JP4102715B2 - マーク読み取り装置および方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マークシート(帳票)に記入されたマークを高速に読み取るマーク読み取り装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、マークシートに記入されたマークを光学的に読み取るマーク読み取り装置は、国家試験、国勢調査、馬券購入などの産業界のあらゆる分野で広く使われている。
【0003】
従って、マークシートに書かれたデータを高速に読み取ることへの市場要求は非常に大きなものとなってきている。
【0004】
従来のマーク読み取り装置について、図面を参照して説明する。
【0005】
図7は、従来のマーク読み取り装置を示す構成ブロック図である。
【0006】
図7を参照すると、マーク読み取り装置100は、マークシート(図示せず)の画像をイメージデータとして取り込むイメージスキャナにより構成される画像入力部101と、画像入力部101で取り込んだイメージデータを記憶する画像メモリ102と、画像メモリ102に1ライン分のイメージデータが記憶される毎にカウントアップを行うラインカウンタ104と、CPU(セントラルプロセッシングサユニット)105とで構成され、CPU105は、画像メモリ102に記憶されたビット中の黒ビットの数をカウントする黒ビット数カウンタ部111と、黒ビット数カウント部111でカウントされた黒ビット数と閾値とを比較してマーク枠内のマークの有無の判定を行うマーク判定部112とを有して構成される。
【0007】
次に、上述のように構成されたマーク読み取り装置100の動作について(特にマーク判定の方法を重点的に)、図1、および図3に示す帳票イメージを使用して説明する。
【0008】
まず、画像入力部101でマークシートイメージをイメージデータとして取り込み、このイメージデータを画像メモリ102に記憶するが、このとき、画像メモリ102に1ライン分のイメージデータが記憶される毎にラインカウンタ104をカウントアップする。
【0009】
マークシート上のマーク枠(第1マーク枠〜第8マーク枠)の1行分のイメージデータが画像メモリに入力されたか否かをラインカウンタ104の値を参照することによって判断するが、ここでは、マーク枠の1行分を読み取るために画像入力部101がスキャンしているラインはY座標の1から9までの範囲であり、ラインカウンタ=9となった時点でイメージデータがすべて画像メモリ102に記憶されたことになる。
【0010】
次に、予め指定されるマーク枠位置内(xf_min[j],xf_max[j],yf_min,yf_maxで囲まれる範囲)の黒ビット数をCPU105内の黒ビット数カウント部111でカウントし、マーク判定部112で黒ビット数≧閾値の場合マーク有りと判定し、黒ビット数<閾値の場合マーク無しと判定するが、図3の場合のように8つのマーク枠が指定されている場合、それぞれの枠について黒ビット数をカウントし、マークの有無の判定を行う。
【0011】
上述のマーク読み取り装置100は、マークの有無を判定する必要のあるすべてのマーク枠(第1マーク枠〜第8マーク枠)について、黒ビット数のカウントを行い、マークの有無の判定を行うことになる。
【0012】
しかし、通常1つのマークシートでマークされる枠は全体の20〜30%程度であり、残り部分はマーク無しエリアであるのにも拘らず、マークの有無を判定する必要のある全てのマーク枠について、黒ビット数のカウントを行っているため、全てのマーク枠についてマークの有無の判定を行うのに長い時間を要していた。
【0013】
そこで、黒ビット数のカウントの処理を軽減して、マークの有無の判定を行うまでの時間を短縮する技術がある(例えば、特許文献1参照。)。
【0014】
上記技術は、画像入力装置で読み取った1ライン中にマークされたイメージデータが存在するか否かを識別して有効なラインか無効なラインかを判定し、無効ラインをスキップしてマークの有無を認識するように制御し、即ち、マークシートの1行分のマーク枠すべてにマークを示すイメージデータが存在しない場合は、その1行分のマーク枠については黒ビット数のカウントを行うことなく、マーク無しと判定することにより、マーク認識に要する時間を短縮するものである。
【0015】
しかし、マークシートのマーク枠の1行中に1つだけでもマークの記入されたマーク枠があると、各マーク枠についてマークの有無を判定するためには、その1行のすべてのマーク枠について黒ビット数のカウントを行う必要があり、その1行中にあるマーク枠という単位で考えた場合には、黒ビット数のカウントの処理によって、全てのマーク枠についてのマークの有無の判定までに時間がかかるという欠点がある。
【0016】
【特許文献1】
特開平2ー96465号公報
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来のマーク読み取り装置は、マークの有無を判定する必要のあるすべてのマーク枠について、黒ビット数のカウントを行い、マークの有無の判定を行うため、マークの有無の判定を行うまでに長時間を要するという課題がある。
【0018】
また、特許文献1記載の技術は、マークシートのマーク枠の1行中に1つだけでもマークの記入されたマーク枠があるとき、各マーク枠についてマークの有無を判定するためには、その1行のすべてのマーク枠について黒ビット数のカウントを行う必要があり、その1行中にあるマーク枠という単位で考えた場合には、黒ビット数のカウントの処理によって、マークの有無の判定までに時間がかかるという課題がある。
【0019】
本発明の目的は、上記課題をを解消し、黒ビット数のカウントの処理時間を短縮し、高速にマークの有無の判定のできるマーク読み取り装置および方法を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明のマーク読み取り装置は、マークシートの画像をイメージデータとして取り込む画像入力部と、画像入力部から取り込んだイメージデータを記憶する画像メモリと、画像入力部の主走査方向のイメージデータが画像メモリに記憶される毎にカウントを行うラインカウンタと、主走査方向の所定単位のイメージデータが画像メモリに記憶される毎にカウントを行い主走査方向のイメージデータの記憶が終了するとクリアされるカラムカウンタと、セントラルプロセッシングユニットと、メモリとを有し、セントラルプロセッシングユニットは、ラインカウンタとカラムカウンタとを参照し画像メモリに記憶されたイメージデータからマークのあることを示すイメージデータが存在する範囲を示すマーク位置テーブルを作成するマーク位置テーブル作成部と、マーク枠内のマークビット数をカウントするマークカウント部と、マーク位置テーブルが示す範囲のマーク枠中における各々のマークの有無を判定するマーク判定部とを有し、メモリは、マーク位置テーブルを格納することを特徴とする。
【0021】
マーク位置テーブル作成部は、カラムカウンタのカウントとカウントの間毎にその間に入力したイメージデータ中にマークがあることを示すイメージデータがあるとき、その間に入力したイメージデータの主走査方向の座標をマーク位置テーブルに登録する手段と、ラインカウンタのカウントとカウントとの間に入力したイメージデータ中にマークがあることを示すイメージデータがあるとき、副走査方向のどの範囲にマークを示すイメージデータがあるかをマーク位置テーブルに登録していく手段とを有することを特徴とする。
【0022】
マーク判定部は、マークカウント部でカウントしたマークビット数と閾値とを比較する比較手段を有することを特徴とする。
【0023】
マークカウント部は、マークの存在するマーク枠位置付近のマーク枠のマークビット数をカウントし、マーク枠位置がマークの存在しないマーク枠付近のときはマークビット数をカウントしないことを特徴とする。
【0024】
マークカウント部は、マーク位置テーブルが示す副走査方向の範囲内でのみマークビット数をカウントすることを特徴とする。
【0025】
セントラルプロセッシングユニットは、主走査方向と副走査方向とのイメージデータの1行分の座標をマーク位置テーブル作成部により作成してメモリに登録後、マーク位置テーブルを用いてマーク枠内のマークの有無を判定することを特徴とする。
【0026】
本発明のマーク読み取り方法は、画像入力部により取り込まれたマークシートのイメージデータを画像メモリに順次記憶するステップと、画像入力部の主走査方向のイメージデータが画像メモリに記憶される毎にラインカウンタでカウントを行うステップと、主走査方向の所定単位のイメージデータが画像メモリに記憶される毎にカラムカウンタによりカウントを行い主走査方向のイメージデータの記憶が終了するとクリアされるステップと、ラインカウンタとカラムカウンタとを参照し画像メモリに記憶されたイメージデータからマークのあることを示すイメージデータが存在する範囲を示すマーク位置テーブルをマーク位置テーブル作成部により作成するステップと、作成したマーク位置テーブルをメモリに格納するステップと、マーク枠内のマークビット数をマークカウント部によりカウントするステップと、マーク位置テーブルが示す範囲のマーク枠中における各々のマークの有無をマーク判定部により判定するステップとを有することを特徴とする。
【0027】
マーク位置テーブル作成部は、カラムカウンタのカウントとカウントの間毎にその間に入力したイメージデータ中にマークがあることを示すイメージデータがあるとき、その間に入力したイメージデータの主走査方向の座標をマーク位置テーブルに登録するステップと、ラインカウンタのカウントとカウントとの間に入力したイメージデータ中にマークがあることを示すイメージデータがあるとき、副走査方向のどの範囲にマークを示すイメージデータがあるかをマーク位置テーブルに登録していくステップとを有することを特徴とする。
【0028】
マーク判定部は、マークカウント部でカウントしたマークビット数と閾値とを比較するステップを有することを特徴とする。
【0029】
マークカウント部は、マークの存在するマーク枠位置付近のマーク枠のマークビット数をカウントし、マーク枠位置がマークの存在しないマーク枠付近のときはマークビット数をカウントしないことを特徴とする。
【0030】
マークカウント部は、マーク位置テーブルが示す副走査方向の範囲内でのみマークビット数をカウントすることを特徴とする。
【0031】
セントラルプロセッシングユニットは、主走査方向と副走査方向とのイメージデータの1行分の座標をマーク位置テーブル作成部により作成してメモリに登録するステップと、登録後、マーク位置テーブルを用いてマーク枠内のマークの有無を判定するステップとを有することを特徴とする。
【0032】
【発明の実施の形態】
次に、本発明のマーク読み取り装置の一実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0033】
図1は、本発明のマーク読み取り装置1の一実施の形態を示す概略構成ブロック図である。
【0034】
図1を参照すると、マーク読み取り装置1は、マークシート(帳票)の画像をイメージデータとして取り込むイメージスキャナを有する画像入力部11と、画像入力部11から取り込んだイメージデータを記憶する画像メモリ12と、画像メモリ12に1ラインのイメージデータが記憶される毎にカウントアップを行うラインカウンタ14と、画像メモリ12に1カラム分のイメージデータが記憶される毎にカウントアップを行い、1ライン分のイメージデータが入力される毎にリセットされるカラムカウンタ13と、CPU(セントラルプロセッシングユニット)15と、メモリ16とで構成され、CPU15は、ラインカウンタ14とカラムカウンタ13とを参照し、画像メモリ12に記憶されたイメージデータから黒ブロックのイメージデータが存在する範囲を示す黒ブロック位置テーブル161を作成する黒ブロック位置テーブル作成部153と、黒ブロック位置付近のマーク枠内の黒ビット数をカウントする黒ビット数カウント部151と、黒ブロック位置テーブル161が示す範囲内にあるマーク枠の確定、および、黒ビット数カウント部151でカウントされた黒ビット数と閾値とを比較してマーク枠内のマークの有無の判定を行うマーク判定部152とを備え、メモリ16には、黒ブロック位置テーブル161が格納されて構成される。
【0035】
次に、上述のように構成されたマーク読み取り装置1の動作について、図面を参照して説明する。
【0036】
図2は、マーク読み取り装置1の動作を示すフローチャート、図3は、マークシート(帳票)のイメージの一例を示す図、図4は、黒ブロック位置テーブル161を示す図である。
【0037】
なお、以下の説明中、ビットとは、画像入力部11より入力されたイメージデータの1ドットを意味し、ラインとは、図3のX軸方向で、画像入力部11の主走査方向の1ドットラインを意味し、行とは、複数ラインを図3のY軸方向にまとめたもので、ここでは1〜9ラインで1行としており、カラムとは、1ラインを一定の間隔で仕切る単位を意味し、ここでは1カラムを32ビットとしており、また、黒ブロックとは、黒く塗りつぶされた一塊を意味するものであり、図3中、・は、塗りつぶしのない白ビットを、@は、塗りつぶされた黒ビットを意味する。
【0038】
図2を参照すると、CPU15の黒ブロック位置テーブル作成部153は、カラムカウンタ13およびラインカウンタ14を参照し(S1)、カラムカウンタ13がカウントアップされたか判定し(S2)、カウントアップされた場合、黒ブロック位置テーブル作成部153は、その1カラム分のイメージデータを入力する(S3)。
【0039】
次に、そのカラムに黒ビットが1つでもあるかどうか判定し(S4)、黒ビットが1つ以上ある場合、同一行の黒ブロック位置テーブル161がすでに作成されているか否かを判定し(S5)、まだ作成されていない場合には、その行についての黒ブロック位置テーブル161を作成し(S6)、そのカラム座標を登録する(S7)。
【0040】
登録する内容は、行番号i、Yブロック上端座標by_min[i]、Yブロック下端座標by_min[i]、Xブロックカラム座標bx[i]であり、図3のマークシートの場合、黒ブロック位置テーブル161は、図4に示すようになる。
【0041】
次に、1ライン分の処理が終了したか否かを判定し(S8)、終了していない場合は、ステップS1の処理に戻り、終了している場合は、さらにその1ライン中に黒ビットがあるか否かの判定を行う(S9)。
【0042】
図3の帳票イメージの場合は、3ライン目まで処理が進んだときに、黒ブロック位置テーブル161を作成することになるが、一方、すでにその行の黒ブロック位置テーブル161が作成されている場合、および、上記(S4)で黒ビットが無い場合は、共に、(S8)に進む。
【0043】
上記(S9)で1ライン中に黒ビットが1つ以上ある場合は、その前のラインに黒ビットが1つでもあるか否かをチェックし(S10)、黒ビットがなければ、そのラインのY座標をY黒ブロック上端座標であるとして、黒ブロック位置テーブル161に登録する(S11)。
【0044】
上記(S9)で、1ライン中に黒ビットが1つもない場合は、その前のラインに黒ビットが1つもなかったどうかをチェックし(S12)、その前のラインに黒ビットがあれば、その前ラインのY座標をY黒ブロック下端座標であるとして、メモリ16の黒ブロック位置テーブル161に登録する(S13)。
【0045】
ここで、図3の帳票イメージの場合には、7ライン目まで処理が進んだときに、1行目(図4中、行番号0)についての黒ブロック位置テーブル161が完成する。
【0046】
Y黒ブロック上端座標登録とY黒ブロック下端座標登録との処理後、マークシートの全画像の1行分の黒ブロック位置テーブル161の登録が終了したか否かをチェックし(S14)、1行分の登録が終了後、作成した黒ブロック位置テーブル161を用いて、黒ビット数カウント部151およびマーク判定部152は、マーク枠内のマークの有無を判定する(S15)。
【0047】
マークシートの全画像(全行)のイメージデータの取り込みが終了したか否かをチェックし(S16)、終了していなければ、マークシートの全画像の入力が終了するまで上記(S1)からの動作を繰り返す(S16)。
【0048】
次に、上記(S15)の処理内容について、図3の帳票イメージの場合を例として説明する。
【0049】
まず、各マーク枠のY座標の範囲内(yf_min,yf_max)に黒ブロックがある可能性があるかどうかをメモリ16に格納された黒ブロック位置テーブル161を検索して調べる。
【0050】
ここで、各マーク枠のY座標の範囲内に黒ブロックが存在する可能性のある条件は、{yf_min≦by_min[i]≦yf_max}∪{yf_min≦by_max[i]≦yf_max}∪{by_min[i]≦yf_min≦by_max[i]}∪{by_min[i]≦yf_max≦by_max[i]}(i=0〜登録行数ー1で、∪は論理和を示す。)である。
【0051】
図3の帳票イメージの例では、i=0のとき、yf_min=1,yf_max=9,by_min[0]=3,by_max[0]=6なので、上記条件を満たしている。
【0052】
次に、各マーク枠のY座標の範囲内に黒ブロックがある可能性のある場合は、各マーク枠のX座標の範囲内(xf_min[j],xf_max[j])に黒ブロックがある可能性があるかを黒ブロック位置テーブル161を検索して調べる(j=0〜指定マーク枠数ー1で、j=0〜3である)。
【0053】
ここで、各マーク枠のX座標の範囲内に黒ブロックがある可能性のある条件は、xf_min[j]/32=bx[i]∪xf_max[j]/32=bx[i]である(iはY黒ブロック有りの行番号)。
【0054】
図3では、i=0であり、bx[0]=0である。
【0055】
第1マーク枠は、j=0のときで、xf_min[0]/32=16/32=0,xf_max[0]/32=28/32=0、および、xf_min[1]/32=28/32=0となり、上記の黒ブロックがある可能性のある条件に合うので、黒ブロックがある可能性のあるマーク枠であると判断する。
【0056】
第2マーク枠は、j=1のときで、xf_min[1]/32=28/32=0,xf_max[1]/32=40/32=1およびxf_min[1]/32=28/32=0となり、上記条件に合うので、可能性のあるマーク枠であると判断する。
【0057】
第3マーク枠は、j=2のときで、xf_min[2]/32=40/32=1,xf_max[2]/32=52/32=1およびxf_min[2]/32=40/32=1となり、上記条件に合わないので、この時点で黒ブロックがないマーク枠であると判断する。
【0058】
j=3である第4マーク枠、j=4〜7である第5マーク枠〜第8マーク枠は、第3マーク枠と同様に上記条件に合わないので、この時点で黒ブロックがないマーク枠であると判断する。
【0059】
次に、黒ブロックがある可能性のあると判定されたマーク枠の場合、黒ビット数のカウントを行うが、黒ビット数のカウントの範囲は、X方向がxf_min[j],xf_max[j]、Y方向がby_min[i],by_max[i]である(i=Xブロック有りのブロック番号)。
【0060】
第1マーク枠では、j=0場合で、xf_min[0]=16,xf_max[0]=28,by_min[0]=3,by_max[0]=6で囲まれた範囲の黒ビット数をカウントし、同様に、j=1の場合も黒ビット数のカウントを行う。
【0061】
黒ビット数をカウント後、カウントした黒ビット数と閾値とを比較し、マーク有無の判定を行うが、マーク判定条件は、黒ビット数≧閾値の場合マーク有り、黒ビット数<閾値の場合マークなしとする。
【0062】
例えば、閾値を20とすれば、第1マーク枠では黒ビット数25なのでマーク有りと判定し、第2マーク枠では黒ビット数0なのでマーク無しと判定する。
【0063】
更に、図3に示すように、2行目では、カラム2とカラム3との間に跨って黒ビットが存在しているが、この場合にも、上述の1行目の処理と同様な処理を行うことにより、第1マーク枠〜第4マーク枠までは黒ビット数のカウントを行わず、マーク無しと判定し、第5マーク枠〜第8マーク枠について黒ビット数のカウントを行い、マークの有無を判定する。
【0064】
図3に示す帳票イメージでは、1行目においては第3マーク枠〜第8マーク枠の黒ビット数のカウントを全く行うことなく、マークなしと判定でき、2行目においては第1マーク枠〜第4マーク枠の黒ビット数のカウントを全く行うことなく、マークなしと判定できるので、マークシートの黒マークの読み取りを高速に行うことができる。
【0065】
次に、マークシートの黒ビット数のカウントを行い、マーク判定を行うタイミング動作について、図面を参照して説明する。
【0066】
図5は、マーク読み取り装置1のマーク判定のタイムチャートを示し、図6は、従来のマーク読み取り装置100のマーク判定のタイムチャートを示す(共に、図3に示す帳票イメージを処理する場合)。
【0067】
図5を参照すると、画像入力と同時に、CPU15により黒ブロック位置テーブル161が作成され、黒ビット数のカウントとマーク判定は、1行目の黒ブロック位置テーブル161の作成後に開始され、1行目は、第1マーク枠と第2マーク枠の黒ビット数のカウントを行い、2行目は、第5マーク枠〜第8マーク枠の黒ビット数のカウントを行い、マーク判定を行う。
【0068】
ここで、図6の従来のマーク判定のタイムチャートを参照すると、1行目の画像入力後、黒ビット数のカウントを行い、マーク判定を行うが、1行目のマーク判定完了には、既に、2行目の画像入力が終了しているので、引き続き2行目の第1マーク枠〜第8マーク枠の黒ビット数のカウント、マーク判定を行うことになる。
【0069】
図5、図6から明白なように、マーク読み取り装置1は、画像入力からマーク判定終了迄の時間が、従来のマーク読み取り装置100と比較すると、大幅に短縮されている。
【0070】
なお、上述の実施の形態のマーク読み取り装置1では、カラムの単位(32ビット)がマーク枠の幅とは異なるものとなっており、1行目では黒ビットの全くない第2マーク枠も黒ビット数のカウントを行い、2行目では黒ビットの全くない第5マーク枠、第6マーク枠、第8マーク枠も黒ビット数のカウントを行うという無駄が生じているが、しかし、カラムの単位を各マーク枠間の間隔に合わせると、黒ビットの全くないマーク枠については、黒ビット数のカウントを行う必要がなくなり、より一層高速にマークシートのマークの有無を判定できることになる。
【0071】
また、マークは黒としているが、イメージデータの有無の認識ができるのであれば、黒以外のいかなる色のマークであっても良いことは、云うまでもない。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のマーク読み取り装置は、マークが記入されたことを示すイメージビットの数をカウントする処理時間を大幅に減らすことができ、非常に高速にマークの有無の判定ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマーク読み取り装置の一実施の形態を示す概略構成ブロック図である。
【図2】本発明のマーク読み取り装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】マークシートのイメージの一例を示す図である。
【図4】黒ブロック位置テーブルを示す図である。
【図5】本発明のマーク読み取り装置のマーク判定のタイムチャートである。
【図6】従来のマーク読み取り装置のマーク判定のタイムチャートである
【図7】従来のマーク読み取り装置を示す構成ブロック図である。
【符号の説明】
1、100 マーク読み取り装置
11、101 画像入力部
12、102 画像メモリ
13 カラムカウンタ
14、104 ラインカウンタ
15、105 CPU
111、151 黒ビット数カウント部
112、152 マーク判定部
153 黒ブロック位置テーブル作成部
16 メモリ
161 黒ブロック位置テーブル

Claims (12)

  1. マークシートの画像をイメージデータとして取り込む画像入力部と、前記画像入力部から取り込んだ前記イメージデータを記憶する画像メモリと、前記画像入力部の主走査方向の前記イメージデータが前記画像メモリに記憶される毎にカウントを行うラインカウンタと、主走査方向の所定単位の前記イメージデータが前記画像メモリに記憶される毎にカウントを行い主走査方向の前記イメージデータの記憶が終了するとクリアされるカラムカウンタと、セントラルプロセッシングユニットと、メモリとを有し、前記セントラルプロセッシングユニットは、前記ラインカウンタと前記カラムカウンタとを参照し前記画像メモリに記憶された前記イメージデータからマークのあることを示す前記イメージデータが存在する範囲を示すマーク位置テーブルを作成するマーク位置テーブル作成部と、マーク枠内のマークビット数をカウントするマークカウント部と、前記マーク位置テーブルが示す範囲の前記マーク枠中における各々の前記マークの有無を判定するマーク判定部とを有し、前記メモリは、前記マーク位置テーブルを格納することを特徴とするマーク読み取り装置。
  2. 前記マーク位置テーブル作成部は、前記カラムカウンタのカウントとカウントの間毎にその間に入力した前記イメージデータ中に前記マークがあることを示す前記イメージデータがあるとき、その間に入力した前記イメージデータの主走査方向の座標を前記マーク位置テーブルに登録する手段と、前記ラインカウンタのカウントとカウントとの間に入力した前記イメージデータ中に前記マークがあることを示す前記イメージデータがあるとき、副走査方向のどの範囲に前記マークを示す前記イメージデータがあるかを前記マーク位置テーブルに登録していく手段とを有することを特徴とする請求項1記載のマーク読み取り装置。
  3. 前記マーク判定部は、前記マークカウント部でカウントした前記マークビット数と閾値とを比較する比較手段を有することを特徴とする請求項1記載のマーク読み取り装置。
  4. 前記マークカウント部は、前記マークの存在する前記マーク枠位置付近の前記マーク枠の前記マークビット数をカウントし、前記マーク枠位置が前記マークの存在しない前記マーク枠付近のときは前記マークビット数をカウントしないことを特徴とする請求項1記載のマーク読み取り装置。
  5. 前記マークカウント部は、前記マーク位置テーブルが示す副走査方向の範囲内でのみ前記マークビット数をカウントすることを特徴とする請求項1または4記載のマーク読み取り装置。
  6. 前記セントラルプロセッシングユニットは、主走査方向と副走査方向との前記イメージデータの1行分の座標を前記マーク位置テーブル作成部により作成して前記メモリに登録後、前記マーク位置テーブルを用いて前記マーク枠内の前記マークの有無を判定することを特徴とする請求項1記載のマーク読み取り装置。
  7. 画像入力部により取り込まれたマークシートのイメージデータを画像メモリに順次記憶するステップと、前記画像入力部の主走査方向の前記イメージデータが前記画像メモリに記憶される毎にラインカウンタでカウントを行うステップと、主走査方向の所定単位の前記イメージデータが前記画像メモリに記憶される毎にカラムカウンタによりカウントを行い主走査方向の前記イメージデータの記憶が終了するとクリアされるステップと、前記ラインカウンタと前記カラムカウンタとを参照し前記画像メモリに記憶された前記イメージデータからマークのあることを示す前記イメージデータが存在する範囲を示すマーク位置テーブルをマーク位置テーブル作成部により作成するステップと、作成した前記マーク位置テーブルをメモリに格納するステップと、マーク枠内のマークビット数をマークカウント部によりカウントするステップと、前記マーク位置テーブルが示す範囲の前記マーク枠中における各々の前記マークの有無をマーク判定部により判定するステップとを有することを特徴とするマーク読み取り方法。
  8. 前記マーク位置テーブル作成部は、前記カラムカウンタのカウントとカウントの間毎にその間に入力した前記イメージデータ中に前記マークがあることを示す前記イメージデータがあるとき、その間に入力した前記イメージデータの主走査方向の座標を前記マーク位置テーブルに登録するステップと、前記ラインカウンタのカウントとカウントとの間に入力した前記イメージデータ中に前記マークがあることを示す前記イメージデータがあるとき、副走査方向のどの範囲に前記マークを示す前記イメージデータがあるかを前記マーク位置テーブルに登録していくステップとを有することを特徴とする請求項7記載のマーク読み取り方法。
  9. 前記マーク判定部は、前記マークカウント部でカウントした前記マークビット数と閾値とを比較するステップを有することを特徴とする請求項7記載のマーク読み取り方法。
  10. 前記マークカウント部は、前記マークの存在する前記マーク枠位置付近の前記マーク枠の前記マークビット数をカウントし、前記マーク枠位置が前記マークの存在しない前記マーク枠付近のときは前記マークビット数をカウントしないことを特徴とする請求項7記載のマーク読み取り方法。
  11. 前記マークカウント部は、前記マーク位置テーブルが示す副走査方向の範囲内でのみ前記マークビット数をカウントすることを特徴とする請求項7または10記載のマーク読み取り方法。
  12. 前記セントラルプロセッシングユニットは、主走査方向と副走査方向との前記イメージデータの1行分の座標を前記マーク位置テーブル作成部により作成して前記メモリに登録するステップと、登録後、前記マーク位置テーブルを用いて前記マーク枠内の前記マークの有無を判定するステップとを有することを特徴とする請求項7記載のマーク読み取り方法。
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