JP4099215B1 - 電子放出電極及びイオン生成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】所定の大きさの電圧が印加されることで電子を放出する導体(導体31或いは炭素繊維41)からなる電極部を備えた電子放出電極において、導体31或いは炭素繊維41を複数本束ねる。電極部と接続する接続部35を介して電圧を印加することで、導体31或いは炭素繊維41のそれぞれから電子が放出されるようになって、全体として電子の放出量を稼ぐことができ、より多くの電子を放出できる。また、より多くの電子を放出できる分、電極への印加電圧を抑えることができ、省エネルギー化を図ることができる。さらに、電子の放出量を導体31或いは炭素繊維41のそれぞれで分担できるため、個々の導体31或いは炭素繊維41の消耗を抑えることができる。
【選択図】図3
Description
請求項3の電子放出電極は、請求項1又は請求項2に記載の電子放出電極において、複数本の導体のそれぞれについて、電子を放出する側の端面が、すり鉢状に構成されていることを特徴としている。
また、請求項3と同様の効果を得るべく、請求項1,2の電子放出電極では、請求項4のように構成しても良い。
次に、請求項7の電子放出電極は、所定の大きさの電圧が印加されることで電子を放出する導体からなる電極部を備えた電子放出電極であって、電極部は、それぞれが細長い形状を有する複数本の導体が寄り集まって棒状に束ねられたものであり、その複数本の導体は、電圧が印加される側とは反対側であって電子を放出する側の一端がそれぞれ寄り集まって、その一端同士ですり鉢形状を形成するように束ねられ、更に、その複数本の導体のそれぞれについて、電子を放出する側の端面が、すり鉢状に構成されていることを特徴とする電子放出電極である。
す導体のうち、すり鉢形状の縁部分を構成する導体から電子がより放出されやすくなる。そして、電子が放出されやすい部分は消耗もしやすいが、すり鉢形状の縁部分が先に消耗することで、電極部の電子を放出する部分(先端)の形状は、最終的には、すり鉢形状から平面形状に移行するようになる。平面形状であれば、それぞれの導体から、ほぼ均一に電子が放出されるようになる。つまり、エッジ(すり鉢形状の縁)を形成することで電子が放出されやすくなり、また、導体がある程度消耗しても、電子の放出性が悪化しないようになる。
次に、請求項11の電子放出電極は、請求項7ないし請求項10の何れか1項に記載の電子放出電極において、複数本の導体のそれぞれについて、電子を放出する側の端面が、すり鉢状に代えて、その端面の中央部が盛り上がった山状に構成されていることを特徴としている。
次に、請求項1〜13の電子放出電極は、具体的に、請求項14のように用いることができる。
図1は、本発明が適用された点火プラグ11を備えたエンジンの点火システム1の概略図である。
点火プラグ11は、点火装置5からの高圧電流を流すハイテンション・コード(図示省略)を接続するためのターミナル13と、放電現象を生じさせるための中心電極17とそのターミナル13とを接続するステム25と、当該点火プラグ11をエンジンに取り付けるためのハウジング19と、ターミナル13〜ステム25〜中心電極17と、ハウジング19との間を絶縁して、高電圧が中心電極17以外に逃げるのを防止する碍子(がいし)15と、碍子15とハウジング19とを密着させるためのリング27と、ハウジング19をエンジンに密着させるためのガスケット23と、中心電極17と放電ギャップgを隔てて対向配置される接地電極21と、を備えている。
ハウジング19の下部には接地された電極が設けられ、エンジン本体を通じて電流が逃げるようになっている。また、ハウジング19と中心電極17との間にはギャップが設けられている。
まず、図3(a)は、中心電極17が、3本の導体31で構成された例を表す図面である。
ここで、図4は、電子が放出される様子を模式的に表したものである。
図3の(b)の中心電極17は、極細の炭素繊維41が、複数本束ねられて構成されたものである。炭素繊維41は、図3(a)と同じように、絶縁体33により束ねられるとともに互いに固定される。また、炭素繊維41の先端41aと反対側の一端側(図示は省略)は、かしめられており(或いは互いに圧着されており)、炭素繊維41はそれぞれ、かしめられた部分(或いは互いに圧着された部分)を介して、接続部35と連結される。
図3(c)に示すように、炭素繊維41の一本一本は円柱状をしており、その炭素繊維41が、全体で円柱形状を構成するように複数束ねられている。本例では、8千本程度の炭素繊維41が束ねられている。また、図3(b),(c)の例では、炭素繊維41の先端41a同士で、1つの平面を構成するようにされている。また、個々の炭素繊維41の先端41aは平面を形成している。
〈変形例〉
次に、本実施形態の変形例について説明する。
図7(a)では、炭素繊維41が、その炭素繊維41の先端41a同士ですり鉢形状を形成するように束ねられている。
中心電極17の先端部分の形状が平面形状になった場合、全体として、電子は均一に放出されるようになる。
このような中心電極17を点火プラグ11に用いれば、山形状の頂点部分が接地電極21により近くなるため、炭素繊維41のうち、山形状の頂点部分を形成する炭素繊維41から電子がより放出されやすくなる。また一方では、その山形状の頂点部分を形成する炭素繊維41の消耗は激しくなる。
中心電極17の先端部分の形状が平面形状になった場合、全体として、電子は均一に放出されるようになる。
例えば、上記実施形態では、本発明が適用された中心電極17を点火プラグ11に用いた例を説明しているが、その例は一例であり、本発明が適用された中心電極17は、電子を放出する電極としてどのような用いられ方をしても良いことは勿論である。
13…ターミナル
15…碍子
17…中心電極
19…ハウジング
21…接地電極
23…ガスケット
25…ステム
27…リング
31…導体
33…絶縁体
35…接続部
41…炭素繊維
100…測定システム
110…空気イオンカウンター
120…電子発生器
130…直流電源
Claims (15)
- 所定の大きさの電圧が印加されることで電子を放出する導体からなる電極部を備えた電子放出電極であって、
前記電極部は、それぞれが細長い形状を有する複数本の前記導体が寄り集まって棒状に束ねられたものであり、その複数本の導体は、電圧が印加される側とは反対側であって電子を放出する側の一端がそれぞれ寄り集まって、その一端同士でV字型の溝を形成するように束ねられていることを特徴とする電子放出電極。 - 所定の大きさの電圧が印加されることで電子を放出する導体からなる電極部を備えた電子放出電極であって、
前記電極部は、それぞれが細長い形状を有する複数本の前記導体が寄り集まって棒状に束ねられたものであり、その複数本の導体は、電圧が印加される側とは反対側であって電子を放出する側の一端がそれぞれ寄り集まって、その一端同士でU字型の溝を形成するように束ねられていることを特徴とする電子放出電極。 - 請求項1又は請求項2に記載の電子放出電極において、
前記複数本の導体のそれぞれについて、電子を放出する側の端面が、すり鉢状に構成されていることを特徴とする電子放出電極。 - 請求項1又は請求項2に記載の電子放出電極において、
前記複数本の導体のそれぞれについて、電子を放出する側の端面が、その端面の中央部が盛り上がった山状に構成されていることを特徴とする電子放出電極。 - 請求項1又は請求項2に記載の電子放出電極において、
前記複数本の導体のそれぞれについて、電子を放出する側の端面に、V字型の溝が設けられていることを特徴とする電子放出電極。 - 請求項1又は請求項2に記載の電子放出電極において、
前記複数本の導体のそれぞれについて、電子を放出する側の端面に、U字型の溝が設けられていることを特徴とする電子放出電極。 - 所定の大きさの電圧が印加されることで電子を放出する導体からなる電極部を備えた電子放出電極であって、
前記電極部は、それぞれが細長い形状を有する複数本の前記導体が寄り集まって棒状に束ねられたものであり、その複数本の導体は、電圧が印加される側とは反対側であって電子を放出する側の一端がそれぞれ寄り集まって、その一端同士ですり鉢形状を形成するように束ねられ、更に、その複数本の導体のそれぞれについて、電子を放出する側の端面が、すり鉢状に構成されていることを特徴とする電子放出電極。 - 所定の大きさの電圧が印加されることで電子を放出する導体からなる電極部を備えた電子放出電極であって、
前記電極部は、それぞれが細長い形状を有する複数本の前記導体が寄り集まって棒状に束ねられたものであり、その複数本の導体は、電圧が印加される側とは反対側であって電子を放出する側の一端がそれぞれ寄り集まって、その一端同士でその集合の中央部が盛り上がった山形状を形成するように束ねられ、更に、その複数本の導体のそれぞれについて、電子を放出する側の端面が、すり鉢状に構成されていることを特徴とする電子放出電極。 - 所定の大きさの電圧が印加されることで電子を放出する導体からなる電極部を備えた電子放出電極であって、
前記電極部は、それぞれが細長い形状を有する複数本の前記導体が寄り集まって棒状に束ねられたものであり、その複数本の導体は、電圧が印加される側とは反対側であって電子を放出する側の一端がそれぞれ寄り集まって、その一端同士でV字型の溝を形成するように束ねられ、更に、その複数本の導体のそれぞれについて、電子を放出する側の端面が、すり鉢状に構成されていることを特徴とする電子放出電極。 - 所定の大きさの電圧が印加されることで電子を放出する導体からなる電極部を備えた電子放出電極であって、
前記電極部は、それぞれが細長い形状を有する複数本の前記導体が寄り集まって棒状に束ねられたものであり、その複数本の導体は、電圧が印加される側とは反対側であって電子を放出する側の一端がそれぞれ寄り集まって、その一端同士でU字型の溝を形成するように束ねられ、更に、その複数本の導体のそれぞれについて、電子を放出する側の端面が、すり鉢状に構成されていることを特徴とする電子放出電極。 - 請求項7ないし請求項10の何れか1項に記載の電子放出電極において、
前記複数本の導体のそれぞれについて、電子を放出する側の端面が、すり鉢状に代えて、その端面の中央部が盛り上がった山状に構成されていることを特徴とする電子放出電極。 - 請求項7ないし請求項10の何れか1項に記載の電子放出電極において、
前記複数本の導体のそれぞれについて、電子を放出する側の端面が、すり鉢状に代えて、V字型の溝を有するように構成されていることを特徴とする電子放出電極。 - 請求項7ないし請求項10の何れか1項に記載の電子放出電極において、
前記複数本の導体のそれぞれについて、電子を放出する側の端面が、すり鉢状に代えて、U字型の溝を有するように構成されていることを特徴とする電子放出電極。 - 請求項1ないし請求項13の何れか1項に記載の電子放出電極において、
その電子放出電極は、内燃機関の燃焼室に供給される混合気に着火するための点火プラグが、着火のための火花放電を発生させるために備える電子の放出源として用いられることを特徴とする電子放出電極。 - 電子放出源を備え、該電子放出源から放出される電子で少なくとも空気中の物質をマイナスの電荷に帯電させる機能を有するイオン生成装置であって、
請求項1ないし請求項13の何れか1項に記載の電子放出電極を前記電子放出源として備えていることを特徴とするイオン生成装置。
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