JP4116241B2 - パルスデータ生成方法、シェイプデータ生成方法、パルスデータ生成装置、シェイプデータ生成装置及び送信パルス信号生成装置 - Google Patents

パルスデータ生成方法、シェイプデータ生成方法、パルスデータ生成装置、シェイプデータ生成装置及び送信パルス信号生成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線及び有線の伝送路に送出される送信パルス信号を生成する送信パルス信号生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えばレーダ装置にあっては、送信パルス信号を以下に示す3つの方法のいずれかで生成している。
(1)信号発生源の出力を方形ステップ波状にスイッチングし、送信パルス信号の送信期間でONとし、それ以外の期間でOFFとする方法。
(2)送信パルス信号の打ち出し期間とそれ以外の期間で送信レベルを変化させる方法。
(3)ミキサを用いて送信パルス信号をステップ状の波形信号と乗算してシェイプする方法。
【0003】
(1)の方法は、信号をスイッチング出力することで送信パルス信号を生成する方法であり、信号発生源の出力に対し、時間領域で方形ステップ状の信号を乗じた場合に等しいと言える。この方法は、スイッチON/OFFの信号の急激な変化により、送信信号の基本周波数成分(メインローブ)を中心に、広範囲に渡ってレベルの高いサイドローブが発生してしまうという問題を有している。
【0004】
(2)の方法は、信号出力期間において、方形ステップ波状で表現される2値のスイッチングを行うのではなく、信号を送信する期間で送信レベルを変化させることで、サイドローブを低減する方法である。一般的には、デジタル処理により、送信パルスの波形データに台形状のデータと乗じるという方法をとっている。(1)の方法によるスイッチングの場合に比べると、メインローブから遠いサイドローブのレベルを低減できるが、まだまだ高いレベルでサイドローブが存在する。
【0005】
(3)の方法は、ミキサを用いて送信パルスにステップ状の波形信号を乗じる方法であるが、この方法では位相の変化が激しいだけでなく、シェイプ出力にオーバーシュート及びアンダーシュートを生じてしまう。このため、オーバーシュートとアンダーシュートが生じた部分の余分な時間成分や周波数成分も持ってしまう。
【0006】
図49に(1)の方法によりバースト信号を方形ステップ波で切り出した波形図(図50は図49のバースト成分を拡大して示す波形図)、図51に(2)の方法によりバースト信号を台形ステップ波で切り出した波形図(図52は図51のバースト成分を拡大して示す波形図)を示す。
【0007】
上記の例において、それぞれの時間領域データをFFT処理して周波数分布を計測した結果を図53〜図55に示す。図53は方形ステップ波(実線)及び台形ステップ波(点線)の時間領域波形、図54は各ステップ波に対応する周波数分布、図55は図54の30[MHz]付近を拡大して示す周波数特性図を示している。これらの図から明らかなように、いずれのステップ波でも、メインとする周波数以外にも広範囲に渡って周波数成分が分布しており、サイドローブの抑圧は十分になされていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
以上述べた従来のレーダ装置等における送信パルス信号生成装置では、どれも「時間領域から波形を作る」という前提での考え方を行っていた。結果はどの方法もサイドローブを抑えきれず、メインローブの周波数成分をうまくとりだせていない。このことは、レーダ装置の送信パルスに限らず、無線または有線の伝送路におけるデータ等の送信パルス全般にいえることである。
【0009】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、サイドローブが十分に低減され、理想的な周波数成分を持つ送信パルス信号を生成することのできる送信パルス信号生成装置と、この装置に用いられるパルスデータ生成方法/装置、シェイプデータ生成方法/装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明に係るパルスデータ生成方法、シェイプデータ生成方法、パルスデータ生成装置、シェイプデータ生成装置及び送信パルス信号生成装置は、以下のような特徴的構成を備える。
【0011】
(1)本発明に係るパルスデータ生成方法は、周波数領域で送信パルス信号の波形データに窓関数データを乗じることで、メインとなる周波数成分を切り出すと共に不要なサイドローブをゼロ状態とする理想周波数領域の波形データを生成し、これをフーリエ逆変換することで時間領域の波形データにしてパルスデータを生成することを特徴とする。
【0012】
(2)具体的には、送信パルス信号の基本波形データを作成する第1の手順と、この第1の手順で作成された基本波形データをフーリエ変換により周波数領域の波形データに置き換える第2の手順と、この第2の手順で得られたフーリエ変換後の波形データに予め決められた条件に合致するカーブを持つ窓関数データを乗算する第3の手順と、この第3の手順で得られた波形データをフーリエ逆変換して時間領域の波形データに置き換える第4の手順とを具備することを特徴とする。
【0013】
(3)(1)または(2)において、前記窓関数は、方形窓、ハミング窓、ハニング窓、ガウス窓、ブラックマンハリス窓のいずれかであることを特徴とする。
【0014】
(4)本発明に係るシェイプデータ生成方法は、送信パルス信号の送信幅相当の方形ステップ波データをフーリエ変換により周波数領域の波形データに変換し、先頭を頂点とした窓関数データを乗じて理想周波数領域のシェイプデータを生成し、これをフーリエ逆変換することで時間領域のシェイプデータを生成することを特徴とする。
【0015】
(5)具体的には、送信パルス信号の送信幅相当の方形ステップ波データを作成する第1の手順と、この第1の手順で作成された波形データをフーリエ変換し、周波数領域の波形データに置き換える第2の手順と、この第2の手順で得られた波形データに予め決められた条件に合致する、先頭を頂点としたカーブを持つ窓関数を乗じて周波数成分を切り出す第3の手順と、この第3の手順で得られた周波数領域の波形データをフーリエ逆変換し、時間領域の波形データに置き換えることでシェイプデータを生成する第4の手順とを具備することを特徴とする。
【0016】
(6)(4)または(5)において、前記窓関数は、方形窓、ハミング窓、ハニング窓、ガウス窓、ブラックマンハリス窓のいずれかであることを特徴とする。
【0017】
(7)本発明に係るパルスデータ生成装置は、周波数領域で送信パルス信号の波形データに窓関数データを乗じることで、メインとなる周波数成分を切り出すと共に不要なサイドローブをゼロ状態とする理想周波数領域の波形データを生成し、これをフーリエ逆変換することで時間領域の波形データにしてパルスデータを生成することを特徴とする。
【0018】
(8)具体的には、送信パルス信号の基本波形データを作成する基本波形データ作成部と、この基本波形データ作成部で作成された基本波形データをフーリエ変換により周波数領域の波形データに置き換えるフーリエ変換部と、このフーリエ変換部で得られた波形データに予め決められた条件に合致するカーブを持つ窓関数データを乗算する窓関数乗算部と、この窓関数乗算部で得られた波形データをフーリエ逆変換して時間領域の波形データに置き換えるフーリエ逆変換部とを具備することを特徴とする。
【0019】
(9)(7)または(8)において、前記窓関数は、方形窓、ハミング窓、ハニング窓、ガウス窓、ブラックマンハリス窓のいずれかであることを特徴とする。
【0020】
(10)本発明に係るシェイプデータ生成装置は、送信パルス信号の送信幅相当の方形ステップ波データをフーリエ変換により周波数領域の波形データに変換し、先頭を頂点とした窓関数データを乗じて理想周波数領域の波形データを生成し、これをフーリエ逆変換することで時間領域の波形データにしてシェイプデータを生成することを特徴とする。
【0021】
(11)具体的には、送信パルス信号の送信幅相当の方形ステップ波データを作成する方形ステップ波データ作成部と、この方形ステップ波データ作成部で作成された波形データをフーリエ変換し、周波数領域の波形データに置き換えるフーリエ変換部と、このフーリエ変換部で得られた波形データに予め決められた条件に合致する、先頭を頂点としたカーブを持つ窓関数を乗じて周波数成分を切り出す窓関数乗算部と、この窓関数乗算部で得られた周波数領域の波形データをフーリエ逆変換し、時間領域の波形データに置き換えることでシェイプデータを生成するフーリエ変換部とを具備することを特徴とする。
【0022】
(12)(10)または(11)において、前記窓関数は、方形窓、ハミング窓、ハニング窓、ガウス窓、ブラックマンハリス窓のいずれかであることを特徴とする。
【0023】
(13)本発明に係る送信パルス信号生成装置は、周波数領域で送信パルス信号の波形データに窓関数データを乗じることで、メインとなる周波数成分を切り出すと共に不要なサイドローブをゼロ状態とする理想周波数領域の波形データを生成し、これをフーリエ逆変換することで生成された時間領域の波形データをパルスデータとして記憶するパルスデータ記憶部と、このパルスデータ記憶部からパルス送出期間にパルスデータを読み出し、アナログ信号に変換することで送信パルス信号を生成するデジタル・アナログ変換部とを具備することを特徴とする。
【0024】
(14)または、送信パルス信号の送信幅相当の方形ステップ波データをフーリエ変換により周波数領域の波形データに変換し、先頭を頂点とした窓関数データを乗じて理想周波数領域のシェイプデータを生成し、これをフーリエ逆変換することで生成された時間領域のシェイプデータを記憶するシェイプデータ記憶部と、このシェイプデータ記憶部に記憶されたシェイプデータを時間領域で生成されるパルスデータのパルス幅に合わせて読み出し、この読み出されたシェイプデータを係数として前記パルスデータに乗算する乗算部と、この乗算部で得られたパルスデータをアナログ信号に変換することで送信パルス信号を生成するデジタル・アナログ変換部とを具備することを特徴とする。
【0025】
前述のように、従来の送信パルス信号装置で用いられるパルスデータの生成では、「時間領域から波形を作る」という前提での考え方を行っていた。これを、「周波数領域から波形を作る」という前提で考えたのが、本発明の「窓関数で周波数領域データを切り出す方法/装置」である。この方法/装置によって、周波数領域から送信パルスの波形データを生成することで、理想の周波数成分を持つ送信パルス信号を作り出すことができた。
【0026】
具体的には、周波数領域でメインとなる周波数成分を切り出し、遠方のサイドローブがゼロ状態となるような理想周波数領域のデータを作り、これをフーリエ逆変換することで時間領域のデータにしてパルスを作るという方法/装置である。できあがった時間領域のデータは、理想周波数領域のデータで描いたような周波数成分を持ったようなデータになる。つまり、メインローブのみが強調され、サイドローブをゼロとできるようなデータができあがる。また、位相についてもミキサを使用する時のような激しい変化もないことから、オーバーシュート・アンダーシュートのないきれいな波形を作り出すことができた。
【0027】
このように、本発明の方法/装置は、最も理想的なデータを作り出せるような方法/装置であると言える。
【0028】
サイドローブの低減/除去は非常に有益である。周波数領域のデータで、メインの周波数帯域にのみ周波数成分が存在するということから、送信したパルスの周波数成分を確実に取り出せるだけでなく、送信したパルス以外のパルスや、周辺の電波に影響されない、影響を与えないという特徴も持ち合わせている。これらの特徴も踏まえて、本発明の方法は、理想のパルスを作り出すことができ、単純かつ確実で効率的な方法と言える。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0030】
まず、本発明を着想した経緯について説明する。
【0031】
「ある十分に長い時間において、短い時間においてのみ信号を送信したとき(パルスで打ち出す)」のシミュレーションを行うことは、送信した原信号に対し、送信した信号を受け取る側が信号の周波数成分を解析した時、送信した信号がどのような周波数成分を含んでいるかということを検証することであり、レーダの技術そのもののシミュレーションを行ったことであると言うことができる。
【0032】
本発明は、このシミュレーションを基本としてレーダパルスの解析を行い、かつ新たに理想的なレーダパルスを作り出す研究を行うことで得られたものである。
【0033】
従来のレーダ装置における送信装置の構成を図1に示す。図1において、IF信号発振器11で発生されたIF信号は変調器12に送られ、変調信号によりパルス信号に変換される。このパルス信号は、IF/RF周波数変換部13によりRF信号に変換された後、RF信号増幅部14で増幅され、BPF(帯域通過フィルタ)15で不要な周波数成分が除去された後、電力増幅器16で電力増幅され、図示しない空中線から空間に向けて送出される。尚、図1の波線部分の装置は、有線等のように、存在しない場合もあり得る。
【0034】
ここにおいて、変調器12でパルス信号を生成する際に、前述したように、サイドローブを十分に抑圧できず、送信パルスの波形歪みにより受信パルスの周波数解析が困難となっている。
【0035】
これに対して、本発明はデジタル処理により理想的な周波数特性を持つ送信パルスを作成しようとすることを特徴とする。具体的には、図2に示すように、ROM(またはFIRフィルタ)21に予め送信パルスに合致する波形データを記憶させておき、変調信号に基づいてROM21から波形データを読み出し、D/A変換器22によりアナログ信号に変換してIF帯の送信パルスを生成する。この送信パルスはLPF(低域通過フィルタ)またはBPF23によりサンプリング周波数の折り返し成分が除去された後、図1と同様に、IF/RF周波数変換部24によりRF信号に変換され、RF信号増幅部25で増幅され、BPF26で不要な周波数成分が除去され、電力増幅器27で電力増幅され、図示しない空中線から空間に向けて送出される。
【0036】
この構成によれば、波形データが予め理想的な周波数特性を持つように設定されているため、サイドローブを十分に抑圧することが可能となり、送信パルスの波形歪みがほとんど発生せず、受信パルスの周波数解析を高精度に行えるようになる。
【0037】
ところで、送信パルスの波形データをROM等の波形メモリに記憶しておき、送信タイミングに合わせて読み出し出力することは、従来から信号生成のデジタル処理の一手法として行われている。但し、上記のように周波数特性の改善を図る従来の技術では、図3に示すように、時間領域のデータに台形や方形の係数を乗算してパルスデータを生成する。このとき、このパルスデータをフーリエ変換によって周波数領域のデータに変換した後、周波数領域で周波数成分(サイドローブなど)を解析し、その解析結果に基づいて係数の調整を行うことで、パルスデータの周波数特性の改善を図っていた。
【0038】
しかしながら、時間領域のデータに台形や方形の係数を乗じて作成したパルスデータは、前述したように、メインローブから広範囲に渡ってレベルの高いサイドローブが発生してしまう。
【0039】
そこで、本発明では、図4に示すように、周波数領域でメインローブの周波数帯以外を除去したデータを作成し、これに特定の係数を乗算してパルス化した後、フーリエ逆変換によって時間領域のデータに変換することで、パルスデータを作成する。この場合、周波数領域でメインローブの周波数帯以外の周波数成分を除去しているため、フーリエ逆変換によって時間領域に変換されたデータには、サイドローブはほとんど残らない。
【0040】
一方、サイドローブを低減する手法として、時間領域のデータに「窓関数」と呼ばれる関数を乗じる方法がよく利用されている。この方法は、時間領域のパルスデータにその入力パルス幅に合わせて窓関数を乗じることで、パルスの立ち上がり・立ち下がりを緩やかに変化させ、そのパルスデータをフーリエ変換して周波数領域のデータに置き換えて、パルスの中央付近で信号成分を解析する方法である。
【0041】
このように窓関数を時間領域の信号に乗じる方法は、計測器などでよく用いられている。図5にその構成例を示す。図5において、計測対象信号は窓関数データと乗算されて切り出され、フーリエ変換により時間領域のデータから周波数領域のデータに変換されて周波数解析がなされる。
【0042】
図6、図7にこの場合の処理の流れを示す。図6において、計測対象信号(無限に続く信号)(a)に対し、ある区間を特定して解析する場合、この区間を切り取った波形信号(b)を繰り返すことで連続した信号を生成し(c)、無限に続くものとして解析を行う。しかしながら、切り取った波形(b)を繰り返した場合、接合部分で不連続となり、誤差が生じる。そこで、図7に示すように、切り取った波形信号(b)とその区間に合致した窓関数(d)を乗算し、先頭と最後尾でレベルが一致した信号(f)を生成し、この信号(f)を繰り返すことで見かけ上連続した信号(g)を生成し、解析を行う。
【0043】
上記の方法を利用して、送信パルス信号を生成することを考える。この場合、図8に示すように、時間領域のデータを窓関数データと乗算してパルスデータを切り出す。このとき、切り出されたパルスデータをフーリエ変換により周波数領域のデータに置き換えてサイドローブの発生具合を確認し、必要に応じて窓関数の修正を行う。
【0044】
しかしながら、この方法では、信号の立ち上がり・立ち下がりの時間が長すぎ、中央付近の信号成分しか活かせてないことから、送信パルスとしては効率がいいとは言えない。
【0045】
この窓関数を周波数領域のパルス信号に用いるというのが本発明の方法である。すなわち、本発明による「窓関数による周波数領域のデータの切り出し」による方法は、窓関数のカーブを利用してサイドローブを低減させ、メインローブを強調してフーリエ変換することで、基本となっている周波数成分を効率よく取り出したパルス信号を生成する方法である。
【0046】
図9にその構成例を示す。図9において、周波数領域のデータは、メインローブの周波数に応じた窓関数データと乗算して切り出され、フーリエ逆変換により時間領域のデータに戻される。この場合、窓関数で周波数領域のデータを切り出すため、理想の周波数成分を含む周波数領域のデータが作成され、これをフーリエ逆変換により時間領域のデータに戻したとき、メインローブの周波数以外を抑圧したパルスデータが得られる。
【0047】
以下、本発明について、具体的な実施例をあげて説明する。
【0048】
窓関数にも、方形窓、ハミング窓、ハニング窓、ガウス窓など、いくつか種類がある。どの窓関数でもサイドローブ低減には効果的である。ここでは、「ブラックマンハリス窓」と呼ばれる窓関数を用いてシミュレーションを行った結果について説明する。尚、ブラックマンハリス窓w(n) は、次のように定義される。
【0049】
Figure 0004116241
但し、w(n) : 窓関数の値
n: 0,1,2,…,(N-2),(N-1)
N: 窓関数の総数
「窓関数による周波数領域のパルス信号の切り出し」の方法の手順については次のようになる。
【0050】
(サイドローブ低減信号作成手順)
▲1▼ パルス信号の基本波形データ(以下、パルスデータ)を作成する。
【0051】
▲2▼ フーリエ変換により、▲1▼のパルスデータを周波数領域のデータに置き換える。
【0052】
▲3▼ フーリエ変換後のパルスデータに、条件に合うような窓関数のカーブを当てて複素乗算を行う。このとき、サンプリング周波数の1/2で折り返した側にも同じ窓関数を乗じる。
【0053】
▲4▼ ▲3▼でできあがったパルスデータをフーリエ逆変換で時間領域のパルスデータに戻す。
【0054】
▲5▼ ▲4▼で得られたパルスデータをアナログ信号に変換し、送信パルスとする。
【0055】
次に、上記の方法に基づいて、(1)特定周波数成分だけを持たせたパルスデータ、(2)シェイプ用の係数として用いるシェイプデータの2パターンの生成方法について説明する。
【0056】
(1)特定周波数成分を持たせたパルスデータを生成する方法
この方法は、ある特定の周波数帯域を指定して、送信するパルスデータを作成するときなどに有益である。この方法でできあがったパルスデータをROMなどに蓄えておき、順次送信タイミングで読み出し出力することで、所望の周波数成分を持つパルスを打ち出すことができる。上記パルスデータ生成装置の構成例を図10に示す。
【0057】
図10において、31はメイン周波数のパルス幅分のバーストデータを発生する信号源であり、この信号源31から出力されるバーストデータはフーリエ変換器32によって時間領域のデータから周波数領域のデータに変換され、乗算器33にて、窓関数発生器34で発生される周波数領域の窓関数データと乗算されて窓関数による切り出しがなされた後、フーリエ逆変換器35により時間領域のデータに戻され、これによってサイドローブが低減されたパルスデータが得られる。このパルスデータは、元のパルスの諸元を保持し、その立ち上がり、立ち下がりが滑らかなカーブで変化する。
【0058】
ここで、上記窓関数発生器34で発生される窓関数データは、サンプリング周波数fs に対し、メインローブの帯域(ターゲット帯域:中心周波数ft )とこのターゲット帯域をfs /2で折り返した帯域(中心周波数fs −ft )に頂点を置いたブラックマンハリス窓である。この窓の周波数帯域ポイント数をNとする。
【0059】
実際に次のようなパルスを考える。
【0060】
[実施例1] 30[MHz]の信号を150[MHz]で2[μs]間サンプリングしたパルスデータ
この[実施例1]において、時間領域のパルスデータの様子(バースト波)と、フーリエ変換を行って周波数領域に置き換えたパルスデータの様子をそれぞれ図14(図15は図14のバースト部分の拡大図)、図16(図17は図16の30[MHz]付近の拡大図)に示す。尚、サンプリング周波数150[MHz]で2[μs]間のサンプリングを行うと、データ数は300ポイントとなる。
【0061】
この[実施例1]の信号は、十分に長い時間において、スイッチングによって信号を送信したシミュレーションと同じ状態である。図16を見ても、30[MHz]の周波数成分と、それをサンプリング周波数の1/2で折り返した120[MHz]の部分がメインローブとなっていることがわかる。また、全体に渡って無数のサイドローブが発生していることもわかる。30[MHz]成分の付近を拡大してみると、メインローブ付近のサイドローブ(近傍サイドローブ)のレベルも大きいことがわかる。
【0062】
このように、出力なしの状態から急激に信号を変化させたようなパルスデータでは、サイドローブのレベルも高く、周波数成分全域にサイドローブも無数に広がってしまう。
【0063】
このサイドローブを大幅に低減し、メインローブを強調させるようなパルスデータを生成するために、次の条件を考えて、本発明の方法でサイドローブを低減した信号を生成する。
【0064】
(条件)
・基本周波数(30[MHz])から±1[MHz]離れた部分で、基本周波数成分からの周波数成分が23[dB]以上落ちていること。
【0065】
・基本周波数(30[MHz])から±5[MHz]離れた部分で、基本周波数成分からの周波数成分が60[dB]以上落ちていること。
【0066】
・時間領域に変換したとき、立ち上がり・立ち下がりがほどよく、平坦部を持つようなパルスデータであること。
【0067】
上記の条件を満たす時間領域のパルスデータを作成するために、次のような手順でデータを作る。
【0068】
(信号のサイドローブ低減の手順:図11参照)
▲1▼ サンプリング周波数150[MHz]で30[MHz]を2[μs]サンプルしたときのパルスデータを作成し、フーリエ変換を行う。
【0069】
▲2▼ ▲1▼でフーリエ変換したデータ(複素数を含む)は、基本周波数30[MHz]から±1[MHz]の29[MHz]、31[MHz]の周波数成分は、約18[dB]落ちている。ここからさらに5[dB]落ちるような窓関数データになるように窓関数の総数Nの値を調整し、複素乗算を行う(ここではN=40)。同様に30[MHz]から±5[MHz]の25[MHz]、35[MHz]の周波数成分が60[dB]以上落ちていることも確認する。
【0070】
▲3▼ サンプリング周波数の1/2である75[MHz]から折り返した周波数成分(120[MHz])の側でも同様の窓関数を乗じる。
【0071】
▲4▼ 窓関数のかからない部分は、周波数成分ゼロとする(ゼロを複素乗算した状態)。
【0072】
▲5▼ ▲4▼でできあがった周波数領域のパルスデータ(理想周波数領域のデータ)をフーリエ逆変換し、時間領域のパルスデータに変換する。
【0073】
▲6▼ ▲5▼でできあがった時間領域のパルスデータで、バーストしている信号の前後の微少信号をゼロに置き換え、フーリエ変換を行い、条件を満たしているかを確認する。
【0074】
この条件を満たすために使用したN=40のブラックマンハリス窓の周波数領域窓関数データを図18(図19は図18の30[MHz]付近の拡大図)に示す(手順▲2▼)。窓関数を乗じて切り出した理想周波数領域のパルスデータを図20(図21は図20の30[MHz]付近の拡大図)に示す(手順▲4▼)。この窓関数によって切り出した理想の周波数領域のパルスデータを、フーリエ逆変換で時間領域に戻すことで、周波数領域で切り出した周波数成分を持つ時間領域のパルスデータができあがる。フーリエ逆変換後のパルスデータを図22(図23は図22のバースト部分の拡大図)に示す(手順▲5▼)。
【0075】
図22、図23から、フーリエ逆変換後のパルスデータが、波形の立ち上がりと立ち下がりで緩やかなステップがかかっているような状態であることがわかる。また、平坦部を持ち、効率よくデータを活かしている様子がわかる。しかし、台形状の波形とは若干違っていることもわかる。但し、入力データに比べると、やや時間的に長くなったデータとなる(約3[μs]程になっている)。
【0076】
確認のために、新しく作られた時間領域のパルスデータをフーリエ変換により周波数領域のパルスデータに戻してみる。フーリエ変換/フーリエ逆変換の原理で考えると、窓関数で切り出した状態の理想周波数領域のパルスデータに戻るはずである。但し、手順▲5▼でできあがった時間領域のパルスデータには、バーストしている信号の前後に微少の出力が存在しているため、手順▲6▼で微少信号をゼロとした上でフーリエ変換を行い、条件の確認を行っている。フーリエ変換後の結果を図24(図25は図24の30[MHz]付近の拡大図)に示す。
【0077】
図24、図25を見ても明らかなように、基本周波数30[MHz]付近に発生する近傍サイドローブは大幅に低減されている。特に、遠方のサイドローブについては、メインローブから110[dB]以上も落ちており、ほぼゼロと見なすことができるレベルまで低減されている。
【0078】
したがって、上記の方法によれば、周波数領域でのメインローブを強調し、サイドローブを大きく低減したパルスデータを生成することができる。また、理想周波数領域のパルスデータと同等の周波数成分を持つパルスデータが生成できることから、制約に無駄のない周波数領域のパルスデータをもつ時間領域のパルスデータを得ることができ、かつ理想の周波数領域のパルスデータと同等の周波数成分が得られる。また、変換後の時間領域のパルスデータも元のパルスデータの形状を大きく損なうこともなく、効率面でも優れた方法といえる。
【0079】
上記のようにして生成されたパルスデータをROMなどに蓄積しておき、送信タイミングで読み出し出力することで、周波数領域全体から見ても非常に狭い帯域を狙ったパルスデータを作り、送信することができる。また、サイドローブを持たないことから、周辺の電波との干渉が生じないと言う利点もある。
【0080】
以上、この「窓関数による周波数領域のパルスデータの切り出し」の方法についてまとめると、以下のようなことが言える。
【0081】
・窓関数のカーブ(窓関数の数)を調整することで、条件にあった周波数成分を含む信号を簡単に生成することができ、効率がよい。
【0082】
・理想とする周波数領域のパルスデータと同等の周波数成分を持つパルスデータを生成できる。
【0083】
・元の波形の形状を大きく損なわない時間領域のパルスデータが生成できる。
【0084】
・遠方のサイドローブをほぼゼロとみなせるレベルまで大幅に低減可能なパルスデータを生成できる。
【0085】
・他の電波に干渉しない・干渉されないパルスデータを生成できる。
【0086】
(2)シェイプ用の係数として用いるシェイプデータを生成する方法
(1)と同様の方法を使って、時間領域で係数を展開してFIR型フィルタにより「シェイプデータ」の作成も可能である。ここでは送信幅に合わせたシェイプ係数のデータを生成する場合を考える。
【0087】
先ほどの[実施例1]で作成したデータは、30[MHz]の無限に続くsin波を、2[μs]の方形ステップ波で切り出した状態と同じであることがわかる。このことは、「ある十分に長い時間において、短い時間の信号を送信する」ときのシミュレーションであり、その時の周波数成分を解析した結果と同じことになる。解析結果から、従来では送信した周波数の成分とは別の周波数成分(サイドローブ)が無数に発生してしまっていたことがわかった。また、本発明の方法により、立ち上がり・立ち下がりで緩やかに変化するステップ波で時間領域のパルスデータを切り出すことによって、サイドローブを大幅に低減できることもわかった。
【0088】
しかし、先ほどの方法では、特定の周波数成分を持たせ、打ち出すようなパルスデータであった。では、元となるデータの周波数成分に関係なくサイドローブを低減させられるデータを作成するためにはどうするか考える。この時、先ほどの立ち上がり・立ち下がりで緩やかに変化するようなステップ波の時間データを作成することで、どんな信号もサイドローブを低減させられるようなシェイプ係数ができあがると考えられる。
【0089】
このシェイプ係数のステップ波の波形データ(以下、シェイプデータ)は、「周波数領域で窓関数によって切り出す方法」と同じ手順で作ることができる。このシェイプデータ生成装置の構成例を図12に示す。
【0090】
図12において、41はパルス幅分データ(方形ステップデータ)を発生する信号源であり、この信号源41から出力されるデータはフーリエ変換器42によって周波数領域のデータに変換され、乗算器43にて、窓関数発生器44で発生される周波数領域の窓関数データと乗算されて窓関数による切り出しがなされた後、フーリエ逆変換器45により時間領域のデータに戻される。さらに、元のパルス幅が確保されるように幅調整され、サイドローブを低減するためのシェイプ係数データとしてシェイプ係数メモリ47に書き込まれる。運用時には、送信パルス信号源48からの時間領域のパルスデータを乗算器49に供給し、シェイプ係数メモリ47から読み出されるシェイプ係数データと乗算する。これによって、サイドローブが低減されたパルスデータが得られる。
【0091】
以下に上記シェイプ係数作成の手順を示す。
【0092】
(ステップ波加工の手順)
▲1▼ 送信幅相当(ここでは300ポイントとする)の方形ステップ波の波形データを作成する。
【0093】
▲2▼ ▲1▼の波形データをフーリエ変換し、周波数領域の波形データにする。
【0094】
▲3▼ ▲2▼の波形データに先頭にブラックマンハリス窓の頂点W(N/2) 、最後尾にW((N/2)-1) を配置した窓関数窓データを複素乗算し、周波数成分を切り出す。
【0095】
▲4▼ ▲3▼の周波数領域の波形データをフーリエ逆変換し、時間領域の波形データに変換する。
【0096】
▲5▼ ▲4▼で得られた時間領域の波形データに対し、ステップ前後の微少信号のカットと幅の調整を行う。これにより、シェイプ係数データが得られる。
【0097】
上記の手順で、サイドローブの低減を行うステップデータ(シェイプデータ)の作成例を説明する。
【0098】
[実施例2] パルス幅300ポイント分で、サイドローブを低減するデータ
この[実施例2]において、時間領域でsin波に方形ステップ波とシェイプデータを乗じて比較・検証してみる。立ち上がり・立ち下がりがほどよく、平坦部を持つようなシェイプデータであることを条件とする。
【0099】
300ポイントの方形ステップ波と、フーリエ変換を行った結果を図26と図27(図28は図27の先頭周波数成分の拡大図)にそれぞれ示す。図を見ると、方形ステップ波はフーリエ変換結果の先頭の成分、つまり直流の成分がメインローブとなり、全体にサイドローブが広がっている様子がわかる。この広がりを抑え、サイドローブを低減させたデータを生成することで、シェイプしたデータを作れるはずである。
【0100】
実際に300ポイント分のシェイプデータを生成する手順を以下に示す。尚、ここでは取り出すブラックマンハリス窓の窓関数の総数(Nの値)を50と100の2つの場合で作成した。
【0101】
(300ポイントシェイプデータ作成手順:図13参照)
▲1▼ 300ポイントの方形ステップ波の波形データを作成し、フーリエ変換する。
【0102】
▲2▼ ▲1▼の結果を窓関数で切り出す。この時、フーリエ変換後の周波数領域波形データの先頭がブラックマンハリス窓の窓関数の最大値である「1」となるようにする。窓関数の頂点を先頭に配置するには、n=N/2〜N−1とする。また、周波数領域波形データの最後尾には窓関数の頂点から−1のデータ(n=0〜N/2−1)を配置する。
【0103】
▲3▼ ▲2▼でできあがった波形データとステップ波のフーリエ変換後の波形データを複素乗算する。
【0104】
▲4▼ 窓関数のかからない部分は、周波数成分をゼロとする(ゼロを複素乗算した状態)。
【0105】
▲5▼ ▲4▼でできあがった周波数領域の波形データ(理想周波数領域の波形データ)をフーリエ逆変換し、時間領域の波形データに変換する。
【0106】
▲6▼ ▲5▼でできあがった時間領域データのステップ前後の微少信号をゼロに置き換え、パルス幅の調整をし、フーリエ変換を行って結果を確認する。
【0107】
窓関数データ(N=50)で切り出しに使用した周波数領域の窓関数データの様子、窓関数を乗じて切り出した理想周波数領域の波形データ、フーリエ逆変換して取り出した時間領域のシェイプデータ▲1▼を図29、図30(図31は図30の先頭周波数成分の拡大図)、図32にそれぞれ示す。窓関数データ(N=100)で切り出しに使用した周波数領域の窓関数データの様子、窓関数を乗じて切り出した理想周波数領域の波形データ、フーリエ逆変換して取り出した時間領域のシェイプデータ▲2▼を図33、図34(図35は図34の先頭周波数成分の拡大図)、図36にそれぞれ示す。
【0108】
ここで注意するのは、手順▲2▼で乗じる窓関数の総数(Nの値)と手順▲5▼でできあがるシェイプデータの関係である。周波数領域からデータを切り出すときの窓関数の総数を少なくした場合(ここではN=50の場合)、できあがるシェイプデータの立ち上がり/立ち下がり時間が長くなってしまう。逆に窓関数の総数を多くした場合(N=100)では、できあがるシェイプデータの立ち上がり/立ち下がり時間が短いステップ波になる。
【0109】
また、手順▲5▼でできあがったシェイプデータは、元になっている300ポイントよりも多いデータになってしまう。そこで、ポイント数を調整するために、できあがったデータを強制的に300ポイントとした。
【0110】
このできあがったシェイプデータと、方形ステップ波でサンプリング周波数150[MHz]の30[MHz]sinデータを切り出したときの様子と、フーリエ変換を行い、周波数成分を解析したときの様子を図37から図48に示す。
【0111】
ここで、図37は方形ステップで切り出したバースト信号を示す波形図、図38は図37のバースト部分を拡大して示す波形図、図39は図37のバースト信号のフーリエ変換結果を示す周波数特性図、図40は図39の30[MHz]付近を拡大して示す周波数特性図、図41はサンプリング周波数150[MHz]の30[MHz]sinデータをシェイプデータ▲1▼に対して乗算した信号の波形図、図42は図41のバースト部分を拡大して示す波形図、図43は図41のフーリエ変換結果を示す周波数特性図、図44は図43の30[MHz]付近を拡大して示す周波数特性図、図45はサンプリング周波数150[MHz]の30[MHz]sinデータをシェイプデータ▲2▼に対して乗算した信号の波形図、図46は図45のバースト部分を拡大して示す波形図、図47は図46のフーリエ変換結果を示す周波数特性図、図48は図47の30[MHz]付近を拡大して示す周波数特性図である。
【0112】
図32と図36を比較すると、切り出しの窓関数の総数(Nの値)を少なくした場合には、シェイプデータの立ち上がり/立ち下がり時間が長くなってしまう。逆に、切り出しの窓関数の総数を多くした場合では、シェイプデータの立ち上がり/立ち下がり時間が短くなる。
【0113】
また、方形ステップ波で切り出した場合の周波数成分(図39)と、シェイプデータで切り出した場合の周波数成分(図43、図47)を比べると、シェイプデータで切り出したときのメインローブ(30[MHz]成分)のレベルが若干落ちている。また、メインローブもやや広がってしまっていることがわかる。しかし、サイドローブは方形ステップ波で切り出したときよりも大幅に落ちており、遠方のサイドローブはほぼ完全に除去した状態であることがわかる。ここでも切り出しの窓関数の総数が影響しており、窓関数の総数N=50では、N=100の時に比べてサイドローブが大幅に低減されている。
【0114】
周波数領域から窓関数で周波数成分を切り出してシェイプデータを作成する際には、フーリエ逆変換で時間領域のデータにしたときの立ち上がり/立ち下がり時間の許容と、含まれる周波数成分の許容(サイドローブをゼロとする位置)の双方のトレードオフを考慮する必要がある。これを考慮し、周波数領域から窓関数によって周波数成分を切り出すことで、サイドローブをなくすシェイプデータを作ることができる。シェイプデータのフーリエ変換の結果を見ても明らかなように、信号に含まれている周波数成分以外のサイドローブをゼロにできるシェイプデータが完成する。
【0115】
以上のことから、窓関数は時間領域の波形データだけでなく、周波数領域の波形データにも有益であることがわかる。周波数領域で窓関数を使いデータを切り出す方法は、サイドローブのない優れた性質を持つデータを作ることができるだけでなく、デジタルフィルタの係数や、サイドローブを低減させるための係数を求めるなど、幅広い分野で応用が可能である。
【0116】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、サイドローブが十分に低減され、理想的な周波数成分を持つ送信パルス信号を生成することのできる送信パルス信号生成装置と、この装置に用いられるパルスデータ生成方法/装置、シェイプデータ生成方法/装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のレーダ装置における送信装置の構成をに示すブロック図。
【図2】 本発明に係る送信パルス信号生成装置の実施形態を示すブロック図。
【図3】 従来の周波数特性の改善を図るパルスデータ生成方法を示すステップ図。
【図4】 本発明に係るパルスデータ生成方法の概要を示すステップ図。
【図5】 従来の計測器等で用いられる窓関数使用方法を説明するためのステップ図。
【図6】 図5の詳細を説明するためのステップ図。
【図7】 図5の詳細を説明するためのステップ図。
【図8】 図5の方法を利用したパルスデータ生成方法を説明するためのステップ図。
【図9】 本発明に係るパルスデータ生成方法を示すステップ図。
【図10】 本発明に係るパルスデータ生成装置の構成を示すブロック図。
【図11】 本発明のパルスデータ生成における信号のサイドローブ低減の手順を示すステップ図。
【図12】 本発明に係るシェイプデータ生成装置の構成を示すブロック図。
【図13】 本発明のシェイプデータ生成における300ポイントシェイプデータ作成手順を示すステップ図。
【図14】 [実施例1]において、時間領域のパルスデータの様子(バースト波)を示す波形図。
【図15】 図14のバースト部分の拡大図。
【図16】 [実施例1]において、フーリエ変換を行って周波数領域に置き換えたパルスデータの様子を示す周波数特性図。
【図17】 図16の30[MHz]付近の拡大図。
【図18】 [実施例1]において、所定の条件を満たすために使用したN=40のブラックマンハリス窓の周波数領域窓関数データを示す周波数特性図。
【図19】 図18の30[MHz]付近の拡大図。
【図20】 [実施例1]において、窓関数を乗じて切り出した理想周波数領域のパルスデータを示す周波数特性図。
【図21】 図20の30[MHz]付近の拡大図。
【図22】 [実施例1]において、フーリエ逆変換後のパルスデータを示す波形図。
【図23】 図22のバースト部分の拡大図。
【図24】 [実施例1]において、できあがったパルスデータのフーリエ変換後の結果を示す周波数特性図。
【図25】 図24の30[MHz]付近の拡大図。
【図26】 [実施例2]において、300ポイントの方形ステップ波を示す波形図。
【図27】 [実施例2]において、300ポイントの方形ステップ波をフーリエ変換した結果を示す周波数特性図。
【図28】 図27の先頭周波数部分の拡大図。
【図29】 [実施例2]において、窓関数データ(N=50)で切り出しに使用した周波数領域の窓関数データの様子を示す周波数特性図。
【図30】 [実施例2]において、図29の窓関数を乗じて切り出した理想周波数領域の波形データを示す周波数特性図。
【図31】 図30の先頭周波数成分の拡大図。
【図32】 [実施例2]において、図30の出力をフーリエ逆変換して取り出した時間領域のシェイプデータ▲1▼を示す波形図。
【図33】 [実施例2]において、窓関数データ(N=100)で切り出しに使用した周波数領域の窓関数データの様子を示す周波数特性図。
【図34】 [実施例2]において、図33の窓関数を乗じて切り出した理想周波数領域の波形データを示す周波数特性図。
【図35】 図34の先頭周波数成分の拡大図。
【図36】 [実施例2]において、図34の出力をフーリエ逆変換して取り出した時間領域のシェイプデータ▲2▼を示す波形図。
【図37】 [実施例2]において、方形ステップで切り出したバースト信号を示す波形図。
【図38】 図37のバースト部分を拡大して示す波形図。
【図39】 図37のバースト信号のフーリエ変換結果を示す周波数特性図。
【図40】 図39の30[MHz]付近を拡大して示す周波数特性図。
【図41】 [実施例2]において、サンプリング周波数150[MHz]の30[MHz]sinデータをシェイプデータ▲1▼に対して乗算した信号の波形図。
【図42】 図41のバースト部分を拡大して示す波形図。
【図43】 図41のフーリエ変換結果を示す周波数特性図。
【図44】 図43の30[MHz]付近を拡大して示す周波数特性図。
【図45】 [実施例2]において、サンプリング周波数150[MHz]の30[MHz]sinデータをシェイプデータ▲2▼に対して乗算した信号の波形図。
【図46】 図45のバースト部分を拡大して示す波形図。
【図47】 図46のフーリエ変換結果を示す周波数特性図。
【図48】 図47の30[MHz]付近を拡大して示す周波数特性図。
【図49】 従来方法によりバースト信号を方形ステップ波で切り出した波形図。
【図50】 図49のバースト成分を拡大して示す波形図。
【図51】 従来方法によりバースト信号を台形ステップ波で切り出した波形図。
【図52】 図51のバースト成分を拡大して示す波形図。
【図53】 方形ステップ波(実線)及び台形ステップ波(点線)の時間領域波形を示す波形図。
【図54】 図53の各ステップ波に対応する周波数分布を示す周波数特性図。
【図55】 図54の30[MHz]付近を拡大して示す周波数特性図。
【符号の説明】
11…IF信号発振器
12…変調器
13…IF/RF周波数変換部
14…RF信号増幅部
15…BPF
16…電力増幅器
21…ROM(またはFIRフィルタ)
22…D/A変換器
23…LPFまたはBPF
24…IF/RF周波数変換部
25…RF信号増幅部
26…BPF
27…電力増幅器
31バーストデータ信号源
32…フーリエ変換器
33…乗算器
34…窓関数発生器
35…フーリエ逆変換器
41…方形ステップデータ信号源
42…フーリエ変換器
43…乗算器
44…窓関数発生器
45…フーリエ逆変換器
47…シェイプ係数メモリ
48…送信パルス信号源
49…乗算器

Claims (14)

  1. 送信パルス信号の時間領域の基本波形データをフーリエ変換して得られる周波数領域の波形データにメインとなる周波数成分を切り出すように頂点を中心に左右対称の窓関数データを乗じてフーリエ逆変換することで、中央部が平坦な形状のエンベロープを持つ時間領域の送信パルス信号の波形データを生成することを特徴とするパルスデータ生成方法。
  2. 前記送信パルス信号の基本波形データを作成する第1の手順と、
    この第1の手順で作成された基本波形データをフーリエ変換により周波数領域の波形データに置き換える第2の手順と、
    この第2の手順で得られたフーリエ変換後の波形データに予め決められた条件に合致するカーブを持つ前記窓関数データを乗算する第3の手順と、
    この第3の手順で得られた波形データをフーリエ逆変換して時間領域の波形データに置き換える第4の手順とを具備することを特徴とする請求項1記載のパルスデータ生成方法。
  3. 前記窓関数は、方形窓、ハミング窓、ハニング窓、ガウス窓、ブラックマンハリス窓のいずれかであることを特徴とする請求項1または2記載のパルスデータ生成方法。
  4. 送信パルス信号の送信幅相当の方形ステップ波データをフーリエ変換により周波数領域の波形データに変換し、理想周波数領域の上下端で先頭を頂点とした窓関数データを乗じてシェイプデータを生成し、これをフーリエ逆変換することで時間領域のシェイプデータを生成することを特徴とするシェイプデータ生成方法。
  5. 前記送信パルス信号の送信幅相当の方形ステップ波データを作成する第1の手順と、
    この第1の手順で作成された波形データをフーリエ変換し、周波数領域の波形データに置き換える第2の手順と、
    この第2の手順で得られた波形データに予め決められた条件に合致する、先頭を頂点としたカーブを持つ前記窓関数データを理想周波数領域の上下端で乗じて周波数成分を切り出す第3の手順と、
    この第3の手順で得られた周波数領域の波形データをフーリエ逆変換し、時間領域の波形データに置き換えることでシェイプデータを生成する第4の手順とを具備することを特徴とする請求項4記載のシェイプデータ生成方法。
  6. 前記窓関数は、方形窓、ハミング窓、ハニング窓、ガウス窓、ブラックマンハリス窓のいずれかであることを特徴とする請求項4または5記載のシェイプデータ生成方法。
  7. 送信パルス信号の時間領域の基本波形データをフーリエ変換して得られる周波数領域の波形データにメインとなる周波数成分を切り出すように頂点を中心に左右対称の窓関数データを乗じてフーリエ逆変換することで、中央部が平坦な形状のエンベロープを持つ時間領域のパルス信号の波形データを生成することを特徴とするパルスデータ生成装置。
  8. 前記送信パルス信号の基本波形データを作成する基本波形データ作成部と、
    この基本波形データ作成部で作成された基本波形データをフーリエ変換により周波数領域の波形データに置き換えるフーリエ変換部と、
    このフーリエ変換部で得られた波形データに予め決められた条件に合致するカーブを持つ前記窓関数データを乗算する窓関数乗算部と、
    この窓関数乗算部で得られた波形データをフーリエ逆変換して時間領域の波形データに置き換えるフーリエ逆変換部とを具備することを特徴とする請求項7記載のパルスデータ生成装置。
  9. 前記窓関数は、方形窓、ハミング窓、ハニング窓、ガウス窓、ブラックマンハリス窓のいずれかであることを特徴とする請求項7または8記載のパルスデータ生成装置。
  10. 送信パルス信号の送信幅相当の方形ステップ波データをフーリエ変換により周波数領域の波形データに変換し、理想周波数領域の上下端で先頭を頂点とした窓関数データを乗じてシェイプデータを生成し、これをフーリエ逆変換することで時間領域の波形データにしてシェイプデータを生成することを特徴とするシェイプデータ生成装置。
  11. 前記送信パルス信号の送信幅相当の方形ステップ波データを作成する方形ステップ波データ作成部と、
    この方形ステップ波データ作成部で作成された波形データをフーリエ変換し、周波数領域の波形データに置き換えるフーリエ変換部と、
    このフーリエ変換部で得られた波形データに予め決められた条件に合致する、先頭を頂点としたカーブを持つ前記窓関数データを理想周波数領域の上下端で乗じて周波数成分を切り出す窓関数乗算部と、
    この窓関数乗算部で得られた周波数領域の波形データをフーリエ逆変換し、時間領域の波形データに置き換えることでシェイプデータを生成するフーリエ変換部とを具備することを特徴とする請求項10記載のシェイプデータ生成装置。
  12. 前記窓関数は、方形窓、ハミング窓、ハニング窓、ガウス窓、ブラックマンハリス窓のいずれかであることを特徴とする請求項10または11記載のシェイプデータ生成装置。
  13. 送信パルス信号の時間領域の基本波形データをフーリエ変換して得られる周波数領域の波形データにメインとなる周波数成分を切り出すように頂点を中心に左右対称の窓関数データを乗じてフーリエ逆変換することで、中央部が平坦な形状のエンベロープを持つように生成された時間領域の波形データをパルスデータとして記憶するパルスデータ記憶部と、
    このパルスデータ記憶部からパルス送出期間にパルスデータを読み出し、アナログ信号に変換することで送信パルス信号を生成するデジタル・アナログ変換部とを具備することを特徴とする送信パルス信号生成装置。
  14. 送信パルス信号の送信幅相当の方形ステップ波データをフーリエ変換により周波数領域の波形データに変換し、理想周波数領域の上下端で先頭を頂点とした窓関数データを乗じてシェイプデータを生成し、これをフーリエ逆変換することで生成された時間領域のシェイプデータを記憶するシェイプデータ記憶部と、
    このシェイプデータ記憶部に記憶されたシェイプデータを時間領域で生成されるパルスデータのパルス幅に合わせて読み出し、この読み出されたシェイプデータを係数として前記パルスデータに乗算する乗算部と、
    この乗算部で得られたパルスデータをアナログ信号に変換することで送信パルス信号を生成するデジタル・アナログ変換部とを具備することを特徴とする送信パルス信号生成装置。
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