JP4135841B2 - 印刷用ペーストの攪拌・供給装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半田合金粉末と高粘度液状フラックスとを練り合わせてクリーム状にした半田ペースト、導電性接着材等の印刷用ペーストを収納したシリンジ内において該ペーストを攪拌し、これを該シリンジ先端部の吐出口から押し出してスクリーン印刷機のスキージ装置等の目的物に供給する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の印刷用ペーストの攪拌・供給装置であって、シリンジに収納された印刷用ペーストをモータに直結された単一の細長い棒状回転部材で攪拌すると共に、該シリンジ内に供給される圧縮空気の空気圧により、又は該空気圧によって移動せしめられる移動板を介して押圧し、該シリンジの吐出口から押し出してスクリーン印刷装置に給送するようにしたものは、本発明者の提案により既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
スクリーン印刷においては、スキージがスクリーン版の上面と接触した状態で直線的に摺動し、その摺動によって印刷用ペーストが該スクリーン版のパターン開孔に強制充填され、その開孔を通して被印刷物に印刷せしめられるものであり、印刷の品質ないし仕上がり状態の均一化や印刷精度等の向上を図るためには、一般に、毎回の印刷時における印刷用ペーストの粘性変化の防止が要請されるが、印刷用ペーストが半田ペーストであって、これをプリント基板にスクリーン印刷する場合には、常に印刷に適する一定の流動性と粘性を有する半田ペーストを供給できるようにすることが、プリント基板の小型化が促進され、それにつれて、微小寸法のパターン開孔を有するスクリーン版をもってする高密度印刷が要求されるに至った今日においては、特に重要である。
【0004】
プリント基板に対するスクリーン印刷用の半田ペーストとして現在市販されているもののうち、Sn63%前後、Pb37%前後の組成を有する低融点の半田合金粉末と高粘度液状フラックスとを練り合わせて、フラックス含有量を9.3%前後としたものが広く使用されている。このような市販の半田ペーストは、合成樹脂製のシリンジ状容器や有底短筒容器に封入して販売されている。
【0005】
ところで、このような半田ペーストは、静置状態では流動性をもたず、攪拌したり、振動させたりすると流動性を持つようになる性質、すなわちチクソロトピー性を有する物質であるため、容器から取り出したままの状態でスクリーン印刷に使用することは困難であり、使用に際しては、攪拌・混練して印刷に適する流動性と粘性を付与してやる必要がある。ところが前記の如き従来公知の印刷用ペーストの攪拌・供給装置にあっては、攪拌部材として単一の細長い棒状回転部材を使用すると共に、これをモータに直結する方式を採用したため、使用対象が高粘度の半田ペーストである場合、これを印刷に適する状態まで混練してやるためには相当の時間を要するほか、モータの負荷が過大となりやすく、装置の耐用寿命に悪影響を及ぼす傾向があった。
【0006】
本発明は、叙上の如き問題点に鑑みてなされたものであって、シリンジに収納された印刷用ペーストを極めて効率よく攪拌・混練し、スクリーン印刷に適した流動性と粘性を付与した状態で該シリンジの吐出口から送出してやることが出来るようにした、特に、半田ペーストをスクリーン版上に供給しながら該スクリーン版のパターン開口を通してプリント基板に印刷し得るように構成されたスクリーン印刷機のスキージ装置への半田ペーストの供給に実施して好適な改良された印刷用ペーストの攪拌・供給装置を提供することをその主たる目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る印刷用ペーストの攪拌・供給装置は、合成樹脂製のシリンジと、その基端開口部に着脱自在に取りつけられ、該シリンジに収納した印刷用ペーストを攪拌、混練して該シリンジの吐出口から押し出すように構成されたミキサーユニットとからなる印刷用ペーストの攪拌・供給装置であって、前記ミキサーユニットが、前記シリンジの基端開口部に気密に冠着される蓋体と、該蓋体上に配設されたベルト駆動機構と、前記シリンジ内に延在してその中心軸線周りに公転しつつ自転せしめられるよう遊星歯車機構を含む伝動機構を介して該駆動機構に作動連結された複数本の攪拌ロッドと、該攪拌ロッドに摺動自在に、かつ該攪拌ロッドと一体的に回動可能に装着された加圧部材と、前記シリンジ内にその基端開口部側から圧縮空気を供給してその空気圧により該加圧部材を該シリンジの吐出口側に向けて強制摺動させるための圧縮空気の供給管用管継手とを備えたものにおいて、前記ベルト駆動機構が、前記蓋体を貫通して上下に突出する管状回転軸の上方突出部分に固定した大径の従動車と、該蓋体に固着した小型電動機と、該電動機の出力軸に固定した小径の原動車と、該原動車と前記従動車との間に張設された無端ベルトとからなっていること、前記伝動機構が前記管状回転軸の下方突出部分の外周に遊嵌され、かつ前記蓋体の下面に固定された太陽歯車と、該管状回転軸の下方突出部分に固定され、かつその軸孔に連通する空気通路を垂直に貫設した回転体と、該回転体の回転に伴って前記太陽歯車と噛合しつつその周りを回転する複数個の遊星歯車と、上端部が該遊星歯車にそれぞれ固定され、下端部が前記回転体の偏心部位にぞれぞれ垂直に貫設された複数個の軸受孔にそれぞれ挿入され、かつ前記複数本の攪拌ロッドの上端部にそれぞれ同軸的に連結された遊星歯車軸とからなっていること、及び、前記供給管用管継手が前記管状回転軸の上方突出部分の軸孔に接続されていることを特徴とするものである。
本発明の有利な実施態様については、請求項2〜6の各記載をそれぞれ参照されたい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して詳しく説明する。
【0009】
図面は本発明に係る印刷用ペーストの攪拌・供給装置の一例を示したもので、Aはポリプロピレン等の合成樹脂で形成したシリンジ、BはシリンジAの基端開口部A2に着脱自在に取り付けられ、該シリンジに収納した印刷用ペースト1を攪拌・混練して該シリンジの吐出口A4から押し出すように構成したミキサーユニットである。シリンジAは、円筒状周壁部A1を有し、その基端開口部A2には外向きの環状突縁A3が形成されている。
【0010】
ミキサーユニットBは、ペースト1を収納したシリンジAの基端開口部A2に気密に冠着される蓋体2と、該蓋体上に配設されたベルト駆動機構B1と、該シリンジA内に延在して該シリンジの中心軸線周りに公転しつつ自転せしめられるよう遊星歯車機構を含む伝動機構B2を介して前記ベルト駆動機構B1に作動連結された複数本の攪拌ロッドB3とを備えている。前記ベルト駆動機構B1は、図示の例にあっては、蓋体2を貫通して上下に突出する管状回転軸3の上方突出部分3Aに固定されていて、外周面にローレット(図示してない)を刻設した大径の従動車4と、該蓋体2の水平方向突起部2Aに垂下突設した小型電動機5と、該水平方向突起部を貫通してその上方に突出する該電動機の出力軸5Aに固定されていて、外周面にローレット6Aを刻設した小径の原動車6と、該原動車と前記従動車4との間に2個の張り車7を介して張設された無端ベルト8とからなっており、小型電動機5の回転を減速させて前記管状回転軸3に伝達するようになっている。
【0011】
前記伝動機構B2は、前記管状回転軸3の下方突出部分3Bの外周に遊嵌され、かつ前記蓋体2の下面2Aに環状の取付板9を介して固定された太陽歯車Sと、該管状回転軸3の下方突出部分3Bに固定され、かつその軸孔3Cに連通する空気通路10Aを垂直に貫設した略円盤状の回転体10と、該回転体10の回転に伴って前記太陽歯車Sと噛合しつつその周りを回転する複数個の遊星歯車Pと、上端部が該遊星歯車Pにそれそれ固定され、下端部が前記回転体の10の偏心部位にそれぞれ垂直に貫設された複数個の軸受孔10Bにそれぞれ挿入され、かつ前記複数本の攪拌ロッドB3の上端部にそれぞれ同軸的に連結された遊星歯車軸PAとからなっており、各攪拌ロッドB3に公転吐自転の遊星運動を行わせる遊星歯車機構を含んでいる。図中、9Aは前記取付板9の下面に太陽歯車Sを固定する継手ピン、9Bはこの太陽歯車Sを固定した取付板9を前記蓋体下面2Aに螺着するねじである。
【0012】
前記した回転体10には、図示の例にあっては、図3に示すように、環状の周壁部10Cに囲まれた上面10Dを設けると共に、軸受孔10Bの上端部を中ぐりして形成した該上面10Dに開口する径大な円形凹部10B′が設けてあり、この円形凹部10B′に遊星歯車Pの下面に形成した該歯車と一体のボス部P′が回転自在に収容され、該遊星歯車Pの頂面が前記環状周壁部10Cの頂面より若干低くなるように設定されている。符号10B″は回転体10の下面10Eにに開口する前記円形凹部10B′と同様の軸受孔10Bより径大な円形凹部であって、該円形凹部10B″には、遊星歯車軸PAと攪拌ロッドB3とを同軸的に連結する管状の軸継手11が回転自在に収容されている。かようにして、攪拌ロッドB3の回転時に該攪拌ロッドに下方への軸方向推力が働いた場合には、前記遊星歯車Pのボス部P′の底面が円形凹部10B′の底面に当接するため該攪拌ロッドの下動変位は阻止され、これとは反対に、該ロッドに上方への軸方向推力が働いた場合には、前記軸継手11の上面が円形凹部10B″の上面に当接するため該ロッドの上動変位、従って又、遊星歯車Pの上動変位も阻止されるようになっている。
【0013】
符号12は、攪拌ロッドB3に軸方向に摺動自在に、かつ該攪拌ロッドと一体的に回動可能に装着されたピストンの働きをする円盤状の加圧部材であって、ウレタンゴム等の弾性体からなる該加圧部材12はシリンジAの基端開口部A2側から該シリンジ内に供給される圧縮空気の空気圧により該シリンジ内のペースト1を押圧した状態でその吐出口A4側に向けて強制摺動せしめられるようになっている。符号B4は、前記管状回転軸3の上方突出部分3Aの軸孔3Cに接続された圧縮空気供給管(図示してない)用の管継手である。この管継手B4は、図示の例にあっては、全体としては相対的に回動可能な2つの管部分からなるベンド状に形成され、該軸孔3Cに接続される側の管部分B4Aには雄ねじB4A′が切ってあり、この雄ねじB4Aを該軸孔3Cの上端部に刻設した雌ねじ3C′にねじ込んでやることによって該軸孔3Cに接続固定されるようになっている一方、圧縮空気供給管に接続される側の管部分B4Bはこれと一体のわん曲部B4B′と共に前記管部分B4Aの軸線周りに自由に回動できるようにされている。前記した円盤状の加圧部材12は、シリンジAの円筒状壁部A1の内径とほぼ同一の直径を有し、その外周面が該周壁部A1の内周面に摺接した状態で上下方向に移動できるようにされている。符号B3′は、各攪拌ロッドB3の先端近傍に設けた該ロッドと一体に公転しつつ自転する攪拌部材であって、図1に示す例にあっては、該攪拌部材B3′は該ロッドの軸線と直交させて水平に取付けたロッド片からなっている。
【0014】
符号13は、前記蓋体2の下面に垂下突設された環状の嵌合部であって、該蓋体2は該環状嵌合部13においてシリンジAの基端開口部A2側に冠着されるようになっている。図示の例にあっては、蓋体2の環状嵌合部13の外周面には螺条13Aが形成されており、該蓋体の下面には該環状嵌合部13の内側に前記したシリンジ基端開口部A2の外向き環状突縁A3の頂面に圧接される環状のガスケット14が貼着されている。符号15は、シリンジAの吐出口A4側から嵌合させて前記外向き環状突起A3の下面で停止させたOリングであり、該Oリング15は、同様に吐出口A4側からシリンジAに嵌合された取付けリング16により該環状突縁A3の下面に弾接される。該取付けリング16は、図示の例にあっては、断面略コ字形に形成されていて、その外周壁16Aの内面には前記環状嵌合部の螺条13Aと螺合し得る螺部16Bが形成されており、該螺条13Aを該螺部16Bに螺合螺進させて前記環状突縁A3の上面に前記環状ガスケット14を圧接させてやることにより蓋体2をシリンジの基端開口部A2に気密に冠着することができるようにされている。符号17はシリンジAの吐出口A4の内壁面に形成された螺部であって、この螺部17に螺条を有する栓体(図示してない)を螺着・脱することにより該吐出口A4の開閉を行えるようになっている。
【0015】
符号18は、蓋体2上に着脱自在に冠着した合成樹脂製の保護カバーであって、蓋体2上に配設したベルト駆動機構B1に対する塵芥等の付着を防止してこれを保護すると共に、作業中に該機構の部品に誤って手指等が触れるのを防止するためのものである。前記した回転体10、太陽歯車S及び遊星歯車P等も合成樹脂で成形して作ることができる。それらの成形材料としての合成樹脂は、成形性、機械加工性、寸法安定性、耐摩耗性、耐熱性、自己潤滑性等の良好なもの、例えばアセタール樹脂が適しており、回転伝達部材としての管状回転軸3の成形材料としては回転トルクの伝達の際に受ける機械的荷重に十分耐え得る高強度のもの、例えば、ポリイミド樹脂、強化ナイロン樹脂等のエンジニアリング・プラスチックが適している。遊星歯車Pを上記の如き合成樹脂で成形すれば、遊星歯車Pはこれにその軸PAを単に圧入してやるだけで、軸PAに容易かつ強固に固定することができ、その取付作業が極めて簡単となる。また、上記の如き合成樹脂製の歯車S、Pは、黄銅等の金属製のものと比較して軽量であるばかりでなく、噛合回転時の騒音を大幅に低減させることができるという利点がある。なお、小型電動機5として、例えば、最大効率における回転数が5,200〜13,000rpmのものを使用する場合、ベルト駆動機構B1は該電動機5の回転数を約1/3〜1/5程度に減速できるように構成すると高粘度ペーストの粘性抵抗に抗してこれを有効に攪拌・混練できる回転動力を攪拌ロッドB3に伝達することができることが実験によって判明している。
【0016】
上記の如く構成された印刷用ペースト攪拌・供給装置において、印刷用ペースト1を収納したシリンジAの基端開口部A2にミキサーユニットBを図1に示すように取り付けて小型電動機5を起動すると、その回転は小径の原動車6及び無端ベルト8を介して大径の従動車4に減速して伝えられ、この従動車4の回転は管状回転軸3を介して回転体10に伝えられ、この回転体10、従って又、前記複数本の攪拌ロッドB3とそれらのロッドに装着されている加圧部材12とを垂直軸線周りに一体に回転駆動せしめることになる。この場合、シリンジA内のペースト1中に延在する各攪拌ロッドB3は前記太陽歯車Sと外接する各遊星歯車Pの遊星歯車軸PAと同軸的に連結されているため、回転体10が回転せしめられると、これに伴って各遊星歯車Pが太陽歯車Sと噛合しつつその周りを回転し、各攪拌ロッドB3に遊星運動を付与するので、それらの攪拌ロッドB3はそれぞれ公転によるペースト1の攪拌動作と自転によるペースト1の攪拌動作とを同時に行い、半田ペースト1を極めて効率良く攪拌・混練し、急速に印刷に適する流動性と粘性を付与してやることが可能となる。
【0017】
図4は、攪拌ロッドB3が公転しつつ自転することによって惹起されるペースト1の動きを線図的に示した説明図で、A1′はシリンジAの円筒状壁部A1の横断面、B3Aは攪拌ロッドB3の横断面、Oは攪拌ロッドB3の公転の軌跡を示している。図において、攪拌ロッドB3が公転軌跡Oに沿って矢印Yの方向に公転する場合、若し、該ロッドB3が自転しないときは、ペースト1は矢印Yの方向へ押されて行き公転軌跡Oに沿って旋回するだけであるが、それが自転すると、その外周の周りに付着するペースト1が外方へ螺旋状に広がる渦流Vを形成しながら公転軌跡O上を旋回することになる。この場合、ペースト1が半田ペーストであって、その粘度が高ければ高いほどその粘着力により渦流Vは雪だるま式に大きくなる。そして、渦流Vは、各攪拌ロッドB3が公転軌跡に沿って旋回しながら自転することによって不断に生成されるものであるから、図示のように相互に干渉・混合し合って消滅し、生成と干渉・混合による消滅とを繰り返し、これによって、ペースト1の攪拌・混練が短時間で極めて効率良く行われることになる。
【0018】
次に、攪拌ロッドB3に上記のような攪拌動作をさせると同時に、前記管継手B4に接続された圧縮空気供給管を通して送られる圧縮空気を管状回転軸3の軸孔3C及びこれに連通する空気通路10Aを通してシリンジA内に吹き込むと、前記円盤状加圧部材12はその上方から圧縮空気による空気圧を受けて下方へ強制摺動せしめられるので回転運動をしながら下動してその下面でペースト1を押圧するため、該ペーストは加圧部材12それ自体によって攪拌されると共に、その加圧状態の下で攪拌ロッドB3の公転及び自転によって攪拌される結果その攪拌混練効果は一層高められ、急速に印刷に適する流動性と粘性を付与されることとなる。そして、図1に示すように各攪拌ロッドB3の先端近傍に該ロッドと一体に公転しつつ自転する攪拌部材B3′を設けたものにあっては、攪拌領域が水平方向に拡大し、かつその攪拌によって発生する渦流も攪拌ロッドB単独の場合に比しより大きくなるので、攪拌効率がより一層高められる。
【0019】
以上、本発明の実施の形態を図面を参照して詳述したが、本発明は、該実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載の範囲内でこれに各種の改変を施して実施することができるものである。例えば、図示の装置は、2本の攪拌ロッドを備えたものとして示したが、その数は3本或いは4本とすることもできる。
【0020】
本発明は叙上の如く構成されているので、本発明によれば、シリンジに収納された印刷用ペーストを極めて効率よく攪拌・混練し、スクリーン印刷に適した流動性と粘性を付与した状態で該シリンジの吐出口から送出してやることが出来ると共に、前記した如き幾多の実益を発揮することのできる印刷用ペーストの攪拌・供給装置であって、特に半田ペーストをスクリーン版上に供給しながら該スクリーン版のパターン開口を通してプリント基板に印刷し得るように構成されたスクリーン印刷機のスキージ装置への半田ペーストの供給に実施して好適な印刷用ペースト攪拌・供給装置を得ることができる。そして、本発明を実施するスキージ装置は、それ自体としては、本発明が上記した如き作用効果を奏するため、ペーストを攪拌・混練するための別個の工程ないし装置を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の実施形態の一例を示す縦断側面略図。
【図2】図1に示した本装置のミキサーユニットの主要部を示す分解斜視図。
【図3】取付リングを装着した状態のシリンジの斜視図。
【図4】攪拌ロッドが公転しつつ自転することによって惹起されるペーストの動きを線図的に示した説明図。
【符号の説明】
A シリンジ
A2 基端開口部
A3 環状突縁
A4 吐出口
B ミキサーユニット
B1 ベルト駆動機構
B2 伝動機構
B3 攪拌ロッド
B4 管継手
1 印刷用ペースト
2 蓋体
2A 水平方向突起部
3 管状回転軸
3A 上方突出部分
3B 下方突出部分
3C 軸孔
4 従動車
5 小型電動機
5A 出力軸
6 原動車
7 張り車
8 無端ベルト
S 太陽歯車
P 遊星歯車
PA 遊星歯車軸
10 回転体
12 加圧部材
13 環状嵌合部
13A 螺条
14 環状ガスケット
15 Oリング
16 取付けリング
16A 外周壁
16B 螺部
Claims (6)
- 合成樹脂製のシリンジと、その基端開口部に着脱自在に取りつけられ、該シリンジに収納した印刷用ペーストを攪拌、混練して該シリンジの吐出口から押し出すように構成されたミキサーユニットとからなる印刷用ペーストの攪拌・供給装置であって、前記ミキサーユニットが、前記シリンジの基端開口部に気密に冠着される蓋体と、該蓋体上に配設されたベルト駆動機構と、前記シリンジ内に延在してその中心軸線周りに公転しつつ自転せしめられるよう遊星歯車機構を含む伝動機構を介して該駆動機構に作動連結された複数本の攪拌ロッドと、該攪拌ロッドに摺動自在に、かつ該攪拌ロッドと一体的に回動可能に装着された加圧部材と、前記シリンジ内にその基端開口部側から圧縮空気を供給してその空気圧により該加圧部材を該シリンジの吐出口側に向けて強制摺動させるための圧縮空気の供給管用管継手とを備えたものにおいて、前記ベルト駆動機構が、前記蓋体を貫通して上下に突出する管状回転軸の上方突出部分に固定した大径の従動車と、該蓋体に固着した小型電動機と、該電動機の出力軸に固定した小径の原動車と、該原動車と前記従動車との間に張設された無端ベルトとからなっていること、前記伝動機構が前記管状回転軸の下方突出部分の外周に遊嵌され、かつ前記蓋体の下面に固定された太陽歯車と、該管状回転軸の下方突出部分に固定され、かつその軸孔に連通する空気通路を垂直に貫設した回転体と、該回転体の回転に伴って前記太陽歯車と噛合しつつその周りを回転する複数個の遊星歯車と、上端部が該遊星歯車にそれぞれ固定され、下端部が前記回転体の偏心部位にぞれぞれ垂直に貫設された複数個の軸受孔にそれぞれ挿入され、かつ前記複数本の攪拌ロッドの上端部にそれぞれ同軸的に連結された遊星歯車軸とからなっていること、及び、前記供給管用管継手が前記管状回転軸の上方突出部分の軸孔に接続されていることを特徴とする印刷用ペーストの攪拌・供給装置。
- 合成樹脂製のシリンジと、その基端開口部に着脱自在に取り付けられ、該シリンジに収納した印刷用ペーストを攪拌、混練して該シリンジの吐出口から押し出すように構成されたミキサーユニットとからなる印刷用ペーストの攪拌・供給装置であって、前記ミキサーユニットが、前記シリンジの基端開口部に気密に冠着される蓋体と、該蓋体上に配設されたベルト駆動機構と、前記シリンジ内に延在してその中心軸線周りに公転しつつ自転せしめられるよう遊星歯車機構を含む伝動機構を介して該駆動機構に作動連結された複数本の攪拌ロッドと、該攪拌ロッドに摺動自在に、かつ該攪拌ロッドと一体的に回動可能に装着された加圧部材と、前記シリンジ内にその基端開口部側から圧縮空気を供給してその空気圧により該加圧部材を該シリンジの吐出口側に向けて強制摺動させるための圧縮空気の供給管用管継手とを備えた印刷用ペーストの攪拌・供給装置であって、前記ベルト駆動機構が、前記蓋体を貫通して上下に突出する管状回転軸の上方突出部分に固定した大径の従動車と、該蓋体の水平方向突起部に垂下突設した小型電動機と、該水平方向突起部を貫通してその上方に突出する該電動機の出力軸に固定した小径の原動車と、該原動車と前記従動車との間に1個又を耳複数個の張り車を介して張設された無端ベルトとからなっていること、前記伝動機構が前記管状回転軸の下方突出部分の外周に遊嵌され、かつ前記蓋体の下面に固定された太陽歯車と、該管状回転軸の下方突出部分に固定され、かつその軸孔に連通する空気通路を垂直に貫設した回転体と、該回転体の回転に伴って前記太陽歯車と噛合しつつその周りを回転する複数個の遊星歯車と、上端部が該遊星歯車にそれぞれ固定され、下端部が前記回転体の偏心部位にぞれぞれ垂直に貫設された複数個の軸受孔にそれぞれ挿入され、かつ前記複数本の攪拌ロットの上端部にそぞれ同軸的に連結された遊星歯車軸とからなっていること、及び、前記供給管用管継手が前記管状回転軸の上方突出部分の軸孔に接続されていることを特徴とする印刷用ペーストの攪拌・供給装置。
- 請求項1又は2に記載の印刷用ペーストの攪拌・供給装置において、前記シリンジの基端開口部に形成した外向きの環状突縁の下面に、該シリンジにその吐出口側から嵌合させた取付けリングを介してOリングを弾接させる一方、前記蓋体の環状巌合部内側の下面に前記環状突縁の上面に当接し得る環状ガスケットを貼設し、該蓋体の環状巌合部外周面に形成した螺条を断面略コ字形なる前記取付けリングの外周壁内周面に形成した螺部に螺合螺進させて前記環状突縁の上面に前記環状ガスケットを圧接させることにより前記蓋体を前記シリンジの基端開口部に気密に冠着し得るように構成したことを特徴とする印刷用ペーストの攪拌・供給装置。
- 請求項1又は2までのいずれか1項に記載の印刷用ペーストの攪拌・供給装置において、各攪拌ロッドの先端近傍に該ロッドと一体に公転しつつ自転する攪拌部材を設けたことを特徴とする印刷用ペーストの攪拌・供給装置。
- 請求項1から4までのいずれか1項に記載の印刷用ペーストの攪拌・供給装置において、前記蓋体上にべルト駆動機構を保護するための合成樹脂製の保護カバーを冠着したことを特徴とする印刷用ペーストの攪拌・供給装置。
- 印刷用ペーストが半田合金粉末と高粘度液状フラックスとを練り合わせてクリーム状にした半田ペーストであることを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載の印刷用ペーストの攪拌・供給装置。
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