JP4119535B2 - 磁気ストライプデータ処理装置、及び記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気ストライプデータ処理装置、及び記録媒体に関するものである。特に本発明は、銀行等の金融機関の店舗に設置され、顧客の取引に利用される窓口装置(テラー端末、記帳機等)、或いはATM(自動取引装置)等に利用されるものであり、顧客の通帳(取引に使用する通帳)に設けた磁気ストライプ(以下、「MS」と記す)に取引データを記録する機能を備えた磁気ストライプデータ処理装置、及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9は従来例の説明図(その1)、図10は従来例の説明図(その2)、図11は従来例の説明図(その3)である。以下、図9〜図11に基づいて従来例を説明する。
【0003】
§1:システムの説明・・・図9参照
従来、銀行等の金融機関において、図9に示したようなシステムが使用されていた。このシステムは、センタ1と各営業店2との間が通信回線3により接続されたシステムであり、前記センタ1には元帳ファイルを格納した元帳ファイル装置6を備えたホスト5が設置され、各営業店には、それぞれサーバ10と、該サーバ10に対して営業店内の通信回線により接続された窓口装置12、ATM(自動取引装置)11等が設置されている。
【0004】
そして、窓口装置12としては、記帳機13や複数台のテラー端末14等が有り、これら記帳機13やテラー端末14は、それぞれ営業店内の通信回線を介してサーバ10に接続されている。更に、ATM11には、それぞれ、顧客の通帳に対して取引データを印字するための通帳プリンタユニット15や該通帳プリンタユニットを制御する通帳プリンタ制御部等が設けてある。
【0005】
この場合、通帳プリンタユニット15には、通帳のMSに対してデータの書き込み及び読み出しを行うMSユニットや、通帳に取引データを印字するための印字ユニット等が設けてある。また、前記記帳機13にも、ATM11内の通帳プリンタユニット15や通帳プリンタ制御部等と同様の手段が設けてある。
【0006】
§2:テラー端末の詳細な説明・・・図10のA図参照
前記テラー端末14は、ワークステーション、或いはパーソナルコンピュータ等で構成され、装置本体20と、該装置本体20に接続された通帳プリンタ21を備えている。また、装置本体20には、各種情報を表示するためのディスプレイ装置22、係員が操作してデータを入力するためのキーボード23、プログラムやその他のデータを格納するためのハードディスク装置(HDD)24、マウス(図示省略)、フレキシブルディスクドライブ(図示省略)、光ディスクドライブ(図示省略)等が接続されている。
【0007】
また、装置本体20には、装置内の各種制御を行うCPU(中央処理装置)25と、メモリ26等が設けてあり、前記CPU25の制御により通帳プリンタ21を制御するように構成されている。前記通帳プリンタ21は、装置本体20のCPU25の制御により、顧客の取引通帳(以下、単に「通帳」と記す)に取引データを印字するものである。なお、この通帳プリンタ21には、通帳のMSに対して、データの書き込み、読み込みを行うためのMSユニットや、通帳に取引データを印字するための印字ユニット等が設けてある。
【0008】
§3:通帳とMSデータの説明・・・図10のB図、C図参照
前記のように、テラー端末14では顧客取引を行う際、通帳プリンタ21を制御して顧客の通帳に取引データを印字するが、この場合、例えば、通帳30の裏表紙の一部にMS(磁気ストライプ)31が設けてあるので、このMS31を使用して取引データを書き込む。なお、前記MS31に書き込むデータは、顧客の口座番号、取引の科目(定期預金、普通預金、等の識別コード)、通帳世代管理番号、ページ数、桁数(ページ行情報)、銀行コード等を含むデータである。
【0009】
図10のC図に示したように、前記MS31にデータを書き込む際のMSデータフォーマットには2種類あり、▲1▼で示した1ブロックデータフォーマットと、▲2▼で示した2ブロックデータフォーマットとがある。この例では、▲1▼の1ブロックデータフォーマットでは、「ダミー領域」、「STX」(STX:スタートコード)、「データ領域」、「ETX」(ETX:ストップコード)、「CHK」(CHK:チェックコード)、「ダミー領域」の順に並んでいる。
【0010】
この場合、ダミー領域は、データのセパレート用の仕切り領域として使用されている。また、「STX」は、16進数のA〜Fが割り当てられており、CHKは5ビットのBCCコードが使用されている。また、「データ領域」は、1桁=4ビット+パリティ1ビット=5ビットで、合計54桁、又は60桁の16進数(バイナリコード)で書き込まれる。
【0011】
また、▲2▼の2ブロックデータフォーマットでは、ダミー領域、STX、1ブロック目のデータ領域、ETX、CHK、ダミー領域、STX、2ブロック目のデータ領域、ETX、CHK、ダミー領域の順に並んでいる。この場合、1ブロック目のデータ領域と2ブロック目のデータ領域は、それぞれ27桁(4ビット+パリティ1ビット)の16進数(バイナリコード)で書き込まれている。
【0012】
§4:MSデータ書き込み時の説明・・・図11参照
テラー端末14において通帳のMSにMSデータを書き込む際、前記テラー端末14では、ホスト5から転送されたMSデータ(0〜9までの1桁単位の10進数データ)を受信すると、その受信データを一旦バッファメモリ(図示省略)に格納する。そして、前記バッファメモリのデータを1桁単位で16進数データに変換し、通帳プリンタ21へ転送して通帳のMSに書き込む。
【0013】
この場合、ホスト5から転送されたMSデータは、0〜9までの1桁単位の10進数データであり、1桁は4ビット、又は5ビット(4ビット+パリティP=1ビット)である。テラー端末14では、このデータを1桁単位で16進数データに変換する。そして、前記変換した16進数データ(バイナリデータ)を通帳のMSに書き込む。
【0014】
前記のようにしてMSデータの書き込みを行うが、1ブロックデータフォーマットのMSでは、54桁のデータを書き込み、2ブロックデータフォーマットのMSでは、それぞれのブロックに27桁のデータを書き込んでいた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
前記のような従来のものにおいては、次のような課題があった。
(1) :従来、通帳に設けたMSへのデータの書き込みは、ホストから転送された0〜9までの1桁単位の10進数データを、1桁単位で16進数のバイナリデータに変換し、MSへ書き込んでいた。また、2ブロックデータフォーマットでは、チェックコードを含めデータを2重化していた。
【0016】
ところが近年、磁石製品、例えば、ハンドバック留め金、携帯電話機等のスピーカなどによる通帳のMSのデータ消失障害が増加してきており、消失のデータのリカバリができる2ブロックデータフォーマットの優位性が再認識されつつある。
【0017】
しかしながら、2ブロックデータフォーマットでは、記録データ数が半分以下となり、通帳の多目的化(例えば、1冊の通帳に、普通、定期等の複数の科目を設ける等)による必要データ桁数の増加と相反することとなる。
【0018】
(2) :従来、多科目(又は複数科目)通帳を実現するに当たり、MSデータ桁数拡大が必要となり、2ブロックで運用していたMSデータを1ブロック化してデータ桁数の拡大を図ってきた。ところが、昨今の磁石製品の磁力アップにより、その磁界の影響によるMSデータの一部消失、及び全消失障害による取引不可が増加してきている。前記のようなMS消失の実態として一部破壊が大半を占めており、2ブロック仕様での救済率が非常に高い。
【0019】
しかし、従来のMSデータ書き込み方式では、2ブロック方式の場合、十分なデータ桁数が得られず、特に、多科目通帳を実現するには不十分であった。従って、磁気消失等に対する対策が不十分であった。
【0020】
本発明は、このような従来の課題を解決し、現在使用している装置のハードウェア変更を伴うことなく、実質上のデータ桁数を可能な限り拡大できるようにすることを目的とする。また、本発明は、データブロックのデータ桁数を拡大することにより、多科目通帳での2ブロック化を実現し、外部磁気破壊に対する復元率を向上できるようにすることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
図1は本発明の原理説明図である。本発明は前記の目的を達成するため、次のように構成した。
(1) :媒体に設けた磁気ストライプ(MS)に対し、データの書き込み及び読み出しを行う磁気ストライプデータ処理装置35において、上位装置から転送された0〜9までの10進数1桁単位のデータから、6桁単位でデータを切り出すデータ切り出し手段と、前記切り出した6桁単位のデータを5桁の16進数に変換して、16進数5桁のバイナリデータを生成するデータ変換手段と、前記生成したバイナリデータを前記磁気ストライプに書き込む磁気ストライプデータ書き込み手段と、前記5桁の16進数データで未使用の16進数データにより、該5桁の16進数データを、そのデータ内で2桁以上の0が連続する特殊パターンを発生させないコードに変換するコード変換手段と、前記特殊パターンを、データブロックの区切りコードを含む他の用途に使用して媒体上の磁気ストライプに書き込む特殊パターン書き込み手段とを備えている。
【0022】
(2) :前記(1) の磁気ストライプデータ処理装置35において、前記媒体上の磁気ストライプに、同一データを2ケ所に書き込む2ブロックデータフォーマットに対し、各データブロックへのデータの書き込み方向を、それぞれ逆方向として書き込む2ブロックデータ書き込み手段を備えている。
【0023】
(3) :前記 (1) 又は (2) の磁気ストライプデータ処理装置35において、前記磁気ストライプ上のデータブロックを複数ブロック化し、前記複数ブロック内の2ブロックには、それぞれ磁気ストライプデータの内のキーとなる一部のデータのみを書き込み、該キーデータのみを二重化するキーデータ二重化手段を備えている。
【0024】
(4) :媒体に設けた磁気ストライプに対し、データの書き込み及び読み出しを行う磁気ストライプデータ処理装置35に、上位装置から転送された0〜9までの10進数1桁単位のデータから、6桁単位でデータを切り出す手順と、前記切り出した6桁単位のデータを5桁の16進数に変換して、16進数5桁のバイナリデータを生成する手順と、前記生成したバイナリデータを前記磁気ストライプに書き込む手順と、前記5桁の16進数データで未使用の16進数データにより、該5桁の16進数データを、そのデータ内で2桁以上の0が連続する特殊パターンを発生させないコードに変換する手順と、前記特殊パターンを、データブロックの区切りコードを含む他の用途に使用して媒体上の磁気ストライプに書き込む手順を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
【0027】
(作用)
前記構成に基づく本発明の作用を、図1に基づいて説明する。
(a) :前記(1) の作用
データ切り出し手段は、上位装置から転送された0〜9までの10進数1桁単位のデータから、6桁単位でデータを切り出す。その後、データ変換手段は、前記切り出した6桁単位のデータを5桁の16進数に変換して、16進数5桁のバイナリデータを生成する。そして、磁気ストライプデータ書き込み手段は、前記生成したバイナリデータを前記磁気ストライプに書き込む。
次に、コード変換手段は、前記5桁の16進数データで未使用の16進数データにより、該5桁の16進数データを、そのデータ内で2桁以上の0が連続する特殊パターンを発生させないコードに変換する。また、特殊パターン書き込み手段は、前記特殊パターンを、データブロックの区切りコードを含む他の用途に使用して媒体上の磁気ストライプに書き込む。
【0028】
このようにすれば、現行のハードウェア(記録密度等)の変更を伴わずに、2ブロックでのデータ桁数を増やすことができる。従って、多科目(複数科目)の通帳でも、2ブロックの磁気ストライプで運用できるため、磁気喪失に対しての救済率が大幅に向上する。
【0030】
また、現在使用している磁気ストライプユニットの書き込み密度等のハードウェア変更を伴わずに、実質上のデータ桁数を可能な限り拡大することができる。
【0032】
また、現行のハードウェア(記録密度等)の変更を伴わずに、2ブロックでのデータ桁数を増やすことができる。従って、多科目(複数科目)の通帳でも、2ブロックの磁気ストライプで運用できるため、磁気喪失に対しての救済率が大幅に向上する。
【0033】
(b) :前記(2) の作用
2ブロックデータ書き込み手段は、媒体上の磁気ストライプに、同一データを2ケ所に書き込む2ブロックデータフォーマットに対し、各データブロックへのデータの書き込み方向を、それぞれ逆方向として書き込む。このようにすれば、2ブロックデータに対するチェックコードを共通化でき、書き込みデータ桁数を削減することができる。
【0034】
(c) :前記(3) の作用
キーデータ二重化手段は、磁気ストライプ上のデータブロックを複数ブロック化し、前記複数ブロックの内の2ブロックには、それぞれ磁気ストライプデータの内のキーとなる一部のデータ(例えば、口座番号等)のみを書き込み、該キーデータのみを二重化する。
【0035】
このように、複数ブロック化を行い、磁気ストライプデータの一部消失時に、磁気ストライプデータを復元できる最低限のキーデータのみを二重化するか、若しくは、複数科目通帳等で頻繁に使用される科目(例えば、普通科目等)のみ二重化して、限定した科目のみ外部破壊に強くすることができる。
【0036】
(d) :前記(4) の作用
前記記録媒体のプログラムを読み出して実行することにより、媒体に設けた磁気ストライプに対し、データの書き込み及び読み出しを行う磁気ストライプデータ処理装置に、上位装置から転送された0〜9までの10進数1桁単位のデータから、6桁単位でデータを切り出す手順と、前記切り出した6桁単位のデータを5桁の16進数に変換して、16進数5桁のバイナリデータを生成する手順と、前記生成したバイナリデータを前記磁気ストライプに書き込む手順と、前記5桁の16進数データで未使用の16進数データにより、該5桁の16進数データを、そのデータ内で2桁以上の0が連続する特殊パターンを発生させないコードに変換する手順と、前記特殊パターンを、データブロックの区切りコードを含む他の用途に使用して媒体上の磁気ストライプに書き込む手順を実行させる。
【0037】
このようにすれば、現行のハードウェア(記録密度等)の変更を伴わずに、2ブロックでのデータ桁数を増やすことができる。従って、多科目(複数科目)の通帳でも、2ブロックの磁気ストライプで運用できるため、磁気喪失に対して効果が期待できる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態で使用するシステム、及びテラー端末の構成は前記従来例(図9、図10のA図参照)と同じなので、従来例のシステムを援用して説明する。また、以下の説明では、磁気ストライプを「MS」と記す。
【0039】
§1:処理概要の説明
本実施の形態の処理概要は次の通りである。
(1) :一般に、通帳のMSに記録するMSデータは、1桁が4ビット(パリティ無し)、若しくは5ビット(4ビット+パリティ1ビット)の16進数(バイナリデータ)で表現されている。よって、1桁は0〜Fh(h:16進数表示)で表現されている。そこで、ホストデータが0〜9までの10進数1桁単位のデータである場合に、該ホストデータを6桁単位で切り出し、この6桁単位のデータを5桁の16進数データに変換することで、1.2倍(6桁/5桁=1.2倍)のデータ桁を記録することが可能になる。
【0040】
(2) :前記5桁の16進数データで未使用の16進数データにより、該5桁の16進数データを、そのデータ内で特殊パターン(例えば、2つ以上の0パターン)を発生させないコードに変換する。すなわち、前記10進数6桁(000000〜999999)は、16進数5桁(00000〜F423F)で表現できるため、使用しないF4240〜FFFFFFを使用して、特殊パターン(例えば、2つ以上の0パターン)を発生させないコードに変換する。
【0041】
そして、前記特殊パターンを、データブロックの区切りコード(ダミーコード等)を含む他の用途に使用して媒体上の磁気ストライプに書き込む。これにより、記録データとしての明確な識別を行うことができ、データブロックとの区切り等を区別するために、データ内から区切りコード(従来使用されていたコードのパターン)を削除することが可能になる。
【0042】
(3) :2ブロックMSデータを形成する上で、1ブロック目と2ブロック目の仕切りコード(ダミーコード)とチェックコードを少なくするため、データ書き込み形式を変える。この場合、MS両端より固定長データとし、かつ、チェックコードを共通化することで、更に、書き込みデータ数を増やすことが可能になる。
【0043】
(4) :通帳に設けたMS上のデータブロックを複数ブロック化し、前記複数ブロックの内の2ブロックには、それぞれMSデータの内のキーとなる一部のデータ(例えば、口座番号)のみを書き込み、該キーデータのみを二重化する。このように、複数ブロック化を行い、磁気ストライプデータの一部消失時に、磁気ストライプデータを復元できる最低限のキーデータのみを二重化するか、若しくは、複数科目通帳等で頻繁に使用される科目(例えば、普通科目等)のみ二重化して、限定した科目のみ外部破壊に強くすることができる。
【0044】
§2:MSデータ変換処理例の説明・・・図2参照
図2はデータ変換処理説明図(その1)である。以下、図2に基づいてデータ変換処理例を説明する。この例は、ホスト5から転送されたMSデータ(通帳のMSへの書き込みデータ)をテラー端末14で受信し、該受信データを通帳のMSに書き込む時の処理例である。
【0045】
先ず、ホスト5からテラー端末14へデータが転送されると、このデータをテラー端末14が受信する。この場合、ホスト5からテラー端末14へ転送されるデータは、1桁が4ビット+パリティ1ビットの10進数であり、0〜9までの1桁単位の数の組み合わせである。
【0046】
例えば、10進数の「1」は、「0001」4ビット+パリティ「P」1ビットで表現され、10進数の「2」は、「0010」4ビット+パリティ「P」1ビットで表現され、10進数の「3」は、「0011」4ビット+パリティ「P」1ビットで表現される。このように、ホスト5からテラー端末14へ1桁が4ビット+パリティ1ビットの10進数のデータが転送されるが、この場合、例えば、前記転送データの桁数は60桁である。
【0047】
テラー端末14ではホスト5からの転送データを受信すると、そのデータを一旦、バッファメモリに格納する。その後、前記バッファメモリの受信データを対象として、60桁のデータから不要データ(例えば、店番号コード)を削除して54桁のデータにする。
【0048】
その後、前記54桁の1桁単位の受信データを6桁単位で切り出し、この6桁単位のデータを、6桁の10進数データとして扱い、このデータを16進数に変換する。このようにすれば、受信データから6桁単位で切り出したデータは、5桁の16進数データに変換される。
【0049】
すなわち、6桁単位で切り出した10進数データを16進数に変換し、5桁バイナリを単位としたMSデータに変換する。このようにして、前記受信データ全てを16進数データに変換しMSデータとする。この変換処理により、6桁が5桁に変換されるので、1.2倍(6桁/5桁=1.2倍)のデータ拡張ができる。すなわち、MSへの記録データの桁数を減らすことができる。
【0050】
§3:MSデータ変換処理例の詳細な説明・・・図3参照
図3はデータ変換処理説明図(その2)である。以下、図3に基づいて、MSデータ変換処理例を詳細に説明する。この例は前記処理例と同様に、ホスト5から転送されたデータ(通帳のMSへの書き込みデータ)をテラー端末14で受信し、該受信データを通帳のMSに書き込む時の処理例である。図3において、▲1▼はホストからの転送データ、▲2▼はテラー端末14での受信データ、▲3▼は6桁単位で切り出したデータ、▲4▼は16進数への変換後のデータ、▲5▼は変換後のデータをコード変換テーブル(後述する)で変換した後のデータ、▲6▼はMS書き込みデータを示す。
【0051】
先ず、ホスト5からテラー端末14へ▲1▼のデータ(例えば、60桁)が転送されると、テラー端末14では前記データを受信してバッファメモリに格納する。この場合、ホスト5から転送されるデータは1桁単位の10進数データであり、全体で60桁のデータであるが、この60桁のデータから不要なデータ(銀行コード等)を削除し、54桁のデータにデータカットを行う(▲2▼参照)。
【0052】
テラー端末14では、このようにしてホスト5からのデータを受信した後、該バッファメモリから6桁単位でデータを切り出し、16進数に変換する(▲3▼参照)。すなわち、10進数6桁を16進数5桁に変換して16進数のバイナリデータとする(バイナリ化)。この変換処理により、54桁の10進数が45桁の16進数データに変換される(▲4▼参照)。
【0053】
次に、前記変換後の45桁データに対し、データ「0」の連続3個を無くす処理(詳細は後述する)を行う(コード変換)。その後、前記変換後のデータに対し、CRC(巡回誤り訂正符号)とSDC{SDC:スタートコード(新フォーマット+圧縮)}を求めてデータに付加する。このような処理により、▲6▼に示したMS書き込みデータが得られる。このMS書き込みデータは、ダミー、SDC、データ、CRC1、CRC2の順に並んでいる。
【0054】
§4:コード変換の説明・・・図4参照
図4はコード変換テーブル例である。以下、図4に基づきコード変換を説明する。この処理は、前記5桁バイナリデータ内で、2つ以上の「0」(2桁の「0」)を発生させないための処理である。すなわち、前記変換後の16進数5桁のバイナリデータ内に2つ以上の「0」を発生させない処理を行うことで、前記変換後の45桁データに対し、データ「0」の連続3個を無くす処理である。なお、図4に示したコード変換テーブルは、例えば、テラー端末14のハードディスク装置に格納しておき、このハードディスク装置内のコード変換テーブルを利用してコード変換する。
【0055】
このコード変換テーブルには、条件の欄と、コード変換テーブルの欄があり、前記コード変換テーブルの欄には、元コードの欄と、生成コードの欄がある。そして、前記条件の欄には、「0」が2桁存在する場合、「0」が3桁存在する場合、「0」が4桁存在する場合、「0」が5桁存在する場合について、コード変換テーブルのデータが格納されている。
【0056】
前記コード変換テーブルにおいて、元コードはホストデータから6桁単位で切り出した10進数データを、16進数の5桁データに変換した場合の5桁データである。また、生成データは、16進数の5桁バイナリデータ内で2つ以上の0を発生させないためのコードである。また、x,y,zは、16進数で0を除く1〜Fまでの数字である。
【0057】
前記コード変換テーブルを使用してコード変換を行うと、例えば、「0」が2桁存在する条件では、元コード=xyz00は、生成コード=F5xyzに変換され、元コード=xy0z0は、生成コード=F6xyzに変換され、元コード=xy00zは、生成コード=F7xyzに変換され、元コード=x0yz0は、生成コード=F8xyzに変換される。
【0058】
「0」が3桁存在する条件では、元コード=xy000は、生成コード=FF1yzに変換され、元コード=x0y00は、生成コード=FF2yzに変換され、元コード=x00y0は、生成コード=FF3yzに変換され、元コード=x000yは、生成コード=FF4yzに変換され、元コード=0xy00は、生成コード=FF5yzに変換され、元コード=0x0y0は、生成コード=FF6yzに変換される。
【0059】
「0」が4桁存在する条件では、元コード=x0000は、生成コード=FFF1xに変換され、元コード=0x000は、生成コード=FFF2xに変換され、元コード=00x00は、生成コード=FFF3xに変換され、元コード=000x0は、生成コード=FFF4xに変換され、元コード=0000xは、生成コード=FFF5xに変換される。「0」が5桁存在する条件では、元コード=00000は、生成コード=FFFFFに変換される。
【0060】
以上の処理をまとめると次のようになる。すなわち、前記MSデータにおいて未使用の領域である、F5xxx〜FFFFFで前記コード変換テーブルを使用し、次の▲1▼〜▲4▼のようにして、16進数の生成MSデータ内では、3つ以上の連続0パターンが存在しないようにできる。
【0061】
▲1▼:「0」2桁存在時:5桁中2桁の0パターンは10通りであり、それぞれのパターンをF5xyz〜FExyzでコード化する。
▲2▼:「0」3桁存在時:5桁中3桁の0パターンは10通りであり、それぞれのパターンをFF1yz〜FFAyzでコード化する。
【0062】
▲3▼:「0」4桁存在時:5桁中4桁の0パターンは5通りであり、それぞれのパターンをFFF1x〜FFF5xでコード化する。
▲4▼:「0」5桁存在時:5桁中5桁の0パターンは1通りであり、それをFFFFFでコード化する。
【0063】
前記のようなコード変換を行うことで、データ「0」の連続3個を無くすことができる。この具体例では次のようになる。例えば、前記変換後の5桁の16進数=12300はF5123にコード変換され、5桁の16進数=00010はFFF41にコード変換される。
【0064】
従って、前記データが並んでいると、コード変換前は、12300と00010が続いているため、0が5個続くことになる。しかし、コード変換後は、F5123とFFF41が続くので、000パターンは出現しない。また、前記5桁データ=23450と02345と12300が続いていた場合、前記データの内23450と02345は0が1桁存在するだけなので、コード変換テーブルでの変換は行わない。そして、前記データ12300については、0が2桁存在するので、コード変換テーブルを使用してコード変換を行い、F5123に変換する。
【0065】
その結果、コード変換後のデータとして、23450と、02345と、F5123を得る。この場合、変換後のデータでは、0が2桁連続するが、3つ以上の0が連続することはない。すなわち、000のパターンは出現しない。このようにして、コード変換することにより、16進数のMSバイナリ内(例えば、この例では45桁内)で3つ以上の連続0(000パターン)を出現しないようにできるので、MSデータの区切りパターンに連続3つ以上のパターンを使用することが可能になる。
【0066】
§5:MSデータ2ブロック化方法、MSデータ複数ブロック化方法の説明・・・図5参照
図5は複数ブロック化MSデータフォーマット説明図であり、A図は2ブロック化MSデータフォーマット、B図は複数ブロック化MSデータフォーマットを示す。以下、図5に基づいて、MSデータ2ブロック化方法、MSデータ複数ブロック化方法を説明する。
【0067】
2ブロックMS方式(同一データを2つデータブロックに書き込む形式)のMSデータ書き込み方向(データの並べる方向)を、それぞれ逆方向からとし、チェックコード(CRC)を共通化することで、MSデータの書き込みデータ桁数を拡大する。
【0068】
また、複数ブロック化を行い、MSデータの一部消失時にMSデータを復元できる最低限のキーデータのみを二重化する。また、別の方法として、複数科目通帳等で頻繁に使用される(例えば、普通科目等)科目のみ二重化して、限定した科目のみ外部磁気破壊に強くする。具体的には次のようにする。
【0069】
2ブロックMSデータを形成する上で、1ブロック目と2ブロック目の区切りコード(ダミーコード)と、チェックコード(CRC等)の桁数を少なくするため、データ書き込み形式を図5のA図に示したように、MS両端より固定長データ(例えば、45桁)とし、かつ、チェックコード(CRC1、CRC2)を共通化してチェックコードの桁数を削減する。このようにして、更にMSデータの書き込みデータ数を増やすことができる。なお、図5のA図において、SDCはスタートコード、CRCは巡回誤り検出符号である。
【0070】
この例では、ダミー、SDC、データ1、CRC1、CRC2、データ2、SDC、ダミーが並んだMSデータフォーマットとなっていて、MSへの書き込みデータであるデータ1、データ2は同じ45桁のデータ(パリティビット無しのデータ)であり、MSへの書き込み方向が逆(データの並べ方が逆)になっている。また、チェックコードであるCRC1、CRC2はデータ1とデータ2とで共通化(データ1のチェックコード=データ2のチェックコード=CRC1+CRC2=4ビット+4ビット=8ビットで共通化)する。
【0071】
このように、データ書き込み形式をMS両端より固定長とし、かつ、書き込み方向をそれぞれMSの両端側からとすることで、中ダミー(仕切りコード)を削除することができる。また、チェックコードを共通化することで、チェックコードの桁数を減らすことができる。
【0072】
なお、前記CRC1+CRC2の代わりに、BCC(BCC:Block Check Character )コード(水平パリティコード)を使用し、前記データ1及びデータ2を、それぞれ4ビット+パリティ=1ビットとしても実施可能である。すなわち、前記のようにデータ1とデータ2の書き込み方向を逆にして、その間にチェックビットを配置する方法で実施可能である。
【0073】
また、前記のような2ブロック化方法に限らず、図5のB図に示したような2ブロック以上の複数ブロック化も可能である。例えば、図5のB図に示したように、MS破壊時に復元に最低限必要なキーデータのみを複数化することで、通常データで必要な桁数を確保する。
【0074】
この方法では、MSを複数ブロック化(この例では3ブロック化)し、通帳MS復元に最低限必要なキーコード(例えば、口座番号)のみを二重化する。また、特定科目のみキーデータとして、磁気破壊が発生した場合には、特定科目のみ復元させる。例えば、ダミー領域、STX、キーデータ領域、ETX、CHK、STX、付帯情報領域、ETX、CHK、STX、キーデータ領域、ETX、CHK、ダミー領域のようにフォーマット化する。
【0075】
この場合、2つのキーデータ領域は同じデータであり、重要データ(例えば、口座番号等)を書き込む領域である。付帯情報領域は他のデータである。このように口座番号等の重要データ(特定科目のデータ)はキーデータとして2重化し、他のデータは二重化しないようにすれば、MSへの書き込み桁数を減らし、二重化するMSデータの桁数を増やすことができる。
【0076】
§6:取引時の処理説明・・・図6参照
図6は取引時の処理フローチャートである。以下、図6に基づいて、取引時の処理を説明する。なお、S1〜S12は各処理ステップを示す。また、この処理はテラー端末14がホスト5と通信を行いながら通帳プリンタ21を制御して行う取引処理である。
【0077】
テラー端末14では、通帳プリンタ21を制御して通帳を吸引し(S1)、該通帳のMSをリードする(S2)。この時通帳からリードしたMSデータは新フォーマット(図5のA図に示したデータフォーマット)のデータであるとする。そして、MSからリードしたMSデータを基に、MSデータフォーマットの逆変換を行う(S3)。この処理では、新フォーマットの45桁データを54桁データに変換し、これに+α(余分なデータ)を付加して60桁の旧フォーマットデータ(従来例のデータフォーマット)とする。
【0078】
次に、テラー端末14では、係員の操作により、取引入力及びキー入力等の操作を行い(S4)、前記入力データ(MSリードデータ及び入力した取引データ)をホスト5へ送信する(S5)。この場合、テラー端末14からホスト5へ転送するMSデータは、旧フォーマットデータ(従来例のデータフォーマットのデータ)である。
【0079】
ホスト5は前記テラー端末14からのデータを受信すると、元帳データを使用して取引処理を行う(S6)。そして、取引処理後のデータ出力を行う(S7)。その後、テラー端末14はホスト5からのデータを受信すると(S8)、記帳処理を行い(S9)、旧フォーマットから新フォーマットへのフォーマット変換を行う(S10)。
【0080】
この場合、ホスト5から受信した旧フォーマットの60桁データは、余分なデータαを削除して54桁のデータに変換し、その後、6桁単位の10進数データを16進数に変換して45桁の新フォーマットに変換し、そのデータを通帳のMSにライトする(S11)。このようにして前記MSライト処理が終了したら、通帳を返却して(S12)、この処理を終了する。
【0081】
§7:MSリード時の処理説明・・・図7参照
図7はMSリード時の処理フローチャートである。以下、図7に基づいて、MSリード時の処理を説明する。なお、S21〜S29は各処理ステップを示す。この処理は、テラー端末14が通帳プリンタ21を制御して行う処理である。
【0082】
先ず、テラー端末14の制御により、通帳プリンタ21に挿入された通帳を吸引し(S21)、該通帳のMSをリードする(S21)。そして、リードしたMSデータのフォーマット識別処理を行い(S22)、新2ブロックフォーマット(図5のA図参照)か否かを判断する(S23)。その結果、新2ブロックでない場合は、旧1ブロックフォーマット(図10参照)か否かを判断する(S24)。
【0083】
その結果、旧1ブロックフォーマットであれば、旧1ブロックフォーマットの60桁データの処理を行い(S26)、旧1ブロックフォーマットでなければ、旧27桁2ブロックフォーマットと判断し、旧27桁2ブロックフォーマットの処理を行う(S25)。
【0084】
一方、前記S23の処理で、新2ブロックフォーマットと判断した場合は、新45桁2ブロックフォーマットの16進数データを、10進数データに逆変換し、45桁から54桁に変換する(S27)。そして、変換後の54桁データに不要データαを付加して60桁に変換し(S28)、ホスト5へ送信し(S29)、処理を終了する。
【0085】
§8:MSライト時の処理説明・・・図8参照
図8はMSライト時の処理フローチャートである。以下、図8に基づいて、MSライト時の処理を説明する。なお、S31〜S35は各処理ステップを示す。この処理は、テラー端末14が通帳プリンタ21を制御して行う処理であり、ホスト5から受信したデータを通帳のMSにライトする処理である。
【0086】
テラー端末14では、ホスト5からMSデータを受信すると(S31)、旧フォーマットの60桁データから不要なデータを削除して54桁に変換する(S32)。そして、前記変換後のデータを6桁毎に切り出し(6桁単位で切り出し)、5桁の16進数データに変換することで、54桁から45桁への変換を行う(S33)。次に、前記45桁のデータを基に、2ブロックフォーマット編集処理を行い(S34)、通帳のMSへのライト処理を行う(S35)。
【0087】
§9:記録媒体とプログラムの説明
前記テラー端末14が行う前記処理は、テラー端末14内のCPU25が、ハードディスク装置24内のプログラムを実行することにより行う。この場合、例えば、CPU25の制御によりハードディスク装置24の記録媒体に格納されている前記プログラムやデータを読み出して、一旦、メモリ26に格納した後、CPU25がメモリ26に格納してあるプログラムの内、必要なプログラムから順次読み出して実行することにより、前記実施の形態の処理を行う。なお、前記ハードディスク装置24の記録媒体に格納するプログラムは、次のようにして記録(記憶)する。
【0088】
▲1▼:フレキシブルディスク(フロッピィディスク)に格納されているプログラム(他の装置で作成したプログラムデータ)を、テラー端末14に設けたフレキシブルディスクドライブ(FDD)により読み取り、ハードディスク装置(HDD)24の記録媒体(ハードディスク)に格納する。
【0089】
▲2▼:光磁気ディスク、或いはCD−ROM等の記憶媒体に格納されているデータを、前記テラー端末14に設けたドライブ装置(CD−ROMドライブ等)により読み取り、ハードディスク装置24の記録媒体(ハードディスク)に格納する。
【0090】
▲3▼:LAN等の通信回線を介して他の装置(例えば、ホスト)から伝送されたプログラム等のデータを、テラー端末14が通信制御部を介して受信し、そのデータをハードディスク装置24の記録媒体(ハードディスク)に格納する。
【0091】
§10:その他の説明
(1) :前記実施の形態では、テラー端末14で行う例について説明したが、本願発明は、このような例に限らず、前記記帳機13、或いはATM11でも同様にして実施可能である。この場合、例えば、ATM11では、内部の通帳プリンタユニット15を制御する通帳プリンタ制御部が設けてあり、該通帳プリンタ制御部が前記処理を行う。
【0092】
(2) :前記の例では、ホスト5からテラー端末14へ転送されるデータは60桁であるが、本発明は、このような例に限らず、他の任意の桁数に対して実施可能である。
【0093】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば次のような効果がある。
(1) :従来、多科目(又は複数科目)通帳を実現するに当たり、MSデータ桁数拡大が必要となり、2ブロックで運用していたMSデータを1ブロック化してデータ桁数の拡大を図ってきた。ところが、昨今の磁石製品の磁力アップにより、その磁界の影響によるMSデータの一部消失、及び全消失障害による取引不可が増加してきている。前記のようなMS消失の実態として一部破壊が大半を占めており、2ブロック仕様での救済率が非常に高い。しかし、従来ではデータ桁数の不足により多科目通帳等での2ブロック化は困難であった。
【0094】
本願発明では、現行ハードウェア(記録密度等)の変更を伴わずに、2ブロックでのデータ桁数を増やすことができる。従って、多科目(複数科目)の通帳でも、2ブロックの磁気ストライプで運用できるため、磁気喪失に対しての救済率の向上が期待できる。
【0095】
前記効果の他、各請求項に対応して次のような効果がある。
【0096】
(2) :請求項1では、現行のハードウェア(記録密度等)の変更を伴わずに、2ブロックでのデータ桁数を増やすことができる。従って、多科目(複数科目)の通帳でも、2ブロックの磁気ストライプで運用できるため、磁気喪失に対しての救済率が向上できる。
【0098】
(3) :また、現在使用している磁気ストライプユニットの書き込み密度等のハードウェア変更を伴わずに、実質上のデータ桁数を可能な限り拡大することができる。
【0100】
また、現行のハードウェア(記録密度等)の変更を伴わずに、2ブロックでのデータ桁数を増やすことができる。従って、多科目(複数科目)の通帳でも、2ブロックの磁気ストライプで運用できるため、磁気喪失に対しての救済率が向上する。
【0101】
(4) :請求項2では、2ブロックデータ書き込み手段は媒体上の磁気ストライプに同一データを2か所に書き込む2ブロックデータフォーマットに対し、各データブロックへのデータの書き込み方向をそれぞれ逆方向として書き込む。このようにすれば、2ブロックのデータに対するチェックコードを共通化でき、その分チェックコードの桁数を削減することができる。従って、MSデータの桁数を拡大することができる。
【0102】
(5) :請求項3では、キーデータ二重化手段は磁気ストライプ上のデータブロックを複数ブロック化し、複数ブロックの内の2ブロックにはそれぞれ磁気ストライプデータの内のキーとなる一部のデータのみを書き込み、該キーデータのみを二重化する。
【0103】
このように、複数ブロック化を行い、磁気ストライプデータの一部消失時に、磁気ストライプデータを復元できる最低限のキーデータのみを二重化するか、若しくは、複数科目通帳等で頻繁に使用される科目(例えば、普通科目等)のみ二重化して、限定した科目のみ磁気ストライプの外部破壊に強くすることができる。
【0104】
(6) :請求項4では、現行のハードウェア(記録密度等)の変更を伴わずに、2ブロックでのデータ桁数を増やすことができる。従って、多科目(複数科目)の通帳でも、2ブロックの磁気ストライプで運用できるため、磁気喪失に対して効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるデータ変換処理説明図(その1)である。
【図3】本発明の実施の形態におけるデータ変換処理説明図(その2)である。
【図4】本発明の実施の形態におけるコード変換テーブル例である。
【図5】本発明の実施の形態における複数ブロック化MSデータフォーマット説明図である。
【図6】本発明の実施の形態における取引時の処理フローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態におけるMSリード時の処理フローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態におけるMSライト時の処理フローチャートである。
【図9】従来例の説明図(その1)である。
【図10】従来例の説明図(その2)である。
【図11】従来例の説明図(その3)である。
【符号の説明】
1 センタ
2 営業店
3 通信回線
5 ホスト
6 元帳ファイル装置
10 サーバ
11 ATM
12 窓口装置
13 記帳機
14 テラー端末
15 通帳プリンタユニット
20 装置本体
21 通帳プリンタ
22 ディスプレイ装置
23 キーボード
24 ハードデイスク装置
25 CPU
26 メモリ
30 通帳
31 MS(磁気ストライプ)
Claims (4)
- 媒体に設けた磁気ストライプに対し、データの書き込み及び読み出しを行う磁気ストライプデータ処理装置において、
上位装置から転送された0〜9までの10進数1桁単位のデータから、6桁単位でデータを切り出すデータ切り出し手段と、
前記切り出した6桁単位のデータを5桁の16進数に変換して、16進数5桁のバイナリデータを生成するデータ変換手段と、
前記生成したバイナリデータを前記磁気ストライプに書き込む磁気ストライプデータ書き込み手段と、
前記5桁の16進数データで未使用の16進数データにより、該5桁の16進数データを、そのデータ内で2桁以上の0が連続する特殊パターンを発生させないコードに変換するコード変換手段と、
前記特殊パターンを、データブロックの区切りコードを含む他の用途に使用して媒体上の磁気ストライプに書き込む特殊パターン書き込み手段と、
を備えていることを特徴とした磁気ストライプデータ処理装置。 - 前記媒体上の磁気ストライプに、同一データを2ケ所に書き込む2ブロックデータフォーマットに対し、各データブロックへのデータの書き込み方向を、それぞれ逆方向として書き込む2ブロックデータ書き込み手段を備えていることを特徴とした請求項1記載の磁気ストライプデータ処理装置。
- 前記磁気ストライプ上のデータブロックを複数ブロック化し、前記複数ブロック内の2ブロックには、それぞれ磁気ストライプデータの内のキーとなる一部のデータのみを書き込み、該キーデータのみを二重化するキーデータ二重化手段を備えていることを特徴とした請求項1又は2記載の磁気ストライプデータ処理装置。
- 媒体に設けた磁気ストライプに対し、データの書き込み及び読み出しを行う磁気ストライプデータ処理装置に、
上位装置から転送された0〜9までの10進数1桁単位のデータから、6桁単位でデータを切り出す手順と、
前記切り出した6桁単位のデータを5桁の16進数に変換して、16進数5桁のバイナリデータを生成する手順と、
前記生成したバイナリデータを前記磁気ストライプに書き込む手順と、
前記5桁の16進数データで未使用の16進数データにより、該5桁の16進数データを、そのデータ内で2桁以上の0が連続する特殊パターンを発生させないコードに変換する手順と、
前記特殊パターンを、データブロックの区切りコードを含む他の用途に使用して媒体上の磁気ストライプに書き込む手順を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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