JP4106396B2 - 床暖房装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、居住空間の暖房特に住宅関連の床暖房装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、エアコンや石油ストーブ等空間を暖め、暖まった空気によって暖を取るタイプの暖房装置に対して、足や腰から直接暖を取るタイプ即ち床暖房装置の効用が認識され、普及の度合いが大きくなっている。その主な理由は、暖まった床に直接足や腰を接触させることで周囲温度以上の暖かさを感じるという効率の良さである。しかし、イメージ的には、工事が大掛りで費用も高額というのが一般的で、暖房装置全体での割合はそれ程高くは無い。この様な状況から、床暖房の開発が進められ、安価で簡便な床暖房装置が種々商品化されてきている。
【0003】
例えば、平面視正方形或いは長方形で、厚さの薄いカーペット状を呈した暖房装置が知られている。この装置は、簡単に云えば床面の上に敷設して電気的配線をするだけで床暖房として機能するものであって、表面には木材等で作られたシート材が取り付けセットされていて、そのままフロアとして使用出来るようになっている。図13は、従来技術の一例を示す部分断面図であるが、カーペット状を呈した暖房装置本体の内部には、面状発熱体30が配設されていて、電気結合部31でもって給電線32と結線されている。こうした構成であるので、装置自体が安価であるばかりでなく、施工も簡単であり、トータルコストは更に安くなる。この様に効果的な暖房装置ではあるが、更なる改良が望まれている部分がある。
【0004】
それでは、従来技術に於ける改良点即ち問題点を図14と図15により説明する。カーペットタイプの床暖房装置は、大引と呼ばれ、横設される柱状部材の上に、該大引に直交状態に根太を取り付け固定し、この根太の上面に配設された捨張り合板33の上に敷設されるのが普通である。しかし、従来のカーペットタイプの床暖房装置は電気結合部31の厚さが大きく(約5〜6mm)、面状発熱体30への給電線32の取り付けはハトメかしめで行なわれる。この為、そのまま敷設すると電気結合部31の部分が盛り上がってしまう為、図14に示すように面状発熱体30の電気結合部31に対応する捨張り合板33の部分に溝34を形成するか、或いは捨張り合板33の方向性を無くし使い勝手を良くする為には、図15に示すように、広い範囲に中央部掘り込み溝35を形成しなければならないということである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来技術に於いては、敷設後の装置表面のフラット化を図る為には、捨張り合板33に電気結合部31の一部を迎え入れて、電気結合部31による出っ張りを吸収する逃がし部即ち溝34又は中央部掘り込み溝35を形成しなければならず、余分な工数がかかるのは勿論、コスト的にも問題があり、施工に於ける工期にも悪影響を及ぼすようになる。
【0006】
本発明の目的は、捨張り合板に溝を形成する等の加工をすることなしに床暖房装置をフラット状に敷設可能とし、余分な工数を削減し、コスト低減を図り、施工に於ける作業性を単純化して工期の短縮が図れる床暖房装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、面状発熱体の巾よりやや長く設定した複数の長尺で薄板状のヒーター電極を、前記面状発熱体の何れか一方の面上に平行状態に一定の間隔を置いて且つその一端が方向を逆にして交互にはみ出すように取り付け固定したヒーターエレメントの両側に電源ケーブルを振り分け配設して、該各電源ケーブルに前記ヒーター電極を交互に取り付け固定し、前記面状発熱体の下側には電源ケーブルと前記ヒーターエレメントに於ける厚さ方向の差を埋めるための部材を取り付けセットした構成を基本構造としてフラット化を図ると共に連接可能としたものである。この様に構成したことにより、捨張り合板に溝を形成する等の加工が必要なくなり、簡単に且つ正確に床暖房装置をフラット状に敷設することが出来るので、工数削減やコスト低減が図れ、施工に於ける作業性が単純化され工期の短縮を図ることが出来る。
【0008】
請求項2記載の発明は、ヒーター電極端部に折り曲げ部を形成し、該折り曲げ部でもって電源ケーブルを挟持するようにして、ヒーター電極の電源ケーブルへの取り付け固定を行なうようにしたものである。この様に構成したことにより、ヒーター電極と電源ケーブルへの取り付け固定を極めて簡単に行なうことが出来る。
【0009】
請求項3記載の発明は、ヒーター電極の電源ケーブルへの取り付け固定を断面U字状のクランプ型端子でもって行なうようにしたものである。この様に構成したことにより、ヒーター電極と電源ケーブルとの取り付け固定が簡単に行なえることと併せ、ヒーター電極が電源ケーブルから外れる等の不具合を簡単に治すことが出来る。
【0010】
請求項4記載の発明は、基本構造の上下両側に絶縁シート及び付帯部材を取り付け配設して装置ユニットとしたものだある。この様に構成したことにより、製品単位のコンパクト化が図れ、製品管理がし易くなり、更に持ち運びや搬送を簡単に行なうことが出来る。
【0011】
請求項5記載の発明は、電源ケーブルに於いて、対応する一方側のケーブル線に結合部材を取り付け、他方側のケーブル線を前記結合部材の受け入れ部に挿入することで連接するようにしたものだある。この様に構成したことにより、連接作業が極めて単純で短時間で行なえるので、施工の単純化が図れ、工期を短縮することが出来る。
【0012】
請求項6記載の発明は、面状発熱体の巾よりやや長く設定した複数の長尺で薄板状のヒーター電極を、前記面状発熱体の何れか一方の面上に平行状態に一定の間隔を置いて且つその一端が方向を逆にして交互にはみ出すように取り付け固定したヒーターエレメントの連接を、該ヒーターエレメントの両側に配設されると共に前記ヒーター電極と取り付け固定され、且つ所定の長さで用意された各一本の電源ケーブルにより行い前記各ヒーターエレメントに於ける面状発熱体の下側には電源ケーブルと前記ヒーターエレメントに於ける厚さ方向の差を埋めるための部材を取り付けセットしてフラット化を図ったものである。この様に構成したことにより、捨張り合板に溝を形成する等の加工が必要なくなり、簡単に且つ正確に床暖房装置をフラット状に敷設することが出来るので、工数削減やコスト低減が図れ、施工に於ける作業性が単純化され工期の短縮を図ることが出来る。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を実施例である図1〜図12に基づき詳細に説明する。図1は本発明による床暖房装置の一実施例を示す基本構造の平面図で、図2は図1に於けるX部拡大詳細図、図3は図2に於けるA−A断面図である。図4は本発明による床暖房装置の一実施例を示す平面図で、図5は図4に於けるY部拡大詳細図、図6は図5に於けるC−C断面図、図7は図4に於けるB−B断面図である。図8は本発明による床暖房装置の一実施例の連接状態を示す平面図であって、図9は図8に於けるZ部拡大詳細図である。次に図10は本発明による床暖房装置の他の実施例を示すもので、図1のX部に相当する拡大詳細図であり、図11は図10に於けるD−D断面図であって図12は本発明による床暖房装置の更に他の実施例を示し、図8のZ部に相当する拡大詳細図である。
【0014】
それでは、図1〜図3により本発明の床暖房装置の基本構造を説明する。1は、平面視長方形の面状発熱体2と薄板状(厚さ0.1〜0.2mm)で細長いヒーター電極3,4,5,6から成るヒーターエレメントであって、その構成は、面状発熱体2の何れか一方の面上(実施例では上側)に、該面状発熱体2の巾よりやや長く、長さを略同じに形成されたヒーター電極3,4,5,6を平行状態に一定の間隔を置いて、且つ交互に一端を面状発熱体2の端部と略同じ位置に適切な方法で取り付け固定したものとなっている。この為、ヒーター電極の一方端部は前記面状発熱体2の端部と同じ位置に、他方端部は面状発熱体2の反対側の端部からはみ出した状態で取り付け固定される。ヒーターエレメント1の両側には電源ケーブル7,8が配設されるが、図1に示すように、電源ケーブル7はヒーター電極4,6と、電源ケーブル8はヒーター電極3,5と取り付け固定するようになっている。
【0015】
続いて、図2と図3を参照しながらヒーターエレメント1と電源ケーブルとの取り付け固定方法について説明する。面状発熱体2の端部よりはみ出した側のヒーター電極6端部には折り曲げ部13が形成されていて、電源ケーブル7を挟持するようになっている。電源ケーブル7はケーブル線11の周囲を被覆層12で覆ったものであるので、ケーブル線11への取り付けに当たっては被覆層12に於ける取り付け該当部分を剥がして、ヒーター電極6とケーブル線11とが確実に接触固定するようにしなければならないのは当然であって、本実施例に於いては、スポット溶接で行なうようになっており、Sはスポット溶接部を示している。勿論取り付け固定方法はスポット溶接に限るものではなく、例えばビスを使用しても良く、要は確実に接触固定させることが重要となる。尚、電源ケーブルとヒーター電極の取り付け固定方法を電源ケーブル7とヒーター電極6でもって説明したが、他のヒーター電極3、4、5の場合も同じであるので説明は省略する。9は断熱材で、面状発熱体2下側の断熱を図るのと併せ、ヒーターエレメント1と電源ケーブル7との上下方向の高さ(厚さ)の差、即ち図3における面状発熱体2下面と電源ケーブル7下側との差を埋める機能を有している。これは、床暖房装置のフラット化を図るために必要となるからである。更に、断熱材9はヒーター電極6の補強部材としての機能も有している。既に述べたように、ヒーター電極6は薄板を使用している為強度的に弱く、特に板厚に対する上下方向の曲げ強度が弱いため、その折れ曲がり防止を断熱材9が行なっているのである。従って、断熱材9は比較的硬質の材料を使用するのが効果的である。尚付言すれば、補強部材としての機能を主として考えれば、断熱効果のある断熱材9に代わり、断熱効果はそれ程でもないが、補強効果のある部材を使用することも可能である。
【0016】
前述したように、ヒーターエレメント1は4つのヒーター電極3,4,5,6を平行状態に一定の間隔を置いて面状発熱体2に取り付け固定したものであるが、この点について更に説明する。ヒーター電極の数は理論的には3本でも5本でも、もっと多くても良く、又、面状発熱体への取り付け間隔も特に限定しなくても良いのであるが、面状発熱体やヒーター電極の仕様によって、僅かではあるが個々に対応が異なってくる。従って、トータル的に効果のあるようにする必要があり、本発明の実施例に於いては、ヒーター電極の厚さが0.1〜0,2mmで、巾を10mm前後とした場合、その間隔は75mm(ヒーター電極の中心線間距離)としてあって、この間隔から面状発熱体の巾(図1に於ける上下方向の巾)を245mmとするのを基本としている。簡単に云えば、一つの面状発熱体に四本のヒーター電極を使用し、各ヒーター電極間の間隔を75mmとし、面状発熱体の巾を245mmとすることであって、この設定は発熱を効果的に得るばかりでなく、一般家庭に於ける部屋の広さに対応させたものであり、更に製造過程の組み付け作業性、保管や搬送の容易性等トータル的に考慮した結果である。勿論、必ずしも基本設定にしなければならぬということではなく、多少の設計変更が可能であるのは云うまでもない。
【0017】
電源ケーブル7,8をヒーターエレメント1の両側に振り分けていることは、既に述べた通りであるが、理論的には振り分ける必要は無く、一方側にまとめてヒーター電極を一定の間隔をおいて平行状に配設しても良いが、ヒーター電極を薄い長尺状を呈した形状としているので、強度的に充分といえず、変形しやすい為一方側にまとめての組み付けは面倒であり、又、ヒーター電極の間隔も一定に確保し難い。こうした点を考慮して本実施例では両側に振り分けているのである。
【0018】
それではここで、電源ケーブルとヒーターエレメントに於けるヒーター電極の組み付けについて詳細に説明する。ヒーター電極3は電源ケーブル8に、ヒーター電極4は電源ケーブル7に、そしてヒーター電極5は電源ケーブル8、ヒーター電極6は電源ケーブル7とジグザグ状に取り付け固定して結線されている。この理由は交流電源を使う場合に対応させたもので、必然的に電源ケーブル7,8の何れか一方がプラス用で、他方はマイナス用となっている。
【0019】
図4〜図7は、前述した基本構造に基づいた製品即ち本発明の実施例を示すもので、図4〜図7を参照しながら詳細に説明する。10は装置ユニットで本発明による床暖房装置の基本単位を示し、その構成はヒーターエレメント1両側に電源ケーブル7,8を振り分け配設して、前記ヒーターエレメント1に於けるヒーター電極3,4,5,6を前記電源ケーブル7、8に交互に取り付け固定した基本構造を有し、この基本構造に於ける面状発熱体2の下側に電源ケーブル7,8との取り付け固定側ヒーター電極端部の補強を兼ねる断熱材9をセットし、そして後絶縁シート14でもって上下両側面を被覆したものとなっている。尚、本実施例では図示してないが、絶縁シート14でもって上下両側面を被覆された装置ユニット10の上側に、面状発熱体2による発熱を均等にするためのアルミ製均熱シートを固定或いは固着すること、更に装置ユニット10に保護シートを包被して搬送時等の損傷を防止することも可能である。
【0020】
次に、図5〜図6を用いてケーブル7、8の端部の構造について説明する。後述するように、床暖房装置として装置ユニット10を使用する場合、通常は単独ではなく、複数の装置ユニット10を使用即ち連接することになるので、電源ケーブルを電気的に連結する必要が生じる。その連結手段について説明する。電源ケーブル7の端部は被覆層12の一部を剥がされてケーブル線11が露出していて、該ケーブル線11に導電性材料で作られ、略円筒状の結合部材15が適切な手段で取り付け固定されている。結合部材15の前記ケーブル線11への取り付け固定側とは反対側には受け入れ部16が形成されている。
【0021】
それでは、ここで装置ユニット10の連接方法を図8及び図9により細述する。装置ユニット10を床暖房装置として使用する場合は複数のユニットを連接することは簡単には述べたが、念のため再度説明する。例えば一般家庭用向けとして設置する場合、その広さ(4.5畳、6畳、8畳等)に対応させる必要が有り、それぞれに対応させた製品を用意するのは、管理面の煩わしさばかりでなく、生産性にも大きな悪影響を及ぼすようになる。又、8畳用とか10畳用になると製品が大きくなり、持ち運びや搬送も厄介で、施工時の作業性にも悪影響を与えるようになる。そこで、最小単位となる製品を用意して、それを簡単に連接するようにすれば上記のような問題は解消されるのである。図8は二つの装置ユニットを連接した状態を示すもので、図9を参照しながら説明する。尚、電源ケーブルの連結は電源ケーブル7,8どちらも同様であるので、電源ケーブル7でもって説明する。適切な間隔を置いて配設された二つの装置ユニット10,10は両側の電源ケーブルをそれぞれ連結することによって電気的に結線されて、装置として連接される。その連結は一方(図9において上側)のケーブル線11の端部に取り付け固定した固定部材15の受け入れ部16に、矢印P方向の力を添えて、他方のケーブル線11の端部を挿入することで完了する。挿入後受け入れ部16の外周部に圧力を加えケーブル線との連結をより強固にすることも可能であるが、受け入れ部16に弾力性を持たせ、ケーブル線を圧入するようにしても良い。25はリード線連結部であって、図示しないリード線を連結するようになっている。尚、装置ユニット連接後のリード線連結部25とは反対側のケーブル線は切断等を行い、支障の無いよう適切に処置するのはいうまでもないことである。更に、面状発熱体2を平面視長方形と説明したが、これに限定されるものではなく、平面視正方形でも良く、必要に応じて変更可能であることを付言して置く。
【0022】
図10〜図11は本発明による床暖房装置の他の実施例を示すものであるが、既に説明した実施例との相違点はヒーター電極と電源ケーブルとの取り付け固定方法にあり、他の部分は同じであるので、同じ部分の説明は省略する。更に、各ヒーター電極と両側の電源ケーブルの取り付け固定方法に違いは無く同一であるので、代表例を図10と図11でもって説明する。ヒーター電極22端部と、電源ケーブル17はクランプ型端子21によって連結され、電気的に結線されている。クランプ型端子21は断面U字状の導電性材料で形成された部材で、断面U字状の底部に電源ケーブル17を挟持しながらヒーター電極22の端部を挟持する構造となっている。この時、電源ケーブル17に於けるクランプ型端子21挟持部分は被覆層が剥がされていて、ケーブル線18と直接接触固定されていることは勿論である。図10に於いてSはスポット溶接部で、ヒーター電極22と電源ケーブル17を確実に取り付け固定するためのものであり、実施例では二ヶ所としているが、これにこだわることは無く、又、スポット溶接以外の方法であっても良い。例えば、ビス等取り外し可能なものを使用すれば、ヒーター電極22が電源ケーブル17からはずれてしまったような時簡単に治すことが出来、メンテナンスに効果的である。23は面状発熱体2の下側にセットし、床暖房装置としてのフラット化を図ることと、電源ケーブル17との取り付け固定側ヒーター電極22端部の補強を兼ねる断熱材で、その機能については既に述べた実施例と同様であるので、説明は省略する。尚、本実施例の場合ケーブル17の上側(被覆層19の上側)がヒーター電極22の上面より高くなっているが、ヒーター電極22の上下方向の強度は強くないので、矢印Q方向に曲がり、上側面のフラット性を損なうことは無い。
【0023】
続いて、図12により本発明による床暖房装置の更に他の実施例を説明する。本実施例による床暖房装置は電源ケーブル26を連接後の長さに合わせて設定するところが、既に説明した実施例と相違している。従って、装置ユニット20には電源ケーブル26は含まれない。それでは、どのように連接するのかを説明する。適切な間隔を置いて配設された二つの装置ユニット20,20の両側に予め所定の長さに設定した電源ケーブル26(反対側は図示せず)を準備し、既に説明した実施例と同様な方法で、ヒーター電極に取り付け固定すれば良い。24は絶縁シートである。
【0024】
こうした構成から成る本発明による床暖房装置の設置方法を簡単に説明する。一般的な家庭の場合は、大引と呼ばれ、横設される柱状部材の上に、該大引に直交状態に根太を取り付け固定し、この根太の上面に配設された捨て張り合板の上に床暖房装置が敷設される。該床暖房装置の上面側には、長尺且つ平板状のフロア即ち床材(図示せず)をヒーターエレメントの長手方向とは直交方向に配置し、隣り合う装置ユニットの間で、ビスやクギ場合によってはクリップでもって安定的に取り付け固定し、リード線連結部25、25に図示しないリード線をつないで装置全体の敷設が完了する。
【0025】
このように敷設された床暖房装置は、図示しないスイッチをONさせると、リード線、電源ケーブル、ヒーター電極、面状発熱体と通電されて、面状発熱体の温度が上昇する。昇温した前記面状発熱体はフロアを暖め、該フロア表面は暖房装置として機能する。
【0026】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に説明するような効果を奏する。
【0027】
本発明による床暖房装置は、面状発熱体の巾よりやや長く設定した複数の長尺で薄板状のヒーター電極を、前記面状発熱体の何れか一方の面上に平行状態に一定の間隔を置いて且つその一端が方向を逆にして交互にはみ出すように取り付け固定したヒーターエレメントの両側に電源ケーブルを振り分け配設して、該各電源ケーブルに前記ヒーター電極を交互に取り付け固定し、前記面状発熱体の下側には電源ケーブルと前記ヒーターエレメントに於ける厚さ方向の差を埋めるための部材を取り付けセットした構成を基本構造としてフラット化を図ると共に連接可能としたので、捨張り合板に溝を形成する等の加工を必要とせず、簡単に且つ正確に床暖房装置をフラット状に敷設出来るようになり、工数削減やコスト低減が図れ、施工に於ける作業性が単純化されて工期の短縮を図ることが出来る。
【0028】
更に、本発明による床暖房装置は、ヒーター電極端部に折り曲げ部を形成し、該折り曲げ部でもって電源ケーブルを挟持するようにして、ヒーター電極の電源ケーブルへの取り付け固定を行なうようにしたので、ヒーター電極と電源ケーブルへの取り付け固定を極めて簡単に行なうことが出来る。
【0029】
更に、本発明による床暖房装置は、ヒーター電極の電源ケーブルへの取り付け固定を断面U字状のクランプ型端子でもって行なうようにしたので、ヒーター電極と電源ケーブルとの取り付け固定が簡単に行なえることと併せ、ヒーター電極が電源ケーブルから外れる等の不具合を簡単に治すことが出来る。
【0030】
更に、本発明による床暖房装置は、基本構造の上下両側に絶縁シート及び付帯部材を取り付け配設して装置ユニットとしたので、製品単位のコンパクト化が図れ、製品管理がし易くなり、更に持ち運びや搬送を簡単に行なうことが出来る。
【0031】
更に、本発明による床暖房装置は、電源ケーブルに於いて、対応する一方側のケーブル線に結合部材を取り付け、他方側のケーブル線を前記結合部材の受け入れ部に挿入することで連接するようにしたので、連接作業が極めて単純で短時間で行なえるので、施工の単純化が図れ、工期を短縮することが出来る。
【0032】
更に、本発明による床暖房装置は、面状発熱体の巾よりやや長く設定した複数の長尺で薄板状のヒーター電極を、前記面状発熱体の何れか一方の面上に平行状態に一定の間隔を置いて且つその一端が方向を逆にして交互にはみ出すように取り付け固定したヒーターエレメントの連接を、該ヒーターエレメントの両側に配設されると共に前記ヒーター電極と取り付け固定され、且つ所定の長さで用意された各一本の電源ケーブルにより行い前記各ヒーターエレメントに於ける面状発熱体の下側には電源ケーブルと前記ヒーターエレメントに於ける厚さ方向の差を埋めるための部材を取り付けセットしてフラット化を図ったので、捨張り合板に溝を形成する等の加工が必要なくなり、簡単に且つ正確に床暖房装置をフラット状に敷設することが出来るので、工数削減やコスト低減が図れ、施工に於ける作業性が単純化され工期の短縮を図ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による床暖房装置の一実施例を示す基本構造の平面図である。
【図2】図1に於けるX部拡大詳細図である。
【図3】図2に於けるA−A断面図である。
【図4】本発明による床暖房装置の一実施例を示す平面図である。
【図5】図4に於けるY部拡大詳細図である。
【図6】図5に於けるC−C断面図である。
【図7】図4に於けるB−B断面図である。
【図8】本発明による床暖房装置の一実施例の連接状態を示す平面図である。
【図9】図8に於けるZ部拡大詳細図である。
【図10】本発明による床暖房装置の他の実施例を示し、図1のX部に相当する拡大詳細図である。
【図11】図10に於けるD−D断面図である。
【図12】本発明による床暖房装置の更に他の実施例を示し、図8のZ部に相当する拡大詳細図である。
【図13】従来技術の一例を示す部分断面図である。
【図14】従来技術の一例を示す簡略図である。
【図15】従来技術の他の例を示す簡略図である。
【符号の説明】
1 ヒーターエレメント
2 面状発熱体
3,4,5,6 ヒーター電極
7,8 電源ケーブル
9 断熱材
10 装置ユニット
11 ケーブル線
12 被覆層
13 折り曲げ部
14 絶縁シート
15 結合部材
16 受け入れ部
17 電源ケーブル
18 ケーブル線
19 被覆層
20 装置ユニット
21 クランプ型端子
22 ヒーター電極
23 断熱材
24 絶縁シート
25 リード線連結部
26 電源ケーブル
27 ケーブル線
30 面状発熱体
31 電気結合部
32 給電線
33 捨て張り合板
34 溝
35 中央部掘り込み溝
S スポット溶接部

Claims (6)

  1. 面状発熱体の巾よりやや長く設定した複数の長尺で薄板状のヒーター電極を、前記面状発熱体の何れか一方の面上に平行状態に一定の間隔を置いて且つその一端が方向を逆にして交互にはみ出すように取り付け固定したヒーターエレメントの両側に電源ケーブルを振り分け配設して、該各電源ケーブルに前記ヒーター電極を交互に取り付け固定し、前記面状発熱体の下側には電源ケーブルと前記ヒーターエレメントに於ける厚さ方向の差を埋めるための部材を取り付けセットした構成を基本構造としてフラット化を図ると共に連接可能としたことを特徴とする床暖房装置。
  2. ヒーター電極端部に折り曲げ部を形成し、該折り曲げ部でもって電源ケーブルを挟持するようにして、ヒーター電極の電源ケーブルへの取り付け固定を行なうようにしたことを特徴とする請求項1記載の床暖房装置。
  3. ヒーター電極の電源ケーブルへの取り付け固定を断面U字状のクランプ型端子でもって行なうようにしたことを特徴とする請求項1記載の床暖房装置。
  4. 基本構造の上下両側に絶縁シート及び付帯部材を取り付け配設して装置ユニットとしたことを特徴とする請求項1〜請求項3記載の床暖房装置。
  5. 電源ケーブルに於いて、対応する一方側のケーブル線に結合部材を取り付け、他方側のケーブル線を前記結合部材の受け入れ部に挿入することで連接するようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項4記載の床暖房装置。
  6. 面状発熱体の巾よりやや長く設定した複数の長尺で薄板状のヒーター電極を、前記面状発熱体の何れか一方の面上に平行状態に一定の間隔を置いて且つその一端が方向を逆にして交互にはみ出すように取り付け固定したヒーターエレメントの連接を、該ヒーターエレメントの両側に配設されると共に前記ヒーター電極と取り付け固定され、且つ所定の長さで用意された各一本の電源ケーブルにより行い前記各ヒーターエレメントに於ける面状発熱体の下側には電源ケーブルと前記ヒーターエレメントに於ける厚さ方向の差を埋めるための部材を取り付けセットしてフラット化を図ったことを特徴とする床暖房装置。
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