JP4102136B2 - 配管の敷設工法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、床下の地盤面の上に砂利層を設け、その上にコンクリート層を設けて、床下と前記コンクリート面とが接触するように基礎が構成された建物に、サヤ管ヘッダー工法を採用した家屋の給水や給湯配管を敷設する工法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
住宅の給水や給湯の配管工法として、先行して配管されたサヤ管内に可撓性を有する分岐管を挿通させ、この分岐管の両端を、給水や給湯配管の主管に接続したヘッダーと各水廻り設備とに接続するヘッダー工法が普及している。この工法は、水廻り設備まで継手を介して配管を枝状に分岐配管するよりも接続箇所が少なくて済むため、施工不良による漏水を抑えることができ、安定した給水が可能となるという利点がある。
【0003】
一般の家庭では、床下全面にコンクリートを打設して床下とコンクリート面との間に通気用の空間を設けるベタ基礎が採用されているが、このベタ基礎の場合には、床下とコンクリート面との間の空間部に配管を敷設したり、床下全面にコンクリートを打設する際にコンクリート内にサヤ管を埋設しておき、このサヤ管内に配管を挿通したりすることが行われている。
【0004】
ところが、近年蓄熱床工法と称する特殊基礎が普及しており、図6に示されるように、床下とコンクリート面とを接触させ、また前記コンクリート内に補強用の鉄筋を格子状に配するとともに、床暖房用の配管を敷設することが行われているが、この場合、コンクリート内にサヤ管を埋設することが不可能となる。
【0005】
本発明は、サヤ管ヘッダー工法を特殊基礎の建物に適用するにあたり、工事期間を大幅に短縮することができ、施工性に優れた新規な配管の敷設工法を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため本発明は、床下の地盤面の上に砂利層を設け、その上にコンクリート層を設けて、床下と前記コンクリート面とが接触するように基礎が構成された建物に、主管をヘッダーを介して複数の分岐管に分岐し、これら分岐管を対応する水廻り設備に接続する配管を敷設する工法であって、コンクリート基礎が打設された地盤面に、屋内のヘッダーが取り付けられる位置から各水廻り設備が設置される位置までサヤ管を敷設し、且つこれら敷設したサヤ管の端部はコンクリート基礎よりも高く上方に突出させておき、次いでコンクリート基礎の内側全体を、目の細かい土砂等でサヤ管が覆われる程度に盛土し、その上に砂利等に砂利等の比較的目の粗い石を地盤面よりも高く敷き詰めて地均しし、さらにその上にコンクリートを打設して建物の前記基礎を形成し、その後、建物の建具工事、金属工事、木工事などの工事と並行して、ヘッダーの設置、前記敷設されたサヤ管への分岐管の挿通、主管とヘッダーとの接続、各水廻り設備と分岐管との接続などの配管工事を行うことを特徴としている。
また、本発明は、コンクリート基礎の内側にコンクリートを打設する際に、鉄筋を格子状に配するともに床暖房用配管を敷設してコンクリート内に埋設することを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の好適な実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明による敷設される一例の配管の系統図、図2は本発明を適用する一例の建物の水廻り設備の位置と配路の配置を示した図、図3は本発明を適用する一例の建物の基礎伏せ図、図4は本発明の敷設工法の施工工程を説明するための図、図5はサヤ管をコンクリート基礎に固定する固定具の横断端面図である。
【0008】
本発明は、蓄熱床工法と称する特殊基礎の建物にサヤ管ヘッダー工法による給水配管を敷設する工法である。前述の通りサヤ管ヘッダー工法は、給水や給湯配管の主管からヘッダーを介して分岐させた分岐管を各水廻り設備に直接接続する工法であり、配管系統は図1及び図2に示されるように、取水栓1と接続した給水管2、給湯器3と接続した給湯管4はそれぞれヘッダー5、5に接続し、両ヘッダーから分岐させた各分岐管6を浴室や洗面所、洗濯機、トイレ、流し台などの各水廻り設備7に各々接続した構成となる。各分岐管は先行して配管されるサヤ管内に挿通して配管され、サヤ管には屈曲自在な蛇腹管など、分岐管には可撓性を有するポリブデン管などの合成樹脂管が用いられる。
【0009】
図4により本発明の施工工程を説明すれば、先ず、地盤面にコンクリート基礎9を打設する(同図(A))。この基礎は、建物の外壁及び主要な内壁の下に沿って連続した布基礎により形成される。
【0010】
コンクリート基礎9を打設したならば、コンクリート基礎9の内側の地盤面に、屋内のヘッダーが取り付けられる位置から各水回り設備7が設置される位置までサヤ管8を敷設する(同図(B))。図2に示されるように、給水用と給湯用のヘッダー5、5を建物の略中央に配置する場合は、当該位置から各水廻り設備7の設置予定位置までサヤ管8を各々敷設し、また、屋外の主水栓と給湯器3に接続する給水管2及び給湯管4の配管経路にもサヤ管8を敷設する。
【0011】
サヤ管8の敷設は、コンクリート基礎9の壁面に沿って、或いはコンクリート基礎9に開けた孔に通して行い、サヤ管8が敷設位置からずれることのないよう、図5に示されるような、コンクリート基礎9に固定されてサヤ管8の端部外周を固定位置に保持する固定具10を用いるなどして、サヤ管8の両端部をヘッダー5と水廻り設備7の設置予定位置に固定しておく。このとき、サヤ管8の端部はコンクリート基礎9よりも十分高く上方に突出させておくようにする。
【0012】
サヤ管8を敷設したならば、サヤ管8が覆われる程度に目の細かい土砂などで盛土11をし地均してから、その上に砂利などの比較的目の粗い石を地盤面よりも高くなるように敷き詰めて砂利層12を形成する。そして、ランマーなどで突き固めて地均しする。さらにその上で、補強用の鉄筋を格子状に配するとともに、暖房用のポリブデン管をほぼ均一間隔に敷設した後、その上にコンクリート基礎9とほぼ同程度の高さとなるまでコンクリートを流し込んでコンクリート層13を形成し、完全に固まるまで養生する(図4(C))。なお、本発明の敷設工法は、コンクリート内に床暖房用配管を敷設しない場合にも適用することができる。
【0013】
そして、以降、建物の建具工事、金属工事、木工事などの工事と並行して、配管工事を行う。すなわち、ヘッダー5、5を設置し、敷設された各サヤ管8内に分岐管6、給水管2及び給湯管4を挿通させ、これら管とヘッダー5、5とを各々接続し、さらに各分岐管6と対応する各水廻り設備7とを接続し、取水栓に給水管2を接続するなどして給水配管の敷設工事が完了する。
【0014】
【発明の効果】
本発明の配管の敷設工法によれば、家屋の基礎の形成とともにサヤ管を敷設するので、その後の配管工事が短期間で済み、また給水や給湯配管の敷設作業が床暖房用配管などの邪魔にならないため、施工区分を分けて配管作業を効率的に進めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明により敷設される一例の配管の接続系統図である。
【図2】 本発明を適用する一例の家屋の水廻り設備の位置と配管の配置を示した図である。
【図3】 本発明を適用する一例の家屋の基礎伏せ図である。
図1のパッキンの要部拡大断面図である。
【図4】 本発明の敷設工法の施工工程を説明するための図である。
【図5】 サヤ管をコンクリート基礎に固定する固定具の横断端面図である。
【図6】 特殊基礎の家屋を示した図である。
【符号の説明】
1 取水栓、2 給水管、3 給湯器、4 給湯管、5 ヘッダー、6 分岐管、7 水廻り設備、8 サヤ管、9 コンクリート基礎、10 固定具、11 盛土、12 砂利層、13 コンクリート層
Claims (2)
- 床下の地盤面の上に砂利層を設け、その上にコンクリート層を設けて、床下と前記コンクリート面とが接触するように基礎が構成された建物に、主管をヘッダーを介して複数の分岐管に分岐し、これら分岐管を対応する水廻り設備に接続する配管を敷設する工法であって、
コンクリート基礎が打設された地盤面に、屋内のヘッダーが取り付けられる位置から各水廻り設備が設置される位置までサヤ管を敷設し、且つこれら敷設したサヤ管の端部はコンクリート基礎よりも高く上方に突出させておき、
次いでコンクリート基礎の内側全体を、目の細かい土砂等でサヤ管が覆われる程度に盛土し、その上に砂利等の比較的目の粗い石を地盤面よりも高く敷き詰めて地均しし、さらにその上にコンクリートを打設して建物の前記基礎を形成し、
その後、建物の建具工事、金属工事、木工事などの工事と並行して、ヘッダーの設置、前記敷設されたサヤ管への分岐管の挿通、主管とヘッダーとの接続、各水廻り設備と分岐管との接続などの配管工事を行うことを特徴とする配管の敷設工法。 - 前記コンクリート基礎の内側にコンクリートを打設する際に、鉄筋を格子状に配するともに床暖房用配管を敷設してコンクリート内に埋設することを特徴とする請求項1に記載の配管の敷設工法。
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