JP4101982B2

JP4101982B2 - Buckle device

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Publication number: JP4101982B2
Application number: JP22950199A
Authority: JP
Inventors: 直弘山田
Original assignee: Ashimori Industry Co Ltd
Current assignee: Ashimori Industry Co Ltd
Priority date: 1999-08-13
Filing date: 1999-08-13
Publication date: 2008-06-18
Anticipated expiration: 2019-08-13
Also published as: JP2001046117A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はバックル本体とタングプレートとを備えたバックル装置に関し、特に車両緊急時にバックル本体からタングプレートが離脱しないようにする構造を改善したバックル装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、車両に装備されるシートベルト装置には、ウエビングの途中部に移動可能に取付けられたタングプレートと、このタングプレートが挿入、離脱されるバックル本体とを備えたバックル装置が設けられ、このバックル装置により、乗員が装着したウエビングを車体側に簡単且つ確実に解除可能に固定できるようになっている。
【０００３】
実開平６−６６３１１号公報に記載のバックル装置は、基本的な構成として、バックル本体、このバックル本体に揺動可能に支持されタングプレートに対して係合状態、非係合状態に切換え可能なフック部材、バックル本体に支持されフック部材を係合状態に保持する第１位置と係合状態を解除する第２位置との間を移動可能なロックピン、コイルバネによりタングプレート抜出し方向へ付勢されレリースボタンなどを備えている。
【０００４】
さらに、この公報のバックル装置においては、車両緊急時にウエビングを引締める為にバックル本体をプリテンショナーにより引締め側へ引込むように装備する場合に備えて、ロックピンの近くにロックレバーが回動自在に枢支されている。タングプレート挿入時には、回動付勢部材によりロックレバーがロック位置に回動付勢されてロックピンを第１位置に移動させて保持し、タングプレートの離脱時には、ロックレバーが非ロック位置へ強制的に回動されてロックピンの第２位置への移動を許すようになっている。
【０００５】
また、ロックレバーの近くに、ロックレバーに対して接近・離隔方向へ移動自在にガイド支持され且つロックレバーから離隔する方向へバネ部材により常時付勢されている板状の慣性体が設けられている。車両緊急時に作動するプリテンショナーによりバックル本体がウエビング引締め側へ引込まれた後に急停止したとき、慣性体がロックレバー側に慣性力を受けバネ部材の付勢力に抗して移動し、ロックレバーに接触してロックレバーの非ロック位置への回動を抑止する。
【０００６】
即ち、ロックピンがロックレバーを非ロック位置に回動させ、フック部材が係合解除してタングプレートがバックル本体から離脱するのを防止するようにしてある。
【０００７】
尚、特公平４−５８９６３号公報のバックル装置では、タングプレートと係脱可能なラッチ部材、ラッチ部材の係合を解除操作する為の操作部材、操作部材の操作に連動して解除位置へ移動しラッチ部材を係合解除するロック部材等の他、ラッチ部材の係合解除を防止可能なロック機構が備えられている。このロック機構には、操作部材に回動自在に枢支され且つロック部材の移動領域に一部が介入した移動規制部材が設けられ、衝撃発生時に、回動する移動規制部材の一部が前記移動領域に存在するうちに、移動するロック部材が移動規制部材に当接して、ロック部材の解除位置までの移動を阻止するようにしてある。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
実開平６−６６３１１号公報に記載のバックル装置では、バックル本体の急停止時に、慣性体がロックレバー側へ移動するが、ロックピンに作用する慣性力が、全てロックピンを第２位置へ移動させる力として働くため、ロックピンが第２位置へ非常に高速で移動する虞がある。
【０００９】
つまり、ロックレバーが非ロック位置側へ非常に高速で回動する虞があるため、バックル本体の急停止時から移動を開始する慣性体がロックレバーに正常に接触せず、ロックレバーの非ロック位置への回動を抑止できないという虞が高い。
【００１０】
しかも、タングプレートの挿入時、ロックレバーがロックピンを第１位置に押動するが、回動するロックレバーの傾斜部がロックピンと接触して力を伝達するため、タングプレートの挿入動作等をスムースに実現できないという虞もある。更に、プリテンショナーの作動によりバックル本体からタングプレートを離脱させないようにするために、ロックレバーと慣性体、更にこれらの部材を夫々付勢する付勢部材を設けなければならないため、部品数が多くなって構造が複雑化し、バックル装置の組立ても複雑化し、製作コスト的に不利になる。
【００１１】
尚、特開平４−５８９６３号公報のバックル装置では、通常の状態では、ロック部材の移動軌跡に移動規制部材の一部が介入しているが、車両衝突等により移動規制部材も回動するため、移動規制部材の一部が前記移動領域に存在するうちに、ロック部材が移動規制部材に当接しないという虞があり、こうなると、ラッチ部材が係合解除してタングプレートが離脱してしまう。
【００１２】
本発明の目的は、タングプレートとバックル本体を備えたバックル装置において、車両緊急時にバックル本体からタングプレートが離脱するのを確実に防止すること、通常の状態ではスムース且つ確実なタングプレートの挿入、離脱動作を実現すること、車両緊急時にバックル本体からタングプレートを離脱させない構造を簡単化すること、等である。
【００１３】
【課題を解決するための手段】
請求項１のバックル装置は、ウエビングに連結されるタングプレートと、このタングプレートが挿脱されるバックル本体とを備えたバックル装置において、前記バックル本体は、フレームと、このフレームに回動可能に設けられタングプレート挿入時に回動してタングプレートと係合すると共に常時係合解除方向に回動付勢されたフック部材と、このフック部材とタングプレートとの係合を解除する為のレリースボタンと、タングプレートと係合状態のときフック部材の係合解除方向への回動を抑止する第１位置に付勢部材の付勢力で移動すると共にレリースボタンの係合解除操作時にレリースボタンで押動されフック部材の係合解除方向への回動を許容する第２位置に移動するロックバーとを備え、前記ロックバーを第１位置にロックするロック位置と、ロックしない非ロック位置とに亙って回動自在に前記フレームに枢支されたロック部材と、このロック部材を非ロック位置へ弾性付勢する付勢部材を設け、このロック部材は、フレームに枢支される基端部と、その一端に形成された第１係合部と、ロックバーを受け入れ可能な間隔を空けて第１係合部に対向する第２係合部とを備え、第１位置に付勢されたロックバーが第１係合部に当接してロック部材をロック位置に回動させ、ロック部材がロック位置に位置した状態で、第１係合部にロックバーの第１位置側端部が当接してロック位置を維持し、第２係合部がロックバーの移動領域に突入してロックバーに接近対向することを特徴とするものである。
【００１４】
タングプレートをバックル本体に挿入する際には、タングプレートの挿入に伴ってフック部材が回動してタングプレートと係合し、ロックバーが付勢部材の付勢力で第２位置から第１位置へ切換えられてフック部材の係合解除方向への回動を抑止する。ロック部材は、その基端部がフレームに回動自在に枢支され、通常の状態では、付勢部材により非ロック位置へ弾性付勢されている。従って、ロックバーが第２位置から第１位置へ移動する際、そのロックバーが第２係合部とは干渉せずに、ロックバーの第１位置側端部が第１係合部に当接してロック部材をロック位置に回動させることができる。ロックバーが第１位置に移動するとロック部材がロック位置になり、ロックバーが第１，第２係合部の間に受け入れられ、その状態で、第１係合部にロックバーの第１位置側端部が当接してロック位置を維持し、第２係合部がロックバーの移動領域に突入してロックバーに接近対向する。
【００１５】
一方、タングプレートをバックル本体から離脱させる際には、レリースボタンを係合解除操作すると、ロックバーが第１位置から第２位置に切換えられて、回動付勢されたフック部材が係合解除方向へ回動してタングプレートと係合解除するため、タングプレートを離脱させることができる。タングプレートが挿入された状態では、第２係合部がロックバーの移動領域に突入してロックバーに接近対向しているが、ロックバーが第１位置から第２位置へ移動を開始すると、その直後に、ロックバーがロックレバーの第１係合部から離れ、付勢部材で付勢されたロック部材が非ロック位置側へ回動する。ロックバーの第１位置から第２位置への切換えは手動操作の為それ程高速で行われないことから、ロック部材が非ロック位置へ回動してから、ロックバーが第２係合部と接触することなく第２位置へ移動する。
【００１６】
ところで、車両緊急時、ロックバーに第１位置方向の慣性力が作用した場合、ロックバーは付勢部材の付勢力に加えてその慣性力で、ロック部材を押圧してロック位置に確実に維持できる。一方、ロックバーに第２位置方向への慣性力が作用した場合、ロックバーが第２位置側へ移動を開始する。前述のように、タングプレートがバックル本体に挿入された状態では、第１係合部にロックバーの第１位置側端部が当接してロック位置を維持し、第２係合部がロックバーの移動領域に突入してロックバーに接近対向しているため、第２位置側へ移動を開始したロックバーを第２係合部で受け止めて、ロックバーの第２位置への移動を抑止することができ、これにより、フック部材が係合解除してバックル本体からタングプレートが離脱するのを確実に防止することができる。
【００１７】
尚、車両緊急時、衝突による衝撃力でロックバーに第１位置方向への慣性力が作用する場合、或いは、車両緊急時にウエビングを引締める為にバックル本体をプリテンショナーにより引締め側へ引込むように装備し、プリテンショナーの作動時、又は、プリテンショナーの作動後のバックル本体の急停止時に、ロックバーに第２位置方向への慣性力が作用する場合の何方の場合でも機能する。
【００１８】
請求項２のバックル装置は、請求項１の発明において、前記ロック部材の基端部は、ロックバーの移動領域を含む面からフック部材と反対側へ離隔した位置でフレームに枢支されたことを特徴とするものである。従って、第１位置へ移動するロックバーの第１位置側端部が、第１係合部を押動してロック部材をロック位置に確実に回動させロック位置に維持することができる。
【００１９】
請求項３のバックル装置は、ウエビングに連結されるタングプレートと、このタングプレートが挿脱されるバックル本体とを備え、車両緊急時にウエビングを引締める為にバックル本体をプリテンショナーにより引締め側へ引込むように装備されたバックル装置において、前記バックル本体は、フレームと、このフレームに回動可能に設けられタングプレート挿入時に回動してタングプレートと係合すると共に常時係合解除方向に回動付勢されたフック部材と、このフック部材とタングプレートとの係合を解除する為のレリースボタンと、タングプレートと係合状態のときフック部材の係合解除方向への回動を抑止する第１位置に付勢部材の付勢力で移動すると共にレリースボタンの係合解除操作時にレリースボタンで押動されフック部材の係合解除方向への回動を許容する第２位置に移動するロックバーとを備え、前記第１位置にあるロックバーの第２位置への移動を抑止するロック位置と、抑止しない非ロック位置とに亙って回動自在に前記フレームに枢支されたロック部材と、このロック部材を非ロック位置側へ弾性付勢する付勢部材を設け、前記ロック部材は、ロックバーの第１位置側端部が当接可能な第１係合部と、ロック位置のときロックバーの移動領域に突入してロックバーの第２位置側端部が当接可能な第２係合部とを有し、前記プリテンショナーの非作動時および作動時には、第１位置に付勢されたロックバーが第１係合部に当接してロック部材をロック位置に回動させ、プリテンショナーの作動後のバックル本体の急停止時に生じる慣性力により第２位置側へ移動開始したロックバーを第２係合部で受け止めて、ロックバーの第２位置への移動を抑止するように構成されたことを特徴とするものである。
【００２０】
プリテンショナーが作動しない通常時において、タングプレートがバックル本体に挿入された状態では、第１係合部にロックバーの第１位置側端部が当接してロック部材をロック位置に回動させて維持することができる。この状態で、第２係合部がロックバーの移動領域に突入しており、車両緊急時にプリテンショナーが作動すると、バックル本体がウエビングの引締め側へ引込まれその後急停止するが、先ず、バックル本体の移動開始直後に、ロックバーに第１位置方向へ慣性力が作用する。このとき、ロックバーは付勢部材の付勢力に加えてその慣性力で、ロック部材を押圧してロック位置に確実に維持できる。
【００２１】
一方、バックル本体の急停止時に、ロックバーが慣性力を受けて第２位置側へ移動を開始する。タングプレートがバックル本体に挿入された状態では、前述のように、ロック部材がロック位置に維持され、第２係合部がロックバーの移動領域に突入しているため、第２位置側へ移動を開始したロックバーを第２係合部で受け止めて、ロックバーの第２位置への移動を抑止することができ、これにより、バックル本体からタングプレートが離脱するのを確実に防止することができる。その他、車両緊急時以外の作用等は請求項１の作用と略同様である。
【００２２】
請求項４のバックル装置は、請求項１〜３の何れかの発明において、前記ロック部材はその重心から偏心した枢支部を介してフレームに回動自在に枢支され、プリテンショナーの作動後のバックル本体の急停止時に、ロック部材にはロック位置側に回動する慣性力が働くように構成されたことを特徴とするものである。つまり、バックル本体の急停止時、ロック部材をロック位置に確実に保持できるため、第２位置側へ移動を開始したロックバーを第２係合部で確実に受け止めることができる。
【００２３】
ここで、プリテンショナーの作動時にロックバーでロック部材を押さえロック位置に維持できるように、ロック部材やロックバーの質量、付勢部材の付勢力、ロック部材の枢支位置等を設定することができる。
【００２４】
請求項５のバックル装置は、請求項１〜４の何れかの発明において、前記ロック部材の第２係合部は、第２位置側へ移動するロックバーとの接触によりロック部材をロック位置側へ回動させる回動力を発生させるように構成されたことを特徴とするものである。従って、ロック部材の第２係合部がロックバーの移動領域に完全に介入していない状態でも、その第２係合部に第２位置側へ移動を開始したロックバーが接触すると、ロック部材をロック位置に確実に回動させることができる。つまり、第２係合部をロックバーの移動領域に完全に介入させ、その第２係合部でロックバーを確実に受け止めることができる。
【００２５】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
車両のシートベルト装置には、乗員が装着したウエビングを車体側に連結する為の本願特有のバックル装置と、車両緊急時にウエビングを引締める為にバックル装置のバックル本体をウエビング引締め側へ引込むプリテンショナーとが設けられている。尚、図１〜図８に示すバックル装置１は、説明の便宜上図１に図示のように矢印Ａ方向を前方として前後左右を定義して説明する。
【００２６】
図１〜図３に示すように、このバックル装置１は、基本的に、ウエビング（図示略）の途中部に移動可能に取付けられるタングプレート２と、バックル本体５とからなり、バックル本体５の前端部にはタングプレート２を挿入する挿入口６が設けられている。タングプレート２は、バックル本体５に挿入される金属製のタング部３と、このタング部３と一体形成され且つ合成樹脂材料で覆われたタング本体部４とを有し、タング部３には矩形状の係合穴３ａが形成され、タング本体部４にはウエビング通過穴４ａが形成されている。
【００２７】
図１〜図３に示すように、バックル本体５は、フレーム１０、フック部材２０、ロックバー３０、合成樹脂製のエジェクター４０、合成樹脂製のレリースボタン５０、ロック部材６０、圧縮コイルバネ７０，７１、フレーム１０にリベット７２で固定されバックル本体５をプリテンショナーに連結する為の連結部材７３、合成樹脂製のベースカバー７４及び蓋カバー７５などで構成されている。前記合成樹脂製の部品以外の部品は金属製（例えば鋼製）のものである。尚、ロック部材６０は合成樹脂製でもよく、金属製でもよい。また、バックル本体５を、連結部材７３以外の部材を介してプリテンショナーに連結してもよい。
【００２８】
前記フレーム１０は、基板部１１と、この基板部１１の左右両側縁から起立した１対の側板部１２とを一体形成してなる。基板部１１にはリベット７２の為の丸穴１１ａと、エジェクター４０を前方へ弾性付勢する圧縮コイルバネ７１を収容するとともにエジェクター４０の移動をガイドする矩形穴１１ｂと、この矩形穴１１ｂの後端縁から突出したバネ連結部（図示略）と、ベースカバー７４に係合する傾斜部１１ｃが形成されている。
【００２９】
１対の側板部１２には、ロックバー３０の両端部を挿入して前後方向へスライド自在に案内する１対の長孔１２ａと、フック部材２０を回動自在に枢支する切欠枢支部１２ｂと、レリースボタン５０が前方へ外れないように係止する１対のストッパ部１２ｃと、タングプレート２の挿脱をガイドすると共に挿入時のタングプレート２のこじれを防止する１対の案内突部１２ｄが形成されている。更に、１対の側板部１２には、ロック部材６０に挿通された左右方向の軸部材６５の両端部を挿入して回動自在に支持する１対の軸孔１５が形成され、右側の側板部１２には、軸孔１５の下側に、ロック部材６０を回動付勢する捩じりバネ６６の一端部を取付ける為のバネ取付孔１６が形成されている。
【００３０】
図１〜図４に示すように、フック部材２０は、本体部２１と、その本体部２１から前方に上側ヘ湾曲状に膨らんだ規制部２２と、この規制部２２から下方へ屈曲しタングプレート２の係合孔３ａに係合可能で且つ先端部が基板部１１の矩形穴１１ｂの前端部に嵌入可能なフック部２３と、後部の左右１対の被枢支部２４と、本体部２１の後端部から下側へ屈曲形成され且つエジェクター４０で操作される１対の被操作部２５と、これら被操作部２５の間から上側へ屈曲されたバネ受け部２６とを備えている。左右１対の被枢支部２４が１対の側板部１２の１対の切欠枢支部１２ｂに回動可能に装着されフック部材２０が上下に所定角度回動可能になっている。
【００３１】
ロックバー３０について説明すると、図１〜図３に示すように、ロックバー３０は板片状の部材からなり、このロックバー３０は１対の長孔１２ａに挿通させた状態で１対の側板部１２に架着され、この架着状態においてロックバー３０の左右端部が夫々側板部１２の外側へ約２〜３ｍｍ突出しており、ロックバー３０は１対の長孔１２ａに沿って前後に所定距離移動可能である。ロックバー３０の後端部の中央部にはバネ受け部３１が突出状に形成され、フック部材２０のバネ受け部２６とロックバー３０のバネ受け部３１の間にコイルバネ７０（付勢部材に相当する）が圧縮状に介装され、ロックバー３０は前方へ付勢され、フック部材２０はそのフック部２３が上方（タングプレート２との係合を解除する方向）へ常時付勢されている。
【００３２】
タングプレート２をバックル本体５に挿入してフック部材２０に係合させた状態のとき、ロックバー３０は１対の長孔１２ａの前端部分に対応する第１位置に位置して規制部２２を上側から押さえることで、フック部材２０の係合解除方向（上方）への回動を抑止し、また、レリースボタン５０の係合解除操作時にロックバー３０はレリースボタン５０で後方へ押動されて１対の長孔１２ａの後端部分に対応する第２位置に位置して規制部２２よりも後退し、フック部材２０の係合解除方向への回動を許容する。
【００３３】
エジェクター４０について説明すると、図１〜図３に示すように、エジェクター４０は、その前端の傾斜案内部４１と、左右両端部の被案内部４２と、タングプレート２の挿入時にフック部材２０の１対の被操作部２５を後方へ押動してフック部材２０を係合方向へ回動させる１対の操作部４３と、タングプレート２の離脱時にレリースボタン５０を前方へ押動させる為の左右１対の押動部４４と、コイルバネ７１の前端部が連結されるバネ連結部４６などを備えている。エジェクター４０は、フレーム１０の基板部１１の上に前後移動自在に配設され、１対の被案内部４２は断面が略コ字状になっており、この略コ字状が矩形穴１１ｂの両側縁に係合することにより浮上しないように案内されている。
【００３４】
コイルバネ７１の前端部がバネ連結部４６に挿通状に連結され、このコイルバネ７１の後端は基板部１１のバネ連結部（図示略）に連結され、こうしてエジェクター４０はコイルバネ７１の付勢力によりフレーム１０に対して前方（つまり、タングプレート２の離脱方向）へ弾性付勢されている。
【００３５】
レリースボタン５０について説明すると、図１〜図３に示すように、レリースボタン５０は、前端の前端壁部５１と、左右１対のガイド壁部５２と、上端の上端壁部５３とを備えている。１対のガイド壁部５２は、フレーム１０の１対の側板部１２の外側に夫々近接して位置し、この１対のガイド壁部５２には、１対の長孔１２ａの外側に夫々突出するロックバー３０の両端部を前後移動自在に案内する１対のガイド溝５４が形成されている。
【００３６】
レリースボタン５０が前進限位置（図２、図３の位置）にある状態において、それらガイド溝５４の前端は長孔１２ａの前端よりも僅かに後側に位置し、各ガイド壁部５２にはガイド溝５４の前端縁に形成され且つ第２位置から第１位置に移動したロックバー３０の端部を受け止める受け止め部５５が形成されている。１対のガイド壁部５２に形成した前記の１対の受け止め部５５がレリースボタン５０に一体的に形成した停止規制部であって、ロックバー３０がコイルバネ７０の付勢力で第１位置へ移動した時、その付勢力に抗してロックバー３０を受け止める停止規制部を構成している。
【００３７】
レリースボタン５０の上壁部５３に、フレーム１０の１対の側板部１２の１対のストッパ部１２ｃに対してレリースボタン５０の前後移動を許す為の左右１対のスリット５６が形成され、タングプレート２の挿入時にロックバー３０がコイルバネ７０の付勢力で第２位置から第１位置に移動し、１対の受け止め部５５で受け止められる時に、１対のスリット５６の後端の１対の被係止部５７が１対のストッパ部１２ｃで夫々係止されレリースボタン５０が前進限位置に停止する。
【００３８】
レリースボタン５０の前端壁部５１の内面には、タングプレート２をバックル本体５から離脱させる際に、エジェクター４０の１対の押動部４４に当接して前方へ押動される１対の被押動部（図示略）が形成され、タングプレート２をバックル本体５から離脱させる際に、コイルバネ７１の付勢力で付勢されたエジェクター４０によりレリースボタン５０をタングプレート２と共に前方ヘ（タングプレート離脱側へ）押動させ、レリースボタン５０を前進限位置に復帰させエジェクター４０は停止する。この状態においても、エジェクター４０は、コイルバネ７１の付勢力を受けてレリースボタン５０を前方へ押動するようにフレーム１０に形成された矩形穴１１ｂの前端との間に若干の隙間を残して停止する。
【００３９】
ロック部材６０について説明する。
図１〜図４に示すように、ロック部材６０は、フレーム１０の１対の側板部１２の間に配設される左右方向に長い基端部６１と、この基端部６１の左右両端部からほぼ後方へ延びる１対のレバー部６２とを有する。基端部６１は、左右両端の１対の側板部６１ａとこれら側板部６１ａの上端部分を繋ぐ水平部６１ｂからなる。１対の側板部６１ａにロック部材６０の重心から下側に偏心した１対の枢支孔６１ｃが同心状に形成され、これら枢支孔６１ｃに軸部材６５が挿通されている。この軸部材６５の両端部が１対の軸孔１５に挿通され、これにより、ロック部材６０の基端部６１が軸部材６５を介してフレーム１０に回動自在に枢支されている。
【００４０】
ロック部材６０の基端部６１には、右側の側板部６１ａと接近対向する位置にリブ６１ｄが一体形成されている。このリブ６１ｄには、軸部材６５が挿通する挿通孔（図示略）が形成されている。接近対向する側板部６１ａとリブ６１ｃの間に捩じりバネ６６（弾性部材）が配設され、この捩じりバネ６６に軸部材６５が挿通されている。捩じりバネ６６の一端部は、ロック部材６０の水平部６１ｂに下側から接触状に取付けられ、他端部はフレーム１０のバネ取付孔１６に挿通状に取付けられ、この捩じりバネ６６により、レバー部６２が常時上側へ弾性付勢されている。尚、リブ61d は省略してもよい。
【００４１】
さて、このロック部材６０は、基端部６１の近傍に設けられた１対の第１係合部６３と、１対のレバー部６２の先端部分に設けられロックバー３０を受け入れ可能な間隔を空けて１対の第１係合部６３に夫々対向する１対の第２係合部６４とを有し、ロックバー３０を第１位置にロックするロック位置（図６、図７参照）と、ロックしない非ロック位置（図４、図５参照）とに亙って回動自在に枢支され、捩じりバネ６６により常時非ロック位置側へ弾性付勢されている。
【００４２】
第１係合部６３はロックバー３０の第１位置側端部（前端部）が当接可能に設けられ、タングプレート２が挿入されていない状態、即ち、ロックバー３０が第２位置に位置している状態で、ロック部材６０が非ロック位置に回動付勢され、第１係合部６３は、ロックバー３０の移動領域の前端よりもやや後側に位置するとともに、上記のように、ロック部材６０の第２係合部６４を含む、第１係合部６３以外の部分は、ロックバー３０の移動領域に介入してない。
【００４３】
ここで、ロック部材６０の基端部６１は、ロックバー３０の移動領域を含む面からフック部材２０と反対側へ離隔した位置、具体的には、ロックバー３０の移動領域の前斜め上側の位置でフレーム１０に枢支されている。従って、第１位置に付勢されたロックバー３０が第１係合部６３に当接してロック部材６０をロック位置に回動させ、この状態で、第１係合部６３にロックバー３０が当接してロック位置を維持する。そして、このロック位置のとき、ロックバー３０の移動領域に突入している第２係合部６４が、ロックバー３０の第２位置側端部（後端部）に接近対向し当接可能になる。
【００４４】
ところで、図８に示すように、ロック部材６０の第２係合部６４は、第２位置側へ移動するロックバー３０との接触によりロック部材６０をロック位置側へ回動させる回動力を発生させるように、ロック部材６０がロック位置付近に位置する状態において、前方斜め下側へ傾斜した形状に形成されている。また、プリテンショナーの作動後のバックル本体５の急停止時に、バックル本体５（ロック部材６０）には後方へ慣性力が作用するが、ロック部材６０の重心Ｇは、ロック部材６０の重心Ｇに作用する前記慣性力でロック部材６０をロック位置の方へ回動させるように、ロック部材６０の枢軸（回転軸）より上側に設けられている。
【００４５】
尚、前述のように、連結部材７３がフレーム１０にリベット７２を介して固定され、図１〜図３に示すように、このフレーム１０に、フック部材２０とロックバー３０とエジェクター４０とレリースボタン５０とロック部材６０とコイルバネ７０，７１などが組付けられ、それらがベースカバー７４と蓋カバー７５の内部に収容した状態に組付けられ、ベースカバー７４と蓋カバー７５とが複数の嵌合部や係合部を介して固定状態に一体化される。このバックル装置１の前端にレリースボタン５０の前端が臨み、そのレリースボタン５０の前端部を指で押すことで、レリースボタン５０を押動操作可能に構成される。
【００４６】
次に、以上説明したバックル装置１の作用・効果について説明する。
図４は、タングプレート２がバックル本体５から離脱している状態を示しており、ロック部材６０は捩じりバネ６６により非ロック位置に付勢されている。この状態から、タングプレート２のタング部３を挿入口６からバックル本体５に挿入していくと、先ず、タング部３がエジェクター４０の前端に当接する。
【００４７】
続いて、コイルバネ７１の付勢力に抗して更にタングプレート２を挿入しエジェクター４０を押動していくと、エジェクター４０の後端の１対の操作部４３がフック部材２０の１対の被操作部２５に当接して後方へ回動させるので、図５に示すように、フック部材２０がコイルバネ７０の付勢力に抗して係合方向へ回動してタング部３の係合穴３ａに係合し、ロックバー３０がコイルバネ７０の付勢力で第２位置から第１位置へ前進移動する。
【００４８】
ロックバー３０が第２位置から第１位置へ移動する際、ロック部材６０は非ロック位置にあり、第２係合部６４はロックバー３０の移動領域に介入していないため、ロックバー３０が第２係合部６４とは干渉せずに、図５に示すように、ロックバー３０の第１位置側端部が第１係合部６３に当接し、続いて、図６に示すように、ロック部材６０をロック位置に回動させる。すると、ロックバー３０が第１，第２係合部６３，６４の間に受け入れられ、その状態で、第１係合部６３にロックバー３０の第１位置側端部が当接してロック位置を維持し、第２係合部６４がロックバー３０の移動領域に突入してロックバー３０に接近対向する。
【００４９】
尚、タングプレート２のタング部３をバックル本体５に挿入してタングプレート２とフック部材２０とを係合させた係合状態では、フック部２３がタング部３の係合穴３ａとフレーム１０の矩形穴１１ｂに係合してタング部３を係止している。また、ロックバー３０は第１位置に位置してフック部材２０の規制部２２の上面に当接し、フック部材２０の係合解除方向への回動を規制しており、レリースボタン５０の１対の被係止部５７が１対のストッパ部１２ｃで夫々係止されて、レリースボタン５０が前進限位置に停止している。この係合状態において、レリースボタン５０の１対の受け止め部５５にロックバー３０の両端部が夫々当接して、レリースボタン５０はコイルバネ７０の付勢力を受けるロックバー３０により前方へ付勢されている。
【００５０】
タングプレート２をバックル本体５から離脱させる際には、レリースボタン５０をコイルバネ７０の付勢力に抗して指で押して後方へ移動させると、ロックバー３０の左右両端部がレリースボタン５０の左右１対の受け止め部５５で後方へ押動されるため、ロックバー３０がレリースボタン５０と共に第２位置へ移動し、コイルバネ７０が圧縮されるため、フック部材２０のバネ受け部２６を介してフック部材２０を係合解除方向へ回動する。
【００５１】
ここで、タングプレート２が挿入された状態では、第２係合部６４がロックバー３０の移動領域に突入してロックバー３０に接近対向しているが、ロックバー３０が第１位置から第２位置へ移動を開始すると、その直後、ロックバー３０が第１係合部６３から離れ、捩じりバネ６６で付勢されたロック部材６０が非ロック位置側へ回動を開始する。ロックバー３０の第１位置から第２位置への切換えは手動操作の為それ程高速で行われないことから、ロック部材６０が非ロック位置へ回動してから、ロックバー３０が第２係合部６４と接触することなく第２位置へ移動する。
【００５２】
そして、図４に示すように、ロックバー３０が第２位置に達した状態では、ロックバー３０が規制部２２よりも後方に移動して規制部２２に当接しなくなるため、フック部材２０が上方へ最大限回動して係合解除状態になる。この係合解除状態においてタングプレート２をバックル本体５から前方へ離脱させることになるが、このとき、エジェクター４０の前端はタングプレート２の後端に当接しているため、タングプレート２が前方へ付勢され外れる。そして、エジェクター４０の１対の押動部４４がレリースボタン５０の１対の被押動部５８に当接するため、レリースボタン５０から指を離すと、コイルバネ７１の付勢力により付勢されるエジェクター４０によりレリースボタン５０が前方へ付勢され、レリースボタン５０が前進限位置に復帰する。
【００５３】
さて、車両衝突等の車両緊急時においては、プリテンショナーが作動して、バックル本体５がウエビングの引締め側へ所定量引込まれ、ウエビングにより乗員が強固に拘束され、その一方で、バックル装置１においては、ロック部材６０等がバックル本体５からタングプレート２が離脱しないように作動する。
【００５４】
プリテンショナーが作動すると、バックル本体５がウエビングの引締め側、即ち後方へ引込まれその後急停止するが、先ず、バックル本体５の後方への移動開始直後に、ロック部材６０が前向きの慣性力を受ける。このとき、その慣性力がロック部材６０を非ロック位置へ回動させる回動力として働くが、ロックバー３０にも第１位置方向への慣性力が作用するため、その慣性力とロックバー３０を第１位置へ付勢するコイルバネ７０の付勢力により、ロックバー３０でロック部材６０を押さえロック位置に維持できるように、ロック部材６０やロックバー３０の質量、付勢力、ロック部材６０の枢支位置等を設定されているものとする。
【００５５】
続いて、バックル本体５の急停止時に、ロックバー３０が慣性力を受けて第２位置方向へ移動を開始する。タングプレート２がバックル本体５に挿入された状態では、前述のように、ロック部材６０がロック位置に維持され、第２係合部６４がロックバー３０の移動領域に突入し、ロックバー３０と接近対向しているため、第２位置側へ移動を開始したロックバー３０を第２係合部６４で受け止めて、ロックバー３０の第２位置への移動を抑止することができ、これにより、バックル本体５からタングプレート２が離脱するのを確実に防止することができる。
【００５６】
ここで、ロック部材６０はその重心から偏心した枢支部として軸部材６５を介してフレーム１０に回動自在に枢支され、プリテンショナーの作動後のバックル本体５の急停止時に、ロック部材６０にはロック位置側へ回動する慣性力が働くので、第２位置側へ移動を開始したロックバー３０を第２係合部６４で確実に受け止めることができる。
【００５７】
ロック部材６０の第２係合部６４を、第２位置側へ移動するロックバー３０との接触によりロック部材６０をロック位置側へ回動させる回動力を発生させるように形成したので、ロック部材６０の第２係合部６４がロックバー３０の移動領域に完全に介入していない状態でも、その第２係合部６４に第２位置側へ移動を開始したロックバー３０が接触すると、ロック部材６０をロック位置に確実に回動させることができる。つまり、第２係合部６４をロックバー３０の移動領域に完全に介入させ、その第２係合部６４でロックバー３０を確実に受け止めることができる。
【００５８】
また、ロック部材６０の基端部６１を、ロックバー３０の移動領域を含む面からフック部材２０と反対側へ離隔した位置でフレーム１０に枢支したので、第１位置へ移動するロックバー３０の第１位置側端部により、第１係合部６３を押動してロック部材６０をロック位置に確実に回動させロック位置を確実に維持することができる。
【００５９】
このように、車両緊急時以外の通常の状態では、タングプレート２の挿入の際にロックバー３０に当接するだけで、タングプレート２の挿入、離脱動作に殆ど関与しないため、スムース且つ確実なタングプレート２の挿入、離脱動作を実現することができる。更に、車両緊急時にバックル本体５からタングプレート２を離脱させない構造を、ロック部材６０と捩じりバネ６６からなる簡単な構造で実現でき、製作コスト的に非常に有利である。
【００６０】
尚、プリテンショナーの作動後においては、ロックバー３０がコイルバネ７０の付勢力で第２位置から第１位置に復帰し、これにより、ロック部材６０がロック位置に維持され、通常の状態に戻り、乗員がバックル本体５へのタングプレート２の挿入、離脱を自由に行うことができる。
【００６１】
次に、前記実施形態の変形例について説明する。
前記プリテンショナーを省略し、バックル本体５を連結部材７３を介して車体側に連結してもよい。つまり、プリテンショナーの作動、及びその後のバックル本体５の急停止時による慣性力は受けないが、車両衝突等の緊急時にその衝撃力により作用する慣性力により上記動作を実現できるため、車両衝突の際、バックル本体５からタングプレート２が離脱するのを確実に防止できる。
【００６２】
プリテンショナーの作動後のバックル本体５の急停止時に、ロック部材６０がその慣性力によりロック位置を維持するようにすることは必ずしも必要でない。つまり、バックル本体５の急停止時に、少なくとも、ロック部材６０に作用する慣性力がロック部材６０を非ロック位置側へ回動させる回動力として働かないようにすればよいし、或いは、非ロック位置側へ回動させる回動力として働いても、ロックバー３０が第２係合部６４に接触できるようにすればよい。
【００６３】
尚、ロック部材６０を前後方向の途中部において枢支するように構成してもよい。尚、前記バックル装置１の構造は一例を示すものに過ぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において各部品に種々の変形を付加した形態で実施可能である。また、本実施形態のバックル装置は、自動車等の車両に装備されるシートベルト装置に限らず、飛行機や高速船等に装備されるバックル装置に適用可能である。
【００６４】
【発明の効果】
請求項１のバックル装置によれば、タングプレートがバックル本体に挿入された状態では、第１位置に付勢されたロックバーの第１位置側端部が第１係合部に当接してロック部材をロック位置に回動させてロック部材をロック位置を維持し、第２係合部がロックバーの移動領域に突入してロックバーに接近対向しているため、車両緊急時に作用する慣性力によりロックバーが第２位置側へ移動を開始しても、そのロックバーを第２係合部で受け止めて、ロックバーの第２位置への移動を抑止することができ、これにより、フック部材が係合解除してバックル本体からタングプレートが離脱するのを確実に防止することができる。
【００６５】
しかも、車両緊急時以外の通常の状態では、タングプレート挿入の際にロックバーに当接するだけで、タングプレートの挿入、離脱動作に殆ど関与しないため、スムース且つ確実なタングプレートの挿入、離脱動作を実現することができる。更に、車両緊急時にバックル本体からタングプレートを離脱させない構造を、ロック部材と付勢部材からなる簡単な構造で実現でき、製作コスト的に非常に有利である。また、タングプレートの挿入時、付勢力で第１位置へ移動するロックバーを、第１係合部を介して弾性的に受け止めることができ、第１係合部等がクッションとして働き、ロックバーの接触音等を低減でき有効になる。
【００６６】
請求項２のバックル装置によれば、ロック部材の基端部を、ロックバーの移動領域を含む面からフック部材と反対側へ離隔した位置でフレームに枢支したので、第１位置へ移動するロックバーの第１位置側端部により、第１係合部を押動してロック部材をロック位置に確実に回動させロック位置を確実に維持できる。
【００６７】
請求項３のバックル装置によれば、プリテンショナーが作動しない通常時において、タングプレートがバックル本体に挿入された状態では、第１係合部がロックバーの第１位置側端部に当接してロック部材をロック位置に回動させ、第２係合部がロックバーの移動領域に突入しているため、プリテンショナーの作動後のバックル本体の急停止時に作用する慣性力によりロックバーが第２位置側へ移動を開始しても、そのロックバーをロックバーの移動領域に突入している第２係合部で受け止めて、ロックバーの第２位置への移動を抑止することができ、これにより、バックル本体からタングプレートが離脱するのを確実に防止することができる。その他、請求項１の効果と略同様の効果を奏する。
【００６８】
請求項４のバックル装置によれば、ロック部材はその重心から偏心した枢支部を介してフレームに回動自在に枢支され、プリテンショナーの作動後のバックル本体の急停止時に、ロック部材にはロック位置側へ回動する慣性力が働くので、第２位置側へ移動を開始したロックバーを第２係合部で確実に受け止めることができる。
【００６９】
請求項５のバックル装置によれば、ロック部材の第２係合部を、第２位置側へ移動するロックバーとの接触によりロック部材をロック位置側へ回動させる回動力を発生させるように構成したので、ロック部材の第２係合部がロックバーの移動領域に完全に介入していない状態でも、その第２係合部に第２位置側へ移動を開始したロックバーが接触すると、ロック部材をロック位置に確実に回動させることができる。つまり、第２係合部をロックバーの移動領域に完全に介入させ、その第２係合部でロックバーを確実に受け止めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態に係るバックル装置の分解斜視図である。
【図２】バックル装置の一部切欠き縦断斜視図である。
【図３】バックル装置の縦断側面図である。
【図４】バックル装置（タングプレート非挿入状態）の縦断側面図である。
【図５】バックル装置（タングプレート挿入時）の縦断側面図である。
【図６】バックル装置（タングフレームの挿入完了状態）の縦断側面図である。
【図７】バックル装置（バックル本体急停止時）の縦断側面図である。
【図８】ロック部材とロックバーの拡大図である。
【符号の説明】
１バックル装置
２タングプレート
５バックル本体
１０フレーム
２０フック部材
３０ロックバー
４０エジェクター
５０レリースボタン
６０ロック部材
６１基端部
６３第１係合部
６４第２係合部
６６捩じりバネ
７０，７１コイルバネ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a buckle device including a buckle body and a tongue plate, and more particularly to a buckle device having an improved structure that prevents the tongue plate from being detached from the buckle body in the event of a vehicle emergency.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, a seat belt device installed in a vehicle is provided with a buckle device including a tongue plate movably attached to a middle portion of a webbing and a buckle body into which the tongue plate is inserted and removed. With the buckle device, the webbing worn by the occupant can be fixed to the vehicle body side so as to be easily and reliably releasable.
[0003]
The buckle device described in Japanese Utility Model Laid-Open No. 6-66311 has a basic structure, which is supported by a buckle body and swingable on the buckle body, and can be switched between an engaged state and a non-engaged state with respect to a tongue plate. The hook member is supported by the buckle body and is urged in the tongue plate extraction direction by a lock pin and a coil spring that are movable between a first position for holding the hook member in an engaged state and a second position for releasing the engaged state. It has a release button.
[0004]
Further, in the buckle device of this publication, the lock lever is pivotally pivoted near the lock pin in preparation for the case where the buckle body is equipped to be pulled to the tightening side by a pretensioner in order to tighten the webbing in the event of a vehicle emergency. It is supported. When the tongue plate is inserted, the lock lever is pivotally biased to the locked position by the pivot biasing member, and the lock pin is moved to the first position and held. When the tongue plate is detached, the lock lever is forced to the unlocked position. Is rotated to allow the lock pin to move to the second position.
[0005]
Also, a plate-like inertial body is provided near the lock lever so as to be guided and supported so as to be movable toward and away from the lock lever, and always biased by a spring member in a direction away from the lock lever. Yes. When the buckle body is pulled to the webbing tightening side by the pretensioner that operates in the event of a vehicle emergency and then stops suddenly, the inertial body receives the inertial force on the lock lever side and moves against the biasing force of the spring member, Contact and deter rotation of the lock lever to the unlocked position.
[0006]
That is, the lock pin rotates the lock lever to the unlocked position, and the hook member is disengaged to prevent the tongue plate from being detached from the buckle body.
[0007]
In the buckle device disclosed in Japanese Patent Publication No. 4-58963, the latch member that can be engaged with and disengaged from the tongue plate, the operation member for releasing the engagement of the latch member, and the movement to the release position in conjunction with the operation of the operation member. In addition to a lock member for releasing the latch member, a lock mechanism capable of preventing the latch member from being released is provided. The lock mechanism is provided with a movement restricting member that is pivotally supported by the operation member and partly intervenes in the movement region of the lock member, and a part of the movement restricting member that rotates when an impact occurs is the above-described movement restricting member. While the moving region is present, the moving lock member abuts against the movement restricting member to prevent the lock member from moving to the release position.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
In the buckle device described in Japanese Utility Model Publication No. 6-66311, the inertial body moves toward the lock lever when the buckle body stops suddenly, but all the inertial force acting on the lock pin moves the lock pin to the second position. Since it acts as a force to cause the lock pin to move to the second position at a very high speed.
[0009]
In other words, there is a risk that the lock lever will rotate to the unlock position side at a very high speed, so the inertial body that starts moving from the sudden stop of the buckle body does not normally contact the lock lever, and the lock lever is not locked. There is a high possibility that the rotation to the position cannot be suppressed.
[0010]
Moreover, when the tongue plate is inserted, the lock lever pushes the lock pin to the first position, but the inclined portion of the rotating lock lever comes into contact with the lock pin and transmits the force. There is also a possibility that it cannot be realized smoothly. Furthermore, in order to prevent the tongue plate from being detached from the buckle body by the operation of the pretensioner, it is necessary to provide a lock lever, an inertial body, and an urging member for urging each of these members. As a result, the structure becomes complicated and the assembly of the buckle device becomes complicated, which is disadvantageous in terms of production cost.
[0011]
In the buckle device disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 4-58963, a part of the movement restricting member intervenes in the movement locus of the lock member in a normal state, but the movement restricting member also rotates due to a vehicle collision or the like. The lock member may not come into contact with the movement restricting member while a part of the movement restricting member exists in the moving region. In this case, the latch member is disengaged and the tongue plate is detached. .
[0012]
An object of the present invention is to reliably prevent the tongue plate from being detached from the buckle body in a vehicle emergency in a buckle device including a tongue plate and a buckle body. For example, to realize the disengagement operation, to simplify the structure in which the tongue plate is not detached from the buckle body in the event of a vehicle emergency.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
The buckle device according to claim 1 is a buckle device comprising a tongue plate connected to a webbing and a buckle body into which the tongue plate is inserted and removed. The buckle body is rotatable to the frame and the frame. A hook member which is provided and rotated when the tongue plate is inserted to engage with the tongue plate and is always urged to rotate in the disengagement direction, and a release button for releasing the engagement between the hook member and the tongue plate And the urging force of the urging member moves to the first position that inhibits the hook member from rotating in the disengagement direction when engaged with the tongue plate, and is pressed by the release button during the release operation of the release button. A lock bar that is moved and moves to a second position that allows the hook member to rotate in the disengagement direction, and locks the lock bar to the first position. A locking member pivotally supported by the frame so as to be rotatable between a locking position and a non-locking position that is not locked, and a biasing member that elastically biases the locking member to the unlocking position. The member includes a base end portion that is pivotally supported by the frame, a first engagement portion formed at one end thereof, and a second engagement portion that faces the first engagement portion with a space that can receive the lock bar. And The lock bar urged to the first position abuts on the first engagement portion to rotate the lock member to the lock position, With the lock member positioned at the lock position, the first position side end of the lock bar comes into contact with the first engagement portion to maintain the lock position, and the second engagement portion enters the movement region of the lock bar. And approaching the lock bar.
[0014]
When the tongue plate is inserted into the buckle body, the hook member is rotated and engaged with the tongue plate as the tongue plate is inserted, and the lock bar is moved from the second position to the first position by the biasing force of the biasing member. To prevent the hook member from rotating in the disengagement direction. The base end portion of the lock member is pivotally supported by the frame so that the lock member is elastically biased to the unlocked position by the biasing member in a normal state. Therefore, when the lock bar moves from the second position to the first position, the lock bar does not interfere with the second engagement portion, and the end on the first position side of the lock bar contacts the first engagement portion. The lock member can be rotated to the lock position in contact. When the lock bar moves to the first position, the lock member becomes the lock position, and the lock bar is received between the first and second engaging portions. In this state, the first engaging portion has the first position of the lock bar. A side end part contacts and maintains a locked position, and a 2nd engaging part rushes into the movement area | region of a lock bar, and approaches and opposes a lock bar.
[0015]
On the other hand, when releasing the tongue plate from the buckle body, if the release button is disengaged, the lock bar is switched from the first position to the second position, and the hook member that is urged to rotate is disengaged. The tongue plate can be detached because it rotates in the direction and disengages from the tongue plate. In the state where the tongue plate is inserted, the second engaging portion enters the movement area of the lock bar and approaches the lock bar, but when the lock bar starts moving from the first position to the second position, Immediately after that, the lock bar is separated from the first engaging portion of the lock lever, and the lock member biased by the biasing member rotates to the unlocked position side. Since the switching of the lock bar from the first position to the second position is not performed at a high speed due to manual operation, the lock bar comes into contact with the second engagement portion after the lock member is turned to the unlocked position. Without moving to the second position.
[0016]
By the way, when an inertial force in the first position direction acts on the lock bar in the event of a vehicle emergency, the lock bar presses the lock member with the inertial force in addition to the urging force of the urging member and reliably maintains the lock position. it can. On the other hand, when the inertial force in the second position direction acts on the lock bar, the lock bar starts moving to the second position side. As described above, when the tongue plate is inserted into the buckle body, the first position side end of the lock bar abuts on the first engagement portion to maintain the lock position, and the second engagement portion is the lock bar. The lock bar that has started to move to the second position side is received by the second engaging portion and the movement of the lock bar to the second position is suppressed. Accordingly, it is possible to reliably prevent the hook member from being disengaged and the tongue plate from being detached from the buckle body.
[0017]
In the event of a vehicle emergency, if the inertial force in the first position acts on the lock bar due to impact force due to a collision, or in order to tighten the webbing in the event of a vehicle emergency, the buckle body is equipped to be pulled to the tightening side. In either case, when the pretensioner is actuated or when the buckle body suddenly stops after the pretensioner is actuated, an inertial force in the second position direction acts on the lock bar.
[0018]
The buckle device according to a second aspect is the invention according to the first aspect, wherein the base end portion of the lock member is pivotally supported by the frame at a position separated from the surface including the moving region of the lock bar to the side opposite to the hook member. It is characterized by. Therefore, the first position side end portion of the lock bar that moves to the first position can push the first engagement portion to reliably rotate the lock member to the lock position and maintain the lock position.
[0019]
The buckle device according to claim 3 includes a tongue plate connected to the webbing and a buckle body into which the tongue plate is inserted and removed, and the buckle body is pulled into the tightening side by a pretensioner in order to tighten the webbing in the event of a vehicle emergency. In the buckle device, the buckle body is rotatably provided on the frame, and is rotated when the tongue plate is inserted to engage with the tongue plate and always urge to rotate in the disengagement direction. A hook member, a release button for releasing the engagement between the hook member and the tongue plate, and a first position for preventing the hook member from rotating in the disengagement direction when engaged with the tongue plate. Is moved by the urging force of the urging member and is pushed by the release button when the release button is disengaged. A lock bar that moves to a second position that allows rotation in the unlocking direction, a lock position that inhibits movement of the lock bar in the first position to the second position, and a non-lock position that does not inhibit A lock member pivotally supported by the frame and an urging member for elastically urging the lock member toward the non-lock position, wherein the lock member is at a first position side of the lock bar. A first engaging portion with which the end portion can abut, and a second engaging portion that enters the movement region of the lock bar when in the locked position and with which the end portion on the second position side of the lock bar can abut. When the pretensioner is inactive and in operation, the lock bar urged to the first position abuts on the first engaging portion to rotate the lock member to the lock position, and the buckle body after the pretensioner is activated To the second position side due to the inertial force generated during sudden stop The dynamic start the lock bar received in the second engaging portion, and is characterized in that is configured to inhibit movement of the second position of the locking bar.
[0020]
In a normal state where the pretensioner does not operate, in a state where the tongue plate is inserted into the buckle body, the first position side end portion of the lock bar comes into contact with the first engagement portion, and the lock member is rotated to the lock position. Can be maintained. In this state, the second engagement portion has entered the moving area of the lock bar, and when the pretensioner is activated in the event of a vehicle emergency, the buckle body is pulled to the tightening side of the webbing and then suddenly stops. Immediately after the movement starts, an inertial force acts on the lock bar in the first position direction. At this time, the lock bar can be reliably maintained in the locked position by pressing the lock member with its inertial force in addition to the biasing force of the biasing member.
[0021]
On the other hand, when the buckle body suddenly stops, the lock bar receives inertial force and starts moving to the second position side. In the state where the tongue plate is inserted into the buckle body, as described above, the lock member is maintained in the lock position, and the second engagement portion has entered the moving area of the lock bar, so that the second plate moves to the second position side. The lock bar that has started the operation can be received by the second engaging portion, and the movement of the lock bar to the second position can be suppressed, thereby reliably preventing the tongue plate from being detached from the buckle body. it can. In addition, the operation other than the emergency of the vehicle is substantially the same as the operation of the first aspect.
[0022]
A buckle device according to a fourth aspect is the invention according to any one of the first to third aspects, wherein the lock member is pivotally supported by the frame via a pivotal portion that is eccentric from the center of gravity, and after the pretensioner is actuated. When the buckle main body is suddenly stopped, the lock member is configured so that an inertial force that rotates toward the lock position acts. That is, when the buckle main body is suddenly stopped, the lock member can be reliably held at the lock position, so that the lock bar that has started moving to the second position side can be reliably received by the second engagement portion.
[0023]
Here, it is possible to set the mass of the lock member and the lock bar, the urging force of the urging member, the pivot position of the lock member, etc. so that the lock member can be held by the lock bar when the pretensioner is operated. it can.
[0024]
According to a fifth aspect of the present invention, in the buckle device according to any one of the first to fourth aspects, the second engaging portion of the lock member contacts the lock bar that moves to the second position side. It is configured to generate a rotational force that rotates to the right. Therefore, even when the second engagement portion of the lock member is not completely intervening in the movement region of the lock bar, when the lock bar that has started moving to the second position side comes into contact with the second engagement portion, the lock member Can be reliably rotated to the locked position. That is, the second engaging portion can be completely intervened in the movement area of the lock bar, and the lock bar can be reliably received by the second engaging portion.
[0025]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
A vehicle seat belt device includes a buckle device unique to the present application for connecting a webbing worn by an occupant to the vehicle body side, and a pretensioner that pulls the buckle body of the buckle device toward the webbing tightening side in order to tighten the webbing in the event of a vehicle emergency. And are provided. The buckle device 1 shown in FIGS. 1 to 8 is described by defining front, rear, left and right with the arrow A direction as the front as shown in FIG. 1 for convenience of explanation.
[0026]
As shown in FIGS. 1 to 3, the buckle device 1 basically includes a tongue plate 2 movably attached to a middle portion of a webbing (not shown) and a buckle body 5. An insertion port 6 for inserting the tongue plate 2 is provided at the front end. The tongue plate 2 has a metal tongue portion 3 inserted into the buckle body 5 and a tongue body portion 4 integrally formed with the tongue portion 3 and covered with a synthetic resin material. A rectangular engagement hole 3 a is formed, and a webbing passage hole 4 a is formed in the tongue main body 4.
[0027]
As shown in FIGS. 1 to 3, the buckle body 5 includes a frame 10, a hook member 20, a lock bar 30, a synthetic resin ejector 40, a synthetic resin release button 50, a lock member 60, and compression coil springs 70 and 71. The connecting member 73 is fixed to the frame 10 with a rivet 72 to connect the buckle body 5 to the pretensioner, the base cover 74 made of synthetic resin, the lid cover 75, and the like. Parts other than the synthetic resin parts are made of metal (for example, steel). The lock member 60 may be made of synthetic resin or metal. Further, the buckle body 5 may be coupled to the pretensioner via a member other than the coupling member 73.
[0028]
The frame 10 is formed by integrally forming a base plate portion 11 and a pair of side plate portions 12 erected from the left and right side edges of the base plate portion 11. The substrate portion 11 accommodates a round hole 11a for the rivet 72, a compression coil spring 71 that elastically biases the ejector 40 forward, and a rectangular hole 11b that guides the movement of the ejector 40, and a rear end of the rectangular hole 11b A spring connecting portion (not shown) protruding from the edge and an inclined portion 11 c that engages with the base cover 74 are formed.
[0029]
The pair of side plate portions 12 has a pair of long holes 12a for inserting both end portions of the lock bar 30 and guiding them slidably in the front-rear direction, and a notch pivot support portion 12b for pivotally supporting the hook member 20. And a pair of stopper portions 12c for locking the release button 50 so as not to be disengaged forward, and a pair of guide protrusions for guiding the insertion and removal of the tongue plate 2 and preventing the tongue plate 2 from being twisted during insertion. 12d is formed. Further, the pair of side plate portions 12 is formed with a pair of shaft holes 15 for inserting and rotatably supporting both end portions of a left and right shaft member 65 inserted through the lock member 60, and the right side plate. A spring mounting hole 16 for attaching one end of a torsion spring 66 for rotating and energizing the lock member 60 is formed in the portion 12 below the shaft hole 15.
[0030]
As shown in FIGS. 1 to 4, the hook member 20 includes a main body portion 21, a restriction portion 22 that bulges upward from the main body portion 21 to the front, and a bent plate bent downward from the restriction portion 22. A hook portion 23 that can be engaged with the two engagement holes 3 a and whose front end portion can be fitted into the front end portion of the rectangular hole 11 b of the substrate portion 11, a pair of left and right pivoted support portions 24, and a main body portion 21. A pair of operated portions 25 that are bent downward from the rear end portion and operated by the ejector 40 and a spring receiving portion 26 bent upward from between the operated portions 25 are provided. A pair of left and right pivotally supported portions 24 are rotatably mounted on a pair of notched pivotally supported portions 12b of the pair of side plate portions 12, and the hook member 20 is vertically rotatable by a predetermined angle.
[0031]
The lock bar 30 will be described. As shown in FIGS. 1 to 3, the lock bar 30 is made of a plate-like member, and the lock bar 30 is inserted into the pair of long holes 12a and is paired with a pair of side plates. The left and right end portions of the lock bar 30 protrude about 2 to 3 mm to the outside of the side plate portion 12 in this mounted state, and the lock bar 30 is moved back and forth along the pair of long holes 12a. It can move a predetermined distance. A spring receiving portion 31 is formed in a protruding shape at the center of the rear end portion of the lock bar 30, and a coil spring 70 (on the biasing member) is interposed between the spring receiving portion 26 of the hook member 20 and the spring receiving portion 31 of the lock bar 30. The lock bar 30 is urged forward, and the hook member 23 of the hook member 20 is always urged upward (in the direction of releasing the engagement with the tongue plate 2). Yes.
[0032]
When the tongue plate 2 is inserted into the buckle body 5 and engaged with the hook member 20, the lock bar 30 is positioned at the first position corresponding to the front end portions of the pair of long holes 12a and the restricting portion 22 is moved. By pressing from the upper side, the hook member 20 is prevented from rotating in the disengagement direction (upward), and the lock bar 30 is pushed backward by the release button 50 when the release button 50 is disengaged. It is located at the second position corresponding to the rear end portion of the pair of long holes 12a and retracts from the restricting portion 22 to allow the hook member 20 to rotate in the disengagement direction.
[0033]
The ejector 40 will be described. As shown in FIGS. 1 to 3, the ejector 40 includes an inclined guide portion 41 at the front end, guided portions 42 at both left and right ends, and one hook member 20 when the tongue plate 2 is inserted. A pair of operating portions 43 that push the pair of operated portions 25 backward to rotate the hook member 20 in the engaging direction, and left and right for pushing the release button 50 forward when the tongue plate 2 is detached. A pair of pushing portions 44 and a spring coupling portion 46 to which the front end portion of the coil spring 71 is coupled are provided. The ejector 40 is disposed on the base plate portion 11 of the frame 10 so as to be movable back and forth. The pair of guided portions 42 has a substantially U-shaped cross section, and the substantially U-shape is formed in the rectangular hole 11b. It is guided so as not to float by engaging with both side edges.
[0034]
A front end portion of the coil spring 71 is connected to the spring connecting portion 46 in an insertion manner, and a rear end of the coil spring 71 is connected to a spring connecting portion (not shown) of the base plate portion 11. Thus, the ejector 40 is framed by the biasing force of the coil spring 71. 10 is elastically biased forward (that is, the direction in which the tongue plate 2 is detached).
[0035]
The release button 50 will be described. As shown in FIGS. 1 to 3, the release button 50 includes a front end wall portion 51 at the front end, a pair of left and right guide wall portions 52, and an upper end wall portion 53 at the upper end. Yes. The pair of guide wall portions 52 are located close to the outside of the pair of side plate portions 12 of the frame 10, respectively, and the pair of guide wall portions 52 respectively protrude outside the pair of long holes 12 a. A pair of guide grooves 54 are formed to guide both end portions of the lock bar 30 to be movable back and forth.
[0036]
When the release button 50 is in the forward limit position (the position shown in FIGS. 2 and 3), the front ends of the guide grooves 54 are located slightly behind the front end of the long hole 12a. A receiving portion 55 is formed at the front end edge of the guide groove 54 and receives the end of the lock bar 30 moved from the second position to the first position. The pair of receiving portions 55 formed on the pair of guide wall portions 52 is a stop restricting portion formed integrally with the release button 50, and the lock bar 30 is moved to the first position by the biasing force of the coil spring 70. When this is done, the stop restricting portion that receives the lock bar 30 against the biasing force is configured.
[0037]
A pair of left and right slits 56 for allowing the release button 50 to move back and forth with respect to the pair of stopper portions 12c of the pair of side plate portions 12 of the frame 10 are formed on the upper wall portion 53 of the release button 50. When the plate 2 is inserted, the lock bar 30 is moved from the second position to the first position by the urging force of the coil spring 70 and is received by the pair of receiving portions 55. The locking portions 57 are locked by the pair of stopper portions 12c, and the release button 50 stops at the forward limit position.
[0038]
On the inner surface of the front end wall portion 51 of the release button 50, when the tongue plate 2 is detached from the buckle body 5, a pair of objects to be pushed forward are brought into contact with the pair of pushing portions 44 of the ejector 40. When a pushing portion (not shown) is formed and the tongue plate 2 is detached from the buckle body 5, the release button 50 is moved forward with the tongue plate 2 by the ejector 40 biased by the biasing force of the coil spring 71 (the tongue plate). The release button 50 is returned to the forward limit position, and the ejector 40 stops. Even in this state, the ejector 40 stops with a slight gap between the front end of the rectangular hole 11b formed in the frame 10 so as to push the release button 50 forward by receiving the biasing force of the coil spring 71. To do.
[0039]
The lock member 60 will be described.
As shown in FIGS. 1 to 4, the lock member 60 includes a base end portion 61 that is disposed between the pair of side plate portions 12 of the frame 10 and that is long in the left-right direction, and both left and right end portions of the base end portion 61. And a pair of lever portions 62 extending substantially rearward. The base end portion 61 includes a pair of side plate portions 61a at both left and right ends and a horizontal portion 61b connecting the upper end portions of the side plate portions 61a. A pair of pivot holes 61c that are eccentric downward from the center of gravity of the lock member 60 are formed concentrically in the pair of side plate portions 61a, and the shaft member 65 is inserted into the pivot holes 61c. Both end portions of the shaft member 65 are inserted into the pair of shaft holes 15, whereby the base end portion 61 of the lock member 60 is interposed via the shaft member 65. flame 10 is pivotally supported in a rotatable manner.
[0040]
A rib 61d is integrally formed at the base end portion 61 of the lock member 60 at a position close to and opposed to the right side plate portion 61a. An insertion hole (not shown) through which the shaft member 65 is inserted is formed in the rib 61d. A torsion spring 66 (elastic member) is disposed between the side plate portion 61 a and the rib 61 c that are close to each other, and a shaft member 65 is inserted through the torsion spring 66. One end portion of the torsion spring 66 is attached to the horizontal portion 61b of the lock member 60 in contact from below, and the other end portion is attached to the spring attachment hole 16 of the frame 10 so as to be inserted therethrough. 66, the lever portion 62 is always elastically biased upward. The rib 61d may be omitted.
[0041]
The lock member 60 is provided at a distal end portion of the pair of first engaging portions 63 provided in the vicinity of the base end portion 61 and the pair of lever portions 62 so as to receive the lock bar 30. A lock position (see FIGS. 6 and 7) that has a pair of second engagement portions 64 that are spaced apart and face the pair of first engagement portions 63, respectively, and lock the lock bar 30 in the first position; The non-locking position (see FIGS. 4 and 5) that is not locked is pivotally supported so as to be rotatable, and is always elastically biased toward the non-locking position by a torsion spring 66.
[0042]
The first engaging portion 63 is provided so that the first position side end portion (front end portion) of the lock bar 30 can come into contact therewith, and the tongue plate 2 is not inserted, that is, the lock bar 30 is located at the second position. In this state, the lock member 60 is urged to rotate to the unlocked position, and the first engaging portion 63 is located slightly behind the front end of the moving region of the lock bar 30, and as described above. The portions other than the first engagement portion 63 including the second engagement portion 64 of the lock member 60 are not intervening in the movement region of the lock bar 30.
[0043]
Here, the base end portion 61 of the lock member 60 is positioned away from the surface including the moving area of the lock bar 30 to the opposite side to the hook member 20, specifically, the diagonally upper front side of the moving area of the lock bar 30. It is pivotally supported by the frame 10 in position. Accordingly, the lock bar 30 biased to the first position contacts the first engagement portion 63 to rotate the lock member 60 to the lock position. In this state, the lock bar 30 is moved to the first engagement portion 63. Contact to maintain the locked position. When in this locked position, the second engaging portion 64 that has entered the movement region of the lock bar 30 approaches the second position side end portion (rear end portion) of the lock bar 30 so as to be able to come into contact therewith. Become.
[0044]
By the way, as shown in FIG. 8, the second engaging portion 64 of the lock member 60 generates a rotational force that rotates the lock member 60 to the lock position side by contact with the lock bar 30 that moves to the second position side. As shown, the lock member 60 is formed in a shape inclined obliquely downward and forward in a state where the lock member 60 is located in the vicinity of the lock position. Further, when the buckle body 5 is suddenly stopped after the pretensioner is actuated, an inertial force acts on the buckle body 5 (the lock member 60) backward, but the center of gravity G of the lock member 60 is changed to the center of gravity G of the lock member 60. The lock member 60 is provided above the pivot (rotary shaft) of the lock member 60 so as to rotate the lock member 60 toward the lock position by the acting inertia force.
[0045]
As described above, the connecting member 73 is fixed to the frame 10 via the rivet 72, and as shown in FIGS. 1 to 3, the hook member 20, the lock bar 30, the ejector 40, and the release button are attached to the frame 10. 50, the lock member 60, the coil springs 70, 71, and the like are assembled in a state in which they are housed inside the base cover 74 and the lid cover 75, and the base cover 74 and the lid cover 75 are assembled into a plurality of fitting portions. And are integrated in a fixed state via the engaging portion. The front end of the release button 50 faces the front end of the buckle device 1, and the release button 50 can be pushed by pressing the front end portion of the release button 50 with a finger.
[0046]
Next, the operation and effect of the buckle device 1 described above will be described.
FIG. 4 shows a state in which the tongue plate 2 is detached from the buckle body 5, and the lock member 60 is biased to the unlocked position by the torsion spring 66. From this state, when the tongue portion 3 of the tongue plate 2 is inserted into the buckle body 5 from the insertion opening 6, the tongue portion 3 first comes into contact with the front end of the ejector 40.
[0047]
Subsequently, when the tongue plate 2 is further inserted against the urging force of the coil spring 71 and the ejector 40 is pushed, the pair of operation portions 43 at the rear end of the ejector 40 are moved to a pair of hook members 20. The hook member 20 is rotated in the engagement direction against the urging force of the coil spring 70 as shown in FIG. The lock bar 30 is moved forward from the second position to the first position by the urging force of the coil spring 70.
[0048]
When the lock bar 30 moves from the second position to the first position, the lock member 60 is in the non-lock position, and the second engagement portion 64 is not intervening in the movement region of the lock bar 30, so that the lock bar 30 As shown in FIG. 5, the first position side end of the lock bar 30 abuts against the first engaging portion 63 without interfering with the second engaging portion 64, and subsequently, as shown in FIG. Then, the lock member 60 is rotated to the lock position. Then, the lock bar 30 is received between the first and second engaging portions 63 and 64, and in this state, the first position side end portion of the lock bar 30 comes into contact with the first engaging portion 63 and the lock position is reached. , And the second engaging portion 64 enters the moving region of the lock bar 30 and approaches the lock bar 30.
[0049]
In the engaged state in which the tongue portion 3 of the tongue plate 2 is inserted into the buckle body 5 and the tongue plate 2 and the hook member 20 are engaged, the hook portion 23 is engaged with the engagement hole 3a of the tongue portion 3 and the frame 10. The tongue 3 is locked by engaging with the rectangular hole 11b. Further, the lock bar 30 is located at the first position and abuts on the upper surface of the restriction portion 22 of the hook member 20 to restrict the rotation of the hook member 20 in the disengagement direction. The locked portions 57 are locked by the pair of stopper portions 12c, and the release button 50 is stopped at the forward limit position. In this engaged state, both ends of the lock bar 30 come into contact with the pair of receiving portions 55 of the release button 50, and the release button 50 is urged forward by the lock bar 30 receiving the urging force of the coil spring 70. Yes.
[0050]
When detaching the tongue plate 2 from the buckle body 5, when the release button 50 is pushed with a finger against the urging force of the coil spring 70 and moved rearward, the left and right ends of the lock bar 30 are left and right of the release button 50. Since it is pushed backward by the pair of receiving portions 55, the lock bar 30 moves to the second position together with the release button 50, and the coil spring 70 is compressed, so that the hook member via the spring receiving portion 26 of the hook member 20 is compressed. 20 is rotated in the disengagement direction.
[0051]
Here, in the state in which the tongue plate 2 is inserted, the second engaging portion 64 enters the movement region of the lock bar 30 and approaches the lock bar 30, but the lock bar 30 is moved from the first position to the first position. When the movement to the second position is started, immediately after that, the lock bar 30 is separated from the first engagement portion 63, and the lock member 60 biased by the torsion spring 66 starts to turn to the non-lock position side. Since the switching of the lock bar 30 from the first position to the second position is not performed at a high speed due to manual operation, the lock bar 30 is engaged with the second engagement after the lock member 60 is rotated to the unlocked position. It moves to the second position without contacting the part 64.
[0052]
As shown in FIG. 4, when the lock bar 30 reaches the second position, the lock bar 30 moves rearward from the restricting portion 22 and does not contact the restricting portion 22. It is turned to the maximum and the engagement is released. In this disengaged state, the tongue plate 2 is detached from the buckle body 5 forward. At this time, since the front end of the ejector 40 is in contact with the rear end of the tongue plate 2, the tongue plate 2 is moved forward. Energized and disengaged. Since the pair of pushing portions 44 of the ejector 40 abuts against the pair of pushed portions 58 of the release button 50, the ejector that is biased by the biasing force of the coil spring 71 when the finger is released from the release button 50. The release button 50 is urged forward by 40, and the release button 50 returns to the forward limit position.
[0053]
Now, in the event of a vehicle emergency such as a vehicle collision, the pretensioner is activated and the buckle body 5 is pulled into the webbing tightening side by a predetermined amount, and the occupant is firmly restrained by the webbing. The lock member 60 and the like operate so that the tongue plate 2 does not detach from the buckle body 5.
[0054]
When the pretensioner is actuated, the buckle body 5 is retracted to the back side of the webbing, that is, suddenly stops thereafter. First, immediately after the buckle body 5 starts moving backward, the lock member 60 receives a forward inertial force. . At this time, the inertial force acts as a rotational force for rotating the lock member 60 to the unlocked position. However, since the inertial force in the first position direction also acts on the lock bar 30, the inertial force and the lock bar 30 are The mass of the lock member 60 and the lock bar 30, the biasing force, and the pivotal support of the lock member 60 so that the lock member 60 can be held by the lock bar 30 by the biasing force of the coil spring 70 biasing to the first position. It is assumed that the position is set.
[0055]
Subsequently, when the buckle body 5 is suddenly stopped, the lock bar 30 receives an inertial force and starts moving in the second position direction. In the state where the tongue plate 2 is inserted into the buckle body 5, as described above, the lock member 60 is maintained at the lock position, and the second engagement portion 64 enters the movement region of the lock bar 30, Since they are close to each other, the lock bar 30 that has started moving to the second position side can be received by the second engaging portion 64, and the movement of the lock bar 30 to the second position can be suppressed. It is possible to reliably prevent the tongue plate 2 from being detached from the buckle body 5.
[0056]
Here, the lock member 60 is pivotally supported on the frame 10 via a shaft member 65 as a pivotal portion that is eccentric from the center of gravity, and when the buckle body 5 is suddenly stopped after the pretensioner is activated, Since the inertial force that rotates toward the lock position works, the lock bar 30 that has started moving toward the second position side can be reliably received by the second engagement portion 64.
[0057]
Since the second engaging portion 64 of the lock member 60 is formed so as to generate a rotational force that rotates the lock member 60 to the lock position side by contact with the lock bar 30 that moves to the second position side. Even when the second engaging portion 64 of the 60 is not completely intervening in the movement region of the lock bar 30, the lock bar 30 that has started moving to the second position side comes into contact with the second engaging portion 64 and is locked. The member 60 can be reliably rotated to the lock position. That is, the second engaging portion 64 can be completely intervened in the movement region of the lock bar 30 and the lock bar 30 can be reliably received by the second engaging portion 64.
[0058]
Further, since the base end portion 61 of the lock member 60 is pivotally supported by the frame 10 at a position separated from the surface including the moving region of the lock bar 30 to the side opposite to the hook member 20, the lock bar 30 that moves to the first position. By the first position side end portion, the first engagement portion 63 can be pushed and the lock member 60 can be reliably rotated to the lock position, and the lock position can be reliably maintained.
[0059]
As described above, in a normal state other than the vehicle emergency, since the tongue plate 2 is merely brought into contact with the lock bar 30 and is hardly involved in the insertion / removal operation of the tongue plate 2, a smooth and reliable tongue is provided. Insertion and removal operations of the plate 2 can be realized. Furthermore, a structure in which the tongue plate 2 is not detached from the buckle body 5 in the event of a vehicle emergency can be realized with a simple structure including the lock member 60 and the torsion spring 66, which is very advantageous in terms of manufacturing cost.
[0060]
After the pretensioner is actuated, the lock bar 30 is returned from the second position to the first position by the urging force of the coil spring 70, whereby the lock member 60 is maintained at the lock position and returned to the normal state. The occupant can freely insert and remove the tongue plate 2 from the buckle body 5.
[0061]
Next, a modification of the embodiment will be described.
The pretensioner may be omitted, and the buckle body 5 may be connected to the vehicle body via the connecting member 73. That is, although the inertial force due to the pretensioner operation and the subsequent sudden stop of the buckle body 5 is not received, the above operation can be realized by the inertial force acting by the impact force in the event of an emergency such as a vehicle collision. At this time, it is possible to reliably prevent the tongue plate 2 from being detached from the buckle body 5.
[0062]
When the buckle body 5 is suddenly stopped after the pretensioner is actuated, it is not always necessary that the lock member 60 maintain the lock position by its inertial force. That is, at the time of sudden stop of the buckle body 5, at least the inertial force acting on the lock member 60 may be prevented from acting as a rotational force that rotates the lock member 60 to the unlocked position side, or the unlocked position. The lock bar 30 may be brought into contact with the second engaging portion 64 even if it acts as a rotational force that is rotated to the side.
[0063]
In addition, you may comprise so that the lock member 60 may be pivoted in the middle part of the front-back direction. Note that the structure of the buckle device 1 is merely an example, and various modifications can be made to each component without departing from the spirit of the present invention. Further, the buckle device of the present embodiment is not limited to a seat belt device installed in a vehicle such as an automobile, but can be applied to a buckle device installed in an airplane, a high-speed ship, or the like.
[0064]
【The invention's effect】
According to the buckle device of claim 1, in a state where the tongue plate is inserted into the buckle body, Urged to the first position The first position side end of the lock bar abuts on the first engagement portion to rotate the lock member to the lock position to maintain the lock member in the lock position, and the second engagement portion enters the movement region of the lock bar. Because it enters and faces the lock bar, even if the lock bar starts to move to the second position due to the inertial force that acts in the event of a vehicle emergency, the lock bar is received by the second engagement portion and locked. The movement of the bar to the second position can be suppressed, and this can reliably prevent the hook member from being disengaged and the tongue plate from being detached from the buckle body.
[0065]
In addition, in normal conditions other than in the event of a vehicle emergency, it simply touches the lock bar when inserting the tongue plate, and has little to do with the insertion / removal operation of the tongue plate. Can be realized. Furthermore, a structure in which the tongue plate is not detached from the buckle body in the event of a vehicle emergency can be realized with a simple structure including a lock member and a biasing member, which is very advantageous in terms of manufacturing cost. Further, when the tongue plate is inserted, the lock bar that moves to the first position by the urging force can be elastically received via the first engagement portion, and the first engagement portion or the like acts as a cushion, and the lock bar It is possible to reduce the contact noise and the like.
[0066]
According to the buckle device of the second aspect, since the base end portion of the lock member is pivotally supported by the frame at a position separated from the surface including the moving region of the lock bar to the side opposite to the hook member, the lock member moves to the first position. By the first position side end portion of the lock bar, the lock member can be reliably rotated by pushing the first engagement portion and reliably rotating the lock member to the lock position.
[0067]
According to the buckle device of the third aspect, in a normal state where the pretensioner does not operate, the first engagement portion comes into contact with the first position side end portion of the lock bar in a state where the tongue plate is inserted into the buckle body. Since the lock member is rotated to the lock position and the second engagement portion has entered the movement region of the lock bar, the lock bar is secondly moved by the inertial force that is applied when the buckle body suddenly stops after the pretensioner is actuated. Even if the movement to the position side is started, the lock bar can be received by the second engaging portion that has entered the movement area of the lock bar, and the movement of the lock bar to the second position can be suppressed. Thus, the tongue plate can be reliably prevented from being detached from the buckle body. In addition, there are substantially the same effects as those of the first aspect.
[0068]
According to the buckle device of the fourth aspect, the lock member is pivotally supported by the frame via the pivot portion eccentric from the center of gravity, and when the buckle body suddenly stops after the pretensioner is activated, Since the inertial force that rotates toward the lock position works, the lock bar that has started moving toward the second position can be reliably received by the second engagement portion.
[0069]
According to the buckle device of the fifth aspect of the present invention, the second engaging portion of the lock member is caused to generate a rotational force that rotates the lock member to the lock position side by contact with the lock bar that moves to the second position side. Since the second engagement portion of the lock member is not completely intervening in the movement region of the lock bar, when the lock bar that has started moving to the second position side comes into contact with the second engagement portion, The lock member can be reliably rotated to the lock position. That is, the second engaging portion can be completely intervened in the movement area of the lock bar, and the lock bar can be reliably received by the second engaging portion.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an exploded perspective view of a buckle device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a partially cutaway vertical perspective view of the buckle device.
FIG. 3 is a longitudinal side view of the buckle device.
FIG. 4 is a longitudinal side view of the buckle device (with no tongue plate inserted).
FIG. 5 is a longitudinal side view of the buckle device (when the tongue plate is inserted).
FIG. 6 is a longitudinal side view of the buckle device (a state in which the tongue frame is completely inserted).
FIG. 7 is a longitudinal side view of the buckle device (at the time of sudden stop of the buckle body).
FIG. 8 is an enlarged view of a lock member and a lock bar.
[Explanation of symbols]
1 Buckle device
2 tongue plate
5 Buckle body
10 frames
20 Hook member
30 Lock bar
40 Ejector
50 Release button
60 Locking member
61 Base end
63 1st engaging part
64 Second engaging portion
66 Torsion spring
70, 71 coil spring

Claims

In a buckle device comprising a tongue plate connected to a webbing and a buckle body into which the tongue plate is inserted and removed,
The buckle body includes a frame, a hook member that is rotatably provided on the frame, is rotated when the tongue plate is inserted, engages with the tongue plate, and is always urged to rotate in the disengagement direction, and the hook. The release button for releasing the engagement between the member and the tongue plate, and the biasing force of the biasing member at the first position for preventing the hook member from rotating in the disengagement direction when engaged with the tongue plate. A lock bar that moves and moves to a second position that is pushed by the release button during the release operation of the release button and allows the hook member to rotate in the disengagement direction;
A lock member pivotally supported by the frame so as to be rotatable over a lock position where the lock bar is locked at the first position and an unlock position where the lock bar is not locked, and elastically biasing the lock member toward the unlock position Providing a biasing member
The lock member includes a base end portion pivotally supported by the frame, a first engagement portion formed at one end of the lock member, and a second engagement facing the first engagement portion with an interval for receiving the lock bar. With joints,
The lock bar urged to the first position abuts on the first engagement portion to rotate the lock member to the lock position . With the lock member positioned at the lock position, the lock bar is moved to the first engagement portion. A buckle device characterized in that a first position side end portion abuts to maintain a lock position, and a second engagement portion enters a movement region of the lock bar and approaches the lock bar.

2. The buckle device according to claim 1, wherein a base end portion of the lock member is pivotally supported by the frame at a position separated from a surface including a moving region of the lock bar toward the side opposite to the hook member.

In a buckle device equipped with a tongue plate connected to a webbing and a buckle body into which the tongue plate is inserted and removed, and equipped to pull the buckle body toward the tightening side by a pretensioner in order to tighten the webbing in a vehicle emergency,
The buckle body includes a frame, a hook member that is rotatably provided on the frame, is rotated when the tongue plate is inserted, engages with the tongue plate, and is always urged to rotate in the disengagement direction, and the hook. The release button for releasing the engagement between the member and the tongue plate, and the biasing force of the biasing member at the first position for preventing the hook member from rotating in the disengagement direction when engaged with the tongue plate. A lock bar that moves and moves to a second position that is pushed by the release button during the release operation of the release button and allows the hook member to rotate in the disengagement direction;
A lock member pivotally supported by the frame so as to be rotatable over a lock position that prevents the lock bar in the first position from moving to the second position and a non-lock position that is not suppressed, and the lock member An urging member that elastically urges the non-locking position side is provided,
The lock member has a first engagement portion that can be brought into contact with an end portion on the first position side of the lock bar, and enters a movement region of the lock bar when in the lock position so as to contact the second position side end portion of the lock bar. A second engaging portion that can contact,
When the pretensioner is inactive and in operation, the lock bar biased to the first position abuts on the first engaging portion to rotate the lock member to the lock position, and the buckle body after the pretensioner is activated A buckle configured to receive the lock bar that has started to move to the second position side by the inertial force generated at the time of sudden stop by the second engaging portion, and to suppress the movement of the lock bar to the second position. apparatus.

The lock member is pivotally supported by the frame via a pivot that is eccentric from the center of gravity of the lock member, and when the buckle body suddenly stops after the pretensioner is actuated, the lock member is pivoted toward the lock position. The buckle device according to claim 1, wherein the buckle device is configured to work.

The second engaging portion of the lock member is configured to generate a rotational force that rotates the lock member to the lock position side by contact with a lock bar that moves to the second position side. Item 5. The buckle device according to any one of Items 1 to 4.