JP4127404B2 - 圧電共振部品 - Google Patents

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Description

本発明は、厚み縦3次高調波モードで使用する負荷容量外付け2端子表面実装型圧電共振部品に関する。
一般的に、圧電共振部品は、圧電共振子と圧電共振子を両側から挟みこむ天板及びベース基板とを含んで構成される。圧電共振子は、圧電基板と、その両面に対向して配置された振動電極とを含んで構成される。振動電極を含むその周囲は振動領域とされる。振動領域は、圧電共振子が振動するための空間を必要とする。このため、天板及びベース基板は、振動空間を確保するため、凹部を形成したり、スペーサを用いて圧電共振子を両側から挟みこんで組み立てられる。
このように構成された圧電共振部品において、厚み縦3次高調波モードで使用する圧電共振部品は、メインの周波数以外に1次あるいは5次等のスプリアス発振できる周波数帯が存在し、スプリアスモードで異常発振する懸念がある。
図5は、厚み縦3次高調波モードのインピーダンス及び位相を示す波形図であり、図6はその3次高調波部分の拡大図である。図5によれば、メインモードの3次高調波モード以外に、その両側の1次あるいは5次高調波モードでも発振し得ることがわかる。
この異常発振を防ぐためには、圧電共振子と並列に容量を付加し、発振を抑圧することで効果が得られることが知られている。すなわち、圧電共振部品において、各帯域内における位相最大値のtanをQmaxとしたとき(図6参照)、Qmaxが大きいほど発振し易いが、圧電共振子と並列に容量を付加すると、Qmaxが小さくなり発振が抑圧されるからである。
しかし、負荷容量外付け2端子型圧電共振部品にあっては、容量を内蔵する必要が無いので、圧電共振子を両側から挟み込む天板及びベース基板にアルミナ等の誘電率の低いセラミクス基板が使用されていた。このため、圧電共振子と並列に容量を付加するには、コンデンサを外付けする必要があり、部品点数の増加や、コストアップの一因となっていた。
コンデンサを外付けせず、圧電共振子と並列に容量を確保する技術として、特許文献1等に開示された技術がある。これは、リップルを排除する目的で端子電極と対向して補助電極を形成することにより、圧電共振子と並列に容量を確保する技術であり、本発明とは、その目的及び構成を異にしている。しかも、補助電極により振動に影響を与える等の不具合がある。
特開平5−167383号公報
本発明の課題は、厚み縦3次高調波モードで使用する負荷容量外付け2端子表面実装型圧電共振部品において、1次あるいは5次等のスプリアス発振を防止した圧電共振部品を提供することである。
上述した課題を解決するため、本発明に係る厚み縦3次高調波モードで使用する負荷容量外付け2端子表面実装型圧電共振部品は、圧電共振子と、天板と、ベース基板と、外部端子とを含む。
前記圧電共振子は、圧電基板と、振動電極と、引き出し電極とを含む。前記振動電極は、前記圧電基板の両主面上に互いに対向して形成され、引き出し電極を介して前記外部端子に導通し、前記振動電極を含むその周囲に振動空間を有する。
前記天板及びベース基板の少なくとも一方は、誘電体材料で構成され、前記振動空間を取り囲むとともに、前記圧電共振子をその両面から挟み込んで一体化し、前記外部端子間に0.5pF〜10pFの端子間合成容量を発生させる。
上述した圧電共振部品において、天板及びベース基板の少なくとも一方が誘電体材料で構成され、振動空間を取り囲むとともに、圧電共振子をその両面から挟み込んで一体化している。このため、天板及びベース基板の少なくとも一方の誘電体材料の誘電率を利用することにより、圧電共振子と並列に付加される容量を構成でき、異常発振を抑圧することが可能となる。
異常発振は、本発明者らの実験によると、各帯域内における位相最大値のtanをQmaxとしたとき、Qmaxが大きいほど発振し易く、従って、3次のQmaxが大きく、1次及び5次のQmaxが小さい圧電共振部品が理想であることが確認された。
具体的には、3次のQmaxが8より大きく、1次のQmaxが4より小さく、5次のQmaxが5より小さい。すなわち、
Qmax(3rd)>8、
Qmax(1st)<4、
Qmax(5th)<5
の3つの条件を満たすと、厚み縦3次高調波モードで安定的に発振させることができ、1次及び5次のスプリアス発振を防止できる。そして、外部端子間に発生する合成容量を0.5pF〜10pFとすることにより、
Qmax(3rd)>8、
Qmax(1st)<4、
Qmax(5th)<5
の3つの条件を満たす圧電共振部品を提供できる。
本発明の他の目的、構成及び利点については、添付図面を参照し、更に詳しく説明する。但し、添付図面は、単なる例示に過ぎない。
以上述べたように、本発明によれば厚み縦3次高調波モードで使用する負荷容量外付け2端子表面実装型圧電共振部品において、1次あるいは5次等のスプリアス発振を防止した圧電共振部品を提供することができる。
図1は本発明に係る圧電共振部品の一実施例を示す分解斜視図、図2は図1に図示した圧電共振部品の組立後の状態を示す斜視図、図3は図2の3−3線に沿った断面図、図4は図3に図示した内蔵容量による端子間合成容量を含む等価回路図である。
図示された圧電共振部品は、圧電共振子1と、スペーサ2と、天板3と、ベース基板4と、外部端子51、52とを含み、例えば、縦×横×高さ寸法がそれぞれ2.5mm×2mm×1mm程度に構成される。
圧電共振子1は、圧電基板10と、振動電極11、12と、引き出し電極14、15とを含む。圧電基板10は、材料として例えば、チタン酸鉛系等の従来から公知の圧電セラミック材料等を用いて構成してもよく、矩形板状に形成され、厚み方向に分極される。振動電極11、12及び引き出し電極14、15は、スパッタリングや蒸着等の薄膜技術または厚膜技術を適用し、それぞれ圧電基板10の表裏両主面101、102上に形成される。
振動電極11、12を含むその周囲には、振動空間110、120が形成される。振動電極11、12は、圧電基板10の両主面101、102上に互いに対向して形成され、それぞれ引き出し電極14、15を介して側面に形成された外部端子51、52に導通する。外部端子51、52は2つの端子でなる2端子構造で、それぞれ天板3の上面四隅から圧電共振部品の側面を通り、ベース基板4の底面の帯状パターン511、521で連続している。
スペーサ2は、圧電基板10の表裏両主面101、102上に形成され、それぞれ振動空間形成層21と、接着層22とを含む。スペーサ2の厚みは、圧電共振子1の振動する空間を確保できる厚みであればよいが、圧電共振子1の振動周波数によって最適厚みが異なる。スペーサ2の厚みは、通常15μm〜50μm程度から選択され、このうち、約10μmが接着層22の厚みとなり、残余の5μm〜40μm程度が振動空間形成層21の厚みとなる。
すなわち、主としてスペーサ機能を負担する振動空間形成層21と、主として接着機能を負担する接着層22との2層構造でスペーサを構成することにより、接着層22の厚みを接着に必要な厚みに限定し、接着剤の量を低減している。
振動空間形成層21は、印刷手段によって振動空間110、120の周囲を取り囲んで形成され、圧電共振子1の表裏両主面101、102に密着し硬化した樹脂層で構成される。樹脂層には、例えばエポキシ等の熱硬化性樹脂が用いられる。
接着層22は、振動空間形成層21のそれぞれに積層して配置され、天板3及びベース基板4をそれぞれ振動空間形成層21に接着し、圧電共振子1と一体化する。
スペーサ2は、振動空間110、120を確保して圧電共振子1と、天板3及びベース基板4とを一体化できれば良く、一層構造や3層以上の多層構造であってもよい。また、天板3及びベース基板4は、スペーサ2を一体化し、振動空間110、120有する断面凹状に形成してもよい。
天板3及びベース基板4の材料は、チタン酸鉛系やその他のセラミック等の誘電体材料が用いられる。このため、その誘電率を利用して、図1、図3に模式的に示した内蔵容量C1〜C4により、図4に図示したように、外部端子51、52間に0.5pF〜10pFの端子間合成容量Cを発生させる。
次に、外部端子間合成容量とQmaxとの関係について、データを参照して説明する。
図1〜図3に図示した圧電部品と同一構造の圧電部品について、天板及びベース基板の誘電率を変えて、外部端子間合成容量の異なる試料No.1〜試料No.10の圧電共振部品を作製した。表1はそれらの圧電共振部品の外部端子間合成容量とQmaxとの関係を示しており、図7はそのグラフである。
Figure 0004127404
表1において、試料No.3〜試料No.8の圧電共振部品は本発明の実施例に相当し、試料No.1、試料No.2、試料No.9、試料No.10の圧電共振部品は比較例に相当する。
本発明の実施例に相当する試料No.3〜試料No.8の圧電共振部品は、1次のQmaxが3.8〜1.1、5次のQmaxが4.9〜2.3、3次のQmaxが11.8〜8.3の範囲にあり、上述した
Qmax(3rd)>8、
Qmax(1st)<4、
Qmax(5th)<5
の3つの条件を満たしている。すなわち、1次及び5次のQmaxが小さく、3次のQmaxが大きい。このため、試料No.3〜試料No.8の圧電共振部品は、メインのモードである3次高調波モードで安定的に発振し、1次あるいは5次高調波モードでスプリアス発振する可能性が小さい。このときの端子間合成容量は、0.5pF〜10.0pFの範囲であり、この範囲を本発明の端子間合成容量の範囲とした。
端子間合成容量が0.5pF未満の試料No.1、試料No.2の圧電共振部品は、1次のQmaxが4より大きく、5次のQmaxが5より大きい。3次のQmaxは8より大きいが、
Qmax(3rd)>8、
Qmax(1st)<4、
Qmax(5th)<5
の3つの条件の内2つを満たしていない。このように1次と5次のQmaxが大きいと1次あるいは5次高調波モードでスプリアス発振する可能性が高いため、本発明の範囲外とした。
端子間合成容量が10.0pFを超える試料No.9、試料No.10の圧電共振部品は、1次のQmaxが4より小さく、5次のQmaxが5より小さく、3次のQmaxが8より小さい。このため、1次あるいは5次高調波モードでスプリアス発振する可能性は極めて低いが、3次高調波モードでの安定した発振も得られず、不発振領域となるため、本発明の範囲外とした。
以上説明したように、本発明によれば厚み縦3次高調波モードで使用する負荷容量外付け2端子表面実装型圧電共振部品において、天板及びベース基板の誘電体材料の誘電率を利用することにより、圧電共振子と並列に付加される容量を構成でき、端子間合成容量を0.5pF〜10pFの範囲とすることにより、1次あるいは5次等のスプリアス発振を防止した圧電共振部品を提供することができる。
以上、好ましい実施例を参照して本発明を詳細に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、当業者であれば、その基本的技術思想および教示に基づき、種々の変形例を想到できることは自明である。
本発明に係る圧電共振部品の一実施例を示す分解斜視図である。 図1に図示した圧電共振部品の組立後の状態を示す斜視図である。 図2の3−3戦に沿った断面図である。 図3に図示した端子間合成容量を含む等価回路図である。 厚み縦3次高調波モードのインピーダンス及び位相を示す波形図である。 図5の3次高調波部分の拡大図である。 外部端子間合成容量値とQmaxとの関係を示すグラフである。
符号の説明
1 圧電共振子
10 圧電基板
11、12 振動電極
14、15 引き出し電極
110、120 振動空間
2 スペーサ
21 振動空間形成層
22 接着層
3 天板
4 ベース基板
51、52 外部端子
C 端子間合成容量

Claims (1)

  1. 圧電共振子と、天板と、ベース基板と、2つの外部端子とを含み、厚み縦3次高調波モードで使用する圧電共振部品であって、
    前記圧電共振子は、圧電基板と、振動電極と、引き出し電極とを含み、
    前記振動電極は、前記圧電基板の両主面上に互いに対向して形成され、引き出し電極を介して前記外部端子に導通し、前記振動電極を含むその周囲に振動空間を有しており、
    前記天板及び前記ベース基板は、誘電体材料で構成され、前記振動空間を取り囲むとともに、前記圧電共振子をその両面から挟み込んで一体化し、
    前記外部端子のそれぞれは、帯状であって、前記天板の上面四隅から側面を通り前記ベース基板の底面に設けられた帯状パターンで連続し、前記天板及び前記ベース基板を容量層として、前記外部端子間に0.5pF〜10pFの端子間合成容量を発生させ、
    各帯域内における位相最大値のtan(正接)をQmaxとしたとき、3次高調波のQmax(3rd)、一次高調波Qmax(1st)及び5次高調波Qmax(5th)について、
    Qmax(3rd)>8、
    Qmax(1st)<4、
    Qmax(5th)<5
    の3つの条件を満たすようにした、
    圧電共振部品。
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