810には2つの端子位置が含まれており、第1の端子位置は“A”と印が付けられ、第2の端子位置は“B、C”と印が付けられている。“A”は第1ステージプリアンブル560中のスイッチ810の端子位置を識別している。“B”は第2ステージプリアンブル570中のスイッチ810の端子位置を識別している。“C”はメッセージステージ580の発生または送信中のスイッチ810の端子位置を識別している。
【0081】
この実施形態におけるプリアンブルステージスイッチ640の動作を図5および図8を参照してこれから説明する。アクセスプローブ510の第1ステージプリアンブル560中に、スイッチ810は“A”と印が付けられた端子位置に配置される。この位置では、スイッチ810はヌルデータ発生器820からのすべて“0”データを変調器830に通す。同時に、アクセスチャネル送信機310に加えられるアクセスチャネル情報はヌルデータ(すなわち“0”または“1”のいずれか)から構成されている。このデータは、ユーザターミナルコントローラの制御の下、当該分野で知られている技術を使用して、既知のユーザターミナル送信素子内で発生され、この素子により提供される。例えば、エンコーダ615への入力を制御して特定の所要の出力を提供することができ、あるいは変調器630またはプリプロセッサ610の出力を中断することができ、そしてプリアンブルスイッチ640に対する入力をヌルデータを発生させる他のデータ源に接続することができる。したがって、アクセスチャネル情報638は、送信データプリプロセッサ610により処理されたようなヌルデータから構成されている。アクセスチャネル情報638は変調器830に直接加えられる。
【0082】
図8に示されている拡散素子830とヌルデータ発生器820の特定の組み合わせにより、アクセスチャネル情報638がヌルデータ発生器820の出力より変調されたときに、その結果は先に説明したようにヌルデータから構成されているアクセスチャネル情報638と確実に同一となる。明らかとなるように、これらの構成要素の他の組み合わせも同様に、出力642が確実にアクセスチャネル情報638から構成されるようにする。出力642は先に説明したようにその後ショートPNコード対440により変調される。先に説明した実施形態と同様に、第1ステージプリアンブル560中に、出力642のヌルデータはショートPNコード対440により変調され、ロングPNコード450によっては変調されない。
【0083】
アクセスチャネル受信機320のような受信機が第1ステージプリアンブル560からショートPNコード対440を決定するのに十分な時間を持った後に、第2ステージプリアンブル570が送信される。第2ステージプリアンブル570の送信中に、スイッチ810は“B”と印が付けられた端子位置に位置付けられる。この位置では、スイッチ810はロングPNコード450を変調器830に通す。一方、アクセスチャネル送信機に加えられるアクセスチャネル情報はヌルデータから構成され続ける。第2ステージプリアンブル570中には、出力642はロングPNコード570により変調されたヌルデータから構成される。出力642は先に説明したようにその後ショートPNコード対440により変調される。したがって、第2ステージプリアンブル570中には、ヌルデータはロングPNコード450とショートPNコード対440の両方により変調される。
【0084】
受信機(アクセス受信機320)が第2ステージプリアンブル570からロングPNコード450を決定するのに十分な時間を持った後に、メッセージステージ580が送信される。メッセージステージ580の送信中に、スイッチ810は“C”と印が付けられた位置に位置付けられる。この位置では、スイッチ810はロングPNコード450を変調器830に通し続ける。同時に、アクセスチャネル送信機に加えられるアクセスチャネル情報はヌルデータとは異なってメッセージデータとなる。したがって、アクセスチャネル情報638は送信データプリプロセッサ610により処理されるようなメッセージデータである。したがって、メッセージステージ580中では、出力642はロングPNコード450により変調されたメッセージデータから構成される。出力642は先に説明したようにその後ショートPNコード対440により変調される。したがって、メッセージステージ580中には、メッセージデータはロングPNコード450とショートPNコード対440の両方により変調される。
【0085】
IX.アクセスチャネル受信機
図9は本発明の1実施形態にしたがったアクセスチャネル受信機320の例示的な構成を図示しているブロック図である。アクセスチャネル受信機320には、アナログデジタル(A/D)変換器910、ローテータ920、第1のメモリ925、高速アダマール変換器(FHT)930、第2のメモリ935、遅延素子940、合計器945および950、コヒーレント積分器960、2乗演算素子965、チャネル合計器970、および非コヒーレント積分器980が含まれている。
【0086】
A/D変換器910は(示されていない)アンテナからI、Qチャネル信号を受け取り、受信信号を量子化する。ローテータ920はドップラまたは他の既知の効果の結果としての受信信号における周波数の不確実性を除去するために受信信号の周波数を調整する。
【0087】
ローテータ920からの出力はメモリ925に記憶される。FHT930はよく知られた技術にしたがって高速アダマール変換(FHT)動作を実行する。FHT930からの出力はメモリ935に記憶される。メモリ925およびメモリ935はよく知られたプロセスにしたがって動作し、このプロセスはFHT動作の前後にデータの順序を入れ替える。このプロセスは可能性あるタイミングの不確実性を考慮してショートPNコード対440に対する可能性あるオフセット数を迅速かつ効率的に決定する。メモリ925、FHT930およびメモリ935の出力は、ショートPNコード対440の定期的な自己相関である。
【0088】
アクセスチャネル受信機320の残りの部分はよく知られた通信技術にしたがって受信信号のエネルギを計算する。遅延素子940および合計器945、950は受信信号の同位相および直角位相成分の推定値を計算する。コヒーレント積分器960は予め選択された期間に対して同位相および直角位相成分のそれぞれを累積する。一般的に、この期間はシンボル期間に対応する。2乗演算素子965は累算された成分のそれぞれに対する大きさを決定する。これらの大きさはコヒーレント合計と呼ばれる。チャネル合計器970は同位相および直角位相チャネルからの2つのコヒーレント合計を合成する。非コヒーレント積分器980は、ウォルシュコード境界で開始および終了する区間に対して合成されたコヒーレント合計を累算して、合計990の非コヒーレント合成を提供する。非コヒーレント合計990はショートPNコード対440の特定のタイミングオフセットと相関されたあるいはこの特定のタイミングオフセットで逆拡散された通信信号の正味エネルギに関係している。非コヒーレント合計990は、ショートPNコード対440のタイミングオフセットが捕捉されている通信信号のタイミングまたはタイミングのオフセットに対応しているか否かに依存して値が変化する。
【0089】
非コヒーレント合計990は(示されていない)1つ以上のしきい値と比較され、適切な信号相関を決定し、したがってタイミングアライメントを決定するための最小エネルギレベルを確立する。非コヒーレント合計990が1つ以上のしきい値を越えたとき、ショートPNコード対440のタイミングオフセットは、その後に通信信号の追跡および復調に使用される選択されたタイミングオフセットである。非コヒーレント合計990がしきい値を越えない場合には、新しいタイミングオフセット(すなわち他の仮定)がテストされ、先に言及した累算およびしきい値処理またはしきい値比較動作が繰り返される。
【0090】
図10は、アクセスチャネル受信機320の1実施形態の動作を図示している状態図である。この状態図には、粗サーチ状態1010、微サーチ状態1020、および復調メッセージ状態1030が含まれている。
【0091】
アクセスチャネル受信機320は、アクセスプローブ510をサーチする粗サーチ状態1010で動作を始める。粗サーチ状態1010中では、アクセスチャネル受信機320は粗サーチを実行する。本発明の好ましい実施形態にしたがうと、粗サーチには時間におけるサーチと周波数におけるサーチが含まれている。時間におけるサーチは、アクセスプローブ510で使用されるショートPNコード対440をロックオンしようと試みる。特に、このサーチはショートPNコード対440に対するタイミングオフセットあるいはショートPNコード対440のタイミングオフセットを決定しようと試みる。周波数におけるサーチはアクセスプローブ510中の周波数の不確実性を解決しようと試みる。
【0092】
時間および周波数におけるサーチは連続してあるいは並行して実行することができる。タイミングの不確実性は周波数の不確実性よりも大きいことが予測されることから、本発明の1実施形態は並行的な時間サーチと連続的な周波数サーチを実行する。この実施形態はFHT930がアクセスチャネル受信機320で利用可能なときに特に有用である。この実施形態では、ローテータ920は周波数不確実性の予測範囲に基づいて予め定められた量だけ周波数をインクリメントする。各周波数インクリメントにおいて、FHT930はショートPNコード対440のタイミングに対して並行的なサーチを実行する。ショートPNコード対440の特定の周波数インクリメントおよび特定のタイミングは非コヒーレント積分器980から出る出力990を最大にする。最大出力990が予め定められたしきい値を越えた場合には、粗サーチはアクセスプローブ510を検出している。これが生じたときには、特定の周波数インクリメントは周波数の不確実性を解決し、ショートPNコード対440のタイミングは部分的にタイミングの不確実性を解決する。
【0093】
最大出力990が予め定められたしきい値を越えない場合には、粗サーチはアクセスプローブ510を検出していない。このとき、アクセスチャネル受信機320は粗サーチ状態1010のままである。
【0094】
アクセスプローブ510を検出したとき、アクセスチャネル受信機320は粗サーチ状態1010から微サーチ状態1020に変化する。粗サーチ状態1010から微サーチ状態1020に変化するとき、アクセスチャネル受信機320はロングPNコード450を捕捉するために特性を変更する。特に、ロングPNコード450に対するメモリ925、935およびFHT930の動作は、これから分かるように、ショートPNコード対440に対するものと異なっている。本発明の1実施形態にしたがうと、メモリ925、935およびFHT930はロングPNコード450をサーチするために再構成される。他の実施形態では、独立した専用アクセスチャネル受信機320が使用される。ショートコードアクセスチャネル受信機320を使用してショートPNコード対440を捕捉し、ロングPNコードアクセスチャネル受信機320を使用してロングPNコード450を捕捉する。この実施形態では、メモリ925、935およびFHT930はそれぞれショートPNコード対440またはロングPNコード450のいずれかを捕捉するように設計されている。この実施形態では、ショートコードアクセスチャネル受信機320は、粗サーチ状態1010から微サーチ状態1020への移行中に、ショートPNコード対440のタイミングをロングPNコードアクセスチャネル受信機320に受け渡す。
【0095】
微サーチ状態1020中では、アクセスチャネル受信機320は微サーチを実行する。本発明の好ましい実施形態にしたがうと、微サーチは時間におけるサーチのみを含んでいる。微サーチはアクセスプローブ510で使用されるロングPNコード450をロックオンしようと試みる。微サーチ中には、粗サーチ状態1010中で得られたショートPNコード対440の特定の周波数インクリメントおよびタイミングを使用して、アクセスプローブ510中のタイミングの不確実性を完全に解決する。
【0096】
粗サーチに関して先に説明したことと類似するプロセスを使用してロングPNコード450を捕捉あるいはロックオンする。ロングPNコード450の特定のタイミングは非コヒーレント積分器980から出る出力990を最大にする。最大出力990が予め定められたしきい値を越えた場合には、微サーチはアクセスプローブ510を捕捉している。これが生じたときには、ロングPNコード450の特定のタイミングがタイミングの不確実性を完全に解決する。
【0097】
最大出力990が予め定められたしきい値を越えない場合には、微サーチはアクセスプローブを捕捉するのに失敗する。このときには、アクセスチャネル受信機320は微サーチ状態1020から粗サーチ状態1010に変化して、アクセスプローブ510を検出しようと試みる。
【0098】
アクセスプローブ510を捕捉したとき、アクセスチャネル受信機320は微サーチ状態1020から復調メッセージ状態1030に変化する。復調メッセージ状態1030中では、アクセスチャネル受信機320は、微サーチ状態1020中で得られた特定の周波数インクリメントおよびタイミングを使用して、アクセスプローブ510中に含まれているメッセージ530を復調する。
【0099】
出力990が復調メッセージ状態1030中に予め定められたしきい値より下に落ちると、アクセスチャネル受信機320はアクセスプローブ510の捕捉を失っている。これは、アクセスプローブ510の送信の終了や何らかの失敗を含むさまざまな環境で生じる。理由にかかわらず、アクセスチャネル受信機320は復調メッセージ状態1030から粗サーチ状態1010に変化して、アクセスプローブ510を検出しようと試みる。
【0100】
X.結論
本発明は特定の実施形態に関して詳細に説明してきたが、本発明の範囲を逸脱することなくさまざまな変更をすることができる。例えば、本発明は複数のコードシーケンスで拡散されるアクセスチャネル送信以外の送信に等しく適合する。
【0101】
好ましい実施形態の先の説明は、当業者が本発明を作りまたは使用できるように提供されている。本発明はその好ましい実施形態を参照して特に図示し、説明してきたが、形態および詳細におけるさまざまな変更を本発明の精神および範囲を逸脱することなくなし得ることが当業者に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の1実施形態にしたがって構成され、動作する例示的なワイヤレス通信システムである。
【図2】 図2は、通信システムのゲートウェイとユーザ端末間で使用される通信リンクの例示的な構成である。
【図3】 図3は、アクセスチャネルのさらなる詳細である。
【図4】 図4は、典型的なCDMA通信システム中でアクセスプローブを送信するための従来のプロトコルである。
【図5】 図5は、本発明の1実施形態にしたがってアクセスプローブを送信するためのプロトコルである。
【図6】 図6は、本発明の1実施形態にしたがったアクセスチャネル送信機を図示しているブロック図である。
【図7】 図7は、図6のアクセスチャネル送信機のプリアンブルステージスイッチをさらに詳細に図示しているブロック図である。
【図8】 図8は、図6のアクセスチャネル送信機のプリアンブルステージスイッチの代替実施形態をさらに詳細に図示しているブロック図である。
【図9】 図9は、本発明の1実施形態にしたがったアクセスチャネル受信機を図示しているブロック図である。
【図10】 図10は、本発明の1実施形態にしたがったアクセスチャネル受信機の動作を図示している状態図である。

Claims (21)

  1. プリアンブルが第1のステージと第2のステージを有し、前記第1のステージが第1の信号により変調されたデータを有し、前記第2のステージが第2の信号と前記第1の信号により変調されたデータを有し、プリアンブルとメッセージとを含むアクセスプローブを送信する送信機と、
    前記プリアンブルの前記第1のステージから前記第1の信号の第1のタイミングオフセットを決定する粗サーチャーと、前記第1のタイミングオフセットに基づき、前記第2のステージから前記第2の信号の第2のタイミングオフセットを決定する微サーチャーとを含み、前記アクセスプローブを受信する受信機とを具備するワイヤレス通信用システム。
  2. 前記第1の信号と前記第2の信号は疑似雑音シーケンスである請求項1記載のシステム。
  3. 前記第1の信号と前記第2の信号はエンコーディングシーケンスである請求項1記載のシステム。
  4. 前記第1の信号は1対の直角位相拡散疑似雑音シーケンスである請求項1記載のシステム。
  5. 前記第2の信号はチャネル化疑似雑音シーケンスである請求項1記載のシステム。
  6. 前記第1のステージの前記データはヌルデータである請求項1記載のシステム。
  7. 前記第2のステージの前記データはヌルデータである請求項6記載のシステム。
  8. 第1のステージと第2のステージを有するプリアンブルと、メッセージとを含むアクセスプローブを送信する方法において、
    第1の信号によりプリアンブルの前記第1のステージを変調し、
    前記プリアンブルの前記変調された第1のステージを送信し、
    前記第1の信号と第2の信号により前記プリアンブルの前記第2のステージを変調し、
    前記プリアンブルの前記変調された第1のステージを送信した後に、前記プリアンブルの前記変調された第2のステージを送信し、
    前記第1の信号と前記第2の信号でメッセージを変調し、
    前記プリアンブルの前記変調された第2のステージを送信した後に、前記変調されたメッセージを送信するステップを含む方法。
  9. 前記プリアンブルの前記変調された第1のステージは、受信機が前記第1の信号の第1のタイミングオフセットを捕捉するのに十分な時間の間に送信される請求項8記載の方法。
  10. 前記プリアンブルの前記変調された第2のステージは、受信機が前記第2の信号の第2のタイミングオフセットを捕捉するのに十分な時間の間に送信される請求項9記載の方法。
  11. 前記第1の信号は1対の直角位相拡散疑似雑音シーケンスである請求項8記載の方法。
  12. 前記第2の信号はチャネル化疑似雑音シーケンスである請求項8記載の方法。
  13. 受信機がアクセスプローブに関係するタイミングを高速に決定できるようにするアクセスプローブにおいて、
    第1のコードシーケンスにより変調された第1のステージと、前記第1のコードシーケンスと第2のコードシーケンスにより変調された第2のステージとを有するプリアンブルを含み、
    前記プリアンブルの前記第2のステージにおいて変調された前記第2のコードシーケンスのタイミングを決定する前に前記プリアンブルの前記第1のステージにおいて変調された前記第1のコードシーケンスのタイミングを受信機が決定できるように、前記第1のステージが前記第2のステージの前に送信され、これにより、受信機がタイミングを決定するのに必要な時間量を減少させるアクセスプローブ。
  14. 前記プリアンブルに続くメッセージをさらに含み、前記メッセージは前記第1のコードシーケンスと前記第2のコードシーケンスにより変調される請求項13記載のアクセスプローブ。
  15. 前記第1のコードシーケンスは1対の直角位相拡散疑似雑音シーケンスであり、前記第2のコードシーケンスはチャネル化疑似雑音シーケンスである請求項13記載のアクセスプローブ。
  16. 第1のステージと第2のステージとを含むプリアンブルを有する、送信機からの送信信号を受信機で捕捉する方法において、
    前記プリアンブルの前記第1のステージは第1の信号により変調され、前記プリアンブルの前記第1のステージ中に受信機により受信された送信信号において、前記第1の信号のタイミングオフセットを決定する粗サーチを実行し、
    前記プリアンブルの前記第2のステージは前記第1の信号と第2の信号により変調され、前記プリアンブルの前記第2のステージ中に受信機により受信された送信信号において、前記第2の信号のタイミングオフセットを決定する微サーチを実行し、前記第2の信号の前記タイミングオフセットは前記第1の信号と前記第1の信号の前記タイミングオフセットとを使用して決定され、
    前記第1の信号と、前記第2の信号と、前記第1の信号の前記タイミングオフセットと、前記第2の信号の前記タイミングオフセットとを使用して前記送信信号を復調するステップを含む方法。
  17. 前記第1の信号と前記第2の信号は疑似雑音シーケンスである請求項16記載の方法。
  18. 前記第1の信号は1対の直角位相拡散疑似雑音シーケンスであり、前記第2の信号はチャネル化疑似雑音シーケンスである請求項16記載の方法。
  19. 前記プリアンブルの前記第1のステージはヌルデータから構成されている請求項16記載の方法。
  20. 前記プリアンブルの前記第2のステージはヌルデータから構成されている請求項16記載の方法。
  21. ワイヤレス通信システム中でアクセス信号を使用するための方法において、
    プリアンブルが第1のステージと第2のステージを有し、前記第1のステージが第1の信号により変調されたデータを有し、前記第2のステージが第2の信号と前記第1の信号により変調されたデータを有し、プリアンブルとメッセージとを含むアクセスプローブを送信し、
    前記アクセスプローブを受信し、
    前記プリアンブルの前記第1のステージから前記第1の信号の第1のタイミングオフセットを決定し、
    前記第1のタイミングオフセットに基づき、前記第2のステージから前記第2の信号の第2のタイミングオフセットを決定するステップを含む方法。
JP2000519962A 1997-11-10 1998-11-10 アクセス送信のための高速信号捕捉および同期化 Expired - Lifetime JP4138241B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US6519497P 1997-11-10 1997-11-10
US60/065,194 1997-11-10
US09/098,631 US6044074A (en) 1997-11-10 1998-06-16 Rapid signal acquisition and synchronization for access transmissions
US09/098,631 1998-06-16
PCT/US1998/023848 WO1999025079A1 (en) 1997-11-10 1998-11-10 Rapid signal acquisition and synchronization for access transmissions

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003530720A JP2003530720A (ja) 2003-10-14
JP4138241B2 true JP4138241B2 (ja) 2008-08-27

Family

ID=26745331

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000519962A Expired - Lifetime JP4138241B2 (ja) 1997-11-10 1998-11-10 アクセス送信のための高速信号捕捉および同期化

Country Status (10)

Country Link
US (1) US6044074A (ja)
EP (1) EP1040604A1 (ja)
JP (1) JP4138241B2 (ja)
KR (1) KR100606620B1 (ja)
CN (1) CN1123151C (ja)
AU (1) AU743460B2 (ja)
BR (1) BR9814859B1 (ja)
CA (1) CA2308631C (ja)
HK (1) HK1033052A1 (ja)
WO (1) WO1999025079A1 (ja)

Families Citing this family (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6240143B1 (en) * 1998-08-18 2001-05-29 Qualcomm Inc. Method and apparatus for the reflection and transmission of quasi orthogonal vectors
US6944210B1 (en) * 1998-09-22 2005-09-13 Siemens Aktiengesellschaft Method for receiving or sending messages
US6366779B1 (en) * 1998-09-22 2002-04-02 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for rapid assignment of a traffic channel in digital cellular communication systems
US6560270B1 (en) * 1999-03-04 2003-05-06 Northrop Grumman Corporation Method for tuning a spread spectrum receiver
US6400706B1 (en) * 1999-04-02 2002-06-04 Qualcomm Incorporated System and method for re-synchronizing a phase-independent first-in first-out memory
US7123579B1 (en) * 1999-08-04 2006-10-17 Lg Electronics Inc. Method of transmitting non-orthogonal physical channels in the communications system
US20070127553A1 (en) 1999-08-13 2007-06-07 Viasat, Inc. Code Reuse Multiple Access For Satellite Return Link
US7224719B1 (en) * 2000-03-31 2007-05-29 Qualcomm, Incorporated Fast acquisition of a pilot signal in a wireless communication device
US7911993B2 (en) * 2000-07-19 2011-03-22 Ipr Licensing, Inc. Method and apparatus for allowing soft handoff of a CDMA reverse link utilizing an orthogonal channel structure
US7006428B2 (en) * 2000-07-19 2006-02-28 Ipr Licensing, Inc. Method for allowing multi-user orthogonal and non-orthogonal interoperability of code channels
US8537656B2 (en) 2000-07-19 2013-09-17 Ipr Licensing, Inc. Method for compensating for multi-path of a CDMA reverse link utilizing an orthogonal channel structure
US7224741B1 (en) * 2000-07-24 2007-05-29 Zion Hadad System and method for cellular communications
US7099629B1 (en) * 2000-11-06 2006-08-29 Qualcomm, Incorporated Method and apparatus for adaptive transmission control in a high data rate communication system
FI110725B (fi) * 2001-04-20 2003-03-14 Nokia Corp Menetelmä vastaanottimen tahdistamisessa ja vastaanotin
US6535548B1 (en) * 2001-04-26 2003-03-18 Motorola, Inc. Mobile wireless communication devices for receiving spread spectrum signals and methods therefor
US6917581B2 (en) * 2001-07-17 2005-07-12 Ipr Licensing, Inc. Use of orthogonal or near orthogonal codes in reverse link
KR100426621B1 (ko) * 2001-12-20 2004-04-13 한국전자통신연구원 단말기의 프리엠블 신호를 탐색하는 작은 창 프리엠블탐색 장치 및 그 방법
US7170889B2 (en) * 2002-05-08 2007-01-30 Hughes Network Systems Llc System and method for efficiently using channel unit hardware to provide multiple narrowband channels overlaid on a single wideband channel in a satellite communications network
US6836506B2 (en) * 2002-08-27 2004-12-28 Qualcomm Incorporated Synchronizing timing between multiple air link standard signals operating within a communications terminal
KR100435117B1 (ko) * 2002-10-15 2004-06-11 에스케이텔레텍주식회사 외부기기와 통신을 위한 이동통신 단말기의 통신 타이밍획득방법
US8013787B2 (en) 2003-09-02 2011-09-06 Sirf Technology Inc. Control and features for satellite positioning system receivers
US7822105B2 (en) * 2003-09-02 2010-10-26 Sirf Technology, Inc. Cross-correlation removal of carrier wave jamming signals
US8325591B2 (en) * 2004-02-26 2012-12-04 Qualcomm Incorporated Suppressing cross-polarization interference in an orthogonal communication link
US8027372B2 (en) * 2004-06-18 2011-09-27 Qualcomm Incorporated Signal acquisition in a wireless communication system
US7609751B1 (en) 2005-05-24 2009-10-27 L-3 Communications Corporation Method and apparatus to initiate communications between an unknown node and an existing secure network
US7436878B1 (en) 2005-05-24 2008-10-14 L-3 Communications Corporation Method and apparatus for efficient carrier bin search for a composite spreading code
US7760697B1 (en) * 2005-05-24 2010-07-20 L-3 Communications Corporation Fast and long range node discovery in spread spectrum networks
WO2007019800A1 (en) * 2005-08-17 2007-02-22 Zte Corporation Method of configuring and searching high speed shared control channel of multi carrier cell
US7991040B2 (en) * 2006-04-04 2011-08-02 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for reduction of a peak to average ratio for an OFDM transmit signal
US8929353B2 (en) * 2007-05-09 2015-01-06 Qualcomm Incorporated Preamble structure and acquisition for a wireless communication system
US8050225B2 (en) 2007-05-21 2011-11-01 Qualcomm Incorporated Assignment of primary and secondary synchronization code sequences to cells in a wireless communication system
JP2012191565A (ja) * 2011-03-14 2012-10-04 Sony Corp 受信装置、受信方法、およびプログラム
CN105204037B (zh) * 2015-09-06 2017-08-11 北京空间飞行器总体设计部 一种长码扩频测距信号相关损失测试方法
DE102019111245A1 (de) * 2019-04-30 2020-11-05 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Vorrichtung zum Bestimmen der Entfernung von einem Sender zu einem Empfänger

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5103459B1 (en) * 1990-06-25 1999-07-06 Qualcomm Inc System and method for generating signal waveforms in a cdma cellular telephone system
JPH08256085A (ja) * 1995-03-17 1996-10-01 Sony Corp スペクトラム拡散通信システム及びその送信機と受信機
US5805648A (en) * 1995-07-31 1998-09-08 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for performing search acquisition in a CDMA communication system
US6163533A (en) * 1997-04-30 2000-12-19 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Random access in a mobile telecommunications system

Also Published As

Publication number Publication date
CA2308631A1 (en) 1999-05-20
EP1040604A1 (en) 2000-10-04
HK1033052A1 (en) 2001-08-10
BR9814859A (pt) 2000-10-03
CN1123151C (zh) 2003-10-01
CN1278972A (zh) 2001-01-03
KR100606620B1 (ko) 2006-07-28
AU1995799A (en) 1999-05-31
WO1999025079A9 (en) 1999-08-26
JP2003530720A (ja) 2003-10-14
BR9814859B1 (pt) 2013-01-22
KR20010031867A (ko) 2001-04-16
CA2308631C (en) 2010-10-05
WO1999025079A1 (en) 1999-05-20
US6044074A (en) 2000-03-28
AU743460B2 (en) 2002-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4138241B2 (ja) アクセス送信のための高速信号捕捉および同期化
US6167056A (en) Access channel slot sharing
CA2209524C (en) Method and apparatus for using full spectrum transmitted power in a spread spectrum communication system for tracking individual recipient phase time and energy
EP0779000B1 (en) Code acquisition in a cdma communication system using multiple walsh channels
EP0809895B1 (en) Method and apparatus for using walsh shift keying in a spread spectrum communication system
KR100254249B1 (ko) 동위상 및 직교위상 스펙트럼 확산 통신채널을 통해 신호전송을 분할하기 위한 방법 및 장치
RU2125344C1 (ru) Система для модулирования информационных сигналов в ячеистой телефонной системе с кодовым разделением множественного доступа и способ его осуществления
US5608722A (en) Multi-user communication system architecture with distributed receivers
KR19980019217A (ko) 위성 스위치 CDMA 통신 시스템의 동기 방법(Method of syncronizing satellite switched CDMA communication system)
EP1031196B1 (en) Access channel slot sharing
RU2236088C2 (ru) Быстрое обнаружение и синхронизация сигнала для передач доступа
KR100809151B1 (ko) 액세스 채널 슬롯 공유
CA2202621C (en) Code acquisition in a cdma communication system using multiple walsh channels
MXPA00004418A (en) Rapid signal acquisition and synchronization for access transmissions
MXPA00004463A (en) Access channel slot sharing

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051110

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080410

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080507

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080605

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130613

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term