JP4135311B2 - 生産計画作成方法およびそのシステム - Google Patents

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  • General Factory Administration (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のオーダーにより発生する複数のロットを複数の設備などの資源に振り分ける生産計画を立案するために使用する生産計画作成方法およびそのシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、生産計画を立案するための方法が種々提案されている。例えば、特開平11−333674号公報には、ジョブのスループットが向上する多段ジョブショップ型生産の生産計画立案方法が開示されており、この方法では、ある優先順位に従った負荷積みによって生産計画が作成される。
【0003】
図36に上記生産計画立案方法で採られる負荷積みの説明図を示し、この負荷積み方法を説明する。まず、優先度1であるオーダー1を抽出し、図36(a)に示すように、納期(タイムバケット4)からバックワードで(工程12から1に向かって)設備毎に負荷積みを行う。工程8の時、タイムバケット4の区間の時間を超えたため、1つ前のタイムバケット(3)に対して負荷積みを行う。これら一連の手順を工程1まで繰り返す。
【0004】
続いて、優先度2であるオーダー2を抽出し、納期(タイムバケット4)に合わせて上記と同様に負荷積みを行う。この負荷積みの結果、図36(b)に示すように、タイムバケット4での設備Bについて負荷オーバーになったとすると、設備Bについて、図36(c)に示すように、タイムバケット3に該当するオーダー2の負荷を1つ前のタイムバケットにシフトするとともに、タイムバケット2に該当するオーダー2の負荷も1つ前倒してから、タイムバケット4で負荷オーバーになった負荷を1つ前のタイムバケットにシフトする。この修正により、図36(d)に示すような負荷積み結果が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記生産計画立案方法では、オーダーの納期優先、納期余裕時間最小のオーダー優先など、ある優先順位に従った負荷積みにより生産計画が立案されるので、優先度の高いオーダーに対しては最適な生産計画となるものの、全体として最適な生産計画を得ることができないといった課題があった。
【0006】
この課題を解決するためには、全体として最適な生産計画を立案することができる最適化手法を使用すればよいが、この種の従来の手法では、最適解を抽出するのにかなりの時間がかかるので、限られた時間内で生産計画を立案するために必要な最適解を得ることができない。
【0007】
また、生産工場の生産計画については、設備能力、負荷率、リードタイム、納期などを考慮した負荷計画の作成が難しく、経験や勘などによる計画作成者の個人的なノウハウによって負荷計画を立案することが行われている。このような状況のなか、個人的なノウハウに頼らないですむ生産計画作成システムの開発が望まれている。そして、より最適な生産計画を高速に立案する方法の提案が求められている。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、限られた時間内で、全体的により最適な生産計画を高速に立案しうる生産計画作成方法およびそのシステムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための請求項1記載の発明の生産計画作成システムは、コンピュータを構成する記憶部に記憶された、生産計画の対象となる各オーダーによる生産品についての生産数量および納期の情報を含むオーダー情報と、各生産品に対して予め決定されたロット単位の工程毎に、使用する設備、作業者数および設備の負荷としての設備使用時間の情報を少なくとも1組含む標準作業情報とから、前記コンピュータを構成する演算部によって、前記オーダー情報の各オーダーを該当する生産品の生産に必要な工程の情報からなるロット生産候補の情報に展開する処理を、全ての組合せについて行い、得られた各ロット生産候補の情報を生産可能日の情報でさらに展開して、ロット生産候補の情報毎に、生産可能日の情報と、工程毎の、使用する設備、作業者数および負荷の情報とが割り当てられたロット生産候補テーブルと、遺伝的アルゴリズムに対して設定された、複数の遺伝子座を持ち計画候補となる個体の数、変異確率および終了条件パラメータとを利用して、生産計画の作成を行うシステムであって、前記演算部は、前記設定された数の各個体の各遺伝子座に、前記ロット生産候補テーブルに含まれる各ロット生産候補の情報の識別子を遺伝子として格納して、初期の個体集団を生成する生成手段と、前記個体集団に対して前記変異確率を設定した遺伝的アルゴリズムによる遺伝子操作を実行する遺伝子操作手段と、前記遺伝子操作の後、各個体の各遺伝子座の遺伝子から前記ロット生産候補テーブルに含まれる対応する負荷を参照し、これら負荷をタイムバケットで区切られた各期間に対して積み上げて負荷積みを行う負荷積み手段と、前記負荷積み結果を評価する所定の評価関数で評価値を算出する算出手段と、前記遺伝子操作、負荷積みおよび評価値の算出を、前記終了条件パラメータを用いた判定で終了判定の結果が得られるまで繰り返しながら、各々の繰り返し過程で個体集団としての計画候補を生成し、最終的に得られた個体集団の計画候補のうち評価値が最適であるものを探索する探索手段とを備え、前記タイムバケットを複数日からなる第1期間に設定して、前記初期の個体集団の生成、遺伝子操作、負荷積み、評価値の算出および最適な評価値となる計画候補の探索により、最適な評価値となる計画候補を探索し、この計画候補から、前記タイムバケットを前記第1期間より短い第2期間に設定して、前記初期の個体集団の生成、遺伝子操作、負荷積み、評価値の算出および最適な評価値となる計画候補の探索により、最適な評価値となる計画候補を探索することを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の生産計画作成システムにおいて、前記オーダー情報は、受注生産であるか在庫補充生産であるかを区別する生産区分情報をさらに含み、前記算出手段は、前記生産区分情報に応じた評価関数を使用することを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の生産計画作成システムによって実行される生産計画作成方法であって、前記生成手段により、上記設定された数の各個体の各遺伝子座に、前記ロット生産候補テーブルに含まれる各ロット生産候補の情報の識別子を遺伝子として格納して、初期の個体集団を生成する生成過程と、前記遺伝子操作手段により、前記個体集団に対して前記変異確率を設定した遺伝的アルゴリズムによる遺伝子操作を実行する遺伝子操作過程と、前記負荷積み過程により、この遺伝子操作過程の後、各個体の各遺伝子座の遺伝子から前記ロット生産候補テーブルに含まれる対応する負荷を参照し、これら負荷をタイムバケットで区切られた各期間に対して積み上げて負荷積みを行う負荷積み過程と、前記算出手段により、前記負荷積み結果を評価する所定の評価関数で評価値を算出する算出過程と、前記探索手段により、前記遺伝子操作過程、負荷積み過程および算出過程の処理を、前記終了条件パラメータを用いた判定で終了判定の結果が得られるまで繰り返しながら、各々の繰り返し過程で個体集団としての計画候補を生成し、最終的に得られた個体集団の計画候補のうち評価値が最適であるものを探索する探索過程とを有し、前記タイムバケットを複数日からなる第1期間に設定して、前記生成過程、遺伝子操作過程、負荷積み過程、算出過程および探索過程により、最適な評価値となる計画候補を探索し、この計画候補から、前記タイムバケットを前記第1期間より短い第2期間に設定して、前記生成過程、遺伝子操作過程、負荷積み過程、算出過程および探索過程により、最適な評価値となる計画候補を探索することを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項記載の生産計画作成方法において、前記オーダー情報は、受注生産であるか在庫補充生産であるかを区別する生産区分情報をさらに含み、前記算出過程では、前記生産区分情報に応じた評価関数が使用されることを特徴とする。
【0013】
請求項5記載の発明は、請求項3または4記載の生産計画作成方法において、前記第1期間のタイムバケットによる処理および第2期間のタイムバケットによる処理は、前記第1期間のタイムバケットで区切られる生産計画の対象期間の各期間について並列的に実行されることを特徴とする。
【0014】
請求項6記載の発明は、請求項または記載の生産計画作成方法において、前記第1期間のタイムバケットによる処理および第2期間のタイムバケットによる処理は、前記第1期間のタイムバケットで区切られる生産計画の対象期間の各期間について順次実行され、その対象期間の各期間のうち、前の期間についての各ロット生産候補の振り分けで確定する所定値が、次の期間についての各ロット生産候補の振り分けに考慮されることを特徴とする。
【0015】
請求項7記載の発明は、請求項記載の生産計画作成方法において、前記所定値は残業時間であり、前記次の期間についての各ロット生産候補の振り分けに考慮されるとは、前記対象期間の残業時間の合計値が所定の総残業時間内に収まるようにすることであることを特徴とする。
【0016】
請求項8記載の発明は、請求項3または4記載の生産計画作成方法において、前記生成過程で初期の個体集団を生成するとき、各ロット生産候補が、対応する納期の日かそれより数日前の日に割り付くように、前記初期の個体集団を生成することを特徴とする。
【0017】
請求項9記載の発明は、請求項または記載の生産計画作成方法において、前記第2期間のタイムバケットによる計画候補では、そのタイムバケットで区切られたいずれかの期間に対して負荷積みされた負荷が、負荷許容レベルをオーバーして負荷オーバーになった場合、その負荷オーバーになった期間に振り分けられた少なくとも1つのロット生産候補の識別子を他の識別子に変更して、負荷積み結果を調整することを特徴とする。
【0018】
請求項10記載の発明は、請求項記載の生産計画作成方法において、前記識別子の変更は、前記負荷オーバーになった期間を含み前記第1期間のタイムバケットで区切られた期間と、この期間に隣接する期間とを特定し、これら両期間の境界を挟む両方の日のうち、負荷の大きい方の日に振り分けられた少なくとも1つのロット生産候補を、負荷の小さい方の日に少なくとも振り分け直すことで行われることを特徴とする。
【0019】
請求項11記載の発明は、請求項または記載の生産計画作成方法において、前記第2期間のタイムバケットによる計画候補では、そのタイムバケットで区切られたいずれかの期間に対して負荷積みされた負荷が、負荷許容レベルをオーバーして負荷オーバーになった場合、前記第1期間のタイムバケットによる負荷積みに対する負荷許容レベルを下げて、再度、前記第1期間のタイムバケットによる処理および第2期間のタイムバケットによる処理を実行することを特徴とする。
【0020】
請求項12記載の発明は、請求項3または4記載の生産計画作成方法において、前記算出過程で、負荷積み後の各設備に対する負荷の合計値と標準の設備操業時間との差の二乗和が小さいものほどより高い評価になる評価値を算出することを特徴とする。
【0021】
請求項13記載の発明は、請求項3または4記載の生産計画作成方法において、前記標準作業情報は、前記使用する設備、作業者数および設備の負荷の情報に加えて、作業者の負荷としての作業時間の情報を含み、前記算出過程で、負荷積み後の作業者の負荷の合計値と標準の総作業者操業時間との差の二乗和が小さいものほどより高い評価になる評価値を算出することを特徴とする。
【0022】
請求項14記載の発明は、請求項記載の生産計画作成方法において、前記生産区分情報が前記在庫補充生産であることを示す情報である場合、前記算出過程で、前記第2期間のタイムバケットで区切られた期間における生産日がその期間に振り分けられたロット生産候補の納期から遅れるほどより低い評価になる評価値を算出することを特徴とする。
【0023】
請求項15記載の発明は、請求項記載の生産計画作成方法において、前記生産区分情報が前記受注生産であることを示す情報である場合、前記算出過程で、前記第2期間のタイムバケットで区切られた期間における生産日がその期間に振り分けられたロット生産候補の納期から遅れると、そのロット生産候補を変更させる値に評価値を算出することを特徴とする。
【0024】
請求項16記載の発明は、請求項14または15記載の生産計画作成方法において、前記第2期間のタイムバケットで区切られた期間における生産日がその期間に振り分けられたロット生産候補の納期から前の日にずれるほど、より低い評価になる評価値を算出することを特徴とする。
【0025】
請求項17記載の発明は、請求項または記載の生産計画作成方法において、ロット生産候補の生産数量の規模に応じて、前記第1期間のタイムバケットで区切られる各期間におけるそのロット生産候補の振り分け可能な期間の数が決定されることを特徴とする。
【0026】
請求項18記載の発明は、請求項または記載の生産計画作成方法において、前記遺伝子操作の実行後の各個体について、負荷が所定の評価値をオーバーしているか否かを判定し、オーバーしていれば、負荷がその所定の評価値を下回るまで、オーバーしている期間に振り分けられたロット生産候補をオーバーしていない期間に振り分けることを特徴とする。
【0027】
請求項19記載の発明は、請求項または記載の生産計画作成方法において、前記算出過程で、評価値が改善しない場合に個体を残す割合いや変異確率を修正することを特徴とする。
【0028】
請求項20記載の発明は、請求項または記載の生産計画作成方法において、前記タイムバケットを前記第1期間より短い第2期間に設定した場合、前記初期の個体集団を生成するとき、各ロット生産候補が、対応する納期の日に割り付くように、前記初期の個体集団を生成することを特徴とする。
【0029】
請求項21記載の発明は、請求項または記載の生産計画作成方法において、前記遺伝子操作の後、負荷が高くなった期間に振り分けられた各ロット生産候補に対する変異確率を、負荷が低くなった期間に振り分けられたロット生産候補に対するそれよりも高くすることを特徴とする。
【0030】
請求項22記載の発明は、請求項または記載の生産計画作成方法において、遺伝子座を占める遺伝子の数が多いほど変異確率をより高くすることを特徴とする。
【0031】
請求項23記載の発明は、請求項3または4記載の生産計画作成方法において、前記第1期間のタイムバケットで区切られた期間に対して前記第2期間のタイムバケットで区切られた各期間のうち、納期に対応する日に振り分けられた各ロット生産候補に対する遺伝子操作される確率を、その納期以外の日に振り分けられた各ロット生産候補に対する遺伝子操作される確率よりも高くすることを特徴とする。
【0032】
請求項24記載の発明は、請求項3または4記載の生産計画作成方法において、前記遺伝的アルゴリズムを基準回数以上実行したら、負荷の低い期間に振り分けられたロット生産候補の遺伝子座の値を確定することを特徴とする。
【0033】
【発明の実施の形態】
図1は生産計画作成方法の手順を示すフローチャート、図2は対象工程の一例を示す図、図3は図1の生産計画作成方法を実行するための生産計画作成システムの構成例を示す図であり、これらの図を用いて以下に本発明の生産計画作成方法およびそのシステムに係る第1実施形態について説明する。
【0034】
図1に示す生産計画作成方法は、図2の例に示すように、複数の設備および作業者などの資源と複数の工程(図では実装工程、組立工程など)とからなる生産プロセスにより、各種生産品を効率的に生産するために必要な生産計画を作成するためのものであり、ステップS11の「情報入力」と、ステップS12の「組合せ情報作成」と、ステップS13の「遺伝的アルゴリズムのパラメータ読み込み」と、ステップS14の「モデリング」と、ステップS15の「タイムバケット設定情報Ti(i=1,N)を読み込み」と、ステップS16の「初期個体集団の生成」と、ステップS17の「初期個体集団をタイムバケットTiを単位時間として評価」と、繰返し処理される、ステップS18の「2個体選択」、ステップS19の「交叉演算」、ステップS20の「突然変異演算」およびステップS21の「個体集団をタイムバケットTiを単位期間として評価」と、ステップS22の「タイムバケットの大きさを縮小(i=i+1)」と、ステップS23の「i>N」と、ステップS24の「結果出力」との各手順を有している。
【0035】
そして、上記生産計画作成方法は、図3の例に示す生産計画作成システムによって実行され、この生産計画作成システムは、入力装置1と、表示装置2と、これら入力装置1および表示装置2が接続される本体装置3とにより構成されている。本体装置3は、例えばコンピュータであり、オーダー情報I1、品番マスタ情報I2、構成マスタ情報I3、標準作業情報I4、資源稼動情報I5、タイムバケット情報I6、生産期間情報I7、ロット生産候補情報I8およびパラメータ情報I9などの各種情報を記憶する記憶部31と、組合せ情報作成部32と、モデリング作成P1、初期個体生成P2、遺伝的アルゴリズムの演算P3、個体の評価P4およびタイムバケットサイズ変更P5などの各種処理を実行する演算部33とにより構成されている。ただし、図3の例では、入力装置1および表示装置2は、CRTまたはLCDなどの表示装置、キーボードおよびコンピュータなどにより構成されている。
【0036】
次に、上記構成の生産計画作成システムにより実行される図1の各ステップについて図面をさらに使用しながら順次詳述する。
【0037】
図1のステップS11では、情報入力として、上記オーダー情報I1、品番マスタ情報I2、構成マスタ情報I3、標準作業情報I4、資源稼動情報I5、タイムバケット(サイズ)情報I6および生産期間情報I7などの各種情報が入力されると、これら各種情報は記憶部31に記憶される。
【0038】
図4に、図1の「情報入力」によって図3の記憶部31に記憶される各種情報の具体例を示す。記憶部31に記憶されるオーダー情報I1は、図4(a)に示すように、オーダーの種別を示すオーダー名、生産数量、納期および生産区分の情報を含んでいる。生産区分の欄には、受注生産を表す注文か、在庫補充生産を表す在庫のいずれかが入力される。
【0039】
品番マスタ情報I2は、図4(b)に示すように、各オーダーで受けた生産品の品番、そのオーダー名、ABC区分およびロットサイズの情報を含んでいる。ABC区分の欄には、月間生産数が大であればA、中であればB、小であればCが入力され、それら判定は所定のしきい値を用いて行われる。
【0040】
構成マスタ情報I3は、各オーダーを工程単位に展開するための基になる情報であり、図4(c)に示すように、親品番、親員数、子品番、子員数、工程および前工程の情報を含んでいる。図4(c)の例では、オーダー1は、親品番となってジョブ1,1−1,1−2の3つの子品番を従え、これら子品番のうち、ジョブ1は、親品番となってジョブ2,2−1,2−2の3つの子品番を従えている。そして、ジョブ1,1−1,1−2は工程2に属し、ジョブ2,2−1,2−2は工程1に属しているから、オーダー1に対しては、工程1,2が必要であり、工程1が終了しないと工程2に取りかかれないことが分かる。
【0041】
標準作業情報I4は、図4(d)に示すように、各オーダー、つまり各生産品に対して予め決定されたロット単位の工程毎に、使用する設備名、作業者数、設備負荷としての設備使用時間、および作業者負荷としての作業時間の情報を少なくとも1組含んでいる。例えば、オーダー1については、生産品が品番1のものであるからロットサイズが500となり、その生産品に対するロット単位の工程が工程名1,2の工程になり、これらの工程には、設備名、作業者数、設備負荷および作業者負荷の情報が2組づつ割り当てられる。これに対して、オーダー2の生産品に対するロット単位の工程は工程名1,2の工程になり、これらの工程には、設備名、作業者数、設備負荷および作業者負荷の情報が1組づつ割り当てられる。
【0042】
資源稼動情報I5は、図4(e)に示すように、各設備の稼動時刻を、生産計画の対象期間(例えば5週間)中の各日に割り付けた情報で構成されている。例えば、HND1の設備についての1日における稼動時刻は9時から17時になっている。また、4日,5日にはいずれの設備についても0が入力されており、設備が稼動されない日であることが分かる。
【0043】
図1に戻って、ステップS12では、組合せ情報作成の処理が図3の組合せ情報作成部32により実行されてロット生産候補テーブルが作成され、このロット生産候補テーブルがロット生産候補情報I8として記憶部31に記憶される。
【0044】
図5,図6に、図1の「組合せ情報作成」で得られるロット生産候補テーブルの例を示す。ただし、図5,図6には、オーダー1のみについての各ロット生産候補の一部の情報を示す。また、ステップS11で入力された生産期間情報I7による生産計画の対象期間は、便宜上、2000年8月30日から10月3日までの5週間とするが、本発明の生産計画の対象期間はこれに限定されるものではないことは言うまでもない。
【0045】
ロット生産候補テーブルは、生産計画の対象となる各オーダーによる生産品に対する生産数量、納期および生産区分の情報を含むオーダー情報I1と、各生産品に対して予め決定されたロット単位の工程毎に、使用する設備、作業者数、設備負荷および作業者負荷の情報を少なくとも1組含む標準作業情報I4とから、オーダー情報の各オーダーを該当する生産品の生産に必要な工程の情報からなるロット生産候補の情報に展開する処理を、全ての組合せについて行い、得られた各ロット生産候補の情報を、資源稼動情報I5に基く生産可能日(0は除外)の情報でさらに展開することで作成され、ロット生産候補の情報毎に、生産可能日の情報と、工程毎の、使用する設備、作業者数、設備負荷および作業者負荷の情報とを含んでいる。
【0046】
例えば、オーダー1の場合、標準作業情報I4の各工程には、設備名、作業者数、設備負荷および作業者負荷の情報が2組づつ割り当てられているから、一の生産可能日に対して4通りの組合せがあることとなり、図5,図6の例に示すように、各生産可能日毎に4通りのロット生産候補の情報に順次展開されることになる。なお、図5,図6に示す左端列の数字はロット生産候補の情報の識別子である。
【0047】
図1において、ステップS13では、遺伝的アルゴリズムのパラメータの読み込みとして、複数の遺伝子座を持ち計画候補となる個体の数(個体数設定)、変異確率、終了条件パラメータ、個体選択および淘汰処理用の割合い(例えば上位半分)などの設定条件が入力されると、これら設定条件はパラメータ情報I9として記憶部31に記憶される。
【0048】
ステップS14では、図3のモデリング作成P1の処理として、各オーダーの生産数量および対応するロットサイズから算出される1ロット(ロット生産候補テーブルの1ロット生産候補に対応)を遺伝子座とし、同様に、全てのオーダーの各ロットを遺伝子座とすることでモデリングが行われる。
【0049】
この後、ステップS15で、記憶部31のタイムバケット情報I6からタイムバケット設定情報Tiが演算部33に読み込まれ、ステップS16で、演算部33により初期個体集団の生成として初期個体生成P2の処理が実行される。続いて、ステップS17で、図3に示す個体の評価P4の処理として、初期個体集団を、タイムバケットTiを単位期間として評価する処理が実行される。
【0050】
図7に、図1の「初期個体集団の生成」の具体例を示す。図7の例では、任意の偶数値に設定可能な個体数は30になっている。
【0051】
初期個体集団は、ステップS13で設定された数(個体数)の各個体についてステップS14のモデリングにより割り当てられた各遺伝子座に、ロット生産候補テーブルに含まれる各ロット生産候補の情報の識別子を遺伝子として格納することで生成される。具体例としては、まず、オーダー1についてのロット生産候補群からステップS14で説明したロットの数だけロット生産候補を無作為に選んで例えば先頭の遺伝子座から格納していき、同様の処理をオーダー2,3,…というように繰り返すことで1の個体を生成し、これと同様の処理により残りの個体を生成するのである。図7では、例えば、個体30の遺伝子座NOが[1]の遺伝子座には、ロット生産候補テーブルにおける識別子19が遺伝子として格納されている。
【0052】
図8,図9に、初期個体集団の評価の説明図を示す。ただし、図9は図36に対応させて作成した図である。
【0053】
初期個体集団の評価は、タイムバケットTiを単位期間として負荷積みを行った後、その負荷積み結果に対してなされる。すなわち、ステップS16で初期個体集団が生成されると、ステップS17において、各個体の各遺伝子座の遺伝子(識別子)からロット生産候補テーブルに含まれる対応する負荷(第1実施形態では設備負荷および作業者負荷)を参照し、この負荷をタイムバケットで区切られた各期間に対して積み上げて負荷積みを行い、これら各期間の負荷積み結果を評価する所定の評価関数で評価値を算出することにより実行される。ここで、図36で説明した従来の負荷積みでは、ある優先順位に従って負荷積みが行われるのに対し、第1実施形態では、優先順位ではなく、個体毎に、各ロット生産候補を、この生産可能日に従って、タイムバケットで区切られた各期間のうち、対応する期間に対して積み上げることで、図8,図9に示すように、負荷積みが一括ないし一度に行われる。また、以下のステップS21でも、遺伝的アルゴリズムにおける遺伝子操作(交叉、突然変異)により決定された個体の個々の遺伝子座の値とロット生産候補テーブルの識別子とがマッチングした情報を、全ての遺伝子座(つまりロット)について抽出し、それらを一括して負荷積みをする。
【0054】
図1に戻って、ステップS17の後、繰返し処理されるステップS18〜S21で、変異確率などが設定された遺伝的アルゴリズムが図3に示す遺伝的アルゴリズムの演算P3の処理として実行される。その繰返し処理毎に、個体集団(繰返し処理の1回目は初期個体集団で、2回目以降は個体集団となるが、ここではこれらを総称して個体集団と呼ぶ)に対して遺伝子操作が行われ、続いて、その遺伝子操作で遺伝子の配列が組み替えられた後の個体集団に対してステップS17と同様の評価がなされる。
【0055】
図10に、遺伝的アルゴリズムによる遺伝子操作の説明図を示す。ステップS18で、個体集団から2個の個体が選択され、続いて、ステップS19で、それら2個の個体に対して交叉演算が実行される。この交叉演算により、2個の個体は、遺伝子座を占める遺伝子が互いに入れ替えられることになる。図10(a)の例では、交叉点以降において、個体xの7の遺伝子と個体yの6の遺伝子とが互いに入れ替えられている。
【0056】
この後、ステップS13で設定された変異確率に従って、個体集団から任意に選ばれた個体に対して突然変異演算が実行される(S20)。この突然変異演算により、任意に選ばれた個体の遺伝子が他の遺伝子に変更されることになる。図10(b)の例では、左から6つ目の遺伝子座の遺伝子3が他の遺伝子5に変更されている。
【0057】
この後、ステップS21で、上記遺伝子操作後の個体集団がステップS17と同様に評価される。この後、ステップS13で入力された終了条件パラメータを用いた判定で終了判定の結果が得られるまで、上記ステップS18〜S21の一連の処理が繰返し実行される。例えば、ステップS21で算出された評価値が所定の基準を満足するか、あるいは繰返し回数が所定回数に達するまで、一連の処理が繰返し実行される。また、ステップS18〜S21の一連の処理を繰り返す場合、ステップS13で入力された割合い(上位半分)に従って、評価値の悪い15個の個体を消滅させ、評価値の良い15個の個体をコピーして合計30個の個体にしてから、つまり淘汰してから、同様の処理が繰り返される。例えば、評価値が10410の個体は排除され、評価値が1580の個体は残される。
【0058】
上記ステップS18〜S21を囲むループを抜けると、全体的により最適な生産計画を立案しうる最適解(厳密には、総当たりによる最適解ではなく、遺伝子操作、個体の評価およびこの評価に応じた個体の淘汰という手法を用いて、自然淘汰的に選び抜かれた優良な個体から得られた、準最適化手法による準最適解)を得ることができるのであるが、第1実施形態では、その最適解を「高速に」得るための仕組みが設けられている。すなわち、ステップS15,S22,S23がその仕組みであり、タイムバケットサイズを段階的に小さくするようになっている。なお、第1実施形態では、大小の2段階になっているが、3段階以上でも構わない。
【0059】
図11に、段階的に小さくされるタイムバケットの様子を示し、図12に、上記最適解を「高速に」得るための仕組みがない場合のタイムバケットサイズの例を示し、図13,図14に、タイムバケットサイズを段階的に小さくすることで得られるロット生産候補テーブルの例を示す。ただし、図13において、タイムバケット1は、2000年8月30日〜9月5日の期間を示し、タイムバケット2は、2000年9月6日〜9月12日の期間を示す。また、図14において、対象期間は、2000年8月30日〜9月5日である。
【0060】
第1実施形態では、まず、ステップS18〜S21を囲むループを最初に抜け出すまでは、図11の上段に示すように、タイムバケットサイズが1週間に設定され、ステップS18〜S21を囲むループを次に抜け出すまでは、図11の下段に示すように、タイムバケットサイズが1日に設定される。つまり、ステップS15で、最初のタイムバケットサイズは1週間に設定され、ステップS22に初めて進んだときに、図3のタイムバケットサイズ変更P5の処理として、タイムバケットサイズが1日に設定されるとともに、変数iが1だけ増分され(初期値はS15により1)、ステップS23でNOの判定結果となって(Nが例えば2で、i=N)、ステップS16に戻り、再度ステップS22に進んだとき、変数iが1だけ増分され(i=3)、ステップS23でYESの判定結果となって(i>N)、ステップS24に進んで、全体的により最適な生産計画を立案しうる最適解が出力されるのである。要するに、まず、タイムバケットサイズを1週間に設定して、初期個体集団の生成(S16)、ステップS18〜S21を囲む繰り返し処理の遺伝的アルゴリズムにより、1週間のタイムバケットで最終的に得られた個体集団の計画候補のうち評価値が最適であるものを探索し、続いて、タイムバケットサイズを1日に設定して、その最適な評価値となる計画候補から、初期個体集団の生成、ステップS18〜S21を囲む繰り返し処理の遺伝的アルゴリズムにより、1日のタイムバケットで最終的に得られた個体集団の計画候補のうち評価値が最適であるものを探索するのである。なお、第1実施形態では、最初のタイムバケットサイズが1週間になっているが、これに限らず、10日または2週間など、複数日であればよい。
【0061】
ここで、最適解を「高速に」得るための仕組みがない場合、図12に示すように、タイムバケットサイズは1日となる。そして、例えば、設備が3台、作業者数が2である場合、210(=35×3×2)通りの組合せになる。これに対して、第1実施形態では、1週間のタイムバケットの場合、30(=5×3×2)通りの組合せとなり、1日のタイムバケットの場合、42(=7×3×2)通りの組合せとなるから、図11の例に示すように、ロットAを第1週目の第3日目に振り分けるまでの演算回数が低減する。換言すると、タイムバケットサイズを1週間に設定するということは、図5,図6で示したロット生産候補テーブルを図13に示すようなロット生産候補テーブルに圧縮することであるから、まず、そのロット生産候補テーブルから、1週間のタイムバケットで区切られた各期間に各ロット生産候補を振り分ける場合の最適解を求め、続いて、その最適解から得られる図14に示すようなロット生産候補テーブルから、1日のタイムバケットで区切られた各期間(日)に各ロット生産候補を振り分ける場合の最適解を求めることになるのである。この結果、最適解を「高速に」得ることができる。
【0062】
以上、第1実施形態によれば、限られた時間内で、全体的により最適な生産計画を高速に立案することができる。
【0063】
図15は評価で使用する評価関数の説明図であり、この図を用いて以下に本発明に係る第2実施形態について説明する。
【0064】
第2実施形態では、第1実施形態の生産計画作成方法およびそのシステムとの相違点として、図3に示す演算部33による個体の評価P4の処理において、生産区分の情報に応じた評価関数が使用される。図15の例では、生産区分の情報が注文であるオーダー1,2に対しては、生産区分の情報の注文に応じた評価関数f1 (x)が使用され、生産区分の情報が在庫であるオーダー3に対しては、生産区分の情報の在庫に応じた評価関数f2 (x)が使用されている。
【0065】
以上、第2実施形態によれば、第1実施形態と同様、限られた時間内で、全体的により最適な生産計画を高速に立案することができるほか、例えば受注生産を在庫補充生産よりも優先させるといったオーダーの特徴に合った最適な生産計画を立案することができる。
【0066】
図16はタイムバケットに関する処理方法の説明図であり、この図を用いて以下に本発明に係る第3実施形態について説明する。
【0067】
第3実施形態では、図16に示すように、1週間のタイムバケットによる処理および1日のタイムバケットによる処理が、1週間のタイムバケットで区切られる生産計画の対象期間の各期間について並列的に実行される。
【0068】
このように、1週間のタイムバケットで区切られる生産計画の対象期間の各期間について、1週間のタイムバケットによる処理および1日のタイムバケットによる処理が並列的に実行されると、最適解を1度に確定することができるので、最適解を高速に算出することができる。また、第3実施形態は、各週の確定が他の週に影響しない場合に有効である。
【0069】
図17はタイムバケットに関する別の処理方法の説明図であり、この図を用いて以下に本発明に係る第4実施形態について説明する。
【0070】
第4実施形態では、図17に示すように、1週間のタイムバケットによる処理および1日のタイムバケットによる処理は、1週間のタイムバケットで区切られる生産計画の対象期間の各期間について順次実行され、その対象期間の各期間のうち、前の期間についての各ロット生産候補の振り分けで確定する所定値が、次の期間についての各ロット生産候補の振り分けに考慮される。例えば、5週間の生産計画の対象期間に対する総残業時間が50時間である場合、1週目の期間についての各ロット生産候補の振り分けで確定する残業時間が20時間であったとすれば、残り4週の期間については、残業時間が30時間となるように、各ロット生産候補の振り分けが制限を受けながら行われるのである。
【0071】
以上、第4実施形態によれば、1週間のタイムバケットで区切られる生産計画の対象期間の各期間のうち、前の期間についての各ロット生産候補の振り分けで確定する所定値が、次の期間についての各ロット生産候補の振り分けに考慮されるから、例えば所定の規則に合わせた生産計画の立案が可能になる。また、所定値が残業時間である場合、対象期間の残業時間を総残業時間内に収めることが可能になるほか、取り決めに適合し、しかも柔軟性の高い生産計画の立案が可能になる。さらに、処理速度も向上する。
【0072】
図18は初期個体集団の生成に関する説明図であり、この図を用いて以下に本発明に係る第5実施形態について説明する。
【0073】
第5実施形態では、第1実施形態との相違点として、初期個体集団を生成するとき、図18に示すように、各ロット生産候補が、対応する納期の日かそれより数日前の日に割り付くように、初期個体集団が生成される。すなわち、納期に割付け→1週間のタイムバケットに集約→1週間のタイムバケットで最適化→1日のタイムバケットで最適化により、図18に示すように、オーダーA,B,C,D,Eのうち、第1週目の期間に納期が属するオーダーA,B,Dが第1週目の期間に振り分けられてできるだけ納期に近づき、第2週目の期間に納期が属するオーダーCが第2週目の期間に振り分けられてできるだけ納期に近づき、第3週目の期間に納期が属するオーダーEが第3週目の期間に振り分けられてできるだけ納期に近づくことになる。
【0074】
以上、第5実施形態によれば、ロット生産候補が納期に近づくようになり、納期に近づけた生産計画が可能になる。
【0075】
図19は生産計画作成方法の手順を示すフローチャートであり、この図を用いて以下に本発明に係る第6実施形態について説明する。
【0076】
第6実施形態は、第1実施形態との相違点として、図19に示すステップS31の「負荷オーバー?」と、ステップS32の「負荷の低いところのロットと相談し、OKなら移動あるいは交換」とにより、1日のタイムバケットによる計画候補では、そのタイムバケットで区切られたいずれかの日に対して負荷積みされた負荷(設備負荷または作業者負荷)が、負荷許容レベルをオーバーして負荷オーバーになった場合(S31でYES)、負荷オーバーになった期間に振り分けられた少なくとも1つのロット生産候補の識別子を他の識別子に変更して(S32)、負荷積み結果を調整する。例えば、ステップS32において、まず、S32の第1処理として、負荷オーバーの生産位置(生産可能日、設備、作業者数)を抽出し、S32の第2処理として、その生産位置のロット生産候補を1つ抽出(ただし納期厳守)して他の振り分け可能な遺伝子座に移動させ、S32の第3処理として、負荷率(例えば設備負荷の場合、負荷許容レベルである設備負荷能力に対する負荷積みされた負荷の割合い)を計算し、S32の第4処理として、負荷オーバーが解消されれば、ステップS22に進み(この後、S23,S24に進む)、解消されなければ、S32の第2処理に戻る。
【0077】
以上、第6実施形態によれば、負荷オーバーになった期間に振り分けられたロット生産候補が、負荷オーバーしていない期間に振り分けられた他のロット生産候補と折衝しながら、移動または交換により自己の識別子を変更することで、負荷がタイムバケットで区切られた期間に対する負荷許容レベル内に収まらない状況を早く回避することができる。
【0078】
図20は負荷オーバーの対処法の説明図であり、この図を用いて以下に本発明に係る第7実施形態について説明する。
【0079】
第7実施形態では、第6実施形態との相違点として、負荷オーバーになった場合において、識別子の変更は、負荷オーバーになった期間を含み1週間のタイムバケットで区切られる期間と、この期間に隣接する期間とを特定し、これら両期間の境界を挟む両方の日のうち、負荷の大きい方の日に振り分けられた少なくとも1つのロット生産候補を負荷の小さい方の日に少なくとも振り分け直すことで行われる。
【0080】
例えば、1週間のタイムバケットでの最適化、1日のタイムバケットでの最適化の後、負荷オーバーになった場合、まず、第1処理として、負荷オーバーになった期間(1週間)とこの期間に隣接する期間(1週間)とを特定し、これら両期間の境界を挟む両方の日(図20では、7と8、14と15など)の負荷率を算出し、第2処理として、算出された両負荷率のうち、大きい方の負荷率の日に振り分けられたロット生産候補を抽出(ただし納期厳守)して小さい方の負荷率の日に移動(または交換)させ、第3処理として、負荷率を計算し、第4処理として、負荷オーバーが解消されれば、ステップS22に進み(この後、S23,S24に進む)、解消されなければ、上記第2処理に戻る。
【0081】
以上、第7実施形態によれば、負荷がタイムバケットで区切られた期間に対する負荷許容レベル内に収まらない状況を早く回避することができるほか、タイムバケットで区切られた期間を超えた負荷積み結果の調整が可能になる。
【0082】
図21は生産計画作成方法の手順を示すフローチャートであり、この図を用いて以下に本発明に係る第8実施形態について説明する。
【0083】
第8実施形態は、第1実施形態との相違点として、図21に示すステップS41の「i>1&負荷オーバー?」と、ステップS42の「負荷許容設定下げる&タイムバケットの大きさを拡大(i=i−1)」とにより、1日のタイムバケットによる計画候補では、負荷オーバーになった場合(S41でYES)、ステップS42において、1週間のタイムバケットによる負荷積みに対する負荷許容レベルを下げ、タイムバケットサイズを1週間に戻し、i=i−1によりiを1に戻してステップS23に進み、このステップでの判定結果がNOになるようにして、再度、1週間のタイムバケットによる処理および1日のタイムバケットによる処理を実行する。
【0084】
以上、第8実施形態によれば、1週間のタイムバケットによる負荷積みに対する負荷許容レベルを下げることで、1日のタイムバケットでの最適な評価値となる計画候補が負荷オーバーし難くなる。
【0085】
図22は一例となる評価関数の説明図であり、この図を用いて以下に本発明に係る第9実施形態について説明する。
【0086】
第9実施形態は、第1実施形態との相違点として、図3に示す個体の評価P4の処理において、負荷積み後の各設備に対する設備負荷の合計値と標準の設備操業時間との差の二乗和が小さいものほどより高い評価になる評価値を算出する。図22の例の場合、HND1,HIC,CELL1の各設備負荷の合計を示す設備負荷時間と設備操業時間との差の二乗和の総計が小さいものほどより高い評価になる。この場合、図22(a)の評価値の方が図22(b)の評価値よりも良くなり、各設備を標準の設備操業時間で極力稼働させることが可能になる。
【0087】
以上、第9実施形態によれば、各設備を標準の設備操業時間で極力稼働させることができるほか、負荷積み後の設備負荷の合計値が標準の設備操業時間から離れるほど、評価値が二乗で悪くなり、その設備負荷の合計値となった計画候補が早く除外されるから、各設備を標準の設備操業時間で極力稼働させることができる計画候補に早く収束させることが可能になる。
【0088】
図23は一例となる評価関数の説明図であり、この図を用いて以下に本発明に係る第10実施形態について説明する。
【0089】
第10実施形態は、第1実施形態との相違点として、図3に示す個体の評価P4の処理において、負荷積み後の作業者負荷の合計値と標準の総作業者操業時間との差の二乗和が小さいものほどより高い評価になる評価値を算出する。図23の例の場合、各作業者負荷の合計値(図23では一の作業者負荷の合計値のみ図示)である総作業者負荷時間と標準の総作業者操業時間との差の二乗和の総計が小さいものほどより高い評価になる。この場合、図23(a)の評価値の方が図23(b)の評価値よりも良くなり、作業者負荷の合計値(総作業者負荷時間)を標準の総作業者操業時間に極力近づけることができる。
【0090】
以上、第10実施形態によれば、作業者負荷の合計値を標準の総作業者操業時間に極力近づけることができるほか、負荷積み後の作業者負荷の合計値が標準の総作業者操業時間から離れるほど、評価値が二乗で悪くなり、その作業者負荷の合計値となった計画候補が早く除外されるから、作業者負荷の合計値を標準の総作業者操業時間に極力近づけることができる計画候補に早く収束させることが可能になる。
【0091】
図24は一例となる評価関数の説明図であり、この図を用いて以下に本発明に係る第11実施形態について説明する。
【0092】
第11実施形態は、第1実施形態との相違点として、図3に示す個体の評価P4の処理において、生産区分の情報が在庫である場合、図24に示すように、1日のタイムバケットで区切られた期間(1日)における生産日がその期間に振り分けられたロット生産候補の納期から遅れるほどより低い評価になる評価値を算出する。ただし、図24の例では、在庫が0になる日より後に生産日がくることは禁止されている。
【0093】
以上、第11実施形態によれば、在庫補充生産の場合、多少納期に遅れても生産が許容されるから、より柔軟性の高い生産計画の立案が可能になる。また、最適解の近傍探索が可能になる。
【0094】
図25は一例となる評価関数の説明図であり、この図を用いて以下に本発明に係る第12実施形態について説明する。
【0095】
第12実施形態は、第1実施形態との相違点として、図3に示す個体の評価P4の処理において、生産区分の情報が注文である場合、図25に示すように、1日のタイムバケットで区切られた期間における生産日がその期間に振り分けられたロット生産候補の納期から遅れると、そのロット生産候補を変更させる値に評価値を算出する。図25の例では、ロット生産候補の納期から遅れると、評価値は良と悪との2値のうち、悪の評価値になっている。
【0096】
以上、第12実施形態によれば、受注生産の場合、生産日が納期から遅れるロット生産候補は他のロット生産候補に変更されることになるから、納期厳守の生産計画の立案が可能になる。
【0097】
図26は一例となる評価関数の説明図であり、この図を用いて以下に本発明に係る第13実施形態について説明する。
【0098】
第13実施形態は、第11実施形態との相違点として、図3に示す個体の評価P4の処理において、1日のタイムバケットで区切られた期間における生産日がその期間に振り分けられたロット生産候補の納期から前の日にずれるほど、より低い評価になる評価値を算出する。
【0099】
以上、第13実施形態によれば、多少納期に前倒ししても生産が許容されるようになるから、より一層柔軟性の高い生産計画の立案が可能になる。また、遺伝的アルゴリズムにおいて、適正な納期から外れる度合いが大きいロット生産候補ほど早く除外されることになり、適正な納期により近くなる生産計画が立案されることになる。
【0100】
図27は一例となる評価関数の説明図であり、この図を用いて以下に本発明に係る第14実施形態について説明する。
【0101】
第14実施形態は、第12実施形態との相違点として、図3に示す個体の評価P4の処理において、1日のタイムバケットで区切られた期間における生産日がその期間に振り分けられたロット生産候補の納期から前の日にずれるほど、より低い評価になる評価値を算出する。
【0102】
以上、第14実施形態によれば、多少納期に前倒ししても生産が許容されるようになるから、柔軟性の高い生産計画の立案が可能になる。また、遺伝的アルゴリズムにおいて、適正な納期から外れる度合いが大きいロット生産候補ほど早く除外されることになり、適正な納期により近くなる生産計画が立案されることになる。
【0103】
図28はロット生産候補の振り分けに関する説明図であり、この図を用いて以下に本発明に係る第15実施形態について説明する。
【0104】
第15実施形態では、第1実施形態との相違点として、ロット生産候補の生産数量の規模に応じて、1週間のタイムバケットで区切られる各期間におけるそのロット生産候補の振り分け可能な期間の数が決定される。例えば、ロット生産候補のABC区分の情報がAであれば、納期週またはその前週にそのロット生産候補を振り分けることができ、BまたはCであれば、納期週にそのロット生産候補を振り分けることができるように設定される。
【0105】
ここで、生産数量の規模が大きい場合、頻繁なオーダーが望めて生産リスクが小さいのに対して、生産数量の規模が小さい場合、生産リスクが大きいので、生産数量の規模に応じて、例えば生産数量の規模が大きい場合に限り、ロット生産候補の振り分け可能な期間に多少長めの幅をもたせる。例えば、図28に示すように、オーダー1,2,3の納期をそれぞれ20日,12日,30日とし、オーダー1,2,3のABC区分をそれぞれA,B,Cとしたとき、生産可能日の設定時において、オーダー1に対応するロット生産候補は第2週または第3週のいずれの期間でも振り分け可能に、オーダー2,3に対応するロット生産候補はそれぞれ第2週,第5週のみに振り分け可能に処理される。
【0106】
以上、第15実施形態によれば、ロット生産候補の生産数量の規模に応じてその振り分け可能な期間の数が決定されるので、負荷割付けの平準化用の移動対象を生産数量に応じて変えることができ、負荷の平準化を早めることができる。
【0107】
図29は負荷オーバーの対処法の説明図であり、この図を用いて以下に本発明に係る第16実施形態について説明する。
【0108】
第16実施形態は、第1実施形態との相違点として、図29に示すように、遺伝子操作の実行後の各個体について、負荷が所定の評価値(図では基準値)をオーバーしているか否かを判定し(S51)、オーバーしていれば(S51でYES)、負荷が基準値を下回るまで、オーバーしている期間に振り分けられたロット生産候補をオーバーしていない期間に振り分ける(S52)。すなわち、ステップS52に進むと、S52の第1処理として、負荷オーバーの生産位置(生産可能日、設備、作業者負荷)を抽出し、S52の第2処理として、その生産位置のロット生産候補を少なくとも1つ抽出(ただし納期厳守)して負荷の低いところへ移動し、S52の第3処理として、S52の第1,第2処理を、負荷が基準値を下回るまで繰り返すのである。
【0109】
以上、第16実施形態によれば、遺伝的アルゴリズムと負荷オーバー順次解消ノウハウによる負荷積みを可能とすることで、負荷の平準化を早くすることができる。
【0110】
図30は評価値が改善しない場合の対処法の説明図であり、この図を用いて以下に本発明に係る第17実施形態について説明する。
【0111】
第17実施形態は、第1実施形態との相違点として、図30に示すように、一定回数評価値が改善しない場合(S61でYES)、遺伝的アルゴリズムに対する個体を残す割合いや変異確率を修正する。
【0112】
以上、第17実施形態によれば、評価値が改善しない場合、個体を残す割合いや変異確率が修正されるので、遺伝的アルゴリズムの近傍探索が可能となり、負荷の平準化を早めることができる。
【0113】
図31は初期個体の生成の説明図であり、この図を用いて以下に本発明に係る第18実施形態について説明する。
【0114】
第18実施形態は、第1実施形態との相違点として、1日のタイムバケットの場合、「初期個体集団の生成」のステップにおいて(S71)、初期個体集団を生成するとき、各ロット生産候補が、対応する納期の日に割り付くように、初期個体集団を生成する。
【0115】
以上、第18実施形態によれば、納期に近づけた生産計画を得るための負荷の平準化を早めることができる。
【0116】
図32は負荷の平準化を早める手法の説明図であり、この図を用いて以下に本発明に係る第19実施形態について説明する。
【0117】
第19実施形態は、第1実施形態との相違点として、遺伝子操作の後、変異確率をステップS13で設定した値に初期化し(S81)、続いて、ステップS21の評価の結果、負荷が高くなった期間(タイムバケットで区切られた期間)に振り分けられた各ロット生産候補に対する変異確率を、負荷が低くなった期間に振り分けられたロット生産候補に対するそれよりも高くする。
【0118】
以上、第19実施形態によれば、負荷が高くなった期間に振り分けられた各ロット生産候補ほど突然変異しやすくなるから、遺伝的アルゴリズムによる負荷の平準化が早くなる。
【0119】
図33は最適解を早く得るための手法の説明図であり、この図を用いて以下に本発明に係る第20実施形態について説明する。
【0120】
第20実施形態は、第1実施形態との相違点として、「遺伝的アルゴリズムのパラメータ読み込み」において(S91)、遺伝子座を占める遺伝子の数(対立遺伝子数)が多いほど変異確率をより高くする。図33の例では、対立遺伝子数が50までは、交叉確率が0.5、変異確率(図では突然変異確率)が0.005に、対立遺伝子数が51〜100までは、交叉確率が0.7、変異確率が0.010に、対立遺伝子数が101以上は、交叉確率が0.8、変異確率が0.020に設定されている。
【0121】
以上、第20実施形態によれば、様々な計画パターンを早く探索でき、最適な評価値となる計画候補を探索する処理を高速にすることができる。
【0122】
図34は納期生産を可能にする手法の説明図であり、この図を用いて以下に本発明に係る第21実施形態について説明する。
【0123】
第21実施形態は、第1実施形態との相違点として、1週間のタイムバケットで区切られた期間に対して1日のタイムバケットで区切られた各期間のうち、納期に対応する日に振り分けられた各ロット生産候補に対する遺伝子操作される確率を、その納期以外の日に振り分けられた各ロット生産候補に対する遺伝子操作される確率よりも高くする。図34の例では、1から7の数値列が1週間のタイムバケットで区切られた期間であり、その各数値が1日のタイムバケットで区切られた期間であるが、数値5が納期(図では納期日)であるから、その5日に振り分けられた各ロット生産候補に対する遺伝子操作される確率(交叉確率や変異確率)が、5日以外の1〜4,6,7日に振り分けられた各ロット生産候補に対する遺伝子操作される確率よりも高くされるのである。
【0124】
以上、第21実施形態によれば、納期に対応する日に振り分けられた各ロット生産候補が集中的にしかも高速に遺伝的アルゴリズムで変わるから、納期に合わせて最適化した生産計画を立案することが可能となる。
【0125】
図35は最適解を早く得るための手法の説明図であり、この図を用いて以下に本発明に係る第22実施形態について説明する。
【0126】
第22実施形態は、第1実施形態との相違点として、遺伝的アルゴリズムを基準回数以上実行したら、図35に示すように、設備負荷能力のレベルよりも低い割付確定基準線のレベルより負荷が低くなる期間に振り分けられたロット生産候補の遺伝子座の値を確定する。図35の例では、タイムバケットで区切られた第2の期間に対する設備Bについての負荷が割付確定基準線のレベルより低くなって、そのロット生産候補の遺伝子座の値が確定している。
【0127】
以上、第22実施形態によれば、負荷の低い期間に振り分けられたロット生産候補の遺伝子座の値が確定し、負荷の高い期間に振り分けられたロット生産候補対する処理だけで済むから、計画候補を高速に得ることができる。
【0128】
【発明の効果】
以上のことから明らかなように、請求項1記載の発明によれば生産計画の立案に必要な最適な評価値となる計画候補を得るための演算回数を低減することができ、高速に生産計画を立案することが可能となる。
【0129】
請求項2記載の発明によれば、例えば受注生産を在庫補充生産よりも優先させるといったオーダーの特徴に合った最適な生産計画を立案することができる。
【0130】
請求項3記載の発明によれば、まず、複数日からなる第1期間のタイムバケットで、最適な評価値となる計画候補が探索され、続いて、その計画候補から、第1期間より短い第2期間のタイムバケットで、最適な評価値となる計画候補が探索されるから、生産計画の立案に必要な最適な評価値となる計画候補を得るための演算回数を低減することができ、高速に生産計画を立案することが可能となる。
【0131】
請求項4記載の発明によれば、例えば受注生産を在庫補充生産よりも優先させるといったオーダーの特徴に合った最適な生産計画を立案することができる。
【0132】
請求項5記載の発明によれば、第1期間のタイムバケットで区切られる生産計画の対象期間の各期間について、第1期間のタイムバケットによる処理および第2期間のタイムバケットによる処理が並列的に実行されるから、最適解を高速に算出することができる。
【0133】
請求項6記載の発明によれば、例えば所定の規則に合わせた生産計画の立案が可能になる。
【0134】
請求項7記載の発明によれば、対象期間の残業時間を総残業時間内に収めることが可能になるほか、取り決めに適合し、しかも柔軟性の高い生産計画の立案が可能になる。
【0135】
請求項8記載の発明によれば、ロット生産候補が納期に近づくようになり、納期に近づけた生産計画が可能になる。
【0136】
請求項9記載の発明によれば、例えば負荷オーバーになった期間に振り分けられたロット生産候補が、負荷オーバーしていない期間に振り分けられた他のロット生産候補と折衝しながら、移動または交換により自己の識別子を変更することで、負荷がタイムバケットで区切られた期間に対する負荷許容レベル内に収まらない状況を早く回避することができる。
【0137】
請求項10記載の発明によれば、負荷がタイムバケットで区切られた期間に対する負荷許容レベル内に収まらない状況を早く回避することができる。
【0138】
請求項11記載の発明によれば、第1期間のタイムバケットによる負荷積みに対する負荷許容レベルを下げることで、第2期間のタイムバケットでの最適な評価値となる計画候補が負荷オーバーし難くなる。
【0139】
請求項12記載の発明によれば、各設備を標準の設備操業時間で極力稼働させることができるほか、負荷積み後の負荷の合計値が標準の設備操業時間から離れるほど、評価値が二乗で悪くなり、その負荷の合計値となった計画候補が早く除外されるから、各設備を標準の設備操業時間で極力稼働させることができる計画候補に早く収束させることが可能になる。
【0140】
請求項13記載の発明によれば、作業者の負荷の合計値を標準の総作業者操業時間に極力近づけることができるほか、負荷積み後の作業者の負荷の合計値が標準の総作業者操業時間から離れるほど、評価値が二乗で悪くなり、その作業者の負荷の合計値となった計画候補が早く除外されるから、作業者の負荷の合計値を標準の総作業者操業時間に極力近づけることができる計画候補に早く収束させることが可能になる。
【0141】
請求項14記載の発明によれば、在庫補充生産の場合、多少納期に遅れても生産が許容されるようになるから、より柔軟性の高い生産計画の立案が可能になる。
【0142】
請求項15記載の発明によれば、受注生産の場合、生産日が納期から遅れるロット生産候補は他のロット生産候補に変更されることになるから、納期厳守の生産計画の立案が可能になる。
【0143】
請求項16記載の発明によれば、多少納期に前倒ししても生産が許容されるようになるから、柔軟性の高い生産計画の立案が可能になるほか、最適な評価値に早く収束させることができる。
【0144】
請求項17記載の発明によれば、ロット生産候補の生産数量の規模に応じてその振り分け可能な期間の数が決定されるから、負荷割付けの平準化用の移動対象を生産数量に応じて変えることができ、負荷の平準化を早めることができる。
【0145】
請求項18記載の発明によれば、遺伝的アルゴリズムと負荷オーバー順次解消ノウハウによる負荷積みを可能とすることで、負荷の平準化を早くすることができる。
【0146】
請求項19記載の発明によれば、評価値が改善しない場合、個体を残す割合いや変異確率が修正されるから、遺伝的アルゴリズムの近傍探索が可能となり、負荷の平準化を早めることができる。
【0147】
請求項20記載の発明によれば、納期に近づけた生産計画を得るための負荷の平準化を早めることができる。
【0148】
請求項21記載の発明によれば、負荷が高くなった期間に振り分けられた各ロット生産候補ほど突然変異しやすくなるから、遺伝的アルゴリズムによる負荷の平準化が早くなる。
【0149】
請求項22記載の発明によれば、様々な計画パターンを早く探索でき、最適な評価値となる計画候補を探索する処理を高速にすることができる。
【0150】
請求項23記載の発明によれば、納期に対応する日に振り分けられた各ロット生産候補が集中的にしかも高速に遺伝的アルゴリズムで変わるから、納期に合わせて最適化した生産計画を立案することが可能となる。
【0151】
請求項24記載の発明によれば、負荷の低い期間に振り分けられたロット生産候補の遺伝子座の値が確定し、負荷の高い期間に振り分けられたロット生産候補対する処理だけで済むから、計画候補を高速に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】生産計画作成方法の手順を示すフローチャートである。
【図2】対象工程の一例を示す図である。
【図3】図1の生産計画作成方法を実行するための生産計画作成システムの構成例を示す図である。
【図4】図1の「情報入力」によって図3の記憶部に記憶される各種情報の具体例を示す図である。
【図5】図1の「組合せ情報作成」で得られるロット生産候補テーブルの例を示す図である。
【図6】図1の「組合せ情報作成」で得られるロット生産候補テーブルの例を示す図である。
【図7】図1の「初期個体集団の生成」の具体例を示す図である。
【図8】初期個体集団の評価の説明図である。
【図9】初期個体集団の評価の説明図である。
【図10】遺伝的アルゴリズムによる遺伝子操作の説明図である。
【図11】段階的に小さくされるタイムバケットの様子を示す図である。
【図12】最適解を「高速に」得るための仕組みがない場合のタイムバケットサイズの例を示す図である。
【図13】タイムバケットサイズを段階的に小さくすることで得られるロット生産候補テーブルの例を示す図である。
【図14】タイムバケットサイズを段階的に小さくすることで得られるロット生産候補テーブルの例を示す図である。
【図15】評価で使用する評価関数の説明図である。
【図16】タイムバケットに関する処理方法の説明図である。
【図17】タイムバケットに関する別の処理方法の説明図である。
【図18】初期個体集団の生成に関する説明図である。
【図19】生産計画作成方法の手順を示すフローチャートである。
【図20】負荷オーバーの対処法の説明図である。
【図21】生産計画作成方法の手順を示すフローチャートである。
【図22】一例となる評価関数の説明図である。
【図23】一例となる評価関数の説明図である。
【図24】一例となる評価関数の説明図である。
【図25】一例となる評価関数の説明図である。
【図26】一例となる評価関数の説明図である。
【図27】一例となる評価関数の説明図である。
【図28】ロット生産候補の振り分けに関する説明図である。
【図29】負荷オーバーの対処法の説明図である。
【図30】評価値が改善しない場合の対処法の説明図である。
【図31】初期個体の生成の説明図である。
【図32】負荷の平準化を早める手法の説明図である。
【図33】最適解を早く得るための手法の説明図である。
【図34】納期生産を可能にする手法の説明図である。
【図35】最適解を早く得るための手法の説明図である。
【図36】生産計画立案方法で採られる負荷積みの説明図である。
【符号の説明】
1 入力装置
2 表示装置
3 本体装置
31 記憶部
32 組合せ情報作成部
33 演算部

Claims (24)

  1. コンピュータを構成する記憶部に記憶された、生産計画の対象となる各オーダーによる生産品についての生産数量および納期の情報を含むオーダー情報と、各生産品に対して予め決定されたロット単位の工程毎に、使用する設備、作業者数および設備の負荷としての設備使用時間の情報を少なくとも1組含む標準作業情報とから
    前記コンピュータを構成する演算部によって、前記オーダー情報の各オーダーを該当する生産品の生産に必要な工程の情報からなるロット生産候補の情報に展開する処理を、全ての組合せについて行い、得られた各ロット生産候補の情報を生産可能日の情報でさらに展開して、ロット生産候補の情報毎に、生産可能日の情報と、工程毎の、使用する設備、作業者数および負荷の情報とが割り当てられたロット生産候補テーブルと、遺伝的アルゴリズムに対して設定された、複数の遺伝子座を持ち計画候補となる個体の数、変異確率および終了条件パラメータとを利用して、生産計画の作成を行うシステムであって、
    前記演算部は、
    前記設定された数の各個体の各遺伝子座に、前記ロット生産候補テーブルに含まれる各ロット生産候補の情報の識別子を遺伝子として格納して、初期の個体集団を生成する生成手段と、
    前記個体集団に対して前記変異確率を設定した遺伝的アルゴリズムによる遺伝子操作を実行する遺伝子操作手段と、
    前記遺伝子操作の後、各個体の各遺伝子座の遺伝子から前記ロット生産候補テーブルに含まれる対応する負荷を参照し、これら負荷をタイムバケットで区切られた各期間に対して積み上げて負荷積みを行う負荷積み手段と、
    前記負荷積み結果を評価する所定の評価関数で評価値を算出する算出手段と、
    前記遺伝子操作、負荷積みおよび評価値の算出を、前記終了条件パラメータを用いた判定で終了判定の結果が得られるまで繰り返しながら、各々の繰り返し過程で個体集団としての計画候補を生成し、最終的に得られた個体集団の計画候補のうち評価値が最適であるものを探索する探索手段と
    を備え、
    前記タイムバケットを複数日からなる第1期間に設定して、前記初期の個体集団の生成、遺伝子操作、負荷積み、評価値の算出および最適な評価値となる計画候補の探索により、最適な評価値となる計画候補を探索し、この計画候補から、前記タイムバケットを前記第1期間より短い第2期間に設定して、前記初期の個体集団の生成、遺伝子操作、負荷積み、評価値の算出および最適な評価値となる計画候補の探索により、最適な評価値となる計画候補を探索する
    ことを特徴とする生産計画作成システム。
  2. 前記オーダー情報は、受注生産であるか在庫補充生産であるかを区別する生産区分情報をさらに含み、前記算出手段は、前記生産区分情報に応じた評価関数を使用することを特徴とする請求項1記載の生産計画作成システム。
  3. 請求項1または2記載の生産計画作成システムによって実行される生産計画作成方法であって、
    前記生成手段により、上記設定された数の各個体の各遺伝子座に、前記ロット生産候補テーブルに含まれる各ロット生産候補の情報の識別子を遺伝子として格納して、初期の個体集団を生成する生成過程と、
    前記遺伝子操作手段により、前記個体集団に対して前記変異確率を設定した遺伝的アルゴリズムによる遺伝子操作を実行する遺伝子操作過程と、
    前記負荷積み過程により、この遺伝子操作過程の後、各個体の各遺伝子座の遺伝子から前記ロット生産候補テーブルに含まれる対応する負荷を参照し、これら負荷をタイムバケットで区切られた各期間に対して積み上げて負荷積みを行う負荷積み過程と、
    前記算出手段により、前記負荷積み結果を評価する所定の評価関数で評価値を算出する算出過程と、
    前記探索手段により、前記遺伝子操作過程、負荷積み過程および算出過程の処理を、前記終了条件パラメータを用いた判定で終了判定の結果が得られるまで繰り返しながら、各々の繰り返し過程で個体集団としての計画候補を生成し、最終的に得られた個体集団の計画候補のうち評価値が最適であるものを探索する探索過程と
    を有し、
    前記タイムバケットを複数日からなる第1期間に設定して、前記生成過程、遺伝子操作過程、負荷積み過程、算出過程および探索過程により、最適な評価値となる計画候補を探索し、この計画候補から、前記タイムバケットを前記第1期間より短い第2期間に設定して、前記生成過程、遺伝子操作過程、負荷積み過程、算出過程および探索過程により、最適な評価値となる計画候補を探索する
    ことを特徴とする生産計画作成方法。
  4. 前記オーダー情報は、受注生産であるか在庫補充生産であるかを区別する生産区分情報をさらに含み、前記算出過程では、前記生産区分情報に応じた評価関数が使用されることを特徴とする請求項3記載の生産計画作成方法。
  5. 前記第1期間のタイムバケットによる処理および第2期間のタイムバケットによる処理は、前記第1期間のタイムバケットで区切られる生産計画の対象期間の各期間について並列的に実行されることを特徴とする請求項3または4記載の生産計画作成方法。
  6. 前記第1期間のタイムバケットによる処理および第2期間のタイムバケットによる処理は、前記第1期間のタイムバケットで区切られる生産計画の対象期間の各期間について順次実行され、その対象期間の各期間のうち、前の期間についての各ロット生産候補の振り分けで確定する所定値が、次の期間についての各ロット生産候補の振り分けに考慮されることを特徴とする請求項3または4記載の生産計画作成方法。
  7. 前記所定値は残業時間であり、前記次の期間についての各ロット生産候補の振り分けに考慮されるとは、前記対象期間の残業時間の合計値が所定の総残業時間内に収まるようにすることであることを特徴とする請求項6記載の生産計画作成方法。
  8. 前記生成過程で初期の個体集団を生成するとき、各ロット生産候補が、対応する納期の日かそれより数日前の日に割り付くように、前記初期の個体集団を生成することを特徴とする請求項3または4記載の生産計画作成方法。
  9. 前記第2期間のタイムバケットによる計画候補では、そのタイムバケットで区切られたいずれかの期間に対して負荷積みされた負荷が、負荷許容レベルをオーバーして負荷オーバーになった場合、その負荷オーバーになった期間に振り分けられた少なくとも1つのロット生産候補の識別子を他の識別子に変更して、負荷積み結果を調整することを特徴とする請求項3または4記載の生産計画作成方法。
  10. 前記識別子の変更は、前記負荷オーバーになった期間を含み前記第1期間のタイムバケットで区切られた期間と、この期間に隣接する期間とを特定し、これら両期間の境界を挟む両方の日のうち、負荷の大きい方の日に振り分けられた少なくとも1つのロット生産候補を、負荷の小さい方の日に少なくとも振り分け直すことで行われることを特徴とする請求項9記載の生産計画作成方法。
  11. 前記第2期間のタイムバケットによる計画候補では、そのタイムバケットで区切られたいずれかの期間に対して負荷積みされた負荷が、負荷許容レベルをオーバーして負荷オーバーになった場合、前記第1期間のタイムバケットによる負荷積みに対する負荷許容レベルを下げて、再度、前記第1期間のタイムバケットによる処理および第2期間のタイムバケットによる処理を実行することを特徴とする請求項3または4記載の生産計画作成方法。
  12. 前記算出過程で、負荷積み後の各設備に対する負荷の合計値と標準の設備操業時間との差の二乗和が小さいものほどより高い評価になる評価値を算出することを特徴とする請求項3または4記載の生産計画作成方法。
  13. 前記標準作業情報は、前記使用する設備、作業者数および設備の負荷の情報に加えて、作業者の負荷としての作業時間の情報を含み、前記算出過程で、負荷積み後の作業者の負荷の合計値と標準の総作業者操業時間との差の二乗和が小さいものほどより高い評価になる評価値を算出することを特徴とする請求項3または4記載の生産計画作成方法。
  14. 前記生産区分情報が前記在庫補充生産であることを示す情報である場合、前記算出過程で、前記第2期間のタイムバケットで区切られた期間における生産日がその期間に振り分けられたロット生産候補の納期から遅れるほどより低い評価になる評価値を算出することを特徴とする請求項4記載の生産計画作成方法。
  15. 前記生産区分情報が前記受注生産であることを示す情報である場合、前記算出過程で、前記第2期間のタイムバケットで区切られた期間における生産日がその期間に振り分けられたロット生産候補の納期から遅れると、そのロット生産候補を変更させる値に評価値を算出することを特徴とする請求項4記載の生産計画作成方法。
  16. 前記第2期間のタイムバケットで区切られた期間における生産日がその期間に振り分けられたロット生産候補の納期から前の日にずれるほど、より低い評価になる評価値を算出することを特徴とする請求項14または15記載の生産計画作成方法。
  17. ロット生産候補の生産数量の規模に応じて、前記第1期間のタイムバケットで区切られる各期間におけるそのロット生産候補の振り分け可能な期間の数が決定されることを特徴とする請求項3または4記載の生産計画作成方法。
  18. 前記遺伝子操作の実行後の各個体について、負荷が所定の評価値をオーバーしているか否かを判定し、オーバーしていれば、負荷がその所定の評価値を下回るまで、オーバーしている期間に振り分けられたロット生産候補をオーバーしていない期間に振り分けることを特徴とする請求項3または4記載の生産計画作成方法。
  19. 前記算出過程で、評価値が改善しない場合に個体を残す割合いや変異確率を修正することを特徴とする請求項3または4記載の生産計画作成方法。
  20. 前記タイムバケットを前記第1期間より短い第2期間に設定した場合、前記初期の個体集団を生成するとき、各ロット生産候補が、対応する納期の日に割り付くように、前記初期の個体集団を生成することを特徴とする請求項3または4記載の生産計画作成方法。
  21. 前記遺伝子操作の後、負荷が高くなった期間に振り分けられた各ロット生産候補に対する変異確率を、負荷が低くなった期間に振り分けられたロット生産候補に対するそれよりも高くすることを特徴とする請求項3または4記載の生産計画作成方法。
  22. 遺伝子座を占める遺伝子の数が多いほど変異確率をより高くすることを特徴とする請求項3または4記載の生産計画作成方法。
  23. 前記第1期間のタイムバケットで区切られた期間に対して前記第2期間のタイムバケットで区切られた各期間のうち、納期に対応する日に振り分けられた各ロット生産候補に対する遺伝子操作される確率を、その納期以外の日に振り分けられた各ロット生産候補に対する遺伝子操作される確率よりも高くすることを特徴とする請求項3または4記載の生産計画作成方法。
  24. 前記遺伝的アルゴリズムを基準回数以上実行したら、負荷の低い期間に振り分けられたロット生産候補の遺伝子座の値を確定することを特徴とする請求項3または4記載の生産計画作成方法。
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