JP4108756B2 - パスタの不連続製造装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はスパゲティ等のパスタの不連続的製造のための装置に関し、パスタ供給ユニット、パスタを調理かつ排出するための入口シャッタならびに出口シャッタにより遮断されるパスタ製造ユニット、およびパスタ分配ユニットを含み、前記パスタ製造ユニットは調理ならびに冷水による濯ぎおよび調理されたパスタの排出に使用される単一室から成り、かつ前記単一室は細長い形状を有する。
【0002】
【従来の技術】
分与要素として構成されたパスタ供給ユニット、および調理室入口ならびに調理室出口を有する調理室およびその入口が調理室出口である排出室を含むパスタ製造ユニットを事実上具備する装置がDE19500973A1から既知である。
【0003】
排出室の底には、排出室出口がある。この排出室の全開口部は入口シャッタもしくは出口シャッタとして構成されている。その入口領域において、調理室は線型摺動シャッタにより遮断され、かつ排出室の出口領域は線型摺動シャッタにより遮断される。
【0004】
この装置によりパスタを製造するときには、パスタは清水を加えることにより調理室で調理され、この調理室は滅菌封止かつ加熱される。調理工程後に、発生した過剰圧力は解除され、調理室は開放され、かつパスタは排出室へ運搬される。そこで、パスタを冷水で濯ぎかつ続いてパスタ分配ユニット内のプレート等へ分配される。
【0005】
WO92/02167号はパスタの不連続製造の全体的装置を開示している。この装置は入口シャッタおよび出口シャッタにより遮断される単一室から成るパスタ調製ユニットを具備する。この単一室は複数のパイプを介して温水貯蔵タンクおよび拡張タンクへ連結されている。
【0006】
パスタの不連続製造は数工程により行われる。パスタは入口シャッタおよび出口シャッタにより遮断される単一室へ供給される。続いて、そのパスタは2段階の調理工程により調理される。
【0007】
第1調理工程において、水が第1温水貯蔵タンクから高圧下でパスタが収容された単一室へ供給される。この温水はパスタの細胞構造へ侵入して細胞構造を破壊する。所定時間後に、温水を拡張タンクへ排出する。第2調理工程において、温水を第2温水タンクから低圧下で単一室へ供給する。予め設定された時間によるこの第2調理工程後に、温水を水出口を介して単一室から排出する。単一室の底部を形成する出口シャッタを開放することにより、調理されたパスタをパスタ分配ユニット内に設置されたプレート等へ落下することにより単一室から排除する。
【0008】
調理水からのパスタの分離後に、パスタの完成部を線型摺動シャッタによりパスタ分配ユニット内に設置されたプレート等へ放出する。
【0009】
パスタの不連続製造用既知装置は改良の余地がある。調製すべき新しいパスタが前記単一室へ供給される前にその単一室が完全に空にされることがかかる装置によりパスタの数回の調製を迅速連続的にする上望ましい。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の課題は前記単一室を空にする工程時にその単一室の内壁に調理したパスタが粘りつくのを防止することにある。更に、かかる装置はパブリック領域において自動装置として使用されることが好ましいので、装置の寸法を縮小し、かつ配分されたパスタの製造時間、特に装置が未だ冷えているときに、製品を要求している人に対する待ち時間を短縮するために第1部を調製する時間を最小限にすることが望ましい。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、パスタ供給ユニット、パスタの調理および排出のための入口シャッタおよび出口シャッタにより遮断されるパスタ調整ユニット、およびパスタ分配ユニットを具備したスパゲティまたは類似物等のパスタの不連続製造用装置において、前記パスタ調製ユニットはパスタの調理ならびに冷却水による濯ぎおよび冷却後のパスタの排出用に使用される単一室から成り、前記単一室は細長い形状であり、前記単一室の内部は筒状であり、かつ篩として構成された円錐形インサートを含み、前記単一室は上から下まで同じ径を有して上下方向に延伸し、前記円錐形インサートは下端部が単一室の径と略同じ径を有し、上端部が単一室の径より小さい径を有し、円錐形インサートの主部分が単一室の熱い内壁から離間し、それによりパスタが単一室の熱い内壁に直接に接触することが防止され、前記出口シャッタは傾斜スライド式に単一室の下端に設けられていて、出口シャッタの外側は開放されており、出口シャッタから排出されたパスタは何にも接触せずに単一室の下方に離間配置されたプレート上に落下可能になる、ことを特徴とする装置により達成される。
【0012】
この円錐形篩はパスタ除去時のパスタの前記単一室の内壁への粘りつきを防止する。本発明のこの形態は蒸気および水の循環を促進しかつ前記単一室の熱い内壁へのパスタの直接的接触を防止する。パスタおよび篩間の接触領域を小さくすることにより、『粘りつき』(sticking)の危険は最小限になる。
【0013】
本発明の1形態によれば、前記単一室は嵩が低い。この単一室の嵩の低さが調製サイクルの時間短縮に寄与する。なぜならば冷水による濯ぎおよび圧力解除後に、嵩の低い冷却室は再び運転温度に迅速に到達するからである。この作用のために、前記単一室を囲繞する単一加熱コイル、好適には複数の加熱回路から成る電気的に作用する加熱コイルが特に適切である。
【0014】
水および蒸気の循環、ならびにパスタと前記単一室の熱い内壁との間の直接接触の防止は、特に、円錐形篩インサートとその単一室の内壁とを離隔することにより支持される。このようにして、前記円錐形篩インサートと前記単一室の内壁間に空間が形成され、水および蒸気はその間を自由に循環する。
【0015】
本発明の他の形態は、温水貯蔵タンクを具備する自動装置として構成できるパスタ製造装置を提供する。温水貯蔵タンクの使用により、単一室の加熱時間を更に短縮できる。これは冷水による濯ぎおよび調製されたパスタ部の分配時に次のパスタ部の調製に必要な温水量を、その温水を調理室へ供給した後に必要な運転温度になるような限界まで、前記温水貯蔵タンク内で運転温度を越える温度に予め加熱できる。かかる温水貯蔵タンクが使用される場合、温水貯蔵タンクの体積かつ/または運転温度は前記単一室の体積または運転温度より大きいまたは高いことが有利である。
【0016】
特に単純化された構成が、本発明の他の形態により達成される。即ち、この形態において前記単一室の水の入口パイプかつ/または出口パイプはその単一室を遮蔽するシャッタ内に設けられる。そのようにして、前記単一室は、単に、入口開口部もしくは出口開口部を備え、全封止要素はそのシャッタ領域内に配設される。この形態は、かかる封止要素の交換およびそれぞれのメインテナンス作業に特に有利である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の1形態を示す添付図面を参照して本発明を更に詳細に説明する。
【0018】
図面は本発明による装置の概略断面図を示す。
【0019】
調理室、および排出室として使用される単一室1が示されており、排出室は二方向矢印に沿って線型運動により摺動可能なようにモータ3により駆動する入口シャッタ2により上部で遮断される。底部方向は同様にモータ5により線型運動により摺動する出口シャッタ4により遮断される。
【0020】
加熱コイル6が単一室1にまわりに配置されている。作用として、上線型シャッタ2が開放すると、結果として分配量のパスタは室1の上方で摺動自在のパスタ供給ユニット7から内部に円錐篩8を具備する室1へ落下する。
【0021】
入口シャッタ2を閉鎖した後に、好適には分離し、加熱コイル10を具備する温水貯蔵タンク9が温水パイプ15を介して室1へポンプ16作用により特定量の温水を供給する。この温水は清水入口11、およびバルブ12により予め温水貯蔵タンク9へ供給される。入口パイプ13はバルブ12から室1へ連通し、かつ入口パイプ14は温水貯蔵タンク9へ連通している。
【0022】
好適には、温水の温度は温水貯蔵タンク9内で室1へ温水を押し出して運転温度(調理温度)に直ぐに達することのできる充分に高い温度になっている。この作用のために、室1は当然ながら滅菌封止されている。
【0023】
説明の便宜から、図示形態において、水の入口パイプおよび出口パイプは室1内で終端しているが、室1を他の開口部から自由に維持するためにそれらを摺動シャッタ2および4へ一体化することが可能である。
【0024】
分配パスタの調理工程の完了後に、パスタを濯ぐための冷水がパイプ13により室1へ供給される。冷却および圧力降下後に、バルブ(図示せず)を開放して単一室1内の水を出口17から排出する。単一室1の出口が室1の最下点に配置される場合に排水ポンプは必要でないことが図示されている。
【0025】
水の完全排出後に、出口シャッタ4が開放し、かつ調製されたパスタがパスタ分配ユニット内に設けられたプレート18もしくは類似物へ落下し、そこでその製品を要求した人がそれを収集することができる。
【0026】
冷却水による濯ぎおよび調製されたパスタの除去時に、次のバッチの温水が温水貯蔵タンク9内で既に準備され、それにより室1内のパスタの次の分の製造時間を速くする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による装置の概略断面図を示す。

Claims (9)

  1. パスタ供給ユニット(7)、パスタの調理および排出のための入口シャッタ(2)および出口シャッタ(4)により遮断されるパスタ調整ユニット(1)、およびパスタ分配ユニットを具備したスパゲティまたは類似物等のパスタの不連続製造用装置において、
    前記パスタ調製ユニット(1)はパスタの調理ならびに冷却水による濯ぎおよび冷却後のパスタの排出用に使用される単一室(1)から成り、
    前記単一室(1)は細長い形状であり、前記単一室(1)の内部は筒状であり、かつ篩(8)として構成された円錐形インサートを含み、
    前記単一室(1)は上から下まで同じ径を有して上下方向に延伸し、前記円錐形インサート(8)は下端部が単一室(1)の径と略同じ径を有し、上端部が単一室(1)の径より小さい径を有し、円錐形インサート(8)の主部分が単一室(1)の熱い内壁から離間せしめられ、それによりパスタが単一室(1)の熱い内壁に直接に接触することが防止されており、
    前記出口シャッタ(4)は傾斜スライド式に単一室(1)の下端に設けられていて、出口シャッタ(4)の外側は開放されており、出口シャッタ(4)から排出されたパスタは何にも接触せずに単一室(1)の下方に離間配置されたプレート(18)上に落下可能とされている、
    ことを特徴とする装置。
  2. 前記単一室(1)は嵩の低いものであることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  3. 本装置は温水貯蔵タンク(9)を具備する自動装置として構成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の装置。
  4. 前記単一室(1)かつ/または前記温水貯蔵タンク(9)は隣接する加熱コイル(6,10)により加熱されることを特徴とする、請求項3の装置。
  5. 前記加熱コイル(6,10)は電気的に作用し、かつ複数の加熱回路を具備することを特徴とする、請求項4の装置。
  6. 前記温水貯蔵タンク(9)の体積は前単一室(1)の体積よりも大きいもしくはその体積に等しいことを特徴とする、請求項3から5のいずれか1の装置。
  7. 前記温水貯蔵タンク(9)の運転温度は前記単一室(1)の運転温度よりも高いもしくはそれに等しいことを特徴とする、請求項3から6のいずれか1の装置。
  8. 前記単一室(1)の水入口パイプかつ/または水出口パイプは前記入口シャッタまたは出口シャッタ内に設けられていることを特徴とする、請求項1から7のいずれか1の装置。
  9. 前記単一室(1)への清水はパイプ(13)を介して供給されることを特徴とする、請求項1から8のいずれか1の装置。
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