JP4131026B2 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置および画像処理方法に関し、特に、例えば、監視カメラ、インテリジェントロボットの視覚および異なる解像度の画像フォーマットに対応した機器間の解像度変換器等に使用して好適な画像処理装置および画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、高解像度の画像データを、第1階層(最下位階層)の画像データとして、それより画素数の少ない第2階層の画像データを形成し、さらに、それより画素数の少ない第3階層の画像データを形成し、以下、同様にして、最上位階層までの画像データを形成する符号化手法がある。このような符号化は、階層符号化と呼ばれ、各階層の画像データは、その階層に対応した解像度(画素数)のモニタで表示される。従って、ユーザ側では、階層符号化された画像データのうち、ユーザ自身が有するモニタの解像度に対応するものを選択することで、その画像データを視認することができる。
【0003】
ここで、いま、2×2(縦×横)個の画素を加算して得られた値を上位階層の画素(画素値)とし、3階層の階層符号化を行うものとする。この場合、例えば、図10に示すように、第1階層(最下位階層)メモリ80の画像として、4×4(縦×横)画素を考えると、その左上の2×2(縦×横)画素の4画素h00,h10,h01,h11の加算値m0が演算され、この値が、第2階層メモリ81の左上の1画素とされる。同様にして、第1階層メモリ80の画像の右上の4画素h20,h30,h21,h31の加算値m1、左下の4画素h02,h12,h03,h13の加算値m2、右下の4画素h22,h32,h23,h33の加算値m3が演算され、それぞれが、第2階層メモリ81の右上、左下、右下の1画素とされる。さらに、第2階層メモリ81の2×2(縦×横)画素の4画素m0,m1,m2,m3の加算値q0が演算され、この値が、第3階層メモリ82、即ち、ここでは、最上位階層の画像の画素とされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の階層符号化処理をソフトウェアで実現する場合、処理画素が多いときには、処理時間が長くなる上に、その処理を行うCPU(図示せ ず)にかかる負担も大きくなるという問題があった。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、縦と横それぞれ2のN(Nは正の整数)乗分の1の大きさに画素圧縮するための階調変換を高速に行い、もって、CPUによる(ソフトウェアによる)画像処理を迅速に行うことができるようにするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の画像処理装置は、画像データと、画像データを構成する所定の画素ブロックに付加された演算命令を当該画素ブロックの画素値とともに記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された画像データの画素ブロックに付加されている演算命令を当該画素ブロック内の画素に対して実行し、演算結果を記憶手段に記憶させる演算手段とを備え、演算命令は、画素ブロック内の全ての画素を用いた加減算の演算命令であることを特徴とする。
【0007】
請求項8に記載の画像処理方法は、画像データと、画像データを構成する所定の画素ブロックに付加された演算命令を当該画素ブロックの画素値とともに記憶する記憶ステップと、記憶ステップで記憶された画像データの画素ブロックに付加されている演算命令を当該画素ブロック内の画素に対して実行し、演算結果を記憶ステップで記憶させる演算ステップとを備え、演算命令は、画素ブロック内の全ての画素を用いた加減算の演算命令であることを特徴とする。
【0008】
請求項1に記載の画像処理装置においては、記憶手段が、画像データと、画像データを構成する所定の画素ブロックに付加された演算命令であって、画素ブロック内の全ての画素を用いた加減算の演算命令を当該画素ブロックの画素値とともに記憶し、演算手段が、記憶手段に記憶された画像データの画素ブロックに付加されている演算命令を当該画素ブロック内の画素に対して実行し、演算結果を記憶手段に記憶させる。
【0009】
請求項8に記載の画像処理方法においては、記憶ステップで、画像データと、画像データを構成する所定の画素ブロックに付加された演算命令であって、画素ブロック内の全ての画素を用いた加減算の演算命令を当該画素ブロックの画素値とともに記憶し、演算ステップで、記憶ステップで記憶された画像データの画素ブロックに付加されている演算命令を当該画素ブロック内の画素に対して実行し、演算結果を記憶ステップで記憶させる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、特許請求の範囲に記載の発明の各手段と以下の実施の形態との対応関係を明らかにするために、各手段の後の括弧内に、対応する実施の形態(但し一例)を付加して本発明の特徴を記述すると、次のようになる。但し勿論この記載は、各手段を記載したものに限定することを意味するものではない。
【0011】
請求項1に記載の画像処理装置は、画像データと、画像データを構成する所定の画素ブロックに付加された演算命令を当該画素ブロックの画素値とともに記憶する記憶手段(例えば、図1に示す記憶部41)と、記憶手段に記憶された画像データの画素ブロックに付加されている演算命令を当該画素ブロック内の画素に対して実行し、演算結果を記憶手段に記憶させる演算手段(例えば、図1に示す演算部42)とを備え、演算命令は、画素ブロック内の全ての画素を用いた加減算の演算命令であることを特徴とする。
【0012】
請求項3に記載の画像処理装置は、記憶手段が、画像データを記憶する第1の記憶部(例えば、図2に示す第1階層メモリ50)と、画像データを構成する複数の画素を演算して得られた値の画素で構成される階調画像データを記憶する第2の記憶部(例えば、図2に示す第2階層メモリ51)とを備えることを特徴とする。
【0013】
図1は、本発明を適用した画像処理装置の一実施の形態の構成例を示している。本実施の形態においては、画像入力部1から、2値画像データが入力され、画像処理部2に供給される。画像処理部2は、画像入力部1から受け取った画像データを、操作部3の所定の操作に従って処理する。画像処理部2で所定の処理がなされた画像データは、階層メモリ4に供給される。
【0014】
階層メモリ4は、記憶部41と演算部42を一体化することで構成されている。記憶部41は、2値画像データと2値画像データを画素圧縮して生成された階調データを階層的に記憶する。演算部42は画像データまたは階調データに付加されている付加ビットに対応して、所定の演算を行う。
【0015】
階層メモリ4に階層的に記憶されている画像データのうち、所定の階層の画像データは、読み出され、VRAM(Video Randam Access Memory)5に供給され、記憶される。VRAM5は、記憶した画素データを読み出し、表示部6に供給し、表示部6に表示させる。
【0016】
以下に、階層メモリ4が、2値画像データを階調変換する動作について、図2乃至図4に基づいて、詳しく説明する。図2は、階層メモリ4を、3階層構造にした場合の各画素間の対応関係を説明するためのものである。
【0017】
ここで、いま、図2に示すように、階層メモリ4の記憶部41の1つの階層を構成する第1階層(最下位階層)メモリ50には、画像入力部1から取り込まれた2値画像データが記憶される。第1階層メモリ50を構成する画素は、基本的に、例えば、8ビットで表される。但し、2×2(縦×横)画素のブロックの中の所定の1つの画素(例えば、左上の画素)は、2ビットの付加ビットが付加され、合計10ビットとされている。
【0018】
例えば、第1階層メモリ50の左上の2×2(縦×横)画素ブロックの4画素、h00,h10,h01,h11について考える。このうちの3個の画素h10,h01,h11は、それぞれ、8ビットのデータ長を有している。これに対して、画素h00は、図3(A)に示すように、MSB側に2ビットの付加ビットが付加され、10ビットとされている。
【0019】
この付加ビットは、図4に示すように、演算命令を表している、同図(A)に示すように、付加ビットの値が“00”のときは、同図(B)に示すように、対応するブロックの各画素のデータをa乃至dとするとき、その加算値(a+b+c+d)を演算する命令となる。付加ビットの値が“01”のときは、画像の上下方向の差分値(a+b)−(c+d)を演算する命令となる。付加ビットの値が“10”のときは、画像の左右方向の差分値(a+c)−(b+d)を演算する命令となる。付加ビットの値が“11”のときは、画像の斜め方向の差分値(a+d)−(b+c)を演算する命令となる。
【0020】
記憶部41に2値画像データが記憶されたとき、それに対応する階調データを自動生成させるには、付加ビットは“00”とされる。いま、画素h00のデータに付け加える付加ビットの値が、“00”の場合を考える。この場合、図4(A)に示した演算命令により、画素h00,h10,h01,h11の加算値m0が演算部42により演算され、この値が、第2階層メモリ51の左上の1画素とされる(図2)。
【0021】
第2階層メモリ51を構成する画素は、少なくとも、第2階層の画像を構成する画素を桁落ちさせずに記憶することのできるデータとされている。即ち、本実施の形態では、第1階層の画素が8ビットで表されるから、そのような8ビットの画素の4つの加算値である第2階層の画素は10ビットで表されることになる。従って、第2階層メモリ51を構成する画素は、基本的に、10ビットのデータ長とされている。
【0022】
但し、第2階層メモリ51においても、2×2画素のブロックのうち、左上の画素には、付加ビットが付加される。従って、ブロックの左上の画素m0も、図3(B)に示すように、前述の場合と同様に2ビットの付加ビットが付加され、その値は“00”とされる。即ち、画素m0のデータは、12ビットとされる。
【0023】
同様に、画素m0の付加ビットの演算命令により、m0,m1,m2,m3の加算値q0が演算部42で演算され、この値が、第3階層(最上位階層)メモリ52の1画素とされる(図2)。
【0024】
第3階層メモリ52を構成する画素は、少なくとも、第3階層の画像を構成する画素を桁落ちさせずに記憶することのできるデータ長とされる。即ち、本実施の形態では、第2階層の画素が、上述したように10ビットで表されるから、そのような10ビットの画素の4つの加算値である第3階層の画素は12ビットで表されることになる。従って、第3階層メモリ52を構成する画素は、基本的に、12ビットのデータ長とされる。
【0025】
第3階層メモリ52の画素q0にも、前述の場合と同様に2ビットの付加ビットが付加され、その値は“00”とされる。画素q0のデータは、図3(C)に示すように、画像データ12ビットに2ビット付加されて、14ビットになっている。この場合(階調データを自動生成する場合)、第3階層メモリは、最上位階層となっているので、実質的には付加ビットの演算命令は実行されない。このように、演算部42は、記憶部41に画像データが記憶されると、その付加ビットを読み取り、その演算命令を実行する。この処理は、画像処理部2の処理とは独立に行われる。従って、画像処理部2は、階調データを生成する場合、2階調データに付加ビットを付加する処理だけを行うので、その負担は軽くて済むことになる。
【0026】
第1階層メモリ50の画素に、“00”,“01”,“10”または“11”の付加ビットが 付加されている場合の処理について、図5のフローチャートを用いて説明する。なお、説明の便宜上、処理対象の付加ビットは、画素h00の付加ビットであるとする。
【0027】
ステップS1において、画素h00の付加ビットの値が“00”の場合、前述の通り、図4(A)の演算命令により、ステップS2で、(h00+h10+h01+h11)が演算され、この値が、第2階層メモリ51の左上の1画素とされる。この処理は、上述したように、階調データを生成するのに有利である。
【0028】
ステップS1において、画素h00の付加ビットの値が“00”ではないと判定された場合、ステップS3に進み、画素h00の付加ビットの値が“01”であるか否かが判定される。判定結果がYESであるとき、ステップS4で(h00+h10)−(h01+h11)が演算され、この値が、第2階層メモリ51の左上の1画素とされる。この処理は、画像の水平方向のエッジの有無を検出するのに有利である。
【0029】
ステップS3において、画素h00の付加ビットの値が“01”ではないと判定された場合、ステップS5に進み、画素h00の付加ビットの値が“10”であるか否かが判定される。判定結果がYESであるとき、ステップS6で(h00+h01)−(h10+h11)が演算され、この値が、第2階層メモリ51の左上の1画素とされる。この処理は、画像の垂直方向のエッジの有無を検出するのに有利である。
【0030】
ステップS5において、画素h00の付加ビットの値が“10”ではないと判定された場合、ステップS7に進み、ステップS7で(h00+h11)−(h10+h01)が演算され、この値が、第2階層メモリ51の左上の1画素とされる。この処理は、画像の斜め方向のエッジの有無を検出するのに有利である。
【0031】
前述の演算命令を応用した具体的な画像処理について、図6乃至図9を参照してさらに説明する。なお、説明の便宜上、階層メモリ4は2階層と3階層とする。さらに、第1階層に記憶するTV画像をHDTV画像(高精細TV画像)とし、第2階層に記憶するTV画像をSDTV画像(標準TV画像)とする。
【0032】
図1の画像処理装置において、付加ビットの値として、「広視野の獲得」として定義された所定の値が設定されている場合について説明する。第1階層メモリ50は第2階層メモリ51の4倍のメモリ容量を有しているので、画像データ取り込みのスタート時点において、演算部42は、画像入力部1としてのビデオカメラが出力するSD信号の画像データを、第1階層メモリ50の中央に配置し、その後、画像入力部1としてのビデオカメラが移動するにつれて新しく入力された所定の視野の画像データを、その移動位置に対応して第1階層メモリ50に追加する。この様子を図6(B)に示す。このように、ビデオカメラが移動することにより得られた広視野角の画像データを、第1階層メモリ50から読み出し、表示部6を構成するHD信号用モニタにそのまま出力することにより、HD信号の広視野角の画像が得られる。
【0033】
また、この場合、演算部42は、ビデオカメラから新たに入力される画像データを、図6(A)に示すように、そのまま第2階層メモリ51にその都度上書きする。従って、第2階層メモリ51に記憶されている画像データを読み出して、表示部6を構成するSD信号用モニタに出力することで、狭視野角の画像が得られる。なお、SD信号用モニタで広視野角の画像を得たい場合には、画像処理部2が、第1階層メモリ50に記憶された画像データを4画素単位で圧縮するようにすればよい。
【0034】
次に、図1の画像処理装置において、付加ビットの値として、「視線の固定」として定義された所定の値が設定されている場合について説明する。「視線の固定」には、移動体(自動車、ヘリコプタ等)に搭載したビデオカメラ画像を安定化する処理(以下、「視線の固定1」という)と一度振動しながら撮影された画像を再生時に安定化する処理(以下、「視線の固定2」という)の2つの場合がある。
【0035】
「視線の固定1」の場合、演算部42は、ビデオカメラが出力するHD信号の画像データを、第1階層メモリ50に記録する。これにより、上述した図6(B)に示す広視野の画像データが、第1階層メモリ50に一度に記録される。そして、この場合、演算部42は、第1階層メモリ50に書き込まれた画像データのうち、ビデオカメラの手振れに対応する座標の画像データを読み出し、図6(A)に示すように、そのまま第2階層メモリ51に上書きする。従って、第2階層メモリ51に記憶されている画像データを読み出して、表示部6を構成するSD信号用モニタに出力することで、振動成分を除去した画像が得られる。
【0036】
「視線の固定2」の場合、第1階層メモリ50は第2階層メモリ51の4倍のメモリ容量を有しているので、画像データの再生スタート時において、演算部42は、SD信号の画像データを、第1階層メモリ50の中央に配置し、その後、振動画像データを、その振動位置に対応して第1階層メモリ50に追加する。
【0037】
また、この場合、演算部42は、振動を除去した画像データを、第2階層メモリ51に上書きする。従って、第2階層メモリ51に記憶されている画像データを読み出して、表示部6を構成するSD信号用モニタに出力することで、振動しながら撮影された画像であっても、再生時に振動成分を除去した画像が得られる。
【0038】
図1の画像処理装置において、付加ビットの値として、「光学的ダイナミックレンジの拡大」として定義された所定の値が設定されている場合について説明する。この場合、画像入力部1として、明視カメラと暗視カメラの2台が準備される。明視カメラは、明るい部分に絞りを合わせてあるもの、若しくは比較的明るい部分を撮影するためのものとし、暗視カメラは、暗い部分に絞りを合わせたもの、若しくは夜間に暗い部分を撮影するためのもの(赤外線カメラ等)であるとする。先ず、画像処理部2は、明視カメラから取り込んだSD信号の画像データを、第1階層メモリ50の左上の領域に書き込む。次に、画像処理部2は、暗視カメラから取り込んだSD信号の画像データを、第1階層メモリ50の右上の領域に書き込む。この様子を図7(B)に示す。
【0039】
また、この場合、演算部42は、第1階層メモリ50の左上の領域の画像については、明るい部分(建物以外)の画像データのみを第2階層メモリ51の対応するアドレスに書き込み、右上の領域の画像については、暗い部分(建物)の画像データのみを第2階層メモリ51の対応するアドレスに書き込む。この結果得られた合成画像を図7(A)に示す。従って、第2階層メモリ51に記憶されている画像データを読み出して、表示部6を構成するSD信号用モニタに出力することで、光学的ダイナミックレンジを拡大した画像が得られる。
【0040】
図1の画像処理装置において、付加ビットの値として、「フレーム差分」として定義された所定の値が設定されている場合について説明する。この場合、画像入力部1としてビデオカメラを使用し、移動体が撮影される。演算部42は、取り込んだ最初のSD信号の画像データを、第1階層メモリ50の左上の領域に配置し、次に取り込んだ画像データを、第1階層メモリ50の右上の領域に配置する。この様子を図8(B)に示す。
【0041】
また、この場合、演算部42は、第1階層メモリ50の右上と左上の画像データの差を演算し、そのフレーム差分の画像データを、図8(A)に示すように、第2階層メモリ51に書き込む(但し、この図8(A)は、概念的な図であり、差分データなので、実際には、明瞭な画像とはならない)。従って、第2階層メモリ51に記憶されている画像データ(時間的な差分画像)を読み出して、量子化するなどして、画像データを圧縮したり、不審者の進入を検出したりすることができる。
【0042】
さらに、図1の画像処理装置において、付加ビットの値として、「モーショントラッキング」として定義された所定の値が設定されている場合について説明する。この場合においても、画像入力部1としてビデオカメラを使用し、移動体が撮影される。演算部42は、取り込んだ最初のSD信号の画像データを、第1階層メモリ50に書き込み、第1階層メモリ50の画像データを1/4に画素圧縮した後に、第2階層メモリ51に書き込む。演算部42は、新しく取り込んだ画像に対しても同様の処理を行う。さらに、演算部42は、第2階層メモリ51に記憶されている最終画像データと1つ前の画像データの差を演算し、その結果を第3階層メモリ52に書き込む。従って、第3階層メモリ52に記憶されている画像データを読み出すことにより、移動体の動きベクトルが得られる。この処理は、上述した圧縮データに対して行われることから、少ない演算量で動きベクトルが得られる。また、この処理により移動の方向と大きさが分かるため、移動物体をビデオカメラで自動追尾することなどにも応用できる。
【0043】
図1の画像処理装置において、付加ビットの値として、「オプティカルフロー」として定義された所定の値が設定されている場合について説明する。画像入力部1としてビデオカメラを使用し、移動体が撮影される。前述の「モーショントラッキング」の場合と同様に、演算部42は、取り込んだ最初のSD信号の画像データを、第1階層メモリ50に書き込むと同時に、1/4画素圧縮して第2階層メモリ51に書き込む。演算部42は、新しく入力された画像データに対しても同様の処理を行う。さらに、演算部42は、第2階層メモリ51に記憶されている対応する複数の領域の画像データの差を演算し、その結果を第3階層メモリ52に書き込む。従って、第3階層メモリ52に記憶されている画像データを読み出して、図9に示すように、表示部6を構成するモニタに出力することで、移動体を構成している各部分の動きベクトルの可視化ができる。
【0044】
以上、本実施の形態では、3層と2層の階層構造を持つメモリに関して説明したが、本発明は、3層と2層以外のN(Nは正の整数)階層の階層構造を持つメモリに関しても適用可能である。
【0045】
また、本実施の形態では、画像データおよび演算命令を、例えば、RAM(Randam Access Memory)などに代表されるメモリに記憶させるようにしたが、画像データおよび演算命令は、その他、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、磁気テープまたは光カードなどの記録媒体に記憶(記録)させることも可能である。
【0046】
さらに、本実施の形態では、付加ビットに埋め込む演算命令を図4に示したように定義したが、付加ビットに対応させる演算命令は、これに限定されるものではない。
【0047】
【発明の効果】
請求項1に記載の画像処理装置および請求項8に記載の画像処理方法によれば、画像データを構成する所定の画素ブロックに演算命令を付加するようにしたので、ソフトウェアにかける負担を軽減することができ、画像処理速度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の画像処理装置の階層メモリ4の階調変換を説明するための図である。
【図3】画素の画像データと付加ビットを説明するための図である。
【図4】付加ビットと演算命令の対応関係を説明するための図である。
【図5】図2で行う階層符号化の動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】広視野の獲得処理を説明するための図である。
【図7】光学的ダイナミックレンジの拡大処理を説明するための図である。
【図8】フレーム差分処理を説明するための図である。
【図9】オプティカルフロー処理を説明するための図である。
【図10】従来の画像処理装置の階層符号化をを説明するための図である。
【符号の説明】
1 画像入力部, 2 画像処理部, 3 操作部, 4 階層メモリ, 5 VRAM, 6 表示部, 41 記憶部, 42 演算部, 50 第1階層(最下位階層)メモリ, 51 第2階層メモリ, 52 第3階層(最上位階層)メモリ, 80 第1階層(最下位階層)メモリ, 81 第2階層メモリ, 82 第3階層(最上位階層)メモリ

Claims (8)

  1. 画像データと、前記画像データを構成する所定の画素ブロックに付加された演算命令を当該画素ブロックの画素値とともに記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記画像データの前記画素ブロックに付加されている前記演算命令を当該画素ブロック内の画素に対して実行し、演算結果を前記記憶手段に記憶させる演算手段と
    を備え
    前記演算命令は、前記画素ブロック内の全ての画素を用いた加減算の演算命令である
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記記憶手段と演算手段は一体的に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記記憶手段は、
    画像データを記憶する第1の記憶部と、
    前記画像データを構成する複数の画素を演算して得られた値の画素で構成される階調画像データを記憶する第2の記憶部と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記演算命令は、前記画像データを構成する2×2個の画素ブロックの、左上、右上、左下、右下の画素をそれぞれ、a,b,c,dとするとき、a+b+c+dの演算を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記演算命令は、前記画像データを構成する2×2個の画素ブロックの、左上、右上、左下、右下の画素をそれぞれ、a,b,c,dとするとき、(a+b)−(c+d)の演算を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記演算命令は、前記画像データを構成する2×2個の画素ブロックの、左上、右上、左下、右下の画素をそれぞれ、a,b,c,dとするとき、(a+c)−(b+d)の演算を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 前記演算命令は、前記画像データを構成する2×2個の画素ブロックの、左上、右上、左下、右下の画素をそれぞれ、a,b,c,dとするとき、(a+d)−(b+c)の演算を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 画像データと、前記画像データを構成する所定の画素ブロックに付加された演算命令を当該画素ブロックの画素値とともに記憶する記憶ステップと、
    前記記憶ステップで記憶された前記画像データの前記画素ブロックに付加されている前記演算命令を当該画素ブロック内の画素に対して実行し、演算結果を前記記憶ステップで記憶させる演算ステップと
    を備え
    前記演算命令は、前記画素ブロック内の全ての画素を用いた加減算の演算命令である
    ことを特徴とする画像処理方法。
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