JP4106161B2 - シャルピー衝撃試験方法とその試験機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シャルピー衝撃試験の方法とその試験機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、シャルピー衝撃試験において、エネルギー容量の異なる試験を行う場合、そのエネルギーに応じてハンマー部材を着脱して交換する必要があり、また、使用するハンマー部材により、その長さが異なるため、試験片を載せる試験片載置台を高さ移動調整する必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のハンマー部材の着脱手法による交換には、ハンマー部材を試験位置に強固に吊り下げ固定することが必要であり、その着脱を伴う固定手段は相当に複雑であり、自動交換は容易なことではなく、しかも、衝撃試験を行うには、ハンマーのバランス等を正確にとる必要があり、ハンマー部材の着脱を伴う自動交換等は相当に困難であり、容易ではない課題があった。
また、エネルギー容量の異なる試験を行うには、使用するハンマー部材により、その長さが異なるため、試験片を載せる試験片載置台を移動して高さ調整する必要があり、試験片載置台にエネルギーの吸収があっては正確な試験ができないため、試験片載置台を移動し強固に固定する構造と移動作業は容易ではなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は、試験片を設置すべき1個所の試験片載置台に対して2個以上のハンマー部材を試験位置から避退位置に、避退位置から試験位置に順次に移動して試験を可能にしたシャルピー衝撃試験方法とその試験機を提供するものである。
本発明に係るシャルピー衝撃試験方法とその試験機によれば、エネルギー容量の異なるハンマー部材を交換して試験を行う場合等に、1個所の試験片載置台に対するハンマー部材の試験位置からそれまで設置していたハンマー部材を避退位置に移動すると共に、他のエネルギー容量の異なるハンマー部材を避退位置から試験位置に移動すれば設定が完了し、試験を行うことができるから、ハンマー部材を着脱する複雑な構造や着脱作業を不要とし、ハンマー部材を着脱することなく円滑に移動して交換することができると共に、試験片載置台の移動を伴わないことにより試験片載置台側にエネルギーロスが全く生じないのである。
【0005】
また、本発明は、上記のシャルピー衝撃試験方法において、2個以上のハンマー部材を、連動する一連のハンマー吊り下げ部材に揺動可能に連装し、ハンマー吊り下げ部材の移動に伴って順次に試験位置から避退位置、避退位置から試験位置に移動して試験を可能にしたシャルピー衝撃試験方法とその試験機を提供するものである。
本発明によれば、2個以上のハンマー部材を、連動する一連のハンマー吊り下げ部材に揺動可能に連装し、ハンマー吊り下げ部材の移動に伴ってハンマー部材を順次に試験位置から避退位置、避退位置から試験位置に移動して試験を行うことができ、自動交換に適した円滑なハンマー部材の交換ができる。
【0006】
また、本発明は、上記のシャルピー衝撃試験方法とその試験機において、ハンマー吊り下げ部材を水平方向に直線移動すると共に、ハンマー部材の腕の長さに対応してハンマー吊り下げ部材を垂直方向に上下動して試験位置を調整して試験を可能にしたことを特徴とするシャルピー衝撃試験方法とその試験機を提供するものである。
本発明によれば、ハンマー吊り下げ部材を水平方向に直線移動すると共に、エネルギー容量の異なるハンマー部材の腕の長さに対応して、ハンマー部材を垂直方向に上下動して試験位置を調整して試験を行うことができる。
【0007】
また、本発明は、上記のシャルピー衝撃試験方法とその試験機において、試験位置におけるハンマー部材を機体に強固にロックして吊り下げて試験するようにしたことを特徴とするシャルピー衝撃試験方法とその試験機を提供するものである。
本発明によれば、試験位置におけるハンマー部材を機体に強固にロックして吊り下げて試験することにより、ハンマー部材交換に伴う移動部材間に生じる隙間や緩み等によるエネルギー吸収ロスを回避することができる。
【0008】
また、本発明は、上記のシャルピー衝撃試験機において、ハンマー吊り下げ部材を、ハンマー支持基台に水平直線移動し得るようにハンマー移動機構を設けたことを特徴とするシャルピー衝撃試験機を提供するものである。
2個以上のハンマー部材を揺動自在に連装したハンマー吊り下げ部材を、ハンマー移動機構によりハンマー支持基台に対して水平直線移動することにより、ハンマー部材の交換を簡単な構造で円滑、確実に行うことができる。
【0009】
また、本発明は、上記のシャルピー衝撃試験機において、ハンマー支持基台を機体に上下位置決め移動し得るようにハンマー移動機構を設けたことを特徴とするシャルピー衝撃試験機を提供するものである。
ハンマー移動機構によりハンマー支持基台を機体に上下位置決め移動可能に設けたことにより、ハンマー吊り下げ部材をハンマー支持基台と共に上下動して、エネルギー容量の異なりハンマー部材の長さが異なるハンマー部材を試験片載置基台の高さ調整等を行うことなく、固定的に設けた1個の試験片載置台の試験位置に容易に設定することができる。
【0010】
また、本発明は、上記のシャルピー衝撃試験機において、ハンマー部材を吊り下げたハンマー吊り下げ部材をハンマー支持基台に、ハンマー支持基台を機体に、ハンマー部材の試験位置において強固にロックするロック機構を設けたことを特徴とするシャルピー衝撃試験機を提供するものである。
ロック機構によりハンマー吊り下げ部材をハンマー支持基台に、ハンマー支持基台を機体に、ハンマー部材の試験位置において強固にロックすることにより、ハンマー吊り下げ部材、ハンマー支持基台と機体との間に生じるエネルギーロスを除去することができる。
【0011】
また、本発明は、上記のシャルピー衝撃試験機において、試験片載置台に、センター凹部を有する試験片のセンター凹部に嵌合するセンター凸部を有する試験片センター位置決め部材を押圧バネ部材を介して押圧位置決め可能に設けると共に、試験片をセンター凹部の反対側において位置調整可能に支持する位置調整支持部材を位置調整方向と直交する支持弾力を付与する支持バネ部材を介して試験片を試験片載置台の試験片受け片部に移動自在に当接するように設けた試験片載置機構を設けたことを特徴とするシャルピー衝撃試験機を提供するものである。
【0012】
試験片載置台に供給されたセンター凹部を有する試験片に対して、センター凸部を有する試験片センター位置決め部材を押圧バネ部材を介して押圧することにより、試験片のセンター位置決めを押圧バネ弾力で容易に円滑に行うことができると共に、試験片をセンター凹部の反対側において位置調整可能に支持する位置調整支持部材を、位置調整方向と直交する支持弾力を付与する支持バネ部材を介して移動自在に試験片に当接せしめることによって、試験片を試験片載置台の試験片受け片部に押圧力を加えることなく当接せしめて位置設定をすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下図示する実施例に基づき本発明の実施の形態を詳細に説明する。 1は、シャルピー衝撃試験の試験場の基盤等に強固に設置された試験機の機体で、上下垂直方向に、所定間隔で2個の固定フレーム2が設けてあり、その下部付近に試験片を跨った状態で設置すべき1個の試験片載置台3が所定間隔で設けてある。試験片載置台3には、試験片受け片部4が設けてあり、後に図5に基づいて詳述するように、試験片自動供給機構40により試験片受け片部4に試験片Sは当接する状態で設置されることとなる。
【0014】
各固定フレーム2の中間部から上部にかけては、垂直方向に、本発明に係るハンマー移動機構を構成する角形のガイドレール5が設けてあり、ガイドレール5には、ハンマー支持基台7の駒部材6が上下左右に跨って嵌合し、ハンマー支持基台7が垂直方向に上下動自在に案内されている。ハンマー支持基台7は固定フレーム2に垂直方向に取り付けられた上下作動機構であるエアシリンダー8の作動軸9により、ハンマー部材の長さの違いによる試験位置を設定べく設定位置を自動制御されている。上下作動機構としては、エアシリンダー8の作動軸9に代えて、例えば、油圧シリンダー、スクリュウ搬送手段、ラックアンドピニオン等の他の従来公知の手段を採用することが可能である。
【0015】
また、図4に記載のように、ハンマー支持基台7には、上下の駒部材6の中間位置に、ガイドレール5を抱え込んで移動するロック部材11を有するロック機構10を設けてあり、実施例の場合、ハンマー支持基台7に一体に設けたエアシリンダー12の作動部材13により揺動連結軸28を介して前記ロック部材11を強力に引きつけて、ガイドレール5に駒部材6とロック部材11を強固に密着させて一体化し、ハンマー支持基台7をハンマー部材の試験位置で機体1に緩みなくロックすることができるように構成してある。
【0016】
また、ハンマー支持基台7の下端部付近には、前記試験片載置台3に載置した試験片Sの長手方向に平行に水平ガイドフレーム15が一体に設けてあり、その両端部のサイドフレーム14間に回転自在にスクリュウ搬送軸16が試験片Sの真上付近を通過するように軸受して設けてある。本発明のハンマー移動機構を構成するスクリュウ搬送軸16には、2個以上のハンマー部材20を連装して吊り下げるハンマー吊り下げ部材25の雌ねじ部材17が搬送自在に螺合している。
【0017】
ハンマー吊り下げ部材25は、その断面が、図3に記載のように、スクリュウ搬送軸16の螺合する雌ねじ部材17を中心に左右対称にT字形状又は牛頭形状をなし、牛頭形状の角の位置に角形のガイドレール18を一体に固定して設けてあると共に、上部中央には、断面T字状をなすロック案内部材19を長手方向に沿って所定間隔で設けた固定ボルト21によって一体に固設してある。ガイドレール18は水平ガイドフレーム15の中央に所定間隔で前後左右に設けた4個のガイド駒部材22の凹溝内に嵌合し、ハンマー吊り下げ部材25をスクリュウ搬送軸16に平行を維持して案内する一方、断面T字状をなすロック案内部材19は4個のガイド駒部材22の中央部でその水平片部をロック部材23に抱き込まれて案内されている。
【0018】
本発明のロック機構を構成するロック部材23は、ロック案内部材19の長手方向と直交する揺動連結軸27を介して、ハンマー支持基台7に固定して設けたエアシリンダー26の作動軸24に揺動可能に連結してあり、エアシリンダーの引き込みロック作動により、ロック案内部材19を強固に引きつけて、ガイドレール18と4個のガイド駒部材22を密着させて、ハンマー吊り下げ部材25を固定し、試験片載置台3の真上のハンマー部材20の試験位置に緩みなく一体的に固定することができるように構成してある。
【0019】
ハンマー吊り下げ部材25には、固定フレーム2と平行に2個一対の吊り下げ板29が、実施例の場合、2組一体に設けてあり、その下端部付近に、試験片載置台3の真上の試験位置にハンマー部材を設置することができるように、且つ、スクリュウ搬送軸16の真下に平行に位置してハンマー回転軸30が回転自在に軸受して設けてある。ハンマー回転軸30には、ハンマー部材20の基部が一体に固定してあり、その回転域において先端部のハンマー部31が試験片載置台3に載置された試験片Sを破断するように構成してある。ハンマー回転軸30には、その回転角度を検出するハンマー角度検出部32が設けてあり、ハンマー部材20の試験時の振れ角度を検出し、試験片Sのエネルギー吸収値を算出することができるように構成してある。
【0020】
スクリュウ搬送軸16はサイドフレーム14から外方に突出する部分に作動プーリ33を一体に具備し、水平ガイドフレーム15に設けた駆動モータ34の駆動プーリ35との間に掛け渡したタイミングベルト36により回転駆動され、ハンマー吊り下げ部材25を自動制御により所定距離移動させて、2個以上のハンマー部材20を試験位置に選択的に設定することができるように構成してある。なお、図示の実施例の場合、2個のハンマー部材20を試験位置に往復移動して選択的に設定することができるように構成してある。また、スクリュウ搬送軸16の反対側のサイドフレーム14から外方に突出する部分には、手動回転操作用のハンドル37が一体に設けてある。
【0021】
また、本発明の実施例の場合、試験片載置台3には、試験片Sを迅速、正確に供給する試験片自動供給機構40が設けてある。
試験片自動供給機構40は、図1及び図4に記載のように、試験片載置台3の下方の避退位置と、図2に実線で記載のように、試験片載置台3に臨む供給位置との間において、一方の固定フレーム2に垂直方向に固定したエアシリンダー38の作動杆39により、昇降するように構成してある。41は供給機構本体で、避退位置では開閉蓋体42に覆われて保護されており、作動杆39と共に昇降する昇降支持フレーム43により昇降するように構成してある。
【0022】
試験片自動供給機構40は、図5及び図6に記載のように、供給位置において、試験片載置台3及び試験片受け片部4の間に占位し、試験片載置台3に沿って固定フレーム2の側部から送られてきた試験片Sをガイド部材44,45により試験片載置台3上に受け止め、操作台46上において、操作台46下面のエアシリンダー47の吸引作動により作動する作動軸48の先端のバネ受け片53と試験片センター位置決め部材50の連動板52との間に設けた押圧バネ部材49のバネ弾力で、センター凸部51を有する試験片センター位置決め部材50を押圧し、センター凹部55を有する試験片Sの当該センター凹部55にセンター凸部51を嵌合し、試験片Sの背後を位置調整支持部材54に緩く押し付けて、試験片Sのセンター位置決めをを行う。
【0023】
試験片Sの背後に当接する位置調整支持部材54は試験片Sに平行をなす2個1組の当接部56を具備すると共に、試験片Sに直交する方向に移動自在に設けてあり、且つ、その上面に操作台46と一体に設けた支持板57に支持バネ部材58を設けて、位置調整支持部材54を操作台46上でスライド可能に押し付けてある。
また、操作台46の裏面には一体に固定した取付部材59を介してエアシリンダー60の作動杆61が固定してあると共に、エアシリンダー60の背後には当接板62が設けてあり、エアシリンダー60の作動杆61の伸長時に位置調整支持部材54を操作台46上で試験片受け片部4から離れる方向に移動可能とし、エアシリンダー60の作動杆61の縮小時に位置調整支持部材54を試験片受け片部4に接近するように構成してあり、離れた状態で試験片Sの背後を位置調整支持部材54に緩く押し付けて試験片Sのセンター位置決めを行い、接近したときに試験片Sを試験片受け片部4に当接せしめ、押し付け力を加えないように試験片Sを試験片受け片部4に設置することができるように構成してある。なお、実施例の場合、図6に記載のように、エアシリンダー60の作動杆61の縮小限界位置において当接板62が操作台46に当接し、位置調整支持部材54が試験片Sを試験片受け片部4に無理に押し付けてまで接近することがないように構成してある。
【0024】
その他、図4において、70は、試験後にハンマー部材20をハンマー回転軸30を中心に試験開始位置まで自動的に回転復帰作動するように機体1に設けたハンマー上昇回転機構で、実施例の場合、駆動歯車75と同一歯数の従動歯車73とをチェーン74で連結してハンマー上昇部材72を駆動歯車75を中心に、避退位置63から中間位置64,65を介して振り上げ位置66まで旋回させて、持ち上げ先端部71でハンマー部材20を試験開始位置まで自動的に回転復帰作動するもので、ハンマー部材20を試験開始位置に復帰させ、係止機構により掛け止めしたところで、避退位置63に復帰移動するものである。76は駆動歯車75に咬合する原動歯車である。
【0025】
また、図4において、80はハンマー停止部材で、機体1の底部に設けた揺動支軸78を中心に、傾斜可能に破線で示した避退位置から実線で示した停止位置までエアシリンダー77の作動軸79により往復作動し、試験後に試験片載置台4の近傍に進出して揺動自在なハンマー部材20を定位置に停止せしめるように構成してある。
【0026】
上記の構成において、本発明は、試験片Sを設置すべき1個所の試験片載置台3に対して2個以上のハンマー部材20を、図1において、スクリュウ搬送軸16の中央に位置する試験位置から左右端部側の避退位置に、避退位置から試験位置に順次に移動してシャルピー衝撃試験を行うことができる。また、上記実施例では、ハンマー部材20を試験位置と避退位置との間で往復移動して交換して試験を行うことができると共に、1個のハンマー部材20を試験位置から避退位置に移動するのに伴って、他のハンマー部材を避退位置から試験位置に移動して試験を行うことができる。
【0027】
また、上記実施例の構成においては、2個のハンマー部材20を、連動する一連のハンマー吊り下げ部材25に揺動可能に連装し、ハンマー吊り下げ部材25の左右の移動に伴って順次に試験位置から避退位置、避退位置から試験位置に移動して試験を行うことができ、2個以上のハンマー部材20を一連のハンマー吊り下げ部材25に揺動可能に連装した場合も同様である。
また、上記実施例の構成では、ハンマー吊り下げ部材25が水平方向に直線移動すると共に、ハンマー支持基台7が上下方向に直線移動することにより、2個以上のハンマー部材を1個所の試験片載置台3に交換して設置することができる構成であるが、例えば、個々のハンマー部材を試験位置と避退位置との間でヒンジ式に開閉往復移動する個々のハンマー吊り下げ部材に吊り下げて、2個以上のハンマー部材20を1個所の試験片載置台3に交換して設置する構成にすることも本発明の技術的範囲内において実施可能である。
【0028】
【発明の効果】
以上の通り、本発明に係るシャルピー衝撃試験方法とその試験機よれば、試験片を設置すべき1個所の試験片載置台に対して2個以上のハンマー部材を試験位置から避退位置に、避退位置から試験位置に順次に移動して試験を可能にした構成を有することにより、エネルギー容量の異なるハンマー部材を交換して試験を行う場合等に、1個所の試験片載置台の試験位置からそれまで設置していたハンマー部材を避退位置に移動すると共に、他のエネルギー容量の異なるハンマー部材を避退位置から試験位置に移動して設置が完了し、試験を行うことができるから、ハンマー部材を着脱する複雑な構造や着脱作業を不要とし、自動交換に適した円滑なハンマー部材の交換をすることができる効果があるのみならず、本来動きを伴うハンマー部材側を交換し、試験片載置台側を動かすことなく固定して試験を行うことができるから、エネルギーロスの少ない試験精度を高く維持することができる効果がある。
【0029】
また、本発明は、上記のシャルピー衝撃試験方法とその試験機において、2個以上のハンマー部材を、連動する一連のハンマー吊り下げ部材に揺動可能に連装し、ハンマー吊り下げ部材の移動に伴って順次に試験位置から避退位置、避退位置から試験位置に移動して試験を可能にした構成を有することにより、2個以上のハンマー部材を、連動する一連のハンマー吊り下げ部材の移動に伴って順次に試験位置から避退位置、避退位置から試験位置に移動して試験を行うことができ、円滑なハンマー部材の交換ができる効果がある。
【0030】
また、本発明は、上記のシャルピー衝撃試験方法とその試験機において、ハンマー吊り下げ部材を水平方向に直線移動すると共に、ハンマー部材の腕の長さに対応してハンマー吊り下げ部材を垂直方向に上下動して試験位置を調整して試験を可能にした構成を有することにより、ハンマー吊り下げ部材を水平方向に直線移動すると共に垂直方向に上下動して、エネルギー容量の異なるハンマー部材の腕の長さに対応して試験位置を調整し試験を行うことができる効果がある。
また、本発明は、上記のシャルピー衝撃試験方法とその試験機において、試験位置におけるハンマー部材を機体に強固にロックして吊り下げて試験するようにした構成を有することにより、ハンマー部材交換に伴う案内部材間に生じる隙間や緩み等によるエネルギー吸収ロスを回避することができる効果がある。
【0031】
また、本発明は、上記のシャルピー衝撃試験機において、ハンマー吊り下げ部材を、ハンマー支持基台に水平直線移動し得るようにハンマー移動機構を設けた構成を有することにより、2個以上のハンマー部材を揺動自在に連装したハンマー吊り下げ部材を、ハンマー移動機構によりハンマー支持基台に対して水平直線移動することにより、ハンマー部材の交換を簡単にすることができる効果がある。
【0032】
また、本発明は、上記のシャルピー衝撃試験機において、ハンマー支持基台を機体に上下位置決め移動し得るようにハンマー移動機構を設けた構成を有することにより、ハンマー吊り下げ部材をハンマー支持基台と共に上下動して、エネルギー容量の異なりハンマー部材の長さが異なるハンマー部材を試験片載置基台の高さ調整等を行うことなく、固定的に設けた1個の試験片載置台の試験位置に容易に設定することができる効果がある。
【0033】
また、本発明は、上記のシャルピー衝撃試験機において、試験片載置台に、センター凹部を有する試験片のセンター凹部に嵌合するセンター凸部を有する試験片センター位置決め部材を押圧バネ部材を介して押圧位置決め可能に設けると共に、試験片をセンター凹部の反対側において位置調整可能に支持する位置調整支持部材を位置調整方向と直交する支持弾力を付与する支持バネ部材を介して試験片を試験片載置台の試験片受け片部に移動自在に当接するように設けた試験片載置機構を設けた構成を有することにより、試験片載置台に供給されたセンター凹部を有する試験片に対して、センター凸部を有する試験片センター位置決め部材を押圧バネ部材を介して押圧することにより、試験片のセンター位置決めを押圧バネ弾力で容易に円滑に行うことができると共に、試験片をセンター凹部の反対側において位置調整可能に支持する位置調整支持部材を、位置調整方向と直交する支持弾力を付与する支持バネ部材を介して移動自在に試験片に当接せしめることによって、試験片を試験片載置台の試験片受け片部に押圧力を加えることなく当接せしめて位置設定をすることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る試験機の一実施例の要部を取り出して概略して示す正面図。
【図2】 上記実施例の他の使用態様の要部を取り出して概略して示す正面図。
【図3】 上記実施例の要部を取り出し且つ要部を拡大し概略して示す側面図。
【図4】 上記実施例の要部を取り出し概略して示す側面図。
【図5】 上記実施例の要部を取り出し拡大し概略して示す平面図。
【図6】 図5の概略側面図。
【符号の説明】
S 試験片
1 機体
2 固定フレーム
3 試験片載置台
4 試験片受け片部
5 ガイドレール
6 駒部材
7 ハンマー支持基台
8 エアシリンダー
9 作動軸
10 ロック機構
11 ロック部材
12 エアシリンダー
13 作動軸
14 サイドフレーム
15 水平ガイドフレーム
16 スクリュウ搬送軸
17 雌ねじ部材
18 ガイドレール
19 ロック案内部材
20 ハンマー部材
21 固定ボルト
22 ガイド駒部材
23 ロック部材
24 作動軸
25 ハンマー吊り下げ部材
26 エアシリンダー
27 揺動連結軸
28 揺動連結軸
29 吊り下げ板
30 ハンマー回転軸
31 ハンマー部
32 ハンマー角度検出部
33 作動プーリ
34 駆動モータ
35 駆動プーリ
36 タイミングベルト
37 ハンドル
38 エアシリンダー
39 作動杆
40 試験片自動供給機構
41 供給機構本体
42 開閉蓋体
43 昇降支持フレーム
44 ガイド部材
45 ガイド部材
46 操作台
47 エアシリンダー
48 作動軸
49 押圧バネ部材
50 試験片センター位置決め部材
51 センター凸部
52 連動板
53 バネ受け片
54 位置調整支持部材
55 試験片のセンター凹部
56 当接部
57 支持板
58 支持バネ部材
59 取付部材
60 エアシリンダー
61 作動杆
62 当接板
63 避退位置
64 中間位置
65 中間位置
66 振り上げ位置
70 ハンマー上昇回転機構
71 持ち上げ先端部
72 ハンマー上昇部材
73 従動歯車
74 チェーン
75 駆動歯車
76 原動歯車
77 エアシリンダー
78 揺動支軸
79 作動軸
80 ハンマー停止部材

Claims (4)

  1. 試験片を設置すべき1個所の試験片載置台に対して、2個以上のハンマー部材を試験位置から避退位置に、避退位置から試験位置に順次に移動して試験を可能にするとともに、試験片載置台に、センター凹部を有する試験片のセンター凹部に嵌合するセンター凸部を有する試験片センター位置決め部材を押圧バネ部材を介して押圧位置決め可能に設け、試験片をセンター凹部の反対側において位置調整可能に支持する位置調整支持部材を支持バネ部材を介して試験片を試験片載置台の試験片受け片部に移動自在に当接するように設けた試験片載置機構を設けたことを特徴とするシャルピー衝撃試験機。
  2. ハンマー部材を吊り下げたハンマー吊り下げ部材をハンマー支持基台に水平直線移動し得るようにハンマー移動機構を設けたことを特徴とする上記請求項1に記載のシャルピー衝撃試験機。
  3. ハンマー支持基台を機体に上下位置決め移動し得るようにハンマー移動機構を設けたことを特徴とする上記請求項2に記載のシャルピー衝撃試験機。
  4. ハンマー部材を吊り下げたハンマー吊り下げ部材をハンマー支持基台に、又はハンマー支持基台を機体に、ロック機構によりロックすることにより、試験位置におけるハンマー部材を機体に強固にロックして吊り下げて試験するようにしたことを特徴とする上記請求項1乃至3の何れかに記載のシャルピー衝撃試験機。
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