JP4118857B2 - Dnaプローブチップおよびdnaハイブリダイゼーション制御法 - Google Patents
Dnaプローブチップおよびdnaハイブリダイゼーション制御法 Download PDFInfo
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Description
1)プローブは電極表面に固定し、ターゲットポリヌクレオチドをプローブが固定された電極表面近傍に濃縮できる構造とすること、
2)前記電極表面近傍に濃縮されたターゲットポリヌクレオチドを拡散させるときに、プローブが速やかに起立するよう、プローブは、その自由端にマイナスに解離する残基(マイナス電荷)を導入した構造とすること、
により上記の目的を実現する。
3)プローブは、固定端側をGCリッチとすることにより、起立したプローブへのターゲットポリヌクレオチドのハイブリダイゼーションが基板側から自由端側に進むようにする。このことにより、周囲のプローブや固相表面の立体障害を受けにくくする、
4)プローブは、プローブ主鎖のマイナス電荷が除去されたものとすることにより、ターゲットポリヌクレオチドがプローブにハイブリダイゼーションしやすいようにする、
ものとして、固体チップ表面でのハイブリダイゼーション速度を、より改善し、短時間で計測が可能で高感度かつ擬陽性ハイブリダイゼーションの少ないものとする。
図1Aは、本発明の実施に好適なDNAプローブチップ100の平面図、図1Bは、図1AのA−A位置で矢印方向に見た断面図である。
図2Aは、図1を参照して説明したDNAプローブチップ100の表面にターゲットポリヌクレオチドを含む試料液を導入した状態、図2BはDNAプローブチップ100の表面と試料液との固液界面から試料液に向かって、ターゲットポリヌクレオチドの濃度勾配を形成する最初の手順をとった状態、図2Cは濃度勾配を形成する次の手順をとった状態を、それぞれ、断面図の形で示す図である。
なお、本実施例では金ナノ粒子を標識に用いたが、Cy3蛍光体で標識した配列番号3を試料としても、同様な傾向の結果を得ることができる。すなわち、蛍光標識を用いる場合は図3の縦軸は相対蛍光強度におきかえればよい。
実施例3ではプローブとターゲットポリヌクレオチドのハイブリダイゼーションについてのハイブリダイゼーションの核とハイブリダイゼーションの進行方向の影響を考慮した実施例である。
5’−AAAAUCUUCU UCUAUGACUC AGAGAAUCCU CCUGCAUCAG AGGUGCUUCG−3’:配列番号1
5’−CGAAGCACCT CTGATGCAGG AGGATTCTCT GAGTCATAGA AGAAGATTTT−3’:配列番号2
ここで、ハイブリダイゼーションの核が基板表面に近い部分に出来るようにした場合と遠い部分に出来るようにした場合の比較をするため、一つのDNAプローブチップのプローブ固定領域4には、配列番号2の塩基配列を持つプローブを、5’末端で、上述した方法のいずれかで固定する。同時に、他のDNAプローブチップのプローブ固定領域4には、同じ配列番号2の塩基配列を持つプローブを、3’末端で固定する。プローブ2の配列を10塩基ごとに区切りGC%を計算すると、5’末端側から、60%、60%、40%、40%、20%となる。すなわち、このプローブを5’末端で固定して用いて、ハイブリダイゼーションを行うと、5’末端側の20merが最初にハイブリダイズし、ここを核にしてプローブ3’末端側にハイブリダイゼーション領域が広がることになる。一方、このプローブを3’末端で固定して用いて、ハイブリダイゼーションを行うと、5’末端側、すなわち、プローブの自由端側の20merが最初にハイブリダイズし、ここを核にしてプローブ3’末端側(チップ表面側)にハイブリダイゼーション領域が広がることになる。
5’−A20−AAAATCTTCT TCTATGACTC AGAGAATCCT CCTGCATCAG AGGTGCTTCG−A20−3’(配列番号3)
5’末端あるいは3’末端のいずれかに直径10nmの金ナノ粒子を結合させている。金ナノ粒子の標識法は、試料の合成時に5’末端と3’末端のいずれかにアルカンSHを導入することで可能である。
なお、本実施例では金ナノ粒子を標識に用いたが、Cy3蛍光体で標識した配列番号3を試料としても、同様な傾向の結果を得ることができる。
ハイブリダイゼーションの核を基板近傍に、より形成しやすくするには、実施例2で説明したように、プローブを、すばやく起立させることも一つの重要な事項である。実施例4ではこの観点で工夫されたプローブに関する。
本発明をより効果的にするには、プローブそのものの電荷をなくし、プローブの自由端にマイナス電荷を大量に導入するのが良い。電荷を持たないプローブとしては、合成オリゴヌクレオチドのリン酸ジエステル結合をペプチド結合に変えたPNA(Peptide Nucleic Acid)や、S−カルボキシメチル-L-システインを基本骨格とするCAS(Cysteine Antiesnse Compound)などを用いることができる。
[配列表]
SEQUENCE LISTING
<110> Onchip Cellomics Consortium
<120> DNA probe chip and DNA hybridization control method
<130> NT04P1102
<160> 3
<210> 1
<211> 50
<212> RNA
<213> Homo sapiens
<220>
<221> miscellaneous feature
<223> product = paraoxonase 1 (PON1)
<400> 1
aaaaucuucu ucuaugacuc agagaauccu ccugcaucag aggugcuucg 50
<210> 2
<211> 50
<212> DNA
<213> Artificial Sequence
<220>
<221>
<223> Synthesized DNA
<400> 2
cgaagcacct ctgatgcagg aggattctct gagtcataga agaagatttt 50
<210> 3
<211> 90
<212> DNA
<213> Artificial Sequence
<220>
<221>
<223> Synthesized DNA
<400> 3
aaaaaaaaaa aaaaaaaaaa aaaatcttct tctatgactc agagaatcct cctgcatcag aggtgcttcg aaaaaaaaaa aaaaaaaaaa 90
Claims (11)
- 基板、
該基板上に形成された複数の独立したプローブ固定領域が形成された電極、および
前記プローブ固定領域のそれぞれに共有結合で固定された所定のDNAプローブ
を含み、
前記DNAプローブは、プローブ固定領域に固定された末端側から相補鎖DNAとのハイブリダイゼーションを起こす構造を有し、該DNAプローブにハイブリダイズさせられるべき配列を持つmRNA配列から抽出した所定の長さの塩基長の配列と相補の配列とするとともに、前記複数の独立したプローブ固定領域に固定される末端側のGC量が自由端側の末端のGC量より高いことを特徴とする、DNAプローブチップ。 - 前記DNAプローブはプローブ固定領域に固定された末端と異なる末端にマイナス電荷を有する解離基が付加されている、請求項1記載のDNAプローブチップ。
- 前記複数の独立したプローブ固定領域が形成された電極がITO電極であり、前記プローブ固定領域以外の領域に撥水性の表面コーティングが施されている請求項1記載のDNAプローブチップ。
- 前記複数の独立したプローブ固定領域の電極表面がプラスに解離した残基を導入して調製されたものである請求項1記載のDNAプローブチップ。
- 前記DNAプローブはその主鎖がペプチド結合でできたPNA、または、S−カルボキシメチル-L-システインを基本骨格とするCASである請求項1記載のDNAプローブチップ。
- 前記DNAプローブは、該DNAプローブにハイブリダイズさせられるべき配列を持つmRNA配列から所定の長さの塩基長の配列と相補の配列とするとともに、前記複数の独立したプローブ固定領域に固定される末端側と自由端側の末端との間に、自由端から10塩基程度の位置から30塩基程度位置までの間に前記DNAプローブにハイブリダイズさせられるべき配列とミスマッチとなる配列あるいはACGTのいずれとも安定な相補鎖を形成しないブランク配列を入れた形となされた請求項1記載のDNAプローブチップ。
- 基板、該基板上に形成された複数の独立したプローブ固定領域が形成された電極、および前記プローブ固定領域のそれぞれに共有結合で固定された所定のDNAプローブを含むDNAプローブチップと、該DNAプローブチップ表面に対向して配置された部材との間に、ターゲットポリヌクレオチドを含む試料液を添加する工程、
前記電極と前記試料液部位との間に所定の電界を印加して、前記ポリヌクレオチドをDNAプローブチップ表面近傍に濃縮する工程、
前記電極と前記試料液部位との間に印加する電界を反転させ、プローブを伸ばした状態でハイブリダイゼーションを開始させる工程
を含み、
前記DNAプローブは、プローブ固定領域に固定された末端と異なる自由端である末端にマイナス電荷を有する解離基が付加されており、プローブ固定領域に固定された末端側から相補鎖DNAとのハイブリダイゼーションを起こす構造を有し、該DNAプローブにハイブリダイズさせられるべき配列を持つmRNA配列から抽出した所定の長さの塩基長の配列と相補の配列とするとともに、前記複数の独立したプローブ固定領域に固定される末端側のGC量が自由端側の末端のGC量より高いことを特徴とする、
DNAハイブリダイゼーション制御法。 - 前記複数の独立したプローブ固定領域が形成された電極がITO電極であり、前記プローブ固定領域以外の領域に撥水性の表面コーティングが施されているDNAプローブチップが使用される請求項7記載のDNAハイブリダイゼーション制御法。
- 前記複数の独立したプローブ固定領域の電極表面がプラスに解離した残基を導入して調製されたものであるDNAプローブチップが使用される請求項7記載のDNAハイブリダイゼーション制御法。
- 前記DNAプローブはその主鎖がペプチド結合でできたPNA、または、S−カルボキシメチル-L-システインを基本骨格とするCASであるDNAプローブチップが使用される請求項7記載のDNAハイブリダイゼーション制御法。
- 基板、
該基板上に形成された複数の独立したプローブ固定領域が形成された電極、および
前記プローブ固定領域のそれぞれに共有結合で固定された所定のDNAプローブ
を含み、
前記DNAプローブは、プローブ固定領域に固定された末端側が自由端側より安定なハイブリダイゼーションを形成する構造であり、該DNAプローブにハイブリダイズさせられるべき配列を持つmRNA配列から抽出した所定の長さの塩基長の配列と相補の配列とするとともに、前記複数の独立したプローブ固定領域に固定される末端側のGC量が自由端側の末端のGC量より高いことを特徴とするDNAプローブチップ。
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