JP4108024B2 - 長尺状体の巻き取り装置 - Google Patents

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Description

本願発明は、電源コードや信号コードなどのコード類、水道ホースやガスホース等のホース類、ロープ、ワイヤ、紐等々、各種の長尺状体をゼンマイばね等の付勢手段によって巻き取ることができる長尺状体の巻き取り装置に関するもである。
従来より、ケースに設けた所定形状の案内溝によって、長尺状体の巻き込み、引き出しを行う長尺状体の巻き取り装置としては、電源コードを巻き取るために種々の電気製品に取り付けられているコードリールが知られており、特許文献1〜3等で紹介されている。これらのコードリールは、コードを巻回するリールがケース内に回動自在に取り付けられるとともに、このリールをぜんまいバネ等の付勢手段によって、一方向(具体的には、コードの巻取り方向)に付勢するようにしたもので、付勢手段に抗して引き出されたコードを、付勢手段の作用によって自動的に巻き込むようにしたものである。その際、コードを引き出した後、手を離せば、コードが巻き込まれることなく、その長さに停止する一方、巻き込みに際しては、コードを引き出して手を離すことによって、コードが自動的に巻き込まれるように設計されている。この仕組みは、リールに取り付けられたストップレバー(より詳しくはストップレバーから下方に突設した被案内部)が、ケースに設けた案内溝によって案内されつつ摺動することにより、リールの回転、停止、逆回転がなされるようにしたものである。
この案内溝について、実公平4−20860号に基づいて実施された製品のケースの平面図を図10に示す。この図10の案内溝は、コードを巻込むときの被案内部の通路となる巻き込み専用路101と、コードを引き出すときの被案内部の通路となる引き出し専用路102と、巻き込み専用路101から引き出し専用路102へ被案内部を案内するための通路となる渡り路103と、引き出し専用路102から巻き込み専用路101へ被案内部を案内する通路となる案内路104とを備える。案内路104は、1つの折り返し点105を備える。この案内路104は、引き出し専用路102と折り返し点105とを結ぶ第1案内路104aと、折り返し点105を引き出し専用路102とを結ぶ第2案内路104bとを備える。
使用に際しては、コードを引き出すことにより、付勢手段の付勢力に抗して、リールが回転(図の例では右回転)する。このとき、リールに設けられた被案内部は巻き込み専用路101から渡り路103を経て引き出し専用路102に入り、引き出し専用路102内を周回する。
次に、コードから手を離すと、付勢手段の付勢力によって、リールが逆方向に回転(左回転)する。これにより、被案内部は引き出し専用路102から第1案内路104aに入り、折り返し点105に至り、その突き当たりで停止する。これにより、リールの回転は停止し、コードは所定長さが引き出された状態を維持する。
次に、コードを巻き取る際には、コードを人が引き出す。これにより、被案内部は折り返し点105から巻き込み専用路101内に入り、巻き込み専用路101内を回転(右回転)する。そして、人がコードの引き出しを止めると、付勢手段の付勢力によってリールが回転(左回転)し、被案内部は巻き込み専用路101内を回転し続け、コードを最後まで巻き込むものである。
このように、従来のコードリールにあっては、コードを巻き込む際には、人がコードを引き出すことによって行われるものであるが、このコードの引き出しの際には、被案内部が巻き込み専用路101に入っており周回可能な状態であるため、いくらでも引き出すことができる。その結果、例えば、コードが最後近くまで引き出された状態でコードを巻き込む際には、力強くコードを引くと、コードを最後まで引き出してしまうことは勿論、この引き出し不能な状態からコードに引張力を作用させてしまう。その結果、コードの接点にまで引張力が作用してしまい、コードの接点が外れてしまう恐れがある。
言い換えれば、従来のコードリールにあっては、最初にコードを引き出して一旦停止した際、コードは、一見所定長さで固定(係止)されているように見えるが、コードを引き出す方向には自由状態となっていたものである。
また、従来のコードリールにあっては、コードを巻き込む際には、人がコードを一回だけ引き出せば、後は付勢手段の付勢力によって自動的にコードが巻き込まれる。ところが、コードを足で引っ掛けたりした場合にも、同じように、コードが引き出されてしまい、自動的にコードが巻き込まれる。その結果、例えば、テーブルの端に電気ポットが置かれていた場合などには、たとえ足でコードを引っ掛けただけでは電気ポットが落下しなかった場合であっても、それを契機にコードが巻き込まれる結果、電気ポットがテーブルから落下してしまったりするおそれがある。また、コードの端の差込プラグがソケットから抜けてしまって電源が不用意に切断されてしまうおそれもある。
実公昭62−43973号 実公平4−20860号 特開2002−226145号
本願発明は、コード等の長尺状体を引き出して一旦停止したリールについて、再度長尺状体を引いた場合に、いくらでも引き出すことができるようにするのではなく、長尺状体を引き出す方向へのリールの回転を所定量の回転のみで停止させることができるようにした長尺状体の巻き取り装置の提供を目的とするものである。また見方を変えれば、本願発明の目的は、コード等の長尺状体を所定長さまで引き出した状態で、長尺状体を引き出す方向にも固定状態となり得る長尺状体の巻き取り装置の提供することにある。
本願発明の他の目的は、コード等の長尺状体を引き出して停止したリールについて、一回の長尺状体の引き出しではコードの巻き取りが開始されないようにし、2回以上引くことによって長尺状体の巻き取りが開始されるようにした長尺状体の巻き取り装置の提供を図ることにある。
本願の請求項1に係る発明は、電源コード等の長尺状体4を巻回するリール2と、このリール2を回動可能に支持するケース1と、このリール2を一方向に付勢する付勢手段3と、ケース1に設けられた案内路と、リール2に設けられリール2の回転に伴い案内路に案内されて移動する被案内部51とを備え、案内路は、付勢手段3の付勢力によりリール2が正回転することにより長尺状体4が巻込まれるときの被案内部51の通路となる環状の巻き込み専用路11と、長尺状体4が引き出されることにより付勢手段3の付勢力に抗してリール2が逆回転するときの被案内部51の通路となる環状の引き出し専用路13と、巻き込み専用路11から引き出し専用路13へ導通する渡り路12と、引き出し専用路13から巻き込み専用路11へ導通する連絡路14とを備え、
上記の巻き込み専用路11と引き出し専用路13とは、軸を中心として同心状に形成されたものであり、渡り路12は、付勢手段の付勢力によるリールの回転方向に対して逆方向の逆回転方向に伸びる通路であり、連絡路14は、一端が引き出し専用路13に導通し、他端が巻き込み専用路11に導通したものであり、且つ、連絡路14中に設けられた2つの折り返し点15a、15bを経てジグザクに引き出し専用路13から巻き込み専用路11に導通するものであって、引き出し専用路13と最も内周の返し点15aとの間を結ぶ通路と、各折り返し点15a、15b間を結ぶ通路と、最も外周の折り返し点15bと巻き込み専用路11との間を結ぶ通路とから構成されたものであり、
これらの通路の方向は、付勢手段の付勢力によるリールの回転方向に対して同方向の正回転方向と、付勢手段の付勢力によるリールの回転方向に対して逆方向の逆回転方向との2方向であり、
引き出し専用路13と最も内周の返し点15aとの間の通路は、正回転方向に伸びるものであり、
巻き込み専用路11と最も外周の返し点15bとの間の通路は、逆回転方向に伸びるものであり、且つ、この通路は案内路を構成する上記の他の通路よりも長く形成されたものであることを特徴とする長尺状体の巻き取り装置を提供する。
本願の請求項2に係る発明は、折り返し点15a、15bが第1と第2の2つであり、第1折り返し点15aと第2折り返し点15bとの間の連絡路16bは逆回転方向に伸びるものであり、第2折り返し点16bと巻き込み専用路11との間の連絡路16cは正回転方向に伸びるものであることを特徴とする請求項1記載の長尺状体の巻き取り装置を提供する。
本願の請求項3に係る発明は、折り返し点15a、15b、15cが第1と第2と第3の3つであり、第1折り返し点15aと第2折り返し点15bとの間の連絡路16bは逆回転方向に伸びるものであり、第2折り返し点15bと第3折り返し点15cとの間の連絡路16cは正回転方向に伸びるものであり、第3折り返し点16cと巻き込み専用路11との間の連絡路16dは逆回転方向に伸びるものであることを特徴とする請求項1記載の長尺状体の巻き取り装置を提供する。
本願の請求項4に係る発明は、渡り路12と連絡路14とがそれぞれ複数設けられたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の長尺状体の巻き取り装置を提供する。
本願の請求項5に係る発明は、長尺状体4を巻回するリール2が複数個同軸上に同体に回転可能に設けられたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の長尺状体の巻き取り装置を提供する。
本願の請求項6に係る発明は、巻き込み専用路11と最も外周の返し点15bとの間の通路は、周方向に90度以上の長さに渡って設けられたものであることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の長尺状体の巻き取り装置を提供する。
本願発明は、折り返し点を2つ以上設けることにより、長尺状体を引き出して一旦停止したリールについて、再度長尺状体を引いた場合に、いくらでも引き出すことができるようにするのではなく、長尺状体を引き出す方向へのリールの回転を所定量の回転のみで停止させることができるようにした長尺状体の巻き取り装置の提供することができたものである。言い換えれば、本願発明、コード等の長尺状体を所定長さまで引き出した状態で、長尺状体を引き出す方向にも固定状態となり得る長尺状体の巻き取り装置を提供することができたものである。
また、本願発明は、長尺状体を引き出して一旦停止したリールについて、一回の長尺状体の引き出しではコードの巻き取りが開始されないようにし、2回以上引くことによって長尺状体の巻き取りが開始されるようにした長尺状体の巻き取り装置の提供を図ることができたものである。
以下、図面に基づき本願発明の実施の形態を説明する。
図1は本願発明の第1の実施の形態に係るコード巻き取り装置のケースの平面図であり、図2はケースの案内路の構造を説明するもので、(A)は要部平面図であり、(B)(C)(D)(E)(F)はそれぞれ同断面図である。図3(A)は同装置のストップレバーの斜視図であり、図3(B)は同装置のストップレバーを取り付けたリールを下方から見た斜視図であり、図4は同装置の断面図である。図5は同装置におけるケースの案内路の平面図であり、主としてコードを引き出した際の被案内部の移動経路を示すものである。図6は同装置におけるケースの案内路の平面図であり、主としてコードを巻き込む際の被案内部の移動経路を示すものである。
この装置は、図4に示すように、ケース1と、リール2と、リール2を付勢する手段としてのゼンマイバネ3とを備える。このケース1はリールを2を回動可能に支持する支持体として実施されたものであるが、リール1を回動可能に支持し得るものであればよく、例えば、フレームのみで構成されていてもよく、この巻き取り装置が取り付けられる電気器具の本体の一部をなすものであってもよい。リール2は、コード4を巻回し、ケース1内に回動可能に取り付けられ、ゼンマイバネ3によって、常時、コード4を巻き込む方向に回転するように付勢されている。
ケース1の下面には、所定形状の案内路が設けられ、図3に示すように、リール2に回動可能に設けられたストップレバー5の被案内部51(即ち、突起51)が、案内路に案内されつつ摺動することによって、リールの回転と停止を制御する。この案内路の構造と、これに伴う被案内部51の動きが、本願発明の要部であり、この点については、後にさらに詳細に説明する。
このコード巻き取り装置全体の構造について、図4に戻りさらに説明を続けると、ケース1は、下側の本体1aと上側の蓋体1bとからなり、本体1aには略中央に軸1cが突設され、その周囲にゼンマイバネ3を収納する空間を隔てて案内路が形成され、最外周に周壁1dが形成されている。蓋体1bの略中央の上面には、電気器具への電気接続部1eが設けられ、その内面側にはリール2との電気的接触を保つ接点部1fが設けられている。リール2は、上記軸1cが回動可能に挿入される軸孔21を略中央に備え、このリール2によって、ケース1内の空間が上下に区画され、コード4が上方の空間に配位され、ゼンマイバネ3とストップレバー5が下方の空間に配位される。このリール2の上面には、本体の接点部1fとの接触を保つ接点部22が設けられ、この接点部22の周囲が、コード巻回部23となる。コード4は、基端が接点部22に接続され、他端は、ケース外1に引き出される。リール2の下面側の中央には、ゼンマイバネ3が装着され、外側にストップレバー5が回動可能に取り付けられる。
ストップレバー5は、この例では全体が合成樹脂製で、図3に示すように、基部52がリール2の下面に回動可能に軸支され、先端側の下面に、ケース2の案内路によって案内され摺動される被案内部51としての突起51が設けられている。さらに、この例では、ストップレバー4の突起51をケース1の下面の方向に付勢して、確実に案内路によって案内されるようにするための付勢手段53が設けられている。この付勢手段53は、ストップレバー5の先端にストップレバー5本体と一体に成形され斜め上方に伸びる突片53として実施されており、この突片53の先端がリール2の下面に当接することによって、突起51を下方に押しつける状態にしている。但し、この付勢手段53はストップレバー本体5と一体に形成する必要はなく、金属製のバネ材等の別個の部材を、ストップレバー本体5に設けるようにしてもよい。このリール2がケース1に取り付けられた状態で、ストップレバー5の被案内部51が案内路に位置することとなり、リール2の回転に伴って、ストップレバー5の被案内部51が案内路内を摺動する。この例では、ゼンマイバネの付勢力でコードを巻き込む際には、リール2及び被案内部51は、左回転し(矢印L方向)、人などがコードを引っ張り、引き出す際には、右回転する(矢印R方向)。以下、左回転方向(矢印L方向)を正回転方向若しくは巻き込み方向と呼び、右回転(矢印R方向)方向を逆回転方向若しくは引き出し方向と呼ぶ。
次に、ケース1の案内路について、図1及び図2を参照して、詳細に説明する。案内路は、前述のように、被案内部51の動きを規制して所定の方向に移動させるための通路であり、この実施の形態では、凹凸によって形成された溝状をなすものであるが、貫通した孔状のものや、被案内部51と係合してその移動方向を規制する突条や他の形状のものであってもよい。
この案内路は、巻き込み専用路11、引き出し専用路13、渡り路12、連絡路14とを備える。この例では、渡り路12と連絡路14とは、1組のみが設けられているが、コードリールの大きさ等によって適宜変更できるものであり、2組でもよく、3組以上設けてもよい。
巻き込み専用路11は、コードを巻き込むときのストップレバー5の被案内部51の通路となるもので、この例では、環状をなして、ケース1の外周側を1周している。引き出し専用路13は、コードを引き出すときの被案内部51の通路となるもので、この例では、環状をなして、ケース1の内周側を1周している。なお、巻き込み専用路11と引き出し専用路13とは「専用」という用語を用いているが、これは「主」として引き出し時又は巻き込み時にストップレバーが移動する通路となることを意味するに止まり、短期間ではあるが、引き出し時に被案内部51が巻き込み専用路11に位置していたり、巻き込み止めに被案内部51が引き出し専用路13に位置している場合もあり得るものである。また、巻き込み専用路11が内周側に位置し、引き出し専用路13が外周側に位置するようにして実施してもよい。
渡り路12は、巻き込み専用路11から引き出し専用路13へ、被案内部51を案内するための通路となる。この渡り路12は、一端が巻き込み専用路11に連通し、他端が引き出し専用路13へ連通しており、一端から他端にかけて、引き出し方向(逆回転方向:矢印R方向)に緩やかに湾曲して伸びている。尚、本願発明において、各案内路の方向、特に、渡り路12、連絡路14の方向は、被案内部51の進行方向を基準して記載したものであり、「引き出し方向(逆回転方向:矢印R方向)に伸びる」と、「巻き取り方向(逆回転方向:矢印L方向)に伸びる」とは、各案内路の入口(被案内部51の進行元)から見て、各案内路が、当該入口と中心(軸1c)とを結んだ線分rを基準線として2分した領域の、何れの領域に向けて各案内路が伸びるかを基準に区別したものであり、幾何学的な意味で円周方向にのみ伸びるものに限定するものではない。図1を参照して具体的に説明すると、渡り路12は、当該渡り路12の入口と中心(軸1c)とを結んだ線分rを基準として、引き出し方向(逆回転方向:矢印R方向)側の領域に伸びているものである。よって、この渡り路12が伸びる方向は、引き出し方向(逆回転方向:矢印R方向)であるとしている。
次に、引き出し専用路13から巻き込み専用路11へ被案内部51を案内する通路として、連絡路14が設けられている。この連絡路14は、一端が引き出し専用路13に連通し、他端が巻き込み専用路11へ連通しているもので、第1折り返し点15aと第2折り返し点15bとの2つの折り返し点と、引き出し専用路13と第1折り返し点15aとを結ぶ第1通路16aと、第1折り返し点15aと第2折り返し点15bとを結ぶ第2通路16bと、第2折り返し点15bと巻き込み専用路11とを結ぶ第3通路16cとを備えるもので、第1折り返し点15aと第2折り返し点15bとを経由してジグザグに(進行方向を交互に変更した状態にて)引き出し専用路13から巻き込み専用路11へ伸びているものである。
第1通路16aは、引き出し専用路13と第1折り返し点15aとを結ぶもので、引き出し専用路13から第1折り返し点15aに向けて、巻き込み方向(正回転方向:矢印L方向)に伸びるものである。
第2通路16bは、第1折り返し点15aと第2折り返し点15bとを結ぶもので、第1折り返し点15aから第2折り返し点15bに向けて、引き出し方向(逆回転方向:矢印R方向)に伸びるものである。
第3通路16cは、第2折り返し点15bと巻き込み専用路11とを結ぶもので、第2折り返し点15bから巻き込み専用路11に向けて、巻き込み方向(正回転方向:矢印L方向)に伸びるものである。
第1折り返し点15aと第2折り返し点15bとは、被案内部51の通路の一部を構成するとともに被案内部51を一時的に係止するものであり、これらの第1折り返し点15aと第2折り返し点15bに入った被案内部51は、入ってきた方向へは進行できずに停止し、入ってきた方向と逆方向に出ていくことになる。なお、これらの折り返し点15a、15bは「点」という表現を用いたが、所定の長さを持つものであってもよく、要は、入ってきた被案内部51を入ってきた方向への進行を停止でき、且つ入ってきた方向とは逆回転方向に被案内部51が出で行くように被案内部51を案内するものであればよい。従って、第1折り返し点15aを例に挙げれば、第1通路16aと第2通路16bとによって、平面視V字状の形状をなすようにしているが、第1折り返し点15aを長くすることによって平面視Y字状の形状をなすようにしてもよい。即ち、各折り返し点15a、15bについては、例えば、ケースを半周以上するような長い通路として実施してもよい。さらに各折り返し点15a、15bの付近に被案内部51が入ってくる時には抵抗が小さく、出て行く時には抵抗が大きくなるような逆鉤状の小突起を設けて実施してもよい。
以上が案内路の主たる構成である。なお、各通路には、被案内部51が間違いなく導かれて逆行しないように、案内路には高さの差や傾斜などの逆行防止構造が施されているが、この逆行防止構造の説明をする前に、被案内部の動きについて、図5、図6を参照して説明する。
(引き出し工程)
まず、コードを手で引き出すなど、コードに対して引き出し方向への引張力が加わると、それに伴いリールが回転する。このリールの引き出し方向(R方向)への回転に伴い、ストップレバー5の被案内部51は、引き出し専用路13を引き出し方向(逆回転方向:矢印R方向)へ周回する(図5)。このとき、被案内部51が巻き込み専用路11にある場合には、被案内部51は巻き込み専用路11を引き出し方向(逆回転方向:矢印R方向)に移動し、逆回転方向に向けて伸びる渡り路12に入り、渡り路12を経て引き出し専用路13内に入り、この引き出し専用路13内を逆回転方向に周回する(図5)。
(1次係止工程)
次に、コードから手を離すなど、コードに対する引張力が消滅若しくは低減すると、ゼンマイバネの付勢力により、リールが巻き込み方向(正回転方向:矢印L方向)に回転し、ストップレバー5の被案内部51が引き出し専用路13から連絡路14の第1路16aに入り、第1折り返し点15aへ案内される(図6の矢印A)。そして行き止まりとなっている第1折り返し点15aで被案内部51は係止され、リール3の回動が停止する。なお、この係止状態とは、被案内部51が第1折り返し点15aから巻き込み方向(正回転方向:矢印L方向)に移動不能な状態となることであり、逆方向には移動可能となっている。言い換えれば、自由状態にあるリールが、ゼンマイバネの付勢力によっては、巻き込み方向(正回転方向:矢印L方向)に回転しない状態となるもので、引き出し方向(逆回転方向)へリールは回転することができる。
(2次引き出し工程〜2次係止工程)
次に、コードがさらに引かれるなど、コードに対する引張力が加わる若しくは増大すると、この引き出し方向の力により、リールが引き出し方向(R方向)へ回転し、被案内部51が、第1折り返し点15aから出て、第2通路16bに案内されて第2折り返し点15bへ案内される(図6の矢印B)。そして行き止まりとなっている第2折り返し点15bで被案内部51は係止され、リール3の回動が停止する。なお、この係止状態とは、被案内部51が第2折り返し点15bから引き出し方向(逆回転方向:矢印R方向)に移動不能な状態となることであり、逆方向には移動可能となっている。言い換えれば、コードに対する引き出し方向の引張力によっては、引き出し方向(逆回転方向:矢印R方向)にリールが回転しない状態となるもので、巻き込み方向(正回転方向:矢印L方向)へは回転することができる。
本願発明では、このように、一度所望の長さまでコードが引き出された後、再度コードに対して引き出し方向の引張力が加わった場合にあっても、所定の長さ(具体的には、第1と第2の折り返し点15aと15bとの間の長さ)分だけリールが回転してコードが引き出されるだけで、それ以上のリールの回転並びにコードの引き出しが停止するような構造を持った長尺状体の巻き取り装置を提供し得たものである。
(巻き込み工程)
次に、コードに対する引張力が消滅若しくは減少すると、ゼンマイバネの付勢力により、リールが巻き込み方向(正回転方向:矢印L方向)に回転し、ストップレバー5の被案内部51が第2折り返し点15bから出て、第3通路16cを通って、巻き込み専用路11へ案内される(図6の矢印C。巻き込み専用路11に入った被案内部51は、同専用路11内を周回し続ける。これにより、リール3はコードを全て巻き取るまで回転を続けることとなる(図6の矢印D)。
以上の動きの繰り返しによって、コードは引き出され、巻き取られるものであるが、リールが何れの方向に回転するかは、摩擦抵抗やコードの重量等を除けば、主として、コードに対して加えられる引き出し方向への引張力と、ゼンマイバネの付勢力とのバランスによって決まるものであり、引張力が付勢力よりも大きいとリールは引き出し方向(逆回転方向)に回転せんとし、逆の場合には巻き取り方向(正回転方向)に回転せんとするものである。
次に、逆行防止構造の説明を行う。
この逆行防止構造は、被案内部51が案内路に適正に案内され、設計者の意図通りの挙動を示すように設けられたもので、主として溝の高さや傾斜によって実現される。この逆行防止構造は、各案内路の交点付近や折り返し点付近に設けられるものである。図2を参照しつつ具体的に説明すると、下記の(1)〜(6)に挙げる逆行防止構造f〜kを備える。
(1)巻き込み専用路11と渡り路12との交点付近の逆行防止構造f(図2(B)のF−F’線断図参照)、
(2)渡り路12と引き出し専用路13の交点付近の逆行防止構造g(図2(B)のG−G’線断図参照)、
(3)引き出し専用路13と第1通路16aとの交点付近の逆行防止構造h(図2(C)のH−H’線断図参照)、
(4)第1通路16aと第2通路16bとの交点付近の逆行防止構造i(図2(D)のI−I’線断図参照)、
(5)第2通路16bと第3通路16cとの交点付近の逆行防止構造j(図2(E)のJ−J’線断図参照)、
(6)第3通路16cと巻き込み専用路11との交点付近の逆行防止構造k(図2(F)のK−K’線断図参照)、
この図示に示す逆行防止構造f〜kは、通路の境界域に高低差を設けるもので、順方向(被案内部51に対する正常な案内方向)に向かって被案内部51が移動する場合には、移動を妨げる高低差(若しくは傾斜)とはならず、逆方向(被案内部51に対する異常な案内方向)に移動する場合には、移動を妨げる高低差(若しくは傾斜)となる段差を設けたものである。なお、図2において、水平に溝(溝の底部)が形成されている部位には、ハッチングを示してある。
(1)巻き込み専用路11と渡り路12との交点付近の逆行防止構造f(図2(B)のF−F’線断図参照)。
この段差fは、巻き込み専用路11を斜めに横切るように、渡り路12の延長線上に設けられたものであり、引き出し時に被案内部51が渡り路12へ正しく移行するように、言い換えれば、いつまでも巻き込み専用路11を周回しないようにするものである。
従って、引き出し方向(逆回転方向:矢印R方向)に被案内部51が移動する際の手前側(図2(B)のF’側)が低く、向こう側(図2(B)のF側)が高く設定され、被案内部51がこの段差fを乗り越えて周回することを防止できる構造となっている。その結果、被案内部51は、この段差fに逆行が防止された状態で、渡り路12に移行するもので、巻き込み専用路11から渡り路12にかけては、ハッチングで示したように、略同一平面とされ、スムーズに渡り路12に導かれる状態となっている。なお、段差がなければ下り斜面や場合によっては登り斜面であってもよい。
他方、コードが巻き込まれる際には、被案内部51は巻き込み方向(正回転方向:矢印L方向)に周回するが、この場合は、被案内部51は、上記とは逆方向に移動するものであるため、図2(B)のF側が手前側となり、図2(B)のF’側が向こう側となり、被案内部51は段差fを降りるように移動する。そのため、段差fの存在は問題とならず、連続した周回が可能となる。なお、このために、巻き込み専用路11は、巻き込み方向(正回転方向:矢印L方向)の手前側(図2(B)のF側)から段差fに向けて徐々に高くなっていく斜面として実施されている。
(2)渡り路12と引き出し専用路13の交点付近の逆行防止構造g(図2(B)のG−G’線断図参照。なお先の逆行防止構造fと同一の構造のため、同一の図で符号のみを2つ附している)。
この段差gは、渡り路12を斜めに横切るように、引き出し専用路13の周回線上に設けられたものであり、引き出し時に被案内部51が渡り路12から正しく引き出し専用路13に移行し、引き出し専用路13から渡り路12へ逆戻りしないように、設けられたものである。
従って、引き出し方向(逆回転方向:矢印R方向)に被案内部51が移動する際の手前側(渡り路12側:図2(B)のG側)が高く、向こう側(引き出し専用路13側:図2(B)のG’側)が低く設定され、被案内部51はこの段差gを降りるようにして引き出し専用路13に移行できる構造となっている。このために、渡り路12は、引き出し方向(逆回転方向:矢印R方向)の手前側(図2(B)のG側)から段差gに向けて徐々に高くなっていく斜面として実施されている。
他方、移行した被案内部51が、引き出し専用路13内を引き出し方向に周回する間は、段差gの存在によって、渡り路12へ逆戻りすることが防止される。
(3)引き出し専用路13と第1通路16aとの交点付近の逆行防止構造h(図2(C)のH−H’線断図参照)。
この段差hは、引き出し専用路13を斜めに横切るように、第1通路16aの延長線上に設けられたものであり、巻き込み方向への回転時に被案内部51が第1通路16aへ正しく移行するように、言い換えれば、いつまでも引き出し専用路13を周回しないようにするものである。
従って、段差hは、巻き込み方向(正回転方向:矢印L方向)に被案内部51が移動する際の手前側(図2(C)のH’側)が切り立った急斜面の段差となり、向こう側(図2(C)のH側)が緩斜面に設定され、被案内部51がこの段差hを乗り越えて周回することを防止できる構造となっている。従って、被案内部51は、この段差hによって逆行が防止された状態で、第1通路16aに移行するもので、引き出し専用路13から第1通路16aにかけては、ハッチングで示したように、略同一平面とされて、第1通路16aに導かれる状態となっている。
他方、コードを引き出している間は、被案内部51は引き出し方向(逆回転方向:矢印R方向)に周回するが、この場合は、被案内部51は、上記とは逆方向に移動すべきものであるため、図2(C)のH側が手前側となり、図2(C)のH’側が向こう側となり、被案内部51は緩斜面を登った後、段差hを降りるように移動する。そのため、段差hの存在は問題とならず、連続した周回が可能となる。なお、このために、引き出し専用路13は、引き出し方向(逆回転方向:矢印R方向)の手前側(図2(C)のH側)から段差hに向けて徐々に高くなっていく緩斜面として実施されている。
(4)第1通路16aと第2通路16bとの交点付近の逆行防止構造i(図2(D)のI−I’線断図参照)。
この逆行防止構造iも、先の例と同様であり、段差iは第1通路16aを斜めに横切るように、第2通路16bの延長線上に設けられたものであり、巻き込み方向(正回転方向:矢印L方向)にリールが回転する際、被案内部51が第1通路16aから正しく第1折り返し点15a並びに第2通路16bに移行し、第1折り返し点15a並びに第2通路16bから第1通路16aへ逆戻りしないように、設けられたものである。高低差は、第1通路16a側(I側)が高く、第1折り返し点15a並びに第2通路16b側(I側’)が低く設定されている。この例では、段差iの高い側(I側)は平面とされ、低い側(I’側)はさらに低い面とされている。
(5)第2通路16bと第3通路16cとの交点付近の逆行防止構造j(図2(E)のJ−J’線断図参照)。
この逆行防止構造iも、先の例と同様であり、段差jは第2通路16bを斜めに横切るように、第3通路16cの延長線上に設けられたものであり、引き出し方向(逆回転方向:矢印R方向)にリールが回転する際、被案内部51が第2通路16bから正しく第2折り返し点15b並びに第3通路16cに移行し、第2折り返し点15b並びに第3通路16cから第2通路16bへ逆戻りしないように、設けられたものである。この段差jは、第2通路16b側(J側)が緩斜面とされ、第2折り返し点15b並びに第3通路16c側(J’側)が急斜面に設定されている。即ち、この例では、J側は緩やかな登り斜面とされて段差jを乗り越えることができるのに対して、J’側は高さ自体は高いが、傾斜が急で逆方向には登れない構造となっている。
(6)第3通路16cと巻き込み専用路11との交点付近の逆行防止構造k(図2(F)のK−K’線断図参照)。
この逆行防止構造kは、先の(5)逆行防止構造jと同様であり、詳しい説明は省略するが、第3通路16c側(K側)からは被案内部51が登り得る緩斜面であり、巻き込み専用路11側K’側からは被案内部51が登り得ない急斜面とされている。
なお、これらの段差は相対的な位置関係を示すもので、登り斜面と段差の組み合わせの他、フラットの面と段差の組み合わせであってもよく、場合によっては下り斜面と段差の組み合わせであってもよい。また、この逆行防止構造は必須のものではなく、逆行の生じる可能性が高い部分に設ければ足りる。具体的には、(1)巻き込み専用路11と渡り路12との交点付近の逆行防止構造f、(4)第1通路16aと第2通路16bとの交点付近の逆行防止構造i、(5)第2通路16bと第3通路16cとの交点付近の逆行防止構造jについては設けることが望ましいが、他の部分については省略しても実施可能である。また、被案内部51(言い換えればストップレバー5)を径内方向へ弾性体等によって付勢しておくことにより、(1)巻き込み専用路11と渡り路12との交点付近の逆行防止構造fについては、逆行防止構造を省略できる。反対に径外方向に付勢しておくことによって、(4)第1通路16aと第2通路16bとの交点付近の逆行防止構造i、(5)第2通路16bと第3通路16cとの交点付近の逆行防止構造jについて、逆行防止構造を省略できる。また、このような付勢手段を設けることによって、溝についても、内周側と外周側との何れか一方の壁に沿って被案内部が移動するため、他方の側の壁は省略して実施できる。
次に、図7に基づき本願発明の第2の実施の形態に係るコード巻き取り装置を説明する。図7の(A)は第2の実施の形態に係るコード巻き取り装置のケースの要部平面図であり、(B)(C)は同断面図である。
この第2の実施の形態に係る巻き取り装置は、第1の実施の形態に係る装置と実質的に同一であり、案内路の形状のみが相違するに止まる。よって、リール等の構成については説明を省略し、また、第1の実施の形態と同一の箇所については、同一の符号を附して、その説明を省略する。
まず第1の相違点としては、第1の実施の形態にあっては、ケースに渡り路12と連絡路14とを一組設けたものであったが、この第2の実施の形態にあっては、これらを二組設けたものである。具体的には、図7に示すように、第1組の渡り路12及び連絡路14と、第2組の渡り路12及び連絡路14とを180度ずらして設けたものであり、軸1cを中心に点対称に設けられている。
このように複数組yの渡り路12及び連絡路14を設けることにより、ケースの径が大きい場合などに、ケース面積を有効利用することができることなどが挙げられるが、特に、第1の実施の形態にて説明した(引き出し工程)から(1次係止工程)に移行する際に、顕著に現れる。即ち、(引き出し工程)が終了した段階で、コードから手を離すなどして引張力が消滅減少すると、(1次係止工程)に移って、弾性体の付勢力によりリールが正回転方向に回転してコードを巻き取った後、停止する。これを被案内部51の動きで見ると、(引き出し工程)が終了した段階で、被案内部51は引き出し専用路13にあり、この状態から引張力が消滅減少すると、(1次係止工程)に移って、引き出し専用路13から第1通路16aを通って第1折り返し点15aに入って停止する。その際、被案内部51が引き出し専用路13のどの位置にあるかで、(1次係止工程)までのリールの回転角度は異なる。具体的には、第1通路16aへの入口付近にある場合には直ぐに第1通路16a内に入るが、第1通路16aへの入口を通り越した位置にあると、引き出し専用路13を1周近く回転した後に第1通路16aに入ることになる。
これに対して、第2の実施の形態では、第1通路16aが2組設けられているため、被案内部51は直近の第1通路16aに入ることができ、長くても180度弱、リールが回転するだけで、第1通路16aに入ることができる。よって、(引き出し工程)から(1次係止工程)完了までの間のリールの回転角度を第1の実施の形態の場合よりも小さくすることができるものである。
従って、渡り路12及び連絡路14を設ける組数が3組以上になると、さらにリールの回転角度は小さくできる。また連絡路14の数を渡り路12の数よりも多くして実施することもできる。このように、渡り路12及び連絡路14は、必ずしも点対称の位置に設ける必要はなく、第1組の形状と第2組の形状とを異なるものとしてもよい。また、複数本の渡り路12に対して1本の案内路14を設けたり、逆に1本の渡り路12に対して複数本の案内路14を設けたりするなど、渡り路12と案内路14との数を異なるものとしてもよい。さらに、配列順についても、周方向に渡り路12、渡り路12、案内路14、案内路14の順に設けることも不可能ではない。
第2の相違点としては、案内路14のうち、第3通路16cを長く(具体的には周方向に90度以上の長さに渡って)設けた点である。このように、第3通路16cを長くすることにより、(6)第3通路16cと巻き込み専用路11との交点付近の逆行防止構造kを長い範囲で設けることができ、特にその断面図である図7(B)に示すように、逆行防止構造kに至る経路の斜面を長くすることができ、その分、斜面の傾斜角度を小さくできる。その結果、被案内部51の上下動については、被案内部51が斜面を徐々に登ることにより、上下動が急激になされることがない。その結果、被案内部51が設けられたストップレバー5の挙動が安定する。
なお、図7(B)には、(1)巻き込み専用路11と渡り路12との交点付近の逆行防止構造l、(2)渡り路12と引き出し専用路13の交点付近の逆行防止構造m、(3)引き出し専用路13と第1通路16aとの交点付近の逆行防止構造n、及び、(6)第3通路16cと巻き込み専用路11との交点付近の逆行防止構造qが示されており、図7(C)には、(4)第1通路16aと第2通路16bとの交点付近の逆行防止構造o、及び、(5)第2通路16bと第3通路16cとの交点付近の逆行防止構造pが示されている。
以上のことから理解されるように、案内路の形状は、適宜変更でき、平面形状については曲線を主体とするものの、直線であってもよく、曲線と直線の組み合わせであってもよい。また、案内路の底部の形態は登り斜面と平面の組み合わせを主体とするものの、下り斜面を併用してもよい。
次に、図8に基づき本願発明の第3の実施の形態に係るコード巻き取り装置を説明する。この実施の形態においても、先の実施の形態と実質的に同一の部分は、同一の符号を附してその説明を省略する。
先の第1、第2の実施の形態にあっては、折り返し点が2個設けられたものであったが、この第3の実施の形態に係る巻き取り装置は、折り返し点が3個設けられたものである。即ち、第1折り返し点15a、第2折り返し点15bに加えて、第3折り返し点15cが設けられたものである。第3通路16cは、第2折り返し点15bと第3折り返し点15cとをつなぐ通路とされ、第3折り返し点15cと巻き取り専用路11とが第4通路16dによってつながれたものである。
この第3折り返し点15cは第1折り返し点15aと同様、被案内部51が巻き込み方向(正回転方向:矢印L方向)に向けて移動することを停止させるものである。第3通路16cは、第2折り返し点15bから第3折り返し点15cに向けて、巻き込み方向(正回転方向:矢印L方向)に伸びるものであり、第4通路16dは、第3折り返し点15cから巻き込み専用路11に向けて、引き出し方向(逆回転方向:矢印R方向)に伸びるものである。
なお、先の実施例と同様の逆行防止構造を、第3通路16cと第4通路16dとの交点付近、第4通路16dと巻き取り専用路11との交点付近にも設けておくことが望ましい。
この実施の形態にあっては、(引き出し工程)、(1次係止工程)、(2次引き出し工程〜2次係止工程)は、先の実施の形態と同様に行われる。
そして、(2次引き出し工程〜2次係止工程)が終了した後、(3次係止工程)が新たに付加され、最終の(巻き込み工程)に移る点が先の例と相違する。
具体的には、(2次引き出し工程〜2次係止工程)が終了した段階では、コードに対する引張力が加えられた状態で、被案内部51が第2折り返し点15bで停止しており、この状態から(3次係止工程)に移る。
(3次係止工程)
被案内部51が第2折り返し点15bで停止している状態から、コードに対する引張力が消滅若しくは減少すると、ゼンマイバネの付勢力により、リールが巻き込み方向(正回転方向:矢印L方向)に回転し、ストップレバー5の被案内部51が第2折り返し点15bから出て、第3通路16cを通って、第3折り返し点15cに入り、同方向へは行き止まりとなった第3折り返し点15cで停止する。謂わば、第1折り返し点15aにて係止されている状態と同じ状態となる。
その結果、先の例では、被案内部51が第2折り返し点15bで停止している状態から、コードに対する引張力が消滅若しくは減少すると、ゼンマイバネの付勢力により、リールが回転を続けて、コードを全て巻き取ってしまっていたが、この例では、上記のように、コードに対する引張力が消滅若しくは減少した段階で、再度、コードの巻き取りが停止されるものである。
(巻き込み工程)
次に、コードを再度引っ張るなどして、コードに対する引張力が加えられ若しくは増大すると、リールが引き出し方向(逆回転方向:矢印R方向)に回転し、ストップレバー5の被案内部51が第3折り返し点15cから出て、第4通路16dを通って、巻き込み専用路11へ案内される。巻き込み専用路11に入った被案内部51は、同専用路11内を引き出し方向(逆回転方向:矢印R方向)へ周回し続けることができるが、適当な段階でコードから手を離すなどして、コードに対する引張力を消滅若しくは減少すると、付勢手段の付勢力によって、リールが巻き込み方向(正回転方向:矢印L方向)に回転し、被案内部51は、巻き込み専用路11内を周回し続ける。これにより、リール3はコードを全て巻き取るまで回転を続けることとなる。
以上の要領でコードは引き出され、巻き取られるものであり、この第3の実施の形態では、一旦所望の長さに引き出されて停止したコードに対して2度引張力が加わることによって、コードの全量巻き取りが行われる構造を提供したものである。なお、第1〜第3に加えて第4折り返し点をさらに設けることによって、(3次係止工程)終了後、(巻き込み工程)の初期の段階で、コードをいつまでも引っ張ることがないように、係止できるものである。
以上、上記の各実施の形態に関する説明において、一の実施の形態に関して記載された事項は、矛盾が生じるものを除き、全て他の実施の形態に関する説明に記載されたものとする。
また上記の実施の形態の他、本願発明は種々変更して実施し得るものであり、例えば、上記の各実施の形態では、長尺状体を巻回するリールを1個のみ設けたが、リールを複数個設けて実施してもよい。その場合、複数個のリールは、同軸上に同体に回転可能に設けておく。これにより、一方のリール2にストップレバー5及び被案内部51を設け、ケースなどの支持体に設けた案内路との関係でその回転と停止を制御すれば、他のリールについても、同じ制御が行い得る。従って、複数個のリールは、一体に形成されている必要はなく、別部材で構成して、これらを接続手段で接続することによって同体に回転するものであってもよい。より具体的には、リールは、実公平4−20860号に示されたような、上、下、二つの上回転胴と下回転胴を有するものとし、この二つの回転胴にコードを巻回し、下回転胴とケースの下面との間の空間にゼンマイバネとストップレバーを配位するようにしたものとすることもできる。複数のリールは、同じ大きさであってもよいが、異なる大きさのものとして実施することも可能である。また、リール毎に、電源コードと信号コード、コードと紐状体等々、巻き取られる長尺状体の種類を異なるものとしてよい。
回転するリールにおけるコードの接続方式は、無接点方式、接点方式等、種々の方式を採用し得る。被案内部51は、ストップレバー5に設けたものとしたが、ストップレバーを用いずに、リールに鋼球等の遊動子を配位し、この遊動子を被案内部として、案内溝に案内させるようにしてもよい。また、被案内部51をストップレバー5に設ける場合においても、図9に示すように、つる巻きバネ54によって外方向に付勢するようにしたり、付勢手段53に代えて棒状体55にしたりする等、案内溝によってリールの動きを規制できるものであれば良く、適宜変更できる。案内溝は、巻き込み専用路11を外周側に、引き出し専用路13を内周側に設けたが、反対に巻き込み専用路11を内周側に、引き出し専用路13を外周側に設けてもよい。巻き込みの回転方向は、左右何れの方向に実施してもよい。また、溝の形成のための段差変化は、3段階や4段階の段差変化とするなど、巻き込み専用路と引き出し専用路の高さを若干異なるようにしたり、各溝の深さを若干異なるようにしたりして、より円滑で確実な被案内部51の案内を行うようにする等してもよい。また、上記の実施の形態では、電源コードや信号コードなどのコード類を巻き取るコードリールとして実施したが、水道ホースやガスホース等のホース類、ロープ、ワイヤ、紐等々、各種の長尺状体に変更して実施することもできる。その際、先の例ではコードの電気的接続を得るために接点部を設けて実施したが、長尺状体の用途によってはこれらの接点部は不要であれば省略して実施されるものである。また、コード等の先端側に設けるものも長尺状体の種類に応じて適宜変更でき、例えば、長尺状体の先端側を自由状態して、巻き取り装置側を固定して巻き取りによって先端側が巻き取り装置側に近づくものとして実施してもよく、反対に、長尺状体の先端側を固定して、巻き取り装置側を自由状態として、巻き取りによって巻き取り装置側が長尺状体側に接近するものとして実施してもよく、さらに、巻き取り装置側と長尺状体の先端側の双方を自由状態にして実施してもよい。ここで、固定側としては、ぜんまいばね等の付勢手段の力で動かない電気器具、重量物、建造物の壁面、天井、床面等々を例示することができ、自由状態側としては、ぜんまいばね等の付勢手段の力で動くことができる軽量物、例えば、差込プラグ、玩具、家庭日用品などを例示し得る。また、双方を固定状態として、長尺状体を固定した両端間にピンと張ると言った用途に用いても良い。
以上の各実施の形態では、リール側に被案内部を設け、ケース側に案内路を設けたが、リール側に案内路を設け、ケース側に被案内部を設けるようにして実施することもできる。ただし、実施の形態ではリールの回転方向と被案内部の回転方向とが一致するが、後者の場合には、リールの回転方向と被案内部の回転方向とが反対方向となる。
本願発明の第1の実施の形態に係るコード巻き取り装置のケースの平面図である。 (A)は第1の実施の形態に係るコード巻き取り装置のケースの要部平面図であり、(B)(C)(D)(E)(F)はそれぞれ同断面図である。 (A)は同装置のストップレバーの斜視図であり、(B)は同装置のストップレバーを取り付けたリールを下方から見た斜視図である。 同装置の断面図である。 同装置におけるケースの案内路の平面図であり、主としてコードを引き出した際の被案内部の移動経路を示すものである。 同装置におけるケースの案内路の平面図であり、主としてコードを巻き込む際の被案内部の移動経路を示すものである。 (A)は第2の実施の形態に係るコード巻き取り装置のケースの要部拡大平面図であり、(B)(C)はそれぞれ同断面図である。 第3の実施の形態に係るコード巻き取り装置のケースの平面図である。 本願の実施の形態に係るコード巻き取り装置に用いられるストップレバーの変更例を示すもので、ストップレバーを取り付けたリールを下方から見た斜視図である。 従来のコード巻き取り装置のケースの平面図である。
符号の説明
1 ケース
2 リール
3 付勢手段(ゼンマイバネ)
4 長尺状体(コード)
5 ストップレバー
51 被案内部
11 き込み専用路
12 引き出し専用路
13 渡り路
14 連絡溝
15a 第1折り返し点
15b 第2折り返し点
16a 第1通路
16b 第2通路
16c 第3通路
16d 第4通路

Claims (6)

  1. 電源コード等の長尺状体を巻回するリールと、このリールを略中央に軸によって回動可能に支持するケースと、このリールを一方向に付勢する付勢手段と、ケースに設けられた案内路と、リールに設けられリールの回転に伴い案内路に案内されて移動する被案内部とを備え、
    案内路は、
    付勢手段の付勢力によりリールが正回転することにより長尺状体が巻込まれるときの被案内部の通路となる環状の巻き込み専用路と、
    長尺状体が引き出されることにより付勢手段の付勢力に抗してリールが逆回転するときの被案内部の通路となる環状の引き出し専用路と、
    巻き込み専用路から引き出し専用路へ導通する渡り路と、
    引き出し専用路から巻き込み専用路へ導通する連絡路とを備え、
    上記の巻き込み専用路と引き出し専用路とは、軸を中心として同心状に形成されたものであり、
    渡り路は、付勢手段の付勢力によるリールの回転方向に対して逆方向の逆回転方向に伸びる通路であり、
    連絡路は、一端が引き出し専用路に導通し、他端が巻き込み専用路に導通したものであり、且つ、連絡路中に設けられた少なくとも2つの折り返し点を経てジグザクに引き出し専用路から巻き込み専用路に導通するものであって、引き出し専用路と最も内周の返し点との間を結ぶ通路と、各折り返し点間を結ぶ通路と、最も外周の折り返し点と巻き込み専用路との間を結ぶ通路とから構成されたものであり、
    これらの通路の方向は、付勢手段の付勢力によるリールの回転方向に対して同方向の正回転方向と、付勢手段の付勢力によるリールの回転方向に対して逆方向の逆回転方向との2方向であり、
    引き出し専用路と最も内周の返し点との間の通路は、正回転方向に伸びるものであり、
    巻き込み専用路と最も外周の返し点との間の通路は、逆回転方向に伸びるものであり、且つ、この通路は案内路を構成する上記の他の通路よりも長く形成されたものであることを特徴とする長尺状体の巻き取り装置。
  2. 折り返し点が第1と第2の2つであり、第1折り返し点と第2折り返し点との間の連絡路は逆回転方向に伸びるものであり、第2折り返し点と巻き込み専用路との間の連絡路は正回転方向に伸びるものであることを特徴とする請求項1記載の長尺状体の巻き取り装置。
  3. 折り返し点が第1と第2と第3の3つであり、第1折り返し点と第2折り返し点との間の連絡路は逆回転方向に伸びるものであり、第2折り返し点と第3折り返し点との間の連絡路は正回転方向に伸びるものであり、第3折り返し点と巻き込み専用路との間の連絡路は逆回転方向に伸びるものであることを特徴とする請求項1記載の長尺状体の巻き取り装置。
  4. 渡り路と連絡路とがそれぞれ複数設けられたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の長尺状体の巻き取り装置。
  5. 長尺状体を巻回するリールが複数個同軸上に同体に回転可能に設けられたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の長尺状体の巻き取り装置。
  6. 巻き込み専用路と最も外周の返し点との間の通路は、周方向に90度以上の長さに渡って設けられたものであることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の長尺状体の巻き取り装置。
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