JP4126094B2 - Lhrhアンタゴニストを用いる前立腺癌の治療方法 - Google Patents

Lhrhアンタゴニストを用いる前立腺癌の治療方法 Download PDF

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Description

発明の背景
前立腺癌は、世界中で増えつつある男性を襲う重大な病気である。すべての男性の約1/3が、50歳において、少なくとも幾らかの癌様の前立腺細胞を有し、発病率は、90歳の男性においては、90%にまで増加する。米国内だけで、毎年、約40、000人が、前立腺癌により死亡している。
前立腺癌が、性ホルモン依存性の癌であり;即ち、この癌の成長は、男性ホルモン(例えば、アンドロゲン例えばテストステロン及びジヒドロテストステロン)により促進される。精巣の除去(去勢)は、長年にわたって、この癌の成長を減じるための手段として、生殖腺による男性ホルモンの分泌を阻止する標準的方法であった。もっと最近では、男性ホルモンの分泌は、男性ホルモンの合成を調節する黄体形成ホルモン(LH)の生成を邪魔することにより、化学的手段により混乱されてきた。黄体形成ホルモン放出ホルモン(LHRH)は、LHの生成を刺激するための下垂体中の黄体形成ホルモン放出ホルモンレセプター(LHRH−R)と相互作用する視床下部により生成される天然のホルモンである。LH生成を減じるために、黄体形成ホルモン放出ホルモンレセプターのスーパーアゴニスト例えばロイプロリド及びゴセレリンが用いられてきた。しかしながら、かかるLHRHスーパーアゴニストは、最初に、LH放出を刺激するように作用し、長期治療の後にのみLHがもはや生成されないようにLHRH−Rを脱感作するように作用する。このスーパーアゴニストによる初期のLH生成の刺激は、スーパーアゴニスト治療に対する初期応答が患者の病気の改善ではなく悪化(例えば、腫瘍成長の増大)であるように男性ホルモンの生成における初期の急増(surge)へと導く。この現象は、ここでは「アゴニスト誘導されたホルモン急増」又は「アゴニスト誘導されたテストステロン急増」と呼ぶ(当分野では、「フレア反動」又は「フレア応答」とも呼ばれる)が、2〜4週間続き得る。更に、このスーパーアゴニストの各々の継続的投与は、病気を再び悪化させ得る小さいLH急増(「慢性中の急性」現象として知られている)を引き起こし得る。このアゴニスト誘導されたテストステロン急増は、癌の成長の初期刺激が神経幹圧迫及び損傷を生じるので、癌が脊髄に転移した後期前立腺癌患者の治療におけるLHRHスーパーアゴニストの使用を禁ずる。スーパーアゴニスト治療に対する候補の患者が脊髄転移を有しないことを確実にするためには、更なる診断試験例えば磁気共鳴イメージング又は脊髄CATスキャンを行なわなくてはならない。
アゴニスト誘導されたテストステロン急増を回避するために取られた一つのアプローチは、LHRHスーパーアゴニストの投与を抗アンドロゲン例えばフルタミドと組み合わせることであった(全アンドロゲン除去治療(AAT)として知られている)。抗アンドロゲンと組み合わせたLHRHスーパーアゴニストを用いるホルモン療法が、根治的前立腺切除の前の予備治療として用いられてきた(ネオアジュバント療法として公知)。しかしながら、抗アンドロゲンの使用は、重い肝臓及び胃腸への副作用を伴う。
従って、LHRHスーパーアゴニストを用いるものより効果的で且つアゴニスト誘導されたテストステロン急増の発生を回避して抗アンドロゲンの使用を必要としない(そうして、抗アンドロゲンの使用の副作用を回避する)前立腺癌の治療方法が必要とされている。
発明の要約
本発明は、現行のLHRHスーパーアゴニストを用いる前立腺癌治療に伴って生じるアゴニスト誘導されたテストステロン急増を減じるか又は排除するようにデザインされた前立腺癌の治療方法を特徴とする。この発明の治療方法は、このテストステロン急増を回避するので、それらは、LHRHスーパーアゴニスト療法よりも広範囲の前立腺癌患者に適用することができる(例えば、この発明の方法は、脊髄転移を有する患者に適用することができる)。その上、LHRHスーパーアゴニスト療法を開始する前に行なわなければならないある種の高価な診断試験は、この発明の方法を用いるならば、排除することができる(例えば、MRI又は脊髄CATスキャン、これらは、脊髄転移を除外するために、LHRHスーパーアゴニスト療法の開始前に行なわなければならない)。更に、この発明の方法は、抗アンドロゲンを使用することなく行なうことができ(もっとも、ある種の随意的具体例においては、抗アンドロゲンを使用してよい)、それ故、これらの方法は、抗アンドロゲン使用により生じる副作用を回避することができる。
この発明の方法は、一般に、第2の療法と組み合わせたLHRHアンタゴニストの投与を特徴とする。一具体例において、この第2の療法は、腫瘍組織を除去し又は破壊する手順例えば根治的前立腺切除、冷凍手術又は放射線療法(外側又は組織内)である。好ましくは、LHRHアンタゴニストを、前立腺腫瘍組織を除去し又は破壊する手順を行なう前に患者に投与する。特に好適な具体例において、LHRHアンタゴニストを、前立腺腫瘍組織を除去し又は破壊する手順を行なう前に3〜6か月間患者に投与する。この発明の方法の他の具体例において、第2の療法は、LHRHアゴニスト(例えば、スーパーアゴニスト例えばロイプロリド、ゴセレリン又はデカペプチル)を用いる治療である。この具体例において、LHRHアンタゴニストを、好ましくは、LHRHアゴニストを用いる治療を開始する前に患者に投与する。一度LHRHアゴニスト療法を始めたら、LHRHアンタゴニスト療法は、継続してもよい(即ち、アンタゴニスト及びアゴニストを同時投与することができる)し、停止してもよい(即ち、先ず、LHRHアンタゴニストを単独で投与し、次いで、LHRHアゴニストを単独で投与する)。その上、この発明の2ステップ組合せ方法は、更に、追加の治療例えば抗アンドロゲンの投与又は一種以上の性ステロイド生合成のインヒビターの投与と組み合わせることができる。
この発明の他の面は、如何なる臨床環境であれ(例えば、前立腺癌、卵巣癌又は乳癌の治療、子宮内膜症、良性の前立腺肥大等)、LHRHアゴニスト療法を必要とする患者においてLHRHアゴニスト療法により引き起こされるアゴニスト誘導されたホルモン急増を阻止する方法に関係する。一具体例において、この方法は、患者に、持続的放出用配合物にてLHRHアンタゴニストを投与すること;及び患者に、LHRHアゴニストを投与することを含む(それで、アゴニスト誘導されたホルモン急増が患者において阻止される)。
他の具体例において、この方法は、患者に、LHRHアンタゴニストを、少なくとも約14日間、約15〜300μg/kg/日(一層好ましくは、約15〜200μg/kg/日、尚一層好ましくは、約15〜100μg/kg/日)の投与量で投与すること;及び患者に、LHRHアゴニストを投与することを含む(それで、アゴニスト誘導されたホルモン急増が患者において阻止される)。
更に別の具体例において、この方法は、患者に、構造式:Ac−D−Nal1,4−Cl−D−Phe2,D−Pal3,N−Me−Tyr5,D−Asn6,Lys(iPr)8,D−Ala10−LHRHを有するLHRHアンタゴニストを投与すること;及び患者に、LHRHアゴニストを投与することを含む(それで、アゴニスト誘導されたホルモン急増がその患者において阻止される)。
更に別の具体例において、この方法は、下記を含む:
患者に、構造:Ac−D−Nal1,4−Cl−D−Phe2,D−Pal3,N−Me−Tyr5,D−Asn6,Lys(iPr)8,D−Ala10−LHRHを有するLHRHアンタゴニストを、約15〜300μg/kg/日(一層好ましくは、約15〜200μg/kg/日、尚一層好ましくは約15〜100μg/kg/日)の投与量で、持続的放出用配合物にて、少なくとも14日間にわたって投与し;そして
患者に、LHRHアゴニストを投与し;
これらにより、アゴニスト誘導されたホルモン急増がその患者において阻止される。
この発明の更に別の面は、如何なる臨床環境であれ(例えば、前立腺癌、卵巣癌又は乳癌の治療、子宮内膜症、良性の前立腺肥大等)、LHRHアゴニスト療法の必要な患者においてLHRHアゴニスト療法により引き起こされる「慢性中の急性」のアゴニスト誘導されたホルモン急増を阻止する方法に関係する。これらの方法は、下記を含む:
患者に、LHRHアゴニストを、規則的な間隔で投与すること;及び
各間隔中に、患者に、「慢性中の急性」のアゴニスト誘導されたホルモン急増がその患者において阻止されるようにHLRHアンタゴニストを、LHRHアゴニストと同時投与すること。
【図面の簡単な説明】
図1は、LHRHアンタゴニストPPI−149(15又は50μg/kg/日)を28日間にわたって放出する浸透ポンプを移植し、このPPI−149放出ポンプの除去後に、LHRHアゴニストロイプロリド(1.8μg/kg/日)をアンタゴニスト治療とアゴニスト治療が重複しないように放出する第2の浸透ポンプを移植された雄の成体ラットの血漿中のテストステロンのレベル(ng/ml)のグラフ表示である。
図2は、LHRHアンタゴニストPPI−149(50μg/kg/日)を15日間にわたって放出する浸透ポンプを移植し、その後、LHRHアゴニストロイプロリド(1.8μg/kg/日)を放出する第2の浸透ポンプを、14日目に、アンタゴニスト治療とアゴニスト治療が1日重複するように移植された雄の成体ラットの血漿中のテストステロンのレベル(ng/ml)のグラフ表示である。
図3は、LHRHアンタゴニストPPI−149(15又は50μg/kg/日)を28日間にわたって放出する浸透ポンプを移植し、その後、LHRHアゴニストロイプロリド(1.8μg/kg/日)を放出する第2の浸透ポンプを、27日目に、アンタゴニスト治療とアゴニスト治療が1日重複するように移植された雄の成体ラットの血漿中のテストステロンのレベル(ng/ml)のグラフ表示である。
図4は、LHRHアンタゴニストPPI−149(15又は50μg/kg/日)を28日間にわたって放出する浸透ポンプを移植し、その後、LHRHアゴニストロイプロリド(1.8μg/kg/日)を放出する第2の浸透ポンプを、21日目に、アンタゴニスト治療とアゴニスト治療が7日重複するように移植された雄の成体ラットの血漿中のテストステロンのレベル(ng/ml)のグラフ表示である。
図5は、LHRHアンタゴニストPPI−149(0、30、100又は300μg/kg/日)を28日間にわたって放出する浸透ポンプを移植し、その後、そのポンプを除去して、蓄積物、1.6mg/kgに等しいロイプロリドの持続的放出用配合物の単一の筋肉内投与を、28日目に、アンタゴニスト治療とアゴニスト治療が重複しないように投与したカニクイザルの血漿中のテストステロンのレベル(ng/ml)のグラフ表示である。
発明の詳細な説明
本発明は、治療を必要とする患者の前立腺癌の組合せ治療方法及びかかる治療において使用するための組成物を提供する。
ここで用いる場合、「患者」は、温血動物好ましくは哺乳動物(ヒトを含む)を含むことを意図している。好適具体例において、この患者は、霊長類である。更に好適な具体例において、霊長類は、ヒトである。
用語「LHRHアンタゴニスト」は、ここで用いる場合、黄体形成ホルモンの放出が阻止されるように、黄体形成ホルモン放出ホルモンレセプターを阻害する化合物をいう。用語「LHRHアンタゴニスト」は、LHの放出が阻止されるようにLHRH−Rを阻害する化合物をいう用語「LHRH−Rアンタゴニスト」と交換可能に用いることができる。LHRHアンタゴニストは、当分野で記載されてきた;例えば、Folkers等の米国特許第5,470,947号;Folkers等のPCR公開No.WO89/01944;Havivの米国特許第5,413,990号;Havivの米国特許第5,300,492号;Koerber等の米国特許第5,371,070号;Hoeger等の米国特許第5,296,468号;Janaky等の米国特許第5,171,835号;Coy等の米国特許第5,003,011号;Coy等の米国特許第4,431,635号;De等の米国特許第4,992,421号;Roeskeの米国特許第4,851,385号;Nestor,Jr.等の米国特許第4,801,577号及びRoeske等の米国特許第4,689,396号を参照されたい。好適なLHRHアンタゴニストは、低いヒスタミン放出活性(例えば、標準的イン・ビトロヒスタミン放出アッセイにおいて、ヒスタミン放出に関して、少なくとも3μg/mlの、一層好ましくは少なくとも5μg/mlの、更に好ましくは少なくとも10μg/mlのED50)を有し且つ水溶性を示すものである。低いヒスタミン放出活性及び水溶性を有する好適なLHRHアンタゴニストには、1995年6月7日に出願された米国特許出願第08/480,494号(その全内容を参考として本明細書中に援用する)に開示された化合物が含まれる。特に好適なLHRHアンタゴニストは、次の構造を含む:Ac−D−Nal1,4−Cl−D−Phe2,D−Pal3,N−Me−Tyr5,D−Asn6,Lys(iPr)8,D−Ala10−LHRH(ここでは、PPI−149と呼ぶ)(米国特許出願第08/480,494号中に更に記載されている)。好ましくは、ヒスタミン放出活性を、Roeskeの米国特許第4,851,385号に記載された方法によりアッセイする。候補のLHRHアンタゴニストのLH放出の阻止における効力は、例えば、Corbin及びBeattie, Endocrine Res. Commun. 2:1(1975)に記載されたような動物モデルにおいてアッセイすることができる。このアッセイにおいて、候補の化合物のLHRHアンタゴニスト活性を、その化合物のラットにおける抗排卵活性(AOA)を測定することによりアッセイする。
用語「LHRHアゴニスト」は、ここで用いる場合、黄体形成ホルモンが放出されるように、黄体形成ホルモン放出ホルモンレセプターを刺激する化合物をいう(例えば、LHRHの活性を真似る化合物)。LHRHアゴニストは、天然のLHRHよりも大きいLH放出活性を有することができる(「スーパーアゴニスト」という)。多くのLRHRアゴニスト及びスーパーアゴニストが、当分野で知られている。市販のLHRHアゴニストには、ロイプロリド(商品名:Lupron(登録商標);Abbott/TAP)、ゴセレリン(商品名:Zoladex(登録商標);Zeneca)、ブセレリン(Hoechst)、トリプトレリン(デカペプチルとしても知られている、D−Trp−6−LHRH及びDebiopharm(登録商標);Ipsen/Beaufour)、ナファレリン(商品名「Synarel(登録商標)」;Syntex)、ルトレリン(Wyeth)、シストレリン(Hoechst)、ゴナドレリン(Ayerst)及びヒストレリン(Ortho)が含まれる。好適なLHRHアゴニストは、ロイプロリド、ゴセレリン及びトリプトレリンである。
LHRHアゴニスト及びアンタゴニストの総説としては、B.H.Vickery等編(1984)「LHRH and Its Analogs: Contraceptive and Therapeutic Applications」MTP Press Limited, Lancaster, ペンシルベニア;及びG.Schaison(1989)J.Steroid Biochem.33(4B):795も参照されたい。本発明の方法において有用である典型的なLHRHアゴニスト及びアンタゴニストには、ノナ−及びデカペプチド並びにペプチド模倣物(天然のLHRHの構造を真似る)が含まれる。
「抗アンドロゲン」は、ここで用いる場合、アンドロゲンの放出又は作用に拮抗する化合物をいう。抗アンドロゲンは、当分野で公知であり(例えば、米国特許第4,386,080号参照)、市販されている(例えば、Androcur、Schering A.G.の製品)。候補の抗アンドロゲンを、当分野で公知の方法により評価することができる(例えば、Goos等、(1982)「An Improved Method of Evaluating Antiandrogens」Arch.Dermatol.Res.,273:333-341を参照されたい)。抗アンドロゲンは、ステロイドであってもなくてもよい。この発明の方法において用いるのに好適な抗アンドロゲンには、非ステロイド系の抗アンドロゲン例えばフルタミド(4’−ニトロ−3’−トリフルオロメチルイソブチルアニリド;Schering-Ploughより商品名Eulexin(登録商標)で市販されている)、ビカルタミド及びニルタミドが含まれる。
用語「性ステロイド生合成のインヒビター」は、副腎の性ステロイド生合成のインヒビター(例えば、アミノグルテシミド)及び精巣の性ステロイド生合成のインヒビター(例えば、ケトコナゾール)、又はこれらの組合せを包含することを意図している。副腎の性ステロイド生合成のインヒビターを用いた場合、同時に、ヒドロコーチゾンを、正常な糖質コルチコイドレベルを維持するのに十分な量で、患者に投与することが望ましい。
この発明の様々な面を、更に、以下の節で説明する。
I.前立腺癌の治療方法
この発明の方法は、一般に、腫瘍組織を除去し若しくは破壊する手順の実施やLHRHアゴニストの投与等の第2の療法と組み合わせてのLHRHアンタゴニストの投与を特徴とする。
この発明の一つの面は、治療を必要とする患者における前立腺癌を治療する方法であって、その患者にLHRHアンタゴニストを投与すること、及びその患者に、前立腺腫瘍組織を除去し又は破壊する少なくとも一つの手順例えば根治的前立腺切除、冷凍手術、外部放射線療法(例えば、X線療法)又は組織内放射線療法(例えば、放射線シードの移植)を行なうことを含む方法に関係する。LHRHアンタゴニスト療法の種類、投与量及び持続期間を、他の治療方法においてLHRHアゴニストの使用に付随するホルモン急増を生じないで、アンドロゲン分泌の有効な遮断が得られるように選択する。好ましくは、LHRHアンタゴニストを、患者に、前立腺腫瘍組織を除去し又は破壊する手順を行なう前に、投与する。例えば、LHRHアンタゴニストを、根治的前立腺切除(又は、他の腫瘍組織を除去し又は破壊する手順)の前に、ネオアジュバントホルモンダウンステージング療法において用いることができる。LHRHアンタゴニストの投与は、好ましくは、前立腺腫瘍組織を除去し又は破壊する手順を行なう前に、前立腺又は前立腺腫瘍組織を縮小させるのに十分な期間にわたる。LHRHアンタゴニストの予備投与に適した期間は、典型的には、約1月〜約1年であり、一層好ましくは、約3〜6か月である。
この組合せ治療方法におけるLHRHアンタゴニストの使用は、抗アンドロゲンの更なる使用を必要としないように、アンドロゲン生成を十分に減じることが期待される。しかしながら、ある種の状況においては、抗アンドロゲンを使用することが望ましく、従って、他の具体例においては、この治療方法は、更に、前立腺腫瘍組織を除去し又は破壊する手順を行なう前に、抗アンドロゲンをLHRHアンタゴニストと組合せて患者に投与することを含むことができる。LHRHアンタゴニストの使用は、LHRHアゴニストの使用に伴って生じるアゴニスト誘導されたホルモン急増を回避するので、抗アンドロゲンをLHRHアンタゴニストと組合せて用いた場合には、抗アンドロゲンを用いる治療の投与量及び持続期間は、抗アンドロゲンをLHRHアゴニストと組合せて用いた場合と比べて減少するであろう。更に別の具体例において、この治療方法は、更に、性ステロイド生合成の一種以上のインヒビターを、LHRHアンタゴニストと組合せて(適宜、更に、抗アンドロゲンと組み合わせて)、前立腺腫瘍組織を除去し又は破壊する手順を行なう前に、患者に投与することを含むことができる。
この発明の他の面は、治療を必要とする患者における前立腺癌を治療する方法であって、その患者に、LHRHアンタゴニストを投与すること;及び同時に又は続いて、その患者に、LHRHアゴニストを投与することを含む上記の方法に関係する。この組合せたLHRHアンタゴニスト及びLHRHアゴニスト療法の種類、投与量及び持続期間は、アゴニスト誘導されたホルモン急増がLHRHアゴニストを単独で用いた場合と比べて減少し又は排除されるように選択する(下記の第II説で更に議論する)。こうして、LHRHアゴニストは、LHRHアンタゴニスト投与の開始と同時に又は開始に続いて投与すべきであり、開始前ではない。好適具体例において、LHRHアンタゴニストを、患者に、LHRHアゴニストをその患者に投与する少なくとも1週間前に投与する。一度LHRHアゴニスト療法を開始したならば、LHRHアンタゴニスト療法を継続してもよい(即ち、アンタゴニストとアゴニストを同時投与することができる)し、LHRHアンタゴニスト療法を停止してもよい(即ち、先ず、LHRHアンタゴニストを単独で患者に投与し、次いで、LHRHアゴニストを単独でその患者に投与する)。好適具体例において、LHRHアンタゴニスト及びLHRHアゴニストを、1月〜1年にわたって同時投与し、一層好ましくは、約3〜6か月にわたって同時投与する。ある種の具体例においては、腫瘍組織を除去し又は破壊する手順(例えば、根治的前立腺切除、冷凍手術又は放射線療法)を、LHRHアンタゴニスト及びLHRHアゴニストの投与後に行なう。
上記のように、LHRHアンタゴニスト/LHRHアゴニスト療法を更なる薬物と組み合わせることは必須ではないが、ある種の状況においては、LHRHアンタゴニスト及びLHRHアゴニストを更に他の薬物例えば抗アンドロゲン及び/又は一種以上の性ステロイド生合成インヒビターと組み合わせるのが望ましい。
以下に一層詳細に論じるように、LHRHアンタゴニストの(単独での又はLHRHアゴニストと組み合わせた)投与の好適な経路は、蓄積注射によるか又は他のゆっくり放出する若しくは持続性の送達方法によるものである。抗アンドロゲン投与の好適な経路は、経口投与である。根治的前立腺切除、冷凍手術又は放射線療法(外部又は組織内)を、標準的方法論を用いて行なうことができる。
本発明の方法を、男性患者の前立腺癌の治療に、任意の癌のステージにおいて適用することができる(もっとも、ある種の治療方法は、特定の癌ステージに行なう方が一層好ましい)。前立腺癌のスクリーニング及び診断方法についての総説は、例えば、Garnick,M.(1993)Annals of Internal Medicine 118:803-818;及びGarnick,M.(1994)Scientific American 270:72-81を参照されたい。前立腺癌は、一般に、4つの文字で分類するステージ:A、B、C及びDに分けられた等級により評価される。ステージAの腫瘍は、顕微鏡的であり;ステージA1は、比較的小さい領域内に限られた腫瘍を指し、よく分化した組織よりなるが、ステージA2の腫瘍は、もっと拡散しており且つそれ程よく分化していない。ステージBの腫瘍は、直腸検査で触れるのに十分なだけ大きく、ステージCの前立腺癌は、この腺中に広がっており、典型的には、前立腺の境界を越えて周囲の構造中に進んでいる。ステージDの腫瘍は、例えば、リンパ節、骨、その他の器官に転移している。或は、腫瘍を、T1aからT4bまで、段々に悪化する病気の等級により腫瘍をランク付けするTNMステージングシステムにより段階付けすることができる(例えば、T1cの腫瘍は、前立腺特異的な抗原の上昇した血中レベルにより検出されたもので、触診できず、可視でない)。この発明の方法は、任意のステージの前立腺癌の治療において有用である。しかしながら、前立腺腫瘍組織の除去又は破壊のための手順を含む方法は、転移していない癌について用いるのが好ましいということは、当業者には認められよう。例えば、根治的前立腺切除は、好ましくは、ステージA、B及び幾らかのステージCの腫瘍(即ち、腫瘍の成長は、前立腺の境界をそれ程超えていない)並びにステージT1cの腫瘍に対して用いられる。放射線療法(例えば、外部又は組織内)は、好ましくは、ステージA、B又はCの腫瘍並びにT1cの腫瘍について用いられる。
この発明の治療方法の効力を評価するために、前立腺のサイズを、当分野で公知の方法例えば直腸検査、直腸超音波検査又は磁気共鳴イメージング(MRI)により測定することができる。その上、前立腺腫瘍(及びあるならば、転移した腫瘍)のサイズ又は程度を、前立腺特異的な抗原の血液検査(以下に、更に、記載)、骨スキャニング、X線、骨格測定、静脈内腎盂造影、CATスキャン、MRI、物理的試験、バイオプシー等を含む公知の方法により評価することができる。手術を含む治療方法(例えば、LHRHアンタゴニストを、根治的前立腺切除の前に投与するネオアジュバント療法)のために、腫瘍を、手術中に段階付けすることもできる(例えば、前立腺を手術中に試験することができ及び/又はバイオプシーを取って試験することができる)。従って、臨床用ステージング及び/又は手術用ステージングを用いて、病気の程度を評価することができる。この発明の方法によるLHRHアンタゴニストの利用は、LHRHアゴニストを用いる方法論に比較して改善された腫瘍ステージ(根治的前立腺切除時点での評価)を生じると期待される。
前立腺癌の程度を評価する好適な方法は、患者の血中の前立腺特異的な抗原(PSA)のレベルをアッセイすることである。このPSA血液検査は、前立腺癌のスクリーニングのための適度に特異的な、鋭敏な、迅速な、そして安価な手段である。一般に、4ng/mlを超える血中のPSAレベルは、前立腺癌の存在を示唆すると考えられ、10ng/mlを超えるレベルは、特に、癌を示すものである。この発明の方法によるLHRHアンタゴニストを用いる治療を受けている患者に対して、PSAの予備治療レベルを確立することができ、この治療の効力を、患者の血中PSAレベルを定期的にモニターすることにより評価することができる(減少したPSAレベルを、この治療の効力の指標として利用する)。PSAの最下点(即ち、PSAレベルが、LHRHアンタゴニストを用いる更なる治療によっても更には減少しない点)を、第2の治療例えば前立腺腫瘍組織を除去し又は破壊する手順(例えば、根治的前立腺切除、冷凍手術及び/又は放射線療法)の実施を始めるための指標点として用いることができる。PSA最下点は、LHRHアンタゴニストを用いるならば、ホルモン急増がLHRHアンタゴニストの使用により回避されるので、LHRHアゴニストを用いる場合に比べて一層速やかに到達されるであろうことが予想される。
更に或は別法として、性ホルモンの血漿濃度をモニターして薬物療法の効力を評価することができる。ホルモン例えばテストステロン、ジヒドロテストステロン、デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)、DHEA硫酸、アンドロスト−5−エン−3β、17β−ジオール及びエストロゲン17β−エストラジオールの濃度は、すべて、当業者に公知の方法により測定することができる(例えば、F.labrie等(1983)The Prostate 4:579を参照されたい)。好ましくは、テストステロン及びジヒドロテストステロンの減少したレベルを、治療の効力の指標として用いる。
National Prostate Cancer Projectにより開発された前立腺についての応答基準(例えば、The Prostate,1:375-382参照)を用いても、治療の効力を評価することができる。腫瘍組織を除去し又は破壊する手順(例えば、根治的前立腺切除、冷凍手術及び/又は放射線療法)を含む治療方法に対しては、LHRHアンタゴニストを、前立腺又は前立腺腫瘍のサイズが減少し及び/又は血中のPSAレベルが減少するまで、この手順を行なう前に投与するのが好ましい。
この発明の方法は、特に、前立腺癌の治療への適用について記載してあるが、これらの方法が、両性のヒト又は動物における他の性ホルモン依存性の癌(例えば、卵巣癌又は乳癌)の治療にも適用できることは、当業者には認められよう。かかる場合には、腫瘍組織の外科的除去を含むステップを含む方法は、治療すべき特定の癌の腫瘍組織の除去のためにデザインされる。
II.アゴニスト誘導されたホルモン急増を阻止する方法
この発明の他の面は、如何なる臨床環境にせよ(例えば、ホルモン依存性の癌例えば前立腺癌、卵巣癌又は乳癌のLHRHアゴニストによる治療、子宮内膜症のLHRHアゴニストによる治療、良性の前立腺肥大のLHRHアゴニストによる治療等)、LHRHアゴニスト療法により生じるアゴニスト誘導されたホルモン急増を阻止する方法に関係する。ここで用いる場合、用語「アゴニスト誘導されたホルモン急増」(例えば、「アゴニスト誘導されたテストステロン急増」)は、LHRHアゴニストの投与により生じて、霊長類において数日間続く、性腺刺激性のステロイドホルモンの分泌(例えば、テストステロンの分泌)の一時的な増加をいうことを意図している。ここで用いる場合、用語「アゴニスト誘導されたホルモン急増を阻止する」は、性腺刺激性のステロイドホルモンの分泌の等級を減じることをいうことを意図している。この阻止は、部分的であってよいが、一層好ましくは、完全なホルモン急増の阻止である。ここに示すように、この発明の方法は、ホルモン急増の完全な排除を可能にする。これらの方法は、一般に、LHRHアゴニスト療法を必要とする患者に、LHRHアンタゴニストをLHRHアゴニストと組み合わせて投与することを含む。種々の具体例において、この発明の方法は、特定のLHRHアンタゴニスト配合物、特定のLHRH投薬養生法及び/又は特定の型のLHRHアンタゴニストの利用を含む。
一具体例において、アゴニスト誘導されたホルモン急増を阻止するためのこの発明の方法は、下記を含む:
患者に、LHRHアンタゴニストを、持続性放出用配合物にて投与し;そして
その患者に、LHRHアゴニストを投与し;
これらにより、アゴニスト誘導されたホルモン急増をその患者において阻止する。
好適具体例において、LHRHアンタゴニストの持続性放出用配合物を、LHRHアゴニストの投与前に、少なくとも約14日間(例えば、約14〜28日間又は1か月間)連続して投与する。LHRHアンタゴニストの投与は、LHRHアゴニストの投与前に停止してもよいし、或は、LHRHアンタゴニスト治療とLHRHアゴニスト治療に重複期間があってもよい。一具体例において、この重複は、約1〜3日間であり、好ましくは、1日間である。他の具体例において、この重複は、約4〜10日間であり、好ましくは、約7日間である。
ここで用いる場合、用語「持続性放出用配合物」は、LHRHアンタゴニストの患者への一定期間(好ましくは、数日〜数週間)にわたる連続的送達を可能にする配合物を包含することを意図している。かかる配合物は、典型的には、皮下又は筋肉中に投与され、患者中で予め決めた量の薬物のある時間にわたっての継続的で安定した放出を与える。LHRHアンタゴニストの持続性放出用配合物は、例えば、ポリラクチドポリマー、ポリグリコリドポリマー及びポリラクチド/ポリグリコリドコポリマーよりなる群から選択するポリマーを含む配合物である(例えば、薬物は、ポリマー又はコポリマーを含むマイクロカプセル内にカプセル封入される)。かかる持続性放出用配合物(蓄積注射に適している)は、当分野では、LHRHアゴニスト例えばロイプロリドの投与のために公知である(例えば、米国特許第4,677,191号及び第4,728,721号を参照されたい;配合物は、更に、下記の第III節にも記載されている)。これらの持続性放出用配合物を配合して、予め決めた期間にわたる薬物の送達を与えることができる。他の具体例において、LHRHアンタゴニストの持続性放出用配合物は、浸透ポンプ中に処方物を含む(即ち、LHRH配合物は、浸透ポンプ内に封入される)。かかる浸透ポンプ(予め決めた量の薬物の予め決めた期間にわたる放出を与えるように配合し得るもの)は、当分野で公知である(例えば、カリフォルニア、Palo Alto在、Alzaより市販されているAlzetポンプ)。持続性放出用配合物により放出されるLHRHアンタゴニストの投薬量は、好ましくは、約15〜300μg/kg/日であり、一層好ましくは、15〜200μg/kg/日であり、更に一層好ましくは、15〜100μg/kg/日である。実施例4に示すように、アゴニスト誘導されたホルモン急増の完全な排除が、LHRHアンタゴニスト予備治療により達成された。
持続性放出用配合物での投与に好適なLHRHアンタゴニストは、次の構造を有する:Ac−D−Nal1,4−Cl−D−Phe2,D−Pal3,N−Me−Tyr5,D−Asn6,Lys(iPr)8,D−Ala10−LHRH(ここでは、PPI−149呼ぶ)。LHRHアゴニストは、当分野で公知の多くのLHRHアゴニストの一つ例えばロイプロリド、ゴセレリン、トリプトレリン、ブセレリン、ナファレリン、ルトレリン、シストレリン、ゴナドレリン又はヒストレリンであってよい。好適なLHRHアゴニストは、ロイプロリド、ゴセレリン及びトリプトレリンであり、最も好ましくは、ロイプロリドである。好適具体例において、患者は、霊長類であり、最も好ましくはヒトである。
他の具体例において、アゴニスト誘導されたホルモン急増を阻止する方法は、下記を含む:
患者に、LHRHアンタゴニストを、少なくとも14日間にわたって、約15〜300μg/kg/日の投与量で投与し;そして
患者に、LHRHアゴニストを投与し;
これらにより、この患者において、アゴニスト誘導されたホルモン急増が阻止される。
一層好ましくは、LHRHアンタゴニストを、約15〜200μg/kg/日の投与量で、尚一層好ましくは、15〜100μg/kg/日の投与量で投与する。好ましくは、LHRHアンタゴニストを、持続性放出用配合物を用いて(例えば、上記のように、ポリマーマイクロカプセル又は浸透ポンプ内に封入して)連続的に投与する。
LHRHアンタゴニスト投与は、LHRHアゴニストを投与する前に停止してよいし、或は、LHRHアンタゴニスト治療とアゴニスト治療の重複があってもよい(例えば、約1〜3日間(好ましくは、1日間)の重複、又は約4〜7日間(好ましくは、約7日間)の重複)。この方法での使用に好適なLHRHアンタゴニストは、PPI−149である。LHRHアゴニストは、例えば、ロイプロリド、ゴセレリン、トリプトレリン、ブセレリン、ナファレリン、ルトレリン、シストレリン、ゴナドレリン又はヒストレリンであってよい。好適なLHRHアゴニストは、ロイプロリド、ゴセレリン及びトリプトレリンであり、最も好ましくは、ロイプロリドである。好適具体例において、患者は、霊長類であり、最も好ましくは、ヒトである。
更に別の具体例において、アゴニスト誘導されたホルモン急増を阻止する方法は、下記を含む:
患者に、次の構造を有するLHRHアンタゴニストを投与し:Ac−D−Nal1,4−Cl−D−Phe2,D−Pal3,N−Me−Tyr5,D−Asn6,Lys(iPr)8,D−Ala10−LHRH;そして
その患者に、LHRHアゴニストを投与し;
これらにより、この患者において、アゴニスト誘導されたホルモン急増が阻止される。
好ましくは、LHRHアンタゴニストを、少なくとも14日間の期間にわたって投与する。好ましくは、LHRHアンタゴニストの投薬量は、約15〜300μg/kg/日であり、一層好ましくは、約15〜200μg/kg/日であり、尚一層好ましくは、15〜100μg/kg/日である。好ましくは、LHRHアンタゴニストを、持続性放出用配合物を用いて(例えば、上記のように、ポリマーマイクロカプセル又は浸透ポンプ内に封入して)連続的に投与する。
LHRHアンタゴニスト投与は、LHRHアゴニストを投与する前に停止してよいし、或は、LHRHアンタゴニスト治療とアゴニスト治療の重複があってもよい(例えば、約1〜3日間(好ましくは、1日間)の重複、又は約4〜7日間(好ましくは、約7日間)の重複)。LHRHアゴニストは、例えば、ロイプロリド、ゴセレリン、トリプトレリン、ブセレリン、ナファレリン、ルトレリン、シストレリン、ゴナドレリン又はヒストレリンであってよい。好適なLHRHアゴニストは、ロイプロリド、ゴセレリン及びトリプトレリンであり、最も好ましくは、ロイプロリドである。好適具体例において、患者は、霊長類であり、最も好ましくは、ヒトである。
特に好適な具体例において、アゴニスト誘導されたホルモン急増を阻止する方法は、下記を含む:
患者に、構造式:Ac−D−Nal1,4−Cl−D−Phe2,D−Pal3,N−Me−Tyr5,D−Asn6,Lys(iPr)8,D−Ala10−LHRHを有するLHRHアンタゴニストを、約15〜300μg/kg/日の投薬量で、持続性放出用配合物にて、少なくとも14日間の期間にわたって投与し;そして
患者に、LHRHアゴニストを投与し;
これらにより、患者において、アゴニスト誘導されたホルモン急増が阻止される。
一層好ましくは、LHRHアンタゴニストの投薬量は、約15〜200μg/kg/日であり、尚一層好ましくは、約15〜100μg/kg/日である。好ましくは、持続性放出用配合物は、ポリラクチドポリマー、ポリグリコリドポリマー及びポリラクチド/ポリグリコリドコポリマーよりなる群から選択するポリマーを含む配合物であり、又は浸透ポンプ内に処方物を含む。LHRHアンタゴニストの投与は、LHRHアゴニストを投与する前に停止してよいし、或は、LHRHアンタゴニスト治療とアゴニスト治療の重複があってもよい(例えば、約1〜3日間(好ましくは、1日間)の重複、又は約4〜7日間(好ましくは、約7日間)の重複)。LHRHアゴニストは、例えば、ロイプロリド、ゴセレリン、トリプトレリン、ブセレリン、ナファレリン、ルトレリン、シストレリン、ゴナドレリン又はヒストレリンであってよい。好適なLHRHアゴニストは、ロイプロリド、ゴセレリン及びトリプトレリンであり、最も好ましくは、ロイプロリドである。好適具体例において、患者は、霊長類であり、最も好ましくは、ヒトである。
これらのアゴニスト誘導されたホルモン急増を阻止する方法の特定の下位の具体例において、この発明は、「慢性中の急性」のホルモン急増現象を阻止する方法を提供する。この「慢性中の急性」のホルモン急増現象は、LHRHアゴニスト療法を受けている患者への、最初のLHRHアゴニストの投与に伴う最初のホルモン急増が生じた後のLHRHアゴニストの各再投与に伴って起こり得るホルモンレベルの周期的な増加をいう。この発明は、LHRHアゴニスト療法を必要とする患者においてLHRHアゴニスト療法により引き起こされた「慢性中の急性」のアゴニスト誘導されたホルモン急増を阻止する方法であって、下記を含む該方法を提供する:
患者に、LHRHアゴニストを、規則的な間隔で投与すること;及び
各間隔中に、患者に、「慢性中の急性」のアゴニスト誘導されたホルモン急増がその患者において阻止されるようにHLRHアンタゴニストを、LHRHアゴニストと同時投与すること。
LHRHアゴニストを投与する規則的な間隔は、例えば、月毎又は週毎の間隔であってよい。この発明の方法により、LHRHアンタゴニストを、これらの間隔で(例えば、月毎又は週毎)、患者に同時投与する。「各間隔中の」LHRHアンタゴニストの同時投与は、LHRHアンタゴニストを、患者に、LHRHアゴニストと同時に投与することを含むことを意図している(例えば、LHRHアゴニスト及びLHRHアンタゴニストの各々を、単一の注射(月毎又は週毎)として投与することができる(それぞれ同時に))。その上、「各間隔中の」LHRHアンタゴニストの同時投与は、LHRHアンタゴニストを、患者に、LHRHアゴニストの再投与をする前のある期間にわたって投与する(そしてできるだけLHRHアゴニストの再投与の停止後の期間に継続する)ことを含むことを意図している。例えば、LHRHアゴニストサイ再投与は、月一回の単一の注射を含むであろう。「慢性中の急性」のアゴニスト誘導されたホルモン急増を阻止するために、LHRHアンタゴニストの投与は、単一のLHRHアゴニスト注射の前に、短期間(例えば、1〜5日間)に始めることができ、LHRHアンタゴニスト投与は、LHRHアゴニスト注射の日の間継続することができるし、必要ならば、LHRHアゴニスト注射後の短期間(例えば、1〜5日間)にわたって継続することができる。継続的にLHRHアンタゴニストを患者にこの期間中投与するには、LHRHアンタゴニストの毎日の注射を行なうことができ又は、別法として、LHRHアンタゴニストのゆっくり放出される配合物(これは、この期間中、患者におけるLHRHアンタゴニストの継続的放出を与える)を用いることができる。
好ましくは、LHRHアンタゴニストを、約15〜300μg/kg/日の投薬量で、一層好ましくは、約15〜200μg/kg/日の投薬量で、尚一層好ましくは、約15〜100μg/kg/日の投薬量で同時投与する。この方法における使用に好適なLHRHアンタゴニストは、次の構造を有する:Ac−D−Nal1,4−Cl−D−Phe2,D−Pal3,N−Me−Tyr5,D−Asn6,Lys(iPr)8,D−Ala10−LHRH。好適なLHRHアゴニストには、ロイプロリド、ゴセレリン、トリプトレリン、ブセレリン、ナファレリン、ルトレリン、シストレリン、ゴナドレリン及びヒストレリンが含まれる(最も好ましくは、ロイプロリドである)。好適具体例において、患者は、霊長類(好ましくは、ヒト)である。
III.製薬組成物
この発明の方法における使用に適したLHRHアンタゴニストを、患者への投与に適した製薬組成物に取り込ませることができる。好ましくは、LHRHアンタゴニストを単独で製薬組成物中に配合する。もっとも、ある種の具体例においては、LHRHアンタゴニストを、一種以上の他の薬物例えばLHRHアゴニスト、抗アンドロゲン及び/又は性ステロイド生合成インヒビターと組み合わせることができる(集合的に、「組合せ薬物」と呼ぶ)。好適具体例において、製薬組成物は、LHRHアンタゴニスト及び製薬上許容し得るキャリアーを含む。
「治療上有効な量」は、所望の結果を達成するのに有効な量(投薬量及び必要な期間)をいう。LHRHアンタゴニストの治療上有効な量は、病気の状態、その個体の年齢及び体重、並びにLHRHアンタゴニストの(単独の又は一種以上の組合せ薬物と組み合わせての)その個体において所望の応答を誘出する能力等の因子によって変化し得る。投薬養生法を調節して、最適の治療応答を与えるようにすることができる。治療上有効な量は又、アンタゴニストの如何なる毒性又は有害な効果よりも治療上の有益な効果が勝っているものである。LHRHアンタゴニストの治療上有効な量の非制限的範囲は、0.01μg/kg〜10mg/kg、好ましくは、約0.01〜5mg/kgである。投薬量の値は、軽減すべき病気の重さによって変わり得るということは、注意すべきである。更に、如何なる特定の個体についても、特定の投薬養生法が、その個体の必要により及びこれらの組成物を投与し又は投与を管理する専門家の判断に従って、期間中、調節されるべきであること及びここに示した投薬量の範囲は、単なる例示であって請求の範囲に記載した組成物の範囲又は実施を制限することを意図したものでないことは、理解されるべきである。アゴニスト誘導されたホルモン急増の抑制のために、LHRHアンタゴニストの好適な投薬量は、第II節に記載したとおりである。
ここで用いる場合、「製薬上許容し得るキャリアー」は、生理学的に適合性の任意のすべての溶媒、分散媒、コーティング、抗細菌及び抗カビ剤、等張剤及び吸収遅延剤等を包含する。好ましくは、このキャリアーは、静脈投与、筋肉投与、皮下投与又は非経口投与(例えば、注射)に適している。投与の経路に依存して、活性化合物を、その化合物を不活性化し得る酸その他の自然条件からその化合物を保護する物質で被覆することができる。
LHRHアンタゴニストは、当分野で公知の種々の方法により投与することができる。好適具体例において、LHRHアンタゴニストを、時間放出性配合物(持続性放出用配合物とも呼ばれる)にて、例えば、ゆっくり放出するポリマーを含む組成物又は蓄積注射に適した組成物にて投与する。活性化合物を、その化合物を急速な放出から保護するキャリアー例えば制御された放出用配合物と共に調製することができる(移植物、経皮性パッチ及び微小カプセル封入送達システムを含む)。生物分解性の生体適合性ポリマー例えばエチレンビニルアセテート、ポリアンヒドライド、ポリグリコール酸、コラーゲン、ポリオルトエステル、ポリ乳酸及びポリ乳酸、ポリグリコール酸コポリマー(PLG)を用いることができる。かかる配合物の調製のための多くの方法が、特許化され又は一般に当業者に知られている。例えば、Sustained and Controlled Release Drug Delivery Systems, J.R.Robinson, 編、Marcel Dekker, Inc., ニューヨーク、1978を参照されたい。特に好適な配合物には、制御された放出用組成物例えばロイプロリド(商品名:Lupron(登録商標))の投与用として当分野で公知のもの例えばマイクロカプセル(米国特許第4,652,441号及び4,917,893号)、注射用配合物(米国特許第4,849,228号)、マイクロカプセル又は注射用配合物の作製に有用な乳酸−グリコール酸コポリマー(米国特許第4,677,191号及び第4,728,721号)及び水溶性ポリペプチド用の持続性放出用組成物(米国特許第4,675,189号)が含まれる。
適当に配合した場合、LHRHアンタゴニストを、例えば、不活性な希釈剤又は同化可能な食べられるキャリアーを用いて経口投与することができる。LHRHアンタゴニスト及び他の成分は又、固い若しくは柔らかい殻のゼラチンカプセルに封入し、錠剤中に圧縮し、又は直接患者の食事に取り込ませることもできる。経口の治療用の投与のために、LHRHアンタゴニストを、賦形剤と共に取り込ませることができ、摂取可能な錠剤、口内錠剤、トローチ、カプセル、エリキシル、懸濁液、シロップ、ウェハース等の形態で用いることができる。これらの組成物及び調製物中のLHRHアンタゴニストのパーセンテージは、当然、変化し得るものである。かかる治療上有用な組成物におけるLHRHアンタゴニストの量は、適当な投薬量が得られるようなものである。
LHRHアンタゴニストを(単独で又は一種以上の組合せ薬物と共に)非経口投与以外によって投与するためには、この化合物を、その不活性化を防止する物質で被覆するか又は該物質と同時投与することが必要であろう。例えば、LHRHアンタゴニストを、適当なキャリアー例えばリポソーム又は希釈剤にて患者に投与することができる。製薬上許容し得る希釈剤には、塩溶液及び緩衝剤水溶液が含まれる。リポソームには、水中油中水CGFエマルジョン並びに従来のリポソームが含まれる(Strejan等(1984)J.Neuroimmunol.7:27)。製薬上許容し得るキャリアーには、無菌の水溶液又は分散及び無菌の注射用溶液又は分散を即座に調製するための無菌の粉末が含まれる。かかる製薬上活性な物質のための媒質及び薬剤の利用は、当分野で周知である。如何なる従来の媒質又は薬剤でも活性化合物と不適合でない限り、この発明の製薬組成物におけるそれらの利用は、意図されている。補助的活性化合物も、これらの組成物に取り込むことができる。
治療用組成物は、典型的には、製造及び貯蔵条件下で無菌且つ安定でなければならない。この組成物は、高い薬物濃度に適した溶液、ミクロエマルジョン、リポソーム又は他の整った構造に配合することができる。キャリアーは、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、及び液体ポリエチレングリコール等)及びこれらの適当な混合物を含む溶媒又は分散媒であってよい。適当な流動性を、例えば、レシチン等のコーティングの利用により、必要な粒子サイズの維持により(分散の場合)、そして界面活性剤の利用によって維持することができる。多くの場合に、等張剤例えば糖質、ポリアルコール例えばマンニトール、ソルビトール、又は塩かナトリウムを組成物中に含むのが好ましい。注射用組成物の延長された吸収を、吸収を遅らせる薬剤例えばモノステアレート塩及びゼラチンを組成物中に含有することにより達成することができる。
無菌の注射用溶液を、活性化合物(即ち、LHRHアンタゴニスト)を、必要な量で、適当な溶媒に、上記の成分の一種又は組合せと共に取り込み(必要ならば)、その後、濾過除菌することにより調製することができる。一般に、分散は、活性化合物を、基礎的分散媒及び上記の内の必要な他の成分を含む無菌のビヒクルに取り込ませることにより調製する。無菌の注射用溶液の調製のための無菌の粉末の場合には、調製の好適な方法は、真空乾燥及び凍結乾燥であり、これは、活性成分の粉末に任意の更なる所望の成分(予めフィルター除菌したその溶液由来のもの)を加えたものを生成する。
投薬養生法は、最適な治療応答を与えるように調節することができる。例えば、単一の巨丸剤を投与することができ、幾つかの分割した投与量を時間をかけて投与することができ、又は投与量を治療状況の緊急性の指示に比例させて増減させることができる。非経口投与用組成物を、投与が楽なように及び均一な投薬のために投薬単位形態で配合することは、特に有利である。投薬単位形態は、ここで用いる場合、治療すべき哺乳動物患者への単一の投薬に適合された物理的に別々の単位をいう;各単位は、所望の治療効果を生じるように計算された活性化合物の前以て決定した量を所望の製薬キャリアーと共に含む。この発明の投薬単位形態についての詳細は、(a)活性化合物のユニークな特性及び達成すべき特定の治療効果、並びに(b)かかる活性化合物を個体における感受性の治療のために調合する技術に固有の限界により指図され且つこれらに直接依存する。
この発明を、下記の実施例により更に説明するが、これらは、制限するものと解釈すべきではない。この出願中で引用されるすべての参考文献、特許及び公開された特許出願の内容を、参考として本明細書中に援用する。
実施例1
局所的前立腺腫瘍(例えば、ステージB)を有するヒト患者を、下記のようにこの発明の方法により治療する:
低いヒスタミン放出活性を有するLHRHアンタゴニストを、乳酸/グリコール酸コポリマーのマイクロカプセル(米国特許第4,849,228に記載されたようにして製造)にて10mgのLHRHアンタゴニストを筋肉注射により、蓄積配合物にて投与し、或は、連続的薬物送達に適したポンプを用いて投与する。更なる蓄積注射を、各月に投与し、典型的には、3〜6か月の全治療期間にわたって投与する(もっとも、個体の必要に応じて及び治療を管理する専門家の判断により、もっと長い治療期間を用いることはできる)。前立腺腫瘍のサイズ及び進行を、直腸の超音波診断、直腸検査及び前立腺特異的な抗原のアッセイによりモニターする。根治的前立腺切除、冷凍手術又は放射線療法(外部又は組織内)を、前立腺腫瘍のサイズが減少し及び/又はPSA最下点に達したときに、標準的技術により行なう。LHRHアンタゴニスト投与を、根治的前立腺切除、冷凍手術又は放射線療法にの後に、その個体の必要に応じて及び治療を管理する専門家の判断により、継続することができる。
実施例2
局所的(例えば、ステージB)前立腺癌を有するヒト患者を、実施例1に記載したようにLHRHアンタゴニストを用いて治療する。LHRHアンタゴニストを用いる治療の1か月後に、LHRHアゴニスト(例えば、ロイプロリド、ゴセレリン又はトリプトレリン)を投与する。例えば、ロイプロリドを、乳酸/グリコール酸コポリマーのマイクロカプセル(米国特許第4,849,228に記載されたようにして製造)にて、7.5mgのロイプロリドの筋肉注射による蓄積配合物にて投与する。フルタミドの経口投与(8時間毎に250mg)も開始する。LHRHアンタゴニストを用いる治療を、患者がLHRHアンタゴニスト、ロイプロリド及びフルタミドの組合せで治療されるように継続する。前立腺腫瘍の進行を、実施例1に記載したようにしてモニターする。もし必要であれば、前立腺腫瘍のサイズ及び進行を減じ又はPSA最下点に達するのに十分な期間(例えば、3〜6か月)の後に、根治的前立腺切除、冷凍手術又は放射線療法(外部又は組織内)を、標準的技術により行なう。
実施例3
転移した(例えば、ステージD)前立腺癌を有するヒト患者を、実施例2に記載したようにLHRHアンタゴニストを用いて1か月間治療し、その後は、LHRHアンタゴニスト治療を中止して、その患者を、更に、LHRHアゴニスト(例えば、ロイプロリド、ゴセレリン又はトリプトレリン)と抗アンドロゲン(例えば、フルタミド)の組合せを用いて、やはり実施例2に記載のようにして治療し、こうして、LHRHアゴニストの使用により生じると予想されるアゴニスト誘導されたテストステロン急増を改善する。
実施例4
この実施例においては、血漿のテストステロンレベルを、LHRHアンタゴニストとLHRHアゴニストの組合せを用いて処理した成体の雄のラット又はカニクイザルにおいて測定して、LHRHアンタゴニストでの前処理が通常LHRHアゴニストの投与により誘導されるアゴニスト誘導されたテストステロン急増を阻止し得るかどうかを測定した。
実験の第1のシリーズにおいて、成体の雄のラットに、先ず、下記の構造を有するLHRHアンタゴニストを投与した:
Ac−D−Nal1,4−Cl−D−Phe2,D−Pal3,N−Me−Tyr5,D−Asn6,Lys(iPr)8,D−Ala10−LHRH
(ここでは、PPI−149と呼ぶ)。PPI−149を皮下の連続的浸透ミニポンプ(例えば、カリフォルニア、Palo Alto在、Alza)により、15μg/kg/日又は50μg/kg/日の投与量にて投与した。PPI−149の投与を、全部で15〜28日間、幾つかの異なるプロトコールに従って続けた。ロイプロリド(商品名:Lupron(登録商標))を1.8μg/kg/日で放出する第2のポンプを、前以て移植したPPI−149を放出するポンプと0、1又は7日間重複ように移植した。幾つかの独立した実験の結果を図1〜4に示す。
図1に示した実験において、PPI−149(15μg/kg/日又は50μg/kg/日)を、浸透ポンプにより、28日間投与してから、このポンプを取り出し、ロイプロリド(1.8μg/kg/日)を投与する第2のポンプを、アンタゴニスト処理とアゴニスト処理との間で重複がないように移植した。血漿のテストステロンレベル(ng/ml)を、PPI−149単独の延長した投与及びその後のPPI−149ポンプのロイプロリドポンプでの置き替えの間中測定した。図1のグラフに示した結果は、50μg/kg/日のPPI−149が、アゴニスト処理前に投与され且つアンタゴニスト処理とアゴニスト処理とに何ら重複がなかった場合において、血漿テストステロンレベルを去勢動物レベルに抑制し、ロイプロリド誘導されたテストステロン急増を防止したことを示している。
図2に示した実験において、PPI−149(50μg/kg/日)を、浸透ポンプにより、15日間にわたって投与してから、ロイプロリド(1.8μg/kg/日)を投与する第2のポンプを、アンタゴニスト処理とアゴニスト処理とが1日重複するように移植した(即ち、第1のPPI−149放出ポンプを、第2のロイプロリド放出ポンプの移植の1日後に取り出した)。血漿のテストステロンレベルを、PPI−149単独の延長した投与及びその後のロイプロリドを単独で投与したときのPPI−149ポンプの除去の間中測定した。図2のグラフに示した結果は、50μg/kg/日のPPI−149が、アゴニスト処理前に投与され且つアンタゴニスト処理とアゴニスト処理とに1日重複があった場合において、血漿テストステロンレベルを去勢動物レベルに抑制し、ロイプロリド誘導されたテストステロン急増を防止したことを示している。
図3に示した実験において、PPI−149(15μg/kg/日又は50μg/kg/日)を、浸透ポンプにより、28日間にわたって投与してから、ロイプロリド(1.8μg/kg/日)を投与する第2のポンプを、アンタゴニスト処理とアゴニスト処理とが1日重複するように移植した(即ち、第1のPPI−149放出ポンプを、第2のロイプロリド放出ポンプの移植の1日後に取り出した)。血漿のテストステロンレベルを、PPI−149単独の延長した投与及びその後のロイプロリドを単独で投与したときのPPI−149ポンプの除去の間中測定した。図3のグラフに示した結果は、50μg/kg/日のPPI−149が、アゴニスト処理前に投与され且つアンタゴニスト処理とアゴニスト処理とに1日重複があった場合において、血漿テストステロンレベルを去勢動物レベルに抑制し、ロイプロリド誘導されたテストステロン急増を防止したことを示している。
図4に示した実験において、PPI−149(15μg/kg/日又は50μg/kg/日)を、浸透ポンプにより、28日間にわたって投与してから、ロイプロリド(1.8μg/kg/日)を投与する第2のポンプを、アンタゴニスト処理とアゴニスト処理とが7日間重複するように移植した(即ち、第1のPPI−149放出ポンプを、第2のロイプロリド放出ポンプの移植の7日後に取り出した)。血漿のテストステロンレベルを、PPI−149単独の延長した投与及びその後のロイプロリドを単独で投与したときのPPI−149ポンプの除去の間中測定した。図4のグラフに示した結果は、50μg/kg/日のPPI−149が、アゴニスト処理前に投与され且つアンタゴニスト処理とアゴニスト処理とに7日間重複があった場合において、血漿テストステロンレベルを去勢動物レベルに抑制し、ロイプロリド誘導されたテストステロン急増を防止したことを示している。
こうして、成体の雄のラットにおいて、50μg/kg/日のPPI−149は、PPI−149をLHRHアゴニストの投与の0、1又は7日前に投与した場合には、LHRHアゴニストの投与により誘導されるテストステロン急増を防止することができる。
実験の第2のシリーズにおいて、雄のカニクイザルにLHRHアンタゴニストPPI−149を、皮下の連続的浸透ポンプ(Alzet ポンプ;カリフォルニア、Palo Alto在、Alza)により、0、30、100又は300μg/kg/日の投与量で、28日間投与した。28日目に、ポンプを取り出して、蓄積物、Lupron(登録商標)の持続性放出(1か月)用配合物の単一筋肉内投与(0.16mg/kgに等しい)をこれらのサルに投与した。このロイプロリドの投与量は、ヒトの前立腺癌の治療で用いる量(0.1mg/kg)の1.6倍であり、子宮内膜症の治療で用いる量(0.05mg/kg)の3.2倍である。
図5にグラフで示したこれらの実験の結果は、PPI−149の100μg/kg/日の投与量は、治療の最初の2日間以内に迅速で完全な医療的去勢を誘導することを示している。更に、同量のPPI−149は、典型的にLupron(登録商標)の蓄積配合物により生じるテストステロン急増の完全な遮断を誘導することができる。ロイプロリドの高投与量をこれらの実験で用いたので(即ち、臨床的に用いられる投与量の1.6〜3.2倍)、PPI−149を用いる同じ治療プロトコールは、Lupron(登録商標)の3か月の蓄積配合物並びにZoladex(登録商標)(ゴサレリン)及び他のLHRHアゴニスト例えばトリプトレリン(デカペプチル;D−Trp−6−LHRH)(これらは、現在、市販されている)の1か月及び3か月の蓄積配合物により誘導されるアゴニスト誘導されたテストステロン急増をブロックするであろう。
同等物
当業者は、ここに記載したこの発明の特定の具体例の多くの同等物を認識し、常例的実験を用いて確認することができるであろう。かかる同等物は、後記の請求の範囲により包含されるものである。

Claims (11)

  1. 患者への前立腺腫瘍組織を除去または破壊する手順の実施と関連して患者における前立腺癌処置するための医薬の製造におけるLHRHアンタゴニストの使用であって、ここで、該LHRHアンタゴニストは、構造:Ac−D−Nal 1 ,4−Cl−D−Phe 2 ,D−Pal 3 ,N−Me−Tyr 5 ,D−Asn 6 ,Lys(iPr) 8 ,D−Ala 10 −LHRHを有する、使用。
  2. 前記LHRHアンタゴニストを、患者に、前記前立腺腫瘍組織を除去し又は破壊する手順を行なう前に投与する、請求項1に記載の使用。
  3. 前記LHRHアンタゴニストを、前記前立腺腫瘍組織を除去し又は破壊する手順を行なう前に、約3〜6か月間にわたって投与する、請求項2に記載の使用。
  4. 前記LHRHアンタゴニストを、前記前立腺腫瘍組織を除去し又は破壊する手順を行なう前に、約6〜12か月間にわたって投与する、請求項2に記載の使用。
  5. 前記LHRHアンタゴニストの患者への投与を、前記前立腺腫瘍組織を除去し又は破壊する手順を行なった後に継続する、請求項2に記載の使用。
  6. 前記前立腺腫瘍組織を除去し又は破壊する手順を、根治的前立腺切除、冷凍手術、外部放射線療法及び組織内放射線療法よりなる群から選択する、請求項1に記載の使用。
  7. 前記LHRHアンタゴニストが、標準的イン・ビトロヒスタミン放出アッセイにおいて、ヒスタミン放出に関して少なくとも3μg/mlのED50を有する、請求項1に記載の使用。
  8. 前記LHRHアンタゴニストが、標準的イン・ビトロヒスタミン放出アッセイにおいて、ヒスタミン放出に関して少なくとも5μg/mlのED50を有する、請求項1に記載の使用。
  9. LHRHアンタゴニストが、標準的イン・ビトロヒスタミン放出アッセイにおいて、ヒスタミン放出に関して少なくとも10μg/mlのED50を有する、請求項1に記載の使用。
  10. 抗アンドロゲンと組み合わせての請求項2に記載の使用であって、ここで、該抗アンドロゲンおよび前記LHRHアンタゴニストが、前立腺腫瘍組織を除去または破壊する手順を行なう前に投与され、該抗アンドロゲンは、フルタミド、ビカルタミド及びニルタミドよりなる群から選択される、使用。
  11. 前立腺癌処置を必要とする患者において該患者への前立腺腫瘍組織を除去または破壊する手順の実施と関連して前立腺癌を処置するためのキットであって、該キットは、以下:
    LHRHアンタゴニスト;および
    該LHRHアンタゴニストを、該患者への前立腺腫瘍組織を除去または破壊する手順の実施と関連して投与するための、指示書、
    を備え、該LHRHアンタゴニストは、構造:Ac−D−Nal 1 ,4−Cl−D−Phe 2 ,D−Pal 3 ,N−Me−Tyr 5 ,D−Asn 6 ,Lys(iPr) 8 ,D−Ala 10 −LHRHを有する、キット。
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