JP4125885B2 - 画像符号化方法及びその装置と、画像符号化プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、多段符号化において、1段目の符号化時の量子化ステップに比べて2段目の符号化時の量子化ステップが大きい場合に、2段目の符号化において発生する再量子化歪みを、あらかじめ1段目の符号化時に予測して、その再量子化歪みを補償する誤差補償信号を1段目のビットストリームに埋め込んでおくことによって、2段目の再量子化歪みを抑制する画像符号化方法及びその装置と、その画像符号化方法の実現に用いられる画像符号化プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体とに関する。
【0002】
【従来の技術】
動画像を伝送する際に、1段目の伝送レートR1が比較的高く、2段目の伝送レートR2が比較的低いような場合がある。例えば、編集加工が行なわれるスタジオ間の伝送路は比較的ビットレートが高いが、最終的な配信用途の伝送路はビットレートが低いなどのような場合である。
【0003】
このような場合、従来大きく分けて、以下の3つの符号化/伝送方法を用いていた。
【0004】
(1)方法1(単純2重)
原画像から、それぞれ独立に2つのビットレート(R1−R2とR2)のストリームを生成し、1段目は両方一緒に伝送し、2段目はR2のビットストリームのみを伝送する。
【0005】
(2)方法2(SNRスケーラビリティ)
MPEG−2などで規定されているSNRスケーラビリティを利用し、初めにベースレイヤをビットレートR2で、また、ベースレイヤとエンハンスメントレイヤとを足したビットレートがR1となるように符号化する。
【0006】
そして、1段目はベースレイヤとエンハンスメントレイヤとの両方を伝送し、2段目はベースレイヤのみを伝送する。
【0007】
(3)方法3(再符号化)
原画像を、1段目はビットレートR1で符号化して伝送し、2段目はその再生画像をビットレートR2に再符号化して伝送する。
【0008】
これら3つの方法についてそれぞれ以下のような特徴がある。
【0009】
(イ)方法1の特徴
▲1▼1段目のストリームのビットレートR1−R2が2段目のビットレートR2より小さい場合には全く意味がない。そうでない場合でも、R1−R2の画質が1段目の伝送路の持つビットレートR1の画質に比べると大きく劣る。
【0010】
▲2▼2段目の画質は理想的である。
【0011】
▲3▼符号化装置・復号化装置が単純である。
【0012】
▲4▼あらかじめ2段目のレートが分かっている場合のみ適用可能である。
【0013】
(ロ)方法2の特徴
▲1▼1段目のベースレイヤ+エンハンスメントレイヤの画質は理想的なR1の画質に比べるとやや劣る。
【0014】
▲2▼2段目の画質は理想的である。
【0015】
▲3▼符号化装置・復号化装置ともにSNRスケーラビリティに対応している必要がある。
【0016】
▲4▼あらかじめ2段目のレートが分かっている場合のみ適用可能である。
【0017】
(ハ)方法3の特徴
▲1▼1段目の画質は理想的である。
【0018】
▲2▼2段目の画質は再符号化の際に再量子化歪みが生じるため、理想的なR2の画質に比べ劣る。
【0019】
▲3▼符号化装置・復号化装置は単純である。
【0020】
▲4▼2段目がどのようなレートでも対応可能である。
【0021】
ここで理想的な画質とは、与えられた伝送路ビットレートを符号化ビットレートとして、原画像から通常の符号化方法で符号化した場合の画質を指す。
【0022】
方法2は画質の面では優れているが、SNRスケーラビリティに対応した符号化装置・復号化装置は装置が複雑で、一般に普及していないという問題がある。そのため、通常は方法3が用いられるのが一般的である。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の方法3(再符号化)には、2段目の再符号化時に再量子化歪みにより画質が劣化するという問題がある。
【0024】
この問題は、配信系の限られたビットレートの下でいかに高画質を維持するかという問題が今日非常に大きな課題であることを考えると、大きな欠点であるといえる。
【0025】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、再符号化方法を用いるときに、2段目の再符号化時に発生する再量子化歪みを抑制できるようにする新たな画像符号化技術の提供を目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】
上述した再量子化歪みが生じる仕組みについて、MPEG−2の場合を例にとって説明する。
【0027】
(1)はじめに、動き補償を伴わないイントラ符号化における場合について説明する。
【0028】
図1に示すような2つの系を考える。一つは原画像を量子化ステップQ1で符号化・復号化してから量子化ステップQ2で符号化・復号化する2段接続系であり、もう一つは原画像を量子化ステップQ2で符号化・復号化する単段接続系である。
【0029】
ここで、2段接続系の1段目符号化器の量子化部への入力a点における任意のブロックの任意のDCT成分をFa (u,v)とする。Fa (u,v)は量子化ステップQ1によって量子化された後、1段目復号時に逆量子化されてb点においてFb (u,v)となる。
【0030】
図2に示すように、Fb (u,v)はFa (u,v)が含まれる量子化範囲の量子化代表値となる。Fb (u,v)はさらに逆DCTされ、2段目符号化時に再びDCTされてc点に至る。このときb点とc点の間の逆DCT、DCTの変換はDCTタイプ(フィールド・フレーム)が一致していて、かつDCT演算誤差が無視できれば、ほぼ無視することができる。
【0031】
このため2段目符号化時の量子化部への入力c点のDCT成分Fc (u,v)とb点のDCT成分Fb (u,v)とは、ほぼ同じ値とすることができる。Fc (u,v)は量子化ステップQ2によって再び量子化された後、2段目復号時に逆量子化されてd点のFd (u,v)となる。
【0032】
一方、単段接続系の符号化器の量子化部への入力e点のDCT成分Fe (u,v)とa点のDCT成分Fa (u,v)とは、DCTタイプが一致している条件のもとでは、同じ値である。このFe (u,v)は量子化ステップQ2によって量子化された後、逆量子化されてf点においてFf (u,v)となる。
【0033】
図2において、Fa (u,v),Fb (u,v),Fc (u,v),Fd (u,v),Fe (u,v),Ff (u,v)の関係を見ると、Fc (u,v)(=Fb (u,v))の値と、Fe (u,v)(=Fa (u,v))の値とが2番目の量子化器(Q2)の同じ量子化範囲に入る場合には、Fd (u,v)とFf (u,v)とは同じ値になり、2段接続系の復号画像と単段接続系の復号画像とは一致し、再量子化歪みは生じないことになる。
【0034】
逆に異なる量子化範囲に入る場合には、Fd (u,v)とFf (u,v)とは異なる値になり、これが再量子化歪みとなる。このとき、イントラマクロブロックは図3に示すような線形量子化器を用いるため、Fd (u,v)とFf (u,v)とは異なる値をとったとしても、−1か1の違う量子化値しかとらない。
【0035】
一方、このように2段目の量子化器で−1か1ずれた量子化値をとった場合、1段目の量子化値をそれぞれ−1または1ずらしてF’(u,v)とすると、図2に示すように、その2段目の量子化器の量子化値はFe (u,v)の量子化代表値Ff (u,v)と同じ値になる。
【0036】
すなわち、あらかじめ1段目の量子化ステップと2段目の量子化ステップとが分かっており、DCTタイプが一致しており、DCT演算誤差を無視できるという条件であれば、1段目の量子化値に、Fd (u,v)の量子化値とFf (u,v)の量子化値との差分値である−1または1の誤差補償信号を加えることで、2段目における再量子化歪みをなくすことができる。
【0037】
そこで、本発明では、DCT成分を量子化ステップQ2で量子化した結果と、DCT成分を量子化ステップQ1で量子化・逆量子化したのち量子化ステップQ2で量子化した結果との差分値を、DCT成分を量子化ステップQ1で量子化した結果に加算して符号化するように符号化器を構成する。
【0038】
これにより、本発明によれば、イントラ符号化の場合は、次に量子化ステップQ2で再符号化しても再量子化歪みが生じないようにすることができる。
【0039】
(2)次に、ノンイントラ符号化の場合について説明する。動き補償が行なわれること、デッドゾーン付き量子化であることが異なるが、上記とほぼ同様の理由で再量子化歪みが生じる。
【0040】
動き補償が伴う場合、図4に示すように、2段接続系の1段目復号時の逆DCTと2段目符号化時のDCTとの間に予測画像P1,P2の加減算が入る。
【0041】
このため、1段目復号時の逆量子化器の出力(b点の値)と、2段目符号化時の量子化器への入力(c点の値)とは異なった値となる。しかし、以下に説明するように、単段接続系の予測画像と2段接続系の予測画像とを一致させれば、1段目の周波数領域における量子化誤差はそのまま2段目の量子化器に伝達される。
【0042】
すなわち、原画像をX、DCT変換行列をA、1段目量子化/逆量子化時に発生する量子化誤差をNQ1とすると、図4のa点におけるDCT成分はA(X−P1)、b点におけるDCT成分はA(X−P1)+NQ1となり、2段目の量子化器の入力であるc点におけるDCT成分は、A(A-1(A(X−P1)+NQ1)+P1−P2)、すなわち、A(X−P2)+NQ1となる。
【0043】
一方、単段接続系の符号化器の予測画像が2段接続系の2段目の符号化器の予測画像と同じP2であると仮定すると、e点におけるDCT成分はA(X−P2)であり、これより、1段目量子化/逆量子化時に発生した量子化誤差NQ1は、そのまま2段目の量子化器に伝達されることが分かる。
【0044】
そのため、図5のケースAに示すように、1段目におけるFa (u,v),Fb (u,v),F’(u,v)の相対関係を維持したまま、ある値だけシフトして、Fe (u,v),Fc (u,v),F”(u,v)として2段目の量子化器に入力されるため、上述のイントラ符号化の場合と同様の方法で再量子化歪みを防ぐことができる。
【0045】
すなわち、Fa (u,v)を量子化・逆量子化することで生ずる量子化誤差NQ1に従って、Fc (u,v)とFe (u,v)との間にはNQ1の差が発生し、これにより、Fc (u,v)は量子化・逆量子化によりFd (u,v)となり、Fe (u,v)は量子化・逆量子化によりFf (u,v)となる。このとき、1段目の量子化値に、Fd (u,v)の量子化値とFf (u,v)の量子化値との差分値である−1または1の誤差補償信号を加えることで、2段目における再量子化歪みをなくすことができるのである。
【0046】
ただし、MPEG−1,2などの規格におけるノンイントラ符号化では、イントラ符号化と異なり図6に示すようなデッドゾーン付き量子化器を用いるため、ある条件化では、上記のような方法では再量子化歪みを防ぐことができない。図5のケースBがその例である。
【0047】
この場合、“Q1>3/2Q2”で、かつ1段目の量子化値が−1または1の場合のみ、2段目のF”(u,v)の量子化値がFe (u,v)の量子化代表値Ff (u,v)に一致しない現象がおき、誤差となる。ただし、この現象の影響はそれほど大きくないため、ノンイントラ符号化においても再量子化歪みを大きく抑制することができる。
【0048】
そこで、本発明では、量子化ステップQ2で符号化した場合のDCT成分の量子化結果と、量子化ステップQ1で符号化・復号化したのち量子化ステップQ2で符号化した場合のDCT成分の量子化結果との差分を誤差補償信号として、これを量子化ステップQ1で符号化した場合のDCT成分の量子化結果に加算して符号化するように符号化器を構成する。そして、このとき、単段接続系の予測画像と2段接続系の予測画像とを一致させるという構成を採る。
【0049】
これにより、本発明によれば、ノンイントラ符号化の場合でも、次に量子化ステップQ2で再符号化しても再量子化歪みがほとんど生じないようにすることができる。
【0050】
このような構成を採る本発明の符号化器によって生成されたビットストリームは、誤差補償信号が加わっているものの、量子化ステップQ1によって量子化されたビットストリームであることから、普通のデコーダを使い量子化ステップQ1によって通常どおりデコードすることができる。
【0051】
本発明の符号化器では、このビットストリームを生成する際に、量子化ステップQ2をユーザーデータなどにあらかじめ書き込んで伝送しておくことで、再びデコードし、エンコードする際に、その量子化ステップQ2を使って符号化することにより、2段接続系にも関わらず、再量子化歪みが生じない2段目の符号化を実現できるようになる。
【0052】
このように、本発明では、多段符号化の際に、2段目以降で発生する再量子化歪みを補償する誤差補償信号を、あらかじめ初段の符号化時に埋め込んでおくことで、再符号化時の再量子化歪みを大きく抑制することを実現する。
【0053】
すなわち、図7に示すように、原画像をビットレートR1で符号化・復号化したのち、ビットレートR2(R1>R2)で再符号化するような2段接続系の2段目のビットレートR2の画質は、原画像から直接ビットレートR2で符号化した場合の画質に比べて再量子化歪みによって低下する。
【0054】
そこで、原画像と、原画像から直接ビットレートR2で符号化した画像とを用いて、本発明による手法によりビットレートR1で符号化・復号化を行なえば、2段目でビットレートR2で再符号化した際に、再量子化歪みによる画質低下を起こすことなく、原画像から直接ビットレートR2で符号化した場合の画質とほぼ同等の画質にすることができる。
【0055】
なお、本発明による符号化は、かかる効果を得る手段として、誤差補償信号を埋め込みながら符号化を行うことから、その影響で、1段目のビットレートR1で符号化した場合の画質が低下することになる。
【0056】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態に従って本発明を詳細に説明する。
【0057】
(1)第1の実施形態例
本実施形態例は、動き補償を行わずに入力画像(原画像)の符号化を行うときに本発明を適用した実施形態例であり、このとき、量子化値で表される誤差補償信号を用いる構成を採っている。
【0058】
図8に本実施形態例を図示する。ここで、この実施形態例は請求項4に対応するものである。
【0059】
図8に示す実施形態例に従い、各マクロブロックに対して、以下のようにして符号化を行なう。各マクロブロックの符号化はイントラ符号化を行なう。
【0060】
入力画像XをDCTし、それぞれの周波数成分信号を得る。ここで、DCTタイプは各マクロブロックごとに適応的に判定するものとする。
【0061】
各マクロブロックの周波数成分信号を量子化ステップQ2に基づき量子化して量子化周波数成分信号Aを求め、また、同周波数成分信号を量子化ステップQ1に基づき量子化して量子化周波数成分信号Bを求める。
【0062】
そして、量子化周波数成分信号Bを量子化ステップQ1に基づき逆量子化し、さらに量子化ステップQ2に基づき量子化して量子化周波数成分信号Cを求める。
【0063】
そして、量子化周波数成分信号Aから量子化周波数成分信号Cを減算することで誤差補償信号Dを得て、その誤差補償信号Dに量子化周波数成分信号Bを加算して量子化周波数成分信号Eを求める。
【0064】
そして、その量子化周波数成分信号Eと各種符号化パラメータとをMPEG−2の規格にもとづいて可逆符号化してMPEG−2ビットストリームを生成し、また、量子化ステップQ2を可逆符号化して、そのビットストリームのユーザデータ領域に埋め込む。
【0065】
ここで、各量子化処理はMPEG−2に従うものとし、量子化マトリックスは共通のものを使用する。また、量子化ステップQ1,Q2については、Q2の方がQ1よりも大きいものとする。また、同じマクロブロックの処理に対しては、同じDCTタイプで上記処理を行うものとする。
【0066】
図9に、図8に示す本実施形態例を装置構成で実現すべく構成される符号化装置の一実施形態例を図示する。ここで、この実施形態例に従う符号化装置は請求項11に対応するものである。
【0067】
この符号化装置の持つ各処理手段はコンピュータプログラムで実現できるものであり、このコンピュータプログラムは、半導体メモリなどの記録媒体に記録して提供することができる。
【0068】
図9の実施形態例に従う符号化装置は、第1の符号化部10と、第2の符号化部11と、第3の符号化部12と、第4の符号化部13と、誤差補償信号算出部14とを備える。
【0069】
図10に、図8との対応をとりつつ、これらの符号化部10〜13と誤差補償信号算出部14の持つ機能を図示する。
【0070】
この図に示すように、第1の符号化部10は、入力画像信号XをDCTし、その結果を量子化ステップQ2に基づき量子化して量子化周波数成分信号Aを得るように処理する。
【0071】
第2の符号化部11は、入力画像信号XをDCTし、その結果を量子化ステップQ1に基づき量子化し、その結果を量子化ステップQ1に基づき逆量子化し、その結果を逆DCTして再生画像信号αを得るように処理する。
【0072】
第3の符号化部12は、再生画像信号αをDCTし、その結果を量子化ステップQ2に基づき量子化して量子化周波数成分信号Cを得るように処理する。
【0073】
誤差補償信号算出部14は、量子化周波数成分信号Aから量子化周波数成分信号Cを減算して誤差補償信号Dを得るように処理する。
【0074】
第4の符号化部13は、入力画像信号XをDCTし、その結果を量子化ステップQ1に基づき量子化して量子化周波数成分信号Bを得て、その量子化周波数成分信号Bに誤差補償信号Dを加算することで量子化周波数成分信号Eを得て、その量子化周波数成分信号Eを可逆符号化するとともに、量子化ステップQ1,Q2を可逆符号化するように処理する。
【0075】
この装置構成に従って、本実施形態例により構成される符号化装置が構築されることになる。
【0076】
(2)第2の実施形態例
本実施形態例は、動き補償を行わずに入力画像(原画像)の符号化を行うときに本発明を適用した実施形態例であり、このとき、画像信号で表される誤差補償信号を用いる構成を採っている。
【0077】
図11に本実施形態例を図示する。ここで、この実施形態例は請求項5に対応するものである。
【0078】
図11に示す実施形態例に従い、各マクロブロックに対して、以下のようにして符号化を行なう。各マクロブロックの符号化はイントラ符号化を行なう。
【0079】
入力画像XをDCTし、それぞれの周波数成分信号を得る。ここで、DCTタイプは各マクロブロックごとに適応的に判定するものとする。
【0080】
各マクロブロックの周波数成分信号を量子化ステップQ2に基づき量子化し、その結果を量子化ステップQ2に基づき逆量子化し、その結果を逆DCTして再生画像信号Aを求める。
【0081】
そして、同周波数成分信号を量子化ステップQ1に基づき量子化し、その結果を量子化ステップQ1に基づき逆量子化し、その結果を量子化ステップQ2に基づき量子化し、その結果を量子化ステップQ2に基づき逆量子化し、その結果を逆DCTして再生画像信号Bを求める。
【0082】
そして、再生画像信号Aから再生画像信号Bを減算し、その減算画像信号の各画素の輝度色差データに“Q1/Q2”を乗じて誤差補償信号Cを得て、それに入力画像信号Xを加算して画像信号Dを求める。
【0083】
そして、画像信号DのDCTによって得られる周波数成分信号を量子化ステップQ1に基づき量子化して量子化周波数成分信号Eを求める。
【0084】
そして、量子化周波数成分信号Eと各種符号化パラメータとをMPEG−2の規格にもとづいて可逆符号化してMPEG−2ビットストリームを生成し、また、量子化ステップQ2を可逆符号化して、そのビットストリームのユーザデータ領域に埋め込む。
【0085】
ここで、各量子化処理はMPEG−2に従うものとし、量子化マトリックスは共通のものを使用する。また、量子化ステップQ1,Q2については、Q2の方がQ1よりも大きいものとする。また、同マクロブロックの処理に対しては、同じDCTタイプで上記処理を行うものとする。
【0086】
本実施形態例は、誤差補償信号を量子化DCT成分の差分ではなく、それを復号した画像成分の差分として求め、誤差補償信号を加算する対象も、量子化DCT成分ではなくて、その前段の画像成分となっている点において第1の実施形態例と異なる。
【0087】
これは、DCT変換が線形変換であるため、周波数領域における加減算と空間領域(画像成分)における加減算とが等価であることを利用している。これによって、DCT成分の入出力機構を設ける必要がなくなり、処理が簡素化されるという利点が得られる。
【0088】
図12に、図11に示す本実施形態例を装置構成で実現すべく構成される符号化装置の一実施形態例を図示する。ここで、この実施形態例に従う符号化装置は請求項12に対応するものである。
【0089】
この符号化装置の持つ各処理手段はコンピュータプログラムで実現できるものであり、このコンピュータプログラムは、半導体メモリなどの記録媒体に記録して提供することができる。
【0090】
図12の実施形態例に従う符号化装置は、第1の符号化部20と、第2の符号化部21と、第3の符号化部22と、第4の符号化部23と、誤差補償信号算出部24とを備える。
【0091】
図13に、図11との対応をとりつつ、これらの符号化部20〜23と誤差補償信号算出部24の持つ機能を図示する。
【0092】
この図に示すように、第1の符号化部20は、入力画像信号XをDCTし、その結果を量子化ステップQ2に基づき量子化し、その結果を量子化ステップQ2に基づき逆量子化し、その結果を逆DCTして再生画像信号Aを得るように処理する。
【0093】
第2の符号化部21は、入力画像信号XをDCTし、その結果を量子化ステップQ1に基づき量子化し、その結果を量子化ステップQ1に基づき逆量子化し、その結果を逆DCTして再生画像信号αを得るように処理する。
【0094】
第3の符号化部22は、再生画像信号αをDCTし、その結果を量子化ステップQ2に基づき量子化し、その結果を量子化ステップQ2に基づき逆量子化し、その結果を逆DCTして再生画像信号Bを得るように処理する。
【0095】
誤差補償信号算出部24は、再生画像信号Aから再生画像信号Bを減算し、その減算画像信号の各画素の輝度色差データに“Q1/Q2”を乗じて誤差補償信号Cを得て、それに入力画像信号Xを加算して画像信号Dを得るように処理する。
【0096】
第4の符号化部23は、画像信号DをDCTし、その結果を量子化ステップQ1に基づき量子化して量子化周波数成分信号Eを得て、それを可逆符号化するとともに、量子化ステップQ1,Q2を可逆符号化するように処理する。
【0097】
この装置構成に従って、本実施形態例により構成される符号化装置が構築されることになる。
【0098】
(3)第3の実施形態例
本実施形態例は、動き補償を行って入力画像(原画像)の符号化を行うときに本発明を適用した実施形態例であり、このとき、量子化値で表される誤差補償信号を用いる構成を採っている。
【0099】
図14及び図15に本実施形態例を図示する。ここで、この実施形態例は請求項6,8,10に対応するものである。
【0100】
図14及び図15に従い、各マクロブロックについて以下の処理を行なう。ここで、図14の実施形態例と図15の実施形態例とでは、予測画像信号P1,P2の生成方法が異なっている。
【0101】
入力画像信号Xと後述の方法で求める予測画像信号P2との差分信号をDCTすることによって得られる周波数成分信号を、量子化ステップQ2に基づき量子化して量子化周波数成分信号Aを求める。
【0102】
また、入力画像信号Xと後述の方法で求める予測画像信号P1との差分信号をDCTすることによって得られる周波数成分信号を、量子化ステップQ1に基づき量子化して量子化周波数成分信号Bを求める。
【0103】
そして、量子化周波数成分信号Bを量子化ステップQ1に基づき逆量子化し、さらに逆DCTし、その結果得られる画像信号に予測画像信号P1を加算して再生画像信号Cを求める。さらに、その再生画像信号Cと予測画像信号P2との差分信号をDCTすることによって得られる周波数成分信号を、量子化ステップQ2に基づき量子化して量子化周波数成分信号Dを求める。
【0104】
そして、量子化周波数成分信号Aから量子化周波数成分信号Dを減算して誤差補償信号Eを得て、その誤差補償信号Eに量子化周波数成分信号Bを加算することで量子化周波数成分信号Fを求める。
【0105】
そして、量子化周波数成分信号Fと各種符号化パラメータとをMPEG−2の規格にもとづいて可逆符号化してMPEG−2ビットストリームを生成し、また、量子化ステップQ2を可逆符号化して、そのビットストリームのユーザデータ領域に埋め込む。
【0106】
一方、上述の予測画像信号P1は、図14の実施形態例の場合には以下のようにして決定する。
【0107】
すなわち、量子化周波数成分信号Fを量子化ステップQ1に基づき逆量子化し、さらに逆DCTして、その結果得られる画像信号に予測画像信号P1を加算することで再生画像信号をL1を得て、それを蓄積する。そして、入力画像信号Xとその蓄積した再生画像信号L1とから動きベクトルを検出して、その動きベクトルとその再生画像信号L1とに基づいて次のフレームの符号化における予測画像信号P1を決定する。
【0108】
また、上述の予測画像信号P2は、図14の実施形態例の場合には以下のようにして決定する。
【0109】
すなわち、量子化周波数成分信号Aを量子化ステップQ2に基づき逆量子化し、さらに逆DCTして、その結果得られる画像信号に予測画像信号P2を加算することで再生画像信号L2を得て、それを蓄積する。そして、入力画像信号Xとその蓄積した再生画像信号L2とから動きベクトルを検出して、その動きベクトルとその再生画像信号L2とに基づいて次のフレームの符号化における予測画像信号P2を決定する。
【0110】
一方、上述の予測画像P1は、図15の実施形態例の場合には以下のようにして決定する。
【0111】
すなわち、量子化周波数成分信号Fを量子化ステップQ1に基づき逆量子化し、さらに逆DCTして、その結果得られる画像信号に予測画像信号P1を加算することで再生画像信号をL1を得て、それを蓄積する。そして、入力画像信号Xとその蓄積した再生画像信号L1とから動きベクトルを検出して、その動きベクトルとその再生画像信号L1とに基づいて次のフレームの符号化における予測画像信号P1を決定する。
【0112】
また、上述の予測画像信号P2は、図15の実施形態例の場合には以下のようにして決定する。
【0113】
すなわち、再生画像信号L1と予測画像信号P2との差分のDCTによって得られる周波数成分信号を、量子化ステップQ2に基づき量子化し、その結果を量子化ステップQ2に基づき逆量子化し、その結果を逆DCTして、その結果得られる画像信号に予測画像信号P2を加算することで再生画像信号L2を得て、それを蓄積する。そして、入力画像信号Xと再生画像信号L2とから動きベクトルを検出して、その動きベクトルとその再生画像信号L2とに基づいて次のフレームの符号化における予測画像P2を決定する。
【0114】
ただし、上記の処理において、同じマクロブロックの処理に対しては、同じイントラインタ判定、DCTタイプで上記処理を行なうものとする。また、予測画像信号P1,P2とも、イントラインタ判定でイントラ符号化が選択された場合には、全ての画素値がゼロの値をとるものとする。また、各量子化処理はMPEG−2に従うものとし、量子化マトリックスは共通のものを使用する。また、量子化ステップQ1、Q2については、Q2の方がQ1よりも大きいものとする。
【0115】
図14の実施形態例と図15の実施形態例とでは、予測画像信号P2とその元となる再生画像信号L2の生成方法が異なっている。図15の実施形態例に従うと、予測画像信号P2および再生画像信号L2は、本実施形態例の符号化手法で生成されたビットストリームがデコードされ、再びエンコードされる場合に内部で生成される予測画像信号および再生画像信号と一致するため、誤差が蓄積しないという長所がある。
【0116】
図16に、図14に示す本実施形態例を装置構成で実現すべく構成される符号化装置の一実施形態例を図示する。ここで、この実施形態例に従う符号化装置は請求項13/15に対応するものである。
【0117】
この符号化装置の持つ各処理手段はコンピュータプログラムで実現できるものであり、このコンピュータプログラムは、半導体メモリなどの記録媒体に記録して提供することができる。
【0118】
図14の実施形態例に従う符号化装置は、第1の符号化部30と、第2の符号化部31と、第3の符号化部32と、第4の符号化部33と、誤差補償信号算出部34とを備える。
【0119】
図17に、図14との対応をとりつつ、これらの符号化部30〜33と誤差補償信号算出部34の持つ機能を図示する。
【0120】
第1の符号化部30は、原画像Xを入力画像とし、動き補償の参照画像として第3の符号化部32へ転送する予測画像画像P2を使用して、ビットレートR2(量子化ステップQ2)でMPEG−2ビデオ符号化を行なう。また、各ブロックの量子化周波数成分信号Aを出力する。
【0121】
第2の符号化部31は、原画像Xを入力画像とし、動き補償の参照画像として第4の符号化部33から転送されてくる予測画像信号P1を使用して、ピクチャタイプと各マクロブロックのフィールド・フレームDCT判定とイントラ・ノンイントラ判定結果とを第1の符号化部30に一致させながら、ビットレートR1(量子化ステップQ1)でMPEG−2ビデオ符号化を行なう。
【0122】
第3の符号化部32は、第2の符号化部31の生成する局所再生画像Cを入力画像とし、動き補償の参照画像として第1の符号化部30から転送されてくる予測画像画像P2を使用して、ピクチャタイプと各マクロブロックのフィールド・フレームDCT判定とイントラ・ノンイントラ判定結果と動きベクトルおよび予測モードと量子化ステップとを第1の符号化部30に一致させながら、ビットレートR2(量子化ステップQ2)でMPEG−2ビデオ符号化を行なう。また、各ブロックの量子化周波数成分信号Dを出力する。
【0123】
誤差補償信号算出部34は、第1の符号化部30から出力された各ブロックの量子化周波数成分信号Aと、第3の符号化部32から出力された各ブロックの量子化周波数成分信号Dとの差分から各ブロックの誤差補償信号Eを求める。
【0124】
第4の符号化部33は、原画像Xを入力画像とし、ピクチャタイプと各マクロブロックのフィールド・フレームDCT判定とイントラ・ノンイントラ判定結果とを第1の符号化部30に一致させ、また、動きベクトルおよび予測モードと量子化ステップとを第2の符号化部31に一致させながら、量子化された周波数成分に誤差補償信号算出部34から受け取った誤差補償信号Eをブロック加算しながら、ビットレートR1(量子化ステップQ1)でMPEG−2ビデオ符号化を行なう。
【0125】
この符号化装置の出力ストリームとして、第4の符号化部33の出力ストリームを出力するとともに、そのユーザデータ領域に、第1の符号化部30における動きベクトルおよび予測モードと量子化ステップとを出力する。
【0126】
この図16及び図17に示す装置構成に従って、図14に示す本実施形態例により構成される符号化装置が構築されることになる。
【0127】
図18に、図15に示す本実施形態例を装置構成で実現すべく構成される符号化装置の一実施形態例を図示する。ここで、この実施形態例に従う符号化装置は請求項13/17に対応するものである。
【0128】
この符号化装置の持つ各処理手段はコンピュータプログラムで実現できるものであり、このコンピュータプログラムは、半導体メモリなどの記録媒体に記録して提供することができる。
【0129】
図18の実施形態例に従う符号化装置は、第1の符号化部40と、第2の符号化部41と、第3の符号化部42と、第4の符号化部43と、第5の符号化部44と、誤差補償信号算出部45とを備える。
【0130】
図19に、図15との対応をとりつつ、これらの符号化部40〜44と誤差補償信号算出部45の持つ機能を図示する。
【0131】
第1の符号化部40は、原画像Xを入力画像とし、動き補償の参照画像として第5の符号化部44から転送されてくる予測画像信号P2を使用して、ビットレートR2(量子化ステップQ2)でMPEG−2ビデオ符号化を行なう。また、各ブロックの量子化周波数成分信号Aを出力する。
【0132】
第2の符号化部41は、原画像Xを入力画像とし、動き補償の参照画像として第4の符号化部43から転送されてくる予測画像信号P1を使用して、ピクチャタイプと各マクロブロックのフィールド・フレームDCT判定とイントラ・ノンイントラ判定結果と動きベクトルおよび予測モードとを第1の符号化部40に一致させながら、ビットレートR1(量子化ステップQ1)でMPEG−2ビデオ符号化を行なう。
【0133】
第3の符号化部42は、第2の符号化部41の生成する局所再生画像Cを入力画像とし、動き補償の参照画像として第5の符号化部44から転送されてくる予測画像信号P2を使用して、ピクチャタイプと各マクロブロックのフイールド・フレームDCT判定とイントラ・ノンイントラ判定結果と動きベクトルおよび予測モードと量子化ステップとを第1の符号化部40に一致させながら、ビットレートR2(量子化ステップQ2)でMPEG−2ビデオ符号化を行なう。また、各ブロックの量子化周波数成分信号Dを出力する。
【0134】
誤差補償信号算出部45は、第1の符号化部40から出力された各ブロックの量子化周波数成分信号Aと、第3の符号化部42から出力された各ブロックの量子化周波数成分信号Dとの差分から各ブロックの誤差補償信号Eを求める。
【0135】
第4の符号化部43は、原画像Xを入力画像とし、ピクチャタイプと各マクロブロックのフィールド・フレームDCT判定とイントラ・ノンイントラ判定結果と動きベクトルおよび予測モードとを第1の符号化部40に一致させ、また、量子化ステップを第2の符号化部41に一致させながら、量子化された周波数成分に誤差補償信号算出部45から受け取った誤差補償信号Eをブロックごとに加算しながら、ビットレートR1(量子化ステップQ1)でMPEG−2ビデオ符号化を行なう。
【0136】
第5の符号化部44は、第4の符号化部43の生成する再生画像信号L1(局所復号画像)を入力画像とし、ピクチャタイプと各マクロブロックのフィールド・フレームDCT判定とイントラ・ノンイントラ判定結果と動きベクトルおよび予測モードと量子化ステップとを第1の符号化部40に一致させながら、ビットレートR2(量子化ステップQ2)でMPEG−2ビデオ符号化を行なう。
【0137】
この符号化装置の出力ストリームとして、第4の符号化部43の出力ストリームを出力するとともに、そのユーザデータ領域に第1の符号化部40における量子化ステップを出力する。
【0138】
この図18及び図19に示す装置構成に従って、図15に示す本実施形態例により構成される符号化装置が構築されることになる。
【0139】
(4)第4の実施形態例
本実施形態例は、動き補償を行って入力画像(原画像)の符号化を行うときに本発明を適用した実施形態例であり、このとき、画像信号で表される誤差補償信号を用いる構成を採っている。
【0140】
図20及び図21に本実施形態例を図示する。ここで、この実施形態例は請求項7,9,10に対応するものである。
【0141】
図20及び図21に従い、各マクロブロックについて以下の処理を行なう。ここで、図20の実施形態例と図21の実施形態例とでは、予測画像信号P1,P2の生成方法が異なっている。
【0142】
入力画像信号Xと後述の方法で求める予測画像信号P2との差分信号をDCTすることによって得られる周波数成分信号を、量子化ステップQ2に基づき量子化し、その結果を量子化ステップQ2に基づき逆量子化し、その結果を逆DCTし、その結果に予測画像信号P2を加算することで再生画像信号Aを求める。
【0143】
また、入力画像信号Xと後述の方法で求める予測画像信号P1との差分信号をDCTすることによって得られる周波数成分信号を、量子化ステップQ1に基づき量子化し、その結果を量子化ステップQ1に基づき逆量子化し、さらに逆DCTし、その結果得られる画像信号に予測画像信号P1を加算することで再生画像信号Bを得て、さらに、その再生画像信号Bと予測画像信号P2の差分信号をDCTすることによって得られる周波数成分信号を、量子化ステップQ2に基づき量子化し、その結果を量子化ステップQ2に基づき逆量子化し、その結果を逆DCTし、その結果に予測画像信号P2を加算することで再生画像信号Cを求める。
【0144】
そして、再生画像信号Aから再生画像信号Cを減算し、その減算画像信号の各画素の輝度色差データに“Q1/Q2”を乗じて誤差補償信号Dを得て、それに入力画像信号Xに加算して画像信号Eを求める。
【0145】
そして、画像信号Eと予測画像信号P1との差分信号のDCTによって得られる周波数成分信号を、量子化ステップQ1に基づき量子化し量子化周波数成分信号Fを求める。
【0146】
そして、量子化周波数成分信号Fと各種符号化パラメータとをMPEG−2の規格にもとづいて可逆符号化してMPEG−2ビットストリームを生成し、また、量子化ステップQ2を可逆符号化して、そのビットストリームのユーザデータ領域に埋め込む。
【0147】
ここで、各量子化処理はMPEG−2に従うものとし、量子化マトリックスは共通のものを使用する。また、量子化ステップQ1,Q2については、Q2の方がQ1よりも大きいものとする。また、同マクロブロックの処理に対しては、同じDCTタイプで上記処理を行うものとする。
【0148】
一方、上述の予測画像信号P1は、図20の実施形態例の場合には以下のようにして決定する。
【0149】
すなわち、量子化周波数成分信号Fを量子化ステップQ1に基づき逆量子化し、さらに逆DCTして、その結果得られる画像信号に予測画像信号P1を加算することで再生画像信号をL1を得て、それを蓄積する。そして、入力画像信号Xとその蓄積した再生画像信号L1とから動きベクトルを検出して、その動きベクトルとその再生画像信号L1とに基づいて次のフレームの符号化における予測画像信号P1を決定する。
【0150】
また、上述の予測画像信号P2は、図20の実施形態例の場合には以下のようにして決定する。
【0151】
すなわち、入力画像信号Xと再生画像信号Aとから動きベクトルを検出して、その動きベクトルとその再生画像信号Aとに基づいて次のフレームの符号化における予測画像信号P2を決定する。
【0152】
一方、上述の予測画像信号P1は、図21の実施形態例の場合には以下のようにして決定する。
【0153】
すなわち、量子化周波数成分信号Fを量子化ステップQ1に基づき逆量子化し、さらに逆DCTして、その結果得られる画像信号に予測画像信号P1を加算することで再生画像信号をL1を得て、それを蓄積する。そして、入力画像信号Xとその蓄積した再生画像信号L1とから動きベクトルを検出して、その動きベクトルとその再生画像信号L1とに基づいて次のフレームの符号化における予測画像信号P1を決定する。
【0154】
また、上述の予測画像信号P2は、図21の実施形態例の場合には以下のようにして決定する。
【0155】
すなわち、再生画像信号L1と予測画像信号P2との差分のDCTによって得られる周波数成分信号を、量子化ステップQ2に基づき量子化し、その結果を量子化ステップQ2に基づき逆量子化し、その結果を逆DCTして、その結果得られる画像信号に予測画像信号P2を加算することで再生画像信号L2を得て、それを蓄積する。そして、入力画像信号Xと再生画像信号L2とから動きベクトルを検出して、その動きベクトルとその再生画像信号L2とに基づいて次のフレームの符号化における予測画像P2を決定する。
【0156】
ただし、上記の処理において、同じマクロブロックの処理に対しては、同じイントラインタ判定、DCTタイプで上記処理を行なうものとする。また、予測画像信号P1,P2とも、イントラインタ判定でイントラ符号化が選択された場合には、全ての画素値がゼロの値をとるものとする。また、各量子化処理はMPEG−2に従うものとし、量子化マトリックスは共通のものを使用する。また、量子化ステップQ1、Q2については、Q2の方がQ1よりも大きいものとする。
【0157】
図20の実施形態例と図21の実施形態例とでは、予測画像信号P2とその元となる再生画像信号L2の生成方法が異なっている。図21の実施形態例に従うと、予測画像信号P2および再生画像信号L2は、本実施形態例の符号化手法で生成されたビットストリームがデコードされ、再びエンコードされる場合に内部で生成される予測画像信号および再生画像信号と一致するため、誤差が蓄積しないという長所がある。
【0158】
本実施形態例は、誤差補償信号を量子化DCT成分の差分ではなく、それを復号した画像成分の差分として求め、誤差補償信号を加算する対象も、量子化DCT成分ではなくて、その前段の画像成分となっている点において第3の実施形態例と異なる。
【0159】
これは、DCT変換が線形変換であるため、周波数領域における加減算と空間領域(画像成分)における加減算とが等価であることを利用している。これによって、DCT成分の入出力機構を設ける必要がなくなり、処理が簡素化されるという利点が得られる。
【0160】
図22に、図20に示す本実施形態例を装置構成で実現すべく構成される符号化装置の一実施形態例を図示する。ここで、この実施形態例に従う符号化装置は請求項14/16に対応するものである。
【0161】
この符号化装置の持つ各処理手段はコンピュータプログラムで実現できるものであり、このコンピュータプログラムは、半導体メモリなどの記録媒体に記録して提供することができる。
【0162】
図22の実施形態例に従う符号化装置は、第1の符号化部50と、第2の符号化部51と、第3の符号化部52と、第4の符号化部53と、誤差補償信号算出部54とを備える。
【0163】
図23に、図20との対応をとりつつ、これらの符号化部50〜53と誤差補償信号算出部54の持つ機能を図示する。
【0164】
第1の符号化部50は、原画像Xを入力画像とし、動き補償の参照画像として第3の符号化部52へ転送する予測画像信号P2を使用して、ビットレートR2(量子化ステップQ2)でMPEG−2ビデオ符号化を行なう。
【0165】
第2の符号化部51は、原画像Xを入力画像とし、動き補償の参照画像として第4の符号化部53から転送されてくる予測画像信号P1を使用して、ピクチャタイプと各マクロブロックのフィールド・フレームDCT判定とイントラ・ノンイントラ判定結果とを第1の符号化部50に一致させながら、ビットレートR1(量子化ステップQ1)でMPEG−2ビデオ符号化を行なう。
【0166】
第3の符号化部52は、第2の符号化部51の生成する局所再生画像Bを入力画像とし、動き補償の参照画像として第1の符号化部50から転送されてくる予測画像信号P2を使用して、ピクチャタイプと各マクロブロックのフィールド・フレームDCT判定とイントラ・ノンイントラ判定結果と動きベクトルおよび予測モードと量子化ステップとを第1の符号化部50に一致させながら、ビットレートR2(量子化ステップQ2)でMPEG−2ビデオ符号化を行なう。
【0167】
誤差補償信号算出部54は、第1の符号化部50から出力された局所復号画像Aと、第3の符号化部52から出力された局所復号画像Cとの差分に対し、そのマクロブロックの第1の符号化部50における量子化ステップと第3の符号化部52における量子化ステップとの比率を乗じることで、誤差補償信号Dを求める。
【0168】
第4の符号化部53は、原画像Xに誤差補償信号Dを加算した画像信号Eを入力画像とし、ピクチャタイプと各マクロブロックのフィールド・フレームDCT判定とイントラ・ノンイントラ判定結果とを第1の符号化部50に一致させ、また、動きベクトルおよび予測モードと量子化ステップとを第2の符号化部51に一致させながら、ビットレートR1(量子化ステップQ1)でMPEG−2ビデオ符号化を行なう。
【0169】
この符号化装置の出力ストリームとして、第4の符号化部53の出力ストリームを出力するとともに、そのユーザデータ領域に、第1の符号化部50における動きベクトルおよび予測モードと量子化ステップとを出力する。
【0170】
この図22及び図23に示す装置構成に従って、図20に示す本実施形態例により構成される符号化装置が構築されることになる。
【0171】
図24に、図21に示す本実施形態例を装置構成で実現すべく構成される符号化装置の一実施形態例を図示する。ここで、この実施形態例に従う符号化装置は請求項14/17に対応するものである。
【0172】
この符号化装置の持つ各処理手段はコンピュータプログラムで実現できるものであり、このコンピュータプログラムは、半導体メモリなどの記録媒体に記録して提供することができる。
【0173】
図24の実施形態例に従う符号化装置は、第1の符号化部60と、第2の符号化部61と、第3の符号化部62と、第4の符号化部63と、第5の符号化部64と、誤差補償信号算出部65とを備える。
【0174】
図25に、図21との対応をとりつつ、これらの符号化部60〜64と誤差補償信号算出部65の持つ機能を図示する。
【0175】
第1の符号化部60は、原画像Xを入力画像とし、動き補償の参照画像として第5の符号化部64から転送されてくる予測画像信号P2を使用して、ビットレートR2(量子化ステップQ2)でMPEG−2ビデオ符号化を行なう。
【0176】
第2の符号化部61は、原画像Xを入力画像とし、動き補償の参照画像として第4の符号化部63から転送されてくる予測画像信号P1を使用して、ピクチャタイプと各マクロブロックのフィールド・フレームDCT判定とイントラ・ノンイントラ判定結果とを第1の符号化部60に一致させながら、ビットレートR1(量子化ステップQ1)でMPEG−2ビデオ符号化を行なう。
【0177】
第3の符号化部62は、第2の符号化部61の生成する局所再生画像Bを入力画像とし、動き補償の参照画像として第5の符号化部64から転送されてくる予測画像信号P2を使用して、ピクチャタイプと各マクロブロックのフィールド・フレームDCT判定とイントラ・ノンイントラ判定結果と動きベクトルおよび予測モードと量子化ステップとを第1の符号化部60に一致させながら、ビットレートR2(量子化ステップQ2)でMPEG−2ビデオ符号化を行なう。
【0178】
誤差補償信号算出部65は、第1の符号化部50から出力された局所復号画像Aと、第3の符号化部62から出力された局所復号画像Cとの差分に対し、そのマクロブロックの第1の符号化部60における量子化ステップと第3の符号化部63における量子化ステップとの比率を乗じることで、誤差補償信号Dを求める。
【0179】
第4の符号化部63は、原画像Xに誤差補償信号Dを加算した画像信号Eを入力画像とし、ピクチャタイプと各マクロブロックのフィールド・フレームDCT判定とイントラ・ノンイントラ判定結果とを第1の符号化部60に一致させ、また、動きベクトルおよび予測モードと量子化ステップとを第2の符号化部61に一致させながら、ビットレートR1(量子化ステップQ1)でMPEG−2ビデオ符号化を行なう。
【0180】
第5の符号化部64は、第4の符号化部63の生成する再生画像信号L1(局所復号画像)を入力画像とし、ピクチャタイプと各マクロブロックのフィールド・フレームDCT判定とイントラ・ノンイントラ判定結果と動きベクトルおよび予測モードと量子化ステップとを第1の符号化部60に一致させながら、ビットレートR2(量子化ステップQ2)でMPEG−2ビデオ符号化を行なう。
【0181】
この符号化装置の出力ストリームとして、第4の符号化部63の出力ストリームを出力するとともに、そのユーザデータ領域に、第1の符号化部60における動きベクトルおよび予測モードと量子化ステップとを出力する。
【0182】
この図24及び図25に示す装置構成に従って、図21に示す本実施形態例により構成される符号化装置が構築されることになる。
【0183】
(5)本実施形態例により符号化されたビットストリームの再符号方法
次に、図26に従って、第1の実施形態例から第4の実施形態例のいずれかの実施形態例によって符号化され、ユーザデータ領域内に量子化ステップが書き込まれているビットストリームを受け取るときに、このビットストリームを復号し再符号化する処理について説明する。
【0184】
このビットストリームを復号する際に、通常のMPEG−2ビデオ規格にもとづいて復号画像を得るとともに、このビットストリームのシンタクスのDCT係数以外のパラメータと、ユーザデータ領域内の量子化ステップとを抽出し、復号画像信号と共に伝送する。
【0185】
ビットストリームのシンタクスのDCT係数以外のパラメータを画像信号と共に伝送する方法としては、SMPTE−319Mに規定されているような画像信号の色差信号の下位ビットに埋め込んで伝送する方法や、画像信号の無効領域などに重畳して伝送する方法などがあり、どの方法を利用するかは発明の範囲外である。しかし、いずれの方法でも、使用方法が未定であるビット領域があるため、この領域に、ユーザデータ領域内の量子化ステップを埋め込むことで、復号画像信号と共に伝送することが可能である。
【0186】
再び符号化をする際に、各符号化パラメータに関して量子化ステップに関してはもともとユーザデータ領域に書き込まれていたパラメータを使用して符号化をし、それ以外の種類のパラメータはもともとビットストリームシンタクス上にあった符号化パラメータを使用する符号化を行なうことで、再量子化歪みが生じない高画質の画像符号化が実現される。
【0187】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、1段目で、ある量子化ステップを用いて入力画像を符号化して復号化し、2段目で、その量子化ステップよりも大きな量子化ステップを用いて復号画像を符号化して復号化するという再符号化を行うときに、2段目の再符号化時に発生する再量子化歪みを抑制できるようにことで、高画質の画像符号化を実現できるになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用される画像処理システムの説明図である。
【図2】再量子化歪みの説明図である。
【図3】線形量子化器の説明図である。
【図4】本発明の適用される画像処理システムの説明図である。
【図5】再量子化歪みの説明図である。
【図6】デッドゾーン付き量子化器の説明図である。
【図7】本発明の説明図である。
【図8】本発明の一実施形態例である。
【図9】本発明の一実施形態例である。
【図10】本発明の一実施形態例である。
【図11】本発明の一実施形態例である。
【図12】本発明の一実施形態例である。
【図13】本発明の一実施形態例である。
【図14】本発明の一実施形態例である。
【図15】本発明の一実施形態例である。
【図16】本発明の一実施形態例である。
【図17】本発明の一実施形態例である。
【図18】本発明の一実施形態例である。
【図19】本発明の一実施形態例である。
【図20】本発明の一実施形態例である。
【図21】本発明の一実施形態例である。
【図22】本発明の一実施形態例である。
【図23】本発明の一実施形態例である。
【図24】本発明の一実施形態例である。
【図25】本発明の一実施形態例である。
【図26】ビットストリームの再符号方法の説明図である。
【符号の説明】
10 第1の符号化部
11 第2の符号化部
12 第3の符号化部
13 第4の符号化部
14 誤差補償信号算出部
20 第1の符号化部
21 第2の符号化部
22 第3の符号化部
23 第4の符号化部
24 誤差補償信号算出部
30 第1の符号化部
31 第2の符号化部
32 第3の符号化部
33 第4の符号化部
34 誤差補償信号算出部
40 第1の符号化部
41 第2の符号化部
42 第3の符号化部
43 第4の符号化部
44 第5の符号化部
45 誤差補償信号算出部
50 第1の符号化部
51 第2の符号化部
52 第3の符号化部
53 第4の符号化部
54 誤差補償信号算出部
60 第1の符号化部
61 第2の符号化部
62 第3の符号化部
63 第4の符号化部
64 第5の符号化部
65 誤差補償信号算出部
Claims (19)
- 1段目で、ある量子化ステップを用いて入力画像を符号化して復号化し、2段目で、その量子化ステップよりも大きい量子化ステップを用いて該復号画像を符号化して復号化する画像処理システムで用いられる画像符号化方法であって、
1段目の符号化の際に、2段構成で符号化するときに得られる量子化信号と、2段目のみで符号化するときに得られる量子化信号との差分量子化信号を算出することで、2段目の符号化の際に発生する再量子化歪みを予測する過程と、
1段目の符号化の際に、1段目で符号化するときに得られる量子化信号に上記差分量子化信号を加算することで補正して、その補正した量子化信号と、1段目及び2段目で用いる量子化ステップの情報とを1段目の符号化ストリームに埋め込む過程とを備えることを、
特徴とする画像符号化方法。 - 1段目で、ある量子化ステップを用いて入力画像を符号化して復号化し、2段目で、その量子化ステップよりも大きい量子化ステップを用いて該復号画像を符号化して復号化する画像処理システムで用いられる画像符号化方法であって、
1段目の符号化の際に、2段構成で符号化・復号化するときに得られる再生画像信号と、2段目のみで符号化・復号化するときに得られる再生画像信号との差分画像信号を算出することで、2段目の符号化の際に発生する再量子化歪みを予測する過程と、
1段目の符号化の際に、1段目の量子化ステップを2段目の量子化ステップで割り算した値を求め、上記差分画像信号にその割り算値を乗算した信号を算出し、入力画像にその乗算結果の信号を加算することで補正して、その補正した入力画像を符号化することで量子化信号を得て、その得た量子化信号と、1段目及び2段目で用いる量子化ステップの情報とを1段目の符号化ストリームに埋め込む過程とを備えることを、
特徴とする画像符号化方法。 - 請求項1又は2記載の画像符号化方法において、
動き補償を行いつつ画像符号化を行うときには、単段で符号化を行うときに用いる予測画像信号と、2段で符号化を行うときに用いる予測画像信号とを一致させつつ、画像符号化を行うように構成されることを、
特徴とする画像符号化方法。 - 直交変換を用いた画像符号化方法において、
入力画像信号Xの直交変換によって得られる周波数成分信号を、量子化ステップQ2に基づき量子化して量子化周波数成分信号Aを得る過程と、
上記周波数成分信号を量子化ステップQ1に基づき量子化して量子化周波数成分信号Bを得る過程と、
量子化周波数成分信号Bを量子化ステップQ1に基づき逆量子化し、その結果を量子化ステップQ2に基づき量子化して量子化周波数成分信号Cを得る過程と、
量子化周波数成分信号Aから量子化周波数成分信号Cを減算して誤差補償信号Dを得て、それに量子化周波数成分信号Bを加算して量子化周波数成分信号Eを得る過程と、
量子化周波数成分信号Eを可逆符号化するとともに、量子化ステップQ1,Q2を可逆符号化する過程とを備えることを、
特徴とする画像符号化方法。 - 直交変換を用いた画像符号化方法において、
入力画像信号Xの直交変換によって得られる周波数成分信号を量子化ステップQ2に基づき量子化し、その結果を量子化ステップQ2に基づき逆量子化し、その結果を逆直交変換して再生画像信号Aを得る過程と、
上記周波数成分信号を量子化ステップQ1に基づき量子化し、その結果を量子化ステップQ1に基づき逆量子化し、その結果を量子化ステップQ2に基づき量子化し、その結果を量子化ステップQ2に基づき逆量子化し、その結果を逆直交変換して再生画像信号Bを得る過程と、
再生画像信号Aから再生画像信号Bを減算し、その減算画像信号の各画素の輝度色差データに“Q1/Q2”を乗じて誤差補償信号Cを得て、それに入力画像信号Xを加算して画像信号Dを得る過程と、
画像信号Dの直交変換によって得られる周波数成分信号を量子化ステップQ1に基づき量子化して量子化周波数成分信号Eを得る過程と、
量子化周波数成分信号Eを可逆符号化するとともに、量子化ステップQ1,Q2を可逆符号化する過程とを備えることを、
特徴とする画像符号化方法。 - 動き補償と直交変換とを用いた画像符号化方法において、
入力画像信号Xと予測画像信号P2との差分信号の直交変換によって得られる周波数成分信号を、量子化ステップQ2に基づき量子化して量子化周波数成分信号Aを得る過程と、
入力画像信号Xと予測画像信号P1との差分信号の直交変換によって得られる周波数成分信号を、量子化ステップQ1に基づき量子化して量子化周波数成分信号Bを得る過程と、
量子化周波数成分信号Bを量子化ステップQ1に基づき逆量子化し、その結果を逆直交変換し、その結果に予測画像信号P1を加算して再生画像信号Cを得て、その再生画像信号Cと予測画像信号P2との差分信号の直交変換によって得られる周波数成分信号を量子化ステップQ2に基づき量子化して量子化周波数成分信号Dを得る過程と、
量子化周波数成分信号Aから量子化周波数成分信号Dを減算して誤差補償信号Eを得て、その誤差補償信号Eに量子化周波数成分信号Bに加算して量子化周波数成分信号Fを得る過程と、
量子化周波数成分信号Fを可逆符号化するとともに、量子化ステップQ1,Q2を可逆符号化する過程とを備えることを、
特徴とする画像符号化方法。 - 動き補償と直交変換とを用いた画像符号化方法において、
入力画像信号Xと予測画像信号P2との差分信号の直交変換によって得られる周波数成分信号を、量子化ステップQ2に基づき量子化し、その結果を量子化ステップQ2に基づき逆量子化し、その結果を逆直交変換し、その結果に予測画像信号P2を加算して再生画像信号Aを得る過程と、
入力画像信号Xと予測画像信号P1との差分信号の直交変換によって得られる周波数成分信号を、量子化ステップQ1に基づき量子化し、その結果を量子化ステップQ1に基づき逆量子化し、その結果を逆直交変換し、その結果に予測画像信号P1を加算して再生画像信号Bを得る過程と、
再生画像信号Bと予測画像信号P2との差分信号の直交変換によって得られる周波数成分信号を、量子化ステップQ2に基づき量子化し、その結果を量子化ステップQ2に基づき逆量子化し、その結果を逆直交変換し、その結果に予測画像信号P2を加算して再生画像信号Cを得る過程と、
再生画像信号Aから再生画像信号Bを減算し、その減算画像信号の各画素の輝度色差データに“Q1/Q2”を乗じて誤差補償信号Dを得て、それに入力画像信号Xを加算して画像信号Eを得る過程と、
画像信号Eと予測画像信号P1との差分信号の直交変換によって得られる周波数成分信号を、量子化ステップQ1に基づき量子化して量子化周波数成分信号Fを得る過程と、
量子化周波数成分信号Fを可逆符号化するとともに、量子化ステップQ1,Q2を可逆符号化する過程とを備えることを、
特徴とする画像符号化方法。 - 請求項6記載の画像符号化方法において、
量子化周波数成分信号Fを量子化ステップQ1に基づき逆量子化し、その結果を逆直交変換し、その結果に予測画像信号P1を加算して再生画像信号L1を得て、入力画像信号Xと再生画像信号L1とから動きベクトルを検出し、その動きベクトルと再生画像信号L1とに基づいて次のフレームの符号化における予測画像信号P1を決定する過程と、
量子化周波数成分信号Aを量子化ステップQ2に基づき逆量子化し、その結果を逆直交変換し、その結果に予測画像信号P2を加算して再生画像信号L2を得て、入力画像信号Xと再生画像信号L2とから動きベクトルを検出し、その動きベクトルと再生画像信号L2とに基づいて次のフレームの符号化における予測画像信号P2を決定する過程とを備えることを、
特徴とする画像符号化方法。 - 請求項7記載の画像符号化方法において、
量子化周波数成分信号Fを量子化ステップQ1に基づき逆量子化し、その結果を逆直交変換し、その結果に予測画像信号P1を加算して再生画像信号L1を得て、入力画像信号Xと再生画像信号L1とから動きベクトルを検出し、その動きベクトルと再生画像信号L1とに基づいて次のフレームの符号化における予測画像信号P1を決定する過程と、
入力画像信号Xと再生画像信号Aとから動きベクトルを検出し、その動きベクトルと再生画像信号Aとに基づいて次のフレームの符号化における予測画像信号P2を決定する過程とを備えることを、
特徴とする画像符号化方法。 - 請求項6又は7記載の画像符号化方法において、
量子化周波数成分信号Fを量子化ステップQ1に基づき逆量子化し、その結果を逆直交変換し、その結果に予測画像信号P1を加算して再生画像信号L1を得て、入力画像信号Xと再生画像信号L1とから動きベクトルを検出し、その動きベクトルと再生画像信号L1とに基づいて次のフレームの符号化における予測画像信号P1を決定する過程と、
再生画像信号L1と予測画像信号P2との差分の直交変換によって得られる周波数成分信号を、量子化ステップQ2に基づき量子化し、その結果を量子化ステップQ2に基づき逆量子化し、その結果を逆直交変換し、その結果に予測画像信号P2を加算して再生画像信号L2を得て、入力画像信号Xと再生画像信号L2とから動きベクトルを検出し、その動きベクトルと再生画像信号L2とに基づいて次のフレームの符号化における予測画像信号P2を決定する過程とを備えることを、
特徴とする画像符号化方法。 - 直交変換を用いた画像符号化装置において、
入力画像信号Xを直交変換し、その結果を量子化ステップQ2に基づき量子化して量子化周波数成分信号Aを得る第1の符号化部と、
入力画像信号Xを直交変換し、その結果を量子化ステップQ1に基づき量子化し、その結果を量子化ステップQ1に基づき逆量子化し、その結果を逆直交変換して再生画像信号αを得る第2の符号化部と、
再生画像信号αを直交変換し、その結果を量子化ステップQ2に基づき量子化して量子化周波数成分信号Cを得る第3の符号化部と、
量子化周波数成分信号Aから量子化周波数成分信号Cを減算して誤差補償信号Dを得る減算部と、
入力画像信号Xを直交変換し、その結果を量子化ステップQ1に基づき量子化して量子化周波数成分信号Bを得て、それに誤差補償信号Dを加算して量子化周波数成分信号Eを得て、それを可逆符号化するとともに、量子化ステップQ1,Q2を可逆符号化する第4の符号化部とを備えることを、
特徴とする画像符号化装置。 - 直交変換を用いた画像符号化装置において、
入力画像信号Xを直交変換し、その結果を量子化ステップQ2に基づき量子化し、その結果を量子化ステップQ2に基づき逆量子化し、その結果を逆直交変換して再生画像信号Aを得る第1の符号化部と、
入力画像信号Xを直交変換し、その結果を量子化ステップQ1に基づき量子化し、その結果を量子化ステップQ1に基づき逆量子化し、その結果を逆直交変換して再生画像信号αを得る第2の符号化部と、
再生画像信号αを直交変換し、その結果を量子化ステップQ2に基づき量子化し、その結果を量子化ステップQ2に基づき逆量子化し、その結果を逆直交変換して再生画像信号Bを得る第3の符号化部と、
再生画像信号Aから再生画像信号Bを減算し、その減算画像信号の各画素の輝度色差データに“Q1/Q2”を乗じて誤差補償信号Cを得て、それに入力画像信号Xを加算して画像信号Dを得る演算部と、
画像信号Dを直交変換し、その結果を量子化ステップQ1に基づき量子化して量子化周波数成分信号Eを得て、それを可逆符号化するとともに、量子化ステップQ1,Q2を可逆符号化する第4の符号化部とを備えることを、
特徴とする画像符号化装置。 - 動き補償と直交変換とを用いた画像符号化装置において、
入力画像信号Xと予測画像信号P2との差分信号を直交変換し、その結果を量子化ステップQ2に基づき量子化して量子化周波数成分信号Aを得る第1の符号化部と、
入力画像信号Xと予測画像信号P1との差分信号を直交変換し、その結果を量子化ステップQ1に基づき量子化し、その結果を量子化ステップQ1に基づき逆量子化し、その結果を逆直交変換し、その結果に予測画像信号P1を加算して再生画像信号Cを得る第2の符号化部と、
再生画像信号Cと予測画像信号P2との差分信号を直交変換し、その結果を量子化ステップQ2に基づき量子化して量子化周波数成分信号Dを得る第3の符号化部と、
量子化周波数成分信号Aから量子化周波数成分信号Dを減算して誤差補償信号Eを得る減算部と、
入力画像信号Xと予測画像信号P1との差分信号を直交変換し、その結果を量子化ステップQ1に基づき量子化し、その結果に誤差補償信号Eを加算して量子化周波数成分信号Fを得て、それを可逆符号化するとともに、量子化ステップQ1,Q2を可逆符号化する第4の符号化部とを備えることを、
特徴とする画像符号化装置。 - 動き補償と直交変換とを用いた画像符号化装置において、
入力画像信号Xと予測画像信号P2との差分信号を直交変換し、その結果を量子化ステップQ2に基づき量子化し、その結果を量子化ステップQ2に基づき逆量子化し、その結果を逆直交変換し、その結果に予測画像信号P2を加算して再生画像信号Aを得る第1の符号化部と、
入力画像信号Xと予測画像信号P1との差分信号を直交変換し、その結果を量子化ステップQ1に基づき量子化し、その結果を量子化ステップQ1に基づき逆量子化し、その結果を逆直交変換し、その結果に予測画像信号P1を加算して再生画像信号Bを得る第2の符号化部と、
再生画像信号Bと予測画像信号P2との差分信号を直交変換し、その結果を量子化ステップQ2に基づき量子化し、その結果を量子化ステップQ2に基づき逆量子化し、その結果を逆直交変換し、その結果に予測画像信号P2を加算して再生画像信号Cを得る第3の符号化部と、
再生画像信号Aから再生画像信号Bを減算し、その減算画像信号の各画素の輝度色差データに“Q1/Q2”を乗じて誤差補償信号Dを得て、それに入力画像信号Xに加算して画像信号Eを得る演算部と、
画像信号Eと予測画像信号P1との差分信号を直交変換し、その結果を量子化ステップQ1に基づき量子化して量子化周波数成分信号Fを得て、それを可逆符号化するとともに、量子化ステップQ1,Q2を可逆符号化する第4の符号化部とを備えることを、
特徴とする画像符号化装置。 - 請求項13記載の画像符号化装置において、
上記第1の符号化部は、量子化周波数成分信号Aを量子化ステップQ2に基づき逆量子化し、その結果を逆直交変換し、その結果に予測画像信号P2を加算して再生画像信号L2を得て、入力画像信号Xと再生画像信号L2とから動きベクトルを検出して、その動きベクトルと再生画像信号L2とに基づいて次のフレームの符号化における予測画像信号P2を決定し、
上記第4の符号化部は、量子化周波数成分信号Fを量子化ステップQ1に基づき逆量子化し、その結果を逆直交変換し、その結果に予測画像信号P1を加算して再生画像信号L1を得て、入力画像信号Xと再生画像信号L1とから動きベクトルを検出して、その動きベクトルと再生画像信号L1とに基づいて次のフレームの符号化における予測画像信号P1を決定することを、
特徴とする画像符号化装置。 - 請求項14記載の画像符号化装置において、
上記第1の符号化部は、入力画像信号Xと再生画像信号Aとから動きベクトルを検出して、その動きベクトルと再生画像信号Aとに基づいて次のフレームの符号化における予測画像信号P2を決定し、
上記第4の符号化部は、量子化周波数成分信号Fを量子化ステップQ1に基づき逆量子化し、その結果を逆直交変換し、その結果に予測画像信号P1を加算して再生画像信号L1を得て、入力画像信号Xと再生画像信号L1とから動きベクトルを検出して、その動きベクトルと再生画像信号L1とに基づいて次のフレームの符号化における予測画像信号P1を決定することを、
特徴とする画像符号化装置。 - 請求項13又は14記載の画像符号化装置において、
上記第4の符号化部は、量子化周波数成分信号Fを量子化ステップQ1に基づき逆量子化し、その結果を逆直交変換し、その結果に予測画像信号P1を加算して再生画像信号L1を得て、入力画像信号Xと再生画像信号L1とから動きベクトルを検出して、その動きベクトルと再生画像信号L1とに基づいて次のフレームの符号化における予測画像信号P1を決定し、
かつ、再生画像信号L1と予測画像信号P2との差分信号を直交変換し、その結果を量子化ステップQ2に基づき量子化し、その結果を量子化ステップQ2に基づき逆量子化し、その結果を逆直交変換し、その結果に予測画像信号P2を加算して再生画像信号L2を得て、入力画像信号Xと再生画像信号L2とから動きベクトルを検出して、その動きベクトルと再生画像信号L2とに基づいて次のフレームの符号化における予測画像信号P2を決定する第5の符号化部を備えることを、
特徴とする画像符号化装置。 - 請求項1ないし10のいずれか1項に記載される画像符号化方法の実現に用いられる処理をコンピュータに実行させるための画像符号化プログラム。
- 請求項1ないし10のいずれか1項に記載される画像符号化方法の実現に用いられる処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した画像符号化プログラムの記録媒体。
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