JP4138217B2 - 信号方式切替装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、互いに信号方式が異なる複数の信号の入出力経路を選択的に切り替える信号方式切替装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、アナログ放送における放送局にあっては、各編集室でビデオ信号の品質確認を行なっている。なお、各編集室で取り扱われるビデオ信号は、NTSC方式、またはNTSC方式を単純にデジタル化したD2方式(デジタルコンポジット方式)に限られている。
【0003】
一方、近年では、デジタル放送の実用化が進められており、この実用化に伴い、例えば放送局にあっては、スタンダードなNTSC信号だけでなく、局内で多種の信号方式のビデオ信号を取り扱うようになってきている。その信号方式の異なるビデオ信号としては、例えばD1(デジタルコンポーネント)信号、HDTV(High Definition TV)信号、圧縮信号(トランスポートストリームなど)がある。
【0004】
この場合、複数の信号方式が混在する複数の伝送路を1ヶ所に集中し、選択的に交換接続する切替装置が使用される。この切替装置は、種々の信号方式に対応するスイッチ部を備え、入力される各信号方式のビデオ信号を対応するスイッチ部でスイッチング(信号切替)を行なって対応する出力伝送路に出力するようにしている。
【0005】
ところで、上記のような従来の切替装置では、それぞれの信号方式に対応したモニタリング(監視)を行なう必要があり、取り扱う信号方式の数だけモニタを用意しなければならず、それと同時に、監視者は、どのモニタを見るのか常に判断しなければならなくなる。今後、新たな信号方式を取り扱えるようになると、さらにモニタの台数が増えることになり、それに伴い監視を行なうべきモニタ画面の数も増えることになる。
【0006】
したがって、モニタの台数を増やす分経済的負担が増大し、モニタ画像に基づいて監視を行なう監視者の手間や労力が増えてしまうことになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
以上述べたように従来の切替装置では、モニタリングを行なうために、取り扱う信号方式の数だけモニタを用意する必要があり、経済的負担が増大するとともに、モニタ画像に基づいて監視を行なう監視者の手間や労力が増大するという問題を有している。
【0008】
そこで、この発明の第1の目的は、取り扱う信号方式の数によらず、各信号方式に対する監視を低コストで行なうことを可能とし、しかも監視者に対する手間や労力の軽減を図るようにした信号方式切替装置を提供することにある。
【0009】
また、この発明の第2の目的は、監視者側で取り扱う信号方式を考慮しなくても自動的に信号切替を行なうことが可能な信号方式切替装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る信号方式切替装置は、上記第1の目的を達成するために、第1信号方式の複数の入出力系統の伝送経路を切り替える第1のマトリクススイッチ部と、第1信号方式とは異なる第2信号方式の複数の入出力系統の伝送経路を切り替える第2のマトリクススイッチ部と、第1のマトリクススイッチ部の少なくとも一部の出力端子と第2のマトリクススイッチ部の少なくとも一部の入力端子との間に接続され、第1のマトリクススイッチ部の出力信号を第2信号方式の信号に変換して第2のマトリクススイッチ部の入力端子に供給する第1信号方式/第2信号方式変換部と、第1のマトリクススイッチ部の少なくとも一部の入力端子と第2のマトリクススイッチ部の少なくとも一部の出力端子との間に接続され、第2のマトリクススイッチ部の出力信号を第1信号方式の信号に変換して第1のマトリクススイッチ部の入力端子に供給する第2信号方式/第1信号方式変換部と、外部操作に基づいて、第1のマトリクススイッチ部及び第2のマトリクススイッチ部の切替処理を統括的に制御する切替制御部とを備えるようにしたものである。
【0011】
この構成によれば、第1のマトリクススイッチ部の一部の出力端子と第2のマトリクススイッチ部の一部の入力端子との間に第1信号方式/第2信号方式変換部を接続し、第2のマトリクススイッチ部の一部の出力端子と第1のマトリクススイッチ部の一部の入力端子との間に第2信号方式/第1信号方式変換部を接続する構成であるので、監視者は、監視を行なうべき信号方式の信号をモニタに表示できるように切替制御部を操作するだけで、切替制御部により第1信号方式/第2信号方式変換部を経由する経路もしくは第2信号方式/第1信号方式変換部を経由する経路に切り替えられることになる。
【0012】
このため、監視者は1台のモニタで複数種の信号方式の信号の監視を行なうことができ、その分監視者の手間や労力が大幅に軽減されるとともに、モニタ台数の削減にも寄与することができるので従来のシステムに比較して費用対効果が大幅に改善される。
【0013】
また、上記構成では、さらに、複数の入出力系統の符号化信号の伝送経路を切り替える第3のマトリクススイッチ部と、この第3のマトリクススイッチ部の出力端子と第1及び第2のマトリクススイッチ部のうちいずれか一方の第1信号方式/第2信号方式変換部または第2信号方式/第1信号方式変換部が接続されない入力端子との間に接続され、第3のマトリクススイッチ部の出力信号を復号して第1及び第2のマトリクススイッチ部のうちいずれか一方の入力端子に供給する復号部とを備え、切替制御部は、外部操作に基づいて第3のマトリクススイッチ部の切替処理を制御することを特徴とする。このようにすることで、例えば圧縮符号化が施されたトランスポートストリームの監視を行なう場合に、トランスポートストリームに対応するマトリクススイッチ部及び復号部を用意するだけでよく、第1もしくは第2のマトリクススイッチ部の入力端子に空きがあれば、第3のマトリクススイッチ部の出力端子と第1もしくは第2のマトリクススイッチ部の空き入力端子との間に復号部を接続して、切替制御部により復号部を経由する経路に切り替えるようにすることで、監視者は新たなモニタを用意する必要がなく、既存のモニタでトランスポートストリームの監視を行なうことができ、この点でも費用対効果の改善を図れる。
【0014】
また、上記構成では、第1、第2及び第3のマトリクススイッチ部及び切替制御部は、一体的に統合されることを特徴とする。このようにすることで、装置の小型化を図ることができる。
【0015】
また、この発明に係る信号方式切替装置は、上記第2の目的を達成するために、第1信号方式の複数の入出力系統の伝送経路を切り替える第1のマトリクススイッチ部と、第1信号方式とは異なる第2信号方式の複数の入出力系統の伝送経路を切り替える第2のマトリクススイッチ部と、第1のマトリクススイッチ部の少なくとも一部の出力端子と第2のマトリクススイッチ部の少なくとも一部の入力端子との間に接続され、第1のマトリクススイッチ部の出力信号を第2信号方式の信号に変換して第2のマトリクススイッチ部の入力端子に供給する第1信号方式/第2信号方式変換部と、第1のマトリクススイッチ部の少なくとも一部の入力端子と第2のマトリクススイッチ部の少なくとも一部の出力端子との間に接続され、第2のマトリクススイッチ部の出力信号を第1信号方式の信号に変換して第1のマトリクススイッチ部の入力端子に供給する第2信号方式/第1信号方式変換部と、第1及び第2のマトリクススイッチ部に入力される複数の入力系統の伝送経路の信号の信号方式を判定する信号方式判定部と、この信号方式判定部による判定結果及び所定の要求情報に基づいて、第1のマトリクススイッチ部及び第2のマトリクススイッチ部の切替処理を統括的に制御する切替制御部とを備えるようにしたものである。
【0016】
この構成によれば、第1及び第2のマトリクススイッチ部に入力される信号が信号方式判定部によりその信号方式が判定され、切替制御部は、監視要求及び信号判定部による判定結果に基づいて、第1のマトリクススイッチ部及び第2のマトリクススイッチ部の切替処理を実行する構成であるので、監視者は、監視要求等を切替制御部に通知するだけで、切替制御部によりモニタの機種に応じて第1信号方式/第2信号方式変換部を経由する経路もしくは第2信号方式/第1信号方式変換部を経由する経路に切り替えられることになる。
【0017】
このため、監視者側で取り扱う信号方式を考慮する必要はなく、監視要求通知等の簡単な操作により1台のモニタで複数種の信号方式の信号の監視を行なうことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0019】
(第1の実施形態)
図1は、この発明に係る信号方式切替装置の構成を示すブロック図であり、切替装置本体11を中核としている。この切替装置本体11は、D1信号方式の入出力系統の伝送経路を切り替えるマトリクススイッチ部111と、HD信号方式の入出力系統の伝送経路を切り替えるマトリクススイッチ部112と、トランスポートストリームの入出力系統の伝送経路を切り替えるマトリクススイッチ部113と、外部操作に基づいて、マトリクススイッチ部111、112、113の切替処理を統括的に制御するコントローラ114とを備えている。
【0020】
この実施形態では、マトリクススイッチ部111、112、113それぞれの入力系統に入力端子21、22、23を接続し、マトリクススイッチ部111、112それぞれの出力系統に出力端子31、32を接続している。また、マトリクススイッチ部111の出力端子31が接続されない出力系統とマトリクススイッチ部112の入力端子22が接続されない入力系統との間には、マトリクススイッチ部111の出力信号をHD信号に変換するアップコンバータ(U/C)41が接続され、マトリクススイッチ部112の出力端子32が接続されない出力系統とマトリクススイッチ部111の入力端子21が接続されない入力系統との間には、マトリクススイッチ部112の出力信号をD1信号に変換するダウンコンバータ(D/C)42が接続される。さらに、マトリクススイッチ部113の出力系統とマトリクススイッチ部111の入力端子21及びダウンコンバータ42が接続されない入力系統との間には、マトリクススイッチ部113の出力信号を復号するデコーダ(DEC)43が接続される。
【0021】
上記構成において、以下に放送局における局内伝送システムに適用した場合を例にして、その動作を説明する。
【0022】
ここで、切替装置本体11、アップコンバータ41、ダウンコンバータ42及びデコーダ43は例えばネットワーク管理室に設置され、そこからSDTV(Standard Definition TV)スタジオ、HDTVスタジオ、MPEG編集室等へ伝送路が敷設され、その端末にそれぞれの部屋で必要な接続機器が接続される入力端子21、22、23及び出力端子31、32が取り付けられる。
【0023】
例えば、SDTVスタジオでは、SDTVカメラ等を入力端子21に接続し、モニタや通信機器等を出力端子31に接続する。このSDTVカメラ出力(D1)は、入力端子21を介して切替装置本体11のマトリクススイッチ部111に入力され、マトリクススイッチ部111により切替導出され、出力端子31に接続されたモニタに供給される。それ故に、SDTVスタジオの監視者は、モニタを見てSDTVカメラ出力の品質確認を行なうことができる。また、HDTVスタジオでも同様に、HDTVカメラ等を入力端子22に接続し、モニタや通信機器等を出力端子32に接続することで、HDTVスタジオの監視者は、モニタを見てHDTVカメラ出力の品質確認を行なうことができる。
【0024】
ところで、従来では、SDTVスタジオでHDTV信号の品質確認を行ないたい場合に、マトリクススイッチ部112の出力系統の伝送路を敷設し、この伝送路の端末にHDTV用のモニタを取り付ける必要があった。そこで、本実施形態では、マトリクススイッチ部112の空き出力端子とマトリクススイッチ部111の空き入力端子との間に、HDTV信号をSDTV信号に変換するダウンコンバータ42を設け、コントローラ114によりマトリクススイッチ部111、112をダウンコンバータ42を経由する経路に切り替えるだけでよく、SDTVスタジオ側で新たな伝送路を敷設したりHDTV用のモニタを用意する必要がなく、1台のモニタでHDTV信号の品質確認を行なえるようにしている。
【0025】
また、SDTVスタジオでトランスポートストリームを取り扱う場合にも、マトリクススイッチ部113の空き出力端子とマトリクススイッチ部111の空き入力端子との間に、トランスポートストリームをSDTV信号に復号するデコーダ43を設け、コントローラ114によりマトリクススイッチ部111、113をデコーダ43を経由する経路に切り替えるだけでよく、SDTVスタジオ側で新たな伝送路を敷設したりTS用のモニタを用意する必要がなく、1台のモニタでトランスポートストリームの品質確認を行なえるようにしている。
【0026】
なお、HDTVスタジオでSDTV信号の品質確認を行ないたい場合にも、マトリクススイッチ部111の空き出力端子とマトリクススイッチ部112の空き入力端子との間に、SDTV信号をHDTV信号に変換するアップコンバータ41を設け、コントローラ114によりマトリクススイッチ部111、112をアップコンバータ41を経由する経路に切り替えるだけでよく、HDTVスタジオ側で新たな伝送路を敷設したりSDTV用のモニタを用意する必要がなく、1台のモニタでSDTV信号の品質確認を行なえるようにしている。
【0027】
以上述べたように上記実施形態では、マトリクススイッチ部111の一部の出力端子とマトリクススイッチ部112の一部の入力端子との間にアップコンバータ41を接続し、マトリクススイッチ部112の一部の出力端子とマトリクススイッチ部111の一部の入力端子との間にダウンコンバータ42を接続する構成であるので、監視者は、監視を行なうべき信号方式の信号をモニタに表示できるようにコントローラ114を操作、もしくは切替装置本体11の近くにいるオペレータに通知するだけで、コントローラ114によりマトリクススイッチ部111、112をアップコンバータ41を経由する経路もしくはダウンコンバータ42を経由する経路に切り替えられることになる。
【0028】
このため、監視者は1台のモニタでSDTV信号、HDTV信号といった複数種の信号方式の信号の監視を行なうことができ、その分監視者の手間や労力が大幅に軽減されるとともに、モニタ台数の削減も図ることができるので、監視の費用対効果が大きく向上するようになる。
【0029】
また、上記実施形態では、例えばSDTVスタジオで圧縮符号化が施されたトランスポートストリームの監視を行なう場合に、トランスポートストリームに対応するマトリクススイッチ部113及びデコーダ43を用意するだけでよく、マトリクススイッチ部111の入力端子に空きがあれば、マトリクススイッチ部113の出力端子とマトリクススイッチ部111の空き入力端子との間にデコーダ43を接続して、コントローラ114によりマトリクススイッチ部111、113をデコーダ43を経由する経路に切り替えるようにすることで、監視者は新たなモニタを用意する必要がなく、既存のモニタでトランスポートストリームの監視を行なうことができ、この点でも費用対効果の改善を図れる。
【0030】
なお、トランスポートストリームがHDTV信号を圧縮符号化したストリームである場合には、デコーダ43の出力をマトリクススイッチ部112に入力するように構成してもよい。
【0031】
さらに、将来、新たな信号方式が出現したとしても、それに対応するマトリクススイッチ部及び信号変換器を用意するだけでよく、専用のモニタを追加する必要がなく、1台の既存のモニタでその信号方式の監視を行なうことができ、この点でも監視者に対する手間や労力の軽減を図ることができる。
【0032】
(第2の実施形態)
図2は、この発明に係る信号方式切替装置の第2の実施形態の構成を示すブロック図である。但し、図2において図1と同一部分には同一符号を付して示し、ここでは異なる部分について説明する。
【0033】
図2に示す装置が図1に示す装置と異なる点は、マトリクススイッチ部111、112、113及びコントローラ114を物理的に統合していることにある。従って、この構成によれば、切替装置本体11自体の小型化を図ることができる。
【0034】
(第3の実施形態)
図3は、この発明に係る信号方式切替装置の第3の実施形態の構成を示すブロック図である。但し、図3において図2と同一部分には同一符号を付して示し、ここでは異なる部分について説明する。
【0035】
図3において、モニタによっては、複数の方式をモニタリングできるものがある。この場合には、モニタを出力端子33に接続することで、アップコンバータやダウンコンバータを使用せずに、マトリクススイッチ部111、112を直接切り替えることでモニタリングが行なえるようになる。
【0036】
(第4の実施形態)
図4は、この発明に係る信号方式切替装置の第4の実施形態の構成を示すブロック図である。但し、図4において図2と同一部分には同一符号を付して示し、ここでは異なる部分について説明する。
【0037】
図4に示す装置が図2に示す装置と異なる点は、切替装置本体11に、マトリクススイッチ部111、112、113それぞれの入力信号の信号方式を判定する判定部115を設けていることにある。
【0038】
この構成において、判定部115による判定結果は、コントローラ114に通知されることになる。ここで、例えば出力端子31に接続されたモニタを備えるSDTVスタジオから電話回線等を通じてコントローラ114にHDTV監視要求が出されると、コントローラ114は、監視要求が出されたスタジオに対応するモニタの種類及び判定部115による判定結果に基づいて、マトリクススイッチ部111、112をダウンコンバータ42を経由する経路に切り替える。また、SDTVスタジオから電話回線等を通じてコントローラ114にTS監視要求が出されると、コントローラ114は、同様にモニタの種類及び判定部115による判定結果に基づいて、マトリクススイッチ部111、113をデコーダ43を経由する経路に切り替える。
【0039】
なお、出力端子32に接続されたモニタを備えるHTDVスタジオから電話回線等を通じてコントローラ114にSDTV監視要求が出された場合にも、コントローラ114は、監視要求が出されたスタジオに対応するモニタの種類及び判定部115による判定結果に基づいて、マトリクススイッチ部111、112をアップコンバータ41を経由する経路に切り替える。
【0040】
このように上記第4の実施形態であれば、マトリクススイッチ部111、112、113に入力される信号が判定部115によりその信号方式が判定され、コントローラ114は、判定部115による判定結果及び外部からの監視要求通知結果に基づいて、マトリクススイッチ111、112、113の切替処理を実行する構成であるので、監視者は、監視要求等を電話回線等を用いてコントローラ114に通知するだけで、コントローラ114によりモニタの機種に応じてアップコンバータ41、ダウンコンバータ42、デコーダ43のいずれか1つを経由する経路に切り替えられることになる。
【0041】
このため、監視者側で取り扱う信号方式を考慮する必要はなく、監視要求通知等の簡単な操作により1台のモニタで複数種の信号方式の信号の監視を行なうことができる。
【0042】
(その他の実施形態)
この発明は上記各実施形態に限定されるものではない。例えば、1つのスタジオに切替装置本体を設置し、1つのスタジオで各種の信号方式を取り扱うシステムにもこの発明を適用することが可能である。この場合、監視者は、品質確認を行ないたい信号方式に応じてコントローラを操作することにより1台のモニタで複数種の信号方式の品質確認を行なうことができる。また、リモコンにより操作できるようにすれば、監視者は、離れた所にいてもモニタに表示できるように各種マトリクススイッチ部の切替制御を行なうことができる。
【0043】
その他、切替装置本体の構成、取り扱う信号方式の種類、アップコンバータ、ダウンコンバータといった信号変換器の種類等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0044】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明によれば、取り扱う信号方式の数によらず、各信号方式に対する監視を低コストで行なうことを可能とし、しかも監視者に対する手間や労力の軽減を図るようにした信号方式切替装置を提供することができる。
【0045】
また、この発明によれば、監視者側で取り扱う信号方式を考慮しなくても自動的に信号切替を行なうことが可能な信号方式切替装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる信号方式切替装置の第1の実施形態を示すブロック図。
【図2】この発明に係わる信号方式切替装置の第2の実施形態を示すブロック図。
【図3】この発明に係わる信号方式切替装置の第3の実施形態を示すブロック図。
【図4】この発明に係わる信号方式切替装置の第4の実施形態を示すブロック図。
【符号の説明】
11…切替装置本体、
21〜23…入力端子、
31、32…出力端子、
41…アップコンバータ(U/C)、
42…ダウンコンバータ(D/C)、
43…デコーダ(DEC)、
111〜113…マトリクススイッチ部、
114…コントローラ、
115…判定部。
Claims (7)
- 第1信号方式の複数の入出力系統の伝送経路を切り替える第1のマトリクススイッチ部と、
前記第1信号方式とは異なる第2信号方式の複数の入出力系統の伝送経路を切り替える第2のマトリクススイッチ部と、
前記第1のマトリクススイッチ部の少なくとも一部の出力端子と前記第2のマトリクススイッチ部の少なくとも一部の入力端子との間に接続され、前記第1のマトリクススイッチ部の出力信号を第2信号方式の信号に変換して前記第2のマトリクススイッチ部の入力端子に供給する第1信号方式/第2信号方式変換部と、
前記第1のマトリクススイッチ部の少なくとも一部の入力端子と前記第2のマトリクススイッチ部の少なくとも一部の出力端子との間に接続され、前記第2のマトリクススイッチ部の出力信号を第1信号方式の信号に変換して前記第1のマトリクススイッチ部の入力端子に供給する第2信号方式/第1信号方式変換部と、
外部操作に基づいて、前記第1のマトリクススイッチ部及び前記第2のマトリクススイッチ部の切替処理を統括的に制御する切替制御部とを具備することを特徴とする信号方式切替装置。 - さらに、複数の入出力系統の符号化信号の伝送経路を切り替える第3のマトリクススイッチ部と、この第3のマトリクススイッチ部の出力端子と前記第1及び第2のマトリクススイッチ部のうちいずれか一方の第1信号方式/第2信号方式変換部または第2信号方式/第1信号方式変換部が接続されない入力端子との間に接続され、前記第3のマトリクススイッチ部の出力信号を復号して前記第1及び第2のマトリクススイッチ部のうちいずれか一方の入力端子に供給する復号部とを備え、前記切替制御部は、外部操作に基づいて前記第3のマトリクススイッチ部の切替処理を制御することを特徴とする請求項1記載の信号方式切替装置。
- 第1信号方式の複数の入出力系統の伝送経路を切り替える第1のマトリクススイッチ部と、
前記第1信号方式とは異なる第2信号方式の複数の入出力系統の伝送経路を切り替える第2のマトリクススイッチ部と、
複数の入出力系統の符号化信号の伝送経路を切り替える第3のマトリクススイッチ部と、
この第3のマトリクススイッチ部の出力端子と前記第1及び第2のマトリクススイッチ部のうちいずれか一方の少なくとも一部の入力端子との間に接続され、前記第3のマトリクススイッチ部の出力信号を復号して前記第1及び第2のマトリクススイッチ部のうちいずれか一方の入力端子に供給する復号部と、
外部操作に基づいて、前記第1のマトリクススイッチ部、前記第2のマトリクススイッチ部及び前記第3のマトリクススイッチ部の切替処理を統括的に制御する切替制御部とを具備することを特徴とする信号方式切替装置。 - 前記第1、第2及び第3のマトリクススイッチ部及び前記切替制御部は、一体的に統合されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の信号方式切替装置。
- 第1信号方式の複数の入出力系統の伝送経路を切り替える第1のマトリクススイッチ部と、
前記第1信号方式とは異なる第2信号方式の複数の入出力系統の伝送経路を切り替える第2のマトリクススイッチ部と、
前記第1のマトリクススイッチ部の少なくとも一部の出力端子と前記第2のマトリクススイッチ部の少なくとも一部の入力端子との間に接続され、前記第1のマトリクススイッチ部の出力信号を第2信号方式の信号に変換して前記第2のマトリクススイッチ部の入力端子に供給する第1信号方式/第2信号方式変換部と、
前記第1のマトリクススイッチ部の少なくとも一部の入力端子と前記第2のマトリクススイッチ部の少なくとも一部の出力端子との間に接続され、前記第2のマトリクススイッチ部の出力信号を第1信号方式の信号に変換して前記第1のマトリクススイッチ部の入力端子に供給する第2信号方式/第1信号方式変換部と、
前記第1及び第2のマトリクススイッチ部に入力される複数の入力系統の伝送経路の信号の信号方式を判定する信号方式判定部と、
この信号方式判定部による判定結果及び所定の要求情報に基づいて、前記第1のマトリクススイッチ部及び前記第2のマトリクススイッチ部の切替処理を統括的に制御する切替制御部とを具備することを特徴とする信号方式切替装置。 - さらに、複数の入出力系統の符号化信号の伝送経路を切り替える第3のマトリクススイッチ部と、この第3のマトリクススイッチ部の出力端子と前記第1及び第2のマトリクススイッチ部のうちいずれか一方の第1信号方式/第2信号方式変換部または第2信号方式/第1信号方式変換部が接続されない入力端子との間に接続され、前記第3のマトリクススイッチ部の出力信号を復号して前記第1及び第2のマトリクススイッチ部のうちいずれか一方の入力端子に供給する復号部とを備え、前記信号方式判定部は、前記第3のマトリクススイッチ部への入力信号の信号方式を判定し、前記切替制御部は、前記信号方式の判定結果及び所定の要求情報に基づいて、第3のマトリクススイッチ部の切替処理を制御することを特徴とする請求項5記載の信号方式切替装置。
- 前記第1、第2及び第3のマトリクススイッチ部、前記信号方式判定部及び前記切替制御部は、一体的に統合されることを特徴とする請求項5または6記載の信号方式切替装置。
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