JP4125459B2 - Swirling air dryer - Google Patents

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  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、旋回気流式乾燥機に関し、詳しくは液状、塊状或いは粉状の原料を乾燥機本体内部で熱風気流中に高速旋回移動させながら、多数のボールで攪拌、混合、分散及び粗砕することにより乾燥させるための旋回気流式乾燥機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、生オカラをゴミとして捨てずに、乾燥機で乾燥させることにより、新たな食品素材(乾燥オカラ)として有効利用を図ることが試みられている。
【0003】
従来の生オカラの乾燥方式の一例として、例えば図12に示す熱風による気流式乾燥機40が知られている。この気流式乾燥機40は、下半部が横向き円筒形の乾燥ドラム41で構成され、上半部が縦長角型の分級チャンバー42で構成されており、乾燥ドラム41の上部と分級チャンバー42の下部とが連通路43を介して上下に接続されている。乾燥ドラム41内には多数のボール3が収納され、原料となる生オカラを原料投入口44から乾燥ドラム41内に投入すると共に、熱風供給口45から熱風を吹き込み、乾燥ドラム41内でボール3及び原料を熱風に乗せて送り上げながら、ボール3により原料を攪拌、混合、分散及び粗砕させて分級チャンバー42内に送り込み、水分が蒸発して軽くなった乾燥品(乾燥オカラ)を排出口45から排出するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の気流式乾燥機では、横向き円筒状の乾燥ドラム41と縦長角型の分級チャンバー42の構造が複雑で、コストアップを招くだけでなく、乾燥ドラム41は横向き円筒形をしているため、処理容量を大きくしようとすれば乾燥ドラム41の幅を広げることで対処しなければならないため、大量処理は困難である。また、分級チャンバー42は複雑な形状をしているため、分級チャンバー42内の乾燥品の分散にムラがあり、これが乾燥品の乾燥ムラの原因となる。さらに、乾燥ドラム41から分級チャンバー42への原料の移動は、当初、乾燥ドラム41内を旋回移動し、分級チャンバー42内の下端に衝突して分級チャンバー42内を垂直に上昇分散するという経路を辿るために、エネルギーロスが生じるという問題もある。
【0005】
本発明は、上記の従来例の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、構造が簡単でしかも低コストで、乾燥機本体の小型化を容易に図ることができ、しかも、乾燥状態を均一にでき、食品素材の場合は規格に合格できる品質を維持でき、そのうえメンテナンス性が良好な旋回気流式乾燥機を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明にあっては、液状、塊状或いは粉状の原料4を乾燥機本体2内部で熱風気流中に高速旋回移動させながら、多数のボール3で攪拌、混合、分散及び粗砕することにより乾燥させる旋回気流式乾燥機において、縦向き円筒形の乾燥機本体2の内側壁5に逆円錐状の傾斜面6を形成し、乾燥機本体2の底部7にボール3及び原料4を高速旋回移動させるための熱風を供給する熱風供給口8を設け、乾燥機本体2の上部9に乾燥品を排出する排出口11を設け、乾燥機本体2の底部7の中心からずれた位置から、円錐状のコーン部19を立設し、コーン部19の外周部が環状のボール循環通路20となっていると共に、ボール循環通路20を熱風供給口8から離れるにつれて徐々に高くなるような上り勾配Aに形成したことを特徴としており、このように構成することで、乾燥機本体2の構造を簡単にしながら、逆円錐状の傾斜面6によってボール3及び原料4がサイクロン状に高速旋回移動して、ボール3から原料4への熱の伝播が効率良く行われるようになり、そのうえ原料4はボール3との衝突等によって粗砕されるので、伝熱面積がより増加して熱効率が一層高くなる。さらに、コーン部19外周に設けた環状のボール循環通路20を熱風供給口8から離れるにつれて徐々に高くなるような上り勾配Aに形成したので、熱風による上昇旋回流が発生し易い構造となる。
【0008】
また上記逆円錐状の傾斜面6が垂線Mに対して5°〜45°で傾斜しているのが好ましく、この場合、熱風気流によってボール3が傾斜面6に沿ってスムーズに上昇でき、且つある高さでスムーズに落下できるようになり、乾燥機本体2内部に対流が発生してボール3から原料4への熱風の伝播が効率良く行われるようになる。
【0009】
また、上記乾燥機本体2を上半部2aと下半部2bとに分離可能とし、下半部2bの内側壁5に逆円錐状の傾斜面6を形成するのが好ましく、この場合、磨耗しやすい下半部2bのメンテナンスが容易となり、また下半部2bのみの交換も容易且つ低コストで行えるようになる。
【0010】
また、上記乾燥品の排出口11が、乾燥品を上方に排出する頂部排出口12又は乾燥品を側方に排出する側部排出口13の少なくとも一方で構成されているのが好ましく、この場合、粒度の小さな乾燥品は上方に開口した頂部排出口12から排出され、粒度の大きな乾燥品は側方に開口した側部排出口13から排出されるので、乾燥品の粒度の種類に容易に対応できるようになる。
【0011】
また、上記熱風を乾燥機本体2の接線方向Nから送り込むための熱風供給口8を乾燥機本体2の壁面7aの1箇所又は複数箇所に設置するのが好ましく、この場合、乾燥機本体2内部により安定したサイクロン状の旋回流を発生させることができる。
【0012】
また、上記乾燥機本体2の側部に乾燥機本体2の接線方向Nから補助熱風ハを送り込むための補助熱風供給口15を備えているのが好ましく、この場合、乾燥機本体2内部にさらに安定したサイクロン状の旋回流を発生させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0014】
本実施形態の旋回気流式乾燥機1は、図1に示すように、乾燥機本体2が縦向きの円筒状に形成されている。本例では、乾燥機本体2が直円筒状の上半部2aと逆円錐状の下半部2bとに分離可能とされており、通常の使用時は上半部2aと下半部2bとの突き合わせ部分が着脱可能な係合手段(図示せず)によって隙間なく接合されている。逆円錐状の下半部2bの内側壁5には逆円錐状の傾斜面6が形成されており、下半部2bの底部7に熱媒体としての多数のボール3が投入されている。なお下半部2bの有効高さ寸法は例えば生オカラ100kg/hにおいては約1m程度であるが、特に限定されない。
【0015】
上記逆円錐状の傾斜面6は、例えば図1の垂線Mに対して5°〜45°の角度θで傾斜している。この範囲内であれば熱風気流によりボール3が傾斜面6に沿ってスムーズに上昇でき、且つある高さでスムーズに落下できるようになる。傾斜面6の角度が5°よりも小さすぎると、ボール3が上昇しにくくなり、また45°よりも大きすぎると上昇したまま落下しなくなるという不都合が生じるためである。
【0016】
熱媒体としてのボール3は、例えば風速15〜40m/sec程度の熱風によって逆円錐状の傾斜面6上を高速旋回運動できるものが用いられる。ボール3の材質は、例えばセラミックが用いられる。セラミックボールを用いることで畜熱効果と遠赤外線効果とが得られる。もちろん、ボール3の材質はこれには限定されず、例えば窒化けい素製、ジルコニア製、アルミナ製等を用いることもできる。窒化けい素ボールの場合は非酸化物系原料4の粗砕、分散、混合用に適している。ジルコニア製ボールの場合はSiO、Al成分の混入を嫌う粗砕、分散用に適しており、特に高粘性での湿式粗砕、分散にも威力を発揮する。アルミナ製ボールの場合は耐磨耗性に優れているという利点がある。また、ボール3による原料4の攪拌、混合、分散及び粗砕を効率良く行うためには、ボール3の球径は約0.5mm〜10mm程度が好ましい。
【0017】
乾燥機本体2の底部7の壁面7aには、逆円錐状の傾斜面6の下端部に面して熱風供給口8が設けられている。熱風供給口8は、図2に示すように、ダクト部14を介して熱風発生装置16に連通している。熱風発生装置16は、送風機17からの空気をバーナーにより加熱する方式であるが、各種の高温ガスを用いる方式であってもよい。また、ボール3及び原料4の旋回速度を高速化するためには、熱風の風速は約15〜40m/sec程度が好ましい。
【0018】
上記熱風供給口8に通じるダクト部14の途中には、投入ホッパー18、原料供給スクリュー18a及びエアシール用原料供給ロータリーバルブ25″が設けられている。この投入ホッパー18から原料4を投入すると、原料供給スクリュー18aにより原料4が定量的に切り出され、エアシール用原料供給ロータリーバルブ25″を経て乾燥機本体2内部に送り込まれるようになっている。本例では、熱風供給口8は、図1に示すように、乾燥機本体2の壁面7aの接線方向Nに向かって開口している。これにより熱風は乾燥機本体2の接線方向Nから乾燥機本体2内部に送り込まれて、サイクロン状に強制旋回流を発生させるものである。さらに乾燥機本体2の底部7の中心からずれた位置には、円錐状のコーン部19を立設してあり、コーン部19の外周部が環状のボール循環通路20となっている。ここでは図3に示すように、ボール循環通路20の下面20aを熱風供給口8から離れるにつれて徐々に高くなるような上り勾配Aに形成してある。これにより、ボール循環通路20の上り勾配Aによって熱風による上昇旋回流が発生し易い構造となっている。
【0019】
乾燥機本体2の上半部2aは、図1に示すように、直円筒状に形成されており、その頂部中央には上方10に向けて開口したパイプ状の頂部排出口12が設けられており、粒度の小さな乾燥品(例えば150μm以下)の排出に用いられる。また、上半部2aの側部には側方に向けて側部排出口13が開口しており、この側部排出口13が粒度の大きな乾燥品(例えば150μm以上)の排出に用いられる。ここでは、上半部2aの外側部に取り付けられた側部製品排出口21の側面開口部22に側部排出口13が連通しており、側面開口部22よりも低い位置に下面開口部23が開口している。上記頂部排出口12から排出される乾燥品はサイクロン集塵機24により捕集されて製品排出ロータリーバルブ25から排出される。一方、側部製品排出口21から排出される乾燥品は製品排出ロータリーバルブ25′から直接排出される。なお乾燥品の集塵機としてバッグフィルターなどを使用することもできる。
【0020】
次に、本発明の乾燥機1の動作の一例を説明する。図2の熱風発生装置16から発生した熱風を乾燥機本体2内に供給すると、乾燥機本体2の底部7のコーン部19外周に設けたボール循環通路20の上り勾配Aに沿ってボール3が浮遊しながら高速回転をはじめ、この高速旋回移動によって発生した遠心力によってボール3は逆円錐状の傾斜面6を高速旋回しながら上昇していき、ある高さまで上昇して遠心力が弱まると失速して落下し、再び熱風により高速旋回移動を繰り返す。この状態で、生オカラ(原料4)を投入ホッパー18から投入すると、熱風によって生オカラが乾燥機本体2内に送り込まれて、図4に示すように、多数のボール3によってサイクロン状に旋回しながら上昇する。
【0021】
このとき、原料4は、ボール3の流動、乾燥機本体2の傾斜面6との衝突により攪拌、混合、分散及び粗砕される。また、原料4が旋回流で高速移動しているときは、熱風により加熱されたボール3と一種の流動層を形成して、原料4はボール3との間で熱交換され、さらに熱風との間でも熱交換され、さらに熱風により加熱された逆円錐状の傾斜面6との間でも熱交換されて乾燥されるので、熱効率が高くなる。しかも逆円錐状の傾斜面6は垂線Mに対して5°〜45°で傾斜しているので、熱風気流によってボール3がスムーズに上昇でき、且つある高さでスムーズに落下できるようになり、これにより乾燥機本体2内部に対流が発生してボール3から原料4への熱風の伝播が一層効率良く行われ、原料4はボール3への付着と剥離を繰り返しながら乾燥が進んでいく。また原料4が食品素材の場合には滅菌効果も同時に得られるようになる。さらに原料4はボール3及び逆円錐状の傾斜面6との衝突によって粗砕されるので、伝熱面積がより増加することとなり、熱効率が一層高くなる。
【0022】
原料4の乾燥が完了すると加熱された乾燥品(乾燥オカラ)は上部の排出口11へ向かって上昇する。このときボール3表面に乾燥品が付着していても、ボール3同士の衝突や乾燥機本体2の内側壁5との衝突等によってボール3表面から簡単に剥離されることとなる。しかも乾燥機本体2は縦向き円筒形をしているので、円筒断面の空洞風速は乾燥機本体2の下部から上部に上がるにつれて減速し、また旋回流速も上部になるほど低下してくるため、乾燥機本体2内の上部での原料4の浮遊時間が長くなり、結果的に乾燥機本体2内部の乾燥品の分散状態が均一になり、乾燥品の乾燥状態を均一にさせることができる。この乾燥品は乾燥機本体2の頂部に設けた頂部排出口12からサイクロン集塵機24に排出される。従って、エネルギーロスが生じることもなく、また原料4が食品素材にあっては、熱による物性変化を起こしにくくなり、食品素材としての規格に合格できる品質を維持できるようになる。また、乾燥機本体2の側部に側部製品排出口21を設けておくことにより、粒度の大きな乾燥品(約150μm以上)の排出も可能となる。
【0023】
上記のように、ボール3は逆円錐状の傾斜面6に沿って上昇と落下とを繰り返しながら、次々と原料4を乾燥させていくことができるので、原料4の投入から乾燥、排出までの一連の処理を瞬時に且つ連続して行うことが可能となる。本発明者の実験によれば原料4の投入から乾燥、排出までに要する一連の処理時間は約3秒程度で済むことが確認された。
【0024】
また、乾燥機本体2を縦向き円筒形とし、底部7に熱風供給口8を設け、上部9に排出口11を設けたので、構造が簡単でコストダウンを図ることができる。なお逆円錐状の傾斜面6はボール3の高速旋回運動によって磨耗が激しいために、定期的なメンテナンスが必要であるが、本例では、乾燥機本体2を上半部2aと下半部2bとに分離可能とし、下半部2bの内側壁5に逆円錐状の傾斜面6を設けているので、下半部2bのメンテナンスがきわめて容易となり、また下半部2bを交換する際にも、上半部2aを残して下半部2bのみを交換すればよいので、交換に要するコストを低く抑えることができる。なお、乾燥機本体2の上半部2a及び側部製品排出口21は省略可能である。
【0025】
また、前記実施形態では、乾燥機本体2の頂部に上向きに開口した頂部排出口12を設けたが、これに代えて、図5に示すように、乾燥機本体2の壁面の接線方向から横方向に向けて開口した側部排出口13を設けるようにしてもよい。このように乾燥品の排出方向を上向きではなく、横向きにすることで、乾燥品は乾燥機本体2内部の旋回気流に合わせて排出されるようになり、これによって乾燥機本体2内部での原料4の滞留時間を一定にすることができる。
【0026】
前記実施形態では、原料4の生オカラを乾燥して乾燥オカラを得る場合を説明したが、原料4の種類は特に限定されず、湿潤時の状態で液状、塊状あるいは粉状のものなど、広範囲の原料4を使用できる。また、大きな塊状の原料4の場合には、予め解砕機などを用いて粉粒状に分散したものを投入ホッパー18から投入するようにしてもよい。
【0027】
また前記実施形態では、熱風供給口8のダクト部14から原料4を投入する場合を説明したが、原料4の投入経路は特に限定されず、原料4の種類(液状、塊状、粉状等)に応じて選択される。例えば原料4が液状の場合は、図6に示すように、乾燥機本体2の上部9から乾燥機本体2内部に液滴用のノズル26を挿入し、ノズル26の先端から液状の原料4をボール3に向かって滴下させることにより、液状の原料4をボール3表面に付着させる。これにより、前述したようにボール3同士の衝突及び傾斜面6との衝突により乾燥品が剥離することにより、液状物の乾燥が均一に行われることとなる。なお、ノズル26の挿入位置は必ずしも乾燥機本体2の上部ではなく、側部であってもよいものである。いずれの場合も液状の原料をタンクに収納し、ポンプを用いてノズル26内に液状の原料を圧送する方法を採用できる。
【0028】
前記実施形態では熱風供給口8は、乾燥機本体2の壁面7aの1箇所に設置したが、図7に示すように、乾燥機本体2の底部7の内径の大きさに応じて、壁面7aの周方向に間隔をあけて複数個設置してもよい。この場合、各熱風供給口8をそれぞれ乾燥機本体2の接線方向Nに向けて設置することで、乾燥機本体2の接線方向Nに沿って複数箇所から熱風が送り込まれることとなり、逆円錐状をした乾燥機本体2内部により安定したサイクロン状の旋回流を発生させることができる。
【0029】
さらに、図8に示すように、乾燥機本体2の側部に乾燥機本体2の接線方向から補助熱風ハを送り込むための補助熱風供給口15を設けるようにしてもよい。この場合、補助熱風ハによって乾燥機本体2内部により安定したサイクロン状の旋回流を発生させることができ、乾燥効率を向上させることができる。なお補助熱風供給口15への補助熱風ハの供給は図1の熱風発生装置16から行ってもよいが、別の熱源から供給するようにしてもよい。
【0030】
また前記実施形態では、逆円錐状の傾斜面6を下端部から上端部に至るまで真っ直ぐ傾斜させた場合を説明したが、図9(a)のように円弧面6aで形成してもよいものである。また、傾斜面6に沿ってボール3が上昇しやすくするために、角度を2段階(或いは3段階以上)で異ならせるようにしてもよい。ここで図9(b)は、上側の傾斜面6bの傾斜角度を下側の傾斜面6cよりも小さくした場合を示し、図9(c)は上側の傾斜面6dの傾斜角度を下側の傾斜面6eよりも大きくした場合を示している。図9(c)では傾斜面6eによってボール3の滞留時間を長くすることができる。つまり傾斜面6a〜6eは大略的に逆円錐状をしていればよく、その傾斜の大きさは適宜変更可能である。
【0031】
また前記実施形態では、乾燥機本体2の逆円錐状の傾斜面6の下端部に面して熱風供給口8を設置した場合を説明したが、図10(a)〜(c)に示すように、乾燥機本体2の底部7に熱風チャンバー32を設け、熱風チャンバー32の天井開口面に多数の羽根板30を放射状に並設して各羽根板30間をそれぞれ熱風吐出用のスリット31とし、さらに加えて、各羽根板30をそれぞれ同方向に傾斜させて、スリット31からの熱風の向きを傾斜させてある。なお、図10(d)に示す羽根板30の高さ(熱風吐出口の開口寸法B)は例えば0.5〜2mm程度とする。このように傾斜した羽根板30間のスリット31から矢印イで示す方向に熱風を吐出させるようにしたことで、乾燥機本体2の底部7全体において矢印ロで示すように、均一なサイクロン状の熱風旋回気流を発生させることができるようになる。また、スリット31の大きさはボール3の粒径よりも小さく設定されており、ボール3が熱風チャンバー32内に落ち込まないようにしてある。なお、羽根板30に代えて、図11に示すパンチングプレート33を用い、ボール3の粒径よりも小さいパンチ孔からなる熱風吐出口34を斜め方向にそれぞれ傾斜させるようにしてもよく、この場合においても、乾燥機本体2の底部7全体において均一なサイクロン状の熱風旋回気流を発生させることができるようになり、またパンチング加工によって熱風吐出口34の形成が容易となり、製造コストも安価で済むようになる。
【0032】
本発明の旋回気流式乾燥機1の用途は、熱風による乾燥に限定されるものではなく、冷風により原料4を冷却するための冷却装置としても使用できるものである。さらに、乾燥機本体2内部に消毒液(例えばクレゾール等)を注入することにより消毒装置として使用することも可能である。
【0033】
さらに本発明の旋回気流乾燥機は焼却炉としても使用可能である。例えば図8において示した補助熱風供給口15に代えてバーナーを取り付けることによって、乾燥機本体2の内部で浮遊している乾燥品を焼却することができる。この場合、仮に原料4が湿潤状態にあっても、ボール3や熱風によって乾燥されて下部から上部に浮遊してくるので、バーナーによって効率良く焼却することができるものとなる。
【0035】
【発明の効果】
上述のように請求項1記載の発明にあっては、液状、塊状或いは粉状の原料を乾燥機本体内部で熱風気流中に高速旋回移動させながら、多数のボールで攪拌、混合、分散及び粗砕することにより乾燥させる旋回気流式乾燥機において、縦向き円筒形の乾燥機本体の内側壁に逆円錐状の傾斜面を形成し、乾燥機本体の底部にボール及び原料を高速旋回移動させるための熱風を供給する熱風供給口を設け、乾燥機本体の上部に乾燥品を排出する排出口を設けたので、逆円錐状の傾斜面によってボール及び原料がサイクロン状に高速旋回移動して、ボールから原料への熱の伝播が効率良く行われるようになり、そのうえ原料はボールとの衝突等によって粗砕されるので、伝熱面積がより増加することとなり、熱効率が一層高くなり、原料が食品素材である場合の滅菌効果も同時に得られるようになる。さらに、乾燥機本体の底部の中心からずれた位置から、円錐状のコーン部を立設し、コーン部の外周部が環状のボール循環通路となっていると共に、ボール循環通路を熱風供給口から離れるにつれて徐々に高くなるような上り勾配に形成したので、熱風による上昇旋回流が発生し易い構造となる。
【0036】
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、逆円錐状の傾斜面が垂線に対して5°〜45°で傾斜しているので、熱風気流によってボールが傾斜面に沿ってスムーズに上昇でき、且つある高さでスムーズに落下できるようになり、これにより乾燥機本体内部に対流が発生してボールから原料への熱風の伝播が効率良く行われるようになる。
【0037】
また、請求項3記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、乾燥機本体を上半部と下半部とに分離可能とし、下半部の内側壁に逆円錐状の傾斜面を形成したので、磨耗しやすい下半部のメンテナンスが容易となり、また下半部を交換する際にも、上半部を残して下半部のみを交換すればよいので、交換に要するコストを低く抑えることができる。
【0038】
また、請求項4記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、乾燥品の排出口が、乾燥品を上方に排出する頂部排出口又は乾燥品を側方に排出する側部排出口の少なくとも一方で構成されているので、粒度の小さな乾燥品は上方に開口した頂部排出口から排出されるようになり、一方、粒度の大きな乾燥品は側方に開口した側部排出口から排出されるようになり、乾燥品の粒度の種類に容易に対応できるようになる。
【0039】
また、請求項5記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、熱風を乾燥機本体の接線方向から送り込むための熱風供給口を乾燥機本体の壁面の1箇所又は複数箇所に設置したので、乾燥機本体内部により安定したサイクロン状の旋回流を発生させることができる。
【0040】
また、請求項6記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、乾燥機本体の側部に乾燥機本体の接線方向から補助熱風を送り込むための補助熱風供給口を備えているので、乾燥機本体内部にさらに安定したサイクロン状の旋回流を発生させることができ、乾燥効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の一例を示す斜視図である。
【図2】 同上の旋回気流式乾燥機の説明図である。
【図3】 (a)(b)は同上の逆円錐状の傾斜面の正面図及び背面図である。
【図4】 (a)は同上のボール及び原料の高速旋回移動の模式図、(b)はボール表面に原料が付着した状態の模式図である。
【図5】 他の実施形態の斜視図である。
【図6】 更に他の実施形態の斜視図である。
【図7】 更に他の実施形態の概略平面図である。
【図8】 (a)は更に他の実施形態の側面図、(b)は概略平面図である。
【図9】 (a)〜(c)は同上の逆円錐状の傾斜面の変形例の説明図である。
【図10】 (a)は更に他の実施形態の平面図、(b)は側面図、(c)はスリットを説明する側面図、(d)はスリットの高さの説明図である。
【図11】 更に他の実施形態の斜視図である。
【図12】 従来の気流式乾燥機の説明図である。
【符号の説明】
1 旋回気流乾燥機
2 乾燥機本体
3 ボール
4 原料
5 内側壁
6 傾斜面
7 底部
7a 壁面
8 熱風供給口
9 上部
11 排出口
12 頂部排出口
13 側部排出口
15 補助熱風供給口
M 垂線
N 接線方向
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a swirling airflow dryer, and in particular, a liquid, lump or powdery raw material is stirred, mixed, dispersed, and crushed with a large number of balls while being swirled at high speed in a hot air stream inside the dryer body. The present invention relates to a swirl airflow dryer for drying.
[0002]
[Prior art]
In the past, attempts have been made to effectively use raw okara as a new food material (dried okara) by drying it with a dryer without throwing it away as garbage.
[0003]
As an example of a conventional drying method of raw okara, for example, an air flow type dryer 40 using hot air shown in FIG. 12 is known. The airflow dryer 40 is configured with a cylindrical drying drum 41 whose lower half is a horizontally-oriented cylinder, and an upper half of which is a vertical oblong type classification chamber 42, and the upper part of the drying drum 41 and the classification chamber 42. The lower part is connected to the upper and lower sides via the communication path 43. A large number of balls 3 are stored in the drying drum 41, and raw okara as a raw material is charged into the drying drum 41 from the raw material charging port 44, and hot air is blown from the hot air supply port 45, and the balls 3 are dried in the drying drum 41. The raw materials are stirred, mixed, dispersed and roughly crushed by the balls 3 and fed into the classification chamber 42 while the raw materials are carried on hot air, and the dried product (dried okara) that has become lighter as the water evaporates is discharged. It is made to discharge from 45.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional airflow dryer, the structure of the horizontal cylindrical drying drum 41 and the vertically long rectangular classification chamber 42 is complicated, which not only increases the cost, but also the drying drum 41 has a horizontal cylindrical shape. For this reason, if the processing capacity is to be increased, it is necessary to deal with the problem by increasing the width of the drying drum 41, so that mass processing is difficult. Further, since the classification chamber 42 has a complicated shape, there is unevenness in the dispersion of the dried product in the classification chamber 42, which causes drying unevenness of the dry product. Furthermore, the movement of the raw material from the drying drum 41 to the classification chamber 42 initially involves a path in which the inside of the drying drum 41 is swiveled and collides with the lower end of the classification chamber 42 to vertically ascend and disperse in the classification chamber 42. In order to trace, there is also a problem that energy loss occurs.
[0005]
The present invention was invented in view of the problems of the above-described conventional example, and the object of the present invention is to simplify the structure and to reduce the size of the dryer body at a low cost. In addition, the present invention is to provide a swirling air dryer that can make the drying state uniform, maintain the quality that can pass the standard in the case of food materials, and also has good maintainability.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the present invention stirs, mixes, and disperses liquid, lump or powdery raw material 4 with a large number of balls 3 while swirling at high speed in a hot air stream inside the dryer body 2. In the swirling airflow type dryer that is dried by crushing, an inclined surface 6 having an inverted conical shape is formed on the inner wall 5 of the main body 2 of the vertical cylindrical dryer, and the ball 3 is formed on the bottom 7 of the main body 2 of the dryer. And a hot air supply port 8 for supplying hot air for moving the raw material 4 at high speed, a discharge port 11 for discharging the dried product is provided in the upper part 9 of the dryer body 2, and the center of the bottom 7 of the dryer body 2 is provided. A cone-shaped cone portion 19 is erected from the shifted position, and the outer peripheral portion of the cone portion 19 becomes an annular ball circulation passage 20 and gradually increases as the ball circulation passage 20 moves away from the hot air supply port 8. Forming uphill slope A With this configuration, the ball 3 and the raw material 4 are swung in a cyclone at high speed by the inverted conical inclined surface 6 while simplifying the structure of the dryer main body 2. The heat is transmitted efficiently from 3 to the raw material 4, and the raw material 4 is crushed by collision with the balls 3 or the like, so that the heat transfer area is further increased and the thermal efficiency is further increased. Further, since the annular ball circulation passage 20 provided on the outer periphery of the cone portion 19 is formed in an upward gradient A that gradually increases as the distance from the hot air supply port 8 increases, an upward swirling flow due to hot air is likely to occur.
[0008]
Further, it is preferable that the inverted conical inclined surface 6 is inclined at 5 ° to 45 ° with respect to the perpendicular M. In this case, the ball 3 can be smoothly raised along the inclined surface 6 by the hot air flow, and It becomes possible to drop smoothly at a certain height, convection is generated inside the dryer main body 2, and the hot air is efficiently propagated from the balls 3 to the raw material 4.
[0009]
The dryer main body 2 is preferably separable into an upper half 2a and a lower half 2b, and an inverted conical inclined surface 6 is preferably formed on the inner wall 5 of the lower half 2b. Maintenance of the lower half 2b that is easy to perform becomes easy, and only the lower half 2b can be replaced easily and at low cost.
[0010]
Moreover, it is preferable that the discharge port 11 of the dry product is configured by at least one of a top discharge port 12 for discharging the dry product upward or a side discharge port 13 for discharging the dry product to the side. The dry product with a small particle size is discharged from the top discharge port 12 opened upward, and the dry product with a large particle size is discharged from the side discharge port 13 opened to the side. It becomes possible to respond.
[0011]
Moreover, it is preferable to install the hot air supply port 8 for sending the hot air from the tangential direction N of the dryer body 2 at one or a plurality of locations on the wall surface 7 a of the dryer body 2. Thus, a stable cyclonic swirl flow can be generated.
[0012]
In addition, it is preferable that an auxiliary hot air supply port 15 for feeding auxiliary hot air from the tangential direction N of the dryer main body 2 is provided in the side portion of the dryer main body 2. A stable cyclonic swirling flow can be generated.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described based on embodiments shown in the accompanying drawings.
[0014]
As shown in FIG. 1, the swirling airflow type dryer 1 of the present embodiment has a dryer main body 2 formed in a vertically-oriented cylindrical shape. In this example, the dryer main body 2 is separable into a right cylindrical cylindrical upper half 2a and an inverted conical lower half 2b. During normal use, the upper half 2a and the lower half 2b The butted portions are joined together without any gaps by detachable engaging means (not shown). An inclined surface 6 having an inverted conical shape is formed on the inner wall 5 of the lower half 2b of the inverted cone, and a large number of balls 3 serving as a heat medium are placed on the bottom 7 of the lower half 2b. The effective height dimension of the lower half 2b is, for example, about 1 m at 100 kg / h of raw okara, but is not particularly limited.
[0015]
The inverted conical inclined surface 6 is inclined, for example, at an angle θ of 5 ° to 45 ° with respect to the perpendicular M in FIG. Within this range, the hot air stream allows the ball 3 to rise smoothly along the inclined surface 6 and to fall smoothly at a certain height. This is because if the angle of the inclined surface 6 is too smaller than 5 °, the ball 3 is difficult to rise, and if it is larger than 45 °, there is an inconvenience that it does not fall while being raised.
[0016]
As the ball 3 as the heat medium, for example, a ball that can rotate at high speed on the inclined surface 6 having an inverted conical shape by hot air having a wind speed of about 15 to 40 m / sec is used. The material of the ball 3 is, for example, ceramic. By using a ceramic ball, a livestock heat effect and a far-infrared effect can be obtained. Of course, the material of the ball 3 is not limited to this, and for example, silicon nitride, zirconia, alumina, or the like can be used. In the case of silicon nitride balls, the non-oxide raw material 4 is suitable for crushing, dispersing, and mixing. In the case of a zirconia ball, it is suitable for pulverization and dispersion in which mixing of SiO 2 and Al 2 O 3 components is disliked, and is particularly effective for wet pulverization and dispersion with high viscosity. Alumina balls have the advantage of excellent wear resistance. In order to efficiently stir, mix, disperse and crush the raw material 4 with the balls 3, the ball 3 preferably has a spherical diameter of about 0.5 mm to 10 mm.
[0017]
A hot air supply port 8 is provided on the wall surface 7 a of the bottom 7 of the dryer main body 2 so as to face the lower end of the inclined surface 6 having an inverted conical shape. As shown in FIG. 2, the hot air supply port 8 communicates with the hot air generator 16 via the duct portion 14. Although the hot air generator 16 is a system which heats the air from the blower 17 with a burner, a system using various high-temperature gases may be used. Moreover, in order to increase the turning speed of the balls 3 and the raw material 4, the wind speed of the hot air is preferably about 15 to 40 m / sec.
[0018]
In the middle of the duct portion 14 leading to the hot air supply port 8, a charging hopper 18, a raw material supply screw 18a, and an air seal raw material supply rotary valve 25 ″ are provided. The raw material 4 is quantitatively cut out by the supply screw 18a and fed into the dryer main body 2 through the air seal raw material supply rotary valve 25 ″. In this example, the hot air supply port 8 is opened toward the tangential direction N of the wall surface 7a of the dryer body 2, as shown in FIG. As a result, the hot air is sent into the dryer main body 2 from the tangential direction N of the dryer main body 2 to generate a forced swirl flow in a cyclone shape. Further, a conical cone portion 19 is erected at a position deviated from the center of the bottom portion 7 of the dryer main body 2, and an outer peripheral portion of the cone portion 19 is an annular ball circulation passage 20. Here, as shown in FIG. 3, the lower surface 20 a of the ball circulation passage 20 is formed in an upward gradient A that gradually increases as the distance from the hot air supply port 8 increases. As a result, an upward swirling flow due to hot air is easily generated by the upward gradient A of the ball circulation passage 20.
[0019]
As shown in FIG. 1, the upper half 2 a of the dryer main body 2 is formed in a right cylindrical shape, and a pipe-like top discharge port 12 opened toward the upper side 10 is provided at the center of the top. It is used for discharging dry products with a small particle size (for example, 150 μm or less). Moreover, the side part discharge port 13 is opening toward the side part of the upper half part 2a, and this side part discharge port 13 is used for discharge | emission of a large particle size dried product (for example, 150 micrometers or more). Here, the side discharge port 13 communicates with the side opening 22 of the side product discharge port 21 attached to the outer side of the upper half 2 a, and the lower surface opening 23 is positioned lower than the side opening 22. Is open. The dried product discharged from the top discharge port 12 is collected by a cyclone dust collector 24 and discharged from a product discharge rotary valve 25. On the other hand, the dried product discharged from the side product discharge port 21 is directly discharged from the product discharge rotary valve 25 '. A bag filter or the like can be used as a dry dust collector.
[0020]
Next, an example of operation | movement of the dryer 1 of this invention is demonstrated. When hot air generated from the hot air generator 16 of FIG. 2 is supplied into the dryer body 2, the balls 3 move along the upward gradient A of the ball circulation passage 20 provided on the outer periphery of the cone portion 19 of the bottom portion 7 of the dryer body 2. The ball 3 starts to rotate at high speed while floating, and the ball 3 rises while rotating at high speed on the inverted conical inclined surface 6 due to the centrifugal force generated by this high-speed turning movement. Then it falls and repeats high-speed turning movement with hot air again. In this state, when raw okara (raw material 4) is introduced from the introduction hopper 18, the raw okara is sent into the dryer main body 2 by hot air, and as shown in FIG. While rising.
[0021]
At this time, the raw material 4 is stirred, mixed, dispersed, and crushed by the flow of the balls 3 and the collision with the inclined surface 6 of the dryer body 2. Further, when the raw material 4 is moving at a high speed in a swirling flow, a kind of fluidized bed is formed with the balls 3 heated by the hot air, and the raw material 4 is heat-exchanged with the balls 3 and further with the hot air. Since heat is also exchanged between the two and the inverted conical inclined surface 6 heated by hot air is also exchanged and dried, the thermal efficiency is increased. Moreover, since the inverted conical inclined surface 6 is inclined at 5 ° to 45 ° with respect to the perpendicular M, the ball 3 can be smoothly raised by the hot air flow and can be dropped smoothly at a certain height. As a result, convection is generated inside the dryer main body 2 so that the hot air is propagated from the balls 3 to the raw materials 4 more efficiently, and the raw materials 4 are dried while repeatedly adhering to and peeling from the balls 3. Further, when the raw material 4 is a food material, a sterilization effect can be obtained at the same time. Furthermore, since the raw material 4 is crushed by the collision with the ball 3 and the inverted conical inclined surface 6, the heat transfer area is further increased and the thermal efficiency is further increased.
[0022]
When the drying of the raw material 4 is completed, the heated dried product (dried okara) rises toward the upper discharge port 11. At this time, even if a dried product adheres to the surface of the ball 3, it is easily peeled off from the surface of the ball 3 due to a collision between the balls 3 or a collision with the inner wall 5 of the dryer body 2. Moreover, since the dryer main body 2 has a vertical cylindrical shape, the hollow wind speed of the cylindrical section decreases as it rises from the lower part of the dryer main body 2 to the upper part, and the swirling flow velocity decreases as it goes upward. The floating time of the raw material 4 in the upper part in the machine main body 2 becomes long. As a result, the dispersed state of the dried product in the dryer main body 2 becomes uniform, and the dry state of the dried product can be made uniform. This dried product is discharged to the cyclone dust collector 24 from the top discharge port 12 provided at the top of the dryer body 2. Therefore, energy loss does not occur, and when the raw material 4 is a food material, it becomes difficult to cause changes in physical properties due to heat, and the quality that can pass the standard as a food material can be maintained. Further, by providing the side product discharge port 21 in the side portion of the dryer main body 2, it is possible to discharge a dried product having a large particle size (about 150 μm or more).
[0023]
As described above, the ball 3 can dry the raw material 4 one after another while repeating the rising and falling along the inverted conical inclined surface 6. A series of processing can be performed instantaneously and continuously. According to the experiment of the present inventor, it was confirmed that a series of processing time required from the charging of the raw material 4 to drying and discharging is about 3 seconds.
[0024]
Further, since the dryer main body 2 has a vertically-oriented cylindrical shape, the hot air supply port 8 is provided in the bottom portion 7, and the discharge port 11 is provided in the upper portion 9, the structure is simple and the cost can be reduced. The inverted conical inclined surface 6 is heavily worn by the high-speed turning movement of the ball 3 and therefore requires regular maintenance. In this example, the dryer main body 2 is divided into the upper half 2a and the lower half 2b. Since the inclined surface 6 having an inverted conical shape is provided on the inner wall 5 of the lower half 2b, maintenance of the lower half 2b is extremely easy, and also when the lower half 2b is replaced. Since only the lower half 2b needs to be replaced while leaving the upper half 2a, the cost required for replacement can be kept low. The upper half 2a and the side product discharge port 21 of the dryer body 2 can be omitted.
[0025]
Moreover, in the said embodiment, although the top part discharge port 12 opened upwards was provided in the top part of the dryer main body 2, instead of this, as shown in FIG. You may make it provide the side part discharge port 13 opened toward the direction. Thus, by setting the discharge direction of the dry product to be horizontal rather than upward, the dry product is discharged in accordance with the swirling airflow inside the dryer main body 2, thereby the raw material inside the dryer main body 2. The residence time of 4 can be made constant.
[0026]
In the above embodiment, the case where the raw okara of the raw material 4 is dried to obtain a dry okara has been described. However, the type of the raw material 4 is not particularly limited, and a wide range such as a liquid, a lump or a powder in a wet state. The raw material 4 can be used. Further, in the case of the large lump raw material 4, a material dispersed in advance using a crusher or the like may be charged from the charging hopper 18.
[0027]
Moreover, although the case where the raw material 4 was thrown in from the duct part 14 of the hot-air supply port 8 was demonstrated in the said embodiment, the injection | throwing-in path | route of the raw material 4 is not specifically limited, The kind (liquid state, lump shape, powder form, etc.) of the raw material 4 It is selected according to. For example, when the raw material 4 is liquid, as shown in FIG. 6, a droplet nozzle 26 is inserted into the dryer main body 2 from the upper part 9 of the dryer main body 2, and the liquid raw material 4 is removed from the tip of the nozzle 26. The liquid raw material 4 is adhered to the surface of the ball 3 by being dropped toward the ball 3. Thereby, as described above, the dried product is peeled off due to the collision between the balls 3 and the collision with the inclined surface 6, whereby the liquid material is uniformly dried. The insertion position of the nozzle 26 is not necessarily the upper part of the dryer main body 2 but may be the side part. In any case, it is possible to adopt a method in which a liquid raw material is stored in a tank, and the liquid raw material is pumped into the nozzle 26 using a pump.
[0028]
In the said embodiment, although the hot air supply port 8 was installed in one place of the wall surface 7a of the dryer main body 2, according to the magnitude | size of the internal diameter of the bottom part 7 of the dryer main body 2, as shown in FIG. A plurality of them may be installed at intervals in the circumferential direction. In this case, the hot air is supplied from a plurality of locations along the tangential direction N of the dryer body 2 by installing the hot air supply ports 8 in the tangential direction N of the dryer body 2. A more stable cyclonic swirling flow can be generated in the dryer main body 2 that has been subjected to the above.
[0029]
Further, as shown in FIG. 8, an auxiliary hot air supply port 15 for feeding auxiliary hot air from the tangential direction of the dryer main body 2 may be provided on the side of the dryer main body 2. In this case, a cyclonic swirling flow that is more stable in the dryer main body 2 can be generated by the auxiliary hot air, and the drying efficiency can be improved. The auxiliary hot air supply port 15 may be supplied from the hot air generator 16 of FIG. 1 or may be supplied from another heat source.
[0030]
In the above-described embodiment, the case where the inverted conical inclined surface 6 is inclined straight from the lower end portion to the upper end portion has been described. However, the reverse conical inclined surface 6 may be formed by an arc surface 6a as shown in FIG. It is. Further, in order to make it easier for the ball 3 to rise along the inclined surface 6, the angle may be varied in two steps (or three or more steps). Here, FIG. 9B shows a case where the inclination angle of the upper inclined surface 6b is made smaller than that of the lower inclined surface 6c, and FIG. 9C shows the inclination angle of the upper inclined surface 6d being lower. The case where it makes larger than the inclined surface 6e is shown. In FIG. 9C, the residence time of the ball 3 can be increased by the inclined surface 6e. That is, the inclined surfaces 6a to 6e only need to have a substantially inverted conical shape, and the magnitude of the inclination can be changed as appropriate.
[0031]
Moreover, although the said embodiment demonstrated the case where the hot air supply port 8 was installed facing the lower end part of the inverted conical inclined surface 6 of the dryer main body 2, as shown to Fig.10 (a)-(c). In addition, a hot air chamber 32 is provided at the bottom 7 of the dryer body 2, and a large number of blades 30 are arranged radially on the ceiling opening surface of the hot air chamber 32, and a slit 31 for discharging hot air is provided between the blades 30. In addition, the blades 30 are inclined in the same direction, and the direction of the hot air from the slit 31 is inclined. In addition, the height (opening dimension B of the hot air discharge port) of the blade plate 30 shown in FIG. 10D is, for example, about 0.5 to 2 mm. By discharging hot air from the slits 31 between the inclined blade plates 30 in the direction indicated by the arrow a, the entire cyclone-shaped bottom 7 of the dryer main body 2 has a uniform cyclone shape as indicated by the arrow b. Hot air swirling airflow can be generated. The size of the slit 31 is set smaller than the particle size of the ball 3 so that the ball 3 does not fall into the hot air chamber 32. In addition, instead of the blade plate 30, the punching plate 33 shown in FIG. 11 may be used, and the hot air discharge ports 34 each having a punch hole smaller than the particle diameter of the ball 3 may be inclined in the oblique direction. In this case, a uniform cyclonic hot air swirling air flow can be generated in the entire bottom portion 7 of the dryer body 2, and the hot air discharge port 34 can be easily formed by punching, and the manufacturing cost can be reduced. It becomes like this.
[0032]
The use of the swirling air flow dryer 1 of the present invention is not limited to drying with hot air, but can also be used as a cooling device for cooling the raw material 4 with cold air. Furthermore, it can also be used as a disinfecting device by injecting a disinfecting liquid (for example, cresol) into the dryer body 2.
[0033]
Further, the swirling air dryer of the present invention can be used as an incinerator. For example, by replacing the auxiliary hot air supply port 15 shown in FIG. 8 with a burner, the dried product floating inside the dryer main body 2 can be incinerated. In this case, even if the raw material 4 is in a wet state, it is dried by the balls 3 and hot air and floats from the lower part to the upper part, so that it can be efficiently incinerated by the burner.
[0035]
【The invention's effect】
As described above, in the first aspect of the present invention, the liquid, lump or powdery raw material is swirled at high speed in the hot air flow inside the dryer body, and stirred, mixed, dispersed and roughened with a large number of balls. In a swirling air dryer that is dried by crushing, an inclined surface having an inverted conical shape is formed on the inner wall of a vertically cylindrical dryer main body, and balls and raw materials are moved at high speed to the bottom of the dryer main body. The hot air supply port for supplying hot air is provided, and the discharge port for discharging the dried product is provided at the top of the dryer body. The heat transfer from the raw material to the raw material is efficiently performed, and the raw material is crushed by collision with a ball, etc., so that the heat transfer area is further increased, the thermal efficiency is further increased, and the raw material is the food. Material Sterilization effect of a case so as to obtain at the same time. Furthermore, a cone-shaped cone portion is erected from a position deviated from the center of the bottom of the dryer main body, and the outer periphery of the cone portion is an annular ball circulation passage, and the ball circulation passage is connected to the hot air supply port. Since it is formed in an ascending gradient that gradually increases as it moves away, it becomes a structure in which an upward swirling flow due to hot air is likely to occur.
[0036]
In addition to the effect of the first aspect , the invention according to claim 2 has an inverted conical inclined surface inclined at 5 ° to 45 ° with respect to the normal, so that the ball is inclined to the inclined surface by hot air flow. As a result, it can rise smoothly and fall smoothly at a certain height, whereby convection is generated inside the dryer body, and the hot air is efficiently propagated from the balls to the raw material.
[0037]
In addition to the effect of claim 1 , the invention described in claim 3 makes it possible to separate the dryer main body into an upper half and a lower half, and an inverted conical inclined surface on the inner wall of the lower half As a result, it is easy to maintain the lower half, which is subject to wear, and when replacing the lower half, it is only necessary to replace the lower half while leaving the upper half. It can be kept low.
[0038]
In addition to the effect of claim 1 , the invention described in claim 4 is characterized in that the dry product discharge port is a top discharge port for discharging the dry product upward or a side discharge port for discharging the dry product to the side. The dry product with a small particle size is discharged from the top outlet opening upward, whereas the dry product with a large particle size is discharged from the side discharge port opened to the side. As a result, it becomes possible to easily cope with the type of particle size of the dried product.
[0039]
Moreover, in addition to the effect of Claim 1 , invention of Claim 5 installed the hot air supply port for sending a hot air from the tangential direction of a dryer main body in one place or multiple places of the wall surface of a dryer main body. Therefore, a more stable cyclonic swirl can be generated inside the dryer body.
[0040]
In addition to the effect of claim 1 , the invention described in claim 6 includes an auxiliary hot air supply port for feeding auxiliary hot air from the tangential direction of the dryer body to the side of the dryer body. A more stable cyclonic swirl flow can be generated inside the dryer body, and the drying efficiency can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an example of an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an explanatory view of the above-described swirling air dryer.
FIGS. 3A and 3B are a front view and a rear view, respectively, of an inverted conical inclined surface.
4A is a schematic diagram of the ball and the raw material at a high speed turning movement, and FIG. 4B is a schematic diagram of the raw material attached to the ball surface.
FIG. 5 is a perspective view of another embodiment.
FIG. 6 is a perspective view of still another embodiment.
FIG. 7 is a schematic plan view of still another embodiment.
8A is a side view of still another embodiment, and FIG. 8B is a schematic plan view.
FIGS. 9A to 9C are explanatory views of modified examples of the inverted conical inclined surface.
10A is a plan view of still another embodiment, FIG. 10B is a side view, FIG. 10C is a side view illustrating the slit, and FIG. 10D is an explanatory view of the height of the slit.
FIG. 11 is a perspective view of still another embodiment.
FIG. 12 is an explanatory diagram of a conventional airflow dryer.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Swirling air dryer 2 Dryer main body 3 Ball | bowl 4 Raw material 5 Inner wall 6 Inclined surface 7 Bottom part 7a Wall surface 8 Hot air supply port 9 Upper part 11 Outlet 12 Top outlet 13 Side outlet 15 Auxiliary hot air supply port M perpendicular N tangent direction

Claims (6)

液状、塊状或いは粉状の原料を乾燥機本体内部で熱風気流中に高速旋回移動させながら、多数のボールで攪拌、混合、分散及び粗砕することにより乾燥させる旋回気流式乾燥機において、縦向き円筒形の乾燥機本体の内側壁に逆円錐状の傾斜面を形成し、乾燥機本体の底部にボール及び原料を高速旋回移動させるための熱風を供給する熱風供給口を設け、乾燥機本体の上部に乾燥品を排出する排出口を設け、乾燥機本体の底部の中心からずれた位置から、円錐状のコーン部を立設し、コーン部の外周部が環状のボール循環通路となっていると共に、ボール循環通路を熱風供給口から離れるにつれて徐々に高くなるような上り勾配に形成したことを特徴とする旋回気流式乾燥機。 In a swirling air dryer, which is dried by stirring, mixing, dispersing, and crushing with a large number of balls while moving the liquid, lump or powdery raw material at high speed in a hot air stream inside the dryer body. An inclined surface having an inverted conical shape is formed on the inner wall of the cylindrical dryer main body, and a hot air supply port for supplying hot air for moving the balls and the raw material at high speed is provided at the bottom of the dryer main body. A discharge port for discharging the dried product is provided at the top, a conical cone portion is erected from a position shifted from the center of the bottom of the dryer body, and the outer periphery of the cone portion is an annular ball circulation passage. In addition, the swirling air dryer is characterized in that the ball circulation passage is formed in an upward gradient that gradually increases as the distance from the hot air supply port increases . 逆円錐状の傾斜面が垂線に対して5°〜45°で傾斜していることを特徴とする請求項1記載の旋回気流式乾燥機。 The swirling airflow dryer according to claim 1, wherein the inverted conical inclined surface is inclined at 5 ° to 45 ° with respect to the perpendicular . 乾燥機本体を上半部と下半部とに分離可能とし、下半部の内側壁に逆円錐状の傾斜面を形成したことを特徴とする請求項1記載の旋回気流式乾燥機。 2. A swirling air flow dryer according to claim 1, wherein the dryer body is separable into an upper half and a lower half, and an inverted conical inclined surface is formed on the inner wall of the lower half . 乾燥品の排出口が、乾燥品を上方に排出する頂部排出口又は乾燥品を側方に排出する側部排出口の少なくとも一方で構成されていることを特徴とする請求項1記載の旋回気流式乾燥機。 2. The swirling airflow according to claim 1, wherein the dry product discharge port comprises at least one of a top discharge port for discharging the dry product upward or a side discharge port for discharging the dry product to the side. Type dryer. 熱風を乾燥機本体の接線方向から送り込むための熱風供給口を乾燥機本体の壁面の1箇所又は複数箇所に設置してなることを特徴とする請求項1記載の旋回気流式乾燥機。The swirling air flow dryer according to claim 1, wherein hot air supply ports for feeding hot air from a tangential direction of the dryer main body are installed at one or a plurality of locations on the wall surface of the dryer main body . 乾燥機本体の側部に乾燥機本体の接線方向から補助熱風を送り込むための補助熱風供給口を備えていることを特徴とする請求項1記載の旋回気流式乾燥機。The swirling air flow dryer according to claim 1, further comprising an auxiliary hot air supply port for feeding auxiliary hot air to a side portion of the dryer main body from a tangential direction of the dryer main body.
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