JP4121361B2 - チャック温度制御方式 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体デバイス等の製造・検査に用いられるチャックの温度制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体デバイス製造の分野では、半導体ウェハ上に半導体素子あるいは半導体回路(IC等)(以下、半導体デバイスと総称する)を製造した後、その半導体デバイスが正常に動作するかどうかを調べるための電気的試験が行われる。
【0003】
通常、この種の試験は、半導体ウェハをチャックと呼ばれる保持器に保持し、半導体デバイスの使用環境を模擬した状態(動作環境温度)を作り出して行われる。
【0004】
図2に示すように、チャック1は半導体ウェハ8を吸着し、半導体デバイスを電気的に検査する台のことである。このため、チャック1に対してチャック温度制御を行うチャック温度制御装置10が必要となる(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
チャック温度制御装置10は、チャック1の温度を調節し、半導体ウェハ8をチャック1と同じ温度にすることによって、任意の温度条件(例えば−60℃〜160℃)での半導体デバイスの検査を行なうための装置である。
【0006】
チャック温度制御装置10の制御系を図3に示す。ポンプ4により加圧された冷却液の一部を調整弁6により冷却液冷却用の冷凍機7側に流すことにより、タンク9内の冷却液温度をタンク内冷却液温度設定値となるように制御する。チャック1は、冷却液の循環経路を内蔵しており、タンク9内の冷却液はポンプ4にてチャック1ヘも循環される。チャック1はまた、加熱用の電気ヒータ3も内蔵している。
【0007】
ここで、チャック1に取り付けたチャック温度センサ2の計測値がチャック温度設定値と等しくなるように、チャック1に内蔵された電気ヒータ3にて追加加熱して温度制御を行う。
【0008】
図4は、図3の温度制御系の構成を示すブロックである。図4において、この温度制御系は第1の温度制御系50と第2の温度制御系60とを有している。第1の温度制御系においては、チャック温度設定値とチャック温度センサ2からのチャック温度計測値とに基づいてPID(Proportional Integral Differential)演算が行われ、電気ヒータ3に対してヒータ電力指令値が出力される。その結果、チャック1はチャック温度設定値に維持される。
【0009】
第2の温度制御系においては、過冷却温度設定値(固定値)とチャック温度設定値との差が演算され、冷却液温度指令値として出力される。そして、この冷却液温度指令値とタンク内冷却液温度センサ5からの計測値とに基づいてPID演算が行われ、調整弁6の制御が行われる。調整弁6は、ポンプ4から吐出された冷却液の冷凍機7への供給量とチャック1への供給量の割合を調整するものである。これは、結果として冷却液の温度制御に加えて、チャック1への冷却液の供給量を制御していることになる。このようにして、タンク9内の冷却液は所望のタンク内冷却液温度設定値に維持される。
【0010】
この制御方式におけるタンク内冷却液温度は以下の通りとなる。
【0011】
(タンク内冷却液温度設定値℃)=(チャック温度設定値℃)−(過冷却温度設定値℃)
【0012】
【特許文献1】
特開2001−332608(第4頁、図3)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
この制御方式の場合、チャック1までの経路からの侵入熱等を考慮して、タンク内冷却液温度設定値をチャック温度設定値より低く設定する必要がある。但し、侵入熱が増加した場合にも温度制御を可能とするために過冷却温度設定値には余裕度を持たせる必要がある。この場合、侵入熱が見込みよりも少ない時にはその分だけチャック1を追加加熱する必要があり、電気ヒータ3の消費電力が増えるという欠点がある。これは、図4に示す制御系では、電気ヒータ3の第1の温度制御系50と冷却液の第2の温度制御系60とがそれぞれ固定の設定値に基づいて相互に無関係に温度制御を行っていることによる。
【0014】
また、チャック温度設定値より温度の低すぎる冷媒が流れることがあり、その時にはチャック1の冷媒入口付近の温度が下がることがあって、チャック表面の温度分布が不均一になるおそれがある。
【0015】
そこで、本発明の課題は、任意の低温度領域における温度制御系全体の消費電力の低減化を実現できるチャック温度制御方式を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、電気ヒータによる第1の温度制御系と冷却液による第2の温度制御系とで温度が制御されるチャックの温度制御方式において、前記第1の温度制御系は、チャック温度設定値とチャック温度計測値とに基づいて前記電気ヒータに対するヒータ電力指令値を出力し、前記第2の温度制御系は、前記チャック温度設定値と過冷却温度設定値とに基づいて前記冷却液の温度及び供給量を制御し、前記電気ヒータの消費電力の平均値を計測する手段と、計測された消費電力の平均値とヒータ電力設定値とに基づいて過冷却温度修正値を算出する手段とを更に備え、前記過冷却温度修正値により前記過冷却温度設定値を修正するように前記第2の温度制御系に与えるようにしたことを特徴とするチャック温度制御方式が提供される。
【0017】
本チャック温度制御方式においては、前記第2の温度制御系は、前記冷却液のタンクと、該タンクの冷却液を冷却液冷却用の冷凍機と前記チャックとに分けて供給する手段と、前記冷凍機への冷却液流量と前記チャックへの冷却液流量の割合を調整する手段とを含み、前記タンク内の冷却液温度に応じて前記割合を調整することにより前記タンク内の冷却液温度を設定値に維持するものである。
【0018】
本チャック温度制御方式においてはまた、前記過冷却温度修正値を算出する手段は、前記計測された消費電力の平均値と前記ヒータ電力設定値とに基づいてPID演算を行うことにより前記過冷却温度修正値を算出する。
【0019】
【作用】
本発明によるチャック温度制御方式は、チャックの温度制御を行う上で、電気ヒータの消費電力を考慮して冷却液の温度制御パラメータを可変とし、結果として電気ヒータの消費電力を一定とすることによって、任意の低温度制御領域における制御系全体の消費電力の低減化を可能としている。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1を参照して、本発明によるチャック温度制御方式の実施の形態について説明する。本実施の形態は、図3で説明したようなチャック温度制御装置にも適用され得るものである。それゆえ、以下では、図3のチャック温度制御装置に適用した場合について説明する。
【0021】
図1において、本形態による制御系では、あらかじめチャック1に対して実験を行い、チャック1の仕様に応じてヒータ電力がどの程度必要であるかの範囲が決められる。そして、実際の温度制御に際してはこの範囲内でヒータ電力設定値が設定される。チャック温度設定値、過冷却温度設定値は従来と同じように設定される。
【0022】
本形態による制御系は、電気ヒータ3による温度制御系(第1の温度制御系)20と、冷却液による温度制御系(第2の温度制御系)30に加えて、電気ヒータ3の消費電力の平均値を計測する計測手段41と、計測された消費電力の平均値とヒータ電力設定値とに基づいて過冷却温度修正値を算出する算出手段42とを備える。
【0023】
電気ヒータ3による温度制御系においては、チャック温度設定値とチャック温度センサ2からのチャック温度計測値に基づいてPID演算が行われ、電気ヒータ3に対してヒータ電力指令値が出力される。その結果、チャック1はチャック温度設定値に維持される。この間、上記の計測手段41により電気ヒータ3における消費電力の平均値が計算される。
【0024】
一方、冷却液による温度制御系においては、図4で説明した構成に新たな構成を加えている。つまり、本形態では、上記の算出手段42によりヒータ電力設定値と計算された消費電力の平均値とに基づいてPID演算が行われ、過冷却温度修正値が算出される。すなわち、ヒータ電力設定値と計算された消費電力の平均値との差分から過冷却温度修正値が算出される。そして、過冷却温度設定値に過冷却温度修正値が加算される。これは、電気ヒータ3の実際の消費電力を考慮して冷却液の温度制御パラメータ、つまり過冷却温度設定値を可変としていることを意味する。上記の加算値とチャック温度設定値との差が演算され、冷却液温度指令値として出力される。そして、この冷却液温度指令値とタンク内冷却液温度センサ5からの計測値とに基づいてPID演算が行われ、調整弁6の制御が行われる。
【0025】
以上の制御を簡単に言えば、本形態では、電気ヒータ3の目標消費電力を設定し、過冷却温度設定値を見掛け上自動可変のパラメータとしてタンク9内の冷却液温度を制御している。よって本制御方式は、過冷却温度制御とヒータ消費電力制御との組合わせにてチャック1の温度制御を行っていることになる。例えば、前述したように、チャック1までの経路からの侵入熱等を考慮して、タンク内冷却液温度設定値をチャック温度設定値より低く設定し、かつ侵入熱が増加した場合にも温度制御を可能とするために過冷却温度設定値に余裕度を持たせたとする。この場合に、侵入熱が見込みよりも少ない時には、その分のチャック1の追加加熱ではなく冷却液温度の制御によりチャック温度が一定に維持される。つまり、本形態による温度制御によれば、見掛け上、過冷却温度設定値を電気ヒータ3の消費電力に応じて可変としているため、常にヒータ消費電力を任意の値以下に抑えることができる。
【0026】
【発明の効果】
本発明によるチャック温度制御方式によれば、タンク内冷却液温度の過冷却温度設定値をヒータ消費電力に応じて見掛け上可変とし、ヒータ消費電力に任意の目標値を設けることによって、任意の低温度領域における温度制御系全体の消費電力の低減化を実現できる。加えて、チャック温度設定値より温度の低すぎる冷媒が流れることがなくなり、その結果、チャック表面の温度分布が不均一になることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるチャック温度制御系の機能ブロック図である。
【図2】チャック温度制御を説明するための図である。
【図3】チャック温度制御装置の概略構成を説明するための図である。
【図4】従来のチャック温度制御系の機能ブロック図である。
【符号の説明】
1 チャック
2 チャック温度センサ
3 電気ヒータ
4 ポンプ
5 タンク内冷却液温度センサ
6 調整弁
7 冷凍機
8 半導体ウェハ
9 タンク
10 チャック温度制御装置
20、50 第1の温度制御系
30、60 第2の温度制御系
41 計測手段
42 算出手段

Claims (3)

  1. 電気ヒータによる第1の温度制御系と冷却液による第2の温度制御系とで温度が制御されるチャックの温度制御方式において、
    前記第1の温度制御系は、チャック温度設定値とチャック温度計測値とに基づいて前記電気ヒータに対するヒータ電力指令値を出力し、
    前記第2の温度制御系は、前記チャック温度設定値と過冷却温度設定値とに基づいて前記冷却液の温度及び供給量を制御し、
    前記電気ヒータの消費電力の平均値を計測する手段と、計測された消費電力の平均値とヒータ電力設定値とに基づいて過冷却温度修正値を算出する手段とを更に備え、前記過冷却温度修正値により前記過冷却温度設定値を修正するように前記第2の温度制御系に与えることを特徴とするチャック温度制御方式。
  2. 請求項1に記載のチャック温度制御方式において、前記第2の温度制御系は、前記冷却液のタンクと、該タンクの冷却液を冷却液冷却用の冷凍機と前記チャックとに分けて供給する手段と、前記冷凍機への冷却液流量と前記チャックへの冷却液流量の割合を調整する手段とを含み、前記タンク内の冷却液温度に応じて前記割合を調整することにより前記タンク内の冷却液温度を設定値に維持することを特徴とするチャック温度制御方式。
  3. 請求項1または2に記載のチャック温度制御方式において、前記過冷却温度修正値を算出する手段は、前記計測された消費電力の平均値と前記ヒータ電力設定値とに基づいてPID演算を行うことにより前記過冷却温度修正値を算出することを特徴とするチャック温度制御方式。
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