JP4114320B2 - 音楽配信システム、及びプログラム - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音楽コンテンツの配信サービスを提供する音楽配信システム、及びプログラムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、音楽コンテンツを配信する音楽配信サービスが提供されている。
この種の音楽配信サービスは、予めサービス会社側で用意した一般的な音楽ジャンルに含まれる音楽や最新のヒット曲を有線ケーブル等の伝送媒体を介して、契約配信先へ配信する。契約配信先では専用の受信端末を備え、その受信端末において各ジャンルの音楽を受信して再生する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような音楽配信サービスで提供される音楽コンテンツを店舗のＢＧＭに使用する場合があるが、多くの店舗のオーナーは店舗の雰囲気や環境に対応した最適な音楽を流すことで、販売促進効果を期待している。
【０００４】
本発明の課題は、店舗の販売促進を効果的に行うための音楽コンテンツを自動的に配信する音楽配信システム、及びプログラムを提供することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
請求項１の発明は、複数の店舗に対して音楽コンテンツを配信する音楽配信システムであって、店舗の販売促進に供する各種音楽を提供するための販促プログラムを各種店舗状況別に複数管理する販促プログラム管理手段と、複数の音楽ジャンル別での最新の音楽コンテンツをネットワークを介して定期的に事前にダウンロード取得し、記憶するコンテンツ記憶手段と、配信対象とする店舗の店舗状況を取得する店舗状況取得手段と、この店舗状況取得手段によって取得した店舗状況に対応した前記販促プログラムに基づいて音楽ジャンルを特定する特定手段と、この特定手段により特定された音楽ジャンルに含まれる最新の複数の音楽コンテンツを、前記コンテンツ記憶手段から取得する音楽コンテンツ取得手段と、この音楽コンテンツ取得手段によって取得した各音楽コンテンツが前記店舗において再生されるように、その店舗に備えられた店舗端末に対してそれらの音楽コンテンツを配信する配信手段と、を備えることを特徴とする。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明に係る音楽配信システムの実施の形態を詳細に説明する。
【００１０】
〔第１の実施の形態〕
図１〜図８を参照して、第１の実施の形態における音楽配信システムについて説明する。
【００１１】
まず、構成を説明する。
図１は本発明に係る音楽配信システムを利用して構成される第１の実施の形態のネットワークシステム１の全体構成を示す図である。
図１に示すように、ネットワークシステム１はインターネット等のネットワーク網４を介して、本発明に係る音楽配信システム（以下、サーバという）２が、一つまたは複数の店舗３、及び一つまたは複数の音楽コンテンツ提供サービスセンター５に接続されている。
【００１２】
ネットワーク網４は、電話回線網、ＩＳＤＮ回線網、専用線、移動体通信網、通信衛星回線、ＣＡＴＶ回線網等の各種通信回線網と、それらを接続するインターネットサービスプロバイダや基地局等を含む。
【００１３】
店舗３とは、喫茶店、レストラン、美容院、商店、その他の各種店舗、または、複数の支店を有するチェーン店の本店であり、これらの店舗３には、ネットワーク網４への接続機能を備えるコンピュータ等の店舗端末３Ａと、顧客情報を含む売上情報を管理するＰＯＳ端末３Ｂと、店内の様子や来客の様子を撮影する店内カメラ３Ｃと、が備えられている。
【００１４】
店舗端末３Ａは、ネットワーク網４を介してサーバ２と通信接続し、各種データを送受信するための、例えばモデム、ターミナルアダプタ、或いは各種移動体通信方式に対応した通信モジュール等の通信部と、ネットワーク上に公開されたホームページを閲覧するための、例えばＷＷＷブラウザ等のページ閲覧手段と、各種データを入力するための例えばキー入力部及びマウスを含む入力部と、音楽コンテンツの受信や音楽再生に関する各種処理を実行制御するための、例えばＣＰＵ等の制御部と、各種プログラムやデータを記憶した記憶部と、を備えた、例えばパーソナルコンピュータ、ＰＤＡ、携帯電話端末、ゲーム装置、その他の電子機器である。
【００１５】
また、店舗端末３は、サーバ２からストリーミング配信される音楽コンテンツを受信し、この音楽コンテンツを、当該店舗端末３に内蔵される音楽再生部、或いは外部の音楽再生機器に再生させる機能を有する。
【００１６】
ここで、サーバ２から配信される音楽コンテンツは店舗端末３でストリーミング再生させることが可能なデータ形式で生成されたストリーミング再生用音楽コンテンツであり、店舗端末３Ａはサーバ２から受信したストリーミング再生用音楽コンテンツを再生するためのストリーミング再生プログラムを有している。店舗３における音楽コンテンツの再生は、このストリーミング再生プログラムを起動することにより実現される。
【００１７】
音楽コンテンツ提供サービスセンター５は、ネットワーク網４を介して接続された利用者端末（サーバ２を含む）に対して音楽コンテンツの配信サービスを提供する当該サーバ２とは異なるサーバであり、音楽コンテンツ配信に係る処理を実行するための、例えば、汎用のコンピュータ等の端末が配置されている。
【００１８】
音楽コンテンツ提供サービスセンター５は、ネットワーク網４を介してサーバ２と通信接続し、各種データを送受信するための、例えばモデム、ターミナルアダプタ等の通信部と、各種データを入力するための例えばキー入力部及びマウスを含む入力部と、サーバ２や他の利用者端末に対して音楽コンテンツを提供するための各種処理を実行制御する制御部と、各種プログラムやデータを記憶した記憶部と、を備える。記憶部には、複数の音楽コンテンツが蓄積して記憶されている。
【００１９】
図２はサーバ２の内部構成を示すブロック図であり、図３はサーバ２の有するデータを示す図である。
【００２０】
図２に示すように、サーバ２はＣＰＵ（Central Processing Unit）２１、入力部２２、表示部２３、ＲＡＭ（Random Access Memory）２４、記憶装置２５、及び記録媒体２６、伝送制御部２７、及び計時部２８を備え、記録媒体２６を除く各部はバス２９によって接続されている。
【００２１】
また、図３に示すように、サーバ２の記録媒体２６には、店舗３に対して販促に供する音楽コンテンツを提供するための各種データとして、プログラム選択テーブル２６１、契約データベース（以下、契約ＤＢという）２６２、プログラムファイル群２６３、及びジャンル別音楽ファイル群２６４が記憶されている。また、記録媒体２６には、季節コードや地域コードを特定するための、季節コードテーブル及び地域コードテーブルが記憶されている。
【００２２】
本実施の形態において、サーバ２は、店舗３の販売促進に供する音楽コンテンツを提供するための販促プログラムを各種店舗状況別に管理するとともに、音楽配信を要求した店舗３に備えられた店舗端末３Ａ、ＰＯＳ端末３Ｂ、または店内カメラ３Ｃからその店舗の店舗状況を収集し、その収集時点における店舗状況に対応した販促プログラムを特定し、特定された販促プログラムに設定される音楽ジャンルに含まれる複数の音楽コンテンツが、その特定された販促プログラムに設定されている再生スケジュールに従って店舗３において再生されるように、その店舗端末３Ａに対してそれらの音楽コンテンツを配信する。
【００２３】
サーバ２は、１つのコンピュータにより構成されるものとしてもよいし、複数のコンピュータがＬＡＮ（Local Area Network）、ＷＡＮ（Wide Area Network）、イントラネット、或いはインターネット等のネットワークを介して通信接続されたコンピュータネットワークシステムにより構成されるものとしてもよい。複数のコンピュータにより構成されるコンピュータネットワークシステムとした場合は、上述の処理を各コンピュータにて分散して処理することが望ましい。
なお、本実施の形態では、サーバ２が一つのコンピュータにより構成される例について説明している。
【００２４】
サーバ２は、ネットワーク網４を介して通信接続された店舗端末３Ａが、本サーバ２に対して音楽コンテンツの配信要求を申込むための販促音楽配信サービスサイトを開設している。
【００２５】
図４は、販促音楽配信サービスサイトの配信要求ページ３０の一例を示す図である。
図４に示すように、販促音楽配信サービスサイトにはその配信要求ページ３０に店舗３の各種店舗情報を入力するための入力欄として、店舗の業種が入力される業種入力欄３０ａと、集客規模を入力される集客規模入力欄３０ｂと、店舗名が入力される店舗名入力欄３０ｃと、店舗の住所が入力される住所入力欄３０ｄと、この店舗における一般的な客層が入力される客層入力欄３０ｅと、が設けられている。
これら各入力欄３０ａ〜３０ｅに入力された店舗情報は、サーバ２の記録媒体２６に設けられている契約ＤＢ２６２に登録される。
【００２６】
図５は、契約ＤＢ２６２のデータ構成を示す図である。
図５に示すように、契約ＤＢ２６２には、各店舗端末３Ａから送信された店舗情報が各レコードに記憶されており、各レコードは店舗端末３Ａの端末固有の識別コードである「端末ＩＤ」項目２６２ａと、「店舗名」項目２６２ｂと、「住所」項目２６２ｃと、「業種」項目２６２ｄと、「集客規模」項目２６２ｅと、「客層コード」項目２６２ｆと、を有する。「客層コード」項目２６２ｆには、配信要求ページ３０の客層入力欄３０ｅに入力された客層状況に対応する客層コードがＣＰＵ２１により取得されて登録される。
【００２７】
ここで客層とは、「一般」、「男性」、「女性」、「カップル」、「グループ」、「ファミリー」、「学生」、「老年層」、「子供」等の年齢別、性別、或いは人数別等で類別されたものであり、夫々「００１」〜「００９」の客層コードが割当てられているものとする。なお、客層コード「００１」の「一般」とは特定の客層に片寄らない客層を意味する。
【００２８】
なお、販促音楽配信サービスサイトには、この配信要求ページ３０の他、サービスの内容を紹介するサービス内容紹介ページや、提供される音楽コンテンツの例を確認できる確認ページ等を含むようにしてもよい。
これら各ページは、例えば、ＨＴＭＬ（Hyper Text Markup Language）やＸＭＬ（eXtensible Markup Language）といった、店舗端末３Ａにおいて閲覧可能な文書データの形式で作成される。また、携帯電話において閲覧可能な形式（C-HTML、WML、HDML）で作成されるものとしてもよい。
【００２９】
ＣＰＵ２１は、記憶装置２５に記憶されている当該サーバ２に対応する各種アプリケーションプログラムの中から指定されたアプリケーションプログラム、入力部２２から入力される各種指示をＲＡＭ２４内のワークメモリに格納し、この入力指示及び入力データに応じてＲＡＭ２４内に格納したアプリケーションプログラムに従って各種処理を実行し、その処理結果をＲＡＭ２４内のワークメモリに格納するとともに、表示部２３に表示する。そして、ワークメモリに格納した処理結果を入力部２２から指示される記憶装置２５内の保存先に保存する。
【００３０】
また、ＣＰＵ２１は、店舗３に対して販売促進に供する各種音楽を提供するための音楽配信処理を行う。
【００３１】
即ち、サーバ２は店舗状況別に用意された各種販促プログラムをプログラムファイル群２６３として予め記録媒体２６に記憶している。また、各販促プログラムと各店舗状況とを対応付けて設定したプログラム選択テーブル２６１を予め記録媒体２６に記憶している。
ここで、販促プログラムとは、各店舗３の販売促進に役立つ音楽コンテンツを販売促進に役立つような再生スケジュールで再生するために予め用意されたコンピュータプログラムであり、具体的には、音楽ジャンル（クラシック、ロック、ジャズ等）と、その音楽ジャンルに含まれる音楽コンテンツ（曲）を所定の順序で再生させるための再生スケジュールと、を定めたものである。
【００３２】
図６は、プログラム選択テーブル２６１の一例を示す図である。
図６に示すように、プログラム選択テーブル２６１には、店舗の業種２６１ａ、集客規模２６１ｂに対応付けて、一般販促プログラム２６１ｃが設定され、更に、特定客層２６１ｄに対応付けて客層別販促プログラム２６１ｅが設定される。
例えば、業種「１」の集客規模「〜３０人」の店舗には、特定した客層がない場合、即ち、客層コード「００１」に、一般販促プログラムとして販促プログラム「Ａ１」が対応付けられており、また、この店舗において特定の客層の来客がある場合には、その客層（客層コード「００２」〜「００９」）に対応付けて、夫々客層別販促プログラム「Ａ２」，「Ａ３」，…，「Ａ９」が対応付けられる。
【００３３】
音楽配信処理において、ＣＰＵ２１は、配信対象とする店舗３における店舗状況を収集する。ここで、店舗状況の収集とは、配信対象となる店舗の店舗状況を、例えば、店舗３に備えられたＰＯＳ端末３Ｂや店内カメラ３Ｃから、必要に応じて随時取得することを意味する。本実施の形態では、一例としてサーバ２が店舗端末３Ａから音楽の配信要求を受け、その後、一定時間経過毎（例えば、１時間経過毎）に定期的にその店舗状況を収集する。
【００３４】
また、ＣＰＵ２１は、店舗状況を収集した時点におけるその店舗での店舗状況に対応した販促プログラムを特定する。販促プログラムの特定に際しては、ＣＰＵ２１はプログラム選択テーブル２６１を参照することにより、予め取得しているその店舗の業種及び集客規模に対応し、且つ、ＰＯＳ端末３Ｂや店内カメラ３Ｃにて収集した客層状況に対応した販促プログラムを特定する。また、特定された販促プログラムを記録媒体２６のプログラムファイル群２６３から読出す。
【００３５】
プログラムファイル群２６３は、販促プログラムをファイル形式に複数蓄積して記憶する記憶領域である。
図７は、プログラムファイル群２６３に記憶される販促プログラム「Ａ１」の一例である。
図７に示すように販促プログラム「Ａ１」には、各種音楽ジャンル、固定音楽コンテンツ、及びオーナー趣向の音楽ジャンルや音楽コンテンツの再生順序が設定されている。ここで、販促プログラムには音楽ジャンルが設定されているが、これは設定された音楽ジャンルに含まれる音楽コンテンツが任意に選択されることを意味する。なお、各ジャンルから選択される音楽コンテンツは、最新の音楽コンテンツであることが望ましい。
【００３６】
図７に示す販促プログラム「Ａ１」では、まず、音楽ジャンル「１００」に含まれる任意の音楽コンテンツの後に、音楽ジャンル「１０１」に含まれる任意の音楽コンテンツが再生され、音楽ジャンル「２１２」に含まれる任意の音楽コンテンツが再生される。そして、次の音楽ジャンル「２１３」はオーナー趣向ジャンルであり、オーナーが予め選択したジャンルに含まれる任意の音楽コンテンツが再生される。その後、固定の音楽コンテンツ「Ｍ０８」とオーナー趣向のコンテンツ（音楽ジャンル「２０１」）が再生される。なお、固定の音楽コンテンツ「Ｍ０８」とは、例えば店舗の業種や季節等に応じて必ず指定される曲（音楽コンテンツ）である。
【００３７】
なお、販促プログラムは、音楽ジャンルの合間に広告コンテンツを挟むようにしてもよいし、固定の音楽コンテンツやオーナー趣向の音楽コンテンツ等を含まない、音楽ジャンルのみのものとしてもよい。
【００３８】
また、ＣＰＵ２１は、特定された販促プログラムに設定されている音楽ジャンルに含まれる複数の音楽コンテンツを、記録媒体２６のジャンル別音楽ファイル群２６４から取得し、これらの音楽コンテンツが販促プログラムに設定されている再生スケジュールに従って店舗３側で順次ストリーミング再生されるように、伝送制御部２７を介して対象となる店舗３に対して順次配信する。
【００３９】
なお、ジャンル別音楽ファイル群２６４に蓄積して記憶されている音楽コンテンツファイルは、例えば、ＣＤ−ＲＯＭ等の記録媒体に予め記憶されているもの、或いは当該サーバ２とは異なる音楽コンテンツ提供サービスセンタ５からネットワーク網４を介してダウンロードすることにより取得されるものである。ダウンロードする場合、ＣＰＵ２１は、伝送制御部２７を制御して定期的に音楽コンテンツ提供サービスセンター５にアクセスし、最新の音楽コンテンツや新規に提供される音楽コンテンツをダウンロードし、ジャンル別音楽ファイル群２６５に蓄積して記憶する。
【００４０】
入力部２２は、カーソルキー、数字入力キー及び各種機能キー等を備えたキーボード、及びマウスを含み、キーボードで押下された押下信号やマウスの位置信号をＣＰＵ２１に出力する。
【００４１】
表示部２３は、ＣＲＴ（Cathode Ray Tube）、またはＬＣＤ（Liquid Crystal Display）等により構成され、ＣＰＵ２１から入力される表示指示に従って各種表示データの画面表示を行う。
【００４２】
ＲＡＭ２４は、指定されたアプリケーションプログラム、入力指示、入力データ及び処理結果等を格納するメモリ領域を有する。
【００４３】
記憶装置２５は、プログラムやデータ等が予め記憶された記録媒体２６を有し、記録媒体２６は磁気的、光学的記録媒体、若しくは半導体等の不揮発性メモリで構成されている。記録媒体２６は記憶装置２５に固定的に設けたもの、若しくは着脱自在に装着するものであり、この記録媒体２６には、サーバ２のシステムプログラム、及びこれに対応する各種処理プログラム、及びこれらのプログラムで処理されたデータ等を記憶する。
【００４４】
また、記録媒体２６に記憶されたプログラム、データ等は、その一部若しくは全部をサーバやクライアント等の外部機器から、ネットワーク回線等の伝送媒体を介して伝送制御部２７から受信して記憶する構成にしてもよく、また、記録媒体２６はネットワーク上に構築されたサーバの記録媒体であってもよい。更に、上記プログラムをネットワーク回線等の伝送媒体を介してサーバやクライアントへ伝送してこれらの機器にインストールする様に構成してもよい。
【００４５】
伝送制御部２７は、ネットワーク網４を介して外部機器（店舗端末３Ａ、音楽コンテンツ配信サービスセンター５、その他の端末）との通信を行うための、モデム（ＭＯＤＥＭ：MOdulator/DEModulator ）またはターミナルアダプタ（ＴＡ：Terminal Adapter）によって構成される。
【００４６】
計時部２８は、現在時刻や日時を計時する時計機能や所定時間をカウントするタイマ機能を有する周知の計時手段である。
【００４７】
次に動作を説明する。
図８はサーバ２及び店舗端末３Ａにおいて実行される各処理を説明するフローチャートである。
これらの各フローチャートに記述されている各機能を実現するためのプログラムは、読み取り可能なプログラムコードの形態でサーバ２の記録媒体２６、または店舗端末３Ａの記録媒体に格納されており、サーバ２のＣＰＵ２１または店舗端末３ＡのＣＰＵは該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。また、サーバ２のＣＰＵ２１または店舗端末３ＡのＣＰＵは伝送媒体を介して伝送される上記プログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。すなわち、記録媒体の他、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム／データを利用して本実施の形態特有の動作を実行することもできる。
【００４８】
以下の説明において、サーバ２と店舗端末３Ａとの間では、既に音楽配信の契約が成立しており、店舗３の店舗情報（端末ＩＤ、店舗名、住所、業種、集客規模等）がサーバ２の契約ＤＢ２６２に記憶されているものとする。
【００４９】
まず、店舗端末３Ａからサーバ２にアクセスする。このとき、店舗端末３Ａはこの店舗端末３Ａ固有の端末ＩＤを送信するとともに、音楽の配信要求を送信する（ステップＢ１）。
サーバ２は店舗端末３Ａから端末ＩＤを受信すると（ステップＡ１）、契約ＤＢ２６２から取得した端末ＩＤを含むレコードを検索し、店舗の業種及び集客規模の情報を取得する（ステップＡ２）。
【００５０】
次に、サーバ２のＣＰＵ２１はプログラム選択テーブル２６１を参照し、取得した業種及び集客規模に対応する販促プログラムを選択する（ステップＡ３）。この段階で選択される販促プログラムは、一般販促プログラムであり、客層に特に片寄りがない場合に対応した販促プログラムである。
【００５１】
ＣＰＵ２１は販促プログラムを特定すると、この選択された販促プログラムをプログラムファイル群２６３から読出し、選択された販促プログラムに設定されている音楽ジャンルに含まれる最新の音楽コンテンツをジャンル別音楽ファイル群２６４から取得する（ステップＡ４）。
【００５２】
更に、ＣＰＵ２１は販促プログラムの再生スケジュールに従って取得した音楽コンテンツを配信要求した店舗端末３Ａに対してストリーミング配信する（ステップＡ５）。ここで、ＣＰＵ２１は計時部２８により配信開始時からの経過時間を計時しており、一定時間経過するまで（ステップＡ６；Ｎｏ）、この販促プログラムの再生スケジュールに従った音楽コンテンツのストリーミング配信を続行する。
【００５３】
店舗端末３Ａでは、サーバ２から音楽コンテンツを受信すると（ステップＢ２）、ストリーミング再生プログラムを起動し、サーバ２から受信した音楽コンテンツをストリーミング再生する（ステップＢ３）。
【００５４】
ストリーミング配信の開始から一定時間（例えば、１時間）が経過すると（ステップＡ６；Ｙｅｓ）、サーバ２は店舗端末３Ａに対して客層状況の送信を要求する（ステップＡ７）。
店舗端末３Ａにおいてサーバ２から客層状況の送信要求を受信すると（ステップＢ４）、ＰＯＳ端末３Ｂにて客層状況を収集する設定がなされている場合は（ステップＢ５；Ｙｅｓ）、店舗端末３ＡはＰＯＳ端末３Ｂでの顧客別売上データから客層別の客数情報を収集し（ステップＢ６）、収集したデータをサーバ２に対して送信する（ステップＢ７）。
【００５５】
また、店内カメラ３Ｃにて客層状況を収集する設定がなされている場合は（ステップＢ５；Ｎｏ→ステップＢ８；Ｙｅｓ）、店舗端末３Ａは所定時間内に店内カメラ３Ｃにて撮影された来客の撮影データから客層別の客数をカウントし（ステップＢ９）、この客層別の客数情報を収集データとしてサーバ２に送信する（ステップＢ７）。
【００５６】
また、ＰＯＳ端末３Ｂ、または店内カメラ３Ｃによらず、オペレータによる客層コードの入力によって客層状況を通知する設定がなされている場合は（ステップＢ８；Ｎｏ）、店舗端末３Ａはオペレータに対して客層コードの入力を促す表示や放音を行い、客層コードが入力されると（ステップＢ１０）、入力された客層コードをサーバ２に対して送信する（ステップＢ１１）。
【００５７】
サーバ２において、店舗端末３Ａから客層状況または客層コードを受信すると、ＣＰＵ２１は客層コードを特定（取得）し（ステップＡ９）、更に前回取得した客層状況と同一であるか否かを判別する（ステップＡ１０）。
前回の客層コードと今回の客層コードが異なる場合は（ステップＡ１０；Ｙｅｓ）、ステップＡ５に戻り、特定されている販促プログラムに設定された再生スケジュールに従った音楽コンテンツのストリーミング配信を続行する。
【００５８】
また、前回の客層コードと今回の客層コードが異なり（ステップＡ１０；Ｎｏ）、かつ、今回の客層コード（新規客層コード）が「００１」である場合は（ステップＡ１１；Ｙｅｓ）、ステップＡ３に戻り、店舗の業種及び集客規模に対応する一般販促プログラムを選択し、この販促プログラムに設定された音楽コンテンツの取得や再生スケジュールに従った音楽コンテンツのストリーミング配信を行う。
【００５９】
また、今回の客層コード（新規客層コード）が「００１」でない場合は（ステップＡ１１；Ｎｏ）、店舗の業種、集客規模、及び収集した新たな客層状況に対応する客層別販促プログラムを新たに選択し（ステップＡ１２）、ステップＡ４に戻り、この客層別販促プログラムに設定された音楽コンテンツの取得や再生スケジュールに従った音楽コンテンツのストリーミング配信を行う。
【００６０】
以上説明したように、第１の実施の形態の音楽配信システム（サーバ）２によれば、販売促進に供する音楽コンテンツを提供するための販促プログラムを店舗の業種、集客規模、及び客層状況等の店舗状況に対応付けてプログラム選択テーブル２６１にて管理しており、サーバ２において店舗端末３Ａから音楽配信の要求を受信すると、その店舗の業種、集客規模、及び客層状況に対応した販促プログラムをプログラム選択テーブル２６１に基づいて特定し、この特定された販促プログラムに設定される音楽ジャンルに含まれる音楽コンテンツをジャンル別音楽ファイル群２６４から任意に選択して取得し、取得した各音楽コンテンツが店舗３においてその販促プログラムに設定される再生スケジュールに従って順次ストリーミング再生されるように、それらの音楽コンテンツを店舗端末３Ａに送信する。
【００６１】
店舗端末３Ａでは、ストリーミング再生プログラムを起動し、サーバ２からストリーミング配信される音楽コンテンツを受信して、その音楽を再生させる。
【００６２】
また、サーバ２は、一定時間経過毎に店舗に対して客層状況の送信を要求し、店舗端末３Ａではその要求に応じて、その店舗に設置されたＰＯＳ端末３Ｂや店内カメラ３Ｃにより、その要求を受けた時点での客層状況を収集し、サーバ２に送信する。または、その要求を受けた時点でオペレータにより入力された客層コードをサーバ２に送信する。サーバ２は客層状況を受信すると客層に変化があったか否かを判別し、変化がある場合は、再度その店舗の業種、集客規模、及び新規客層状況に対応した販促プログラムを特定し、その販促プログラムに従った音楽コンテンツのストリーミング配信を行う。
【００６３】
従って、店舗では、音楽配信を要求した時点での店舗の客層状況、業種、或いは集客規模に対応した最適な再生スケジュールで、音楽を再生できる。また、サーバ２では、音楽配信時点での店舗状況に対応した販促に役立つ最適な音楽コンテンツを自動的に配信できる。
【００６４】
また、サーバ２は店舗状況の収集を定期的に行って店舗状況に変化があった場合にはその新たな店舗状況に対応した販促プログラムを新たに特定して、この新たな販促プログラムに従って音楽コンテンツを配信するので、店舗状況の変化に迅速に対応した音楽を提供できる。
【００６５】
また、店舗の客層状況は店舗に設置されたＰＯＳ端末３Ｂや店内カメラ３Ｃから収集するようにすれば、客層状況の収集が自動化できる。
【００６６】
また、販促プログラムに設定された再生スケジュールに沿って各音楽コンテンツを順次ストリーミング再生するので、店舗３側ではその音楽コンテンツを順次再生する機能を有するストリーミング再生プログラムを利用するだけの簡易な構成で上述のような販促に役立つ音楽を再生できる。
【００６７】
なお、本発明は上述の実施の形態で示す例に限定されるものではない。例えば、店舗３を複数の支店を有するチェーンの本店とし、この本店のホスト端末にて各支店の集客規模や店舗状況を管理し、サーバ２に対して音楽配信を要求する場合は、この本店のホスト端末から各店舗の集客規模や店舗状況をサーバ２に対して送信し、それらに応じた様々な音楽配信を受けるようにし、更に、配信された音楽コンテンツを本店から複数の支店に対して夫々公衆回線網や専用線等を介して送信し、各支店にて夫々ストリーミング再生させるようにしてもよい。
【００６８】
〔第２の実施の形態〕
次に、図９〜図１３を参照して、第２の実施の形態における音楽配信システムについて説明する。
【００６９】
まず、構成を説明する。
図９は、本発明に係る音楽配信システムを利用して構成される第２の実施の形態のネットワークシステム１００の全体構成を示す図である。
図９に示すように、ネットワークシステム１００は、インターネット等のネットワーク網４を介して、本実施の形態の音楽配信システム（サーバ）２が、一つまたは複数の店舗３、一つまたは複数の音楽コンテンツ提供サービスセンター５、一つまたは複数のニュース配信サービスセンター６、及び一つまたは複数の全国天気サービスセンター７に接続されている。
【００７０】
サーバ２の構成については、図２に示す第１の実施の形態のサーバ２と同一の構成であるので、各部の詳細な説明を省略する。また、ネットワーク網４、音楽コンテンツ提供サービスセンタ５についても、第１の実施の形態と同様の構成であるので、説明を省略する。
【００７１】
第２の実施の形態において、店舗３は、第１の実施の形態において説明した店舗端末３Ａを備えていればよく、図１に示すようなＰＯＳ端末３Ｂや店内カメラ３Ｃを備える必要はない。
【００７２】
ニュース配信サービスセンター６は、ネットワーク網４を介して接続された利用者端末に対して複数の業種別のニュースコンテンツを提供するサーバであり、ニュース配信に係る処理を実行するための、例えば、汎用のコンピュータ等の端末が配置されている。サーバ２は、定期的にニュース配信サービスセンター６にアクセスし、業種別に新規ニュースがあるか確認し、新規ニュースがある場合は、この新規ニュースをダウンロードして、該当する業種の店舗に音楽コンテンツとともに配信する。
【００７３】
また、全国天気サービスセンター７は、ネットワーク網４を介して接続された利用者端末に対して全国の天気情報を提供するサーバであり、天気情報配信に係る処理を実行するための、例えば、汎用のコンピュータ等の端末が配置されている。サーバ２は、店舗３から音楽配信の要求を受けたとき、または音楽配信中一定時間経過毎に、全国天気サービスセンター７からこの店舗３のある地域における現在の天気情報（天気、気温等）をダウンロードし、この天気情報を販促プログラムの特定に利用する。
【００７４】
これらの各サービスセンター６，７は、ネットワーク網４を介してサーバ２と通信接続し、各種データを送受信するための、例えばモデム、ターミナルアダプタ等の通信部と、各種データを入力するための例えばキー入力部及びマウスを含む入力部と、サーバ２や他の利用者端末に対してニュースコンテンツや天気情報を提供するための各種処理を実行制御する制御部と、各種プログラムやデータを記憶した記憶部と、を備える。ニュース配信サービスセンター６の記憶部には、複数のニュースコンテンツが業種別に蓄積して記憶され、全国天気サービスセンター７の記憶部には、各地域の現在の天気情報が記憶されている。
【００７５】
本実施の形態において、サーバ２は、店舗３の販売促進に供する各種音楽を提供するための販促プログラムを各種店舗状況別に複数管理している。
即ち、サーバ２は各種販促プログラムを店舗状況別に用意し、これらの販促プログラムをプログラムファイル群２６３として予め記録媒体２６に記憶するとともに、販促プログラムと店舗状況とを対応付けて設定したプログラム選択テーブル２６１を予め記録媒体２６に記憶している。
なお、第２の実施の形態では、店舗状況として、店舗の業種、地域の環境（季節や天気）、時間帯、日付（土日／平日）を考慮する。
【００７６】
図１０は、第２の実施の形態におけるプログラム選択テーブル２６１’のデータ構成を示す図である。プログラム選択テーブル２６１’には、店舗の業種２６１ａ’、店舗における季節２６１ｂ’、時間帯２６１ｃ’、天気２６１ｄ’に対応付けて、土日用販促プログラム２６１ｅ’及び平日用販促プログラム２６１ｆ’が設定される。
例えば、業種「１」の店舗において、季節コードが「Ｓ−１」であり、時間帯が「朝」で天気が「晴」の場合は、土日用販促プログラム「Ａ１」と平日用販促プログラム「Ａ２」とが対応付けられている。音楽コンテンツを配信する日が土曜日または日曜日である場合は、土日用販促プログラム「Ａ１」が選択され、平日であれば平日用販促プログラム「Ａ２」が選択される。
【００７７】
図１１は、第２の実施の形態において、プログラムファイル群２６３に記憶される販促プログラムの例を示す図であり、（Ａ）は土日用販促プログラム「Ｂ１」の例を示し、（Ｂ）は平日用販促プログラム「Ｂ２」の例を示す。
【００７８】
図１１に示すように、第２の実施の形態では、曜日別に異なる販促プログラムを用意している。例えば、図１１（Ａ）に示すように、土日用の販促プログラム「Ｂ１」には、各種音楽ジャンルや固定音楽コンテンツの再生順序が設定されている。また、図１１（Ｂ）に示すように、平日用の販促プログラム「Ｂ２」には、各種音楽ジャンルや固定音楽コンテンツの他、オーナー趣向の音楽ジャンルや音楽コンテンツが更に設定されている。音楽コンテンツ取得の際は、第１の実施の形態の販促プログラムと同様に、この販促プログラムに設定された音楽ジャンルに含まれる音楽コンテンツが任意に選択される。
【００７９】
図１１（Ａ）に示す土日用販促プログラム「Ｂ１」では、まず、音楽ジャンル「１００」に含まれる任意の音楽コンテンツの後に、音楽ジャンル「１０１」に含まれる任意の音楽コンテンツが再生され、音楽ジャンル「１１３」に含まれる任意の音楽コンテンツが再生される。その後、固定の音楽コンテンツ「Ｍ０５」が再生される。
また、図１１（Ｂ）に示す平日用販促プログラム「Ｂ２」では、まず、音楽ジャンル「２００」に含まれる任意の音楽コンテンツの後に、音楽ジャンル「２０１」に含まれる任意の音楽コンテンツが再生される。次の音楽ジャンル「２１３」はオーナー趣向ジャンルであり、オーナーが予め選択したジャンルに含まれる任意の音楽コンテンツが再生される。その後、固定の音楽コンテンツ「Ｍ０８」とオーナー趣向のコンテンツ（音楽ジャンル「２０１」）が再生される。
【００８０】
サーバ２のＣＰＵ２１は、配信対象とする店舗３における店舗状況を取得する。取得する店舗状況は、店舗の業種、季節、天気状況、曜日、及び時間帯である。このとき、サーバ２のＣＰＵ２１は契約ＤＢ２６２に登録されている店舗の住所に基づいて、全国天気サービスセンター６からネットワーク網４を介して現在のその地域での天気情報を取得し、また計時部２８にて計時される日付から現在の季節コードや曜日及び時間帯を取得する。
【００８１】
また、ＣＰＵ２１は、取得した店舗状況に対応した販促プログラムを特定する。販促プログラムの特定に際しては、ＣＰＵ２１はプログラム選択テーブル２６１’を参照することにより、その店舗の業種に対応し、かつ現在の季節、時間帯、天気、及び曜日に対応した販促プログラムを特定する。また、特定された販促プログラムを記録媒体２６のプログラムファイル群２６３から読出す。
【００８２】
また、ＣＰＵ２１は、特定された販促プログラムに設定されている音楽ジャンルに含まれる複数の音楽コンテンツを、記録媒体２６のジャンル別音楽ファイル群２６４から読出し、特定された販促プログラムに設定されている再生スケジュールに従って、それらの音楽コンテンツが配信対象となる店舗３においてストリーミング再生されるように、各音楽コンテンツを伝送制御部２７を介してその店舗３に対して順次配信する。また、定期的にニュース配信サービスセンター６にアクセスし、店舗３の業種に対応するニュースコンテンツを取得して、音楽コンテンツとともにニュースコンテンツも配信する。
【００８３】
次に、第２の実施の形態における動作を説明する。
図１２は、店舗３から音楽配信要求を受けた際に、サーバ２において実行される処理を説明するフローチャートである。
このフローチャートに記述されている各機能を実現するためのプログラムは、読み取り可能なプログラムコードの形態でサーバ２の記録媒体２６に格納されており、サーバ２のＣＰＵ２１は該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。また、サーバ２のＣＰＵ２１は伝送媒体を介して伝送される上記プログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。すなわち、記録媒体の他、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム／データを利用して本実施の形態特有の動作を実行することもできる。
【００８４】
以下の説明において、サーバ２と店舗端末３Ａとの間では、既に音楽配信の契約が成立しており、店舗情報（端末ＩＤ、店舗名、住所、業種）がサーバ２の契約ＤＢ２６２’に記憶されているものとする。
【００８５】
図１３は、第２の実施の形態における契約ＤＢ２６２’のデータ構成を示す図である。契約ＤＢ２６２’には、各店舗３から送信された店舗情報が各レコードに記憶されており、各レコードは店舗端末３Ａの端末固有の識別コードである「端末ＩＤ」項目２６２ａ’と、「店舗名」項目２６２ｂ’と、「住所」項目２６２ｃ’と、「業種」項目２６２ｄ’と、「天気」項目２６２ｅ’と、を有する。「天気」項目２６２ｅ’とは、全国天気サービスセンター７から取得された天気情報であり、この「天気」項目２６２ｅ’に登録される天気情報は定期的に更新される。
【００８６】
第１の実施の形態において説明したように、販促音楽配信サービスサイトにおいてこれらの各項目を含む店舗情報が店舗端末３Ａ側で入力され、送信されると、サーバ２はこれらの店舗情報を受信して記録媒体２６の契約ＤＢ２６２’に登録する。
【００８７】
サーバ２において、店舗端末３Ａからアクセスがあり、その店舗端末３Ａの端末ＩＤを受信すると（ステップＡ２１）、契約ＤＢ２６２’からその端末ＩＤを含むレコードを検索し、店舗の業種情報を取得する（ステップＡ２２）。次に、このレコードから店舗の住所情報を取得し、この住所での天気情報を取得する。天気情報を取得する際、サーバ２は全国天気サービスセンター７にアクセスし、現在のその住所を含む地域における天気や気温を取得する（ステップＡ２３）。天気情報を取得すると、ＣＰＵ２１は、その天気情報を契約ＤＢ２６２の「天気」項目２６２ｅ’に登録する（ステップＡ２４）。
【００８８】
また、サーバ２のＣＰＵ２１は現在の日付から、対応する季節コード及び曜日を取得する（ステップＡ２５）。
そして、ＣＰＵ２１は、プログラム選択テーブル２６１’を参照し、取得した業種、季節、天気状況、曜日、及び現在の時間帯に対応する販促プログラムを選択する（ステップＡ２６）。
【００８９】
ＣＰＵ２１は販促プログラムを選択すると、この選択された販促プログラムをプログラムファイル群２６３から取得し、この販促プログラムに設定されている音楽ジャンルに含まれる最新の音楽コンテンツをジャンル別音楽ファイル群２６４から取得する（ステップＡ２７）。
【００９０】
更に、ＣＰＵ２１は販促プログラムの再生スケジュールに従って、取得した音楽コンテンツを配信要求した店舗端末３Ａに対して順次ストリーミング配信する（ステップＡ２８）。
この段階で、計時部２８により音楽配信の経過時間の計時を開始させる。
【００９１】
また、ＣＰＵ２１は、ニュース配信サービスセンター６へアクセスし、当該店舗３の業種に対応する新規ニュースの有無を確認する（ステップＡ２９）。業種対応の新規ニュースがある場合は（ステップＡ３０；Ｙｅｓ）、そのニュースをダウンロードし、店舗端末３Ａに音楽コンテンツの配信と同時に配信する（ステップＡ３１）。
【００９２】
業種に対応する新規ニュースがなく、一定時間が経過すると（ステップＡ３２；Ｙｅｓ）、ＣＰＵ２１は再度全国天気サービスセンター７にアクセスし、店舗の住所を含む地域の天気情報を取得し（ステップＡ３３）、天気情報が前回と同じであれば（ステップＡ３２）、更に現在の時間帯を確認し（ステップＡ３５）、時間帯が変わった場合は（ステップＡ３６；Ｙｅｓ）、ステップＡ２６に戻り、その新しい業種、季節、天気、曜日、及び時間帯に対応する販促プログラムを選択し、以降、この販促プログラムに従った音楽コンテンツの配信や、ニュースの配信を行う。
【００９３】
また、ステップＡ３２において一定時間が経過しない場合も、ＣＰＵ２１は現在の時間帯を確認しており（ステップＡ３２；Ｎｏ→ステップＡ３５）、時間帯の変更があれば、ステップＡ２６に戻り、時間帯に対応した販促プログラムを選択して、以降、この販促プログラムに従った音楽コンテンツの配信や、ニュースの配信を行う。
【００９４】
なお、時間帯の変更がない場合は（ステップＡ３６；Ｎｏ）、ステップＡ２８へ戻り、現在特定されている販促プログラムに設定された再生スケジュールでの音楽コンテンツの配信を続行する。
【００９５】
ステップＡ３３において取得した新規天気状況が前回と異なる場合は（ステップＡ３４；Ｎｏ）、契約ＤＢ２６２の「天気」項目２６２ｅ’を更新し（ステップＡ３７）、その後、ステップＡ２６に戻り、業種、季節、新規天気状況、曜日、時間帯に対応した販促プログラムを選択し、以降、この販促プログラムに従った音楽コンテンツの配信や、ニュースの配信を行う。
【００９６】
以上説明したように、第２の実施の形態の音楽配信システム（サーバ）２によれば、販売促進に供する音楽コンテンツを提供するための販促プログラムを店舗の業種、地域、季節、天気（環境）等の店舗状況に対応付けてプログラム選択テーブル２６１’にて管理しており、サーバ２において店舗端末３Ａから音楽配信の要求を受信すると、その店舗の業種を取得し、要求時における季節、曜日、時間帯を取得し、また、店舗の地域にある天気（環境）を取得し、これらの情報（店舗状況）に対応した販促プログラムを上記プログラム選択テーブル２６１’に基づいて特定し、この特定された販促プログラムに設定される音楽ジャンルに含まれる音楽コンテンツをジャンル別音楽ファイル群２６４から任意に選択して取得し、取得した各音楽コンテンツが店舗３においてその販促プログラムに設定される再生スケジュールに従って順次ストリーミング再生されるように、それらの音楽コンテンツを店舗端末３Ａに送信する。
【００９７】
また、サーバ２は、一定時間経過毎に店舗の天気情報や現在の時間帯を確認し、天気情報や時間帯に変化がある場合は、新規天気情報、新規時間帯、業種、季節、及び曜日に対応した販促プログラムを特定し、その販促プログラムに従って音楽コンテンツのストリーミング配信を行う。
【００９８】
従って、店舗３では、店舗の業種の他、季節、天気、及び曜日等の環境や時期に対応した最適な販促プログラムを特定し、これらの店舗状況に対応した最適な音楽コンテンツを販促に役立つような再生スケジュールで再生できる。また、サーバ２では、音楽配信時点での店舗状況に対応した販促に役立つ最適な音楽コンテンツを自動的に配信できる。
【００９９】
また、サーバ２は環境や時期等の店舗状況の収集を定期的に行って、変化があった場合にはその新たな店舗状況に対応した販促プログラムを新たに特定して、この新たな販促プログラムに従って音楽コンテンツを配信するので、環境（天気や気温）や時期（季節、曜日、時間帯等）の変化に迅速に対応した音楽を提供できる。
【０１００】
なお、上述の第２の実施の形態において、サーバ２は店舗状況として、更に、店舗３から客層状況を収集し、店舗の業種、環境、時期、及び客層状況に対応した販促プログラムを特定するようにしてもよい。この場合は、第１の実施の形態と同様に、店舗３に更にＰＯＳ端末３Ｂや店内カメラ３Ｃを備え、サーバ２はＰＯＳ端末３Ｂや店内カメラ３Ｃから店舗状況を自動収集するようにすればよい。
【０１０６】
【発明の効果】
本発明によれば、音楽配信を希望する店舗の店舗状況に適した音楽、特に販売促進に役立つ音楽を自動的に配信できる。また、店舗では音楽配信時の店舗状況に適した最適な音楽を再生できるので、店舗の雰囲気がよくなり、集客力が向上し、ひいては売上を増大できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る音楽配信システムを利用して構成される第１の実施の形態のネットワークシステム１の全体構成を示す図である。
【図２】サーバ２の内部構成を示すブロック図である。
【図３】サーバ２の有するデータを示す図である。
【図４】販促音楽配信サービスサイトの配信要求ページ３０の一例を示す図である。
【図５】契約ＤＢ２６２のデータ構成を示す図である。
【図６】プログラム選択テーブル２６１の一例を示す図である。
【図７】プログラムファイル群２６３に設定される販促プログラムの例である。
【図８】サーバ２及び店舗端末３Ａにおいて実行される各処理を説明するフローチャートである。
【図９】本発明に係る音楽配信システムを利用して構成される第２の実施の形態のネットワークシステム１００の全体構成を示す図である。
【図１０】第２の実施の形態におけるプログラム選択テーブル２６１’のデータ構成を示す図である。
【図１１】プログラムファイル群２６３に設定される第２の実施の形態における販促プログラムの例である。
【図１２】店舗端末３Ａから音楽配信の要求を受けた際に、サーバ２において実行される処理を説明するフローチャートである。
【図１３】第２の実施の形態における契約ＤＢ２６２’のデータ構成を示す図である。
【符号の説明】
１ ネットワークシステム（第１の実施の形態）
２ 音楽配信システム（サーバ）
２１ ＣＰＵ
２２ 入力部
２３ 表示部
２４ ＲＡＭ
２５ 記憶装置
２６ 記録媒体
２６１ プログラム選択テーブル（第１の実施の形態）
２６１’プログラム選択テーブル（第２の実施の形態）
２６２ 契約ＤＢ（第１の実施の形態）
２６２’契約ＤＢ（第２の実施の形態）
２６３ プログラムファイル群
２６４ ジャンル別音楽ファイル群
２７ 伝送制御部
３ 店舗
３Ａ 店舗端末
３Ｂ ＰＯＳ端末
３Ｃ 店内カメラ
４ ネットワーク網
５ 音楽コンテンツ配信サービスセンター
６ ニュース配信サービスセンター
７ 全国天気サービスセンター
１００ ネットワークシステム（第２の実施の形態）
【発明の属する技術分野】
本発明は、音楽コンテンツの配信サービスを提供する音楽配信システム、及びプログラムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、音楽コンテンツを配信する音楽配信サービスが提供されている。
この種の音楽配信サービスは、予めサービス会社側で用意した一般的な音楽ジャンルに含まれる音楽や最新のヒット曲を有線ケーブル等の伝送媒体を介して、契約配信先へ配信する。契約配信先では専用の受信端末を備え、その受信端末において各ジャンルの音楽を受信して再生する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような音楽配信サービスで提供される音楽コンテンツを店舗のＢＧＭに使用する場合があるが、多くの店舗のオーナーは店舗の雰囲気や環境に対応した最適な音楽を流すことで、販売促進効果を期待している。
【０００４】
本発明の課題は、店舗の販売促進を効果的に行うための音楽コンテンツを自動的に配信する音楽配信システム、及びプログラムを提供することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
請求項１の発明は、複数の店舗に対して音楽コンテンツを配信する音楽配信システムであって、店舗の販売促進に供する各種音楽を提供するための販促プログラムを各種店舗状況別に複数管理する販促プログラム管理手段と、複数の音楽ジャンル別での最新の音楽コンテンツをネットワークを介して定期的に事前にダウンロード取得し、記憶するコンテンツ記憶手段と、配信対象とする店舗の店舗状況を取得する店舗状況取得手段と、この店舗状況取得手段によって取得した店舗状況に対応した前記販促プログラムに基づいて音楽ジャンルを特定する特定手段と、この特定手段により特定された音楽ジャンルに含まれる最新の複数の音楽コンテンツを、前記コンテンツ記憶手段から取得する音楽コンテンツ取得手段と、この音楽コンテンツ取得手段によって取得した各音楽コンテンツが前記店舗において再生されるように、その店舗に備えられた店舗端末に対してそれらの音楽コンテンツを配信する配信手段と、を備えることを特徴とする。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明に係る音楽配信システムの実施の形態を詳細に説明する。
【００１０】
〔第１の実施の形態〕
図１〜図８を参照して、第１の実施の形態における音楽配信システムについて説明する。
【００１１】
まず、構成を説明する。
図１は本発明に係る音楽配信システムを利用して構成される第１の実施の形態のネットワークシステム１の全体構成を示す図である。
図１に示すように、ネットワークシステム１はインターネット等のネットワーク網４を介して、本発明に係る音楽配信システム（以下、サーバという）２が、一つまたは複数の店舗３、及び一つまたは複数の音楽コンテンツ提供サービスセンター５に接続されている。
【００１２】
ネットワーク網４は、電話回線網、ＩＳＤＮ回線網、専用線、移動体通信網、通信衛星回線、ＣＡＴＶ回線網等の各種通信回線網と、それらを接続するインターネットサービスプロバイダや基地局等を含む。
【００１３】
店舗３とは、喫茶店、レストラン、美容院、商店、その他の各種店舗、または、複数の支店を有するチェーン店の本店であり、これらの店舗３には、ネットワーク網４への接続機能を備えるコンピュータ等の店舗端末３Ａと、顧客情報を含む売上情報を管理するＰＯＳ端末３Ｂと、店内の様子や来客の様子を撮影する店内カメラ３Ｃと、が備えられている。
【００１４】
店舗端末３Ａは、ネットワーク網４を介してサーバ２と通信接続し、各種データを送受信するための、例えばモデム、ターミナルアダプタ、或いは各種移動体通信方式に対応した通信モジュール等の通信部と、ネットワーク上に公開されたホームページを閲覧するための、例えばＷＷＷブラウザ等のページ閲覧手段と、各種データを入力するための例えばキー入力部及びマウスを含む入力部と、音楽コンテンツの受信や音楽再生に関する各種処理を実行制御するための、例えばＣＰＵ等の制御部と、各種プログラムやデータを記憶した記憶部と、を備えた、例えばパーソナルコンピュータ、ＰＤＡ、携帯電話端末、ゲーム装置、その他の電子機器である。
【００１５】
また、店舗端末３は、サーバ２からストリーミング配信される音楽コンテンツを受信し、この音楽コンテンツを、当該店舗端末３に内蔵される音楽再生部、或いは外部の音楽再生機器に再生させる機能を有する。
【００１６】
ここで、サーバ２から配信される音楽コンテンツは店舗端末３でストリーミング再生させることが可能なデータ形式で生成されたストリーミング再生用音楽コンテンツであり、店舗端末３Ａはサーバ２から受信したストリーミング再生用音楽コンテンツを再生するためのストリーミング再生プログラムを有している。店舗３における音楽コンテンツの再生は、このストリーミング再生プログラムを起動することにより実現される。
【００１７】
音楽コンテンツ提供サービスセンター５は、ネットワーク網４を介して接続された利用者端末（サーバ２を含む）に対して音楽コンテンツの配信サービスを提供する当該サーバ２とは異なるサーバであり、音楽コンテンツ配信に係る処理を実行するための、例えば、汎用のコンピュータ等の端末が配置されている。
【００１８】
音楽コンテンツ提供サービスセンター５は、ネットワーク網４を介してサーバ２と通信接続し、各種データを送受信するための、例えばモデム、ターミナルアダプタ等の通信部と、各種データを入力するための例えばキー入力部及びマウスを含む入力部と、サーバ２や他の利用者端末に対して音楽コンテンツを提供するための各種処理を実行制御する制御部と、各種プログラムやデータを記憶した記憶部と、を備える。記憶部には、複数の音楽コンテンツが蓄積して記憶されている。
【００１９】
図２はサーバ２の内部構成を示すブロック図であり、図３はサーバ２の有するデータを示す図である。
【００２０】
図２に示すように、サーバ２はＣＰＵ（Central Processing Unit）２１、入力部２２、表示部２３、ＲＡＭ（Random Access Memory）２４、記憶装置２５、及び記録媒体２６、伝送制御部２７、及び計時部２８を備え、記録媒体２６を除く各部はバス２９によって接続されている。
【００２１】
また、図３に示すように、サーバ２の記録媒体２６には、店舗３に対して販促に供する音楽コンテンツを提供するための各種データとして、プログラム選択テーブル２６１、契約データベース（以下、契約ＤＢという）２６２、プログラムファイル群２６３、及びジャンル別音楽ファイル群２６４が記憶されている。また、記録媒体２６には、季節コードや地域コードを特定するための、季節コードテーブル及び地域コードテーブルが記憶されている。
【００２２】
本実施の形態において、サーバ２は、店舗３の販売促進に供する音楽コンテンツを提供するための販促プログラムを各種店舗状況別に管理するとともに、音楽配信を要求した店舗３に備えられた店舗端末３Ａ、ＰＯＳ端末３Ｂ、または店内カメラ３Ｃからその店舗の店舗状況を収集し、その収集時点における店舗状況に対応した販促プログラムを特定し、特定された販促プログラムに設定される音楽ジャンルに含まれる複数の音楽コンテンツが、その特定された販促プログラムに設定されている再生スケジュールに従って店舗３において再生されるように、その店舗端末３Ａに対してそれらの音楽コンテンツを配信する。
【００２３】
サーバ２は、１つのコンピュータにより構成されるものとしてもよいし、複数のコンピュータがＬＡＮ（Local Area Network）、ＷＡＮ（Wide Area Network）、イントラネット、或いはインターネット等のネットワークを介して通信接続されたコンピュータネットワークシステムにより構成されるものとしてもよい。複数のコンピュータにより構成されるコンピュータネットワークシステムとした場合は、上述の処理を各コンピュータにて分散して処理することが望ましい。
なお、本実施の形態では、サーバ２が一つのコンピュータにより構成される例について説明している。
【００２４】
サーバ２は、ネットワーク網４を介して通信接続された店舗端末３Ａが、本サーバ２に対して音楽コンテンツの配信要求を申込むための販促音楽配信サービスサイトを開設している。
【００２５】
図４は、販促音楽配信サービスサイトの配信要求ページ３０の一例を示す図である。
図４に示すように、販促音楽配信サービスサイトにはその配信要求ページ３０に店舗３の各種店舗情報を入力するための入力欄として、店舗の業種が入力される業種入力欄３０ａと、集客規模を入力される集客規模入力欄３０ｂと、店舗名が入力される店舗名入力欄３０ｃと、店舗の住所が入力される住所入力欄３０ｄと、この店舗における一般的な客層が入力される客層入力欄３０ｅと、が設けられている。
これら各入力欄３０ａ〜３０ｅに入力された店舗情報は、サーバ２の記録媒体２６に設けられている契約ＤＢ２６２に登録される。
【００２６】
図５は、契約ＤＢ２６２のデータ構成を示す図である。
図５に示すように、契約ＤＢ２６２には、各店舗端末３Ａから送信された店舗情報が各レコードに記憶されており、各レコードは店舗端末３Ａの端末固有の識別コードである「端末ＩＤ」項目２６２ａと、「店舗名」項目２６２ｂと、「住所」項目２６２ｃと、「業種」項目２６２ｄと、「集客規模」項目２６２ｅと、「客層コード」項目２６２ｆと、を有する。「客層コード」項目２６２ｆには、配信要求ページ３０の客層入力欄３０ｅに入力された客層状況に対応する客層コードがＣＰＵ２１により取得されて登録される。
【００２７】
ここで客層とは、「一般」、「男性」、「女性」、「カップル」、「グループ」、「ファミリー」、「学生」、「老年層」、「子供」等の年齢別、性別、或いは人数別等で類別されたものであり、夫々「００１」〜「００９」の客層コードが割当てられているものとする。なお、客層コード「００１」の「一般」とは特定の客層に片寄らない客層を意味する。
【００２８】
なお、販促音楽配信サービスサイトには、この配信要求ページ３０の他、サービスの内容を紹介するサービス内容紹介ページや、提供される音楽コンテンツの例を確認できる確認ページ等を含むようにしてもよい。
これら各ページは、例えば、ＨＴＭＬ（Hyper Text Markup Language）やＸＭＬ（eXtensible Markup Language）といった、店舗端末３Ａにおいて閲覧可能な文書データの形式で作成される。また、携帯電話において閲覧可能な形式（C-HTML、WML、HDML）で作成されるものとしてもよい。
【００２９】
ＣＰＵ２１は、記憶装置２５に記憶されている当該サーバ２に対応する各種アプリケーションプログラムの中から指定されたアプリケーションプログラム、入力部２２から入力される各種指示をＲＡＭ２４内のワークメモリに格納し、この入力指示及び入力データに応じてＲＡＭ２４内に格納したアプリケーションプログラムに従って各種処理を実行し、その処理結果をＲＡＭ２４内のワークメモリに格納するとともに、表示部２３に表示する。そして、ワークメモリに格納した処理結果を入力部２２から指示される記憶装置２５内の保存先に保存する。
【００３０】
また、ＣＰＵ２１は、店舗３に対して販売促進に供する各種音楽を提供するための音楽配信処理を行う。
【００３１】
即ち、サーバ２は店舗状況別に用意された各種販促プログラムをプログラムファイル群２６３として予め記録媒体２６に記憶している。また、各販促プログラムと各店舗状況とを対応付けて設定したプログラム選択テーブル２６１を予め記録媒体２６に記憶している。
ここで、販促プログラムとは、各店舗３の販売促進に役立つ音楽コンテンツを販売促進に役立つような再生スケジュールで再生するために予め用意されたコンピュータプログラムであり、具体的には、音楽ジャンル（クラシック、ロック、ジャズ等）と、その音楽ジャンルに含まれる音楽コンテンツ（曲）を所定の順序で再生させるための再生スケジュールと、を定めたものである。
【００３２】
図６は、プログラム選択テーブル２６１の一例を示す図である。
図６に示すように、プログラム選択テーブル２６１には、店舗の業種２６１ａ、集客規模２６１ｂに対応付けて、一般販促プログラム２６１ｃが設定され、更に、特定客層２６１ｄに対応付けて客層別販促プログラム２６１ｅが設定される。
例えば、業種「１」の集客規模「〜３０人」の店舗には、特定した客層がない場合、即ち、客層コード「００１」に、一般販促プログラムとして販促プログラム「Ａ１」が対応付けられており、また、この店舗において特定の客層の来客がある場合には、その客層（客層コード「００２」〜「００９」）に対応付けて、夫々客層別販促プログラム「Ａ２」，「Ａ３」，…，「Ａ９」が対応付けられる。
【００３３】
音楽配信処理において、ＣＰＵ２１は、配信対象とする店舗３における店舗状況を収集する。ここで、店舗状況の収集とは、配信対象となる店舗の店舗状況を、例えば、店舗３に備えられたＰＯＳ端末３Ｂや店内カメラ３Ｃから、必要に応じて随時取得することを意味する。本実施の形態では、一例としてサーバ２が店舗端末３Ａから音楽の配信要求を受け、その後、一定時間経過毎（例えば、１時間経過毎）に定期的にその店舗状況を収集する。
【００３４】
また、ＣＰＵ２１は、店舗状況を収集した時点におけるその店舗での店舗状況に対応した販促プログラムを特定する。販促プログラムの特定に際しては、ＣＰＵ２１はプログラム選択テーブル２６１を参照することにより、予め取得しているその店舗の業種及び集客規模に対応し、且つ、ＰＯＳ端末３Ｂや店内カメラ３Ｃにて収集した客層状況に対応した販促プログラムを特定する。また、特定された販促プログラムを記録媒体２６のプログラムファイル群２６３から読出す。
【００３５】
プログラムファイル群２６３は、販促プログラムをファイル形式に複数蓄積して記憶する記憶領域である。
図７は、プログラムファイル群２６３に記憶される販促プログラム「Ａ１」の一例である。
図７に示すように販促プログラム「Ａ１」には、各種音楽ジャンル、固定音楽コンテンツ、及びオーナー趣向の音楽ジャンルや音楽コンテンツの再生順序が設定されている。ここで、販促プログラムには音楽ジャンルが設定されているが、これは設定された音楽ジャンルに含まれる音楽コンテンツが任意に選択されることを意味する。なお、各ジャンルから選択される音楽コンテンツは、最新の音楽コンテンツであることが望ましい。
【００３６】
図７に示す販促プログラム「Ａ１」では、まず、音楽ジャンル「１００」に含まれる任意の音楽コンテンツの後に、音楽ジャンル「１０１」に含まれる任意の音楽コンテンツが再生され、音楽ジャンル「２１２」に含まれる任意の音楽コンテンツが再生される。そして、次の音楽ジャンル「２１３」はオーナー趣向ジャンルであり、オーナーが予め選択したジャンルに含まれる任意の音楽コンテンツが再生される。その後、固定の音楽コンテンツ「Ｍ０８」とオーナー趣向のコンテンツ（音楽ジャンル「２０１」）が再生される。なお、固定の音楽コンテンツ「Ｍ０８」とは、例えば店舗の業種や季節等に応じて必ず指定される曲（音楽コンテンツ）である。
【００３７】
なお、販促プログラムは、音楽ジャンルの合間に広告コンテンツを挟むようにしてもよいし、固定の音楽コンテンツやオーナー趣向の音楽コンテンツ等を含まない、音楽ジャンルのみのものとしてもよい。
【００３８】
また、ＣＰＵ２１は、特定された販促プログラムに設定されている音楽ジャンルに含まれる複数の音楽コンテンツを、記録媒体２６のジャンル別音楽ファイル群２６４から取得し、これらの音楽コンテンツが販促プログラムに設定されている再生スケジュールに従って店舗３側で順次ストリーミング再生されるように、伝送制御部２７を介して対象となる店舗３に対して順次配信する。
【００３９】
なお、ジャンル別音楽ファイル群２６４に蓄積して記憶されている音楽コンテンツファイルは、例えば、ＣＤ−ＲＯＭ等の記録媒体に予め記憶されているもの、或いは当該サーバ２とは異なる音楽コンテンツ提供サービスセンタ５からネットワーク網４を介してダウンロードすることにより取得されるものである。ダウンロードする場合、ＣＰＵ２１は、伝送制御部２７を制御して定期的に音楽コンテンツ提供サービスセンター５にアクセスし、最新の音楽コンテンツや新規に提供される音楽コンテンツをダウンロードし、ジャンル別音楽ファイル群２６５に蓄積して記憶する。
【００４０】
入力部２２は、カーソルキー、数字入力キー及び各種機能キー等を備えたキーボード、及びマウスを含み、キーボードで押下された押下信号やマウスの位置信号をＣＰＵ２１に出力する。
【００４１】
表示部２３は、ＣＲＴ（Cathode Ray Tube）、またはＬＣＤ（Liquid Crystal Display）等により構成され、ＣＰＵ２１から入力される表示指示に従って各種表示データの画面表示を行う。
【００４２】
ＲＡＭ２４は、指定されたアプリケーションプログラム、入力指示、入力データ及び処理結果等を格納するメモリ領域を有する。
【００４３】
記憶装置２５は、プログラムやデータ等が予め記憶された記録媒体２６を有し、記録媒体２６は磁気的、光学的記録媒体、若しくは半導体等の不揮発性メモリで構成されている。記録媒体２６は記憶装置２５に固定的に設けたもの、若しくは着脱自在に装着するものであり、この記録媒体２６には、サーバ２のシステムプログラム、及びこれに対応する各種処理プログラム、及びこれらのプログラムで処理されたデータ等を記憶する。
【００４４】
また、記録媒体２６に記憶されたプログラム、データ等は、その一部若しくは全部をサーバやクライアント等の外部機器から、ネットワーク回線等の伝送媒体を介して伝送制御部２７から受信して記憶する構成にしてもよく、また、記録媒体２６はネットワーク上に構築されたサーバの記録媒体であってもよい。更に、上記プログラムをネットワーク回線等の伝送媒体を介してサーバやクライアントへ伝送してこれらの機器にインストールする様に構成してもよい。
【００４５】
伝送制御部２７は、ネットワーク網４を介して外部機器（店舗端末３Ａ、音楽コンテンツ配信サービスセンター５、その他の端末）との通信を行うための、モデム（ＭＯＤＥＭ：MOdulator/DEModulator ）またはターミナルアダプタ（ＴＡ：Terminal Adapter）によって構成される。
【００４６】
計時部２８は、現在時刻や日時を計時する時計機能や所定時間をカウントするタイマ機能を有する周知の計時手段である。
【００４７】
次に動作を説明する。
図８はサーバ２及び店舗端末３Ａにおいて実行される各処理を説明するフローチャートである。
これらの各フローチャートに記述されている各機能を実現するためのプログラムは、読み取り可能なプログラムコードの形態でサーバ２の記録媒体２６、または店舗端末３Ａの記録媒体に格納されており、サーバ２のＣＰＵ２１または店舗端末３ＡのＣＰＵは該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。また、サーバ２のＣＰＵ２１または店舗端末３ＡのＣＰＵは伝送媒体を介して伝送される上記プログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。すなわち、記録媒体の他、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム／データを利用して本実施の形態特有の動作を実行することもできる。
【００４８】
以下の説明において、サーバ２と店舗端末３Ａとの間では、既に音楽配信の契約が成立しており、店舗３の店舗情報（端末ＩＤ、店舗名、住所、業種、集客規模等）がサーバ２の契約ＤＢ２６２に記憶されているものとする。
【００４９】
まず、店舗端末３Ａからサーバ２にアクセスする。このとき、店舗端末３Ａはこの店舗端末３Ａ固有の端末ＩＤを送信するとともに、音楽の配信要求を送信する（ステップＢ１）。
サーバ２は店舗端末３Ａから端末ＩＤを受信すると（ステップＡ１）、契約ＤＢ２６２から取得した端末ＩＤを含むレコードを検索し、店舗の業種及び集客規模の情報を取得する（ステップＡ２）。
【００５０】
次に、サーバ２のＣＰＵ２１はプログラム選択テーブル２６１を参照し、取得した業種及び集客規模に対応する販促プログラムを選択する（ステップＡ３）。この段階で選択される販促プログラムは、一般販促プログラムであり、客層に特に片寄りがない場合に対応した販促プログラムである。
【００５１】
ＣＰＵ２１は販促プログラムを特定すると、この選択された販促プログラムをプログラムファイル群２６３から読出し、選択された販促プログラムに設定されている音楽ジャンルに含まれる最新の音楽コンテンツをジャンル別音楽ファイル群２６４から取得する（ステップＡ４）。
【００５２】
更に、ＣＰＵ２１は販促プログラムの再生スケジュールに従って取得した音楽コンテンツを配信要求した店舗端末３Ａに対してストリーミング配信する（ステップＡ５）。ここで、ＣＰＵ２１は計時部２８により配信開始時からの経過時間を計時しており、一定時間経過するまで（ステップＡ６；Ｎｏ）、この販促プログラムの再生スケジュールに従った音楽コンテンツのストリーミング配信を続行する。
【００５３】
店舗端末３Ａでは、サーバ２から音楽コンテンツを受信すると（ステップＢ２）、ストリーミング再生プログラムを起動し、サーバ２から受信した音楽コンテンツをストリーミング再生する（ステップＢ３）。
【００５４】
ストリーミング配信の開始から一定時間（例えば、１時間）が経過すると（ステップＡ６；Ｙｅｓ）、サーバ２は店舗端末３Ａに対して客層状況の送信を要求する（ステップＡ７）。
店舗端末３Ａにおいてサーバ２から客層状況の送信要求を受信すると（ステップＢ４）、ＰＯＳ端末３Ｂにて客層状況を収集する設定がなされている場合は（ステップＢ５；Ｙｅｓ）、店舗端末３ＡはＰＯＳ端末３Ｂでの顧客別売上データから客層別の客数情報を収集し（ステップＢ６）、収集したデータをサーバ２に対して送信する（ステップＢ７）。
【００５５】
また、店内カメラ３Ｃにて客層状況を収集する設定がなされている場合は（ステップＢ５；Ｎｏ→ステップＢ８；Ｙｅｓ）、店舗端末３Ａは所定時間内に店内カメラ３Ｃにて撮影された来客の撮影データから客層別の客数をカウントし（ステップＢ９）、この客層別の客数情報を収集データとしてサーバ２に送信する（ステップＢ７）。
【００５６】
また、ＰＯＳ端末３Ｂ、または店内カメラ３Ｃによらず、オペレータによる客層コードの入力によって客層状況を通知する設定がなされている場合は（ステップＢ８；Ｎｏ）、店舗端末３Ａはオペレータに対して客層コードの入力を促す表示や放音を行い、客層コードが入力されると（ステップＢ１０）、入力された客層コードをサーバ２に対して送信する（ステップＢ１１）。
【００５７】
サーバ２において、店舗端末３Ａから客層状況または客層コードを受信すると、ＣＰＵ２１は客層コードを特定（取得）し（ステップＡ９）、更に前回取得した客層状況と同一であるか否かを判別する（ステップＡ１０）。
前回の客層コードと今回の客層コードが異なる場合は（ステップＡ１０；Ｙｅｓ）、ステップＡ５に戻り、特定されている販促プログラムに設定された再生スケジュールに従った音楽コンテンツのストリーミング配信を続行する。
【００５８】
また、前回の客層コードと今回の客層コードが異なり（ステップＡ１０；Ｎｏ）、かつ、今回の客層コード（新規客層コード）が「００１」である場合は（ステップＡ１１；Ｙｅｓ）、ステップＡ３に戻り、店舗の業種及び集客規模に対応する一般販促プログラムを選択し、この販促プログラムに設定された音楽コンテンツの取得や再生スケジュールに従った音楽コンテンツのストリーミング配信を行う。
【００５９】
また、今回の客層コード（新規客層コード）が「００１」でない場合は（ステップＡ１１；Ｎｏ）、店舗の業種、集客規模、及び収集した新たな客層状況に対応する客層別販促プログラムを新たに選択し（ステップＡ１２）、ステップＡ４に戻り、この客層別販促プログラムに設定された音楽コンテンツの取得や再生スケジュールに従った音楽コンテンツのストリーミング配信を行う。
【００６０】
以上説明したように、第１の実施の形態の音楽配信システム（サーバ）２によれば、販売促進に供する音楽コンテンツを提供するための販促プログラムを店舗の業種、集客規模、及び客層状況等の店舗状況に対応付けてプログラム選択テーブル２６１にて管理しており、サーバ２において店舗端末３Ａから音楽配信の要求を受信すると、その店舗の業種、集客規模、及び客層状況に対応した販促プログラムをプログラム選択テーブル２６１に基づいて特定し、この特定された販促プログラムに設定される音楽ジャンルに含まれる音楽コンテンツをジャンル別音楽ファイル群２６４から任意に選択して取得し、取得した各音楽コンテンツが店舗３においてその販促プログラムに設定される再生スケジュールに従って順次ストリーミング再生されるように、それらの音楽コンテンツを店舗端末３Ａに送信する。
【００６１】
店舗端末３Ａでは、ストリーミング再生プログラムを起動し、サーバ２からストリーミング配信される音楽コンテンツを受信して、その音楽を再生させる。
【００６２】
また、サーバ２は、一定時間経過毎に店舗に対して客層状況の送信を要求し、店舗端末３Ａではその要求に応じて、その店舗に設置されたＰＯＳ端末３Ｂや店内カメラ３Ｃにより、その要求を受けた時点での客層状況を収集し、サーバ２に送信する。または、その要求を受けた時点でオペレータにより入力された客層コードをサーバ２に送信する。サーバ２は客層状況を受信すると客層に変化があったか否かを判別し、変化がある場合は、再度その店舗の業種、集客規模、及び新規客層状況に対応した販促プログラムを特定し、その販促プログラムに従った音楽コンテンツのストリーミング配信を行う。
【００６３】
従って、店舗では、音楽配信を要求した時点での店舗の客層状況、業種、或いは集客規模に対応した最適な再生スケジュールで、音楽を再生できる。また、サーバ２では、音楽配信時点での店舗状況に対応した販促に役立つ最適な音楽コンテンツを自動的に配信できる。
【００６４】
また、サーバ２は店舗状況の収集を定期的に行って店舗状況に変化があった場合にはその新たな店舗状況に対応した販促プログラムを新たに特定して、この新たな販促プログラムに従って音楽コンテンツを配信するので、店舗状況の変化に迅速に対応した音楽を提供できる。
【００６５】
また、店舗の客層状況は店舗に設置されたＰＯＳ端末３Ｂや店内カメラ３Ｃから収集するようにすれば、客層状況の収集が自動化できる。
【００６６】
また、販促プログラムに設定された再生スケジュールに沿って各音楽コンテンツを順次ストリーミング再生するので、店舗３側ではその音楽コンテンツを順次再生する機能を有するストリーミング再生プログラムを利用するだけの簡易な構成で上述のような販促に役立つ音楽を再生できる。
【００６７】
なお、本発明は上述の実施の形態で示す例に限定されるものではない。例えば、店舗３を複数の支店を有するチェーンの本店とし、この本店のホスト端末にて各支店の集客規模や店舗状況を管理し、サーバ２に対して音楽配信を要求する場合は、この本店のホスト端末から各店舗の集客規模や店舗状況をサーバ２に対して送信し、それらに応じた様々な音楽配信を受けるようにし、更に、配信された音楽コンテンツを本店から複数の支店に対して夫々公衆回線網や専用線等を介して送信し、各支店にて夫々ストリーミング再生させるようにしてもよい。
【００６８】
〔第２の実施の形態〕
次に、図９〜図１３を参照して、第２の実施の形態における音楽配信システムについて説明する。
【００６９】
まず、構成を説明する。
図９は、本発明に係る音楽配信システムを利用して構成される第２の実施の形態のネットワークシステム１００の全体構成を示す図である。
図９に示すように、ネットワークシステム１００は、インターネット等のネットワーク網４を介して、本実施の形態の音楽配信システム（サーバ）２が、一つまたは複数の店舗３、一つまたは複数の音楽コンテンツ提供サービスセンター５、一つまたは複数のニュース配信サービスセンター６、及び一つまたは複数の全国天気サービスセンター７に接続されている。
【００７０】
サーバ２の構成については、図２に示す第１の実施の形態のサーバ２と同一の構成であるので、各部の詳細な説明を省略する。また、ネットワーク網４、音楽コンテンツ提供サービスセンタ５についても、第１の実施の形態と同様の構成であるので、説明を省略する。
【００７１】
第２の実施の形態において、店舗３は、第１の実施の形態において説明した店舗端末３Ａを備えていればよく、図１に示すようなＰＯＳ端末３Ｂや店内カメラ３Ｃを備える必要はない。
【００７２】
ニュース配信サービスセンター６は、ネットワーク網４を介して接続された利用者端末に対して複数の業種別のニュースコンテンツを提供するサーバであり、ニュース配信に係る処理を実行するための、例えば、汎用のコンピュータ等の端末が配置されている。サーバ２は、定期的にニュース配信サービスセンター６にアクセスし、業種別に新規ニュースがあるか確認し、新規ニュースがある場合は、この新規ニュースをダウンロードして、該当する業種の店舗に音楽コンテンツとともに配信する。
【００７３】
また、全国天気サービスセンター７は、ネットワーク網４を介して接続された利用者端末に対して全国の天気情報を提供するサーバであり、天気情報配信に係る処理を実行するための、例えば、汎用のコンピュータ等の端末が配置されている。サーバ２は、店舗３から音楽配信の要求を受けたとき、または音楽配信中一定時間経過毎に、全国天気サービスセンター７からこの店舗３のある地域における現在の天気情報（天気、気温等）をダウンロードし、この天気情報を販促プログラムの特定に利用する。
【００７４】
これらの各サービスセンター６，７は、ネットワーク網４を介してサーバ２と通信接続し、各種データを送受信するための、例えばモデム、ターミナルアダプタ等の通信部と、各種データを入力するための例えばキー入力部及びマウスを含む入力部と、サーバ２や他の利用者端末に対してニュースコンテンツや天気情報を提供するための各種処理を実行制御する制御部と、各種プログラムやデータを記憶した記憶部と、を備える。ニュース配信サービスセンター６の記憶部には、複数のニュースコンテンツが業種別に蓄積して記憶され、全国天気サービスセンター７の記憶部には、各地域の現在の天気情報が記憶されている。
【００７５】
本実施の形態において、サーバ２は、店舗３の販売促進に供する各種音楽を提供するための販促プログラムを各種店舗状況別に複数管理している。
即ち、サーバ２は各種販促プログラムを店舗状況別に用意し、これらの販促プログラムをプログラムファイル群２６３として予め記録媒体２６に記憶するとともに、販促プログラムと店舗状況とを対応付けて設定したプログラム選択テーブル２６１を予め記録媒体２６に記憶している。
なお、第２の実施の形態では、店舗状況として、店舗の業種、地域の環境（季節や天気）、時間帯、日付（土日／平日）を考慮する。
【００７６】
図１０は、第２の実施の形態におけるプログラム選択テーブル２６１’のデータ構成を示す図である。プログラム選択テーブル２６１’には、店舗の業種２６１ａ’、店舗における季節２６１ｂ’、時間帯２６１ｃ’、天気２６１ｄ’に対応付けて、土日用販促プログラム２６１ｅ’及び平日用販促プログラム２６１ｆ’が設定される。
例えば、業種「１」の店舗において、季節コードが「Ｓ−１」であり、時間帯が「朝」で天気が「晴」の場合は、土日用販促プログラム「Ａ１」と平日用販促プログラム「Ａ２」とが対応付けられている。音楽コンテンツを配信する日が土曜日または日曜日である場合は、土日用販促プログラム「Ａ１」が選択され、平日であれば平日用販促プログラム「Ａ２」が選択される。
【００７７】
図１１は、第２の実施の形態において、プログラムファイル群２６３に記憶される販促プログラムの例を示す図であり、（Ａ）は土日用販促プログラム「Ｂ１」の例を示し、（Ｂ）は平日用販促プログラム「Ｂ２」の例を示す。
【００７８】
図１１に示すように、第２の実施の形態では、曜日別に異なる販促プログラムを用意している。例えば、図１１（Ａ）に示すように、土日用の販促プログラム「Ｂ１」には、各種音楽ジャンルや固定音楽コンテンツの再生順序が設定されている。また、図１１（Ｂ）に示すように、平日用の販促プログラム「Ｂ２」には、各種音楽ジャンルや固定音楽コンテンツの他、オーナー趣向の音楽ジャンルや音楽コンテンツが更に設定されている。音楽コンテンツ取得の際は、第１の実施の形態の販促プログラムと同様に、この販促プログラムに設定された音楽ジャンルに含まれる音楽コンテンツが任意に選択される。
【００７９】
図１１（Ａ）に示す土日用販促プログラム「Ｂ１」では、まず、音楽ジャンル「１００」に含まれる任意の音楽コンテンツの後に、音楽ジャンル「１０１」に含まれる任意の音楽コンテンツが再生され、音楽ジャンル「１１３」に含まれる任意の音楽コンテンツが再生される。その後、固定の音楽コンテンツ「Ｍ０５」が再生される。
また、図１１（Ｂ）に示す平日用販促プログラム「Ｂ２」では、まず、音楽ジャンル「２００」に含まれる任意の音楽コンテンツの後に、音楽ジャンル「２０１」に含まれる任意の音楽コンテンツが再生される。次の音楽ジャンル「２１３」はオーナー趣向ジャンルであり、オーナーが予め選択したジャンルに含まれる任意の音楽コンテンツが再生される。その後、固定の音楽コンテンツ「Ｍ０８」とオーナー趣向のコンテンツ（音楽ジャンル「２０１」）が再生される。
【００８０】
サーバ２のＣＰＵ２１は、配信対象とする店舗３における店舗状況を取得する。取得する店舗状況は、店舗の業種、季節、天気状況、曜日、及び時間帯である。このとき、サーバ２のＣＰＵ２１は契約ＤＢ２６２に登録されている店舗の住所に基づいて、全国天気サービスセンター６からネットワーク網４を介して現在のその地域での天気情報を取得し、また計時部２８にて計時される日付から現在の季節コードや曜日及び時間帯を取得する。
【００８１】
また、ＣＰＵ２１は、取得した店舗状況に対応した販促プログラムを特定する。販促プログラムの特定に際しては、ＣＰＵ２１はプログラム選択テーブル２６１’を参照することにより、その店舗の業種に対応し、かつ現在の季節、時間帯、天気、及び曜日に対応した販促プログラムを特定する。また、特定された販促プログラムを記録媒体２６のプログラムファイル群２６３から読出す。
【００８２】
また、ＣＰＵ２１は、特定された販促プログラムに設定されている音楽ジャンルに含まれる複数の音楽コンテンツを、記録媒体２６のジャンル別音楽ファイル群２６４から読出し、特定された販促プログラムに設定されている再生スケジュールに従って、それらの音楽コンテンツが配信対象となる店舗３においてストリーミング再生されるように、各音楽コンテンツを伝送制御部２７を介してその店舗３に対して順次配信する。また、定期的にニュース配信サービスセンター６にアクセスし、店舗３の業種に対応するニュースコンテンツを取得して、音楽コンテンツとともにニュースコンテンツも配信する。
【００８３】
次に、第２の実施の形態における動作を説明する。
図１２は、店舗３から音楽配信要求を受けた際に、サーバ２において実行される処理を説明するフローチャートである。
このフローチャートに記述されている各機能を実現するためのプログラムは、読み取り可能なプログラムコードの形態でサーバ２の記録媒体２６に格納されており、サーバ２のＣＰＵ２１は該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。また、サーバ２のＣＰＵ２１は伝送媒体を介して伝送される上記プログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。すなわち、記録媒体の他、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム／データを利用して本実施の形態特有の動作を実行することもできる。
【００８４】
以下の説明において、サーバ２と店舗端末３Ａとの間では、既に音楽配信の契約が成立しており、店舗情報（端末ＩＤ、店舗名、住所、業種）がサーバ２の契約ＤＢ２６２’に記憶されているものとする。
【００８５】
図１３は、第２の実施の形態における契約ＤＢ２６２’のデータ構成を示す図である。契約ＤＢ２６２’には、各店舗３から送信された店舗情報が各レコードに記憶されており、各レコードは店舗端末３Ａの端末固有の識別コードである「端末ＩＤ」項目２６２ａ’と、「店舗名」項目２６２ｂ’と、「住所」項目２６２ｃ’と、「業種」項目２６２ｄ’と、「天気」項目２６２ｅ’と、を有する。「天気」項目２６２ｅ’とは、全国天気サービスセンター７から取得された天気情報であり、この「天気」項目２６２ｅ’に登録される天気情報は定期的に更新される。
【００８６】
第１の実施の形態において説明したように、販促音楽配信サービスサイトにおいてこれらの各項目を含む店舗情報が店舗端末３Ａ側で入力され、送信されると、サーバ２はこれらの店舗情報を受信して記録媒体２６の契約ＤＢ２６２’に登録する。
【００８７】
サーバ２において、店舗端末３Ａからアクセスがあり、その店舗端末３Ａの端末ＩＤを受信すると（ステップＡ２１）、契約ＤＢ２６２’からその端末ＩＤを含むレコードを検索し、店舗の業種情報を取得する（ステップＡ２２）。次に、このレコードから店舗の住所情報を取得し、この住所での天気情報を取得する。天気情報を取得する際、サーバ２は全国天気サービスセンター７にアクセスし、現在のその住所を含む地域における天気や気温を取得する（ステップＡ２３）。天気情報を取得すると、ＣＰＵ２１は、その天気情報を契約ＤＢ２６２の「天気」項目２６２ｅ’に登録する（ステップＡ２４）。
【００８８】
また、サーバ２のＣＰＵ２１は現在の日付から、対応する季節コード及び曜日を取得する（ステップＡ２５）。
そして、ＣＰＵ２１は、プログラム選択テーブル２６１’を参照し、取得した業種、季節、天気状況、曜日、及び現在の時間帯に対応する販促プログラムを選択する（ステップＡ２６）。
【００８９】
ＣＰＵ２１は販促プログラムを選択すると、この選択された販促プログラムをプログラムファイル群２６３から取得し、この販促プログラムに設定されている音楽ジャンルに含まれる最新の音楽コンテンツをジャンル別音楽ファイル群２６４から取得する（ステップＡ２７）。
【００９０】
更に、ＣＰＵ２１は販促プログラムの再生スケジュールに従って、取得した音楽コンテンツを配信要求した店舗端末３Ａに対して順次ストリーミング配信する（ステップＡ２８）。
この段階で、計時部２８により音楽配信の経過時間の計時を開始させる。
【００９１】
また、ＣＰＵ２１は、ニュース配信サービスセンター６へアクセスし、当該店舗３の業種に対応する新規ニュースの有無を確認する（ステップＡ２９）。業種対応の新規ニュースがある場合は（ステップＡ３０；Ｙｅｓ）、そのニュースをダウンロードし、店舗端末３Ａに音楽コンテンツの配信と同時に配信する（ステップＡ３１）。
【００９２】
業種に対応する新規ニュースがなく、一定時間が経過すると（ステップＡ３２；Ｙｅｓ）、ＣＰＵ２１は再度全国天気サービスセンター７にアクセスし、店舗の住所を含む地域の天気情報を取得し（ステップＡ３３）、天気情報が前回と同じであれば（ステップＡ３２）、更に現在の時間帯を確認し（ステップＡ３５）、時間帯が変わった場合は（ステップＡ３６；Ｙｅｓ）、ステップＡ２６に戻り、その新しい業種、季節、天気、曜日、及び時間帯に対応する販促プログラムを選択し、以降、この販促プログラムに従った音楽コンテンツの配信や、ニュースの配信を行う。
【００９３】
また、ステップＡ３２において一定時間が経過しない場合も、ＣＰＵ２１は現在の時間帯を確認しており（ステップＡ３２；Ｎｏ→ステップＡ３５）、時間帯の変更があれば、ステップＡ２６に戻り、時間帯に対応した販促プログラムを選択して、以降、この販促プログラムに従った音楽コンテンツの配信や、ニュースの配信を行う。
【００９４】
なお、時間帯の変更がない場合は（ステップＡ３６；Ｎｏ）、ステップＡ２８へ戻り、現在特定されている販促プログラムに設定された再生スケジュールでの音楽コンテンツの配信を続行する。
【００９５】
ステップＡ３３において取得した新規天気状況が前回と異なる場合は（ステップＡ３４；Ｎｏ）、契約ＤＢ２６２の「天気」項目２６２ｅ’を更新し（ステップＡ３７）、その後、ステップＡ２６に戻り、業種、季節、新規天気状況、曜日、時間帯に対応した販促プログラムを選択し、以降、この販促プログラムに従った音楽コンテンツの配信や、ニュースの配信を行う。
【００９６】
以上説明したように、第２の実施の形態の音楽配信システム（サーバ）２によれば、販売促進に供する音楽コンテンツを提供するための販促プログラムを店舗の業種、地域、季節、天気（環境）等の店舗状況に対応付けてプログラム選択テーブル２６１’にて管理しており、サーバ２において店舗端末３Ａから音楽配信の要求を受信すると、その店舗の業種を取得し、要求時における季節、曜日、時間帯を取得し、また、店舗の地域にある天気（環境）を取得し、これらの情報（店舗状況）に対応した販促プログラムを上記プログラム選択テーブル２６１’に基づいて特定し、この特定された販促プログラムに設定される音楽ジャンルに含まれる音楽コンテンツをジャンル別音楽ファイル群２６４から任意に選択して取得し、取得した各音楽コンテンツが店舗３においてその販促プログラムに設定される再生スケジュールに従って順次ストリーミング再生されるように、それらの音楽コンテンツを店舗端末３Ａに送信する。
【００９７】
また、サーバ２は、一定時間経過毎に店舗の天気情報や現在の時間帯を確認し、天気情報や時間帯に変化がある場合は、新規天気情報、新規時間帯、業種、季節、及び曜日に対応した販促プログラムを特定し、その販促プログラムに従って音楽コンテンツのストリーミング配信を行う。
【００９８】
従って、店舗３では、店舗の業種の他、季節、天気、及び曜日等の環境や時期に対応した最適な販促プログラムを特定し、これらの店舗状況に対応した最適な音楽コンテンツを販促に役立つような再生スケジュールで再生できる。また、サーバ２では、音楽配信時点での店舗状況に対応した販促に役立つ最適な音楽コンテンツを自動的に配信できる。
【００９９】
また、サーバ２は環境や時期等の店舗状況の収集を定期的に行って、変化があった場合にはその新たな店舗状況に対応した販促プログラムを新たに特定して、この新たな販促プログラムに従って音楽コンテンツを配信するので、環境（天気や気温）や時期（季節、曜日、時間帯等）の変化に迅速に対応した音楽を提供できる。
【０１００】
なお、上述の第２の実施の形態において、サーバ２は店舗状況として、更に、店舗３から客層状況を収集し、店舗の業種、環境、時期、及び客層状況に対応した販促プログラムを特定するようにしてもよい。この場合は、第１の実施の形態と同様に、店舗３に更にＰＯＳ端末３Ｂや店内カメラ３Ｃを備え、サーバ２はＰＯＳ端末３Ｂや店内カメラ３Ｃから店舗状況を自動収集するようにすればよい。
【０１０６】
【発明の効果】
本発明によれば、音楽配信を希望する店舗の店舗状況に適した音楽、特に販売促進に役立つ音楽を自動的に配信できる。また、店舗では音楽配信時の店舗状況に適した最適な音楽を再生できるので、店舗の雰囲気がよくなり、集客力が向上し、ひいては売上を増大できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る音楽配信システムを利用して構成される第１の実施の形態のネットワークシステム１の全体構成を示す図である。
【図２】サーバ２の内部構成を示すブロック図である。
【図３】サーバ２の有するデータを示す図である。
【図４】販促音楽配信サービスサイトの配信要求ページ３０の一例を示す図である。
【図５】契約ＤＢ２６２のデータ構成を示す図である。
【図６】プログラム選択テーブル２６１の一例を示す図である。
【図７】プログラムファイル群２６３に設定される販促プログラムの例である。
【図８】サーバ２及び店舗端末３Ａにおいて実行される各処理を説明するフローチャートである。
【図９】本発明に係る音楽配信システムを利用して構成される第２の実施の形態のネットワークシステム１００の全体構成を示す図である。
【図１０】第２の実施の形態におけるプログラム選択テーブル２６１’のデータ構成を示す図である。
【図１１】プログラムファイル群２６３に設定される第２の実施の形態における販促プログラムの例である。
【図１２】店舗端末３Ａから音楽配信の要求を受けた際に、サーバ２において実行される処理を説明するフローチャートである。
【図１３】第２の実施の形態における契約ＤＢ２６２’のデータ構成を示す図である。
【符号の説明】
１ ネットワークシステム（第１の実施の形態）
２ 音楽配信システム（サーバ）
２１ ＣＰＵ
２２ 入力部
２３ 表示部
２４ ＲＡＭ
２５ 記憶装置
２６ 記録媒体
２６１ プログラム選択テーブル（第１の実施の形態）
２６１’プログラム選択テーブル（第２の実施の形態）
２６２ 契約ＤＢ（第１の実施の形態）
２６２’契約ＤＢ（第２の実施の形態）
２６３ プログラムファイル群
２６４ ジャンル別音楽ファイル群
２７ 伝送制御部
３ 店舗
３Ａ 店舗端末
３Ｂ ＰＯＳ端末
３Ｃ 店内カメラ
４ ネットワーク網
５ 音楽コンテンツ配信サービスセンター
６ ニュース配信サービスセンター
７ 全国天気サービスセンター
１００ ネットワークシステム（第２の実施の形態）
Claims (7)
- 複数の店舗に対して音楽コンテンツを配信する音楽配信システムであって、
店舗の販売促進に供する各種音楽を提供するための販促プログラムを各種店舗状況別に複数管理する販促プログラム管理手段と、
複数の音楽ジャンル別での最新の音楽コンテンツをネットワークを介して定期的に事前にダウンロード取得し、記憶するコンテンツ記憶手段と、
配信対象とする店舗の店舗状況を取得する店舗状況取得手段と、
この店舗状況取得手段によって取得した店舗状況に対応した前記販促プログラムに基づいて音楽ジャンルを特定する特定手段と、
この特定手段により特定された音楽ジャンルに含まれる最新の複数の音楽コンテンツを、前記コンテンツ記憶手段から取得する音楽コンテンツ取得手段と、
この音楽コンテンツ取得手段によって取得した各音楽コンテンツが前記店舗において再生されるように、その店舗に備えられた店舗端末に対してそれらの音楽コンテンツを配信する配信手段と、
を備えることを特徴とする音楽配信システム。 - 前記店舗状況取得手段は、前記店舗端末からの店舗状況の取得を定期的に行い、
前記特定手段は、前記店舗状況取得手段によって取得した店舗状況に変化があるか否かを確認し、変化があった場合には、その新たな店舗状況に対応した音楽ジャンルを新たに特定する、
ことを特徴とする請求項１記載の音楽配信システム。 - 前記店舗状況は前記店舗における客層状況であり、その客層状況は、その店舗に備えられたＰＯＳ端末により収集される売上情報に含まれる顧客情報から取得され、或いはその店舗に備えられたカメラにより撮影された来客の撮影データから取得されるものである、
ことを特徴とする請求項２記載の音楽配信システム。 - 前記店舗状況は、前記店舗の業種または規模の情報を含み、
前記特定手段は、前記店舗状況取得手段によって前記店舗端末から取得したその店舗の業種または規模を含む店舗状況に対応する前記音楽ジャンルを特定する、
ことを特徴とする請求項１記載の音楽配信システム。 - 前記販促プログラム管理手段は、前記販促プログラムを更にその店舗における各種環境または各種時期別に複数管理し、
前記店舗状況取得手段は、更に音楽コンテンツを配信する時点での前記店舗の環境または時期の情報を取得し、
前記特定手段は、前記店舗状況取得手段によって取得した前記店舗状況に対応し、かつ、環境または時期に対応した前記音楽ジャンルを特定する、
ことを特徴とする請求項１記載の音楽配信システム。 - 前記店舗状況取得手段は、前記環境または時期の情報を定期的に取得し、
前記特定手段は、前記店舗状況取得手段によって取得した環境または時期の情報に変化があるか否かを確認し、変化があった場合には、その新たな環境または時期に対応した音楽ジャンルを新たに特定する、
ことを特徴とする請求項５記載の音楽配信システム。 - コンピュータに、
店舗の販売促進に供する各種音楽を提供するための販促プログラムを各種店舗状況別に複数管理する販促プログラム管理機能と、
複数の音楽ジャンル別での最新の音楽コンテンツをネットワークを介して定期的に事前にダウンロード取得し、記憶するコンテンツ記憶機能と、
配信対象とする店舗の店舗状況を取得する店舗状況取得機能と、
取得した店舗状況に対応した音楽ジャンルを前記販促プログラムの内容に基づいて特定する特定機能と、
特定された音楽ジャンルに含まれる最新の複数の音楽コンテンツを取得する音楽コンテンツ取得機能と、
取得した各音楽コンテンツが前記店舗において再生されるように、その店舗に備えられた店舗端末に対してそれらの音楽コンテンツを配信する配信機能と、
を実現させるためのプログラム。
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