JP4121873B2 - 誘導無線通信システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄道等における誘導無線の通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
誘導無線通信は、地上設備の誘導線路と移動局車上装置のアンテナとの間で電磁誘導磁界を利用する通信手段であり、主に移動局車上アンテナと地上誘導線を直接に電磁結合する直接結合方式と、移動局車上アンテナと地上誘導線路との間に別の導線(例えば、電車線)を介在させて高周波電流の2次結合(間接結合)で通信を行う間接結合方式とがあり、地上鉄道、地下鉄道に広く利用されている。
【0003】
図3は、従来技術における誘導無線通信システムの概略構成図であり、電車線(トロリー線)15を介在させた間接結合方式による通信システムが示されている。図3に示すように、通信システムは、例えば、運転指令所(「指令所装置」ともいう)1と、運転指令所1に通信回線6を介して接続される基地局装置(「固定局装置」ともいう)7と、サテライト受信局11と、電車線15に沿って敷設される誘導線路14と、鉄道線路上を走行する鉄道車両(電車)19に搭載された移動局装置18と、受信アンテナ16および送信アンテナ17からなる移動局車上アンテナとで構成される。
【0004】
音声が運転指令所1から鉄道車両19へ伝送される場合、指令所装置1で発せられた音声は、音声信号として基地局装置7に伝達され、基地局装置7が備え得る送信装置8で誘導無線周波数f1(例えば130kHz)の高周波(基地局通話送信波:以下、「信号S1」という)に変調された後、線路結合器13を通じて誘導線路14に送出される。誘導線路14に伝送された信号S1は、一旦電車線15に電磁誘導(誘導結合)される(一次結合)。電車線15に誘導された信号S1は、受信アンテナ16に誘導結合され(二次結合)、移動局装置18に入力され、音声信号に復調され、この音声信号に応じた音声が鉄道車両19にて出力される。
【0005】
一方、音声が鉄道車両19から指令所装置1へ伝送される場合、鉄道車両19にて発せられた音声は、移動局装置18にて音声信号から誘導無線周波数f2(例えば180kHz)の高周波(移動局通話送信波:以下、「信号S2」という)に変調され、送信アンテナ17から電磁放射される。これによって、信号S2は一旦電車線15に誘導結合され(一次結合)、続いて誘導線路14に誘導結合される(二次結合)。信号S2は、誘導線路14に誘導結合されると、基地局側で受信された誘導無線波という意味で「基地局通話受信波」と呼ばれる。信号S2は、線路結合器13を通じて基地局装置7が備える受信装置9に入力され音声信号に変換(復調)される。一方、信号S2は、サテライト受信局11が備える受信装置にも受信され音声信号に復調される。サテライト受信局11で復調された音声信号は通信回線12を介して基地局装置7に伝達され、基地局装置7の比較回路10に入力される。比較回路10には、基地局装置7の受信装置9からの音声信号も入力されるように構成されており、比較回路10は、各音声信号の信号対雑音比(S/N比)を比較し、S/N比の良い方を抽出して通信回線6に送出する。これによって、S/N比の良い(品質の高い)方の音声信号が指令所装置1に伝達される。以上の構成によって、指令所装置1と鉄道車両19との間で音声を相互に(双方向で)送受信することができる。このような間接結合方式は、誘導線路14の敷設が直接結合方式に比べて容易で経済的である等の利点を持つ。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、間接結合方式には以下の問題があった。即ち、誘導線路14の近傍には、一般に、他の電車線(例えば、反対車線の電車線)、饋電線、電力線、通信線、信号線等(「他の導線」と称する)が設置される。このため、信号S2は、送信アンテナ17から電車線15に一次結合する場合に、他の導線にも誘導結合されることがある。この場合には、誘導線路14は、電車線15からの二次結合(正常な誘導結合)による信号S2(「直接結合成分」と呼ぶ)と、他の導線からの二次結合による信号S2(「間接結合成分」と呼ぶ)とを受信する。間接結合成分は、直接結合成分に干渉する(位相差による受信レベルの落ち込み等を発生させる)ので、基地局装置7による信号S2の受信レベルを不安定にする要素となっている。受信レベルが不安定であると、ときには十分な信号S2を得ることができないことが発生する可能性がある。このため、サテライト受信局11を設けて隣接する基地局装置7との間で、それぞれ復調された音声信号を比較しS/N比の良い方が指令所装置1に伝達されるようにしている。
【0007】
このように、鉄道車両19から指令所装置1等の所定の出力場所で出力される音声の品質(通話品質)については、さらなる向上が望まれている。
【0008】
本発明は、通話品質の向上を図ることが可能な誘導無線通信システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した課題を解決するために以下の構成を採用する。すなわち、本発明は、移動局から送信され、誘導線路に誘導結合する高周波信号を受信する複数の受信装置と、
前記各受信装置で受信された高周波信号が入力され、各高周波信号の受信状態を比較して、受信状態が良いと認められる方から所定数の高周波信号を選択する第1の選択手段と、
前記第1の選択手段により選択された高周波信号が復調された音声信号が入力され、入力された音声信号のうち信号対雑音比が最も良いものを選択する第2の選択手段とを含む
誘導無線通信システムである。
【0010】
本発明は、前記各受信装置が、
高周波信号の受信部と、
前記受信部で受信された高周波信号を音声信号に復調する復調回路と、
前記復調回路と前記第2の選択手段との間における音声信号の伝送路を開閉するゲート回路と、
前記受信部で受信された高周波信号が前記第1の選択手段で選択された場合に、前記ゲート回路を開放する開放手段と
を含むように構成するのが好ましい。
【0011】
また、本発明は、前記各受信装置が、
前記受信部で受信された高周波信号をディジタル信号に変換する変換回路と、
前記変換回路で変換されたディジタル信号を光信号に変換し光伝送路に送出する光インターフェイス回路とをさらに含み、
前記第1の選択手段は、前記光伝送路を通って伝送されてくるディジタル信号に変換された高周波信号を受信するように構成するのが好ましい。
【0012】
本発明による通信システムによると、移動局から誘導線路に向けて発せられ、受信装置で受信される高周波信号(音声信号が搬送波(キャリア)で変調された信号)は、第1の選択手段に入力され、第1の選択手段で受信状態の良いものから順に所定数選択される。そして、選択された高周波信号が復調された音声信号のうち、最もS/N比の高いものが第2の選択手段で選択される。このようにして、複数の受信局で受信できた移動局からの高周波信号から受信状態の良いものが所定数選択され、選択された高周波信号が復調された音声信号の中から更に最もS/N比が良いものが選択される。これによって、指令所装置等の所望の音声の出力場所(出力装置)に対し、品質の良い音声を伝達することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に従って本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の実施形態における誘導無線通信システムを含む地上設備の全体構成図であり、図2は、本発明の実施形態における誘導無線通信システムの構成において、複数の基地局装置およびサテライト受信局とが受信する高周波受信信号レベルと高周波受信信号が復調された音声信号を示す音声信号レベルとを示す図である。なお、図1において、従来の通信システムと同様の構成については、同一の符号を付してある。
【0014】
図1には、高周波信号としての移動局通話送信波(図3における信号S2)を受信する誘導無線を用いた通信システムが示されている。図1において、通信システムは、複数の基地局装置7A(以下、単に「基地局7A」と表記)および複数のサテライト受信局11Aと、指令所装置1Aとを備えている。
【0015】
各基地局7A及びサテライト受信局11Aは、線路結合器13に接続されており、各線路結合器13は誘導線路14を介して他の線路結合器13に接続されている。誘導線路14は、図3に示すように、電車線15の近傍に配置されており、鉄道車両19に設けられた送信アンテナ17から電磁放射される移動局送話送信波(音声信号が変調された高周波信号)を電車線15を介して通話受信波として受信するように構成されている。また、誘導線路14で受信された通話受信波(高周波信号)は、誘導線路14の両端に接続された線路結合器13を介して対応する基地局7A又はサテライト受信局11Aに入力されるように構成されている。
【0016】
基地局7Aは、指令所装置1からの音声を誘導線路14へ送信する送信装置と、誘導線路14からの音声(通話受信波)を受信する受信装置とを備えている送信・受信局(TR局)である。一方、サテライト受信局11Aは、基地局7Aが持つ受信装置としての機能のみを持つ受信局(R局)である。なお、以下の説明において、基地局7Aとサテライト受信局11Aとを区別無く説明する場合には、「受信局」という表記を用いる。受信局は、任意の数(n個(nは自然数))用意することができる。
【0017】
基地局7A及びサテライト受信局11Aは、電車からの音声を指令所に伝達するための構成としては、同じ構成を持つ。すなわち、各基地局7A及び各サテライト受信局11Aは、受信装置として、線路結合器13に接続される高周波信号受信回路22と、高周波信号受信回路22に接続されるアナログ/ディジタル(A/D)変換回路23と、光インターフェイス(I/F)回路24と、高周波信号受信回路22に接続されるV/D変換回路(復調回路)25と、音声出力ゲート回路27と、ゲート回路27の開放回路26とをそれぞれ備えている。
【0018】
一方、指令所装置1Aは、各基地局7A及び各サテライト受信局11Aの光I/F回路24と二方向の光伝送路(光ファイバ)6Aを介して接続される光I/F回路28と、光I/F回路28と受信局の数(n)に応じて用意された信号線を介して接続される各受信局の高周波信号の受信レベルの比較選択回路29(第1の選択手段に相当)と、比較選択回路29と比較選択回路29による受信局の選択数(m本:mは自然数)の信号線を介して接続されるとともに、少なくとも受信局の選択数(m本)の信号線を介して光I/F回路28に接続される受信局の指定回路31と、音声信号のS/N比の比較回路32(第2の選択手段に相当)と、音声ゲート回路33−1,33−2,33−3(区別しない場合には、「ゲート回路33」と表記)と、音声信号の増幅回路34−1,34−2,34−3(特に区別しない場合には「増幅回路34」と表記)と、音声信号の電力増幅回路(パワーアンプ)35とを備えている。電力増幅回路35はスピーカ4に接続されている。
【0019】
実施形態における通信システムは、上記構成により、指令所装置1が各受信局から通話受信波(高周波信号)を受信し、これらの高周波信号の中から受信レベルの良いものから順に所定の数mだけ(この例では3つ)選択され、選択された高周波信号の送信元の受信局に音声信号の出力指示を与え、当該3つの受信局の夫々から送信されてくる音声信号のS/N比を比較し、S/N比が最も良い音声信号を選択し、選択した音声信号を増幅してスピーカ4から出力する。
【0020】
以下、本実施形態をさらに詳細に説明する。図1において、走行する鉄道車両19の送信アンテナ17(図3)より電磁放射される移動局通話送信波(図3のS2)は、電車線15に誘導結合された後、さらに誘導線路14に誘導結合される。誘導線路14に誘導結合された移動局通話送信波は、線路結合器13を介して各受信局(基地局7A又はサテライト受信局11A)に伝達され、通話受信波として高周波受信回路(高周波信号増幅器(RX))22で受信される。
【0021】
高周波受信回路22で受信された通話受信波は、高周波信号増幅された後、A/D変換回路23に入力され、A/D変換回路23でディジタル信号に変換され、光I/F回路24で光信号に変換され、光伝送路6を通って指令所装置1まで伝達される。
【0022】
ここで、指令所装置1へ伝達される通話受信波(高周波信号)は、図2の1−1,1−1,2−1,3−1に示すように、受信レベル[dB]がスケルチ(SQ)レベル(信号受信回路がオンとなるレベル)よりも高い部分だけが受信局で受信され、指令所装置1へ伝達されるようになっている。
【0023】
指令所装置1では、光I/F回路28で受信された各受信局からの光信号形式の通話受信波(ディジタル)が電気信号に変換され、比較選択回路29に並列に入力される。比較選択回路29は、各通話受信波の受信レベル(受信状態)を比較し、受信状態が良いと認められるものから上位3位までの通話受信波を選択する。例えば、比較選択回路29は、或る時間(t)において、スケルチレベルを超えた部分が長いもの(図2における「高周波断」の区間が少ない(短い)もの)から順に所定数の通話受信波を選択する。例えば、図2の1−1,2−1,3−1に示すような通話受信波(但し、図2はアナログ信号を図示)が比較選択回路29に入力され、比較選択される。比較選択回路29への入力が図2に示すような3つの通話受信波である場合には、1−1,2−1,3−1の通話受信波が選択される。
【0024】
比較選択回路29は、通話受信波を選択すると、例えば、選択した通話受信波の入力端子(比較選択回路29の各入力端子は各受信局に対応付けられている)からその通話受信波の送信元の受信局を割り出し、その受信局の識別情報を信号線30を介して指定回路31に入力する。このようにして選択される通話受信波の送信元(受信局)が、図1における、No.3のサテライト受信局11Aと、No.4の基地局7Aと、No.6のサテライト受信局11Aとである場合を例として説明を進める。
【0025】
比較選択回路29と指定回路31とは、比較選択回路29で選択される受信局の数に応じた数(m本)の信号線で結ばれており、比較選択回路29の選択結果として選択された通話受信波(受信局)を示す信号(受信局の識別情報)を各信号線30を介して指定回路31に渡す。指定回路31は、ゲート回路27の開放指示信号(ディジタル)を生成し、選択された受信局宛で光I/F回路28に渡す。光I/F回路28は、開放指示信号を光信号に変換して光伝送路6Aに送出する。これによって、開放指示信号は、光伝送路6Aを通って選択された各受信局(No.3,4,6の受信局)に伝達される。
【0026】
No.3,4,6の受信局のそれぞれでは、光I/F回路24が光伝送路6Aから
開放指示信号を受信し、電気信号(ディジタル)に変換し、開放回路26に渡す。すると、開放回路26が開放信号をゲート回路27の制御端に与え、ゲート回路27を開放状態にする。
【0027】
ところで、高周波受信回路22で受信された高周波電流(通話受信波)は、A/D変換回路23とともに復調回路25にも入力されるように構成されており、復調回路25は、入力された通話受信波を復調して音声信号に変換しゲート回路27へ向けて出力する。このとき、受信局が指令所装置1によって選択された受信局に該当する場合には、開放回路26によってゲート回路27が開放状態にされるので、音声信号はゲート回路27を通って光I/F回路24に入力され、光信号に変換された後、光伝送路6Aを介して指令所装置1へ伝送される。このような動作によって、選択された各受信局(No.3,4,6の受信局)のみから、受信レベル(受信状態)が良いと判断された通話受信波が復調された音声信号が指令所装置1へ伝達される。
【0028】
指令所装置1では、各受信局からの音声信号を光I/F回路28で受信すると、それを電気信号(アナログ)に変換し、選択された受信局毎に設けられた出力路に接続された信号線に出力される。当該信号線は途中で分岐しており、分岐先の一方は、S/N比の比較選択回路32に接続されており、他方は選択される受信局毎(m:この例では3つ)に用意されたゲート回路33−1,33−2,33−3にそれぞれ接続されている。これによって、各受信局の音声信号は、比較選択回路32と、対応するゲート回路33に入力される。比較選択回路32は、各受信局の音声信号を受信すると、これらのS/N比を比較し、最もS/N比が良いものを選択する。比較選択回路32の出力端は、各ゲート回路33−1,33−2,33−3の制御端に接続されており、選択した音声信号の送信元に相当する受信局に対応するゲート回路33の制御端に開放信号を与える。これによって、当該ゲート回路33が開放状態となり、比較選択回路32で選択された音声信号が当該ゲート回路33を通って出力される。各ゲート回路33−1,33−2,33−3の出力端は、ゲート回路33毎に用意された増幅器34−1,34−2,34−3の入力端に接続されており、ゲート回路33から出力される音声信号は、その後段に設けられた対応する増幅器34で増幅され、さらに電力増幅器35で増幅された後、スピーカ4に入力される。スピーカ4は、入力された音声信号に応じた音声を出力する。これによって、指令所において、スピーカ4から出力される移動局(電車)からの音声を聞くことができる。
【0029】
図2における1−1,2−1,3−1は、上述した例において示した、No.3,4,6の各受信局においてそれぞれ受信される高周波信号(通話受信波)の例を示し、4−1は、これらの3局で受信される高周波信号を総合した場合の受信レベルを示している。また、図2における1−2,2−2,2−3は、No.3,4,6の各受信局で受信された高周波信号が復調された音声信号の例を示し、4−2は、4−1の高周波信号が復調された音声信号を示している。
【0030】
本実施形態によれば、移動局(電車)から送信される音声が搬送波(キャリア)で変調された高周波信号を複数の受信局で受信し、各受信局で受信された高周波信号から受信レベル(受信状態)の良いものが所定数選択され、選択された高周波信号を復調した音声信号からS/N比が最も良いものが選択され、指令所装置1のスピーカ4に接続される。
【0031】
このように、本実施形態では、従来技術のように、単にS/N比が良いものを選択するのではなく、移動局からの高周波信号(通話受信波)を受信することができた受信局のそれぞれからその高周波信号を受け取り、その中から受信状態が良いと認められるものを所定数抽出した上で、さらに最もS/N比が良いと認められるものを選択して指令所に接続する。従って、通話品質の向上を図ることができる。
【0032】
なお、上述した実施形態では、一つの指令所装置1を示したが、電車が走行する区域を指令系統により複数に分割し、分割区域のそれぞれに端局装置を配置し、端局装置が指令所装置1が持つ構成(少なくとも光I/F回路28,比較選択回路29,信号線30,指定回路,比較選択回路32,ゲート回路33)を持ち、この端局装置によって得られる(選択される)音声信号を所定の出力場所まで伝達するように構成することもできる。
【0033】
また、実施形態では、各受信局と指令所装置1とを結ぶ通信回線として光伝送路(光ファイバ)を用いたが、代わりにメタルケーブルを用いることもできる。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、移動局から送信される音声の通話品質の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る誘導無線の通信システムの実施形態の説明図
【図2】実施形態における通信システムで受信される高周波信号(通話受信波)およびその復調音声信号の例を示す図
【図3】従来における誘導無線通信システムの説明図
【符号の説明】
1,1A 指令所装置
2 マイクロホン
3 送話増幅器
4 受話スピーカ
5 受話増幅器
6 通信回線
6A 光伝送路
7 基地局装置
8 受信装置
9 送信装置
10 隣接チャンネル音声比較器
11,11A サテライト受信局
12 隣接チャンネル音声比較回線
13 線路結合器
14 誘導線路
15 電車線
16 受信アンテナ
17 送信アンテナ
18 移動局装置
19 鉄道車両
20 変電所
21 線路
22 高周波信号受信回路
23 A/D変換回路
24,28 光I/F回路
25 V(V:音声信号)/D変換回路(復調回路)
26 ゲート開放回路
27,33 ゲート回路
29,32 比較選択回路
30 信号線
31 指定回路
34 増幅回路
35 電力増幅回路

Claims (3)

  1. 移動局から送信され、誘導線路に誘導結合する高周波信号を受信する複数の受信装置と、
    前記各受信装置で受信された高周波信号が入力され、各高周波信号の受信レベルを比較して、受信状態が良いと認められる方から所定数の高周波信号を選択する第1の選択手段と、
    前記第1の選択手段により選択された高周波信号が復調された音声信号が入力され、入力された音声信号のうち信号対雑音比が最も良いものを選択する第2の選択手段とを含む
    誘導無線通信システム。
  2. 前記各受信装置は、
    高周波信号の受信部と、
    前記受信部で受信された高周波信号を音声信号に復調する復調回路と、
    前記復調回路と前記第2の選択手段との間における音声信号の伝送路を開閉するゲート回路と、
    前記受信部で受信された高周波信号が前記第1の選択手段で選択された場合に、前記ゲート回路を開放する開放手段と
    を含む請求項1記載の誘導無線通信システム。
  3. 前記各受信装置は、
    前記受信部で受信された高周波信号をディジタル信号に変換する変換回路と、
    前記変換回路で変換されたディジタル信号を光信号に変換し光伝送路に送出する光インターフェイス回路とをさらに含み、
    前記第1の選択手段は、前記光伝送路を通って伝送されてくるディジタル信号に変換された高周波信号を受信する
    請求項2記載の誘導無線通信システム。
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