JP4104391B2 - 気体圧縮機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は気体圧縮機に係わり、特に、シリンダの圧縮室からのガス漏れを抑えて体積効率その他の圧縮機特性を向上することができる気体圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】
車載用エアコン等に使用される従来のベーンロータリータイプの気体圧縮機1の縦断面図を図9に、また、図9のA−A線矢視断面図を図10に示す。
図9及び図10において、気体圧縮機1は、回転伝達部3側からフロントヘッド5、フロントサイドブロック7、シリンダ9、リアサイドブロック11が配置されている。また、シリンダ9内を貫通するように回転軸13が軸支され、リアカバー15が設けられている。
【0003】
冷媒ガスの圧縮のためにシリンダ9の内部には圧縮室21が形成され、この圧縮室21に冷媒ガスを供給する吸入室23がフロントヘッド5の吸入口17内に形成されている。リアカバー15内には圧縮室21で圧縮された冷媒ガスを受ける吐出室25が形成され、リアカバー15に吐出口27が開口している。
【0004】
シリンダ9の内周面は断面形状が略楕円形に形成されている。シリンダ9の一端はフロントサイドブロック7により、また、他端はリアサイドブロック11によって密接されて締結固定されることにより、シリンダ9の両端がそれぞれ塞がれて内部に圧縮室21が形成されている。
【0005】
シリンダ9の内部には、両サイドブロック7、11に及ぶ仕切り板状の複数のベーン31…が略放射状に備えられている。各ベーン31…は、回転軸13に形成されたロータ33の溝33a…に対して径方向に進退可能に嵌め込まれている。このロータ33の各溝33a…内には油圧が導入され、この油圧と回転時の遠心力により各ベーン31…はシリンダ9の内周面に対して付勢当接されている。これら各ベーン31…により、シリンダ9の内部は複数の圧縮室21…に区画されている。
【0006】
また、シリンダ9の周壁には圧縮された冷媒ガスを排出する吐出ポート35が貫通され、その外側には吐出弁37を備えたシリンダ切欠部39が形成されている。その他、シリンダ9の内部に冷媒ガスを供給するための吸気部41や潤滑油の油路43、及び、締結用のボルト穴45等がシリンダの軸線方向に形成されている。
【0007】
このように構成された気体圧縮機1においては、回転軸13が回動されると圧縮室21の各ベーン31…がシリンダ9の内周面に沿って摺動し、その半径変化に応じて圧縮室21の容積が変化する。この容積変化によりガスの吸入と圧縮が行なわれる。
【0008】
吸入された冷媒ガスは、フロントヘッド5内の吸入室23からシリンダ9内に導入される。また、圧縮された冷媒ガスはシリンダ9の吐出ポート35からシリンダ9の外周部のシリンダ切欠部39を通ってリアカバー15内の吐出室25に送られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、リアカバー15とシリンダ9間には組立時にクリアランス40が生じており、このクリアランス40はシリンダ切欠部39と連通している。従って、シリンダ9で圧縮された高温高圧の冷媒ガスが、シリンダ切欠部39及びクリアランス40を介し、更にシリンダ9と両サイドブロック7、11との間の密接部を通じてシリンダ切欠部39より低圧の空間である吸気部41や圧縮室21に進入する場合がある。この間の内部リークの様子を図9、図10中に太矢印で示す。
【0010】
このように、一度シリンダ9で圧縮され、吐出ポート35から吐出された高温高圧の冷媒ガスが再び吸入側に廻り込むと、圧縮されたガスが再度吸入されることによる体積効率の低下、及び、冷媒ガス温度が上昇することによる圧縮効率の低下を招くこととなる。また、冷媒ガス温度の上昇に伴う圧縮時の発熱の増加を招き、潤滑油の粘度低下による摺動部の油膜切れ等の原因ともなる。
【0011】
本発明はこのような従来の課題に鑑みてなされたもので、シリンダの圧縮室からのガス漏れを抑えて体積効率その他の圧縮機特性を向上しうる気体圧縮機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
このため本発明(請求項1)によれば、両端が開口された中空部を有し、該中空部に少なくとも1つの圧縮室が形成されたシリンダと、前記圧縮室に冷媒ガスを取り込むため該シリンダに形成された端面に開口を有する吸気部と、前記シリンダの両端面に密接されて該シリンダの両端をそれぞれ封止する2つのサイドブロックと、該2つのサイドブロックの少なくとも一方と前記シリンダとが密接する密接部に介設された第1のシール手段とを備え、該第1のシール手段は、前記中空部の開口を囲み、かつ前記吸気部の開口と前記中空部の開口とを分ける位置に配置されたことを特徴とする。
【0015】
サイドブロックとシリンダとの間の密接部に中空部の開口と吸気部の開口とを分けて第1のシール手段を介設したので、吸気部から分離して中空部が気密化される。従って、圧縮室の冷媒ガスは、吸気部に廻り込むことなくシールされる。
【0016】
また、本発明(請求項)によれば、前記吸気部の開口を囲んでシールする第2のシール手段が配設されたことを特徴とする。
【0017】
吸気部の開口を囲んで第2のシール手段を配設したので、吸気部は単独で気密化が可能となる。従って、冷媒ガスが圧縮室から漏れた場合でも、吸気部への流入を阻止することができる。
【0018】
更に、本発明(請求項)によれば、前記シリンダの外周に前記圧縮室から吐出された冷媒ガスを受けるシリンダ切欠部が形成され、該シリンダ切欠部に嵌合する嵌合突部が前記2つのサイドブロックの少なくとも一方に形成されたことを特徴とする。
【0019】
サイドブロックには、シリンダ切欠部と嵌合する嵌合突部を形成したので、シリンダ切欠部内の冷媒ガスは嵌合突部によってガス漏れが封止され、気密性を確保することができる。
【0020】
更に、本発明(請求項)によれば、前記2つのサイドブロックの少なくとも一方に前記シリンダの内周面と密接嵌合する内接突部を備え、
前記第1のシール手段は、該内接突部と前記シリンダの内周面との間に形成される密接部に介設されたことを特徴とする。
【0021】
内接突部を介してシリンダ内周面について第1のシール手段を配設することにより、密接部としての十分なスペースがシリンダ端面に確保できない場合にも、シール機能を確保することができる。
【0022】
更に、本発明(請求項)によれば、前記第1のシール手段または前記第2のシール手段が弾性シール部材からなり、該弾性シール部材は前記密接部で対向する2つの部材のいずれか一方側に形成された溝に嵌め込まれたことを特徴とする。
【0023】
密接部に形成された溝にシール部材を嵌め込んで構成したので、シール性のよい弾性シール部材による圧力シールが可能となる。
【0024】
更に、本発明(請求項)によれば、前記第1のシール手段または前記第2のシール手段が薄板状のガスケットにより形成されたことを特徴とする。
【0025】
簡易な構成のガスケットにより密接部の圧力シールが可能となる。
【0026】
更に、本発明(請求項)によれば、両端が開口された中空部を有し、該中空部に少なくとも1つの圧縮室が形成されたシリンダと、該シリンダの両端面に密接されて該シリンダの両端をそれぞれ封止する2つのサイドブロックとを備え、前記シリンダの周壁外側部には、前記圧縮室から吐出された冷媒ガスを受けるシリンダ切欠部が形成され、前記2つのサイドブロックの少なくとも一方には、前記シリンダ切欠部に嵌合する嵌合突部が形成され、該嵌合突部を有するサイドブロックと前記シリンダとが密接する密接部の外周縁には、該嵌合突部またはその基部の外周に及ぶ溝が周回状に形成され、該溝に弾性シール部材が嵌め込まれたことを特徴とする。
【0027】
シリンダ切欠部が形成されている場合について、このシリンダ切欠部に嵌合する嵌合突部により外周シールを適用することができる。この外周シールにより、シリンダ外部の高圧部から密接部への冷媒ガスの進入を簡易にシールすることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
本発明の第1実施形態である気体圧縮機のシリンダ9の斜視図を図1に、また、図1のシリンダ9の端面9aを表わす正面図を図2に示す。なお、図9または図10と同一要素のものについては同一符号を付して説明は省略する。
【0029】
図1及び図2において、シリンダ9の端面9aは円形に形成され、その中空部22は略楕円形状に開口する。シリンダ切欠部39、39はシリンダ9の外周に部分的に形成されている。
【0030】
シール部材51は、シリンダ9の端面9aにおいて、中空部22の開口を囲むように配置され、かつ、端面9aにおいて吸気部41と中空部22のそれぞれによる開口を分ける位置に配置されている。
【0031】
シリンダ9の端面9aはフロントサイドブロック7またはリアサイドブロック11の端面と密接されるようになっている。そして、この2つの部材の対向面が密接されることで密接部が形成される。
【0032】
このように構成されたシリンダ9とフロントサイドブロック7との間は、シリンダ9の端面9aのシール部材51によりシリンダ9の中空部22が気密化される。そして、吸気部41、41が中空部22から確実に分離される。従って、圧縮室21の冷媒ガスは、シール部材51により吸気部41、41の手前で阻止される。
【0033】
つぎに、シール部材51の具体的な構成について説明する。
シール部材51の具体的な形態に係るシリンダ9の端面9aにおける部分断面図を図3(a)乃至図3(c)に示す。
【0034】
図3(a)乃至図3(c)において、図3(a)のシリンダ9の端面には矩形断面の溝53が形成され、この溝53の中にOリング等の弾性シール部材55が嵌め込まれている。この弾性シール部材55を押さえるようにフロントサイドブロック7が密接されている。
【0035】
図3(b)は、上記と逆に、フロントサイドブロック7に、シリンダ9の端面に臨んで溝53が形成され、この溝53内に弾性シール部材55が嵌め込まれている。図3(c)は、シリンダ9とフロントサイドブロック7との間にガスケット57を介設した例である。
【0036】
図3(a)及び図3(b)の場合は、シリンダ9の端面または密接する相手側に形成した溝53に弾性シール部材55を嵌め込んで構成することにより、シール性のよい弾性シール部材55による圧力シールが可能となる。
【0037】
また、図3(c)の場合は、ガスケットによる簡易な構成により両端面間の圧力シールが可能となる。シリンダ9とリアサイドブロック11との間についても同様に構成することにより、同様の作用効果を得ることができる。
【0038】
つぎに、図1のシリンダ端面の外周におけるシール形態を示す部分断面図を図4(a)乃至図4(d)に示す。
図4(a)及び図4(b)において、図4(a)の矩形状断面の溝54は、シリンダ9の端面外周の矩形切欠きとフロントサイドブロック7とによって形成される。また、図4(b)の三角形状断面の溝54aは、シリンダ9の端面外周の面取り切欠きとフロントサイドブロック7とによって形成される。これらの溝54、54aにOリング等の弾性シール部材55が嵌め込まれている。
【0039】
図4(c)及び図4(d)において、図4(c)の矩形状断面の溝54は、フロントサイドブロック7の端面外周の矩形切欠きとシリンダ9とによって形成される。また、図4(d)の三角形状断面の溝54aは、フロントサイドブロック7の端面外周の面取り切欠きとシリンダ9とによって形成される。これらの溝54、54aにOリング等の弾性シール部材55が嵌め込まれている。
【0040】
これらの矩形切欠き状の溝54または面取り状の溝54aにより、互いに密接された状態のシリンダ9とサイドブロック7の外周面上でその密接部をシールする外周シールが構成される。この外周シールは、外周側が開放された開放溝による簡易な構成により、シリンダ9外部の高圧域から密接部に進入する冷媒ガスを阻止することができる。従って、吸気部41、41及び中空部22の低圧域に対し、高圧部からの冷媒ガスの還流を防止することができる。
【0041】
つぎに、本発明の第2実施形態について説明する。本発明の第2実施形態に係る気体圧縮機のシリンダ9の両側端の構成例の縦断面図を図5(a)(b)及び図6(a)(b)に示す。なお、図3と同一要素のものについては同一符号を付して説明は省略する。
【0042】
フロントサイドブロック7には、シリンダ9の内周面と内接嵌合する内接突部61を備え、この内接突部61とシリンダ9の内周面との間に弾性シール部材55が介設されている。同様に、リアサイドブロック11には、シリンダ9の内周面と内接嵌合する内接突部63を備え、この内接突部63とシリンダ9の内周面との間に弾性シール部材55が介設されている。
【0043】
図5(a)は、フロントサイドブロック7の内接突部61の外周面に溝53を形成して弾性シール部材55を嵌め込み、同様に、リアサイドブロック11の内接突部63の外周面に溝53を形成して弾性シール部材55を嵌め込んだ例である。図5(b)は、矩形断面の溝53に代えて三角形断面の溝53aを形成した例である。
【0044】
図6(a)は、シリンダ9の内周面において、フロントサイドブロック7の内接突部61の外周面と対向する位置に溝53を形成し、この溝53に弾性シール部材55が嵌め込まれた例である。リアサイドブロック11の内接突部63も同様に、内接突部63の外周面に溝53を形成して弾性シール部材55が嵌め込まれる。図6(b)は、矩形断面の溝53に代えて三角形断面の溝53aを形成した例である。
【0045】
このように、サイドブロック7、11に内接突部61、63を形成した例においては、シリンダ9の内周面に密接してシールすることができるので、十分なシールスペースをシリンダ9の端面9aに確保できない場合において特に有効である。
【0046】
つぎに、本発明の第3実施形態について説明する。
本発明の第3実施形態に係る気体圧縮機のシリンダ70の斜視図を図7に示す。なお、図1、図2、図9または図10と同一要素のものについては同一符号を付して説明は省略する。
【0047】
図7において、シリンダ切欠部39、39は、シリンダ70の外周部の互いに反対側位置に形成されている。吸気部41、41は、シリンダ70の長手方向に貫通し、シリンダ切欠部39、39に隣接して両端面70a、70aに開口している。
【0048】
シリンダ70の端面70aにおいて、中空部22の開口を囲むようにシール部材51が配設されるほか、吸気部41、41の開口を囲んでシール部材71、71が一体的に配設されている。端面70aに十分なスペースがある場合は各シール部材51、71をそれぞれ別体に配置してもよい。図のシリンダ70の下面側となる他の端面についても同様に、中空部22と吸気部41、41をそれぞれ囲んでシール部材51、71が配設されている。
【0049】
この状態でシリンダ70の端面70aにフロントサイドブロック7を密接させることにより、中空部22はシール部材51により、また、吸気部41、41はシール部材71、71によってそれぞれ独立してシールされる。
【0050】
これら両シール部材51、71により、中空部22の気密化とともに吸気部41、41の気密化が可能となる。従って、中空部22からのガス漏れが防止され、また、シリンダ切欠部39、39からのガス漏れに対しても、吸気部41、41への廻り込みを阻止することができる。リアサイドブロック11側についても同様である。
【0051】
つぎに、本発明の第4実施形態について説明する。
本発明の第4実施形態に係る気体圧縮機のフロントサイドブロック7の斜視図を図8に示す。なお、図9と同一要素のものについては同一符号を付して説明は省略する。
【0052】
図8において、フロントサイドブロック7の端面7aには、図7のシリンダ70のシリンダ切欠部39、39に嵌合する嵌合突部73、73が突設されている。図示せぬリアサイドブロック11も同様にシリンダ切欠部39、39と対応して2つの嵌合突部73、73が形成されている。
【0053】
シリンダ70の一方の端面70aにフロントサイドブロック7を上から被せるように両者を密接させることにより、フロントサイドブロック7の嵌合突部73、73がシリンダ70の端面70aに開口するシリンダ切欠部39、39に嵌合する。
【0054】
この嵌合突部73、73によるシール効果によって、シリンダ切欠部39、39からのガス漏れが防止される。従って、シリンダ切欠部39、39側から吸気部41、41への廻り込みを阻止することができる。リアサイドブロック11側についても同様である。
【0055】
この場合、シリンダ切欠部39、39に嵌合された嵌合突部73、73を利用することにより、シリンダ70とサイドブロック7、11が互いに密接された状態の外周面上で、密接部に沿うように溝を周回状に形成することができる。この溝に弾性シール部材を嵌め込むことにより、前述の図4の外周シールを構成することができる。この外周シールにより、シリンダ70外部の高圧域から密接部への冷媒ガスの進入を簡易にシールすることができる。
【0056】
また、第3実施形態に係る図7の中空部22用のシール部材51及び吸気部41、41用のシール部材71、71を併用することにより、冷媒ガスのガス漏れによる吸入側への廻り込みを、更に効果的に防止できる。
【0057】
このように、本発明に係る気体圧縮機は、吸気部41、41や圧縮室21への冷媒ガスの廻り込みを防止することにより、圧縮されたガスが再度吸入されることによる体積効率の低下、及び、冷媒ガス温度の上昇による圧縮効率の低下を防止できる。
【0058】
また、圧縮時の発熱の増加を伴う冷媒ガスの混入を回避することにより、潤滑油の粘度低下による摺動部の油膜切れ等を防止することができる。
従って、本発明の気体圧縮機は、COP(コンプレッサ能率を冷房能力と動力との比によって表わした成績係数)等の圧縮機特性の向上が可能となる。
【0059】
なお、図9において、リアカバー15とフロントヘッド5、フロントサイドブロック7で囲まれた溝には、気体圧縮機の外部に冷媒ガスが漏れないように、かつシリンダ9側の冷媒ガスが吸入室23側に回り込まないように、Oリング81が周状に1本埋設されている。そして、このOリング81に当接するリアカバー15、フロントヘッド5、フロントサイドブロック7の各表面部位は、外部との気密性を確実に保持するために高精度(面粗さはJIS10点平均粗さで6.3Z)に加工されている。
【0060】
このように、シリンダ9やフロントサイドブロック7、リアサイドブロック11はリアカバー15で覆われるシェル構造とされ、外部に対する気密性保持はOリング81及びこのOリング81に当接されるリアカバー15、フロントヘッド5、フロントサイドブロック7の各表面部位にのみ負担させるように構成した。
【0061】
このため、本発明の第1実施形態〜第4実施形態では、シール部材51、71、弾性シール部材55、ガスケット57に当接される表面部位は外部に対する気密性保持を考慮する必要はなく、高精度である必要はない。例えば、図3(c)において、ガスケット57の左端面と当接するシリンダ9の表面部位9a及びガスケット57の右端面と当接するフロントサイドブロック7の表面部位7aの面粗さはJIS10点平均粗さで12.5Zでよい。
【0062】
また、図6(a)に示すように、弾性シール部材55と当接する矩形断面の溝53の内壁53b及びサイドブロック7、11の内接突部61、63の周壁61a、63aの各表面の加工も、同様に面粗さはJIS10点平均粗さで12.5Zでよい。
以上のように、シェル構造内部に配設されたシール部材に当接される金属表面部位の加工は容易で、かつ低コストに構成可能である。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、シリンダの端面と両サイドブロックとの間に中空部と吸気部とを分けてシール手段を介設したので、シリンダの中空部が気密化されるとともに、吸気部を中空部側から確実に分離することができる。
従って、本発明の気体圧縮機は、冷媒ガスのガス漏れを抑えて体積効率その他の圧縮機特性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態である気体圧縮機のシリンダの斜視図
【図2】 図1のシリンダ端面の正面図
【図3】 図1のシリンダ端面のシール形態を示す部分断面図
【図4】 図1のシリンダ端面の外周におけるシール形態を示す部分断面図
【図5】 本発明の第2実施形態に係る気体圧縮機のシリンダの両側端の構成例の縦断面図
【図6】 図5の他の構成例に係る縦断面図
【図7】 本発明の第3実施形態に係る気体圧縮機のシリンダの斜視図
【図8】 本発明の第4実施形態に係る気体圧縮機のフロントサイドブロックの斜視図
【図9】 従来のベーンロータリータイプの気体圧縮機の縦断面図(冷媒ガスリークの様子を示す図)
【図10】 図9のA−A矢視線断面図(冷媒ガスリークの様子を示す図)
【符号の説明】
1 気体圧縮機
7 フロントサイドブロック(サイドブロック)
7a、9a、70a 端面
9、70 シリンダ
11 リアサイドブロック(サイドブロック)
21 圧縮室
22 中空部
39 シリンダ切欠部
41 吸気部
51、71 シール部材(シール手段)
53、53a 溝
55 弾性シール部材
57 ガスケット
61、63 内接突部
73 嵌合突部

Claims (7)

  1. 両端が開口された中空部を有し、該中空部に少なくとも1つの圧縮室が形成されたシリンダと、
    前記圧縮室に冷媒ガスを取り込むため該シリンダに形成された端面に開口を有する吸気部と、
    前記シリンダの両端面に密接されて該シリンダの両端をそれぞれ封止する2つのサイドブロックと、
    該2つのサイドブロックの少なくとも一方と前記シリンダとが密接する密接部に介設された第1のシール手段とを備え、
    該第1のシール手段は、前記中空部の開口を囲み、かつ前記吸気部の開口と前記中空部の開口とを分ける位置に配置されたことを特徴とする気体圧縮機。
  2. 前記吸気部の開口を囲んでシールする第2のシール手段が配設されたことを特徴とする請求項記載の気体圧縮機。
  3. 前記シリンダの外周に前記圧縮室から吐出された冷媒ガスを受けるシリンダ切欠部が形成され、
    該シリンダ切欠部に嵌合する嵌合突部が前記2つのサイドブロックの少なくとも一方に形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の気体圧縮機。
  4. 前記2つのサイドブロックの少なくとも一方に前記シリンダの内周面と密接嵌合する内接突部を備え、
    前記第1のシール手段は、該内接突部と前記シリンダの内周面との間に形成される密接部に介設されたことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の気体圧縮機。
  5. 前記第1のシール手段または前記第2のシール手段が弾性シール部材からなり、該弾性シール部材は前記密接部で対向する2つの部材のいずれか一方側に形成された溝に嵌め込まれたことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の気体圧縮機。
  6. 前記第1のシール手段または前記第2のシール手段が薄板状のガスケットにより形成されたことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の気体圧縮機。
  7. 両端が開口された中空部を有し、該中空部に少なくとも1つの圧縮室が形成されたシリンダと、
    該シリンダの両端面に密接されて該シリンダの両端をそれぞれ封止する2つのサイドブロックとを備え、
    前記シリンダの周壁外側部には、前記圧縮室から吐出された冷媒ガスを受けるシリンダ切欠部が形成され、
    前記2つのサイドブロックの少なくとも一方には、前記シリンダ切欠部に嵌合する嵌合突部が形成され、
    該嵌合突部を有するサイドブロックと前記シリンダとが密接する密接部の外周縁には、該嵌合突部またはその基部の外周に及ぶ溝が周回状に形成され、
    該溝に弾性シール部材が嵌め込まれたことを特徴とする気体圧縮機。
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