JP4100579B2 - 個人客用ビデオ及びその作成システム及び方法 - Google Patents

Description

（発明の分野）
本発明は個人客用ビデオに関し、詳しくは、個人客用ビデオを再生させるように構成したメディアと、別の時間及び場所で記録した個人客ビデオあるいはビデオセグメントを合成するための装置及び方法に関する。本発明には様々な用途があるが、特に、数多くのアトラクションを備えたアミューズメントパークあるいはテーマパークのために好適である。
（従来技術）
カメラ一体型ビデオやＶＣＲの進歩のおかげで、思い出に残しておきたいイベントあるいは活動を写真に撮るという行為の殆どが、ホームビデオムービーを作成することに取って代わられている。しかしながら、友達や家族と旅行する時、通常は主人あるいは親である一人が、カメラ、バッテリー、用品といった余分な荷物を持つのみならず、家族の他のメンバーや体験する様々なアトラクションを長時間を費やして撮影しなければならない。これが、撮りたいと思う場所や活動（以下、アクティビティとも称する）の大部分をビデオカメラのビューファインダーを通して見なければならないという意味に於て、ビデオカメラを操作する人からその楽しみを奪うことは言うまでもない。撮影チャンスを逃すまいとビデオカメラをケースに入れずに観光地を歩けば、カメラを壊したり盗まれたりする恐れも大きくなる。加えて、グループのカメラマンは自分をビデオムービーに写し込んでもらえる機会もあまりない。ムービーそれ自体は回想のために貴重なものではあるが、通常は全シーンが地面から同じ高さの位置で、しかも同じアングルで撮影されるために、その映像レベルは大抵はプロのそれには遠く及ばない。手ぶれによる映像の揺れ、早すぎるパンニング、甘いフォーカス、明るさ不足なども最終的な映像レベルを低下させている。
撮影地から帰ったらテープを編集して良くない場面を消去し、撮影した活動や場所を分かるようにするためのテキストあるいは文字を書き込むが、これもまた時間がかかり費用も嵩む。従って、大抵はテープは編集されず、それがために、また映像レベルの低さもあるが１、２度見ればおしまいで二度と見られないこともある。
（発明が解決しようとする課題）
特定のアクティビティ施設を訪れている間のビデオムービー撮影上の不利益を解消する、改良された個人客用ビデオ製造及びシステム、並びに、その作成方法を提供することである。
（課題を解決するための手段）
本発明の１様相によれば、互いに位置を離した、従って視野の異なる複数の別々のビデオカメラで記録した複数の個人客ビデオセグメントを含み、各視野が、その視野に関するアクティビティの複数の個人客ビデオセグメントに共通する個人客を含むように構成したビデ記録媒体が提供される。ビデオ記録媒体には更に、複数の個人客ビデオセグメントの選択した部分間に挿入した、別に記録した複数の環境ビデオセグメントが含まれる。複数の環境ビデオセグメントには、複数の個人客ビデオセグメントの何れとも別に記録した視野範囲と、複数の個人客ビデオセグメントから選択した１つに関連する、ビデオ記録媒体上の複数のビデオテキストセグメントとが含まれる。このテキストセグメントのテキスト及びその関連性は、複数の個人客ビデオセグメントに共通する個人客が選択しあるいは記録する。
本発明の別の様相によれば、複数の個人客ビデオセグメントと、複数の、予め記録された周囲セグメントと、複数のテキストセグメントを各々含む複数の個人客用ビデオを同時に作成する方法が提供される。この方法には、複数のビデオカメラを、選択した記録対象に向けて別々の場所に据え付け、それらの選択した各視野に隣り合う位置に、その視野に特定の個人客（ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ）が入り込んだことを検出するための個人客検出識別体を位置決めし、複数の個人客の個人的情報を、テキスト及び別に記録した環境ビデオセグメントと共に登録ユニットに登録し、前記複数のビデオカメラを起動し、別々の場所に居る複数の個人客のそれぞれの活動を記録し、その夫々を個人客記憶ユニットにダウンロードして複数の個人客の個人客ビデオセグメントを作り、前述の複数のビデオカメラの起動及びダウンロードを繰り返すことにより、同一の個人客及び別の個人客の個人客ビデオセグメントを記憶させ、各個人客の個人客ビデオセグメントの記録が完了した時点で、ダウンロードした複数の個人客ビデオセグメントと、同じ識別コードを有する関連するテキストセグメントとの間に、予め記録しておいた環境ビデオセグメントを挿入しそれにより、各個人客のための、その個人客、環境及びテキスト、の各ビデオセグメントを合成した個人客用ビデオを作成し、合成及び挿入処理した複数の個人客用ビデオをそれぞれ複製し、各個人客のためのビデオを提供することが含まれる。
本発明の更に別の様相には、ビデオ記録媒体に個人客用ビデオを作成するためのシステムが提供される。個人客用ビデオには、視野内の個人客と、別に記録した、この個人客の入らない視野をそれぞれ含む複数の環境ビデオセグメントと、複数のビデオテキストセグメントと、が含まれる。前記システムには、特定の個人客が入力されるのに応じて識別コードを記憶する登録モジュールが含まれる。識別コードには、個人客識別コードと、複数の環境ビデオセグメントを選択するためのコードとが含まれる。ビデオ収集サブシステムが、複数のビデオカメラと、個人客検出識別体とを含み、各ビデオカメラは、起動時に複数の個人客ビデオセグメントの１つを記録する撮影方向に向けて相互に別の場所に位置決めされる。複数のビデオカメラの各々には複数の個人客識別体が関連付けられ、識別コードに応答して起動信号及び個人客識別信号を発生する。本システムには、複数の環境ビデオセグメントを記憶する環境ビデオ記憶モジュールと、テキスト発生器と、個人客記憶モジュールとが含まれる。登録モジュールと、識別データと、起動信号とに制御されるマスターコントローラが、個人客が識別された複数の個人客ビデオセグメントの１つを個人客記憶モジュールにダウンロードさせ、マスターコントローラに応答する合成及びプロセス処理モジュールが、記憶された環境ビデオセグメントと、記憶された個人客ビデオセグメントとを合成し、登録ユニットに個人客が入力したテキストを発生させる。複製ユニットが、複数の個人客ビデオセグメントと、環境ビデオセグメントと、テキストとを、ＶＣＲあるいはビデオディスクプレーヤーに表示させるための予め決定されたシーケンスで恒久的に記録する。
【図面の簡単な説明】
図１はビデオ／オーディオ及びデータの各信号の流れを例示する、本発明のビデオシステムのブロックダイヤグラム図である。
図２は図１のシステムのビデオ収集サブシステムのブロックダイヤグラム図である。
図３は本発明に従う個人客ビデオセグメントを含む記録媒体を例示する概略ダイヤグラム図である。
図４は本発明の個人客用ビデオを作成する上での本システムの作動状況を例示するフローチャートである。
図５は図４の個人客用ビデオを作成する段階の次の段階を例示するフローチャートである。
図６は別々に記録した環境ビデオセグメントを作成する際の段階を例示するフローチャートである。
（実施例）
図面に例示する現在好ましい実施例を参照して本発明を詳しく説明する。図１には個人客用ビデオを作成するための装置の１実施例が、全体を参照番号９として示されている。ここで“ビデオ”とは、付随する音声、即ちオーディオも含むものとする。
装置９には、個人客に関する情報を入力するための登録サブシステム１０と、気象状況を入力するための天候セレクタ１１と、マスターコントローラ２０と、ビデオ収集サブシステム３０と、タグデータ記憶ユニット５０を含む記憶サブシステム４０と、個人客ビデオ記憶ユニット６０と、環境ビデオ記憶ユニット７０とが含まれる。テキスト発生器８０と、プロセス処理サブシステム９０と、個人客用コピービデオ作成装置１００によってシステムは完成する。
登録サブシステム１０は、個人客のタグ１３０（図２参照）を特定の個人客並びに、このタグの有効日時に関連付ける。更にこの登録サブシステム１０は、個人客用ビデオを完成するための、個人客によるタイトルやテキストの内容、特定の環境ビデオセグメント、個人客のクレジットの有無、といった特別な情報をシステムに提供する。環境ビデオセグメントには、夫々の天候での、空港での選択された航空会社の飛行機の発着、アミューズメントパークの駐車場、宿泊するホテル、様々なアトラクションの全体図、紀行形式での代表的風景あるいはその全景、そして、個人客用ビデオに興味とプロらしさを与えるその他のものを含ませることができる。登録サブシステム１０には、個人客に請求する料金情報も含まれ得る。
マスターコントローラ２０は、適宜のハードウェア及びソフトウェアを使用して合成及びプロセス処理を通してのシステム９の挙動を制御する。マスターコントローラ２０は、ライン１２を通して登録サブシステム１０からのデータを受け、ライン２５を通して、個人客に関するタグデータあるいはカードデータを受け、ライン２４を通して所望のテキストデータを受け、またその他の、システム９で可能な特定の必要データを受け取る。マスターコントローラ２０は更に、ビデオ収集サブシステム３０に対し、正しいタイムスロットでビデオを収集し、個人客ビデオセグメントを記憶することができるようにするためのデータをライン２２を通して送り出す。任意の個人客ビデオセグメントがライン２６及び４４を通して消去される。また、マスターコントローラ２０はテキスト発生器８０に対し、個人客によるテキストをビデオに挿入するためのデータをライン２４を通して送り、ライン２６を通して、特定の個人客ビデオセグメントに含まれるべき環境ビデオセグメントに関するデータを合成及びプロセス処理ユニット９０に送る。
図２にはビデオ収集サブシステム３０の詳細が示され、複数のビデオカメラ１１０と、タグ１３０のための個人客識別検出体１２０と、収集ネットワーク１４０とが含まれている。ビデオカメラ１１０はアミューズメントパーク全体に計画的に配置される。幾つかのビデオカメラは固定され且つ所定の場所を撮影するように方向付けされる。その他のカメラは、起動時に特定の通路を追跡するように取り付けられる。例えばビデオカメラを、カメラに向かってくるローラーコースターにピントが合うように位置決めし、あるいはローラーコースターの降下を一二度追跡するように位置決めすることもできる。観覧車の各コンパートメントの上部、小型レースカーの走路、また、大型アミューズメントパークにあるような無数のその他のアクティビティ及びアトラクションを撮影するための計画的な位置にビデオカメラを取り付けることができる。それらのビデオカメラは、フロアあるいはグラウンドレベルからは見ることのできない視野を提供するべく設置及び方向付けし、延長用具や脚部材抜きではアマチュアカメラマンには撮影できないビデオセグメントを提供するようにするのが好ましい。
個人客識別検出体１２０がタグ１３０に応答し、コースター内の個人客が識別されると、その個人客を撮影したビデオカメラ１１０は記録したビデオ映像を収集ネットワーク１４０を通じて中央記憶システム４０の個人客記憶モジュール６０に送るべく作動される。あるいは、各ビデオカメラ１１０が収集ネットワーク１４０を通して連続駆動される場合には、中央記憶システム４０がタグ１３０及び個人客識別検出体１２０により起動され、収集ネットワーク１４０を介して送られるビデオ映像を捕捉する。
個人客識別検出体１２０は任意の既知の形式、例えば、クレジットカード、現金支払い、ガソリン給油を認識するために使用する形式のものとすることができる。各個人客が乗り物に乗るあるいはアトラクションに参加する際に磁気ストライプを有するカードあるいはタグ１３０を抜き差しすると、タグのデータがそれを使用した個人客と特定のアトラクションあるいは乗り物とを理論的にリンクさせる。乗り物がビデオカメラの視野内の特定の位置を通過すると、乗り物の識別データの一致性によりこの乗り物がビデオ撮影され、撮影されたビデオ映像はタグデータ記憶ユニット５０内の個人客の識別データに関連付けられる。また、一般に家畜あるいは在庫品を追跡するために使用される形式のパッシブあるいはアクティブ型のＲＦタグを使用することもできる。この方法ではタグ１３０と個人客識別検出体１２０との距離が近接することでビデオカメラが起動される。
収集ネットワーク１４０は、データ及びオーディオ／ビデオの各信号を中央記憶システム４０に送るために使用するインフラストラクチャである。収集ネットワーク１４０は、例えば、光ファイバー、同軸ケーブル、銅線あるいはワイヤレスを含む数多くの既知の技術を使用することができる。
中央記憶システム４０は、個人客のための個人客ビデオ作成を完了するために必要なオーディオ／ビデオの各信号の様々なセグメントのためのリポジトリであり、ビデオカメラの撮影した個人客の個人客ビデオセグメントをライン４２を通して記憶するに十分なビデオデータ記憶容量を持つコンピュータとすることができる。中央記憶システム４０のタグデータ記憶ユニット５０は、各個人客のタグ１３０及び相当する個人客識別検出体１２０からのデータを収集ネットワーク１４０を通して受ける。タグデータ記憶ユニット５０からのデータは、違う場所に設置した別のビデオカメラ１１０から送られる関連する個人客ビデオセグメントと正確に整合される。先に説明したような、製品価値を高めるための、アトラクションや様々な景色を別個に記録した環境ビデオセグメントが環境ビデオセグメント記憶ユニット７０に記憶され、合成及びプロセス処理ユニットによる最終的な合成及びプロセス処理を行うために転送される。
合成及びプロセス処理モジュールあるいはサブシステム３０が、ライン２６を通してマスターコントローラ２０からのデータ信号により制御された時間及びシーケンスにおいて、ライン４４を通して個人客記憶モジュール６０からのオーディオ／ビデオの各信号を受け、ライン４６を通して環境ビデオセグメント記憶ユニット７０からの信号を受け、ライン４７を通してテキスト発生器８０からの信号を受ける。代表的には、登録サブシステム１０によりシステムに入力される個人客によるタイトルはテキスト発生器８０により作成され、次いで、環境ビデオセグメント記憶ユニット７０から送られた環境ビデオセグメントが加入される。アミューズメントパーク内の個人客の挙動によって決定されるマスターコントローラ２０からの指示に基づき、個人客記憶モジュール６０からの個人客ビデオセグメントに、環境ビデオセグメント記憶ユニット７０からの環境ビデオセグメント及びテキスト発生器８０からのテキストが挿入され、このテキストの最後に個人客のクレジットが挿入される。
合成されプロセス処理されたビデオセグメントはライン４８を通して個人客ビデオ作成サブシステム１００に送られ、この個人客ビデオ作成サブシステム１００から個人客ビデオの個人客のためのコピーが送られる。複製サブシステムは代表的には、個人客に渡すコピーを作るために使用するＶＣＲ及びディスクレコーダのバンク（ｂａｎｋ）である。各ＶＣＲあるいはディスクレコーダは、個人客記憶モジュール６０及び環境ビデオセグメント記憶ユニット７０及びテキスト発生器８０からの、マスターコントローラ２０によって制御されたシーケンスでのオーディオ／ビデオの各信号を受け取る。
図３を参照するに、上述したシステムが作り出す、例えばテープあるいはディスクである記録媒体１５０が示され、複数の個人客ビデオセグメント１２を有する個人客用ビデオを構成している。各個人客ビデオセグメント５２は、異なる視野を記録するべく場所を変えて設置した別々のビデオカメラで記録され、また、個人客が視野に入り込むのに応答して記録されたものである。更に、それらの異なる視野内で、各視野に関連するアクティビティに係わりあるいはアトラクションを観覧する個人客が記録されている。記録媒体の、選択された複数の個人客ビデオセグメント１５２間には複数の環境ビデオセグメント１５４が挿入されている。これらの環境ビデオセグメント１５４の各々は、複数の個人客ビデオセグメント１５２の任意のものを記録する以前に記録されたものである。加えて、どの環境ビデオセグメント１５４にも、個人客ビデオセグメント１５２に写っている個人客は入っていない。記録媒体には、選択した個人客ビデオセグメントと関連する複数のビデオテキストセグメント、個人客ビデオのタイトル１５８、ビデオの説明１５６等のテキスト、そして、最後の部分のクレジット１６０も含まれる。そうしたテキストは、個人客ビデオセグメントに撮影された各個人客の少なくとも一人により決定される。個人客、環境、そしてテキストの各ビデオセグメントは記録媒体上で連続され、テキストビデオセグメントの１つから開始される連続する１つの製品１５０を提供する。
図４及び図５を参照して説明するに、各個人客を含む視野を持う個人客ビデオセグメントと、個人客を含まず且つ個人客ビデオセグメントとは別に撮影した視野と、テキストを含む視野とを含む個人客用ビデオを作成する方法のブロックダイヤグラム図が示されている。先ず、ブロック２００に示すように、登録サブシステム１０に、例えば、個人客ビデオセグメント間に挿入する環境ビデオセグメントを決定するための個人客データ、例えば、特定の飛行機の発着、宿泊するホテル、宿泊日、アミューズメントパークの名称、参加するパーティの参加者及びメンバーの名前、そうした個人的データを使用する期間を、また、個人客の希望するタイトルやクレジットを含むテキストを入力及び記憶させる。登録に際しては、タイトルに続く環境ビデオセグメント、個人客ビデオセグメント間に挿入するべきデフォルトの環境ビデオセグメントを選択することができる。あるいはまた、特定のビデオカメラを作動させる場合に記録されるアトラクションに関連する特定の素材ビデオセグメントを選択することもできる。料金が最低料金あるいは単一の定価である場合はその料金を、また、個人客ビデオ作成上の個人客のシーケンスに応じた回数で特定のビデオカメラを作動させる場合の割増料金を、共に登録時に個人客のクレジットカードに対して請求することができる。登録時に入力されたそうした情報はブロック番号２０２に示すようにマスターコントローラに送られる。
個人客及びそのパーティは、ブロック２０４に示すようにパーク及びそのアトラクションを楽しむことができる。個人客が、ブロック２０６に示すようにイベントを楽しむ、例えば観覧車に乗りたい時には、男性あるいは女性である個人客は、ブロック２０８に示すように、既にアクティブ化されたカードを関連する個人客識別検出体１２０に差し込む。それにより観覧車がアクティブ化されるとビデオカメラが撮影を開始し、あるいはカメラが連続作動式の場合は個人客記録モジュール６０が起動され、識別されたシーケンスを捕捉する。各個人客ビデオセグメントのための時間が終わる、あるいは観覧車が停止するとビデオカメラあるいはイベントの記録も停止する。個人客ビデオの記録が完了すると、ブロック２１２に示すようにマスターコントローラがその日の時間をチェックする。尚時間に余裕がある場合、システムはライン２１４で示すように、個人客が選択した次のアトラクションをビデオに記録する準備状態に入る。上述した作動は、個人客が希望する限りの多くのアトラクションに対して反復され得る。もしその日の時間切れであれば、マスターコントローラはブロック２１６に示すように最終日が終了したか否かを判断するためのチェックを行い、もし、最終日が終了していなければライン２１８に示すように個人客の様々のアトラクションでの記録を継続させる。もし、システムが、最初にシステムに記憶した最終日あるいは最終時間が終了したと判断すると、システムはブロック２２０に示すようにビデオテープを作成する。次いで、ブロック２２２に示すように、個人客はパークの完成したビデオテープを受け取ることができる。ビデオカメラの作動中の記録はリアルタイムで個人客記録モジュール６０に記憶される。
図５を参照するに、ブロック２１６に示すように時間切れであることが表示されるのに応じて、ブロック２２４に示すように、マスターコントローラの指示によりビデオテープの作成が開始され、その指示がソフトウェア、ハードウェア、あるいはその組み合わせにおいて実行される。マスターコントローラ２０はブロック２２６に示すようにタグデータを評価し、個人客がビデオ記録のために選択した乗り物やアトラクションを識別し、また、特定のアトラクションのために、実際の日時を含む順序でビデオカメラがどのように起動したかを識別する。次いで、ブロック２２８に示すように、マスターコントローラが登録データを評価し、登録された飛行機及びホテルを識別した後、ブロック２３０に示すように個人客のタイトル及びクレジットを作成し、記憶する。ブロック２２６、２２８、２３０に示す段階は説明したシーケンスで実行されるとは限らない。本発明の重要な特徴の一つは、各個人客ビデオセグメントを、関連する環境ビデオセグメントに適合させるために、任意の特定の日及びその日の時間における天候に一致する、別個に記録した複数の環境ビデオセグメントが含まれることにある。マスターコントローラは、特定の個人客ビデオセグメントを環境ビデオセグメントに適合させ、ビデオテープに本物の環境を提供するために時間情報を使用する。例えば、朝方に強い雨が降ったものの午後には晴れた場合、マスターコントローラは、午前中に乗った乗り物や参加したアクティビティのために雨の環境ビデオセグメントを選択し、午後のそれらのためには晴れの環境ビデオセグメントを選択する。そうした選択は、飛行機の到着時やホテルのチェックインの時の天候を示すためにも適用される。それらの情報から、ブロック２３２に示すように、個人客ビデオセグメント、環境ビデオセグメント、クレジットの記録リストが作成される。記録リストを作成した後、製品フォーマットが選択される。つまり、ブロック２３４に示すように、最終製品を例えばＶＨＳテープ、８ミリビデオあるいはディスクの何れにするかが選択される。次いで、ブロック２３０に示すように、適宜のブランク媒体を有する特定の記録装置が選択される。ブロック２３８に示すように、記録リストの制御下のビデオ／オーディオセグメントが、選択した記録装置にストリーム処理あるいはダウンロードされる。記録が完了すると、ブロック２４０に示すように、記録媒体に個人客のラベルが貼付される。最後に、ブロック２４２に示すように、記録媒体が集められて包装され、テーマパークを出る前に個人客に渡される。
個人客用ビデオの製造に備えて、システムオペレータは、図６に示すように、ブロック２４４に示すように、各アトラクションでのカメラの視点を選択し、ブロック２４６で各カメラ位置の検出ゾーンを決める。決定した検出ゾーンは各個人客ビデオセグメントのための視野に相当する。システムオペレータは、ブロック２４８に示すように、製品価値を高めるための、カメラ位置での各アトラクションに関する環境ビデオセグメントを記録する。これらの環境ビデオセグメントは、先に説明したような晴れ、曇り、雨のような様々の天候についてそれぞれ作成される。更に、システムオペレータは、ブロック２５０に示すように、一般的な環境ビデオセグメントを作成するべくパークの一般的な風景あるいは不特定領域を記録し、この記録を様々な天候について繰り返す。先に述べたように、システムオペレータはブロック２５２に示すように、空港、飛行機、ホテルの一般的なビデオセグメントを様々な天候において記録する。各環境ビデオセグメントは天候に従って識別され且つ分類される。かくして、システムオペレータはマスターコントローラに天候の変化と、天候が変わった時間とを入力することで、適宜の個人客ビデオセグメントに正しい環境ビデオセグメントを関連付けすることができるようになる。すべての環境ビデオセグメントを記録し終えると、システムオペレータがマスターコントローラに天候が変化した時間を入力するだけで、類似の天候の環境ビデオセグメントを関連付けした、正式の個人客ビデオセグメントができあがる。

Claims (3)

1. 記録媒体上に、視野内の個人客を夫々含む複数の個人客映像セグメントと、個人客の入らない視野を夫々有する複数の環境映像セグメントと、視野内にテキストを有する複数のテキストセグメントとを記録するためのシステムであって、
   個人客の入力に応答して識別データを記憶する登録ユニットにして、識別データが、複数の環境映像セグメント及びテキストセグメントを選択するための個人客のアイデンティフィケーション及びデータを含んでいる登録ユニットと、
   映像収集サブシステムにして、各々相互に離して位置決めされ且つ起動時に複数の個人客映像セグメントの１つを記録するように方向付けした複数のカメラと、該複数のカメラの各１つと関連付けされ、識別データに応答して起動信号及び個人客識別信号を発生する複数の個人客識別検出体とを含む映像収集サブシステムと、
   複数の環境映像セグメントを記憶するための環境映像セグメント記憶モジュールと、
   テキスト発生器と、
   個人客記憶モジュールと、
   個人客識別に伴うアクティブ化及び識別信号に応答して、複数の個人客映像セグメントを個人客記憶モジュールに記憶させるための、登録ユニットにより管理されるマスターコントローラと、
   マスターコントローラに応答し、登録ユニットに入力された個人客の活動に従い、記憶された環境映像セグメント、記憶された個人客映像セグメント、発生されたテキストセグメントを合成するための合成及びプロセス処理モジュールと、
   複数のセグメントを記録媒体上に恒久的に記録するための個人客製品化ユニットと、
   を含むシステム。
2. 環境映像セグメント記憶モジュールが複数組の環境映像セグメントを記憶し、各組の環境映像セグメントがそれぞれ異なるあるいは複数の天候を表示し、天候選択手段を更に含み、該天候選択手段が、選択時における天候に従い前記複数の環境映像セグメントの１つを選択する請求の範囲１のシステム。
3. 複数の個人客映像セグメントと、複数の環境映像セグメントと、複数のテキストセグメントとを含む複数の個人客用映像を同時に作成するための方法であって、
   複数の別の場所にカメラを位置付け且つ選択した視野を記録するように方向付けすること、
   特定の個人客によりアクティブ化される個人客識別検出体を、選択した各視野に隣り合わせて位置決めすること、
   登録ユニットに、複数の個人客の各々が選択し別々に記録した視野でのテキストセグメント及び環境映像セグメントと共に、複数の個人客の各アイデンティティーを記憶させること、
   複数のカメラを同時に作動させ、別々の場所での複数の個人客の各アクティビティを記録すること、
   複数の各個人客の記録されたアクティビティを、複数の異なる個人客の個人客映像セグメントを記憶する個人客記憶ユニットに転送すること、
   前記カメラの作動及び転送を繰り返し、同一の個人客及び別の個人客の複数の個人客映像セグメントを記憶させること、
   関連する個人客映像セグメントを記録する時点での天候に相当する天候を表す環境映像セグメントを選択すること、
   複数の個人客映像セグメント間に、同一の識別データを有するテキストセグメント及び選択された環境映像セグメントを挿入し、識別された一人の個人客の個人客映像セグメントの記録が完了した時点で、個人客映像セグメント、環境映像セグメント、テキストセグメントを合成した個人客用映像を各個人客のために作成すること、
   複数の記録媒体の各々に、各個人客のための合成及び挿入処理した個人客映像セグメントを複製し、複数の各個人客に個人客用の映像を提供すること、
   を含む方法。

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