JP4105080B2 - 精穀装置用除糠吸引風遮断装置及びこれを用いた精穀装置並びにその運転制御方法 - Google Patents

精穀装置用除糠吸引風遮断装置及びこれを用いた精穀装置並びにその運転制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、米や麦といった穀粒を精穀処理するための精穀装置に適用される精穀装置用除糠吸引風遮断装置及びこれを用いた精穀装置並びにその運転制御方法に関する。
精米装置には、精米処理方式によって、玄米相互間に作用する摩擦力によって玄米表面の糠層を除去する摩擦式精米装置と、精米ロールの表面に形設された多数の砥粒によって玄米表面の糠層を強制的に除去する研削式精米装置と、精米精度を向上させるべく最初に研削精米し続いて摩擦精米する研削・摩擦式精米装置とがある。なお、研削・摩擦式精米装置の先行技術文献としては、一例として、下記特許文献1がある。
ここで、前記特許文献1に開示された研削・摩擦式精米装置のクラスになると、単体で使用されることよりも、精米工場で多数並設されて複数台同時に使用されることが多い。この場合、精米処理中に玄米から取り除かれた糠を効率良く除去するべく、集中配管方式による除糠システム、即ち、吸引装置にメイン配管を接続し、このメイン配管から複数の配管を分岐させて当該分岐配管を個々の精米装置の除糠ダクトに接続し、各精米装置において精米処理した際に生じた糠を複数台同時に吸引除去するシステムが採用される。
特許第3142938号公報
その場合、以下に説明する問題が生じる。
精米終了時、除糠吸引風による吸引力が精米装置に及んでいる状態では、除糠筒の内周面に米粒が張り付いたまま排出されない。かかる米粒は、精米装置を完全に停止したときに開閉弁又は排出盤上に落下して摩擦精米室に残粒することになる。この残粒をそのまま放置して、次の異品種の生産ロットの精米処理を開始すると、当該残粒が異品種に混入してしまう。かかる事態を回避するためには、除糠吸引風の通路となるダクトを遮断すればよいが、前記の如く集中配管方式による除糠システムを採用していると、幾つかの不都合が生じる。
すなわち、同時に稼働している複数の精米装置の内の任意の一台の精米装置についてだけ、除糠吸引風を止めるべく分岐配管を遮断すると、集中配管系のバランス(風量・風圧等)が崩れ、他の精米装置に作用する除糠吸引力が強くなる。このため、摩擦精米室内で搗精中の米粒が除糠筒の内周面側に強制吸引されて米粒同士の自由摩擦が阻害され、むら搗き状態になったり、米粒に亀裂が入ったり、分岐配管内の糠付着量が増える等の悪影響が出る可能性がある。
本発明は上記事実を考慮し、集中配管方式の除糠システムを採用した場合において、任意の一台の精穀装置に対する除糠吸引風を遮断したときに他の精穀装置に悪影響が出るのを防止することができる精穀装置用除糠吸引風遮断装置及びこれを用いた精穀装置並びにその運転制御方法を得ることが目的である。
請求項1記載の本発明に係る精穀装置用除糠吸引風遮断装置は、穀粒表面の糠層を取り除く精穀処理部と、この精穀処理部に一端部が接続されると共に吸引用の集中配管から分岐された分岐配管が他端部に接続され、吸引力によって吸い込まれた糠が通過する除糠ダクトと、を含んで構成された精穀装置に適用される除糠吸引風遮断装置であって、前記除糠ダクトと前記分岐配管との間に介在されて除糠ダクトと分岐配管とを接続すると共に、所定位置に外気と連通する二次空気取入口が形成された接続ダクトと、この接続ダクトの除糠ダクト側の端部から二次空気取入口までの所定位置に設けられ、除糠吸引風の風路を開閉可能な第1の開閉弁と、この第1の開閉弁を開閉させる第1の駆動手段と、前記二次空気取入口に設けられ、当該二次空気取入口を開閉可能な第2の開閉弁と、この第2の開閉弁を開閉させる第2の駆動手段と、を有することを特徴としている。
請求項2記載の本発明に係る精穀装置は、穀粒表面の糠層を取り除く精穀処理部と、この精穀処理部に一端部が接続されると共に吸引用の集中配管から分岐された分岐配管が他端部に接続され、吸引力によって吸い込まれた糠が通過する除糠ダクトと、を含んで構成された精穀装置であって、前記除糠ダクトに一端部が接続されると共に他端部に前記分岐配管が接続され、更に所定位置に外気と連通する二次空気取入口が形成された接続ダクトと、この接続ダクトの除糠ダクト側の端部から二次空気取入口までの所定位置に設けられ、除糠吸引風の風路を開閉可能な第1の開閉弁と、この第1の開閉弁を開閉させる第1の駆動手段と、前記二次空気取入口に設けられ、当該二次空気取入口を開閉可能な第2の開閉弁と、この第2の開閉弁を開閉させる第2の駆動手段と、を有する除糠吸引風遮断装置を備えている、ことを特徴としている。
請求項3記載の本発明に係る精穀装置の運転制御方法は、原料又は精穀処理後の穀粒が投入されると共に原料又は精穀処理後の穀粒の有無を検出する検出センサを備えた原料タンクと、この原料タンクの供給口を開閉するシャッタと、原料タンクから供給された原料を研削精穀する研削式精穀処理部と、この研削式精穀処理部で処理された穀粒を摩擦精穀する摩擦式精穀処理部と、この摩擦式精穀処理部で処理された穀粒を装置外へ排出する排出手段と、この排出手段から排出された精穀処理後の穀粒が入口部から投入されると共に揚穀し、切換弁により循環路を介して原料タンクへ循環させるか又は排出路を介して装置外の所定位置へ排出させるかを選択的に切換えられる揚穀装置と、研削式精穀処理部へ空気を送給し、研削精穀室内に残った残粒を摩擦精穀室へ強制的に送り込む残粒排出ファンと、一端部が研削式精穀処理部及び摩擦式精穀処理部に接続され、研削式精穀処理部及び摩擦式精穀処理部で発生した糠を除糠吸引風によって吸引除去するための除糠ダクトと、この除糠ダクトに一端部が接続されると共に他端部に吸引用の集中配管から分岐された分岐配管が接続され、更に所定位置に外気と連通する二次空気取入口が形成された接続ダクトと、この接続ダクトの除糠ダクト側の端部から二次空気取入口までの所定位置に設けられ、除糠吸引風の風路を開閉可能な第1の開閉弁と、この第1の開閉弁を開閉させる第1の駆動手段と、前記二次空気取入口に設けられ、当該二次空気取入口を開閉可能な第2の開閉弁と、この第2の開閉弁を開閉させる第2の駆動手段と、を備えた除糠吸引風遮断装置と、を含んで構成された精穀装置に適用される運転制御方法であって、精穀処理終了時、検出センサによって原料タンクから原料が無くなったことが検出されると、シャッタを閉止すると共に揚穀装置の切換弁を循環路側に切換え精穀処理後の穀粒を原料タンクに貯める第1の工程と、残粒排出ファンを作動させて研削精穀室内に残った残粒を摩擦精穀室へ送り込む第2の工程と、シャッタを開放させて原料タンクに貯めた穀粒を研削精穀室を経由して摩擦精穀室へ送り込み、既に摩擦精穀室へ送り込まれた残粒を後から送り込まれた穀粒の押出しにより摩擦精穀する第3の工程と、所定時間経過後に揚穀装置の切換弁を排出路側へ切換える第4の工程と、検出センサによって原料タンクに貯めた穀粒が無くなったことが検出されると、シャッタを閉止すると共に摩擦精穀室の摩擦抵抗を開放して摩擦精穀室内の穀粒を排出手段から揚穀装置の入口部へ排出する第5の工程と、残粒排出ファンを作動させて研削精穀室内の穀粒を摩擦精穀室へ送り込み、そのまま排出手段から揚穀装置の入口部へ排出する第6の工程と、除糠吸引風遮断装置の第1の駆動手段を作動させて第1の開閉弁を閉止状態にすると共に、第2の駆動手段を作動させて第2の開閉弁を開放状態とする第7の工程と、を有することを特徴としている。
請求項1記載の本発明の作用は、以下の通りである。
従来であれば、精穀装置の除糠ダクトの他端部には、吸引用の集中配管から分岐された分岐配管が直接接続される。なおこの場合、精穀処理部で精穀処理されることにより、穀粒表面の糠層が取り除かれる。そして、取り除かれた糠は、除糠吸引風によって除糠ダクトから分岐配管に吸い込まれ、更に集中配管へと吸引された後、装置外へ排出される。
ここで、本発明の場合、除糠ダクトと分岐配管との間に精穀装置用除糠吸引風遮断装置が接続される。精穀装置を通常運転する場合には、第1開閉弁は開放され、第2開閉弁は閉止される。従って、接続ダクトの風路は開放される一方、二次空気取入口は閉止された状態となる。この場合、精穀処理によって生じた糠は、除糠吸引風によって除糠ダクト及び接続ダクトを通って分岐配管から集中配管へと吸引された後、装置外へ排出される。
一方、精穀処理終了時には、第1の駆動手段を駆動させることにより第1の開閉弁が閉止される。これにより、精穀処理部に吸引力が及ぶのを遮断することができる。また、第2の駆動手段を駆動させることにより第2の開閉弁が開放される。これにより、二次空気取入口が開放され、外気の取り入れが可能となる。
このようにすれば、除糠吸引風の吸引力によって穀粒が精穀処理部に張り付き、残粒が発生するのを防止することができる。従って、次の生産ロットの精穀開始時に当該残粒が異品種に混入するおそれも無くなる。よって、品質が確保される。また、集中配管方式による除糠システム下において、任意の一台の精穀装置に対する除糠吸引風を遮断しても、二次空気取入口から外気が吸い込まれるので、残りの精穀装置の精穀処理部に作用する吸引力が変動し、集中配管系のバランス(風量・風圧等)が崩れ除糠作用に悪影響が及ぶこともない。
請求項2記載の本発明によれば、精穀装置を通常運転する場合には、除糠吸引風遮断装置の第1開閉弁は開放され、第2開閉弁は閉止される。従って、接続ダクトの風路は開放される一方、二次空気取入口は閉止された状態となる。この状態で精穀装置を通常通り運転すると、精穀処理部で精穀処理されることにより、穀粒表面の糠層が取り除かれる。取り除かれた糠は、除糠吸引風によって除糠ダクト及び接続ダクトを通って分岐配管から集中配管へと吸引された後、装置外へ排出される。
一方、精穀処理終了時には、第1の駆動手段を駆動させることにより第1の開閉弁が閉止される。これにより、精穀処理部に吸引力が及ぶのを遮断することができる。また、第2の駆動手段を駆動させることにより第2の開閉弁が開放される。これにより、二次空気取入口が開放され、外気の取り入れが可能となる。
このようにすれば、除糠吸引風の吸引力によって穀粒が精穀処理部に張り付き、残粒が発生するのを防止することができる。従って、次の生産ロットの精穀開始時に当該残粒が異品種に混入するおそれも無くなる。よって、品質が確保される。また、集中配管方式による除糠システム下において、任意の一台の精穀装置に対する除糠吸引風を遮断しても、二次空気取入口から外気が吸い込まれるので、残りの精穀装置の精穀処理部に作用する吸引力が変動し、集中配管系のバランス(風量・風圧等)が崩れ除糠作用に悪影響が及ぶこともない。
請求項3記載の本発明によれば、精穀処理終了時、第1の工程で、検出センサによって原料タンクから原料が無くなったことが検出されると、シャッタが閉止されると共に揚穀装置の切換弁が循環路側に切換えられる。これにより、精穀処理後の穀粒が原料タンクに貯められる。
次に第2の工程で、残粒排出ファンが作動されて研削精穀室内に残った残粒が摩擦精穀室へ送り込まれる。次に第3の工程で、シャッタが開放されて原料タンクに貯められた穀粒が研削精穀室を経由して摩擦精穀室へ送り込まれる。これにより、既に摩擦精穀室へ送り込まれた残粒が後から送り込まれた穀粒の押出しによって摩擦精穀される。
次に第4の工程で、所定時間経過後に揚穀装置の切換弁が排出路側へ切換えられる。次に第5の工程で、検出センサによって原料タンクに貯められた穀粒が無くなったことが検出されると、シャッタが閉止されると共に摩擦精穀室の摩擦抵抗が開放されて摩擦精穀室内の穀粒が排出手段から揚穀装置の入口部へ排出される。なお、揚穀装置の入口部へ排出された穀粒は、揚穀装置で揚穀された後、排出路から所定位置に排出される。
次に第6の工程で、残粒排出ファンが作動されて研削精穀室内の穀粒が摩擦精穀室へ送り込まれ、そのまま排出手段から揚穀装置の入口部へ排出される。なお、この工程で揚穀装置の入口部へ排出された穀粒も、揚穀装置で揚穀された後、排出路から所定位置に排出される。
次に第7の工程で、除糠吸引風遮断装置の第1の駆動手段が作動されて第1の開閉弁が閉止状態にされる。これにより、精穀処理部に吸引力が及ぶのを遮断することができる。また、除糠吸引風が遮断されたことにより摩擦式精米処理部に吸引力が及ばなくなるので、摩擦精穀室に張り付いていた少量の最後の穀粒が落下し、排出手段によって揚穀装置の入口部へ排出される。また第1の開閉弁が閉止されるのと同時に、第2の駆動手段が作動されて第2の開閉弁が開放状態とされる。これにより、二次空気取入口が開放され、外気の取り入れが可能となる。
このようにすれば、除糠吸引風の吸引力によって穀粒が精穀処理部に張り付き、残粒が発生するのを防止することができる。従って、次の生産ロットの精穀開始時に当該残粒が異品種に混入するおそれも無くなる。よって、品質が確保される。また、集中配管方式による除糠システム下において、任意の一台の精穀装置に対する除糠吸引風を遮断しても、二次空気取入口から外気が吸い込まれるので、残りの精穀装置の精穀処理部に作用する吸引力が変動し、集中配管系のバランス(風量・風圧等)が崩れ除糠作用に悪影響が及ぶこともない。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係る精穀装置用除糠吸引風遮断装置は、除糠ダクトと分岐配管との間に介在されて除糠ダクトと分岐配管とを接続すると共に、所定位置に外気と連通する二次空気取入口が形成された接続ダクトと、この接続ダクトの除糠ダクト側の端部から二次空気取入口までの所定位置に設けられ、除糠吸引風の風路を開閉可能な第1の開閉弁と、この第1の開閉弁を開閉させる第1の駆動手段と、二次空気取入口に設けられ、当該二次空気取入口を開閉可能な第2の開閉弁と、この第2の開閉弁を開閉させる第2の駆動手段と、を有するので、集中配管方式の除糠システムを採用した場合において、任意の一台の精穀装置に対する除糠吸引風を遮断したときに他の精穀装置に悪影響が出るのを防止することができるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係る精穀装置は、除糠ダクトに一端部が接続されると共に他端部に分岐配管が接続され、更に所定位置に外気と連通する二次空気取入口が形成された接続ダクトと、この接続ダクトの除糠ダクト側の端部から二次空気取入口までの所定位置に設けられ、除糠吸引風の風路を開閉可能な第1の開閉弁と、この第1の開閉弁を開閉させる第1の駆動手段と、二次空気取入口に設けられ、当該二次空気取入口を開閉可能な第2の開閉弁と、この第2の開閉弁を開閉させる第2の駆動手段と、を有する除糠吸引風遮断装置を備えているので、集中配管方式の除糠システムを採用した場合において、任意の一台の精穀装置に対する除糠吸引風を遮断したときに他の精穀装置に悪影響が出るのを防止することができるという優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係る精穀装置の運転制御方法は、精穀処理終了時、検出センサによって原料タンクから原料が無くなったことが検出されると、シャッタを閉止すると共に揚穀装置の切換弁を循環路側に切換え精穀処理後の穀粒を原料タンクに貯める第1の工程と、残粒排出ファンを作動させて研削精穀室内に残った残粒を摩擦精穀室へ送り込む第2の工程と、シャッタを開放させて原料タンクに貯めた穀粒を研削精穀室を経由して摩擦精穀室へ送り込み、既に摩擦精穀室へ送り込まれた残粒を後から送り込まれた穀粒の押出しにより摩擦精穀する第3の工程と、所定時間経過後に揚穀装置の切換弁を排出路側へ切換える第4の工程と、検出センサによって原料タンクに貯めた穀粒が無くなったことが検出されると、シャッタを閉止すると共に摩擦精穀室の摩擦抵抗を開放して摩擦精穀室内の穀粒を排出手段から揚穀装置の入口部へ排出する第5の工程と、残粒排出ファンを作動させて研削精穀室内の穀粒を摩擦精穀室へ送り込み、そのまま排出手段から揚穀装置の入口部へ排出する第6の工程と、除糠吸引風遮断装置の第1の駆動手段を作動させて第1の開閉弁を閉止状態にすると共に、第2の駆動手段を作動させて第2の開閉弁を開放状態とする第7の工程と、を有するので、集中配管方式の除糠システムを採用した場合において、任意の一台の精穀装置に対する除糠吸引風を遮断したときに他の精穀装置に悪影響が出るのを防止することができるという優れた効果を有する。
以下、図1〜図6を用いて、本発明の一実施形態に係る精穀装置としての竪型精米装置10について説明する。
図1には、本実施形態に係る竪型精米装置10の全体構成が縦断面視にて示されている。この図に示されるように、竪型精米装置10の装置中央部には、内部中空とされかつ所定位置に複数のエア噴出口が形成された回転主軸12が立設されている。回転主軸12は、装置下部に配設された下部支持板14に支持ベアリング16を介して回転自在に支持されている。また、回転主軸12の下端部には従動プーリ18が固着されており、これに対応して従動プーリ18と横方向に対向する位置には図示しない駆動プーリが配設されている。従動プーリ18と駆動プーリは図示しないベルトによって相互に連結されており、図示しない操作盤と接続された回転主軸駆動モータが駆動することにより駆動プーリ及び従動プーリ18を介して回転主軸12がその軸線回りに回転する構成である。さらに、回転主軸12の下端部にはエア送給管20が接続されており、回転主軸12内へエアを送給できるようになっている。
上記回転主軸12の上端部には、外周部に螺条が形成された送穀ロール22が同軸上に取り付けられている。従って、回転主軸12が回転すると、送穀ロール22も一体に回転する構成である。
上記送穀ロール22の外周側には、精穀処理部としての研削式精米処理部24が配設されている。研削式精米処理部24は、送穀ロール22の外周側に同心円上に配置された略円筒形状の回転体26と、この回転体26の上段側の外周部に固定されて回転体26と一体に回転する研削式精米ロール28と、研削式精米ロール28の外周側に固定状態で配置されると共に打抜き多孔板によって円筒形状に形成された除糠筒30と、研削式精米ロール28の外周面と除糠筒30との間に形成された研削精米室32と、除糠筒30の外周側に形成され研削精米室32で研削精米された際に生じた糠層(糠粉)が除糠筒30を介して排出される糠室34と、を含んで構成されている。
より具体的に説明すると、回転体26の軸芯部には、上部がすり鉢状とされかつ下部が円柱状とされた送穀ロール受入れ部36が形成されている。送穀ロール22は、この送穀ロール受入れ部36内に挿入された状態でかつ非接触の状態で配置されている。また、回転体26の上端部の外周には環状の凹部38が形成されており、かかる凹部38内に略T字形断面の研削式精米ロール28が取り付けられている。研削式精米ロール28の表面には、炭化珪素等(超硬質粒)から成る多数の砥粒が形設されている。さらに、回転体26の下端部の外周には従動プーリ40が形成されており、これに対応して従動プーリ40と横方向に対向する位置には図示しない駆動プーリが配設されている。従動プーリ40と駆動プーリはベルトで相互に連結されており、図示しない操作盤と接続された研削ロール駆動モータが駆動することにより駆動プーリ及び従動プーリ40を介して研削式精米ロール28がその軸線回りに回転する構成である。
なお、図1では回転体26及び従動プーリ40を一部品で簡略的に図示しているが、実際には、当該部分は、送穀ロール受入れ部36の形状に沿った略円筒形状に形成されかつ装置上段側に配置された上部支持板42に回転不能に固定される送穀筒と、この送穀筒の外周側に上下一対のベアリングを介して回転自在に支持される略円筒形状の回転筒と、この回転筒の外周下端部に固定された従動プーリ40と、から成る。
上記研削式精米処理部24の側方には、原料供給部44が配設されている。原料供給部44は、原料が投入される漏斗状の原料タンク46と、この原料タンク46の下端部から下方へ延在する円筒形状の原料供給筒48と、この原料供給筒48の軸芯部に回転可能に配置された下方送りスクリュー50と、原料タンク46の側方から原料供給筒48の上端部へかけて並設された送風ダクト52と、この送風ダクト52内に配設された残粒排出ファン54と、を含んで構成されている。
補足すると、原料タンク46の壁面の所定位置には、タンク内の原料の有無を検出するための検出センサとしての原料センサ56が配設されている。さらに、原料タンク46の下端部の開口部分には、当該開口部分を開閉するシャッタ58がスライド可能に配設されている。また、下方送りスクリュー50はシャフト50Aの下端部近傍のみが回転自在に軸支されており、シャフト50Aの上端部は自由端とされている。さらに、シャフト50Aの下端部は原料供給筒48の底壁部を貫通しており、当該貫通端部には従動プーリ60が固着されている。これに対応して従動プーリ60と横方向に対向する位置には図示しない駆動プーリが配設されており、両者はベルトによって相互に連結されている。従って、図示しない操作盤と接続された下方送りスクリュー駆動モータが駆動することにより、駆動プーリ及び従動プーリ60を介して下方送りスクリュー50がその軸線回りに回転する構成である。
なお、下方送りスクリュー50のシャフト50Aには、供給口62に臨む位置に円錐台形状の底盤64が固定されており、下方送りスクリュー50から送給されてきた原料を供給口62内へ効果的に送り込むようになっている。また、送風ダクト52の下端部は、原料供給筒48の上端部に送風口66を介して連通されている。従って、残粒排出ファン54が作動すると、送風ダクト52から送風口66を通って原料供給筒48の上端部内へ送風される構成である。
一方、堅型精米装置10の中段部には、精穀処理部としての摩擦式精米処理部68が配設されている。摩擦式精米処理部68は、回転主軸12の中段部(送穀ロール22の直下)に固定された摩擦式精米ロール70と、この摩擦式精米ロール70の外周側に固定状態で配置されると共に打抜き多孔板によって円筒形状に形成された除糠筒72と、摩擦式精米ロール70の外周面と除糠筒72との間に形成された摩擦精米室74と、除糠筒72の外周側に形成されて摩擦精米室74で摩擦精米された際に生じた糠層(糠粉)が除糠筒72を介して排出される糠室76と、を含んで構成されている。
上述した摩擦式精米処理部68の下方には、排出手段としての排出処理部78が設けられている。排出処理部78は、有底円筒状の排出ケース80を備えている。排出ケース80の上端部は、装置高さ方向の中間部に配設された中間部支持板82に固定されている。この排出ケース80内には、回転主軸12に固定されかつ回転主軸12と一体に回転する排出盤84が収容されている。排出盤84は、排出ケース80の底部に近接して配置された皿状の大径部84Aと、この大径部84Aの上端部から一体かつ上方へ延出された円筒状の本体部84Bと、を含んで構成されている。
排出盤84の本体部84Bには、摩擦精米室74の下端部開口を開閉する皿状の開閉弁86が上下動可能に支持されている。なお、開閉弁86の基部86Aには、支点回りに揺動可能に支持された図示しない支持アームの先端部が相対回転可能に取り付けられている。支持アームの基端部には精米抵抗調節スプリング及びラック&ピニオン方式の駆動機構部が配設されており、モータの駆動量に応じて支持アームを介して開閉弁86が上下動される構成である。また、排出ケース80の一側部には、滑り台状に傾斜された排出樋88の上端部が接続されている。これにより、排出ケース80内へ排出された米が排出樋88を介して装置外部へ排出される構成である。
また、上述した摩擦式精米処理部68の糠室76には、水平方向に延在する除糠ダクト90の一端部が接続されている。また、研削式精米処理部24の糠室34には、除糠ダクト90から分岐された除糠ダクトとしての除糠分岐ダクト92の一端部が接続されている。さらに、除糠ダクト90の他端部には、次述する除糠吸引風遮断装置94を介して図示しない吸引用の集中配管から分岐された分岐管が接続されるようになっている。
ここで、上記除糠ダクト90の他端部と図示しない前記分岐管との間には、精穀装置用除糠吸引風遮断装置としての除糠吸引風遮断装置94が配設されている。詳細に説明すると、除糠吸引風遮断装置94は、除糠ダクト90の他端部と前記分岐管の先端部との間に介在されて両者を接続する接続ダクト96と、この接続ダクト96の一端部側(除糠ダクト90の他端部との接続部位)に配置されかつ上下方向へスライド可能に支持された第1の開閉弁としての吸引遮断板98と、この吸引遮断板98の下端部に固定されかつ作動することにより吸引遮断板98を上下方向へスライドさせる第1の駆動装置(エアシリンダ)100と、接続ダクト96の他端部側の下面に形成された二次空気取入口102に配置されかつ水平方向へスライド可能に支持された第2の開閉弁としての二次空気遮断板104と、この二次空気遮断板104の外側の端部に固定されかつ作動することにより二次空気遮断板104を左右方向へスライドさせる第2の駆動装置(エアシリンダ)106と、を含んで構成されている。
なお、吸引遮断板98及び二次空気遮断板104が開閉するためのスライド方向は、竪型精米装置10の設置場所や接続ダクト96の取付方向により適宜変更される。また、二次空気取入口102の形状及び寸法は、吸引遮断板98が開放状態で二次空気遮断板104が閉止状態の場合と、吸引遮断板98が閉止状態で二次空気遮断板104が開放状態の場合とで、接続ダクト96の後端側(分岐配管側)での風量・圧力等の条件が略等しくなるように決められている。
補足すると、図2に示されるように、上記竪型精米装置10に隣接する位置には、揚穀装置110が立設されている。揚穀装置110は下端部に入口部112が配設されており、排出樋88から排出された米粒が入口部112から投入されるようになっている。揚穀装置110内にはバケットコンベヤ等の揚穀手段が配設されており、更に上端部には原料タンク46へ再投入するための循環路114及び装置外の所定位置へ排出するための排出路116が設けられている。さらに、循環路114と排出路116との分岐点には、流路方向を切り換えるための切換弁118が配設されている。
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
最初に、装置全体の作動について概説する。
操作盤を操作することにより、図示しない各種駆動モータが駆動される。これにより、回転主軸12にあっては、従動プーリ18を介して駆動力が伝達され、その軸線回りに回転される。このため、回転主軸12と一体の送穀ロール22、摩擦式精米ロール70、排出盤84が回転主軸12と同一方向へ回転される。また、研削式精米ロール28にあっては、従動プーリ40及び回転体26を介して駆動力が伝達され、その軸線回りに回転される。さらに、下方送りスクリュー50にあっては、従動プーリ60を介して駆動力が伝達され、その軸線回りに回転される。
加えて、除糠吸引風遮断装置94が開放状態とされる。すなわち、吸引遮断板98が開放位置に保持されると共に二次空気遮断板104は閉止状態に保持される。これにより、除糠ダクト90の通路は開放状態とされ、図示しない吸引手段による吸引力が集中配管、分岐配管、接続ダクト96、除糠ダクト90、除糠分岐ダクト92を介して糠室34、76に及ぶ状態(除糠吸引風が通過可能な状態)とされる。また、二次空気取入口102は閉止状態とされる。
この状態で、原料(玄米)が原料タンク46内へ投入される。投入された原料は原料供給筒48内へ流下され、下方送りスクリュー50によって下方側へ所定の搬送速度で搬送されていく。原料が下方送りスクリュー50の下端部まで搬送されると、底盤64の回転力によって、原料は供給口62から研削精米室32の下端部へ供給される。そして、研削精米室32内を下方から上方へ押し上げられる上昇式精米装置の形をとりながら、この過程で研削式精米ロール28によって研削精米される。
研削精米処理後の半搗精米は、回転体26に形成されたすり鉢状の送穀ロール受入れ部36内へ流下され、送穀ロール22によって軸方向下方側へと搬送された後、摩擦精米室74内へ送り込まれる。この摩擦精米室74では、摩擦式精米ロール70が回転することにより、半搗精米同士が擦れ合い、その摩擦力によって最終的な精米処理がなされる。
摩擦精米処理されて出来上がった製品としての白米は、開閉弁86を通って排出ケース80内で回転する排出盤84上へ落下される。そして、排出盤84の回転力によって排出樋88から装置外部へと排出されていく。
上記の精米処理過程で発生した糠は、除糠ダクト90から装置外部へと排出される。すなわち、研削式精米処理時に発生した糠は除糠筒30から糠室34へと排出された後、除糠分岐ダクト92を通って除糠ダクト90へ吸い込まれる。一方、摩擦式精米処理時に発生した糠は除糠筒72から糠室76へと排出された後、除糠ダクト90へ直接吸い込まれる。そして、双方の糠が合流した状態で除糠ダクト90から分岐配管を経て集中配管へと吸引され、装置外部へと排出される。
ここで、上述した精米処理を行うと、発明が解決しようとする課題の欄で説明したように、精米処理終了時に、処理すべき米粒が少量になり、上から連続して流下する米粒が無くなるため、吸引力により除糠筒72の内周面に米粒が張り付いたまま排出されないことがある。この場合、除糠筒72の内周面に張り付いた米粒は、堅型精米装置10が完全に停止して除糠吸引風が無くなると、開閉弁86又は排出盤84上に落下して残粒してしまうという現象が生じる。
そこで、本実施形態では、精米処理終了時になると、以下の要領で、堅型精米装置10を運転する(精米装置の運転制御方法)。
まず、図3に示されるように、原料タンク46内の原料が無くなると、原料センサ56によってその状態が検出され、所定時間(T1)経過後にシャッタ58が閉止される。なお、原料タンク46内の原料が無くなり送穀ロール22にラップする玄米が無くなった時点で、下向きの米の圧力が無くなるため、開閉弁86が摩擦抵抗ばねの付勢力で上昇し、摩擦精米室74の下端部の隙間がなくなる。そのため、摩擦精米室74内の米は排出されず、白米Rと玄米Qが混合した状態で満たされている。また、シャッタ58の閉止動作と同時に、揚穀装置110の切換弁118が循環路114側へ切り換えられる。これにより、精米処理後の白米Pが原料タンク46内へ再投入されて原料タンク46内に貯められる(以上、第1の工程)。
次に、所定時間(T2)、残粒排出ファン54が作動される。これにより、原料供給筒48から風が送給され(その流れを矢印Aで示す)、研削精米室32内に残留している残粒(玄米)Qが摩擦精米室74へ送り込まれる(その流れを矢印Bで示す)。なお、このときの精米抵抗は最初の主運転のときの抵抗値がそのまま維持される(以上、第2の工程)。
次に、図4に示されるように、所定時間(T3)経過後、シャッタ58が開放されて、原料タンク46内に貯められていた白米Pを装置内に流し、通常の精米処理を行う(その流れを矢印Cで示す)。これにより、研削精米室32から摩擦精米室74へ排出された残粒Q(玄米)を原料タンク46に戻した白米Pで押出しながら摩擦精米する(以上、第3の工程)。
次に、所定時間(T4)経過後、揚穀装置110の切換弁118が循環路114側から排出路116側へ切り換えられる。なお、原料タンク46に貯めた白米Pの押出しにより摩擦精米室74の玄米Qが摩擦精米されて白米となり、揚穀装置110の切換弁118の直前まで搬送された時点までの所要時間をT4とした場合が、精米処理終了の最短コース(時間)となる。それ以上T4が長いと同じ米が竪型精米装置10を何回も循環することになるが、T4をどの程度にするかは、使用者の考えや製品の目的に応じて適宜変更される(以上、第4の工程)。
次に、図5に示されるように、原料センサ56によって原料タンク46内の白米が無くなったことが検出されたら、所定時間(T5)経過後にシャッタ58が閉止され、次のロットの玄米を貯める準備が整えられる。シャッタ58が閉止されるのと同時に、開閉弁86が下方へスライドされて摩擦抵抗が解放される。これにより、摩擦精米室74内に残った白米が排出盤84上に排出された後、排出樋88から揚穀装置110の入口部112へ排出される(以上、第5の工程)。
またこれと同時に、所定時間(T6)、図3のときと同様にして、残粒排出ファン54を作動させて、原料供給筒48から風を送り(その流れを矢印Dで示す)、研削精米室32内に残った残粒S(白米)を摩擦精米室74へ送り込み(その流れを矢印Eで示す)、排出樋88から揚穀装置110の入口部112へ排出させる(以上、第6の工程)。
次に、図6に示されるように、残粒排出ファン54を停止させ、同時に、第1の駆動装置100を駆動させて吸引遮断板98を閉止させて除糠ダクト90の風路を塞ぐと共に、第2の駆動装置106を駆動させて二次空気遮断板104を開放させ二次空気取入口102から二次空気の取入れが可能な状態にする。吸引遮断板98が閉止されると除糠吸引風の吸引力が及ばなくなり、二次空気取入口102から二次空気が吸引される状態となるため、摩擦精米室74の除糠筒72の内周面に張り付いていた白米Tは排出盤84上に自由落下し、排出樋88から揚穀装置110の入口部112へ排出される(その流れを矢印Fで示す)。こうしてすべての残粒が無くなる。その後、堅型精米装置10全体を停止させる(以上、第7の工程)。
このように本実施形態に係る堅型精米装置10では、除糠ダクト90と集中配管方式の分岐配管との間に除糠吸引風遮断装置94を接続し、精米処理終了時には吸引遮断板98を閉止して二次空気遮断板104を開放させるようにしたので、摩擦精米室74に吸引力が及ぶのを遮断することができる。このため、除糠吸引風の吸引力によって除糠筒72の内周面に米粒が張り付き、残粒が発生するのを防止することができる。従って、次の生産ロットの精米開始時に当該残粒が異品種に混入するおそれも無くなる。その結果、本実施形態に係る堅型精米装置10によれば、製品の品質の確保を図ることができる。
また、集中配管方式による除糠システム下において、任意の一台の竪型精米装置10に対する除糠吸引風を遮断しても、二次空気取入口102から外気が吸い込まれるので、残りの竪型精米装置の精米処理部に作用する吸引力が変動して集中配管系のバランス(風量・風圧等)が崩れて除糠作用に悪影響が及ぶといったことも生じない。
すなわち、このクラスの精米装置は精米工場で複数台同時に稼働させ、除糠用吸引風配管はメイン配管となる集中配管から配管を分岐させ、当該分岐配管を個々の精米装置に接続させる集中配管方式とすることが多い。このため、任意の一台の堅型精米装置10について吸引遮断板98のみを作動させると、残りの堅型精米装置10の精米処理部に作用する吸引力が変動し、集中配管系のバランス(風量・風圧等)が崩れ除糠作用に悪影響(例えば、摩擦精米室74内で搗精中の米粒が除糠筒72の内周面側に強制吸引されて米粒同士の自由摩擦が阻害され、むら搗き状態になったり、米粒に亀裂が入ったり、分岐配管内の糠付着量が増える等)が出る可能性がある。
しかし、本実施形態によれば、精米終了時には二次空気遮断板104を開放させて二次空気取入口102を開放させることにより、除糠吸引風の吸引力が接続ダクト96に及んでも接続ダクト90の二次空気取入口102から二次空気(外気)が取り入れられることとなる。このため、他の堅型精米装置10の除糠作用に上記悪影響が及ぶことはない。また、上記効果が得られることにより、吸引力を起こさせる吸引装置をその都度停止させる必要もなくなる。
さらに、本実施形態のように堅型精米装置10に循環路114と排出路116との切換えが可能な揚穀装置110を組み合わせて前述した運転制御を行うことにより、生産ロット全量を確実に精米処理することができ、精米ロスを無くすことができる。
なお、本実施形態では、米を対象にして本発明を適用したが、これに限らず、麦を対象にして本発明を適用してもよい。
また、本実施形態では、堅型精米装置10を対象にして本発明を適用したが、これに限らず、横型精米装置を対象にして本発明を適用してもよい。
さらに、本実施形態では、研削式精米処理部24と摩擦式精米処理部68の双方を兼ね備えた堅型精米装置10に対して本発明を適用したが、これに限らず、いずれか一方のみを備えた精米装置に対して本発明を適用してもよい。
また、除糠吸引風遮断装置94の開閉弁を吸引遮断板98、二次空気遮断板104といった板材で構成したが、板材以外の構成を採用してもよく、又第1の駆動装置100及び第2の駆動装置106をエアシリンダで構成したが、エアシリンダ以外にも油圧シリンダやモータ及びラック&ピニオン機構等を採用してもよい。
さらに、本実施形態では、吸引遮断板98及び二次空気遮断板104を第1の駆動装置100及び第2の駆動装置106を使って自動的に開閉する構成を採ったが、これに限らず、手動式で開閉するようにしてもよい。
また、本実施形態では、除糠吸引風遮断装置94を精米装置に用いたが、研米装置や石抜機、選別機等、集中配管に接続される機器であれば、本発明の除糠吸引風遮断装置を適用することは可能であることを付記しておく。
本実施形態に係る堅型精米装置の全体構成を示す概略縦断面図である。 本実施形態に係る竪型精米装置に揚穀装置が並設された状態を示す概略図である。 図1に示される堅型精米装置の精米終了時の運転制御方法を示す作動説明図である。 同じく、図1に示される堅型精米装置の精米終了時の運転制御方法を示す作動説明図である。 同じく、図1に示される堅型精米装置の精米終了時の運転制御方法を示す作動説明図である。 同じく、図1に示される堅型精米装置の精米終了時の運転制御方法を示す作動説明図である。
符号の説明
10 竪形精米装置(精穀装置)
24 研削式精米処理部(精穀処理部)
30 除糠筒
32 研削精米室
46 原料タンク
54 残粒排出ファン
56 原料センサ(検出センサ)
58 シャッタ
68 摩擦式精米処理部(精穀処理部)
72 除糠筒
74 摩擦精米室
78 排出処理部(排出手段)
90 除糠ダクト
92 除糠分岐ダクト(除糠ダクト)
94 除糠吸引風遮断装置
96 接続ダクト
98 吸引遮断板(第1の開閉弁)
100 第1の駆動装置(第1の駆動手段)
102 二次空気取入口
104 二次空気遮断板(第2の開閉弁)
106 第2の駆動装置(第2の駆動手段)
110 揚穀装置
112 入口部
114 循環路
116 排出路
118 切換弁

Claims (3)

  1. 穀粒表面の糠層を取り除く精穀処理部と、
    この精穀処理部に一端部が接続されると共に吸引用の集中配管から分岐された分岐配管が他端部に接続され、吸引力によって吸い込まれた糠が通過する除糠ダクトと、
    を含んで構成された精穀装置に適用される除糠吸引風遮断装置であって、
    前記除糠ダクトと前記分岐配管との間に介在されて除糠ダクトと分岐配管とを接続すると共に、所定位置に外気と連通する二次空気取入口が形成された接続ダクトと、
    この接続ダクトの除糠ダクト側の端部から二次空気取入口までの所定位置に設けられ、除糠吸引風の風路を開閉可能な第1の開閉弁と、
    この第1の開閉弁を開閉させる第1の駆動手段と、
    前記二次空気取入口に設けられ、当該二次空気取入口を開閉可能な第2の開閉弁と、
    この第2の開閉弁を開閉させる第2の駆動手段と、
    を有することを特徴とする精穀装置用除糠吸引風遮断装置。
  2. 穀粒表面の糠層を取り除く精穀処理部と、
    この精穀処理部に一端部が接続されると共に吸引用の集中配管から分岐された分岐配管が他端部に接続され、吸引力によって吸い込まれた糠が通過する除糠ダクトと、
    を含んで構成された精穀装置であって、
    前記除糠ダクトに一端部が接続されると共に他端部に前記分岐配管が接続され、更に所定位置に外気と連通する二次空気取入口が形成された接続ダクトと、
    この接続ダクトの除糠ダクト側の端部から二次空気取入口までの所定位置に設けられ、除糠吸引風の風路を開閉可能な第1の開閉弁と、
    この第1の開閉弁を開閉させる第1の駆動手段と、
    前記二次空気取入口に設けられ、当該二次空気取入口を開閉可能な第2の開閉弁と、
    この第2の開閉弁を開閉させる第2の駆動手段と、
    を有する除糠吸引風遮断装置を備えている、
    ことを特徴とする精穀装置。
  3. 原料又は精穀処理後の穀粒が投入されると共に原料又は精穀処理後の穀粒の有無を検出する検出センサを備えた原料タンクと、
    この原料タンクの供給口を開閉するシャッタと、
    原料タンクから供給された原料を研削精穀する研削式精穀処理部と、
    この研削式精穀処理部で処理された穀粒を摩擦精穀する摩擦式精穀処理部と、
    この摩擦式精穀処理部で処理された穀粒を装置外へ排出する排出手段と、
    この排出手段から排出された精穀処理後の穀粒が入口部から投入されると共に揚穀し、切換弁により循環路を介して原料タンクへ循環させるか又は排出路を介して装置外の所定位置へ排出させるかを選択的に切換えられる揚穀装置と、
    研削式精穀処理部へ空気を送給し、研削精穀室内に残った残粒を摩擦精穀室へ強制的に送り込む残粒排出ファンと、
    一端部が研削式精穀処理部及び摩擦式精穀処理部に接続され、研削式精穀処理部及び摩擦式精穀処理部で発生した糠を除糠吸引風によって吸引除去するための除糠ダクトと、
    この除糠ダクトに一端部が接続されると共に他端部に吸引用の集中配管から分岐された分岐配管が接続され、更に所定位置に外気と連通する二次空気取入口が形成された接続ダクトと、この接続ダクトの除糠ダクト側の端部から二次空気取入口までの所定位置に設けられ、除糠吸引風の風路を開閉可能な第1の開閉弁と、この第1の開閉弁を開閉させる第1の駆動手段と、前記二次空気取入口に設けられ、当該二次空気取入口を開閉可能な第2の開閉弁と、この第2の開閉弁を開閉させる第2の駆動手段と、を備えた除糠吸引風遮断装置と、
    を含んで構成された精穀装置に適用される運転制御方法であって、
    精穀処理終了時、検出センサによって原料タンクから原料が無くなったことが検出されると、シャッタを閉止すると共に揚穀装置の切換弁を循環路側に切換え精穀処理後の穀粒を原料タンクに貯める第1の工程と、
    残粒排出ファンを作動させて研削精穀室内に残った残粒を摩擦精穀室へ送り込む第2の工程と、
    シャッタを開放させて原料タンクに貯めた穀粒を研削精穀室を経由して摩擦精穀室へ送り込み、既に摩擦精穀室へ送り込まれた残粒を後から送り込まれた穀粒の押出しにより摩擦精穀する第3の工程と、
    所定時間経過後に揚穀装置の切換弁を排出路側へ切換える第4の工程と、
    検出センサによって原料タンクに貯めた穀粒が無くなったことが検出されると、シャッタを閉止すると共に摩擦精穀室の摩擦抵抗を開放して摩擦精穀室内の穀粒を排出手段から揚穀装置の入口部へ排出する第5の工程と、
    残粒排出ファンを作動させて研削精穀室内の穀粒を摩擦精穀室へ送り込み、そのまま排出手段から揚穀装置の入口部へ排出する第6の工程と、
    除糠吸引風遮断装置の第1の駆動手段を作動させて第1の開閉弁を閉止状態にすると共に、第2の駆動手段を作動させて第2の開閉弁を開放状態とする第7の工程と、
    を有することを特徴とする精穀装置の運転制御方法。
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