JP4103002B2 - 塗工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、バッキングロールの外周面に巻き掛けながら走行するウエブの表面に塗工ヘッドの液溜室へポンプで圧送された塗工液を塗着しつつ、塗工ヘッドの計量具で塗工厚みを決定する塗工を行うときに、設定量の塗工液を圧送して所定の塗工厚みを得るためにポンプの回転数を制御する塗工装置に関するものである。
この種の塗工装置としては、塗工液吐出用のノズルと、ノズルの上部に設けられたドクターエッジと、その上方に配されウエブを所定のライン速度で送行させるバックアップロールとからなり、ノズルから圧力をかけて塗工液をウエブに噴射して塗工する塗工液吐出型塗工装置であって、ウエブのライン速度Vを検出するライン速度検出手段と、1回転で一定の吐出量の塗工液をノズルへ供給する定量ポンプと、ライン速度検出手段からのライン速度Vによって、前記定量ポンプの回転数NをN=(D×W×V)/(K1×Q)(但し、Dはウエットの設定塗工厚、Wはウエブの設定塗工幅、Qは定量ポンプの1回転当りの吐出量、K1は定数である。)となるように制御する制御装置とが設けられたものがある(特許文献1)。
特公平7−85788号公報
しかし、前記特許文献1に記載されている塗工装置には、下記のような問題点がある。(1)定量ポンプは、塗工作業の進行と共に塗工液の粘度が変化すると、ポンプ内部のリーク量が変化して前記(K1×Q)も変動することがある。この場合には、ウエブに塗工液を所定の塗工厚みで塗ることができなくなる。
(2)定量ポンプは、回転数の制御で吐出流量が変化するのと同時にポンプ内部のリーク量が変化して前記(K1×Q)も変動することがある。この場合には、ウエブに塗工液を所定の塗工厚みで塗ることができなくなる。
(3)定量ポンプは、ノズルへ塗工液を供給する送液路に配したフィルターの目詰まりの進行に伴い流路抵抗が変化して前記(K1×Q)も変動することがある。この場合には、ウエブに塗工液を所定の塗工厚みで塗ることができなくなる。
上記問題を解決するために、塗工液の粘度の変化、定量ポンプの回転数の変化及び/又は送液路の流路抵抗の変化に応じた補正係数を予め実験で求めておき、変化が生じる度に 前記(K1×Q)を制御することも一応考えられるが、変化する要因が多過ぎて実験すべき回数も膨大となり実質的に不可能である。
そこで、本発明は、従来技術の上記問題に鑑み創案したものであって、変化する要因の多少に関係なく所定の塗工厚みが得られる塗工装置の提供を目的とする。
変化する要因の多少に関係なく所定の塗工厚みが得られるようにするために請求項1記載の本発明が採用した手段は、外周面上にウエブ搬送路を形成して回転するバッキングロールと、バッキングロールのウエブ搬送路に対面する液止壁及び計量具で囲まれた液溜室をウエブ搬送路の横断方向へ延設した塗工ヘッドと、液溜室へ塗工液を圧送する送液路に設けたポンプと、液溜室へ圧送する送液流量を制御する制御装置とを備えた塗工装置において、前記制御装置は、後述する待機時間帯の時間長さより短い検出周期で周期的に前記送液路の流量を検出する流量検出器を備え、流量検出器の検出周期毎に検出した検出値から所定の塗工厚みを得るために送液流量として設定した所要値を引いて得た偏差の絶対値の大きさに反比例する割合で決定した時間であって、所要値を該偏差の絶対値で除して得た割合で予め設定した基準時間より長くした時間だけ、また偏差の絶対値がゼロのときには予め設定した時間だけ送液流量を制御しない待機時間帯と、設定した時間だけ制御する制御時間帯とを交互に繰り返して制御するものであり、制御時間帯では、該偏差の絶対値を小さくするように前記ポンプの回転数を制御することを特徴とする塗工装置である。
請求項1記載の本発明にあっては、液止壁及び計量具で囲まれた液溜室の塗工液が、バッキングロールのウエブ搬送路を走行するウエブに塗着すると共に、走行するウエブと計量具の隙間を通過して塗工膜となり、液溜室から塗工膜となって消費される塗工液をポンプで供給する。この際に、液溜室から塗工膜となって消費される塗工液量に応じて送液路を通過する塗工液の流量も所要値となるようにする必要があるが、塗工液の粘度変化や送液路の流路抵抗変化等で送液路を通過する塗工液の流量が所要値から外れた場合には、送液流量を制御しない待機時間帯を間に挟んで逐次出現する各制御時間帯に、流量検出器の検出値から所要値を引いて得た偏差の絶対値を小さくする増量又は減量の制御をポンプの回転数の制御で行い、送液流量を所要値に段階的に近づけるように制御する。偏差の絶対値が大きくなる程に待機時間帯の時間を短くして制御時間帯の出現頻繁を高くし、逆に、偏差の絶対値が小さくなる程に待機時間帯の時間を長くして制御時間帯の出現頻度を低くすることができる。
塗工液の送液流量の所要値が変動するウエブの加減速走行時から所要値が一定となるウエブの等速走行時までの全体わたって変化する要因の多少に関係なく所定の塗工厚みが得られるようにするために請求項2記載の本発明が採用した手段は、外周面上にウエブ搬送路を形成して回転するバッキングロールと、バッキングロールのウエブ搬送路に対面する液止壁及び計量具で囲まれた液溜室をウエブ搬送路の横断方向へ延設した塗工ヘッドと、液溜室へ塗工液を圧送する送液路に設けたポンプと、液溜室へ圧送する送液流量を制御する制御装置とを備えた塗工装置において、前記制御装置は、ウエブ走行状況を判定する判定手段と、後述する待機時間帯の時間長さより短い検出周期で周期的に前記送液路の流量を検出する流量検出器とを備え、判定手段がウエブ走行を等速の状況と判定したときには、流量検出器の検出周期毎に流量検出器の検出値から所定の塗工厚みを得るために送液流量として設定した所要値を引いて得た偏差の絶対値の大きさに反比例する割合で決定した時間であって、所要値を該偏差の絶対値で除して得た割合で予め設定した基準時間より長くした時間だけ、また偏差の絶対値がゼロのときには予め設定した時間だけ送液流量を制御しない待機時間帯と、設定した時間だけ制御する制御時間帯とを交互に繰り返して制御するものであり、制御時間帯では、該偏差の絶対値を小さくするように前記ポンプの回転数の制御を行い、判定手段がウエブ走行を加速又は減速の状況と判定したときには、該偏差と無関係に予め設定した基準時間だけ送液流量を制御しない待機時間帯と、判定手段がウエブ走行を等速の状況と判定した場合と同様の設定した時間だけ制御する制御時間帯とを交互に繰り返して制御するものであり、制御時間帯では、該偏差の絶対値を小さくするように前記ポンプの回転数の制御を行うことを特徴とする塗工装置である。
請求項2記載の本発明にあっては、塗工液の消費量が変動するウエブの加速又は減速の走行時には、偏差と無関係に予め設定した基準時間だけ送液流量を制御しない待機時間帯を間に挟んで逐次出現する各制御時間帯に、流量検出器の検出値から所要値を引いて得た偏差の絶対値を小さくする増量又は減量の制御をポンプの回転数の制御で行い、液溜室へ圧送する送液流量を変動する所要値に追従させ、塗工液の消費量が変動しないウエブの等速の走行時には、前記請求項1記載の本発明の場合と同様に、送液流量を制御しない待機時間帯を間に挟んで逐次出現する各制御時間帯に、偏差の絶対値を小さくする増量又は減量の制御をポンプの回転数の制御で行い、変動した送液流量を所要値に段階的に近づけるように制御する。
制御時間帯の時間を設定するために請求項記載の本発明が採用した手段は、 前記制御時間帯の設定した時間は、前記偏差の絶対値がゼロのときにゼロ時間とし、前記偏差の絶対値の大きさに比例する割合で長くする請求項1又は2に記載の塗工装置である。
請求項記載の本発明にあっては、制御時間帯の時間を、偏差の絶対値の大きさ応じて設定できる。
請求項1記載の本発明は、偏差の絶対値が大きくなる程に待機時間帯の時間を短くして制御時間帯の出現頻繁を高くし、逆に、偏差の絶対値が小さくなる程に待機時間帯の時間を長くして制御時間帯の出現頻度を低くするようにして、待機時間帯を間に挟んで逐次出現する各制御時間帯に、偏差の絶対値を小さくするようにポンプの回転数を制御して、液溜室へ圧送する塗工液の送液流量を所要値に段階的に近づけるように制御するので、変化する要因の多少に関係なく所定の塗工厚みが得られるようになる。
請求項2記載の本発明は、送液流量を制御しない待機時間帯を間に挟んで逐次出現する各制御時間帯に、偏差の絶対値を小さくする制御をポンプの回転数の制御で行い、液溜室へ圧送する塗工液の送液流量を所要値に近づけるように制御するので、塗工液の送液流量の所要値が変動するウエブの加減速走行時から所要値が一定となるウエブの等速走行時までの全体わたって変化する要因の多少に関係なく所定の塗工厚みが得られるようになる。殊に、ウエブの等速の走行時には、偏差の絶対値が大きくなる程に待機時間帯の時間を短くして制御時間帯の出現頻繁を高くし、逆に、偏差の絶対値が小さくなる程に待機時間帯の時間を長くして制御時間帯の出現頻度を低くすることで、変化する要因の多少に関係なく所定の塗工厚みが確実に得られるようになる。
請求項記載の本発明は、偏差の絶対値の大きさ応じて制御時間帯の時間を設定できるので、最適な時間長さの制御時間帯を設定できる。
本発明に係る塗工装置を図面に示す実施形態に基づいて説明する。図1乃至図3は本発明に係る塗工装置の実施の形態を示すものであり、図1はスケルトン的に示す塗工状態の正面図、図2は塗工装置本体2の塗工ヘッド5及びバッキングロール6を示すのであって、(A)はバッキングロール6を二点鎖線で示す平面図、(B)は拡大して示す左側断面図、図3は流量検出器32が検出している周期を示すと共に時間帯設定器34が待機時間帯Aと制御時間帯Bとを交互に設定している状態を示すタイミングチャートであり、(A)はウエブ走行が等速のときを示し、(B)はウエブ走行が加速又は減速のときを示している。
本実施形態に係る塗工装置1は、図1に示す如く、塗工ヘッド5及びバッキングロール6等からなる塗工装置本体2と、塗工ヘッド5へ塗工液Mを送液する塗工液供給装置3と、塗工ヘッド5へ送液する塗工液Mの送液流量を制御する制御装置4とを備えている。塗工装置本体2は、左右の固定フレーム7,7の上方に、左右方向へ長いバッキングロール6の両軸を軸支8,8すると共に、左右の固定フレーム7,7の間に塗工ヘッド5を配置し、塗工ヘッド5をバッキングロール6より下方の塗工位置Cから更に下方の後退位置Gまでの間で進退させる左右の移動装置9,9を設けている。左右の固定フレーム7,7は、厚鋼板等で形成され、下方等の適所を接合フレーム10で接合している。
前記バッキングロール6は、外周面6a上にウエブ搬送路R(図2(B)参照)を形成して、駆動装置11で駆動されて回転する。駆動装置11は、ロール6の一方の軸部6bに接合した減速機付きモータからなる。
前記塗工ヘッド5は、図2に示す如く、分割可能に接合した前後のヘッドブロック12,13の間の上面側に、バッキングロール6の外周面6aと対面し得る液溜室14が左右方向に長く凹設されている。塗工ヘッド5は、バッキングロール6のウエブ搬送路Rに対面する後方(ウエブ搬出側)の計量具(ドクター)15、左右の液止壁16,17及び前方の液止壁18が着脱自在に取付けられ、計量具15及び液止壁16,17,18で囲繞して上面が開口した液溜室14を形成している。計量具15は、バッキングロール6のウエブ搬送路Rと対面し得る上面が、塗工厚みを決定する計量面15aとなっている。
前記塗工ヘッド5は、塗工液供給装置3から液供給口19に塗工液Mが圧送されると、塗工液Mを液溜室14の左右方向全域へ均一に導いてウエブSに接触させ、矢符J方向へ移動中のウエブSに同伴して移動する塗工液Mを計量具15の計量面15aで計量して所定厚みの塗工膜NをウエブSに塗工する。ウエブSは、プラスチックフィルム,金属箔,不織布等のシート状のものが選択される。
前記塗工ヘッド5を支持する支持台20は、図1に示す如く、左右方向に延設され中空角パイプ等から形成され、左右両端側が左右の移動装置9,9の各連結板21に接合されている。各移動装置9は、固定フレーム7の内側に配置された連結板21と、固定フレーム7と連結板21との間に配置されて連結板21を上下移動自在に案内する上下移動案内具22と、固定フレーム7と連結板21との間に配置されて連結板21を上下移動させる操作具23と、固定フレーム7と連結板21とに配置されて連結板21の上方停止位置の調節を行う間隙調節装置24とを備えている。
前記左右に配置した各上下移動案内具22は、図示は省略するが、固定フレーム7に接合された上下に長い前後のレールと、連結板21に接合されると共に前後の各レールに案内されるリニアーガイドとからなる。前記左右の各操作具23は、流体圧(空気圧又は油圧等)で作動するシリンダ又は電動式ジヤッキ等からなり、固定フレーム7に固定端23aを接合すると共に、出力端23bを連結板21に接合してある。左右の操作具23,23は、同期して出力端23b,23bを進退させる。
前記左右の各間隙調節装置24は、図1に示す如く、固定フレーム7に軸支された偏心円盤24aと、偏心円盤24aと当接するように連結板21に取付けられたストッパー24bと、偏心円盤24aの回転角度を調節する角度調節具24cとを備え、偏心円盤24aの回転角度を調節することにより、上方の塗工位置Cに位置する塗工ヘッド5の計量具15の計量面15a(図2参照)とバッキングロール6の外周面6aとの間隙を調節するようになっている。間隙調節装置24の別態様としては、図示は省略したが、固定フレーム7にテーパーコッターを進退自在に配置すると共にテーパーコッターのテーパー面に連結板21の特定部位を当接させ、該特定部位が当接するテーパーコッターのテーパー面の位置を変更して間隙調節する等の適宜構造が採用可能である。
前述の如く構成された塗工装置1は、図1に示す如く、バッキングロール6にウエブSを案内させ、移動装置9,9の操作で支持台18を上昇させると、塗工ヘッド5が塗工可能な塗工位置Cに支持される。塗工ヘッド5は、この状態で塗工液Mが圧送されると、図2(B)に示す如く、ウエブSに塗工膜Nを塗工する。塗工膜Nの厚み調節は、間隙調節装置24,24(図1参照)の操作により、塗工ヘッド5の計量面15aとウエブSとの間隙を変更して行うことができる。
前記塗工液供給装置3は、図1に示す如く、塗工液タンク26から塗工ヘッド5の液溜室14(図2参照)へ塗工液Mを圧送する送液路27と、送液路27の途中に設けた塗工液圧送用のポンプ28と、ポンプ28より下流側の送液路27に設けたフィルター29と、液溜室14へ圧送する送液流量を制御する制御装置4とを備えている。送液路27は、配管等を分離可能に接合して構成され、清掃が容易となっている。ポンプ28は、塗工液の種類に応じて、モーノポンプ、精密ギヤポンプ又はダイヤフラムポンプ等が選択され、駆動モータ28aの回転数を後述する調節器30で調節することで、送液量を調節できるようになっている。
前記制御装置4は、図1に示す如く、ポンプ28の回転数を調節する調節器30と、ウエブ走行状況を判定する判定手段31と、送液路25の送液流量を検出する流量検出器32と、該送液流量の所要値Qsを設定する所要値設定器33と、待機時間帯Aと制御時間帯Bとを交互に設定する時間帯設定器34とを備えている。
前記判定手段31は、走行中のウエブSが、加速、減速又は等速の何れの状況であるかを判定するものであって、ウエブSの走行と同期するバッキングロール6の駆動装置11の実際のウエブ走行速度V、または、駆動装置11へ指令するウエブ走行速度Vを微分して求める。判定手段31は、走行速度Vを時間Tで微分(dV/dT)した結果から判定し、結果が正の場合は加速の状況、結果が負の場合は減速の状況、結果がゼロの場合は等速の状況とする。
前記流量検出器32は、送液路27に配置して送液路27の送液流量Q1を計測するものであり、例えば、送液路27に配置したオリフィス32aと、オリフィス32aの検出口に接続した計測部32bとからなり、計測して得た流速から送液路27の送液流量Q1を求める。流量検出器32は、送液流量Q1を周期的に検出しており、図3(A)に示す如く、その検出周期Tsを後述する待機時間帯Aの時間長さTwより短くなるように数m秒乃至数十m秒としてある。
前記所要値設定器33は、塗工されたウエブSが塗工ヘッド5(図1参照)から持ち出す塗工液量に相当する所要値Qsを設定するものであり、ウエットの設定塗工厚Dと、ウエブ走行速度Vと、塗工巾Wとの相乗(Qs=D×W×V)として設定する。
前記時間帯設定器34は、図3(A)に示す如く、送液流量を制御しない待機時間帯Aと送液流量を制御する制御時間帯Bとを交互に設定し、前記判定手段31の判定結果に応じて各時間帯の時間長さTw,Tcを設定し、制御時間帯Bでは調節器30(図1参照)へ指令信号を出力するように構成してある。
前記判定手段31がウエブ走行を等速の状況と判定したときの待機時間帯Aは、流量検出器29の検出値Q1から所要値Qsを引いて得た偏差△Q(△Q=Q1−Qs)の絶対値の大きさに反比例する割合で決定した時間Twにする。また、待機時間帯Aの時間Twは、次のように決定する。
(時間Twの例1)
最短時間を基準時間To(例えば、To=2m秒)とし、所要値Qsを偏差△Qの絶対値をで除して得た割合で基準時間Toより長くする式1のルールに基づいて求める。
Tw=To×(Qs÷|△Q|)…(式1)
(時間Twの例2)
Tw=K2÷|△Q|…(式2)
K2は、定数として適宜設定するものであり、例えば、式3のように設定する。
K2=To×Qs÷K4…(式3)
なお、K4は定数であって、1<K4<100の範囲で設定し、応答速度を上げたい場合にはK4を大きく設定する。
前記待機時間帯Aの時間Twは、実用上制限を課して、短時間を切り上げ、長時間を切り下げて、例えば、10m秒<Tw<5秒の範囲とすることもある。時間Twの範囲を設定する場合の最小値は、制御系の応答限界および過応答によるハンチング防止の観点から決定し、最大値は流動微小変動に追従させることができるように決定する。
前記判定手段31がウエブ走行を等速の状況と判定したときの制御時間帯Bは、設定した時間Tcとなり、偏差△Qの絶対値を小さくする送液流量の増量又は減量のための操作量を調節器30に対して指令し、ポンプ28の回転数を調節器30で調節する。設定した時間Tcは、式4の如く、偏差△Qの絶対値がゼロのときにゼロ時間とし、偏差△Qの絶対値の大きさに比例する割合で長くする。
Tc=K3×|△Q|…(式4)
なお、K3は、定数として適宜設定するものであり、例えば、式5のように設定する。 K3=(Tco÷Qs)×K5…(式5)
なお、K5は定数であって、10<K5<1000の範囲で設定し、応答速度を上げたい場合にはK5を大きく設定する。Tcoは制御系の処理能力により決定される最小応答時間(例えば、10m秒)である。
前記設定した時間Tcは、偏差△Qの絶対値の大小と無関係に一定値に設定することもある。この場合、時間Tcは、例えば、10m秒<Tc<1秒の範囲で設定する。時間Tcの範囲を設定する場合の最小値は、制御系の応答限界から決定し、最大値は過応答によるハンチング防止の観点から決定する。
前記時間帯設定器34は、制御時間帯Bのときに調節器30へ指令信号を出力して、前記偏差△Qの絶対値を小さくするようにポンプ駆動装置28aの回転数を制御する。調節器30で行う制御量Eは、式6となる。
E=(±△n1÷Tco)×Tc…(式6)
なお、△n1はポンプ28の定格回転数の1/100〜1/1000の範囲で選択し、Tcoは制御系の処理能力により決定される最小応答時間(例えば、10m秒)である。
前記判定手段がウエブ走行を加速又は減速の状況と判定したときには、特定した時間Twだけ送液流量を制御しない待機時間帯Aと、特定した時間Tcだけ制御する制御時間帯Bとを交互に繰り返して制御する。そして、制御時間帯Bでは、該偏差の絶対値を小さくする増量又は減量の制御を前記調節器30で行う。Tcは、ウエブ走行が等速の状況の場合と同様に決める。また、時間Twは、前記最短時間である基準時間Toとし、前記偏差△Qと無関係に一定とする。
制御時間帯Bのときに調節器30で行う制御量Eは、式7となる。
E=(±△n2÷Tco)×Tc…(式7)
なお、△n2はポンプ28の定格回転数の1/100〜1/1000の範囲で選択し、Tcoは制御系の処理能力により決定される最小応答時間(例えば、10m秒)である。
本発明に係る塗工装置の実施の形態を示すものであり、スケルトン的に示す塗工状態の正面図である。 同実施の形態を示すものであり、塗工装置本体の塗工ヘッド及びバッキングロールを示すのであって、(A)はバッキングロールを二点鎖線で示す平面図、(B)は拡大して示す左側断面図である。 同実施の形態を示すものであり、流量検出器が検出している周期を示すと共に時間帯設定器が待機時間帯Aと制御時間帯Bとを交互に設定している状態を示すタイミングチャートであり、(A)はウエブ走行が等速のときを示し、(B)はウエブ走行が加速又は減速のときを示している。
符号の説明
1…塗工装置、4…制御装置、5…塗工ヘッド、6…バッキングロール、16,17,18…液止壁、14…液溜室、15…計量具、27…送液路、28…ポンプ、32…流量検出器、A…待機時間帯、B…制御時間帯、M…塗工液、Qs…所要値、△Q…偏差、R…ウエブ搬送路、

Claims (3)

  1. 外周面上にウエブ搬送路を形成して回転するバッキングロールと、バッキングロールのウエブ搬送路に対面する液止壁及び計量具で囲まれた液溜室をウエブ搬送路の横断方向へ延設した塗工ヘッドと、液溜室へ塗工液を圧送する送液路に設けたポンプと、液溜室へ圧送する送液流量を制御する制御装置とを備えた塗工装置において、前記制御装置は、後述する待機時間帯の時間長さより短い検出周期で周期的に前記送液路の流量を検出する流量検出器を備え、流量検出器の検出周期毎に検出した検出値から所定の塗工厚みを得るために送液流量として設定した所要値を引いて得た偏差の絶対値の大きさに反比例する割合で決定した時間であって、所要値を該偏差の絶対値で除して得た割合で予め設定した基準時間より長くした時間だけ、また偏差の絶対値がゼロのときには予め設定した時間だけ送液流量を制御しない待機時間帯と、設定した時間だけ制御する制御時間帯とを交互に繰り返して制御するものであり、制御時間帯では、該偏差の絶対値を小さくするように前記ポンプの回転数を制御することを特徴とする塗工装置。
  2. 外周面上にウエブ搬送路を形成して回転するバッキングロールと、バッキングロールのウエブ搬送路に対面する液止壁及び計量具で囲まれた液溜室をウエブ搬送路の横断方向へ延設した塗工ヘッドと、液溜室へ塗工液を圧送する送液路に設けたポンプと、液溜室へ圧送する送液流量を制御する制御装置とを備えた塗工装置において、前記制御装置は、ウエブ走行状況を判定する判定手段と、後述する待機時間帯の時間長さより短い検出周期で周期的に前記送液路の流量を検出する流量検出器とを備え、判定手段がウエブ走行を等速の状況と判定したときには、流量検出器の検出周期毎に流量検出器の検出値から所定の塗工厚みを得るために送液流量として設定した所要値を引いて得た偏差の絶対値の大きさに反比例する割合で決定した時間であって、所要値を該偏差の絶対値で除して得た割合で予め設定した基準時間より長くした時間だけ、また偏差の絶対値がゼロのときには予め設定した時間だけ送液流量を制御しない待機時間帯と、設定した時間だけ制御する制御時間帯とを交互に繰り返して制御するものであり、制御時間帯では、該偏差の絶対値を小さくするように前記ポンプの回転数の制御を行い、判定手段がウエブ走行を加速又は減速の状況と判定したときには、該偏差と無関係に予め設定した基準時間だけ送液流量を制御しない待機時間帯と、判定手段がウエブ走行を等速の状況と判定した場合と同様の設定した時間だけ制御する制御時間帯とを交互に繰り返して制御するものであり、制御時間帯では、該偏差の絶対値を小さくするように前記ポンプの回転数の制御を行うことを特徴とする塗工装置。
  3. 前記制御時間帯の設定した時間は、前記偏差の絶対値がゼロのときにゼロ時間とし、前記偏差の絶対値の大きさに比例する割合で長くする請求項1又は2に記載の塗工装置。
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