JP4133395B2 - 用紙後処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真式の複写機、プリンタ、ファクシミリ等に適用される用紙後処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置から排出される用紙に製本等の後処理を行うものとして、同一サイズの用紙束の端面や中央にスティプル処理(綴じ処理)を行うスティプル処理手段と、スティプル位置に沿って半分に折り曲げる折り手段とを備えた用紙後処理装置が知られている。
【0003】
従来の装置において、処理トレイ内で端面綴じと中綴じ時の整合処理と綴じ処理を行い、綴じ処理後、別ステーションへスイッチバック搬送し、折り処理を行うものが提案されている(特許文献1)。
【0004】
しかし、特許文献1に記載された従来技術では、スティプル処理手段と折り手段とが垂直方向に配置されているため、装置全体が大型化になるという問題があった。そこで、スティプル処理手段と折り手段とを水平方向に並列に配置する方法が考えられるが、この場合、スティプル処理を終えた用紙束を隣の折り手段に向けて搬送するために、用紙束の搬送方向を鋭角方向に変える必要があった。
【0005】
かかる切換え手段として、搬送ローラの出口近傍に案内部材を設け、搬送ローラと従動ローラとの間を通過する用紙を案内部材で搬送方向を偏向するようにしている(特許文献2)。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−118861号公報
【特許文献2】
特開平10−218455号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献2に記載の従来技術では、従動ローラが搬送ローラに対して固定されているので、これを用紙後処理装置の切換え手段として使うと、用紙詰まりを起こすおそれがあった。また、厚紙や用紙束が通過できるように、従動ローラを搬送ローラに対して接離自在にした場合には、用紙のこしの力によって、従動ローラが搬送ローラから離れ、用紙束を両ローラ間に挟むことができず、搬送がスムーズに行われなくなるという問題点があった。
【0008】
そこで、本発明は用紙束のスティプル処理手段から折り手段への搬送をスムーズに行うことができる用紙後処理装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、複数の用紙を重ねた用紙束に対して所定の処理を施すスティプル処理手段と、スティプル処理手段の下流側に設けられ且つスティプル処理された用紙の搬送方向を一方の搬送路または他方の搬送路のいずれかの方向に切換える切換え手段とを備え、切換え手段は用紙束を搬送する搬送ローラと、搬送ローラに対して接離自在な第1案内部材と、第1案内部材から搬送された用紙束を他方の搬送路に向けて案内する第2案内部材とを有し、第1案内部材は搬送ローラとの間で用紙を挟んで搬送する従動ローラを備え、第2案内部材には用紙束のこしの力により第1案内部材が搬送ローラから離れる方向に押し広げられた場合に、搬送ローラに用紙を押し付ける補助部材が設けられていることを特徴とする。
【0010】
この請求項1に記載の発明では、用紙後処理装置内に順次、用紙が搬送されると、スティプル処理手段に複数枚の用紙が搬送されてスティプル処理が施される。スティプル処理が終了すると複数枚の用紙を重ねた用紙束は、切換え手段によって、そのまま機外に排出される一方の搬送路と、折り手段へ搬送される他方の搬送路とに分けられる。
【0011】
用紙束がそのまま機外に排出される場合には、第1案内部材は搬送ローラから離れた位置にあり、用紙束は搬送ローラと従動ローラとの間を通過して、一方の搬送路へ搬送される。
【0012】
用紙束が折り手段に向けて搬送される場合には、第1案内部材は搬送ローラに対して接離自在な状態にある。少ない枚数の用紙束が搬送される場合には、用紙束は搬送ローラと従動ローラとの間に挟まれた状態で搬送されながら、第2案内部材に案内されて他方の搬送路に搬送される。
【0013】
一方、多い枚数の用紙束が搬送される場合には、用紙束は搬送ローラと従動ローラとの間に挟まれた状態で搬送されるが、用紙のこしの力により、従動ローラが押されて、第1案内部材が搬送ローラから離れる方向に押し広げられる。従動ローラが搬送ローラから離れると、第2案内部材に設けられた補助部材により用紙束が搬送ローラに押し付けられ、他方の搬送路に向けて搬送される。
【0014】
このように、スティプル処理を行った用紙束を切換え手段によって他方の搬送路に向けて搬送する場合であって、用紙束のこしの力に押されて、第1案内部材が搬送ローラから離れるが、この場合には第2案内部材に設けられた補助部材によって、用紙束は搬送ローラと補助部材の間に挟まれるので、スティプル処理を行った用紙束をスムーズに折り手段に搬送することができる。
【0015】
特に、用紙束が多数枚の場合には、用紙束のこしの力が強いので、第1案内部材が搬送ローラから離れやすいため、補助部材によって搬送力が得られればスムーズに搬送を行うことができる。
【0016】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、補助部材は弾性部材を備え、補助部材の第1案内部材側の端部が第1案内部材に弾性変形して付勢力を押えた状態で係止されており、第1案内部材が搬送ローラから離れる方向に移動した場合に、第1案内部材と補助部材との係止が外れて、補助部材が復元して搬送ローラに用紙を押し付けることを特徴とする。
【0017】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明と同様の作用効果を奏するとともに、用紙束のこしの力に押されて第1案内部材が搬送ローラから離れると、第1案内部材と補助部材との係止が開放されて、補助部材が復元して搬送ローラに用紙を押し付けるので、多数枚の用紙束の場合であっても、所望の搬送力を得ることができる。尚、補助部材は弾性部材を一部に含むものであっても良いし、全体であっても良い。
【0018】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、補助部材は弾性部材の復元力を開放した状態で、搬送ローラの表面との間に隙間が設けられることを特徴とする。
【0019】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明と同様の作用効果を奏するとともに、補助部材が復元した場合でも、補助部材と搬送ローラとの間に隙間ができるので、摩擦による搬送ローラの劣化を防止することができる。
【0020】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の発明において、補助部材は搬送ローラに沿った略円弧状の板バネであり、板バネの搬送面は第2の案内部材の搬送面と同等以下の摩擦係数であることを特徴とする。
【0021】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の発明と同様の作用効果を奏するとともに、補助部材である板バネが用紙束の搬送面として作用するので、用紙束の厚みの違いに対しても板バネ自身が動くことで対応できる。また、板バネの搬送面の摩擦を小さくすることで、さらに用紙束の搬送がスムーズになる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態に係る用紙後処理装置の概略断面図、図2は図1に係る用紙後処理装置のスティプル処理手段及び折り手段の概略断面図、図3は図2に係る切換手段(用紙偏向手段)を抜き出して示す側面図であり、(a)〜(c)は経時動作を示す図、図4は図2に係る切換手段を抜き出して示す側面図であり、(a)〜(d)は少ない枚数の用紙束が搬送される場合の経時動作を示す図、図5は図2に係る切換手段を抜き出して示す側面図であり、(a)〜(d)は多い枚数の用紙束が搬送される場合の経時動作を示す図、図6は図2に係る切換手段(用紙偏向手段)を抜き出して示す側面図であり、(a)及び(b)は板バネの経時動作を示す図、図7は図6に係る補助部材の変形例を示す側面図であり、(a)及び(b)は回動部材の経時動作を示す図である。図8は可動ガイド板への板バネの取り付け状態を示す正面図であり、(a)は本実施の形態(b)は変形例を示す図である。
【0023】
用紙後処理装置PDは、画像形成装置の側部に取り付けられており、画像形成装置より排出された用紙は用紙後処理装置PDに導かれる。用紙は後処理を施す後処理手段を有する搬送路Aを通り、上トレイ201へ導く搬送路B、シフトトレイ202へ導く搬送路C、整合及びスティプル綴じ等を行うスティプル処理トレイFへ導く搬送路Dへ、分岐爪15及び分岐爪16によって振り分けられるように構成される。
【0024】
搬送路Aおよび搬送路Dを経てスティプル処理トレイFへ導かれ、整合及びスティプル等を施された用紙は、偏向手段(切換え手段)である分岐ガイド板54と可動ガイド55により、シフトトレイ202へ導く搬送路C、折り等を施す処理トレイG(以下、中折り処理トレイともいう)へ振り分けられるように構成され、中折り処理トレイGで折り等を施された用紙は搬送路Hを通って下トレイ203へ導かれる。
【0025】
搬送路D内には分岐爪17が配置されており、分岐爪17は図示しない低荷重バネにより保持されている。用紙後端が分岐爪17を通過した後、搬送ローラ9、10、スティプル排紙ローラ11の内、少なくとも搬送ローラ9を逆転させることで用紙後端を用紙収容部Eへ導き滞留させ、次用紙と重ねて搬送するようになっている。
【0026】
搬送路Aは、画像形成装置から搬送された用紙を検出する入口センサ301と、その下流に入口ローラ1、パンチユニット100、搬送ローラ2、分岐爪15、16が順次配置されている。分岐爪15、16は図示しないバネにより保持されており、図示しないソレノイドをONすることにより、分岐爪15は上方に、分岐爪16は下方に、各々回動する事で、搬送路B、搬送路C、搬送路Dへ用紙を振り分ける。
【0027】
搬送路Aから搬送路Bへ用紙を導く場合は、分岐爪15が図1で示す位置からソレノイドをOFFすることで上方に、また搬送路Cへ用紙を導く場合は、図1で示す位置からソレノイドをONすることにより、分岐爪16が下方に回動する。搬送路Dへ用紙を導く場合は、分岐爪16は図1の位置でソレノイドをOFF、分岐爪15は図1の状態から前記ソレノイドをONすることにより、上方に回動した状態となる。
【0028】
用紙後処理装置PDでは、用紙に対して穴明け(パンチユニット100)、用紙揃え+端部綴じ(ジョガーフェンス53、端面綴じスティプラS1)、用紙揃え+中綴じ(ジョガーフェンス53、中綴じスティプラS2)、用紙の仕分け(シフトトレイ202)、中折り(折りプレート74、折りローラ81、82)などの各処理を行うことができる。
【0029】
次にスティプル処理を施すスティプル処理トレイFの構成を説明する。スティプル排紙ローラ11により導かれた用紙は、スティプル処理トレイFに順次積載される。この場合、用紙ごとに叩きコロ12で縦方向(用紙搬送方向)の整合が行われ、ジョガーフェンス53にて横方向(用紙搬送方向と直交する用紙幅方向)の整合が行われる。ジョブの切れ目、すなわち、用紙束の最終紙から次の用紙束の先頭紙までの間で、制御手段からのスティプル信号により端面綴じスティプラS1が駆動され、綴じ処理が行われる。綴じ処理が行われた用紙束は、ただちに放出爪52aを有する放出ベルト52によりシフト排紙ローラ6へ送られ、受取り位置にセットされているシフトトレイ202に排出される。
【0030】
次に、用紙束偏向手段(切換え手段)として、分岐ガイド板(第1案内部材)54と可動ガイド(第2案内部材)55の構成を説明する。図3に示すように、分岐ガイド板54は支点54aを中心に上下方向に回動自在に設けられ、その下流側に回転自在な加圧コロ57を有しており、スプリング58により搬送ローラ56に加圧される。また、分岐ガイド板54の位置は、束分岐駆動モータ161より駆動を得て回転するカム61のカム面61aと当接することにより決められる。
【0031】
可動ガイド55は搬送ローラ56の回転軸に回動自在に支持され、可動ガイド55には回動自在に連結されたリンクアーム60が設けられている。リンクアーム60は側板64に固定された軸と長穴部60aで保持されており、これにより可動ガイド55の回動範囲は規制される。また、スプリング59により下方に付勢されることで保持される。さらに、束分岐駆動モータ161より駆動を得て回転するカム61のカム面61bによりリンクアーム60が押されると連結されている可動ガイド55は上方へ回動する。
【0032】
カム61は束分岐ガイドHPセンサをその遮蔽部61cにより検知させることで、そのホームポジションを得て、束分岐駆動モータ161の駆動パルスによりその停止位置を制御する。図3(a)は、カム61がホームポジション時の分岐ガイド板54と可動ガイド55の位置関係を示す。可動ガイド55のガイド面55aはシフト排紙ローラ6への経路において、用紙をガイドする機能を有している。
【0033】
図3(b)は、カム61が回転することにより、分岐ガイド板54が支点54aを中心として図において下方へ回動し、加圧コロ57が搬送ローラ56に接触して加圧している状態を示している。図3(c)は、カム61が更に回転することにより、可動ガイド55が図において上方に回動し、スティプル処理トレイFから中折り処理トレイGに導く経路を、分岐ガイド板54と可動ガイド55とで形成した状態を示している。
【0034】
本実施の形態では、図6に示すように、可動ガイド55に弾性部材(補助部材)としての板バネ50が設けられている。板バネ50は可動ガイド55に沿うよう湾曲した形状であり、その分岐ガイド板54側の端部は、分岐ガイド板54に弾性変形して付勢力を押えた状態で係止されている(図6(b))。そして、分岐ガイド板54が搬送ローラ56から離れる方向に移動した場合に、分岐ガイド板54と板バネ50との係止が外れて、板バネ50が復元して図6(a)の状態となる。この場合、板バネ50が最大限に復元した場合でも、板バネ50と搬送ローラ56との間に隙間ができるので、摩擦による搬送ローラ56の劣化を防止することができる。また、板バネ50の搬送面は可動ガイド55の搬送面と同等以下の摩擦となるように、搬送面を平滑にすることで用紙束の搬送が容易になる。
【0035】
尚、本実施形態では、分岐ガイド板54と可動ガイド55は1つの駆動モータにより動作するが、個々に駆動モータを設けて、用紙サイズや綴じ枚数に応じて、移動タイミングや停止位置を制御可能に構成しても良い。
【0036】
上述のような構成において、用紙束偏向手段は、スティプル処理を行った用紙束を処理トレイFからそのままシフトトレイ202へ導く搬送路(矢印A方向)と、スティプル処理を行った用紙束を中綴じ処理トレイGへ導く搬送路(矢印B方向)とに分岐するようになっている。
【0037】
次に、用紙束がA方向に搬送される場合について説明する。用紙束がA方向に搬送されるとき、用紙束偏向手段は図3(a)に示すように、分岐ガイド板54が搬送ローラ56から離れた位置にあり、加圧コロ57も搬送ローラ56から離れている。本実施の形態では、可動ガイド板55に弾性部材としての板バネ50が設けられており、板バネ50が開放された状態において、その先端と搬送ローラ56との間には隙間ができている。この状態で、スティプル処理を行った用紙束は処理トレイFからそのままシフトトレイ202へ導かれる。
【0038】
次に、用紙束がB方向に搬送される場合について説明する。用紙束がB方向に搬送されるとき、偏向手段は図3(c)に示すようになっており、その時の板バネ50は図6(b)のように板バネ50の先端(A部分)が可動ガイド54の面54aにより持ち上げられて、図のような位置で係止されている。用紙束が搬送されてくるときの板バネ50の作用を少枚数時と多枚数時の2つの場合に分けて以下に説明する。
【0039】
用紙束が少枚数の場合には、図4(a)に示すように、用紙束がスティプル処理トレイFから分岐ガイド板54に搬送されてくると、加圧コロ57により用紙束は搬送ローラ56に加圧され、搬送力を与えられて可動ガイド板55に向けて搬送される。この時、加圧コロ57に加圧力を与えているのはスプリング58である。用紙束が図4(b)で示す位置まで進むと、可動ガイド板55に用紙束先端が接触し、用紙束は湾曲して分岐ガイド板54が搬送ローラ56から離れる方向に用紙のこしの力が発生する。用紙束が少数枚の場合には、こしの力よりもスプリング58の加圧力のほうが大きく、分岐ガイド板54が回動しない。従って、図4(c)及び図4(d)に示すように、用紙束は可動ガイド板55に案内されて次の工程である中折り処理トレイGに搬送される。
【0040】
用紙束が多い枚数の場合には、図5(a)に示すように、用紙束がスティプル処理トレイFから分岐ガイド板54に搬送されると、加圧コロ57により用紙束は搬送ローラ56に加圧され、搬送力が与えられて可動ガイド板55に向けて搬送される。次に用紙束が搬送されて図4(b)のような状態になると、少数枚のときと同様に、用紙先端が可動ガイド板55のガイド面に接触し、分岐ガイド板54へ向けて用紙束のこしの力が作用する。用紙束の枚数を多くなって厚くなると、図4(b)のように用紙束のこしの力がスプリング58の力より大きくなり、分岐ガイド板54が持ち上がってしまい搬送ローラ56による搬送力を失う。
【0041】
分岐ガイド板54が搬送ローラ56から離れる方向に移動すると、分岐ガイド板54の上面54aと板バネ50の端が係止した状態から、規制が取り除かれる。分岐ガイド板54と板バネ50との係止が外れると、板バネ50が復元して搬送ローラ56に用紙束が押し付けられ、図5(c)に示すように、用紙束は板バネ50の湾曲した搬送面に沿って搬送される。
【0042】
図5(d)に示すように、用紙束の先端が可動ガイド板55を通り過ぎると、用紙束のこしの力が小さくなり、分岐ガイド板54はスプリング58により付勢され、再び元の位置に戻される。このとき板バネ50も分岐ガイド板54の上面54aに係止され、搬送ガイドとして作用する。
【0043】
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。本実施の形態では補助部材として弾性部材、特に板バネ50を用いたが、これに限定されず、図7に示すような回動部材62を可動ガイド板55に設けるようにしても良い。この場合、回動部材62の分岐ガイド板54とは反対側の端部を回動支点64とし、この回動支点64を中心として回動部材62が回動するようになっている。また、回動支点64とは反対側の端部と可動ガイド板55との間にはスプリング63が取り付けられている。
【0044】
そして、図2で示すように用紙束がA方向に搬送される場合には、図7(a)で示すように分岐ガイド板54が搬送ローラ56から離れ、用紙束をA方向に案内する。用紙束がB方向に搬送される場合には、図7(b)で示すように、分岐ガイド板54と搬送ローラ56とが近づき、回動部材62が分岐ガイド板54の上面54aに載った状態となる。また、多枚数の用紙束が搬送される場合には、上述した板バネ50の場合と同様に、回動部材62が搬送ローラ56側に移動し、用紙束を搬送ローラ56に押し付けて案内する。
【0045】
また、板バネ50の取り付け位置は、図8(a)に示すように搬送ローラ56の対向位置に設ける場合に限定されず、図8(b)に示すように、各搬送ローラ56の対向位置から離れた位置に設けるようにしても良い。
【0046】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明では、第2案内部材に設けられた補助部材によって、用紙束は搬送ローラと補助部材の間に挟まれるので、スティプル処理を行った用紙束をスムーズに折り手段に搬送することができる。
【0047】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、用紙束のこしの力に押されて第1案内部材が搬送ローラから離れると、第1案内部材と補助部材との係止が開放されて、補助部材が復元して搬送ローラに用紙を押し付けるので、多数枚の用紙束の場合であっても、所望の搬送力を得ることができる。
【0048】
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、補助部材が復元した場合でも、補助部材と搬送ローラとの間に隙間ができるので、摩擦による搬送ローラの劣化を防止することができる。
【0049】
請求項4に記載の発明では、請求項1乃至3の何れかに記載の発明と同様の効果を奏するとともに、補助部材である板バネが用紙束の搬送面となるので、用紙束の厚みの違いに対しても板バネ自身が動くことで対応できる。また、板バネの搬送面の摩擦を小さくすることで、さらに用紙束の搬送がスムーズになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る用紙後処理装置の概略断面図である。
【図2】図1に係る用紙後処理装置のスティプル処理手段及び折り手段の概略断面図である。
【図3】図2に係る切換手段(用紙偏向手段)を抜き出して示す側面図であり、(a)〜(c)は経時動作を示す図である。
【図4】図2に係る切換手段(用紙偏向手段)を抜き出して示す側面図であり、(a)〜(d)は少ない枚数の用紙束が搬送される場合の経時動作を示す図である。
【図5】図2に係る切換手段(用紙偏向手段)を抜き出して示す側面図であり、(a)〜(d)は多い枚数の用紙束が搬送される場合の経時動作を示す図である。
【図6】図2に係る切換手段(用紙偏向手段)を抜き出して示す側面図であり、(a)及び(b)は板バネの経時動作を示す図である。
【図7】図6に係る補助部材の変形例を示す側面図であり、(a)及び(b)は回動部材の経時動作を示す図である。
【図8】可動ガイド板への板バネの取り付け状態を示す正面図であり、(a)は本実施の形態、(b)は変形例を示す図である。
【符号の説明】
50 板バネ(補助部材、弾性部材)
54 分岐ガイド板(第1案内部材)
55 可動ガイド板(第2案内部材)
56 搬送ローラ
57 加圧コロ(従動ローラ)
F スティプル処理トレイ(スティプル処理手段)
PD 用紙後処理装置
Claims (4)
- 複数の用紙を重ねた用紙束に対して所定の処理を施すスティプル処理手段と、スティプル処理手段の下流側に設けられ且つスティプル処理された用紙の搬送方向を一方の搬送路または他方の搬送路のいずれかの方向に切換える切換え手段とを備え、切換え手段は用紙束を搬送する搬送ローラと、搬送ローラに対して接離自在な第1案内部材と、第1案内部材から搬送された用紙束を他方の搬送路に向けて案内する第2案内部材とを有し、第1案内部材は搬送ローラとの間で用紙を挟んで搬送する従動ローラを備え、第2案内部材には用紙束のこしの力により第1案内部材が搬送ローラから離れる方向に押し広げられた場合に、搬送ローラに用紙を押し付ける補助部材が設けられていることを特徴とする用紙後処理装置。
- 補助部材は弾性部材を備え、補助部材の第1案内部材側の端部が第1案内部材に弾性変形して付勢力を押えた状態で係止されており、第1案内部材が搬送ローラから離れる方向に移動した場合に、第1案内部材と補助部材との係止が外れて、補助部材が復元して搬送ローラに用紙を押し付けることを特徴とする請求項1記載の用紙後処理装置。
- 補助部材は弾性部材の復元力を開放した状態で、搬送ローラの表面との間に隙間が設けられることを特徴とする請求項2記載の用紙後処理装置。
- 補助部材は搬送ローラに沿った略円弧状の板バネであり、板バネの搬送面は第2の案内部材の搬送面と同等以下の摩擦係数であることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の用紙後処理装置。
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