JP4120757B2 - One-way clutch - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は一方向クラッチに関し、更に詳しくは、幅寸法の小さいコンパクトな一方向クラッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
軸とハウジングとの相対回転を一方向に伝達し、他方向には空転させる一方向クラッチとして、図9に軸平行断面図を、図10には軸直交断面図を示すようなローラクラッチが知られており、このようなローラクラッチは例えば釣り具のリールや複写機の紙送り機構などに多用されている。
【0003】
このローラクラッチは、外輪10と、内輪を兼用する軸11と、外輪10と軸11の間に介在する複数のローラ12と、その各ローラ12を周方向に一定の間隔で保持する保持器13、および各ローラ12をそれぞれ一定の向きに付勢するばね14によって構成されている。外輪10には鍔10aが形成されており、外輪10の内周面には複数のカム面10bが一定のピッチで形成されている。各カム面10bは、周方向に一定の向き(図10において矢印aの向き)に軸11の表面に対する間隔が漸次狭くなる面からなり、各ローラ12はそれぞれ、外輪10の内側に固定された保持器13に保持された状態で、カム面10bと軸11の外周面との間で、バネ14によってカム面10bに食い込む向き、つまり軸11との間隔が狭くなる向きに付勢されている。なお、この種のローラクラッチは、ローラと軸との間に別途内輪を介在させる構造のものも知られている。
【0004】
以上の構成において、例えば外輪10に対して軸11が図10において矢印Aの向きに回転すると、その回転力を受けたローラ12はバネ14の付勢力に抗してカム面10bと軸11との間隔が広くなる向きに変位し、外輪10に対して各ローラ12が空転する結果、軸11の回転力は外輪10に伝達されず、軸11は外輪10に対して空転する。これに対し、外輪10に対して軸11が図10において矢印Bの向きに回転すると、各ローラ12はその回転力とバネ14の付勢力によりカム面10bと軸11との間隔が狭くなる向きに変位して、カム面10bと軸11の間に食い込む結果、軸11の回転力は外輪10に対して伝達され、軸11とともに外輪10が回転する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、以上のようなローラクラッチにおいては、加工上の制約などから、ローラ12はある程度以上の長さを必要とし、全体としての幅寸法(軸方向寸法)を小さくするには自ずと限界がある。このことは、ローラに代えてスクラブを動力伝達部材として用いる一方向クラッチについても同様なことが言える。
【0006】
また、上記したローラクラッチにおいては、軸11に対する軸方向への位置決め手段を有さないために、別途位置決めのための機構を設ける必要があるという問題もある。
【0007】
本発明はこのような実情に鑑みてなされたもので、従来のローラクラッチをはじめとする一方向クラッチよりも幅寸法を狭くすることができ、また、軸方向への位置決め機構を別途設ける必要がなく、この点からも全体としての幅方向寸法を従来のローラクラッチに比して大幅に狭くすることができ、しかも組立が容易で製造コストを低く抑えることのできる実用的な一方向クラッチの提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に係る発明の一方向クラッチは、内輪と外輪との相対回転を一方向のみに伝達し、他方には空転させる一方向クラッチであって、それぞれ鋼板を打ち抜きプレス成形してなり、かつ、互いに同一の形状および寸法を有する2枚の板状の環状部材を互いに逆向きに重ね合わせて相互に固定することにより一体化され、かつ、その各環状部材の径方向中間部に形成された湾曲部によりボール軌道面が形成されてなる外輪と、その外輪の2枚の環状部材の間に当該外輪に対して相対回転自在に配置された板状部材からなり、かつ、周方向に複数の窓が形成された内輪と、その内輪の各窓内に収容される複数のボールと、その各ボールを周方向一定の向きに付勢する付勢手段を備えるとともに、上記各窓の内輪内周側の内周面には、上記外輪のボール軌道面に対して上記向きに漸次間隔が狭くなるカム面が形成され、上記外輪を形成する各環状部材の湾曲部の外周側には段部が形成され、その段部よりも外周側の平坦部どうしが互いに密着し、当該段部よりも内周側には、上記湾曲部の外周側および内周側におよぶ空隙が形成され、上記内輪はこの空隙内に相対回転自在に挿入されることによって特徴づけられる。
【0009】
また、同じ目的を達成するため、請求項2に係る発明の一方向クラッチは、内輪と外輪との相対回転を一方向のみに伝達し、他方には空転させる一方向クラッチであって、それぞれ鋼板を打ち抜きプレス成形してなり、かつ、互いに同一の形状および寸法を有する2枚の板状の環状部材を互いに逆向きに重ね合わせて相互に固定することにより一体化され、かつ、その各環状部材の径方向中間部に形成された湾曲部によりボール軌道面が形成されてなる外輪と、その外輪の2枚の環状部材の間に当該外輪に対して相対回転自在に配置された板状部材からなり、かつ、周方向に複数の凹部が形成された内輪と、その内輪の各凹部に収容される複数のボールと、その各ボールを周方向一定の向きに付勢する付勢手段を備えるとともに、上記各凹部の底面には、上記外輪のボール軌道面に対して上記向きに漸次間隔が狭くなるカム面が形成され、上記外輪を形成する各環状部材の湾曲部の外周側には段部が形成され、その段部よりも外周側の平坦部どうしが互いに密着し、当該段部よりも内周側には、上記湾曲部の外周側および内周側におよぶ空隙が形成され、上記内輪はこの空隙内に相対回転自在に挿入されることによって特徴づけられる。
【0010】
ここで、本発明においては、請求項1または2に記載の一方向クラッチを、ハウジング本体と、そのハウジング本体に対して固着される蓋体とからなるハウジング内に収容するとともに、上記外輪を形成する2枚の板状の環状部材が、上記ハウジング本体と蓋体に挟み込まれることによって相互に一体化された構成(請求項3)を好適に採用することができる。
【0011】
なお、本発明においては、上記付勢手段として、バネなどの弾性体を用いた手段の他、軌道面とボールとの間に粘性流体を介在させ、その粘性流体の粘性抵抗を利用して外輪と内輪との相対回転時にボールを連れ回りさせることで所要の向きに付勢する手段などを採用することができる。
【0012】
本発明は、外輪と、内輪もしくは軸との間に介在する動力伝達部材(転動体)として、ローラやスプラグを用いずにボールを用いるとともに、外輪および内輪として板状部材を用いることによって、所期の目的を達成するものである。
【0013】
すなわち、本発明の一方向クラッチにおいては、それぞれ鋼板を打ち抜きプレス成形して径方向中間部を湾曲させた2枚の板状の環状部材を重ね合わせて一体化することにより内周部にボールの軌道面を形成した外輪と、その各環状部材の間に設けられる空隙内に相対回転自在に配置された板状部材からなる内輪を用い、その内輪には内側の内周面がカム面を形成する複数の窓を設ける(請求項1)か、あるいは底面がカム面を形成する複数の凹部を設け(請求項2)、その各窓もしくは凹部内にそれぞれボールを配し、更にそのボールを付勢手段により一定の向きに付勢する構造を採用することにより、ボール軌道面が形成される外輪内周部分を最大幅の部位とすることができ、この部位の幅寸法は、実質的にボール直径と、外輪を形成する2枚の板状の環状部材の肉厚の合計寸法となり、加工上の制約を受けるが故に所定の長さ以下にできないローラやスプラグを用いる従来の一方向クラッチに比して、その幅寸法を相当に小さくすることができる。また、内輪を軸に対して固定することにより、固定用の機構等を別途設けることなく容易に軸方向への位置決めを行うことができる。
【0014】
ここで、本発明において外輪を形成すべく2枚の板状の環状部材を重ね合わせるとは、2枚別体の板状の環状部材に加えて、眼鏡型の1枚の板状部材を中央部で折り曲げて2枚重ねにする形態など、その他、2枚の環状の板状部材を重ね合わせた形態と実質的にと同等の形態を含むものである。
【0015】
更に、外輪を形成する2枚の板状の環状部材は、その径方向中間部を湾曲させてボール軌道面を形成しており、外縁側は比較的自由な形状とすることができるため、これらの2枚の環状部材の一体化を外縁側で行うことができ、一体化のための構造を比較的自由に選択できるという利点がある。
【0016】
また、請求項3に係る発明のように、以上の構成から成る一方向クラッチを、ハウジング本体と蓋体とからなるハウジング内に収容し、かつ、そのハウジング本体と蓋体とを、外輪を構成する2枚の環状部材を挟み込んだ状態で相互に固着することで2枚の環状部材を相互に一体化する構成を採用することにより、2枚の環状部材の一体化工程とハウジング本体と蓋体との固着工程を同時に行うことができ、組立工数の削減を達成することができる。ここで、ハウジング本体と蓋体との固着は、例えばこれらを樹脂製として、超音波溶着や接着などによって簡単に行うことができる。また、この場合、上記2枚の板状の環状部材は、重ね合わせるのみであり、特に一体化のための形状・構造が不要となるため、形状が単純で製作も容易となり、一方向クラッチの小型化に好適である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の実施鵜の形態の軸平行断面図で、図2はそのA−A断面図である。また、図3には、図2におけるB−B面で切断した軸平行断面図を示す。更に、図4および図5は、それぞれ内輪1および外輪2の説明図であり、これらの各図において、(A)は正面図を、(B)はそのB−B断面図を示している。
【0018】
この実施の形態における一方向クラッチは、板状の環状体に複数の窓1aが形成された内輪1と、2枚の外輪プレート2a,2aを互いに逆向きに重ね合わせて一体化した外輪2と、内輪1の各窓1a内に収容された複数のボール3と、これらの一方向クラッチとしての基本部材を収容するハウジング5によって構成されている。
【0019】
内輪1は、図4に示すように、例えばステンレス鋼板等の板材を打ち抜きプレス成形したものであり、厚さが一様な板状の環状部材に複数の窓1aを形成したものであり、その外周面1bは円形で、内周面1cはDカット形状とされ、軸Sに固定されたときに大きいトルクを負荷できるようになっている。
【0020】
外輪2は、図5に示すように、同じくステンレス鋼板等の板材を打ち抜きプレス成形してなる板状の環状部材である、互いに同一の形状・寸法を有する2枚の外輪プレート2a,2aを互いに逆向きに重ね合わせて一体化したものである。各外輪プレート2aの径方向中間部には湾曲部2bが形成されているとともに、その外周側には、重ね合わせた状態において外輪プレート2a,2aの間に空隙Gを設けるべく段部2cが形成されている。この各外輪プレート2a,2a間に形成される空隙Gは、湾曲部2bを挟んでその内周側まで形成されている。また、段部2cの外周側には平坦部2dが形成されており、2枚の外輪プレート2a,2aを重ね合わせた状態では、平坦部2dどうしが互いに密着するとともに、湾曲部2b,2bによってボール3の軌道面2eが形成される。そして、空隙G内には内輪1が相対回転自在に挿入される。また、各外輪プレート2a,2aの内周面2fは円形であり、外周部には複数の凹部2gが形成されている。
【0021】
外輪2の軌道面2eは、その外周側および内周側に形成される空隙Gを除いてボール3を殆ど抱え込む程度とされているとともに、この軌道面2eの曲率はボール3の曲率よりも若干大きく、ボール3との間に適度な隙間が形成される。そして、このボール3と軌道面2eとの間にはグリースもしくはオイルが封入される。
【0022】
前記した内輪1の各窓1aのうち、内輪の外周側の内周面がカム面1dを形成しており、このカム面1dは、図1〜図3に示す組立状態において外輪2の軌道面2eとの間隔が、図2において矢印Rで示す向きに漸次狭くなる面によって形成されている。
【0023】
各ボール3は、内輪1の各窓1a内に収容された状態で、外輪2の軌道面2eに対して転がり接触するように組み込まれる。
【0024】
ハウジング5はそれぞれ例えばポリアセタールなどの樹脂の成形体であるハウジング本体51と蓋体52によって構成されている。ハウジング本体51および蓋体52の軸平行断面図を図6および図7に示す。これらの各図において、(A)は正面図であり、(B)はそのB−B断面図を示している。
【0025】
ハウジング本体51および蓋体52はいずれも全体として環状をしており、それぞれの中心部には軸Sを貫通させるための孔51a,52aが形成されている。また、ハウジング本体51および蓋体52には、互いに突き合わされる側の端面に、上記した内輪1、外輪2およびボール3の組立体を収容するための凹所51b,52bが形成されている。更に、蓋体52には、凹所52bより外周側に平坦部52cが形成されているとともに、ハウジング本体51には、凹所51bの外周側に段部51cが形成されており、この段部51cの外側の内周面51dに蓋体52の外周面が挿入される。また、段部51cには軸方向に突出する複数の凸部51eが形成されており、この各凸部51eは組立状態において外輪2の外周に形成されている凹部2gに嵌まり込む。
【0026】
そして、その状態で蓋体52を被せると、外輪2はその外周部の平坦部2dの形成位置においてハウジング本体51の段部51cと蓋体52の平坦部52cによって挟み込まれるとともに(図3参照)、蓋体52の平坦部52cがハウジング本体51の各凸部51eの表面に当接した状態となる(図1参照)。蓋体52のハウジング本体51に対する固着は、蓋体52の平坦部52cとハウジング本体51の各凸部51eとの当接面を超音波溶着することによって行われる。このハウジング本体51に蓋体52を固着した状態では、外輪2を形成する2枚の外輪プレート2a,2aは、ハウジング本体51の段部51cと蓋体52の平坦部52cとの間に挟み込まれることによって相互に一体化され、かつ、ハウジング5に対しても一体化される。
【0027】
以上の本発明の実施の形態は、軸Sに対して内輪1の内周面1cが嵌合固定された状態で使用される。この軸Sに対して内輪1が固定された状態において、外輪2並びにハウジング5が軸S並びに内輪1に対して図2において矢印Fで示す向きに回転すると、外輪2の軌道面2eに転がり接触している各ボール3は、その回転力により外輪2の軌道面2eとカム面1dとの間が広くなる向きに移動し、従ってボール3は軌道面2eとカム面1dの間に食い込むことはなく、外輪2の回転は内輪1並びに軸に伝達されず、よって外輪2並びにハウジング5は内輪1並びに軸Sに対して空転する。
【0028】
一方、外輪2並びにハウジング5が軸S並びに内輪1に対して図2において矢印Rで示す向きに回転すると、外輪2の軌道面2eとボール3の間に封入されているグリースもしくはオイルの粘性抵抗により、ボール3は外輪2に連れ回りする。つまり、各ボール3には、図2において矢印Rで示す外輪2の回転の向きへの力、換言すれば軌道面2eとカム面1dとの間隔が狭くなる向きへの力が作用し、これによって各ボール3はこれらの軌道面2eとカム面1dとの間に食い込む。従ってこの場合、外輪2の回転が内輪1並びに軸Sに伝達される。このとき、ボール3は、軌道面2eに対しては隙間Gを挟んでその両側において接触し、内輪1のカム面1dに対する接触点と併せて合計3点において内・外輪1,2に接触した状態で、安定して動力を伝達することができる。
【0029】
以上の実施の形態において注目すべき点は、ハウジング5を除く一方向クラッチとしての最大幅寸法は、外輪2の軌道面2eの形成部位となるが、この最大幅寸法は、実質的にボール3の直径と2枚の外輪プレート2a,2aの厚さの合計寸法となり、ローラやスプラグを用いた従来の一方向クラッチに比して、その最大幅寸法を大幅に小さくすることができる。しかも、1枚の板状の環状部材から成る内輪1を軸Sに対して固定するだけで、一方向クラッチの軸方向への位置決めを容易に行うことができる。
【0030】
また、以上の実施の形態において特に注目すべき点は、ハウジング本体51と蓋体52とを超音波溶着等によって固着することによって、これらの間に挟み込まれた2枚の外輪プレート2a,2aが相互に一体化される点であり、これにより、外輪2を構成する2枚の外輪プレート2a,2aには、これらを相互に一体化するための機構等を設ける必要がなくなり、かつ、その一体化のための作業も不要となり、製造コストの低減に寄与するところ大である。
【0031】
また、軸Sに対して固定される内輪1が、1枚の板状の環状部材によって構成されているため、固定されるべき軸Sの形状や寸法に応じて、その内周面1cの形状および寸法を比較的自由に変更できるという利点がある。よって小型化や複雑形状の軸への適用が容易である。
【0032】
ここで、以上の実施の形態においては、外輪2と内輪1が回転を伝達する向きに相対回転する際、その伝達を確実にするべく、各ボール3を軌道面2eとカム面1dの間に食い込ませる向きに移動させる付勢手段として、各ボール3と軌道面2eとの間に封入したグリースないしはオイルの粘性を利用し、外輪2の回転の向きに各ボール3を連れ回りさせる手段を用いたが、本発明はこれに限定されることなく、通常の一方向クラッチと同様に、各ボール3を軌道面2eとカム面1dに食い込む向きに付勢するバネを用いることもできる。
【0033】
その場合、バネとして環状の基体の内周側に弾性を有する爪をボール3の数と同数だけ形成し、その各爪でボール3を上記向きに付勢するように構成するとともに、環状の基体は内輪1の窓1aの外側において内輪1に対して密着させた状態で固定した構造等を採用することができる。そして、この場合、各爪は外輪2の軌道面2eの幅方向中央部において各ボール3を押圧するように湾曲もしくは屈曲させておくことが好ましい。
【0034】
また、以上の実施の形態においては、ハウジング本体51と蓋体52との間に、2枚の外輪プレート2a,2aをその外周部分において挟み込んだ状態で、ハウジング本体51と蓋体52とを超音波溶着することによって外輪2として相互に一体化した例を示したが、ハウジング本体51と蓋体52との固着方法は、熱溶着や接着剤を用いた貼着等の他の公知の方法を採用することができる。
【0035】
更に、本発明は、2枚の外輪プレート2a,2aの一体化の手法としては、必ずしもハウジング本体51と蓋体52との間に挟着する手法に限られることなく、外輪プレート2a,2aをその外周部等において相互にかしめる、あるいは接着剤で固定する等の手段を採用することもできる。
【0036】
また、上記した実施の形態においては、内輪に複数の窓1aを設けてその各窓の内輪内周側の内周面にカム面1dを形成した例を示したが、図8に本発明の他の実施の形態の軸直交断面図を示すように、窓1aに代えて複数の凹部1a′を形成し、その各凹部1a′の底面にカム面1dを形成してもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、動力の伝達部材としてボールを用いるとともに、内輪および外輪をそれぞれ板状部材によって構成し、内輪は、外輪を構成する2枚の板状の環状部材の湾曲部(軌道面)の外周側から内周側におよぶ空隙内に回転自在に挿入された構造を採用しているので、ローラやスプラグを動力伝達部材として用いる従来の一方向クラッチに比してその最大幅寸法を大幅に小さくすることができる。また、1枚の板状の環状部材からなる内輪を軸に対して固定することにより、固定用の機構等を別途設けることなく、容易に軸方向への位置決めを行うことができる。
【0038】
更に、外輪を形成する2枚の板状の環状部材(外輪プレート)は、その径方向中間部を湾曲させてボール軌道面を形成しているため、比較的自由な形状を採ることのできる外周部分で相互に一体化することができ、設計の自由度を高くすることができるとともに、内輪については1枚の板状の環状部材で構成しているため、組み込むべき軸の形状・寸法等の相違への対応が容易となる。
【0039】
また、請求項3に係る発明のように、外輪を形成する2枚の板状の環状部材を、ハウジング本体と蓋体の間に挟み込むことによって相互に一体化する構成を採用することにより、ハウジングの一体化工程と外輪の一体化工程工程を同時に行うことができ、組立工数の削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の軸平行断面図である。
【図2】 図1のA−A断面図である。
【図3】 図2のB−B断面図である。
【図4】 本発明の実施の形態における内輪1の説明図で、(A)は正面図であり、(B)はそのB−B断面図である。
【図5】 本発明の実施の形態における外輪2の説明図で、(A)は正面図であり、(B)はそのB−B断面図である。
【図6】 本発明の実施の形態におけるハウジング本体51の説明図で、(A)は正面図であり、(B)はそのB−B断面図である。
【図7】 本発明の実施の形態における蓋体52の説明図で、(A)は正面図であり、(B)はそのB−B断面図である。
【図8】 本発明の他の実施の形態の軸直交断面図である。
【図9】 従来の一方向クラッチの一種であるローラクラッチの構成例を示す軸平行断面図である。
【図10】 図9のローラクラッチの軸直交断面図である。
【符号の説明】
1 内輪
1a 窓
1a′ 凹部
1c 内周面
1d カム面
2 外輪
2a 外輪プレート
2b 湾曲部
2c 段部
2d 平坦部
2e 軌道面
2f 内周面
2g 凹部
3 ボール
5 ハウジング
51 ハウジング本体
51c 段部
51e 凸部
52 蓋体
52c 平坦部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a one-way clutch, and more particularly to a compact one-way clutch having a small width dimension.
[0002]
[Prior art]
As a one-way clutch that transmits the relative rotation between the shaft and the housing in one direction and idles in the other direction, a roller clutch having an axial parallel sectional view in FIG. 9 and an axial orthogonal sectional view in FIG. 10 is known. Such roller clutches are often used, for example, in fishing reels and paper feeding mechanisms in copying machines.
[0003]
This roller clutch includes an
[0004]
In the above configuration, for example, when the
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the roller clutch as described above, the
[0006]
Further, since the roller clutch described above does not have a positioning means for the
[0007]
The present invention has been made in view of such circumstances, and can be made narrower in width than conventional one-way clutches such as a roller clutch, and it is necessary to separately provide an axial positioning mechanism. From this point of view, it is possible to provide a practical one-way clutch that can greatly reduce the overall width direction dimension compared to conventional roller clutches, and that is easy to assemble and low in manufacturing costs. It is an object.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
To achieve the above object, the one-way clutch of the invention according to
[0009]
In order to achieve the same purpose, the one-way clutch according to the invention of
[0010]
Here, in the present invention, the one-way clutch according to
[0011]
In the present invention, in addition to means using an elastic body such as a spring as the biasing means, a viscous fluid is interposed between the raceway surface and the ball, and the outer ring is utilized by utilizing the viscous resistance of the viscous fluid. A means for urging the ball in a required direction by rotating the ball at the time of relative rotation with the inner ring can be employed.
[0012]
The present invention uses a ball without a roller or a sprag as a power transmission member (rolling element) interposed between an outer ring and an inner ring or a shaft, and uses plate members as an outer ring and an inner ring. The purpose of the period is achieved.
[0013]
That is, in the one-way clutch of the present invention, two plate-like annular members each having a radially intermediate portion curved by punching and pressing each steel plate are overlapped and integrated to form a ball on the inner peripheral portion. An inner ring consisting of an outer ring formed with a raceway surface and a plate-like member disposed so as to be relatively rotatable in a gap provided between the annular members is used, and an inner inner circumferential surface forms a cam surface on the inner ring. (Claim 1) or a plurality of recesses whose bottom surface forms a cam surface (Claim 2), a ball is disposed in each window or recess, and the ball is further attached. By adopting a structure that urges the ball in a fixed direction by the biasing means, the inner peripheral portion of the outer ring where the ball raceway surface is formed can be made the maximum width portion, and the width dimension of this portion is substantially equal to the ball Form the diameter and outer ring Compared to conventional one-way clutches using rollers and sprags, which are the total dimensions of the thickness of the two plate-like annular members and cannot be reduced to a predetermined length because of processing restrictions, the width dimension is It can be considerably reduced. Further, by fixing the inner ring with respect to the shaft, positioning in the axial direction can be easily performed without separately providing a fixing mechanism or the like.
[0014]
Here, in the present invention, two plate-like annular members are overlapped to form an outer ring. In addition to two separate plate-like annular members, one eyeglass-type plate-like member is placed in the center. In addition, it includes a form that is substantially equivalent to a form in which two annular plate-like members are superposed, such as a form in which two pieces are folded at a portion.
[0015]
Further, the two plate-like annular members forming the outer ring have a ball raceway surface formed by curving the radial intermediate portion , and the outer edge side can be made relatively free. The two annular members can be integrated on the outer edge side, and there is an advantage that the structure for integration can be selected relatively freely.
[0016]
Further, as in the invention according to
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is an axial parallel sectional view of an embodiment of the present invention, and FIG. 2 is an AA sectional view thereof. FIG. 3 shows an axial parallel cross-sectional view taken along the plane BB in FIG. 4 and 5 are explanatory views of the
[0018]
The one-way clutch in this embodiment includes an
[0019]
As shown in FIG. 4, the
[0020]
As shown in FIG. 5, the
[0021]
The
[0022]
Of the
[0023]
Each
[0024]
Each of the
[0025]
Both the housing
[0026]
When the
[0027]
The above-described embodiment of the present invention is used in a state where the inner
[0028]
On the other hand, when the
[0029]
What should be noted in the above embodiment is that the maximum width dimension of the one-way clutch excluding the
[0030]
Further, in the above-described embodiment, a particularly remarkable point is that the two
[0031]
In addition, since the
[0032]
Here, in the above embodiment, when the
[0033]
In that case, the same number of claws as the number of the
[0034]
In the above embodiment, the
[0035]
In a further, the present invention includes two
[0036]
In the above-described embodiment, an example in which a plurality of
[0037]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, a ball is used as a power transmission member, the inner ring and the outer ring are each constituted by a plate-like member, and the inner ring is a curve of the two plate-like annular members constituting the outer ring. Since the structure is rotatably inserted into the gap extending from the outer peripheral side to the inner peripheral side of the section (track surface) , compared with the conventional one-way clutch using a roller or sprag as a power transmission member The maximum width dimension can be greatly reduced. Further, by fixing the inner ring made of one plate-like annular member to the shaft, positioning in the axial direction can be easily performed without providing a fixing mechanism or the like separately.
[0038]
Further, the two plate-like annular members (outer ring plates) forming the outer ring have a ball raceway surface formed by curving the radial intermediate part thereof, so that the outer periphery can take a relatively free shape. The parts can be integrated with each other, and the degree of freedom of design can be increased, and the inner ring is composed of a single plate-like annular member. It becomes easy to deal with differences.
[0039]
Further, as in the invention according to
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an axial parallel sectional view of an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along the line AA of FIG.
3 is a cross-sectional view taken along the line BB in FIG.
4A and 4B are explanatory diagrams of the
5A and 5B are explanatory diagrams of the
6A and 6B are explanatory views of a housing
7A and 7B are explanatory views of a
FIG. 8 is an axial cross-sectional view of another embodiment of the present invention.
FIG. 9 is an axial parallel cross-sectional view showing a configuration example of a roller clutch which is a kind of conventional one-way clutch.
10 is a cross-sectional view perpendicular to the axis of the roller clutch of FIG. 9;
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (3)
それぞれ鋼板を打ち抜きプレス成形してなり、かつ、互いに同一の形状および寸法を有する2枚の板状の環状部材を互いに逆向きに重ね合わせて相互に固定することにより一体化され、かつ、その各環状部材の径方向中間部に形成された湾曲部によりボール軌道面が形成されてなる外輪と、その外輪の2枚の環状部材の間に当該外輪に対して相対回転自在に配置された板状部材からなり、かつ、周方向に複数の窓が形成された内輪と、その内輪の各窓内に収容される複数のボールと、その各ボールを周方向一定の向きに付勢する付勢手段を備えるとともに、上記各窓の内輪内周側の内周面には、上記外輪のボール軌道面に対して上記向きに漸次間隔が狭くなるカム面が形成され、上記外輪を形成する各環状部材の湾曲部の外周側には段部が形成され、その段部よりも外周側の平坦部どうしが互いに密着し、当該段部よりも内周側には、上記湾曲部の外周側および内周側におよぶ空隙が形成され、上記内輪はこの空隙内に相対回転自在に挿入されることを特徴とする一方向クラッチ。A one-way clutch that transmits the relative rotation between the inner ring and the outer ring only in one direction and idles the other,
Each of which is formed by stamping and pressing a steel plate, and by integrating two plate-like annular members having the same shape and dimensions in opposite directions and fixing each other , and A plate-like shape disposed between the outer ring in which the ball raceway surface is formed by the curved portion formed in the radial direction intermediate part of the annular member and the two annular members of the outer ring so as to be relatively rotatable with respect to the outer ring. An inner ring formed of a member and formed with a plurality of windows in the circumferential direction, a plurality of balls accommodated in each window of the inner ring, and a biasing means for biasing each of the balls in a constant circumferential direction And each annular member forming the outer ring is formed on the inner peripheral surface of the inner ring on the inner ring inner side of each window with a cam surface gradually narrowing in the direction with respect to the ball raceway surface of the outer ring. A step is formed on the outer periphery of the curved part The flat portions on the outer peripheral side of the stepped portion are in close contact with each other, and on the inner peripheral side of the stepped portion, gaps are formed on the outer peripheral side and the inner peripheral side of the curved portion. A one-way clutch, which is inserted into a gap so as to be relatively rotatable .
それぞれ鋼板を打ち抜きプレス成形してなり、かつ、互いに同一の形状および寸法を有する2枚の板状の環状部材を互いに逆向きに重ね合わせて相互に固定することにより一体化され、かつ、その各環状部材の径方向中間部に形成された湾曲部によりボール軌道面が形成されてなる外輪と、その外輪の2枚の環状部材の間に当該外輪に対して相対回転自在に配置された板状部材からなり、かつ、周方向に複数の凹部が形成された内輪と、その内輪の各凹部に収容される複数のボールと、その各ボールを周方向一定の向きに付勢する付勢手段を備えるとともに、上記各凹部の底面には、上記外輪のボール軌道面に対して上記向きに漸次間隔が狭くなるカム面が形成され、上記外輪を形成する各環状部材の湾曲部の外周側には段部が形成され、その段部よりも外周側の平坦部どうしが互いに密着し、当該段部よりも内周側には、上記湾曲部の外周側および内周側におよぶ空隙が形成され、上記内輪はこの空隙内に相対回転自在に挿入されることを特徴とする一方向クラッチ。A one-way clutch that transmits the relative rotation between the inner ring and the outer ring only in one direction and idles the other,
Each of which is formed by stamping and pressing a steel plate, and by integrating two plate-like annular members having the same shape and dimensions in opposite directions and fixing each other, and A plate-like shape disposed between the outer ring in which the ball raceway surface is formed by the curved portion formed in the radial direction intermediate part of the annular member and the two annular members of the outer ring so as to be relatively rotatable with respect to the outer ring. An inner ring made of a member and formed with a plurality of recesses in the circumferential direction, a plurality of balls accommodated in each recess of the inner ring, and a biasing means for biasing each of the balls in a constant circumferential direction In addition, on the bottom surface of each recess, a cam surface is formed in which the interval gradually decreases in the above direction with respect to the ball raceway surface of the outer ring, and on the outer peripheral side of the curved portion of each annular member forming the outer ring A step is formed. The flat portions on the outer peripheral side of the stepped portion are in close contact with each other, and a gap is formed on the inner peripheral side of the stepped portion on the outer peripheral side and the inner peripheral side of the curved portion, and the inner ring is in the gap. A one-way clutch that is inserted so as to be relatively rotatable .
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