JP4110278B2 - 車両駆動装置及びその駆動方法 - Google Patents

車両駆動装置及びその駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両駆動装置及びその駆動方法に関するものである。
従来、ハイブリッド型車両に搭載され、エンジン、及び発電機の機能を備えた駆動モータを備え、エンジンのトルクを表すエンジントルクTE、及び駆動モータのトルクを表す駆動モータトルクTMを発生させ、駆動輪に伝達するようにした車両駆動装置において、駆動モータは、力行(駆動)時に、バッテリから直流の電流を受けて駆動され、前記駆動モータトルクTMを発生させ、回生(発電)時に、ハイブリッド型車両のイナーシャによってトルクを受け、直流の電流を発生させ、該電流をバッテリに供給し、バッテリを充電するようになっている。
図2は従来の車両駆動装置の概念図である。
図において、11はエンジン(E/G)、12は、該エンジン11の図示されないクランク軸とプーリ、ベルト等を介して機械的に連結され、発電機の機能を有し、エンジン11を始動するためのスタータ用のモータ(M/G)、13は該モータ12を駆動するためのインバータ、14はエンジン11の出力軸、16は自動変速機であり、該自動変速機16は複数段で変速を行うことができる図示されない変速装置を備える。また、前記自動変速機16には図示されない駆動輪が機械的に連結される。
また、17は前記エンジン11のエンジントルクTEを自動変速機16に伝達するための伝動軸であり、前記出力軸14と伝動軸17とはクラッチCを介して係脱自在に連結される。
そして、前記伝動軸17には、発電機の機能を有し、駆動モータトルクTMを発生させる駆動用の駆動モータ(M/G)21が機械的に連結され、該駆動モータ21に、駆動モータ21を駆動するための第2の駆動回路としてのインバータ22が接続される。
前記駆動モータ21はステータ23、及びステータ23より径方向内方に回転自在に配設されたロータ24、及び出力軸25を備え、該出力軸25と伝動軸17とが機械的に連結される。前記構成のハイブリッド型車両は、エンジン11と自動変速機16との間に駆動モータ21が配設され、パラレル式のハイブリッド型車両を構成する。
この場合、例えば、始動モードにおいて、前記クラッチCを解放し、エンジン11と自動変速機16及び駆動モータ21とを切り離した状態でモータ12を駆動することによってエンジン11を始動することができる。また、加速モードにおいて、クラッチCを係合させ、エンジン11を駆動してエンジントルクTEを自動変速機16に伝達するとともに、駆動モータ21を駆動して駆動モータトルクTMを自動変速機16に伝達し、ハイブリッド型車両を走行させることができる。そして、定常走行モードにおいて、エンジン11を駆動し、エンジントルクTEの一部を駆動モータ21に伝達し、駆動モータ21を発電機とし機能させ、発電させて図示されないバッテリを充電することができる。
さらに、回生モードにおいて、ハイブリッド型車両をコースト状態で走行させているときに、フューエルカットを行うことによってエンジン11の駆動を停止させ、かつ、クラッチCを解放した状態でハイブリッド型車両のイナーシャによって駆動輪から伝達されたトルクを駆動モータ21に伝達し、駆動モータ21を発電機として機能させて回生を行うことができる。この場合、前記クラッチCが解放され、エンジン11と駆動モータ21とが切り離されるので、エンジン11による負荷が駆動モータ21に加わらず、回生量をその分多くすることができる(例えば、特許文献1参照。)。
特表2002−542752号公報
しかしながら、前記従来のハイブリッド型車両においては、モータ12を配設する必要があるだけでなく、走行中にモータ12を駆動してエンジン11を始動させる必要があることから、車両駆動装置のコストが高くなってしまう。
すなわち、前記回生モードにおいてエンジン11の駆動を停止させ、ハイブリッド型車両をコースト状態で走行させているときに、モータ12を駆動してエンジン11を始動し、ハイブリッド型車両を加速させようとすると、回転が停止させられた状態のエンジン11を始動する必要があるので、ハイブリッド型車両の走行状態に対応させてトルクを発生させる必要がある。したがって、モータ12を単にエンジン11を始動するためだけ、すなわち、エンジン11に回転を発生させるためだけに駆動するのではなく、モータ12によって所定のトルクを発生することができるように、インバータ13によって電流を正確に制御する必要がある。すなわち、インバータ13を配設する必要があるだけでなく、モータ12として、インバータ13による電流の制御を行うことができるような性能のものを使用する必要があり、車両駆動装置のコストが高くなってしまう。
そこで、前記エンジン11を始動する際にクラッチCを係合させるとともに駆動モータ21を駆動し、駆動モータトルクTMでエンジン11を回転させることが考えられるが、その場合、駆動モータトルクTMの相当量がエンジン11の始動用として使用されるので、ハイブリッド型車両の走行フィーリングが低下してしまう。
本発明は、前記従来のハイブリッド型車両の問題点を解決して、コストを低くすることができ、ハイブリッド型車両の走行フィーリングを低下させることがない車両駆動装置及びその駆動方法を提供することを目的とする。
そのために、本発明の車両駆動装置においては、係脱自在に配設された係合要素と、エンジンと機械的に連結された第1のロータ、前記係合要素を介してエンジンと機械的に連結され、かつ、駆動輪と機械的に連結された第2のロータ、及び第1、第2のロータに共通のステータを備え、前記第1のロータ及びステータによって第1の駆動部が、前記第2のロータ及びステータによって第2の駆動部が構成される電動機械と、前記第1、第2の駆動部を独立して駆動するインバータと、前記第2の駆動部を駆動して車両を走行させているときにエンジンを始動する場合、及び極低温下でエンジンを始動する場合に、前記第1、第2の駆動部を駆動するエンジン始動処理手段とを有する。
本発明によれば、車両駆動装置においては、係脱自在に配設された係合要素と、エンジンと機械的に連結された第1のロータ、前記係合要素を介してエンジンと機械的に連結され、かつ、駆動輪と機械的に連結された第2のロータ、及び第1、第2のロータに共通のステータを備え、前記第1のロータ及びステータによって第1の駆動部が、前記第2のロータ及びステータによって第2の駆動部が構成される電動機械と、前記第1、第2の駆動部を独立して駆動するインバータと、前記第2の駆動部を駆動して車両を走行させているときにエンジンを始動する場合、及び極低温下でエンジンを始動する場合に、前記第1、第2の駆動部を駆動するエンジン始動処理手段とを有する。
この場合、第1、第2の駆動部に一つのステータだけを配設すればよいので、車両駆動装置のコストを低くすることができる。
また、エンジンを始動している間、係合要素を解放することができるので、第2の駆動部を駆動することによって発生させられたトルクがエンジンの始動用として使用されることがない。したがって、エンジンの始動に伴って、運転者に減速感を与えることがなくなり、ハイブリッド型車両の走行フィーリングを向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態における車両駆動装置の概念図、図3は本発明の第1の実施の形態におけるインバータの動作を示す回路図、図4は本発明の第1の実施の形態における第1の駆動部の回転磁界を示す図、図5は本発明の第1の実施の形態における第1の駆動部のステータコイルの結線構造を示す等価図、図6は本発明の第1の実施の形態における第2の駆動部の回転磁界を示す図、図7は本発明の第1の実施の形態における第2の駆動部のステータコイルの結線構造を示す等価図である。
図において、10は車両駆動装置、11はエンジン(E/T)、14はエンジン11の出力軸、16は変速機としての自動変速機(A/T)であり、該自動変速機16は複数段で変速を行うことができる変速装置を備える。また、前記自動変速機16には図示されない駆動輪が機械的に連結される。
また、17は前記エンジン11のエンジントルクTEを自動変速機16及び駆動輪に伝達するための伝動軸であり、前記出力軸14と伝動軸17とは係合要素としてのクラッチCを介して係脱自在に連結される。なお、本実施の形態においては、変速機として自動変速機16が使用されるが、該自動変速機16に代えて無段変速機(CVT)を使用することもできる。
そして、前記出力軸14及び伝動軸17には電動機械としての駆動モータ(M/G)31が機械的に連結され、該駆動モータ31に、駆動モータ31の第1、第2の駆動部44、45を独立して駆動するための駆動回路として、インバータ32が接続される。前記駆動モータ31は、発電機の機能を有し、第1、第2のモータ出力としての駆動モータトルクTM1、TM2を発生させ、エンジン11の始動用として、また、ハイブリッド型車両を走行させるための駆動用として使用される。この場合、エンジン11と自動変速機16との間に駆動モータ31が配設され、パラレル式のハイブリッド型車両が構成される。
前記駆動モータ31は、ツインロータモータから成り、図示されないモータフレームに固定されたステータ33、該ステータ33より径方向外方に回転自在に配設され、クラッチCを介してエンジン11と機械的に連結された第1のロータ34、前記ステータ33より径方向内方に回転自在に配設され、クラッチCを介してエンジン11と機械的に連結され、かつ、自動変速機16を介して駆動輪と機械的に連結された第2のロータ35、前記第1のロータ34に発生させられた駆動モータトルクTM1を出力するための、前記出力軸14と機械的に連結された出力軸37、及び前記第2のロータ35に発生させられた駆動モータトルクTM2を出力するための、前記伝動軸17と機械的に連結された出力軸38を備える。そして、前記ステータ33は、第1、第2のロータ34、35と共通に配設され、第1のロータ34及びステータ33によって前記第1の駆動部44が、第2のロータ35及びステータ33によって前記第2の駆動部45が構成される。したがって、第1の駆動部44を駆動することによって発生させられた駆動モータトルクTM1を出力軸37及び出力軸14を介してエンジン11に伝達することができ、第2の駆動部45を駆動することによって発生させられた駆動モータトルクTM2を伝動軸17及び自動変速機16を介して駆動輪に伝達することができる。
また、本実施の形態においては、ステータ33が第1、第2のロータ34、35に共通に配設され、かつ、第1、第2のロータ34、35が互いにオーバラップさせて配設されるので、車両駆動装置10を小型化することができる。
また、第1、第2の駆動部44、45を駆動するために一つのステータ33を配設するだけでよいので、駆動モータ31のコストを低くすることができ、車両駆動装置10のコストを低くすることができる。
なお、前記構成のハイブリッド型車両において、ハイブリッド型車両の全体の制御は図示されない車両制御装置によって、エンジン11の制御はエンジン制御装置によって、駆動モータ31の制御は図示されない駆動モータ制御装置によって行われる。
ところで、前記駆動モータ31において、ステータ33によって、二種類の回転磁界を形成することによって、第1、第2の駆動部44、45を独立して駆動し、第1、第2のロータ34、35を独立して回転させることができるとともに、第1、第2のロータ34、35に発生させられる駆動モータ31の回転速度を表す駆動モータ回転速度NM1、NM2、及び駆動モータトルクTM1、TM2を独立して制御することができる。
そのために、前記第1の駆動部44は8極構造を有し、第1のロータ34は4個の磁極対を備え、4個のN極の図示されない永久磁石及び4個のS極の図示されない永久磁石が円周方向において交互に等ピッチで配設される。また、前記第2の駆動部45は4極構造を有し、第2のロータ35は2個の磁極対を備え、2個のN極の図示されない永久磁石及び2個のS極の図示されない永久磁石が円周方向において交互に等ピッチで配設される。
そして、図4及び6に示されるように、第1、第2の駆動部44、45において前記ステータ33によってそれぞれ回転磁界を形成するために、U相、V相及びW相の各相について、それぞれ第1、第2のステータコイルが配設され、U相の第1のステータコイルに巻線部U1、U3が、U相の第2のステータコイルに巻線部U2、U4が、V相の第1のステータコイルに巻線部V1、V3が、V相の第2のステータコイルに巻線部V2、V4が、W相の第1のステータコイルに巻線部W1、W3が、W相の第2のステータコイルに巻線部W2、W4が形成される。
なお、前記第1の駆動部44は8極構造を、第2の駆動部45は4極構造を有するので、第1、第2の駆動部44、45の駆動モータ回転速度NM1、NM2を等しくしたとき、第1の駆動部44の周波数f1は、第2の駆動部の周波数f2の2倍になる。
次に、前記インバータ32の動作について説明する。
図3において、BTはバッテリであり、該バッテリBTとインバータ32との間に平滑用のコンデンサCDがインバータ32と並列に接続される。
前記インバータ32は、第1、第2の駆動部44、45を独立して駆動することができるように、12個のスイッチング素子としてのパワー素子Tr1〜Tr12を備え、パワー素子Tr1、Tr2によって第1のパワー素子対が、パワー素子Tr3、Tr4によって第2のパワー素子対が、パワー素子Tr5、Tr6によって第3のパワー素子対が、パワー素子Tr7、Tr8によって第4のパワー素子対が、パワー素子Tr9、Tr10によって第5のパワー素子対が、パワー素子Tr11、Tr12によって第6のパワー素子対が形成される。そして、前記各パワー素子Tr1〜Tr12と並列にダイオードD1〜D12が接続される。なお、インバータ32として一対のトランジスタをモジュール化したトランジスタモジュール、ドライブ回路を内蔵したIPM等を使用することもできる。
また、前記パワー素子Tr1、Tr2の結線部に出力ラインL1が、パワー素子Tr3、Tr4の結線部に出力ラインL2が、パワー素子Tr5、Tr6の結線部に出力ラインL3が、パワー素子Tr7、Tr8の結線部に出力ラインL4が、パワー素子Tr9、Tr10の結線部に出力ラインL5が、パワー素子Tr11、Tr12の結線部に出力ラインL6が接続される。
そして、前記出力ラインL1と巻線部U1、U3とが接続され、前記出力ラインL1に発生させられたU相の電流IU1、IU3が巻線部U1、U3に供給され、前記出力ラインL2と巻線部U2、U4とが接続され、前記出力ラインL2に発生させられたU相の電流IU2、IU4が巻線部U2、U4に供給される。
また、前記出力ラインL3と巻線部V1、V3とが接続され、前記出力ラインL3に発生させられたV相の電流IV1、IV3が巻線部V1、V3に供給され、前記出力ラインL4と巻線部V2、V4とが接続され、前記出力ラインL4に発生させられたV相の電流IV2、IV4が巻線部V2、V4に供給される。
さらに、前記出力ラインL5と巻線部W1、W3とが接続され、前記出力ラインL5に発生させられたW相の電流IW1、IW3が巻線部W1、W3に供給され、前記出力ラインL6と巻線部W2、W4とが接続され、前記出力ラインL6に発生させられたW相の電流IW2、IW4が巻線部W2、W4に供給される。
パワー素子Tr1〜Tr12は、前記駆動モータ制御装置から駆動信号を受けて選択的にオン・オフさせられ、前記各相の電流IU1〜IU4、IV1〜IV4、IW1〜IW4を発生させる。
すなわち、第1の駆動部44だけを駆動する場合、各相の電流IU1〜IU4、IV1〜IV4、IW1〜IW4は、第1の駆動部44の電流成分である電流iu1〜iu4、iv1〜iv4、iw1〜iw4から成る。そして、電流iu1〜iu4の各位相、電流iv1〜iv4の各位相、及び電流iw1〜iw4の各位相が互いに等しくされるとともに、電流iu1〜iu4と電流iv1〜iv4と電流iw1〜iw4とで各位相が電気角で120〔°〕ずつずらされ、振幅をIaとし、第1のロータ34の位置を表す回転角度をθとし、角速度をωと、時間をtとすると、
IU1,IU2,IU3,IU4=iu1,iu2,iu3,iu4
=Ia・sin(θ+ωt)
IV1,IV2,IV3,IV4=iv1,iv2,iv3,iv4
=Ia・sin(θ−120+ωt)
IW1,IW2,IW3,IW4=iw1,iw2,iw3,iw4
=Ia・sin(θ+120+ωt)
になる。
この場合、第1の駆動部44において、ステータコイルは、図5に示されるような結線構造を有し、図4に示されるように、回転磁界に4個のN極n1〜n4及び4個のS極s1〜s4が円周方向において交互に形成される。なお、各N極n1〜n4の位置が0〔°〕にされ、各S極s1〜s4の位置が180、−180〔°〕にされる。
また、第2の駆動部45だけを駆動する場合、各相の電流IU1〜IU4、IV1〜IV4、IW1〜IW4は、第2の駆動部45の電流成分である電流iu1’〜iu4’、iv1’〜iv4’、iw1’〜iw4’から成る。そして、電流iu1’、iu3’の各位相、電流iu2’、iu4’の各位相、電流iv1’、iv3’の各位相、電流iv2’、iv4’の各位相、電流iw1’、iw3’の各位相、及び電流iw2’、iw4’の各位相が互いに等しくされるとともに、電流iu1’、iu3’と電流iu2’、iu4’とで各位相が電気角で180〔°〕ずつずらされ、電流iv1’、iv3’と電流iv2’、iv4’とで各位相が電気角で180〔°〕ずつずらされ、電流iw1’、iw3’と電流iw2’、iw4’とで各位相が電気角で180〔°〕ずつずらされ、かつ、電流iu1’〜iu4’と電流iv1’〜iv4’と電流iw1’〜iw4’とで各位相が電気角で120〔°〕ずつずらされ、振幅をIa’とし、第2のロータ35の位置を表す回転角度をθ’とし、角速度をω’と、時間をtとすると、
IU1,IU3=iu1’,iu3’
=Ia’・sin(θ’+ω’t)
IU2,IU4=iu2’,iu4’
=Ia’・sin(θ’−180+ω’t)
IV1,IV3=iv1’,iv3’
=Ia’・sin(θ’−60+ω’t)
IV2,IV4=iv2’,iv4’
=Ia’・sin(θ’−120+ω’t)
IW1,IW3=iw1’,iw3’
=Ia’・sin(θ’+60+ω’t)
IW2,IW4=iw2’,iw4’
=Ia’・sin(θ’+120+ω’t)
になる。
この場合、第2の駆動部45において、ステータコイルは、図7に示されるような結線構造を有し、図6に示されるように、回転磁界に2個のN極n11、n12及び2個のS極s11、s12が円周方向において交互に形成される。なお、各N極n11、n12の位置が電気角で0〔°〕にされ、各S極s11、s12の位置が電気角で180、−180〔°〕にされる。
また、第1、第2の駆動部44、45を同時に駆動する場合、
IU1,IU3=iu1+iu1’,iu3+iu3’
=Ia・sin(θ+ωt)+Ia’・sin(θ’+ω’t)
IU2,IU4=iu2+iu2’,iu4+iu4’
=Ia・sin(θ+ωt)
+Ia’・sin(θ’−180+ω’t)
IV1,IV3=iv1+iv1’,iv3+iv3’
=Ia・sin(θ−120+ωt)
+Ia’・sin(θ’−60+ω’t)
IV2,IV4=iv2+iv2’,iv4+iv4’
=Ia・sin(θ−120+ωt)
+Ia’・sin(θ’−120+ω’t)
IW1,IW3=iw1+iw1’,iw3+iw3’
=Ia・sin(θ+120+ωt)
+Ia’・sin(θ’+60+ω’t)
IW2,IW4=iw2+iw2’,iw4+iw4’
=Ia・sin(θ+120+ωt)
+Ia’・sin(θ’+120+ω’t)
になる。
ところで、前記第1の駆動部44は、エンジン11を常温(極低温状態とは異なる温度)下で始動する機能を有するので、電流iu1〜iu4、iv1〜iv4、iw1〜iw4をステータコイルに供給する時間、すなわち、通電時間は瞬時、例えば、0.5〔秒〕以下である。
通常、インバータには各パワー素子の容量に基づいて定格電流が設定されているが、瞬間的に流れる電流については、定格電流を超える電流、すなわち、定格電流の100〔%〕を超える電流が許容されるようになっている。この場合、エンジン11を常温下で始動する場合、前述されたように電流iu1〜iu4、iv1〜iv4、iw1〜iw4の通電時間は瞬時であるので、仮に、第1、第2の駆動部44、45を同時に駆動しても、各ステータコイルを流れる電流IU1〜IU4、IV1〜IV4、IW1〜IW4のうちの第1の駆動部44を駆動するための電流iu1〜iu4、iv1〜iv4、iw1〜iw4を無視することができる。
すなわち、各ステータコイルを流れる電流IU1〜IU4、IV1〜IV4、IW1〜IW4のうちの第2の駆動部45を駆動するための電流iu1’〜iu4’、iv1’〜iv4’、iw1’〜iw4’がインバータ32の定格電流より小さくなるようにインバータ32を駆動すればよい。すなわち、第2の駆動部45を駆動するためのインバータを、第1、第2の駆動部44、45を駆動するためのインバータ32として使用することができる。
このように、本実施の形態においては、一つのインバータ32を使用することによって第1、第2の駆動部44、45を駆動することができるだけでなく、インバータ32の容量を小さくすることができるので、車両駆動装置10のコストを低くすることができる。
次に、第1、第2の駆動部44、45を駆動したときの駆動モータ31の状態、すなわち、回転磁界の位置の変化及び第1、第2のロータ34、35の位置の変化について説明する。
図8は本発明の第1の実施の形態における第1の駆動部を駆動したときの駆動モータの状態を示す第1の図、図9は本発明の第1の実施の形態における第1の駆動部を駆動したときの駆動モータの状態を示す第2の図、図10は本発明の第1の実施の形態における第1の駆動部を駆動したときの駆動モータの状態を示す第3の図、図11は本発明の第1の実施の形態における第2の駆動部を駆動したときの駆動モータの状態を示す第1の図、図12は本発明の第1の実施の形態における第2の駆動部を駆動したときの駆動モータの状態を示す第2の図、図13は本発明の第1の実施の形態における第2の駆動部を駆動したときの駆動モータの状態を示す第3の図である。
図において、n1〜n4は回転磁界のN極、s1〜s4は回転磁界のS極、mn1〜mn4は第1のロータ34に配設されたN極の永久磁石、ms1〜ms4は第1のロータ34に配設されたS極の永久磁石、mn11、mn12は第2のロータ35に配設されたN極の永久磁石、ms11、ms12は第2のロータ35に配設されたS極の永久磁石である。前記N極n1〜n4及びS極s1〜s4はステータ33の円周方向において交互に等ピッチで形成され、永久磁石mn1〜mn4、ms1〜ms4は第1のロータ34において交互に等ピッチで取り付けられ、永久磁石mn11、mn1、ms11、ms12は第2のロータ35において交互に等ピッチで取り付けられる。
第1の駆動部44を駆動し、図8に示されるように、回転磁界にN極n1〜n4及びS極s1〜s4が形成されると、同極同士の反発力及び異極同士の吸引力によって、永久磁石mn1〜mn4、ms1〜ms4が矢印の方向に付勢される。これに伴って、第1のロータ34は、矢印A方向(図において反時計回り)に電気角で90〔°〕回転させられる。
このとき、第2の駆動部45においては、同極同士の反発力と異極同士の吸引力とが相殺され、第2のロータ35は回転しない。
続いて、図9に示されるように、回転磁界が電気角で90〔°〕回転させられると、第1のロータ34は、図において矢印A方向に電気角で更に90〔°〕回転させられる。このとき、第2の駆動部45においては、同様に、同極同士の反発力と異極同士の吸引力とが相殺され、第2のロータ35は回転しない。
さらに、図10に示されるように、回転磁界が電気角で90〔°〕回転させられると、第1のロータ34は、図において矢印A方向に更に電気角で90〔°〕回転させられる。このとき、第2の駆動部45においては、同様に、同極同士の反発力と異極同士の吸引力とが相殺され、第2のロータ35は回転しない。
また、第2の駆動部45を駆動し、図11に示されるように、回転磁界にN極n11、n12及びS極s11、s12が形成されると、同極同士の反発力及び異極同士の吸引力によって、永久磁石mn11、mn12、ms11、ms12が矢印の方向に付勢される。これに伴って、第2のロータ35は、矢印B方向(図において反時計回り)に電気角で45〔°〕回転させられる。
このとき、第1の駆動部44においては、同極同士の反発力と異極同士の吸引力とが相殺され、第1のロータ34は回転しない。
続いて、図12に示されるように、回転磁界が電気角で30〔°〕回転させられると、第2のロータ35は、図において矢印B方向に電気角で更に15〔°〕回転させられる。このとき、第1の駆動部44においては、同様に、同極同士の反発力と異極同士の吸引力とが相殺され、第1のロータ34は回転しない。
さらに、図13に示されるように、回転磁界が電気角で30〔°〕回転させられると、第2のロータ35は、図において矢印B方向に電気角で更に15〔°〕回転させられる。このとき、第1の駆動部44においては、同様に、同極同士の反発力と異極同士の吸引力とが相殺され、第1のロータ34は回転しない。
次に、前記構成の車両駆動装置10の動作について説明する。
図14は本発明の第1の実施の形態における車両駆動装置の動作を示す図である。
この場合、ハイブリッド型車両が停止させられ、アイドルストップ状態に置かれる停車モードにおいては、前記車両制御装置の停止処理手段は、停止処理を行い、エンジン11の駆動を停止させ(フューエルカット状態)、クラッチCを解放し、第1の駆動部44を停止させ、第2の駆動部45を、自動変速機16の作動用の油圧を発生させるために駆動する。これに伴って、電流IU1〜IU4、IV1〜IV4、IW1〜IW4は、インバータ32の定格電流の数〔%〕流れる。なお、自動変速機16はニュートラル状態に置かれ、第2の駆動部45が駆動されるのに伴い発生させられるトルクは、駆動輪には伝達されない。
次に、運転者がアクセルペダルを踏み込むのに伴って、ハイブリッド型車両が発進モードに置かれると、前記車両制御装置の発進処理手段は、発進処理を行い、エンジン11の駆動を停止させ、クラッチCを解放し、第1の駆動部44を停止させ、第2の駆動部45を駆動する。このとき、電流IU1〜IU4、IV1〜IV4、IW1〜IW4は、インバータ32の定格電流の70〔%〕より小さく、発進時の加速度に対応する値が流れる。この場合、自動変速機16が作動させられ、駆動モータトルクTM2は駆動輪に伝達される。その結果、ハイブリッド型車両を発進させることができる。なお、このとき、クラッチCが解放され、エンジン11及び第1のロータ34と第2の駆動部45とが切り離されるので、エンジン11及び第1のロータ34による負荷が第2の駆動部45に加わらない。したがって、第2の駆動部45の力行の効率を向上させることができる。
次に、ハイブリッド型車両が発進させられた後、第2の駆動部45を駆動してハイブリッド型車両を走行させている間にエンジン11を始動するエンジン始動モードにおいては、前記車両制御装置の第1のエンジン始動処理手段は、第1のエンジン始動処理を行い、エンジン11を駆動し、クラッチCを解放し、第1の駆動部44を瞬間的に(瞬時)駆動し、第2の駆動部45を駆動する。このとき、電流IU1〜IU4、IV1〜IV4、IW1〜IW4は、瞬間的に(瞬時)インバータ32の定格電流の120〔%〕流れる。
この場合、第1の駆動部44を駆動するのに伴って発生させられた駆動モータトルクTM1がエンジン11に伝達され、該エンジン11が回転させられ、点火される。このようにして、エンジン11を始動することができる。なお、この間、自動変速機16が作動させられ、出力軸38に出力された駆動モータトルクTM2は駆動輪に伝達され、ハイブリッド型車両をモータ駆動によって走行させることができる。
また、エンジン11を始動している間、クラッチCが解放されているので、駆動モータトルクTM2がエンジン11の始動用として使用されることがない。したがって、エンジン11の始動に伴って、運転者に減速感を与えることがなく、ハイブリッド型車両の走行フィーリングを向上させることができる。
そして、エンジン11を始動した後、モータ駆動によってハイブリッド型車両を走行させている間にハイブリッド型車両を加速させる加速モードにおいては、前記車両制御装置の加速処理手段は、加速処理を行い、エンジン11を駆動し、クラッチCを係合させ、第1の駆動部44を停止させ、第2の駆動部45を駆動する。このとき、電流IU1〜IU4、IV1〜IV4、IW1〜IW4は、インバータ32の定格電流の70〔%〕より小さく、加速度に対応する値が流れる。
この場合、エンジン11を駆動することによって発生させられたエンジントルクTE、及び前記駆動モータトルクTM2が駆動輪に伝達され、ハイブリッド型車両をエンジン・モータ駆動によって走行させることができる。
また、ハイブリッド型車両を加速したのちに定常状態で走行させる定常走行モードにおいては、前記車両制御装置の定常走行処理手段は、定常走行処理を行い、エンジン11を駆動し、クラッチCを係合させ、第1の駆動部44を停止させ、第2の駆動部45を駆動し、発電させる。このとき、電流IU1〜IU4、IV1〜IV4、IW1〜IW4は、インバータ32の定格電流の20〔%〕より小さく、アクセルペダルの踏込み量に対応する値が流れる。
この場合、エンジン11を駆動することによって発生させられたエンジントルクTEの一部を第2の駆動部45に伝達して、発電に使用し、エンジントルクTEの残りを駆動輪に伝達して、ハイブリッド型車両を走行させることができる。
次に、アクセルペダルから足を離し、ハイブリッド型車両をコースト状態に置いて減速させ、それに伴って、回生を行う回生モードにおいては、前記車両制御装置の回生処理手段は、回生処理を行い、エンジン11を停止させ、クラッチCを解放し、第1の駆動部44を停止させ、第2の駆動部45を駆動し、発電させる。このとき、電流IU1〜IU4、IV1〜IV4、IW1〜IW4は、インバータ32の定格電流の70〔%〕より小さく、減速度に対応する値が流れる。
この場合、フューエルカットを行うことによってエンジン11の駆動を停止させ、かつ、クラッチCを解放した状態でハイブリッド型車両のイナーシャによって駆動輪から伝達されたトルクを第2の駆動部45に伝達し、該第2の駆動部45を発電機として機能させて回生を行うことができる。このとき、前記クラッチCが解放され、エンジン11及び第1のロータ34と第2の駆動部45とが切り離されるので、エンジン11及び第1のロータ34による負荷が第2の駆動部45に加わらない。したがって、第2の駆動部45の回生の効率を向上させることができ、回生量をその分多くすることができる。
また、前記車両駆動装置10を回生モードで作動させてハイブリッド型車両を走行させているときにエンジン11を始動する減速時エンジン始動モードにおいては、前記車両制御装置の第2のエンジン始動処理手段は、第2のエンジン始動処理を行い、エンジン11を駆動し、クラッチCを解放し、第1の駆動部44を瞬間的に駆動し、第2の駆動部45を停止させる。このとき、電流IU1〜IU4、IV1〜IV4、IW1〜IW4は、瞬間的にインバータ32の定格電流の70〔%〕より小さく、減速度に対応する値が流れる。
この場合、第1の駆動部44を駆動するのに伴って発生させられた駆動モータトルクTM1がエンジン11に伝達され、該エンジン11が回転させられ、点火される。このようにして、エンジン11を始動することができる。なお、この間、ハイブリッド型車両はイナーシャによって走行させられる。
この場合、エンジン11を始動している間、クラッチCが解放されているので、ハイブリッド型車両のイナーシャがエンジン11の始動用として使用されることがない。したがって、エンジン11の始動に伴って、運転者に過度の減速感を与えることがなく、ハイブリッド型車両の走行フィーリングを向上させることができる。
また、ハイブリッド型車両を停止させた状態で、極低温下でエンジン11を始動する極低温下エンジン始動モードにおいては、車両制御装置の第3のエンジン始動処理手段は、第3のエンジン始動処理を行い、エンジン11を駆動し、クラッチCを係合させ、第1の駆動部44を瞬間的に駆動し、第2の駆動部45を瞬間的に駆動する。このとき、電流IU1〜IU4、IV1〜IV4、IW1〜IW4は、瞬間的にインバータ32の定格電流の120〔%〕流れる。
この場合、第1、第2の駆動部44、45を駆動するのに伴って発生させられた駆動モータトルクTM1、TM2がエンジン11に伝達され、該エンジン11が回転させられ、点火される。このようにして、エンジン11を始動することができる。
ところで、本実施の形態においては、第1の駆動部44がエンジン11を始動するために、第2の駆動部45がハイブリッド型車両を走行させるために駆動されるので、駆動モータトルクTM1、TM2は、
TM1<TM2
になる。したがって、図1に示されるように、第1のロータ34の軸方向寸法が第2のローラ35の軸方向寸法より短くなり、ステータ33より径方向外方における第1のロータ34と隣接する箇所にデッドスペースが形成されてしまう。
そこで、ステータ33より径方向外方における第1のロータ34と隣接する箇所にデッドスペースが形成ることがない本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図15は本発明の第2の実施の形態における車両駆動装置の概念図である。
この場合、第2の駆動部45の出力軸38と伝動軸17との間に、減速機としての、かつ、差動装置としてのプラネタリギヤユニット51が配設される。該プラネタリギヤユニット51は、回転自在に配設された第1の差動要素としてのサンギヤS、回転自在に配設された第2の差動要素としてのリングギヤR、前記サンギヤSとリングギヤRとの間に噛合させられるピニオンP、及び回転自在に配設され、前記ピニオンPを回転自在に支持する第3の差動要素としてのキャリヤCRを備え、前記サンギヤSは車両駆動装置10のフレームFに固定され、リングギヤRは出力軸38と、キャリヤCRは伝動軸17と機械的に連結される。
したがって、第2の駆動部45を駆動することによって発生させられた回転は、プラネタリギヤユニット51によって減速させられ、伝動軸17に出力される。これに伴って、第2の駆動部45によって発生させられた駆動モータトルクTM2は増幅されて伝動軸17に伝達されるので、駆動モータトルクTM2をその分小さくすることができる。したがって、第2の駆動部45の軸方向寸法を小さくすることができるので、第1のロータ34の軸方向寸法と第2のローラ35の軸方向寸法とを等しくすることができ、ステータ33より径方向外方における第1のロータ34と隣接する箇所にデッドスペースが形成されることがなくなる。
なお、前記第1の駆動部44は8極構造を、第2の駆動部45は4極構造を有するが、第2の駆動部45の駆動モータ回転速度NM2をプラネタリギヤユニット51によって、例えば、二分の一に低くすると、第1、第2の駆動部44、45の駆動モータ回転速度NM1、NM2を等しくしたとき、第1の駆動部44の周波数f1と第2の駆動部の周波数f2とを等しくすることができる。
ところで、前記各実施の形態においては、ステータ33より径方向外方及び径方向内方に第1、第2のロータ34、35がオーバラップさせて配設されるので、第1の駆動部44を駆動したときに発生させられた磁束が第2のロータ35に流れたり、第2の駆動部45を駆動したときに発生させられた磁束が第1のロータ34に流れたりして、第1、第2の駆動部44、45が互いに干渉してしまう。
そこで、第1、第2の駆動部44、45が互いに干渉することがない本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図16は本発明の第3の実施の形態における車両駆動装置の概念図である。
この場合、ステータ33より径方向内方に第1、第2のロータ34、35が軸方向に、かつ、互いに隣接させて配設される。
したがって、ステータ33より径方向内方だけに第1、第2のロータ34、35が配設されるので、第1の駆動部44を駆動したときに発生させられた磁束が第2のロータ35に流れたり、第2の駆動部45を駆動したときに発生させられた磁束が第1のロータ34に流れたりすることがなく、第1、第2の駆動部44、45が互いに干渉するのを防止することができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の第1の実施の形態における車両駆動装置の概念図である。 従来の車両駆動装置の概念図である。 本発明の第1の実施の形態におけるインバータの動作を示す回路図である。 本発明の第1の実施の形態における第1の駆動部の回転磁界を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における第1の駆動部のステータコイルの結線構造を示す等価図である。 本発明の第1の実施の形態における第2の駆動部の回転磁界を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における第2の駆動部のステータコイルの結線構造を示す等価図である。 本発明の第1の実施の形態における第1の駆動部を駆動したときの駆動モータの状態を示す第1の図である。 本発明の第1の実施の形態における第1の駆動部を駆動したときの駆動モータの状態を示す第2の図である。 本発明の第1の実施の形態における第1の駆動部を駆動したときの駆動モータの状態を示す第3の図である。 本発明の第1の実施の形態における第2の駆動部を駆動したときの駆動モータの状態を示す第1の図である。 本発明の第1の実施の形態における第2の駆動部を駆動したときの駆動モータの状態を示す第2の図である。 本発明の第1の実施の形態における第2の駆動部を駆動したときの駆動モータの状態を示す第3の図である。 本発明の第1の実施の形態における車両駆動装置の動作を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における車両駆動装置の概念図である。 本発明の第3の実施の形態における車両駆動装置の概念図である。
符号の説明
10 車両駆動装置
11 エンジン
16 自動変速機
17 伝動軸
31 駆動モータ
32 インバータ
33 ステータ
34、35 第1、第2のロータ
44、45 第1、第2の駆動部
51 プラネタリギヤユニット
C クラッチ

Claims (7)

  1. 係脱自在に配設された係合要素と、エンジンと機械的に連結された第1のロータ、前記係合要素を介してエンジンと機械的に連結され、かつ、駆動輪と機械的に連結された第2のロータ、及び第1、第2のロータに共通のステータを備え、前記第1のロータ及びステータによって第1の駆動部が、前記第2のロータ及びステータによって第2の駆動部が構成される電動機械と、前記第1、第2の駆動部を独立して駆動するインバータと、前記第2の駆動部を駆動して車両を走行させているときにエンジンを始動する場合、及び極低温下でエンジンを始動する場合に、前記第1、第2の駆動部を駆動するエンジン始動処理手段とを有することを特徴とする車両駆動装置。
  2. 係脱自在に配設された係合要素と、エンジンと機械的に連結された第1のロータ、前記係合要素を介してエンジンと機械的に連結され、かつ、駆動輪と機械的に連結された第2のロータ、及び第1、第2のロータに共通のステータを備え、前記第1のロータ及びステータによって第1の駆動部が、前記第2のロータ及びステータによって第2の駆動部が構成される電動機械と、前記第1、第2の駆動部を独立して駆動する一つのインバータと、第2の駆動部を駆動する電流が定格電流より小さくなるように、前記第2の駆動部を駆動して車両を走行させているときに、瞬間的に前記インバータの定格電流より大きい電流を電動機械に供給し、前記第1の駆動部を駆動してエンジンを始動するエンジン始動処理手段とを有することを特徴とする車両駆動装置。
  3. 前記第1、第2のロータは互いにオーバラップさせて配設される請求項1又は2に記載の車両駆動装置。
  4. 前記第1、第2のロータは軸方向に隣接させて配設される請求項1又は2に記載の車両駆動装置。
  5. 前記第2の駆動部を駆動することによって発生させられた駆動モータトルクを駆動輪に伝達するための伝動軸と第2のロータとの間に減速機が配設される請求項に記載の車両駆動装置。
  6. 前記第2の駆動部を駆動することによって発生させられた駆動モータトルクを駆動輪に伝達するための伝動軸と駆動輪との間に変速機が配設される請求項1〜のいずれか1項に記載の車両駆動装置
  7. ンジンと機械的に連結された第1のロータと、係合要素を介してエンジンと機械的に連結され、かつ、駆動輪と機械的に連結された第2のロータと、第1、第2のロータに共通のステータとを備え、前記第1のロータ及びステータによって第1の駆動部が、前記第2のロータ及びステータによって第2の駆動部が構成される電動機械、並びに前記第1、第2の駆動部を独立して駆動する一つのインバータを有する車両駆動装置の駆動方法において、第2の駆動部を駆動する電流が定格電流より小さくなるように、第2の駆動部を駆動して車両を走行させているときに、瞬間的に前記インバータの定格電流より大きい電流を電動機械に供給し、前記第1の駆動部を駆動してエンジンを始動することを特徴とする車両駆動装置の駆動方法。
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