JP4111732B2 - 映像データ多重化装置、映像データ表示装置及び映像データ多重化送受信システム - Google Patents

映像データ多重化装置、映像データ表示装置及び映像データ多重化送受信システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、映像多重化システムに関するものであり、特に、複数の映像ストリームを多重化して受信側に送信する多重化装置と、該多重化装置から送信されたたデータを受信して、該受信したデータに基づいて複数の映像を表示する表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、MPEG符号化された複数の映像データを多重化して伝送する場合、MPEG−2トランスポートストリームのように、符号化されたそれぞれの映像データをパケットに分割し、識別子をつけた後に、多重化して伝送する方法が用いられる。そして、伝送されたパケットごとの映像データの中から特定の映像だけを復号し表示するには、伝送されたパケット列から特定の識別子のパケットだけを選択して、MPEG復号化処理を行い表示すればよい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、伝送されたN個の映像データを同時に表示したい場合には、パケットに付与されている識別子によって映像データを区別し、それぞれの映像データを独立に復号する必要がある。一般には、MPEGの映像データを復号して表示する装置においては、MPEG復号器は1つしか設けられていないため、それぞれの映像データに対する復号処理を時分割で行うことになり、この場合、それぞれの映像データの復号を独立して行うために、復号に使用するバッファ等をそれぞれの映像ごとに独立に設けて、切り替えて復号を行う必要がある。特に、上記従来のようにパケットごとに分割した場合には、GOP単位の途中でも分割されることがあるため、他のフレームとの参照関係のあるフレームが存在するMPEGの映像データでは、復号に使用するバッファ等をそれぞれ設ける必要がある。
【0004】
このように、復号に使用するバッファ等をそれぞれの映像データごとに独立に設ける場合には、バッファの切換え処理の制御が煩雑になり、また、必要なバッファサイズが大きくなり、システム全体の小型化が図れず、また、低コストの要請にも応えることができないという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、複数のMPEGの映像データを多重化して送信し、さらに、受信側において各映像データを同時に表示するシステムにおいて、システム全体の小型化、低コスト化を図ることができ、煩雑な制御の必要のない映像多重化送受信システムを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記問題点を解決するために創作されたものであって、第1には、複数の映像データを多重化する映像データ多重化装置であって、複数の符号化された映像データのそれぞれについて、独立して復号可能なデータの単位ごとに分割して、該独立して復号可能なデータの単位からなる個別映像データごとに出力する分割手段と、該分割手段から出力された個別映像データの少なくともいずれかに、複数の映像データについての送信順序を定めた情報である順序情報を付加する順序情報付加手段と、該個別映像データを、該順序情報に従って、個別映像データごとに順番に送信する処理を繰り返すことにより、該複数の映像データを多重化データに再構成して送信する映像データ再構成・送信手段と、を有することを特徴とする。
【0007】
この第1の構成においては、分割手段により個別映像データごとに分割されて、順序情報を付加した上で、該順序情報に示す順序に従って順番に送信を行うので、受信側では、各個別映像データを該順序情報を見ながら複数の映像データの種別ごとに表示していけばよい。特に、独立して復号可能なデータの単位ごとに受信側に送られるので、1つの映像ストリームを復号するように処理できるので、複数の映像データごとに復号に使用するバッファをそれぞれ設ける必要がなく、システム全体の小型化、低コスト化を図ることができ、複数のバッファを設けることによる煩雑な制御の必要もない。
【0008】
また、第2には、上記第1の構成において、上記順序情報付加手段は、送信される多重化データの先頭に位置する個別映像データに上記順序情報を付加し、また、上記順序情報付加手段は、上記映像データ再構成・送信手段による送信途中において、複数の映像データのうちの少なくともいずれかの映像データの送信が完了した場合には、該送信が完了した映像データについての情報を該順序情報から削除した新たな順序情報を個別映像データに付加して送信することを特徴とする。よって、複数の映像データのうちのいずれかが終了した場合には、新たな順序情報が受信側に送られるので、受信側における表示切換えを正確に行なうことが可能となる。
【0009】
また、第3には、上記第1又は第2の構成において、上記独立して復号可能なデータが、GOP単位のデータであり、上記順序情報は、GOPデータにおけるユーザデータに書き込まれることを特徴とする。
【0010】
また、第4には、複数の映像データを多重化する映像データ多重化装置であって、複数のMPEG符号化された映像データのそれぞれについて、GOPの単位ごとに分割して、GOPデータを出力する分割手段と、該分割手段から出力されたGOPデータの少なくともいずれかに、複数の映像データについての送信順序を定めた情報である順序情報を付加する順序情報付加手段と、該順序情報に従って、GOPデータごとに順番に送信する処理を繰り返すことにより、該複数の映像データを多重化データに再構成して送信する映像データ再構成・送信手段と、を有することを特徴とする。
【0011】
この第4の構成においては、分割手段によりGOPごとに分割されて、順序情報を付加した上で、該順序情報に示す順序に従って順番に送信を行うので、受信側では、各GOPデータにおける映像データを、該順序情報を見ながら複数の映像データの種別ごとに表示していけばよい。特に、GOPの単位ごとに受信側に送られるので、1つの映像ストリームを復号するように処理できるので、複数の映像データごとに復号に使用するバッファをそれぞれ設ける必要がなく、システム全体の小型化、低コスト化を図ることができ、複数のバッファを設けることによる煩雑な制御の必要もない。
【0012】
また、第5には、上記第4の構成において、上記順序情報付加手段は、送信される多重化データの先頭に位置するGOPデータに上記順序情報を付加し、また、上記順序情報付加手段は、上記映像データ再構成・送信手段による送信途中において、複数の映像データのうちの少なくともいずれかの映像データの送信が完了した場合には、該送信が完了した映像データについての情報を該順序情報から削除した新たな順序情報をGOPデータに付加して送信することを特徴とする。よって、複数の映像データのうちのいずれかが終了した場合には、新たな順序情報が受信側に送られるので、受信側における表示切換えを正確に行なうことが可能となる。
【0013】
また、第6には、上記第1から第5までのいずれかの構成において、上記順序情報は、上記複数の映像データにおける各映像データを特定するための情報である特定情報に所定の順序がつけられた情報であることを特徴とする。
【0014】
また、第7には、複数の映像データを多重化する映像データ多重化装置であって、複数の符号化された映像データのそれぞれについて、独立して復号可能なデータの単位ごとに分割して、該独立して復号可能なデータの単位からなる個別映像データごとに出力する分割手段と、該分割手段から出力された個別映像データのそれぞれに、上記複数の映像データにおけるいずれかの映像データから分割したものであるかを示す情報である種別情報を付加する順序情報付加手段と、該個別映像データを順次受信側に送信する送信手段と、を有することを特徴とする。
【0015】
この第7の構成においては、分割手段により個別映像データごとに分割されて、各個別映像データに種別情報を付加した上で受信側に送信を行うので、受信側では、各個別映像データを該種別情報を見ながら複数の映像データの種別ごとに表示していけばよい。特に、独立して復号可能なデータの単位ごとに受信側に送られるので、1つの映像ストリームを復号するように処理できるので、複数の映像データごとに復号に使用するバッファをそれぞれ設ける必要がなく、システム全体の小型化、低コスト化を図ることができ、複数のバッファを設けることによる煩雑な制御の必要もない。
【0016】
また、第8には、上記第7の構成において、上記送信手段は、上記複数の映像データについての予め定められた送信順序に従って、個別映像データごとに順番に送信する処理を繰り返すことにより、該複数の映像データを多重化データに再構成して送信することを特徴とする。
【0017】
また、第9には、上記第7又は第8の構成において、上記独立して復号可能なデータが、GOP単位のデータであり、上記種別情報は、各GOPにおけるユーザ領域に書き込まれることを特徴とする。
【0018】
また、第10には、上記第7又は第8の構成において、上記独立して復号可能なデータが、GOP単位のデータであり、上記種別情報は、上記複数の映像データの種類に応じて設けられた画像データであり、該種別情報としての画像データは、各GOPにおける映像データに付加されることを特徴とする
また、第11には、複数の映像データが多重化された受信データを表示するための映像データ表示装置であって、複数の符号化された映像データのそれぞれについて、独立して復号可能なデータの単位ごとに分割して、該独立して復号可能なデータの単位からなる個別映像データごとに送信された受信データで、該個別映像データの少なくともいずれかに、複数の映像データについての送信順序を定めた情報である順序情報が付加されている受信データで、送信側において、該順序情報に従って該個別映像データごとに順番に送信する処理を繰り返すことにより、該複数の映像データを多重化データに再構成して送信された受信データから該順序情報を抽出する抽出手段と、該個別映像データを順次復号する復号手段と、該複数の映像データを同時に表示するために、各映像データに対応して複数の表示領域を有する表示手段で、各個別映像データを各表示領域に切換え表示する表示手段と、該抽出手段により抽出された順序情報に基づき、複数の映像データが各表示領域に表示されるように、該表示手段の表示領域の切換えを指示する制御手段と、を有することを特徴とする。
【0019】
よって、独立して復号可能なデータの単位ごとに映像データが受信されるので、1つの映像ストリームを復号するように処理でき、複数の映像データごとに復号に使用するバッファをそれぞれ設ける必要がなく、システム全体の小型化、低コスト化を図ることができ、複数のバッファを設けることによる煩雑な制御の必要もない。また、該順序情報に従って、表示を切り換えていくことにより、複数の映像データを同時に表示することができる。
【0020】
また、第12には、上記第11の構成において、上記独立して復号可能なデータが、GOP単位のデータであり、上記順序情報は、GOPデータにおけるユーザデータに書き込まれており、上記抽出手段は、該順序情報をGOPデータにおけるユーザデータから抽出することを特徴とする。
【0021】
また、第13には、複数の映像データが多重化された受信データを表示するための映像データ表示装置であって、複数のMPEG符号化された映像データのそれぞれについて、GOPの単位ごとに分割してGOPデータごとに送信された受信データで、該GOPデータの少なくともいずれかに、複数の映像データについての送信順序を定めた情報である順序情報が付加されている受信データで、送信側において、該順序情報に従って、該GOPデータごとに順番に送信する処理を繰り返すことにより、該複数の映像データを多重化データに再構成して送信された受信データから該順序情報を抽出する抽出手段と、該GOPデータにおける映像データを順次復号する復号手段と、該複数の映像データを同時に表示するために、各映像データに対応して複数の表示領域を有する表示手段で、各GOPデータにおける映像データを各表示領域に切換え表示する表示手段と、該抽出手段により抽出された順序情報に基づき、複数の映像データが各表示領域に表示されるように、該表示手段の表示領域の切換えを制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
【0022】
よって、GOPの単位ごとに映像データが受信されるので、1つの映像ストリームを復号するように処理でき、複数の映像データごとに復号に使用するバッファをそれぞれ設ける必要がなく、システム全体の小型化、低コスト化を図ることができ、複数のバッファを設けることによる煩雑な制御の必要もない。また、該順序情報に従って、表示を切り換えていくことにより、複数の映像データを同時に表示することができる。
【0023】
また、第14には、上記第11から第13までのいずれかの構成において、上記受信データの表示途中において、新たな順序情報が上記抽出手段によって抽出された場合には、上記制御手段は、新たな順序情報に従って切換え制御を行なうことを特徴とする。よって、複数の映像データのうちのいずれかが終了した場合には、新たな順序情報が送られるので、表示切換えを正確に行なうことが可能となる。
【0024】
また、第15には、複数の映像データを多重化する映像データ多重化装置であって、複数の符号化された映像データのそれぞれについて、独立して復号可能なデータの単位ごとに分割して、該独立して復号可能なデータの単位からなる個別映像データごとに送信された受信データで、該個別映像データのそれぞれに、上記複数の映像データにおけるいずれかの映像データから分割したものであるかを示す情報である種別情報が付加された受信データから該種別情報を抽出する抽出手段と、該個別映像データを順次復号する復号手段と、該複数の映像データを同時に表示するために、各映像データに対応して複数の表示領域を有する表示手段で、各個別映像データを各表示領域に切換え表示する表示手段と、該抽出手段により抽出された順序情報に基づき、複数の映像データが各表示領域に表示されるように、該表示手段の表示領域の切換えを指示する制御手段と、を有することを特徴とする。
【0025】
よって、独立して復号可能なデータの単位ごとに映像データが受信されるので、1つの映像ストリームを復号するように処理でき、複数の映像データごとに復号に使用するバッファをそれぞれ設ける必要がなく、システム全体の小型化、低コスト化を図ることができ、複数のバッファを設けることによる煩雑な制御の必要もない。また、該種別情報に従って、表示を切り換えていくことにより、複数の映像データを同時に表示することができる。
【0026】
また、第16には、上記第15の構成において、上記独立して復号可能なデータが、GOP単位のデータであり、上記種別情報は、各GOPにおけるユーザ領域に書き込まれることを特徴とする。
【0027】
また、第17には、上記第15の構成において、上記独立して復号可能なデータが、GOP単位のデータであり、上記種別情報は、上記複数の映像データの種類に応じて設けられた画像データであり、該種別情報としての画像データは、各GOPにおける映像データに付加されることを特徴とする。
【0028】
また、第18には、複数の映像データを多重化して送受信を行う映像データ多重化送受信システムであって、上記第1から第3までのいずれかの構成の映像データ多重化装置と、該映像データ多重化装置から送信された受信データを復号して表示する映像データ表示装置であって、該受信データから上記順序情報を抽出する抽出手段と、上記個別映像データを順次復号する復号手段と、上記複数の映像データを同時に表示するために、各映像データに対応して複数の表示領域を有する表示手段で、各個別映像データを各表示領域に切換え表示する表示手段と、該抽出手段により抽出された順序情報に基づき、複数の映像データが各表示領域に表示されるように、該表示手段の表示領域の切換えを指示する制御手段と、を有する映像データ表示装置と、を有することを特徴とする。
【0029】
また、第19には、複数の映像データを多重化して送受信を行う映像データ多重化送受信システムであって、上記第4から第6までのいずれかの構成の映像データ多重化装置と、該映像データ多重化装置から送信された受信データを復号して表示する映像データ表示装置であって、該受信データから該順序情報を抽出する抽出手段と、上記GOPデータにおける映像データを順次復号する復号手段と、上記複数の映像データを同時に表示するために、各映像データに対応して複数の表示領域を有する表示手段で、各GOPデータにおける映像データを各表示領域に切換え表示する表示手段と、該抽出手段により抽出された順序情報に基づき、複数の映像データが各表示領域に表示されるように、該表示手段の表示領域の切換えを制御する制御手段と、を有する映像データ表示装置と、を有することを特徴とする。
【0030】
また、第20には、複数の映像データを多重化して送受信を行う映像データ多重化送受信システムであって、上記第7から第10までのいずれかの構成の映像データ多重化装置と、該映像データ多重化装置から送信された受信データを復号して表示する映像データ表示装置であって、該受信データから該種別情報を抽出する抽出手段と、上記個別映像データを順次復号する復号手段と、上記複数の映像データを同時に表示するために、各映像データに対応して複数の表示領域を有する表示手段で、各個別映像データを各表示領域に切換え表示する表示手段と、該抽出手段により抽出された順序情報に基づき、複数の映像データが各表示領域に表示されるように、該表示手段の表示領域の切換えを指示する制御手段と、を有する映像データ表示装置と、を有することを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態としての実施例を図面を利用して説明する。本発明に基づく映像データ多重化送受信システムは、図1に示すように構成された映像多重化・送信装置(映像データ多重化装置)Pと、図2に示すように構成された映像受信・表示装置(映像データ表示装置)Qとを有している。
【0032】
まず、上記映像多重化・送信装置Pについて説明する。上記映像多重化・送信装置Pは、図1に示すように、入力部10と、記憶部20と、分割部30と、ストリーム再構成部40と、操作部50と、映像リスト情報記憶部60と、送信部70と、主制御部80とを有している。
【0033】
ここで、上記入力部10は、複数の入力部を有し、図1に示す例では、入力部10aと、入力部10bと、入力部10cと、入力部10dとを有している。入力部10a〜10dには、それぞれMPEG符号化された映像ストリームデータが入力される。つまり、基本的には、各入力部には、異なる番組の映像ストリームデータが入力される。上記各入力部は、MPEG符号化された映像ストリームデータを入力するためのインターフェースその他の入力装置等により構成される。
【0034】
また、上記記憶部20は、複数の記憶部を有し、図1に示す例では、記憶部20aと、記憶部20bと、記憶部20cと、記憶部20dとを有している。各記憶部は、入力された映像ストリームデータを一旦記憶しておくためのものであり、記憶装置により構成される。
【0035】
また、上記分割部30は、複数の分割部を有し、図1に示す例では、分割部30aと、分割部30bと、分割部30cと、分割部30dとを有している。各分割部は、記憶部に記憶されている映像ストリームデータをGOPの単位ごとに分割して、ストリーム再構成部40に送る機能を有する装置である。このGOPごとのデータが、上記個別映像データに当たる。
【0036】
また、ストリーム再構成部40は、分割部30a〜30dから送られる映像データを再構成して、新たなMPEGストリームを構成するための装置であり、切換部42と、切換部44と、映像リスト情報埋込部46と、制御部48とを有している。
【0037】
ここで、切換部42は、分割部30a〜30dのそれぞれに対応した4つの入力端子と、1つの出力端子とを有し、制御部48の制御に基づいて、分割部30a〜30dのいずれかと、切換部44との接続を切り換えるものである。
【0038】
また、切換部44は、1つの入力端子と、2つの出力端子とを有し、該制御部48の制御に基づいて、該入力端子と、2つの出力端子のいずれかとの接続を切り換えるものである。
【0039】
映像リスト情報埋込部46は、制御部48からの指示に基づいて、映像ストリームデータに映像リスト情報を埋め込むものである。つまり、映像リスト情報をGOPデータにおけるユーザデータ内に書き込む。
【0040】
また、制御部48は、ストリーム再構成部40における各部の動作を制御するものであり、特に、映像リスト情報記憶部60に記憶された映像リスト情報に基づいて切換部42、切換部44、映像リスト情報埋込部46の動作を制御する。
【0041】
また、操作部50は、映像リスト映像多重化・送信装置Pの操作を行うためのものであり、特に、映像リスト情報を初期設定する際には、この操作部50が用いられる。
【0042】
また、映像リスト情報記憶部60は、映像リスト情報を記憶するための記憶装置である。また、送信部70は、上記ストリーム再構成部40において再構成されたMPEGストリームを送信する送信装置である。
【0043】
さらに、主制御部80は、上記映像多重化・送信装置Pにおける各部の動作を制御する制御装置である。
【0044】
なお、上記映像多重化・送信装置Pを構成する上記各部については、上記のように各機能を有する装置として構成してもよいし、一部の構成を所定の処理を実行するためのプログラムと、該プログラムに基づき処理を実行するCPUにより構成してもよい。
【0045】
つまり、一部の構成を所定の処理を実行するためのプログラムと、該プログラムに基づき動作するCPUにより構成する場合には、上記分割部30や、ストリーム再構成部40や、主制御部80を、分割部30が行なう処理を実行するためのプログラムや、ストリーム再構成部40が行なう処理を実行するためのプログラムと、主制御部80が行なう処理を実行するためのプログラムと、CPUにより構成することが考えられる。
【0046】
なお、上記の説明では、入力部10において入力部が4つ設けられている等、4つの映像データを多重化できるように構成されているが、4つには限られず、2以上の映像データが多重化できる構成であればよい。つまり、n個(nは2以上)の映像データを多重化する場合には、入力部10における入力部や、記憶部20における記憶部や、分割部30における分割部や、切換部42の入力端子はn個設けられたものとなる。
【0047】
次に、映像受信・表示装置Qの構成について説明する。映像受信・表示装置Qは、図2に示すように、受信部100と、復号処理部110と、表示部120と、記憶部130と、監視部140と、操作部150と、主制御部160とを有している。
【0048】
ここで、上記受信部100は、上記映像多重化・送信装置Pにおける送信部70から送信されたMPEGストリームを受信する受信装置である。
【0049】
また、復号処理部110は、受信部100で受信されたMPEGストリームを復号する復号装置である。
【0050】
また、表示部120は、復号処理部110で復号処理されたMPEGストリームに基づいて、複数の映像データを同時に表示する表示装置であり、切換部122と、個別表示部124a、124b、124c、124dを有している。
【0051】
ここで、該切換部122は、1つの入力端子と、個別表示部124a〜124dにおける各個別表示部に対応した4つの出力端子とを有し、該監視部140の制御に基づいて、該入力端子と、4つの出力端子のいずれかとの接続を切り換えるものである。
【0052】
また、個別表示部124a〜124dは、表示画面における表示領域を示すものであり、映像データを表示する際に、図3に示すように、1つの表示画面Mに、個別表示部124aと個別表示部124bと個別表示部124cと個別表示部124dの各表示領域が設けられる。ここで、個別表示部124aは、記憶部20aに記憶された映像データに対応し、個別表示部124bは、記憶部20bに記憶された映像データに対応し、個別表示部124cは、記憶部20cに記憶された映像データに対応し、個別表示部124dは、記憶部20dに記憶された映像データに対応している。
【0053】
また、記憶部130は、主として、映像リスト情報を記憶するための記憶装置である。
【0054】
また、監視部140は、復号処理部110において復号されたデータを監視する機能を有する装置であり、主として、GOPの開始を検出した場合には、これを表示部120に通知したり、映像リスト情報を検出した場合には、これを記憶部130に記憶する機能を有している。
【0055】
また、操作部150は、上記映像受信・表示装置Qの操作を行うためのものである。また、主制御部160は、上記映像受信・表示装置Qにおける各部の動作を制御するためのものである。
【0056】
なお、上記映像受信・表示装置Qを構成する上記各部については、上記のように各機能を有する装置として構成してもよいし、一部の構成を所定の処理を実行するためのプログラムと、該プログラムに基づき処理を実行するCPUにより構成してもよい。
【0057】
つまり、一部の構成を所定の処理を実行するためのプログラムと、該プログラムに基づき動作するCPUにより構成する場合には、上記復号処理部110や、切換部122と個別表示部124a〜124dや、監視部140や、主制御部160を、復号処理部110が行なう処理を実行するためのプログラムや、切換部122と個別表示部124a〜124dが行なう処理を実行するためのプログラムと、監視部140が行なう処理を実行するためのプログラムと、主制御部160が行なう処理を実行するためのプログラムと、CPUにより構成することが考えられる。
【0058】
なお、図2に示す構成は、切換部122における出力端子が4つ設けられ、個別表示部も4つ設けられていて、4つの映像データが多重化されたデータを復号して表示できるように構成されているが、4つには限られず、2以上の映像データが多重化できる構成であればよい。つまり、n個(nは2以上)の映像データを多重化する場合には、切換部122における出力端子や、個別表示部は、n個設けられたものとなる。
【0059】
上記構成の映像データ多重化送受信システムの動作について説明する。まず、映像多重化・送信装置Pの動作について図5等を使用して説明する。
【0060】
記憶部20における各記憶部20a〜20dには、それぞれ映像データが記憶されているものとする。この映像データは、MPEG符号化された映像ストリームである。各記憶部に記憶されている映像データは、それぞれ単独で1つのコンテンツをなすものであり、それぞれ入力部から映像データを入力することにより、各記憶部に記憶されたものである。
【0061】
そして、ユーザは操作部50を用いて多重化する映像データの数についての情報を入力する。入力部20a〜20dに映像データが記憶されている場合には、映像データの数は4となるので、4つである旨の情報を入力する。すると、主制御部80は、映像リスト情報を設定する(S10)。つまり、入力された映像データの数についての情報に基づき、映像リスト情報を該映像リスト情報記憶部60に書き込む。ここで、映像リスト情報としては、映像データを再構成する際の映像データの順序を示す情報とし、例えば、記憶部20aに記憶された映像データをA、記憶部20bに記憶された映像データをB、記憶部20cに記憶された映像データをC、記憶部20dに記憶された映像データをDとした場合には、「A、B、C、D」という内容の情報となる。この「A、B、C、D」は、Aから順にB→C→Dというようにその順番も規定している。この映像リスト情報における各データ、つまり、映像リスト情報「A、B、C、D」における「A」、「B」、「C」、「D」の各データを映像リスト情報におえる個別データとする。
【0062】
なお、仮に、記憶部20a、記憶部20b、記憶部20cのみに映像データが記憶されて、3つの映像データを多重化する場合には、映像リスト情報は「A、B、C」となる。この映像リスト情報が、上記順序情報に当たる。
【0063】
また、上記ユーザの入力操作により、映像多重化・送信装置P全体の動作が開始され、分割部30a〜30dは、それぞれ対応する記憶部に記憶された映像データをGOP単位で分割する処理を行う。具体的には、映像データにおいてGOPヘッダを検出していくことにより、GOPごとに分割を行う。つまり、分割部30a〜30dは、上記分割手段として機能する。
【0064】
また、制御部48は、映像リスト情報60に書き込まれた映像リスト情報を読み出して、この映像リスト情報に基づき映像種別を設定する。この映像種別の設定に際しては、ストリーム再構成部40における切換部42を設定するとともに、切換部44の設定も行なう(S11)。切換部42の設定は、映像リスト情報の最初の情報に基づいて行う。つまり、映像リスト情報は「A、B、C、D」となっている場合には、最初の情報はAであるので、このAに対応する記憶部20a側、つまり、分割部30a側に切換えを行なう。また、1番目のGOPに、映像リスト情報を埋め込むために、切換部44は、映像リスト情報埋込部46側に切り換える。
【0065】
そして、切換部42は、分割部30aから最初のGOPデータを読み出し、切換部44を介して、映像リスト情報埋込部46に送る。映像リスト情報埋込部46では、制御部48を介して映像リスト情報記憶部60から映像リスト情報が送られるので、この映像リスト情報を該GOPデータにおけるユーザデータに埋め込む(S12)。つまり、映像リスト情報埋込部46が、上記順序情報付加手段として機能する。
【0066】
映像リスト情報の埋込みが行われると、送信部70に該GOPデータが読み出されて、送信部70により受信側に送信される。
【0067】
次に、映像リスト情報に従って、映像種別を切り換える(S14)。つまり、映像リスト情報における個別データAの次の個別データはBであるので、制御部48は、切換部42を記憶部20b側、つまり、分割部30bになるように切換え制御する。また、このステップS14では、切換部44は、映像リスト情報埋込部46側とは異なる側に切り換える。この切換部42、44における設定は、制御部48により行われる。
【0068】
そして、切り換えた映像データについて、GOPデータが終了したか否かを判定して、終了した場合にはステップS16に移行し、終了していない場合には、ステップS13に戻る。ここで、GOPデータが終了したか否かについては、切換部42が切換え後の分割部からGOPデータを読み出すことができるか否かにより判定し、その判定結果は制御部48に送られる。
【0069】
上記のように、ストリーム再構成部40や送信部70は、映像リスト情報に従って、GOPデータごとに順番に送信する処理を繰り返すことにより、複数の映像データを多重化データに再構成して送信している。つまり、ストリーム再構成部40や送信部70は、上記映像データ再構成・送信手段として機能する。
【0070】
そして、ステップS15の判定において、切り換えた映像データについて、GOPが終了している場合には、映像リスト情報記憶部60に記憶されている映像リスト情報を更新する。つまり、映像リスト情報記憶部60に記憶されている映像リスト情報を削除して、新たな映像リスト情報を記憶させる。この映像リスト情報の更新は、上記制御部48により行われる。ここで、新たな映像リスト情報の内容としては、GOPデータが終了した映像データに対応する個別データを削除するとともに、削除した個別データの次の順番の個別データが先頭になるようにし、また、削除した個別データの前位置に個別データがある場合で、かつ、削除した個別データの次の個別データがある場合には、該削除した個別データの前位置にある個別データはその順番で、最後位置の個別データの後ろになるようにする。例えば、映像リスト情報が「A、B、C、D」となっている場合に、個別データBに対応する映像データのGOPデータが終了した場合には、「C、D、A」とする。また、映像リスト情報が「A、B、C、D」となっている場合に、個別データCに対応する映像データのGOPデータが終了した場合には、「D、A、B」とする。また、映像リスト情報が「A、B、C、D」となっている場合に、個別データAに対応する映像データのGOPデータが終了した場合には、「B、C、D」とする。また、映像リスト情報が「A、B、C、D」となっている場合に、個別データDに対応する映像データのGOPデータが終了した場合には、「A、B、C」とする。
【0071】
そして、映像リスト情報記憶部60が空になったか否かが判定される(S17)。つまり、ステップS16の処理を行う前の段階で映像リスト情報に1つのデータのみが含まれていた場合には、これを削除することにより、映像リスト情報記憶部60が空になる。映像リスト情報記憶部60が空になった場合には、一連の処理を終了し、空になっていない場合には、ステップS11に戻る。
【0072】
この図5のフローチャートに示す処理を具体的に説明すると、以下のようになる。図7(a)に示すように、映像データAがGOPデータA1〜GOPデータAn+1で構成され、映像データBがGOPデータB1〜GOPデータBnで構成され、映像データCがGOPデータC1〜GOPデータCn+2で構成され、映像データDがGOPデータD1〜GOPデータDn+3で構成されている場合に、これらを多重化するものとする。
【0073】
すると、最初に映像リスト情報記憶部60に記憶される映像リスト情報としては、「A、B、C、D」が記憶され(S10)、まず、切換部42が分割部30a側に切り換えられ、また、切換部44が映像リスト情報埋込部46側に切り換えられて(S11)、GOPデータA1のユーザデータに映像リスト情報が埋め込まれた上で(S12)、GOPデータA1が受信側に送信される(S13)。
【0074】
次には、切換部42を分割部30b側に切り換えるとともに、切換部44を映像リスト情報埋込部46側とは異なる側、つまり、送信部70に直接接続される側に切り換える(S14)。そして、映像データBはまだ終了していないので、ステップS15からステップS13に戻って、今後は、映像データBにおけるGOPデータB1が送信される。次には、分割部30c側に切り換えられて(S14)、映像データCにおけるGOPデータC1が送信される。次には、分割部30d側に切り換えられて(S14)、映像データDにおけるGOPデータD1が送信される。そして、次には、映像リスト情報「A、B、C、D」において、個別データDの次は個別データAとなるので、再び切換部42を分割部30a側に切り換えて、映像データAにおけるGOPデータA2が送信される。このように、映像データA→映像データB→映像データC→映像データD→映像データA・・・の順序でGOPデータごとに送信されていく。
【0075】
そして、GOPデータAn+1の送信が終了すると(S13)、映像リスト情報「A、B、C、D」に従って切換部42は分割部30b側に切り換えられるが、切り換えた映像データ、つまり、映像データBは終了しているので、ステップS16に移行し、映像リスト情報が「A、B、C、D」から「C、D、A」に更新され(S16)、ステップS11に戻る。そして、更新された映像リスト情報「C、D、A」に従って、切換部42は分割部30cに切り換えられ、また、切換部44も映像リスト情報埋込部46に切り換えられて、GOPデータCn+1のユーザデータに更新された映像リスト情報が埋め込まれて、該GOPデータCn+1が送信される。
【0076】
その後、GOPデータDn+1も送信されるが、その後に切り換えた映像データAも終了しているので(S15)、今後は、映像リスト情報が「C、D」に更新されて、更新された映像リスト情報がGOPデータCn+2に埋め込まれて送信される。
【0077】
その後、GOPデータDn+2も送信されるが、その後に切り換えた映像データCも終了しているので(S15)、今後は、映像リスト情報が「D」に更新されて、更新された映像リスト情報がGOPデータDn+3に埋め込まれて送信される。
【0078】
そして、GOPデータDn+3の送信が終わると、映像データDのデータは終了するので(なお、ステップS14で、映像リスト情報に個別データが1つしかない場合には、その個別データが示すデータを映像種別とすることになる)、ステップS15からステップS16に移行し、ステップS16で、個別データDを削除することにより、映像リスト情報記憶部60が空になるので、処理を終了することになる。
【0079】
以上のようにして、映像多重化・送信装置Pにおいて各映像データが多重化されて、多重化映像データが受信側に送信される。
【0080】
なお、図1に示す構成では、最大4つの映像データを多重化することができるが、図1の構成において、4つよりも少ない数の映像データを多重化するようにしてもよい。
【0081】
次に、映像受信・表示装置Qにおける動作を説明する。映像多重化・送信装置Pから送信された多重化映像データは受信部100において受信され、復号処理部110に送られる。
【0082】
復号処理部110では、順次送られてくるGOPデータの開始位置を検出するとともに、各GOPデータの復号処理を行っていく。つまり、まず、GOPの開始位置を検出していき(S20)、GOPデータの開始位置が検出された場合には、ステップS21に移行し、そうでない場合には、ステップS26に移行する。
【0083】
そして、そのGOPデータの中に、映像リスト情報があるか否かが判定される(S21)。これは以下のようにして行なう。つまり、復号処理部110によりユーザデータがあるか否かが検出されて、ユーザデータがある場合には、ユーザデータを復号した結果を監視部140に送る。監視部140は、該復号結果に基づいて映像リスト情報であるか否かを判定する。
【0084】
そして、映像リスト情報がある場合には、監視部140は、映像リスト情報を記憶部130に格納し(S22)、表示部120における映像種別をリセットする(S23)。このステップS23において、すでに映像リスト情報が映像リスト情報記憶部130に記憶されている場合には、新たな映像リスト情報に書き換えることになる。また、ステップS23での表示部120における映像種別のリセットにおいては、表示部120における切換部122を、映像リスト情報が示す最初の個別データに対応する位置に切り換える。例えば、映像リスト情報が「A、B、C、D」の場合には、個別データAに対応する個別表示部124a側に切り換える。なお、この場合、上記復号処理部110、監視部140は、上記抽出手段として機能する。
【0085】
一方、ステップS21において、映像リスト情報が検出されなかった場合には、すでに記憶部130に記憶されている映像リスト情報に従って映像種別を切り換える(S24)。つまり、監視部140は、切換部122における切換え位置と映像リスト情報とを比較し、その切換え位置に対応する個別データの次の個別データに対応する切換え位置に切り換える。例えば、切換部122における切換え位置が映像データAに対応する個別表示部124a側である場合で、映像リスト情報が「A、B、C、D」の場合には、個別データAの次の個別データである個別データBに対応する個別表示部124b側に切換えを行なう。
【0086】
そして、ステップS23及びステップS24の次には、ステップS25に移行して、対象となるGOPデータの映像データを復号して、その映像種別に対応する表示位置に表示する(S25)。つまり、対象となるGOPデータの映像データを復号処理部110において復号し、復号された映像データを表示部120に送る。表示部120においては、切換部122の切換え状態に従って、所定の個別表示部に映像データが送られて表示される。この場合、上記復号処理部110が上記復号手段として機能し、上記表示部120が上記表示手段として機能する。
【0087】
そして、データが終了したか否かが判定されて(S26)、終了していない場合には、ステップS20に戻り、終了している場合には、全体の処理を終了する。
【0088】
なお、上記ステップS23、S24のように、上記監視部140が記憶部130に記憶された映像リスト情報に従って、切換部122を切換え制御している。つまり、上記監視部140や記憶部130は、上記制御手段として機能する。
【0089】
この図6のフローチャートに示す処理を具体的に説明すると、以下のようになる。図7(b)に示すような多重化映像データが、映像多重化・送信装置Pから送られると、受信部100において受信される。
【0090】
そして、GOPデータA1が復号処理部110に入力されると、映像リスト情報がGOPデータA1に含まれているので(S21)、映像リスト情報が映像リスト情報記憶部60に記憶される(S22)。つまり、この時点では、「A、B、C、D」の映像リスト情報が記憶される。そして、切換部122は個別表示部124a側に切り換えられ(S23)、該GOPデータA1の映像データが復号されて、表示部120では、個別表示部124aに表示される(S24)。
【0091】
次に、GOPデータB1が復号処理部110に入力されると、このGOPデータB1には、映像リスト情報が含まれていないため、映像リスト情報に従って切換部122が個別表示部124b側に切り換えられた上で(S24)、GOPデータB1が復号されて、個別表示部124bに表示される(S25)。
【0092】
以下同様に、入力されるGOPデータが対応する個別表示部に表示されていく。例えば、GOPデータC1は、個別表示部124cに表示され、GOPデータD1は、個別表示部124dに表示され、GOPデータA2は、個別表示部124aに表示されていく。このようにして、映像データAは個別表示部124aに表示され、映像データBは個別表示部124bに表示され、映像データCは個別表示部124cに表示され、映像データDは個別表示部124dに表示されていく。
【0093】
なお、図7の例で、GOPデータCn+1が入力された際には、映像リスト情報「C、D、A」が含まれているので(S21)、この新たな映像リスト情報に記憶内容が更新され(S22)、切換部122も個別表示部124c側に切り換えられる(S23)。そして、GOPデータCn+1における映像データが復号されるので、これを個別表示部124cに表示するのである。その後は、GOPデータDn+1が復号されて個別表示部124d表示される(S24、S25)。
【0094】
さらに、GOPデータCn+2が入力された際には、映像リスト情報「C、D」が含まれているので(S21)、この新たな映像リスト情報に記憶内容が更新され(S22)、切換部122も個別表示部124c側に切り換えられて(S23)。GOPデータCn+2における映像データが個別表示部124cに表示されるのである(S25)。その後は、GOPデータDn+2が復号されて個別表示部124dに表示される(S24、S25)。
【0095】
さらに、GOPデータDn+3が入力された際には、映像リスト情報「D」が含まれているので(S21)、この新たな映像リスト情報に記憶内容が更新され(S22)、切換部122も個別表示部124d側に切り換えられて(S23)。GOPデータDn+3における映像データが個別表示部124dに表示されるのである。その後は、GOPデータDn+2が復号されて個別表示部124d表示される(S24、S25)。
【0096】
以上のように、本実施例の映像データ多重化送受信システムにおいては、複数の映像データにおける各映像データをGOP単位で分割して、該複数の映像データに予め設定された順番を示す映像リスト情報に従って、各GOPデータを該映像リスト情報とともに順次送信し、受信側では、送信されるGOPデータを順次復号するとともに、該映像リスト情報に従って、複数の表示領域に表示していくので、復号に必要なバッファをそれぞれ設ける必要がなく、システム全体の小型化を図ることができ、それにより低コストの要請にも応えることができる。また、バッファをそれぞれ設ける必要がないため、バッファ切換え処理の制御が煩雑になることがない。
【0097】
なお、上記の説明では、映像リスト情報をGOPデータ内に埋め込んで送信し、いずれかの映像データが終了した場合には、映像リスト情報を更新して再度送信するものとして説明したが、各GOPデータのそれぞれに映像種別を示す情報を埋め込んで送信し、受信側では、該映像種別を示す情報に従って、所定の個別表示部に表示するようにしてもよい。
【0098】
つまり、図8に示すように、各GOPデータにおけるユーザデータに、映像種別を示す情報を埋め込んで受信側に送信する。例えば、図7(a)の例では、GOPデータA1のユーザデータに映像データAである旨の情報を書き込んだ上で該GOPデータA1を送信し、次には、GOPデータB1のユーザデータに映像データBである旨の情報を書き込んだ上で該GOPデータB1を送信し、次には、GOPデータC1のユーザデータに映像データCである旨の情報を書き込んだ上で該GOPデータC1を送信し、次には、GOPデータD1のユーザデータに映像データDである旨の情報を書き込んだ上で該GOPデータD1を送信する。GOPデータD1の次には、GOPデータA2のユーザデータに映像データAである旨の情報を書き込んだ上で該GOPデータA1を送信する。以下同様に、各GOPデータのユーザデータに映像種別を示す情報を書き込んで順番に映像データAのGOPデータ→映像データBのGOPデータ→映像データCのGOPデータ→映像データDのGOPデータの順番に送信する手順を繰り返していく。
【0099】
このように各GOPデータのユーザデータに映像種別を示す情報を書き込む場合には、映像多重化・送信装置の構成は以下のようになるといえる。つまり、図1に示す構成と概ね同様の構成であるが、ストリーム再構成部40には、切換部42と、切換部42からのデータを受信する映像種別情報埋込部と、切換部42と映像種別情報埋込部とを制御する制御部が設けられているとともに、映像リスト情報記憶部60の代わりに、各映像種別を示す情報を記憶する記憶部が設けられていて、該映像種別情報埋込部は、該記憶部から読み出した情報に基づいて、各GOPデータのユーザデータに、映像種別を示す情報を書き込んで送信部70に送ることになる。この場合、該映像種別情報埋込部が、上記種別情報付加手段に当たる。また、受信側においては、図2における監視部140が各GOPデータにおけるユーザデータの内容を検出して、検出結果に従って切換部122を切り換えればよいことになる。例えば、映像データAである旨の情報が検出された場合には、切換部122を個別表示部124a側に切り換え、また、映像データBである旨の情報が検出された場合には、切換部122を個別表示部124b側に切り換えるようにする。
【0100】
また、上記図8の例では、各GOPデータにおけるユーザデータに映像種別を示す情報を書き込むものとして説明したが、ユーザデータではなく、各GOPデータにおける映像データ自体に、映像種別を示す情報としての画像データを書き込んで送信するようにしてもよい。この場合には、図9に示すように、映像種別を識別できるような識別画像を書き込んでおく。つまり、映像データの種別の数に応じて、異なる識別画像を書き込むようにする。
【0101】
このようにGOPデータの映像データに識別画像を書き込む場合には、映像多重化・送信装置の構成は上記各GOPデータのユーザデータに映像種別を示す情報を書き込む場合の構成と略同様であるが、映像リスト情報記憶部の代わりに、各識別画像の情報を記憶する記憶部が設けられ、また、映像種別情報埋込部の代わりに、識別画像情報埋込部が設けられ、該識別画像情報埋込部が、各GOPデータの映像データに映像データの種別に対応する識別画像情報を埋め込むことになる。また、受信側においては、図2における監視部140が各GOPデータにおける識別画像情報の内容を検出して、検出結果に従って切換部122を切り換えればよいことになる。例えば、映像データAである旨の識別画像情報が検出された場合には、切換部122を個別表示部124a側に切り換え、また、映像データBである旨の識別画像情報が検出された場合には、切換部122を個別表示部124b側に切り換えるようにする。
【0102】
【発明の効果】
本発明に基づく映像データ多重化装置、映像データ表示装置及び映像データ多重化送受信システムによれば、独立して復号可能なデータの単位、具体的には、GOPごとに映像データを受信側に送信するので、受信側では、1つの映像ストリームを復号するように処理でき、複数の映像データごとに復号に使用するバッファをそれぞれ設ける必要がなく、システム全体の小型化、低コスト化を図ることができ、複数のバッファを設けることによる煩雑な制御の必要もない。また、順序情報や種別情報に従って、表示を切り換えていくことにより、複数の映像データを同時に表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に基づく映像多重化・送信装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例に基づく映像受信・表示装置の構成を示すブロック図である。
【図3】表示部における表示態様を示す説明図である。
【図4】映像リスト情報の具体例を示す説明図である。
【図5】映像多重化・送信装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】映像受信・表示装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】映像多重化・送信装置の動作の具体例を説明する説明図である。
【図8】他の実施例を説明するための説明図である。
【図9】他の実施例を説明するための説明図である。
【符号の説明】
P 映像多重化・送信装置
Q 映像受信・表示装置
10 入力部
20 記憶部
30 分割部
40 ストリーム再構成部
42、44 切換部
46 映像リスト情報埋込部
48 制御部
50 操作部
60 映像リスト情報記憶部
70 送信部
80 主制御部
100 受信部
110 復号処理部
120 表示部
122 切換部
124a、124b、124c、124d 個別表示部
130 記憶部
140 監視部
150 操作部
160 主制御部

Claims (2)

  1. 複数の個別表示部を備えた表示装置により同時に表示される複数の映像データを時分割多重化して送信する映像送信装置であって、
    前記複数の映像データのそれぞれを入力する複数の入力手段と、
    前記複数の入力手段から入力されたそれぞれの映像データを、独立して復号可能な分割データに分割する複数の分割手段と、
    前記分割データが前記複数の表示部のいずれに表示されるべきかを示す映像リスト情報を記憶する映像リスト情報記憶手段と、
    前記複数の分割手段のうち、1の分割手段から出力された分割データを前記映像リスト情報に基づいて選択し、選択した分割データを出力する切替手段と、
    前記切替手段から出力されたデータに前記映像リスト情報を埋め込む映像リスト情報埋め込み手段と、
    前記映像リスト情報埋め込み手段により、映像リスト情報が埋め込まれたデータを送信する送信手段を備えることを特徴とする、映像送信装置。
  2. 請求項に記載の映像送信装置により送信されたデータを受信する映像受信装置であって、
    前記映像送信装置からのデータを受信する受信手段と、
    複数の個別表示部を備えた表示手段と、
    前記受信手段が受信したデータから分割データと映像リスト情報を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段で抽出した分割データを、前記抽出手段で抽出した映像リスト情報に基づいて、前記複数の個別表示部の1つに出力する切替部を備えることを特徴とする、映像受信装置。
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