JP4117972B2 - Farm vehicle traveling equipment - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、左後車軸に作用する左クラッチブレーキ装置、右後車軸に作用する右クラッチブレーキ装置のそれぞれが備えられている農作業車の走行装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記農作業車は、左クラッチブレーキ装置と右クラッチブレーキ装置とのうちの旋回外側に位置する後車軸に作用する方の右又は左クラッチブレーキ装置を、クラッチ部が入りでブレーキ部が切りの状態に操作し、旋回内側に位置する後車軸に作用する方の右又は左クラッチブレーキ装置を、クラッチ部もブレーキ部も切りであるとか、クラッチ部が切りでブレーキ部が入りである状態に操作することにより、旋回内側の後車輪が遊転状態又は制動状態になり、車体を小旋回半径で旋回させられるものである。
【0003】
【0004】
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
【0007】
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1による発明の構成はつぎのとおりである。
【0009】
[請求項1による発明の構成]
入力軸と右及び左後車軸とを備えた後輪駆動ケースの内部に、左後車軸に作用する左クラッチブレーキ装置と、右後車軸に作用する右クラッチブレーキ装置とを備える。入力軸を回動自在に備えたセンター伝動ケース部と、左後車軸を備えてセンター伝動ケース部の左端側に連結された左側のサイド伝動ケース部と、右後車軸を備えてセンター伝動ケース部の右端側に連結された右側のサイド伝動ケース部とを備えて、後輪駆動ケースを構成する。左クラッチブレーキ装置を操作する為の第1及び第2操作軸を、左側のサイド伝動ケース部に備え、右クラッチブレーキ装置を操作する為の第1及び第2操作軸を、右側のサイド伝動ケース部に備えて、第1操作軸とブレーキペダルとをペダル用連動機構で連係し、第2操作軸とステアリングハンドルとをペダル用連動機構とは別の操向用連動機構で連係する。
ブレーキペダルの踏み込み操作に伴なう左側のサイド伝動ケース部に備えられた第1操作軸の作動によって、左クラッチブレーキ装置のブレーキ部が操作され、ステアリングハンドルの回動操作に伴なう左側のサイド伝動ケース部に備えられた第2操作軸の作動によって、左クラッチブレーキ装置のブレーキ部を非作動にしたままでクラッチ部が操作されるように構成する。
ブレーキペダルの踏み込み操作に伴なう右側のサイド伝動ケース部に備えられた第1操作軸の作動によって、右クラッチブレーキ装置のブレーキ部が操作され、ステアリングハンドルの回動操作に伴なう右側のサイド伝動ケース部に備えられた第2操作軸の作動によって、右クラッチブレーキ装置のブレーキ部を非作動にしたままでクラッチ部が操作されるように構成する。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
請求項2による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0030】
[請求項2による発明の構成]
請求項1による発明の構成において、センター伝動ケース部の入力軸の動力を左後車軸に伝達する減速伝動機構及び右後車軸に伝達する減速伝動機構を備えて、減速伝動機構の入力軸に中間筒体及びスラストカラーを相対回転及び摺動自在に外嵌する。第2操作軸の回転カム部により中間筒体及びスラストカラーが摺動操作されて、右及び左クラッチブレーキ装置のクラッチ部が操作されるように構成する。
【0031】
[請求項2による発明の作用]
右及び左クラッチブレーキ装置のクラッチ部が入力軸と一体回転する場合、第2操作軸の回転カム部がクラッチ部に直接に当接すると、回転カム部とクラッチ操作部との間に摩擦が発生する。これに対し、回転カム部とクラッチ部との間に中間筒体とスラストカラーとが介在していることからクラッチ部の回転が中間筒体に伝わりにくくなり、回転カム部に摩擦を発生しにくくしながら回転カム部による操作力をクラッチ部に伝達するものである。
【0032】
[請求項2による発明の効果]
クラッチ部が入力軸と一体回転してもこの回転に起因する摩擦が回転カム部に発生しにくく、回転カム部が磨滅しにくくてクラッチ部を長期にわたって精度よく摺動操作するように耐久性の優れた状態に得られる。
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
請求項3による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0038】
[請求項3による発明の構成]
請求項1又は2による発明の構成において、右及び左クラッチブレーキ装置のブレーキ部を操作するフォークを第1操作軸に備える。右及び左クラッチブレーキ装置のブレーキ部から離れる側へのフォークの揺動に対し、フォークに当接することにより第1操作軸の回動限界を設定する当たり部を、第2操作軸に備える。
【0039】
[請求項3による発明の作用]
フォークがブレーキ部から離れる側に第1操作軸が回動すると、これに伴ってフォークが第2操作軸の当たり部に当接する。すると、第1操作軸がこれ以上回動しないように、第2操作軸が回動限界を設定するものである。
【0040】
[請求項3による発明の効果]
第1操作軸が自由に回動する状態にあって、フォークがブレーキ部から離れる側に回動しても、第2操作軸によって回動限界が設定され、第1操作軸が大幅に回動して障害になることを防止できる。
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、左右一対の駆動及び操向操作自在な前車輪1a,1bと左右一対の駆動自在な後車輪2a,2bとを有する車輪式走行装置によって自走し、車体前端部に位置するエンジン及びエンジンボンネット3を有する原動部、この原動部の後方に位置する運転座席4を有する運転部を備えるとともに、前記エンジンボンネット3の両横側に上下複数段の予備苗載せ台5aを有する予備苗収容装置5を設けてある自走車体の後部に、油圧式のリフトシリンダ6によって上下に揺動操作自在なリンク機構7を介して昇降操作するように苗植付装置8を連結するとともに、自走機体の後部から回転伝動軸9によって苗植付装置8に動力伝達するように構成してある。自走車体の運転座席4の後側に設けてある肥料タンク10a、苗植付装置8の植え付け機体の下部に機体横方向に並べて取り付けてある複数個の接地フロート8aそれぞれに支持させてある作溝器10bなどによって施肥装置10を構成し、もって、施肥装置付き乗用型田植機を構成してある。
【0058】
すなわち、苗植付装置8を自走車体に対して下降操作し、接地フロート8aが圃場の泥面上に接触する作業レベルにして自走車体を走行させる。すると、苗植付装置8の植え付け機体の後部に機体横方向に並べて取り付けてある複数個の苗植付機構8bそれぞれが、この苗植付機構8bの苗植え運動に連動して植え付け機体の左右方向に往復移送される苗載せ台8cに載置されているマット状苗の下端部から一株分のブロック苗を切断するとともに取り出し、接地フロート8aが整地した後の泥土面に植え付けていく。
【0059】
前記施肥装置10は、前記肥料タンク10a及び前記複数個の作溝器10bの他に、肥料タンク10aの下部に自走機体の横方向に並んで連結する複数の肥料繰出し装置、各肥料繰出し装置の繰り出し部に送風する一つの電動ブロワ10c、前記複数個の肥料繰出し装置の繰り出し部を前記複数個の作溝器10bに各別に接続している複数本の肥料供給ホース10dを備えており、苗植付装置8が苗植え作業を行っていくに伴い、各肥料繰出し装置が肥料タンク10aから粒状肥料を設定量ずつ繰り出し、肥料繰出し装置からの粒状肥料を電動ブロワ10cが供給する風によって肥料供給ホース10dに送り込み、各作溝器10bが前記苗植付機構8bによって苗植え付けされる圃場泥土の横側近くに溝を作成し、その溝の内部に肥料供給ホース10dからの肥料を供給していく。
【0060】
図2、図3などに示すように、前記左後輪2aを一体回動自在に支持する左後車軸11aが一端側に回動自在に備えられ、前記右後輪2bを一体回動自在に支持する右後車軸11bが他端側に回動自在に備えられている後輪駆動ケースRKの左右方向での中間部を、自走車体の左右一対の車体前後方向のメイン車体フレーム12,12の一方と他方とにわたって連結している前後一対の後輪支持フレーム13,14にわたって連結することにより、左右後輪2a,2bを前記一対のメイン車体フレーム12,12に支持させてある。
【0061】
図2、図3などに示すように、前記後輪駆動ケースRKは、円筒状に屈曲形成した板金によって作成するとともに両端部にフランジを溶接して形成した連結部15aを備えているセンター伝動ケース部15と、このセンター伝動ケース部15とは別体の部品に鋳造によって作成して上端側を前記センター伝動ケース部15の左端部の前記連結部15aに連結ボルトによって締め付け連結してあるとともに下端側に前記左後車軸11aを支持させてある左サイド伝動ケース部16と、前記センター伝動ケース部15とは別体の部品に鋳造によって作成して上端側をセンター伝動ケース部15の右端部の前記連結部15aに連結ボルトによって締め付け連結してあるとともに下端側に前記右後車軸11bを支持させてある右サイド伝動ケース部16とによって構成してある。図3〜図5に明示するように前記センター伝動ケース部15の長手方向での中間部を、このケース部分の前側と後側とに筒体を溶接して形成した取付け部15b,15cによって前記前側の後輪支持フレーム13のボス部13aと、前記後側の後輪支持フレーム14の支軸部14aとにわたって車体前後向きの軸芯Pまわりで回動自在に連結することにより、後輪駆動ケースRKを前記一対のメイン車体フレーム12,12に前記軸芯Pまわりでローリングするように支持させてある。
【0062】
図4及び図5に示すように、前記軸芯Pの両横側に別れて位置するように配置して前記センター伝動ケース部15に溶接によって固定した左右一対のケース側ばね受け部材17,17のうちの左側のケース側ばね受け部材17と、前記後側の後輪支持フレーム14のうちの前記左側のメイン車体フレーム12に連結するフレーム部分をばね受け部材に利用してこの左側メイン車体フレーム12の下面側に備えさせたフレーム側ばね受け部材18との間、前記左右一対のケース側ばね受け部材17,17のうちの右側のケース側ばね受け部材17と、前記後側の後輪支持フレーム14のうちの前記右側のメイン車体フレーム12に連結するフレーム部分をばね受け部材に利用してこの右側メイン車体フレーム12の下面側に備えさせたフレーム側ばね受け部材18との間のそれぞれに、コイルスプリングで成るローリングスプリング19を設けるとともに、左右側それぞれのローリングスプリング19の内部に、ローリングスプリング19とフレーム側ばね受け部材18との間に介在するばね受け板20と、ケース側ばね受け部材17とにわたって取り付けたばね圧縮ボルト21、及び、この圧縮ボルト21に外嵌するスリーブ22を配置してある。後輪駆動ケースRKのメイン車体フレーム12に対する取付け姿勢が、左右の後車軸11a,11bのメイン車体フレーム12に対する取付け高さが同一になる中立姿勢になった状態では、左側のローリングスプリング19も、右側のローリングスプリング19も前記ばね圧縮ボルト21による締め付け力のために若干圧縮側に弾性変形した初期弾性変形状態にあるとともにこの初期弾性変形状態でケース側のばね受け部材17を反力部材としてメイン車体フレーム12を受け止め支持する。後輪駆動ケースRKが前記中立姿勢の状態から、左後車軸11aがメイン車体フレーム12に対して上昇し、右後車軸11bがメイン車体フレーム12に対して下降する側にメイン車体フレーム12に対してローリングすると、この場合、左側のケース側ばね受け部材17は、スリーブ22に沿ってフレーム側ばね受け部材18に接近する側に移動し、左側のローリングスプリング19は前記初期圧縮弾性変形状態よりもさらに圧縮側に弾性変形し、この弾性変形状態でケース側のばね受け部材17を反力部材としてメイン車体フレーム12を受け止め支持する。このとき、右側のケース側ばね受け部材17は、ばね圧縮ボルト21及びばね受け板20を介して右側のローリングスプリング19を初期弾性変形状態のままに保持しながら、かつ、右側のローリンばね19を連れてフレーム側ばね受け部材18から離れる側に移動する。後輪駆動ケースRKが前記中立姿勢の状態から、左後車軸11aがメイン車体フレーム12に対して下降し、右後車軸11bがメイン車体フレーム12に対して上昇する側にメイン車体フレーム12に対してローリングすると、この場合、右側のケース側ばね受け部材17は、スリーブ22に沿ってフレーム側ばね受け部材18に接近する側に移動し、右側のローリングスプリング19は前記初期圧縮弾性変形状態よりもさらに圧縮側に弾性変形し、この弾性変形状態でケース側のばね受け部材17を反力部材としてメイン車体フレーム12を受け止め支持する。このとき、左側のケース側ばね受け部材17は、ばね圧縮ボルト21及びばね受け板20を介して左側のローリングスプリング19を初期弾性変形状態のままに保持しながら、かつ、左側のローリンばね19を連れてフレーム側ばね受け部材18から離れる側に移動する。
【0063】
つまり左右後輪2a,2bの一方が硬盤の凹入部に落ち込んだり、隆起部に乗り上がるとか、左右後輪2a,2bが傾斜硬盤に位置しても、後輪駆動ケースRKが軸芯Pをローリング軸芯としてメイン車体フレーム12に対してローリングして左右後輪2a,2bのメイン車体フレーム12に対する取り付け高さが異なる状態になり、車体を水平又はそれに近い状態に維持しながら走行できる。このとき、左右のローリングスプリング19,19のうちの一方のローリングスプリング19が初期圧縮変形状態からさらに圧縮変形し、後輪駆動ケースRKにローリング衝撃が発生しにくいようにローリング抵抗を与える。
【0064】
図3及び図6に示すように、前記センター伝動ケース部15の前記前側の取付け部15bの内側にベアリング23を介して回動自在に支持されるとともに前記ローリング軸芯Pと同一の軸芯まわりで回動するように構成した入力軸24、この入力軸24のセンター伝動ケース部15の内部に位置する端部に一体回動自在に連結しているベベルギヤ25、このベベルギヤ25に咬合するとともにセンター伝動ケース部15の内部にベアリング26を介して回動自在に支持されるように構成したベベルギヤで作成してあることによって、入力軸24に連動して入力軸24の回動軸芯と直交する方向の軸芯27aまわりで回動する伝動体27のそれぞれをセンター伝動ケース部15に備えさせてある。前記伝動体27に入力軸31が一体回動自在に連結し、出力ギヤ32が右後車軸11bに一体回動自在に連結している減速伝動機構30を、右側のサイド伝動ケース部16に備えさせてある。この右後車軸11bのための減速伝動機構30と同様に、前記伝動体27に入力軸31が一体回動自在に連結し、出力ギヤ32が左後車軸11aに一体回動自在に連結している減速伝動機構30を、左側のサイド伝動ケース部16に備えさせてある。
【0065】
右側のサイド伝動ケース部16に備えてある減速伝動機構30を、図3及び図6に示す如く構成してある。左側のサイド伝動ケース部16に備えてある減速伝動機構30は図示しないが、右側の減速伝動機構30と同様に構成してある。すなわち左右いずれの減速伝動機構30も、サイド伝動ケース部16の上端側からセンター伝動ケース部15の内部まで延出して前記伝動体16に一体回動自在に連結している前記入力軸31、この入力軸31のサイド伝動ケース部16の内部に位置する軸部分に取り付けてあるクラッチ部40、このクラッチ部40の出力側クラッチ体41の一端側に一体回動自在に係合する状態にして入力軸31の端部に相対回転自在に支持させてある伝動ギヤ33、この伝動ギヤ33に咬合している第1減速伝動ギヤ34、この第1減速伝動ギヤ34を支持するとともに第1減速伝動ギヤ34と一体回転する中間伝動軸35、この中間伝動軸35に一体形成してあるギヤ部35aに咬合している第2減速伝動ギヤに兼用してある前記出力ギヤ32のそれぞれによって構成してある。
【0066】
つまり、前記回転伝動軸11の回動力をセンター伝動ケース部15の入力軸24に伝達するとともに、この入力軸24の回動力を伝動体27に伝達し、この伝動体27の回動力を左側のサイド伝動ケース部16が備える減速伝動機構30の入力軸31に伝達することによって、入力軸24の回動力を減速伝動機構30によって減速して左後車軸11aに伝達するように構成し、前記伝動体27の回動力を右側のサイド伝動ケース部16が備える減速伝動機構30の入力軸31に伝達することによって、入力軸24の回動力を減速伝動機構30によって減速して右後車軸11bに伝達するように構成し、左右後輪2a,2bの駆動を可能にしてある。
【0067】
図3に示すように、左側の減速伝動機構30の入力軸31も、右側の減速伝動機構30の入力軸31も、この入力軸31のセンター伝動ケース部15の内部に延出する端部に備えたスプライン部31aと、伝動体27に備えさせたスプライン孔27bとで成る係合手段36によって伝動体27に一体回動自在に連結してある。すなわち、入力軸31と伝動体27とが入力軸31の軸芯方向に相対接近すると、入力軸31のスプライン部31aが伝動体27のスプライン孔27bに入り込んで伝動体27に一体回動自在に係合することによって入力軸31と伝動体27とが一体回動自在に連結し、入力軸31と伝動体27とが入力軸31の軸芯方向に相対離間すると、入力軸31のスプライン部31aが伝動体27のスプライン孔27bから抜け出て伝動体27から離脱する状態で連結してある。これにより、左右側のサイド伝動ケース部16,16それぞれをセンター伝動ケース部15に組み付けると、これに伴って各サイド伝動ケース部16の入力軸31のサイド伝動ケース部16から外部に延出しているスプライン部31aが伝動体27に一体回動自在に係合して入力軸31が伝動体27に自ずと一体回動自在に連結する。
【0068】
図2に示すように、左後車輪2aに作用するべく左後車軸11aに作用する左クラッチブレーキ装置CBLを前記左側のサイド伝動ケース部16の内部に、右後車輪2bに作用するべく右後車軸11bに作用する右クラッチブレーキ装置CBRを前記右側のサイド伝動ケース部16の内部にそれぞれ設け、前記左クラッチブレーキ装置CBLのクラッチ部40とブレーキ部50との両方を切り換え操作するように左側のサイド伝動ケース部16の上端部における機体内側の端部に車体上下向きの軸芯Xまわりで回動自在に取り付けた左第1操向操作軸61aの伝動ケース部外に突出する軸端部から左第1操作アーム62aを車体内側向きに一体回動自在に延出させるとともに、この左第1操作アーム62aにロッドなどで成るリンク式のペダル用連動機構63aによって連動させた左ブレーキペダル64aを、運転部に設けてある。前記右クラッチブレーキ装置CBRのクラッチ部40とブレーキ部50との両方を切り換え操作するように右側のサイド伝動ケース部16の上端部における機体内側の端部に車体上下向きの軸芯Xまわりで回動自在に取り付けた右第1操向操作軸61bの伝動ケース部外に突出する端部から右第1操作アーム62bを車体内側向きに一体回動自在に延出させるとともに、この右第1操作アーム62bにロッドなどで成るリンク式のペダル用連動機構63bを介して連動させた右ブレーキペダル64bを運転部に設けてある。左右のブレーキペダル64a,64bは、各別に踏み操作できるように構成してある。左右のブレーキペダル64a,64bを操作すると、各ペダル64a,64bに連動しているクラッチブレーキ装置CBL,CBRが前記ペダル用連動機構63a,63bの作用によって次の如く切り換わる。
【0069】
すなわち、ブレーキペダル64a,64bを非操作位置である切り位置に操作すると、第1操作アーム62a,62bが図8に示す第1操作位置Aになって第1操向操作軸61a,61bを直進位置に操作する。すると、クラッチブレーキ装置CBL,CLRは、クラッチ部40が入りでブレーキ部50が切りの通常走行状態になり、後車輪11a,11bを駆動する。ブレーキペダル64a,64bを非操作位置から踏み込み操作すると、第1操作アーム62a,62bが図8に示す第2操作位置Bに揺動して第1操向操作軸61a,61bを第1操向位置に回動操作する。すると、クラッチブレーキ装置CBL,CBRは、クラッチ部40もブレーキ部50も切りの緩旋回状態になり、後車輪11a,11bを遊転状態にする。ブレーキペダル64a,64bをさらに踏み込み操作すると、第1操作アーム62a,62bが図8に示す第3操作位置Cに揺動して第1操向操作軸61a,61bを第2操向位置に回動操作する。すると、クラッチブレーキ装置CBL,CBRは、クラッチ部40が切りでブレーキ部50が入りの急旋回状態になり、後車輪11a,11bを制動状態にする。
【0070】
図2に示すように、左クラッチブレーキ装置CBLのクラッチ部40とブレーキ部50のうちのクラッチ部40のみを切り換え操作するように左側のサイド伝動ケース部16の上端部に前記左第1操向操作軸61aの回動軸芯Xと車体前後方向に位置ずれさせて車体上下向きの軸芯Yまわりで回動自在に取り付けた左第2操向操作軸65aの伝動ケース外に突出する端部から左第2操作アーム66aを前記左第1操作アーム62aよりも低レベルの配置レベルにして車体内側向きに一体回動自在に延出させ、前記右クラッチブレーキ装置CBRのクラッチ部40とブレーキ部50のうちのクラッチ部40のみを切り換え操作するように右側のサイド伝動ケース部16の上端部に前記右第1操向操作軸61bの回動軸芯Xと車体前後方向に位置ずれさせて車体上下向きの軸芯Yまわり回動自在に取り付けた右第2操向操作軸65bの伝動ケース外に突出する端部から右第2操作アーム66bを前記右第1操作アーム62bよりも低レベルの配置レベルにして車体内側向きに一体回動自在に延出させ、前記左右の第2操作アーム66a,66bをロッドなどで成るリンク式の操向用連動機構67を介し、ステアリングハンドル68と左右の前車輪1a,1bそれぞれの操向操作部とを連動させているステアリング連動機構69に連動させてある。
【0071】
前記操向用連動機構67に、前記ステアリング連動機構69を構成するピットマンアーム69aに一体揺動自在に連結している検出部材67aを備える操向検出部70、この操向検出部70に一端側が連結している連動ロッド67bの他端側に取り付けた連動調節部71を備えてある。
【0072】
前記操向検出部70は、前記検出部材67aと、この検出部材67aの長孔67cに端部が摺動自在に入り込んでいる前記連動ロッド67bとによって構成してある。ステアリングハンドル68が回動操作され、ピットマンアーム69aが軸芯69bまわりで揺動して左右前輪1a,1bを直進向きから左向き又は右向きに揺動操作し、左右前輪1a,1bの操向角度が前記長孔67cの長さによって決まる設定操向角度に達するまでの間は、検出部材67aと連動ロッド67bとが相対移動する。これにより、操向検出部70は、左右前輪1a,1bが前記設定操向角度未満の操向状態にあると検出し、ピットマンアーム69aと共に揺動する検出部材67aによる連動ロッド67bの押し操作も、引き操作も不能にする。左右前輪1a,1bの操向角度が前記設定操向角度以上になると、検出部材67aが長孔67cの端部で連動ロッド67bの端部に当接する。これにより、操向検出部70は、左右前輪1a,1bが前記設定操向角度以上の操向状態にあると検出し、ピットマンアーム69aと共に揺動する検出部材67aによる連動ロッド67bの押し又は引き操作を可能にする。
【0073】
前記連動調節部71は、前記連動ロッド67bが遊端側に連結し、中間部が車体に回動自在に支持されている伝動側揺動リンク、前記左第2操作アーム66aに一端側が連結している左連動ロッド67dの他端側と、前記右第2操作アーム66bに一端側が連結している右連動ロッド67eの他端側とが両端側に連結し、中間部が車体に回動自在に支持されている受動側揺動リンクなどで成り、伝動側揺動リンクと受動側揺動リンクとの当たりにより、連動ロッド67bの押し又は引き力を左連動ロッド67d及び右連動ロッド67eに次の如く伝達する。すなわち、連動ロッド67bが押し操作された際には、この連動ロッド67bの押し力を左連動ロッド67dに対してはこれを引き操作する操作力に変換して伝達し、右連動ロッド67eに対してはこれを押し操作する操作力として伝達する。連動ロッド67bが引き操作された際には、この連動ロッド67bの引き力を左連動ロッド67dに対してはこれを押し操作する操作力に変換して伝達し、右連動ロッド67eに対してはこれを引き操作する操作力として伝達する。
【0074】
すなわち、左右前輪1a,1bが左向きと右向きのいずれに操向操作されても、直進向きからの操向角度が前記設定操向角度未満であれば、操向用連動機構67が左第2操作アーム66aも右第2操作アーム66bも図8に示す第1操作位置Dに操作して左第2操向操作軸65aも右第2操向操作軸65bも直進位置に操作する。すると、左右いずれのクラッチブレーキ装置CBL,CBRもクラッチ部40が入りでブレーキ部50が切りの通常走行状態になり、後車輪11a,11bを駆動する。
左右前輪1a,1bが左向きに前記設定操向角度以上に操向操作されると、ステアリングハンドル68の回動操作によって揺動操作されるピットマンアーム69aの揺動力により、操向用連動機構67が左第2操作アーム66aを第1操作位置Dから図8に示す揺動方向Eに揺動操作して左第2操向操作軸65aを旋回位置に回動操作する。これにより、左側のクラッチブレーキ装置CBLは、クラッチ部40が切りの旋回状態になり、左後車輪11aを遊転状態にする。このとき、右連動ロッド67eが押し操作されて右第2操作アーム66bが第1操作位置Dから揺動方向Eとは反対方向に揺動操作されても、右第2操向操作軸66bは、後述する操作構造に起因して右クラッチブレーキ装置CBRのクラッチ部40を入りに維持する。
左右前輪1a,1bが右向きに前記設定操向角度以上に操向操作されると、ステアリングハンドル68の回動操作によって揺動操作されるピットマンアーム69aの揺動力により、操向用連動機構67が右第2操作アーム66bを第1操作位置Dから揺動方向Eに揺動操作して右第2操向操作軸65bを旋回位置に回動操作する。これにより、右側のクラッチブレーキ装置CBRは、クラッチ部40が切りの旋回状態になり、右後車輪11bを遊転状態にする。このとき、左連動ロッド67dが押し操作されて左第2操作アーム66aが第1操作位置Dから揺動方向Eとは反対方向に揺動操作されても、左第2操向操作軸66aは、後述する操作構造に起因して左クラッチブレーキ装置CBLのクラッチ部40を入りに維持する。
左右前輪1a,1bが左向きと右向きのいずれに操向操作される場合も、左右前輪1a,1bの操向角度が前記設定操向角度を越えて増大していくと、第2操作アーム66a,66bの揺動スロトークが増大していくが、左第2操向操作軸65aも右第2操向操作軸65bも、後述する操作構造に起因してクラッチブレーキ装置CBL,CBRのクラッチ部40を切りに維持する。
【0075】
つまり、畦際などにおいて車体を旋回させる際、ステアリングハンドル68を回転操作して前車輪1a,1bを前記設定操向角度以上に操向操作する。すると、前記操向用連動機構67の作用により、左右のクラッチブレーキ装置CBL,CBRのうちの一方のクラッチ部40が入りに維持されながら他方のクラッチ部40が自ずと切りに切り換わり、旋回外側に位置する後車輪2a,2bが駆動状態に維持されながら旋回内側に位置する後車輪2b,2aが遊転状態になり、車体が前車輪1a,1bの操向操作だけで旋回させるよりも小半径で旋回していく。また、前車輪1a,1bを前記設定操向角度未満までしか操向操作しない場合など必要に応じて左右のブレーキペダル64a,64bのうちの旋回内側に位置する後車輪2a,2bに対応する方のブレーキペダル64a,64bを所望の操作位置まで踏み込み操作する。すると、旋回外側に位置するクラッチブレーキ装置CBL,CBRが前記通常走行状態に維持されてその後車輪2a,2bが駆動状態に維持されながら、旋回内側に位置するクラッチブレーキ装置CBR,CBLが前記緩旋回状態又は急旋回状態に切り換わってその後車輪2b,2aが遊転状態又は制動状態になり、車体が前車輪1a,1bの操向操作だけで旋回させるよりも小半径で、しかも緩旋回又は急旋回で旋回していく。
【0076】
尚、前車輪1a,1bの操向操作に連動してクラッチブレーキ装置CBL,CBRのクラッチ部40が切り換わるように、前記操向検出部70に連結する側の連動ロッド67bを、クラッチブレーキ装置CBL,CBRに連結する側の両連動ロッド67d,67eに連動させる入り状態と、前車輪1a,1bを設定操向角度以上に操向操作してもクラッチブレーキ装置CBL,CBRのクラッチ部40が切れないように、前記連動ロッド67bの前記両連動ロッド67d,67eに対する連動を断つ切り状態とに切り換え操作自在な連動切換え部を、前記連動調節部71に備えてある。
【0077】
前記右クラッチブレーキ装置CBRは詳しくは図7及び図8に示す如く構成してある。前記左クラッチブレーキ装置CBLは、図示しないが右クラッチブレーキ装置CBRと同様に構成してある。
【0078】
すなわち、左右のクラッチブレーキ装置CBL,CBRそれぞれの前記クラッチ部40は、前記減速伝動機構30の前記入力軸31のスプライン部にクラッチ操作部42aに兼用のボス部が外嵌している入力側クラッチ体42と、入力軸31に前記伝動ギヤ33を介して相対回転自在に一端側が外嵌している前記出力側クラッチ体41と、この出力側クラッチ体41と前記入力側クラッチ体42とにわたって取り付けた湿式の多板式摩擦クラッチ機構43と、出力側クラッチ体41の内部で入力軸31に外嵌するとともに入力軸31の段部によって受け止め支持されるように構成したばね受け板44と入力側クラッチ体42との間に設けたコイルスプリングで成るクラッチばね45とによって構成してあるとともに、前記クラッチ操作部42aによって切り換え操作するように構成してある。
【0079】
すなわち、入力側クラッチ体42の前記ボス部が入力軸31の前記スプライン部に摺動及び一体回転自在に係合している。これにより、クラッチ操作部42aと入力側クラッチ体42とは、入力軸31に摺動かつ一体回動自在に支持されている。入力側クラッチ体42は、クラッチばね45によってばね受け板44から離れる側に摺動付勢されてクラッチ機構43の各プレートを出力側クラッチ体41の受止め部41aに押圧付勢し、クラッチ機構43を入り側に付勢している。
【0080】
したがって、クラッチ操作部42aをクラッチばね45の付勢力によってばね受け板44から離れる側に摺動させると、クラッチ機構43がクラッチばね45による付勢力のために入りになり、入力側クラッチ体42と出力側クラッチ体41とを一体回動するように連動させる。これにより、クラッチ部40は、入力軸31の回動力を伝動ギヤ33に伝達することによって後車軸11a,11bに回動力を伝達するように入りになる。
【0081】
クラッチ操作部42aをクラッチばね45に抗してばね受け板44の方に摺動させるとクラッチ機構43が切りになり、入力側クラッチ体42と出力側クラッチ体41とを相対回動するように両クラッチ体42,41の連動を解除する。これにより、クラッチ部40は、入力軸31から伝動ギヤ33への伝動を断つことによって後車軸11a,11bへの伝動を断つように切りになる。
【0082】
左右のクラッチブレーキ装置CBL,CBRそれぞれの前記ブレーキ部50は、サイド伝動ケース部16の内面側に設けたプレート支持部16aと前記出力側クラッチ体41とにわたって取り付けた湿式の多板式摩擦ブレーキ機構51と、前記プレート支持部16aにリング部材を取り付けて備えさせた固定部52と、前記クラッチ操作部42aにベアリング53を介して相対回転自在に支持されるように取り付けた回転体で成るクラッチブレーキ操作部54とによって構成してあるとともに、このクラッチブレーキ操作部54によって切り換え操作するように構成してある。
【0083】
すなわち、クラッチブレーキ操作部54の一端側に、ブレーキ機構51のための操作部54aを備えさせてある。クラッチブレーキ操作部54は、クラッチ操作部42aと共に入力軸31に沿って移動するように前記ベアリング53を介してクラッチ操作部42aに係合しており、前記クラッチばね45によって前記固定部52から離れる側に摺動付勢されている。
【0084】
したがって、クラッチブレーキ操作部54をクラッチばね45に抗して固定部52の方に摺動させると、このクラッチブレーキ操作部54はベアリング53を介してクラッチ操作部42aをばね受け板44の方に摺動操作し、クラッチ操作部42aを介してクラッチ部40を切りに操作する。この位置からさらにクラッチブレーキ操作部54をクラッチばね45に抗して固定部52の方に摺動させると、このクラッチブレーキ操作部54は前記操作部54aによってブレーキ機構51の各プレートを固定部52に押圧操作し、ブレーキ機構51を出力側クラッチ体41に摩擦ブレーキを掛けるように入りに操作する。これにより、ブレーキ部50は、出力側クラッチ体41を介して伝動ギヤ33に摩擦ブレーキを掛けることによって後車軸11a,11bに摩擦ブレーキを掛けるように入りになる。
【0085】
この状態からクラッチブレーキ操作部54をクラッチばね45によって固定部52から離れる側に摺動させると、前記操作部54aによるブレーキ機構51の固定部52に対する押圧を解除し、ブレーキ機構51を出力側クラッチ体41に対するブレーキ作用を解除するように切りに操作する。これにより、ブレーキ部50は、出力側クラッチ体41を介しての伝動ギヤ33に対するブレーキ作用を解除することによって後車軸11a,11bに対するブレーキ作用を解除するように切りになる。この位置からさらにクラッチブレーキ操作部54をクラッチばね45によって固定部52から離れる側に摺動させると、クラッチ操作部42をクラッチばね45によってばね受け板44から離れる側に摺動させ、クラッチ部40を入りに操作する。
【0086】
右側の第2操向操作軸65bは、図7及び図8に示す操作構造に基づいて右クラッチブレーキ装置CBRのクラッチ部40を操作する。前記左側の第2操向操作軸65aは、図示しないが右側の第2操向操作軸65bと同様の操作構造に基づいて左クラッチブレーキ装置CBLのクラッチ部40を操作する。
すなわち、第2操向操作軸65a,65bそれぞれのサイド伝動ケース部16の内部に位置する端部に、前記クラッチ操作部42aを操作するための図8に示す如き形状の回転カム部46を備えさせてある。この回転カム部46は、第2操向操作軸65a,65bと一体形成してあるため、第2操向操作軸65a,65bと一体回動する。前記回転カム部46と前記クラッチ操作部42aとの間に配置した中間筒体47、この中間筒体47と前記クラッチ操作部42aとの間に配置したスラストカラー48のそれぞれを、入力軸31に相対回転かつ摺動自在に外嵌させてある。
【0087】
つまり、前記第2操作アーム66a,66bが前記第1操作位置Dに操作されて第2操向操作軸65a,65bを直進位置に操作すると、回転カム部46の周面カムのうちの回転カム部46の回転軸芯である第2操向操作軸65a,65bの回転軸芯Yから小距離にあるカム部分が中間筒体47に対向する。これにより、回転カム部46は、クラッチ操作部42aがクラッチばね45によってばね受け板44から離れる方向に摺動操作されることを可能にすることによって、クラッチ操作部42aをクラッチ部40が入りになる位置に操作する。
【0088】
前記第2操作アーム66a,66bが前記第1操作位置Dから揺動方向Eに操作されて第2操向操作軸65a,65bを旋回位置に操作すると、回転カム部46の周面カムのうちの前記回転軸芯Yから大距離にあるカム部分が中間筒体47に対向して押圧作用する。これにより、回転カム部46は、クラッチ操作部42aの回転が回転カム部46に伝わりにくいように中間筒体47及びスラストカラー48を介してクラッチ操作部42aをクラッチばね45に抗してクラッチ部40が切りになる位置に摺動操作する。クラッチ操作部42aとクラッチブレーキ操作部54とは一体に摺動するが、回転カム部46は、クラッチ操作部42aの摺動ストロークがクラッチ部40を切りするに足るストロークに達しても、クラッチブレーキ操作部54がブレーキ部50を入りに操作するに足るストロークには達しないようにクラッチ操作部42aを摺動操作するべく形成してある。これにより、第2操向操作軸65a,65bは、クラッチ部40とブレーキ部50のうちのクラッチ部40のみを操作する。
【0089】
連動ロッド67d,67eが押し操作されて第2操作アーム66a、66bが第1操作位置Dから揺動方向Eとは反対方向に揺動操作された場合、回転カム部46の周面カムのうちの前記回転軸芯Yから小距離にあるカム部分が中間筒体47に対向し、第2操向操作軸66a,66bは、クラッチ部40を入りに維持する。左右前輪1a,1bの操向角度が前記設定操向角度を越えて増大して第2操向操作アーム66a,66bの揺動スロトークが増大していく場合、回転カム部46の周面カムのうちの前記回転軸芯Yから大距離にあるカム部分が中間筒体47に対向して押圧操作を維持し、第2操向操作軸65a,65bがクラッチ部40を切りに維持する。
【0090】
前記右側の第1操向操作軸61bは、図7及び図8に示す操作構造に基づいて右クラッチブレーキ装置CBRのクラッチ部40及びブレーキ部50を操作する。左側の第1操向操作軸61aは、図示しないが、右側の第1操向操作軸61bと同様の操作構造示に基づいて左クラッチブレーキ装置CBLのクラッチ部40及びブレーキ部50を操作する。
すなわち、前記左右の第1操向操作軸61a,61bそれぞれのサイド伝動ケース部16の内部に位置する端部に、前記クラッチブレーキ操作部54を操作するためのフォーク55を一体回動自在に取り付けてある。
前記第1操作アーム62a,62bが前記第1操作位置Aに操作されて第1操向操作軸61a,61bを直進位置に操作すると、フォーク55は、図8に示す直進位置になってクラッチブレーキ操作部54がクラッチばね45によってブレーキ切り側に摺動操作されることを可能にすることにより、クラッチブレーキ操作部54をクラッチ部40が入りになり、ブレーキ部50が切りになる位置に操作する。
【0091】
前記第1操作アーム62a,62bが前記第2操作位置Bに操作されて第1操向操作軸61a,61bを第1操向位置に操作すると、フォーク55は、直進位置からブレーキ機構51の方に揺動した第1操向位置になってクラッチブレーキ操作部54をクラッチ部40が切りになり、ブレーキ部50が切りになる位置にクラッチばね45に抗して摺動操作する。
【0092】
前記第1操作アーム62a,62bが前記第3操作位置Cに操作されて第1操向操作軸61a,61bを第2操向位置に操作すると、フォーク55は、前記第1操向位置からさらにブレーキ機構51の方に揺動した第2操向位置になってクラッチブレーキ操作部54をクラッチ部40が切りになり、ブレーキ部50が入りになる位置にクラッチばね45に抗して摺動操作する。
【0093】
右側の第2操向操作軸65bは、前記入力軸31に対して図8に示す如く配置して取り付けてある。左側の第2操向操作軸65aは、図示しないが右側の第2操向操作軸65bと同様に前記入力軸31に対して配置して取り付けてある。
すなわち、左右の第2操向操作軸65a,65bそれぞれは、この第2操向操作軸65a,65bの軸芯Yに沿う方向視において第2操向操作軸65a,65bの軸芯Yが前記入力軸31の軸芯に直交する状態で入力軸31に重なる配置にしてサイド伝動ケース部16に取り付けてある。これにより、クラッチ操作部42aから回転カム部46に作用する操作反力に起因する第2操向操作軸65a,65bのサイド伝動ケース部16に対するこじれを抑制して第2操向操作軸65a,65bがスムーズに回動するようにしながら、第2操向操作軸65a,65bを回動操作できる。
【0094】
図7〜図9に示すように、右クラッチブレーキ装置CBRにおいて、第2操向操作軸65bのサイド伝動ケース部16の内部に位置する端部に、前記フォーク55に対する当たり部Sを備えさせるとともに、フォーク55が前記直進位置からクラッチブレーキ操作部54から離れる側に揺動していくに伴い、前記当たり部Sがフォーク55の一対のアーム部の一方に当接して第1操向操作軸61bの回動限界を設定するように構成してある。図示しないが、左クラッチブレーキ装置CBLの第2操向操作軸65aにも、右クラッチブレーキ装置CBRの第2操向操作軸65bの前記当たり部Sと同様に構成した当たり部を備えさせてある。すなわち、後輪駆動ケースRKを組み立てる前など、ペダル用連動機構63a,63bを連結しておらず、第1操向操作軸61a,61bが自由にフォーク55がクラッチブレーキ操作部54から離れる側に回動する際の回動限界が第2操向操作軸65a,65bによって設定され、第1操向操作軸61a,61bやこの第1操向操作軸61a,61bから延出する第1操作アーム62a,62bが大幅に回動することを防止されるようにしてある。
【0095】
図7〜図9に示すように、右クラッチブレーキ装置CBRにおいて、クラッチブレーキ操作部54のブレーキ操作部54aが位置する側とは反対側の端部に、前記フォーク55の一対の基部55aに各別に当接してストッパー作用する当たり部54bを備えさせてあるとともに、両当たり部54b,54bは、第1操向操作軸61bがブレーキ部50を入りに操作する回動位置から、第2操向操作軸65bの前記ストッパーSによって設定される回動限界までのいかなる回動位置に位置しても、フォーク55に対して互い反対方向にストッパー作用して、フォーク55のサイド伝動ケース部16に対する第1操向操作軸61bの軸芯Xに沿う方向での位置決めを行うように構成してある。第1操向操作軸61bの段部がフォーク55の一方の基部55aに位置決め作用し、第1操向操作軸61bに係止している位置決めリング56がフォーク55の他方の基部55aに位置決め作用することにより、第1操向操作軸61bとフォーク55とは、第1操向操作軸61bの軸芯Xに沿う方向で相対的に位置ずれしないように連結している。これにより、前記当たり部54bは、第1操向操作軸61bがこれの軸芯方向にサイド伝動ケース部16に対して位置ずれしたり、サイド伝動ケース部16から抜け外れないように、第1操向操作軸61bの移動規制を行っている。図示しないが、左クラッチブレーキ装置CBLのクラッチブレーキ操作部54にも、右クラッチブレーキ装置CBRのクラッチブレーキ操作部54の前記当たり部54bと同様に構成した当たり部を備えさせてある。
【0096】
[別実施形態]
田植機以外に、稲苗以外を移植対象とする各種の移植機、トラクターなどにも本発明は適用できるのであり、これらの車両を総称して農作業車と呼称する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 施肥装置付き乗用型田植機の全体の側面図
【図2】 左右後輪のクラッチブレーキ装置の操作構造を示す平面図
【図3】 後輪駆動ケースの入力部での断面図
【図4】 後輪駆動ケースの取付け部での断面図
【図5】 ローリングスプリング配設部の後面図
【図6】 サイド伝動ケース部の断面図
【図7】 クラッチブレーキ装置の断面図
【図8】 クラッチブレーキ装置の操作部の平面図
【図9】 第1操向操作軸のフォークの断面図
【符号の説明】
11a 左後車軸
11b 右後車軸
15 センター伝動ケース部
16 サイド伝動ケース部
24 センター伝動ケース部の入力軸
30 減速伝動機構
31 減速伝動機構の入力軸
46 回転カム部
47 中間筒体
48 スラストカラー
55 フォーク
61a,61b 第1操作軸
63a,63b ペダル用連係機構
64a,64b ブレーキペダル
65a,65b 第2操作軸
67 操向用連動機構
68 ステアリングハンドル
CBL 左クラッチブレーキ装置
CBR 右クラッチブレーキ装置
RK 後輪駆動ケース
S 当たり部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a farm vehicle traveling apparatus provided with a left clutch brake device that acts on a left rear axle and a right clutch brake device that acts on a right rear axle.
[0002]
[Prior art]
In the farm work vehicle, the right or left clutch brake device acting on the rear axle located on the outer turning side of the left clutch brake device and the right clutch brake device is in a state in which the clutch portion is inserted and the brake portion is turned off. Operate and operate the right or left clutch brake device that acts on the rear axle located inside the turn so that either the clutch part or the brake part is disengaged, or the clutch part is disengaged and the brake part is on As a result, the rear wheel inside the turning is in a free-wheeling state or a braking state, and the vehicle body can be turned with a small turning radius.
[0003]
[0004]
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
[0006]
[0007]
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The configuration of the invention according to
[0009]
[Structure of the invention according to claim 1]
A rear wheel drive case having an input shaft and right and left rear axles is provided with a left clutch brake device acting on the left rear axle and a right clutch brake device acting on the right rear axle. Center transmission case with input shaft pivotable, left side transmission case with left rear axle connected to the left end of center transmission case, and center transmission case with right rear axle And a right side transmission case connected to the right end of the rear wheel drive case. The left side transmission case portion has first and second operation shafts for operating the left clutch brake device, and the first and second operation shafts for operating the right clutch brake device are provided on the right side transmission case. In preparation for the departmentThe first operating shaft and the brake pedal are linked by a pedal interlocking mechanism, and the second operating shaft and the steering handle are linked by a steering interlocking mechanism different from the pedal interlocking mechanism.
The brake part of the left clutch brake device is operated by the operation of the first operating shaft provided in the left side transmission case part accompanying the depression of the brake pedal, and the left side part accompanying the turning operation of the steering handle is operated. By operating the second operating shaft provided in the side transmission case portion, the clutch portion is operated with the brake portion of the left clutch brake device being inactive.
The brake part of the right clutch brake device is operated by the operation of the first operating shaft provided in the right side transmission case part when the brake pedal is depressed, and the right side part when the steering handle is turned. The clutch is operated by operating the second operating shaft provided in the side transmission case part while the brake part of the right clutch brake device remains inactive..
[0010]
[0011]
[0012]
[0013]
[0014]
[0015]
[0016]
[0017]
[0018]
[0019]
[0020]
[0021]
[0022]
[0023]
[0024]
[0025]
[0026]
[0027]
[0028]
[0029]
Claim 2The configuration, operation, and effect of the invention according to the present invention are as follows.
[0030]
[Claim 2Of Invention by]
Claim 1The power transmission of the input shaft of the center transmission case portion is provided with a speed reduction transmission mechanism that transmits power to the left rear axle and a speed reduction transmission mechanism that transmits power to the right rear axle, and an intermediate cylinder and an input shaft of the speed reduction transmission mechanism are provided. The thrust collar is externally fitted so as to be relatively rotatable and slidable. The intermediate cylinder and the thrust collar are slid by the rotating cam portion of the second operating shaft, and the clutch portions of the right and left clutch brake devices are operated.
[0031]
[Claim 2Effect of Invention by]
When the clutch part of the right and left clutch brake devices rotates integrally with the input shaft, friction occurs between the rotating cam part and the clutch operating part when the rotating cam part of the second operating shaft comes into direct contact with the clutch part. To do. On the other hand, since the intermediate cylinder and the thrust collar are interposed between the rotating cam portion and the clutch portion, the rotation of the clutch portion is not easily transmitted to the intermediate cylinder, and friction is hardly generated in the rotating cam portion. The operating force by the rotating cam portion is transmitted to the clutch portion.
[0032]
[Claim 2Effect of invention by]
Even if the clutch part rotates together with the input shaft, the friction caused by this rotation is unlikely to occur in the rotating cam part, and the rotating cam part is not easily worn out, so that the clutch part can be operated with high precision over a long period of time. Obtained in excellent condition.
[0033]
[0034]
[0035]
[0036]
[0037]
Claim 3The configuration, operation, and effect of the invention according to the present invention are as follows.
[0038]
[Claim 3Of Invention by]
[0039]
[Claim 3Effect of Invention by]
When the first operating shaft rotates to the side where the fork separates from the brake portion, the fork comes into contact with the contact portion of the second operating shaft. Then, the second operation shaft sets a rotation limit so that the first operation shaft does not rotate any more.
[0040]
[Claim 3Effect of invention by]
Even if the first operating shaft rotates freely and the fork rotates away from the brake part, the rotation limit is set by the second operating shaft, and the first operating shaft rotates significantly. Can be prevented.
[0041]
[0042]
[0043]
[0044]
[0045]
[0046]
[0047]
[0048]
[0049]
[0050]
[0051]
[0052]
[0053]
[0054]
[0055]
[0056]
[0057]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
As shown in FIG. 1, the vehicle is self-propelled by a wheel-type traveling device having a pair of left and right
[0058]
That is, the
[0059]
In addition to the
[0060]
As shown in FIGS. 2, 3, etc., a left
[0061]
As shown in FIG. 2, FIG. 3, etc., the rear wheel drive case RK is made of a sheet metal bent in a cylindrical shape and has a connecting
[0062]
As shown in FIGS. 4 and 5, a pair of left and right case side
[0063]
In other words, even if one of the left and right
[0064]
As shown in FIGS. 3 and 6, the center
[0065]
The speed
[0066]
That is, the rotational power of the rotary transmission shaft 11 is transmitted to the
[0067]
As shown in FIG. 3, both the
[0068]
As shown in FIG. 2, the left clutch brake device CBL acting on the left
[0069]
That is, when the
[0070]
As shown in FIG. 2, the left first steering is applied to the upper end of the left
[0071]
The
[0072]
The
[0073]
The interlocking
[0074]
That is, regardless of whether the left and right
When the left and right
When the left and right
When the left and right
[0075]
That is, when the vehicle body is turned at the time of leaning, the
[0076]
The interlocking
[0077]
The right clutch brake device CBR is constructed as shown in detail in FIGS. Although not shown, the left clutch brake device CBL is configured in the same manner as the right clutch brake device CBR.
[0078]
That is, the
[0079]
That is, the boss portion of the input side
[0080]
Therefore, when the
[0081]
When the
[0082]
The
[0083]
That is, an
[0084]
Therefore, when the clutch
[0085]
When the clutch
[0086]
The right second
That is, a
[0087]
That is, when the
[0088]
When the
[0089]
When the interlocking
[0090]
The right first
That is, a
When the
[0091]
When the
[0092]
When the
[0093]
The right second
That is, each of the left and right second
[0094]
As shown in FIGS. 7 to 9, in the right clutch brake device CBR, a contact portion S with respect to the
[0095]
As shown in FIGS. 7 to 9, in the right clutch brake device CBR, each of the pair of
[0096]
[Another embodiment]
In addition to rice transplanters, the present invention can also be applied to various transplanters, tractors, and the like for transplanting other than rice seedlings. These vehicles are collectively referred to as farm vehicles.
[Brief description of the drawings]
[Fig. 1] Side view of the entire riding rice transplanter with fertilizer application
FIG. 2 is a plan view showing an operation structure of a clutch brake device for left and right rear wheels.
FIG. 3 is a cross-sectional view at the input portion of the rear wheel drive case.
FIG. 4 is a cross-sectional view of the mounting portion of the rear wheel drive case
FIG. 5 is a rear view of the rolling spring arrangement part.
FIG. 6 is a cross-sectional view of a side transmission case
FIG. 7 is a sectional view of a clutch brake device.
FIG. 8 is a plan view of the operation part of the clutch brake device.
FIG. 9 is a sectional view of the fork of the first steering operation shaft.
[Explanation of symbols]
11a Left rear axle
11b Rear right axle
15 Center transmission case
16 Side transmission case
24 Input shaft of center transmission case
30 Deceleration transmission mechanism
31 Input shaft of deceleration transmission mechanism
46 Rotating cam
47 Intermediate cylinder
48 Thrust color
55 forks
61a, 61b first operation axis
63a, 63b Pedal linkage mechanism
64a, 64b Brake pedal
65a, 65b second operation axis
67 Steering interlock mechanism
68 Steering handle
CBL Left clutch brake device
CBR Right clutch brake device
RK rear wheel drive case
S per part
Claims (3)
前記入力軸を回動自在に備えたセンター伝動ケース部と、前記左後車軸を備えてセンター伝動ケース部の左端側に連結された左側のサイド伝動ケース部と、前記右後車軸を備えてセンター伝動ケース部の右端側に連結された右側のサイド伝動ケース部とを備えて、前記後輪駆動ケースを構成すると共に、
前記左クラッチブレーキ装置を操作する為の第1及び第2操作軸を、前記左側のサイド伝動ケース部に備え、前記右クラッチブレーキ装置を操作する為の第1及び第2操作軸を、前記右側のサイド伝動ケース部に備えて、
前記第1操作軸とブレーキペダルとをペダル用連動機構で連係し、前記第2操作軸とステアリングハンドルとを前記ペダル用連動機構とは別の操向用連動機構で連係して、
前記ブレーキペダルの踏み込み操作に伴なう前記左側のサイド伝動ケース部に備えられた第1操作軸の作動によって、前記左クラッチブレーキ装置のブレーキ部が操作され、前記ステアリングハンドルの回動操作に伴なう前記左側のサイド伝動ケース部に備えられた第2操作軸の作動によって、前記左クラッチブレーキ装置のブレーキ部を非作動にしたままでクラッチ部が操作されるように構成し、
前記ブレーキペダルの踏み込み操作に伴なう前記右側のサイド伝動ケース部に備えられた第1操作軸の作動によって、前記右クラッチブレーキ装置のブレーキ部が操作され、前記ステアリングハンドルの回動操作に伴なう前記右側のサイド伝動ケース部に備えられた第2操作軸の作動によって、前記右クラッチブレーキ装置のブレーキ部を非作動にしたままでクラッチ部が操作されるように構成してある農作業車の走行装置。In a rear wheel drive case having an input shaft and right and left rear axles, a left clutch brake device that acts on the left rear axle, and a right clutch brake device that acts on the right rear axle,
A center transmission case portion provided with the input shaft rotatably, a left side transmission case portion provided with the left rear axle and connected to a left end side of the center transmission case portion, and a center provided with the right rear axle. A right side transmission case portion connected to the right end side of the transmission case portion, and constituting the rear wheel drive case,
The left side transmission case portion includes first and second operation shafts for operating the left clutch brake device, and the first and second operation shafts for operating the right clutch brake device are provided on the right side. In preparation for the side transmission case
The first operating shaft and the brake pedal are linked by a pedal interlocking mechanism, and the second operating shaft and the steering handle are linked by a steering interlocking mechanism different from the pedal interlocking mechanism,
The brake part of the left clutch brake device is operated by the operation of the first operating shaft provided in the left side transmission case part accompanying the depression of the brake pedal, and the steering handle is turned. Thus, the operation of the second operating shaft provided in the left side transmission case portion is configured such that the clutch portion is operated with the brake portion of the left clutch brake device being inactive,
The brake part of the right clutch brake device is operated by the operation of the first operating shaft provided in the right side transmission case part accompanying the depression of the brake pedal, and the steering handle is turned. A farm vehicle configured to operate the clutch portion while the brake portion of the right clutch brake device is inactivated by the operation of the second operating shaft provided in the right side transmission case portion on the right side. Traveling device.
前記第2操作軸の回転カム部により中間筒体及びスラストカラーが摺動操作されて、前記右及び左クラッチブレーキ装置のクラッチ部が操作されるように構成してある請求項1に記載の農作業車の走行装置。 The center transmission case portion includes a reduction transmission mechanism that transmits the power of the input shaft to the left rear axle and a reduction transmission mechanism that transmits the power to the right rear axle, and the intermediate cylinder and the thrust collar are relative to the input shaft of the reduction transmission mechanism. Rotate and slide freely,
The farm work according to claim 1, wherein the intermediate cylinder and the thrust collar are slid by the rotating cam portion of the second operation shaft, and the clutch portions of the right and left clutch brake devices are operated. Car travel device.
前記右及び左クラッチブレーキ装置のブレーキ部から離れる側へのフォークの揺動に対し、前記フォークに当接することにより第1操作軸の回動限界を設定する当たり部を、前記第2操作軸に備えてある請求項1又は2に記載の農作業車の走行装置。 A fork for operating the brake portions of the right and left clutch brake devices is provided on the first operating shaft;
With respect to the swing of the fork to the side away from the brake part of the right and left clutch brake devices, a contact part that sets the rotation limit of the first operation shaft by contacting the fork is defined as the second operation shaft. The traveling apparatus of the agricultural work vehicle of Claim 1 or 2 provided .
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