JP4114281B2 - 表示制御装置およびそのプログラム記録媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、表示画面上への指示に応じて表示内容を制御する表示制御装置およびそのプログラム記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子手帳等、PDA(パーソナル・デジタル・アシスタント)と呼ばれるモバイル型情報機器には、データ通信機能が備えられており、携帯型無線端末としてインタネットのホームページをアクセスしてそれを取り込み、端末画面に表示することができるようになった。また、携帯電話も情報端末として機能するまでに発展し、インタネットへのアクセスが同様に可能となった。
ところで、インタネットのホームページはディスクトップ型のパソコンに対応して大画面表示されることを前提として作成されていることが多く、それを携帯端末で受信して表示させた場合、端末画面はディスクトップ型の画面に比べてその画面サイズが極端に小さいため、ホームページの一部しか表示されない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように、端末画面ではホームページを部分表示しかできないため、その全体を見るためには、面倒な縦スクロールや横スクロールを度々行う必要があり、使い勝手が悪く、ユーザに大きな負担をかける他、スクロール忘れによってその一部を見過ごしてしまうおそれがあった。そこで、ページ全体を端末画面に縮小表示するようにしてもよいが、表示内容の個々が非常に小さくなり、視読不能になるおそれがあった。
第1の発明の課題は、画面上の任意のデータを指定する際に、その指定位置を変えるだけで、所望するデータが画面上の所定位置に来るように画面全体の表示内容を移動できるようにすることである。
第2の発明の課題は、画面上の任意のデータを指定する際に、その指定方法を変えるだけで、その指定データが画面上の所定位置に来るように画面全体の表示内容を移動したり、そのデータにリンクされている関連情報を表示できるようにすることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明の手段は次の通りである。
請求項1記載の発明、表示画面上の任意の位置をユーザ操作に応じてポイント指定する位置指定手段と、この位置指定手段によって指定された位置がデータ表示域内である場合に、そのデータを表示制御用の基準データとして決定する第1の決定手段と、前記位置指定手段によって指定された位置がデータ表示域でない場合に、予め設定されている基準データ決定モードを判別し、第1のモードであればその指定位置に最も近い位置にあるデータを表示制御用の基準データとして決定し、第2のモードであればその指定位置に最も近い位置にある関連情報がリンクされているデータを表示制御用の基準データとして決定する第2の決定手段と、前記第1あるいは第2の決定手段によって決定された基準データが表示画面上の所定位置に来るように表示情報全体を移動させる表示制御手段と、を具備したことを特徴とする
【0006】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、図1〜図5を参照してこの発明の第1実施形態を説明する。
図1は通信機能を備えた電子手帳(携帯情報端末)の全体構成を示したブロック図である。この携帯情報端末はインターネット用プラウザソフトを有し、インターネット経由してホームページを取り込み、それを端末画面に表示出力させることでホームページをどこでも自由に閲覧できるようになっている。
CPU1は各種プログラムにしたがってこの全体動作を制御する中央演算処理装置である。記録装置2はオペレーティングシステムや各種アプリケーションソフト、データベース、文字フォントデータ等が予め格納されている記録媒体3やその駆動系を有している。この記録媒体3は固定的に設けたもの、もしくは着脱自在に装着可能なものであり、フロッピーディスク、ハードディクス、光ディスク、RAMカード等の磁気的・光学的記憶媒体、半導体メモリによって構成されている。また、記憶媒体3内のプログラムやデータは、必要に応じてCPU1の制御により、RAM4にロードされる。更に、CPU1は通信回線等を介して他の機器側から送信されて来たプログラム、データを受信して記録媒体3に格納したり、他の機器側に設けられている記録媒体に格納されているプログラム、データを通信回線等を介して使用することもできる。また、CPU1にはその入出力周辺デバイスである入力装置5、表示装置6、通信装置7がバスラインを介して接続されており、入出力プログラムにしたがってCPU1はそれらの動作を制御する。
【0007】
入力装置5は液晶表示画面に透明タブレットを積層配置してなるタッチスクリーン(手書き認識ボード)を有し、このタッチスクリーン上を入力ペンによって手書き入力すると、CPU1はその筆記データを切り出して文字認識したり、各種ファンクションボタンが入力ペンによって操作されると、それに応じた処理を起動させる。ここで、表示装置6にプラウザ画面が表示されている状態において、表示装置6の最大表示可能領域、つまり端末画面の物理サイズは図2に示すようにプラウザ1ページ分の表示サイズに比べて極端に小さいため、端末画面にはプラウザ1ページ分を全て表示することはできず、その一部のみが表示されることになる。この場合、図3に示すように端末画面の右側および下側に設けたスクロールバー(スライダやボタン)を操作することで、縦/横方向に表示スクロールすることができるようになっているが、更に、この実施形態においては、端末画面上の任意の位置を入力ペンによって指定(タップ)すると、そのタップ位置に応じた画像オブジェクトが端末画面の中心位置(図3参照)に来るように1ページ分の表示情報全体を移動させるようにしている。
【0008】
ここで、図2に示すようにプラウザ1ページ分の表示情報は、複数の画像オブジェクトを含むもので、各画像表示域毎にその位置およびサイズの他、その画像に関連する他の関連ページがリンクされている場合にはそのリンク先アドレスが定義されている。すなわち、各画像オブジェクトを特定する一連No.をn=1、2、3…とし、また1ページの左上隅部をXY座標系の原点(0、0)とした場合に、各画像表示域はその左上位置(XGn、YGn)、横幅サイズ(WGn)、縦幅サイズ(LGn)、リンク先アドレス(LinKGn)が定義されている。この場合、端末画面上がタップされた際に、CPU1はそのタップ位置が画像表示域内であればその画像を表示制御用の基準画像として決定し、この決定画像にリンク先アドレスが定義されていなければ、この決定画像が端末画面の中心位置に来るように1ページ全体を移動表示させるが、その決定画像にリンク先アドレスが定義されていれば、つまりリンク付画像であればこのリンク先アドレスで示される関連ページ(例えば、その画像を説明するための説明ページ)へジャンプさせる。また、タップ位置が画像表示域でなければ、そのタップ位置に最も近い画像を表示制御用の基準画像として決定し、この決定画像が端末画面の中心位置に来るように1ページ全体を移動表示させる。また図3において、右下隅部にある「*」はモード切替ボタンであり、このモード切替ボタン*がタップされる毎に、通常モードとリンクモードとがサイクリックに切り替えられる。ここで、通常モードは、端末画面上のタップ位置やリンク付画像か否かに応じて上述のような表示制御を実行させるモードであり、また、リンクモードはタップ位置が画像表示域でない場合に、所定条件に合った画像(リンク付画像)を表示制御用の基準画像として決定し、この決定画像が端末画面の中央部分に来るように1ページ全体を移動表示させるモードである。
【0009】
次にこの携帯情報端末の動作を図4に示すフローチャートにしたがって説明する。ここで、このフローチャートに記述されている機能を実現するためのプログラムは、読み取り可能なプログラムコードの形態で記憶媒体3に格納されており、CPU1はこのプログラムコードにしたがった動作を逐次実行する。このことは後述する他の実施形態についても同様である。
図4は画面表示処理を示したフローチャートである。
先ず、モード切替ボタン*によって切り替えられるモードを通常モードに初期設定しておく(ステップA1)。ここで、インターネットプラウザのアクセス時において、表示対象として任意に指定したページアドレスのデータをダウンロードすると共に(ステップA2)、ダウンロードした1ページ分のデータを表示イメージデータに変換し、それを記憶保持しておく(ステップA3)。そして、この1ページ分の表示データの原点位置(0、0)に端末画面の左上位置(XH、YH)を合せ込むために、表示位置の初期化(XH、YH)=(0、0)を行うと共に(ステップA4)、端末画面サイズ分の表示データを抽出して端末画面に表示出力させる(ステップA5)。この場合、表示位置の初期化によって端末画面には1ページの左上原点から端末画面サイズ分の表示データが切り出されて表示出力される。図5(A)はこの場合の初期画面状態を示し、表示されている画像オブジェクトのいずれもその全体像が完全には表示されておらずその一部のみの表示となっている。
【0010】
このような、現画面表示の状態において、画面上の任意の位置がタップされるまで待機する(ステップA6)。ここで、プラウザ画面上の位置の任意がタップされると、そのタップ位置は画像表示域内にあるかを調べる(ステップA7)。いま、図5(A)に示すプラウザ画面の右下がタップされたものとすると、このタップ位置▲1▼は、画像表示域内にあるためステップA7でそのことが判別されてステップA8に進み、そのタップ位置の画像にはリンク先アドレスが定義されているかを調べる。この場合、図2に示すように、当該画像はリンク先アドレス(LinkG5)が定義されているリンク付画像であるためステップA9に進み、現在表示対象として指定されているページアドレスをこのリンク先アドレスに設定することによって表示対象をリンク先ページへジャンプさせる。そして、このリンク先アドレスで示される関連ページをダウンロードして表示出力させる(ステップA2〜A5)。
【0011】
一方、画像表示域でない位置がタップされた場合には、ステップA7でそのことが判別されてステップA10に進み、そのタップ位置がモード設定を行うモード切替ボタン*であるかを判別し、モード切替ボタン*が操作された場合には、モード切り替えが行われる(ステップA15)。この場合、通常モードからリンクモードあるいはリンクモードから通常モードへの切り替えが行われる。そして、ステップA6に戻り、タップ待ちとなる。いま、図5(A)に示すように画像表示域ではない位置▲2▼がタップされたものとする。この場合、モード切替ボタン*のタップではないので、現在セットされているモードを判別し(ステップA11)、通常モードデあれば、そのタップ位置に最も近い画像オブジェクトを表示制御用の基準画像として決定する(ステップA12)。ここで、タッチ位置▲2▼に最も近い画像は図5(A)の右下にその一部が表示されている画像であり、この画像が基準画像として決定される。そして、この基準画像が端末画面の中央部分に来るように1ぺージ分の表示情報を移動表示させるが(ステップA13)、この場合、基準画像の位置情報(XGn、YGn)、サイズ情報WGn、LGnを取得し、この位置情報とサイズ情報および端末画像の中心位置情報(xc、yc)とに基づいて移動後における端末画面の左上座標(XH、YH)を求める。すなわち、(XH、YH)=(XGn+WGn/2)−xc、YGn+(LGn/2)−yc)の計算を実行することによって基準画像が端末画面の中心位置(xc、yc)に来るような移動表示が行われる。図5(B)はこの場合の表示状態図である。そして、ステップA6に戻り、タップ待ちとなる。このように通常モードにおいては、タップ位置に最も近い画像が端末画面の中央に表示される。なお、この画像はリンク付画像であるが、その画像を直接タップしていないので、画面中央への表示となる。
【0012】
また、図5(A)に示すように画面上の位置▲3▼がタップされたものとする。この場合、通常モードであれば、そのタップ位置に最も近い画像が画面中央に表示されることは上述の場合と同様である(ステップA11〜A13)。図(C)はこの場合の表示状態を示している。また、図5(A)に示す位置▲4▼がタップされ、画面右上の画像が直接タップされた場合、その画像にはリンク先がないので、ステップA8でそのことが判別されてステップA13に進み、当該画像を画面中央に表示させる。つまり、リンク先がない画像が直接タップされてもその近傍がタップされたときと同様に、その画像は画面中央に表示される。
【0013】
一方、タップ位置が画像上ではなく、しかもリンクモードにセットされている場合には、ステップA14に進み、タップ位置方向においてタップ位置に最も近いリンク付画像を表示制御用の基準画像として決定する。すなわち、いま、図5(A)の位置▲3▼がタップされたものとすると、端末画面の中央位置を平面座標系の原点とし、タップ位置が座標系のどの象限に含まれているかを判別する。この場合、タップ位置▲3▼は第1の象限に含まれているので、右上方向を第一義とし、更にタップ位置は右あるいは上のいずれかに偏っているかを判別してその偏り方向を優先し、その方向をタップ位置方向とする。この場合、右方向が優先されるので、それに最も近いリンク付画像は図2右端にある“ディスクトップ”の画像となる。このようにして決定された画像は画面の中央に表示される(ステップA13)。図5(D)はこの場合の表示状態を示し、2画面分に近い横スクロールを行った場合と同様の結果が得られる。
【0014】
以上のようにこの第1実施形態においては、端末画面上で任意に指定されたタップ位置が画像表示域内であれば、その画像を表示制御用の基準画像として決定し、また、タップ位置が画像表示域外であれば、そのタップ位置にもっとも近い画像を表示制御用の基準画像として決定し、この決定画像が端末画面の中央部分に来るように1ページ分の表示全体を移動制御するようにしたから、簡単な操作によって所望する画像を作業性や視読性の良い場所に合わせ込むことができる他、現画面内に表示しきれない画像であてもそれを画面の中央位置に合わせ込むことができる。したがって、1ページ分の表示情報が端末画面よりも大きくその全てを端末画面上に表示しきれない場合であっても、従来のように横/縦スクロールを何回も操作しなくてもよく、1ページ分の全体内容を容易に確認することが可能となる
また、画像表示域内が直接タップされた場合、その画像がリンク付画像であればリンク先のページにジャンプすることができるので、その画像説明等のページを確認することができる。この場合、画像全体が表示画面上に表示されている必要はなく、その一部が表示されていれば足りるため、リンク先ページの確認を即座に行うことができる。更に、画像表示域外がタップされた場合、モード切替ボタン*による設定モードがリンクモードであれば、タップ位置方向において最も近いリンク付画像が画面中央に表示され、通常モードにあれば、リンク先の設定有無に限らずにタップ位置に最も近い画像が画面中央に表示されるため、モードを適宜切り替えることによって画面中央に表示される画像を適宜選択することが可能となる。
なお、上記実施形態では、基準画像を端末画面の中央に来るようにしたが、端末画面の外にはみ出した基準画像を画面内に移動するようにしても良い。また上記実施形態は、左右、上下にスクロールしたが、上下方向のみスクロールし、基準画面を上下方向のみ中央に来るようにしてもよい。
(第2実施形態)
以下、図6を参照してこの発明の第2実施形態を説明する。なお、上述した第1実施形態においては、画像が直接タップされた場合、それがリンク付画像であればリンク先ページへジャンプし、リンク先が付加されていなければその画像を画面中央に表示させたが、この第2実施形態においては、リンク先ページへのジャンプに条件を加えたものある。
図6はこの第2実施形態における画面表示処理を示したフローチャートであり、ステップB1〜B5は上述した第1実施形態と基本的に同様の処理である。先ず、端末画面の表示位置を(XH、YH)=(0、0)に初期化する(ステップB1)。そして、表示対象として任意に設定されたページアドレスのデータをダウンロードすると共に(ステップB2)、このデータを1ページ分の表示データに変換する他(ステップB3)、その中から端末画面分の表示データを抽出して表示出力させる(ステップB4)。この状態において任意の位置がタップされた場合(ステップB5)、リンク付画像が直接タップされたかを調べ(ステップB6)、他の部分がタップされた場合にはそれに応じて他の処理が行われる。例えば、上述した第1実施形態のようにリンク無し画像の直接タップによってその画像を画面中央に表示させる処理や画像付近のタップによってそのタップ位置に最も近い画像を画面中央に表示される処理等が行われる。
【0015】
いま、リンク付画像が直接タップされたものとすると、ステップB7に進み、そのリンク付画像は画面中央に表示されているかを調べる。この場合、(XH、YH)=(XGn+(WGn/2)−xc、YGn+(LGn/2)−yc)の条件が成立するかによってその判断を行う。いま、タップしたリンク付画像が画面中央から外れていればその画像が画面中央に来るように制御するが、この場合の表示制御も上述した第1実施形態と同様である。そして、ステップB5に戻り、タップ待ちとなる。ここで、前回タップしたリンク付画像が再びタップされると、ステップB7に進み、再びその画像は画面中央に位置しているかを調べるが、この画像は前回のタップで画面中央にあるため、ステップB9に進み、その画像のリンク先アドレスを表示対象のページアドレスとして設定する。そして、設定ページをダウンロードして表示出力させる(ステップB2〜B4)。この場合、表示位置の初期化は行われないので、リンク先ページは画面中央に表示されることになる。
【0016】
以上のようにこのこの第2実施形態においては、リンク付画像が直接タップされた場合、その画像が画面中央になければ、1回目のタップでそれを画面中央に表示させ、この状態で当該タップが再びタップされた場合は、この2回目のタップで、それにリンクされているリンクページへジャンプするようにしたから、リンク先へジャンプする前に当該画像全体を確認することができる。つまり、上述した第1実施形態においては、リンク付画像が部分的にでも表示されていればそれを直接タップすることで、リンク先ページへジャンプすることができるので、使い慣れた人にとっては便利な機能となるが、初心者等にとっては見易い場所で指定画像全体を確認した上でリンク先ページへ移行した方が良い場合がある。したがって、この第2実施形態においては、初心者対応型の機能とも言えるが、使い勝手を考慮して第1実施形態の方式と第2実施形態の方式とを適宜選択できるようにすれば、より一層便利なものとなる。なお、本実施形態では、リンク先がタップされた場合、その画像が中央でなければ、中央に表示し、中央に画像が表示されていればリンク先へジャンプさせたが、1回目で、リンク先の画像を表示内に移動し、画像が表示内にあれば、リンク先へジャンプさせるようにしても良い。
(第3実施形態)
以下、図7を参照してこの発明の第3実施形態を説明する。この第3実施形態は任意の画像をタップした際にそのタップの仕方によってその画像を表示画面の中央に表示させるか、それにリンクされているリンク先ページへジャンプさせるかを制御するようにしたものである。また、第1実施形態の場合、モード切替ボタン*は通常モードとリンクモードとを切り替えるようにしたが、この第3実施形態においては、画面中央への表示を優先させる中央優先モードとリンク先ページへのジャンプを優先させるジャンプ優先モードとの切り替えを行うようにしたものでそのモードの詳細は後述する。
図7はこの第3実施形態における画面表示処理を示したフローチャートである。先ず、モード切替ボタン*のモード状態を中央優先モードに初期設定しておくと共に(ステップC1)、表示位置を初期化(XH、YH)=(0、0)する(ステップC2)。そして、設定されたページアドレスのデータをダウンロードし(ステップC3)、それを表示データに変換したのち(ステップC4)、端末画面分のデータを抽出して表示出力させる(ステップC5)。
【0017】
ここで、タップ待ち状態において画面上の任意の位置がタップされた場合に(ステップC6)、その位置がリンク付画像の上ではなく(ステップC7)、モード切替ボタン*であれば(ステップC13)、モードの切り替えが行われ、中央優先モードからジャンプ優先モードへ、ジャンプ優先モードから中央優先モードへ切り替えられる。また、リンク付画像がタップされた際にはそのタップ状態はダブルかシングルタップかを判別する(ステップC8)。ここで、ダブルタップはマウス操作のダブルクリックに対応する操作態様で、瞬間的に2回タップすることであり、シングルタップは1回タップすることを意味し、タップ状態がシングル/ダブルのいずれにおいても、モード切替ボタン*によってセットされるモード状態の判別が行われる(ステップC9、C10)。ここで、中央優先モードにおいて、シングルタップされた場合にはステップC11に進み、タップ指定されたリンク付画像を画面中央に合わせ込む表示制御が行われる。この場合の制御も上述した第1・第2実施形態と同様である。そして、ステップC6に戻り、タップ待ちとなる。また、中央優先モードにおいてダブルタップされた場合には、ステップC12に進み、その指定画像にリンクされているリンク先アドレスを表示対象のページアドレスとして設定し、リンク先ページへジャンプさせる。そして、ステップC3に戻り、リンク先ページの表示制御が行われる。一方、ジャンプ優先モードにおいては、シングルタップでリンク先ページへのジャンプ(ステップC12)、ダブルタップで指定画像の中央表示が行われる(ステップC11)。
【0018】
以上のようにこの第3実施形態においては、リンク付画像がタップされた場合、シングルタップかダブルタップかに応じてその画像を中央表示させたり、そのリンク先へジャンプさせることができるので、上述した第1実施形態の効果に加えユーザの自由度が増し、使い勝手を向上させることが可能となる。また、モード切替ボタン*によって中央優先モード、ジャンプ優先モードを切り替え指定することができるので、更にユーザの好みに応じた操作環境とすることができる。
【0019】
なお、上述した各実施形態においては、画像オブジェクトを指定するようにしたが、表や図形オブジェクトの他、ブロック毎に分割管理されたテキストデータであってもよい。また、タッチスクリーン上をタップするようにしたが、マウスポインタやテキストカーソルで指定するようにしてもよい。更に、プラウザソフトを有する電子手帳を例に挙げたが、携帯電話であってもよい。また、第3実施形態においては画像の指定方法としてシングルタップ、ダブルタップを例に挙げたが、○、×等の記号を手書き入力することによって指定するようにしてもよい。つまり、指定方法は操作性が良ければ、どのような方法であってもよい。
【0020】
【発明の効果】
発明によれば、画面上の任意のデータを指定する際に、その指定位置を変えるだけで、所望するデータが画面上の所定位置に来るように画面全体の表示内容を移動することができるので、簡単な操作によって所望するデータを作業性や視読性の良い場所に合せ込むことが可能となる他、現画面内に表示しきれていないデータであってもそれを画面上の所定位置に合せ込むことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】携帯情報端末の全体を示したブロック図。
【図2】プラウザ1ページ分の表示情報に対する端末画面のサイズを示すと共に、プラウザ1ページ分の表示情報を説明するための図。
【図3】端末画面を説明するための図。
【図4】画面表示処理を示したフローチャート。
【図5】(A)〜(D)は端末画面をタップした際に、そのタッチ位置に応じて変遷する端末画面を示した図。
【図6】第2実施形態における画面表示処理を示したフローチャート。
【図7】第3実施形態における画面表示処理を示したフローチャート。
【符号の説明】
1 CPU
2 記憶装置
3 記憶媒体
4 RAM
5 入力装置
6 表示装置
7 通信装置
* モード切替ボタン

Claims (3)

  1. 表示画面上の任意の位置をユーザ操作に応じてポイント指定する位置指定手段と、
    この位置指定手段によって指定された位置がデータ表示域内である場合に、そのデータを表示制御用の基準データとして決定する第1の決定手段と、
    前記位置指定手段によって指定された位置がデータ表示域でない場合に、予め設定されている基準データ決定モードを判別し、第1のモードであればその指定位置に最も近い位置にあるデータを表示制御用の基準データとして決定し、第2のモードであればその指定位置に最も近い位置にある関連情報がリンクされているデータを表示制御用の基準データとして決定する第2の決定手段と、
    前記第1あるいは第2の決定手段によって決定された基準データが表示画面上の所定位置に来るように表示情報全体を移動させる表示制御手段と、
    を具備したことを特徴とする表示制御装置。
  2. 表示画面の画面サイズよりも大きな1ページ分の表示情報のうち、その一部のみが表示画面上に表示されている状態において、表示情報全体を移動させることによって所定のデータが表示画面の中央部分に来るように制御するようにしたことを特徴とする請求項1記載の表示制御装置。
  3. コンピュータを、
    表示画面上の任意の位置をユーザ操作に応じてポイント指定する位置指定手段、
    この位置指定手段によって指定された位置がデータ表示域内である場合に、そのデータを基準データとして決定する第1の決定手段、
    前記位置指定手段によって指定された位置がデータ表示域でない場合に、予め設定されている基準データ決定モードを判別し、第1のモードであればその指定位置に最も近い位置にあるデータを基準データとして決定し、第2のモードであればその指定位置に最も近い位置にある関連情報がリンクされているデータを基準データとして決定する第2の決定手段、
    前記第1又は第2の決定手段によって決定された基準データが表示画面上の所定位置に来るように表示情報全体を移動させる表示制御手段、
    として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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