JP4133360B2 - 疵検査装置及び疵検査方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、疵検査装置及び疵検査方法に関し、特に、鋼板や鋼材等の疵検査を行う対象物の表面を撮像して得られた画像信号を解析するとともに、上記鋼板等の表面疵を検出するのに用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、製鉄業の鋼板生産ラインにおいては、品質確保のために鋼板の表面疵を検出する疵検査が行われている。この疵検査では、鋼板の表面に光を照射して得られた反射光より生成した画像信号に対して所定の疵検査処理を施すことで鋼板表面の状態を表した画像データを生成して、鋼板表面の疵の有無を検出している。
【0003】
一般に、鋼板疵が検出される位置及び疵の大きさ(範囲)は鋼板の種類や製造状況によって様々であるので、疵の発生状況をあらかじめ想定して疵検査処理を行うことは困難である。したがって、鋼板表面の何れの箇所にどのような大きさの疵が発生していても、疵検査装置はその疵を確実に認識して特定できるようにする必要がある。
【0004】
このため、鋼板疵検査を行うための疵検査処理では、例えば、鋼板表面を上記検査対象物の幅方向に沿って複数の疵検査領域に分割して、上記分割した領域毎に所定のアルゴリズムに基づいて疵箇所を特定するようにしている。上記分割領域としては、疵検査装置の1画像画面(1フレームともいう)とすることが多い。したがって、疵検査装置は、鋼板表面を1フレームずつ撮像しながら、そのフレーム内に疵と推定される箇所が存在するか否かを判断するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような疵検査装置において、疵検査の対象である鋼板の幅が大きくて連続鋼板であるほど、疵検査に要する疵検査処理時間は増大するようになる。このため、例えば、リアルタイムでの疵検査を高精度に実行しようとすると、疵検査処理を行う1台の計算機の負荷を超えてしまい、計算処理を続けることが不可能になったり未検査の鋼板領域が生じてしまったりするという問題があった。
【0006】
また、任意の疵の長さや範囲が比較的小さく、各フレーム内に単独で存在するような場合は、フレーム毎に鋼板の疵検査を行う際にそのフレーム内のみの処理で済んでしまう。これに対して、疵の長さや範囲が比較的大きく、隣接するフレームに渡って存在するような場合には、各フレームの個別処理では疵検査を精密に行うことができないという問題があった。
【0007】
このように、従来の疵検査装置では、鋼板の全長にわたって高精度な疵検査行うことができ、実際の製造/検出ラインにおいて使用可能な疵検査装置を実用化することが困難であるという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は上述した問題点にかんがみ、製造/検出ラインに搬入される鋼板表面の疵の発生箇所や大きさに拘わらず、鋼板の全長にわたって高精度な疵検査を高速で行うことができるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の疵検査装置は、疵検査対象物を撮像手段により撮像して生成した画像信号を解析して疵検査を行う疵検査装置であって、上記画像信号を上記疵検査対象物の幅方向に沿って複数の疵検査領域に、相互に一部分が重ね合わせるようにして分割する画像信号分割手段と、上記画像信号分割手段により分割された複数の画像信号を並列的に疵検査処理するために配設された複数の疵検査処理手段と、上記複数の疵検査処理手段により並列的に疵検査処理された疵検査処理結果をまとめて疵判定を行う疵判定手段とを有し、上記画像信号分割手段は、上記各疵検査処理手段が担当する疵検査領域を疵検査処理するために要した時間の実績に基づいて各疵検査処理手段の処理割合量を評価し、上記評価結果に応じて上記各疵検査領域の幅を動的に更新して、上記各疵検査処理手段間の処理バランスを調整することを特徴としている。
また、本発明のその他の特徴とするところは、上記画像信号分割手段は、上記複数の疵検査処理手段のうち何れかが正常に動作しない場合、上記複数に分割する各疵検査領域の幅を動的に更新して、上記正常に動作しない疵検査処理手段が疵検査処理すべき疵検査領域の画像信号を他の疵検査処理手段に担当させるようにすることを特徴としている。
【0010】
本発明の疵検査方法は、疵検査対象物を撮像手段により撮像して生成した画像信号を解析して疵検査を行う疵検査方法であって、上記画像信号を上記疵検査対象物の幅方向に沿って複数の疵検査領域に、相互に一部分が重ね合わせるようにして分割する画像信号分割処理と、上記画像信号分割処理により分割された複数の画像信号を並列的に疵検査処理するための疵検査処理手段により並列的に疵検査処理と、上記複数の疵検査処理手段によって疵検査処理された結果をまとめて疵判定を行う疵判定処理とを具備し、上記画像信号分割処理は、上記複数の疵検査処理手段が担当する疵検査領域を疵検査処理するために要した時間の実績に基づいて各疵検査処理手段の処理割合量を評価し、上記評価結果に応じて上記各疵検査領域の幅を動的に更新して、上記各疵検査処理手段間の処理バランスを調整することを特徴としている。
また、本発明のその他の特徴とするところは、上記画像信号分割処理は、上記複数の疵検査処理手段のうち何れかが正常に動作しない場合、上記複数に分割する各疵検査領域の幅を動的に更新して、上記正常に動作しない疵検査処理手段が疵検査処理すべき疵検査領域の画像信号を他の疵検査処理手段に担当させるようにすることを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の疵検査装置及び疵検査方法の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0012】
本発明は、例えば、図1に示すような疵検査装置10に適用される。本実施の形態の疵検査装置10が疵検査を行う対象物として、圧延鋼板製造ラインで製造された鋼板を例に挙げて説明する。
【0013】
(第1の実施の形態、参考例)
本実施の形態では、疵検査装置10は、撮像部( 例えば、CCDカメラ等)で撮像して得られた画像を鋼板の板幅方向に複数分割して、複数の疵検査処理演算器(例えば、パーソナルコンピュータ等)で並列的に疵検査処理を行うようにしている。
【0014】
<疵検査装置10の全体構成>
図1に示すように、疵検査装置10は、圧延工程後の鋼板1の表面を撮像するCCDカメラ等の撮像部2、撮像制御部3、疵検査処理部4、及びモニタ5等を備えている。
【0015】
上記撮像部2は、図示しない照明部により照明された鋼板1の反射光を受光して画像信号を生成する。
撮像制御部3は、撮像部2の動作を制御するとともに、撮像部2で生成された画像信号を疵検査処理部4へ出力する。
【0016】
疵検査処理部4は、統括装置(統括パーソナルコンピュータ)5、スイッチングハブ6、及び複数台の判定装置(判定用パーソナルコンピュータ)7(1)、7(2)、…より構成されている判定装置等を備えている。そして、この疵検査処理部4は、撮像制御部3より入力された画像信号に所定の疵検査処理を施して、鋼板1の表面の状態を表した画像データを生成する。
なお、本実施の形態の判定装置7は、10台の第1の判定装置7(1)〜第10の判定装置7(10)により構成されている例を示している。
【0017】
統括装置5は判定装置7の動作を統括的に制御する演算処理機である。すなわち、第1の判定装置7(1)〜第10の判定装置7(10)に対して疵検査処理の指令を出力したり、各第1の判定装置7(1)〜第10の判定装置7(10)で行われた疵検査結果を鋼板1全体の疵検査結果としてまとめて処理したりして、疵検査処理部4の中心的機能を備えている。
なお、上述した総括装置5により画像信号分割手段及び疵判定手段が構成され、判定装置7により疵検査処理手段が構成されている。
【0018】
上記スイッチングハブ6は、統括装置5の指示により、何れの第1の判定装置7(1)〜第10の判定装置7(10)が所定のフレーム(画像画面)の疵検査処理を行うようにするかを切替える機器である。本実施の形態の場合、統括装置5は最大10台の第1の判定装置7(1)〜第10の判定装置7(10)に対して疵検査処理を並列的に行うように指示することが可能となっている。
【0019】
上記第1の判定装置7(1)〜第10の判定装置7(10)は、鋼板1の表面を撮像して得られた画像信号を解析するとともに、疵と推定できる箇所が存在しているか否かを実際に検査するための演算処理機である。鋼板1の表面の何れの範囲を第1の判定装置7(1)〜第10の判定装置7(10)の何れが担当することになるかについては、上記統括装置5によって決定され、該当する画像信号が上記スイッチングハブ6を介して送信される。
【0020】
モニタ8は、疵検査処理部4と接続されており、モニタ8の画面には撮像部2により撮像された鋼板1の画像、または第1の判定装置7(1)〜第10の判定装置7(10)により疵検査処理された結果が表示される。
【0021】
なお、本実施の形態では、図1に示すように、撮像部2は1台のCCDカメラ等による撮像機器で構成するようにしたがこれに限られず、2台以上の撮像機器で構成されるようにしてもよい。また、上述したように、判定装置7は10台を備えるように構成しているが、この数に限られないことは言うまでもない。さらに、判定装置7のうちの1台が統括装置5で行われる機能を実質的に搭載して、上述した統括装置5の動作を行うように構成してもよい。
【0022】
<疵検査装置10の動作>
ここでは、疵検査装置10の基本的な動作について、図2に示すフローチャートを参照しながら説明する。疵検査装置10は、圧延鋼板製造ラインに搬入されてくる鋼板1の表面を撮像部2により撮像して画像信号を生成する。そして、上記生成した画像信号に対して疵検査処理部4を構成する複数の第1の判定装置7(1)〜第10の判定装置7(10)、及び統括装置5を用いて疵検査処理を実行する。以下に、疵検査装置10の動作を順に説明する。
【0023】
まず、走行ライン上の鋼板1が疵検査装置10の方向に移動を開始して、鋼板1が所定の位置に到達したことを不図示の鋼板位置検出部により検出されると、ステップS201で、撮像制御部3は照明部(不図示)に対し鋼板1に向かって光を照射させる制御を行うとともに、撮像部2を作動させるように制御する。
【0024】
次に、ステップS202で、撮像部2が鋼板1を撮像して鋼板表面の光学像を画像信号に変換して疵検査処理部4へ出力する。疵検査処理部4内の統括装置5は、入力された画像信号の全体を複数の疵検査領域に区分されるように分割して、上記分割した各領域の画像信号を第1の判定装置7(1)〜第10の判定装置7(10)によって並列的に疵検査処理するようにさせるため、スイッチングハブ6の動作を制御する。
【0025】
具体的には、例えば、第1の判定装置7(1)〜第10の判定装置7(10)とスイッチングハブ6とを個別に接続しておいて、ある分割領域の疵検査処理を第1の判定装置7(1)に行わせようとする場合、統括装置5は第1の判定装置7(1)に対応するスイッチングハブ6の第1のPCスイッチ(図示せず)がONにするように動作制御する。
このように、統括装置5がスイッチングハブ6の切替え制御を行って、第1の判定装置7(1)〜第10の判定装置7(10)を同時に用いるようにすることで、鋼板1表面の画像信号を並列処理することが可能になる。
【0026】
次に、ステップS203で、第1の判定装置7(1)〜第10の判定装置7(10)は、統括装置5より画像信号を入力したか否かを判断する。上記判断の結果、画像信号を入力した場合にはステップS204に進む。
【0027】
ステップS204においては、第1の判定装置7(1)〜第10の判定装置7(10)は、鋼板1に疵が存在しているか否かを、所定の疵検査アルゴリズムに基づいて推定していく。なお、本実施の形態では、上記疵検査アルゴリズムは特に限定するものではなく、如何なるアルゴリズムも適用可能である。
【0028】
次に、ステップS205で、第1の判定装置7(1)〜第10の判定装置7(10)は、疵推定した疵検査処理結果を統括装置5へ出力する。例えば、統括装置5が5台の判定装置、すなわち、第1の判定装置7(1)〜第5の判定装置PC7(5)に対して分割領域の画像信号を出力していた場合、特段の異常処理が生じない限り、上記第1の判定装置7(1)〜第5の判定装置PC7(5)から統括装置5に対してそれぞれの疵検査処理結果が送られてくる。
【0029】
次に、ステップS206で、統括装置5は5つの疵検査処理結果が鋼板1全体からみて整合がとれた結果となるような処理を行って、鋼板1における疵の有無の最終判断を行う。
【0030】
次に、ステップS207で、疵検査装置10は鋼板1に対する疵検査が完了したか否かを判断する。上記判断の結果、疵検査が完了した場合には、鋼板1を照明していた照明部及び撮像部2の動作を停止して処理を終了する。
【0031】
一方、ステップS207の判断の結果、疵検査が完了していないと判断した場合には、ステップ202に戻って、鋼板1の撮像及び疵検査等、上述した一連の動作を繰返し行う。
【0032】
<統括装置5による画像信号領域の分割について>
ここでは、本実施の形態の疵検査装置10の特徴的な動作である、統括装置5が鋼板1の画像信号を分割して第1の判定装置7(1)〜第10の判定装置7(10)に分散処理させる内容ついて詳述する。
【0033】
図3は、本実施の形態における疵検査装置10により疵検査を行う際に、疵検査処理の対象となる領域をどのように分割するかを示す概念図である。図3に示すように、統括装置5は、撮像部2により撮像して得られた画像信号を鋼板1の板幅方向に沿って分割して、複数の疵検査領域を生成するようにする。ここでは、撮像部2の視野幅を5分割して5台の判定装置、すなわち、第1の判定装置7(1)〜第5の判定装置7(5)に検査処理を行わせる場合を一例として示している。
【0034】
次に、統括装置5は、オーバラップ領域を含む第1の判定装置7(1)〜第5の判定装置7(5)の担当処理範囲を設定し、スイッチングハブ6を介して上記担当処理範囲の画像信号を上記第1の判定装置(1)〜第5の判定装置7(5)のそれぞれに対して出力するようにしている。
【0035】
次に、第1の判定装置(1)〜第5の判定装置7(5)は、所定のアルゴリズムを用いて上記入力された画像信号を解析して、鋼板1の表面に疵箇所が存在するか否かを検査する。
【0036】
本実施の形態においては、上述したように、統括装置5による任意の幅によるオーバラップ領域を設定した画像分割を行うようしたことにより、任意の大きさ及び長さを有する鋼板疵が、第1の判定装置7(1)〜第5の判定装置7(5)の分割領域の境界付近で分断されてしまうことを防止することができる。
【0037】
一方で、上記各第1の判定装置7(1)〜第5の判定装置7(5)における担当処理範囲には、隣接する分割領域との間で重なり部分であるオーバラップ領域が含んでいるため、上記オーバラップ領域に疵が存在した場合には2重に検出されてしまう恐れもある。
【0038】
そこで、上記第1の判定装置(1)〜第5の判定装置7(5)による疵検査の結果が、スイッチングハブ6を介して統括装置5へ出力された後、統括装置5は各第1の判定装置(1)〜第5の判定装置7(5)から送られてきた検査結果が重複していないかを判断する。上記判断の結果、重複結果が存在する場合には、一方の検査結果を削除する等によりデータの整合性を図るようにする。
【0039】
次に、図4(a)に複数のフレームに渡って鋼板疵が生じている例を示す。上述したように、本実施の形態の疵検査装置10が複数の判定装置7(x)(x:任意の判定装置)を用いて疵検査処理を分散させる際には、図4(a)に示したフレーム1の処理を第1の判定装置7(1)に行わせ、フレーム2の処理を第2の判定装置(2)、…というような処理方法としていない。
【0040】
これは、疵41が存在している連続のフレームを、上述したようなフレーム毎で処理対象の判定装置を切替えてしまうようにすると、疵41の処理が別の判定装置で分断して行われてしまうことになる。本実施の形態においては、このような不都合が発生するのを防止して、1つの疵41が1つの疵として正確に認識できるようにするために、第1の判定装置7(1)〜第5の判定装置7(5)間での調整を行っている。
【0041】
すなわち、図3で示したように、鋼板1の板幅方向に対して領域分割しているため、図4(a)に示すようなライン方向に沿う複数フレームに渡る長い疵41を同一の判定装置1によって処理することが可能である。このため、例えば、統括装置5によって第1の判定装置7(1)〜第5の判定装置7(5)間でのデータ調整を行うことが不要となり、より高速な検査処理を実現することを可能にしている。
【0042】
なお、本実施の形態では鋼板1の板幅方向の分割数を5つとして説明したがこの数に限られず、任意の分割数で構わないことは言うまでもない。また、図4(b)に示すように、撮像部2の視野幅の長さよりも鋼板1の板幅の長さが大きい場合は、上述した分割方法を拡張して、撮像部2の視野幅の長さ毎にオーバラップ領域を有するように大きな分割領域を設定してから、視野幅の領域ごとに上述した分割を行えばよい。
【0043】
本実施の形態による疵検査装置10によれば、撮像部2からの画像信号を鋼板1の板幅方向に対して上記検査対象物の幅方向に沿って複数の疵検査領域に分割して、上記分割領域内の疵検査処理をそれぞれ複数の演算処理機(PC等)で分散し、並列的に処理するようにしたので高速な疵検査処理を実現することができる。
【0044】
また、鋼板1の板幅方向にオーバラップ領域の重なり部分を設けた疵検査領域の分割により、分割された2つの疵検査領域に跨って疵が存在していても、分割領域の境目付近で疵が分断されて、2つの疵として検出されることを防止し、確実な疵検査を行うことができる。
【0045】
(第2の実施の形態、参考例)
上述したように、第1の実施の形態における疵検査装置10は、鋼板1の表面に存在する疵処理検査の高速化を実現するために、画像信号を上記検査対象物の幅方向に沿って複数の疵検査領域に分割してそれぞれの領域の検査処理を分散して行うように構成した。本実施の形態では、特に、上記第1の実施の形態における領域分割の分割幅を一定の幅に一義的に固定せず、疵検査の対象である鋼板の特性や製造工程の特徴に合わせて、分割幅を第1の判定装置7(1)〜第5の判定装置7(5)毎に適応的に設定するように構成している。
【0046】
図5(a)に、本実施の形態での疵検査における疵検査処理領域の分割例を示す。なお、本実施の形態の疵検査装置の構成は、上述した第1の実施の形態における疵検査装置10と同様に構成されているものであるため、装置構成の詳細は省略し、各構成部の符号をそのまま引用して用いることとする。
【0047】
図5(a)に示すように、画像領域の分割幅は各フレームで均等ではなく、鋼板1に存在する疵位置によって変化をつけることで、第1の判定装置7(1)〜第5の判定装置7(5)での処理量のバランスを図るようにしている。つまり、図5(a)において、第2の判定装置7(2)〜第4の判定装置7(4)は、板幅方向にみて疵が出やすい領域を担当していることから分割幅を狭くすることにより、疵検査処理の負荷を軽減させるようにする。
【0048】
これに対して、第1の判定装置7(1)及び第5の判定装置7(5)は、疵があまり出にくい領域を担当していることから分割幅を広くすることにより、判定装置7(2)〜判定装置7(4)において分割幅を小さくした分を補うようにしている。
【0049】
また、図5(b)に示すように、鋼板疵53、54が同一の判定装置の担当領域内であって、複数のフレームに渡るような長い疵の場合は、図5(a)において上述した不均等な分割方法を鋼板長さ方向に適用するようにすればよい。
【0050】
図5(b)の場合、疵が存在する第2のフレーム2〜第7のフレーム7の領域が狭くなるように構成され、特に疵53と疵54とが重なるフレーム4及びフレーム5では、他の第1のフレーム1または第8のフレーム8に比較して分割幅がかなり小さくなるようにしている。
【0051】
本実施の形態の疵検査装置によれば、疵箇所51〜54の発生に偏りがあるような場合には、板幅方向の分割幅が適切になるように設定することで、各判定装置7(x)の処理量を均一化させることが可能となり、疵検査処理全体の負荷を軽減できるようになる。
【0052】
(第3の実施の形態)
上述したように、第2の実施の形態における疵検査装置は、画像領域分割の分割幅を固定にせず、疵検査の対象である鋼板の特性や製造工程の特徴に合わせて分割幅を変化させ、疵検査領域の状況に適応させた分割幅になるように構成した。
【0053】
それに対して、本実施の形態では、上記第2の実施の形態でそれぞれの分割幅を、疵検査処理の結果と照らしあわせながら動的に変化するように構成するようにしている。
【0054】
なお、本実施の形態の疵検査装置の構成は、上述した第1の実施の形態または第2の実施の形態における疵検査装置と同様に構成されているものであるため構成の詳細は省略し、各構成部の符号はそのまま引用して用いることとする。
【0055】
仮に、判定装置7(x)の台数をN台とし、各判定装置7(x)のそれぞれが担当する処理割合量をriとする。すなわち、
各判定装置(x)の処理割合量=ri (i=1〜N)
Σri=1 ……… (式1)
が成り立っているとする。
【0056】
上記の場合、各判定装置7(x)が実際に疵検査のために要した処理時間に基づいて、統括装置5は上記設定した各判定装置7(x)の処理割合量riを(下式2)に示す量になるように更新していくようにする。すなわち、設定したフレーム数での1フレーム当たりの疵検査のために要した平均処理時間をti(i=1〜N)とすれば、
ri=ti/Σti(i=1〜N) ……… (式2)
として、各判定装置7(x)の処理割合量riを動的に変化させていくようにする。
【0057】
本実施の形態の疵検査装置によれば、実際の疵検査処理を実行しながらその所要処理時間の実績に応じて、画像信号を分割する際の分割幅を更新するようにしているので、判定装置7(x)間の処理バランスを疵検査の実績に即して調整することができる。
【0058】
(第4の実施の形態)
本実施の形態における疵検査装置は、判定装置7(x)のうち、何れかの判定装置7(x)が故障等によりその機能を正常に発揮することが不可能になった場合に、上記故障等の判定装置7(x)が担当する疵検査領域を他の判定装置7(x)が替わりに担当するようにすることで、疵検査処理を中断させることなく続行するように構成する。
【0059】
判定装置7(x)は、いわゆる一般の計算処理機であるので、本来の機能を発揮できなくなるような故障状態に陥ることは避けられない。その故障時期を特定することは困難であり、特に、本疵検査が行われる環境下は計算処理機にとって必ずしも優れた条件とは限らなく、所定の耐用年数が経過する前であっても初期故障や偶発故障が発生することは充分に予想されるものである。
【0060】
そこで、本実施の形態では、疵検査の過程で判定装置7(x)が突発的に故障したような場合であっても、行っていた疵検査を続行できるようにする。具体的には、故障した判定装置7(x)が担当していた検査領域を他の判定装置7(x)が引き継ぐように、統括装置5は故障を発見すると即時に、スイッチングハブ6を制御して該当の画像信号を他の判定装置7(x)に出力するようにする。
【0061】
故障した判定装置7(x)が担当していた検査領域を引き継いで担当することになる上記他の判定装置7(x)は、それまで別の検査領域の疵検査処理を行っていた判定装置7(x)であってもよいし、スイッチングハブ6に接続されている未稼動状態の判定装置7(x)であってもよい。
【0062】
なお、上記故障した判定装置をk番目の判定装置7(k)とすれば、上述した第3の実施の形態で説明した(式2)においてtk=0とした場合に相当し、故障の判定装置(k)の平均処理時間tkが0と設定したときの分割幅が算出されることになる。
【0063】
図6は、上述した実施の形態1〜実施の形態4における統括装置5及び判定装置7(x)を構成可能なコンピュータシステムの内部構成を示すブロック図である。統括装置5及び判定装置7(x)は図6に示すようなコンピュータ機能600を有しており、そのCPUが所定のプログラムを読み出して実行することで、実施の形態1〜実施の形態4における疵検査処理を実施する。
【0064】
コンピュータ機能600は、上記図6に示すように、CPU601と、ROM602と、RAM603と、キーボード(KB)609のキーボードコントローラ(KBC)605と、表示部としてのCRTディスプレイ(CRT)610のCRTコントローラ(CRTC)606と、ハードディスク(HD)611及びフレキシブルディスク(FD)612のディスクコントローラ(DKC)607と、ネットワーク300との接続のためのネットワークインターフェースコントローラ(NIC)608とが、システムバス604を介して互いに通信可能に接続された構成としている。
【0065】
CPU601は、ROM602或いはHD611に記憶されたソフトウェア、或いはFD612より供給されるソフトウェアを実行することで、システムバス604に接続された各構成部を総括的に制御する。
すなわち、CPU601は、所定の処理シーケンスに従った処理プログラムを、ROM602、HD611、或いはFD612から読み出して実行することで、本実施の形態における機能を実現するための制御を行う。
【0066】
RAM603は、CPU601の主メモリ或いはワークエリア等として機能する。
KBC605は、KB609や図示していないポインティングデバイス等からの指示入力を制御する。
CRTC606は、CRT610の表示を制御する。
DKC607は、ブートプログラム、種々のアプリケーション、編集ファイル、ユーザファイル、ネットワーク管理プログラム、及び本実施の形態における所定の処理プログラム等を記憶するHD611及びFD612とのアクセスを制御する。
NIC608は、ネットワーク400上の装置或いはシステムと双方向のデータのやりとりを制御する。
【0067】
また、ネットワーク400を介した通信によるデータのやり取りに限られることはなく、例えば、任意の通信回線や記憶媒体を用いた方法等でデータのやり取りを行うように構成してもよい。
【0068】
本実施の形態の疵検査装置によれば、判定装置7(x)の故障時に故障した判定装置7(x)が担当していた検査領域の疵検査処理を、他の判定装置7(x)が替わりに実行できるように疵検査領域の担当範囲を変更するようにしているので、オンラインで走行してくる鋼板1の疵検査処理を継続して行うことができる。
【0069】
また、鋼板1のサイズ変更に伴う疵検査範囲の拡大、精密な疵検査処理実現のための分解能の向上、または疵検査処理機能の多様化等に対応するため、疵検査処理量の増大が生じた場合には、上述した実施の形態1〜実施の形態4におけるスイッチングハブ6に接続される判定装置7(x)の台数を増やすように構成すればよい。これにより、疵検査処理量が増加した判定装置分だけ分散処理することを実現することができる。
【0070】
なお、本実施の形態では鋼板1表面の疵の有無を検出する疵検査装置について説明したが、疵の存在する箇所が鋼板1表面でなく鋼板1内部に存在する場合にも適用することができる。例えば、照明処理部における発光部を、可視光の替わりに放射線等を用いて構成した疵検査装置によっても、上述した画像領域の分割に基づく疵検査を実現できるものである。
【0071】
【発明の効果】
上述したように、本発明によれば、疵検査対象物を撮像手段により撮像して生成した画像信号を解析するに際し、上記画像信号の全体を上記検査対象物の幅方向に沿って複数の疵検査領域に区分されるように分割するとともに、上記分割された検査領域ごとにそれぞれ個別の上記疵検査処理手段で疵検査を行わせるようにした。これにより、疵検査処理が複数の疵検査処理手段に分散して並列的に実行させることが可能となり、疵検査を高速に行うことができる。
【0072】
また、本発明の他の特徴によれば、上記画像信号の全体を上記検査対象物の幅方向に沿って複数の疵検査領域に分割する際に、その分割幅を疵検査処理量に応じた長さに設けたり、各分割領域の疵検査処理時間の実績に応じてダイナミックに更新したりするようにしたので、複数の疵検査処理手段におけるそれぞれの処理バランスを図ることを可能にし、疵検査全体の処理時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示し、疵検査装置の概略構成の一例を示した図である。
【図2】本発明の実施の形態である疵検査装置の動作手順の一例を示すフローチャートである。
【図3】第1の実施の形態において、鋼板を撮像して得られた画像信号を上記検査対象物の幅方向に沿って複数の疵検査領域に分割した一例を示した図である。
【図4】第1の実施の形態において、鋼板を撮像して得られた画像信号を上記検査対象物の幅方向に沿って複数の疵検査領域に分割した一例を示した図である。
【図5】第2の実施の形態において、鋼板を撮像して得られた画像信号を上記検査対象物の幅方向に沿って複数の疵検査領域に分割した一例を示した図である。
【図6】本発明の疵検査装置を構成可能なコンピュータシステムの内部構成の例を示す図である。
【符号の説明】
1 鋼板
2 撮像部
3 撮像制御部
4 疵検査処理部
5 統括装置
6 スイッチングハブ
7 判定装置
8 モニタ
10 疵検査装置
Claims (4)
- 疵検査対象物を撮像手段により撮像して生成した画像信号を解析して疵検査を行う疵検査装置であって、
上記画像信号を上記疵検査対象物の幅方向に沿って複数の疵検査領域に、相互に一部分が重ね合わせるようにして分割する画像信号分割手段と、
上記画像信号分割手段により分割された複数の画像信号を並列的に疵検査処理するために配設された複数の疵検査処理手段と、
上記複数の疵検査処理手段により並列的に疵検査処理された疵検査処理結果をまとめて疵判定を行う疵判定手段とを有し、
上記画像信号分割手段は、上記各疵検査処理手段が担当する疵検査領域を疵検査処理するために要した時間の実績に基づいて各疵検査処理手段の処理割合量を評価し、上記評価結果に応じて上記各疵検査領域の幅を動的に更新して、上記各疵検査処理手段間の処理バランスを調整することを特徴とする疵検査装置。 - 上記画像信号分割手段は、上記複数の疵検査処理手段のうち何れかが正常に動作しない場合、上記複数に分割する各疵検査領域の幅を動的に更新して、上記正常に動作しない疵検査処理手段が疵検査処理すべき疵検査領域の画像信号を他の疵検査処理手段に担当させるようにすることを特徴とする請求項1に記載の疵検査装置。
- 疵検査対象物を撮像手段により撮像して生成した画像信号を解析して疵検査を行う疵検査方法であって、
上記画像信号を上記疵検査対象物の幅方向に沿って複数の疵検査領域に、相互に一部分が重ね合わせるようにして分割する画像信号分割処理と、
上記画像信号分割処理により分割された複数の画像信号を並列的に疵検査処理するための疵検査処理手段により並列的に疵検査処理と、
上記複数の疵検査処理手段によって疵検査処理された結果をまとめて疵判定を行う疵判定処理とを具備し、
上記画像信号分割処理は、上記複数の疵検査処理手段が担当する疵検査領域を疵検査処理するために要した時間の実績に基づいて各疵検査処理手段の処理割合量を評価し、上記評価結果に応じて上記各疵検査領域の幅を動的に更新して、上記各疵検査処理手段間の処理バランスを調整することを特徴とする疵検査方法。 - 上記画像信号分割処理は、上記複数の疵検査処理手段のうち何れかが正常に動作しない場合、上記複数に分割する各疵検査領域の幅を動的に更新して、上記正常に動作しない疵検査処理手段が疵検査処理すべき疵検査領域の画像信号を他の疵検査処理手段に担当させるようにすることを特徴とする請求項3に記載の疵検査方法。
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