JP4107740B2 - Escalator device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はエスカレータ装置に係り、特に踏段の循環方式及びその機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のエスカレータ装置の構造を示す一部破断斜視図を図22に、その側面概略図を図23に示す。上部機械室108aにある電動機102は、それに連結された減速機101と駆動チェーン103を介して、踏段駆動用スプロケット109aを回転させる。踏段駆動用スプロケット109aと下部機械室108bの踏段駆動用スプロケット109bとの間には、エンドレスの踏段チェーン105が掛け渡されている。一方、乗客が乗る踏段104にはローラ110が回転自在に設けられており、踏段チェーン105により踏段レール106に沿って走行される。また、踏段駆動用スプロケット109aから移動手すり駆動チェーン(図示せず)を介して、移動手すり駆動輪(図示せず)を回転させ、移動手すり107と踏段104が同期して駆動される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
踏段104を循環させるために、踏段104を踏段駆動スプロケット109a,109bに巻付かせて折り返すが、その時に互いに隣接する踏段間の段差側面を形成するクリートライザ111が干渉しない程度に、折返し円軌道の径Rを十分大きくとらなければならない(図23参照)。
【0004】
従って機械室108a,108bにはそれに相応する深さhが必要であり、大きな空間を占める。このため、機械室を埋め込むために建物側の床厚を大きくとる必要がある。また、床厚さの少ない既設の建物に対しては、上記と同じ理由によりエスカレータ装置を追加導入することができない。さらには機械室部分に限らず傾斜路部も厚くなり、この傾斜路部が大きな空間を占有するため景観が好ましくない。
【0005】
本発明は、上記実状に鑑みなされたものであり、装置全体の上下方向の厚さを少なくすることができるエスカレータ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、建物の上下階床間で乗客を輸送するためのエスカレータ装置において、無端状に設けられるとともに上下階床間を循環駆動される複数の扁平板状のパレットと、前記各パレットに設けられた第1のガイドローラおよび第2のガイドローラと、上下階床間に無端状に設けられ、前記第1および第2のガイドローラを第1および第2の循環経路にそれぞれ沿って案内するとともに前記各パレットの姿勢を定める第1および第2の案内手段と、を備え、前記第1および前記第2のガイドローラはそれぞれ前ローラおよび後ローラとして設けられており、前記第1および第2の循環経路は、折り返し区間において、左右方向からの鉛直面への投影が互いに交差するような位置関係で配置されており、前記各パレットは、踏面が常に上方を向いたまま循環するようにされており、前記第1の案内手段は、前記第1の循環経路に沿って設けられるとともに前記第1のガイドローラを案内する第1のガイドレールからなり、前記第2の案内手段の少なくとも一部は、前記第2の循環経路に沿って設けられるとともに前記第2のガイドローラを案内する第2のガイドレールからなり、上階床における折り返し区間の手前において前記第1のガイドレールは上方向に曲がり、その後下方向に曲がり、これにより、前記往路における前記折り返し区間において先行するパレットの後端が下降して後続のパレットの前端との干渉が回避されるようになっているエスカレータ装置を提供する。
【0007】
また、本発明は、建物の上下階床間で乗客を輸送するためのエスカレータ装置において、無端状に設けられるとともに上下階床間を循環駆動される複数のパレットと、前記各パレットに設けられた第1および第2のガイドローラと、上下階床間に無端状に設けられ、前記第1および第2のガイドローラを第1および第2の循環経路にそれぞれ沿って案内するとともに前記各パレットの姿勢を定める第1および第2の案内手段と、を備え、前記第1および第2の循環経路は、折り返し区間において、左右方向からの鉛直面への投影が互いに交差するような位置関係で配置されており、前記各パレットは、踏面が常に上方を向いたまま循環するようにされており、前記第1の案内手段は、前記第1の循環経路に沿って設けられるとともに前記第1のガイドローラを案内する第1のガイドレールからなり、前記第2の案内手段の少なくとも一部は、前記第2の循環経路に沿って設けられるとともに前記第2のガイドローラを案内する第2のガイドレールからなり、このエスカレータ装置は、前記第2のガイドレールに沿って案内されるとともに、前記各パレットを相互に連結する無端状の索状体と、前記索状体が掛け渡されるとともに、上階床および下階床側のそれぞれに設けられた一対のプーリと、前記プーリの少なくとも一方を回転駆動するモータと、前記折り返し区間において前記第1のガイドレールに沿って設けられ、前記第1のガイドローラに設けられた係合子に係合して前記第1のガイドローラの移動速度を制限する突起付きのベルトと、を更に備えており、前記突起付きのベルトにより前記第1のガイドローラの移動速度を制限することにより、前記パレットの姿勢制御が行われるエスカレータ装置を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0009】
[パレットの循環方式]
まず、本発明によるエスカレータ装置におけるパレット循環方式について、パレットの動作を模式的に示した図1乃至図3を参照して説明する。
【0010】
なお、以下においては、軌道1の上側(図1において左下から右上に向かう経路)を「往路(2)」、下側(図1において右上から左下に向かう経路)を「復路(3)」と呼ぶこととする。また以下、図22の矢印で示す様に方向を規定する。つまり乗客が下階床の乗り場に立って上階床を見た時を基準として、上階床への向きを「前側」、その反対方向を「後側」、そして左右方向で「右側」「左側」、鉛直方向の上を「上側」、逆を「下側」と呼ぶことにする。
【0011】
図1に示すように、乗客を乗せる為のパレット9は偏平な板状の形状を有しており、等ピッチで軌道1に沿って無端状に列設されている。パレット9は、以下に説明する循環原理に基づいて乗客を運搬する。
【0012】
すなわち、まず、下階床部5の乗り場6では、隣接する複数のパレット9、…、9のそれぞれの間の段差はなく水平面を形成する。そしてパレット9が往路2の傾斜区間へと移行する曲線区間を移動するにつれて、パレット9、9間の段差が大きくなって階段を形成し、上昇していく。このとき、個々のパレット9、…、9は、その上面すなわち踏面が水平となるように姿勢が維持された状態で移動していく。パレット9が上階床部4に近づいて水平区間へと移行する曲線区間に進入すると、今度は個々のパレット9の間の段差が縮まっていき、降場7では複数のパレット9、…、9が再び水平になり、乗客8はここで降りる。
【0013】
その後、パレット9は、往路2から復路3へと推移する。図2(a)〜(f)は、隣接する2つのパレット9、9の、上階床部4における移動方向反転動作をの順次描きあらわしたものである。なお、以下の説明においては、先行するパレット9(ハッチングを付したパレット)を「前パレット10」、前パレット10に隣接して前パレット10を追うパレット9(ハッチング無しのパレット)を「後パレット11」という。なお、図2(a)〜(f)には、前パレット10に対して更に先行するパレット9を破線で示している。
【0014】
水平区間においては、互いに隣接する前パレット10および後パレット11が、ともに水平状態にあり互いに段差のない状態にある(図2(a)参照)。その後、前パレット10が折り返し区間に進入すると、前パレット10の後側が落ち込んで傾斜し始める(図2(b)参照)。
【0015】
さらに、前パレット10および後パレット11が共に前進していき、さらに前パレット10が傾斜して後パレット11との隙間12が十分開いたあたりで(図2(c)参照)、前パレット10の水平方向の移動速度は小さくなって、かわりに下方向への移動速度が増す(図2(d)参照)。
【0016】
そして前パレット10が折り返し運転区間の半円状曲線部にそって復路へと移行していくと、前パレット10の水平移動方向は反対になり、前パレット10は後方に移動するようになる(図2(e)参照)。そして、前パレット10は、再び水平姿勢に戻り、破線で示す更に先行するパレットの前方(進行方向に関しては後方)(図2右方向)につく。前パレット10の反転動作の際、前パレット10の踏面は、上方向を向いたままである。なお、このとき既に前パレット10は後パレット11に対して十分下側に位置するため、両パレット10,11が干渉することはない。
【0017】
そして前パレット10は復路軌道を通って下階床部へと誘導される(図2(f)参照)。なお、図1に示すように、復路3を通るパレットは、その踏面が軌道の復路3の傾斜角度と同じ角度で傾斜した状態で進行する。
【0018】
次に下階床部5でのパレットの折返し動作について、図3を参照して説明する。図3(a)では復路3にパレットが位置し、このとき前記両パレットとも後方向(図3左方向)に移動している。
【0019】
両パレット10、11がさらに進行すると、まず前パレット10はその後側が沈み込むように傾斜する(図3(b)参照)。やがて後パレット11も傾斜して(図3(c)参照)、前パレット10が軌道の折り返し区間の半円状曲線部に到達し、上昇し始める(図3(d)参照)。
【0020】
さらに両パレット10、11が移動すると、前パレット10の水平移動方向は反転し、前パレット10は前側へ移動しつつ上昇していく(図3(e)参照)。この時、前パレット10および後パレット11は、ともに水平面に対して傾斜した姿勢のまま移動するので互いに干渉しない。
【0021】
やがて前パレット10は、傾斜状態から水平状態に移行しながら軌道の半円状曲線部を通過して、往路2の直線部(水平区間)へと推移していく(図3(f)参照)。
【0022】
さらにパレットが移動すると往路2の傾斜区間に差し掛かり、後パレット11に対して前パレット10が相対的に上昇して階段を形成する(図3(g)および図1参照)。
【0023】
以上の動作が連続的に起こってパレットは循環する。なお乗客を上階床から下階床へと輸送する場合には上記とは逆方向に動作する。
【0024】
[パレット及びガイドレールの構成]
以下に、上記の循環方式を実現するための複数の機構について、順番に説明する。まず最初に、パレットと、その姿勢および移動経路を定めるガイドレールとの構成について、図4乃至図6を参照して説明する。
【0025】
図4は、パレット9およびその付属部品の概略斜視図である。パレット9は、略扁平な板状体からなり、その上面は踏面14となっている。パレット9には、その両横側面から、水平方向外側に突出する軸15が設けられている。各軸15の先端には、後ローラ(ガイドローラ)16が回転自在に取付けられている。また各軸15には、その中間部から上方向斜め前方に突出するバー18が設けられており、バー18の先端には前ローラ17が回転自在に取付けられている。
【0026】
図5および図6は、パレット9を主枠すなわちトラス(図示せず)に沿って走行させるための軌道であるガイドレールの概略斜視図であり、図5はエスカレータ装置の上階床部分のガイドレールを、図6はエスカレータ装置の下階床部分のガイドレールをそれぞれ示している。
【0027】
後ローラ用ガイドレール19及び前ローラ用ガイドレール20は、それぞれ断面がコの字形状を有している。後ローラ用ガイドレール19は、パレット9が通過する通路に向って開口しており、前ローラ用ガイドレール20は、後ローラ用ガイドレール19と反対方向に開口している。前ローラ用ガイドレール20は、往路の傾斜部分において、「コ」の字断面から下端面が除かれた「く」の字断面となっている。
【0028】
なお、通常、後ローラ用ガイドレール19は、パレットを駆動する踏段チェーン駆動用スプロケットとの干渉防止のため、図8、図9および図11に示すように、折り返し区間の曲線部が取り除かれ(必ずしも取り除く必要は無いが)、該曲線部において、後ローラ16はスプロケットに沿って移動するチェーンにより案内されることになる。しかしながら、図5および図6においては、本実施形態の構成の理解を容易にするため、後ローラ用ガイドレール19は、折り返し区間の曲線部を取り除いていない状態で示している。
【0029】
前ローラ用ガイドレール20は、往路復路2、3の全区間において、常に後ローラ用ガイドレール19よりも鉛直方向上方に配置されており、上階床部分及び下階床部分ではそれぞれのガイドレールは180度曲がって折り返されて無端状の軌道を形成している。
【0030】
また上階床部分及び下階床部分ともに、後ローラ用ガイドレール19の折返し曲線部(半円状曲線部)は前ローラ用ガイドレール20の折返し曲線部(半円状曲線部)よりも後方よりに配置されている。そして後ローラ16が後ローラ用ガイドレール19の溝部分に沿って転動し、かつ前ローラ17が前ローラ用ガイドレール20の溝部分に沿って転動するように、パレット9はそれぞれのガイドレールに転動白在に取付けられている。
【0031】
この時、前ローラ用ガイドレール20と後ローラ用ガイドレール19はそれぞれの相対位置が以下で説明するような関係をもって設けられている。
【0032】
すなわち、上階床側の往路の水平区間23および下階床側の往路の水平区間30では、前ローラ用ガイドレール20と後ローラ用ガイドレール19との鉛直方向に関する相対距離は、パレット9の踏面14が水平となっている場合の前ローラ17と後ローラ16との高さの差と等しくなるように配置されている。
【0033】
そして往路の水平区間から傾斜区間に移行する遷移区間(曲線区間)においては、前ローラ用ガイドレール20と後ローラ用ガイドレール19の相対距離(ここで言う相対距離とは鉛直方向に関するものではなく最短距離を意味する)が徐々に短くなる様にそれぞれレールの曲線部形状を変化させている。
【0034】
そして傾斜区間24では、踏面14が水平になるように、前ローラ用ガイドレール20と後ローラ用ガイドレール19との相対距離が設定されている。
【0035】
上階床部分では、図5に示すように、前ローラ用ガイドレール20は往路2から復路3へと折返す曲線部分に差し掛かる手前で、一端上方向に曲がってからパレット傾斜誘導曲線部25を形成し、次に下方向に向って復路3につながる曲線軌道をなしている。すなわち前ローラ用ガイドレール20の傾斜誘導曲線部25において、前ローラ用ガイドレール20と後ローラ用ガイドレール19との間の距離は連続的に変化(徐々に広がる)している。
【0036】
下階床部分では、図6に示すように、前ローラ用ガイドレール20は、その復路区間において一且上方向へ曲がってパレット傾斜誘導曲線部32を形成し、次に水平になって下階床復路側水平区間31を形成した後、上側に曲がって往路2への半円状の曲線軌道を形成している。
【0037】
さらに前ローラ用ガイドレール20には、上階床部分では図5に示す様にスリット21aが、下階床部分では図6に示す様にスリット21bが設けられている。これらスリット21a,21bは、ガイドレール19,20を側面から見た時に(左右方向から鉛直面への投影)、後ローラ用ガイドレール19と前ローラ用ガイドレール20が交差する部分において、後ローラ16の軸15の移動軌跡と重なるように、前ローラ用ガイドレール20に設けられている。そしてこれらスリット21a,21bの幅は、軸15よりも大きく、かつ前ローラ17の直径よりも十分小さいように設定されている。
【0038】
次に、ガイドレール19、20と前後ローラ16,17の協働作用に基づくパレット9の姿勢制御について詳細に説明する。
【0039】
まず、エスカレータ装置の上昇方向駆動時における、往路2の傾斜区間にあるパレット9に着目する(図5参照)。この区間ではパレット9の荷重を後ローラ16で受け、パレット9が受けるモーメントを前ローラ17で受ける。つまりパレットには後ローラ16を支点にしてその前側に前ローラ17があり、後側に踏段面14があるので、踏段面14にかかる荷重は、後ローラ16を支点とするモーメントとなって前ローラ17を上側に押し上げる。前ローラ17は前ローラ用ガイドレール20により上側から支えられて前記のモーメントを受ける。
【0040】
また、この区間では、踏面14に垂直な方向に関する前ローラ17と後ローラ16との距離が、鉛直方向に関する前ローラ用ガイドレール20と後ローラ用ガイドレール19との距離と同じであるため、パレット9は踏段面14を水平に保ったまま上記ガイドレールに沿って上昇する。
【0041】
パレット9は、上階床部付近において、ガイドレール19,20の曲線形状に従って傾斜移動から水平移動へと推移する。上階床の降場7では複数のパレット9により水平面が形成され、乗客が乗り降り容易になっている。
【0042】
降場7で水平方向に移動中のパレット9は、やがて、くし床板22aの下側に潜りこみ、外部と遮断されて機械室(図示せず)へと誘導される。
【0043】
その後、前ローラ17は、前ローラ用ガイドレール20のパレット傾斜誘導曲線部25に沿って上昇するので、パレット9はその後側を沈ませるように傾斜する。なお、この時の姿勢は図2の(b)〜(c)に相当する。
【0044】
さらにパレット9が進行して、後ローラ16が後ローラ用ガイドレール19の半円状の曲線部に移行し、この時同時に前ローラ17が前ローラ用ガイドレール20の半円状の曲線部に移行すると、パレット9全体が下方向(Y負方向)への移動を始めて沈みこむ(図2(d)に相当)。
【0045】
後ローラ16および前ローラ17が、ガイドレール19、20の半円状曲線部に沿って移動することにより、パレット9はX負方向へと移動方向を変える(図2(e)に相当)。
【0046】
パレット9の移動方向が反転する位置の近傍で、後ローラ16を支持する軸15は、前ローラ用ガイドレール20のスリット21aを通過して、前ローラ用ガイドレール20を横切る。その後さらにパレット9が移動して、前ローラ17が前ローラ用ガイドレール20の復路を転動する時には、スリット21aの幅は前ローラ17の径よりも十分小さいので、前ローラ17は前ローラ用ガイドレール20から脱落することなくスリット21aを乗り越えて通過していく。そしてパレット9は復路3へと誘導されて折返し循環される。
【0047】
次に下階床部分でのパレットの方向転換動作を図6および図3を参照して説明する。
【0048】
復路3を通って下階床に移動してきたパレット9の前ローラ17が、パレット傾斜誘導曲線部32に進入すると、前ローラ17が上昇するため、該パレット9の踏面14は、その後側が沈み込むように傾斜する。この状態は、図3(b)の前パレット10の状態に相当する。その後、パレット9は、下階床復路側水平区間31において、前ローラ17と後ローラ16との鉛直方向に関する距離を一定に保ちつつX負方向に移動する(図3(c)に相当)。
【0049】
更にパレット9が進行すると、前ローラ17および後ローラ16は、ガイドレール19、20の半円状曲線部に到達し、パレット9は傾斜姿勢のまま上昇する(図3(d)〜(e)に相当)。そしてパレット9は、水平移動方向を反転してX正方向に移動しはじめる。この時隣接するパレットはともに傾いているため、互いに干渉しない。
【0050】
前記半円状曲線部を通過する過程において、前ローラ17は前ローラ用ガイドレール20にそって転動し、スリット21bを乗り越える。前ローラ17が前ローラ用ガイドレール20の半円状曲線部を抜け出す過程において、傾斜姿勢にあるパレット9は、水平姿勢へと徐々に移行する。
【0051】
軸15は、パレット9がさらに移動した後に、スリット21bを通過する。さらにパレット9が前進すると、パレット9は下階床のくし床板22bから露出して、乗客が乗り降りする為の水平部を形成する。
【0052】
そして往路の水平部分から傾斜部分へかけては上記の同様の作用により、パレット9は水平を維持しつつガイドレール19,20に沿って移動して、個々のパレット9は階段面をなす。
【0053】
以上述べたように、本実施形態においては、パレット9に対して互いに異なる位置に2つのガイドローラ17、16を設け、各ガイドローラ17,16の循環経路(移動軌跡)を所定の位置関係をもって配された2つのガイドレール19、20により定めることによりパレット9の姿勢制御が行われる。ガイドレール19、20の相対的位置関係を適正に定めることにより、(1)往路の各区間において、パレット9の踏面14を水平に維持しつつ移動させることでき、(2)さらにトラス端部でのパレット折返し区間では、パレット9の天地を反転することなくパレット9を適宜傾斜させることにより、隣接するパレット間の干渉を回避しつつ、パレット9の移動方向を連続的に反転することができる。このため、偏平板状のパレットを折返す際に必要な空間を小さくすることができ、機械室を小さくかつ傾斜部分のトラスを薄くすることが可能となる。
【0054】
以上が、本発明によるエスカレータ装置の基本的な動作原理である。以下、本発明によるエスカレータ装置の細部について更に詳細に説明する。
【0055】
[パレットの駆動機構]
まずパレットの駆動機構について、図7および図8を参照して説明する。
【0056】
図7は、後ローラ用ガイドレール19を拡大して示す断面図である。パレット(図示せず)から突出している軸15の軸上には、軸受38を介して後ローラ16が回転自在に取り付けられている。後ローラ16は後ローラ用ガイドレール19の溝36に係合している。
【0057】
チェーン(踏段チェーン)33は、チェーンリンク34とチューンピン35を交互に連結して構成されている。チェーン33は後ローラ用ガイドレール19の内部に沿って無端状に設けられている。
【0058】
図7では図示されていないパレット9は、軸15および連結器39を介してチェーン33に連結されている。連結器39は軸15とチェーン33とを回転自在かつ着脱容易に連結している。チェーン33には複数のパレット9、…、9がそれぞれの軸15、…、15を介して一定間隔で連結されている。すなわちパレット9は、後ローラ用ガイドレール19に沿って無端ベルト状に列設されている。
補助輪37は、後ローラ用ガイドレール19が曲がる区間(例えば斜行区間から水平区間への移行部分)において、カーブの内側に間隔をおいて複数個設けられている。
【0059】
図8は、上階床側の機械室内における、チェーン33の駆動機構を概略的に示す斜視図である。先にも説明したように、後ローラ用ガイドレール19はスプロケット40の手前で終端しているが、チェーン33は後ローラ用ガイドレール19の終端よりもさらに伸びて、スプロケット40に掛けられている。
【0060】
スプロケット40は軸受け(図示せず)によって、回転自在にトラス(図示せず)内に配置されている。プーリ40(本例ではスプロケット40)には、プーリ41a(本例ではタイミングプーリ41a)が同軸的に固着されている。
【0061】
一方、図示しないトラスには、減速機43が付設されたモータ44が固着されている。このモータ44の駆動軸は一対の軸受け46、46により支持されており、その先端にはプーリ41b(本例ではタイミングプーリ41b)が固着されている。プーリ41aおよび41bには、ベルト42が巻き掛けられている。
【0062】
従ってモータ44が回転すると、その駆動力は減速機43、プーリ41b、ベルト42、プーリ41aの順に伝達され、スプロケット40を回転させる。するとスプロケット40はチェーン33を牽引して後ローラ用ガイドレール19に沿って移動させる。チェーン33はさらに各パレット9の軸15を牽引し、後ローラ16が後ローラ用ガイドレール19の溝36に係合しつつガイドレール内を転動し、パレット9は移動する。
【0063】
また傾斜区間と水平区間の推移部分でガイドレールが曲線形状をなす区間では、チェーン33は補助輪37に接して誘導され、チェーン33が直接、後ローラ用ガイドレール19の内壁に干渉するのを防ぐ。このため、騒音の発生防止と、ガイドレールの保護、チェーンの脈動による振動の発生を抑えられる。
【0064】
なお、上記のチェーン/スプロケットはプーリ/ベルトに変更してもよく、あるいは上記プーリ41b、ベルト42、プーリ41aの替わりにダイレクトドライブモータなどを直接スプロケットに連結して駆動系を構成してもよい。
【0065】
[折り返し区間におけるパレットの送り機構]
次に、折り返し区間におけるパレット9の一定速度送り機構について、図9乃至図11を参照して説明する。図9はエスカレータ装置の上階床部分における機械室内の概略斜視図である。また、図10は、図9に示す前ローラ用ガイドレール20の近傍部分の要部をC方向から見た図に相当する。なお、図9に示す部材のうち、図8に示す部材と共通の部材については、図8と同一符号を付し、重複説明は省略する。
【0066】
図9に示すように、プーリ47がプーリ41bと減速機43の間で駆動軸45(図9では駆動軸45の軸受け46の記載は省略している)の軸上に取り付けられている。プーリ47は、ベルト48を介して、前ローラの移動速度を制御するための機構の一部をなすプーリ51に連結されている。プーリ51は二段式(上記ベルト48を掛ける部分と下記ベルト51を掛ける部分を有する)となっており、ベルト48は、プーリ51のうち前ローラ用ガイドレール20に隠れて見えない部分に捲き掛けられている。
【0067】
プーリ51は、前ローラ用ガイドレール20の半円状曲線区間においてスプロケット40よりも前側の位置に設けられている。また、複数の倣いプーリ49、…、49が、前ローラ用ガイドレール20の半円状曲線区間の内側に沿って設けられている。
【0068】
プーリ51と倣いプーリ49、…、49には、外側に突起が一定間隔で設けられた突起付ベルト50が掛けられている。この場合、突起付ベルト50のベルト周面が前ローラ用ガイドレール20の軌道中心線に沿うように、倣いプーリ49により突起付ベルト50が湾曲曲線状に案内されている。
【0069】
突起付ベルト50は、図10に示すように、前ローラ用ガイドレール20の内側側面と前ローラ17の通過領域との間の空間に配置されている。一方、パレットの前ローラ17には、パレット9側に向かって突出する係合子52が設けられている。この係合子52は、前ローラ17と同軸に設けられている。係合子52は、例えば前ローラ17の回転軸を延長することにより設けることが可能である。この係合子52は、前ローラ用ガイドレール20の半円状曲線区間では突起ベルト50の突起間に係合するようになっている。
【0070】
またプーリ47、プーリ51とからなるプーリ伝達系の減速率は、チェーン33の移動速度よりも突起ベルト50の移動速度の方が遅くなるように設定されている。
【0071】
モータ44が駆動すると、スプロケット40が回転されてチェーン33が駆動される。この時同時にプーリ47およびベルト48を介して、プーリ51も回転され、プーリ51は突起付きベルト50を回転させる。
【0072】
パレット9が往路2を通って、A方向から折り返し区間に来る際には、まず、前ローラ17が前ローラ用ガイドレール20に沿って移動して、やがて突起付きベルト50に到達する。この時、後ローラ16は、まだ、後ローラ用ガイドレール19の水平区間にある。
【0073】
さらにパレット9が前進すると、前ローラ17の係合子52が突起付ベルト50の突起間に係合して、突起付ベルト50の設定された速度に減速されて前ローラ用ガイドレール20の半円状曲線区間を通過していく。すると、前ローラ17に対して後ローラ16の移動速度が相対的に速くなるので、後ローラ16は前ローラ17よりも先にスプロケット40に巻き取られて、半円状の曲線経路を通過する。本動作により後ローラ16の垂直高さ位置が、前ローラ17の垂直高さ位置よりもさらに低くなるので、パレット9の踏段面14を後ろに傾斜する。よってパレット9はその後側から沈み込み、パレット9全体が下がって往路から復路へと折り返す。なお、前ローラ用ガイドレール20に対してパレットの移動通路側に突出しているプーリ51は、スプロケット40よりも前方に位置しているため、パレット9とは干渉しない。
【0074】
上記とは逆方向の動作、つまりパレット9を下側の復路から上側の往路へと持ちあげる動作について以下に説明する。
【0075】
パレット9が下側の軌道である復路をB方向に移動中である場合、まず前ローラ17が突起付ベルト50に達し、前ローラ17は前ローラ用ガイドレール20の曲線区間にそって上昇する。この時はまだ後ローラ16は後ローラ用ガイドレール19の水平部にある。
【0076】
さらにパレット9が進むと、やがて後ローラ16がスプロケット40に巻き付けられて上昇し始める。この場合、突起付きベルト50により、前ローラ17の移動速度は後ローラ16の移動速度より遅く維持され、後ローラ16を前ローラ17よりも先に曲線部分を通過させる。つまり前ローラ17および後ローラ16は、半円状曲線経路を通過中に、後ローラ16が先に上昇した前ローラ17に追いつくかたちで移動する。
【0077】
パレット9は、その後方が下がるように傾斜した後、下側の復路から上側の往路へと上昇し、そして水平方向の移動方向が反転した後に、踏面14が水平に復元して往路へと折返す。
【0078】
なお、図9においては、前ローラ用ガイドレール20には、図5に示したような傾斜誘導曲線部25が設けられていないが、むろん傾斜誘導曲線部25を設けることも可能である。
【0079】
また、この機構のロックを防止するため、突起付きベルト50の突起は適度な可撓性を持つことが好ましい。すなわち、後ローラ16が前ローラ17に対して先行しすぎた場合、係合子52が突起付きベルト50の突起を乗り越えることができるようになっていることが好ましい。また、同様の観点から、倣いローラ49は、前ローラ用ガイドレール20の半円状曲線部の半径方向に対して、適度に弾性的に変位できるようになっていることが好ましい。
【0080】
次に、駆動源がない側(本例では下階床側の機械室)におけるパレットの送り機構について図11を参照して説明する。図11はパレット通路側とは反対側から見た図であり、図12はパレット通路側から見た図である。 図11および図12に示すように、後ローラ用ガイドレール19は従動スプロケット53の手前で終端し、チェーン33は後ローラ用ガイドレール19の終端からさらに伸びて従動スプロケット53に掛けられている。
【0081】
従動スプロケット53には、パレット通路と反対の側に、(ベルト用)プーリ54aが同軸的に固着されている。また、前ローラ用ガイドレール20の半円状曲線部分には、図9で説明したものと同様の構成(プーリ59、突起付きベルト57、複数の倣いプーリ58からなる)を有する、前ローラの移動速度を制限するための機構が設けられている。プーリ59には、左右方向に延びる回転軸56を介して、プーリ54bが結合されている。前記のプーリ54aおよびプーリ54bには、ベルト55aが巻き掛けられている。回転軸56は、前ローラ用ガイドレール20の復路側において、前ローラ17が通過する位置よりも鉛直方向上方に配置されている。なお、図11および図12に示す突起付きベルト57は、図9に示す突起付きベルト50と異なり、前ローラ用ガイドレール20の半円状曲線部分の下半分のみに設けられている。
【0082】
チェーン33は、図11には表示されていない他方の機械室(例えば図9に示す機械室)にあるモータを駆動源として循環駆動され、従動スプロケット53はチェーン33により従動的に回転させられる。この回転力は、プーリ54a、ベルト55、プーリ54bおよび回転軸56に順次伝達されて、プーリ59を回転させ、最終的に突起付きベルト57を回転させる。
【0083】
今、パレット9が復路をC方向(図11参照)から移動してくる時を想定すると、復路から戻って来たパレット9の前ローラ17の係合子52は、まず、突起付きベルト57に到達する。なお、この時点ではパレット9の前ローラ17がパレット傾斜誘導曲線部32を通過した後なので、既にパレット9は後方に傾斜した姿勢で移動している。
【0084】
さらにパレット9が移動すると、前ローラ17の係合子52は突起付ベルト57で係合する。すると、前ローラ17は前記突起付ベルト57により移動させられて、前ローラ用ガイドレール20の半円状曲線部に沿って上昇する。一方、後ローラ16は従動スプロケット53に巻き付けられて上昇する。
【0085】
この時、突起付きベルト57の作用により、前ローラ17の移動速度は後ローラ16の移動速度よりも遅く維持される。従って、パレット9の姿勢が徐々に水平状態に復元されながら、パレット9は下側の復路3から上側の往路2へと持ち上げられて、その水平移動方向を反転する。
【0086】
上記とは逆方向、つまりパレットが往路のD方向(図11参照)からくる時には、上記とは逆の作用でパレットは往路から復路へと下がって折り返される。
【0087】
突起付きベルト57は、パレット折返し区間に限り前ローラ17に移動駆動力を直接与えるので、パレット9を下側の復路3から上側の往路2に移動させる際には前ローラ17と後ローラ16を共に上昇させてパレット9を上昇させることができる。
【0088】
また、突起付きベルト57は、前ローラ17の移動速度を後ローラ16の移動速度よりも遅くするので、後ローラ16に対する前ローラ17の高さを変化させて踏面の傾斜角度を変化させつつパレットを往路/復路間で推移させることができる。
【0089】
以上説明したように、本実施形態によれば、乗客を乗せる為のパレットを循環させてエスカレータ装置を構成するに際し、パレットの折返し軌道部分および傾斜部分の空間を薄くすることができ、機械室を小さくかつ傾斜部分トラス厚さを偏平にすることができる。これにより建屋側に大きな機械室収納空間を設ける必要がなく、工事の簡略化および工期の短縮がはかれるとと共に、景観を良くすることができる。
【0090】
[送り機構の変形例]
次に、上記の送り機構の変形例について、図13を参照して説明する。図13はトラス端部にある機械室の一部分の概略斜視図であり、パレットのある通路側とは反対方向から見た図である。
【0091】
本変形例に記載の送り機構は、図11に記載された送り機構に対して、従動スプロケット53から突起付きベルト57への駆動力伝達がプーリ/ベルト系に代えてトルクワイヤ60が用いられている点が異なり、他の構成は略同一である。図13に示す変形例において、図11に示す実施形態と同一部分については同一符号を付し、重複説明は省略する。
【0092】
図13に示すように、トルクワイヤ60は捻り力の伝達が可能な索状体(図示せず)を、回転自在かつ屈曲自在なように被覆で覆って構成されている。
【0093】
従動スプロケット53には、歯車112aが同軸的に設けられており、歯車112aは従動スプロケット53と連動して回転する。一方、トルクワイヤ60の索状体(図示せず)の先端には歯車112bが連結されており、歯車112aと歯車112bは互いにかみ合っている。
【0094】
トルクワイヤ60の他端は前方に伸びて、通路外側方向から送り機構駆動プーリ59に連結されている。また送り機構駆動プーリ59のピッチ円周径は従動スプロケット53のピッチ円周径よりも小さくしてある。
【0095】
パレット9の移動に伴い従動スプロケット53が回転すると、歯車112a、歯車112b、トルクワイヤ60の内部の索状体(図示せず)を介してトルクワイヤ60の他端にトルクが伝達される。このトルクが今度は送り機構駆動プーリ59への回転力となり、送り機構58を駆動する。なお、歯車112bは、従動スプロケット53と反対方向に回転することになるため、180度折り返されたトルクワイヤの先端に結合された送り機構駆動プーリ59は、従動スプロケット53と同方向に回転する。
【0096】
本変形例によれば、送り機構の構成を簡略化することができる。またトルクワイヤは屈曲自在であるので、取り付け場所を自由に配置できて、駆動源のない側の機械室をさらに小さくする事ができる。
【0097】
[パレット側面の安全装置]
次に、移動通路の安全装置について図14および図15を参照して説明する。図14は安全装置の概略斜視図であり、図15は図14におけるガイドレール部分の拡大断面図であって、図15(a)は往路傾斜区間での垂直断面図であり、図15(b)は復路水平区間での垂直断面図である。なお、これらの図は、パレットに対し、右側のガイドレール部分近傍について表したものである。
【0098】
図14および図15においては、傾斜区間のガイドレールを、先に説明した互いに独立した前ローラ用ガイドレール20および後ローラ用ガイドレール19に代えて、一体レール64とした例を示している。
【0099】
図14に示すように、この一体レール64はパレット側面のトラスに設けられている。一体レール64の断面内側の外側寄り下方には後ローラ用ガイドレール部63が、内側上方には前ローラ用ガイドレール部62が形成されている。
【0100】
これらガイドレール部の役割は前記の前ローラ用ガイドレール20および後ローラ用ガイドレール19と全く同等のものである。後ローラ用ガイドレール部63の下側には、後ローラ16から受ける下向きの荷重を支えるために一体レール64の構造部分があり、前ローラ用ガイドレール部62の上側には、前ローラ17から受ける上向きの荷重を支えるために、一体レール64の構造部分がある。
パレット9には、軸15が、パレット9の側面の下端面寄りから水平方向に突出している。パレット9の踏面14と軸15の上端との間には距離dが設けてある。
【0101】
サイドパネル61は、踏面14と一体ガイドレール64との間において、鉛直方向を向いて、往路の通路側面に沿って延びている。サイドパネル61は、その下端面が図15(a)、図15(b)に示すように、往路の水平区間及び傾斜区間の全ての区間において、常に軸15の上端よりも上側で、かつパレット9の踏面14が描く軌跡よりも下側にあるように配置されている。
【0102】
今、パレット9が下階床部の水平区間に(乗降場の近傍)あるとすると、図15(b)に示すように、サイドパネル61は踏段面14の上面よりも下側にまで伸びているので、パレット9のある側に前ローラ用ガイドレール部62及び後ローラ用ガイドレール部63を露出させない。
【0103】
パレット9がさらに移動して水平区間から傾斜区間へ推移していくと、図15(a)に示すように、前ローラ用ガイドレール部62と後ローラ用ガイドレール部63との垂直相対距離h2が徐々に縮まってh1となり、前ローラ17が、前ローラ用ガイドレール部62の紙面に対して奥側の位置関係にある傾斜部により支えられて、両ガイドレール部と両ローラとの位置関係により踏面14は水平に姿勢を維持されたまま移動される。
【0104】
この場合、サイドパネル61と一体レール64は、平行関係を保って同じ角度で傾斜しているので、個々のパレットのそれぞれの区間では常に踏段面の上面はサイドパネル61の下端面よりも上に位置し、すなわち上記と同様にパレットのある側に一体レール61を露出させることはない。
【0105】
このように、パレットの移動通路の側面に安全柵様のパネルを設置することにより、移動通路側にガイドレールなどの機構部を露出させないようにすることができる。よって乗客や運搬物が機構部に巻き込まれることを防ぐことができ、エスカレータ装置の安全性を向上させることができる。
【0106】
[パレット段差部の安全機構]
次に、隣接パレット間の安全機構について図16乃至図18を参照して説明する。この安全機構を実現するために、本例においては、上述したパレット9の内部構造を変更したパレット71が用いられる。なお、エスカレータ装置の他の構成部分は同一でよい。なお、図16乃至図18において、パレットの姿勢制御用の前ローラ、後ローラおよびこれらローラを支持する部材の記載は、図面の簡略化のため省略している。
【0107】
パレット71の内部には、その横幅(左右方向幅)と実質的に等しい幅を有するガイド溝65が設けられている。このガイド溝65内には、遮蔽幕66がガイド溝に沿って摺動自在に移動できるように設けられている。ガイド溝65は、パレット71の後方で水平方向から鉛直下方向へと屈曲しており、パレット71の後方下側に開口している。
【0108】
ガイド溝65の屈曲部の内側には誘導ローラ72が回転自在に設けられている。ガイド溝65の開口部とは反対側(パレット71の前側)の内部には定張力バネ(定張力機構)67が設けられている。定張力バネ67は、遮蔽幕66の前端に連結されており、遮蔽幕66を常に前方に引く張力を与えている。
【0109】
パレット71の前側には、その前方に隣接する他のパレット(図示せず)の遮蔽幕(図示せず)と連結・解離するための連結器69が設けられている。また遮蔽幕66の先端にはスリット状のフック溝68が設けられている。
【0110】
図16に示す連結器69の詳細について図18を参照して説明する。パレット71の内部には、レバー77が支点78を中心として揺動自在に取付けられている。レバー77の両端にはそれぞれ案内ローラ76とフック79とが設けられている。
【0111】
一方、移動通路には、パレット71の移動軌跡に沿って案内レール75が取り付けられており、この案内レール75は案内ローラ76が転動するための軌道をなしている。案内レール75は、例えば、前ローラ用ガイドレール20に沿うように前ローラ用ガイドレール20に付設することが可能である。
【0112】
案内レール75には、パレット71の位置に応じて水平面左右方向に滑らかな起伏を設けてある。すなわち、案内レール75の案内ローラ76の転動面と、パレット71の側面との間の水平方向距離は、パレット71の位置に応じて異なっている。主に復路区間では、図18(a)に示すようにパレット側面と案内ローラ76の転動面の距離が相対的に大きくなっており、往路区間では図18(b)に示すように前記距離が相対的に小さくなっている。
【0113】
また、バネ80が、案内ローラ76を案内レール75に押し付ける様に、レバー77に設けられている。
【0114】
以下、この安全機構の作用について、図17及び図18を参照して説明する。今、エスカレータ装置が上昇運転時であって、パレットが下階床の乗り場区間にあるものとする(図17(a)参照)。
【0115】
この区間では、隣接する前パレット73(互いに隣接する2つのパレット71のうち相対的に前方にあるパレット71を意味する)と後パレット74(相対的に後方にあるパレットを意味する)は互いに同一水平面にある。この場合、図18(a)に示すように、パレット71の側面と案内レール75とは離れているので、案内ローラ76はバネ80の復元力で案内レール75に圧接されて転動する。この時点ではレバー77はパレット71の内部に収納されて、フック79はパレットの前面から突出していない。
【0116】
パレット73、74が移動して、パレット71の横側面と案内レール75の間隔が狭まった区間にくると、図18(b)に示すように案内ローラ76は案内レール75に沿って変位して、これによりレバー77が支点78を揺動中心として傾斜する。
【0117】
するとフック79が後パレット74内部から外部に突出し、フック79は前パレット73の遮蔽幕66のフック溝68に係合する(図17(b)参照)。
【0118】
さらにパレットが移動して傾斜区間に差し掛かると、前パレット73は上昇し始めて、後パレット74と高さ方向の段差が生じる。この時、遮蔽幕66はガイド溝66に沿って移動し、ガイド溝66の曲線部では誘導ローラ72で誘導されて前パレット73の内部から引き出される(図17(c)参照)。
【0119】
前パレット73が相対的にさらに上昇しても、遮蔽幕66は前パレット73と後パレット74の段差部分を塞ぐ(図17(d)参照)。
【0120】
やがてパレットが傾斜区間を通過して上階床に差し掛かると、前パレット73と後パレット74間の段差が少なくなり始める。すると遮蔽幕66は定張力バネ67により引っ張られてパレット内部に収納される(図17(c)に相当)。
【0121】
あとは上記と逆の動作により前パレットと後パレットが同一水平面になった時には遮蔽幕66は前パレット73の踏段内部に完全に収納される(図17(b)に相当)。
【0122】
その後は連結器69のフック70が後パレット74の踏段内に収納されて遮蔽幕66との連結を切り離し(図17(a)に相当)、前パレット73と後パレット74はそれぞれ分離される。
【0123】
上記の安全機構によれば、隣接する2つのパレットにおいて前パレットに収納されている遮蔽幕を後方のパレットから連結することができ、往路の水平部から傾斜部にかけて、隣接するパレット間に生じる段差開口部を遮蔽することができる。また遮蔽幕を弛ませることなく収納して個々のパレットを往路区間以外で分離できるので、パレットを個別に循環させることができる。
【0124】
なお、上記構成における案内ローラとフックを連動する機構は、例えばラックギアとピニオンによる歯車伝導機構でも、フレキシブルワイヤなどによる摺動直線伝達機構であってもよい。
【0125】
[パレット段差部の安全機構の第1変形例]
次に、図17および図18に記載された安全機構の遮蔽膜の変形例について、図19および図20を参照して説明する。図19は本変形例を説明する概略側面図であり、図20は図19における前パレット73の拡大図である。
【0126】
リンク81は横に細長く、その長辺の長さはパレット73、74の踏面の横幅と等しくとってある。リンク81には、その長辺に平行に、軸受け83a及び軸受け83bが設けられている。
【0127】
特に図20(c)に示すように、軸受け83a,83bの外側には、半円柱状の曲面であるローラ接触曲面部86が形成されている。更に、さらに軸受け83aのローラ接触曲面部86と反対側は、段差を付けてあり(リンク81の背面より一段低くなっている)外端面85を形成している。また軸受け83bのローラ接触曲面部86と反対側には、リンク81内部を切削除去して段差を設け、内端面84を形成している。
【0128】
そして個々のリンク81,...,81はそれぞれの軸受け83aが他のリンクの軸受け83bとピン(図示せず)で順次揺動自在に連結されて多リンク構造を成し、図19に示す多リンク遮蔽幕82を構成している。
【0129】
なお、踏段71のガイド溝65の曲線軌道部分の内側には誘導ローラ72が回転自在に備えられている。
【0130】
上記構成の作用を以下に説明する。前パレット73と後パレット74が同一水平面にある時には、図20(a)に示すように、定張力バネ67の引張力により多リンク遮蔽幕82はパレットの内部に収納されている。
【0131】
そしてパレットの移動に伴い、フック溝68に後パレット74のフック70が係合した後に、前パレット73と後パレット74とに段差が生じ始めると、フック70により先端リンク87は下方向に引張られる。すると個々のリンク81、…、81はガイド溝65に沿って移動する。ガイド溝65の曲線部では、それぞれのリンク81のローラ接触曲面部86と誘導ローラ72が接触し、一定回転半径でリンク81はガイド溝65の曲線部を通過する。
【0132】
曲線部を通過後のリンク81、…、81は、個々のリンクの内端面84と隣接する他のリンクの外端面85が干渉する角度、すなわち相対角度0度まで(これ以上回転しない)伸びて、直線形状に拘束される。さらに定張カバネ67により、多リンク遮蔽幕82は常に引張力を受けるので、図19C方向からの外力を受けた場合でも、屈曲することなく直線形状を維持する。
【0133】
本変形例によれば、遮蔽幕の剛性を上げることができ、例えば乗客の足によって前記遮蔽幕が蹴られる様な外力が加わっても、遮蔽幕が座屈するような事態を防止することができ、安全性を高めることができる。
【0134】
[パレット段差部の安全機構の第2変形例]
次に、図21を参照して、図17および図18に記載された安全機構の連結器の変形例について説明する。本変形例においては、連結器には多リンク機構が用いられる。
【0135】
図21に示すように、パレット71の内部には、リンクレバー88が支点100aを介して揺動(旋回)可能に取付けられている。リンクレバー88の後端部、すなわちパレット71の横側面に近い側の端部には、案内ローラ95が回転自在に設けられており、パレット71の横側面から突出できるようになっている。またリンクレバー88の前端部、すなわち案内ローラ95と反対側の端部には、リンクレバー89が回転軸91を介して揺動自在に取り付けられている。
【0136】
更に、パレット71の内部には、リンク90が支点100bを介して揺動可能に取り付けられている。リンク90には長穴状のスリット93が形成されている。このスリット93には、リンクレバー89の中間付近に設けられたガイドピン92が摺動可能に係合している。
【0137】
リンクレバー89は、回転軸91の先で曲がって延長された形状をしており、その末端は、バネ98を介してパレット71に接続されている。リンクレバー89の他端側にはフック94が形成されている。
【0138】
回転軸91の部分において、リンクレバー88に円弧状のスリット97が設けてあり、リンクレバー89に固定されたストッパピン96が前記円スリット97と係合している。
【0139】
一方、移動通路には、パレットの移動軌跡に沿って案内レール99が取りつけられており、案内ローラ95が転動する為の軌道をなしている。案内レール99の案内ローラ95が転動する面とパレット71の横側面との距離は、パレットの位置に応じて変化している。
【0140】
次に作用について説明する。まず、パレット71の横側面と案内レール99との隙間がある様に案内レール99が敷設されている区間では、バネ98によりリンクレバー88は図の左方向に引張力を受け、案内ローラ95は案内レール99に圧接されて転動する(図21(a)参照)。このときフック94はパレット71の内部に格納されて突出しない。
【0141】
次にパレットが移動してパレット71の横側面と案内レール99との距離が縮まってくる位置に到達すると、リンクレバー88は図21(b)矢印A方向に旋回し、リンクレバー89は、回転軸91とリンクレバー90による平行リンク作用によりX正方向に移動されて、フック94が前パレットのフック溝68に挿入される(図21(b)参照)。
【0142】
さらにパレットが移動して、パレット71の横側面と案内レール99との距離がさらに縮まると、リンクレバー88は更に大きく旋回する。リンクレバー89のストッパピン96はリンクレバー88の円スリット97の端部にあたってリンクレバー88とリンクレバー89の相対屈曲角度を制限し、これによって上記2つのレバー88,89は一体的に動くようになる。
【0143】
さらにパレット71が移動して、案内ローラ95がパレット71の横側面に押し込まれる位置まで変位すると、ガイドピン92はスリット93に沿って摺動し、リンクレバー88とリンクレバー90の平行リンク作用を殺して、リンクレバー89はリンクレバー88と一体になって支点100aを中心として旋回する。そしてフック94をX正方向からY正方向へと移動方向を変化させてフック溝68にはめ込む。
【0144】
パレット71横側面と案内レール99との距離が再び広くなると、リンクレバー89は、バネ98により左方向に引張られると同時に、回転軸91の右まわりの復元モーメントを受けて上記と逆の作用によりフック94がY負方向に移動した後にX負方向に移動する。これにより、リンクレバー89は、遮蔽幕66のフック溝68から解離して、パレット内部に収納される。
【0145】
上記変形例によれば、フックをフック溝に挿入した後に横方向に移動させて締結動作をすることができため、フックと遮蔽膜との連結を強固かつ確実にすることができる。また、遮蔽幕とパレットとの連結位置精度を向上させることができる。
【0146】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、上下方向の厚みを小さくすることができるエスカレータ装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエスカレータ装置におけるパレット循環方式を説明する模式図。
【図2】図1中の上階床部分でのパレットの動作を説明する図。
【図3】図1中の下階床部分でのパレット動作を説明する図。
【図4】本発明によるエスカレータ装置に具備されるパレットとガイドローラを示す斜視図。
【図5】上階床部分におけるガイドレールの配置を示す概略斜視図。
【図6】下階床部分におけるガイドレールの配置を示す概略斜視図。
【図7】ガイドレールに対するガイドローラおよびチェーンの配置態様を拡大して示す断面図。
【図8】本発明によるエスカレータ装置の機械室の概略を示す斜視図。
【図9】上階床部における一定速度送り機構の概略を示す斜視図。
【図10】図9に示す一定速度送り機構の拡大平面図。
【図11】下階床部における一定速度送り機構の概略を示す斜視図。
【図12】下階床部における一定速度送り機構を別の方向から見た概略斜視図。
【図13】下階床部における一定速度機構の他の実施例を示す概略斜視図。
【図14】パレット側部に設けられた安全装置を示す概略斜視図。
【図15】図14中のガイドレール部分の概略断面図。
【図16】隣接パレット間の隙間を覆う安全装置の概略斜視図。
【図17】図16に示す安全装置の動作説明図。
【図18】遮蔽膜をパレットから引き出し固定するための連結器の概略を示す平面図。
【図19】遮蔽膜の他の形態を示す概略側面図。
【図20】図19中のパレット後方部分の概略を示す側面からの拡大断面図。
【図21】連結器の他の形態の構成および作用を示す概略平面図。
【図22】従来のエスカレータ装置の概略斜視図
【図23】従来のエスカレータ装置のパレット循環方式を説明する模式図。
【符号の説明】
9、71 パレット
16 後ローラ(第1または第2のガイドローラ)
17 前ローラ(第1または第2のガイドローラ)
19 後ローラ用ガイドレール(案内手段、第1または第2のガイドレール)
20 前ローラ用ガイドレール(案内手段、第1または第2のガイドレール)
33 チェーン(無端状索状体)
40、53 スプロケット(プーリ)
50、57 突起付ベルト
52 係合子
60 トルクワイヤ
66、82 遮蔽幕(遮蔽部材)
67 定張カバネ(バネ)
69 連結器
70 フック
76 案内ローラ(案内部材)
88 リンクレバー
89 リンクレバー
90 リンクレバー
92 ガイドピン
93 スリット
94 フック
95 案内ローラ(案内部材)
98 バネ
99 案内レール[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an escalator device, and more particularly, to a step circulation system and its mechanism.
[0002]
[Prior art]
FIG. 22 is a partially cutaway perspective view showing the structure of a conventional escalator device, and FIG. 23 is a schematic side view thereof. The
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In order to circulate the
[0004]
Accordingly, the
[0005]
This invention is made | formed in view of the said actual condition, and it aims at providing the escalator apparatus which can reduce the thickness of the up-down direction of the whole apparatus.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention provides: In an escalator device for transporting passengers between upper and lower floors of a building, a plurality of flat plate-like pallets that are provided endlessly and driven to circulate between upper and lower floors, and a first provided on each of the pallets The guide rollers and the second guide rollers are provided endlessly between the upper and lower floors and guide the first and second guide rollers along the first and second circulation paths, respectively, and the pallets. First and second guide means for determining the attitude of the first and second guide rollers, wherein the first and second guide rollers are provided as front rollers and rear rollers, respectively, and the first and second circulation paths are In the folded section, the pallets are arranged in such a positional relationship that the projections on the vertical plane from the left and right directions intersect each other, and the pallets are circulated with the treads always facing upward. The first guide means includes a first guide rail provided along the first circulation path and guiding the first guide roller, and the second guide means. At least a portion of the second guide rail is provided along the second circulation path and guides the second guide roller, and the first guide rail is located in front of the folding section on the upper floor. Bends upward, then bends downward, so that the rear end of the preceding pallet descends in the folding section in the forward path to avoid interference with the front end of the subsequent pallet. An escalator device is provided.
[0007]
Further, the present invention provides an escalator device for transporting passengers between upper and lower floors of a building, provided with an endless shape and a plurality of pallets that are driven to circulate between the upper and lower floors, and each pallet. Endlessly provided between the first and second guide rollers and the upper and lower floors, and guides the first and second guide rollers along the first and second circulation paths, respectively, and each of the pallets First and second guide means for determining a posture, and the first and second circulation paths are arranged in a positional relationship such that projections on the vertical plane from the left and right directions intersect each other in the folded section Each pallet circulates with the treads always facing upward The first guide means includes a first guide rail that is provided along the first circulation path and guides the first guide roller. At least a part of the second guide rail is provided along the second circulation path and guides the second guide roller. The escalator device is guided along the second guide rail. And an endless cable that connects the pallets to each other, a pair of pulleys provided on each of the upper floor and the lower floor, and the pulley. A motor that rotationally drives at least one of the first guide rail and the first guide rail in the folding section, and engages with an engagement member provided on the first guide roller. And a belt with a protrusion for limiting the moving speed of the first guide roller, and by limiting the moving speed of the first guide roller by the belt with the protrusion, the posture control of the pallet is controlled. Done An escalator device is provided.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0009]
[Pallet circulation method]
First, the pallet circulation method in the escalator apparatus according to the present invention will be described with reference to FIGS. 1 to 3 schematically showing the operation of the pallet.
[0010]
In the following, the upper side of the track 1 (the route from the lower left to the upper right in FIG. 1) is referred to as “outward route (2)”, and the lower side (the route from the upper right to the lower left in FIG. 1) is referred to as “return route (3)”. I will call it. Hereinafter, the direction is defined as indicated by the arrows in FIG. In other words, when the passenger stands at the landing on the lower floor and looks at the upper floor, the direction to the upper floor is “front”, the opposite direction is “rear”, and the right and left are “right” The “left side”, the upper side in the vertical direction will be called “upper side”, and the opposite will be called “lower side”.
[0011]
As shown in FIG. 1, the
[0012]
That is, first, at the landing 6 of the
[0013]
Thereafter, the
[0014]
In the horizontal section, the
[0015]
Further, when the
[0016]
When the
[0017]
Then, the
[0018]
Next, the pallet folding operation in the
[0019]
When both
[0020]
Further, when both
[0021]
Eventually, the
[0022]
When the pallet further moves, it reaches the inclined section of the forward path 2, and the
[0023]
The above operations occur continuously and the pallet circulates. Note that when the passenger is transported from the upper floor to the lower floor, the operation is reversed.
[0024]
[Configuration of pallet and guide rail]
Below, the several mechanism for implement | achieving said circulation system is demonstrated in order. First, the configuration of the pallet and the guide rails that determine its posture and movement path will be described with reference to FIGS.
[0025]
FIG. 4 is a schematic perspective view of the
[0026]
5 and 6 are schematic perspective views of a guide rail that is a track for causing the
[0027]
Each of the rear
[0028]
Normally, the rear
[0029]
The front
[0030]
In both the upper floor portion and the lower floor portion, the folding curve portion (semicircular curve portion) of the rear
[0031]
At this time, the front
[0032]
That is, in the
[0033]
In the transition section (curve section) that transitions from the horizontal section of the forward path to the inclined section, the relative distance between the front
[0034]
In the
[0035]
In the upper floor portion, as shown in FIG. 5, the front
[0036]
In the lower floor portion, as shown in FIG. 6, the front
[0037]
Further, the front
[0038]
Next, the attitude control of the
[0039]
First, attention is paid to the
[0040]
In this section, the distance between the
[0041]
In the vicinity of the upper floor, the
[0042]
The
[0043]
Thereafter, the
[0044]
Further, the
[0045]
As the
[0046]
In the vicinity of the position where the moving direction of the
[0047]
Next, the direction changing operation of the pallet at the lower floor will be described with reference to FIGS.
[0048]
When the
[0049]
When the
[0050]
In the process of passing through the semicircular curved portion, the
[0051]
The
[0052]
The
[0053]
As described above, in the present embodiment, the two
[0054]
The above is the basic operating principle of the escalator device according to the present invention. Hereinafter, details of the escalator device according to the present invention will be described in more detail.
[0055]
[Pallet drive mechanism]
First, the pallet driving mechanism will be described with reference to FIGS.
[0056]
FIG. 7 is an enlarged cross-sectional view of the rear
[0057]
The chain (step chain) 33 is configured by alternately connecting
[0058]
The
A plurality of
[0059]
FIG. 8 is a perspective view schematically showing a drive mechanism of the
[0060]
The
[0061]
On the other hand, a
[0062]
Therefore, when the
[0063]
In the section where the guide rail has a curved shape at the transition between the inclined section and the horizontal section, the
[0064]
The chain / sprocket may be changed to a pulley / belt, or a drive system may be configured by directly connecting a direct drive motor or the like to the sprocket instead of the
[0065]
[Pallet feeding mechanism in folding section]
Next, the constant speed feeding mechanism of the
[0066]
As shown in FIG. 9, the
[0067]
The
[0068]
The
[0069]
As shown in FIG. 10, the protrusion-provided
[0070]
The deceleration rate of the pulley transmission system including the
[0071]
When the
[0072]
When the
[0073]
When the
[0074]
The operation in the reverse direction, that is, the operation of lifting the
[0075]
When the
[0076]
When the
[0077]
After the
[0078]
In FIG. 9, the front
[0079]
In order to prevent the mechanism from being locked, it is preferable that the protrusions of the belt with
[0080]
Next, the pallet feeding mechanism on the side without the drive source (the machine room on the lower floor in this example) will be described with reference to FIG. FIG. 11 is a view as seen from the side opposite to the pallet passage side, and FIG. 12 is a view as seen from the pallet passage side. As shown in FIGS. 11 and 12, the rear
[0081]
A
[0082]
The
[0083]
Assuming that the
[0084]
When the
[0085]
At this time, the moving speed of the
[0086]
When the pallet is in the reverse direction, that is, when the pallet comes from the D direction of the forward path (see FIG. 11), the pallet is folded down from the forward path to the return path by the reverse action.
[0087]
The protrusion-provided
[0088]
Further, since the
[0089]
As described above, according to the present embodiment, when an escalator device is configured by circulating a pallet for carrying passengers, the space of the folded track portion and the inclined portion of the pallet can be reduced, It is small and the inclined part truss thickness can be made flat. Thereby, it is not necessary to provide a large machine room storage space on the building side, the construction can be simplified and the construction period can be shortened, and the landscape can be improved.
[0090]
[Modification of feed mechanism]
Next, a modified example of the feeding mechanism will be described with reference to FIG. FIG. 13 is a schematic perspective view of a part of the machine room at the end of the truss, as viewed from the opposite direction to the passage side with the pallet.
[0091]
The feed mechanism described in this modification is different from the feed mechanism shown in FIG. 11 in that a
[0092]
As shown in FIG. 13, the
[0093]
The driven
[0094]
The other end of the
[0095]
When the driven
[0096]
According to this modification, the configuration of the feed mechanism can be simplified. Further, since the torque wire is freely bendable, the mounting location can be freely arranged, and the machine room on the side without the drive source can be further reduced.
[0097]
[Safety device on the side of the pallet]
Next, the safety device for the moving passage will be described with reference to FIGS. 14 and 15. 14 is a schematic perspective view of the safety device, FIG. 15 is an enlarged cross-sectional view of the guide rail portion in FIG. 14, and FIG. 15 (a) is a vertical cross-sectional view in the forward sloping section, and FIG. ) Is a vertical sectional view in the horizontal section of the return path. These drawings show the vicinity of the right guide rail portion with respect to the pallet.
[0098]
FIGS. 14 and 15 show an example in which the guide rails in the inclined section are replaced with the front
[0099]
As shown in FIG. 14, the
[0100]
The roles of these guide rail portions are exactly the same as those of the front
In the
[0101]
The
[0102]
Now, assuming that the
[0103]
When the
[0104]
In this case, since the
[0105]
In this way, by installing a safety fence-like panel on the side surface of the movement path of the pallet, it is possible to prevent a mechanism portion such as a guide rail from being exposed on the movement path side. Therefore, it can prevent that a passenger and a conveyed product are caught in a mechanism part, and can improve the safety | security of an escalator apparatus.
[0106]
[Pallet step safety mechanism]
Next, a safety mechanism between adjacent pallets will be described with reference to FIGS. In order to realize this safety mechanism, the
[0107]
Inside the
[0108]
A
[0109]
On the front side of the
[0110]
Details of the
[0111]
On the other hand, a
[0112]
The
[0113]
A
[0114]
Hereinafter, the operation of the safety mechanism will be described with reference to FIGS. 17 and 18. Now, it is assumed that the escalator device is in ascending operation and the pallet is in the landing section of the lower floor (see FIG. 17 (a)).
[0115]
In this section, the adjacent front pallet 73 (meaning the
[0116]
When the
[0117]
Then, the
[0118]
Further, when the pallet moves and reaches the inclined section, the
[0119]
Even if the
[0120]
Eventually, when the pallet passes through the inclined section and reaches the upper floor, the step between the
[0121]
After that, when the front pallet and the rear pallet are in the same horizontal plane by the reverse operation to the above, the shielding
[0122]
Thereafter, the
[0123]
According to the safety mechanism described above, the shielding curtain stored in the front pallet in the two adjacent pallets can be connected from the rear pallet, and the step generated between the adjacent pallets from the horizontal part of the forward path to the inclined part. The opening can be shielded. Further, since the shielding curtain is stored without being loosened and the individual pallets can be separated outside the forward path section, the pallets can be circulated individually.
[0124]
The mechanism for interlocking the guide roller and hook in the above configuration may be a gear transmission mechanism using a rack gear and a pinion, for example, or a sliding linear transmission mechanism using a flexible wire.
[0125]
[First Modification of Safety Mechanism for Pallet Steps]
Next, a modification of the shielding film of the safety mechanism described in FIGS. 17 and 18 will be described with reference to FIGS. 19 and 20. FIG. 19 is a schematic side view for explaining this modification, and FIG. 20 is an enlarged view of the
[0126]
The
[0127]
In particular, as shown in FIG. 20C, a roller contact curved
[0128]
Each of the
[0129]
A
[0130]
The operation of the above configuration will be described below. When the
[0131]
As the pallet moves, when the
[0132]
The
[0133]
According to this modification, it is possible to increase the rigidity of the shielding curtain. For example, even if an external force is applied such that the shielding curtain is kicked by a passenger's foot, a situation in which the shielding curtain buckles can be prevented. , Can increase safety.
[0134]
[Second Modification of Safety Mechanism for Pallet Steps]
Next, with reference to FIG. 21, the modification of the coupler of the safety mechanism described in FIG. 17 and FIG. 18 is demonstrated. In this modification, a multi-link mechanism is used for the coupler.
[0135]
As shown in FIG. 21, a
[0136]
Further, a
[0137]
The
[0138]
In the portion of the
[0139]
On the other hand, a
[0140]
Next, the operation will be described. First, in a section where the
[0141]
Next, when the pallet moves and reaches a position where the distance between the lateral side surface of the
[0142]
When the pallet further moves and the distance between the lateral side surface of the
[0143]
When the
[0144]
When the distance between the lateral surface of the
[0145]
According to the above modification, the hook can be moved laterally after being inserted into the hook groove to perform a fastening operation, so that the connection between the hook and the shielding film can be made strong and reliable. Further, the accuracy of the connecting position between the shielding curtain and the pallet can be improved.
[0146]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, an escalator device capable of reducing the thickness in the vertical direction can be obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic diagram illustrating a pallet circulation system in an escalator device according to the present invention.
FIG. 2 is a view for explaining the operation of the pallet in the upper floor portion in FIG. 1;
FIG. 3 is a view for explaining a pallet operation in the lower floor portion in FIG. 1;
FIG. 4 is a perspective view showing a pallet and guide rollers provided in the escalator device according to the present invention.
FIG. 5 is a schematic perspective view showing the arrangement of guide rails in the upper floor portion.
FIG. 6 is a schematic perspective view showing the arrangement of guide rails in the lower floor portion.
FIG. 7 is an enlarged cross-sectional view showing an arrangement mode of guide rollers and chains with respect to the guide rail.
FIG. 8 is a perspective view schematically showing a machine room of the escalator device according to the present invention.
FIG. 9 is a perspective view showing an outline of a constant speed feeding mechanism in an upper floor portion.
10 is an enlarged plan view of the constant speed feeding mechanism shown in FIG.
FIG. 11 is a perspective view showing an outline of a constant speed feeding mechanism in a lower floor portion.
FIG. 12 is a schematic perspective view of the constant speed feeding mechanism in the lower floor part as seen from another direction.
FIG. 13 is a schematic perspective view showing another embodiment of the constant speed mechanism in the lower floor portion.
FIG. 14 is a schematic perspective view showing a safety device provided on the side of the pallet.
15 is a schematic cross-sectional view of a guide rail portion in FIG.
FIG. 16 is a schematic perspective view of a safety device that covers a gap between adjacent pallets.
FIG. 17 is an operation explanatory diagram of the safety device shown in FIG. 16;
FIG. 18 is a plan view schematically showing a coupler for pulling out and fixing a shielding film from a pallet.
FIG. 19 is a schematic side view showing another embodiment of the shielding film.
20 is an enlarged cross-sectional view from the side showing the outline of the rear part of the pallet in FIG. 19;
FIG. 21 is a schematic plan view showing the configuration and operation of another embodiment of the coupler.
FIG. 22 is a schematic perspective view of a conventional escalator device.
FIG. 23 is a schematic diagram for explaining a pallet circulation system of a conventional escalator device.
[Explanation of symbols]
9, 71 pallets
16 Rear roller (first or second guide roller)
17 Front roller (first or second guide roller)
19 Guide rail for rear roller (guide means, first or second guide rail)
20 Front roller guide rail (guide means, first or second guide rail)
33 Chain (endless cord)
40, 53 Sprocket (pulley)
50, 57 Protruding belt
52 Engagement element
60 Torque wire
66, 82 Shielding curtain (shielding member)
67 Constant tension Kaban (Spring)
69 coupler
70 hook
76 Guide roller (guide member)
88 Link lever
89 Link lever
90 Link lever
92 Guide pin
93 slit
94 hook
95 Guide roller (guide member)
98 Spring
99 guide rail
Claims (13)
無端状に設けられるとともに上下階床間を循環駆動される複数の扁平板状のパレットと、
前記各パレットに設けられた第1のガイドローラおよび第2のガイドローラと、
上下階床間に無端状に設けられ、前記第1および第2のガイドローラを第1および第2の循環経路にそれぞれ沿って案内するとともに前記各パレットの姿勢を定める第1および第2の案内手段と、を備え、
前記第1および前記第2のガイドローラはそれぞれ前ローラおよび後ローラとして設けられており、
前記第1および第2の循環経路は、折り返し区間において、左右方向からの鉛直面への投影が互いに交差するような位置関係で配置されており、前記各パレットは、踏面が常に上方を向いたまま循環するようにされており、
前記第1の案内手段は、前記第1の循環経路に沿って設けられるとともに前記第1のガイドローラを案内する第1のガイドレールからなり、
前記第2の案内手段の少なくとも一部は、前記第2の循環経路に沿って設けられるとともに前記第2のガイドローラを案内する第2のガイドレールからなり、
上階床における折り返し区間の手前において前記第1のガイドレールは上方向に曲がり、その後下方向に曲がり、これにより、前記往路における前記折り返し区間において先行するパレットの後端が下降して後続のパレットの前端との干渉が回避されるようになっていることを特徴とするエスカレータ装置。In an escalator device for transporting passengers between the upper and lower floors of a building,
A plurality of flat plate-like pallets which are provided endlessly and are driven to circulate between the upper and lower floors;
A first guide roller and a second guide roller provided on each pallet;
First and second guides provided endlessly between the upper and lower floors, guiding the first and second guide rollers along the first and second circulation paths, respectively, and determining the posture of each pallet and means, the Bei example,
The first and second guide rollers are provided as a front roller and a rear roller, respectively.
The first and second circulation paths are arranged in a positional relationship such that projections on the vertical plane from the left and right directions intersect each other in the turn-back section, and each pallet is always facing upward. It is made to circulate as it is,
The first guide means includes a first guide rail provided along the first circulation path and guiding the first guide roller,
At least a part of the second guide means includes a second guide rail provided along the second circulation path and guiding the second guide roller,
Before the folding section on the upper floor, the first guide rail bends upward, and then bends downward. As a result, the rear end of the preceding pallet descends in the folding section on the forward path, and the following pallet An escalator device characterized in that interference with the front end of the escalator is avoided .
前記第2の循環経路の上下階床の折り返し区間において、前記第2の案内手段は前記索状体により構成され、前記第2のガイドローラは前記索状体により案内されることを特徴とする、請求項1に記載のエスカレータ装置。Further comprising an endless cord-like body for circulating driven by upper and lower floors beds with connecting each pallet endlessly,
In the folded sections of the upper and lower floors of the second circulation path, said second guide means is constituted by a front Kisaku shaped body, said second guide roller and characterized by being guided by the wick member The escalator device according to claim 1 .
前記第1および第2のガイドローラは、前記第1のガイドローラが前記パレットから近い側に位置し、前記第2のガイドローラが前記パレットから遠い側に位置するように、左右方向に関して互いにずれた位置に配置されており、
前記第2のガイドローラと前記パレットを連結するとともに前記第2のガイドローラを回転可能に支持する支持部材が設けられ、前記支持部材は、前記支持部材および前記第1のガイドレールの鉛直方向からの水平面への投影が互いに交差するような位置関係で配置されており、
前記折り返し区間において、前記第1のガイドレールには、前記支持部材が通過可能な切除部が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のエスカレータ装置。The first and second guide rails are displaced from each other in the left-right direction so that the first guide rail is located on the side closer to the pallet and the second guide rail is located on the side farther from the pallet. Is located at
The first and second guide rollers are displaced from each other in the left-right direction so that the first guide roller is located on the side closer to the pallet and the second guide roller is located on the side farther from the pallet. Is located at
A support member for connecting the second guide roller and the pallet and rotatably supporting the second guide roller is provided, and the support member is formed from a vertical direction of the support member and the first guide rail. Are arranged in a positional relationship such that the projections on the horizontal plane intersect each other,
2. The escalator device according to claim 1 , wherein in the folding section, the first guide rail is provided with a cut portion through which the support member can pass.
前記索状体が掛け渡されるとともに、上階床および下階床側のそれぞれに設けられた一対のプーリと、
前記プーリの少なくとも一方を回転駆動するモータと、を更に備えたことを特徴とする、請求項1に記載のエスカレータ装置。An endless cord that is guided along the second guide rail and interconnects the pallets;
A pair of pulleys provided on each of the upper floor and the lower floor side, while the cord-like body is spanned,
The escalator device according to claim 1 , further comprising a motor that rotationally drives at least one of the pulleys.
前記第2のガイドローラは、前記第1のガイドローラよりも下側かつ後側に配置され、
前記第1および第2のガイドローラを前記パレットに対して取付けるための支持部材を前記パレットの側面の下端部から突設し、
前記パレットと前記ガイドレールとの間に遮蔽部材が設けられており、
前記遮断部材は、その下端面が、前記パレットの移動に伴う前記支持部材の軌跡より上側に位置し、かつ前記パレットの踏面の軌跡よりも下側に位置するように配置されていることを特徴とする、請求項1に記載のエスカレータ装置。The first guide roller is disposed on the front side of the front end surface of the pallet and on the upper side of the tread surface,
The second guide roller is disposed below and rearward of the first guide roller,
A support member for attaching the first and second guide rollers to the pallet is protruded from the lower end of the side surface of the pallet;
A shielding member is provided between the pallet and the guide rail,
The blocking member is disposed such that a lower end surface thereof is located above a locus of the support member accompanying the movement of the pallet and located below a locus of the tread surface of the pallet. The escalator device according to claim 1 .
前記遮蔽部材の一端は、互いに隣接する2つのパレットのうち相対的に前側のパレットに設けられるとともに前記遮蔽部材をパレット内に引き込むように付勢するバネを介して前記相対的に前側のパレットに支持されており、
互いに隣接する2つのパレットのうち相対的に後側のパレットに、相対的に前側のパレットに収容された前記遮蔽部材の他端部に対して係合可能な連結器が設けられていることを特徴とする、請求項6に記載のエスカレータ装置。The shielding member is formed to be bendable and is housed in the pallet so as to be drawable.
One end of the shielding member is provided on a relatively front pallet of two adjacent pallets, and is applied to the relatively front pallet via a spring that biases the shielding member to be pulled into the pallet. Supported,
A coupler that can be engaged with the other end of the shielding member accommodated in the relatively front pallet is provided on the relatively rear pallet of the two adjacent pallets. The escalator device according to claim 6 , wherein the escalator device is characterized.
前記連結器は、前記パレット内に旋回可能に設けられ、かつ、その一端に前記遮蔽部材と係合可能なフックを有するとともにその他端に前記案内レールと接触する案内部材を有し、
前記案内部材は、前記レールとの左右方向に関する距離の変化に従って変位し、これにより前記遮蔽部材に対する前記フックの係合および解放がなされることを特徴とする、請求項7に記載のエスカレータ装置。A guide rail is provided along the movement path of the pallet,
The coupler is provided in the pallet so as to be pivotable, and has a hook that can be engaged with the shielding member at one end and a guide member that contacts the guide rail at the other end,
The escalator device according to claim 7 , wherein the guide member is displaced according to a change in a distance in the left-right direction with respect to the rail, whereby the hook is engaged with and released from the shielding member.
前記連結器は、前記パレット内に設けられた第1のリンク、第2のリンクおよび第3のリンクを有し、
前記第1のリンクは、前記パレットに枢着されるとともにその一端に前記案内レールと接触する案内部材を有し、
前記第2のリンクは、その一端側が前記第1のリンクに旋回角度を制限された状態で枢着されるとともに、第1のリンクとの枢着点よりさらに先端側がバネを介して前記パレットに連結され、かつ、その他端に前記遮蔽部材と係合可能なフックを有し、さらにその一端と他端の間にピンが設けられ、
前記第3のリンクは、前記パレットに枢着され、かつ、前記第2のリンクのピンが摺動可能に係合するスリットを有し、前記第3のリンクは前記ピンと係合することにより前記第2のリンクを支持しており、
前記案内部材は、前記レールとの左右方向に関する距離の変化に従って変位し、前記案内部材が前記パレット側に変位するにつれて、前記フックは、まず前側のパレットに向けて前進して前記遮蔽部材の係合部に進入し、その後左右方向に変位して係合部と係合することを特徴とする、請求項7に記載のエスカレータ装置。A guide rail is provided along the movement path of the pallet,
The coupler has a first link, a second link, and a third link provided in the pallet;
The first link has a guide member pivoted on the pallet and in contact with the guide rail at one end thereof.
The second link is pivotally attached to the first link in a state where the turning angle is limited to the first link, and the tip side of the second link is further attached to the pallet via a spring from the pivoting point with the first link. It is connected and has a hook that can be engaged with the shielding member at the other end, and a pin is provided between one end and the other end,
The third link is pivotally attached to the pallet, and has a slit in which a pin of the second link is slidably engaged, and the third link is engaged with the pin by engaging the pin. Supporting the second link,
The guide member is displaced according to a change in the distance in the left-right direction with respect to the rail, and as the guide member is displaced toward the pallet, the hook first moves forward toward the front pallet and engages with the shielding member. The escalator device according to claim 7 , wherein the escalator device enters into the joint portion and is then displaced in the left-right direction to engage with the engaging portion.
無端状に設けられるとともに上下階床間を循環駆動される複数のパレットと、
前記各パレットに設けられた第1および第2のガイドローラと、
上下階床間に無端状に設けられ、前記第1および第2のガイドローラを第1および第2の循環経路にそれぞれ沿って案内するとともに前記各パレットの姿勢を定める第1および第2の案内手段と、を備え、
前記第1および第2の循環経路は、折り返し区間において、左右方向からの鉛直面への投影が互いに交差するような位置関係で配置されており、前記各パレットは、踏面が常に上方を向いたまま循環するようにされており、
前記第1の案内手段は、前記第1の循環経路に沿って設けられるとともに前記第1のガイドローラを案内する第1のガイドレールからなり、
前記第2の案内手段の少なくとも一部は、前記第2の循環経路に沿って設けられるとともに前記第2のガイドローラを案内する第2のガイドレールからなり、
このエスカレータ装置は、
前記第2のガイドレールに沿って案内されるとともに、前記各パレットを相互に連結する無端状の索状体と、
前記索状体が掛け渡されるとともに、上階床および下階床側のそれぞれに設けられた一対のプーリと、
前記プーリの少なくとも一方を回転駆動するモータと、
前記折り返し区間において前記第1のガイドレールに沿って設けられ、前記第1のガイドローラに設けられた係合子に係合して前記第1のガイドローラの移動速度を制限する突起付きのベルトと、を更に備えており、
前記突起付きのベルトにより前記第1のガイドローラの移動速度を制限することにより、前記パレットの姿勢制御が行われることを特徴とするエスカレータ装置。 In an escalator device for transporting passengers between the upper and lower floors of a building,
A plurality of pallets that are provided endlessly and driven to circulate between the upper and lower floors;
First and second guide rollers provided on each pallet;
First and second guides provided endlessly between the upper and lower floors, guiding the first and second guide rollers along the first and second circulation paths, respectively, and determining the posture of each pallet Means, and
The first and second circulation paths are arranged in a positional relationship such that projections on the vertical plane from the left and right directions intersect each other in the turn-back section, and each pallet is always facing upward. It is made to circulate as it is,
The first guide means includes a first guide rail provided along the first circulation path and guiding the first guide roller,
At least a part of the second guide means includes a second guide rail provided along the second circulation path and guiding the second guide roller,
This escalator device
An endless cord that is guided along the second guide rail and interconnects the pallets;
A pair of pulleys provided on each of the upper floor and the lower floor side, while the cord-like body is spanned,
A motor that rotationally drives at least one of the pulleys;
A belt with a protrusion provided along the first guide rail in the folding section and engaging with an engagement element provided on the first guide roller to limit the moving speed of the first guide roller; ,
An escalator device characterized in that posture control of the pallet is performed by limiting a moving speed of the first guide roller by the belt with the protrusion .
前記突起付きのベルトの駆動力を前記従動プーリから得ていることを特徴とする、請求項11に記載のエスカレータ装置。The escalator device according to claim 11, wherein a driving force of the belt with the protrusion is obtained from the driven pulley.
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