JP4120893B2 - 遮熱シート - Google Patents

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本発明は、建築分野、健康分野、環境分野等に使用されて遮熱、断熱、湿気の吸収、悪臭や不快臭の吸収分解除去、電磁波の吸収等で快適な環境を提供する遮熱シートに関するものである。
近年、生活環境は産業の発展に伴って地球規模での汚染やエネルギーの大量使用に伴う温暖化現象を助長し、健康にも悪影響を及ぼすほど悪化している。身近な住環境も建築材や塗装等から発生する化学物質の増加も空気中のプラスイオンや悪臭・不快臭を増加させる要因となっている。また、現在の住宅は密閉性が高いため湿気がこもり結露もし易く上記要因と併せてアレルギー疾患の原因ともなっている。さらには、家電製品から発生する電磁波も空気中の物質をプラスイオン化させる傾向があり生活環境悪化の要因となっている。
そのため、一例として床下や室内に炭や乾燥剤や吸湿材等を散置して悪臭吸収や調湿に供したり、壁に炭を塗布したりして環境改善に努めている。しかしながら乾燥剤や吸湿材等は機能が単なる吸湿であって早期に飽和状態になるため頻繁な交換が必要になる。近年では炭塗料そのものが開発され、建築用として内壁、床下、天井裏、押入れ等に塗布して利用されている。炭塗料としてはポリアミド樹脂塗料に木炭粉末が配合された塗料組成物が提供されており、ナイロン樹脂の特性である透明性、透湿性、柔軟性と木炭粉末の特性である脱臭、調湿、空気浄化、電磁波吸収等の作用を併用することができるとして建築用の塗料に用いられている。
特開平11−29742号 公報
しかしながら上記従来の構成では、炭塗料そのものの持つ悪臭・不快臭の吸着解消、調湿、室内環境改善等の特性を活かすために内壁、床下、天井裏、押入れ等に塗布しなければならないが、塗布作業に多大な手間と時間を要するといった課題を有していた。また予め断熱ボードに塗布しておき使用する際に切断して壁に配置する断熱材もあるが、断熱ボードとしては数センチの厚さがあるため切断の手間が生じると共に取り扱いに不便が生じるといった課題をも有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、炭塗料そのものの特性を十分に活かし、かつ取り扱いが極めて良好な遮熱シートを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の遮熱シートは、アルミニウムシート又はアルミニウム箔に支持シートと不織布を積層し、さらに炭粉体を含有する塗料組成物層をこの順に配設した構成としたものである。したがって、炭塗料そのものの特性が十分に活かされつつ遮熱シートが極めて薄いため切断等の加工処理、保管・搬送等の取り扱いが極めて良好となる作用を有する。
また本発明の第2の遮熱シートは、支持シートと不織布をポリエチレン樹脂で構成したものである。したがって、不織布が支持シートに接着支持されて補強されるという作用を有する。さらにはポリエチレン樹脂は廃棄の際に溶解してアルミニウムと分別できるため、再利用に供されるという作用を有する。
さらに本発明の第3の遮熱シートは、塗料組成物がポリアミド樹脂塗料に炭粉体が配合された構成としたものである。したがって、シートに塗布し易く遮熱シートの製作が容易となる作用を有する。
本発明の遮熱シートは上記構成を備えたことにより、炭塗料組成物層を有する遮熱シートを極めて薄く形成できるため、内壁、床下、天井裏、押入れ等に簡単に切断加工して貼付することができ、作業が簡単に行えて空気中のプラスイオン吸着や悪臭・不快臭の吸着解消、吸湿による調湿等で空気の浄化ができ、さらには電磁波も吸収して室内環境が大幅に改善される。特にアルミニウムシート又はアルミニウム箔1が輻射熱に対して反射効率が高いので高断熱効果が得られる。また、支持シートと不織布をポリエチレン樹脂で構成したことにより、不織布が支持シートに接着支持されて補強されることになる。そしてこのポリエチレン樹脂は廃棄の際に溶解してアルミニウムと分別できるため、再利用に供することができる。さらに、炭塗料組成物が樹脂塗料に微細炭粉が混合されたものなのでシートに塗布し易く遮熱シートの製作が容易となるといったような多くの作用効果が得られる。
以下本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の遮熱シートの断面図を示す。図1において、1はアルミニウムシート又はアルミニウム箔、2はポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂よりなる支持シートで、接着剤3によってアルミニウムシート又はアルミニウム箔1に接着積層されている。4はポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂より形成された不織布で上記した支持シート2に接着剤5によって接着支持され積層されている。6は樹脂塗料に炭粉末が配合された炭塗料組成物層で不織布4に塗布して設けられている。
上記構成よりなる遮熱シートは、厚さが0.2mm〜0.5mmと極めて薄く形成されており、発泡系の断熱材料に比べて軽量かつ薄くアルミニウムシート又はアルミニウム箔の剛性によって広範な形状に切断・成形が容易となる特性を備えている。特にアルミニウムシート又はアルミニウム箔1が輻射熱に対して反射効率が高いので高断熱作用がある。
また、支持シート2はポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂で成形されており、不織布が支持シートに接着支持されて補強されると共にアルミニウムシート又はアルミニウム箔1と一体化する仲立ちの役割りと電気伝導を防ぐ絶縁作用を有している。さらに、支持シート2と不織布4はポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂が使用されているため、廃棄の際に溶解してアルミニウムと分別でき再利用に供することができる。
つぎに炭塗料組成物層6について説明する。まず塗料組成物はポリアミド樹脂(共重合タイプのナイロン樹脂)が用いられ、溶剤としてメタノール、エタノール、プロパノールおよびこれらの混合物が用いられる。つぎに炭粉末は、カシやナラ等の木から作られる木炭を微粉末にしたもので、姥女樫(ウバメガシ)の木を900〜1400度位の高温で焼いた備長炭を代表とする白炭と、ナラやクヌギや赤松の木を400〜600度位で焼いて作られる黒炭が使用される。白炭は空気の浄化作用、電磁波吸着作用および炭から発生するマイナス電子が空気中の水分に触れることでマイナス帯電電子(マイナスイオン)となって酸化抑制作用に、黒炭は吸湿による調湿・抗菌・防虫作用に特に優れていることが知られている。木炭は多孔質であり粉末化が容易なので10〜30μmの微粉末を得ることができる。そしてこれら両者を混合した木炭は、アンモニアやホルムアルデヒド等の悪臭および不快臭を吸着分解する脱臭作用、居室空気中のプラスイオンを吸着しマイナスイオンを放出してマイナスイオン濃度を高めたり、調湿等で空気の浄化をする浄化作用、家電製品から発生する電磁波も吸収する除去作用等多くの特性を備えることになるのでこれらを考慮して白炭と黒炭の配合比を任意に設定すればよい。
本発明の遮熱シートでは、上記したポリアミド樹脂に10〜30μmの微粉末化され、白炭と黒炭が50%づつ配合された木炭粉末を塗料に対して10〜30%混合した炭塗料組成物を使用している。この炭塗料組成物を不織布4に刷毛やローラ等にて1〜2回塗布して炭塗料組成物層6を形成している。なお木炭粉末の混合割合は塗料に対して50%位までは実用的である。
次に上記した遮熱シートの耐熱性能について説明する。遮熱シートのアルミニウムシート又はアルミニウム箔1の面に450Wと900Wの切替え式電熱器を30cm離間して対向配置させ、常温室内にて遮熱シートの表面Aと炭塗料組成物層6表面の裏面Bとの温度をそれぞれ計測した。結果を下表に示す。
Figure 0004120893
450Wでの加熱時では、30分経過で遮熱シート裏面Bの温度は0.8度しか上昇しなかった。そこで35分経過時に電熱器を900Wに切替えて継続計測したが、40分経過時の25.4度から60分経過時の26.1度の温度上昇差は0.7度であった。このことからも本発明の遮熱シートは、極めて薄く形成されているにも拘わらず遮熱あるいは断熱作用に優れた効果を有することが理解できる。
本発明の遮熱シートの断面図
符号の説明
1 アルミニウムシート又はアルミニウム箔
2 支持シート
3 接着剤
4 不織布
5 接着剤
6 炭塗料組成物層

Claims (2)

  1. アルミニウムシ−ト又はアルミニウム箔に不織布を補強支持するポリエチレン樹脂よりなる支持シ−トとポリエチレン樹脂よりなる不織布を積層し、さらに炭粉体を含有する塗料組成層をこの順に配設したことを特徴とする遮熱シ−ト。
  2. 塗料組成物がポリアミド樹脂塗料に炭粉体が配合されたものであることを特徴とする請求項1記載の遮熱シート。


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