JP4101010B2 - インクタンクホルダ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクを吐出して記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置に用いられるインクタンクホルダに関し、特に記録に用いられるインクを収容するインクタンクを着脱自在に保持するインクタンクホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、紙、布、プラスチックシート、OHP用シート等の記録媒体(以下、単に「記録紙」ともいう)に対して記録を行う記録装置は、種々の記録方式、例えばワイヤードット方式、感熱方式、熱転写方式、インクジェット方式による記録ヘッドを搭載可能な形態として提案されている。
【0003】
そのような記録装置のなかで、インクジェット記録装置は、ランニングコストが安く、装置の小型化も可能であり、さらに、複数色のインクを用いてカラー画像記録に対応することも容易である。なかでも、記録紙の幅方向に多数の吐出口を配列したラインタイプの記録ヘッドを使用したライン型の記録装置は、記録の一層の高速化が可能である。
【0004】
上記の理由から、インクジェット記録装置は、情報処理システムの出力手段、例えば複写機、ファクシミリ、電子タイプライタ、ワードプロセッサ、ワークステーション等の出力端末としてのプリンタ、あるいはパーソナルコンピュータ、ホストコンピュータ、光ディスク装置、ビデオ装置等に具備されるハンディまたはポータブルプリンタとして利用され、かつ商品化されている。
【0005】
記録ヘッドへインクを供給するためのインクタンクは、インク吸収体と、このインク吸収体を収納する容器と、これを封止する蓋部材とで概略構成される。
【0006】
また、上記記録ヘッドは、上記インクタンクと一体に構成されたインクタンク一体型のものと、インクタンクが着脱自在に構成されたインクタンク交換型のものとがある。
【0007】
近年、記録ヘッドの信頼性の向上により、また、ランニングコストが低く抑えられることから、インクタンク交換型の記録ヘッドを用いたインクジェット記録装置が市場で広く受け入れられており、特に、カラープリントへ対応するために、複数のインクタンク(例えば、ブラックとカラー(シアン、マゼンタ、イエロー)の2つのインクタンク、またはブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4つのインクタンク等)がそれぞれ交換可能に搭載されたインクジェット記録装置が市場で受け入れられている。
【0008】
インクタンク交換型の記録ヘッドの場合、インクタンクから記録ヘッドへ確実にインクを供給するために、インクタンクと記録ヘッドとの位置決めは、記録品位に係わる重要な事項である。
【0009】
そのため、小型でありながら、より簡単な操作あるいは、より簡単な機構で、着脱時の不都合がなく、しかも位置決め精度を低下させることのない構成を得ることは重要である。
【0010】
その手段のひとつとして、例えば、インクジェットヘッドを備えたホルダに対して着脱自在にされ、該ヘッドに供給されて記録に使用されるインクを貯留可能なインクジェット用のインクタンクにおいて、前記インクタンク本体と、前記インクタンクの使用状態で底となる部分に配され、前記ヘッドに対して前記インクを供給するための供給口と、前記インクタンク内を大気と連通する大気連通部と、前記インクタンクの一側面の一部に設けられた、前記ホルダに形成された第1係止部と係合する第1係合部と、前記第1係合部が設けられた側面に対向する他側面に対して弾性的に設けられ前記ホルダに形成された第2係止部に係合する第2係合部を備えたラッチレバーと、を備えたインクタンクや、記録に使用されるインクを貯留するインクタンクが挿入される開口を有し、前記インクタンクを着脱自在に保持するとともに、インクジェットヘッドを備えたインクタンクホルダにおいて、前記インクタンクの使用状態で底となる部分に配されたインクの供給口と連通するインク連通管と、前記インクタンクの一側面の一部に設けられた第1係合部と係合する第1係止部と、前記第1係止部が設けられた側に対向する他面に、前記インクタンクに設けられたラッチレバーの第2係合部と係合する第2係止部と、を備えたインクタンクホルダが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0011】
【特許文献1】
特登録2801149号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上述のインクタンクホルダに複数のインクタンクを着脱可能に構成した場合、操作性を考慮するとインクタンクホルダに装着された複数のインクタンクのラッチレバーの操作部は並列に並べて配置されることとなる。
【0013】
特に、持ち運びが可能なホータブルプリンタでは、プリンタを非常に小さく構成させることが要求されるため、インクタンクやインクタンクホルダも小さく構成することが要求される。したがってインクタンクの着脱に要する空間もより小さくする必要があるため、並列に並んだ複数のインクタンクのラッチレバーの操作部はより近接されて配置されることとなる。
【0014】
インクタンクのラッチレバーの操作部が並列に隣接されて配置されていると、インクタンクを交換する際に、隣接して配置されているラッチレバーの操作部を同時に誤って操作して、外す必要のないインクタンクまで外してしまう場合がある。インクタンクを一旦外してしまうとインクタンクとインクタンクホルダのインク供給のための接続部からインク供給管内に空気が入り込む恐れがある。
【0015】
インクジェット記録ヘッドはインクタンクから供給されたインクを吐出して記録を行うため、インクを供給するインク供給管の中に空気が入り込むと、その空気がインクとともにインクを吐出するノズルに供給されてノズルに詰まり不吐出を起こす恐れがあるため、その空気を取り除く回復動作が必要となる。すなわち、本来外す必要のないインクタンクを誤って外してしまうことで、余分な回復動作が必要となり、記録に使用しない無駄なインクが増えてしまう。
【0016】
前述の通り、特にポータブルプリンタの場合、複雑な誤操作防止機構を設けることは、プリンタを小さく構成することや、そのなかでできる限りインク容量を大きくして、インクタンクの交換頻度を下げることを考慮すると得策ではない。
【0017】
そこで、本発明は上記課題に鑑み、単純な機構で、インクタンク交換の際に誤って近接するインクタンクを外してしまうことがないインクタンクホルダを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明のインクタンクホルダは、内部に収納されたインクを外部に供給するためのインク供給口を有する複数のインクタンクを並列に保持する保持部と、インク供給口およびインクを吐出する記録ヘッドに連通するインク連通管と、各インクタンクの壁面に弾性的に設けられた各ラッチレバーの各係合部と係合する複数の係止部とを有するインクタンクホルダにおいて、隣接する各ラッチレバーの各操作部の間に、固定された仕切り部材が設けられており、仕切り部材が、ラッチレバーの操作部の操作面に対して、各ラッチレバーの係合部が係止部に係合する方向に突出している面を有することを特徴とする。
【0019】
上記の通り構成された本発明のインクタンクホルダは、並列に保持されることで隣接するラッチレバーの操作部の間を仕切るように仕切り部材が固定して設けられている。これにより、ユーザが係合を解除しようとするラッチレバーのみを押すべきところを誤って隣接するラッチレバーも同時に押しそうになったとしても、各ラッチレバーの間に位置する固定された仕切り部材が邪魔することで所望のラッチレバーのみを確実に押すことができる。また、仕切り部材を、ラッチレバーの操作部に対して突出した構成とすることにより、インクタンクを装着した状態でインクタンクホルダを誤って落下させたとしても、固定された仕切り部材が床面に当たることとなる。よって、落下時に、ラッチレバーに床面からその係合が解除されるほどの衝撃がかかってしまうのを防止できる。
【0020】
また、本発明のインクタンクホルダは、仕切り部材の上端部が、ラッチレバーの操作部の上端よりも突出して設けられているものであってもよい。
【0021】
また、本発明のインクタンクホルダは、仕切り部材が、各係止部が形成されている壁面に一体的に形成されているものであってもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0023】
図1は本発明の実施形態のインクジェットカートリッジを左側面が見える方向から見た斜視図であり、図2は図1に示すインクジェットカートリッジを右側面が見える方向から見た斜視図であり、図3(a)は図1に示したインクジェットカートリッジにブラックインクタンク、およびカラーインクタンクが装着された状態を示した平面図であり、図3(b)は図3(a)のA部を拡大した一部拡大図であり、図4(a)はインクジェットカートリッジの正面図であり、図4(b)は図4(a)のB部を拡大した一部拡大図であり、図5は図3(a)に示したインクジェットカートリッジからインクタンクを取り外した状態の平面図である。また、図6は本発明のインクジェットカートリッジに装着されるブラックインクタンクの断面図であり、図7はカラーインクタンクの断面図である。
【0024】
本実施形態のインクジェットカートリッジ1は、ブラックおよびカラーのインクを吐出する記録ヘッド(不図示)と、記録ヘッドを下面に備えるとともに、この記録ヘッドにインクを供給するためのブラックインクタンク3およびカラーインクタンク4を着脱可能に保持するインクタンクホルダ2とを有する。
【0025】
インクタンクホルダ2の左側壁2aの上端部2a’で、かつ、装着された状態の、ブラックインクタンク3のラッチレバー37と、カラーインクタンク4のラッチレバー47との間には、ラッチレバー37、47を誤って同時に押さないようにし、かつ、インクジェットカートリッジ1を落下させてしまった際にラッチレバー37、47が押されて、各インクタンクが外れてしまわないようにするための誤操作防止突起5が設けられている。なお、この誤操作防止突起5の構成および機能に関する詳細は後述する。
【0026】
図1および図2に示すように、ブラックインクタンク3とカラーインクタンク4とは、互いに隣接してインクタンクホルダ2に装着される。
【0027】
ブラックインクタンク3は、図6に示すようにブラックインクを保持する容器31と、容器31を覆って封止し大気連通口(不図示)が形成された蓋部材32とを有する。
【0028】
容器31の底部には、インクタンクホルダ2のブラックインク用のインク供給管23が挿入されるインク供給口33が形成されている。インク供給口33は、ブラックインクタンク3がインクタンクホルダ2に装着される前はシール材(不図示)により封止され、インクの漏れが防止されている。
【0029】
容器31の内部にはインク吸収体34が収納されており、ブラックインクは、このインク吸収体34に吸収されて保持されている。インク吸収体34とインク供給口33との間にはインク供給部材35が配置されており、インク吸収体34はインク供給部材35の上端面に密着している。インク吸収体34に吸収されているインクは、このインク供給部材35を介してインク供給口33に導かれる。ブラックインクタンク3をインクタンクホルダ2に装着すると、インク供給口33にインクタンクホルダ2のインク供給管23が挿入され、記録ヘッドのブラックインク用の吐出口群(不図示)へインクが供給される。このとき、インク供給管23の周囲に設けられたシールリング24がインク供給口33の外縁部に密着し、インクの漏れが抑制される。
【0030】
蓋部材32の上面の、後述する抜け止め爪36が形成された側の端部側には、蓋部材32の上面よりも1段低くなった段差部39が形成されている。
【0031】
また、ブラックインクタンク3のインクタンクホルダ2への着脱構造として、容器31には、ブラックインクタンク3をインクタンクホルダ2に装着した際にインクタンクホルダ2の右側壁2bの内壁と当接する面に、抜け止め爪36が一体的に設けられている。この抜け止め爪36は、インクタンクホルダ2の右側壁2bに形成されたタンク抜け止め穴26に嵌合するもので、ブラックインクタンク3がインクタンクホルダ2に装着された状態でブラックインクタンク3を保持する。また、抜け止め爪36とは反対側の外壁に、下端部を弾性的に支持されたラッチレバー37が一体的に設けられている。
【0032】
ブラックインクタンク3がインクタンクホルダ2に装着された状態では、ラッチレバー37はインクタンクホルダ2の左側壁2aに押圧されて図6に示した矢印99方向にたわみ、ラッチレバー37に形成されたラッチ爪38が、インクタンクホルダ2の左側壁2aに形成されたラッチ爪係合穴27に係合される。
【0033】
ブラックインクタンク3をインクタンクホルダ2へ装着するときには、図8(a)、図8(b)に示すように、まず、ブラックインクタンク3を抜け止め爪36が形成されている側から、インクタンクホルダ2のブラックインクタンク3が装着される部位に斜めに挿入し、抜け止め爪36をインクタンクホルダ2のタンク抜け止め穴26に引っ掛ける。その後、ブラックインクタンク3を下方に押し込んで抜け止め爪36が形成されている側を中心に回転させ、ラッチレバー37のラッチ爪38をインクタンクホルダ2の左側面24に設けられたラッチ爪係合穴27に係合させる。
【0034】
一方、カラーインクタンク4についても、基本的にはブラックインクタンク3と同様の構成であり、図7の側断面図に示すように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の3色のインクを収容する容器41と、容器41を覆う蓋部材42とを有する。
【0035】
容器41の内部は、3色のインクを収容するために、互いに平行に配置された2つの仕切板411、412により、容量がほぼ等しい3つの空間に仕切られる。これら3つの空間は、互いにインクタンクホルダ2へカラーインクタンク4を装着する際のカラーインクタンク4の挿入方向に沿って並んでいる。また、これら各空間に、それぞれイエローのインクを吸収して保持するインク吸収体44Y、マゼンタのインクを吸収して保持するインク吸収体44M、およびシアンのインクを吸収して保持するインク吸収体44Cが収納されている。そして、図10の底面図に示すように、各空間に連通しているインク供給口43Y、43M、43Cも、カラーインクタンク4の挿入方向に沿って形成されている。
【0036】
各空間の個々の構成については、ブラックインクタンク3と同様なので、その説明は省略する。蓋部材42についても、大気連通口(不図示)が、それぞれの空間ごとに形成されている点と、各空間を互いに密閉する構成となっている点とを除いては、基本的にはブラックインクタンク3と同様なので、その説明は省略する。
【0037】
各インク供給口43Y、43M、43Cの位置に対応して、インクタンクホルダ2には、3つのインク取り込み管23Y、23M、23Cが設けられている。各インク取り込み管23Y、23M、23Cは、不図示のインク流路を経由して、それぞれ記録ヘッドのノズル部の所定の吐出口群(不図示)と連通している。シールリング24Y、24M、24Cも各インク取り込み管23Y、23M、23C毎に設けられている。
【0038】
また、カラーインクタンク4のインクタンクホルダ2への着脱構造についても、ブラックインクタンク3と同様に、図7および図11の側面図に示すように、前述した段差部49のほかに、ラッチレバー47と、抜け止め爪46とを有する。
【0039】
カラーインクタンク4がインクタンクホルダ2に装着された状態では、ラッチレバー47に形成されたラッチ爪48が、インクタンクホルダ2の左側壁2aに形成されたラッチ爪係合穴27’に係合する。また、図7に示した抜け止め爪46は、ラッチレバー47が設けられている面とは反対側の面の下端部に形成されており、この位置に対応して、インクタンクホルダ2の右側壁2bには、この抜け止め爪46が嵌合するタンク抜け止め穴26’が形成されている。
【0040】
カラーインクタンク4のインクタンクホルダ2への着脱操作も、ブラックインクタンク3の着脱操作と同様に、抜け止め爪46が形成されている側をインクタンクホルダ2に挿入し、その部分を中心に回転させて装着し、ラッチレバー47を内側に押し込んで取り外す。ここで、カラーインクタンク4をインクタンクホルダ2に装着する際、カラーインクタンク4の各インク供給口43Y、43M、43Cは、カラーインクタンク4の挿入方向に沿って形成されているので、カラーインクタンク4の回転に伴い、各インク供給口43Y、43M、43Cは、抜け止め爪46が形成されている側から順次、インク取り込み管23Y、23M、23Cと結合され、カラーインクタンク4とインクタンクホルダ2との結合が安定して得られる。
【0041】
次に、ブラックインクタンク3およびカラーインクタンク4のインクタンクホルダ2からの取り外しについて説明する。
【0042】
インクタンクホルダ2からブラックインクタンク3を取り外す際には、ユーザは、指でラッチレバー37の押面37aを押し、ラッチレバー37を内側に押し込むことで、ラッチ爪38とラッチ爪係合穴27との係合を解除させる。ラッチレバー37は、その下端部を弾性的に支持され、しかもブラックインクタンク3の外側上方に向かって傾斜しているので、ラッチ爪38とラッチ爪係合穴27との係合が解除されると、図6の矢印99で示した方向と逆方向に戻ろうとする。そのため、ラッチレバー37の根元斜面37cがインクタンクホルダ2の左側壁2aの上端部2a’に沿って滑り上がり、ブラックインクタンク3は自動的にラッチレバー37側が持ち上がり斜めの状態になる。そして、持ち上がった部位を摘むことにより、ブラックインクタンク3は容易にインクタンクホルダ2から取り外せる。カラーインクタンク4も同様にしてをインクタンクホルダ2から取り外される。
【0043】
次に、誤操作防止突起5に関して詳細に説明する。
【0044】
誤操作防止突起5は、インクタンクホルダ2の左側壁2aの上端部2a’で、かつ、装着された状態の、ブラックインクタンク3のラッチレバー37の押面37aと、カラーインクタンク4のラッチレバー47の押面47aとを仕切るようにして設けられている。
【0045】
このように、誤操作防止突起5が、互いに隣接するラッチレバー37とラッチレバー47との間に設けられていることで、上述したようにしてユーザがブラックインクタンク3を交換しようとした際に、隣接するカラーインクタンク4のラッチレバー47も誤って操作してブラックインクタンク3と同時に外してしまうことがない。すなわち、ブラックインクタンク3をインクタンクホルダ2から取り外す際、カラーインクタンク4のラッチレバー47も同時に押しそうになったとしても、ラッチレバー37とラッチレバー47との間に位置する誤操作防止突起5がユーザの指に干渉することで、ラッチレバー47が押し込まれるのを防止することができる。
【0046】
また、ラッチレバー37の押面37aをユーザが指で押す際、押面37aだけでなく誤操作防止突起5の前面5aも同時に押したとしても、誤操作防止突起5は固定されラッチレバー37のみが撓むので、ユーザの指は誤操作防止突起5を支点としてラッチレバー37側へと傾く。これにより、ユーザの押力は、カラーインクタンク4のラッチレバー47側へと力が逃げず、ラッチレバー37を効率よく押し込むことができる。また、指の大きいユーザにおいても、所望のラッチレバーのみを押し込むことが容易にできる。また、カラーインクタンク4を取り外すときも同様に、インクタンクホルダ2に設けられた誤操作防止突起5によって動作が規制されるため、隣接するブラックインクタンク3を同時に外してしまうこともない。
【0047】
さらに、誤操作防止突起5の前面5aは、図3(b)に示すように、インクタンクホルダ2に装着された状態のブラックインクタンク3およびカラーインクタンク4のラッチレバー37、47の押面37a、47aに対して図中X方向にX方向突出量aだけ突出している。また、この誤操作防止突起5は、図4(b)に示すように、その上面である突起上面bも、ラッチレバー37、47の上面であるレバー上面37b、47bに対して図中Y方向にY方向突出量bだけ突出している。X方向突出量aおよびY方向突出量bは、大きすぎると、インクジェットカートリッジ1の寸法が大きくなるため、本実施形態の場合では、X方向突出量aは、0.17mm、Y方向突出量bは、0.29mmとしており、これらの数値にて以下に説明する本発明の効果は十分に得られるが、これらの数値に限定されるものではない。
【0048】
また、誤操作防止突起5のラッチレバーの操作部との位置関係は、ほぼ平行であることが空間使用効率の観点からは好ましく、インクタンクを外す際にラッチレバーが弾性的に変形する方向に対して前に出ていることで隣接するインクタンクのラッチレバーの操作部を同時に操作することがより困難なものとなるので、誤操作防止の観点からはより好ましい。
【0049】
このように、誤操作防止突起5がラッチレバー37、47よりX、Y方向に突出して設けられていることで、インクジェットカートリッジ1を誤って床面に落下させた場合にも、ブラックインクタンク3およびカラーインクタンク4がインクタンクホルダ2から外れてしまうのを防止することができる。例えば、インクタンクホルダ2がラッチレバー37側から斜めに床面に落下した場合でも、床面に対して、誤操作防止突起5の突起頂部5cと、インクタンクホルダ2のホルダ頂部2cとがまず床面に当接するので、床面がラッチレバー37を押し込んでしまうことはない。一方、インクタンクホルダ2がラッチレバー47側から斜めに床面に落下した場合でも、床面に対して、誤操作防止突起5の突起頂部5dと、インクタンクホルダ2のホルダ頂部2dあるいはカラーインクタンク4のタンク頂部4cとがまず床面に当接するので、床面がラッチレバー47を、ラッチ爪48とラッチ爪係合穴27’との係合が解除されるほどに押し込んでしまうことはない。すなわち、インクジェットカートリッジ1がラッチレバー47側から斜めに床面に落下した場合、ラッチレバー47の押面47aのオフセット部47cが多少押し込まれるが、オフセット部47cはラッチレバー47の中心軸(図4(a)参照)より離れているため、床面からの押し込みをラッチレバー47が捻れることで吸収するのでラッチ爪48とラッチ爪係合穴27’との係合は解除されない。
【0050】
以上説明した、ラッチレバー37、47の間に誤操作防止突起5を有する本実施形態のインクジェットカートリッジ1のインクタンクホルダ2は、ポータブルプリンタに適用される場合、特に好適である。すなわち、ポータブルプリンタに使用される比較的容量の小さなインクタンクの場合、インクタンクの幅が狭くなり、それに伴い着脱操作を行うラッチレバーの幅も狭くなり、指の幅と近くなってしまい、誤操作の確率が増えるため、本発明を適用することの効果が特に大きい。さらに、本実施形態のインクジェットカートリッジの場合、誤操作、あるいは落下等によりインクタンクが外れてしまうことがないため、余分な回復動作による、記録に使用しない無駄なインクの消費を防止することができる。
【0051】
なお、本実施形態では、幅の違うブラックインクタンクとカラーインクタンクとの2つからなるインクジェットカートリッジについて説明してきたが、これはその一例を示したに過ぎず、発明の範囲を限定するものではなく、例えば、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4色の独立したインクタンクが着脱可能なインクカートリッジに適用してもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、隣接するラッチレバーの操作部の間を仕切るように仕切り部材が設けられているため、取り外す必要のないインクタンクを、誤って取り外してしまうことを防止することができる。また、仕切り部材が、ラッチレバーの操作部に対して突出していることで、誤って落下させてしまった場合においてもインクタンクが外れてしまうことがない。これによってインクタンクホルダの記録ヘッドと接続されたインク供給管の内部に空気を挟み込んでしまうことがなくなり、空気がインク吐出ノズルに詰まって不吐出を起こすことを防止して信頼性を向上させることができる。
【0053】
また、挟み込んでしまった空気を記録ヘッドから排除するための回復動作を削減することで、無駄なインクを減らすとともに、印刷に使用できるインクを増やし、ランニングコストの安いインクジェットプリンタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるインクジェットカートリッジの一例を左側面が見える方向から見た斜視図である。
【図2】図1に示したインクジェットカートリッジを右側面が見える方向から見た斜視図である。
【図3】図1に示したインクジェットカートリッジの平面図およびA部の一部拡大図である。
【図4】図1に示したインクジェットカートリッジの正面図およびB部の一部拡大図である。
【図5】インクタンクを取り外した状態の、図1に示したインクジェットカートリッジの平面図である。
【図6】図1に示したインクジェットカートリッジに搭載されるブラックインクタンクの断面図である。
【図7】図1に示したインクジェットカートリッジに搭載されるカラーインクタンクの断面図である。
【図8】インクジェットカートリッジへのインクタンクの装着に関して説明する説明図である。
【図9】インクジェットカートリッジへのインクタンクの装着に関して説明する説明図である。
【図10】図1に示したカラーインクタンクの底面図である。
【図11】図1に示したカラーインクタンクの側面図である。
【符号の説明】
1 インクジェットカートリッジ
2 インクタンクホルダ
2a 左側壁
2b 右側壁
2c、2d ホルダ頂部
3 ブラックインクタンク
4 カラーインクタンク
4a タンク頂部
5 誤動作防止突起
5a 前面
5b 突起上面
5c、5d 突起頂部
23、23Y、23M、23C インク供給管
24、24Y、24M、24C シールリング
26、26’ タンク抜け止め穴
27、27’ ラッチ爪係合穴
29、29’ 張り出し部
31、41 容器
32、42 蓋部材
33、43Y、43M、43C インク供給口
34、44Y、44M、44C インク吸収体
35 インク供給部材
36、46 抜け止め爪
37、47 ラッチレバー
37a、47a 押面
37b、47b レバー上面
37c、47c 根元斜面
38、48 ラッチ爪
39、49 段差部
47c オフセット部

Claims (3)

  1. 内部に収納されたインクを外部に供給するためのインク供給口を有する複数のインクタンクを並列に保持する保持部と、前記インク供給口およびインクを吐出する記録ヘッドに連通するインク連通管と、前記各インクタンクの壁面に弾性的に設けられた各ラッチレバーの各係合部と係合する複数の係止部とを有するインクタンクホルダにおいて、
    隣接する前記各ラッチレバーの各操作部の間に、固定された仕切り部材が設けられており、前記仕切り部材が、前記ラッチレバーの前記操作部の操作面に対して、前記各ラッチレバーの前記係合部が前記係止部に係合する方向に突出している面を有することを特徴とするインクタンクホルダ。
  2. 前記仕切り部材の上端部が、前記ラッチレバーの操作部の上端よりも突出して設けられている、請求項に記載のインクタンクホルダ。
  3. 前記仕切り部材が、前記各係止部が形成されている壁面に一体的に形成されている、請求項1または2に記載のインクタンクホルダ。
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