JP4103019B2 - 地中埋設管路導通点検用可変型試験装置 - Google Patents

地中埋設管路導通点検用可変型試験装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地中埋設管路の内形がケーブルの敷設に適応する状態であるか否かを点検するための試験装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
送電用あるいは通信用のケーブルを地中に敷設する場合には、保護管を埋設してその管路内にケーブルを挿通して敷設するのであるが、ケーブルの挿通に先立ちケーブル挿通が可能か否かを試験する方法として、通常管路内径よりも一定程度に小径でかつ一定の長さのボビン形の試験器を使用して、この試験器を管路内に引き通すようにし、通過の可否により敷設ケーブルの引入れの可否を判定するのが普通であり、なお保護管の埋設に当っては、将来のケーブル増設等に備えて予備管路を設け、この予備管路を常時即応状態に保つため、上記試験器の挿通により、地盤の沈下,土圧による管路の変形等、障害カ所を定期的に点検して補修するようにしている。
【0003】
前記試験器の挿通による管路導通試験は、例えば内径が150mmの管路の点検の場合、外径が140mmで長さが600mmの試験器と、外径が140mmで長さが400mmの試験器と、外径が130mmで長さが600mmの試験器と、外径が130mmで長さが400mmの試験器との、大きさが段階的に異なる4種類の試験器を使用して、大型試験器から順次小型試験器を適用して管路導通試験を行うようにし、しかも試験器による管路導通試験は両側からの挿通が原則である関係上、不通である場合には、引出して反対側からの挿通を試み、障害による不通カ所が複数カ所あるか否かを確認するようにしている。これにより上記4種類の試験器中のいずれの試験器が不通であるか、またいずれの位置において不通であるかにより、管路内の状態を確認するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の試験器の挿通による管路導通試験においては、各種サイズの試験器を用意する必要があるばかりでなく、作業手順として大型試験器から挿通するようにし、障害がある場合には、次順位の試験器に交換して順次挿通するようにするのであるから、いずれの試験器も通過しない最悪の場合には、4種類の試験器を交換しつつ合計8回の導通試験を必要とし、著しく非能率的かつ不経済であり、しかも2カ所の障害カ所が確認された場合においては、その両障害カ所の中間部分の状態を試験器の導通により点検するのが極めて困難である。
【0005】
なお、この種の工事は、路面のマンホール付近に工事専用の占有スペースを確保する必要があり、通行を禁止もしくは制限した状態のもとに実施するのであるから、短時間のもとに導通試験作業を終了することが強く望まれる。
【0006】
そこで本発明の目的は、試験器の交換を必要としない簡単な作業のもとに、かつ能率的に地中埋設管路導通点検を実施することができる試験装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、請求項1の発明は、試験器を中央部ユニットと前後両端部ユニットとに3分割して中央部ユニットに対して両端部ユニットを伸縮機構により軸方向に進退させて選択的に伸縮することができる構成にすると共に、各部ユニットには、外郭部を円弧状断面に分割した複数個のセグメントを軸心付近の基部に対し拡縮機構により半径方向に進退させて外径を選択的に拡縮することができるように構成したことを主要部とする試験装置であり、請求項2の発明は、伸縮機構および拡縮機構としてエアシリンダ機構を採択すると共に、これらエアシリンダ機構にエアホース並びに切換弁を介して加圧エア供給源を接続した請求項1に記載の試験装置である。
【0008】
請求項3の発明は、牽引用ロープと複数本のエアホースとパイロットケーブルとを束ねて共通の保護層により被覆した複合型ケーブルを先端部において試験器に接続すると共に、この複合型ケーブルの基部を巻取ドラムに接続したまま、必要に応じて引き出しあるいは巻き込むことができるように巻き付け、かつ巻取ドラムに巻き付けた複合型ケーブルにおけるエアホースの基端は切換弁並びにスイベルを介して加圧エア供給源に接続するようにし、各エアシリンダ機構に加圧エアを供給して遠隔操作のもとに試験器の長さおよび外径を適時的にかつ各別に変更することができるようにした請求項2記載の地中埋設管路導通点検用可変型試験装置であり、請求項4の発明は、中央部ユニットにおけるセグメントと前後両端部ユニットにおけるセグメントとの隣接部を矩形波状またはジグザグ状に形成して相互に噛み合わせ状態のまま軸方向にスライドすることができるようにした請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の試験装置である。
【0009】
請求項5の発明は、試験器内に、試験器の伸縮可変状態を確認するための伸縮センサと、拡縮可変状態を確認するための拡縮センサとを設けると共に、伸縮センサと拡縮センサによる検出信号を制御盤に伝送して試験器がいずれの状態であるかを表示ランプにより表示するようにした請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の試験装置であり、請求項6の発明は、掛段とこの掛段に対して適時的に進退する係合片とからなる係合機構を、隣接ユニットとの間に設けて、試験器の短縮状態を安定的に保つことができるように構成した請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の試験装置である。
【0010】
請求項7の発明は、複合型ケーブルの繰り出した長さを計測するロータリー型計尺器を巻取ドラム付近に付設した請求項3に記載の試験装置であり、請求項8の発明は、試験器に対する伸縮および拡縮可変操作のための切換スイッチおよび可変状態表示のための表示ランプを設けた制御盤を巻取ドラムに内蔵した請求項5に記載の試験装置である。
【0011】
切換弁の切り換えのもとに伸縮機構用のエアシリンダ機構に対する加圧エアの給排により、前後両端部ユニットは中央部ユニットに対して離接し、3分割された試験器は所定の長さに伸縮する。また切換弁の切り換えのもとに拡縮機構用のエアシリンダ機構に対する加圧エアの給排により、各部ユニットにおけるセグメントは半径方向に進退し、試験器は所定の外径に拡縮する。
【0012】
牽引用ロープと複数本のエアホースとパイロットケーブルとを束ねて共通の保護層により被覆した複合型ケーブルは、数本の紐状体が1本にまとまって引き出しあるいは巻き込む等の取り扱いが簡単となり、かつ遠隔操作のもとに試験器の長さおよび外径が変更され、また電気的信号が伝送される。
【0013】
中央部ユニットにおけるセグメントと前後両端部ユニットにおけるセグメントとの隣接部を矩形波状またはジグザグ状に形成されて相互に噛み合わせ状態のまま、試験器の伸縮に当り、各部ユニットは相対的に回転することなく軸方向にスライドする。
【0014】
伸縮センサは3分割の各部ユニットの伸縮状態を検出し、巻取ドラムに内蔵された制御盤における表示ランプにより試験器の長さが表示され、また拡縮センサは各セグメントの拡縮状態を検出し、巻取ドラムに内蔵された制御盤における表示ランプにより試験器の外径が表示される。
【0015】
試験器を短縮状態で使用する場合、掛段に対して係合片を進出係合することにより、3分割の各部ユニットはロックされる。また、ロータリー型計尺器は、複合型ケーブルに圧接して回転するローラの回転により繰り出した複合型ケーブルの長さが計測表示され、管路内における試験器の位置を測定し不通位置が確認される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面により詳細に説明する。図1ないし図3は、試験器本体を示すものであって、大体において、試験器1として前後両端寄りに先細テーパ部がある直円筒ボビン形の外郭を有し、かつ前後両端に牽引用ロープの接続部2および3を設けたことにおいて、従来のこの種試験器の型式におけると異なるところはない。
【0017】
上記型式に対する本発明の構成としては、試験器1を前端部ユニット1aと中央部ユニット1bと後端部ユニット1cとに3分割して中央部ユニット1bに対して前後両端部ユニット1a,1cをエアシリンダ等の伸縮機構4により軸方向に進退させて選択的に伸縮することができる構成にし、かつ前端部ユニット1aと後端部ユニット1cとには、試験機1の外郭を形成するテーパ部を含む円筒状部分を縦割りのもとに6個の矢形のセグメント5に6分割し、これら各セグメント5をエアシリンダ等の拡縮機構6により半径方向に一斉に進退させて選択的に外径を拡縮することができる構成にすると共に、中央部ユニット1bには試験機1の外郭を形成する円筒状部分を縦割りのもとに6個の+形のセグメント7に6分割し、これら各セグメント7をエアシリンダ等の拡縮機構6により前記セグメント5と同期して半径方向に一斉に進退させて選択的に外径を拡縮することができる構成とし、なお前後両端部ユニット1a,1cにおけるセグメント5と中央部ユニット1bにおけるセグメント7との隣接部は、これらを相互に噛み合わせたまま軸方向にスライドすることができるようにする。
【0018】
前記前端部ユニット1aの先端における接続部2には、牽引用ワイヤロープ8を繋束するためのリングを設けるほか、後端部ユニット1cの端部における接続部3には、牽引用ロープを一体化した複合型ケーブル9を繋束するのであるが、複合型ケーブル9としては、図7に詳示するように、4本のエアホース10とパイロットケーブル11とアラミド繊維製の牽引用ロープ12と充填ヤーン13とを牽引用ロープ12が中心に位置する状態のもとに、共通の保護層14により被覆した型式を採択する。
【0019】
複合型ケーブル9は、図3のように巻取ドラム15に巻き付けて必要に応じて繰り出しあるいは巻き込むようにするのであるが、巻取ドラム15としては、キャスタ付の架台16に回転可能に軸支するほか、巻取ドラム15には試験器1に対する伸縮および拡縮可変操作,可変状態表示のための制御盤17を内蔵し、かつ架台16には、複合型ケーブル9の繰り出し長測定用のロータリー型計尺器18を付設すると共に、複合型ケーブル9を整列状態に巻き付けるためのトラバーサ19を付設する。
【0020】
ロータリー型計尺器18としては、繰り出される複合型ケーブル9に外周面を接触したまま回転するローラの回転数から繰り出す複合型ケーブル9の長さを計測してデジタル表示する型式が望ましい。
【0021】
前記伸縮機構4並びに拡縮機構6に対する加圧エアの給排については、図4のように、巻取ドラム15における制御盤17に、電磁式4ポート2位置切換型等の伸縮用切換弁20と拡縮用切換弁21とを設けて両切換弁20,21を各別の切換スイッチ22,23に対する操作により個々に切り換えるようにすると共に、両切換弁20,21にはコンプレッサあるいは加圧エアボンベ等の加圧エア供給源24からスイベル25を介して加圧エアを供給するようにし、また切換弁20,21から伸縮機構4および拡縮機構6へは前記4本のエアホース10を介してそれぞれ伸縮機構4および拡縮機構6としてのエアシリンダにおけるピストンの前後部に連通するようにし、両切換弁20,21による選択のもとにピストンを進退させ、これにより試験器1を伸縮および拡縮するようにする。
【0022】
前記試験器1内には、試験器1自体の伸縮可変状態を確認するための伸縮センサ26と、拡縮可変状態を確認するための拡縮センサ27とを設けて、その検出信号を制御盤17に伝送して試験器1が前記4種類のいずれの状態であるかを表示ランプ28により表示するようにし、制御装置を構成する。
【0023】
伸縮可変状態を確認するための伸縮センサ26としては、図1のように中央部ユニット1bにおける基体部分の2カ所に近接スイッチ26a,26bをストロークにほぼ一致した間隔のもとに設けると共に、後端部ユニット1cの基体部分には近接スイッチ26a,26bに対応する状態にロッドを延設してその先端に被検出部材26cを設け、被検出部材26cと近接スイッチ26a,26bとの位置関係に基づいて近接スイッチ26a,26bを動作させ、これにより試験器1が伸長状態か短縮状態かを検出するようにし、なお、図示の実施形態においては後端部ユニット1cに被検出部材26cを設けているが、前端部ユニット1a側に設けてもよく、後端部ユニット1cと前端部ユニット1aとの両側に設けてもよいのであり、更に近接スイッチ26a,26bと被検出部材26cとの設置関係を逆にしてもよく、即ち近接スイッチ26a,26bを後端部ユニット1cあるいは前端部ユニット1aに設けると共に、被検出部材26cを中央部ユニット1bに設けるようにしてもよい。
【0024】
拡縮センサ27としては、図1のように後端部ユニット1cにおける基体の2カ所に近接スイッチ27a,27bをセグメント5の半径方向ストロークにほぼ一致した間隔のもとに設けると共に、セグメント5には近接スイッチ27a,27bに対応する被検出部材27cを設け、被検出部材27cと近接スイッチ27a,27bとの位置関係に基づいて近接スイッチ27a,27bを動作させ、これにより試験器1が拡径状態か縮径状態かを検出する。なお、図示の実施形態においては後端部ユニット1cに拡縮センサ27を設けているが、前端部ユニット1aあるいは中央部ユニット1bに設けてもよく、またそれら各ユニット1a,1b,1cの全部あるいはいずれか2つのユニットに設けるようにしてもよいのであり、更に近接スイッチ27a,27bと被検出部材27cとの設置関係を逆にしてもよく、即ち近接スイッチ27a,27bをセグメント側に設けると共に、被検出部材27cをユニットの基体側に設けるようにしてもよい。
【0025】
試験器1の短縮状態において試験器を埋設管路内に挿通する場合に試験器1が伸長しないようにすることが重要であるが、そのための装備として試験器1の短縮状態を安定的に保つため、図1のように掛段29aとエアシリンダ機構により進退する係合片29bとからなる係合機構29を、前端部ユニット1aと中央部ユニット1bとの間並びに後端部ユニット1cと中央部ユニット1bとの間に設けるのが適当で、例えば前端部ユニット1aと後端部ユニット1cとには掛段29aを設けると共に、この掛段29aに対応して進出により係合する係合片29bを設ければよく、なお掛段29aと係合片29bとの設置位置関係を逆にしてもよいこと当然である。
【0026】
巻取ドラム15には、電磁ブレーキ(図示せず)を設けて複合型ケーブル9を繰り出す過程において、繰り出しの急停止時に巻取ドラム15の慣性に起因する複合型ケーブル9の弛緩を防止するのが適当で、また架台16にはモータ30および減速機31を設けてこれにより巻取ドラム15の比較的低速のもとに回転させつつ複合型ケーブル9を巻き込むようにする。
【0027】
前記前端部ユニット1aと中央部ユニット1bと後端部ユニット1cにおける各セグメント5,7の分割数については、検査精度上は多い方がよいが、多すぎると構造が複雑化し、また構造的強度的には少ない方がよい等、分割数は自ずと制約されるのであり、実施の結果は6分割程度が望ましい。
【0028】
以上の構成のもとに、管路導通試験を実施する場合について述べると、図6のように、先後位置関係の両マンホール32と33との間の埋設管路34に、先ず先方側から牽引用ワイヤロープ8をドラム35から引き出しつつ通常の方法により後方側に通線し、その端部に清掃用ブラシ36を介設した状態のもとに、試験器1の接続部2におけるリングに繋束し、試験器1を伸長状態でかつ拡径状態(長さ600mm×外径140mm)に設定してこの試験器1を後方側から導入するようにし、先方側のマンホール32において手作業のもとに牽引用ワイヤロープ8を引き寄せることにより、巻取ドラム15から複合ケーブル9を計尺器18により繰り出す長さを測定しつつ順次繰り出し、試験器1を埋設管路34内に挿通し、一側からの挿通が行われた後は、他側方向へ折り返し挿通する。
【0029】
前記一側からの挿通の過程において、障害カ所が存在した場合には、牽引用ワイヤロープ8の引き寄せを停止して制御盤17における切換スイッチ22に対する操作により伸縮用切換弁20を切り換えて試験器1を短縮(長さ400mm×外径140mm)し、牽引用ワイヤロープ8の引き寄せのもとに通過が可能か否かを確認し、障害により不通であれば切換スイッチ22に対する操作により伸縮用切換弁20を切り換えて試験器1を伸長状態に戻すと同時に、切換スイッチ23に対する操作により拡縮用切換弁21を切り換えて試験器1を縮径状態(長さ600mm×外径130mm)にし、牽引用ワイヤロープ8の引き寄せのもとに通過が可能か否かを確認し、更に障害により不通である場合には、切換スイッチ22に対する操作により伸縮用切換弁20を切り換えて試験器1を短縮(長さ400mm×外径130mm)し、牽引用ワイヤロープ8の引き寄せのもとに通過が可能か否かを確認する。
【0030】
試験器1が通過した場合は、マンホール33において複合ケーブル9を手作業により引き寄せることにより、試験器1を折り返し状態のもとに移動させつつ障害カ所において前回と同様に試験器1を可変しつつ挿通するようにし、従って複数の障害カ所が存在する場合においても一往復のもとに、その状況を確認することができる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、次のような効果がある。
【0032】
試験器を前後に3分割して選択的に伸縮することができる構成にするほか、各部ユニットはその外郭部を円弧状断面の複数個のセグメントに分割して外径を選択的に拡縮するように構成したから、これにより1個の試験器により、少なくとも4通りのサイズの試験器に適時的に変更することができ、従って4種の試験器を用意する必要がないばかりでなく、作業現場において試験器を交換する必要がなく、管路導通点検作業を高能率化することができる。
【0033】
試験器の伸縮機構および拡縮機構としてエアシリンダ機構を採択すると共に、これらエアシリンダ機構にエアホース並びに切換弁を介して加圧エア供給源からの加圧エアを給排するようにしたから、遠隔操作のもとに試験器に対する伸縮および拡縮等の寸法変更を迅速に行うことができ、従って試験器が埋設管路内の障害カ所に遭遇した場合、試験器を引き戻すことなく、即座に寸法を段階的に変更して通過させ、しかもその障害カ所を通過した後には試験器の寸法を復元して更に導通点検を継続することができる。
【0034】
牽引用ロープと複数本のエアホースとパイロットケーブルとを束ねて共通の保護層により被覆した複合型ケーブルを使用することにより、多機能を備えた一本の複合型ケーブルを巻取ドラムに巻き付けたまま、必要に応じて引き出しあるいは巻き込むことができる等、複数本を分散状態に取り扱う必要があった従来構造に比較して取り扱いが著しく容易であるばかりでなく、作業の安全性およびケーブル等の耐久性を向上することができる。
【0035】
中央部ユニットにおけるセグメントと前後両端部ユニットにおけるセグメントとの隣接部を矩形波状またはジグザグ状に形成して相互に噛み合わせ状態のまま軸方向にスライドすることができるようにしたから、これにより試験器における各部ユニットを互いに相対的に回転させることなく、試験器の捻れを防止した状態のもとに軸方向のスライドを可能とし、しかも伸長状態においても試験器を可及的に円筒状に保つことができる。
【0036】
試験器内に、伸縮センサと拡縮センサとを設けて、伸縮センサと拡縮センサによる検出信号を制御盤に伝送するようにしたから、これにより試験器がいずれの状態であるかを制御盤における表示ランプにより容易に確認することができるばかりでなく、試験器の伸縮機構および拡縮機構が正常に機能しているか否かを確認することができる。
【0037】
中央部ユニットと隣接する前後両端部ユニットとの間に、適時的に係合する係合機構を設けたから、これにより試験器の短縮状態を安定的に保つことができ、従って埋設管路内において短縮状態の試験器の牽引に際して試験器自体が伸長するのを確実に防止することができる。
【0038】
複合型ケーブルの繰り出した長さを計測するロータリー型計尺器を巻取ドラム付近に付設したことにより、埋設管路内の試験器の位置を容易に測定することができ、従って埋設管路の不通位置,障害位置を正確に確認することができる。
【0039】
試験器に対する伸縮および拡縮可変操作のための切換スイッチおよび可変状態表示のための表示ランプを設けた制御盤を巻取ドラムに内蔵したから、巻取ドラム付近において伸縮,拡縮可変操作および可変の確認をすることができるほか、装備をコンパクトに構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明装置における試験器本体の縦断側面図である。
【図2】 図1の線II−IIにおける縦断面図である。
【図3】 図1の試験器本体の斜面図である。
【図4】 制御回路図である。
【図5】 巻取ドラムの側面図である。
【図6】 本発明装置を使用した作業説明図である。
【図7】 複合型ケーブルの断面図である。
【符号の説明】
1 試験器
1a 前端部ユニット
1b 中央部ユニット
1c 後端部ユニット
4 伸縮機構
5 セグメント
6 拡縮機構
7 セグメント
9 複合型ケーブル
10 エアホース
11 パイロットケーブル
12 牽引用ロープ
14 保護層
15 巻取ドラム
17 制御盤
18 ロータリー型計尺器
20 伸縮用切換弁
21 拡縮用切換弁
22 切換スイッチ
23 切換スイッチ
24 加圧エア供給源
25 スイベル
26 伸縮センサ
27 拡縮センサ
28 表示ランプ
29 係合機構
29a 掛段
29b 係合片

Claims (8)

  1. 試験器を中央部ユニットと前後両端部ユニットとに3分割して中央部ユニットに対して前後両端部ユニットを伸縮機構により軸方向に進退させて選択的に伸縮することができる構成にすると共に、前記各部ユニットには、外郭部を円弧状断面に分割した複数個のセグメントを軸心付近の基部に対し拡縮機構により半径方向に進退させて外径を選択的に拡縮することができるように構成したことを特徴とする地中埋設管路導通点検用可変型試験装置。
  2. 伸縮機構および拡縮機構としてエアシリンダ機構を採択すると共に、これらエアシリンダ機構にエアホース並びに伸縮用切換弁,拡縮用切換弁を介して加圧エア供給源を接続した請求項1に記載の地中埋設管路導通点検用可変型試験装置。
  3. 牽引用ロープと複数本のエアホースとパイロットケーブルとを束ねて共通の保護層により被覆した複合型ケーブルを先端部において試験器に接続すると共に、この複合型ケーブルの基部を巻取ドラムに接続したまま、必要に応じて引き出しあるいは巻き込むことができるように巻き付け、かつ巻取ドラムに巻き付けた複合型ケーブルにおけるエアホースの基端は伸縮用切換弁,拡縮用切換弁並びにスイベルを介して加圧エア供給源に接続するようにし、各エアシリンダ機構に加圧エアを供給して遠隔操作のもとに試験器の長さおよび外径を適時的にかつ各別に変更することができるようにした請求項2記載の地中埋設管路導通点検用可変型試験装置。
  4. 中央部ユニットにおけるセグメントと前後両端部ユニットにおけるセグメントとの隣接部を矩形波状またはジグザグ状に形成して相互に噛み合わせ状態のまま軸方向にスライドすることができるようにした請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の地中埋設管路導通点検用可変型試験装置。
  5. 試験器内に、試験器の伸縮可変状態を確認するための伸縮センサと、拡縮可変状態を確認するための拡縮センサとを設けると共に、伸縮センサと拡縮センサによる検出信号を制御盤に伝送して試験器がいずれの状態であるかを表示ランプにより表示するようにした請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の地中埋設管路導通点検用可変型試験装置。
  6. 掛段とこの掛段に対して適時的に進退する係合片とからなる係合機構を、前端部ユニットと中央部ユニットとの間並びに後端部ユニットと中央部ユニットとの間に設けて、試験器の短縮状態を安定的に保つことができるように構成した請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の地中埋設管路導通点検用可変型試験装置。
  7. 複合型ケーブルの繰り出した長さを計測するロータリー型計尺器を巻取ドラム付近に付設した請求項3に記載の地中埋設管路導通点検用可変型試験装置。
  8. 試験器に対する伸縮および拡縮可変操作のための切換スイッチおよび可変状態表示のための表示ランプを設けた制御盤を巻取ドラムに内蔵した請求項5に記載の地中埋設管路導通点検用可変型試験装置。
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