JP4133908B2 - 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび画像処理プログラムを格納した記憶媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび画像処理プログラムを格納した記憶媒体 Download PDF

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    • H04N25/11Arrangement of colour filter arrays [CFA]; Filter mosaics
    • H04N25/13Arrangement of colour filter arrays [CFA]; Filter mosaics characterised by the spectral characteristics of the filter elements
    • H04N25/134Arrangement of colour filter arrays [CFA]; Filter mosaics characterised by the spectral characteristics of the filter elements based on three different wavelength filter elements

Description

本発明は、多くの色成分を示す色信号に基づいて注目画素の近傍のエッジの方向を検出することができる画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび画像処理プログラムを記録した記憶媒体に関する。
例えば、CCDやCMOS等の固体撮像素子を用いた単板式のディジタルカメラ、ビデオカメラ、及びカメラ付き携帯電話等の撮影装置に関するものであり、より詳細には、複数種類の色フィルタが各画素部に離散的に配置された固体撮像素子から出力される色信号から、各画素における全ての色信号を、注目画素およびその近傍画素の色信号を用いた補間処理により生成する画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラムを格納した記憶媒体に関する。
固体撮像素子(例えば、ディジタルカメラやビデオカメラで用いられているCCDやCMOS)は、一般に、光の明るさを示す情報のみを出力する。したがって、固体撮像素子が1つである単板式カメラは、色情報を得るために、CCDに含まれる1画素に対して1つの色成分のみを通過させる色フィルタをCCDに被せ、動作時に各画素が対応する色成分を出力するように構成されている。色フィルタが原色フィルタである場合、色成分の種類はR(赤)、G(緑)、B(青)の3種類である。
色フィルタの色成分の配列には、いくつかの種類が提案されている。
図15は、ベイヤ配列を示す。ベイヤ配列は、輝度信号の寄与する割合の大きいG画素を市松状に配置し、残りの箇所にR画素およびB画素を更に市松状に配置した配列である。ベイヤ配列の色フィルタを被せたCCDから信号が出力された時点では、各画素毎にRGBの色成分の中で1色分の情報しか得られていない。
したがって、画像処理部は、各画素毎に残り2色分の情報を周辺画素の色信号値から推定することによって、残りの色情報を得る補間処理を行う。更に、CCDにより得られた各画素毎の1色分の情報に対しても、注目画素自身、及び周辺画素の色信号値から補間処理が行われる。
図16は、注目画素の色成分がG、RまたはBである場合のベイヤ配列を示す。
図16(a)は、注目画素の色成分がGである場合のベイヤ配列を示す。図16(b)は、注目画素の色成分がRまたはBである場合のベイヤ配列を示す。図16(c)は、注目画素の色成分が任意である場合のベイヤ配列を示す。
図16(a)および(b)において、記号Pおよび記号Qは、それぞれ色成分Rおよび色成分Bまたは色成分Bおよび色成分Rを示す。記号Pが色成分Rを表す場合は、記号Qは色成分Bを表し、逆に記号Pが色成分Bを表す場合は、記号Qは色成分Rを示す。
色フィルタがベイヤ配列の場合のバイリニア法における補間式(式1)を以下に示す。

(式1)
・注目画素がG33の場合(図16(a)参照)
Go=G33またはGo=(G33*4+G22+G42+G24+G44)/8
Po=(P32+P34)/2
Qo=(Q23+Q43)/2

・注目画素がP33の場合(図16(b)参照)
Go=(G32+G23+G43+G34)/4
Po=P33
Qo=(Q22+Q42+Q24+Q44)/4
Go:注目画素の出力G信号
Po:注目画素の出力P信号
Qo:注目画素の出力Q信号
ただし、(P,Q)=(R,B)または(B,R)

以上、式1を示した。
しかし、バイリニア法は、一種のローパス処理であるため、ノイズが目立たないというメリットがある反面、被写体に含まれるエッジ等、特に被写体の空間周波数における高域成分が失われ、解像度が低下するというデメリットがある。
そこで、ベイヤ配列の画像データを用いて、注目画素と近傍画素との信号値に関する相関性を調べることによって、補間処理を行う手法が開示されている(例えば、特開平10−164602(特許文献1)、特開平11−122626(特許文献2)、特開2000−165892(特許文献3)、特開2003−143615(特許文献4))。この補間処理は、注目画素付近におけるエッジの有無及びエッジの方向性を検出し、画像データ内のエッジを表す高域成分が失われないよう、検出されたエッジ方向における相関性の高い画素の色信号の重みを大きくする。
特開平10−164602号公報 特開平11−122626号公報 特開2000−165892号公報 特開2003−143615号公報
しかし、特許文献1、特許文献2および特許文献3に開示の技術は、エッジ検出に、RGBの各色成分の中で画素数が最も多く、輝度に寄与する割合の多いG画素を用いているものの、画像データの半分を占めるR画素およびB画素を用いておらず、G成分の少ない画像データの場合、エッジ検出精度が落ちるという問題がある。
一方、特許文献4に開示の技術は、注目画素の色要素がR画素である場合にはG画素およびR画素を用い、注目画素の色要素がB画素である場合にはG画素およびB画素を用いているものの、注目画素の色要素がG画素である場合には、G画素しか用いておらず、G成分の少ない画像データの場合、エッジ検出精度が落ちる。
更に、特許文献1〜4に開示に技術では、画像データ中にノイズが含まれる場合、ノイズの影響により、エッジ検出を誤る可能性がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、被写体に含まれるエッジを高い精度で検出し保持する補間処理を用いた画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび画像処理プログラムを格納した記憶媒体を提供することを目的とする。
本発明の画像処理装置は、少なくとも3種類の色成分のそれぞれに対応した色信号を出力する画素がマトリクス状に配列された固体撮像素子において、注目画素と、該注目画素に隣接する8個の隣接画素およびこれらの隣接画素を取り囲む16個の画素を少なくとも含む近傍画素とを有する指定領域内の全ての画素の色成分を示す色信号をそれぞれ検出する色信号検出手段と、検出された前記色信号に基づいて、前記注目画素を中心とした右斜め上方向と水平方向と右斜め下方向と垂直方向との4つのエッジの方向に対して、該4つのエッジの方向のそれぞれと前記指定領域内の実際のエッジの方向との近似度に応じた値を示す方向性データをそれぞれ算出し、算出された前記各方向性データによって示された値の大きさに基づいて、前記4つのエッジの方向のうちから少なくとも1つのエッジの方向を前記注目画素のエッジの方向性として検出する方向検出手段と、検出された前記注目画素の方向性に基づいて該注目画素の色信号を補間フィルタによって補間する補間手段と、を備え、前記方向検出手段は、前記指定領域内における予め決められた前記各エッジの方向とその方向に平行な方向とに沿って位置する画素から、前記注目画素の色成分と同種類の色成分であって前記各エッジの方向に沿って位置する前記近傍画素の色信号を全て抽出して、抽出された前記各近傍画素の色成分と前記注目画素とのそれぞれの色信号の差を求めるとともに、前記エッジの方向に平行な方向に沿って位置する前記近傍画素の色信号を3種類の色成分の各色毎にそれぞれ複数抽出して、抽出された同種類の色成分の隣接する各近傍画素の色信号同士の差を各色成分毎に求めて、求められた全ての色成分毎の色信号の差に基づいて前記方向性データを算出することを特徴とする。
好ましくは、前記方向検出手段は、前記注目画素のエッジの方向性が検出されると、検出された該エッジの方向性を保存する方向性保存手段をさらに備え、他の注目画素のエッジの方向性を検出する際に、該注目画素に隣接する隣接画素のエッジの方向性を前記方向性保存手段から読み出して参照する。
好ましくは、前記方向検出手段は、前記注目画素のエッジの方向性を検出する際に、該注目画素に隣接する隣接画素のエッジの方向性を検出して、検出した該隣接画素のエッジの方向性を参照する。
好ましくは、前記補間手段は、複数の補間フィルタから選択される補間フィルタによって前記注目画素の色信号を補間する。
好ましくは、前記補間手段は、前記方向検出手段によって前記注目画素のエッジの方向性がないと判定された場合に、バイリニア法によって該注目画素の色信号を補間する。
本発明の画像処理方法は、少なくとも3種類の色成分のそれぞれに対応した色信号を出力する画素がマトリクス状に配列された固体撮像素子において、注目画素と、該注目画素に隣接する8個の隣接画素およびこれらの隣接画素を取り囲む16個の画素を少なくとも含む近傍画素とを有する指定領域内の全ての画素の色成分を示す色信号をそれぞれ検出する色信号検出ステップと、検出された前記色信号に基づいて、前記注目画素を中心とした右斜め上方向と水平方向と右斜め下方向と垂直方向との4つのエッジの方向に対して、該複数のエッジの方向のそれぞれと前記指定領域内の実際のエッジの方向との近似度に応じた値を示す方向性データをそれぞれ算出し、算出された前記各方向性データによって示された値の大きさに基づいて、前記複数のエッジの方向のうちから少なくとも1つのエッジの方向を前記注目画素のエッジの方向性として検出する方向検出ステップと、検出された前記注目画素の方向性に基づいて該注目画素の色信号を補間フィルタによって補間する補間ステップと、を包含し、前記方向検出ステップは、前記指定領域内における予め決められた前記各エッジの方向とその方向に平行な方向とに沿って位置する画素から、前記注目画素の色成分と同種類の色成分であって前記各エッジの方向に沿って位置する前記近傍画素の色信号を全て抽出して、抽出された前記各近傍画素の色成分と前記注目画素とのそれぞれの色信号の差を求めるとともに、前記エッジの方向に平行な方向に沿って位置する前記近傍画素の色信号を3種類の色成分の各色毎にそれぞれ複数抽出して、抽出された同種類の色成分の隣接する各近傍画素の色信号同士の差を各色成分毎に求めて、求められた全ての色成分毎の色信号の差に基づいて前記方向性データを算出することを特徴とする。
好ましくは、前記方向検出ステップは、前記注目画素のエッジの方向性が検出されると、検出された該エッジの方向性を方向性保存手段に保存するステップをさらに包含し、他の注目画素のエッジの方向性を検出する際に、該注目画素に隣接する隣接画素のエッジの方向性を前記方向性保存手段から読み出して参照する。
好ましくは、前記方向検出ステップは、前記注目画素のエッジの方向性を検出する際に、該注目画素に隣接する隣接画素のエッジの方向性を検出して、検出した該隣接画素のエッジの方向性を参照する。
好ましくは、前記補間ステップは、複数の補間フィルタから選択される補間フィルタによって前記注目画素の色信号を補間する。
好ましくは、前記補間ステップは、前記方向検出ステップによって前記注目画素のエッジの方向性がないと判定された場合に、バイリニア法によって該注目画素の色信号を補間する。
また、本発明は、画像処理部を制御する制御部を備える画像処理装置に画像処理を実行させるためのプログラムであって、前記画像処理方法の各ステップが記録されていることを特徴とする。
また、本発明は、画像処理部を制御する制御部を備える画像処理装置によって読み取り可能な記憶媒体であって、前記画像処理方法の各ステップを実行するプログラムが記録されていることを特徴とする。
本発明によれば、注目画素の色成分を示す第1色信号と複数の近傍画素の色成分を示す第2色信号とに基づいて注目画素の近傍のエッジの方向が検出され、複数の近傍画素の色成分は、少なくとも3種類の色成分を含む。したがって、複数の近傍画素の色成分のうち2種類以下の色成分を示す色信号と第1色信号とに基づいて注目画素の近傍のエッジの方向を検出した場合と比較して、多くの色成分を示す色信号に基づいて注目画素の近傍のエッジの方向を検出することができる。その結果、注目画素の近傍のエッジの方向を精度よく検出することができる。
本発明によれば、被写体に含まれるエッジを高い精度で検出し保持する補間処理を用いた画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラムを格納した記憶媒体を提供することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施例1の画像処理装置100の構成を示す。
画像処理装置100は、固体撮像素子101と、A/D(アナログ/ディジタル)変換部102と、画像処理部103とを含む。
固体撮像素子101と、A/D変換部102と、画像処理部103とは、注目画素から注目画素の色成分を示す色信号を検出し、注目画素の近傍に位置する複数の近傍画素から、複数の近傍画素の色成分を示す複数の色信号を検出する。ここで、複数の近傍画素の色成分は、少なくとも3種類の色成分を含む。3種類の色成分は、例えば、3原色を示す色成分R、色成分G、色成分Bである。以下、3種類の色成分が色成分R、色成分G、色成分Bである場合を説明するが、少なくとも3種類の色成分が、全色を表すために必要とされる原色を示す色成分である限り、3種類の色成分がこれらの3原色を示す色成分に限らない。3原色を示す色成分Y(イエロー)、色成分M(マゼンダ)、色成分C(シアン)でもよい。
固体撮像素子101は、被写体から入射する光がカラーフィルタを通り、更にフォトダイオードにより、各画素に対応する色の大きさを表すアナログの電気信号に変換され出力される。尚、カラーフィルタは原色(RGB)でベイヤ配列とする。
A/D変換部102は、固体撮像素子101から出力されたアナログの電気信号をディジタル信号(以下ベイヤデータと呼ぶ)に変換し、ベイヤデータを出力する。
画像処理部103は、注目画素の色成分を示す色信号と複数の近傍画素の色成分を示す複数の色信号とに基づいて、注目画素の近傍のエッジの方向を検出する。例えば、画像処理部103は、A/D変換部102から出力されたベイヤデータを入力し、各種画像処理を施した後、画像データを出力する。
画像処理部103は、ホワイトバランス部104と、ガンマ補正部105と、補間部106と、色信号処理部107と、輝度信号処理部108と、出力変換部109とを含む。
ホワイトバランス部104は、A/D変換部102から出力されたベイヤデータを入力し、ベイヤデータの各画素値に対し、対応するRGBゲインを乗算することにより、白色の調整を行い、調整後のベイヤデータを出力する。
ガンマ補正部105は、ホワイトバランス部104から出力されたベイヤデータを入力し、ベイヤデータの各画素値に対し、輝度の階調に関する調整を行い、調整後のベイヤデータを出力する。
補間部106は、例えば、ガンマ補正部105から出力されたベイヤデータを入力し、各画素に対して、注目画素付近におけるエッジの有無及びエッジの方向性を注目画素とその近傍画素の色信号を用いた演算処理によって検出し、エッジの有無及び検出されたエッジの方向性に応じた補間を行い、RGB信号を出力する。
色信号部107は、補間部106で出力されたRGB信号を入力し、そのRGB信号を色差信号に変換し、偽色低減処理等を行った後、色差信号を出力する。
尚、偽色低減処理とは、補間処理において本来被写体にはない色(偽色)が発生する場合があるため、画像のエッジ部分等の偽色の発生しやすい箇所に対して、色差信号を抑圧する処理のことである。
輝度信号部108は、補間部106で出力されたRGB信号を入力し、RGB信号を輝度信号に変換し、エッジ強調処理等を行った後、輝度信号を出力する。
出力変換部109は、色信号部107で出力された色差信号、及び輝度信号部8で出力された輝度信号を入力し、RGB信号あるいはUYVY信号(輝度信号はそのままで、色差信号は2画素毎に平均化された信号)等に変換し、出力する。
図2は、補間部106の構成を示す。
補間部106は、方向性データ算出部111と、方向性検出部112と、方向性保存部113と、色信号算出部114と、制御部115とを含む。
方向性データ算出部111は、対象となるベイヤデータの各画素に対して、指定されたエッジ方向と注目画素付近における実際のエッジ方向との近似度が大きいほど値が小さくなる方向性データを、予め決められた複数のエッジ方向に対して算出する。
方向性検出部112は、方向性データ算出部111によって算出された複数のエッジ方向に対する方向性データ、及び必要であれば、後述する方向性保存部113によって保存された隣接する画素の方向性を用いて、注目画素の方向性を検出する。
方向性保存部113は、方向性検出部112によって検出された方向性を保存する。
色信号算出部114は、補間フィルタを含む。方向性検出部112によって検出された方向性に対応した複数の補間フィルタの中から指定された補間フィルタは、注目画素における全ての色信号を算出する。
制御部115は、方向性データ算出部111と方向性検出部112と方向性保存部113と色信号算出部114とに接続されている。制御部115は、これらの処理の流れを制御する。
例えば、図1および図2に示される実施例では、固体撮像素子101と、A/D変換部102と、画像処理部103とが、「注目画素から注目画素の色成分を示す第1色信号を検出する第1色信号検出手段」と、「注目画素の近傍に位置する複数の近傍画素から、複数の近傍画素の色成分を示す複数の第2色信号を検出する第2色信号検出手段」とに対応し、画像処理部103が、「第1色信号と複数の第2色信号とに基づいて、注目画素の近傍のエッジの方向を検出する方向検出手段」とに対応する。なお、複数の近傍画素の色成分は、少なくとも3種類の色成分を含む。
しかし、本発明の画像処理装置100が図1および図2に示される実施例に限定されるわけではない。上述した、「注目画素から注目画素の色成分を示す第1色信号を検出する第1色信号検出手段」、「注目画素の近傍に位置する複数の近傍画素から、複数の近傍画素の色成分を示す複数の第2色信号を検出する第2色信号検出手段」および「第1色信号と複数の第2色信号とに基づいて、注目画素の近傍のエッジの方向を検出する方向検出手段」の機能を有する限りは、任意の構成を有しえる。
図3は、補間部106のデータ処理手順を示す。
以下、図3を参照して補間部6のデータ処理手順をステップごとに説明する。
ステップS1:方向性データ算出部111は、注目画素から注目画素の色成分を示す色信号を検出し、さらに、注目画素の近傍に位置する複数の近傍画素から、複数の近傍画素の色成分を示す複数の色信号を検出する。なお、複数の近傍画素の色成分は、少なくとも3種類の色成分(例えば、3原色であるR成分、G成分およびB成分)を含む。そして方向性データ算出部111は、注目画素の方向性データを予め決められた複数のエッジ方向に対して算出する。予め決められた複数のエッジ方向の詳細は、後述する。
例えば、注目画素の方向性データによって示される値は、予め決められたエッジ方向と注目画素付近の所定のエッジ方向との近似度が大きいほど値が小さくなる。このような方向性データを算出する式は、種々考えられるが、例えば、以下のような算出式(式2)が用いられる。

(式2)
・注目画素がG33の場合(図16(a)参照)

DDru=(|G51−G33|+|G42−G33|+|G24−G33|+|G15−G33|+|G22−G31|+|G22−G13|+|G44−G53|+|G44−G35|)/2

DDho=(|G13−G33|+|G53−G33|+|G22−G42|+|G24−G44|)

DDrd=(|G11−G33|+|G22−G33|+|G44−G33|+|G55−G33|+|G42−G31|+|G42−G53|+|G24−G13|+|G24−G35|)/2

DDve=(|G31−G33|+|G35−G33|+|G22−G24|+|G42−G44|)

・注目画素がP33の場合(図16(b)参照)

DDru=(|P33−P51|+|P33−P15|)*2

DDho=(|P33−P13|+|P33−P53|)*2

DDrd=(|P33−P11|+|P33−P55|)*2

DDve=(|P33−P31|+|P33−P35|)*2

DDru:右斜め上方向の方向性データ算出式
DDho:水平方向の方向性データ算出式
DDrd:右斜め下方向の方向性データ算出式
DDve:垂直方向の方向性データ算出式

以上、式2を示した。
式2は、注目画素と同じ色成分の画素のみを使用しているが、異なる色成分の画素も利用する場合は、例えば、式3を用いる。

(式3)
・注目画素がG33の場合(図16(a)参照)

DDru={(|G51−G33|+|G42−G33|+|G24−G33|+|G15−G33|+|G22−G31|+|G22−G13|+|G44−G53|+|G44−G35|)/2+(|P32−P14|+|P52−P34|)+(|Q41−Q23|+|Q43−Q25|)}/2

DDho={(|G13−G33|+|G53−G33|+|G22−G42|+|G24−G44|)+(|Q23−Q43|)*2+(|P12−P32|+|P52−P32|+|P14−P34|+|P54−P34|)/2}/2

DDrd={(|G11−G33|+|G22−G33|+|G44−G33|+|G55−G33|+|G42−G31|+|G42−G53|+|G24−G13|+|G24−G35|)/2+(|P32−P54|+|P12−P34|)+(|Q21−Q43|+|Q23−Q45|)}/2

DDve={(|G31−G33|+|G35−G33|+|G22−G24|+|G42−G44|)+(|P32−P34|)*2+(|Q21−Q23|+|Q25−Q23|+|Q41−Q43|+|Q45−Q43|)/2}/2

・注目画素がP33の場合(図16(b)参照)

DDru=(|P15−P33|+|P51−P33|)+(|Q42−Q24|)+(|G32−G23|+|G43−G34|)/2

DDho=(|P13−P33|+|P53−P33|)+(|G23−G43|)+(|Q22−Q42|+|Q24−Q44|)/2

DDrd=(|P11−P33|+|P55−P33|)+(|Q44−Q22|)+(|G32−G43|+|G23−G34|)/2

DDve=(|P31−P33|+|P35−P33|)+(|G32−G34|)+(|Q22−Q24|+|Q42−Q44|)/2

以上、式3を示した。
なお、異なる色成分の画素も利用する場合において、各色成分の輝度に寄与する割合に応じて、各色成分の式に重み付けを行っても良い。
色成分G、色成分P、色成分Qの重みをそれぞれ重みWg、重みWp、重みWqで示す場合、例えば式4が用いられる。

(式4)
・注目画素がG33の場合(図16(a)参照)

DDru={(|G51−G33|+|G42−G33|+|G24−G33|+|G15−G33|+|G22−G31|+|G22−G13|+|G44−G53|+|G44−G35|)*Wg/2+(|P32−P14|+|P52−P34|)*Wp+(|Q41−Q23|+|Q43−Q25|)*Wq}/2

DDho={(|G13−G33|+|G53−G33|+|G22−G42|+|G24−G44|)*Wg+(|Q23−Q43|)*2*Wq+(|P12−P32|+|P52−P32|+|P14−P34|+|P54−P34|)*Wp/2}/2

DDrd={(|G11−G33|+|G22−G33|+|G44−G33|+|G55−G33|+|G42−G31|+|G42−G53|+|G24−G13|+|G24−G35|)*Wg/2+(|P32−P54|+|P12−P34|)*Wp+(|Q21−Q43|+|Q23−Q45|)*Wq}/2

DDve={(|G31−G33|+|G35−G33|+|G22−G24|+|G42−G44|)*Wg+(|P32−P34|)*2*Wp+(|Q21−Q23|+|Q25−Q23|+|Q41−Q43|+|Q45−Q43|)*Wq/2}/2

・注目画素がP33の場合(図16(b)参照)

DDru=(|P15−P33|+|P51−P33|)*Wp+(|Q42−Q24|)*Wq+(|G32−G23|+|G43−G34|)*Wg/2

DDho=(|P13−P33|+|P53−P33|)*Wp+(|G23−G43|)*Wg+(|Q22−Q42|+|Q24−Q44|)*Wq/2

DDrd=(|P11−P33|+|P55−P33|)*Wp+(|Q44−Q22|)*Wq+(|G32−G43|+|G23−G34|)*Wg/2

DDve=(|P31−P33|+|P35−P33|)*Wp+(|G32−G34|)*Wg+(|Q22−Q24|+|Q42−Q44|)*Wq/2

以上、式4を示した。
輝度信号Yは、R,G,B信号から式5を用いて算出される。

(式5)
Y=0.30*R+0.59*G+0.11*B

以上、式5を示した。
なお、各色成分の重みとして、重みWr=0.30,重みWg=0.59,重みWb=0.11としても良い。整数を用いた簡略化を行う場合は、重みWr=3,重みWg=6,重みWb=1としても良い。
また、実装を簡素化するため、注目画素の色成分に関係なく、同じ算出式を用いる場合は、例えば、式6が用いられる(図16(c)参照)。

(式6)
DDru=|V51−V33|+|V15−V33|+|V42−V24|+|V41−V23|+|V32−V14|+|V31−V13|+|V52−V34|+|V43−V25|+|V53−V35|

DDho=|V13−V33|+|V53−V33|+|V23−V43|+|V12−V32|+|V52−V32|+|V22−V42|+|V14−V34|+|V54−V34|+|V24−V44|

DDrd=|V11−V33|+|V55−V33|+|V22−V44|+|V21−V43|+|V32−V54|+|V31−V53|+|V12−V34|+|V23−V45|+|V13−V35|

DDve=|V31−V33|+|V35−V33|+|V32−V34|+|V21−V23|+|V25−V23|+|V22−V24|+|V41−V43|+|V45−V43|+|V42−V44|
以上、式6を示した。
被写体の彩度が低い(被写体がモノクロに近い)場合は、「各画素値=輝度」と考えることができるため、例えば、隣接する画素の画素値の差が用いられる(式7)(図16(c)参照)。なお、式7で利用される値は、色成分に関係ない。

(式7)
DDru=|V51−V42|+|V42−V33|+|V33−V24|+|V24−V15|+(|V41−V32|+|V32−V23|+|V23−V14|+|V52−V43|+|V43−V34|+|V34−V25|)*2/3

DDho=|V13−V23|+|V23−V33|+|V33−V43|+|V43−V53|+(|V12−V22|+|V22−V32|+|V32−V42|+|V42−V52|+|V14−V24|+|V24−V34|+|V34−V44|+|V44−V54|)/2

DDrd=|V11−V22|+|V22−V33|+|V33−V44|+|V44−V55|+(|V21−V32|+|V32−V43|+|V43−V54|+|V12−V23|+|V23−V34|+|V34−V45|)*2/3

DDve=|V31−V32|+|V32−V33|+|V33−V34|+|V34−V35|+(|V21−V22|+|V22−V23|+|V23−V24|+|V24−V25|+|V41−V42|+|V42−V43|+|V43−V44|+|V44−V45|)/2

以上、式7を示した。
または、式8を使用することもできる。

(式8)
DDru =|V42−V33|+|V33−V24|+|V41−V32|+|V32−V23|+|V23−V14|+|V52−V43|+|V43−V34|+|V34−V25|

DDho=|V13−V23|+|V23−V33|+|V33−V43|+|V43−V53|+|V22−V32|+|V32−V42|+|V24−V34|+|V34−V44|

DDrd=|V22−V33|+|V33−V44|+|V21−V32|+|V32−V43|+|V43−V54|+|V12−V23|+|V23−V34|+|V34−V45|

DDve=|V31−V32|+|V32−V33|+|V33−V34|+|V34−V35|+|V22−V23|+|V23−V24|+|V42−V43|+|V43−V44|

以上、式8を示した。
ステップS2:方向性検出部112は、注目画素から注目画素の色成分を示す色信号と複数の近傍画素の色成分を示す複数の色信号とに基づいて、注目画素の近傍のエッジの方向を検出する。例えば、方向性検出部112は、算出された方向性データに基づいて、注目画素の方向性を検出する。注目画素の方向性を検出する方法(方向性検出部112のデータ処理手順)については、詳細に後述する。
ステップS3:方向性保存部113は、検出された方向性をメモリ(図示せず)に保存する。
ステップS4:色信号算出部114は、検出された方向性に対応した複数の補間フィルタの中から指定された補間フィルタを用いて、注目画素における全ての色信号を算出する。色信号の算出方法(色信号算出部114のデータ処理手順)については、詳細に後述する。
ステップS4を実行した後、入力されたベイヤデータ領域内の補間指定領域内における画素の数だけステップS1〜S4の処理が繰り返される。
例えば、図3に示される実施例では、ステップS1が「注目画素から注目画素の色成分を示す第1色信号を検出するステップ」と、「注目画素の近傍に位置する複数の近傍画素から、複数の近傍画素の色成分を示す複数の第2色信号を検出するステップ」とに対応し、「第1色信号と複数の第2色信号とに基づいて、注目画素の近傍のエッジの方向を検出するステップ」に対応する。なお、複数の近傍画素の色成分は、少なくとも3種類の色成分を含む。
しかし、本発明の画像処理方法が図3に示される実施例に限定されるわけではない。上述した「注目画素から注目画素の色成分を示す第1色信号を検出するステップ」、「注目画素の近傍に位置する複数の近傍画素から、複数の近傍画素の色成分を示す複数の第2色信号を検出するステップ」、および「第1色信号と複数の第2色信号とに基づいて、注目画素の近傍のエッジの方向を検出するステップ」の処理を実行する限りは、任意の処理を行い得る。
図4は、入力されたベイヤデータ領域内の補間指定領域を示す。
鎖線で表された補間指定領域は、実線で表されたベイヤデータ領域内に収まり、かつ補間指定領域の外側には、上下左右共に幅2画素分以上のベイヤデータがあるものとする。これは、補間指定領域境界部の画素に対して、補間処理に必要なだけの近傍画素の情報を得ることができるようにするためである。「注目画素の近傍に位置する複数の近傍画素」は、例えば、注目画素Aに隣接する8つの画素である。近傍画素は、注目画素Aに隣接する8つの画素を取り囲むように位置する16個の画素を含んでもよい。近傍画素は、補間処理に必要な数の画素であり、注目画素Aを取り囲むように位置する画素である限り、任意の数の画素を含む。
尚、実施例1では、複数のエッジ方向として、右斜め上方向、水平方向、右斜め下方向、垂直方向の4方向を用いる。
図5は、実施例1で用いられた複数のエッジ方向(右斜め上方向、水平方向、右斜め下方向、垂直方向)を示す。
尚、複数のエッジ方向は、右斜め上方向、水平方向、右斜め下方向、垂直方向の4方向に限らない。例えば、8方向でもよい。微小領域内においては、概ね4方向に近似できる。
図6は、方向性検出部112のデータ処理手順を示す。
以下、図6を参照して方向性検出部112のデータ処理手順をステップごとに説明する。
ステップS11:ステップS1で算出された4種類の方向性データの最大値及び最小値をそれぞれ検出する。
ステップS12:ステップS11で検出された方向性データの最大値が図示しないレジスタに記憶された閾値Aより小さいかどうか、すなわち注目画素付近にエッジはなく、輝度勾配がなだらかな平坦部であるかどうかを判定する。なお、閾値Aの詳細は、後述する。
平坦部である場合には、処理はステップS13に進む。
平坦部でない場合には、処理はステップS14に進む。
ステップS13:「方向性なし」を示す信号が出力され、注目画素の方向性検出が終了する。「方向性なし」を示す信号は、例えば、検出された注目画素の近傍にエッジがないことを示す。
ステップS14:ステップS11で検出された方向性データの最小値が図示しないレジスタに記憶された閾値Bより大きいかどうか、すなわち注目画素付近にエッジはないが、輝度勾配が激しい急峻部であるかどうかを判定する。なお、閾値Bの詳細は、後述する。
急峻部である場合には、処理はステップS13に進む。
急峻部でない場合には、処理はステップS15に進む。
ステップS15:ステップS1で算出された4種類の方向性データから、値の小さい順に1つ以上の方向性を検出する。
具体的な検出方法の一例としては、以下の判定式(式9)を満たせば、その方向性データに対応する方向性を検出する。

(式9)
DDmin≧閾値D*DDi
DDi :注目画素の方向性データ
DDmin:方向性データの最小値

以上、式9を示した。
閾値Dの取り得る値の範囲は、0≦閾値D≦1であり、閾値Dを大きくするほど、検出される方向性の数が減少し、小さくするほど、検出される方向性の数が増加する。
ステップS16:ステップS14で検出された方向性の数が複数あるかどうかを判定する。
複数でない場合には、処理はステップS17に進む。
複数である場合には、処理はステップS18に進む。
ステップS17:ステップS15で検出された方向性を出力し、注目画素の方向性検出を終了する。
ステップS18:注目画素の方向性の候補となる方向性(以下、方向性候補とする)を設定する。
具体的な設定方法の一例としては、ステップS15で検出された複数の方向性を設定しても良いし、別の一例としては、ステップS15で検出された複数の方向性に「方向性なし」を追加したものを設定しても良い。
方向性候補に「方向性なし」を追加することで、ステップS19において、参照画素に「方向性なし」が最も多ければ、注目画素は「方向性なし」と判定することができる。
ステップS19:注目画素の近傍にある画素における方向性を参照することで、ステップS18で設定された方向性候補の中から、注目画素の方向性を検出する。
図7は、閾値Aおよび閾値Bを示す。
閾値Aの範囲は、用いられる方向性データ算出式によって異なる。一般に、閾値Aを大きくするほど平坦部と判定される画素が増加し、小さくするほど平坦部と判定される画素が減少する。
閾値Bの範囲は、用いられる方向性データ算出式によって異なる。一般に、閾値Bを大きくするほど急峻部と判定される画素が減少し、小さくするほど急峻部と判定される画素が増加する。
また、閾値Aと閾値Bには0≦閾値A≦閾値Bという関係が成り立つ。
尚、ステップS11において、方向性データの最大値の代わりに、方向性データの合計値を求め、更にステップS12において、ステップS11で検出された方向性データの合計値が図示しないレジスタに記憶された閾値Cより小さいかどうかを判定しても良い。
閾値Cの範囲は、用いられる方向性データ算出式によって異なる。一般に、閾値Cを大きくするほど平坦部と判定される画素が増加し、小さくするほど平坦部と判定される画素が減少する。
ステップS19において注目画素の方向性を検出する具体的な方法を説明する。例えば、各方向性候補に対して、方向性候補と同じ方向性を持つ参照画素をカウントし、最も多くカウントされた方向性候補を、注目画素の方向性として出力する。ただし、最も多くカウントされた方向性候補が複数ある場合は、「方向性なし」を出力する。ここで参照画素としては、注目画素になるべく近い画素を使用するのが望ましい。近傍にある画素ほど、お互いの画素の方向性には高い相関関係があるためである。そこで、注目画素に隣接する画素を参照画素とする。
図8は、参照画素の例を示す。
具体的な参照画素の一例としては、画像の一番上の画素の行から下方向に、同じ行の中では一番左の画素からから右方向に処理を進める場合、図8(a)に示すように、既に方向性が判明しているV22,V32,V42,V23の4つの画素の方向性をメモリ(図示せず)から取り出し、参照する。
別の一例としては、未だ判明していない隣接画素に対して方向性を単独で検出し、その検出結果も参照する。方向性単独検出の方法は、後に詳細に説明する。
例えば、注目画素の1つ右の画素に対して方向性単独検出が可能な場合は、図8(b)に示すように、V22,V32,V42,V23 に加えて、単独検出されたV43 の方向性を参照することで、方向性検出の精度が向上する。
更に、注目画素の1つ右の画素と、1行下の画素に対しても方向性単独検出が可能な場合は、図8(c)に示すように、V22,V32,V42,V23に加えて、単独検出されたV43,V24,V34,V44の方向性を参照することで、方向性検出の精度が更に向上する。
上記のように、参照する画素には、複数のバリエーションが存在し、図8に示された以外の参照画素の組み合わせも可能である。
図9は、ステップS19における方向性単独検出処理手順を示す。
以下、図9を参照して方向性単独検出処理手順をステップごとに説明する。
図9に示されたステップS11〜S17は、図6に示されたステップS11〜S17と同様の処理であるので、説明を省略する。
ステップS21:ステップS16において検出された方向性が複数ある場合に、「方向性不明」を出力し、処理を終了する。これは、他画素の方向性を参照しない方向性単独検出では、注目画素の方向性を特定できないことを意味している。
以下に、色信号算出部114(ステップS4)が、ステップS2で検出された方向性に対応した複数の補間フィルタの中から指定された補間フィルタを用いて、注目画素の色信号を算出する方法を詳細に説明する。
まず、補間フィルタ1を用いた場合の、「方向性あり」の場合の色信号算出式(式10)を以下に示す。「方向性あり」は、例えば、注目画素の近傍にエッジがあることを示す。

(式10)
・注目画素がG33の場合(図16(a)参照)

a)右上方向の場合
Go=(G15+G24*2+G33*2+G42*2+G51)/8
Po=(P14+P34+P32+P52)/4
Qo=(Q23+Q25+Q43+Q41)/4

b)水平方向の場合
Go=(G13+G33*2+G53)/4
Po=(P12+P14+P32*2+P34*2+P52+P54)/8
Qo=(Q23+Q43)/2

c)右下方向の場合
Go=(G11+G22*2+G33*2+G44*2+G55)/8
Po=(P12+P34+P32+P54)/4
Qo=(Q21+Q23+Q43+Q45)/4

d)垂直方向の場合
Go=(G31+G33*2+G35)/4
Po=(P32+P34)/2
Qo=(Q21+Q41+Q23*2+Q43*2+Q25+Q45)/8

・注目画素がP33の場合(図16(b)参照)
a)右上方向の場合
Go=(G14+G25+G23*2+G34*2+G32*2+G43*2+G41+G52)/12
Po=(P15+P33*2+P51)/4
Qo=(Q42+Q24)/2

b)水平方向の場合
Go=(G23+G43)/2
Po=(P13+P33*2+P53)/4
Qo=(Q22+Q24+Q42+Q44)/4

c)右下方向の場合
Go=(G12+G21+G23*2+G32*2+G34*2+G43*2+G45+G54)/12
Po=(P11+P33*2+P55)/4
Qo=(Q22+Q44)/2

d)垂直方向の場合
Go=(G32+G34)/2
Po=(P31+P33*2+P35)/4
Qo=(Q22+Q24+Q42+Q44)/4

以上、式10を示した。
補間フィルタ1は、注目画素付近に存在するエッジを保持するような補間式にしたがってデータをフィルタリングする。
次に、補間フィルタ2を用いた場合の、「方向性あり」の場合の色信号算出式(式11)を以下に示す。

(式11)
・注目画素がG33の場合(図16(a)参照)

a)右上方向の場合
Go=(G24+G33*2+G42)/4
Po=(P14+P34+P32+P52)/4
Qo=(Q23+Q25+Q43+Q41)/4

b)水平方向の場合
Go=(G13*2+G33*8+G53*2+G22+G42+G24+G44)/16
Po=(P32+P34)/2
Qo=(Q23+Q43)/2

c)右下方向の場合
Go=(G22+G33*2+G44)/4
Po=(P12+P34+P32+P54)/4
Qo=(Q21+Q23+Q43+Q45)/4

d)垂直方向の場合
Go=(G31*2+G33*8+G35*2+G22+G24+G42+G44)/16
Po=(P32+P34)/2
Qo=(Q23+Q43)/2

・注目画素がP33の場合(図16(b)参照)

a)右上方向の場合
Go=(G14+G25+G23+G34+G32+G43+G41+G52)/8
Po=P33
Qo=(Q42+Q24)/2

b)水平方向の場合
Go=(G23*3+G43*3+G32+G34)/8
Po=(P13+P33*6+P53)/8
Qo=(Q22+Q24+Q42+Q44)/4

c)右下方向の場合
Go=(G12+G21+G23+G32+G34+G43+G45+G54)/8
Po=P33
Qo=(Q22+Q44)/2

d)垂直方向の場合
Go=(G32*3+G34*3+G23+G43)/2
Po=(P31+P33*6+P35)/8
Qo=(Q22+Q24+Q42+Q44)/4

以上、式11を示した。
補間フィルタ2は、補間フィルタ1とバイリニア法との中間的なフィルタである。補間フィルタ2を用いることによって、注目画素付近に存在するエッジを保持しつつも、ローパスフィルタ的な特性により、ノイズが目立たず、なめらかな画像が生成される。更に、5×5画素の処理範囲の中で、中心の注目画素から最も離れた4隅の画素を使用しないため、補間に起因する画像劣化を減少させる効果がある。4隅の画素は注目画素から離れているため、注目画素との相関性が低い可能性があるからである。
補間フィルタ3を用いた場合の、「方向性あり」の場合の色信号算出式(式12)を以下に示す。

(式12)
・注目画素がG33の場合(図16(a)参照)

a)右上方向の場合
Go=(G24+G33*2+G42)/4
Po=(P14+P34+P32+P52)/4
Qo=(Q23+Q25+Q43+Q41)/4

b)水平方向の場合
Go=(G13+G33*2+G53)/4
Po=(P12+P14+P32*2+P34*2+P52+P54)/8
Qo=(Q23+Q43)/2

c)右下方向の場合
Go=(G22+G33*2+G44)/4
Po=(P12+P34+P32+P54)/4
Qo=(Q21+Q23+Q43+Q45)/4

d)垂直方向の場合
Go=(G31+G33*2+G35)/4
Po=(P32+P34)/2
Qo=(Q21+Q41+Q23*2+Q43*2+Q25+Q45)/8

・注目画素がP33の場合(図16(b)参照)

a)右上方向の場合
Go=(G14+G25+G23*3+G34*3+G32*3+G43*3+G41+G52)/16
Po=(P15+P33*2+P51)/4
Qo=(Q42+Q24)/2

b)水平方向の場合
Go=(G23+G43)/2
Po=(P13+P33*2+P53)/4
Qo=(Q22+Q24+Q42+Q44)/4

c)右下方向の場合
Go=(G12+G21+G23*3+G32*3+G34*3+G43*3+G45 +G54)/16
Po=(P11+P33*2+P55)/4
Qo=(Q22+Q44)/2

d)垂直方向の場合
Go=(G32+G34)/2
Po=(P31+P33*2+P35)/4
Qo=(Q22+Q24+Q42+Q44)/4

以上、式12を示した。
補間フィルタ3は、補間フィルタ1と比較して、斜め(右上・右下)方向のG信号算出に対して、中心付近の画素の重みを大きくした中央重点型のフィルタとなっている。補間フィルタ3の利用は、斜め方向に対して、注目画素との相関性がより高い中心付近の画素の重みを大きくすることで、補間に起因する斜め方向の画像劣化を目立たなくする効果がある。
補間フィルタ4を用いた場合の、「方向性あり」の場合の色信号算出式(式13)を以下に示す。

(式13)
・注目画素がG33の場合(図16(a)参照)
a)右上方向の場合
Go=(G24+G33*2+G42)/4
Po=(P14+P34*3+P32*3+P52)/8
Qo=(Q23*3+Q25+Q43*3+Q41)/8

b)水平方向の場合
Go=(G13*2+G33*8+G53*2+G22+G42+G24+G44)/16
Po=(P32+P34)/2
Qo=(Q23+Q43)/2

c)右下方向の場合
Go=(G22+G33*2+G44)/4
Po=(P12+P34*3+P32*3+P54)/8
Qo=(Q21+Q23*3+Q43*3+Q45)/8

d)垂直方向の場合
Go=(G31*2+G33*8+G35*2+G22+G24+G42+G44)/16
Po=(P32+P34)/2
Qo=(Q23+Q43)/2

・注目画素がP33の場合(図16(b)参照)

a)右上方向の場合
Go=(G14+G25+G23*3+G34*3+G32*3+G43*3+G41+G52)/16
Po=P33
Qo=(Q42+Q24)/2

b)水平方向の場合
Go=(G23*3+G43*3+G32+G34)/8
Po=(P13+P33*6+P53)/8
Qo=(Q22+Q24+Q42+Q44)/4
c)右下方向の場合
Go=(G12+G21+G23*3+G32*3+G34*3+G43*3+G45+G54)/16
Po=P33
Qo=(Q22+Q44)/2

d)垂直方向の場合
Go=(G32*3+G34*3+G23+G43)/2
Po=(P31+P33*6+P35)/8
Qo=(Q22+Q24+Q42+Q44)/4

以上、式13を示した。
補間フィルタ4は、補間フィルタ2の特徴に加えて、斜め(右上・右下)方向の信号算出に対して、中心付近の画素の重みを大きくした中央重点型のフィルタである。補間フィルタ3と同様、補間フィルタ4の利用は、斜め方向に対して、注目画素との相関性がより高い中心付近の画素の重みを大きくすることで、補間に起因する斜め方向の画像劣化を目立たなくする効果がある。
上記のように、補間フィルタには、複数のバリエーションが存在し、上記以外の補間フィルタを用いることも可能である。
色信号算出部114では、上記補間フィルタの中から1つを選択することで、注目画素の色信号を算出することができるので、出力画像の画質を調整することが可能となる。
例えば、シャープなエッジを有する人工物体を撮影した場合は補間フィルタ1を使用し、ソフトなエッジを有する自然物体を撮影した場合は補間フィルタ2を使用するという使い分けが可能となる。
「方向性なし」の場合の色信号算出式の一例としては、従来手法であるバイリニア法(式1)を用いる。また、別の一例として、「方向性なし」の場合のG信号の算出に、ステップS12の平坦部判定、及びステップS14の急峻部判定の結果を利用する方法もあり、その算出式の一例(式14)を以下に示す。

(式14)
・注目画素がG33の場合(図16(a)参照)

a)注目画素が「平坦部」と判定された場合
Go=(G33*4+G22+G42+G24+G44)/8

b)注目画素が「急峻部」と判定された場合
Go=G33

c)上記以外の場合(「平坦部」でも「急峻部」でもない場合)
Go=(G33*12+G22+G42+G24+G44)/16

・注目画素がP33の場合(図16(b)参照)
a)注目画素が「平坦部」と判定された場合
Go=(G32+G23+G43+G34)/4

b)注目画素が「急峻部」と判定された場合
Go=Median(G32,G23,G43,G34)

c)上記以外の場合(「平坦部」でも「急峻部」でもない場合)
Go=(G32+G23+G43+G34)/4
または、
Go=Median(G32,G23,G43,G34)

ここで、Median(G32,G23,G43,G34)は、G32,G23,G43,G34の4つの信号の中間値、すなわち最大・最小値を除く2つの信号の平均値を示す。
以上、式14を示した。
尚、G信号以外の色信号の算出には、従来手法であるバイリニア法(式1)を用いる。
このように、「平坦部」の場合、「急峻部」の場合、「平坦部」でも「急峻部」でもない場合に場合分けすることで、輝度信号における空間周波数の高い成分(高周波成分)が多く含まれる急峻部において、高周波成分を保持した補間が可能となる。すなわち、補間による解像度の低下を防ぐことができる。
このように本実施例を用いることで、エッジ成分が保持された高品質の画像を得ることができ、高性能の撮像装置を提供することができる。
以下、本発明の実施例2を図面を参照して説明する。
本実施例2では、実施例1とほぼ同等の処理内容であるが、ハード構成において、ラインメモリやフレームメモリ等の方向性を保存する手段を持たない。
図10は、補間部106aの構成を示す。
図10において、図2に示される構成要素と同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
補間部106aは、方向性検出部112の代わりに第2方向性検出部122を含み、制御部115の代わりに第2制御部125を含み、かつ方向性保存部113が含まれないことを除いて補間部106と同様の構成である。
第2方向性検出部122は、方向性データ算出部111によって算出された複数のエッジ方向に対する方向性データ、及び必要であれば、単独検出された隣接する画素の方向性を参照して、注目画素の方向性を検出する。
第2制御部125は、方向性データ算出部111、第2方向性検出部122および色信号算出部114の各ブロックに接続され、処理の流れを制御する。
図11は、補間部106aのデータ処理手順を示す。
以下、図11を参照して補間部106aのデータ処理手順をステップごとに説明する。
ステップS1、ステップS32およびステップS4の各処理を、入力されたベイヤデータ領域内の補間指定領域内における画素の数だけ繰り返す(図4参照)。
ステップS1:図3に示すステップS1と同様の処理を行う。
ステップS32:第2方向性検出部22は、ステップS1で算出された方向性データを用いて、注目画素の方向性を検出する。
検出方法は、図6に示す実施例1の検出方法とほぼ同様の検出方法を用いるが、ステップS19の隣接画素の方向性参照において、図8(a)に示す V22,V32,V42,V23の4つの画素の方向性が保存されていないため、図9に示す方向性単独検出処理によって、V22,V32,V42,V23の方向性を単独検出し、参照する。
あるいは別の一例として、1画素前の方向性のみを保存する手段を持ち、隣接画素の方向性参照時に、保存された1画素前の方向性、すなわち保存されたV23の方向性を用いることで、方向性検出の精度を向上させることができる。
尚、本実施例でも、参照する画素には、複数のバリエーションが存在し、図8に示された以外の参照画素の組み合わせも可能である。
ステップS4:図3に示すステップS4と同様の処理を行う。
このように、本実施例を用いることで、方向性を保存する手段が存在しない場合でも、本発明を適用することが可能であり、ハード構成の簡略化や小型化、コスト削減を実現することができる。
以下、本発明の実施例3を図面を参照して説明する。
本実施例3では、まず補間指定領域内における全画素の方向性を収束計算により検出した後に、方向性を補正する処理を行い、更に検出及び補正された方向性を元に、補間指定領域内における全画素の色信号算出を行う。
図12は、補間部106bの構成を示す。
図12において、図2に示される構成要素と同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
補間部106bは、方向性初期化部136と、方向性データ算出部111と、第3方向性検出部132と、方向性保存部113と、方向性補正部137と、色信号算出部114と、第3制御部135とを含む。
方向性初期化部136は、ベイヤデータ領域内における全画素の方向性は「方向性不明」であることをメモリ(図示せず)内に保存する。
第3方向性検出部132は、方向性データ算出部111によって算出された複数のエッジ方向に対する方向性データ、及び必要であれば、隣接する画素の方向性を参照して、注目画素の方向性を検出する。
方向性補正部137は、一旦検出された補間指定領域内の方向性を補正する。
第3制御部135は、方向性初期化部136と、方向性データ算出部111と、第3方向性検出部132と、方向性保存部113と、方向性補正部137と、色信号算出部114とに接続され、処理の流れを制御する。
図13は、補間部106bのデータ処理手順を示す。
以下、図13を参照して補間部106bのデータ処理手順をステップごとに説明する。
ステップS45の処理を、入力されたベイヤデータ領域内における画素の数だけ繰り返す。
ステップS45:方向性初期化部136は、注目画素の方向性は「方向性不明」であることを示す情報をメモリ(図示せず)内に保存する。
ステップS1、S42、S3の各処理を、指定された回数だけ繰り返す。指定回数としては、2回以上数回程度が望ましい。
ステップS1、S42、S3の各処理を、補間指定領域内における画素の数だけ繰り返す。
ステップS1:図3に示すステップS1と同様の処理を行う。
ステップS42:第3方向性検出部132は、ステップS1で算出された方向性データを用いて、注目画素の方向性を検出する。
検出方法は、図6に示す実施例1の検出方法とほぼ同様の検出方法を用いるが、ステップS19の隣接画素の方向性参照において、図8(c)に示すV22,V32,V42,V23,V43,V24,V34,V44の8つの画素、すなわち隣接する全ての画素の方向性を参照する。
このとき、指定回数の第1回目の処理の場合、V43,V24,V34,V44の4つの画素については、未だ方向性が検出されておらず、初期状態である「方向性不明」のままであるが、単独検出は行わず、初期状態のまま参照する。
指定回数の第2回目以降の処理では、V43,V24,V34,V44の4つの画素についても、前回までの処理で何らかの方向性が検出され保存されているため、その方向性を参照することで、検出精度が向上する。
ステップS3:図3に示すステップS3と同様の処理を行う。
ステップS46の処理を、補間指定領域内における画素の数だけ繰り返す。
方向性補正部137は、一旦検出された補間指定領域内の方向性を補正する。補正方法は、後に詳細に説明する。
最後にステップS4の処理を、補間指定領域内における画素の数だけ繰り返す。
ステップS4は、図3に示すステップS4と同様の処理を行う。
尚、図13におけるステップS46を補間指定領域内における画素の数だけ繰り返す処理は、省略可能である。このとき、図12の方向性補正部137も省略される。
図14は、方向性補正部137のデータ処理手順を示す。
方向性補正の考え方としては、互いに近傍にある画素ほど、方向性に関する相関性が高いという性質を利用する。
まずステップS51〜S52において、注目画素の方向性が、隣接する画素の方向性とどの程度異なるかを検出し、多くの隣接画素と異なっているようであれば、注目画素の方向性は誤っていると仮定する。
更に、注目画素の方向性は誤っていると仮定された場合は、次のステップS53〜S54において、注目画素における正しい方向性とは何かを検出し、正しい方向性が検出された場合は、ステップS55において、注目画素の方向性を正しい方向性に補正する。
以下、図14を参照して補間部106bのデータ処理手順をステップごとに説明する。
ステップS51:注目画素に隣接する画素、すなわち図8(c)に示すV22,V32,V42,V23,V43,V24,V34,V44の8つの画素に対し、注目画素の方向性と異なる方向性を持つ画素の数をカウントする。
ステップS52:ステップS51で検出された個数が、図示しないレジスタに記憶された閾値E以上どうかを判定する。
閾値E以上である場合には、処理はステップS53に進む。
閾値E以上でない場合には、処理は終了する。
ステップS53:右斜め上、水平、右斜め下、垂直、方向性なしの5つの各方向性について、同じ方向性を持つ隣接画素をカウントし、各方向性の中で、最も多い方向性とその個数を検出する。
ステップS54:ステップS53で検出された個数が、レジスタ(図示せず)に記憶された閾値F以上であるか否かを判定する。
閾値F以上である場合には、処理はステップS55に進む。
閾値F以上でない場合には、処理は終了する。
最後に、注目画素の方向性を、ステップS53で検出された方向性に補正する。
尚、上記閾値E及び閾値Fの取り得る値の範囲としては、共に1以上8以下であるが、実際の値としては、実験の結果、閾値Eは6程度が望ましく、閾値Fは4程度が望ましい。
このように、本実施例を用いることで、より精度の高い方向性検出が可能となり、更に高品質の画像を得ることができる。
以下、本発明の実施例4を図面を参照して説明する。
図17は、本実施例のデータ処理装置200の構成を示す。
データ処理装置200は、パソコン本体241と、入出力装置245とを含む。
パソコン本体241は、CPU242と、メモリ243と、入出力インタフェース244とを含む。入出力装置245は記憶媒体246を含む。
CPU242は、入出力インタフェース244を介して入出力装置245を制御し、記憶媒体246から画像処理プログラム、パラメータファイル、及びベイヤデータを入力し、メモリ243に格納する。
CPU242は、メモリ243から画像処理プログラム、パラメータファイル、及びベイヤデータを読み取り、図3、図6、図9、図11、図13、および図14を参照して説明した処理と同等の処理によって入力されたベイヤデータを処理する。入出力インタフェース244を介して、入出力装置245が制御され、画像処理後の画像データが記憶媒体246に出力される。
本実施例を用いることで、パソコン上で図3、図6、図9、図11、図13、および図14を参照して説明した処理と同等の処理を含む画像処理を行うことができる。すなわち、図示しない撮像装置側でベイヤデータのみを出力し、パソコン側で画像処理を行うことで、撮像装置側では高速な撮影を行うことができ、更にパソコン側では閾値を変えて複数回の画像処理を行うことも可能となり、所望の画質で画像を得ることが容易になる。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明によれば、注目画素の色成分を示す第1色信号と複数の近傍画素の色成分を示す第2色信号とに基づいて注目画素の近傍のエッジの方向が検出され、複数の近傍画素の色成分は、少なくとも3種類の色成分を含む。したがって、第1色信号と複数の近傍画素の色成分のうち2種類以下の色成分を示す色信号とに基づいて注目画素の近傍のエッジの方向を検出した場合と比較して、多くの色成分を示す色信号に基づいて注目画素の近傍のエッジの方向を検出することができる。その結果、注目画素の近傍のエッジの方向を精度よく検出することができる。
本発明によれば、被写体に含まれるエッジを高い精度で検出し保持する補間処理を用いた画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラムを格納した記憶媒体を提供することが可能となる。
本発明の実施例1の画像処理装置100の構成を示す。 補間部106の構成を示す。 補間部106のデータ処理手順を示す。 入力されたベイヤデータ領域内の補間指定領域を示す。 実施例1で用いられた複数のエッジ方向(右斜め上方向、水平方向、右斜め下方向、垂直方向)を示す。 方向性検出部112のデータ処理手順を示す。 閾値Aおよび閾値Bを示す。 参照画素の例を示す。 ステップS19における方向性単独検出処理手順を示す。 補間部106aの構成を示す。 補間部106aのデータ処理手順を示す。 補間部106bの構成を示す。 補間部106bのデータ処理手順を示す。 方向性補正部137のデータ処理手順を示す。 ベイヤ配列を示す。 注目画素の色成分がG、RまたはBである場合のベイヤ配列を示す。 本実施例のデータ処理装置200の構成を示す。
符号の説明
100 画像処理装置
101 固体撮像素子
102 A/D変換部
103 画像処理部
104 ホワイトバランス部
105 ガンマ補正部
106 補間部
106a 補間部
106b 補間部
107 色信号処理部
108 輝度信号処理部
109 出力変換部
111 方向性データ算出部
112 方向性検出部
113 方向性保存部
114 色信号算出部
115 制御部
122 第2方向性検出部
125 第2制御部
132 第3方向性検出部
135 第3制御部
136 方向性初期化部
137 方向性補正部
200 データ処理装置
241 パソコン本体
242 CPU
243 メモリ
244 入出力インタフェース
245 入出力装置
246 記憶媒体

Claims (12)

  1. 少なくとも3種類の色成分のそれぞれに対応した色信号を出力する画素がマトリクス状に配列された固体撮像素子において、注目画素と、該注目画素に隣接する8個の隣接画素およびこれらの隣接画素を取り囲む16個の画素を少なくとも含む近傍画素とを有する指定領域内の全ての画素の色成分を示す色信号をそれぞれ検出する色信号検出手段と、
    検出された前記色信号に基づいて、前記注目画素を中心とした右斜め上方向と水平方向と右斜め下方向と垂直方向との4つのエッジの方向に対して、該4つのエッジの方向のそれぞれと前記指定領域内の実際のエッジの方向との近似度に応じた値を示す方向性データをそれぞれ算出し、算出された前記各方向性データによって示された値の大きさに基づいて、前記4つのエッジの方向のうちから少なくとも1つのエッジの方向を前記注目画素のエッジの方向性として検出する方向検出手段と、
    検出された前記注目画素の方向性に基づいて該注目画素の色信号を補間フィルタによって補間する補間手段と、
    を備え、
    前記方向検出手段は、前記指定領域内における予め決められた前記各エッジの方向とその方向に平行な方向とに沿って位置する画素から、前記注目画素の色成分と同種類の色成分であって前記各エッジの方向に沿って位置する前記近傍画素の色信号を全て抽出して、抽出された前記各近傍画素の色成分と前記注目画素とのそれぞれの色信号の差を求めるとともに、前記エッジの方向に平行な方向に沿って位置する前記近傍画素の色信号を3種類の色成分の各色毎にそれぞれ複数抽出して、抽出された同種類の色成分の隣接する各近傍画素の色信号同士の差を各色成分毎に求めて、求められた全ての色成分毎の色信号の差に基づいて前記方向性データを算出することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記方向検出手段は、前記注目画素のエッジの方向性が検出されると、検出された該エッジの方向性を保存する方向性保存手段をさらに備え、他の注目画素のエッジの方向性を検出する際に、該注目画素に隣接する隣接画素のエッジの方向性を前記方向性保存手段から読み出して参照する、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記方向検出手段は、前記注目画素のエッジの方向性を検出する際に、該注目画素に隣接する隣接画素のエッジの方向性を検出して、検出した該隣接画素のエッジの方向性を参照する、請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記補間手段は、複数の補間フィルタから選択される補間フィルタによって前記注目画素の色信号を補間する、請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記補間手段は、前記方向検出手段によって前記注目画素のエッジの方向性がないと判定された場合に、バイリニア法によって該注目画素の色信号を補間する、請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 少なくとも3種類の色成分のそれぞれに対応した色信号を出力する画素がマトリクス状に配列された固体撮像素子において、注目画素と、該注目画素に隣接する8個の隣接画素およびこれらの隣接画素を取り囲む16個の画素を少なくとも含む近傍画素とを有する指定領域内の全ての画素の色成分を示す色信号をそれぞれ検出する色信号検出ステップと、
    検出された前記色信号に基づいて、前記注目画素を中心とした右斜め上方向と水平方向と右斜め下方向と垂直方向との4つのエッジの方向に対して、該複数のエッジの方向のそれぞれと前記指定領域内の実際のエッジの方向との近似度に応じた値を示す方向性データをそれぞれ算出し、算出された前記各方向性データによって示された値の大きさに基づいて、前記複数のエッジの方向のうちから少なくとも1つのエッジの方向を前記注目画素のエッジの方向性として検出する方向検出ステップと、
    検出された前記注目画素の方向性に基づいて該注目画素の色信号を補間フィルタによって補間する補間ステップと、
    を包含し、
    前記方向検出ステップは、前記指定領域内における予め決められた前記各エッジの方向とその方向に平行な方向とに沿って位置する画素から、前記注目画素の色成分と同種類の色成分であって前記各エッジの方向に沿って位置する前記近傍画素の色信号を全て抽出して、抽出された前記各近傍画素の色成分と前記注目画素とのそれぞれの色信号の差を求めるとともに、前記エッジの方向に平行な方向に沿って位置する前記近傍画素の色信号を3種類の色成分の各色毎にそれぞれ複数抽出して、抽出された同種類の色成分の隣接する各近傍画素の色信号同士の差を各色成分毎に求めて、求められた全ての色成分毎の色信号の差に基づいて前記方向性データを算出することを特徴とする画像処理方法。
  7. 前記方向検出ステップは、前記注目画素のエッジの方向性が検出されると、検出された該エッジの方向性を方向性保存手段に保存するステップをさらに包含し、他の注目画素のエッジの方向性を検出する際に、該注目画素に隣接する隣接画素のエッジの方向性を前記方向性保存手段から読み出して参照する、請求項6に記載の画像処理方法。
  8. 前記方向検出ステップは、前記注目画素のエッジの方向性を検出する際に、該注目画素に隣接する隣接画素のエッジの方向性を検出して、検出した該隣接画素のエッジの方向性を参照する、請求項6に記載の画像処理方法。
  9. 前記補間ステップは、複数の補間フィルタから選択される補間フィルタによって前記注目画素の色信号を補間する、請求項6に記載の画像処理方法。
  10. 前記補間ステップは、前記方向検出ステップによって前記注目画素のエッジの方向性がないと判定された場合に、バイリニア法によって該注目画素の色信号を補間する、請求項6に記載の画像処理方法。
  11. 画像処理部を制御する制御部を備える画像処理装置に画像処理を実行させるためのプログラムであって、
    請求項6に記載の画像処理方法の各ステップが記録されていることを特徴とするプログラム。
  12. 画像処理部を制御する制御部を備える画像処理装置によって読み取り可能な記憶媒体であって、
    請求項6に記載の画像処理方法の各ステップを実行するプログラムが記録されていることを特徴とする記憶媒体。
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