JP4119975B2 - 犬の選別方法、及びその選別方法に使用されるpcrプライマー及びポリヌクレオチドプローブ - Google Patents

犬の選別方法、及びその選別方法に使用されるpcrプライマー及びポリヌクレオチドプローブ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、遺伝子多型と行動特性との関係に基づいて、犬を選別する方法に関するものである。さらには、前記犬の選別方法に使用されるPCRプライマー及びポリヌクレオチドプローブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の有用犬の選別方法としては、例えば、イヌにおけるドーパミン受容体D4遺伝子多型と行動特性との関連について報告された文献が知られている(非特許文献1参照)。この文献は、イヌのドーパミン受容体D4遺伝子のエクソン3領域における9種類の対立遺伝子の多型と、行動特性の評価との関連性を、品種間で比較したものである。
【0003】
【非特許文献1】
井上−村山美穂ら、「イヌにおけるドーパミン受容体D4遺伝子多型と行動特性との関連」、DNA多型、株式会社 東洋書店、2002年6月15日、Vol.10、p.64−70
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記非特許文献1は、イヌのドーパミン受容体D4遺伝子のエクソン3領域の多型についてのものであった。
【0005】
この発明は、上記のような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、所定の行動特性を発現しやすい犬を容易に選別することができる犬の選別方法、及びその選別方法に用いられるPCRプライマー及びポリヌクレオチドプローブを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の犬の選別方法は、所定の行動特性を発現しやすい犬を選別するための犬の選別方法であって、ドーパミン受容体D4遺伝子のエクソン1の対立遺伝子を調べ、該対立遺伝子の少なくとも一方に配列番号2の塩基配列を有する犬を選別することを特徴とする。
【0007】
求項に記載の発明の犬の選別方法は、所定の行動特性を発現しやすい犬を選別するための犬の選別方法であって、ドーパミン受容体D4遺伝子のエクソン1の対立遺伝子を調べ、該対立遺伝子の少なくとも一方に配列番号3の塩基配列を有する犬を選別することを特徴とする。
【0009】
請求項に記載の発明の犬の選別方法は、請求項1又は請求項に記載の犬の選別方法において、犬の個体から前記エクソン1の対立遺伝子を含むDNAを抽出し、前記エクソン1の対立遺伝子の両末端に結合する一対のPCRプライマーを用いてPCR反応を行った後、得られたPCR産物の長さに基づいて前記エクソン1の対立遺伝子を調べることを特徴とするものである。
請求項に記載の発明のPCRプライマーは、請求項に記載の犬の選別方法に使用される一対のPCRプライマーであって、該一対のPCRプライマーの塩基配列は、それぞれ配列番号7及び配列番号8で表される塩基配列、又はそれぞれ配列番号7と相補的な塩基配列及び配列番号8と相補的な塩基配列であることを特徴とする。
請求項に記載の発明のポリヌクレオチドプライマーは、ドーパミン受容体D4遺伝子のエクソン1の対立遺伝子を調べ、該対立遺伝子の遺伝子型に基づいて犬を選別する犬の選別方法に使用されるポリヌクレオチドプローブであって、配列番号1の塩基配列、又は配列番号1の塩基配列と相補的な塩基配列を含有することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を具体化した実施形態を詳細に説明する。
実施形態のポリヌクレオチドは、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5若しくは配列番号6で表される塩基配列、又はその配列と実質的に同一の塩基配列からなるものである。前記及び以下の記載における実質的に同一とは、一塩基多型(single nucleotide polymorphisms;SNP)又は異種生物における対応する遺伝子で見られるSNPのことをいう。以下、配列番号n(n=1〜6のいずれか)で表される塩基配列又はその配列と実質的に同一の配列からなるポリヌクレオチドを、PNn(ポリヌクレオチドn)と記載する。
【0011】
PN2及びPN3は、いずれもビーグル犬のドーパミン受容体D4(DRD4)遺伝子のエクソン1を構成する。即ち、PN2とPN3とは、前記エクソン1における遺伝子多型の関係にある。PN1は、PN2の5’末端から61〜84番目に位置する。PN3は、PN2の61〜84番目の24塩基、即ちPN1の配列が欠失したものであり、PN2のショートフォーム(S)である。PN1〜PN3の塩基配列は、いずれもイヌの各品種間でかなり保存された配列であり、SNPを越えるような配列の差は見られない。
【0012】
PN5及びPN6は、いずれも同ビーグル犬のDRD4遺伝子のイントロン2を構成する。即ち、PN5とPN6とは、前記イントロン2における遺伝子多型の関係にある。PN4は、PN5の5’末端から50〜66番目に位置する。PN6は、PN5の50〜66番目に位置する17塩基、即ちPN4の配列が欠失したものであり、PN5のショートフォーム(P)である。PN4〜PN6の塩基配列は、いずれもイヌの各品種間でかなり保存された配列であり、SNPを越えるような配列の差は見られない。
【0013】
なお、これらPN1〜PN6は、種々のベクターやプラスミド内に挿入されていてもよい。また、前記ベクターやプラスミドを種々の宿主細胞内に導入した形質転換体として利用してもよい。また、アンチセンスDNA又はアンチセンスRNAとして利用することもできる。また、サザンハイブリダイゼーション法、ノーザンハイブリダイゼーション法、インサイチュ(in situ)ハイブリダイゼーション法等に用いられる選抜用又は識別用のプローブとして利用することもできる。このとき、これらのポリヌクレオチドは通常、放射性同位体や蛍光色素で標識化して使用される。また、DNAチップ(マイクロアレイ)に利用することもできる。
【0014】
実施形態のポリペプチドは、前記PN1〜PN6によりコードされるアミノ酸配列からなるものである。これらのポリペプチドは、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体又は該モノクローナル抗体用のハイブリドーマを作製するために利用することができる。特に、PN1〜PN3によりコードされるポリペプチドに対する抗体は、DRD4タンパクの発現に関する知見を得るために利用され得る。また、プロテインチップ(マイクロアレイ)に利用することもできる。
【0015】
前記DRD4遺伝子がコードするDRD4タンパクは、神経伝達物質であるドーパミンやセロトニンと結合して神経伝達を司り精神作用の発現に関与するGタンパク共役型受容体であり、7回貫通部位を持つ細胞膜タンパクである。このDRD4タンパクのN末端は、前記DRD4遺伝子の5’末端側に位置するエクソン1(PN2又はPN3)によりコードされている。また、前記エクソン1の3’末端のすぐ下流には、前記PN5又はPN6からなるイントロン2が位置している。
【0016】
実施形態の有用犬は、人に有益な行動特性を発現する遺伝的資質を備えたイヌの個体である。この有用犬としては、番犬や愛玩犬等のペット、又は盲導犬、災害救助犬、介助犬、麻薬探知犬、警察犬、聴導犬、牧羊犬、猟犬等のサービスドッグが挙げられる。これらの有用犬は、飼い主又は利用者のニーズに即した行動特性を発現する遺伝的資質を備えたイヌの個体が適宜選択して用いられる。前記遺伝的資質は、下記表1及び表2に示されるような種々の行動特性に関する評価項目を評価した結果に基づいて決定される。これらの遺伝的資質は、主として遺伝的(先天的)に決定されている。
【0017】
【表1】
Figure 0004119975
【0018】
【表2】
Figure 0004119975
前記表1に示される評価項目は、盲導犬等の各種イヌの訓練士が訓練前のイヌの個体の行動特性を評価する際に重視する項目である。前記表2に示されるHart&Hartの評価項目は獣医師及びイヌの訓練士へのアンケートに基づく行動特性評価(10段階評価)を行った文献(Hart BL, Hart LA: The perfect puppy. W.H.Freeman and Company(USA)1988、「増井久代訳、増井光子監修:生涯の友を得る愛犬選び−一目でわかる犬の性格と行動−。日経サイエンス社(東京),1992」)で挙げられたものであり、前記田名部と山崎の評価項目は同様に5段階の行動特性評価を行った文献(田名部雄一、山崎薫、評定依頼調査に基づく犬品種による行動特性の違い−家庭犬への適性を中心に−、獣医畜産新報 JVM、Vol.54、No.1、2001年1月号、9−14頁)で挙げられたものである。
【0019】
この有用犬としてペットを選択する際には、例えば番犬の場合には主としてNo.24,25,41の評価に優れたイヌの個体が選択され、愛玩犬の場合には主としてNo.30,52の評価に優れたイヌの個体が選択され、その他飼い主の好みや相性等に適う評価項目が適宜考慮される。一方、サービスドッグの場合には、求められている役割に適した評価項目に優れたイヌの個体が適宜選択される。例えば盲導犬、介助犬、聴導犬等の福祉犬の場合には、主としてNo.1〜15から選ばれる少なくとも1種、好ましくはNo.1〜15全ての評価に優れたイヌの個体が選択される。その他、各種有用犬と、その有用犬に求められる評価項目との関係を下記表3に示す。
【0020】
【表3】
Figure 0004119975
これら有用犬において、前記DRD4遺伝子のエクソン1は、対立遺伝子の両方にPN3(ショートフォーム(S))を持つホモ接合体(S/S)、一方にPN3を持ち他方にPN2(ロングフォーム(L))を持つヘテロ接合体(S/L)、又は両方にPN2を持つホモ接合体(L/L)の3種類が存在する。さらに、同有用犬において、DRD4遺伝子のイントロン2は、対立遺伝子の両方にPN6(ショートフォーム(P))を持つホモ接合体(P/P)、一方にPN6を持ち他方にPN5(ロングフォーム(Q))を持つヘテロ接合体(P/Q)、又は両方にPN5を持つホモ接合体(Q/Q)の3種類が存在する。
【0021】
前記エクソン1及びイントロン2の遺伝子多型(SとL、及びPとQ)は、それぞれイヌの個体の行動特性と深い関連性を有している。例えば、前記ホモ接合体(S/S)及びヘテロ接合体(S/L)のイヌの個体は、対立遺伝子の両方にPN2を持つホモ接合体(L/L)のイヌの個体よりも表1の評価項目のNo.2,4,5,6,15に優れており、盲導犬等の福祉犬に適している。また、前記SとLとを比較すると、Sを持つ個体は前記評価項目のNo.2,3,4,5,6,7,12,15,51,52の行動特性を発現しやすく、Lを持つ個体はNo.24,41,42,43,44の行動特性を発現しやすい。同様に、前記PとQとを比較すると、Pを持つ個体はNo.49の行動特性を発現しやすく、Qを持つ個体はNo.21,22の行動特性を発現しやすい。つまり、Sを持つ個体は特に訓練性能に優れた行動特性を発現しやすいことからサービスドッグ(好ましくは福祉犬、災害救助犬、麻薬探知犬、牧羊犬)に適しており、逆にLを持つ個体は攻撃性が高い行動特性を発現しやすいことから番犬に適している。同様に、Pを持つ個体は社会性に優れた行動特性を発現しやすいことからサービスドッグ(好ましくは福祉犬、災害救助犬、麻薬探知犬、牧羊犬)に適しており、逆にQを持つ個体は攻撃性が高い行動特性を発現しやすいことから番犬に適している。
【0022】
この有用犬の選別方法は、最も簡便には以下の方法で行われる。即ち、イヌの個体からDRD4遺伝子のエクソン1又はイントロン2の対立遺伝子を含むゲノムDNAを抽出し、該対立遺伝子(エクソン1又はイントロン2)の両末端に結合する一対のPCRプライマーを用いてPCR(Polymerase Chain Reaction)反応を行い、得られたPCR産物の長さを電気泳動で確認する。なお、前記エクソン1の両末端に結合する一対のPCRプライマーとしては、PN2の5’末端から61〜84番目の配列(PN1)を増幅するために設計され得る任意の組み合わせが採用され得るが、例えば配列番号7及び配列番号8で表される塩基配列からなる一対のPCRプライマーが好適に用いられる。前記イントロン2の両末端に結合する一対のPCRプライマーとしては、PN5の5’末端から50〜66番目の配列(PN4)を増幅するために設計され得る任意の組み合わせが採用され得るが、例えば配列番号9及び配列番号10で表される塩基配列からなる一対のPCRプライマーが好適に用いられる。また、PCR法以外にも、サザンハイブリダイゼーション法、ノーザンハイブリダイゼーション法又は直接塩基配列を決定することにより前記対立遺伝子を調べることもできる。
【0023】
実施形態のサービスドッグは、盲導犬、災害救助犬、介助犬、麻薬探知犬、警察犬、聴導犬、牧羊犬又は猟犬として優れた遺伝的資質を備えたイヌの個体である。特に、これらのサービスドッグとしては、訓練性能に優れた行動特性を発現しやすいことから、前記S又はPを持つイヌの個体であるのが好ましい。即ち、このサービスドッグは、DRD4遺伝子のエクソン1の対立遺伝子の少なくとも一方がPN3からなるイヌの個体、又はDRD4遺伝子のイントロン2の対立遺伝子の少なくとも一方がPN6からなるイヌの個体である。また、DRD4遺伝子のエクソン1にPN3を持つとともに、DRD4遺伝子のイントロン2にPN6を持つイヌの個体であるのが最も好ましい。
【0024】
このサービスドッグに適したイヌの品種としては、非特許文献1のDRD4遺伝子のエクソン3に関する研究結果によると、攻撃性が少なく訓練性能に優れた遺伝的資質を備えたA、B及びCグループに属する品種が好適に用いられ、エクソン3についての対立遺伝子498を持たない品種が特に好適に用いられる。前記Aグループに属する品種としては、ボクサー、ヨークシャー・テリア、ジャーマン・シェパード・ドッグ、ビーグル、ゴールデン・レトリーバー、バセット・ハウンド、ポメラニアン等が挙げられ、そのうち、ボクサー、ジャーマン・シェパード・ドッグ、ビーグル又はゴールデン・レトリーバーが好適に用いられる。Bグループに属する品種としては、ブルドッグ、シェットランド・シープドッグ、ミニチュア・シュナウザー、コッカー・スパニエル、オールド・イングリッシュ・シープドッグ、ラブラドール・レトリーバー、チワワ、トイ・プードル、マルチーズ、コリー、パグ等が挙げられ、そのうち、ブルドッグ、シェットランド・シープドッグ、ミニチュア・シュナウザー、コッカー・スパニエル、オールド・イングリッシュ・シープドッグ、ラブラドール・レトリーバー、トイ・プードル、コリー又はパグが好適に用いられる。Cグループに属する品種としては、スタンダード・プードル、ダルメシアン、ウェルシュ・コーギー・ペンブローク、ドーベルマン等が挙げられる。
【0025】
これらのイヌの品種のうち、伝統的にサービスドッグとしての有用性が高く評価されていることから、Bグループ内のイヌが好適に用いられ、その中でもラブラドール・レトリーバー、シェットランド・シープドッグ、オールド・イングリッシュ・シープドッグ又はコリーが特に好適であり、ラブラドール・レトリーバーが最も好適に用いられる。また、伝統的な観点から警察犬としてシェパードを用いてもよい。また、雑種、特に上記各品種間の雑種、好ましくは上記各品種間の第一世代の雑種(F1)を用いてもよく、この場合には目的とするサービスドッグを安価に提供することが可能となる。
【0026】
実施形態のサービスドッグの選別方法は、DRD4遺伝子のエクソン1の対立遺伝子を調べ、該対立遺伝子の少なくとも一方がPN3からなるイヌの個体を選別するものである。そして、選別されたイヌの個体は、前記PN3のホモ接合体(S/S)又はヘテロ接合体(S/L)のいずれかの遺伝子型であって、前記人に有益な遺伝的資質を備えていることから、盲導犬等のサービスドッグになるための訓練を受けさせるのに適している。また、前記PN3のホモ接合体(S/S)のイヌの個体は、サービスドッグの育種のための親犬として利用され、特に雄イヌは種イヌとしての高い価値を有する。
【0027】
或いは、前記サービスドッグの選別方法として、DRD4遺伝子のイントロン2の対立遺伝子を調べ、該対立遺伝子の少なくとも一方がPN6からなるイヌの個体を選別してもよい。特に、前記PN6のホモ接合体(P/P)のイヌの個体は、サービスドッグの育種のための親犬として利用され、特に雄イヌは種イヌとしての高い価値を有する。また、前記サービスドッグの選別方法として、DRD4遺伝子のエクソン1及びイントロン2の2種類の対立遺伝子を調べ、エクソン1の対立遺伝子の少なくとも一方がPN3からなり、イントロン2の対立遺伝子の少なくとも一方がPN6からなるイヌの個体を選別するのが最も好ましい。これらのサービスドッグの選別方法は、上記有用犬の選別方法と同様の操作(PCR法及び電気泳動染色)を行うことによって、前記対立遺伝子の遺伝子型を調べ、その遺伝子型に基づいてサービスドッグとして有用なイヌの個体を選別するのが最も簡便である。
【0028】
実施形態のサービスドッグの育種方法は、DRD4遺伝子のエクソン1の対立遺伝子の少なくとも一方がPN3からなるイヌの個体を育種する方法である。そして、育種されたイヌの個体は、前記PN3のホモ接合体(S/S)又はヘテロ接合体(S/L)のいずれかであって、前記人に有益な遺伝的資質を備えていることから、盲導犬等のサービスドッグになるための訓練を受けさせるのに適している。また、前記PN3のホモ接合体(S/S)のイヌの個体は、さらなるサービスドッグの育種のために利用され得る。このサービスドッグの育種方法としては、上記サービスドッグの選別方法によって選別されたPN3のホモ接合体(S/S)又は前記サービスドッグの育種方法によって育種されたPN3のホモ接合体(S/S)のイヌの個体(成犬)を、少なくとも一方の親犬として用いるものである。
【0029】
或いは、前記サービスドッグの育種方法として、DRD4遺伝子のイントロン2の対立遺伝子の少なくとも一方がPN6からなるイヌの個体を育種してもよい。特に、前記PN6のホモ接合体(P/P)のイヌの個体は、さらなるサービスドッグの育種のために利用され得る。このサービスドッグの育種方法としては、上記サービスドッグの選別方法によって選抜されたPN6のホモ接合体(P/P)又は前記サービスドッグの育種方法によって育種されたPN6のホモ接合体(P/P)のイヌの個体(成犬)を、少なくとも一方の親犬として用いるものである。また、前記サービスドッグの育種方法として、DRD4遺伝子のエクソン1の対立遺伝子の少なくとも一方がPN3からなるとともに、イントロン2の対立遺伝子の少なくとも一方がPN6からなるイヌの個体を育種するのが最も好ましい。
【0030】
上記実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ 実施形態のPN2とPN3とは、イヌのDRD4遺伝子のエクソン1において、新規な塩基配列であるPN1の有無に起因する遺伝子多型である。これらPN1〜PN3は、いずれもイヌの行動特性と深い関連を有していることから、人に有益な遺伝的資質を備えたイヌの個体の選別及び育種に利用することができる。また、前記PN1〜PN3によってコードされるポリペプチドについても全く同様である。また、PN1はDRD4遺伝子のエクソン1で発見された新規な塩基配列であることから、PN2も新規な塩基配列である。
【0031】
・ 実施形態の有用犬の選別方法は、DRD4遺伝子のエクソン1又はイントロン2の対立遺伝子を調べ、その対立遺伝子の遺伝子型に基づいて飼い主又は利用者にとって有用であるか否かを識別するものである。また、前記エクソン1及びイントロン2の2種類の対立遺伝子を調べ、それらの対立遺伝子の遺伝子型に基づいて有用であるか否かを識別してもよい。これらの有用犬の選別方法は、エクソン1又はイントロン2の遺伝子多型と、イヌの行動特性との関連性についての科学的根拠に基づいた選別方法であることから、飼い主又は利用者のニーズに適合するイヌの個体を極めて的確に選別して彼らに提供することができる。さらに、これらの選別方法では、有用犬を飼い主又は利用者に提供する前にその相性等を判別できることから、提供後のミスマッチを容易に低減させることができる。また、この選別方法としてPCR法を用いる場合には、著しく容易かつ短時間に有用犬を選別することができて便利である。
【0032】
・ 実施形態のサービスドッグは、DRD4遺伝子のエクソン1の対立遺伝子の少なくとも一方がPN3からなるイヌの個体である。このサービスドッグは、他のイヌ、食べ物及び臭いに対する過度の執着がなく、過度の興奮が起こりにくく、適度な集中力で訓練等に取り組めるうえ、人の動きに従順であるといったサービスドッグに適した行動特性を発現するための遺伝的資質を備えている。また、実施形態の別のサービスドッグは、DRD4遺伝子のイントロン2の対立遺伝子の少なくとも一方がPN6からなるイヌの個体である。このサービスドッグは、攻撃性や反抗性が少なく社会性に富んだ行動特性を発現しやすいことから、サービスドッグに適した行動特性を発現するための遺伝的資質を備えている。このため、これらのサービスドッグは、盲導犬等のサービスドッグになるための訓練を行う際に、訓練士による指導を集中して受けることができることから、潜在的に優れたサービスドッグになる可能性が高い。さらに、これらのサービスドッグは、サービスドッグになるための訓練開始後に不合格となるおそれが少ないうえ、訓練期間の短縮を図ることが容易である。
【0033】
・ 実施形態のサービスドッグの選別方法は、DRD4遺伝子のエクソン1の対立遺伝子を調べ、該対立遺伝子の少なくとも一方がPN3からなる個体を選別するものである。また、実施形態の別のサービスドッグの選別方法は、DRD4遺伝子のイントロン2の対立遺伝子を調べ、該対立遺伝子の少なくとも一方がPN6からなる個体を選別するものである。このため、これらの選別方法では、極めて簡単な方法によりサービスドッグとしての優れた遺伝的資質を備えた個体を選別することが可能である。さらに、これらの選別方法では、盲導犬等のサービスドッグに訓練する前にサービスドッグとしての資質を判別できることから、訓練にかかる時間と手間を容易に低減させることができる。加えて、サービスドッグになるための訓練開始後に不合格となる個体数を減らすことが容易であることから、サービスドッグの供給量を容易に増大させることが可能である。特に、訓練期間が長く需要量に対する供給量が少ない盲導犬、災害救助犬、介助犬、麻薬探知犬又は警察犬の選別に利用するとよい。また、これらサービスドッグの選別方法としてPCR法を用いる場合には、著しく容易かつ短時間にサービスドッグを選別することができて便利である。
【0034】
・ 実施形態のサービスドッグの育種方法は、DRD4遺伝子のエクソン1の対立遺伝子の両方がPN3からなるホモ接合体(S/S)のイヌの個体を、少なくとも一方の親犬として用いることによって行われる。また、実施形態の別のサービスドッグの育種方法は、DRD4遺伝子のイントロン2の対立遺伝子の両方がPN6からなるホモ接合体(P/P)のイヌの個体を、少なくとも一方の親犬として用いることによって行われる。このため、これらの育種方法では、前記ホモ接合体(S/S又はP/P)のイヌの個体を用いることにより、人に有益な遺伝的資質を備えたサービスドッグ(S/S、S/L、P/P又はP/Q)を容易かつ確実に育種することができる。また、前記親犬、特に雄イヌは、繰返し何度でも育種のために利用できることから、サービスドッグの供給量を容易に増大させることが可能である。
【0035】
【実施例】
以下、前記実施形態を具体化した実施例及び比較例について説明する。
<PN2,3の同定>
複数のビーグル犬から口腔内細胞を採取した後、該細胞からカラム法によりゲノムDNAを抽出した。得られたDNAに対し、ヒトのDRD4遺伝子のエクソン1の両末端に結合する一対のPCRプライマーを用いてPCR反応を行った。なお、前記一対のPCRプライマーは配列番号7及び8で示される塩基配列から構成されている。得られたPCR産物を用いて蛍光シーケンサーによる電気泳動を行ったところ、2種類の長さのPCR産物、即ちロングフォーム(L)とショートフォーム(S)とが存在していた。これら2種類のPCR産物それぞれについて塩基配列を調べたところ、前記Lは配列番号2で表される塩基配列であり、前記Sは配列番号3で表される塩基配列であることが確認された。なお、配列番号2の5’末端から61〜84番目の配列(PN1)は、新規な配列であることも確認された。
【0036】
<PN4,5の同定>
複数のビーグル犬から口腔内細胞を採取した後、該細胞からカラム法によりゲノムDNAを抽出した。得られたDNAに対し、ヒトのDRD4遺伝子のイントロン2の配列を増幅するための一対のPCRプライマーを用いてPCR反応を行った。なお、前記一対のPCRプライマーは配列番号9及び10で示される塩基配列から構成されている。得られたPCR産物を用いて蛍光シーケンサーによる電気泳動を行ったところ、2種類の長さのPCR産物が存在していた。これら2種類のPCR産物それぞれについて塩基配列を調べたところ、配列番号5及び配列番号6で表される塩基配列であることが確認された。なお、配列番号5の5’末端から50〜66番目の配列(PN4)は、新規な配列であることも確認された。
【0037】
<PN2,3と行動特性との関連についての検証1>
関西盲導犬協会のラブラドール・レトリーバー70頭の口腔内細胞を採取した後、該細胞からカラム法によりゲノムDNAを抽出した。得られた各個体のゲノムDNAに対し、配列番号7及び8で示される塩基配列からなる一対のPCRプライマーを用いてPCR反応を行った。得られたPCR産物を用いて蛍光シーケンサーによる電気泳動を行った後、前記PCR産物の長さに基づいて各個体の遺伝子型を判定した結果、S/S(29個体)、S/L(29個体)、L/L(12個体)の3種類に分類された。
【0038】
一方、上記表1に示される行動特性についての評価項目(No.1〜15)のそれぞれについて、盲導犬の訓練士2名による5段階評価を行うことにより、イヌの各個体に対して評価項目毎のスコアを付けた。前記5段階評価は、盲導犬としての資質、即ち人に有益であるかという観点から、とても良い=5点、やや良い=4点、どちらとも言えない=3点、やや問題あり=2点、とても問題あり=1点という評価基準に従って行われた。
【0039】
次に、各個体をS/S、S/L、L/Lの3種類のグループに分け、前記No.1〜15の各評価項目について、各遺伝子型に属する個体数と、それら個体のスコアとを用いて分散分析を行って解析した。その結果(P値)を表4の遺伝子型欄に記載した。一方、S/S及びS/Lの個体(Sを有する個体からなるグループ)と、L/Lの個体(Sを有しない個体からなるグループ)とを別々のグループに分け、同様に分散分析を行って解析した。その結果(P値)を表4のSの有無欄に記載した。また、S/S(Lを有しない個体からなるグループ)と、S/L及びL/Lの個体(Lを有する個体からなるグループ)とを別々のグループに分け、同様に分散分析を行って解析した。その結果(P値)を表4のLの有無欄に記載した。
【0040】
【表4】
Figure 0004119975
なお、表4中及び以下の分散分析の解析結果において、有意差が検出されたものについては、その危険率が5%未満の場合には(*)、1%未満の場合には(**)、0.1%未満の場合には(***)マークを付す。その結果、No.2,4,5,6,7,15の6種類の項目では、遺伝子型及びLの有無でのグループ分けにおいて有意差が検出された。また、No.3,5,6,12,15の5種類の項目ではSの有無でのグループ分けにおいて有意差が検出された。さらに、前記遺伝子型でのグループ分けにおいて有意差が検出された6種類の項目のそれぞれについて、S/S、S/L、L/Lのいずれの遺伝子型のスコアが高いかを比較した結果を表5の遺伝子型欄に示すとともに、その結果より判断されるS及びLの有用性についての総合判定を同表の対立遺伝子欄に示す。
【0041】
【表5】
Figure 0004119975
表5の結果より、Sを有するイヌの個体が盲導犬としての優れた遺伝的資質を備えていることが示された。さらに、S/Sのホモ接合体がS/Lのヘテロ接合体よりも優れていることが確認された。特に、これら6種類の項目に関しては、いずれもS/Sの個体のスコアが高い傾向にあり、他のイヌ、食べ物、臭いに対しての執着及び興奮性が低く、集中力及び服従性が高いことが確認された。また、データは示さないが、No.3の項目でもSがLよりも有用であることも分かった。一方、盲導犬としての訓練の合否と、上記各評価項目との関係を調べるための予備実験を行ったところ、盲導犬としての訓練に合格したイヌの個体は、不合格であったイヌの個体と比較して、No.6,7のスコアが有意に高かったことが示された。なお、この試験は盲導犬を用いて行われたものであるが、得られた試験結果は、盲導犬以外の犬(サービスドッグ及びペット)でも全く同様に解釈され得る。
【0042】
<PN2,3と行動特性との関連についての検証2>
獣医師及びイヌの訓練士へのアンケートに基づく行動特性評価(Hart&Hart及び田名部と山崎)がなされている約30品種数百頭(1品種4個体以上)のイヌの血液又は口腔内細胞を採取した。それらの細胞からカラム法を用いてゲノムDNAを抽出し、配列番号7及び8で示される塩基配列からなる一対のPCRプライマーを用いてPCR反応を行った。得られたPCR産物を用いて蛍光シーケンサーによる電気泳動を行った後、前記PCR産物の長さに基づいて各個体の遺伝子型を確定した。次に、各品種について、前記確定された遺伝子型を、Sを有する個体からなるグループと、Lを有する個体からなるグループとにグループ分けした後、各グループに属する個体数と、その個体が属する品種のスコアとを用いて分散分析を行って解析した。結果を表6に示す。
【0043】
<PN5,6と行動特性との関連についての検証>
獣医師及びイヌの訓練士へのアンケートに基づく行動特性評価(Hart&Hart及び田名部と山崎)がなされている約25品種数百頭(1品種4個体以上)のイヌの血液又は口腔内細胞を採取した。それらの細胞からカラム法を用いてゲノムDNAを抽出し、配列番号9及び10で示される塩基配列からなる一対のPCRプライマーを用いてPCR反応を行った。得られたPCR産物を用いて蛍光シーケンサーによる電気泳動を行った後、前記PCR産物の長さに基づいて各個体の遺伝子型を確定した。次に、各品種について、前記確定された遺伝子型を、Pを有する個体からなるグループと、Qを有する個体からなるグループとにグループ分けした後、各グループに属する個体数と、それら個体が属する品種のスコアとを用いて分散分析を行って解析した。結果を表6に示す。
【0044】
【表6】
Figure 0004119975
表6の結果より、Sを有する個体は穏やかな行動特性を発現しやすく、Lを有する個体は攻撃的な行動特性を発現しやすいという傾向が見られる。同様に、Pを有する個体は穏やかな行動特性を発現しやすく、Qを有する個体は攻撃的な行動特性を発現しやすいという傾向も見られる。
【0049】
さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
の選別方法に用いられる犬の選別用キットであって、前記一対のPCRプライマーを含有することを特徴とする犬の選別用キット
【0050】
【発明の効果】
以上詳述したように、各請求項に記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
請求項1から請求項に記載の発明の犬の選別方法によれば、所定の行動特性を発現しやすい犬の個体を容易に選別することができる。請求項のPCRプライマー及び請求項に記載のポリヌクレオチドプローブは、犬の選別方法に使用することができる。
【0051】
【配列表】
Figure 0004119975
Figure 0004119975
Figure 0004119975
Figure 0004119975
Figure 0004119975
Figure 0004119975
Figure 0004119975

Claims (5)

  1. 所定の行動特性を発現しやすい犬を選別するための犬の選別方法であって、
    ドーパミン受容体D4遺伝子のエクソン1の対立遺伝子を調べ、該対立遺伝子の少なくとも一方に配列番号2の塩基配列を有する犬を選別することを特徴とする犬の選別方法。
  2. 所定の行動特性を発現しやすい犬を選別するための犬の選別方法であって、
    ドーパミン受容体D4遺伝子のエクソン1の対立遺伝子を調べ、該対立遺伝子の少なくとも一方に配列番号の塩基配列を有する犬を選別することを特徴とする犬の選別方法。
  3. 犬の個体から前記エクソン1の対立遺伝子を含むDNAを抽出し、前記エクソン1の対立遺伝子の両末端に結合する一対のPCRプライマーを用いてPCR反応を行った後、得られたPCR産物の長さに基づいて前記エクソン1の対立遺伝子を調べることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の犬の選別方法。
  4. 請求項3に記載の犬の選別方法に使用される一対のPCRプライマーであって、
    該一対のPCRプライマーの塩基配列は、それぞれ配列番号7及び配列番号8で表される塩基配列、又はそれぞれ配列番号7と相補的な塩基配列及び配列番号8と相補的な塩基配列であることを特徴とする一対のPCRプライマー
  5. ドーパミン受容体D4遺伝子のエクソン1の対立遺伝子を調べ、該対立遺伝子の遺伝子型に基づいて犬を選別する犬の選別方法に使用されるポリヌクレオチドプローブであって
    配列番号1の塩基配列、又は配列番号1の塩基配列と相補的な塩基配列を含有することを特徴とするポリヌクレオチドプローブ。
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