JP4126122B2 - ウッドクラブ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヘッド容積が250cc以上の金属製殻体のヘッドを有するクラブの性能向上を図ったウッドクラブに関する。
【0002】
【従来の技術】
ゴルフクラブは、プレーヤーの手で把持されるグリップ部を末端に具えたシャフトと、このシャフトの先端にヒール部分に設けられたホーゼルを介して固定されたヘッドから構成されている。ヘッドは、打球面となるフェース面を前面に具え、シャフトから最遠端となるヘッド部分をトウ部分、また最近端となるヘッド部分をヒール部分とされている。また、ヒール部分には、円筒状のホーゼルが形成されていてこれにシャフトが挿着される。プレーヤーは、グリップ部を握ってクラブをスイングし、ヘッドのフェース面でボールを打撃してボールを飛ばすのであるが、この際、ヘッドの重心がヘッド自身の内部に存在してシャフトの軸上には存在しないので打撃時にシャフト軸回りの回転力が生じ、ボールを意のままに打撃することは簡単でなく、技倆の習熟を要するものとされている。なお、ヘッドの重心は、通常、ヘッド内部の中央付近にあるが、この重心付近にホーゼルを設けてこれにシャフトを固定することはゴルフクラブのルール上禁止されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、最近、ヘッドが大型化しその容積が増加されてきており、ヘッドの重心がシャフト軸から遠くに離れて、シャフト軸から後記するフェース面上の重心までとされる所謂重心距離が次第に長くなる傾向にある。しかも、重心距離をシャフト軸から遠くに設定することで、飛距離を伸ばすことができるとさえ言われている。しかし、このような傾向が進展された結果、シャフト軸回りの慣性モーメントが増大し、通常のプレーヤーにとっては、クラブをスイングしてボールを意のままに打撃することが次第に難しくなっているのが実情である。例えば、スイング中クラブを意のままに加速又は減速し難い状態となるので、ヘッドのフェース面の芯でボールを当てにくく、またスイング軌道のコントロールが難しくなる。
【0004】
従って、本発明の目的とするところは、上記の実情に鑑みて、スイングコントロールの易しい大型ヘッドのウッドクラブを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、この発明は、容積が250cc以上の金属製殻体のヘッド本体とこれに連成されるホーゼルと該ホーゼルに固定されるシャフトとを有するウッドクラブであって、ホーゼルとシャフトとの間にヘッド本体より比重の重い材料から成るウエイトが介在され、前記ウエイトが、タングステン合金製とされ、ホーゼル口端から上方に突出され、シャフトの先端部を取り巻いて円筒形に形成され、このウエイトの先端は、ソールの内面に設けられた筒状の台座に固着されているものである。
【0006】
以下に、本発明の好適な実施例について図面を参照にして説明する。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る一実施例として、ドライバーウッドクラブのシャフト10の先端部分からヘッド本体1に至る部分を示す正面図である。図1において、ヘッドはチタニウム合金またはアルミニウム合金を鋳造して成る容積300ccの中空殻体構造とされている。ヘッドのヒール部分3には円筒形のホーゼル4が形成されている。ヘッドの打球面となるフェース面2の高さは、リーディングエッジ5からトップエッジ6までとされて48mm、またフェース面2の長さは、ヘッドのトウ部分7の先端からヒール部分3のホーゼル4の根元4Aまでとされて100mmとされている。
【0008】
ホーゼル4は、その内径を10mmとされ、ヘッド外部での筒長さをホーゼル4の根元4Aからホーゼル口端4Bまでとして約14mmとされている。このホーゼル4の内面に、外径10mm、筒長さ40mm、重さ30gのパイプ状のタングステン合金製のウエイト8が所定の接着剤で固着されている。なお、前記ウエイト8の先端は、ソール11の内面に設けられた筒状の台座(図示省略)に固着されている。また、前記ホーゼル4は、円筒状にしてヘッド内部に延長されてヘッド本体1のヒール部分3の内面に熔接または接着剤で固定されている。
【0009】
また、前記ウエイト8は、ホーゼル口端4Bから5mm上方に突出され、この部分の外径をホーゼル外径(12mm)と同一に形成されている。更に、ウエイト8の上端にはシャフト10を保護する長さ15mmのじょうご型のソケット9がシャフト10に挿着されて配置されている。シャフト10はその先端部分の外径を8.5mmとされて、前記ウエイト8の内部に挿着されている。
【0010】
本実施例のウッドクラブはこのように構成されているので、フェース面2上の重心(C.G.)からシャフト軸までの距離とされる重心距離が30mmと既存の同等のヘッド容積のクラブの重心距離(33〜37mm)に比較して短く設定され、この結果シャフト回りの慣性モーメントが小さくなってスイングのコントロールがし易いクラブとなっている。
【0011】
従って、正確な打球の方向性が得られ、またフェース面2の芯に当て易いことから平均して飛距離の増加が得られる。さらに、スイング軌道を自在にコントロールすることが可能になることから各種の球筋を生み出すことが容易になる。
【0012】
なお、前記フェース面2上の重心位置は、ヘッドの実際の重心からフェース面2上に垂線を降ろしこれがフェース面2と交わる点としている。
【0013】
図2は、実施例1のクラブにおいて、シャフト10の先端部分の内部に鉛(比重9)の粉末をエポキシ樹脂系の接着剤で練り上げて別のウエイト8Aとされたものが充填されているものである。この別のウエイト8Aは、シャフト10の最先端(ヒール部分3の内部に在る)から前記タングステン合金製のウエイト8の上端から5mm上までの範囲に充填されている。このような別のウエイト8Aの充填により、シャフト10の性能に悪影響を及ぼすことなくフェース面2上の重心距離をさらに短くすることができる。
【0014】
本発明において、ヘッド本体1とはヘッドからホーゼル4を除いたヘッド部分とする。また、前記ウエイト8の取り付けは、予めシャフト10の先端(チップ部分)に接着剤などでウエイト8を固着した後にホーゼル4に挿着する方式でも良く、またホーゼル4側に予め固着されていてこれにシャフト10を挿入する形式としても良い。なおその際、ホーゼル4とウエイト8との結合は接着剤、ネジ止めなど適宜の方法が採用できる。
【0015】
【発明の効果】
本発明に係るウッドクラブでは、ホーゼルとシャフトとの間にヘッド本体より比重の重い材料から成るウエイトが介在されるので、シャフト軸に最短距離となる位置にウエイトを効果的に付加することができ、ヘッドの重心がシャフト側に移動されて、シャフト軸からフェース面上の重心までの距離とされる重心距離が短縮される。従って、シャフト回りの慣性モーメントが効果的に減少し、プレーヤーがクラブを意のままに操作し易くなるのである。
【0016】
また、ウッドクラブのヘッドの大型化においては、ヘッド重量の増加を抑制するために、通常、ヘッド本体がチタニウム合金等の軽量高強度金属の殻体とされるので、本発明に係るウッドクラブの最も実用的な例としては、前記ウエイトの材質がヘッド本体の比重(2.4〜4.5)よりも重い比重(14〜19)を持つタングステンまたはタングステン合金とされ、またこのウエイトがシャフトの先端を取り巻くようにして固着される円筒状の形状とされることにより、重心距離の短縮が容易に行えるとともに、組付けも簡単となる。
【0017】
さらに、前記ウエイトの重量は、少なくとも20g以上とされる。好ましくは25〜35gの範囲とされる。スイングのし易さからヘッド重量が通常200g前後とされていることからしても、20g未満では本発明が期待する効果を得ることが難しく、また35gを超えるとヘッド重量が過大となりスイングがし難くなる。
【0018】
また、シャフト軸に最も近い位置にウエイトを追加配置するために、パイプ状のシャフトの先端(チップ部分)内部に別のウエイトが充填されている。この場合、シャフト内部に充填されるウエイトは、ほぼホーゼルの高さ以下となるように充填されるのが望ましい。シャフトの先端部分に必要な屈曲性を保持するためである。また、前記別のウエイトの材質形態は粉末鉛など適宜のものを使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】正面図。
【図2】ホーゼル部分の一部破断の斜視図。
【符号の説明】
1 ヘッド本体
2 フェース面
4 ホーゼル
8 ウエイト
10 シャフト
Claims (3)
- 容積が250cc以上の金属製殻体のヘッド本体とこれに連成されるホーゼルと該ホーゼルに固定されるシャフトとを有するウッドクラブであって、
ホーゼルとシャフトとの間にヘッド本体より比重の重い材料から成るウエイトが介在され、
前記ウエイトが、タングステン合金製とされ、ホーゼル口端から上方に突出され、シャフトの先端部を取り巻いて円筒形に形成され、
このウエイトの先端は、ソールの内面に設けられた筒状の台座に固着されていることを特徴とするウッドクラブ。 - 前記ウエイトの重量が20g以上であることを特徴とする請求項1に記載のウッドクラブ。
- シャフトの先端部分の内部にウエイトが追加されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のウッドクラブ。
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