JP4134968B2 - 燃料噴射ノズル - Google Patents

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本発明は、内燃機関用の燃料噴射装置に用いられる燃料噴射ノズルに関する。
例えば、コモンレール式燃料噴射装置に使用されるインジェクタがある。このインジェクタは、図9に示す様に、ノズルボディ100とニードル110から成るノズル部を備えている。このノズル部では、ノズルボディ100の内部に穿設された縦穴内をニードル110が図示上方へ移動して、ニードル110のシートライン(稜線)120がノズルボディ100のシート面130から離れると、ニードル110の周囲に形成される燃料通路140と噴孔150との間が連通することで、燃料通路140より供給される高圧燃料が噴孔150より噴射される。その後、リフトしたニードル110が図示下方へ移動して、シートライン120がシート面130に着座すると、燃料通路140と噴孔150との間が遮断されることで、噴射が終了する。
ところで、ニードル110の閉弁時には、シートライン120がシート面130に着座した位置でニードル110が静止することはなく、慣性によってニードル110が深く沈み込むため、ニードル110の往復動作が繰り返し行われると、シート部160の面圧が増大してシート摩耗が進行することにより、噴射量が増加する要因となっている。
これに対し、シート摩耗を低減するための公知技術として、例えば、特許文献1に記載された燃料噴射ノズルがある。この燃料噴射ノズルは、ノズルボディのシート面にシートラインを設けて、このシートラインにニードルのテーパ面(円錐面)が着座する構成である。
特開2002−168162号公報
ところが、上記の公知技術(特許文献1)では、縦穴の最深部にシートラインを設ける必要があるため、そのシートラインを精度良く加工することが困難であり、ニードルの閉弁時に燃料漏れを生じる恐れがある。
また、先のノズル部(図9参照)の場合と同様に、ニードルの往復動作が繰り返し行われることで、ニードルのテーパ面およびノズルボディのシートラインが摩耗することは避けられず、根本的な解決には至っていない。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、シート摩耗を軽減できる燃料噴射ノズルを提供することにある。
(請求項1の発明)
本発明の燃料噴射ノズルは、先端部に噴孔を有するノズルボディと、このノズルボディの内部に往復動可能に収容されるニードルとを備え、ノズルボディには、噴孔より上流側に円錐状のシート面が設けられ、ニードルの先端部には、閉弁時にシート面に着座するシートラインが設けられている。また、ニードルの閉弁時にシートラインがシート面に着座すると同時またはその直後に、ニードルとノズルボディとが軸方向に直接当接する当接部を設けている。この当接部は、シートラインがシート面に着座するシート部より上流側に設けられて、ニードルに設けられたボディ当接部と、ノズルボディに設けられたニードル当接部とから成り、シートラインがシート面に着座すると同時またはその直後に、ボディ当接部がニードル当接部に当接する構成であり、且つ、ボディ当接部は、ニードルの周方向に複数箇所設けられ、それぞれの間に上流側と下流側とを連通して燃料通路の一部を成す切欠きが形成されていることを特徴とする。
上記の構成によれば、ニードルのシートラインがシート面に着座すると同時(但し、シートラインがシート面に着座する前に、ニードルとノズルボディとが当接部にて当接することはない)、または着座直後に、ニードルとノズルボディとが当接部にて直接当接するので、閉弁荷重がシート部だけに加わることはなく、シート部と当接部との二箇所に分散される。これにより、シート部の面圧を低減できるので、シート摩耗を軽減できる。なお、前記シート部は、ニードルのシートラインがシート面に着座する部位である。
また、ニードルの周方向に複数箇所設けられたボディ当接部とボディ当接部との間に燃料通路の一部を成す切欠きが形成されているので、ニードルのボディ当接部がノズルボディのニードル当接部に当接した状態でも、当接部によって燃料通路が遮られることはなく、切欠きを通ってニードルのシートラインまで高圧燃料を導くことができる。
(請求項の発明)
本発明の燃料噴射ノズルは、先端部に噴孔を有するノズルボディと、このノズルボディの内部に往復動可能に収容されるニードルとを備え、ノズルボディには、噴孔より上流側に円錐状のシート面が設けられ、ニードルの先端部には、閉弁時にシート面に着座するシートラインが設けられている。また、ニードルの閉弁時にシートラインがシート面に着座すると同時またはその直後に、ニードルとノズルボディとが軸方向に直接当接する当接部を設けている。この当接部は、ニードルの先端部に突設されたボディ当接部を有し、ニードルのシートラインがシート面に着座すると同時またはその直後に、ボディ当接部の先端がノズルボディの先端部に凹設されたサック室の底面に当接することを特徴とする。
上記の構成によれば、ニードルのシートラインがシート面に着座すると同時(但し、シートラインがシート面に着座する前に、ニードルとノズルボディとが当接部にて当接することはない)、または着座直後に、ニードルとノズルボディとが当接部にて直接当接するので、閉弁荷重がシート部だけに加わることはなく、シート部と当接部との二箇所に分散される。これにより、シート部の面圧を低減できるので、シート摩耗を軽減できる。なお、前記シート部は、ニードルのシートラインがシート面に着座する部位である。
また、当接部を設けるためにノズルボディの形状を変更する必要はなく、ニードルの先端部にボディ当接部を突設するだけで良いため、加工が容易である。さらに、ボディ当接部は、ニードルの先端部(シートラインより下流側)に設けられるので、シートラインより上流側で燃料通路が絞られることはない。
(請求項の発明)
請求項に記載した燃料噴射ノズルにおいて、当接部は、ニードルの先端部に突設されたボディ当接部と、ノズルボディのサック室に配設されたストッパ部材とから成り、ニードルのシートラインがシート面に着座すると同時またはその直後に、ボディ当接部がストッパ部材に当接することを特徴とする。
この構成では、当接部を設けるためにノズルボディの形状を変更する必要はなく、ノズルボディとは別体のストッパ部材をノズルボディのサック室に配設するだけで良い。また、ニードルのボディ当接部は、ニードルの先端部に突設するだけで良いため、加工が容易である。さらに、ボディ当接部は、ニードルの先端部(シートラインより下流側)に設けられるので、シートラインより上流側で燃料通路が絞られることはない。
(請求項の発明)
請求項1〜に記載した何れかの燃料噴射ノズルは、高圧燃料を蓄えるコモンレールに接続され、コモンレールより供給される燃料を内燃機関に噴射するコモンレール用インジェクタに用いられていることを特徴とする。
近年、コモンレール用インジェクタでは、噴射圧の増加により、ノズルに掛かる負荷が大きくなっているため、シート摩耗の問題が深刻になっている。これに対し、請求項1〜に記載した何れかの燃料噴射ノズルをインジェクタに採用することで、シート摩耗の軽減に効果を発揮する。
本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例により詳細に説明する。
実施例1では、本発明の燃料噴射ノズルを内燃機関用のインジェクタ1に採用した一例を説明する。
図1はインジェクタ1のノズル部の断面図である。
インジェクタ1は、例えば、ディーゼル機関用のコモンレール式燃料噴射装置に使用されるもので、図3に示す様に、先端部に噴孔2を有するボディ3と、このボディ3に収容されるニードル4と、このニードル4の背圧(ニードル4を閉弁方向に付勢する燃料圧力)を蓄える制御室5と、この制御室5の燃料圧力を制御するためのバルブ6と、このバルブ6を駆動する駆動手段(後述する)等より構成される。
ボディ3には、ニードル4を収容する収容孔が形成され、その収容孔の下端部に円錐形状に凹設された円錐孔が設けられ、更に円錐孔の先端にサック室7が連続して設けられている。また、円錐孔の内周面には、周方向に複数箇所、前記噴孔2が穿設されている。以下、円錐孔の内周面のうち、噴孔2より上流側をシート面8(図1参照)と呼ぶ。
ニードル4は、収容孔の内周に微小なクリアランスを有して摺動可能に嵌合する摺動部4aと、この摺動部4aより外径が小さく設けられて、摺動部4aの図示下方へ棒状に延設された軸部4bと、この軸部4bの先端に設けられる円錐形状部(以下に説明する)とを有している。
軸部4bの外周には、収容孔との間に環状の空間が形成され、この環状の空間が高圧通路9に接続されて燃料通路10として設けられている。なお、高圧通路9は、外部のコモンレール(図示せず)に接続され、そのコモンレールより高圧燃料が供給される。
円錐形状部は、図1に示す様に、円錐角が異なる第1円錐部4cと第2円錐部4dとで構成され、円錐角が小さい第1円錐部4cと円錐角が大きい第2円錐部4dとの稜線がシートライン4eとして設けられている。
上記のニードル4は、摺動部4aの上側に配設されたスプリング11により常時閉弁方向(図3の下方向)に付勢されて、シートライン4eが前記シート面8に着座(当接)している。なお、シートライン4eがシート面8に着座する位置(以下、シート部12と呼ぶ)は、図1に示す様に、シート面8に穿設された噴孔2の入口より上流側であり、シート部12によって前記燃料通路10と噴孔2との間が遮断される。
このニードル4とボディ3には、シート部12の他に、ボディ3とニードル4とが軸方向(ニードル4の閉弁方向)に当接する当接部(後述する)が設けられている。
制御室5は、収容孔の一部としてニードル4の摺動部4aより上部に形成され、制御室5の燃料圧力が摺動部4aの上端面に作用している。この制御室5は、インオリフィス13を有する連通路14を介して高圧通路9に連通すると共に、アウトオリフィス15を有する連通路16を介してバルブ室17に連通している。なお、インオリフィス13の方がアウトオリフィス15より絞り径が小さく設けられている。
バルブ室17には、連通路16が接続される制御ポート18と、高圧通路9に通じる高圧ポート19、および低圧通路20に通じる低圧ポート21が設けられている。低圧通路20は、燃料タンク等の低圧側に接続されている。
バルブ6は、バルブ室17に収容され、同じくバルブ室17に配設されるスプリング22により上方へ付勢されて、バルブ室17の上端面に開口する低圧ポート21を閉じている。このバルブ6は、二位置三方弁として構成され、低圧ポート21を閉じる初期位置と、高圧ポート19を閉じる制御位置との間でバルブ室17を移動可能に設けられている。従って、バルブ6が初期位置に移動して低圧ポート21を閉じると、制御ポート18と高圧ポート19とが連通し、バルブ6が制御位置に移動して高圧ポート19を閉じると、制御ポート18と低圧ポート21とが連通する。
駆動手段は、ピエゾアクチュエータ23、ピエゾピストン24、およびバルブピストン25等より構成される。
ピエゾアクチュエータ23は、印加電圧に応じて伸張するピエゾ素子(圧電素子)を複数枚積層して構成され、ボディ3の上部に形成されたピエゾ室26に収容されている。
ピエゾピストン24は、ピエゾ室26の下部に連続して形成された大径シリンダ27に摺動自在に挿入されると共に、ピエゾアクチュエータ23の下端面に当接するピストン頭部24aがスプリング28に付勢されてピエゾアクチュエータ23に押圧されている。
バルブピストン25は、大径シリンダ27の下部に連続して形成された小径シリンダ29に摺動自在に挿入されると共に、ピエゾピストン24との間に配設されたスプリング30により図示下方へ付勢されている。また、ピエゾピストン24とバルブピストン25との間には、油で満たされた油密室31が形成され、この油密室31の油を介してピエゾピストン24の変位(図示下方への移動)がバルブピストン25に伝達される。小径シリンダ29は、低圧ポート21を通じてバルブ室17に連通して設けられると共に、連通路32を介して低圧通路20に接続されている。また、バルブピストン25は、反油密室側に小径ピン25aが突出して設けられ、この小径ピン25aが低圧ポート21に挿通されて、バルブ6の上端面に当接している。
続いて、前記当接部について説明する。
ニードル4は、図1に示す様に、第1円錐部4cの最大外径が軸部4bの外径より小さく設けられて、軸部4bと第1円錐部4cとの間に段差を有している。軸部4bの下端部には、前記段差を利用した4箇所のニードルストッパ33が設けられている。このニードルストッパ33は、軸部4bの外周面に4箇所の切欠き34を周方向等間隔(等間隔でなくても良い)に形成することで、周方向に隣合う切欠き34と切欠き34との間に設けられている。
4箇所の切欠き34は、図2に示す様に、軸部4bの外周面を第1円錐部4cの略最大外径まで円弧状に切り取って形成されている。
一方、ボディ3は、図1に示す様に、円錐孔の最大外径が収容孔の内径より小さく設けられて、収容孔と円錐孔との間に段差を有している。また、円錐孔の最大外径は、軸部4bの外径より小さく設定されている。これにより、ニードル4側の段差(ニードルストッパ33の下端面)とボディ3側の段差とが軸方向に当接可能であり、両者の当接部が、それぞれ本発明のボディ当接部35およびニードル当接部36として設けられている(図1及び図2参照)。
但し、上記の当接部35、36は、ニードル4の閉弁時にシート部12より先に当接することはなく、図4に示す様に、(a)シート部12が当接した後、つまりシートライン4eがシート面8に着座した直後(略同時)に、(b)ボディ当接部35がニードル当接部36に当接する構成である。あるいは、シートライン4eがシート面8に着座すると同時に、ボディ当接部35がニードル当接部36に当接する構成でも良い。
また、ニードル4の軸部4bに形成された切欠き34は、当接部35、36の上流側と下流側とを連通する連通路として設けられている。すなわち、ボディ当接部35とニードル当接部36とが当接した状態でも、ニードル4の軸部4bに形成された切欠き34(連通路)を通って、ニードル4のシートライン4eまで高圧燃料を導くことができる。
次に、インジェクタ1の作動を説明する。
ピエゾアクチュエータ23に通電されると、ピエゾアクチュエータ23の伸張によりピエゾピストン24が下方に押し下げられ、更に油密室31の油を介してバルブピストン25が押し下げられる。このバルブピストン25に押されてバルブ6が初期位置から制御位置へ移動すると、高圧ポート19と制御ポート18との間が遮断されると共に、低圧ポート21と制御ポート18との間が連通する。これにより、制御室5がバルブ室17を介して低圧通路20と連通することにより、制御室5の高圧燃料が低圧通路20へ排出されて、制御室5の燃料圧力が低下する。制御室5の燃料圧力が低下してニードル4がリフトする(シートライン4eがシート面8から離れる)と、燃料通路10より供給される高圧燃料が噴孔2より噴射される。
その後、ピエゾアクチュエータ23への通電が終了すると、ピエゾアクチュエータ23の収縮により、ピエゾピストン24がスプリング28の反力で押し上げられるため、バルブピストン25に対する押圧力が低下する。その結果、バルブ6がバルブピストン25と共にスプリング22の反力で押し上げられ、制御位置から初期位置へ移動すると、低圧ポート21と制御ポート18との間が遮断されると共に、高圧ポート19と制御ポート18との間が連通する。これにより、制御室5の燃料圧力が上昇してニードル4が押し戻され、シートライン4eがシート面8に着座すると、燃料通路10と噴孔2との間が遮断されて、噴射が終了する。この時、図4に示した様に、シートライン4eがシート面8に着座した直後(略同時)に、ニードル4のボディ当接部35(ニードルストッパ33の下端面)がボディ3のニードル当接部36に当接する。
(実施例1の効果)
実施例1に記載したインジェクタ1によれば、ニードル4のシートライン4eがシート面8に着座した直後(略同時)に、ニードル4のボディ当接部35がボディ3のニードル当接部36に当接するので、閉弁荷重がシート部12だけに加わることはなく、シート部12と当接部35、36との二箇所に分散される。これにより、ニードル4の沈み込みが抑制されて、シート部12の面圧を低減できるので、シート摩耗を軽減できる。特に、コモンレール用インジェクタ1では、160MPa以上の高圧噴射において深刻となっているシート摩耗に対し効果を発揮する。
なお、ニードル4の閉弁時に当接部35、36がシート部12より先に当接することはないので、シート不良による燃料漏れを生じることはない。
図5はインジェクタ1のノズル部の断面図である。
この実施例2では、図5に示す様に、ニードル4の先端部(第2円錐部4dの先端部)に棒状のニードルストッパ37を突設した一例を示す。
ニードル4の閉弁時には、図6に示す様に、(a)シートライン4eがシート面8に着座した直後(略同時)に、(b)本発明のボディ当接部35であるニードルストッパ37の先端面が、ボディ3に形成されたサック室7の底面に当接する。あるいは、シートライン4eがシート面8に着座すると同時に、ニードルストッパ37の先端面がサック室7の底面に当接する構成でも良い。
この実施例2においても、実施例1と同様に、ニードル4の沈み込みが抑制されて、シート部12の面圧を低減できるので、シート摩耗を軽減できる。
この実施例2に示す構成によれば、ボディ3の形状を変更する必要がなく、例えば、図9に示した従来と同じ形状を採用できる。また、ニードル4は、実施例1の様に軸部4bと第1円錐部4cとの間に段差を設ける必要はなく、先端部に棒状のニードルストッパ37を突設するだけで良いので、ニードル4の設計変更を最小限に抑えることができる。さらに、ニードルストッパ37をシートライン4eより下流側に設けているので、実施例1の様に、ニードル4に切欠き34(連通路)を形成しなくても、ニードル4のシートライン4eまで高圧燃料を導くことができる。
この実施例2の変形例として、図7に示す様に、ボディ3とは別体のストッパ部材38をサック室7に配設することもできる。すなわち、シートライン4eがシート面8に着座すると同時またはその直後に、ニードルストッパ37の先端面がストッパ部材38に当接する構成でも良い。
図8は実施例3に係るインジェクタ39の断面図である。
この実施例3に示すインジェクタ39は、制御室5の燃料圧力を電磁弁40によって制御する方式である。
電磁弁40は、ソレノイド41が通電されると、電磁力によってアーマチャ42が吸引され、そのアーマチャ42に結合されたバルブ43が図示上方へ移動することで、制御室5に通じるアウトオリフィス15を開放する。制御室5には、インオリフィス13を介して高圧通路9より高圧燃料が流入するが、インオリフィス13の方がアウトオリフィス15より絞り径が小さいため、アウトオリフィス15が開放されると、インオリフィス13を介して制御室5に流入する燃料量より制御室5からアウトオリフィス15を介して流出する燃料量の方が多くなる。この結果、制御室5の燃料圧力が低下するため、コマンドピストン44と共にニードル4がリフトして噴射が開始される。
その後、ソレノイド41への通電が終了すると、アーマチャ42がスプリング45の反力で押し戻されるため、アーマチャ42と一体にバルブ43が図示下方へ移動してアウトオリフィス15を閉じる。これにより、制御室5の燃料圧力が上昇するため、コマンドピストン44を介してニードル4が押し戻され、ニードル4のシートライン4eがボディ3のシート面8に着座して噴射が終了する。この時、シートライン4eがシート面8に着座すると同時またはその直後に、例えば、実施例1と同じく、ニードル4のボディ当接部35(ニードルストッパ33の下端面)がボディ3のニードル当接部36に当接する(図4参照)。
この実施例3においても、実施例1と同様に、ニードル4の沈み込みが抑制されて、シート部12の面圧を低減できるので、シート摩耗を軽減できる。なお、当接部の構成は、実施例2と同じでも良い。つまり、ニードル4の先端部に棒状のニードルストッパ37を突設して、そのニードルストッパ37の先端面が、ボディ3に形成されたサック室7の底面、あるいはサック室7に配設されたストッパ部材38に当接する構成でも良い。
インジェクタのノズル部断面図である(実施例1)。 ニードルを先端側から見た平面図(図1のA視図)である(実施例1)。 インジェクタの断面図である(実施例1)。 ニードル閉弁時の当接順序を示すノズル部断面図である(実施例1)。 インジェクタのノズル部断面図である(実施例2)。 ニードル閉弁時の当接順序を示すノズル部断面図である(実施例2)。 インジェクタのノズル部断面図である(実施例2の変形例)。 インジェクタの断面図である(実施例3)。 燃料噴射ノズルの先端部断面図である(公知技術)。
符号の説明
1 インジェクタ(実施例1)
2 噴孔
3 ボディ(ノズルボディ)
4 ニードル
4e シートライン
7 サック室
8 シート面
34 切欠き(連通路)
35 ボディ当接部(当接部)
36 ニードル当接部(当接部)
38 ストッパ部材
39 インジェクタ(実施例3)

Claims (4)

  1. 先端部に噴孔を有するノズルボディと、
    このノズルボディの内部に往復動可能に収容されるニードルとを備え、
    前記ノズルボディには、前記噴孔より上流側に円錐状のシート面が設けられ、
    前記ニードルの先端部には、閉弁時に前記シート面に着座するシートラインが設けられている燃料噴射ノズルにおいて、
    前記ニードルの閉弁時に前記シートラインが前記シート面に着座すると同時またはその直後に、前記ニードルと前記ノズルボディとが軸方向に直接当接する当接部を設け、この当接部は、前記シートラインが前記シート面に着座するシート部より上流側に設けられて、前記ニードルに設けられたボディ当接部と、前記ノズルボディに設けられたニードル当接部とから成り、前記シートラインが前記シート面に着座すると同時またはその直後に、前記ボディ当接部が前記ニードル当接部に当接する構成であり、且つ、前記ボディ当接部は、前記ニードルの周方向に複数箇所設けられ、それぞれの間に上流側と下流側とを連通して燃料通路の一部を成す切欠きが形成されていることを特徴とする燃料噴射ノズル。
  2. 先端部に噴孔を有するノズルボディと、
    このノズルボディの内部に往復動可能に収容されるニードルとを備え、
    前記ノズルボディには、前記噴孔より上流側に円錐状のシート面が設けられ、
    前記ニードルの先端部には、閉弁時に前記シート面に着座するシートラインが設けられている燃料噴射ノズルにおいて、
    前記ニードルの閉弁時に前記シートラインが前記シート面に着座すると同時またはその直後に、前記ニードルと前記ノズルボディとが軸方向に直接当接する当接部を設け、この当接部は、前記ニードルの先端部に突設されたボディ当接部を有し、前記ニードルのシートラインが前記シート面に着座すると同時またはその直後に、前記ボディ当接部の先端が前記ノズルボディの先端部に凹設されたサック室の底面に当接することを特徴とする燃料噴射ノズル。
  3. 請求項に記載した燃料噴射ノズルにおいて、
    前記当接部は、前記ニードルの先端部に突設されたボディ当接部と、前記ノズルボディのサック室に配設されたストッパ部材とから成り、前記ニードルのシートラインが前記シート面に着座すると同時またはその直後に、前記ボディ当接部が前記ストッパ部材に当接することを特徴とする燃料噴射ノズル。
  4. 請求項1〜に記載した何れかの燃料噴射ノズルは、
    高圧燃料を蓄えるコモンレールに接続され、前記コモンレールより供給される燃料を内燃機関に噴射するコモンレール用インジェクタに用いられていることを特徴とする燃料噴射ノズル。
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