JP4133934B2 - Squid用ダブルカウンタ方式によるヒステリシス特性型ディジタルfll装置 - Google Patents

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Description

本発明はジョセフソン接合を有する超伝導リング即ちSQUID(超伝導量子干渉素子;Superconducting Quantum Interference Device)を使用したFLL((磁束ロックループ);Flux Locked Loop)方式の磁束検出装置に関する。
FLL方式は一般的に、初めに定めたロック点の値が維持されるように、または超伝導リング内の磁束の変化量が常に一定となるように、SQUIDに併設されたフィードバックコイルにフィードバック電流を流すことによって磁界の測定を行う。即ち、外部磁界を打ち消すために、外部磁界と逆の磁界が生成されるようにフィードバック電流を流し、このフィードバック電流の大きさによって外部磁界の変化量を求めるものである。FLL装置を使用することにより、測定対象である外部磁束とこの外部磁束の計測値である出力電圧とが比例関係にあるような線形性データの抽出をすることができる。
その一方式として所謂ディジタルFLL方式による磁束検出方法が提案されている。ディジタルFLL方式においては、SQUIDのΦ−V特性の周期性を利用する。磁束の大きな変化分はΦ−V特性における周期的変化の回数を数えることによって計測し、磁束の小さな変化分を線形的に計測して合成する。従来のSQUID用FLL装置の計測部は主に、AD変換器、ディジタル積分器、カウンタ、DA制御変換器、そして制御計測コンピュータを用いて構成されている。この場合、高い分解能と高スルーレートを達成するためには、処理ビット数が大きく高速処理が可能な高価な回路部品を必要とする。このためDSP(Digital Signal Processing)22内に形成される。
かかる従来のディジタルFLL磁束検出方法においては1個のカウンタを使用し、AD変換器からのデータに基づくビット数とカウンタからの周期の回数を表現するビット数から磁束を表現する値を合成することにより外部磁束データを表現する。
図1に従来のディジタルFLL技術を使用するdcSQUID磁束計10を示す。SQUID11は超伝導材料で作成したリング12の途中に2つのジョセフソン接合13を設けたものであり、直流電源(図示せず)からの直流電流Ibによってバイアスされている。そしてこのバイアス電流の入力部と出力部間の電圧(出力電圧V)は、SQUIDのリング12を貫く外部磁束Φxによって変化する。図2(a)および図3(a)に外部磁束Φxと出力電圧Vとの関係を示す。SQUID11の出力電圧Vはリング12を貫く外部磁束Φxの変化に従って周期的に変化し、その周期は磁束量子であるΦ0である。このように出力電圧Vは周期的に変化するため、単に出力された電圧Vを測定しただけでは外部磁束Φxの値は一義的には定まらない。
このため、図2(a)に示すように任意の測定開始点(一般にロック点という)a0からの磁束の周期的変化を含めて測定する方法が用いられる。即ち、外部磁束に基く周期的変化の数nと、最大の周期anにおける磁束の変化分Φ’の値を基に、外部磁束Φxの値を計算する方式が採用されている。通常ロック点は各周期毎に1点が同じ電圧で点において定められる。ロック点はデータ処理の都合に応じて任意に設定することができ、図2に例示するように必ずしもV=0とする必要はない。
周期性および変化分Φ’に対応する値を計測するために、図2(b)に示すようにある瞬間のロック点anからの磁束変化分ΔΦに対応する出力電圧の変化分Δvを求め、積分回路を介して常時フィードバックコイル20にフィードバックする。このため測定点はロック点anに固定され、各測定時における磁束の変化ΔΦに基く出力電圧の変化Δvは常に一定になるので、図2(c)に示すように磁束の変化分Φ’に対応する電圧変化分V’を線形データとして得ることができる。このデータ値がロック点の制御範囲を超えると次のロック点に移動し、同時に積分器における前の積分データはリセットされる。
図1の従来例において、SQUID11の出力電圧Vは増幅器14によって増幅され、AD変換器15によりディジタルデータに変換される。ディジタルデータはディジタル積分器16によって積分される。積分値は各ロック点の制御範囲を超えるとリセットされ、このリセット回数により何周期までのデータであるかがカウンタ17によって計測される。各周期毎の積分値はDA変換器18およびSQUID11の特性に対応して定まるフィードバック電流Ifを生成する電圧/電流変換器19を介してフィードバックコイル20にフィードバックされる。また各周期のロック点(a0,a1,a2・・・・an)毎にリセットされた各積分値はデータ合成部21に送られる。フィードバック電流Ifは各周期毎にリセットされるので一定値以上に増加することはない。
データ合成部21はカウンタ17の計測したリセット回数に対応する磁界の値および最後の周期においてディジタル積分器16から得られた電圧変化分V’に対応する磁界の値を計算しこれらの値を合計して外部磁束の値を得る。なお、AD変換器15、ディジタル積分器16、カウンタ17、データ合成部21の制御は、通常DSP22の制御部(図示せず)によって行なわれる。
また、従来のディジタルFLLにおいては、各ロック点の各制御範囲を図3(b)に示すように、制御用ロック点(a0,a1,a2・・・・an)の±1Φ0をとしている。そして磁束Φがこの範囲を超えた場合に、ロック点をシフトさせ、カウンタ17によりUP、DOWNの情報を記録し、制御(フィードバック)を行う方法を用いている。この従来の方法においては、外部磁束が増加する場合と減少する場合とではロック点および電圧の変化する経路が異なる状態をとる所謂ヒステリシス特性を利用して制御範囲の切換え動作の安定化を図っている。
Dietmar Drung "HIGH-Tc and low-Tc dc SQUID electronics" Superconductor Science and Technology 16 (2003) 1320-1136
従来のディジタルFLL装置は図1に示すように通常1つのカウンタ17のみを使用している。このように1つのカウンタをディジタルFLL内において使用した場合、そのビット数はDSP等のハードウエアのビット数で制限されるため、(通常、カウンタ用ビットとフィードバック用ビットのトータルで32ビット程度を使用する。)多くのビット数を割当てることができないという問題があった。またカウンタ17を制御用コンピュータ内に構成する場合、1つのシフト以内でデータを転送する必要があるため、データ転送速度による制限を受け、スルーレートが大きくできないという問題点があった。
また、従来のSQUID用ディジタルFLL装置は、AD変換器15、ディジタル積分器16、カウンタ17、DA変換器18、制御・計測用コンピュータ22等により構成される。ディジタルFLLにおいては、ビット数が分解能とダイナミックレンジを決定するため、測定対象や環境のノイズレベルを参酌して設計されている。高い分解能と高いスルーレートと高いダイナミックレンジを得るためには、各部品に関して高ビットで高速な処理が可能な高価な部品を使用するか、DSPを使用せざるを得ないという問題点があった。
システムの分解能は、制御範囲と制御のビット数で決定される。ビット数を一定とした場合に分解能を向上させるためには、制御範囲を狭くする必要がある。従来技術においては、安定な動作をさせるため、各ロック点に関し図3(b)に示すように、±1Φ0(2周期に相当)を制御範囲としていた。しかし、ディジタルFLLにおいては図5(a)および(b)に示すように、原理的には±0.5Φ0 を制御範囲とすることができる。±0.5Φ0は1Φ0(1周期に相当)であるので全範囲をカバー可能であり、原理的にはFLLの動作が可能である。
しかし、制御範囲を±0.5Φ0とした場合には、図5(b)に示すようなロック点をシフトさせる点Sまたはその近傍において、図5(c)に示すような外部ノイズや、信号自体の変化により、ロック点のシフトが起こり安定した動作が行えない問題がある。ロック点の変更時の回路動作においては、図5(b)に示すようにプラスの大きな値からマイナスの大きな値へ、即ち最大値から最小値へと頻繁に変更させる必要があるため動作が不安定となる。特にノイズの大きな環境や、信号がロック点の変更点の近傍で頻繁に変化するような場合にはロック点の頻繁な変更が生ずるという問題点がある。
本発明においては変化量カウンタと再生用カウンタの2つのカウンタを備える。そしてディジタルFLL内部の変化量カンンタでは計測データの変化量のみを扱い、制御用コンピュータの再生用カウンタにおいて計測データの実際の周期数、即ち磁界の周期性を処理する。
また、SQUIDのV−Φ特性の周期性を利用することにより制御範囲を±(0.5Φ0+α(αは0.5Φ 0 未満))とする。その結果、ヒステリシス特性を持たせることにより高分解を実現すると共に動作を安定させる。
第一の実施の形態に基く本発明は、磁場の増加に基き磁束量子Φの周期で周期的に変動する電圧を生成するSQUIDを用いてFLL方式により磁界を計測する磁束計測装置であって、
SQUIDからの周期的出力電圧を増幅し、増幅されたアナログ信号を出力する増幅器と、
増幅されたアナログ信号をディジタル信号に変換するAD変換器と、
AD変換器の出力に基き、各周期毎の所定のロック点からの磁束変化分に対応する積分データを生成する積分器と、なお、各ロック点は磁束がこのロック点の対応する各制御範囲を超えると順次次のロック点移動し、かつ前記積分器はリセットされるように制御されており、
積分器に接続され、前記リセットの回数を計測する変化量カウンタと、
積分データとリセット回数のデータを合成するデータ合成部と、
データ合成部から所定の伝送路を介して伝送された合成データを受信しこの合成データを前記積分データと前記リセット回数のデータに分割するデータ分割部と、
分割された前記リセット回数のデータに基き、測定すべき磁束に対応する周期数をカウントする再生用カウンタと、
積分器のデータとカウントされた周期数に基き磁束値を計測するデータ再生部を有する磁束計測装置である。
そして、この磁束計測装置は、少なくとも積分器、変化量カウンタ、そして記データ合成部はマイクロコンピュータ内に形成され、データ分割部、再生用カウンタ、そしてデータ再生部は制御用コンピュータ内に形成される。また、FLL方式におけるフィードバック電流は積分器の前記リセットに対応してリセットされる磁束計測装置である。
本発明の第二の実施形態に係る発明は、磁場の増加に基き周期的に変動する電圧を生成するSQUIDを用いてFLL方式により磁界を計測する磁束計測装置であって、
SQUIDからの周期的出力電圧を増幅し、増幅されたアナログ信号を出力する増幅器と、
増幅されたアナログ信号をディジタル信号に変換するAD変換器と、
AD変換器の出力に基き、各周期毎の所定のロック点からの磁束変化分に対応する積分データを生成する積分器と、なお、各ロック点は磁束がこのロック点の対応する各制御範囲を超えると順次次のロック点移動し、かつ前記積分器はリセットされるように制御されており、
積分器に接続され、リセットの回数を計測する変化量カウンタと、
変化量カウンタに接続され、リセット回数のデータに基き、測定すべき磁束に対応する周期数をカウントする再生用カウンタと、
積分器のデータと前記カウントされた周期数に基き磁束値を計測するデータ再生部を有する磁束計測装置である。
また、少なくとも積分器、および変化量カウンタはマイクロコンピュータ内に形成され、再生用カウンタ、およびデータ再生部は制御用コンピュータ内に形成されている磁束計測装置であり、そしてFLL方式におけるフィードバック電流は前記積分器の記リセットに対応してリセットされる磁束計測装置である。
また各周期毎の所定のロック点に対する制御範囲が±(0.5Φ0+α(αは0.5Φ 0 未満))であり、αは測定対象である磁場における雑音より大きい値に設定される磁束計測装置である。
現在ディジタルFLL磁束計は実用上は殆ど利用されていない。これは装置が高価であることが最大の原因であろう。本発明においては、2つのカウンタを用いることにより、安価な低ビットのマイクロコンピュータを用いてSQUID磁束計の高性能化を実現できる。また、制御範囲を狭くすることによって高分解を実現できる。この場合、ロック点の変更点を±(0.5Φ0+α)とすることによりヒステリシス特性を持たせ、ロック点の変更付近の信号変動においてもロック点の変更は1度のみとなり、ノイズが多い場合でも安定な動作が可能となった。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示す具体的な例に基づいて、詳細に説明する。以下の説明は本発明に関する一実施の形態であり、本発明の一般的原理を理解することを目的とするものである。従って、本発明をこの実施の形態に具体的に記載された構成のみに限定するものではない。
図4に本発明の第一の実施の形態によるdcSQUID磁束計30を示す。図3に示すように、SQUID31は超伝導材料で作成したリング32の途中に2つのジョセフソン接合33を設けた構造を有する。例えば、高温超伝導材料を使用したSQUIDの場合の、典型的な超伝導ループは厚さが1μm以下、例えば0.2μm、の薄膜で形成されている。そして幅が例えば3μの2個の超伝導的に弱い接合、即ちジョセフソン接合33、を有する。通常SQUID31は直流電源(図示せず)からの直流電流Ibによってバイアスされている。かかるSQUID31においては,バイアス電流の入力部と出力部間の電圧(出力電圧V)は、SQUIDのリング32を貫く外部磁束Φxによって変化する。
SQUID31の出力は増幅器34に接続されており、増幅器の出力はAD変換器35に接続されている。外部磁束に基くSQUID31の出力電圧Vを増幅器34で適切な大きさに増幅して、増幅器34の出力に接続されたAD変換器35によりディジタルデータへの変換を行う。
図4の実施の形態においてはAD変換器35の分解能即ち動作ビット数は比較的小さいいビット数、例えば10ビット程度でよい。その理由は外部磁束Φxとフィードバックコイル40からの打消し磁束との差をとるためである。つまり変化量のみをAD変換するからである。
AD変換器35の出力はディジタル積分器36に接続され、ディジタル積分器36は変化量カウンタ37、フィードバック回路を構成するDA変換器38、そしてデータ合成部41に接続されている。AD変換器35、ディジタル積分器36、変化量カウンタ37、およびデータ合成部41は、この方法に限定するわけではないが、例えばマイクロコンピュータ42を使用して形成することができる。1例としてマイクロコンピュータ42内においてこれらは16ビットで処理される。また他の例として、ディジタル積分器36、変化量カウンタ37、およびデータ合成部41についてはマイクロコンピュータ42内に形成し、AD変換器35は外付けにすることができる。マイクロコンピュータ42としては所謂ワンチップマイコンを使用することができる。
ディジタル積分器36は例えば図3に示す各ロック点(a0、a、a、・・・・)の制御範囲における磁束変化ΔΦに対応する出力電圧ΔVを積分する。例えば、図2(b)に示すように、ディジタル積分器36はロック点anからの磁束変化分ΔΦに対応する出力電圧の変化分Δvを積分し、DA変換器38、電圧/電流変換器39を介して常時フィードバックコイル40にその出力をフィードバックする。このため微少測定点は、次々とロック点anに固定され、各測定時における磁束の変化ΔΦに基く出力電圧の変化Δvは常に一定になるので、ディジタル積分器36による積分により、各制御範囲における磁束Φの変化に対する線形の出力データを得ることができる。ディジタル積分器36は積分を実行していたあるロック点(例えば図3(b)のa0)の制御範囲を超えると、積分値をリセットして次のロック点(例えば同a1)に移動する。
SQUID31への電流フィードバック量は、上記のようにして、ディジタル積分器36により電圧変化分ΔVを積分することにより決定される。ディジタル積分器36から出力された積分値はDA変換器38によってアナログ値に変換される。そしてアナログ変換された積分値は電圧/電流変換器39へ送られる。電圧/電流変換器39は、外部磁界の変化に起因する測定電圧(上記アナログ値)に基き、所定のフィードバック電流Ifを生成する変換器である。SQUID31の近傍に配置されたフィードバックコイル40に所定のフィードバック電流をIf流すことにより、各ロック点からの磁束変化を打ち消すような磁場を発生させる。フィードバック電流値Ifの値は、リング32やフィードバックコイル40の形状や配置および結合度等を参酌して例えばマイクロコンピュータ42が決定する。
この実施の形態においては、積分器36のビット数が、SQUID磁束計30の分解能を決定する。DA変換器38に関しては例えばビット数の少ない安価なDA変換器を複数個を利用することにより(例えば8ビットのDA変換器を2個並列に使用する等)トータル価格を低減することができる。
ディジタル積分器36は、変化量カウンタ37およびDA変換器38に接続されている。ディジタル積分器36は、図3(b)、および後に説明する図5(d)に示すような制御範囲内での磁束変化に対応する積分値をDA変換器38およびデータ合成部41に送る。磁束Φが動作中のロック点に対する制御範囲を超えた場合、図3(a)に示すようなΦ−V特性の周期性により、マイクロコンピュータ42は例えばロック点a0の制御範囲からロック点a1に係る隣の制御範囲に移動させるように制御する。かかる移動によりフィードバック電流Ifを一定値以下に抑えることができる。このシフトは例えばマイクロコンピュータ42内の制御部(図示せず)の命令により行われ、変化量カウンタ37がシフト回数をカウントする。
ディジタル積分器36からDA変換器38を介してフィードバックコイル40に至るフィードバック回路の動作は高速で行われる。これに対し、後に説明する制御用コンピュータ50へのデータ伝送は、磁束の計測に必要なサンプリングレートである例えば1kHz程度の低速で行なわれる。このため、変化量カウンタ37、次のデータ伝送時までの磁束変化によるシフト回数をカウントすると共にその変化量を保持する。
このように、変化量カウンタ37は後続する制御用コンピュータ50へデータを転送する間に、何回シフトが生じたか、即ちロック点(図4(a)のa0、a、a、・・・・)がどれだけ移動したかを数える役割をする。制御用コンピュータ50にデータを転送すると、変化量カウンタ37は0にリセットされる。データ合成部41は変化量カウンタ37が計測した上記シフト回数と積分器36の積分値とを組合わせ伝送信号を作成する。SQUID31から積分器36までの処理は、後続するデータ転送とは独立に高速で行われており、処理速度を向上することができる。なお、AD変換器35、ディジタル積分器36、変化量カウンタ37、データ合成部41の制御は、マイクロコンピュータ42内の制御部(図示せず)によって行なわれる。
伝送路51のデータ通信のタイミングで、積分器36のデータと変化量カウンタ37のデータを有するデータ合成部41から出力された伝送信号は、制御用コンピュータ50に転送される。制御用コンピュータ50としては通常の制御部、論理演算部、情報記録部、表示部、入力部としてのキーボード等(図示せず)を備えた端末、例えば市販のパーソナルコンピュータ等が使用できる。通常の計測システムにおいては、データの転送速度がシステムの処理速度を低くする最大の原因である。この問題点を解消するために、本発明においてはカウンタ37、53を2つ用いることにより、変化量データの処理と実際の磁束に係るデータ処理とを分けることにより解決する。
制御用コンピュータ50においては、受信したデータによる積分器36のデータと変化量カウンタ37のデータを基に、実際の磁束の計測データを生成する。かかる方法により現在市販されている汎用のパーソナルコンピュータを用いた場合でも、非常に大きなダイナミックレンジを実現できる。
データ合成部41は変化量カウンタ37からのロック点の変化量と積分器36からの積分値を組合わせて伝送信号を形成してデータ通信路51に出力する。
データ分割部52は伝送されたデータから変化量カウンタ37のデータと積分器36からのデータとに分離し、再生用カウンタ53には変化量カウンタ37のデータを送り、積分器データ部54には積分器36のデータを送る。変数は32ビットを利用するが、プログラムで32ビット変数を複数利用(容易に100以上)することができるので、実際には無限大に等しい。また、実際上32ビット変数を2つ用いた64ビットでは、1000T(Wb/m2)の範囲を計測できる(SQUIDの変数係数が1Φ0 あたり1nT換算)。
再生用カウンタ53には記録部55が設けられており、計測の開始時からの変化量カウンタ37の全てのデータが記録されている。そして再生用カウンタ53はマイクロコンピュータ42から送られてきた変化量カウンタ37のデータを合計する。この変換値データはロック点を通過した回数に対応するので、計測を始めてからの実際の磁束Φのデータの所謂上位ビットに対応する。
積分器データ部54は分離された積分器36の積分値、即ち最後のロック点anからの磁束の値に対応する積分値データを記憶する。この値は実際の磁束Φのデータを表すための下位ビットに対応する。データ合成部56において上記2つのデータが合成され、データ再生部57において実際の磁束値が計算される。
具体的には、例えば積分器36は16ビットまたはそれ以上、変化量カウンタ37は8ビット、再生用カウンタは32ビットまたは64ビットで形成される。
この方法においては、伝送路51を介するデータ転送とは独立して、FLL動作のための電流フィードバック処理が行われることに特徴がある。再生用カウンタ53とは別に変化量カウンタ37を設けることにより、FLLの動作に比較して低速なデータ転送に起因するFLLフィードバック処理の処理速度の低下を防止し、高速なフィードバックを実現できる。制御用コンピュータ50の再生用カウンタ53を利用することにより、ディジタルFLL内のみのカウンタの利用と比較して、遥かに大きなビット数が使用可能となり、飛躍的にダイナミックレンジを広げることができる。したがって、データの高速処理とダイナミックレンジの向上を実現することができる。
また、本発明におけるシステムでは、安価なマイクロコンピュータを利用しAD変換器やカウンタを構成可能であること、そして制御用コンピュータを2つ目のカウンタとして利用しているためコストアップすることなく、システム全体を安価で提供できる。
次に本計測システムにおける分解能の向上について説明する。システムの分解能は、制御範囲と制御のビット数で決定される。ビット数を一定とした場合に分解能を向上させるためには、制御範囲を狭くする必要がある。
従来技術においては、安定な動作をさせるため、各ロック点に関し図3(b)に示すように、±1Φ0(2周期に相当)を制御範囲としていた。しかし、ディジタルFLLにおいては図5(a)および(b)に示すように、原理的には±0.5Φ0 を制御範囲とすることで全測定範囲をカバーすることができる。即ち、±0.5Φ0は1Φ0(1周期に相当)であるので全範囲をカバーでき原理的にはFLLの動作が可能である。
しかし、±0.5Φ0を制御範囲とする場合、図5(b)に示すようなロック点を次のロック点にシフトさせる点Sまたはその近傍において、図5(c)に示すような外部ノイズや、信号自体の変化により、ロック点のシフトが起こり、安定した動作が行えない問題がある。ロック点の変更時の回路動作に関しては、図5(b)に示すようにプラスの大きな値からマイナスの大きな値へ、即ち最大値から最小値へと変更させる必要がある。この変更が頻繁に起こると動作が不安定となる。ノイズの多い環境や、信号がロック点の変更点の近傍で頻繁に変化するような場合には、ロック点の頻繁な変更が生ずる。
かかる状態を避けるため、図5(d)に示すように、±0.5Φ0 に0.5Φ0 未満のマージンα例えば0.1Φ 0 を持たせて動作範囲を±0.6Φ0 にし、動作を安定させるためのヒステリシス特性を持たせることができる。かかるマージンαの追加により頻繁なロック点のシフトを起こさせないようにすることができることがわかった。本発明の目的の1つは分解能をあげることであるが、かかるヒステリシス特性を用いることにより制御範囲を±(0.5Φ0+α)と狭くした場合でも安定した動作が得られる。
この場合、積分器36においては、AD変換器35によってAD変換されたデータを積分し、±(0.5Φ0+α)を超えた場合のみ、その情報を変化量カウンタ37に送り、積分値をリセットさせる。DA変換器38には常に積分された値(データ)を送っている。フィードバックコイル40はこの値に基きフィードバック磁界を作り、SQUID31内の磁界をロック点に固定させている。±(0.5Φ0+α)を超えた場合に積分器36はリセットされ、リセット後の値をDA変換器38に送る。
このように、SQUID31のV−Φ特性の周期性を利用した場合、制御範囲を1周期にマージンαを加えて±(0.5Φ0+α)として、ヒステリシス特性を持たせる方法により、従来の制御範囲(±1Φ0 )に比較して、高分解を実現し且つ動作を安定させることができる。制御範囲の指定はマイクロコンピュータ42のプログラムにより行う。
本発明の第二の実施形態のdcSQUID磁束計60について述べる。FLL部を構成する、SQUID31、リング32、ジョセフソン接合33、増幅器34、AD変換器35、ディジタル積分器36、DA変換器38、電圧/電流変換器39、フィードバックコイル40、およびデータ合成部56、データ再生部57は第一の実施形態の場合と同等なので同じ参照符号で示している。
マイクロコンピュータ62内の積分器36の積分処理の内容は第一の実施形態の場合と同じであるが、その出力は伝送路63を介して直接制御用コンピュータ64内の積分器データ部65にサンプリングのタイミングで入力される。変化量カウンタ66の処理内容も第一の実施形態の場合と同様であるが、その出力は伝送路67を介してサンプリングのタイミングで制御用コンピュータ64内の再生用カウンタ68の記録部69に入力される。再生用カウンタ68は測定される磁束の周期の数に合わせてデータを再生し、データ合成部56においてこのタイミングで上記2つのデータが合成され、データ再生部57において実際の磁束値が計算される。制御用コンピュータ64としては第一の実施形態の制御用コンピュータと同様の端末、例えば市販のパーソナルコンピュータ等が使用できる。
本発明の方法によれば、ある条件(Φ0周期)で、どれだけの外部磁界を計測したらロック点をシフトさせるかを決める位置であるロック点を変更させても、そのロック点の変更数を数えることにより、正しい計測磁界を得ることができる。また計測の分解能を低下させずにダイナミックレンジを広げることができる。かかる方法によりフィードバック電流値を増加させることなく、ダイナミックレンジを格段に大きくすることができる。
本発明によるディジタルFLLは、磁気シールドルームのない環境やMRI(磁気共鳴影像法;Magnetic Resonance Imaging)などの強磁場空間においても安定に動作するため、SQUID磁束計の設置場所の制約がなくなり、高分解の磁束計としての利用範囲は格段に広がるであろう。またSQUID磁束計を利用したMRI技術へ応用できる。
以上、本発明の実施の形態について図示し説明したが、本発明の技術的範囲を逸脱せずに、種々の変形が可能であることは明らかである。
なお、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。
ディジタルFLL技術を使用して構成した従来のdcSQUID磁束計の回路図を示す。 SQUIDにおける外部磁束と出力電圧の関係を示す。またロック点における積分処理の内容を示す。 従来のディジタルFLL技術における各ロック点における制御範囲の移動状態を示す。 本発明の第一の実施形態におけるSQUID磁束計の回路図を示す。 本発明におけるヒステリシス特性を有する各ロック点における制御範囲の移動状態を示す。 本発明の第二の実施形態におけるSQUID磁束計の回路図を示す。
符号の説明
10…dcSQUID磁束計、 11…SQUID、 12…リング、 13…ジョセフソン接合、 14…増幅器、 15…AD変換器、 16…ディジタル積分器、 17…カウンタ、 18…DA変換器、 19…電圧/電流変換器、 20…フィードバックコイル、 21…データ合成部、 22…制御・計測用コンピュータ(DPS)、 31…SQUID、 32…リング、 33…ジョセフソン接合、 34…増幅器、 35…AD変換器、 36…ディジタル積分器、 37…変化量カウンタ、 38…DA変換器、 39…電圧/電流変換器、 40…フィードバックコイル、 41…データ合成部、 42…マイクロコンピュータ、 50…制御用コンピュータ、 51…伝送路、 52…データ分割部、 53…再生用カウンタ、 54…積分器データ部、 55…記録部、 56…データ合成部、 57…データ再生部、 62…マイクロコンピュータ、 63…伝送路、 64…制御用コンピュータ、 65…積分器データ部、 66…変化量カウンタ、 67…伝送路、 68…再生用カウンタ、 69…記録部、

Claims (8)

  1. 磁場の増加に基き磁束量子Φの周期で周期的に変動する電圧を生成するSQUIDを用いてFLL方式により磁界を計測する磁束計測装置であって、
    SQUIDからの周期的出力電圧を増幅し、増幅されたアナログ信号を出力する増幅器と、
    前記増幅されたアナログ信号をディジタル信号に変換するAD変換器と、
    前記AD変換器の出力に基き、各周期毎の所定のロック点からの磁束変化分に対応する積分データを生成する積分器と、なお、各ロック点は磁束がこのロック点の対応する各制御範囲を超えると順次次のロック点移動し、かつ前記積分器はリセットされるように制御されており、
    前記積分器に接続され、前記リセットの回数を計測する変化量カウンタと、
    前記積分データとリセット回数のデータを合成するデータ合成部と、
    前記データ合成部から所定の伝送路を介して伝送された合成データを受信しこの合成データを前記積分データと前記リセット回数のデータに分割するデータ分割部と、
    分割された前記リセット回数のデータに基き、測定すべき磁束に対応する周期数をカウントする再生用カウンタと、
    前記積分器のデータと前記カウントされた周期数に基き磁束値を計測するデータ再生部を有する磁束計測装置。
  2. 少なくとも前記積分器、前記変化量カウンタ、そして前記データ合成部はマイクロコンピュータ内に形成され、
    前記データ分割部、前記再生用カウンタ、そして前記データ再生部は制御用コンピュータ内に形成される請求項1記載の磁束計測装置。
  3. FLL方式におけるフィードバック電流は前記積分器の前記リセットに対応してリセットされる請求項1記載の磁束計測装置。
  4. 磁場の増加に基き周期的に変動する電圧を生成するSQUIDを用いてFLL方式により磁界を計測する磁束計測装置であって、
    SQUIDからの周期的出力電圧を増幅し、増幅されたアナログ信号を出力する増幅器と、
    前記増幅されたアナログ信号をディジタル信号に変換するAD変換器と、
    前記AD変換器の出力に基き、各周期毎の所定のロック点からの磁束変化分に対応する積分データを生成する積分器と、なお、各ロック点は磁束がこのロック点の対応する各制御範囲を超えると順次次のロック点移動し、かつ前記積分器はリセットされるように制御されており、
    前記積分器に接続され、前記リセットの回数を計測する変化量カウンタと、
    前記変化量カウンタに接続され、前記リセット回数のデータに基き、測定すべき磁束に対応する周期数をカウントする再生用カウンタと、
    前記積分器のデータと前記カウントされた周期数に基き磁束値を計測するデータ再生部を有する磁束計測装置。
  5. 少なくとも前記積分器、および前記変化量カウンタはマイクロコンピュータ内に形成され、
    前記再生用カウンタ、および前記データ再生部は制御用コンピュータ内に形成されている請求項4記載の磁束計測装置。
  6. FLL方式におけるフィードバック電流は前記積分器の前記リセットに対応してリセットされる請求項4記載の磁束計測装置。
  7. 前記各周期毎の所定のロック点に対する制御範囲が±(0.5Φ0+α(αは0.5Φ 0 未満))である請求項1乃至6のいずれか1項に記載の磁束計測装置。
  8. 前記各周期毎の所定のロック点に対する制御範囲が±(0.5Φ0+α)であり、αは測定対象である磁場における雑音より大きい値に設定される請求項7に記載の磁束計測装置。
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