JP4131252B2 - 拡声通話装置 - Google Patents

拡声通話装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4131252B2
JP4131252B2 JP2004162355A JP2004162355A JP4131252B2 JP 4131252 B2 JP4131252 B2 JP 4131252B2 JP 2004162355 A JP2004162355 A JP 2004162355A JP 2004162355 A JP2004162355 A JP 2004162355A JP 4131252 B2 JP4131252 B2 JP 4131252B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
background noise
noise level
loss
air volume
threshold value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004162355A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005347875A (ja
Inventor
恵一 ▲吉▼田
博昭 竹山
靖久 井平
実 福島
彰洋 菊池
敏 杉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2004162355A priority Critical patent/JP4131252B2/ja
Publication of JP2005347875A publication Critical patent/JP2005347875A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4131252B2 publication Critical patent/JP4131252B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Interconnected Communication Systems, Intercoms, And Interphones (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Description

本発明は、インターホンなどに用いられる拡声通話装置に関し、特に浴室に設置するのに好適な拡声通話装置に関するものである。
この種の拡声通話装置では、マイクロホンとスピーカの音響結合により形成される音響側の帰還経路や、相手側の通話端末との間で形成される回線側の帰還経路によって不快なエコー(音響エコーあるいは回線エコー)が聞こえてしまう場合があり、あるいは、上記帰還経路などにより任意の周波数成分における一巡利得が1倍を超えるような閉ループが通話系に形成されると当該周波数にてハウリングが生じてしまう場合があるので、上述のような不快なエコー及びハウリングの発生を防止するためにエコーキャンセラ並びに音声スイッチを備えている。
音声スイッチは、通話状態(送話状態、受話状態)を常時推定し、推定結果に基づき適切な配分で送話側及び受話側の信号経路に対して損失を挿入するものである。また、エコーキャンセラは、帰還経路のインパルス応答を適応的に同定して帰還経路への入力信号から帰還経路の擬似エコー成分を推定する適応フィルタと、適応フィルタで推定された擬似エコー成分を帰還経路からの出力信号より減算する減算器とで構成されるものである。ここで、エコーキャンセラの適応フィルタが帰還経路のインパルス応答を同定するのに通常数秒の学習時間を要するため、通話開始直後からの数秒間にはエコーキャンセラによるエコーの抑制効果が十分に期待できず、通話系に閉ループが形成された状態にあり、不快なエコーやハウリングが生じる虞がある。
そこで本出願人は、通話開始直後における不快なエコーやハウリングの抑制を可能とした拡声通話装置を既に提案している(特許文献1参照)。
この従来例では、通話開始直後のエコーキャンセラが収束していない状態においては、音声スイッチが信号経路に挿入する損失の総量(総損失量)を十分に大きい初期値に固定する固定モードで動作することで不快なエコーやハウリングを抑制し、エコーキャンセラが十分に収束した状態においては、音声スイッチが総損失量を随時更新する更新モードで動作することで双方向の同時通話を実現している。
特開2002−359580号公報
ところで、一般的なインターホンシステムにおいては、住宅のリビングなどに拡声通話装置が設置されることが多いが、最近では浴室に設置される場合もある。浴室は、カラン(混合水栓)やシャワーヘッドから温水が吐出する際の音や換気扇による排気音などの背景騒音が多く存在し、しかも、リビングに比べて反響が大きいため、背景騒音によって通話が困難になる場合があった。
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、浴室のように背景騒音が多く且つ反響が大きい場所においても通話が可能である拡声通話装置を提供することにある。
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、マイクロホン及びスピーカと、相手側の通話端末から送られてくる受話信号をスピーカに伝送する受話側信号経路並びにマイクロホンで集音された送話信号を伝送して相手側の通話端末へ送る送話側信号経路に損失を挿入することで通話状態を受話及び送話に切り換える音声スイッチと、マイクロホンとスピーカの音響結合によって生じる音響エコーを抑制するエコーキャンセラとを備え、音声スイッチは、送話側の信号経路に損失を挿入する送話側損失挿入手段と、受話側の信号経路に損失を挿入する受話側損失挿入手段と、送話側及び受話側の各損失挿入手段から挿入する損失量を制御する挿入損失量制御手段とを具備し、挿入損失量制御手段は、受話側損失挿入手段の出力点から音響エコー経路を介して送話側損失挿入手段の入力点へ帰還する経路の音響側帰還利得を推定するとともに、送話側損失挿入手段の出力点から回線エコー経路を介して受話側損失挿入手段の入力点へ帰還する経路の回線側帰還利得を推定し、音響側及び回線側の各帰還利得の推定値に基づいて閉ループに挿入すべき損失量の総和を算出する総損失量算出部と、送話信号及び受話信号を監視して通話状態を推定し、この推定結果と総損失量算出部の算出値に応じて送話側損失挿入手段及び受話側挿入損失手段の各挿入損失量の配分を決定する挿入損失量分配処理部とからなり、総損失量算出部は、各帰還利得の推定値に基づいて閉ループに挿入すべき損失量の総和を算出して適応更新する更新モード、並びに総損失量を所定の初期値に固定する固定モードの2つの動作モードを有し、相手側通話端末との通話開始からエコーキャンセラが充分に収束するまでの期間には固定モードで動作するとともに、エコーキャンセラが充分に収束した後の期間には更新モードで動作してなる拡声通話装置において、マイクロホンで集音された送話信号に含まれる背景騒音レベルを検出する背景騒音レベル検出手段と、背景騒音レベル検出手段で検出される背景騒音レベルを所定の閾値と比較し該閾値を超えるときに制御指令を出力する背景騒音レベル判定手段と、背景騒音レベル判定手段から制御指令を受け取ったときに受話信号の音量を増大させる音量調整手段と、背景騒音レベル判定手段から制御指令を受け取ったときに音声スイッチの総損失量算出部を固定モードに設定するとともに挿入損失量分配処理部における通話状態の推定処理を相対的に受話状態と推定し易くするモード設定手段とを備えたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の拡声通話装置において、背景騒音レベル検出手段並びに背景騒音レベル判定手段に代えて、浴室内に設置されたシャワーの流量を検出するシャワー流量検出手段と、シャワー流量検出手段で検出されるシャワー流量を所定の閾値と比較し該閾値を超えるときに制御指令を出力するシャワー流量判定手段とを備えたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1記載の拡声通話装置において、背景騒音レベル検出手段並びに背景騒音レベル判定手段に代えて、浴室内に設置された混合水栓の流量を検出する混合水栓流量検出手段と、混合水栓流量検出手段で検出される混合水栓流量を所定の閾値と比較し該閾値を超えるときに制御指令を出力する混合水栓流量判定手段とを備えたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1記載の拡声通話装置において、背景騒音レベル検出手段並びに背景騒音レベル判定手段に代えて、浴室内に温風を送出して暖房する暖房設備の風量を検出する風量検出手段と、風量検出手段で検出される風量を所定の閾値と比較し該閾値を超えるときに制御指令を出力する風量判定手段とを備えたことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1記載の拡声通話装置において、背景騒音レベル検出手段並びに背景騒音レベル判定手段に代えて、浴室内に温風を送出すると同時に浴室内を換気する乾燥設備の風量を検出する風量検出手段と、風量検出手段で検出される風量を所定の閾値と比較し該閾値を超えるときに制御指令を出力する風量判定手段とを備えたことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1記載の拡声通話装置において、背景騒音レベル検出手段並びに背景騒音レベル判定手段に代えて、浴室内を換気する換気設備の風量を検出する風量検出手段と、風量検出手段で検出される風量を所定の閾値と比較し該閾値を超えるときに制御指令を出力する風量判定手段とを備えたことを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1記載の拡声通話装置において、背景騒音レベル検出手段並びに背景騒音レベル判定手段に代えて、浴槽内の湯水を吸い込むとともに吸い込んだ湯水を噴出するジェットバス設備の吸込量並びに噴出量の少なくとも何れか一方を検出する水量検出手段と、水量検出手段で検出される吸込量又は噴出量を所定の閾値と比較し該閾値を超えるときに制御指令を出力する水量判定手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、浴室内で発生する様々な騒音のレベルが所定の閾値を超える状況においても、固定モードで動作する総損失量算出部によって総損失量が充分に大きい初期値に固定されるために不快なエコーやハウリングの発生が抑制されるとともに、挿入損失量分配処理部における通話状態の推定処理を相対的に受話状態と推定し易くすることで音声スイッチが送話状態から受話状態に切り換わり易くなって送話状態への片倒れが防止され、さらに音量調整手段によりスピーカの音量が増大されるために快適な通話が実現できるという効果がある。
以下、本発明を住宅の浴室に設置される拡声通話装置(インターホン端末)に適用した実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施形態1)
本実施形態は、図1に示すようにマイクロホン1、スピーカ2、2線−4線変換回路3、マイクロホンアンプG1、回線(2線の伝送路)への送話信号を増幅する回線出力アンプG2、回線からの受話信号を増幅する回線入力アンプG3、スピーカアンプG4、送話音量調整用増幅器G5、受話音量調整用増幅器G6、音声スイッチ10、第1及び第2のエコーキャンセラ30A,30Bを備えている。
第1のエコーキャンセラ30Aは適応フィルタ31Aと減算器32Aからなる従来周知の構成を有し、スピーカ2−マイクロホン1間の音響結合により形成される帰還経路(音響エコー経路)HACのインパルス応答を適応フィルタ31Aにより適応的に同定し、参照信号(スピーカアンプG4への入力信号)から推定した擬似エコー成分(音響エコー)を減算器32AによりマイクロホンアンプG1の出力信号から減算することで音響エコーを抑制するものである。また、第2のエコーキャンセラ30Bも適応フィルタ31Bと減算器32Bからなる従来周知の構成を有し、2線−4線変換回路3と伝送路との間のインピーダンスの不整合による反射および相手の通話端末(例えば、インターホンシステムのドアホン子機など)におけるスピーカ−マイクロホン間の音響結合とにより形成される帰還経路(回線エコー経路)HLINのインパルス応答を適応フィルタ31Bにより適応的に同定し、参照信号(回線出力アンプG2への入力信号、すなわち送話信号)から推定した擬似エコー成分(回線エコー)を減算器32Bにより受話信号から減算することで回線エコーを抑制するものである。
音声スイッチ10は、送話側の信号経路に損失を挿入する送話側減衰器11と、受話側の信号経路に損失を挿入する受話側減衰器12と、送話側及び受話側の各減衰器11,12から挿入する損失量を制御する挿入損失量制御部13とを具備する。挿入損失量制御部13は、受話側減衰器12の出力点Routから音響エコー経路HACを介して送話側減衰器11の入力点Tinへ帰還する経路(以下、「音響側帰還経路」という)の音響側帰還利得αを推定するとともに、送話側減衰器11の出力点Toutから回線エコー経路HLINを介して受話側減衰器12の入力点Rinへ帰還する経路(以下、「回線側帰還経路」という)の回線側帰還利得βを推定し、音響側及び回線側の各帰還利得α,βの推定値α’,β’に基づいて閉ループに挿入すべき損失量の総和(送話側減衰器11の挿入損失量と受話側減衰器12の挿入損失量の和)を算出する総損失量算出部14と、送話信号及び受話信号を監視して通話状態を推定し、この推定結果と総損失量算出部14の算出値に応じて送話側減衰器11及び受話側減衰器12の各挿入損失量の配分を決定する挿入損失量分配処理部15とからなる。なお、本実施形態における第1及び第2のエコーキャンセラ30A,30B並びに音声スイッチ10は、DSP(Digital Signal Processor)のハードウェアをエコーキャンセラ用並びに音声スイッチ用のソフトウェア(プログラム)で制御することによって実現されている。従って、以下の説明における音声スイッチ10並びに第1及び第2のエコーキャンセラ30A,30Bの入出力信号(受話信号及び送話信号)は所定のサンプリング周期でサンプリングされ、且つA/D変換器により量子化されている。
総損失量算出部14では、整流平滑器や低域通過フィルタ等を用いて送話側減衰器11の入力信号の短時間における時間平均パワーを推定し、同じく整流平滑器や低域通過フィルタ等を用いて受話側減衰器12の出力信号の短時間における時間平均パワーを推定し、音響側帰還経路HACにて想定される最大遅延時間において受話側減衰器12の出力信号の時間平均パワーの推定値の最小値を求め、この最小値で送話側減衰器11の入力信号の時間平均パワーの推定値を除算した値を音響側帰還利得αの推定値α’とするとともに、整流平滑器や低域通過フィルタ等を用いて受話側減衰器12の入力信号の短時間における時間平均パワーを推定し、同じく整流平滑器や低域通過フィルタ等を用いて送話側減衰器11の出力信号の短時間における時間平均パワーを推定し、回線側帰還経路HLINにて想定される最大遅延時間において送話側減衰器11の出力信号の時間平均パワーの推定値の最小値を求め、この最小値で受話側減衰器12の入力信号の時間平均パワーの推定値を除算した値を回線側帰還利得βの推定値β’とする。そして、総損失量算出部14は音響側帰還利得α及び回線側帰還利得βの各推定値α’,β’から所望の利得余裕MGを得るために必要な総損失量Ltを算出し、その値Ltを挿入損失量分配処理部15に出力する。
挿入損失量分配処理部15では、送話側減衰器11の入出力信号及び受話側減衰器12の入出力信号を監視し、これらの信号のパワーレベルの大小関係並びに音声信号の有無などの情報から通話状態(受話状態、送話状態等)を判定するとともに、判定された通話状態に応じた割合で総損失量Ltを送話側減衰器11と受話側減衰器12に分配するように各減衰器11,12の挿入損失量を調整する。
ところで本実施形態における総損失量算出部14は、上述のように各帰還利得α,βの推定値α’,β’に基づいて閉ループに挿入すべき損失量の総和を算出して適応更新する更新モード、並びに総損失量を所定の初期値に固定する固定モードの2つの動作モードを有し、相手側の通話端末との通話開始から第1及び第2のエコーキャンセラ30A,30Bが充分に収束するまでの期間には固定モードで動作するとともに第1及び第2のエコーキャンセラ30A,30Bが充分に収束した後の期間には更新モードで動作する。すなわち、総損失量算出部14では音響側帰還利得α及び回線側帰還利得βの推定値α’,β’がともに通話開始から所定時間(数百ミリ秒)以上継続して所定の閾値ε(例えば、通話開始時における各推定値α’,β’に対して10dB〜15dB小さい値)を下回った時点で第1及び第2のエコーキャンセラ30A,30Bが充分に収束したものとみなし、上記時点以前には総損失量を初期値に固定する固定モードで動作し、上記時点以降には各推定値α’,β’に基づいて総損失量を適応更新する更新モードに動作モードを切り換える。なお、固定モードにおける総損失量の初期値は更新モードにおいて随時更新される総損失量よりも充分に大きな値に設定される。
而して、通話開始直後の第1及び第2のエコーキャンセラ30A,30Bが充分に収束していない状態においては、固定モードで動作する総損失量算出部14によって充分に大きな値に設定される初期値の総損失量が閉ループに挿入されるため、不快なエコー(音響エコー並びに回線エコー)やハウリングの発生を抑制して安定した半二重通話を実現することができる。また、通話開始から時間が経過して第1及び第2のエコーキャンセラ30A,30Bが充分に収束した状態においては、総損失量算出部14の動作モードが固定モードから更新モードに切り換わって閉ループに挿入する総損失量が初期値よりも充分に低い値に減少するため、双方向の同時通話が実現できるものである。
ここで、更新モードにおける総損失量算出部14の具体的な動作を図2のフローチャートを参照して説明する。
総損失量算出部14は、固定モードから更新モードに移行した時点(t=t1)から所定のサンプリング周期で音響側帰還利得α並びに回線側帰還利得βの推定処理を実行してその推定値α'(n),β'(n)を算出し(ステップ1)、これら2つの推定値α'(n),β'(n)の積と利得余裕MGとから、閉ループの利得余裕をMG[dB]に保つために必要とされる総損失量所望値Lr(n)を下式により算出する(ステップ2)。
Lr(n)=20log|α'(n)・β'(n)|+MG[dB]
なお、α'(n),β'(n),Lr(n)はそれぞれ更新モード移行時点からn回目のサンプリングによって算出された帰還利得の推定値並びに総損失量所望値を示す。さらに、総損失量算出部14は上式から算出したn回目の総損失量所望値Lr(n)と、前回(n−1回目)の総損失量Lt(n-1)、すなわち前回の処理で決定されて実際に挿入された総損失量に対して今回算出した総損失量所望値Lr(n)が大きい場合、前回の総損失量Lt(n-1)に微少な増加量Δi[dB]を加算した値を今回の総損失量Lt(n)=Lt(n-1)+Δiとし(ステップ3、ステップ4)、前回の総損失量Lt(n-1)に対して今回算出した総損失量所望値Lr(n)が小さい場合、前回の総損失量Lt(n-1)から微少な減少量Δd[dB]を減算した値を今回の総損失量Lt(n)=Lt(n-1)−Δdとする(ステップ5、ステップ6)。
このように総損失量算出部14による総損失量の増減をΔi又はΔdの微少な値に抑えることにより、相手側の通話端末との通話開始直後のように第1及び第2のエコーキャンセラ30A,30Bが収束に向かって活発に係数を更新しているために音響側帰還利得α及び回線側帰還利得βの変化が激しい状態においても、聴感上の違和感をなくすことができる。
ところで、浴室のように比較的に狭い空間は反響が大きくなるので、比較的に広いリビング空間(低反響空間)に比較してエコーキャンセラが収束するまでに長い時間を要する。ここで、ディジタルのFIRフィルタにより構成される適応フィルタでは、擬似エコー成分の減算で消去されなかった消去誤差を最小とするように動作するアルゴリズムによってフィルタ係数を逐次修正しており、特許文献1に記載されている従来例では、消去誤差の自乗平均値を最小化するアルゴリズム(例えば、LMS(Least-Mean-Square)法)が用いられていた。このLMS法では、フィルタ係数の修正の大きさを調整する修正幅(ステップゲイン)がスカラ量として与えられており、浴室のような高反響空間においては音声信号のような有色信号に対する収束時間が相当長くなってしまうので、通話開始直後から音声スイッチが固定モードで動作する時間が相対的に長くなり、片方向の通話しかできない状態が長く続いてしまうという問題があった。
そこで本実施形態においては、第1のエコーキャンセラ30Aが具備する適応フィルタ31AをディジタルのFIRフィルタにより構成し、擬似エコー成分の減算で消去されなかった消去誤差を最小とするように動作するアルゴリズムによってフィルタ係数を逐次修正するとともに、フィルタ係数の修正の大きさを調整するために対角行列で表されるステップゲイン行列を用いている。なお、本実施形態では、上記アルゴリズムとしてLMS法の代わりに従来周知の射影法を用いている。射影法は、アルゴリズム内部において入力信号の自己相関を取り除くことにより、音声信号のような有色信号に対する収束速度を改善したものである。2次の射影法により適応フィルタ31Aのフィルタ係数(タップ係数ともいう)h(n)が下記の式(1)に従って逐次修正される。
h(n+1)=h(n)+μ[δ(n)x(n)+ε(n)x(n-1)] (1)
但し、
h(n)=(h1(n),h2(n),…,hL(n))T
T:ベクトルの転置
n:サンプリング時間
L:タップ長(タップ数)
μ:ステップゲイン(スカラ量)
x(n)=(x(n),x(n-1),…,x(n-L+1))T:入力信号(受話信号)ベクトル
δ(n),ε(n)は下記の連立方程式(2),(3)から求められる定数である。
δ(n)x(n)Tx(n)+ε(n)x(n-1)Tx(n)=e(n) (2)
δ(n)x(n-1)Tx(n)+ε(n)x(n-1)Tx(n-1)=(1-μ)e(n-1) (3)
但し、e(n)は真のエコー成分と擬似エコー成分との差(消去誤差)である。
そして本実施形態では、スカラ量として与えられているステップゲインμをステップゲイン行列Mという対角行列に拡張する、いわゆるES法を上記射影法に組み合わせることにより、適応フィルタ31Aのフィルタ係数h(n)を下記の式(4)に従って逐次修正する。
h(n+1)=h(n)+M[δ(n)x(n)+ε(n)x(n-1)] (4)
但し、
M=diag[μ1,μ2,…,μL
μi=μ0λi-1(i=1,2,…,L)
λ:インパルス応答変動量の減衰率(0<λ≦1)
ここで、FIRフィルタにインパルスを入力したときの出力(インパルス応答)がフィルタ係数そのものとなるから、フィルタ係数の修正の大きさは、設置空間(例えば、浴室)におけるインパルス応答の変動量と一致することになる。一般に、反響の程度に関わらず室内におけるインパルス応答は指数関数的に減衰し、インパルス応答の変動量もインパルス応答と同じ減衰率で減衰することが知られている。従って、ES法においては、変動が大きいインパルス応答初期のフィルタ係数は大きなステップゲインで修正し、変動が小さくなったインパルス応答の後期のフィルタ係数は小さなステップゲインで修正するように重み付けする。具体的には、ステップゲイン行列Mの対角要素μi(i=1,2,…,L)を図3に示すようにiの増加に伴って最大値μ0からインパルス応答の減衰特性と同じ傾きで減衰させることにより、結果的に収束時間を短縮することができる。
而して、適応フィルタ31Aでは、サンプリング周期毎に取り込んだ入力信号(受話信号)を受話信号ベクトルx(n)とし、x(n)Tx(n),x(n-1)Tx(n),x(n-1)Tx(n),x(n-1)Tx(n-1)を演算するとともに、メモリに記憶した消去誤差e(n)並びにステップゲイン行列Mの対角要素μiを読み出し、式(2)、(3)の連立方程式を解くことで定数δ(n),ε(n)を求め、さらに求めた定数δ(n),ε(n)とメモリから読み出したステップゲイン行列Mを用いて式(4)の右辺第2項を演算し、これをメモリから読み出したフィルタ係数h(n)に加算して次のフィルタ係数h(n+1)を演算することによりフィルタ係数h(n+1)を逐次修正し、フィルタ係数h(n+1)を真のインパルス応答に近付けていく処理を行っている。
上述のように本実施形態によれば、第1のエコーキャンセラ30Aの適応フィルタ31Aにおいて射影法とES法を組み合わせたES射影法のアルゴリズムによりフィルタ係数を適応的に同定させているので、従来のLMS法や学習同定法に比較して、浴室のような高反響空間におけるフィルタ係数の収束時間を短縮することができる。しかも、本実施形態では、第1のエコーキャンセラ30Aが収束するまでは音声スイッチ10を固定モードで動作させることで不快なエコーやハウリングの発生を抑制した半二重通話を実現し、第1のエコーキャンセラ30Aが収束したら音声スイッチ10を更新モードで動作させることで双方向の同時通話を実現しており、第1のエコーキャンセラ30Aの収束時間を短縮することで音声スイッチ10が固定モードで動作する期間、すなわち、半二重通話となる期間を短縮して早期に双方向の同時通話に移行させることができる。その結果、浴室のような高反響空間においても快適な拡声通話が行えるものである。
ところで、予めメモリに記憶しておいたステップゲイン行列Mの対角要素μi(i=1,2,…,L)を随時読み出して適応フィルタ31Aに対して設定するステップゲイン行列設定手段を備える構成であれば、対角要素としてインパルス応答への近似精度が高い値を用いることができて第1のエコーキャンセラ30Aの収束時間を確実に短縮することができるという利点がある。なお、ステップゲイン行列設定手段はエコーキャンセラ30Aと同様にDSPのハードウェアをソフトウェアで制御することにより実現される。しかしながら、タップ長Lの増加に伴って対角要素μiの個数も増加するから、メモリの記憶領域も増えてコストアップを招く虞がある。
そこで、図4に示すようにステップゲイン行列Mの対角要素μiを、その最大値μ0、減衰率λ及び設定間隔Dの3つのパラメータにより階段状に近似して設定するステップゲイン行列設定手段を備えれば、メモリの記憶領域を大幅に削減できるとともに対角要素μiの調整も容易に行える。但し、このように3つのパラメータによって対角要素μiを設定する構成では、各対角要素μiをメモリに記憶する上記構成に比べてインパルス応答への近似精度が低くなるというデメリットがあるので、ステップゲイン行列設定手段がメモリから各対角要素μiを読み出してステップゲイン行列Mを作成する前者の処理と、最大値μ0、減衰率λ及び設定間隔Dの3つのパラメータで対角要素μiを階段状に近似してステップゲイン行列Mを作成する処理とを択一的に切り換えて実行するようにしても良い。そうすれば、設置場所における反響の大きさなどの条件に応じてステップゲイン行列Mの対角要素μiの設定方法を適切な方法に変えることができる。
ところで、浴室にはカランやシャワーヘッドから温水が吐出する際の音、あるいは換気扇による排気音などの背景騒音が多く存在し、しかも、リビングに比べて空間が狭くて反響が大きいこともあり、背景騒音によって通話が困難になる場合がある。例えば、カランやシャワーヘッドから温水が吐出する際に発生する騒音(背景騒音)が大きいときに音声スイッチ10を更新モードで動作させた場合、閉ループに挿入する総損失量が背景騒音レベルに比べてかなり小さくなり、音声スイッチ10が送話モードに固定してしまう現象(いわゆる「片倒れ」)が生じて来訪者の話声が聞こえなくなってしまう虞がある。
そこで本実施形態では、マイクロホン1で集音された送話信号に含まれる背景騒音レベルを検出する背景騒音レベル検出部40と、背景騒音レベル検出部40で検出される背景騒音レベルを所定の閾値と比較し該閾値を超えるときに制御指令を出力する背景騒音レベル判定部41と、背景騒音レベル判定部41から制御指令を受け取ったときに音声スイッチ10の総損失量算出部14を固定モードに設定するとともに挿入損失量分配処理部15における通話状態の推定処理を相対的に受話状態と推定し易くし且つスピーカアンプG4の利得を調整してスピーカ2の音量を増大させるモード設定/音量調整部42とを備えている。但し、本実施形態における背景騒音レベル検出部40、背景騒音レベル判定部41並びにモード設定/音量調整部42はDSPのハードウェアをソフトウェアで制御することにより実現される。
背景騒音レベル検出部40は、立ち上がりが緩やかであり且つ立ち下がりが急峻な特性、すなわち、立ち上がり時定数が相対的に大きく且つ立ち下がり時定数が相対的に小さい応答特性を有するデジタルフィルタからなり、送話信号中に定常的に存在する背景騒音レベルを検出(推定)するものである。そして、背景騒音レベル判定部41が背景騒音レベル検出部40で検出された背景騒音レベルを所定の閾値と比較し、背景騒音レベルが閾値を超えているときにモード設定/音量調整部42に制御指令を出力する。なお、背景騒音レベルと比較する閾値の大きさは、例えば、その背景騒音レベル下で人が通話可能な最大限のレベルに設定すればよい。
一方、モード設定/音量調整部42は、背景騒音レベル判定部41から制御指令を受け取ると、音声スイッチ10の総損失量算出部14を固定モードに設定するとともに、音声スイッチ10の損失量分配処理部15における通話状態の推定処理を相対的に受話状態と推定し易くし、さらにスピーカアンプG4の利得を調整してスピーカ2の音量を増大させる。ここで、損失量分配処理部15における通話状態の推定処理を相対的に受話状態と推定し易くする、言い換えると音声スイッチ10の感度(送話状態と受話状態の切り換わり易さ)が、受話状態から送話状態へ切り換えるときよりも送話状態から受話状態へ切り換えるときに高くなるようにする具体的な方法としては、例えば、受話信号の信号レベルに1よりも大きい係数を乗算するか、あるいは送話信号の信号レベルに1未満の係数を乗算することで受話信号に重み付けを行い、送話信号と受話信号の信号レベルの比較において受話信号の信号レベルが送話信号の信号レベルを越え易くする方法などがある。
而して、本実施形態の拡声通話装置から他のインターホン端末を呼び出した場合に相手端末との通話が開始される前、若しくは他のインターホン端末から呼び出された場合に本実施形態の拡声通話装置で応答釦(図示せず)が操作された後の通話開始前に、上述のように音声スイッチ10の動作モードを固定モードに設定するとともに音声スイッチ10の感度を補正し、さらにスピーカ2の音量を増大させれば、浴室内で発生する様々な騒音のレベルが所定の閾値を超える状況においても、固定モードで動作する総損失量算出部14によって総損失量が充分に大きい初期値に固定されるために不快なエコーやハウリングの発生を抑制されるとともに、音声スイッチ10が送話状態から受話状態に切り換わり易くなって浴室内の騒音が大きいことによる送話状態への片倒れが防止され、さらにスピーカ2の音量が増大されるため、快適な通話が実現できるものである。
(実施形態2)
本実施形態は、図5に示すように背景騒音レベル検出部40並びに背景騒音レベル判定部41に代えて、浴室内に設置されたシャワーの流量を検出するシャワー流量検出部43と、浴室内に設置されたカランの流量を検出するカラン流量検出部44と、シャワー流量検出部43並びにカラン流量検出部44で検出されるシャワー流量及びカラン流量を各々所定の閾値と比較し、少なくとも何れか一方の流量が対応する閾値を超えるときにモード設定/音量調整部42に対して制御指令を出力するシャワー/カラン流量判定部45とを備えた点に特徴がある。但し、これ以外の構成については実施形態1と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して適宜図示並びに説明は省略する。
シャワー流量検出部43並びにカラン流量検出部44は、給湯器から供給される温水と給水管より供給される水を混合する混合栓からシャワーヘッド及びカランへの配管に設置される流量センサと、流量センサのセンサ出力を信号処理(増幅や波形整形など)した流量検出信号を出力する信号処理回路とを具備している。なお、流量センサは羽根車式、電磁誘導式、超音波式などの従来周知のものである。
而して、本実施形態の拡声通話装置から他のインターホン端末を呼び出した場合に相手端末との通話が開始される前、若しくは他のインターホン端末から呼び出された場合に本実施形態の拡声通話装置で応答釦(図示せず)が操作された後の通話開始前に、シャワー流量検出部43から出力される流量検出信号と、カラン流量検出部44空出力される流量検出信号とがシャワー/カラン流量判定部45に入力され、シャワー/カラン流量判定部45にてシャワーの検出流量とカランの検出流量がそれぞれ所定の閾値と比較され、少なくとも何れか一方の検出流量が閾値を超えているときにモード設定/音量調整部42に対して制御指令が出力される。その結果、実施形態1と同様に音声スイッチ10の動作モードが固定モードに設定されるとともに音声スイッチ10の感度が補正され且つスピーカ2の音量が増大させられるから、シャワーやカランから温水が吐出する際に発生する騒音のレベルが相対的に大きい状況においても、固定モードで動作する総損失量算出部14によって総損失量が充分に大きい初期値に固定されるために不快なエコーやハウリングの発生を抑制されるとともに、音声スイッチ10が送話状態から受話状態に切り換わり易くなって浴室内の騒音が大きいことによる送話状態への片倒れが防止され、さらにスピーカ2の音量が増大されるため、快適な通話が実現できる。なお、本実施形態ではシャワー流量検出部43とカラン流量検出部44を備えているが、何れか一方のみを備える構成であっても構わない。
(実施形態3)
ところで、近年では浴室内の空気を循環させる循環ファンとその空気を給湯機からの温水との熱交換によって加熱する浴室用熱交換器とを備え、浴室の換気、暖房、乾燥を行う浴室暖房換気乾燥機が普及しているが、このような浴室暖房換気乾燥機の運転中には浴室内に空気が吹き出され若しくは浴室内から空気が吸い出される際の風量に応じた騒音が発生し、シャワーやカランの温水吐出と同様の騒音源となっている。
そこで本実施形態では、図6に示すように背景騒音レベル検出部40並びに背景騒音レベル判定部41に代えて、浴室内に温風を送出して暖房する暖房設備、浴室内を換気する換気設備、浴室内に温風を送出すると同時に浴室内を換気する乾燥設備を兼ねる上記浴室暖房換気乾燥機の風量を検出する風量検出部46と、風量検出部46で検出される風量を所定の閾値と比較して閾値を超えるときにモード設定/音量調整部42に対して制御指令を出力する風量判定部47とを備えている。
ここで、浴室暖房換気乾燥機の暖房、換気、乾燥の各運転時における風量は予め決められた数段階(例えば、「強」と「弱」の2段階)に切り換えられるだけであるので、本実施形態においては、浴室外の脱衣室に設置される浴室暖房換気乾燥機のリモートコントローラから出力される風量調整用の制御信号を、風量検出部46がモニタして当該制御信号の内容から風量(「強」又は「弱」)を検出し、風量判定部47に対して検出した風量を表す風量検出信号を出力するようにしている。
而して、本実施形態の拡声通話装置から他のインターホン端末を呼び出した場合に相手端末との通話が開始される前、若しくは他のインターホン端末から呼び出された場合に本実施形態の拡声通話装置で応答釦(図示せず)が操作された後の通話開始前に、風量検出部46から出力される風量検出信号が風量判定部47に入力され、風量判定部47にて浴室暖房換気乾燥機の検出風量が所定の閾値と比較され、検出風量が閾値を超えているときにモード設定/音量調整部42に対して制御指令が出力される。その結果、実施形態1、2と同様に音声スイッチ10の動作モードが固定モードに設定されるとともに音声スイッチ10の感度が補正され且つスピーカ2の音量が増大させられるから、浴室暖房換気乾燥機の動作時に風量に応じて発生する騒音のレベルが相対的に大きい状況においても、固定モードで動作する総損失量算出部14によって総損失量が充分に大きい初期値に固定されるために不快なエコーやハウリングの発生を抑制されるとともに、音声スイッチ10が送話状態から受話状態に切り換わり易くなって浴室内の騒音が大きいことによる送話状態への片倒れが防止され、さらにスピーカ2の音量が増大されるため、快適な通話が実現できる。
(実施形態4)
ところで、最近では一般住宅においても、浴槽の吸込部と噴出部とを連通接続する循環水路を設け、循環水路の途中にモーターによって運転され且つ浴槽内の湯水を吸込部から吸込んで噴出部から浴槽内に噴出するポンプ部を設けたジェットバス設備が設置されるようになってきているが、このようなジェットバス設備の運転中には浴槽内の湯水が吸い込まれたり浴槽内に湯水が噴出される際の吸込量又は噴出量(以下、「水量」と呼ぶ)に応じた騒音が発生し、シャワーやカランの温水吐出並びに浴室暖房換気乾燥機の温風吹き出し等と同様の騒音源となっている。
そこで本実施形態では、図7に示すように背景騒音レベル検出部40並びに背景騒音レベル判定部41に代えて、浴槽内の湯水を吸い込むとともに吸い込んだ湯水を噴出するジェットバス設備の吸込量並びに噴出量の少なくとも何れか一方を検出する水量検出部48と、水量検出部48で検出される吸込量又は噴出量を所定の閾値と比較して閾値を超えるときにモード設定/音量調整部42に対して制御指令を出力する水量判定部49とを備えている。
ここで、ジェットバス設備の吸込量又は噴出量は予め決められた数段階(例えば、「強」と「弱」の2段階)に切り換えられるだけであるので、本実施形態においては、浴室内に設置されるジェットバス設備のリモートコントローラから出力される吸込量又は噴出量調整用の制御信号を、水量検出部48がモニタして当該制御信号の内容から吸込量又は噴出量(「強」又は「弱」)を検出し、水量判定部49に対して検出した吸込量又は噴出量を表す検出信号を出力するようにしている。
而して、本実施形態の拡声通話装置から他のインターホン端末を呼び出した場合に相手端末との通話が開始される前、若しくは他のインターホン端末から呼び出された場合に本実施形態の拡声通話装置で応答釦(図示せず)が操作された後の通話開始前に、水量検出部48から出力される水量検出信号が水量判定部49に入力され、水量判定部49にてジェットバス設備の検出水量が所定の閾値と比較され、検出水量が閾値を超えているときにモード設定/音量調整部42に対して制御指令が出力される。その結果、実施形態1〜3と同様に音声スイッチ10の動作モードが固定モードに設定されるとともに音声スイッチ10の感度が補正され且つスピーカ2の音量が増大させられるから、ジェットバス設備の動作時に水量(吸込量又は噴出量)に応じて発生する騒音のレベルが相対的に大きい状況においても、固定モードで動作する総損失量算出部14によって総損失量が充分に大きい初期値に固定されるために不快なエコーやハウリングの発生を抑制されるとともに、音声スイッチ10が送話状態から受話状態に切り換わり易くなって浴室内の騒音が大きいことによる送話状態への片倒れが防止され、さらにスピーカ2の音量が増大されるため、快適な通話が実現できる。
本発明の実施形態1を示すブロック図である。 同上における音声スイッチの動作説明用のフローチャートである。 同上における第1のエコーキャンセラの動作説明図である。 同上における第1のエコーキャンセラの動作説明図である。 本発明の実施形態2の要部を示すブロック図である。 本発明の実施形態3の要部を示すブロック図である。 本発明の実施形態4の要部を示すブロック図である。
符号の説明
1 マイクロホン
2 スピーカ
10 音声スイッチ
30A 第1のエコーキャンセラ
31A 適応フィルタ
32A 減算器
40 背景騒音レベル検出部
41 背景騒音レベル判定部
42 モード設定/音量調整部

Claims (7)

  1. マイクロホン及びスピーカと、相手側の通話端末から送られてくる受話信号をスピーカに伝送する受話側信号経路並びにマイクロホンで集音された送話信号を伝送して相手側の通話端末へ送る送話側信号経路に損失を挿入することで通話状態を受話及び送話に切り換える音声スイッチと、マイクロホンとスピーカの音響結合によって生じる音響エコーを抑制するエコーキャンセラとを備え、音声スイッチは、送話側の信号経路に損失を挿入する送話側損失挿入手段と、受話側の信号経路に損失を挿入する受話側損失挿入手段と、送話側及び受話側の各損失挿入手段から挿入する損失量を制御する挿入損失量制御手段とを具備し、挿入損失量制御手段は、受話側損失挿入手段の出力点から音響エコー経路を介して送話側損失挿入手段の入力点へ帰還する経路の音響側帰還利得を推定するとともに、送話側損失挿入手段の出力点から回線エコー経路を介して受話側損失挿入手段の入力点へ帰還する経路の回線側帰還利得を推定し、音響側及び回線側の各帰還利得の推定値に基づいて閉ループに挿入すべき損失量の総和を算出する総損失量算出部と、送話信号及び受話信号を監視して通話状態を推定し、この推定結果と総損失量算出部の算出値に応じて送話側損失挿入手段及び受話側挿入損失手段の各挿入損失量の配分を決定する挿入損失量分配処理部とからなり、総損失量算出部は、各帰還利得の推定値に基づいて閉ループに挿入すべき損失量の総和を算出して適応更新する更新モード、並びに総損失量を所定の初期値に固定する固定モードの2つの動作モードを有し、相手側通話端末との通話開始からエコーキャンセラが充分に収束するまでの期間には固定モードで動作するとともに、エコーキャンセラが充分に収束した後の期間には更新モードで動作してなる拡声通話装置において、マイクロホンで集音された送話信号に含まれる背景騒音レベルを検出する背景騒音レベル検出手段と、背景騒音レベル検出手段で検出される背景騒音レベルを所定の閾値と比較し該閾値を超えるときに制御指令を出力する背景騒音レベル判定手段と、背景騒音レベル判定手段から制御指令を受け取ったときに受話信号の音量を増大させる音量調整手段と、背景騒音レベル判定手段から制御指令を受け取ったときに音声スイッチの総損失量算出部を固定モードに設定するとともに挿入損失量分配処理部における通話状態の推定処理を相対的に受話状態と推定し易くするモード設定手段とを備えたことを特徴とする拡声通話装置。
  2. 請求項1記載の拡声通話装置において、背景騒音レベル検出手段並びに背景騒音レベル判定手段に代えて、浴室内に設置されたシャワーの流量を検出するシャワー流量検出手段と、シャワー流量検出手段で検出されるシャワー流量を所定の閾値と比較し該閾値を超えるときに制御指令を出力するシャワー流量判定手段とを備えたことを特徴とする拡声通話装置。
  3. 請求項1記載の拡声通話装置において、背景騒音レベル検出手段並びに背景騒音レベル判定手段に代えて、浴室内に設置された混合水栓の流量を検出する混合水栓流量検出手段と、混合水栓流量検出手段で検出される混合水栓流量を所定の閾値と比較し該閾値を超えるときに制御指令を出力する混合水栓流量判定手段とを備えたことを特徴とする拡声通話装置。
  4. 請求項1記載の拡声通話装置において、背景騒音レベル検出手段並びに背景騒音レベル判定手段に代えて、浴室内に温風を送出して暖房する暖房設備の風量を検出する風量検出手段と、風量検出手段で検出される風量を所定の閾値と比較し該閾値を超えるときに制御指令を出力する風量判定手段とを備えたことを特徴とする拡声通話装置。
  5. 請求項1記載の拡声通話装置において、背景騒音レベル検出手段並びに背景騒音レベル判定手段に代えて、浴室内に温風を送出すると同時に浴室内を換気する乾燥設備の風量を検出する風量検出手段と、風量検出手段で検出される風量を所定の閾値と比較し該閾値を超えるときに制御指令を出力する風量判定手段とを備えたことを特徴とする拡声通話装置。
  6. 請求項1記載の拡声通話装置において、背景騒音レベル検出手段並びに背景騒音レベル判定手段に代えて、浴室内を換気する換気設備の風量を検出する風量検出手段と、風量検出手段で検出される風量を所定の閾値と比較し該閾値を超えるときに制御指令を出力する風量判定手段とを備えたことを特徴とする拡声通話装置。
  7. 請求項1記載の拡声通話装置において、背景騒音レベル検出手段並びに背景騒音レベル判定手段に代えて、浴槽内の湯水を吸い込むとともに吸い込んだ湯水を噴出するジェットバス設備の吸込量並びに噴出量の少なくとも何れか一方を検出する水量検出手段と、水量検出手段で検出される吸込量又は噴出量を所定の閾値と比較し該閾値を超えるときに制御指令を出力する水量判定手段とを備えたことを特徴とする拡声通話装置。
JP2004162355A 2004-05-31 2004-05-31 拡声通話装置 Expired - Fee Related JP4131252B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004162355A JP4131252B2 (ja) 2004-05-31 2004-05-31 拡声通話装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004162355A JP4131252B2 (ja) 2004-05-31 2004-05-31 拡声通話装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005347875A JP2005347875A (ja) 2005-12-15
JP4131252B2 true JP4131252B2 (ja) 2008-08-13

Family

ID=35499876

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004162355A Expired - Fee Related JP4131252B2 (ja) 2004-05-31 2004-05-31 拡声通話装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4131252B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6485739B2 (ja) * 2015-03-23 2019-03-20 パナソニックIpマネジメント株式会社 音声処理装置、インターホン装置、及びインターホンシステム

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60126950A (ja) * 1983-12-13 1985-07-06 Toshiba Corp 拡声電話装置
JP2504261Y2 (ja) * 1990-11-27 1996-07-10 東陶機器株式会社 浴室機器用通話装置
JP4069595B2 (ja) * 2001-03-28 2008-04-02 松下電工株式会社 拡声通話装置
JP4779247B2 (ja) * 2001-06-29 2011-09-28 パナソニック電工株式会社 住宅情報盤システム
JP3941580B2 (ja) * 2002-04-26 2007-07-04 松下電工株式会社 拡声通話装置
JP3941581B2 (ja) * 2002-04-26 2007-07-04 松下電工株式会社 拡声通話装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005347875A (ja) 2005-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6434110B1 (en) Full-duplex speakerphone circuit including a double-talk detector
US6282176B1 (en) Full-duplex speakerphone circuit including a supplementary echo suppressor
JP4257113B2 (ja) 音響エコーの相殺および抑制を実行する利得制御方法
JP4069595B2 (ja) 拡声通話装置
JP4600423B2 (ja) エコーキャンセラ
JP4075835B2 (ja) 拡声通話装置
EP1584178B1 (en) Device and method for suppressing echo, in particular in telephones
TWI399968B (zh) 揚聲電話裝置
JP4483761B2 (ja) 拡声通話装置
JP4131252B2 (ja) 拡声通話装置
JP4380421B2 (ja) 拡声通話装置
JP4349194B2 (ja) 拡声通話装置
US6839427B2 (en) Method and apparatus for echo canceller automatic gain control
JP4650163B2 (ja) 拡声通話装置
JP3268572B2 (ja) 反響消去装置及び方法
JP3220979B2 (ja) 音声スイッチ
US20100002866A1 (en) Voice communication apparatus
JP4900185B2 (ja) 拡声通話装置
JP3941581B2 (ja) 拡声通話装置
JP2005348147A (ja) 拡声通話装置
JP4380688B2 (ja) 通話装置
JP3248551B2 (ja) 反響消去装置
JP3903933B2 (ja) 通話装置
JP3941580B2 (ja) 拡声通話装置
JP2002016691A (ja) エコーキャンセラ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060913

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080417

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080430

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080513

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110606

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110606

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110606

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120606

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120606

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130606

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees