JP4135153B2 - 鋼製大引き用断熱材および床下の断熱構造 - Google Patents

鋼製大引き用断熱材および床下の断熱構造 Download PDF

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Description

本発明は、鋼製大引きを覆うために用いられる鋼製大引き用断熱材およびこの鋼製大引き用断熱材を用いた床下の断熱構造に関する。
図7に示すように、鋼製大引き1に木製の根太2が支持され、この根太2に床板3が支持されている一般住宅においては、床板3の下側に板状の床下断熱材4が設置されている。鋼製大引き1は、下壁11に開口部12を有する断面形状が略長方形状の角筒状に形成されており、床下断熱材4は、その上面が床板3の下面に接しているとともに、厚さは鋼製大引き1の高さより小さいので、鋼製大引き1の下部は外気と接している(例えば、特許文献1参照)。
また、図8に示すように、根太2を介さずに、鋼製大引き1に床板3が直接支持されている場合も、床板3の下側に設置されている床下断熱材4は、その上面が床板3の下面に接しているとともに、厚さは鋼製大引き1の高さより小さいので、鋼製大引き1の下部は外気と接している。
また、図9に示すように、床下断熱材4の厚さが厚く、床下断熱材4の下面が鋼製大引き1の下端の位置まで延びるように設置される場合もある。
上述のような床下断熱材4は、例えば図8のように、床板3と鋼製大引き1との間に挟まれて設置された固定金具5で支持されたり、図7および図9のように、床板3の下面と床下断熱材4の上面とが接着剤により接着されるなどの方法で固定されている。
また、床下の断熱構造に関連する技術として、例えば特許文献2には、鋼製の根太を外気から断熱する技術が記載されている。スチールハウスの根太には、横方向に開口する軽量形鋼(リップ溝形鋼)が使用されることから、溝形断面形状に成型された一個の弾性を有する断熱材ユニットに、根太のリップに下向きに係合するフックを形成しておき、そして弾性を利用し、一旦外側に広げた状態で断熱材ユニットを根太の下側から差し込み、根太のリップにフックを係合し、根太に取り付けるものである。
特開2002−294981号公報 特開平11−159019号公報
しかしながら、図7〜図9に示すような従来の床下の断熱構造においては、鋼製大引き1の一部が露出し、外気と接触しているので、木製大引きに比べて熱伝導率の大きい鋼製大引き1が、外気と床板3との間で熱を伝える熱橋となり、冬場は鋼製大引き1と接する床板3の内面や室内側表面に結露が生じ易く、また夏場は室内がエアコンで冷却されると鋼製大引き1表面に結露が生じ易いという問題がある。
また、例えば特許文献2に記載されているような床下の断熱構造では、断熱材を取り付ける際に、断熱材の弾性を利用して押し広げる作業により断熱材を破損したり、床下で長尺の断熱材を係合するなどの困難な作業が必要である、等の問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、鋼製大引きに起因する結露を防止することができるとともに、施工性に優れる大引き用断熱材および床下の断熱構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の鋼製大引き用断熱材は、下壁に開口部を有する中空状の鋼製大引きを覆う鋼製大引き用断熱材であって、前記鋼製大引きの下面のみを覆う被覆部と、前記鋼製大引きの前記開口部に押し込まれて挟まれる凸部と、床下断熱材を支持する支持部とを備えていることを特徴とする。
請求項2に記載の床下の断熱構造は、下壁に開口部を有する中空状の鋼製大引きに床板が支持されている床下の断熱構造であって、前記鋼製大引きの下面のみが鋼製大引き用断熱材の被覆部により覆われているとともに、前記鋼製大引きの前記開口部に前記鋼製大引き用断熱材の凸部が押し込まれて挟まれ、かつ前記鋼製大引き用断熱材に連ねて床下断熱材が設けられていることを特徴とする。
請求項1および請求項2に記載の発明においては、鋼製大引きの下面を鋼製大引き用断熱材の被覆部により覆うとともに、鋼製大引き用断熱材の被覆部に連ねて床下断熱材を設けるようにすることにより、鋼製大引き用断熱材の被覆部と床下断熱材とで鋼製大引きを直接覆うか、またはこれらの断熱材で形成される閉空間内に鋼製大引きを位置させることができ、鋼製大引きを断熱材の外の空気と接しないようにできるので、鋼製大引きに起因する結露を防止することができる。
また、鋼製大引きの開口部に鋼製大引き用断熱材の凸部を単に押し込むだけで、鋼製大引き用断熱材を鋼製大引きに固定することができるので、固定金具や接着剤が不要であるとともに、取付作業が単純であり、鋼製大引き用断熱材の施工、解体あるいは交換を迅速、簡単に行うことができる。
請求項3に記載の床下の断熱構造は、下壁に開口部を有する中空状の鋼製大引きに床板が支持されている床下の断熱構造であって、前記鋼製大引きの下面のみが鋼製大引き用断熱材の被覆部により覆われているとともに、前記鋼製大引きの前記開口部に前記鋼製大引き用断熱材の凸部が押し込まれて挟まれ、かつ前記鋼製大引き用断熱材の支持部に床下断熱材が支持されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明においては、鋼製大引きの開口部に鋼製大引き用断熱材の凸部を押し込んで挟むことにより、鋼製大引き用断熱材を鋼製大引きに固定することができるので、固定金具や接着剤が不要になり、鋼製大引き用断熱材の施工、解体あるいは交換を迅速、簡単に行うことができる。また、鋼製大引き用断熱材の形状や他の断熱材等との組み合せにより、鋼製大引きが外気と接しないようにすることにより、鋼製大引きに起因する結露を防止することができる。
さらに、支持部で床下断熱材を支持することにより、床下断熱材を設置することができるので、床下断熱材の固定金具や接着剤を省略することができ、床下断熱材の設置が簡便であるとともに、施工コストを低減することができる。また、床下断熱材の固定金具を省略できるので、床鳴りの原因である床下での部材の接点を減らすことができ、床鳴りの発生を軽減することができる。また、固定金具の厚みの分の隙間がなくなるのでその点でも床鳴りの発生を防止できる。
請求項4に記載の床下の断熱構造は、下壁に開口部を有する中空状の鋼製大引きに床板が根太を介することなく支持されている床下の断熱構造であって、前記鋼製大引きの少なくとも下面が鋼製大引き用断熱材の被覆部により覆われているとともに、前記鋼製大引きの前記開口部に前記鋼製大引き用断熱材の凸部が押し込まれて挟まれ、かつ前記鋼製大引き用断熱材に連ねて床下断熱材が設けられており、前記床板と前記床下断熱材との間に隙間が形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明においては、鋼製大引きの少なくとも下面が鋼製大引き用断熱材の被覆部により覆われているとともに、鋼製大引き用断熱材の被覆部に連ねて床下断熱材が設けられている。したがって、少なくともこれらの断熱材で形成される閉空間内に鋼製大引きが位置することになるので、鋼製大引きが断熱材の外の空気と接しないため、鋼製大引きに起因する結露を防止することができる。また、鋼製大引きの開口部に鋼製大引き用断熱材の凸部を単に押し込むだけで、鋼製大引き用断熱材を鋼製大引きに固定することができるので、固定金具や接着剤が不要であるとともに、取付作業が単純であり、鋼製大引き用断熱材の施工、解体あるいは交換を迅速、簡単に行うことができる。
請求項5に記載の床下の断熱構造は、下壁に開口部を有する中空状の鋼製大引きに床板が根太を介することなく支持されている床下の断熱構造であって、前記鋼製大引きの少なくとも下面が鋼製大引き用断熱材の被覆部により覆われているとともに、前記鋼製大引きの前記開口部に前記鋼製大引き用断熱材の凸部が押し込まれて挟まれ、かつ前記鋼製大引き用断熱材の支持部に床下断熱材が支持されており、前記床板と前記床下断熱材との間に隙間が形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明においては、鋼製大引きの下面および側面の少なくとも下面が鋼製大引き用断熱材の被覆部により覆われているとともに、鋼製大引き用断熱材の支持部に床下断熱材が支持されている。したがって、少なくとも両断熱材で形成される閉空間内に鋼製大引きが位置することになるので、鋼製大引きが断熱材の外の空気と接しないため、鋼製大引きに起因する結露を防止することができる。また、鋼製大引きの開口部に鋼製大引き用断熱材の凸部を単に押し込むだけで、鋼製大引き用断熱材を鋼製大引きに固定することができるので、固定金具や接着剤が不要であるとともに、取付作業が単純であり、鋼製大引き用断熱材の施工、解体あるいは交換を迅速、簡単に行うことができる。さらに、鋼製大引き用断熱材の支持部で床下断熱材を支持することにより、床下断熱材を設置することができるので、床下断熱材の固定金具や接着剤を省略することができ、床下断熱材の設置が簡便であるとともに、施工コストを低減することができる。さらには、床下断熱材の固定金具を省略できるので、床鳴りの原因である床下での部材の接点を減らすことができ、床鳴りの発生を軽減することができる。また、固定金具の厚さの分のずれがなくなるのでその点でも床鳴りの発生を防止できる。
請求項6に記載の床下の断熱構造は、請求項2または請求項3に記載の発明において、前記床板が根太を介することなく前記鋼製大引きに支持されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明においては、請求項2または請求項3に記載の発明と同様の効果に加えて、根太なしで鋼製大引きに床板が支持されているので、根太がない分、床鳴りの原因である床下での部材の接点が減少し、床鳴りの発生を軽減することができる。また、根太の固定金具は厚みがあるが、これを用いないで済む点でも床鳴りが防止できる。加えて、鋼製大引きは木製の大引きに比べて平坦度が高いので、床鳴りを防ぐことができる。さらには、木製の根太は時間の経過とともにそりが発生し床鳴りの原因となるが、この根太を用いないので、経年変化による床鳴りを防止できる。加えて、根太を省略し、根太の施工コストを削減することができるとともに、優れた床下の断熱構造を確保することができる。
本発明の鋼製大引き用断熱材および床下の断熱構造によれば、鋼製大引きに起因する結露を防止することができるとともに、施工性に優れる
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、各図において同一構成要素には同一符号を付してその説明を省略または簡略化する。
本発明の実施の形態に係る鋼製大引き1は、図1に示すように、鋼板をプレス成形またはロール成形することにより、断面形状が長方形の中空状に形成されたもので、下壁11の中央部には、大引き1の長手方向に沿って延びる開口部12が形成されている。この開口部12の両側には、鋼板の幅方向の両縁部が下壁11から内側に(上壁13に向かって)略直角に折り曲げられて形成された一次折込部14aと、この一次折込部14aの先端からさらに開口部12から離れる方向に(側壁15,15に向かって)折り曲げられて形成された二次折込部14bとからなる折込部14が設けられている。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る床下の断熱構造を示す縦断面図である。
本実施の形態では、鋼製大引き1に床板3が根太を介することなく直接支持されている。鋼製大引き1には、鋼製大引き用断熱材6が設置されている。この断熱材6は、鋼製大引き1の長手方向に沿って延びる横断面形状が「コ」字状の被覆部21と、この被覆部21の幅方向中央部に上方に向かって四角柱状に突出するように形成されている凸部22とを備えている。この断熱材6の被覆部21は、鋼製大引き1の下壁11および両側壁15、15の外側を覆っており、被覆部21の上端は床板3の下面まで延びている。また、凸部22の幅は、鋼製大引き1の開口部12の幅よりも若干大きく設定されており、開口部12に押し込まれることにより、開口部12に挟まり、固定されている。断熱材6は、熱伝導率が低くかつ透湿抵抗の高い材料から構成され、例えば、ポリスチレンフォームあるいは硬質ウレタンフォームなどからなる。
鋼製大引き用断熱材6が設置されていない床板3の下側の部分には、板状の床下断熱材4が設置されている。この床下断熱材4は、床板3の下面と床下断熱材4の上面とが接着剤により接着されるなどの方法により、床板3に接して固定されている。床下断熱材4は、熱伝導率が低くかつ透湿抵抗の高い材料から構成され、例えば、ポリスチレンフォームあるいは硬質ウレタンフォームなどからなる。
この床下の断熱構造にあっては、鋼製大引き1の下面および側面が鋼製大引き用断熱材6の被覆部21により直接覆われているので、鋼製大引きが外気と接することがなく、したがって鋼製大引き1に起因する結露を防止することができる。また、鋼製大引き1の開口部12に鋼製大引き用断熱材6の凸部22を単に押し込んで挟むだけで、鋼製大引き用断熱材6を鋼製大引き1に固定することができ、したがって固定金具や接着剤が不要になり、また取付作業が単純であるので、鋼製大引き用断熱材6の施工、解体あるいは交換を迅速、簡単に行うことができる。
図3は、本発明の第2の実施の形態に係る床下の断熱構造を示す縦断面図である。
本実施の形態に係る鋼製大引き用断熱材6Aには、被覆部21Aの両側面の上端部にそれぞれ、段差(支持部)31、31が形成されており、床下断熱材4が床板3に接近した状態でこの段差31に支持されている。その他の構成は、図2の第1の実施の形態と同様である。
この床下の断熱構造にあっては、図2の実施の形態と同様の作用効果が得られるうえに、さらに、鋼製大引き用断熱材6Aの段差31、31で床下断熱材4、4を支持しているので、床下断熱材4、4の固定金具や接着剤を省略することができ、床下断熱材4、4の設置を簡便に行うことができるとともに、施工コストを低減することができる。さらには、図8に示すような床下断熱材4の固定金具を省略できるので、床鳴りの原因である床下での部材の接点を減らすことができ、床鳴りの発生を軽減することができる。また、固定金具の厚みの分の隙間がなくなるのでその点でも床鳴りの発生を防止できる。
図4は、本発明の第3の実施の形態に係る床下の断熱構造を示す縦断面図である。
本実施の形態に係る鋼製大引き用断熱材6Bには、被覆部21Bの両側面の下端部にそれぞれ、段差(支持部)41、41が形成されており、床下断熱材4が床板3から離間され、この段差41に支持されている。これにより、床板3と床下断熱材4との間に隙間(閉空間)すなわち空気層が形成される。この空気層(閉空間)の高さHは、空気の自然対流が起こらない寸法内に設定すればよく、例えば、100mm程度以内であれば、結露を防止できる床下の断熱性能を確保することができる。その他の構成は、図2の第1の実施の形態と同様である。
この床下の断熱構造にあっては、図2の実施の形態と同様の作用効果が得られるうえに、さらに、鋼製大引き用断熱材6Bの段差41、41で床下断熱材4、4を支持しているので、床下断熱材4、4の固定金具や接着剤を省略することができ、床下断熱材4、4の設置を簡便に行うことができるとともに、施工コストを低減することができる。また、床下断熱材4の固定金具を省略できるので、床鳴りの発生を防止できる。さらには、床板3と床下断熱材4との間に隙間を設けることで、床下断熱材4の厚さを薄くする等、使用量を低減することができる。
図5は、本発明の第4の実施の形態に係る床下の断熱構造を示す縦断面図である。
本実施の形態に係る鋼製大引き用断熱材6Cは、被覆部21Cの側壁の高さが凸部21の高さと略同じに形成されており、この断熱材6Cの被覆部21Cは、鋼製大引き1の下壁11および両側壁15、15の下端部の外側を覆っており、被覆部21Cの上端は床板3の下面から離間している。被覆部21Cの両側面の上端部にはそれぞれ、段差(支持部)51、51が形成されており、床下断熱材4が床板3から離間され、この段差51に支持されている。本実施の形態でも、床板3と床下断熱材4との間に隙間すなわち空気層が形成されるが、この空気層(隙間)の高さHは、空気の自然対流が起こらない寸法内に設定すればよく、例えば、100mm程度以内であれば、結露を防止できる床下の断熱性能を確保することができる。その他の構成は、図4の第3の実施の形態と同様である。
この床下の断熱構造にあっては、鋼製大引き1の下面が鋼製大引き用断熱材6Cの被覆部21Cにより覆われているとともに、鋼製大引き用断熱材6Cの段差51、51に床下断熱材4、4が支持され、鋼製大引き用断熱材6Cの被覆部21Cに連続して床下断熱材4、4が設置されている。したがって、これらの鋼製大引き用断熱材6Cおよび床下断熱材4、4で形成される閉空間内に鋼製大引き1が位置することになり、鋼製大引き1がこれらの鋼製大引き用断熱材6Cおよび床下断熱材4、4の外の空気と接しないので、鋼製大引き1に起因する結露を防止することができる。さらに、鋼製大引き用断熱材6Cは、鋼製大引き1の下面および両側面の下端部だけを覆っているので、図4の実施の形態の鋼製大引き用断熱材6Bよりも断熱材6Cの使用量を減らすことができる。その他に、図4の実施の形態と同様の作用効果が得られる。
なお、本実施の形態では、鋼製大引き用断熱材6Cの被覆部21Cと床下断熱材4、4とが連なるようにするために、鋼製大引き用断熱材6Cの段差51、51に床下断熱材4、4を支持するようにしたが、これに限らず、例えば、鋼製大引き用断熱材6Cの被覆部21Cと床下断熱材4、4とを固定金具あるいは接着材等により連結するようにしてもよい。
図6は、本発明の第5の実施の形態に係る床下の断熱構造を示す縦断面図である。
本実施の形態に係る鋼製大引き用断熱材6Dは、被覆部21Dの側壁がなく、鋼製大引き1の下壁11に沿って延びる平板状に形成されており、この断熱材6Dの被覆部21Dは、鋼製大引き1の下壁11の外側(下面)を覆っている。被覆部21Dの幅は、鋼製大引き1の幅よりも少し大きく設定されており、その側端部はそれぞれ、鋼製大引き1の側面から外側に突出しており、床下断熱材4が床板3に接近した状態でこの突出部分(支持部)61に支持されている。その他の構成は、図5の第4の実施の形態と同様である。
この床下の断熱構造にあっては、鋼製大引き1の下面が鋼製大引き用断熱材6Dの被覆部21Dにより覆われているとともに、鋼製大引き用断熱材6Dの突出部分61、61に支持されている床下断熱材4、4により鋼製大引き1の両側面が直接覆われている。したがって、鋼製大引きが外気と接することがないので、鋼製大引き1に起因する結露を防止することができる。さらに、鋼製大引き用断熱材6Dは、鋼製大引き1の下面だけを覆っているので、断熱材6Cの使用量を減らすことができる。また、床下断熱材4の固定金具を省略できるので、床鳴りの発生を防止できる。
なお、本実施の形態では、床下断熱材4を鋼製大引き1の側面に接するようにして直接覆うようにしたが、鋼製大引き用断熱材6Dの突出部分61による床下断熱材4の支持位置を先端側にずらせて、床下断熱材4と鋼製大引き1の側面との間に隙間を設けるようにしてもよい。
また、鋼製大引き用断熱材6Dの被覆部21Dと床下断熱材4、4とが連なるようにするために、鋼製大引き用断熱材6Dの突出部分61、61に床下断熱材4、4を支持するようにしたが、これに限らず、例えば、鋼製大引き用断熱材6Dの被覆部21Dと床下断熱材4、4とを固定金具あるいは接着材等により連結するようにしてもよいし、さらには、鋼製大引き用断熱材6Dの被覆部21Dと床下断熱材4、4とが連なるのであれば、床下断熱材4、4を床板3側に固定するようにしてもよい。
以上、各実施の形態では、鋼製大引きの幅方向の縦断面図に基づいて説明したが、大引きの長手方向においてこの構造と異なる部分が生じても構わない。
本発明者らは、鋼製大引きとこの鋼製大引きを支える束との接合部の近傍において鋼製大引き用断熱材が連続しない部分を形成し、外部が低温となる環境および外部が高温となる環境下で結露の発生状況を確認したが、何れの環境においても鋼製大引きおよびその周囲の部材に結露の発生は見られなかった。同時に、断熱材で覆われた部分と、束との結合により断熱材のない部分との鋼製大引きの温度変化を測定したところ、断熱された場合に比べ温度が上昇あるいは下降するのは鋼製大引きのごく限られた部分のみであり、その温度差も、長野県諏訪市(次世代省エネルギー基準での地域区分IIIの最寒地)の最寒月(外気温:−6℃、室内気温:15℃、室内相対湿度70%)を模擬した環境における評価で1℃以下と小さいことが判った。これらの結果から、断熱材のない束との接合部の近傍においても大引きの断熱性能にほとんど影響がないことが確認できた。
さらに、本発明者らは、鋼製大引き用断熱材が連続しない鋼製大引きの長手方向端部においても外部が低温となる環境および外部が高温となる環境下で結露の発生状況を確認したが、何れの環境においても鋼製大引きおよびその周囲の部材に結露の発生は見られなかった。同時に、断熱材で覆われた部分と、鋼製大引き端部の断熱材のない部分との鋼製大引きの温度変化を測定したところ、断熱された場合に比べ温度が上昇あるいは下降するのは鋼製大引きのごく限られた部分のみであり、その温度差も1℃以下と小さいことが判った(測定環境は上記束付近の場合と同様)。これらの結果から、鋼製大引き端部近傍においても大引きの断熱性能にほとんど影響がないことが確認できた。
これらの実験結果により、本発明の床下の断熱構造においては、鋼製大引きのできるだけ多くの部分が外気と接触しないようにされていることが望ましいが、必ずしも完全に断熱材または密閉された空気層で覆われていなくとも良いことが分かる。
なお、上述の各実施の形態では、鋼製大引き1は断面形状が長方形の中空状に形成されているが、これに限らず、鋼製大引は、下壁に開口部が形成されていれば、上辺と下辺の長さが異なる台形の断面形状やその他の多角形の断面形状の中空状のものを用いてもよい。また、鋼製大引きは、補強等のために各壁に溝を設けたり、あるいは波型の加工を施してもよい。また、上述の各実施の形態では、開口部12が鋼製大引き1に長手方向に沿って延びるように形成されているが、開口部は連続的に形成されていなくともよい。
また、上述の各実施の形態では、鋼製大引き1に床板4が根太を介することなく直接支持されているものを示したが、根太を介して床板4を支持するようにしてもよい。
鋼製大引きを示す横断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る床下の断熱構造を示す縦断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る床下の断熱構造を示す縦断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る床下の断熱構造を示す縦断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る床下の断熱構造を示す縦断面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る床下の断熱構造を示す縦断面図である。 従来の床下の断熱構造を示す縦断面図である。 従来の他の床下の断熱構造を示す縦断面図である。 従来のさらに他の床下の断熱構造を示す縦断面図である。
符号の説明
1 鋼製大引き
2 根太
3 床板
4 床下断熱材
6、6A、6B、6C、6D 鋼製大引き用断熱材
11 下壁
12 開口部
21、21A、21B、21C、21D 被覆部
22 凸部

Claims (6)

  1. 下壁に開口部を有する中空状の鋼製大引きを覆う鋼製大引き用断熱材であって、前記鋼製大引きの下面のみを覆う被覆部と、前記鋼製大引きの前記開口部に押し込まれて挟まれる凸部と、床下断熱材を支持する支持部とを備えていることを特徴とする鋼製大引き用断熱材。
  2. 下壁に開口部を有する中空状の鋼製大引きに床板が支持されている床下の断熱構造であって、前記鋼製大引きの下面のみが鋼製大引き用断熱材の被覆部により覆われているとともに、前記鋼製大引きの前記開口部に前記鋼製大引き用断熱材の凸部が押し込まれて挟まれ、かつ前記鋼製大引き用断熱材に連ねて床下断熱材が設けられていることを特徴とする床下の断熱構造。
  3. 下壁に開口部を有する中空状の鋼製大引きに床板が支持されている床下の断熱構造であって、前記鋼製大引きの下面のみが鋼製大引き用断熱材の被覆部により覆われているとともに、前記鋼製大引きの前記開口部に前記鋼製大引き用断熱材の凸部が押し込まれて挟まれ、かつ前記鋼製大引き用断熱材の支持部に床下断熱材が支持されていることを特徴とする床下の断熱構造。
  4. 下壁に開口部を有する中空状の鋼製大引きに床板が根太を介することなく支持されている床下の断熱構造であって、前記鋼製大引きの少なくとも下面が鋼製大引き用断熱材の被覆部により覆われているとともに、前記鋼製大引きの前記開口部に前記鋼製大引き用断熱材の凸部が押し込まれて挟まれ、かつ前記鋼製大引き用断熱材に連ねて床下断熱材が設けられており、前記床板と前記床下断熱材との間に隙間が形成されていることを特徴とする床下の断熱構造。
  5. 下壁に開口部を有する中空状の鋼製大引きに床板が根太を介することなく支持されている床下の断熱構造であって、前記鋼製大引きの少なくとも下面が鋼製大引き用断熱材の被覆部により覆われているとともに、前記鋼製大引きの前記開口部に前記鋼製大引き用断熱材の凸部が押し込まれて挟まれ、かつ前記鋼製大引き用断熱材の支持部に床下断熱材が支持されており、前記床板と前記床下断熱材との間に隙間が形成されていることを特徴とする床下の断熱構造。
  6. 前記床板が根太を介することなく前記鋼製大引きに支持されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の床下の断熱構造。
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