JP4130136B2 - 波長分散補償器および波長分散補償方法 - Google Patents

波長分散補償器および波長分散補償方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は波長分散補償器および波長分散補償方法に関し、特に分散量を任意に設定可能な波長分散補償器および波長分散補償方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
光通信システムでは、光パルスが光ファイバ上を長距離伝送することで信号劣化(波長分散)が発生する。そこで、波長分散を修正し、元の光信号に戻す必要が生じる。
【0003】
一般的には、分散補償ファイバを用いて波長分散の修正が行われる。分散補償ファイバは、分散量が固定である。ところが、伝送路上での光パルスの波長分散量は、温度変化等に応じて経時的に変化する。そのため、分散補償ファイバでは、厳密な分散補償を行うことが難しい。しかも、今日の光通信システムの大容量化に伴い、非常に厳しい分散補償技術が求められており、分散補償ファイバではその要求に応えることが困難である。
【0004】
そこで、分散量を任意に設定可能な波長分散補償器が考え出されている。以下、このような分散補償器をVIPA(Virtually Imaged Phased Array)分散補償器と呼ぶこととする。
【0005】
図17は、従来のVIPA分散補償器の例を示す図である。VIPA分散補償器は、光サーキュレータ911、光ファイバ912、コリメートレンズ913、ラインフォーカスレンズ914、分光部915、ラインフォーカスレンズ916、および反射ミラー部917で構成される。
【0006】
分光部915は、ガラスプレートに対して、光の入射部を除いたところを100%の反射膜、出射部に高反射率の反射膜をコーティングしたものである(たとえば、特許文献1参照)。この分光部915は、ラインフォーカスレンズ914からの光の入射方向に対してわずかに傾けられている。反射ミラー部917は、凹面から凸面に滑らかに変化する曲面を有するミラーである。図中、奥側が凹面鏡を構成し、手前側が凸面鏡を構成している。
【0007】
光サーキュレータ911で光ファイバ912に入射した光が光ファイバ912から出射すると、コリメートレンズ913で平行光にされる。その後、平行光がラインフォーカスレンズ914によって集光され、分光部915に入射する。
【0008】
入射された光は分光部915内で多重反射しながら出射していく。この様子は、回折格子から出射した光と同じ振る舞いである。そのことから出射した光は回折光として出射する。この回折格子は実際にあるものではなく、仮想的な回折格子であることからバーチャリ・イメージド・フェイズドアレイ(VIPA)と呼ばれる。
【0009】
ここで、回折光はさまざまな回折次数の光が出射するが、必要な次数のみに着眼する(以下回折光)。回折光はラインフォーカスレンズ916によって反射ミラー部917に集光される。このとき反射ミラー部917では波長ごとに異なる位置に集光されることになる。集光された光は反射ミラー部917によってさまざま方向に反射させられ、ラインフォーカスレンズ916を通過し、再度分光部915に到達する。分光部915への光の到達位置は、波長ごとに異なる。そのため、分光部915内で多重反射し再度入射部の窓に戻るまで時間差が生じる。その結果、群遅延時間を発生する。
【0010】
ここで、反射ミラー部917をX軸方向に移動させることで、反射光の分光部915への入射位置を調節できる。すなわち、群遅延時間の調節が可能となる(たとえば、特許文献2、非特許文献1参照)。
【0011】
【特許文献1】
特開平9−43057号公報
【特許文献2】
特開2003−15076号公報
【非特許文献1】
泉裕友、山内康寛、川幡雄一著「VIPA型可変分散補償器シミュレータの設計」電子情報通信学会論文誌 C Vol.J85-C No.10 PP.898-905 2002年10月
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の分散補償器では分光器の役割と遅延器の役割を1つの分光部が担っているため、光学調整するときには分光機能と遅延機能の両者のバランスを考えて調整している。このことは2つのパラメータをひとつのパラメータで調整していることから必ずしも両者の特性を最良に調節しているという保証はない。すなわち、所望の分光機能を得るために光学系を調整すると、遅延機能が所望の値からずれる虞がある。同様に、所望の遅延機能を得るために光学系を調整すると、分光機能が所望の値からずれる虞がある。このように、従来の分散補償器では、分光機能と遅延機能とを共通の光学系で実現しているため、分散補償機能としての最良の性能を得るのが難しかった。
【0013】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、分光量と群遅延時間との調整を容易に行うことができる波長分散補償器および波長分散補償方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するために、図1に示すような波長分散補償器が提供される。本発明に係る波長分散補償器は、波長分散を補償するものであり、以下の要素で構成される。
【0015】
分光器10は、入射光を波長毎に分光する。透過レンズ1は、分光器10で分光された波長毎の光の光路上に配置され、波長毎の光の入射位置に応じて、波長毎の光を異なる屈折角で屈折させると、群遅延発生器20は、透過レンズ1で屈折された波長毎の光の光路上に配置され、波長毎の光に対し入射位置に応じた時間の伝搬遅延を発生させ、波長毎の光を纏めて出射する。
【0016】
このような波長分散補償器によれば、入射光が分光器10で分光される。分光された光は、透過レンズ1に入射し、波長毎に異なる屈折角で屈折する。屈折した波長毎の光は、群遅延発生器20により、入射位置に応じた時間だけ遅延して伝搬し、波長毎の光が纏めて出射される。
【0017】
また、本発明では上記課題を解決するために、波長分散を補償するための波長分散補償方法において、入射光を波長毎に分光し、分光された波長毎の光の光路上に配置された透過レンズにより、前記波長毎の光の入射位置に応じて、前記波長毎の光を異なる屈折角で屈折させ、前記波長毎の光に対して、前記透過レンズによる屈折角に応じた時間の伝搬遅延を発生させる、ことを特徴とする波長分散補償方法が提供される。
【0018】
このような波長分散補償方法によれば、入射光が分光される。分光された光は、透過レンズで、波長毎に異なる屈折角で屈折される。屈折した波長毎の光は、入射位置に応じた時間だけ遅延して伝搬し、波長毎の光が纏めて出射される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るVIPA型可変分散補償器の構成を示す図である。第1の実施の形態のVIPA型可変分散補償器では、分光器10と群遅延発生器20とを用意し、透過レンズ1を基準にして鏡面対象となるように分光器10と群遅延発生器20との構成要素が配置されている。これは、従来のVIPA型可変分散補償器の反射ミラー部を透過レンズ1に置き換え、透過レンズ1を挟んで、2つの分光器10と群遅延発生器20を配置したものである。
【0020】
分光器10、透過レンズ1、および群遅延発生器20は、VIPA型可変分散補償器への入射光の光軸に沿って配置されている。なお、図1では、紙面奥から手前の向きをX軸、下から上をY軸、左から右をZ軸とする。このとき、入射光は、Z軸の負の方向から正の方向に向かって入射される。
【0021】
具体的には、分光器10は、光ファイバ2側から透過レンズ1側へ、第1コリメートレンズ11、第1ラインフォーカスレンズ12、分光部13および第1集光レンズ14が順に配置されている。第1コリメートレンズ11は、光ファイバ2から出射する光をコリメートする(平行光の束にすること)。第1ラインフォーカスレンズ12は、コリメートされた光を分光部13の入射窓内の線分上に集光する。第1コリメートレンズ11と第1ラインフォーカスレンズ12とにより、コリメートレンズ部が構成される。
【0022】
分光部13は、ガラス板等の透明な平行平板に対して、光の入射面に設けられた入射窓を除いたところを100%の反射膜をコーティングし、出射部に高反射率(たとえば、95〜98%程度)の反射膜をコーティングしたものである。なお、平行辺板は、VIPA型可変分散補償器を使用する波長帯域の光に対して透明であればよい。また、第1コリメートレンズ11、第1ラインフォーカスレンズ12、および第1集光レンズ14は、光の入射面が入射光の光軸方向(Z軸と平行)に対してほぼ垂直に配置されているが、分光部13は傾けられている。
【0023】
第1集光レンズ14は、分光部13から出射した回折光を、透過レンズ1が配置された位置の直線(Y軸に平行な直線)上に集光する。
透過レンズ1は、使用波長の帯域で透明な材質の非球面レンズである。この透過レンズ1は、分光器10側から入射した光が、従来のVIPA型可変分散補償器で用いられた反射ミラーと同じ角度(Z軸方向の正負は逆)で出射するように、光を屈折させる光学特性を有している。
【0024】
たとえば、透過レンズ1は、光の入射位置のY軸座標値が一定のままX軸方向にずれたときに、屈折角が連続的(または段階的)変化するような光学特性を有している。すなわち、図1において、透過レンズ1の手前側は発散レンズ(凹レンズ)と同様の光学特性の断面形状を有し、奥側は収斂レンズ(凸レンズ)と同様の光学特性の断面形状を有する。このような形状の透過レンズ1を、X軸方向に移動させることで、透過レンズ1の入射面上の入射位置を変更できる。その結果、入射された光の発散または収斂の度合いを制御することができる。すなわち、透過レンズ1に対し、従来のVIPA型可変分散補償器の反射ミラーの役割を担わせることができる。
【0025】
群遅延発生器20は、透過レンズ1側から光ファイバ3側へ、第2集光レンズ21、遅延部22、第2ラインフォーカスレンズ23、および第2コリメートレンズ24が、順に配置されている。第2集光レンズ21は、透過レンズ1から出射した波長毎の複数の回折光を、平行光にする。
【0026】
遅延部22は、ガラス板等の使用波長の帯域で透明な平行平板に対して、入射面に高反射率(たとえば、95〜98%程度)の反射膜をコーティングし、光の出射面の出射窓を除いたところを100%の反射膜をコーティングしたものである。第2集光レンズ21、第2ラインフォーカスレンズ23、および第2コリメートレンズ24、光の入射面が入射光の光軸方向(Z軸と平行)に対してほぼ垂直に配置されているが、遅延部22は傾けられている。
【0027】
第2ラインフォーカスレンズ23は、遅延部22から出射した光を平行光にする。第2コリメートレンズ24は、コリメートされた光を光ファイバ3のコア部に集光する。第2コリメートレンズ24と第2ラインフォーカスレンズ23とにより、コリメートレンズ部が構成される。
【0028】
このような構成のVIPA型可変分散補償器において、分光器10に光ファイバ2を介して光が入射される。分光器10において、入射された光の波長分散が行われ、透過レンズ1の位置のY軸に平行な直線上に集光される。このとき、各波長の光の集光位置(干渉縞の「明」の部分を生じさせる位置)は、光の波長に応じてY軸方向にずれる。
【0029】
具体的には、コリメートレンズ部によって分光部13に集光された光は分光部13の入射側の入射窓以外のところは100%の反射率、出射側を高反射率の非対称な反射率にコートしてあるため、入射側には光が漏れずに出射側のみに光を放つ。このとき分光部13内では多重反射をしながら少しずつ光を出射することからその振舞いは回折格子と同じとなる。分光部13から出射される光には出射方向に毎に干渉条件がある。この干渉条件を満たす光が、その方向に分光されて出射することになる。分光部13の厚みはWDM(Wavelength Division Multiplexing)光通信システムで用いる波長間隔にFSR(Free Spectral Range)を合わせて設計するので、必要な光は透過することになる。
【0030】
分光部13から出射した光は波長ごとに異なる角度で第1集光レンズ14に入射し、第1集光レンズ14で集光される。この集光面では光軸に対して垂直な方向(Y軸方向)の直線上の異なる位置に、波長毎の光が集光される。波長毎の光が集光される直線上に透過レンズ1が配置されることで、集光された波長毎の光が、透過レンズ1の異なる位置に入射する。
【0031】
透過レンズ1は、入力された光を屈折させ、群遅延発生器20に入射させる。Y軸に平行な直線上に集光された光は、その集光位置に応じた屈折角で屈折する。この屈折角は、最終的な群遅延時間特性が一次関数となるように設計されている。
【0032】
このとき、光が透過レンズ1のX軸方向のどの位置に入射したかにより、レンズ特性(屈折角)が異なる。光が発散レンズの光学特性を有する位置に入射した場合、波長毎の群遅延発生器20への入射位置の差が大きくなる。光が収斂レンズの光学特性を有する位置に入射した場合、波長毎の群遅延発生器20への入射位置の差が小さくなる。収斂度が強くなると、波長毎の光の群遅延発生器20への入射位置のY軸方向の配列が逆転する。さらに収斂度が強くなると、波長毎の入射位置の差が大きくなる。
【0033】
群遅延発生器20では、入射した光に対し、その入射位置に応じた群遅延を生じさせ、光ファイバ3へ出射する。すなわち、波長毎の入射位置の差が大きいほど、波長毎の群遅延時間の差が大きくなる。群遅延発生器20への入射位置は、透過レンズ1での屈折角に依存するため、透過レンズ1における屈折角に応じた伝搬遅延が各波長の光に生じることになる。
【0034】
具体的には、透過レンズ1で光軸に水平に屈折された光は、第2集光レンズ21に向かう。第2集光レンズ21を通過した光は遅延部22に向かうときには平行光となる。遅延部22は分光部13から出射される光の干渉条件を満たしている。そのため、遅延部22に入射した光は、遅延部22内で多重反射をして、出射窓内の線分から出射される。この多重反射の回数は波長によって異なる。そのため、光の波長毎に遅延部22の出射窓に到達するまでの時間差が生じる。これによって波長分散を発生させることができる。
【0035】
以上の構成をとることによって分光、遅延線の役割を従来のVIPA型分散補償器ではひとつの分光部にしていた調整を、分光部と遅延部で単独に調整することができ、特性が改善できる。すなわち、分光部13で分光を行い、遅延部22で群遅延を生じさせて伝搬させることで、個別の調整が可能となっている。たとえば、分光部13で分光機能が最良になるように分光部の厚みや入射角を調整したのち、遅延部22で分光機能の劣化を考えることなく遅延時間の調整(板の厚みや入射角)を行うことができる。分光機能と遅延機能との調整を個別に行えることで、特性の調整が容易になる。
【0036】
次に、VIPA型可変分散補償器に入力された光の動きを詳細に説明する。
図2は、入射光の分光部までの伝搬状況を示す図である。なお、分光部13は、平行平板13aの入射面(図2中の左側の面)の上方に反射膜13bが施されている。反射膜13bは、ほぼ100%の反射率を有する。入射面の反射膜13bの下は入射窓であり、反射率がほぼ0%で光を透過させる反射防止膜13cが施されている。反射防止膜13cとしては、たとえばARコート(Anti Reflection Coat)がある。反射膜13bと反射防止膜13cとの境界部分は直線である。また、平行平板13aの出射面(図2中の右側の面)には、若干の光のみを透過させる高反射率(たとえば95〜98%)の反射膜が施されている。
【0037】
光ファイバ2から出射された入射光31は、第1コリメートレンズ11に入射する。入射光31は、第1コリメートレンズ11で平行光にされ、第1ラインフォーカスレンズ12に入射する。平行光化された入射光31は、第1ラインフォーカスレンズ12によって、分光部13表面の反射防止膜13c上の反射膜13bと反射防止膜13cとの境界付近に、直線状に集光される。
【0038】
図3は、分光部13内の光の伝搬を示す図である。前述のように、分光部13は、平行平板13a(厚さをtとする)、反射膜13b、反射防止膜13c、および反射膜13dで構成される。
【0039】
入射面側の反射膜13bと反射防止膜13cとの境界付近(反射防止膜13c上)に入射光31が集光されると、その入射光31が平行平板13a内を広がりながら透過する。そして、一部の光32a,32bが反射膜13dを透過して出射される。他の光は、反射膜13dで反射される。反射された光は反射膜13bで反射され、再度、反射膜13dに達する。すると、一部の光33a,33bが反射膜13dを透過して出射され、他の光は反射膜13dで反射される。反射された光は、平行平板13a内を往復し、一部の光34a,34bが反射膜13dを透過して出射される。
【0040】
なお、図3では、反射膜13dに光が到達する度に出射される光として、2方向(第1の方向、第2の方向)の光の束(光束)を示しているが、実際には図示した光を含む所定角度内の各方向に光束が出射される。
【0041】
図3に示すように、平行平板13a内で入射光31を多重反射させながら光を出射させることで、分光部13に回折格子と同様の分光機能を生じさせることができる。すなわち、無限遠に波長毎の干渉縞(スペクトル)が生成される。
【0042】
波長毎の干渉光の出射角度は、平行平板13a内を往復することによる光路差で決まる。たとえば、出射される光32aと光33a(第1の方向の光)は、平行平板13a内を1往復した分だけ、光33aの方が光路が長い。その光路差が入射光31に含まれる何れかの光の波長の整数倍であれば、光32a,33aを凸レンズ(集光レンズ14)で集光したとき、集光された位置が干渉縞の明点となる。この明点には、干渉条件を満たす波長の光のみが集光される。
【0043】
また、出射される光32bと光33b(第2の方向の光)においても、干渉光が生成される。このとき、光32bは、光32aよりも、反射面13dに対する入射角(入射光線が反射膜13dに立てた法線に対して成す角)が大きい。そのため、光32aと光33a(第1の方向の光)間の光路差よりも、光32bと光33b(第2の方向の光)間の光路差の方が小さくなる。従って、第2の方向の光は、第1の方向の光と異なる波長の干渉光を生じさせる。このように、出射される光の方向毎に光路差が異なり、干渉光(明点)を生じさせる光の波長も異なる。その結果、波長分散が生じる。分散した光は、透過レンズ1を介して群遅延発生器20に伝えられる。
【0044】
図4は、分光光学系から群遅延光学系への光の伝搬状況を示す図である。図4では、分光部13から出射された光を、出射方向毎の光束41〜43で示している。出射された光束41〜43は、第1集光レンズ14で透過レンズ1上へ集光される。
【0045】
光束41は斜め上方向(Y軸正、Z軸正の方向)に伝搬し第1集光レンズ14に入射するため、第1集光レンズ14で収斂され、光束41aとして透過レンズ1の上方に集光される。光束42は、水平(Z軸と平行)に伝搬し第1集光レンズ14に入射するため、第1集光レンズ14で収斂され、光束42aとして透過レンズ1の中央に集光される。光束43は斜め下方向(Y軸負、Z軸正の方向)に伝搬し第1集光レンズ14に入射するため、第1集光レンズ14で収斂され、光束43aとして透過レンズ1の下方に集光される。
【0046】
各光束41〜43に含まれる複数の波長の光は、伝搬しながら干渉し合う。そのため、それぞれの光束41〜43では、干渉条件を満たした波長の光のみが、明るさを強め、それ以外の波長の光は暗くなる。その結果、各光束41a,42a,43aが透過レンズ1に集光されたとき、明点の干渉条件を満たす波長の光のみが集光位置で明るくなる。以後、各光束41a〜43bは、干渉条件を満たす波長の光として伝搬する。
【0047】
透過レンズ1に集光された各光束41a,42a,43aは、透過レンズ1で発散または収斂され、光束41b,42b,43bとして第2集光レンズ21に入射する。透過レンズ1における発散の度合いが大きい(あるいは収斂の度合いが小さい)ほど、光束41bは上方に入射し、光束43bは下方に入射する。また、透過レンズ1における発散の度合いが小さい(あるいは収斂の度合いが大きい)ほど、光束41bは下方に入射し、光束43bは上方に入射する。
【0048】
第2集光レンズ21に入射した各光束41b,42b,43bは、第2集光レンズ21で平行光の光束41c,42c,43cにされ、遅延部22に入射する。
【0049】
図5は、遅延部での光の伝搬状況を示す図である。遅延部22は、分光部13と同様の構成であるが、入射面と出射面とが逆である。すなわち、平行平板22aの出射面の上方に反射率100%の反射膜22bが施されており、その下の出射窓に、光を透過する反射防止膜22cが施されている。入射面には、若干の光のみを透過させる高反射率(たとえば95〜98%)の反射膜22dが施されている。
【0050】
また、遅延部22は、入射される光束51,52の波長に対する干渉条件を満たしている。分光部13の傾きと遅延部22の傾きが同じ(傾斜方向は逆)であれば、遅延部22の厚みDは、t若しくは、2×N×tとなる。Nは、1以上の整数である。tは、分光部13の厚みである。たとえば、分光部13を100GHzのFSRとしたときは、遅延部22が50GHz、25GHzのFSRであれば、出力光の干渉条件を満たすこととなる。
【0051】
遅延部22は、反射膜22bが施されている上方部分に入射した光が、出射窓である下方の反射防止膜22cの方へ伝搬するように、光の入射方向に対して傾けて配置されている。
【0052】
遅延部22に対しては、波長の異なる複数の光束51,52が入射する。図5の例では、光束51の方が光束52よりも上に入射している。入射した光束51,52は、反射膜22bと反射膜22dとの間で多重反射をしながら平行平板22a内を伝搬する。光束51,52が反射防止膜22cの位置に達すると、反射防止膜22cから出射される。出射された光53は、複数の波長の光を含んでいる。
【0053】
このとき、光束51と光束52とでは、入射位置が異なることから出射位置に達するまでに伝搬する距離も異なる。この距離の差により伝搬遅延が発生し、波長毎の群遅延時間を生じさせる。
【0054】
出射された光53は、第2ラインフォーカスレンズ23に入射し、平行光となる。その後、平行光となった光53は、第2コリメートレンズ24で集光され光ファイバ3に入射する。
【0055】
以上のように、分光器10と群遅延発生器20とを分けたことにより、波長分散特性の調整と群遅延時間特性の調整を個別に行うことができる。その結果、最長の波長分散特性および群遅延時間特性とが得られるように、VIPA型可変分散補償器を容易に調整できる。
【0056】
たとえば、分光器10において、光の分散特性を精密に調整することで、伝搬させる光の所望の次数の干渉縞を明瞭に発生させることができる。また、群遅延時間を考慮せずに分散特性を設定できるため、分散能(波長λの変化に対する分散角(回折角)の変化の割合)を非常に大きくしたり、逆に小さくしたりすることも容易である。
【0057】
群遅延発生器20においては、入力された光の群遅延時間のみを考慮して調整すればよいため、非常に大きな群遅延時間を発生させるような特性を持たせることもできる。たとえば、遅延部22は、分光部13と異なる厚さでもよいため、遅延部22の厚みを増すことにより、群遅延時間を増大させることができる。なお、遅延部22は、出力光の干渉条件を満たしている必要がある。そのため、遅延部22の厚さは、分光部13の厚さtと同じか、若しくはtの2n倍であることが求められる。
【0058】
また、上記のVIPA型可変分散補償器における群遅延時間の量は、中央に配置された透明の透過レンズ1のX軸方向の位置を変えることで調整することができる。どの程度の群遅延時間を必要とするのかは、VIPA型可変分散補償器に入力されるまでの光の伝送路に依存する。そのため、伝送路上にVIPA型可変分散補償器を設置したとき、設置作業者が透過レンズ1のX軸方向の位置を調節し、所望の群遅延時間を発生させる。
【0059】
次に、群遅延時間を制御可能な透過レンズ1の設計方法について説明する。なお、透過レンズ1の入射位置毎の屈折率は、波長毎に生じさせる群遅延時間特性に応じて決定される(たとえば、群遅延時間特性が一次関数になるようにする)。そのため、透過レンズ1の光学特性は、1つの点に焦点を有するような単純なものではない。以下に、透過レンズ1の設計方法については詳述する。
【0060】
まず、分光部13での光の振る舞いを考える。
図6は、分光部内での光の振る舞いを示す図である。ここで、分光部13に光が入射するときの入射角度をΘ、分光部13内の平行平板13aの屈折率をnとする。出射角度θとすると、スネルの法則より、
【0061】
【数1】
Figure 0004130136
【0062】
という関係が成り立つ。入射角度は小さいので一次近似をすると
【0063】
【数2】
Figure 0004130136
【0064】
となる。
光は、分光部13内を、ビーム径を広げながら多重反射を繰り返す。この光の挙動は、透過型の階段状回折格子から出射した光の挙動と等価である。そのため分光器として作用する。よって分光部13から出射した光は異なる波長ごとに出射される。
【0065】
ここで、出射時の光の振る舞いを考える。Φを分光部13から出た時の角度、φを分光部13内から出射するときの反射膜13dへの入射角とすると、スネルの法則により、
【0066】
【数3】
Figure 0004130136
【0067】
となる。これを式(2)と同様に近似すると、
【0068】
【数4】
Figure 0004130136
【0069】
となる。
次に、バーチャリ・イメージド・フェイズドアレイ(仮想的な回折格子)の2点について着目する。
【0070】
図7は、仮想的な回折格子の原理を示す図である。図7では、一度も反射せずに出力される光54と、分光部13内で1往復分反射して出力される光55とを比較する。このとき、出射面側から光54を観察した場合、入射位置に配置された光源61から放出された光と同等である。また、光55は、分光部13内を1往復余分に伝搬している。そのため、出射面側から光55を観察した場合、平行平板の2枚分の厚さだけ奥に配置された光源62から放出された光と同等である。ここで、光54と光55との伝搬経路の距離の差は、2tcosφである。
【0071】
そこで、2つの光54,55が無限遠で強め合う条件は、光54,55の波長をλとし、生成される干渉縞の次数をmとしたとき、平行平板13aの屈折率nを考慮して、
【0072】
【数5】
Figure 0004130136
【0073】
となる。式(5)の左辺が光路差、右辺が干渉条件(明点となる条件)を示している。ここで、波長の異なる複数の光を同じ次数で比較すると、波長が長いほどφが小さくなる。
【0074】
図8は、波長毎の角度の違いを示す図である。図8に示すように、光56よりも短い波長の光56aはφが大きくなり、長い波長の光56bはφが小さくなる。
【0075】
ここで、式(5)を用いて、分光部13の分光性能である角度分散を求めることができる。すなわち、φの角度が一次近似の範囲であれば、
【0076】
【数6】
Figure 0004130136
【0077】
が成り立つ。さらに、式(4)を用いることで、
【0078】
【数7】
Figure 0004130136
【0079】
となる。
ここで、従来のVIPA型可変分散補償器で使用されている反射ミラーで反射される光の進行方向について考察する。
【0080】
反射ミラーのカーブをC(y)とするとミラーの傾きh(y)は、
【0081】
【数8】
Figure 0004130136
【0082】
である。なお、反射ミラーのカーブを示す関数C(y)は、群遅延時間特性(波長の差に対する群遅延時間の差)が一次関数となるように定める。
次に、分光部13から出射したひとつの波長について着目し、反射ミラーで反射されるまでの光線追跡を行うことにより、光の反射角度を求める。
【0083】
図9は、反射角度を説明する図である。集光レンズ14の中心点を通るY軸に平行な線57bと分光部13との交点から光57が出射されているものとする。光57は、集光レンズ14を通り、反射ミラー901に達する。なお、集光レンズ14の中心を通る点線は、集光レンズ14に入射する以前の光57と平行な補助線57aである。
【0084】
集光レンズ14の中心を光が通過したときには屈折しない。しかし、集光レンズ14の中心以外の個所を通過するときには、光57が屈折して反射ミラー901上に集光される。このように、互いに平行な光は、同じ個所に集光される。
【0085】
ここで、分光部13から集光レンズ14までの距離をa、集光レンズ14から反射ミラー901までの距離をfとする。すると、光57が集光レンズ14に入射する位置と集光レンズ14とのY軸方向の差H1は、
【0086】
【数9】
Figure 0004130136
【0087】
となる。また、光57の集光レンズ14の出射位置と反射ミラー901への入射位置とのY軸方向の差H2は、
【0088】
【数10】
Figure 0004130136
【0089】
となる。
次に、反射ミラー901で反射された光の振る舞いを考える。
図10は、反射ミラーに反射した光の角度の関係を示す図である。集光レンズ14から出射した光57のZ軸に対する傾きをβとする。また、光57が入射した位置の反射ミラー901の表面のY軸に対する傾きをγとする。ここで、γは以下の式で表せる。
【0090】
【数11】
Figure 0004130136
【0091】
さらに、βは以下の式で表せる。
【0092】
【数12】
Figure 0004130136
【0093】
これにより、反射ミラー901で反射した光57の反射角度が求まる。反射ミラー901を本発明に係る透過レンズ1に置き換えたとき、反射ミラー901による反射角度と同様の角度(Z軸方向の正負は逆)で光57が出射されるように、透過レンズ1の形状を設計すればよい。
【0094】
ここで、透過レンズ1の屈折率をn1とする。そして、この透過レンズ1に光57が入射したときに屈折することで屈折角が光軸と平行(Z軸に平行)になるような入射面形状Z(y)を求める。
【0095】
図11は、透過レンズの入射面側の光の屈折状況を示す図である。図11の光57の進行方向は、図10と同様である。ここで、屈折角(屈折光線と入射位置の法線との成す角)をζとすると、スネルの法則より
【0096】
【数13】
Figure 0004130136
【0097】
となる。ところで角度は十分小さいことから1次近似をして
【0098】
【数14】
Figure 0004130136
【0099】
とすることができる。
この式をy=f(Φ−Θ)および式(14)を用いてyの変数にすると
【0100】
【数15】
Figure 0004130136
【0101】
となる。ここでZ(y)の微分量は近似的にζとした。式(15)について解くと
【0102】
【数16】
Figure 0004130136
【0103】
となる。これにより、透過レンズ1に入射した光57を光軸と平行にするための入射側の面形状を求めることができた。
次に、透過レンズ1の出射側の面形状を光軸から時計回りの角度を+に設定したとき、図11より
【0104】
【数17】
Figure 0004130136
【0105】
の方向に出射する必要がある。ここで、出射面に対して光がZ軸に平行に入射してきたときのモデルを考える。
図12は、透過レンズの出射面側の光の屈折状況を示す図である。透過レンズ1内を通過した光57は、出射面側で屈折する。このとき、式(17)方向に光が出射する必要がある。そのためには出射面の透明材質の屈折率をn1、入射角をδとすると、
【0106】
【数18】
Figure 0004130136
【0107】
が成り立たたなくてはならない。
ところで図12のδは、光軸からδの傾きを持った透過レンズ1の傾きにも相当するので、この透明材質の出射光側の形状をX(y)としたときには
【0108】
【数19】
Figure 0004130136
【0109】
である。y=f(Φ−Θ)の関係、および反射ミラー形状C(y)を微分した結果がh(y)であることを用いることによって式(18)は
【0110】
【数20】
Figure 0004130136
【0111】
と還元できる。これを解くことによって、
【0112】
【数21】
Figure 0004130136
【0113】
となる。出射面側の形状を式(21)を満たすように定めれば良い。
以上が透過材質の設計の考え方である。ここで、反射ミラー形状C(y)は、群遅延時間特性が一次関数(横軸に波長の差、縦軸に群遅延時間の差を取った表の上で、群遅延時間特性が直線で表される)となるように定められている。そのため、式(21)に従って出射面側の形状を定めれば、本実施の形態に係るVIPA型可変分散補償器の群遅延時間特性も、一次関数で表される。
【0114】
なお、上記の例は、透過レンズ1内を光軸に対して平行に光が伝搬するように設計したものであるが、透過レンズ1からの出射光の方向を任意に設定することが本質であるため、上記以外の形状をとってもよいことは明らかである。
【0115】
このように、透過レンズ1の出射側の形状によって分散量を制御できる。このことから、C(y)で表された形状関数の係数部を、透過レンズ1のX軸方向に連続的に変えることで、透過レンズ1から出射した光の屈折角度を光の当たる位置によって調節することができる。たとえば、透過レンズ1のX軸方向の位置に応じて、その位置で生じる屈折角に基づく群遅延時間特性を示す一次関数の傾き(単位波長差当たりの群遅延時間の変化量)が連続的に変化するようにする。
【0116】
図13は、透過レンズに対する光の入射位置に応じた屈折角度の例を示す図である。図13(A)は透過レンズの斜視図であり、図13(B)は透過レンズの側面図である。
【0117】
図13(A)には、透過レンズ1に入射する光の3通りの光軸58a,58b,58cを示している。これらの光軸58a,58b,58cは、透過レンズ1への入射位置が互いにX軸方向にずれている。光軸58a,58b,58cの進行方向や、透過レンズ1への入射位置のY軸方向の位置は同じである。これらの光軸58a,58b,58cは、X軸方向の入射位置のずれに基づいて、出射した光の進行方向が異なる。
【0118】
図13(B)に示す透過レンズ1では、図中の奥側(X軸の負の側)が発散レンズの光学特性を有しており、手前に向かって発散の強さが弱くなり、最も手前(X軸の正の側)では収束レンズの光学特性を有している。この場合、透過レンズ1のX軸の負の側に入射した光軸58aは、透過レンズ1内を水平(Z軸に平行)に伝搬した後、Y軸の正の方向へ屈折する。透過レンズ1の中央付近に入射した光軸58bは、透過レンズ1内を水平(Z軸に平行)に伝搬した後、屈折せずに出射する。透過レンズ1のX軸の正の側に入射した光軸58cは、透過レンズ1内を水平(Z軸に平行)に伝搬した後、Y軸の負の方向へ屈折する。
【0119】
このような設計の透過レンズ1をVIPA型可変分散補償器内でX軸方向に移動させることで、光が透過レンズ1を出射したときの発散量(あるいは収斂量)を調整することができる。
【0120】
図14は、透過レンズの位置に応じた光の分散状況を示す図である。図14(A)は、透過レンズのX軸方向の中央に光が入射するように透過レンズを配置した図である。図14(B)は、透過レンズのX軸方向の奥側に光が入射するように透過レンズを配置した図である。図14(C)は、透過レンズのX軸方向の手前側に光が入射するように透過レンズを配置した図である。なお、図14において、透過レンズ1のY軸方向の中央付近に入射する光71を実線で示し、透過レンズ1のY軸方向の中央より上に入射する光72を点線で示している。
【0121】
図14(A)に示すように、透過レンズ1に入射された光71,72は、透過レンズ1から所定の角度で出射され、第2集光レンズ21で平行光にされた後、遅延部22に入射する。
【0122】
ここで、図14(B)に示すように透過レンズ1を手前(X軸の正の方向)に移動すると、光72は図13(A)の光軸58aと同様の位置に入射する。この場合、光72の遅延部22への入射位置は、透過レンズ1の移動前に比べて上にずれる。従って、光72は遅延部22から出射されるまでの光路が長くなり、群遅延時間が増加する。
【0123】
また、図14(C)に示すように、透過レンズ1を奥(X軸の負の方向)に移動すると、光72は図13(A)の光軸58cと同様の位置に入射する。この場合、光72の遅延部22への入射位置は、透過レンズ1の移動前に比べて下にずれる。従って、光72は遅延部22から出射されるまでの光路が短くなり、群遅延時間が減少する。
【0124】
このようにして、透過レンズ1を移動させることで群遅延時間の調整が可能となる。VIPA型可変分散補償器を光ファイバに接続した場合、その光ファイバから出射される光の伝送経路等に応じて波長分散の度合いが異なる。そこで、VIPA型可変分散補償器の設置作業者は、透過レンズ1のX軸方向の位置を調節して群遅延時間を調整し、波長分散補償を行う。
【0125】
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態では、透過レンズの別の形状例を示すものである。
第1の実施の形態では、透過レンズ1内をVIPA型可変分散補償器への入射光の光軸に対して水平に光が伝搬するように透過材質を設計したが、従来例で示した反射ミラーと同等な方向(Z軸の正負が逆である)に光が屈折して出射することが本質である。したがって、透過レンズは、入射光の光軸に対して垂直でない光が屈折により反射ミラーと同等な方向に光が出射するように設計されていれば、他の形状であってもよい。
【0126】
図15は、透過レンズの形状例を示す図である。図15に示す透過レンズ80は、入射面81と出射面82とは非球面である。
入射面81は、X軸の負の方向の端が凹面形状であり、X軸の正の方向の端に近づくのに従い徐々に直線に近づき、凸面に移行する。そして、入射面81のX軸の正の方向の端では、凸面となっている。
【0127】
出射面82は、X軸の負の方向の端が凸面形状であり、X軸の正の方向の端に近づくのに従い徐々に直線に近づき、凹面に移行する。そして、出射面82のX軸の正の方向の端では、凹面となっている。
【0128】
このように、X軸方向(透過レンズの移動方向)に沿って、レンズ表面形状を変化させることで、光のX軸方向の入射位置に応じた発散、または収斂度の設定が可能となる。
【0129】
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態は、透過レンズを稼働モータで移動できるようにしたものである。
【0130】
第1の実施の形態では、透過レンズ1が可動であることのみを示しているが、この透過レンズ1をモータ等によって移動させることで、外部からの信号入力による群遅延時間の制御が可能となる。
【0131】
図16は、第3の実施の形態に係るVIPA型可変分散補償器を示す図である。図16(A)は全体構成図であり、図16(B)は透過レンズ稼働部の拡大図である。第3の実施の形態のVIPA型可変分散補償器は、図1に示したVIPA型可変分散補償器とほぼ同じであるため、同じ構成要素には同じ符号を付し、説明を省略する。
【0132】
第3の実施の形態では、透過レンズ1に対して、透過レンズ1を移動させるための稼働モータ91が接続されている。稼働モータ91は、軸92によって透過レンズ1のX軸方向の側面に接続されている。稼働モータ91は、外部からの入力信号に応じて軸92をX軸方向に移動させる。軸92の移動に応じて透過レンズ1がX軸方向に移動し、光93の入射位置が変わる。
【0133】
このように、透過レンズ1に稼働モータ91を装着することによって、VIPA型可変分散補償器に入射する光の分散が経時的に変化する場合にも、その分散に追随して群遅延時間を制御することが可能となる。すなわち、透過レンズ1による屈折角度がX軸方向の入射位置に応じて連続的に可変するため、透過レンズ1のX軸方向の移動制御を外部からの信号入力で行うことで、リアルタイムの群遅延時間制御が可能となる。
【0134】
以上説明したように、本発明の各実施の形態では、分光機能と遅延機能とを異なる光学系で実現しているため、それぞれの機能の調整が容易である。すなわち、分光器10を調整することで所望の分光機能が得られるようにし、群遅延発生器20を調整することで、所望の群遅延機能が得られるようにすることができる。その結果、設計通りの分散補償機能を発揮できるVIPA型可変分散補償器を容易に製造できる。
【0135】
しかも、分光機能を単独で調節できるため、設定できる分光機能の自由度が高くなる。たとえば、高次数の干渉縞を生じさせることにより、非常に高い分散能(波長の変化に対する回折角の変化の割合)を得ることができる。
【0136】
同様に、遅延機能を単独で調節できるため、設定できる群遅延時間の自由度が増す。たとえば、遅延部22の厚みを増せば、群遅延時間を増加させることができる。
【0137】
また、透過レンズ1は、分光される方向と垂直な方向(X軸方向)に、入射した光の屈折角が連続的(あるいは段階的)に変化するようにしたため、透過レンズ1をX軸方向に移動させることで、群遅延時間特性を変化させることができる。たとえば、一次関数で示される群遅延時間特性の、一次関数の傾きを連続的(あるいは段階的)に変化させることができる。
【0138】
しかも、透過レンズ1を稼働モータで移動させることで、外部からの信号入力により、群遅延時間特性を制御することができる。
さらに、分光器10、透過レンズ1、および群遅延発生器20がVIPA型可変分散補償器への入射光の光軸に沿って配置されている。これにより、入射光の光軸に平行な光が透過レンズ1に入射する。このように、直線上に各要素が配置される構成にすれば、装置全体の小型化が図れる。
【0139】
なお、上記の実施の形態は、本発明を実施するための一例にすぎない。従って、当業者は本発明の原理に基づいて、請求項に定義された範囲およびその等価物の範囲内で、変更を加えることができるのは言うまでもない。
【0140】
(付記1) 波長分散を補償する波長分散補償器において、
入射光を波長毎に分光する分光器と、
前記分光器で分光された波長毎の光の光路上に配置され、前記波長毎の光の入射位置に応じて、前記波長毎の光を異なる屈折角で屈折させる透過レンズと、
前記透過レンズで屈折された前記波長毎の光の光路上に配置され、前記波長毎の光に対し入射位置に応じた時間の伝搬遅延を発生させ、前記波長毎の光を纏めて出射する群遅延発生器と、
を有することを特徴とする波長分散補償器。
【0141】
(付記2) 前記分光器は、
前記入射光を所定の線分に集光させるコリメートレンズ部と、
前記線分に入射窓が配置され、前記入射窓に入射した光を、前記線分に垂直方向に分光する分光手段と、
前記分光手段で分光された光を集光する集光レンズと、
を有することを特徴とする付記1記載の波長分散補償器。
【0142】
(付記3) 前記分光器の前記分光手段は、相対する第1および第2の互いに平行な反射面を持ち、前記第1および第2の反射面の何れか一方の面上もしくはその近傍の面に平行に設定される前記線分からその線分に垂直方向に放射状に広がる光線を、前記第1および第2の反射面に入射させ、多重反射の度に前記第1および第2の反射面のいずれか一方の反射面を透過して光を出力し、それらの干渉の結果、進行方向が光の波長により異なる光束を形成することを特徴とする付記2記載の波長分散補償器。
【0143】
(付記4) 前記群遅延発生器は、
前記透過レンズで屈折された前記波長毎の光を平行光にする集光レンズと、
前記集光レンズで平行光にされた前記波長毎の光の光路上に配置され、前記波長毎の光の入射位置から出射窓までの光路長の違いにより伝搬遅延を発生させ、前記出射窓から前記波長毎の光を纏めて出射する遅延手段と、
前記遅延手段から出射された光を光ファイバのコアに集光させるコリメートレンズ部と、
を有することを特徴とする付記1記載の波長分散補償器。
【0144】
(付記5) 前記群遅延発生器の前記遅延手段は、相対する第1および第2の互いに平行な反射面を持ち、前記波長毎の光を前記第1および第2の反射面のいずれか一方を透過して入射させ、入射した光を多重反射させながら前記第1および第2の反射面の何れか一方の面上もしくはその近傍の面に設定される出射窓に伝搬させ、前記出射窓から前記波長毎の光を纏めて出射することを特徴とする付記4記載の波長分散補償器。
【0145】
(付記6) 前記分光器は、前記波長毎の光を直線上に集光させ、
前記透過レンズは、前記直線上に配置され、前記波長毎の光を前記直線上の位置毎に所定の屈折角に屈折させる光学特性を有していることを特徴とする付記1記載の波長分散補償器。
【0146】
(付記7) 前記透過レンズは、群遅延時間特性が一次関数となる位置に前記波長毎の光の屈折光を導くように、前記波長毎の光の前記直線上の位置毎の屈折角が設計されていることを特徴とする付記6記載の波長分散補償器。
【0147】
(付記8) 前記透過レンズは、前記直線上の任意の点に集光する光に関し、前記直線に直交する方向の入射位置毎に異なる屈折角となることを特徴とする付記6記載の波長分散補償器。
【0148】
(付記9) 前記透過レンズは、前記直線に直交する方向の入射位置毎に、発生させる群遅延時間特性を示す一次関数の傾きが異なることを特徴とする付記8記載の波長分散補償器。
【0149】
(付記10) 前記透過レンズは、前記波長毎の光を集光させる前記直線に直交する方向に移動可能であることを特徴とする付記8記載の波長分散補償器。
(付記11) 外部からの信号入力に応じて、前記波長毎の光を集光させる前記直線に直交する方向に前記透過レンズを移動させる稼働モータを有することを特徴とする付記10記載の波長分散補償器。
【0150】
(付記12) 波長分散を補償するための波長分散補償方法において、
入射光を波長毎に分光し、
分光された波長毎の光の光路上に配置された透過レンズにより、前記波長毎の光の入射位置に応じて、前記波長毎の光を異なる屈折角で屈折させ、
前記波長毎の光に対して、前記透過レンズによる屈折角に応じた時間の伝搬遅延を発生させる、
ことを特徴とする波長分散補償方法。
【0151】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、入射光の分光機能と、分光された波長毎の光に伝搬遅延を生じさせる群遅延発生機能とを分け、その間に設けた透過レンズにより発生する群遅延時間を調整できるようにしたため、分光量の調整と群遅延時間の調整とを個別に行うことができ、所望の特性を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るVIPA型可変分散補償器の構成を示す図である。
【図2】入射光の分光部までの伝搬状況を示す図である。
【図3】分光部13内の光の伝搬を示す図である。
【図4】分光光学系から群遅延光学系への光の伝搬状況を示す図である。
【図5】遅延部での光の伝搬状況を示す図である。
【図6】分光部内での光の振る舞いを示す図である。
【図7】仮想的な回折格子の原理を示す図である。
【図8】波長毎の角度の違いを示す図である。
【図9】反射角度を説明する図である。
【図10】反射ミラーに反射した光の角度の関係を示す図である。
【図11】透過レンズの入射面側の光の屈折状況を示す図である。
【図12】透過レンズの出射面側の光の屈折状況を示す図である。
【図13】透過レンズに対する光の入射位置に応じた屈折角度の例を示す図である。(A)は透過レンズの斜視図であり、(B)は透過レンズの側面図である。
【図14】透過レンズの位置に応じた光の分散状況を示す図である。(A)は、透過レンズのX軸方向の中央に光が入射するように透過レンズを配置した図である。(B)は、透過レンズのX軸方向の奥側に光が入射するように透過レンズを配置した図である。(C)は、透過レンズのX軸方向の手前側に光が入射するように透過レンズを配置した図である。
【図15】透過レンズの形状例を示す図である。
【図16】第3の実施の形態に係るVIPA型可変分散補償器を示す図である。(A)は全体構成図であり、(B)は透過レンズ稼働部の拡大図である。
【図17】従来のVIPA分散補償器の例を示す図である。
【符号の説明】
1 透過レンズ
2,3 光ファイバ
10 分光器
11 第1コリメートレンズ
12 第1ラインフォーカスレンズ
13 分光部
14 第1集光レンズ
20 群遅延発生器
21 第2集光レンズ
22 遅延部
23 第2ラインフォーカスレンズ
24 第2コリメートレンズ

Claims (5)

  1. 波長分散を補償する波長分散補償器において、
    入射光を波長毎に分光する分光器と、
    前記分光器で分光された波長毎の光の光路上に配置され、前記波長毎の光の入射位置に応じて、前記波長毎の光を異なる屈折角で屈折させる透過レンズと、
    前記透過レンズで屈折された前記波長毎の光の光路上に配置され、前記波長毎の光に対し入射位置に応じた時間の伝搬遅延を発生させ、前記波長毎の光を纏めて出射する群遅延発生器と、
    を有することを特徴とする波長分散補償器。
  2. 前記分光器は、
    前記入射光を所定の線分に集光させるコリメートレンズ部と、
    前記線分に入射窓が配置され、前記入射窓に入射した光を、前記線分に垂直方向に分光する分光手段と、
    前記分光手段で分光された光を集光する集光レンズと、
    を有することを特徴とする請求項1記載の波長分散補償器。
  3. 前記群遅延発生器は、
    前記透過レンズで屈折された前記波長毎の光を平行光にする集光レンズと、
    前記集光レンズで平行光にされた前記波長毎の光の光路上に配置され、前記波長毎の光の入射位置から出射窓までの光路長の違いにより伝搬遅延を発生させ、前記出射窓から前記波長毎の光を纏めて出射する遅延手段と、
    前記遅延手段から出射された光を光ファイバのコアに集光させるコリメートレンズ部と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の波長分散補償器。
  4. 外部からの信号入力に応じて、前記波長毎の光を集光させる直線に直交する方向に前記透過レンズを移動させる稼働モータを有することを特徴とする請求項1記載の波長分散補償器。
  5. 波長分散を補償するための波長分散補償方法において、
    入射光を波長毎に分光し、
    分光された波長毎の光の光路上に配置された透過レンズにより、前記波長毎の光の入射位置に応じて、前記波長毎の光を異なる屈折角で屈折させ、
    前記波長毎の光に対して、前記透過レンズによる屈折角に応じた時間の伝搬遅延を発生させる、
    ことを特徴とする波長分散補償方法。
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