JP4125496B2 - 基地局システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、cdmaOne/cdma200等の基地局システムに関し、特に、移動機(MS)の保守に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、新たな無線伝送方式であるcdmaOne方式やcdma2000方式を採用した携帯電話システムが国内外で増加してきている。その携帯電話システムがその携帯電話システムの加入者の増加にあたりMSの保守運用が重要視され、ネットワークネットワーク管理者及びエンドユーザのために、MSの保守運用機能の改善が必要になってきた。従来の保守機能では、CDMA方式の特徴である通話中のハンドオフ制御や非通話中の隣接基地局(BTS)配下へのMSの移動に保守機能が適応していないため、MSがBTS間を移動するハンドオフでは、保守メッセージの送受信が途中で途切れ保守機能が正常に終了しないケースが発生していた。
【0003】
図22は、従来の携帯電話システムの構成図である。NMC2は携帯電話システムのネットワークを監視するためのものであり、例えば、MS10の保守運用情報の収集及び更新を行う。保守運用情報とは、MS10の通信品質に関する情報(統計情報等)やMS10の状態を監視または管理する情報、あるいは、MS10の動作を制御するプログラム/パラメータ等、BSC6−MS10間の全ての保守運用に関する情報をいう。MSの通信品質に関する情報(統計情報等)やMS10の状態を監視する情報として、発呼回数/着呼回数/着呼回数/位置登録回数/緊急呼回数/ハンドオフ回数/通話時間/フレームエラー回数/使用チャネル数/送信フレーム数/受信フレーム数等がある。MS10の動作を制御するプログラム/パラメータとして、MS10の通信を制御するプログラムやプロトコル上のメッセージ応答待ちタイマ値やメッセージ再送カウンタ等のパラメータ値がある。MS10の状態を管理する情報としては、MS10の動作状態を管理するMS10内の情報がある。MS10の動作状態としては、無通話状態/接続処理中状態/通話中/切断処理中状態というプロトコル上の状態のほか、MS10内の制御ソフトの情報も含む。
【0004】
MSC4は、PSTN/ISDN等の公衆網とBSC6との間の通信を行う。BSC6は、BTS8#i(i=1〜n)及びMSC4との間の音声、データ通信を行うと共に、NMC2の指示に従って、該当MS10が位置するBTS8#iにMS10の保守運用情報の収集及び更新を行う。BTS8#i(i=1〜n)は、BSC4及びMS10との間で音声、データ通信を行うと共に、BSC4の指示に従って、MS10に関する保守運用情報の収集及びMS10へ保守運用情報の更新を行う。MS10は、制御エリアに位置するBTS8#iとの間で、音声及びデータ通信を行うと共に、MS情報の収集及び保守運用情報の更新を行う。
【0005】
図23は、品質統計情報収集のイメージを示す図である。図24は、品質統計情報収集のシーケンスチャートである。ユーザからのクレーム等に基づいてNMC2に接続される図示しないコンソール等からネットワーク管理者は当該ユーザが所有するMS10の品質統計保守情報の収集を指示する。NMC2は、ネットワーク管理者の指示を受けて、BSC6に品質統計開始要求を行う。MS10は通話中にBTS8#1の制御エリアにいるものとする。BSC6は、NMC2からの品質統計開始要求を受けると、MS10はBTS8#1の制御エリアにあるので、BTS8#1に品質統計開始要求をする。BTS8#1は、BSC6に品質統計開始応答を返す。
【0006】
BSC6は、BTS8#1より品質統計開始応答を受け取ると、NMC2に品質統計開始応答を返す。BTS8#1は、MS10の統計情報をカウントアップして、BSC6に通知する。BSC6は、BTS8#1より統計情報を受けとり、ネットワーク管理者の要求に従って又は定期的にNMC2に統計情報を渡す。NMC2は、MS10の統計情報をBSC6より受け取ると、図示しないコンソール等に統計情報を表示する。MS10が通話中にBTS8#2の制御エリアに移動したとする。BTS8#1→BTS8#2にハンドオフされると、BTS8#2はBSC6から品質統計開始情報を受信していないので、MS10の品質統計の収集を行うことがなく、MS10の品質統計がハンドオフにより途絶える。
【0007】
図25は、MS情報収集を示す図である。図26は、MS情報収集のシーケンスチャートである。NMC2は、MS情報収集の指示をBSC6に行う。BSC6は、MS10が位置する制御エリアのBTS8#1にMS情報収集の指示を行う。BTS8#1は、ページチャネルを用いて、MS10に対してMS情報収集要求を行う。MS10は、MS情報収集要求を受け取ると、トラヒックチャネルを用いて、BTS8#1に情報収集応答を返す。BTS8#1は、情報収集応答をMS10より受け取ると、BSC6に情報収集応答を返す。BSC6は、情報収集応答をBTS8#1より受け取ると、NMC2に情報収集応答を返す。BTS8#1→BTS8#2に制御エリアが変更されると、BTS8#2はBSC6から情報収集要求がされていないので、情報収集が正常終了することなく、MS10から情報収集が途中で途絶える。
【0008】
図27は、ダウンロードのイメージを示す図である。NMC2は、ネットワーク管理者の指示を受けて、ダウンロード開始要求をBSC6に行う。BSC6はM10の制御エリアであるBTS8#1にダウンロード開始要求を行う。BTS8#1は、ページングチャネルを用いて、MS10に対してダウンロード開始要求を行う。MS10は、ダウンロード開始要求を受け取ると、アクセスチャネルを用いて、BTS8#1にダウンロード開始応答を返す。BTS8#1は、ダウンロード開始応答をMS10より受け取ると、BSC6にダウンロード開始応答を返す。
【0009】
BSC6は、ダウンロード開始応答をBTS8#1より受け取ると、NMC2にダウンロード開始応答を返す。NMC2は、BSC6にダウンロードデータ転送を通知する。BSC6は、NMC2よりダウンロードデータ転送の通知を受け取ると、BTS8#1にダウンロードデータ転送を通知する。BTS8#1は、BSC6よりダウンロードデータ転送の通知を受け取ると、MS10にページングチャネルを用いて、ダウンロードデータ転送の通知をする。MS10は、ダウンロードデータ転送の通知を受け取ると、アクセスチャネルを用いて、BTS8#1にダウンロードデータ転送の応答を返す。
【0010】
BTS8#1は、ダウンロードデータ転送の応答をMS10より受け取ると、BSC6にダウンロードデータ転送の応答を返す。BSC6は、ダウンロードデータ転送の応答をBTS8#1より受け取ると、NMC2にダウンロードデータ転送の応答を返す。BTS8#1→BTS8#2にMS10の制御エリアが変更されると、BTS8#2はBSC6からダウンロードデータ転送が通知されないので、データ転送が正常終了することなく、MS10へのデータ転送が途中で途絶える。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来は、MSとの保守運用情報を制御する場合、特定のBTSを使用して、保守運用情報の制御を行うというものであったが、MSが隣接BTSへ順次移動した場合、保守運用作業が自動的に継続できないという問題点があった。MSが隣接BTSへ移動した場合、保守運用作業を継続するには、再び保守運用情報の制御をネットワーク管理者が指示する必要があり、ネットワーク管理者の保守操作性が良くなかった。
【0012】
(1) エンドユーザのクレーム等に対して迅速な情報提供又はネットワーク管理者が保守運用情報を常時すぐ把握できない。具体的には、以下の問題点がある。
【0013】
(i)発呼/着呼/緊急呼/位置登録の回数/通話時間が正確に収集できないため、エンドユーザの使用状況を正確に把握することができない。
【0014】
(ii)送信/受信のフレーム数、フレームエラー発生回数が正確に収集できないため、MSの通話品質が判断できない。
【0015】
(iii)ハンドオフ回数が正確に収集できないため、MSがよく利用するエリアの使用状況を把握することができない。
【0016】
(iv)使用チャネル数が正確に収集できないため、通話チャネルの使用容量を把握することができない。
【0017】
(v)MSからのパラメータ等の情報収集が途中で中断される。
【0018】
(vi)MSへのプログラム等の転送が中断される。
【0019】
以上のように、MSが隣接BTSの制御エリアに移動し、保守運用情報の制御ができない場合、エンドユーザのサービス性やクレーム等に対して迅速な情報提供ができない。これは、ユーザへの顧客満足度の低下につながる。また、ネットワーク管理者が通常運用時に保守を行う場合、必要な情報が迅速に収集できない状態では、保守性が悪いといえる。
【0020】
(2) ネットワーク管理者にとって保守の操作性が良くない。
【0021】
(i)MSが隣接BTSの制御エリアに移動した場合、毎回保守運用情報の制御の開始/停止を指示しなければならないため、ネットワーク管理者は保守運用情報の制御を行うために常時操作を行う必要がある。
【0022】
(ii)制御したいMSがどのBTS配下に位置するかを特定しないと保守運用情報の制御の開始/停止を指示できないため、ネットワーク管理者は該当MSがどのBTS配下に位置するのかを監視又は確認する必要がある。
【0023】
以上のように、ネットワーク管理者にとっては、保守の操作性が非常に悪く、作業の負担が大きい。
【0024】
(3) ネットワーク負荷が大きい。
【0025】
毎回BTSに指示しているため、BSCが収容するBTSが増えるとBSC−BTS間のネットワーク負荷が増える。これにより、保守運用情報の制御をする事によりBTS−BSC間の負荷が増加し、ユーザの発信/着信に影響を与えることになる。
【0026】
(4) ネットワークの拡張に対応できない。
【0027】
運用中にBSCに収容するBTSが増設できるが、増設されたBTSのエリアに該当MSが移動すると制御が停止する。これにより、ネットワーク管理者はMSに関する保守運用情報の制御を行う場合には、ネットワークの拡張を意識した保守作業を行う必要があり、保守作業が面倒である。
【0028】
(5) BTS−BSC間のリンク切断(回線障害を含む)に対応できない。
【0029】
BTS−BSC間のリンク切断時、保守運用情報の制御を停止するため、たとえその後、BTS=BSC間のリンクが正常に回復したとしても連続して制御できない。これにより、ネットワーク管理者はMSに関する保守運用情報の制御を行う場合には、BTS−BSC間のリンク切断等の障害を意識した保守作業を行う必要があり、保守作業が面倒になる。
【0030】
(6) ハンドオフ中は通信パスが複数あるが、通信パス毎に運用情報の制御が対応できていない場合、正確なネットワークの通話状態を把握することができない。
【0031】
ハンドオフ中は通話パスが複数あるため、保守運用の制御情報が複数のBTSから通知されてBSCがそれを選択せずにそれぞれ同一のMSの情報として認識して、誤動作してしまう。例えば、統計情報が全BTSからの情報を重複加算してしまう。これにより、ネットワーク管理者は、該当MSの保守作業を正確に把握できないために、(1)でも示したエンドユーザに対するサービス性及びネットワーク管理者のメンテナンスに支障をきたしてしまう。
【0032】
本発明は、上記を鑑みてなされたものであり、エンドユーザに対するサービス性及びネットワーク管理者のメンテナンス性の向上を図ることのできる携帯電話システムを提供することを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】
図1は、本発明の原理図である。図1に示すように、基地局システムは、NMC12、BSC14、複数の基地局16#i(i=1〜n)から構成される。NMC12は、第1情報収集開始指示手段18及び第1受信手段19を有する。BSC14は、第2情報収集開始指示手段20、第2受信手段21及び第1送信手段22を有する。BTS16#i(i=1〜n)は、情報収集開始手段23#i(i=1〜n)及び第2送信手段24#i(i=1〜n)を有する。
【0034】
第1情報収集開始指示手段18は、BSC14に対して特定のMS11に関する保守運用情報の収集開始の指示を行う。BSC14中の第2情報収集開始手段20は、保守運用情報の収集開始の指示を第1情報収集開始指示手段18より受けると、複数のBTS16#i(i=1〜n)に対して保守運用情報収集開始の指示をする。BTS16#i(i=1〜n)中の情報収集開始手段23#i(i=1〜n)は、BSC14より保守運用情報収集開始指示を受けたとき、MS11が自制御エリアに位置しているか否かを判断する。自制御エリアに位置している場合、MS11に関する保守運用情報の収集を開始する。例えば、MS11が自制御エリアに位置しているとすると、第2送信手段24#1は、保守運用情報をBSC14に送信する。第2受信手段21は、BTS16#1から送信された保守運用情報を受信する。第1送信手段22は、NMC12に保守運用情報を送信する。第1受信手段19は、BSC14より保守運用情報を受信する。
【0035】
MS11は、他の制御エリアのBTS、例えば、BTS16#2と通信可能な場所に移動したとする。情報収集開始手段23#2は、MS11が自制御エリアに位置したので、保守運用情報収集開始指示を既に受けているか否かを判断する。情報収集開始手段23#2は、MS11が自制御エリアに位置した場合、MS11に関する保守運用情報の収集を開始する。第2送信手段24#2は、保守運用情報をBSC14に送信する。第2受信手段21は、BTS16#1から送信された保守運用情報を受信する。第1送信手段22は、NMC12に保守運用情報を送信する。第1受信手段19は、BSC14より保守運用情報を受信する。このように、情報収集開始手段23#i(i=1〜n)は、MS11が他のBTSの制御エリアに移動しても、保守運用情報収集開始指示を既に受けているので、継続して、保守運用情報を収集することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
第1実施形態
図2は、本発明の第1実施形態による携帯電話システムの構成図であり、図22中の構成要素と実質的に同一の構成要素には同一の符号を附している。BSC30は、保守運用情報制御に関わる以下の機能を有する。
【0037】
(1) 通話中のMS10が移動することによりハンドオフしたとき、MSの品質統計情報の収集が中断することなく、継続して収集するために、次の機能を有する。▲1▼NMC2より特定のMSに関する品質統計開始要求の指示を受けると、NMC2に品質統計開始応答すると共に収容する全BTS32#i(i=1〜n)に対して、品質統計開始要求をする。▲2▼BTS32#iより、品質統計情報を受信すると、NMC2に品質統計情報を送信する。▲3▼品質統計情報収集をしている通話中のMSが移動することによりハンドオフすると、継続して通話可能なようにハンドオフ制御を行う。ハンドオフ制御が終了すると、移動先のBTSより品質統計情報を受信する。
【0038】
(2) MS情報収集中のMS10が他の制御エリアのBTS配下に移動したとき、MS情報収集が中断することなく、継続して行うために、次の機能を有する。▲1▼NMC2より特定のMSのMS情報収集要求を受けると、収容する全てのBTS32#i(i=1〜n)に対してMS情報収集要求を行う。▲2▼BTS32#iよりMS情報収集応答を受信すると、NMC2に対してMS情報収集応答を行う。▲3▼BTS32#iよりMS情報を受信すると、NMC2にMS情報の送信をする。▲4▼MS10が他の制御エリアのBTS配下に移動したとき、移動先のBTSよりMS情報を受信する。
【0039】
(3) ダウンロード中のMS10が他の制御エリアのBTS配下に移動したとき、MSへのダウンロードが中断することなく、継続して行うために、次の機能を有する。▲1▼NMC2より特定のMSに対するダウンロード開始要求を受けると、収容する全てのBTS32#i(i=1〜n)に対してダウンロード開始要を行う。▲2▼BTS32#iよりダウンロード開始応答を受信すると、NMC2にダウンロード開始応答を行う。▲3▼NMC2よりデータ転送通知を受信すると、MS10が位置しているBTS32#iに対してデータ転送通知を行う。▲4▼BTS32#iよりデータ転送応答を受信すると、NMC2にデータ転送応答をする。▲5▼MS10が他の制御エリアのBTS配下に移動したとき、NMC2よりデータ転送通知を受信すると、移動先のBTSに対して、データ転送通知をする。尚、保守運用情報の収集、更新のために、BTS32#i(i=1〜n)との間で通信を行うときは、所定のプロトコルに従って、リソースを確保して、通信リンクを確立する。
【0040】
BTS32#iは、保守運用情報制御に関わる以下の機能を有する。
【0041】
(1) MSの品質統計情報の収集に関して、次の機能を有する。▲1▼BSC30より特定のMSに関する品質統計開始要求の指示を受けると、BSC30に対して品質統計開始応答をする。▲2▼品質統計開始要求を受信したとき、収集を指示されたMS10が自制御エリアに位置し且つ通話中であるかを判断する。そうであるとき、当該MS10に関する品質統計情報の収集を開始する。▲3▼BSC30のハンドオフ制御に従ってMSと通信を開始したとき、既に、当該MSに関する品質統計開始要求を受けているとき、当該MS10に関する品質統計情報の収集を開始する。尚、品質統計収集開始は、MSが自BTS配下として位置登録されたときでもよい。▲4▼収集した品質統計情報の収集をBSC30に送信する。
【0042】
(2) MS情報の収集を行うために、次の機能を有する。▲1▼BSC30よりMS情報収集開始要求を受けると、MS10に対して、MS情報収集開始要求を行う。▲2▼MS10よりMS情報収集開始応答を受けると、BSC30にMS情報収集開始応答を行う。▲3▼MS10が自制御エリアのBTS配下に移動し、当該MS10に関するMS情報収集開始要求を受けているとき、MS情報収集開始要求を行う。▲4▼MS10よりMS情報収集通知を受けると、BSC30に対して、MS情報収集通知をする。▲5▼BSC30よりMS情報収集応答を受信すると、MS10にMS情報収集応答を行う。
【0043】
(3) MSへのダウンロードに関して、次の機能を有する。▲1▼BSC30よりダウンロード開始要求を受けると、MS10が自制御エリアに位置しているとき、MS10にダウンロード開始要求をする。▲2▼MS10よりダウンロード開始応答を受信すると、BSC30にダウンロード開始応答を送信する。▲3▼MS10が自制御エリアのBTS配下に移動し、当該MS10に関するダウンロード開始要求を受けているとき、例えば、ページチャネルを用いて、ダウンロード開始要求を行う。▲4▼BSC30よりデータ転送通知を受信すると、MS10にデータ転送通知を行う。
【0044】
MS10は、保守運用情報に関する以下の機能を有する。▲1▼MS情報収集開始要求を受けると、MS情報収集開始応答をする。▲2▼MS情報開始収集応答をすると、MS情報収集通知を行う。▲3▼MS情報収集応答を受ける、次のMS情報収集通知を行う。▲4▼MS情報収集中に制御エリアが変更になって、MS情報収集開始要求を受けると、次のMS情報収集通知を行う。▲5▼MS情報収集開始要求を受けると、MS情報収集開始応答をする。▲6▼ダウンロード開始要求を受けると、ダウンロード開始応答をする。▲7▼データ転送通知を受けると、データを記憶すると共にデータ転送応答をする。▲8▼ダウンロード中に制御エリアが変更になって、ダウンロード開始始要求を受けると、ダウンロード開始応答をする。データ転送通知を受けると、直前にデータ転送応答をしたデータ転送通知に後続する位置にデータを記憶すると共にデータ転送応答する。尚、MS情報収集やダウンロードにおいて、BTS32#iからMS10へのMS情報開始通知などのメッセージの送信は、cdmaOne/cdma200システムでは、ページングチャネルを使用して行い、MS10からBTS32#iへのMS情報通知などのメッセージの送信は、アクセスチャネルを使用して行う。
【0045】
図3は、図2中のBSC30及びBTS32#iの構成図である。図3に示すように、BSC30は、NMC制御部40、保守運用情報制御部42、BTS制御部44、呼制御部46、経路情報データベース47、ハンドオフ制御部48、制御局情報データベース49及び保守運用情報収集部50を有する。NMC制御部40は、次の機能を有する。NMC2から送信された品質統計開始要求等のメッセージを受信すると、保守運用情報制御部42に出力する。▲2▼保守運用情報制御部42より品質統計開始応答等のメッセージ受信すると、NMC2に通知する。
【0046】
保守運用情報制御部42は、保守運用情報に関わる制御を行うものであり、次の機能を有する。▲1▼NMC制御部40より受信した品質統計開始要求、MS情報収集開始要求、ダウンロード開始要求をBTS制御部44に全BTS32#i(i=1〜n)するよう指示する。▲2▼BTS制御部44より受信した品質統計情報を保守運用情報収集部50に出力する。▲3▼BTS制御部44より受信したMS情報収集応答、MS情報収集通知、ダウンロード開始応答及びデータ転送応答をNMC制御部40に出力する。▲4▼NMC制御部40よりMS情報収集応答及びデータ転送通知を受けると、MS10が位置登録されているBTSに送信するようにBTS制御部44に指示する。▲5▼MS10からMS情報収集中に位置登録が変更されたことを呼制御部46より通知されると、変更先のBTSよりMS情報を受信するようBTS制御部44に指示する。MS情報収集中にMS10の制御エリアが変更になったときにも、MS情報収集を継続して行うためである。▲6▼MS10へのダウンロード中に位置登録が変更されたことを呼制御部46より通知されると、変更先のBTSへデータ転送通知をする。ダウンロード中にMS10の制御エリアが変更になったときにも、ダウンロードを継続して行うためである。▲7▼呼制御部46の通知に従って、制御局データベース49を更新する。
【0047】
BTS制御部44は、次の機能を有する。▲1▼保守運用情報制御部42の指示に従って、全BTS32#i(i=1〜n)又は特定のBTS32#iにメッセージを送信する。▲2▼BTS32#i(i=1〜n)より受信したメッセージを保守運用情報制御部42に出力する。呼制御部46は、MS10とMSC4との間の呼制御を行うものであり、次の機能を有する。▲1▼MSC4からMS10へ着信があると、MS10が位置登録されているBTS32#iに着信要求を行う。▲2▼通話中のMS10に対して、BTS32#iを音声データ、データ等をMS10が位置登録されているBTS32#iに送信する。▲3▼BTS32#iよりMS10からの着信があると、MSC4に対して着信要求をする。▲4▼BTS32#iよりMS10からの音声データ、データ等をMSC4に送信する。▲5▼経路情報データベース47にMS10の位置登録をする。▲6▼MS10からの発呼時及びMS10への着信時に経路情報データベース47にMS10を登録する。▲7▼ハンドオフ制御部48の指示に従って、ハンドオフの制御を行う。▲8▼ハンドオフ完了を保守運用情報制御部42に通知する。
【0048】
ハンドオフ制御部48は、ハンドオフ次の機能を有する。▲1▼MS10の通話中にハンドオフが発生したか否かを監視する。▲2▼ハンドオフが発生したとき、呼制御部46を通して、所定のシーケンスに従ってハンドオフ制御をすると共に経路情報データベース47にハンドオフ呼を登録する。▲3▼ハンドオフが完了したとき、経路情報データベース47にハンドオフ呼の削除及び通常呼の登録をする。▲4▼上記▲1▼〜▲3▼のハンドオフ制御は、MS10が通話中に移動により制御エリアが変わっても、中断することなく通話を行うための制御であるが、この制御と同様の制御をMS情報収集、ダウンロードの場合に適用可能である。前者の場合に適用したときは、MS10がMS情報を再送する必要がなくなること、後者の場合に適用したときは、NMC2がダウンロードデータを再送する必要がなくなる。
【0049】
図4は、図3中の経路情報データベース47の構成図である。経路情報データベース47が呼制御部46及びハンドオフ制御部48により経路情報が登録されるデータベースである。経路情報とは、BSC30−MS10間の通話経路を管理する情報であり、通常呼とハンドオフ呼を制御しているBTSを認識するための情報である。通常呼とは、BSC30−MS10間の位置登録時に制御局となったBTSをいう。ハンドオフ呼とは、通話中にハンドオフを制御しているBTSをいう。図4に示すように、経路情報データベース47は、各通話中のMSについて、そのMS番号、通常呼となるBTSの局番、ハンドオフ呼となるBTSの局番が格納される。経路情報データベース47は、上述したように、呼制御部46及びハンドオフ制御部48により、BSC30−MS10間で位置登録を実施した時、MS10からの発呼時及び着呼時、通話中にハンドオフが発生した時に、更新される。
【0050】
図5は、図3中の制御局情報データベース49の構成図である。制御局情報データベース49は、MS10の制御エリアが変更になっても、保守運用情報制御を継続して行うための制御局情報を記憶するデータベースであり、制御局及びその隣接局が記録される。制御局とは、BSC−BTS間の位置登録時にMS10の保守運用情報の制御を行う制御局となったBTS、又は、通話中に通常呼を制御しているBTSをいう。隣接局とは、BSC−BTS間の位置登録時に制御局となったBTSに隣接するBTS、又は通話中のハンドオフ制御をしているBTSをいう。制御局情報データベース49は、BSC30−MS10間で位置登録を実施した時、MS10からの発呼時及び着呼時、通話中にハンドオフが発生した時に、保守運用情報制御部42により、更新される。保守運用情報収集部50は、呼制御部46から出力される保守運用情報を蓄積して、一定の周期で、保守運用情報制御部42に出力する。
【0051】
BTS32#iは、BSC制御部60#i、保守運用情報制御部62#i、呼制御部64#i、保守運用情報収集部66#i及び無線制御部68#iを有する。BSC制御部60#iは、次の機能を有する。▲1▼保守運用情報制御部62#iからメッセージを受け取ると、BSC30に送信する。▲2▼BTS制御部44からメッセージを受信すると、保守運用情報制御部62#iに出力する。
【0052】
保守運用情報制御部62#iは、次の機能を有する。▲1▼BSC制御部60#iよりメッセージを受け取ると、メッセージを解析する。(i)品質統計開始要求であるとき、MS10が通話中であり、且つ自制御エリアとしてBSC30に位置登録(以下、単に位置登録)されている場合、保守運用情報収集部66#iに品質統計情報の収集を指示する。(ii)MS情報収集開始要求であるとき、MS10が位置登録されている場合、保守運用情報収集部66#iにMS情報収集を指示する。(iii)ダウンロード開始要求であるとき、MS10が位置登録されている場合、ダウンロード開始を指示する。(iv)MS情報収集応答、データ転送通知であるとき、保守運用情報収集部66#iに出力する。▲2▼保守運用情報収集部66#iよりメッセージ(品質統計情報、MS情報収集通知、データ転送通知)を受け取ると、BSC制御部60#iに出力する。▲3▼通話中のMS10が自制御エリア内に移動して、呼制御部64#iよりハンドオフ制御が通知されたとき、品質統計開始要求を受けている場合と、保守運用情報収集部66#iに品質統計開始指示をする。通話中のMS10の位置登録変更後も、継続して、品質統計収集を行うためである。▲4▼MS10が自制御エリア内に移動して、呼制御部64#iより位置登録されたことが通知されると、MS情報収集開始要求/ダウンロード開始要求を受けていると、保守運用情報収集部66#iに品質統計開始/MS情報収集開始/ダウンロード開始指示をする。MS10の位置登録が変更されたときにも、継続して、MS情報収集、ダウンロードを行うためである。
【0053】
呼制御部64#iは、次の機能を有する。▲1▼MS10及びBSC30との間で呼制御及びハンドオフ制御をする。▲2▼品質統計情報に関わる情報を保守運用情報収集部66#iに出力する。▲3▼ハンドオフが開始されると、保守運用情報制御部62#iに通知する。▲4▼位置登録されると、保守運用情報制御部62#iに通知する。保守運用情報収集部66#iは、次の機能を有する。▲1▼保守運用情報制御部62#iからの品質統計情報開始指示に従って、呼制御部64#iを通して品質統計情報を収集する。▲2▼品質統計情報を保守運用情報制御部62#iに出力する。▲3▼保守運用情報制御部62#iからのMS情報収集開始要求/ダウンロード開始要求に従って、無線制御部68#iを通してMS10にMS情報収集開始要求/ダウンロード開始要求をする。▲4▼無線制御部68#iからのメッセージ(MS情報収集開始応答、データ転送応答)を受け取ると、保守運用情報制御部62#iに出力する。無線制御部68#iは、呼制御部64#i及び保守運用情報収集部66#iの指示に従って、MS10との間で通信をする。以下、図2の携帯電話システムの保守運用情報制御に関わる動作説明をする。
【0054】
(1) 品質統計情報の収集
図6は、品質統計情報の収集のシーケンスチャートである。ネットワーク管理者は、ユーザのクレーム等に基づきユーザが所有するMS10の品質統計情報の収集を指示する。NMC2は、ネットワーク管理者の指示に従ってBSC30に品質統計開始要求をする。BSC30は、NMC2より品質統計開始要求を受信すると、品質統計開始応答をNMC2に返す。BSC30は、収容する全BTS32#i(i=1〜n)に対して、品質統計開始要求をする。
【0055】
BTS32#i(i=1〜n)は、BSC30より品質統計開始要求を受信すると、BSC30に対して、品質統計開始応答をする。ここで、MS10がBTS32#1の制御エリア内に位置しており、MS等と通話中であったとする。BTS30は、制御局をBTS32#1、隣接局をBTS32#2として、制御局情報データベース49に登録する。BTS32#i(i=1〜n)は、品質統計開始要求より指示されたMS10が自制御エリアに位置するか否かを判断する。BTS32#iは、通話中のMS10が自制御エリアにいるとき、品質統計情報を収集する。一方、MS10が通話中でないとき又は自制御エリアにいないとき、BTS品質統計情報を収集しない。
【0056】
ここでは、通話中のMS10がBTS32#1の制御エリアにいるので、MS10の品質統計情報を収集する。一方、MS10が自制御エリアに位置しないBTS32#i(i=2〜n)は、MS10の品質統計情報の収集を行わない。BSC30は、BTS32#1から品質統計情報を受信して、蓄積する。そして、蓄積した品質統計情報を一定間隔でNMC2に送信する。このようにして、BTS32#1は、通話中のMS10が自制御エリアに位置している間は、品質統計情報を収集して、BSC30に送信する。BSC30は、BTS32#1より受信した品質統計情報をNMC2に間隔で送信する。
【0057】
図7は、ハンドオフの一例を示す図である。図8は、ハンドオフの一例を示す、CDMAシステムで実現されているハンドオフ制御シーケンスチャートである。図9は、ハンドオフ時の保守制御局情報の更新を示す図である。図7に示すように、MS10が自動車携帯電話である時、車の移動により通話中にBTS32#2の制御エリアに移動したものとする。BTS32#1は、MS10から送信された電波の電界強度を測定し(Pilot Strength Measurement)、BSC30に通知している。MS10が移動して、MS10からの電波が弱くなって電界強度が一定以下となると、BSC30は、BTS32#1からハンドオフ制御のためのアクセスパラメータ読出要求を行う。BTS32#1は、BSC30からアクセスパラメータ読出要求を受けて、BSC30にアクセスパラメータ読出応答をする。BTS32#2は、所定シーケンスに従って、リソースを獲得(ハンドオフリソース獲得要求(Handoff Resource Request),ハンドオフリソース獲得応答(Handoff Resource Response),トラヒックの捕捉開始(Begin Forward Traffic Cmd))を指示する。BTS32#1,32#2は、所定シーケンスに従って、ハンドオフを実行(ハンドオフ実行指示,ハンドオフ完了通知(Handoff Performed))する。BSC30は、BTS32#1,32#2よりハンドオフ完了通知を受けると、図9に示すように、BTS32#1を通常呼、BTS32#2をハンドオフ呼として、経路情報データベース47を更新する。制御局情報データベース49は、制御局がBTS32#1、隣接局がBTS32#2のままである。そして、MS10は、BTS32#1,32#2の両方を使った通話を行う(2WAY)。
【0058】
MS10が更に移動して、BTS32#1の制御エリア外に移動し、BTS32#2の制御エリア内に完全に移動したものとすると、所定シーケンスに従って、ハンドオフを実行(電波の電界強度測定し(Pilot Strength Measurement),BTS32#1のハンドオフドロップ認識,ハンドオフ実行指示,ハンドオフ完了通知,Handoff Performed)する。BTS32#1のリソースを解放(Release Order Request, Release Order Response, Release Resource response)する。ハンドオフが完了すると、図9に示すように、BSC30は、BTS32#2を通常呼として、経路情報データベース47を更新し、制御局をBTS32#2、隣接局をBTS32#1,32#3として、制御局情報データベース49を更新する。
【0059】
BTS32#2は、通話中のMS10が自制御エリアに移動すると、MS10に対して品質統計開始要求が指示されているかを判断する。品質統計情報の収集が指示されているとき、MS10の品質統計情報を収集する。ここでは、BTS32#2にBSC30よりMS10に対する品質統計要求が指示されているので、BTS32#2は、MS10についての品質統計情報の収集を行う。BSC30は、制御局がBTS32#2に変更されたので、BTS32#2から品質統計情報を受信して、蓄積する。そして、蓄積した品質統計情報を一定間隔でNMC2に送信する。BTS32#2は、MS10が自制御エリアに位置している間は、品質統計情報を収集して、BSC30に送信する。BSC30は、BTS32#2より受信した品質統計情報をNMC2に一定間隔で送信する。更に、MS10の制御エリアがBTS32#3に変更されたときでも、上述したと同様にして、BTS32#3よりMS10の品質統計情報が収集される。このように、ハンドオフによりMS10の制御エリアが変更になったときでも、MS10の品質統計情報の収集を継続して行うことができる。
【0060】
NMC2は、品質統計情報の収集を終了させる場合、品質統計終了要求をBSC30に対して行う。BSC30は、品質統計終了要求を受けると、全BTS32#i(i=1〜n)に対して、品質統計終了要求を行う。BTS30−BTS32#i(i=1〜n)間で品質統計情報収集に関するリソースを解放して、BTS32#i(i=1〜n)は、品質統計収集を終了する。
【0061】
(2) MS情報収集
図10は、MS情報収集のシーケンスチャートである。ネットワーク管理者は、MS10のMS情報の収集を指示する。NMC2は、ネットワーク管理者の指示に従って、BSC30にMS情報収集開始要求をする。BSC30は、収容する全BTS32#i(i=1〜n)に対して、MS10のMS情報収集開始要求をする。MS10がBTS32#1の制御エリア内に位置しているとする。BTS32#i(i=1〜n)は、MS情報収集開始要求より指示されたMS10が自制御エリアに位置するか否かを判断する。BTS32#iは、MS10が自制御エリアにいるとき、ページングチャネルを用いて、MS10に対してMS情報収集開始要求をする。一方、MS10が自制御エリアにいないとき、MS情報収集開始要求をしない。
【0062】
ここでは、MS10がBTS32#1の制御エリアにいるので、BTS32#1は、MS10にMS情報開始要求をする。一方、MS10が自制御エリアに位置しないBTS32#i(i=2〜n)は、MS10にMS情報収集開始要求を行わない。MS10は、MS情報開始要求を受信すると、アクセスチャネルを使用して、BTS32#1にMS情報収集開始応答をする。BTS32#1は、MS10よりMS情報収集開始応答を受信すると、BSC30にMS情報開始応答をする。BSC30は、MS情報収集開始応答を受信すると、NMC2にMS情報収集開始応答をする。MS10は、アクセスチャネルを使用して、BTS32#1にMS情報収集通知をする。BTS32#1は、MS10よりMS情報収集通知を受けると、BSC30にMS情報収集通知する。BSC30は、MS情報収集通知を受けると、NMC2にMS情報収集通知する。NMC2は、MS情報収集通知を受けると、BSC30にMS情報収集応答をする。BSC30は、NMC2からMS情報収集応答を受けると、BTS32#1にMS情報収集応答をする。BTS32#1は、BSC30からMS情報収集応答を受けると、ページングチャネルを使用して、MS10にMS情報収集応答をする。
【0063】
MS10は、MS情報収集応答を受け取ると、アクセスチャネルを使用して、次のMS情報収集通知をBTS32#1にする。上述したと同様にして、MS情報収集通知がBSCC30を通して、NMC2に通知される。NMC2は、MS情報収集応答を、BSC30→BTS32#1を通して、MS10にする。このようにして、BTS32#1は、MS10が自制御エリアに位置している間、MS10のMS情報収集をして、BSC30を通して、NMC2に通知する。MS10は、MS情報転送中にBTS32#2の制御エリアへ移動したものとする。BSC30は、MS10がBTS32#2の配下として位置登録されるまでは、BTS32#1を制御局として、BTS32#1からMS情報を受信する。MS10が、BTS32#1の制御エリア外に移動し、BTS32#2の制御エリア内に完全に移動したものとする。BTS32#2は、BSC30よりMS情報開始要求を受けているので、MS10との間でMS情報の通信を行うためのリソースを獲得して、MS10に対してMS情報収集開始要求をする。MS10は、アクセスチャネルを使用して、BTS32#2にMS情報収集応答を受けた次のMS情報収集通知を行う。BTS32#2は、BSC30を通して、NMC2にMS情報収集通知をする。BSC30は、BTS32#2を制御局として、BTS32#2からMS情報を収集する。このようにして、MS情報収集中に制御エリアを移動しても、継続して、MS情報を収集することができる。
【0064】
(3) ダウンロード
図11は、ダウンロードのシーケンスチャートである。ネットワーク管理者は、MS10へのダウンロードを指示する。NMC2は、ネットワーク管理者の指示に従って、BSC30にダウンロード開始要求をする。BSC30は、収容する全BTS32#i(i=1〜n)に対して、MS10ヘのダウンロード開始要求をする。MS10がBTS32#1の配下として位置登録されているとする。BTS32#i(i=1〜n)は、ダウンロード収集開始要求より指示されたMS10が自制御エリアに位置するか否かを判断する。BTS32#iは、MS10が自制御エリアにいるとき、ページングチャネルを使用して、MS10に対してダウンロード開始要求をする。一方、MS10が自制御エリアにいないとき、ダウンロード開始要求をしない。
【0065】
ここでは、MS10がBTS32#1の配下して位置登録されているので、BTS32#1は、ページングチャネルを使用して、MS10にダウンロード開始要求をする。一方、MS10が自制御エリアに位置しないBTS32#i(i=2〜n)は、MS10にダウンロード開始要求を行わない。MS10は、ダウンロード開始要求を受信すると、アクセスチャネルを使用して、BTS32#1を通して、BSC30にダウンロード開始応答をする。BSC30は、ダウンロード開始応答を受信すると、NMC2にダウンロード開始応答をする。
【0066】
NMC2は、ダウンロードの対象となるデータを複数に分割して、分割したデータをBSC30に転送(データ転送通知)をする。BSC30は、データ転送通知を受けると、MS10が位置登録されているBTS32#1を制御局とし、BTS32#1にデータ転送通知をする。BTS32#1は、データ転送通知を受けると、MS10にページングチャネルを使用して、データ転送通知をする。MS10は、BSC32#1よりデータ転送通知を受信すると、アクセスチャネルを使用して、BTS32#1にデータ転送応答をする。BTS32#1は、データ転送応答を受信すると、BSC30を通して、NMC2にデータ転送応答を通知する。NMC2は、データ転送応答の受信を確認すると、BSC30→BTS32#1を通して、次のデータ転送通知をMS10にする。このようにして、NMC2とMS10との間で、BSC30、BTS32#1を通して、データ転送通知、データ転送応答が行われる。MS10は、ダウンロード中にBTS32#2の制御エリアへ移動したものとする。BSC30は、MS10が位置登録されるまでは、BTS32#1に対してデータ転送通知をする。
【0067】
MS10が、BTS32#1の制御エリア外に移動し、BTS32#2の制御エリア内に完全に移動したものとする。BCS30は、MS10がBTS32#2配下として位置登録すると、BTS32#2を制御局とし、BTS32#2に対してデータ転送通知をする。BTS32#2は、BSC30よりダウンロード開始要求を受けているので、MS10との間でMS情報の通信を行うためのリソースを獲得してから、ダウンロード継続のためのダウンロード開始要求をする。BTS32#2は、BSC30よりデータ転送通知を受けると、MS10にデータ転送通知する。MS10はBTS32#2よりデータ転送通知を受けると、BTS32#2→BSC30を通して、NMC2にデータ転送応答をする。このようにして、ダウンロード中にMS10が制御エリアを移動しても、継続して、ダウンロードを継続することができる。
【0068】
以上説明した第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。
【0069】
(1) エンドユーザへのサービス向上
ユーザへの要求に対して迅速な情報提供と、ネットワーク管理者が保守運用情報を常時把握できるようになる。また、MS情報保収集やダウンロード時に制御途中の中断が防げるため、サービス性の向上につながる。
【0070】
(i)発呼/着呼/緊急呼/位置登録の回数、通話時間が正確に収集できるため、エンドユーザの使用状況が分かる。
【0071】
(ii)送信/受信のフレーム数、フレームエラー発生回数が正確に収集できるため、MSの通話品質が判断できる。
【0072】
(iii)ハンドオフ回数が正確に収集できるため、MSがよく利用するエリアの使用状況が分かる。
【0073】
(iv)使用チャネル数が正確に収集できるため、通話チャネルの使用容量が分かる。
【0074】
(v)MSからのパラメータ等の情報収集が中断なく継続できる。
【0075】
(vi)MSへのデータ転送が中断なく継続できる。
【0076】
以上のように、エンドユーザの要求に対して迅速な情報提供ができサービス性が向上する。また、ネットワーク管理者が保守運用情報制御部42するのに必要な情報が正確に情報でき保守性(メンテナンス)が向上し、更にクレーム/問題解決の時間が短縮できる。また、使用エリアや使用チャネル容量が正確に分かるため、ネットワークの構築を的確に行うことができる。
【0077】
(2) ネットワーク管理者にとって保守の操作性が向上する。
【0078】
(i)MSが発信/着信する毎に毎回、保守運用情報の制御の開始/停止を指示しなくてよく、ネットワーク管理者は保守運用情報の制御の操作をネットワーク立ち上げ後、一回の実施でよい。
【0079】
(ii)制御したいMSが通信中でなくても、いつでも制御の開始/停止を指示できるため、ネットワーク管理者は該当MSが通話中かどうか監視/確認する必要がない。
【0080】
以上のように、ネットワーク管理者にとっては、保守の操作性が容易になり作業を軽減することができる。
【0081】
第2実施形態
図12は、本発明の第2実施形態による携帯電話システムの構成図であり、図2中の構成要素と実質的に同一の構成要素には同一の符号を附している。第1実施形態では、BSCが収容する全BTSに対して品質統計開始要求メッセージ等を送信し、BTSがBSCに対して応答メッセージを送信しているが、ネットワークのトラヒックが必要以上に発生する恐れがある。第2実施形態では、ネットワークトラヒックの発生を抑制するべく、MS10が位置登録されているBTS及びその隣接BTSにのみ品質統計開始要求を行うこととしている。
【0082】
BSC80は、BSC30と以下の点で異なる。▲1▼NMC2からMS10に関する品質統計開始要求、MS情報収集開始要求、ダウンロード開始要求を受けると、MS10が位置登録されているBTS32#i及びBTS32#iの隣接BTSに対して品質統計開始要求、MS情報収集開始要求、ダウンロード開始要求を行う。▲2▼MS10が別のBTSの制御エリアに移動すると、移動先BTSの隣接BTSに対して品質統計開始要求を行う。以下、図10の携帯電話システムの保守運用情報制御に関わる動作説明をする。
【0083】
(1) 品質統計情報の収集
図13は、品質統計情報収集のシーケンスチャートである。NMC2は、BSC80にMS10に関する品質統計開始要求をする。ここでは、MS10が通話中にBTS32#1の制御エリアに位置して、BSC80に位置登録されているとする。BSC80は、NMC2より品質統計開始要求を受信すると、品質統計開始応答をNMC2に返す。BSC80は、MS10が位置登録されているBTS32#1びBTS32#1に隣接するBTS32#2に対して、品質統計開始要求行う。MS10が通話中にBTS32#2の制御エリアに移動するまでの処理は、第1実施形態と同様である。BSC80は、BS10の通常呼として移動先のBTS32#2を位置登録すると、BTS32#2の隣接BTS32#3に対して、品質統計開始要求を行う。更に、BSC80は、MS10がBTS32#3の配下として位置登録されると、BTS32#3の隣接BTS32#4に対して、品質統計開始要求を行う。このように、MS10が移動することにより、制御エリアが変更される毎に、その隣接BTSに品質統計開始要求を行うことにより、MS10の品質統計情報の収集を継続して行う。
【0084】
(2) MS情報収集
NMC2は、BSC80にMS10のMS情報収集開始要求をする。MS10がBTS32#1の制御エリアに位置して、BSC80に位置登録されているとする。BSC80は、NMC2よりMS情報収集開始要求を受信すると、MS10が位置登録されているBTS32#1及びその隣接BTS32#2に対して、MS情報収集開始要求を行う。MS10がBTS32#2の制御エリアに移動するまでの処理は、第1実施形態と同様である。BSC80は、MS10をBTS32#2の配下として位置登録すると、BTS32#2の隣接BTS32#3に対して、MS情報収集開始要求行う。このように、MS10が移動することにより、制御エリアが変更される毎に、その隣接BTSにMS情報開始要求を行うことにより、MS10のMS情報収集を継続して行う。
【0085】
(3) ダウンロード
NMC2は、BSC80にダウンロード開始要求をする。MS10がBTS32#1の制御エリアに位置して、BSC80に位置登録されているとする。BSC80は、NMC2よりダウンロード開始要求を受信すると、MS10が位置登録されているBTS32#1及びその隣接BTS32#2に対して、ダウンロード開始要求を行う。MS10がBTS32#2の制御エリアに移動するまでの処理は、第1実施形態と同様である。BSC80は、MS10をBTS32#2の配下として位置登録すると、BTS32#2の隣接BTS32#3に対して、断ロード開始要求行う。このように、MS10が移動することにより、制御エリアが変更される毎に、その隣接BTSにダウンロード開始要求を行うことにより、MS10のダウンロードを継続して行う。
【0086】
以上説明した第2実施形態によれば、第1実施形態の効果に加えて、以下の効果を奏することができる。
【0087】
ネットワークの負荷を軽減することが可能になる。該当するMSの通話しているBTSとそのBTSに隣接するBTSにのみ指示するため、BSC−BTS間のネットワーク負荷が減少する。これにより、保守操作をする事によって、ユーザの発信/着信に影響を与えるようなことがなくなる。
【0088】
第3実施形態
図14は、本発明の第3実施形態による携帯電話システムの構成図であり、図2中の構成要素と実質的に同一の構成要素には同一の符号を附している。第2実施形態では、MS10が制御エリアから離れたときでも、該制御エリアを有するBTSは保守運用情報制御のリソースを解放することをしなかったが、制御エリアを離れた場合にはリソースが不要となるので、リソースが無駄になる恐れがある。第3実施形態では、MS10に関して保守運用情報の制御中に制御エリアから離れたとき、保守運用に関わるリソースの解放を行うようにしている。
【0089】
BSC90は、第2実施形態のBSC80と以下の点で異なる。▲1▼品質統計収中、MS情報収集中、ダウンロード中に、MS10の制御エリアが変更になったとき、移動元のBTS92#iに対して、品質統計終了要求、MS情報収集終了要求、ダウンロード終了要求をする。▲2▼移動元のBTS92#iから品質統計終了応答、MS情報収集終了応答、ダウンロード終了応答を受けると、BSC92#iに関わるリソースの解放をする。リソースとは、BSC92#iとの間で保守運用制御を行うための通信に関するものをいう。BTS92#iは、第1実施形態のBTS32#iと以下の点で異なる。▲1▼BSC90から、品質統計終了要求、MS情報収集終了要求、ダウンロード終了要求を受けると、BSC90に対して、品質統計終了応答、MS情報収集終了応答、ダウンロード終了応答をする。▲2▼品質統計終了応答、MS情報収集終了応答、ダウンロード終了応答をしてから、リソースの解放をする。以下、図14の携帯電話システムの保守運用情報制御に関わる動作説明をする。
【0090】
(1) 品質統計情報の収集
図15は、品質統計情報の収集のシーケンスチャートである。NMC2は、BSC90にMS10に関する品質統計開始要求をする。ここでは、MS10が通話中にBTS92#1の制御エリアに位置して、BSC90に位置登録されているとする。BSC90は、NMC2より品質統計開始要求を受信してから、MS10の制御エリアがBTS92#2に変更になるまでの処理は第2実施形態と同様である。BSC90は、MS10をBTS92#2の配下として位置登録すると、BTS92#1に対して、品質統計終了要求をする。BTS92#1は、BSC90より品質統計終了要求を受けると、BSC90に対して、品質統計終了応答を行うと共に、BSC90との間の品質統計収集のために確保したリソースを解放する。BSC90は、品質統計終了応答を受けると、BSC92#iとの間で品質統計収集に関わるリソースの解放をする。
【0091】
(2) MS情報収集
NMC2は、BSC90にMS10のMS情報収集開始要求をする。MS10がBTS92#1の制御エリアに位置して、BSC80に位置登録されているとする。MS10の制御エリアがBTS82#2に変更になるまでの処理は第2実施形態と同様である。BSC90は、MS10をBTS92#2の配下として位置登録をすると、BTS92#1に対して、MS情報収集終了要求をする。BTS92#1は、BSC90よりMS情報収集終了要求を受けると、BSC90に対して、MS情報収集終了応答を行うと共に、MS10及びBSC90との間でMS情報収集のために確保したリソース、MS10との間のページングチャネル、BSC90との間の通信帯域を解放する。BSC90は、MS情報終了応答を受けると、BSC92#iとの間でMS情報収集に関わるリソースの解放をする。
【0092】
(3) ダウンロード
NMC2は、BSC90にダウンロード開始要求をする。MS10がBTS92#1の制御エリアに位置して、BSC90に位置登録されているとする。MS10の制御エリアがBTS92#2に変更になるまでの処理は第2実施形態と同様である。BSC90は、MS10をBTS82#2の配下として位置登録すると、BTS92#1に対して、ダウンロード終了要求をする。BTS92#1は、BSC90よりダウンロード終了要求を受けると、BSC90に対して、ダウンロード終了応答を行うと共に、MS10及びBSC90との間でダウンロードのために確保したリソースを解放する。BSC90は、ダウンロード終了応答を受けると、BSC92#iとの間でダウンロードに関わるリソースの解放をする。尚、第1実施形態の場合には、MSの制御エリアが変更になったとき、変更前のBTS−BSC間のリソースを解放するようにする。
【0093】
以上説明した第3実施形態によれば、第4実施形態と同様の効果を奏することができる上にMSの制御エリアが変更になったとき、変更前のBTS−BSC間のリソースを解放するため、BSC−BTS間のネットワーク負荷が減少する。これにより、保守操作をする事によって、ユーザの発信/着信に影響を与えるようなことがなくなる。
【0094】
第4実施形態
図16は、本発明の第4実施形態による携帯電話システムの構成図であり、図2中の構成要素と実質的に同一の構成要素には同一の符号を附している。第4実施形態は、システム運用中のBTS増設が可能であって、MS10に関する保守運用情報制御中にMS10が増設BTSの制御エリア内に移動したときに、継続して保守運用情報制御を行う。BTS増設に関わる保守運用情報制御は、第1及び第2実施形態のいずれの場合にも適用できるが、第4実施形態では、第1実施形態に適用した場合を示す。BSC100は、BSC30の機能に加えて、BTS増設に関わる次の機能を有する。▲1▼BTSの増設が行われると、ネットワーク管理者の指示に基づきNMC2よりBTS増設要求されると、BTS増設に関わる設定を行う。増設BTSに関わる設定とは、増設BTSを通したMS10との間の通信を可能とするための設定処理をいう。▲2▼BTS増設に関わる設定を行った後、NMC2にBTS増設応答をする。▲3▼NMC2より品質統計開始要求を受けているときは、増設BTSに対して、品質統計開始要求を行う。尚、第2実施形態を適用する場合は、保守運用情報制御中のMS10の制御エリアに増設BTSの制御エリアが隣接するとき、或いは、保守運用情報制御中のMS10が増設BTSの制御エリアに移動したときである。以下、図16の携帯電話システムの保守運用情報制御に関わる動作説明をする。
【0095】
(1) BTS増設
BTS32#2の増設の場合を例に説明する。BTS32#2が増設されると、ネットワーク管理者の指示に基づいて、NMC2はBSC100に対してBTS増設要求を行う。BSC90は、NMC2よりBTS増設要求を受けると、BTS増設に関わる設定を行う。これにより、MS10がBTS32#2を通して、BSC100と通信が可能となる。
【0096】
(2) 品質統計情報の収集
図17は、品質統計情報の収集のシーケンスチャートである。NMC2は、BSC100にMS10に関する品質統計開始要求をする。ここでは、MS10が通話中にBTS32#1の制御エリアに位置して、BSC100に位置登録されているとする。BSC100は、NMC2より品質統計開始要求を受信すると、収容する全BTSに対して、品質統計開始要求を行う。その後(MS10の品質統計情報収集中)、BTS32#2が増設されたものとする。BSC100は、NMC2より品質統計開始要求を受けているので、増設BTS32#2に対して、品質統計開始要求を行う。増設BTS32#2は、品質統計開始要求を受けると、BSC100に対して、品質統計開始応答をする。これにより、BTS32#2は、MS10の品質統計情報の収集が可能となる。よって、MS10は通話中にBTS32#2の制御エリアに移動したときでも、第1実施形態と同様にして、BTS32#2がMS10の品質統計情報を収集して、BSC100に送信する。
【0097】
(3) MS情報収集
MS情報収集の場合にも、BSC100は、NMC2よりMS情報収集開始要求を受けていたとき、増設BTS32#2に対して、MS情報収集要求をする。これにより、MS10のMS情報収集中にBTS32#2が増設されて、MS10が増設BTS32#2の制御エリアに移動したような場合でも、継続して、BTS32#2がMS10のMS情報を収集することができる。
【0098】
(4) ダウンロード
ダウンロードの場合にも、BSC100は、NMC2よりダウンロード開始要求を受けていたとき、増設BTS32#2に対して、ダウンロード開始要求をする。更に、MS10へのダウンロード中に、MS10が増設BTS32#2に位置して、BSC100は、MS10をBTS32#2の配下としてMS10を位置登録したとき、増設BTS32#2にデータ転送をする。これにより、MS10へダウンロード中にBTS32#2が増設されて、増設後にMS10がBTS32#2の制御エリアに移動したような場合でも、BSC100は、MS10が増設BTS32#2の制御エリアに移動した場合でも、継続してMS10にダウンロードをすることができる。
【0099】
以上説明した第4実施形態によれば、q第1実施形態と同様の効果を奏することができる上に次の効果を奏することができる。ネットワーク拡張に対応できる。運用中にBSCに収容するBTSが増設された場合、増設されたBTSのエリアに該当MSが移動しても連続して保守運用情報の制御を行うことが可能となる。これにより、ネットワーク管理者は、BTSの増減を意識することなく、該当MSに関する保守運用情報の制御を行うことができる。
【0100】
第5実施形態
図18は、本発明の第5実施形態による携帯電話システムの構成図であり、図2中の構成要素と実質的に同一の構成要素には同一の符号を附している。第5実施形態では、BSCがBTSを通してMSの保守運用情報の制御を行っているとき、当該BTC−BSCの通信リンクが切断されると、保守運用情報の制御が一時中断するが、BTS−BSC間の通信リンクが回復後には、保守運用情報制御を再開する。BSC100は、BSC30の機能に加えて、BTS−BSC間の通信リンク回復後の保守運用情報制御に関わる以下の機能を有する。▲1▼BSC100は、保守運用情報制御のために、BTS102#iとの間に設定した通信リンクの状態を監視する。▲2▼当該通信リンクが切断された後に回復したとき、当該回復した通信リンクにより、BTS112#iに対して、品質統計開始要求、MS情報収集開始要求、ダウンロード開始要求をする。
【0101】
BTS112#iは、第1実施形態のBTS32#iの機能に加えて、次の機能を有する。▲1▼BSC110から再度、品質統計開始要求(再品質統計開始要求)、MS情報開始要求(再MS情報開始要求)、ダウンロード開始要求(再ダウンロード開始要求)を受けると、BSC110に対して、品質統計開始応答、MS情報開始応答、ダウンロード開始応答をする。▲2▼BSC110から再品質統計開始要求を受け取ったとき、通話中のMS10が自制御エリアに位置している場合、MS10に関する品質統計情報をBSC110に送信して、品質統計情報の収集を再開する。▲3▼通話中のMS10が自制御エリアに位置している場合、通信リンクが切断されている間に、MS10から受信したMS情報収集通知をBSC110にして、MS情報収集を再開する。▲4▼BSC110から再ダウンロード開始要求を受け取ってから、BSC110からデータ転送通知を受信すると、MS10にデータ転送通知をして、ダウンロードを再開する。以下、図18の携帯電話システムの保守運用情報制御に関わる動作説明をする。
【0102】
(1) 品質統計情報の収集
図19は、品質統計情報の収集のシーケンスチャートである。NMC2は、BSC110にMS10に関する品質統計開始要求をする。ここでは、MS10が通話中にBTS112#1の制御エリアに位置して、BSC100に位置登録されているとする。BSC110がNMC2より品質統計開始要求を受信してから、BTS112#1がMS10に関する品質統計情報をBSC110に送信するまでの処理は第2実施形態と同様である。ここで、BSC110とBTS112#1との間の通信リンクが切断されたとする。これにより、BSC110とBTS112#1間の品質統計情報に関わる通信が中断する。その後、BSC110とBTS112#1間の通信が回復したとする。BSC110は、BTS112#1に対して、再度品質統計開始要求をする。BTS112#1は、BSC110より品質統計開始要求を受けると、BSC110に対して、品質統計開始応答をすると共に、MS10に関する品質統計情報の収集を再開する。そして、品質統計情報をBSC110に送信する。このようにして、BSC110とBTS112#1との間の通信リンクが切断されても、リンク回復後、品質統計情報の収集が再開される。
【0103】
(2) MS情報収集
NMC2は、BSC110にMS10のMS情報収集開始要求をする。MS10がBTS112#1の制御エリアに位置して、BSC110に位置登録されているとする。BSC110がNMC2よりMS情報収集開始要求を受信してから、BTS112#1がMS10のMS情報をBSC110に送信するまでの処理は第1実施形態と同様である。ここで、BSC110とBTS112#1との間の通信リンクが切断されたとする。これにより、BSC110とBTS112#1間のMS情報の通信が中断する。その後、BSC110とBTS112#1間の通信が回復したとする。MS10は、MS情報収集応答を受けてからMS情報収集通知をするので、BSC110−BTS112#1間のリンク切断中はMS情報収集応答を受けられず、次のMS情報収集通知を行うことができない。BSC110は、BTS112#1に対して、再MS情報収集開始要求をする。BTS112#1は、BSC110よりMS情報収集開始要求を受けると、BSC110に対して、MS情報統計開始応答をする。BTS112#1は、BSC110に対して、MS情報の送信を再開する。
【0104】
(3) ダウンロード
NMC2は、BSC110にダウンロード開始要求をする。MS10がBTS112#1の制御エリアに位置して、BSC110に位置登録されているとする。BSC110がNMC2よりダウンロード開始要求を受信してから、BSC110がBTS112#1を通してMS10にデータ転送通知をするまでの処理は第2実施形態と同様である。ここで、BSC110−BTS112#1間の通信リンクが切断されたとする。その後、BSC110とBTS112#1間の通信が回復したとする。通信リンクが切断されている間は、BSC110は、NTMC2に対して、データ転送応答を行わないので、NMC2からのデータ転送通知は停止したままとなる。BSC110は、BTS112#1に対して、再ダウンロード開始要求をする。BTS112#1は、BSC110よりダウンロード開始要求を受けると、BSC110に対して、ダウンロード開始応答をする。BSC110は、BST112#1に対して、データ転送通知を再開する。
【0105】
以上説明した第5実施形態によれば、第1実施形態の効果に加えて、次の効果を奏することができる。ネットワーク管理者はBTS−BSC間のリンク状態を監視する必要がない。BTS−BSC間のリンク回復時に再度BSCが自動的に保守運用情報の制御を指示するため、リンク回復後にも連続して保守運用情報の制御ができる。これにより、ネットワーク管理者はBTS−BSC間のリンク状態を意識することなく、該当MSに関する保守運用情報の制御部が行える。
【0106】
第6実施形態
図20は、本発明の第6実施形態による携帯電話システムの構成図であり、図2中の構成要素と実質的に同一の構成要素には同一の符号を附している。MS10が複数のBTSの制御エリアが重なる場所に位置したとき、これら複数のBTSとMS10との間で複数の通話パスが設定されて、各通信パス毎に品質統計情報がBSCに送信される。第6実施形態では、複数の通話パスが設定されたとき、各通信パス毎に、通常呼/ハンドオフ呼を認識して、品質統計情報をNMC2に送信する。
【0107】
BSC120は、MS10が複数の制御エリアに位置したとき、品質統計情報の収集に関わる以下の機能を有する。▲1▼通話中のMS10が、MS10に関する品質統計情報収集中に複数のBTSの制御エリアが重なる場所に位置した場合、ハンドオフ制御により、MS10と複数のBTS間で複数の通話パスが設定されて、複数のBTSから品質統計情報が送信されたとき、各通話パス毎に、通常呼/ハンドオフ呼を区別して、品質統計情報を収集する。▲2▼各通話パス毎に、通常呼/ハンドエフ呼のいずれであるかを示す情報を付加して、品質統計情報をNMC2に送信する。▲3▼MS10の発信回数/着信回数等重複してカウントされる恐れがある品質統計情報については、1個を選択する。以下、図20の携帯電話システムの保守運用情報制御に関わる動作説明をする。
【0108】
図21は、品質統計情報の収集のシーケンスチャートである。NMC2は、BSC120にMS10に関する品質統計開始要求をする。MS10が通話中にBTS32#1の制御エリアに位置しているとすると、MS10の通常呼としてBTS32#1が経路情報データベース47に、MS10の制御局としてBTS32#1、隣接局としてBTS32#2が制御局情報データベース122に登録される。BSC120が品質統計開始要求を受信してから、MS10がBTS32#2の制御エリアに移動するまでの処理は第1実施形態で説明した通りである。BTS32#2は、BSC120からのハンドオフ制御に従って、MS10との間の通信パスを設定する。このとき、BTS32#2は、品質統計開始要求を受信しているので、MS10に関する品質統計情報をBSC120に送信する。一方、BTS32#1も品質統計情報をBSC120に送信している。
【0109】
BSC120は、BTS32#1,32#2より品質統計情報を受信すると、各品質統計情報に関する通信パスが通常呼/ハンドオフ呼のいずれであるかを区別して、NMC2に品質統計情報を送信する。ここでは、BTS32#1が通常呼、BTS32#2がハンドオフ呼であるので、BTS32#1からの品質統計情報が通常呼のものであり、BTS32#2からの品質統計情報がハンドオフ呼のものであることを品質統計情報に追加して、NMC2に送信する。その後、MS10がBTS32#1の制御エリアから離れてBTS32#2の制御エリアに完全に入ったとする。BSC120は、制御局をBTS32#2とし、BTS32#2より送信された品質統計情報をNMC2に送信する。
【0110】
以上説明した第6実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏することができる上に更に以下の効果を奏することができる。通話パス毎に品質状態が把握できるため、より正確なネットワークの通話状態を把握することができる。ハンドオフ中は通常呼/ハンドオフ呼をあわせて複数のBTSからフレームエラー数等の情報が通知されるため、ネットワーク保守が容易に行えるとともに、エンドユーザからの情報提供等の要求に対しても迅速に対応することができる。
【0111】
本発明は以下の付記を含むものである。
【0112】
(付記1) ネットワークを監視するネットワーク監視装置、自制御エリアに位置する移動機との間の通信をする複数の基地局及び前記複数の基地局を制御する基地局制御装置を有する基地局システムにおいて、
前記ネットワーク監視装置は、
前記基地局制御装置に対して特定の移動機に関する保守運用情報の収集開始の指示を行う第1情報収集開始指示手段と、
前記基地局制御装置より前記特定の移動機に関する保守運用情報を受信する第1受信手段とを具備し、
前記基地局制御装置は、
前記保守運用情報の収集開始の指示を受けると、前記複数の基地局に対して保守運用情報収集開始の指示をする第2情報収集開始指示手段と、
前記基地局より前記特定の移動機に関する保守運用情報を受信する第2受信手段と、
該保守運用情報を前記ネットワーク監視装置に送信する第1送信手段とを具備し、
前記基地局は、
前記基地局制御装置より保守運用情報収集開始指示を受けたとき、前記特定の移動機が自制御エリアに位置している場合、該移動機に関する保守運用情報の収集を開始し、該保守運用情報収集開始指示を既に受けており、前記特定の移動機が自制御エリアに位置した場合、該移動機に関する保守運用情報の収集を開始する情報収集開始手段と、
該保守運用情報を前記基地局制御装置に送信する第2送信手段とを具備したことを特徴とする基地局システム。
【0113】
(付記2) 前記第2情報収集開始指示手段は、前記保守運用情報の収集開始指示を受けると、前記特定の移動機が位置登録されている基地局及びその隣接基地局に対して前記保守運用情報収集開始指示をし、前記保守運用情報の収集開始指示を既に受けており、前記特定の移動機が位置登録されている基地局の隣接基地局の制御エリアに位置したとき、該基地局の隣接基地局に対して保守運用情報収集開始指示をすることを特徴とする付記1記載の基地局システム。
【0114】
(付記3) 前記基地局制御装置は、前記特定の移動機が位置登録される基地局が変更になったとき、変更前の基地局に対して保守運用情報収集終了を指示する収集終了指示手段を更に具備し、前記基地局は、前記保守運用情報統計収集終了の指示を受けると、前記特定の移動機及び前記基地局制御装置との間で確保していた前記保守運用情報収集に関わるリソースを解放するリソース解放手段を更に具備したことを特徴とする付記2記載の基地局システム。
【0115】
(付記4) 前記第2情報収集開始指示手段は、基地局が増設されたとき、前記保守運用情報収集開始指示がされていた場合、該基地局に対して保守運用情報収集開始指示をすることを特徴とする付記1記載の基地局システム。
【0116】
(付記5) 前記第2情報収集開始指示手段は、基地局が増設されたとき、前記保守運用情報収集開始指示がされており、該増設基地局が位置登録されている基地局の隣接基地局となった場合、該増設基地局に対して前記保守運用情報収集開始指示をすることを特徴とする付記2記載の基地局システム。
【0117】
(付記6) 前記第2情報収集指示手段は、前記基地局との間で前記保守運用情報の通信に関わる通信リンク切断後に該通信リンクが回復したとき、該基地局に対して情報収集開始指示をすることを特徴とする請求項3記載の基地局システム。
【0118】
(付記7) 前記基地局制御装置は、通話中の移動機が複数の基地局と通話可能なエリアに移動したときに、該複数の基地局が該移動機と通信可能なるよう該複数の基地局をハンドオフ制御するハンドオフ制御手段を更に具備し、前記保守運用情報は通話中の移動機に関する品質統計情報であるとき、前記情報収集開始手段は、ハンドオフ制御により通話中の移動機と通信可能となった場合、前記品質統計情報の収集を開始し、前記第1送信手段は、前記通話中の移動機が移動して複数の基地局より品質統計情報を前記第2受信手段が受信した場合、各品質統計情報を送信した基地局が、該移動機を配下として位置登録されている通常呼であるか、ハンドオフ制御中のハンドオフ呼であるかを示す情報を付加して、前記ネットワーク制御装置に送信することを特徴とする付記1記載の基地局システム。
【0119】
(付記8) ネットワークを監視するネットワーク監視装置、自制御エリアに位置する移動機との間の通信をする複数の基地局及び前記複数の基地局を制御する基地局制御装置を有する基地局システムにおいて、
前記ネットワーク監視装置は、
前記基地局制御装置に対して、特定の移動機へのダウンロード開始の指示をする第1ダウンロード開始指示手段と、
前記基地局制御装置よりダウンロードデータの受信応答を受けると、前記基地局制御装置に次のダウンロードデータを送信する第1送信手段とを具備し、
前記基地局制御装置は、
前記ダウンロード開始指示を受けると、前記複数の基地局に対してダウンロード開始指示をするダウンロード開始指示手段と、
前記ネットワーク監視装置よりダウンロードデータを受信すると、前記特定の移動機が位置登録されている基地局に対して、該ダウンロードデータを送信する第2送信手段と、
基地局からダウンロードデータの受信応答があれば、前記ネットワーク監視装置に対してダウンロードデータの受信応答をする第1応答手段とを具備し、
前記基地局は、
前記基地局制御装置よりダウンロード開始指示を受けると、前記特定の移動機に対してダウンロード開始要求をするダウンロード開始要求手段と、
前記基地局制御装置よりダウンロードデータを受信すると、該移動機に対してダウンロードデータを送信する第3送信手段と、
前記特定の移動機よりダウンロードデータの受信応答があると、前記基地局制御装置に対してダウンロードデータの受信応答をする第2応答手段と、
とを具備したことを特徴とする基地局システム。
【0120】
(付記9) 移動機との間の通信をする複数の基地局を制御する基地局制御装置において、
前記複数の基地局に対して保守運用情報収集開始の指示をする情報収集開始指示手段と、
前記基地局より前記特定の移動機に関する保守運用情報を受信する第2受信手段と、
を具備したことを特徴とする基地局制御装置。
【0121】
(付記10) 基地局制御装置の制御に基づいて、移動機との間の通信をする基地局において、
前記基地局制御装置より保守運用情報収集開始指示を受けたとき、特定の移動機が自制御エリアに位置している場合、該移動機に関する保守運用情報の収集を開始し、該保守運用情報収集開始指示を既に受けており、前記特定の移動機が自制御エリアに位置した場合、該移動機に関する保守運用情報の収集を開始する情報収集開始手段と、
該保守運用情報を前記基地局制御装置に送信する第2送信手段と、
を具備したことを特徴とする基地局。
【0122】
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば、エンドユーザへのサービスを向上させ、ネットワーク管理者にとっての保守運用情報制御の操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の第1実施形態による携帯電話システムの構成図である。
【図3】図2中のBSC及びBTSの構成図である。
【図4】図3中の経路情報データベースの構成図である。
【図5】図3中の制御局情報データベースの構成図である。
【図6】品質統計情報収集のシーケンスチャートである。
【図7】ハンドオフを示す図である。
【図8】ハンドオフのシーケンスチャートである。
【図9】ハンドオフ時の保守制御局情報の更新を示す図である。
【図10】MS情報収集のシーケンスチャートである。
【図11】ダウンロードのシーケンスチャートである。
【図12】本発明の第2実施形態による携帯電話システムの構成図である。
【図13】品質統計情報収集のシーケンスチャートである。
【図14】本発明の第3実施形態による携帯電話システムの構成図である。
【図15】品質統計情報収集のシーケンスチャートである。
【図16】本発明の第4実施形態による携帯電話システムの構成図である。
【図17】品質統計情報収集のシーケンスチャートである。
【図18】本発明の第5実施形態による携帯電話システムの構成図である。
【図19】品質統計情報収集のシーケンスチャートである。
【図20】本発明の第6実施形態による携帯電話システムの構成図である。
【図21】品質統計情報収集のシーケンスチャートである。
【図22】従来の携帯電話システムの構成図である。
【図23】品質統計情報収集のイメージを示す図である。
【図24】品質統計情報収集のシーケンスチャートである。
【図25】MS情報収集のイメージを示す図である。
【図26】MS情報収集のシーケンスチャートである。
【図27】ダウンロードのイメージを示す図である。
【符号の説明】
11 MS
12 NMC
14 BSC
16#i(i=1〜n) BTS
18 第1情報収集開始手段
19 第1受信手段
20 第2情報開始手段
22 第1送信手段
23#i(i=1〜n) 情報収集開始手段
24#i(i=1〜n) 第2送信手段

Claims (5)

  1. ネットワークを監視するネットワーク監視装置、自制御エリアに位置する移動機との間の通信をする複数の基地局及び前記複数の基地局を制御する基地局制御装置を有する基地局システムにおいて、
    前記ネットワーク監視装置は、
    前記基地局制御装置に対して特定の移動機に関する保守運用情報の収集開始の指示を行う第1情報収集開始指示手段と、
    前記基地局制御装置より前記特定の移動機に関する保守運用情報を受信する第1受信手段とを具備し、
    前記基地局制御装置は、
    前記保守運用情報の収集開始の指示を受けると、前記複数の基地局に対して保守運用情報収集開始の指示をする第2情報収集開始指示手段と、
    前記基地局より前記特定の移動機に関する保守運用情報を受信する第2受信手段と、
    該保守運用情報を前記ネットワーク監視装置に送信する第1送信手段とを具備し、
    前記基地局は、
    前記基地局制御装置より保守運用情報収集開始指示を受けたとき、前記特定の移動機が自制御エリアに位置している場合、該移動機に関する保守運用情報の収集を開始し、該保守運用情報収集開始指示を既に受けており、前記特定の移動機が自制御エリアに位置した場合、該移動機に関する保守運用情報の収集を開始する情報収集開始手段と、
    該保守運用情報を前記基地局制御装置に送信する第2送信手段とを具備したことを特徴とする基地局システム。
  2. 前記第2情報収集開始指示手段は、前記保守運用情報の収集開始の指示を受けると、前記特定の移動機が位置登録されている基地局及びその隣接基地局に対して前記保守運用情報収集開始指示をし、前記保守運用情報の収集開始の指示を既に受けており、前記特定の移動機が位置登録されている基地局の隣接基地局の制御エリアに位置したとき、該基地局の隣接基地局に対して保守運用情報収集開始指示をすることを特徴とする請求項1記載の基地局システム。
  3. 前記基地局制御装置は、前記特定の移動機が位置登録される基地局が変更になったとき、変更前の基地局に対して保守運用情報収集終了を指示する収集終了指示手段を更に具備し、前記基地局は、前記保守運用情報統計収集終了の指示を受けると、前記特定の移動機及び前記基地局制御装置との間で確保していた前記保守運用情報収集に関わるリソースを解放するリソース解放手段を更に具備したことを特徴とする請求項2記載の基地局システム。
  4. 前記第2情報収集開始指示手段は、基地局が増設されたとき、前記保守運用情報収集の開始の指示がされていた場合、該基地局に対して保守運用情報収集開始指示をすることを特徴とする請求項1記載の基地局システム。
  5. 前記基地局制御装置は、通話中の移動機が複数の基地局と通話可能なエリアに移動したときに、該複数の基地局が該移動機と通信可能となるよう該複数の基地局をハンドオフ制御するハンドオフ制御手段を更に具備し、前記保守運用情報は通話中の移動機に関する品質統計情報であるとき、前記情報収集開始手段は、ハンドオフ制御により通話中の移動機と通信可能となった場合、前記品質統計情報の収集を開始し、前記第1送信手段は、前記通話中の移動機が移動して複数の基地局より品質統計情報を前記第2受信手段が受信した場合、各品質統計情報を送信した基地局が該移動機を配下として位置登録されている通常呼及びハンドオフ制御中のハンドオフ呼のいずれであるかを示す情報を付加して、前記ネットワーク制御装置に送信することを特徴とする請求項1記載の基地局システム。
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